JPH0629948A - 同期追従回路 - Google Patents
同期追従回路Info
- Publication number
- JPH0629948A JPH0629948A JP4206037A JP20603792A JPH0629948A JP H0629948 A JPH0629948 A JP H0629948A JP 4206037 A JP4206037 A JP 4206037A JP 20603792 A JP20603792 A JP 20603792A JP H0629948 A JPH0629948 A JP H0629948A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- manchester code
- phase
- signal
- dll
- inverse spread
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Dc Digital Transmission (AREA)
- Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 伝送路の直流近傍の周波数特性が劣悪な場
合、又は伝送路に対しスペクトル拡散通信と直流信号伝
送との兼用を希望する場合にマンチェスタ符号を使用し
ても同期追従を正常に行うことが可能なDLLを提供す
る。 【構成】 逆拡散用マンチェスタ符号よりも位相が同一
チップ分進んだマンチェスタ符号及び遅れたマンチェス
タ符号夫々で逆拡散した信号夫々の差分信号レベルに比
例して前記逆拡散用マンチェスタ符号の位相を制御し、
その位相を送信側のマンチェスタ符号の位相に同期させ
る手段に於いて、前記逆拡散用マンチェスタ符号で逆拡
散した信号を2値化して求めた+1又は−1の状態信号
を前記差分信号に掛け合わせて求めた信号レベルに比例
して逆拡散用マンチェスタ符号の位相を制御した
合、又は伝送路に対しスペクトル拡散通信と直流信号伝
送との兼用を希望する場合にマンチェスタ符号を使用し
ても同期追従を正常に行うことが可能なDLLを提供す
る。 【構成】 逆拡散用マンチェスタ符号よりも位相が同一
チップ分進んだマンチェスタ符号及び遅れたマンチェス
タ符号夫々で逆拡散した信号夫々の差分信号レベルに比
例して前記逆拡散用マンチェスタ符号の位相を制御し、
その位相を送信側のマンチェスタ符号の位相に同期させ
る手段に於いて、前記逆拡散用マンチェスタ符号で逆拡
散した信号を2値化して求めた+1又は−1の状態信号
を前記差分信号に掛け合わせて求めた信号レベルに比例
して逆拡散用マンチェスタ符号の位相を制御した
Description
【0001】
【産業用の利用分野】本発明はスペクトル拡散通信方式
に於ける同期追従回路に関する。
に於ける同期追従回路に関する。
【0002】
【従来技術】スペクトル拡散通信方式は広い周波数帯域
に信号を拡散して伝送するため、単位ヘルツ当たりの電
力が小さく他の通信への妨害を与えることが少ないのみ
ならず雑音や伝送路特性の変動の影響を受けにくい特徴
を有していることから、近年多用されつつある。このス
ペクトル拡散通信方式では、送信側に於ける拡散用及び
受信側に於ける逆拡散用のPN符号(疑似雑音信号)と
しては図2に示すように自己相関特性の良好なM系列を
(同図に於いて、横軸はM系列の位相ずれを、TcはM
系列のチップ周期を表す)使用することが多く、又送信
側と受信側とのM系列の位相を一致させる、即ち同期を
とる必要がある。このための同期追従回路としては、比
較的簡単な回路構成で同期追従特性が良いことから、一
般にDelay LockLoop回路(以下、DLL
と称する)が良く用いられる。
に信号を拡散して伝送するため、単位ヘルツ当たりの電
力が小さく他の通信への妨害を与えることが少ないのみ
ならず雑音や伝送路特性の変動の影響を受けにくい特徴
を有していることから、近年多用されつつある。このス
