JPH06327035A - Muse/ntscコンバータ - Google Patents
Muse/ntscコンバータInfo
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- JPH06327035A JPH06327035A JP5110446A JP11044693A JPH06327035A JP H06327035 A JPH06327035 A JP H06327035A JP 5110446 A JP5110446 A JP 5110446A JP 11044693 A JP11044693 A JP 11044693A JP H06327035 A JPH06327035 A JP H06327035A
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- JP
- Japan
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- signal
- muse
- ntsc
- processing means
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 回路部品を削減でき、回路規模を縮小でき、
コストダウンを図ることができるとともに、出力画像の
輪郭部分のぼやけを軽減して高画質化を実現できるよう
にする。 【構成】 垂直フィルタ5は、MUSE系1125本の
走査線をNTSC系の所定モードの走査線数に変換す
る。同時に、垂直方向のエンハンサをかけるとともに、
サブサンプル戻し処理、線順次デコード処理等の各処理
も行う。時間軸変換回路7は、データレートをMUSE
系からNTSC系へ変換する。NTSC系処理回路9
は、伸長回路10ではTCI伝送されている色差信号を
4倍のデータに伸長する。点順次デコーダ11では色信
号を点順次デコード処理して二つの色差信号に分離す
る。NTSC処理回路12では映像信号にNTSC系同
期信号やブランキングを付加したりする。
コストダウンを図ることができるとともに、出力画像の
輪郭部分のぼやけを軽減して高画質化を実現できるよう
にする。 【構成】 垂直フィルタ5は、MUSE系1125本の
走査線をNTSC系の所定モードの走査線数に変換す
る。同時に、垂直方向のエンハンサをかけるとともに、
サブサンプル戻し処理、線順次デコード処理等の各処理
も行う。時間軸変換回路7は、データレートをMUSE
系からNTSC系へ変換する。NTSC系処理回路9
は、伸長回路10ではTCI伝送されている色差信号を
4倍のデータに伸長する。点順次デコーダ11では色信
号を点順次デコード処理して二つの色差信号に分離す
る。NTSC処理回路12では映像信号にNTSC系同
期信号やブランキングを付加したりする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、映像信号変換装置に係
り、更に詳しくは、MUSE方式の映像信号をNTSC
方式の映像信号に変換するMUSE/NTSCコンバー
タに関するものである。
り、更に詳しくは、MUSE方式の映像信号をNTSC
方式の映像信号に変換するMUSE/NTSCコンバー
タに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ハイビジョン放送においては、映像信号
はMUSE方式で圧縮されて、衛星波により伝送され
る。このMUSE方式の原理、信号処理方式、受信装置
の構成等については、「NHK技術研究誌、第39巻第
2号 pp18〜53 “MUSE方式の開発”、(1
987)」に記載されており、その特徴としては、走査
線数が1125本、画面のアスペクト比が16:9とな
っている。またMUSE方式では、帯域圧縮のため、画
素を1サンプルおきに間引いて伝送するサブサンプル伝
送を行い、色信号についても1/4の時間圧縮と線順次
多重によるTCI(Time Compressed Integration)信
号化を行っている。
はMUSE方式で圧縮されて、衛星波により伝送され
る。このMUSE方式の原理、信号処理方式、受信装置
の構成等については、「NHK技術研究誌、第39巻第
2号 pp18〜53 “MUSE方式の開発”、(1
987)」に記載されており、その特徴としては、走査
線数が1125本、画面のアスペクト比が16:9とな
っている。またMUSE方式では、帯域圧縮のため、画
素を1サンプルおきに間引いて伝送するサブサンプル伝
送を行い、色信号についても1/4の時間圧縮と線順次
多重によるTCI(Time Compressed Integration)信
号化を行っている。
【0003】このMUSE方式の映像信号(以下、MU
SE信号という)を受信するには、MUSEデコーダ、
もしくは、もっと簡易にハイビジョンのMUSE信号を
現行のNTSC方式の映像信号(以下、NTSC信号と
いう)に変換するMUSE/NTSCコンバータが必要
であり、これらの製品の開発が現在進展している。な
お、このうち、後者のMUSE信号をNTSC信号に変
換する方式については、「TV学会誌、VOL.44,
NO.6pp705〜712”MUSE−525本コン
バータの開発”、(1990)」に記載されている。
SE信号という)を受信するには、MUSEデコーダ、
もしくは、もっと簡易にハイビジョンのMUSE信号を
現行のNTSC方式の映像信号(以下、NTSC信号と
いう)に変換するMUSE/NTSCコンバータが必要
であり、これらの製品の開発が現在進展している。な
お、このうち、後者のMUSE信号をNTSC信号に変
換する方式については、「TV学会誌、VOL.44,
NO.6pp705〜712”MUSE−525本コン
バータの開発”、(1990)」に記載されている。
【0004】このMUSE/NTSCコンバータは、信
号処理の観点から大きく分けて、MUSE信号処理部
と、MUSE系からNTSC系へのデータレート変換を
行なう時間軸変換処理部と、走査線変換とアスペクト変
換処理を行ない、NTSCフォーマットの信号に直すた
めのNTSC系信号処理部等から構成される。
号処理の観点から大きく分けて、MUSE信号処理部
と、MUSE系からNTSC系へのデータレート変換を
行なう時間軸変換処理部と、走査線変換とアスペクト変
換処理を行ない、NTSCフォーマットの信号に直すた
めのNTSC系信号処理部等から構成される。
【0005】またアスペクト比16:9のMUSE原画
像をアスペクト比4:3のNTSC用ディスプレイに表
示する方法としては、16:9画像を水平方向に圧縮
し、縦長に表示するフルモードと、16:9の横長画
像をそのまま表示し、画面上下を空白エリアとするワイ
ドモードと、16:9画像の左右部分を切捨て、中心
部分を抜き出して拡大表示するズームモードの、3つの
方法がある。
像をアスペクト比4:3のNTSC用ディスプレイに表
示する方法としては、16:9画像を水平方向に圧縮
し、縦長に表示するフルモードと、16:9の横長画
像をそのまま表示し、画面上下を空白エリアとするワイ
ドモードと、16:9画像の左右部分を切捨て、中心
部分を抜き出して拡大表示するズームモードの、3つの
方法がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記したMUSE/N
TSCコンバータにおいては、通常のディスプレイに所
望のNTSCの映像を映出するのに、走査線変換とアス
ペクト変換処理を行う必要があるが、その他にも、上記
したサブサンプル伝送に対してはサブサンプル戻し処理
を、色信号についてのTCI信号化に対してはTCIデ
コード処理を、それぞれ行う必要がある。
TSCコンバータにおいては、通常のディスプレイに所
望のNTSCの映像を映出するのに、走査線変換とアス
ペクト変換処理を行う必要があるが、その他にも、上記
したサブサンプル伝送に対してはサブサンプル戻し処理
を、色信号についてのTCI信号化に対してはTCIデ
コード処理を、それぞれ行う必要がある。
【0007】しかし、従来のMUSE/NTSCコンバ
ータにおいては、以上のような各処理をそれぞれ別々の
ブロックにて行っていたため、各々のブロックに、専用
のディジタル回路やラインメモリなどの回路部品が必要
となり、回路規模が大幅に増大するとともに、コストも
アップするという問題点があった。また従来のMUSE
/NTSCコンバータにおいては、上記した走査線変換
やサブサンプル戻し処理を行うために、垂直フィルタ及