ペクトル拡散通信方式では、送信側に於ける拡散用及び
受信側に於ける逆拡散用のPN符号(疑似雑音信号)と
しては図2に示すように自己相関特性の良好なM系列を
(同図に於いて、横軸はM系列の位相ずれを、TcはM
系列のチップ周期を表す)使用することが多く、又送信
側と受信側とのM系列の位相を一致させる、即ち同期を
とる必要がある。このための同期追従回路としては、比
較的簡単な回路構成で同期追従特性が良いことから、一
般にDelay LockLoop回路(以下、DLL
と称する)が良く用いられる。
【0003】以下、このDLLを用いたベースバンドス
ペクトル拡散受信機を図3に示すブロック図を参照して
説明する。同図に於いて、M0は逆拡散用のM系列であ
って、M系列MEはM系列M0よりも0.5チップ分位
相の進んだM系列であり、M系列MLはM系列M0より
も0.5チップ分位相の遅れたM系列で、このようなM
系列を使用するDLLは「1Δ−DLL」と呼ばれる。
又、DLLは送信側から送られたスペクトル拡散信号に
対してM系列ME及びM系列MLを夫々乗積して求めた
各相関値の絶対値を相互に引き算を行って図4の実線に
示すような出力波形、所謂Sカーブを得る。ここで、絶
対値をとるのは受信したM系列に乗積されているデータ
によって自己相関の極性が変わり、図4の点線に示すよ
うにSカーブの傾きが逆になるのを防ぐためである。
ペクトル拡散受信機を図3に示すブロック図を参照して
説明する。同図に於いて、M0は逆拡散用のM系列であ
って、M系列MEはM系列M0よりも0.5チップ分位
相の進んだM系列であり、M系列MLはM系列M0より
も0.5チップ分位相の遅れたM系列で、このようなM
系列を使用するDLLは「1Δ−DLL」と呼ばれる。
又、DLLは送信側から送られたスペクトル拡散信号に
対してM系列ME及びM系列MLを夫々乗積して求めた
各相関値の絶対値を相互に引き算を行って図4の実線に
示すような出力波形、所謂Sカーブを得る。ここで、絶
対値をとるのは受信したM系列に乗積されているデータ
によって自己相関の極性が変わり、図4の点線に示すよ
うにSカーブの傾きが逆になるのを防ぐためである。
【0004】更に、DLLはそのSカーブを制御電圧と
して前記各M系列の基準クロック発生用電圧制御発振回
路VCOに印加することにより基準クロックの周波数を
制御し、前記M系列M0の位相を送信側の拡散用M系列
の位相に同期させていた。従って、DLLの性能はSカ
ーブの形状によって決まり、これに要求される条件とし
ては、(1)原点近傍での傾きが大であること、(2)
原点を除く原点近傍のなるべく広い範囲で絶対値が大で
あること、等が挙げられる。
して前記各M系列の基準クロック発生用電圧制御発振回
路VCOに印加することにより基準クロックの周波数を
制御し、前記M系列M0の位相を送信側の拡散用M系列
の位相に同期させていた。従って、DLLの性能はSカ
ーブの形状によって決まり、これに要求される条件とし
ては、(1)原点近傍での傾きが大であること、(2)
原点を除く原点近傍のなるべく広い範囲で絶対値が大で
あること、等が挙げられる。
【0005】上述したような拡散符号としてM系列を用
いたスペクトル拡散通信方式では上記の条件を満足して
いるが、図5の実線に示すようにM系列には直流近傍の
周波数成分が多いため、送受信間を結ぶ伝送路の直流近
傍の周波数特性が劣悪な場合、又はその伝送路に対しス
ペクトル拡散通信と直流信号伝送との兼用を希望する場
合、各M系列で逆拡散した信号のレベルが劣化するか
ら、図5の点線に示すように直流近傍の周波数成分が小
さなマンチェスタ符号を用いるのが一般的である。即
ち、図6に示すようにM系列を所定のクロック信号に掛
け算したものを前記M系列に替えて使用する手段が考え
られる。しかしながら、マンチェスタ符号の自己相関特
性は図7(a)に示すようにサイドローブを持ち、Sカ
ーブは図7(b)に示すようにその原点近傍で傾斜が逆
になるから、DLLの同期追従特性が大幅に劣化すると