び水平フィルタを使用するが、そのために、出力画像の
高域の周波数特性が落ち、輪郭部分がぼやけるという問
題点があった。
ータにおいては、以上のような各処理をそれぞれ別々の
ブロックにて行っていたため、各々のブロックに、専用
のディジタル回路やラインメモリなどの回路部品が必要
となり、回路規模が大幅に増大するとともに、コストも
アップするという問題点があった。また従来のMUSE
/NTSCコンバータにおいては、上記した走査線変換
やサブサンプル戻し処理を行うために、垂直フィルタ及
び水平フィルタを使用するが、そのために、出力画像の
高域の周波数特性が落ち、輪郭部分がぼやけるという問
題点があった。
【0008】本発明の目的は、上記した従来技術の問題
点を解消し、回路部品を削減できるとともに、回路規模
を縮小でき、コストダウンを図ることができるMUSE
/NTSCコンバータを提供することにある。
点を解消し、回路部品を削減できるとともに、回路規模
を縮小でき、コストダウンを図ることができるMUSE
/NTSCコンバータを提供することにある。
【0009】また、本発明の他の目的は、出力画像の輪
郭部分のぼやけを軽減して高画質化を実現できるMUS
E/NTSCコンバータを提供することにある。
郭部分のぼやけを軽減して高画質化を実現できるMUS
E/NTSCコンバータを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では、MUSE/NTSCコンバータにおい
て、MUSE信号処理回路と、走査線変換手段、垂直エ
ンハンス手段、サブサンプル戻し処理手段、色信号の線
順次デコード処理手段から成る垂直フィルタと、データ
レートをMUSE系からNTSC系に変換する時間軸変
換手段と、色伸長及び点順次デコード処理手段を含むN
TSC信号処理回路と、を備えるようにした。
め、本発明では、MUSE/NTSCコンバータにおい
て、MUSE信号処理回路と、走査線変換手段、垂直エ
ンハンス手段、サブサンプル戻し処理手段、色信号の線
順次デコード処理手段から成る垂直フィルタと、データ
レートをMUSE系からNTSC系に変換する時間軸変
換手段と、色伸長及び点順次デコード処理手段を含むN
TSC信号処理回路と、を備えるようにした。
【0011】
【作用】上記MUSE信号処理回路はMUSE信号の入
力処理、同期検出処理を行う。上記垂直フィルタにおい
ては、基本的には走査線変換手段により、MUSE系か
らNTSC系への走査線変換を行うが、同時にラインメ
モリや係数器を兼用して、垂直エンハンス手段により高
域成分を抽出加算し、サブサンプル戻し処理手段による
内挿処理を行う。さらに、上記垂直フィルタでは線順次
デコード処理手段により、色信号の点順次処理もしくは
分離処理も行う。上記時間軸変換手段では少なくとも、
映像信号のデータレートをMUSE系からNTSC系へ
変換するが、色信号の時間伸長も行う。次に、上記NT
SC信号処理回路では、少なくとも時間軸変換後の映像
信号を所定のNTSC信号フォーマットに変換するが、
色信号の時間伸長、点順次デコード動作も行う。
力処理、同期検出処理を行う。上記垂直フィルタにおい
ては、基本的には走査線変換手段により、MUSE系か
らNTSC系への走査線変換を行うが、同時にラインメ
モリや係数器を兼用して、垂直エンハンス手段により高
域成分を抽出加算し、サブサンプル戻し処理手段による
内挿処理を行う。さらに、上記垂直フィルタでは線順次
デコード処理手段により、色信号の点順次処理もしくは
分離処理も行う。上記時間軸変換手段では少なくとも、
映像信号のデータレートをMUSE系からNTSC系へ
変換するが、色信号の時間伸長も行う。次に、上記NT
SC信号処理回路では、少なくとも時間軸変換後の映像
信号を所定のNTSC信号フォーマットに変換するが、
色信号の時間伸長、点順次デコード動作も行う。
【0012】この様に、本発明では、MUSE/NTS
Cコンバート処理に必要な、MUSE信号のサブサンプ
ル戻し処理と、色差信号の線順次デコード処理を、それ
ぞれ、走査線変換を行う垂直フィルタにおいて併せて行
うことにより、ディジタル回路等の共用化が図れ、サブ
サンプル戻し処理を行うブロックや、TCIデコード処
理に係る線順次デコード処理を行うブロックが不要とな
り、回路部品を削減できるとともに、回路規模を縮小で
き、コストダウンを図ることができる。また、垂直方向
のエンハンス処理をも、垂直フィルタにおいて併せて行
うことにより、ラインメモリやディジタル回路等の共用
化が図れ、回路部品を削減できるとともに、出力画像の
輪郭強調によって輪郭部分のぼやけが軽減され高画質化
を実現できる。
Cコンバート処理に必要な、MUSE信号のサブサンプ
ル戻し処理と、色差信号の線順次デコード処理を、それ
ぞれ、走査線変換を行う垂直フィルタにおいて併せて行
うことにより、ディジタル回路等の共用化が図れ、サブ
サンプル戻し処理を行うブロックや、TCIデコード処
理に係る線順次デコード処理を行うブロックが不要とな
り、回路部品を削減できるとともに、回路規模を縮小で
き、コストダウンを図ることができる。また、垂直方向
のエンハンス処理をも、垂直フィルタにおいて併せて行
うことにより、ラインメモリやディジタル回路等の共用
化が図れ、回路部品を削減できるとともに、出力画像の
輪郭強調によって輪郭部分のぼやけが軽減され高画質化
を実現できる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて詳細に
説明する。
説明する。
【0014】図1は本発明の一実施例としてのMUSE
/NTSCコンバータを示すブロック図である。図1に
おいて、1はMUSE信号の入力端子、2はA/D変換
器、3はMUSE信号処理回路、4はMUSE系クロッ
ク生成回路、5は垂直フィルタ、6は水平フィルタ、7
は時間軸変換回路、8はNTSC系クロック生成回路、
9はNTSC系処理回路、13はD/A変換器、14は
NTSCエンコーダ、15、16、17は出力端子であ
る。また、NTSC系処理回路9は伸長回路10と点順
次デコーダ11とNTSC処理回路12から構成され
る。
/NTSCコンバータを示すブロック図である。図1に
おいて、1はMUSE信号の入力端子、2はA/D変換
器、3はMUSE信号処理回路、4はMUSE系クロッ
ク生成回路、5は垂直フィルタ、6は水平フィルタ、7
は時間軸変換回路、8はNTSC系クロック生成回路、
9はNTSC系処理回路、13はD/A変換器、14は
NTSCエンコーダ、15、16、17は出力端子であ
る。また、NTSC系処理回路9は伸長回路10と点順
次デコーダ11とNTSC処理回路12から構成され
る。
【0015】図1において、A/D変換器2は、入力端
子1からのMUSE信号をサンプリング周波数16.2
MHzのディジタル信号に変換する。MUSE信号処理回
路3は、ディエンファシス処理、同期検出処理、ALC
(Automatic Level Control)動作等を行う。MUSE系
クロック生成回路4は、MUSE信号処理回路3で必要
な各種MUSE系クロックを生成する。
子1からのMUSE信号をサンプリング周波数16.2
MHzのディジタル信号に変換する。MUSE信号処理回
路3は、ディエンファシス処理、同期検出処理、ALC
(Automatic Level Control)動作等を行う。MUSE系
クロック生成回路4は、MUSE信号処理回路3で必要
な各種MUSE系クロックを生成する。
【0016】垂直フィルタ5は、MUSE系1125本
の走査線をNTSC系の所定モードの走査線数に変換す
る。それと同時に、この垂直フィルタ5では、後で詳述
するが、垂直方向のエンハンサをかけるとともに、サブ
サンプル伝送されているMUSE信号の戻し処理(サブ
サンプル戻し処理)、また線順次伝送されている色差信
号のデコード処理(線順次デコード処理)等の各処理も
行う。即ち、本実施例では、MUSE/NTSCコンバ
ート処理に必要な、MUSE信号のサブサンプル戻し処
理と、色差信号の線順次デコード処理と、垂直方向のエ
ンハンス処理を、それぞれ、走査線変換を行う垂直フィ
ルタ5で同時に行うものである。
の走査線をNTSC系の所定モードの走査線数に変換す
る。それと同時に、この垂直フィルタ5では、後で詳述
するが、垂直方向のエンハンサをかけるとともに、サブ
サンプル伝送されているMUSE信号の戻し処理(サブ
サンプル戻し処理)、また線順次伝送されている色差信
号のデコード処理(線順次デコード処理)等の各処理も