いう問題があった。
いたスペクトル拡散通信方式では上記の条件を満足して
いるが、図5の実線に示すようにM系列には直流近傍の
周波数成分が多いため、送受信間を結ぶ伝送路の直流近
傍の周波数特性が劣悪な場合、又はその伝送路に対しス
ペクトル拡散通信と直流信号伝送との兼用を希望する場
合、各M系列で逆拡散した信号のレベルが劣化するか
ら、図5の点線に示すように直流近傍の周波数成分が小
さなマンチェスタ符号を用いるのが一般的である。即
ち、図6に示すようにM系列を所定のクロック信号に掛
け算したものを前記M系列に替えて使用する手段が考え
られる。しかしながら、マンチェスタ符号の自己相関特
性は図7(a)に示すようにサイドローブを持ち、Sカ
ーブは図7(b)に示すようにその原点近傍で傾斜が逆
になるから、DLLの同期追従特性が大幅に劣化すると
いう問題があった。
【0006】
【発明の目的】本発明は上述したような従来のDLLの
問題を解決するためになされたものであって、伝送路の
直流近傍の周波数特性が劣悪な場合、又は伝送路に対し
スペクトル拡散通信と直流信号伝送との兼用を希望する
場合にマンチェスタ符号を使用しても同期追従を正常に
行うことが可能なDLLを提供することを目的とする。
問題を解決するためになされたものであって、伝送路の
直流近傍の周波数特性が劣悪な場合、又は伝送路に対し
スペクトル拡散通信と直流信号伝送との兼用を希望する
場合にマンチェスタ符号を使用しても同期追従を正常に
行うことが可能なDLLを提供することを目的とする。
【0007】
【発明の概要】上述の目的を達成するため、本発明に於
いては以下のように構成する。即ち、逆拡散用マンチェ
スタ符号よりも位相が同一チップ分進んだマンチェスタ
符号及び遅れたマンチェスタ符号夫々で逆拡散した信号
夫々の差分信号レベルに比例して前記逆拡散用マンチェ
スタ符号の位相を制御し、その位相を送信側のマンチェ
スタ符号の位相に同期させる手段に於いて、前記逆拡散
用マンチェスタ符号で逆拡散した信号を2値化して求め
た+1又は−1の状態信号を前記差分信号に掛け合わせ
て求めた信号レベルに比例して逆拡散用マンチェスタ符
号の位相を制御するように構成する。
いては以下のように構成する。即ち、逆拡散用マンチェ
スタ符号よりも位相が同一チップ分進んだマンチェスタ
符号及び遅れたマンチェスタ符号夫々で逆拡散した信号
夫々の差分信号レベルに比例して前記逆拡散用マンチェ
スタ符号の位相を制御し、その位相を送信側のマンチェ
スタ符号の位相に同期させる手段に於いて、前記逆拡散
用マンチェスタ符号で逆拡散した信号を2値化して求め
た+1又は−1の状態信号を前記差分信号に掛け合わせ
て求めた信号レベルに比例して逆拡散用マンチェスタ符
号の位相を制御するように構成する。
【0008】
【実施例】以下、本発明を図面に示した実施例に基づい
て詳細に説明する。図1は本発明に係るDLLを具えた
スペクトル拡散受信機の一実施例を示す構成図である。
同図に於いて符号1はスペクトル拡散受信機であって、
そのスペクトル拡散受信機1は図示を省略した送信側と
同一のマンチェスタ符号P0、その符号P0よりも0.
5チップ分位相が進んだマンチェスタ符号PE及び符号
P0よりも0.5チップ分位相が遅れたマンチェスタ符
号PL各々を発生する拡散符号発生器2を具えたDLL
3を設ける。又、スペクトル拡散受信機1は前記送信側
から送致されたスペクトル拡散信号Sを増幅器4に供給
すると共に、乗算器5によりその増幅信号を前記マンチ
ェスタ符号P0で逆拡散し、その逆拡散信号をローパス
フィルタ6を介してデータ復調器7に供給し、その出力
端から元のデータを復調するように接続する。
て詳細に説明する。図1は本発明に係るDLLを具えた
スペクトル拡散受信機の一実施例を示す構成図である。
同図に於いて符号1はスペクトル拡散受信機であって、
そのスペクトル拡散受信機1は図示を省略した送信側と
同一のマンチェスタ符号P0、その符号P0よりも0.