行う。即ち、本実施例では、MUSE/NTSCコンバ
ート処理に必要な、MUSE信号のサブサンプル戻し処
理と、色差信号の線順次デコード処理と、垂直方向のエ
ンハンス処理を、それぞれ、走査線変換を行う垂直フィ
ルタ5で同時に行うものである。
【0017】では、この垂直フィルタ5の構成及び動作
について詳細に説明する。図2は図1の垂直フィルタ5
の一具体例を示すブロック図である。図2において、ま
ず、輝度信号Yの走査線変換処理部を説明する。
について詳細に説明する。図2は図1の垂直フィルタ5
の一具体例を示すブロック図である。図2において、ま
ず、輝度信号Yの走査線変換処理部を説明する。
【0018】図2において、18はMUSE信号処理回
路3からのMUSE信号の入力端子、19、20、2
1、22は縦続接続したラインメモリ、23、25、2
6、28、29、31はそれぞれ係数(−α/4)を掛
ける係数器、24、27、30はそれぞれ係数(1+α
/2)を掛ける係数器、32、33、34は加算器、3
5、36、37は可変係数データ変換器、38は制御回
路、39、40、41、42はモード切り替え信号、フ
ィールド切り替え信号、ライン切り替え信号、サブサン
プル位相信号の入力端子である。
路3からのMUSE信号の入力端子、19、20、2
1、22は縦続接続したラインメモリ、23、25、2
6、28、29、31はそれぞれ係数(−α/4)を掛
ける係数器、24、27、30はそれぞれ係数(1+α
/2)を掛ける係数器、32、33、34は加算器、3
5、36、37は可変係数データ変換器、38は制御回
路、39、40、41、42はモード切り替え信号、フ
ィールド切り替え信号、ライン切り替え信号、サブサン
プル位相信号の入力端子である。
【0019】図2において、ラインメモリ19、20、
21、22は、各々、MUSE伝送での輝度信号1ライ
ンサンプル数に対応した、374画素遅延メモリとして
働く。次に、係数器23〜31はそれぞれ各ラインメモ
リ19、20、21、22からの出力信号を入力し、上
記した所定の係数を掛けて、出力する。そして係数器2
3、24、25の出力は加算器32で、係数器26、2
7、28の出力は加算器33で、また係数器29、3
0、31の出力は加算器34で、それぞれ加算される。
21、22は、各々、MUSE伝送での輝度信号1ライ
ンサンプル数に対応した、374画素遅延メモリとして
働く。次に、係数器23〜31はそれぞれ各ラインメモ
リ19、20、21、22からの出力信号を入力し、上
記した所定の係数を掛けて、出力する。そして係数器2
3、24、25の出力は加算器32で、係数器26、2
7、28の出力は加算器33で、また係数器29、3
0、31の出力は加算器34で、それぞれ加算される。
【0020】これらの係数器と加算器は、周知のように
それぞれ輝度信号の垂直方向のエンハンサを構成してい
る。即ち、加算器32においては、現到来信号に係数器
24で係数(1+α/2)内の値α/2を掛けて得られ
た信号と、現到来信号の1ライン前の信号と1ライン遅
延した信号にそれぞれ係数器23、25で係数(−α/
4)を掛けて得られた信号と、をそれぞれ加算し、現信
号に対する高域周波数成分を抽出すると同時に、係数器
24で係数(1+α/2)内の値1を掛けて得られた現
信号そのものを加算して、高周波域のゲインを高めた信
号を作成する。従って、その出力は前述のラインメモリ
19の出力信号の垂直輪郭強調信号となる。また加算器
33の出力はメモリ20からの信号の垂直輪郭強調信号
と、また加算器34の出力はメモリ21からの信号の垂
直輪郭強調信号となる。なお、上記した係数値における
αは1〜0.5が適当である。
それぞれ輝度信号の垂直方向のエンハンサを構成してい
る。即ち、加算器32においては、現到来信号に係数器
24で係数(1+α/2)内の値α/2を掛けて得られ
た信号と、現到来信号の1ライン前の信号と1ライン遅
延した信号にそれぞれ係数器23、25で係数(−α/
4)を掛けて得られた信号と、をそれぞれ加算し、現信
号に対する高域周波数成分を抽出すると同時に、係数器
24で係数(1+α/2)内の値1を掛けて得られた現
信号そのものを加算して、高周波域のゲインを高めた信
号を作成する。従って、その出力は前述のラインメモリ
19の出力信号の垂直輪郭強調信号となる。また加算器
33の出力はメモリ20からの信号の垂直輪郭強調信号
と、また加算器34の出力はメモリ21からの信号の垂
直輪郭強調信号となる。なお、上記した係数値における
αは1〜0.5が適当である。
【0021】次に、可変係数データ変換器35、36、
37は、それぞれ、加算器32、33、34からの信号
を入力し所定の係数を掛けた後、加算器43に出力す
る。これら可変係数データ変換器35、36、37は、
制御回路38の働きにより、表示モード(走査線変換モ
ード)を切り替えるモード切り替え信号や、フィールド
切り替え信号や、ライン切り替え信号や、サブサンプル
位相信号に基づいて、適宜、その係数が切り替え制御さ
れる。このようにして、加算器43の出力として得られ
た信号が、走査線変換された輝度信号であり、同時に、
垂直方向のエンハンス処理や、後述するサブサンプル戻
し処理も施されている。この出力信号は出力端子44に
導かれる。
37は、それぞれ、加算器32、33、34からの信号
を入力し所定の係数を掛けた後、加算器43に出力す
る。これら可変係数データ変換器35、36、37は、
制御回路38の働きにより、表示モード(走査線変換モ
ード)を切り替えるモード切り替え信号や、フィールド
切り替え信号や、ライン切り替え信号や、サブサンプル
位相信号に基づいて、適宜、その係数が切り替え制御さ
れる。このようにして、加算器43の出力として得られ
た信号が、走査線変換された輝度信号であり、同時に、
垂直方向のエンハンス処理や、後述するサブサンプル戻
し処理も施されている。この出力信号は出力端子44に
導かれる。
【0022】以上の輝度信号の走査線変換処理動作を表
示モードの一つであるワイドモード(走査線数3本→1
本)について、図3(a)で説明する。まず、第1フィ
ールドにおいては、現到来信号とこれに1ライン及び2
ライン遅延した信号(図2ではエンハンサのかかった加
算器32、33、34の出力)に、可変係数データ変換
器35、36、37において、係数(k1,k2,k
3)を例えば(1/4,1/2,1/4)として掛け
て、それにより得られた信号を加算器43において互い
に加算し、3本の走査線から新たな重心の1本の走査線
を作る。次に、第2フィールドにおいても、図3(a)
に示すように同様の変換処理となる。なお、表示モード
毎に走査線変換処理が異なるので、上記した可変係数デ
ータ変換器35、36、37における係数(k1,k
2,k3)は、表示モード毎に制御回路38の働きで変
更制御される。また、後ほど説明するが、可変係数デー
タ変換器35、36、37ではサブサンプル戻し処理も
同時に行う。
示モードの一つであるワイドモード(走査線数3本→1
本)について、図3(a)で説明する。まず、第1フィ
ールドにおいては、現到来信号とこれに1ライン及び2
ライン遅延した信号(図2ではエンハンサのかかった加
算器32、33、34の出力)に、可変係数データ変換
器35、36、37において、係数(k1,k2,k
3)を例えば(1/4,1/2,1/4)として掛け
て、それにより得られた信号を加算器43において互い
に加算し、3本の走査線から新たな重心の1本の走査線
を作る。次に、第2フィールドにおいても、図3(a)
に示すように同様の変換処理となる。なお、表示モード
毎に走査線変換処理が異なるので、上記した可変係数デ
ータ変換器35、36、37における係数(k1,k
2,k3)は、表示モード毎に制御回路38の働きで変
更制御される。また、後ほど説明するが、可変係数デー
タ変換器35、36、37ではサブサンプル戻し処理も
同時に行う。
【0023】ここで、これら可変係数データ変換器3
5、36、37のうち、代表して可変係数データ変換器
35の一具体例について図4を用いて説明する。図4は
図2の可変係数データ変換器35の一具体例を示すブロ
ック図である。図4において、68は図2の加算器32
からの信号の入力端子、69、70、71、72はレベ
ル変換器、73、74、75、76はスイッチ回路、7
7は加算器、78は図2の制御回路38からの制御信号
の入力端子、79は出力端子である。
5、36、37のうち、代表して可変係数データ変換器
35の一具体例について図4を用いて説明する。図4は
図2の可変係数データ変換器35の一具体例を示すブロ
ック図である。図4において、68は図2の加算器32
からの信号の入力端子、69、70、71、72はレベ
ル変換器、73、74、75、76はスイッチ回路、7
7は加算器、78は図2の制御回路38からの制御信号
の入力端子、79は出力端子である。
【0024】図4において、レベル変換器69、70、
71、72は、それぞれ、図2の加算器32から入力端
子68介して入力される信号を1/16、1/8、1/
4、1/2にレベル変換する。スイッチ回路73、7
4、75、76は、各々のa端子にレベル変換器69〜
72からの信号を入力し、b端子に“0”レベル信号を
入力する。加算器77は、スイッチ回路73〜76のc
端子からの出力信号を互いに加算し、その結果を端子7
9に出力する。
71、72は、それぞれ、図2の加算器32から入力端
子68介して入力される信号を1/16、1/8、1/
4、1/2にレベル変換する。スイッチ回路73、7
4、75、76は、各々のa端子にレベル変換器69〜
72からの信号を入力し、b端子に“0”レベル信号を
入力する。加算器77は、スイッチ回路73〜76のc
端子からの出力信号を互いに加算し、その結果を端子7
9に出力する。
【0025】ここで、スイッチ回路73〜76の開閉制
御は、図2の制御回路38から入力端子78を介して入
力される制御信号に基づいて行う。例えば、可変係数デ
ータ変換器35の係数k1の設定としては、図3(a)
で説明した、輝度信号3本→1本変換時のk1=1/4
の場合は、スイッチ回路75のみa点に閉じ、その他の
スイッチ回路73,74,76はb点に閉じる。従っ
て、加算器77の出力は係数1/4を掛けた信号とな
る。なお、これ以外の係数は、スイッチ回路73〜76
の開閉状態の組合せを入力端子78からの制御信号の働
きで順次変更して、生成する。また、レベル変換器69
〜72の実現法としては、例えば、1/2のレベル変換
を行うレベル変換器72については、入力データをMS
BからLSBへの1ビットシフトで、また、1/4のレ
ベル変換を行うレベル変換器71については、同じく2
ビットシフトで、それぞれ実現できる。
御は、図2の制御回路38から入力端子78を介して入
力される制御信号に基づいて行う。例えば、可変係数デ
ータ変換器35の係数k1の設定としては、図3(a)
で説明した、輝度信号3本→1本変換時のk1=1/4
の場合は、スイッチ回路75のみa点に閉じ、その他の
スイッチ回路73,74,76はb点に閉じる。従っ
て、加算器77の出力は係数1/4を掛けた信号とな
る。なお、これ以外の係数は、スイッチ回路73〜76
の開閉状態の組合せを入力端子78からの制御信号の働
きで順次変更して、生成する。また、レベル変換器69
〜72の実現法としては、例えば、1/2のレベル変換
を行うレベル変換器72については、入力データをMS
BからLSBへの1ビットシフトで、また、1/4のレ
ベル変換を行うレベル変換器71については、同じく2
ビットシフトで、それぞれ実現できる。
【0026】また、この可変係数データ変換器35では
サブサンプル戻し処理も同時に行っている。以下、この
サブサンプル戻し処理について図5を用いて説明する。
図5は図4の可変係数データ変換器35で行われるサブ
サンプル戻し処理を説明するための説明図であり、縦方
向は画面の垂直方向に、横方向は画面の水平方向に、そ
れぞれ対応している。
サブサンプル戻し処理も同時に行っている。以下、この
サブサンプル戻し処理について図5を用いて説明する。
図5は図4の可変係数データ変換器35で行われるサブ
サンプル戻し処理を説明するための説明図であり、縦方
向は画面の垂直方向に、横方向は画面の水平方向に、そ
れぞれ対応している。
【0027】MUSE方式では、図5に示すように、1
6.2MHzのサンプルレートで伝送される○印のサンプ
ル点と伝送されない×印の非サンプル点が各画素及びラ
イン交互に配置された、サンプルパターンとなっている
が、図4に示す可変係数データ変換器35の各スイッチ
回路73〜76において、この伝送されない×印の非サ
ンプル点のタイミングで“0”レベルデータを補間す
る。これは、MUSE信号内のコントロール信号として
伝送されるサブサンプル位相信号(図2の入力端子42
から制御回路38に入力される。)により、スイッチ回
路73〜76をすべてb端子に閉じることで行う。従っ
て、可変係数データ変換器35からの輝度信号のデータ
レートは伝送レートの2倍の32.4MHzになってい
る。
6.2MHzのサンプルレートで伝送される○印のサンプ
ル点と伝送されない×印の非サンプル点が各画素及びラ
イン交互に配置された、サンプルパターンとなっている
が、図4に示す可変係数データ変換器35の各スイッチ
回路73〜76において、この伝送されない×印の非サ
ンプル点のタイミングで“0”レベルデータを補間す
る。これは、MUSE信号内のコントロール信号として
伝送されるサブサンプル位相信号(図2の入力端子42
から制御回路38に入力される。)により、スイッチ回
路73〜76をすべてb端子に閉じることで行う。従っ
て、可変係数データ変換器35からの輝度信号のデータ
レートは伝送レートの2倍の32.4MHzになってい
る。
【0028】なお、以上の可変係数データ変換器35の
構成及び動作は、他の可変係数データ変換器36、37
についても同様である。
構成及び動作は、他の可変係数データ変換器36、37
についても同様である。
【0029】次に、図2において、色差信号Cの走査線
変換処理部を説明する。図2において、41は遅延回
路、45、46、47、48、49はラインメモリ、5
0、51、52、53、54、55は可変係数データ変
換器、56、57は加算器、58はマルチプレクサ、5
9は出力端子である。
変換処理部を説明する。図2において、41は遅延回
路、45、46、47、48、49はラインメモリ、5
0、51、52、53、54、55は可変係数データ変
換器、56、57は加算器、58はマルチプレクサ、5
9は出力端子である。
【0030】図2において、遅延回路41は、入力端子
18からのMUSE信号を4ライン分の期間遅延させ
る。これは、MUSE信号における色信号は輝度信号に
対し、4ライン先行して伝送されるので、この遅延回路
41で輝度信号、色信号を同一走査線上のタイミングに
合わせて、後段の処理を容易にするためである。
18からのMUSE信号を4ライン分の期間遅延させ
る。これは、MUSE信号における色信号は輝度信号に
対し、4ライン先行して伝送されるので、この遅延回路
41で輝度信号、色信号を同一走査線上のタイミングに
合わせて、後段の処理を容易にするためである。
【0031】次に、MUSE信号における色信号は輝度
信号に対し1/4に圧縮して伝送されているので、ライ
ンメモリ45、46、47、48、49は、色差信号処
理用のラインメモリとして、輝度信号の場合の1/4の
容量で良い。また、これらラインメモリ45〜49と、
可変係数データ変換器50〜55と、加算器56、57
は、色信号用走査線変換フィルタ(垂直フィルタ)を構
成しており、加算器56からは、走査線変換された二つ
の色差信号R−Y,B−Yが1ライン毎に交互に出力さ
れ、加算器57からも同様に、走査線変換された二つの
色差信号B−Y,R−Yが1ライン毎に交互に出力され
る。
信号に対し1/4に圧縮して伝送されているので、ライ
ンメモリ45、46、47、48、49は、色差信号処
理用のラインメモリとして、輝度信号の場合の1/4の
容量で良い。また、これらラインメモリ45〜49と、
可変係数データ変換器50〜55と、加算器56、57
は、色信号用走査線変換フィルタ(垂直フィルタ)を構
成しており、加算器56からは、走査線変換された二つ
の色差信号R−Y,B−Yが1ライン毎に交互に出力さ
れ、加算器57からも同様に、走査線変換された二つの
色差信号B−Y,R−Yが1ライン毎に交互に出力され
る。
【0032】また可変係数データ変換器50〜55にお
いては、同時に、色差信号に対して、輝度信号と同様
に、サブサンプル戻し処理が行われる。
いては、同時に、色差信号に対して、輝度信号と同様
に、サブサンプル戻し処理が行われる。
【0033】次に、マルチプレクサ58は、加算器5
6、57から1ライン毎に交互に出力される色差信号R
−Y,B−Yを画素毎に交互に多重し、点順次色差信号
を作成し、出力端子59に導く。このマルチプレクサ5
8の多重制御は制御回路38からの制御信号で行う。