5チップ分位相が進んだマンチェスタ符号PE及び符号
P0よりも0.5チップ分位相が遅れたマンチェスタ符
号PL各々を発生する拡散符号発生器2を具えたDLL
3を設ける。又、スペクトル拡散受信機1は前記送信側
から送致されたスペクトル拡散信号Sを増幅器4に供給
すると共に、乗算器5によりその増幅信号を前記マンチ
ェスタ符号P0で逆拡散し、その逆拡散信号をローパス
フィルタ6を介してデータ復調器7に供給し、その出力
端から元のデータを復調するように接続する。
【0009】一方、前記DLL3は乗算器8により前記
増幅信号をマンチェスタ符号PEで逆拡散し、その逆拡
散信号をローパスフィルタ9を介して加算器10の+端
子に供給すると共に、乗算器11により前記増幅信号を
マンチェスタ符号PLで逆拡散し、その逆拡散信号をロ
ーパスフィルタ12を介して前記加算器10の−端子に
供給する。又、DLL3は加算器10の出力端を乗算器
13の一方の入力端に接続すると共に、前記ローパスフ
ィルタ6の出力端を2値化回路14を介して前記乗算器
13の他方の入力端に接続し、その出力端をループフィ
ルタ15及び前記各マンチェスタ符号の基準クロックを
発生するための電圧制御発振回路(以下、VCOと称す
る)16を介して前記拡散符号発生器2の制御端子に接
続し、送信側のマンチェスタ符号と前記マンチェスタ符
号P0との同期をとった後にその状態を保持するように
構成する。
増幅信号をマンチェスタ符号PEで逆拡散し、その逆拡
散信号をローパスフィルタ9を介して加算器10の+端
子に供給すると共に、乗算器11により前記増幅信号を
マンチェスタ符号PLで逆拡散し、その逆拡散信号をロ
ーパスフィルタ12を介して前記加算器10の−端子に
供給する。又、DLL3は加算器10の出力端を乗算器
13の一方の入力端に接続すると共に、前記ローパスフ
ィルタ6の出力端を2値化回路14を介して前記乗算器
13の他方の入力端に接続し、その出力端をループフィ
ルタ15及び前記各マンチェスタ符号の基準クロックを
発生するための電圧制御発振回路(以下、VCOと称す
る)16を介して前記拡散符号発生器2の制御端子に接
続し、送信側のマンチェスタ符号と前記マンチェスタ符
号P0との同期をとった後にその状態を保持するように
構成する。
【0010】このように構成する受信機1は以下のよう
に動作する。即ち、受信機1はスペクトル拡散信号Sを
受信した際に、DLL3が加算器10を使用してローパ
スフィルタ9の出力信号からローパスフィルタ12の出
力信号を差し引いて図8の点線に示すようなSカーブε
pを生成すると共に、2値化回路14を使用してローパ
スフィルタ6の出力信号を2値化して+1又は−1の状
態値を生成し、乗算器13から図8の実線に示すような
Sカーブεaを生成する。又、DLL3はSカーブεa
をループフィルタ15により制御電圧とし、その電圧値
に比例して前記VCO16の基準クロック周波数を制御
する。ここで、Sカーブεaは前記図7(b)に示すよ
うな従来のDLLに於けるSカーブのように、その原点
近傍で傾斜が逆にならずその傾きが大きいから、VCO
16はマンチェスタ符号P0の位相と送信側のマンチェ
スタ符号の位相とを正確に同期させると共に、その同期
状態を保持するように発振クロックを制御することがで
き、スペクトル拡散受信機1はデータ復調器7から元の
データを正常に復調することができる。
に動作する。即ち、受信機1はスペクトル拡散信号Sを
受信した際に、DLL3が加算器10を使用してローパ
スフィルタ9の出力信号からローパスフィルタ12の出
力信号を差し引いて図8の点線に示すようなSカーブε
pを生成すると共に、2値化回路14を使用してローパ
スフィルタ6の出力信号を2値化して+1又は−1の状
態値を生成し、乗算器13から図8の実線に示すような
Sカーブεaを生成する。又、DLL3はSカーブεa
をループフィルタ15により制御電圧とし、その電圧値
に比例して前記VCO16の基準クロック周波数を制御
する。ここで、Sカーブεaは前記図7(b)に示すよ
うな従来のDLLに於けるSカーブのように、その原点
近傍で傾斜が逆にならずその傾きが大きいから、VCO
16はマンチェスタ符号P0の位相と送信側のマンチェ