6、57から1ライン毎に交互に出力される色差信号R
−Y,B−Yを画素毎に交互に多重し、点順次色差信号
を作成し、出力端子59に導く。このマルチプレクサ5
8の多重制御は制御回路38からの制御信号で行う。
【0034】以上述べた色差信号の走査線変換処理動作
を、上記輝度信号の場合と同じく、ワイドモード(走査
線3本→1本変換)について、図3(b)により説明す
る。MUSE方式では、色差信号R−Y,B−Yは図3
(b)のように線順次で送られてくるので、各々の色差
信号は2ライン毎に画素データを抜取りフィルタ演算す
る。従って、第1フィールドにおいては、例えば現到来
信号が色差信号R−Yのとき、図2における可変係数デ
ータ変換器50、51、52の係数(k4,k5,k
6)としては、例えば(1/4,1/2,1/4)、
(1/2,1/2,0)を、7ライン分の周期で交互に
繰り返すようにする。またこの時、色差信号B−Y用の
可変係数データ変換器53、54、55の係数(k7,
k8,k9)としては、(1/2,1/2,0)、(1
/4,1/2,1/4)を、同じく7ライン分の周期で
交互に繰り返すようにする。また第2フィールドにおい
ても、図3(b)に示すように同様の変換処理となる。
を、上記輝度信号の場合と同じく、ワイドモード(走査
線3本→1本変換)について、図3(b)により説明す
る。MUSE方式では、色差信号R−Y,B−Yは図3
(b)のように線順次で送られてくるので、各々の色差
信号は2ライン毎に画素データを抜取りフィルタ演算す
る。従って、第1フィールドにおいては、例えば現到来
信号が色差信号R−Yのとき、図2における可変係数デ
ータ変換器50、51、52の係数(k4,k5,k
6)としては、例えば(1/4,1/2,1/4)、
(1/2,1/2,0)を、7ライン分の周期で交互に
繰り返すようにする。またこの時、色差信号B−Y用の
可変係数データ変換器53、54、55の係数(k7,
k8,k9)としては、(1/2,1/2,0)、(1
/4,1/2,1/4)を、同じく7ライン分の周期で
交互に繰り返すようにする。また第2フィールドにおい
ても、図3(b)に示すように同様の変換処理となる。
【0035】なお、図4及び図5において説明した可変
係数データ変換器35の構成及び動作は、上記した可変
係数データ変換器50〜55についても同様である。従
って、これら可変係数データ変換器50〜55からの出
力は、サブサンプル戻し処理が行われて32.4MHzレ
ートになっている。従って、前述したように、走査線変
換とサブサンプル戻し処理が行われた色差信号R−Y,
B−Yは、次段のマルチプレクサ58により、32.4
MHzレートで画素ごとに交互に多重される。以上、図1
における垂直フィルタ5の構成及び動作について詳細に
説明した。
係数データ変換器35の構成及び動作は、上記した可変
係数データ変換器50〜55についても同様である。従
って、これら可変係数データ変換器50〜55からの出
力は、サブサンプル戻し処理が行われて32.4MHzレ
ートになっている。従って、前述したように、走査線変
換とサブサンプル戻し処理が行われた色差信号R−Y,
B−Yは、次段のマルチプレクサ58により、32.4
MHzレートで画素ごとに交互に多重される。以上、図1
における垂直フィルタ5の構成及び動作について詳細に
説明した。
【0036】次に、図1において、水平フィルタ6は、
垂直フィルタ5によって処理された輝度信号と色差信号
を、高域補正フィルタ処理する。なお、図面には示さな
いが、この水平フィルタ6は、前述の垂直フィルタ5と
同様に、水平方向のエンハンサ機能を持たせた構成にし
ても良い。
垂直フィルタ5によって処理された輝度信号と色差信号
を、高域補正フィルタ処理する。なお、図面には示さな
いが、この水平フィルタ6は、前述の垂直フィルタ5と
同様に、水平方向のエンハンサ機能を持たせた構成にし
ても良い。
【0037】次に、時間軸変換回路7は、MUSE系の
データレートをNTSC系のデータレートにデータレー
ト変換する。このデータレート変換には、通常、数メガ
ビットのフィールドメモリを使用し、水平フィルタ6か
らの映像信号データを、MUSE系クロック生成回路4
からのMUSE系書き込みクロックでフィールドメモリ
に書き込み、後述のNTSC系読み出しクロックで読み
出すことにより行う。
データレートをNTSC系のデータレートにデータレー
ト変換する。このデータレート変換には、通常、数メガ
ビットのフィールドメモリを使用し、水平フィルタ6か
らの映像信号データを、MUSE系クロック生成回路4
からのMUSE系書き込みクロックでフィールドメモリ
に書き込み、後述のNTSC系読み出しクロックで読み
出すことにより行う。
【0038】一方、NTSC系クロック生成回路8は、
前述の時間軸変換回路7で必要なNTSC系読み出しク
ロックや、後述のNTSC系処理回路9やNTSCエン
コーダ14で必要な各種クロックを生成して供給する。
前述の時間軸変換回路7で必要なNTSC系読み出しク
ロックや、後述のNTSC系処理回路9やNTSCエン
コーダ14で必要な各種クロックを生成して供給する。
【0039】次に、NTSC系処理回路9は、時間軸変
換回路7からの輝度信号Yと色差信号を入力し、伸長回
路10では、TCI(Time-Compressed Integration)
伝送されている色差信号を4倍のデータに時間伸長し
て、輝度信号と同データ長にする。なお、この伸長回路
10には例えばFIFOメモリを使用する。
換回路7からの輝度信号Yと色差信号を入力し、伸長回
路10では、TCI(Time-Compressed Integration)
伝送されている色差信号を4倍のデータに時間伸長し
て、輝度信号と同データ長にする。なお、この伸長回路
10には例えばFIFOメモリを使用する。
【0040】また、次の点順次デコーダ11では、垂直
フィルタ5で線順次デコード処理された色差信号を、さ
らに点順次デコード処理して、二つの色差信号R−Y,
B−Yに分離する。ここで、この点順次デコーダ11の
構成及び動作について詳細に説明する。
フィルタ5で線順次デコード処理された色差信号を、さ
らに点順次デコード処理して、二つの色差信号R−Y,
B−Yに分離する。ここで、この点順次デコーダ11の
構成及び動作について詳細に説明する。
【0041】図6は図1の点順次デコーダ11の一具体
例を示す回路図である。図6において、80は図1の伸
長回路10からの色差信号Cdの入力端子、81はクロ
ック入力端子、82、84はデータラッチ回路、83は
インバータ回路である。
例を示す回路図である。図6において、80は図1の伸
長回路10からの色差信号Cdの入力端子、81はクロ
ック入力端子、82、84はデータラッチ回路、83は
インバータ回路である。
【0042】図6において、入力端子80からの色差信
号Cdは、データラッチ回路82、84のデータ入力端
子に入力し、また入力端子81からのクロックckはデ
ータラッチ回路82のクロック入力端子に入力するとと
もに、インバータ回路83により反転してデータラッチ
回路84のクロック入力端子に入力する。なお、この入
力端子81からのクロックckは入力端子80からの色
差信号Cdと同期している。
号Cdは、データラッチ回路82、84のデータ入力端
子に入力し、また入力端子81からのクロックckはデ
ータラッチ回路82のクロック入力端子に入力するとと
もに、インバータ回路83により反転してデータラッチ
回路84のクロック入力端子に入力する。なお、この入
力端子81からのクロックckは入力端子80からの色
差信号Cdと同期している。
【0043】入力された点順次の色差信号Cdは、例え
ばデータラッチ回路82において、色差信号R−Yが分
離出力され、データラッチ回路84においては、色差信
号B−Yが分離出力され、それぞれ、出力端子85、8
6より出力される。
ばデータラッチ回路82において、色差信号R−Yが分
離出力され、データラッチ回路84においては、色差信
号B−Yが分離出力され、それぞれ、出力端子85、8
6より出力される。
【0044】以上、図1における点順次デコーダ11の
構成及び動作について詳細に説明した。
構成及び動作について詳細に説明した。
【0045】次に、図1において、NTSC処理回路1
2は、得られた映像信号にNTSC系同期信号を付加し
たり、映出した画像が所定のアスペクト表示になる様に
映像信号にブランキングを付加したりする。
2は、得られた映像信号にNTSC系同期信号を付加し
たり、映出した画像が所定のアスペクト表示になる様に
映像信号にブランキングを付加したりする。
【0046】そして、D/A変換器13は、NTSC系
処理回路9からのディジタル輝度信号Y、ディジタル色
差信号R−Y,B−Yを入力し、それぞれアナログ信号
に変換する。
処理回路9からのディジタル輝度信号Y、ディジタル色
差信号R−Y,B−Yを入力し、それぞれアナログ信号
に変換する。
【0047】さらに、NTSCエンコーダ14は、D/
A変換器13からの輝度信号Y、色差信号R−Y,B−
Yから、NTSCフォーマットの輝度信号Y、クロマ信
号Cあるいはコンポジット映像信号C.Vを作成し、そ
れぞれ出力端子15、16、17に出力する。出力端子
15、16、17からのこれら映像信号は図示してない
が例えばTVモニター等に入力され、NTSC画像とし
て映出される。
A変換器13からの輝度信号Y、色差信号R−Y,B−
Yから、NTSCフォーマットの輝度信号Y、クロマ信
号Cあるいはコンポジット映像信号C.Vを作成し、そ
れぞれ出力端子15、16、17に出力する。出力端子
15、16、17からのこれら映像信号は図示してない
が例えばTVモニター等に入力され、NTSC画像とし
て映出される。
【0048】以上説明した図1のMUSE/NTSCコ
ンバータによる各信号処理を総合的に示すと、図7に示
すごとくになる。図7は図1のMUSE/NTSCコン
バータによる各信号処理における映像信号のデータ構造
の変化を説明するための説明図である。
ンバータによる各信号処理を総合的に示すと、図7に示
すごとくになる。図7は図1のMUSE/NTSCコン
バータによる各信号処理における映像信号のデータ構造
の変化を説明するための説明図である。
【0049】図7において、まず、到来MUSE信号
は、色信号Cが輝度信号Yに4ライン先行しており、色
信号Cは線順次でR−Y,B−Yが交互に伝送され、輝
度信号は、No.5の位置から、時間軸多重されて伝送さ
れる。また色信号Cは1/4に時間軸圧縮されおり、1
ラインのサンプル点としては、輝度信号Yが374点で
あるのに対し、色信号Cは94点となっている。
は、色信号Cが輝度信号Yに4ライン先行しており、色
信号Cは線順次でR−Y,B−Yが交互に伝送され、輝
度信号は、No.5の位置から、時間軸多重されて伝送さ
れる。また色信号Cは1/4に時間軸圧縮されおり、1
ラインのサンプル点としては、輝度信号Yが374点で
あるのに対し、色信号Cは94点となっている。
【0050】次に、垂直フィルタ5による走査線変換処
理については、走査線3本→1本に変換するワイドモー
ドで、図7に示すように、色信号Cは線順次デコードさ
れ、入力3ラインに対し1ラインの割合で、色差信号R
−Yが94点、B−Yが94点、輝度信号Yが374点
得られる。
理については、走査線3本→1本に変換するワイドモー
ドで、図7に示すように、色信号Cは線順次デコードさ
れ、入力3ラインに対し1ラインの割合で、色差信号R
−Yが94点、B−Yが94点、輝度信号Yが374点
得られる。
【0051】また同時に、垂直フィルタ5によるサブサ
ンプル戻し処理によって、1ライン中のサンプル点は、
色信号C、輝度信号Yとも2倍になり、色信号Cは色差
信号R−Y,B−Yが交互に多重され、点順次色差信号
として、188×2=376点、輝度信号Yは748点
となる。色信号Cと輝度信号Yは、垂直フィルタ5か
ら、分離して出力される。
ンプル戻し処理によって、1ライン中のサンプル点は、
色信号C、輝度信号Yとも2倍になり、色信号Cは色差
信号R−Y,B−Yが交互に多重され、点順次色差信号
として、188×2=376点、輝度信号Yは748点
となる。色信号Cと輝度信号Yは、垂直フィルタ5か
ら、分離して出力される。
【0052】次に、時間軸変換回路7、伸長回路10を
経て、図7に示すように、色信号は4倍に伸長され、色
差信号R−Y,B−Yのサンプル点はそれぞれ752点
となり、輝度信号と分離して出力される。
経て、図7に示すように、色信号は4倍に伸長され、色
差信号R−Y,B−Yのサンプル点はそれぞれ752点
となり、輝度信号と分離して出力される。
【0053】次に、色信号は点順次デコーダ11によ
り、図7に示すように、色差信号R−Yと色差信号B−
Yの2つの信号に分離され、1ライン中のデータ数とし
て、輝度信号は748点、色差信号R−Yと色差信号B
−Yがそれぞれ752点となる。なお、図7中の(*)
については、後ほど説明する。
り、図7に示すように、色差信号R−Yと色差信号B−
Yの2つの信号に分離され、1ライン中のデータ数とし
て、輝度信号は748点、色差信号R−Yと色差信号B
−Yがそれぞれ752点となる。なお、図7中の(*)
については、後ほど説明する。
【0054】ところで、図2において説明した垂直フィ
ルタ5の具体例は、輝度信号と色信号を別々のラインメ
モリに通してフィルタ処理を行う例であったが、MUS
E信号が輝度信号と色信号を時分割多重して伝送されて
いることに着目し、両信号とも共通のラインメモリを用
いてフィルタ処理を行う例を次に説明する。
ルタ5の具体例は、輝度信号と色信号を別々のラインメ
モリに通してフィルタ処理を行う例であったが、MUS
E信号が輝度信号と色信号を時分割多重して伝送されて
いることに着目し、両信号とも共通のラインメモリを用
いてフィルタ処理を行う例を次に説明する。
【0055】図8は図1の垂直フィルタ5の他の具体例
を示すブロック図である。図8において、図2と同一の
構成要素には同一の符号を付した。その他、60は輝度
信号/色信号伝送タイミング信号の入力端子、61はセ
レクタ、62、63、64、64、65、66はライン
メモリ、67は制御回路である。
を示すブロック図である。図8において、図2と同一の
構成要素には同一の符号を付した。その他、60は輝度
信号/色信号伝送タイミング信号の入力端子、61はセ
レクタ、62、63、64、64、65、66はライン
メモリ、67は制御回路である。
【0056】図8において、セレクタ61は、MUSE
信号における輝度信号伝送期間はa点に閉じ、色信号伝
送期間はb点に閉じる。従って、4ライン先行して伝送
される色信号は、遅延回路41を介してセレクタ61か
ら出力することで、輝度信号と同一走査線期間にタイミ
ングが合わせられ、後段の処理が容易となる。セレクタ
61の制御は、後述の制御回路67からの制御信号c1
により行う。ラインメモリ62、63、64、64、6
5、66は、各々、輝度信号と色信号のサンプル数を合
わせた480素子の遅延メモリとして働く。
信号における輝度信号伝送期間はa点に閉じ、色信号伝
送期間はb点に閉じる。従って、4ライン先行して伝送
される色信号は、遅延回路41を介してセレクタ61か
ら出力することで、輝度信号と同一走査線期間にタイミ
ングが合わせられ、後段の処理が容易となる。セレクタ
61の制御は、後述の制御回路67からの制御信号c1
により行う。ラインメモリ62、63、64、64、6
5、66は、各々、輝度信号と色信号のサンプル数を合
わせた480素子の遅延メモリとして働く。
【0057】なお、これらラインメモリ62〜66と係
数器23〜31と加算器32〜34による輝度信号の垂
直エンハンサ機能、及び可変係数データ変換器35、3
6、37による走査線変換動作とサブサンプル戻し処理
は、図2で説明した具体例と同様であり、説明は省略す
る。但し、制御回路67は、これらの可変係数データ変
換器35、36、37の可変制御やセレクタ61の制御
を、輝度信号/色信号で時分割制御する必要があるの
で、入力端子60からの輝度信号/色信号伝送タイミン
グ信号c2を入力して、それに基づいて前述の制御信号
c1を出力する。また色信号の走査線変換処理も、前述
のラインメモリ62〜66を時分割で共用して行うの
で、その動作も図2で説明した具体例と同様である。
数器23〜31と加算器32〜34による輝度信号の垂
直エンハンサ機能、及び可変係数データ変換器35、3
6、37による走査線変換動作とサブサンプル戻し処理
は、図2で説明した具体例と同様であり、説明は省略す
る。但し、制御回路67は、これらの可変係数データ変
換器35、36、37の可変制御やセレクタ61の制御
を、輝度信号/色信号で時分割制御する必要があるの
で、入力端子60からの輝度信号/色信号伝送タイミン
グ信号c2を入力して、それに基づいて前述の制御信号
c1を出力する。また色信号の走査線変換処理も、前述
のラインメモリ62〜66を時分割で共用して行うの
で、その動作も図2で説明した具体例と同様である。
【0058】さて、以上説明した図1の実施例では、色
差信号の伸長回路10をNTSC系処理回路9内に配置
していたが、この伸長回路10を時間軸変換回路内に配
置して、色差信号の時間伸長をデータレート変換と同時
に行うようにしても良い。また、色差信号の点順次デコ
ーダ11についても、NTSC系処理回路9内に配置し
ていたが、この点順次デコーダ11を垂直フィルタ内に
配置して、色差信号の点順次デコード処理を走査線変換
処理と同時に行うようにしても良い。この様な構成にし
た実施例を図9を用いて説明する。
差信号の伸長回路10をNTSC系処理回路9内に配置
していたが、この伸長回路10を時間軸変換回路内に配
置して、色差信号の時間伸長をデータレート変換と同時
に行うようにしても良い。また、色差信号の点順次デコ
ーダ11についても、NTSC系処理回路9内に配置し
ていたが、この点順次デコーダ11を垂直フィルタ内に
配置して、色差信号の点順次デコード処理を走査線変換
処理と同時に行うようにしても良い。この様な構成にし
た実施例を図9を用いて説明する。
【0059】図9は本発明の他の実施例としてのMUS
E/NTSCコンバータを示すブロック図である。図9
において、図1と同一の構成要素には同一の符号を付し
た。その他、90は垂直フィルタ、91は水平フィル
タ、92は時間軸変換回路、である。
E/NTSCコンバータを示すブロック図である。図9
において、図1と同一の構成要素には同一の符号を付し
た。その他、90は垂直フィルタ、91は水平フィル
タ、92は時間軸変換回路、である。
【0060】本実施例が、図1の実施例と異なる点の一
つは、垂直フィルタ90において、色差信号処理は、走
査線変換、サブサンプル戻し処理とともに、線順次/点
順次デコード処理も行い、輝度信号Yとともに色差信号
R−Y,B−Yをパラレルに出力する点にある。従っ
て、水平フィルタ91では輝度信号Y、色差信号R−
Y,B−Yを入力して高域補正フィルタ処理をする。
つは、垂直フィルタ90において、色差信号処理は、走
査線変換、サブサンプル戻し処理とともに、線順次/点
順次デコード処理も行い、輝度信号Yとともに色差信号
R−Y,B−Yをパラレルに出力する点にある。従っ
て、水平フィルタ91では輝度信号Y、色差信号R−
Y,B−Yを入力して高域補正フィルタ処理をする。
【0061】また異なる点の二つは、時間軸変換回路9
2において、図1の実施例で説明した時間軸変換回路7
の機能であるデータレート変換だけでなく、色差信号R
−Y,B−Yの時間伸長も行う点である。これは前述の
NTSC系読み出しクロックのレートを色差信号に対し
ては1/4にすることで実現できる。即ち、輝度信号の
NTSC系読み出しクロックは図1の実施例と同じck
nとし、色差信号のNTSC系読み出しクロックはその
1/4のレートのckcとして、NTSC系クロック生
成回路8から供給する。
2において、図1の実施例で説明した時間軸変換回路7
の機能であるデータレート変換だけでなく、色差信号R
−Y,B−Yの時間伸長も行う点である。これは前述の
NTSC系読み出しクロックのレートを色差信号に対し
ては1/4にすることで実現できる。即ち、輝度信号の
NTSC系読み出しクロックは図1の実施例と同じck
nとし、色差信号のNTSC系読み出しクロックはその
1/4のレートのckcとして、NTSC系クロック生
成回路8から供給する。
【0062】以上の構成と動作によりNTSC系データ
レートに変換された輝度信号Y、さらにTCIデコード
された色差信号R−Y,B−Yは、それぞれ、NTSC
信号処理回路12へ入力され、図1の実施例で説明した
のと同様の処理を行う。
レートに変換された輝度信号Y、さらにTCIデコード
された色差信号R−Y,B−Yは、それぞれ、NTSC
信号処理回路12へ入力され、図1の実施例で説明した
のと同様の処理を行う。
【0063】図10は図9の垂直フィルタ90の一具体
例を示すブロック図である。図10において、図8と同
一の構成要素には同一の符号を付した。その他、93は
データ分離変換回路、94、95は出力端子である。
例を示すブロック図である。図10において、図8と同
一の構成要素には同一の符号を付した。その他、93は
データ分離変換回路、94、95は出力端子である。
【0064】この具体例が図8の具体例と異なる点は、
色差信号の出力処理部である。即ち、図10において、
データ分離変換回路93は、加算器56より色差信号R
−Y,B−Yを1ライン毎に交互に入力し、加算器57
からも同様に、色差信号R−Y,B−Yを1ライン毎に
交互に入力し、これら入力された色差信号を、色差信号
R−Yと色差信号B−Yとに分離して、それぞれ、パラ
レルに出力端子94、95に出力する。なお、この様な
データ分離変換回路93によるデータ分離変換処理動作
は制御回路67からの制御信号で行う。
色差信号の出力処理部である。即ち、図10において、
データ分離変換回路93は、加算器56より色差信号R
−Y,B−Yを1ライン毎に交互に入力し、加算器57
からも同様に、色差信号R−Y,B−Yを1ライン毎に
交互に入力し、これら入力された色差信号を、色差信号
R−Yと色差信号B−Yとに分離して、それぞれ、パラ
レルに出力端子94、95に出力する。なお、この様な
データ分離変換回路93によるデータ分離変換処理動作
は制御回路67からの制御信号で行う。
【0065】この様な信号処理における映像信号のデー
タ構造の変化を前述の図7の(*)に示す。即ち、図7
の(*)では、垂直フィルタ5において、走査線変換、
サブサンプル戻し処理とともに、線順次/点順次デコー
ド処理も行い、輝度信号Yとともに色差信号R−Y,B
−Yをパラレルに出力する様子を示している。
タ構造の変化を前述の図7の(*)に示す。即ち、図7
の(*)では、垂直フィルタ5において、走査線変換、
サブサンプル戻し処理とともに、線順次/点順次デコー
ド処理も行い、輝度信号Yとともに色差信号R−Y,B
−Yをパラレルに出力する様子を示している。
【0066】なお、本実施例では、色差信号の時間伸長
を時間軸変換回路92内で行ったが、この処理を垂直フ
ィルタ90で行っても良く、その場合には、図10にお
ける色差信号のデータ分離変換回路93に時間伸長機能
を付加すれば良い。即ち、垂直フィルタ90に色信号の
TCIデコード機能を持たせることも可能である。
を時間軸変換回路92内で行ったが、この処理を垂直フ
ィルタ90で行っても良く、その場合には、図10にお
ける色差信号のデータ分離変換回路93に時間伸長機能
を付加すれば良い。即ち、垂直フィルタ90に色信号の
TCIデコード機能を持たせることも可能である。
【0067】
【発明の効果】本発明によれば、MUSE/NTSCコ
ンバート処理に必要な、MUSE信号のサブサンプル戻
し処理と、色差信号のTCIデコード処理に係る処理
を、それぞれ、走査線変換を行う垂直フィルタにおいて
併せて行うことにより、ディジタル回路等の共用化が図
れ、サブサンプル戻し処理を行うブロックやTCIデコ
ード処理を行うブロックが不要となり、回路部品を削減
できるとともに、回路規模を縮小でき、コストダウンを
図ることができる。
ンバート処理に必要な、MUSE信号のサブサンプル戻
し処理と、色差信号のTCIデコード処理に係る処理
を、それぞれ、走査線変換を行う垂直フィルタにおいて
併せて行うことにより、ディジタル回路等の共用化が図
れ、サブサンプル戻し処理を行うブロックやTCIデコ
ード処理を行うブロックが不要となり、回路部品を削減
できるとともに、回路規模を縮小でき、コストダウンを
図ることができる。
【0068】また、垂直方向のエンハンス処理をも、垂
直フィルタにおいて併せて行うことにより、ラインメモ
リやディジタル回路等の共用化が図れ、回路部品を削減
できるとともに、画像の輪郭強調によって輪郭部分のぼ
やけが軽減され高画質化を実現できる。
直フィルタにおいて併せて行うことにより、ラインメモ
リやディジタル回路等の共用化が図れ、回路部品を削減
できるとともに、画像の輪郭強調によって輪郭部分のぼ
やけが軽減され高画質化を実現できる。
【図1】本発明の一実施例としてのMUSE/NTSC
コンバータを示すブロック図である。
コンバータを示すブロック図である。
【図2】図1の垂直フィルタ5の一具体例を示すブロッ
ク図である。
ク図である。
【図3】図2の垂直フィルタ5における走査線変換を説
明するための説明図である。
明するための説明図である。
【図4】図2の可変係数データ変換器35の一具体例を
示すブロック図である。
示すブロック図である。
【図5】図4の可変係数データ変換器35で行われるサ
ブサンプル戻し処理を説明するための説明図である。
ブサンプル戻し処理を説明するための説明図である。
【図6】図1の点順次デコーダ11の一具体例を示す回
路図である。
路図である。
【図7】図1のMUSE/NTSCコンバータによる各
信号処理における映像信号のデータ構造の変化を説明す
るための説明図である。
信号処理における映像信号のデータ構造の変化を説明す
るための説明図である。
【図8】図1の垂直フィルタ5の他の具体例を示すブロ
ック図である。
ック図である。
【図9】本発明の他の実施例としてのMUSE/NTS
Cコンバータを示すブロック図である。
Cコンバータを示すブロック図である。
【図10】図9の垂直フィルタ90の一具体例を示すブ
ロック図である。
ロック図である。
3…MUSE信号処理回路 4…MUSE系クロック生成回路 5、90…垂直フィルタ 6、91…水平フィルタ 7、92…時間軸変換回路 8…NTSC系クロック生成回路 9…NTSC系処理回路 10…伸長回路 11…点順次デコーダ 58…マルチプレクサ 93…データ分離変換回路
Claims (6)
- 【請求項1】 受信したMUSE方式の映像信号(以
下、MUSE信号という)を入力し、前処理としての入
力処理と同期検出処理を行って出力するMUSE信号処
理手段と、該MUSE信号処理手段から出力された信号
を入力し、MUSE系の走査線数からNTSC系の走査
線数への走査線変換を行って出力する垂直フィルタと、
該垂直フィルタから出力された信号を入力し、MUSE
系のデータレートからNTSC系のデータレートへのデ
ータレート変換を行って出力する時間軸変換手段と、該
時間軸変換手段から出力された信号を入力し、該信号か
らNTSCフォーマットの信号を作成して出力するNT
SC系処理手段と、を備えて成り、受信した前記MUS
E信号をNTSC方式の映像信号(以下、NTSC信号
という)に変換して出力するMUSE/NTSCコンバ
ータにおいて、 前記垂直フィルタに、サブサンプル戻し処理手段と、線
順次デコード処理手段と、を設け、受信した前記MUS
E信号内に含まれるサブサンプル位相信号に基づいて、
前記サブサンプル戻し処理手段により、前記垂直フィル
タに入力された前記信号における、伝送されてきたサン
プル点とサンプル点との間に存在する伝送されてこなか
った非サンプル点に、所定のレベルの補間信号を挿入
し、前記線順次デコード処理手段により、前記垂直フィ
ルタに入力された前記信号のうち、線順次の色信号を点
順次の色信号に変換するとともに、 前記NTSC系処理手段に、点順次デコード処理手段を
設け、該点順次デコード処理手段により、前記NTSC
系処理手段に入力された前記信号のうち、点順次の色信
号を二つの色差信号に分離することを特徴とするMUS
E/NTSCコンバータ。 - 【請求項2】 受信したMUSE方式の映像信号(以
下、MUSE信号という)を入力し、前処理としての入
力処理と同期検出処理を行って出力するMUSE信号処
理手段と、該MUSE信号処理手段から出力された信号
を入力し、MUSE系の走査線数からNTSC系の走査
線数への走査線変換を行って出力する垂直フィルタと、
該垂直フィルタから出力された信号を入力し、MUSE
系のデータレートからNTSC系のデータレートへのデ
ータレート変換を行って出力する時間軸変換手段と、該
時間軸変換手段から出力された信号を入力し、該信号か
らNTSCフォーマットの信号を作成して出力するNT
SC系処理手段と、を備えて成り、受信した前記MUS
E信号をNTSC方式の映像信号(以下、NTSC信号
という)に変換して出力するMUSE/NTSCコンバ
ータにおいて、 前記垂直フィルタに、サブサンプル戻し処理手段と、線
順次/点順次デコード処理手段と、を設け、受信した前
記MUSE信号内に含まれるサブサンプル位相信号に基
づいて、前記サブサンプル戻し処理手段により、前記垂
直フィルタに入力された前記信号における、伝送されて
来たサンプル点とサンプル点との間に存在する伝送され
て来なかった非サンプル点に、所定のレベルの補間信号
を挿入し、前記線順次/点順次デコード処理手段によ
り、前記垂直フィルタに入力された前記信号のうち、線
順次の色信号を二つの色差信号に変換することを特徴と
するMUSE/NTSCコンバータ。 - 【請求項3】 請求項1または2に記載のMUSE/N
TSCコンバータにおいて、前記垂直フィルタは、前記
垂直フィルタ内の信号に所定の係数を掛けて該信号のレ
ベル変換を行うデータ変換器を備え、該データ変換器
を、前記走査線変換を行う走査線変換手段と、前記サブ
サンプル戻し処理手段と、で共用することを特徴とする
MUSE/NTSCコンバータ。 - 【請求項4】 請求項1,2または3に記載のMUSE
/NTSCコンバータにおいて、前記NTSC系処理手
段または時間軸変換手段に、伸長手段を設け、該伸長手
段により、前記NTSC系処理手段または時間軸変換手
段に入力された前記信号のうち、色信号を4倍に時間伸
長することを特徴とするMUSE/NTSCコンバー
タ。 - 【請求項5】 請求項1,2,3または4に記載のMU
SE/NTSCコンバータにおいて、前記垂直フィルタ
に、エンハンス手段を設け、該エンハンス手段により、
前記垂直フィルタに入力された前記信号から、高域成分
を抽出し、該高域成分を用いて輪郭強調された信号を作
成することを特徴とするMUSE/NTSCコンバー
タ。 - 【請求項6】 請求項5に記載のMUSE/NTSCコ
ンバータにおいて、前記エンハンス手段は、前記垂直フ
ィルタに入力された前記信号を順次遅延する縦続接続さ
れた複数個の遅延メモリと、各遅延メモリの入力信号ま
たは出力信号に所定の係数を掛けて出力する複数個のレ
ベル変換手段と、該レベル変換手段から出力された信号
を加算する加算手段と、から成ることを特徴とするMU
SE/NTSCコンバータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5110446A JPH06327035A (ja) | 1993-05-12 | 1993-05-12 | Muse/ntscコンバータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5110446A JPH06327035A (ja) | 1993-05-12 | 1993-05-12 | Muse/ntscコンバータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06327035A true JPH06327035A (ja) | 1994-11-25 |
Family
ID=14535925
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5110446A Pending JPH06327035A (ja) | 1993-05-12 | 1993-05-12 | Muse/ntscコンバータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06327035A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7031289B1 (en) | 1998-12-17 | 2006-04-18 | Nec Corporation | Control of amplitude level of baseband signal to be transmitted on the basis of the number of transmission codes |
-
1993
- 1993-05-12 JP JP5110446A patent/JPH06327035A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7031289B1 (en) | 1998-12-17 | 2006-04-18 | Nec Corporation | Control of amplitude level of baseband signal to be transmitted on the basis of the number of transmission codes |
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