スタ符号の位相とを正確に同期させると共に、その同期
状態を保持するように発振クロックを制御することがで
き、スペクトル拡散受信機1はデータ復調器7から元の
データを正常に復調することができる。
【0011】更に、送信側及び受信側では直流近傍の周
波数成分が少ないマンチェスタ符号を使用しているか
ら、送受信間を結ぶ伝送路の直流近傍の周波数特性が劣
悪な場合、又はその伝送路に対しスペクトル拡散通信と
直流信号伝送との兼用を希望する場合であっても、これ
等の条件に左右されることなく同期追従を正常に行うこ
とができる。
波数成分が少ないマンチェスタ符号を使用しているか
ら、送受信間を結ぶ伝送路の直流近傍の周波数特性が劣
悪な場合、又はその伝送路に対しスペクトル拡散通信と
直流信号伝送との兼用を希望する場合であっても、これ
等の条件に左右されることなく同期追従を正常に行うこ
とができる。
【0012】尚、上述の実施例では逆拡散用マンチェス
タ符号P0よりも0.5チップ分位相が進んだマンチェ
スタ符号PE及び符号P0よりも0.5チップ分位相が
遅れたマンチェスタ符号PLを使用したDLLを説明し
たが、本発明はこれに限らず逆拡散用マンチェスタ符号
P0よりも所定量位相が進んだマンチェスタ符号及び符
号P0よりも所定量位相が遅れたマンチェスタ符号PL
を使用したDLLであっても良く、上述の実施例と同様
の効果が得られることは自明であろう。
タ符号P0よりも0.5チップ分位相が進んだマンチェ
スタ符号PE及び符号P0よりも0.5チップ分位相が
遅れたマンチェスタ符号PLを使用したDLLを説明し
たが、本発明はこれに限らず逆拡散用マンチェスタ符号
P0よりも所定量位相が進んだマンチェスタ符号及び符
号P0よりも所定量位相が遅れたマンチェスタ符号PL
を使用したDLLであっても良く、上述の実施例と同様
の効果が得られることは自明であろう。
【0013】又、上述の実施例では2値化回路14を使
用してローパスフィルタ6の出力信号を2値化して+1
又は−1の状態値を生成し、乗算器13の他方の入力端
に供給したが、本発明はこれに替えて例えば状態値が1
及び0のデータを夫々状態値+1及び−1に変換する手
段をデータ復調器7と前記乗算器13の他方の入力端と
の間に接続しても良く、上述した実施例と同様の効果が
得られる。
用してローパスフィルタ6の出力信号を2値化して+1
又は−1の状態値を生成し、乗算器13の他方の入力端
に供給したが、本発明はこれに替えて例えば状態値が1
及び0のデータを夫々状態値+1及び−1に変換する手
段をデータ復調器7と前記乗算器13の他方の入力端と
の間に接続しても良く、上述した実施例と同様の効果が
得られる。
【0014】
【発明の効果】本発明は以上説明したように、逆拡散用
マンチェスタ符号よりも位相が進んだマンチェスタ符号
及び位相が遅れたマンチェスタ符号各々でスペクトル拡
散信号を逆拡散した両信号の相互の差分から求めたSカ
ーブと、前記逆拡散用マンチェスタ符号でスペクトル拡
散信号を逆拡散した信号を2値化して求めた+1又は−
1の状態信号とを乗積した信号レベルに比例して拡散用
マンチェスタ符号の位相を制御したので、送受信間を結
ぶ伝送路の直流近傍の周波数特性が劣悪な場合、又はそ
の伝送路に対しスペクトル拡散通信と直流信号伝送との
兼用を希望する場合であっても、Sカーブの性能を悪化
させることなく送信側と受信側とのマンチェスタ符号の
同期及び同期保持を正確に行うことが可能なDLLを提
供する上で効果がある。
マンチェスタ符号よりも位相が進んだマンチェスタ符号
及び位相が遅れたマンチェスタ符号各々でスペクトル拡
散信号を逆拡散した両信号の相互の差分から求めたSカ
ーブと、前記逆拡散用マンチェスタ符号でスペクトル拡
散信号を逆拡散した信号を2値化して求めた+1又は−
1の状態信号とを乗積した信号レベルに比例して拡散用
マンチェスタ符号の位相を制御したので、送受信間を結
ぶ伝送路の直流近傍の周波数特性が劣悪な場合、又はそ
の伝送路に対しスペクトル拡散通信と直流信号伝送との
兼用を希望する場合であっても、Sカーブの性能を悪化
させることなく送信側と受信側とのマンチェスタ符号の
同期及び同期保持を正確に行うことが可能なDLLを提
供する上で効果がある。
【図1】本発明の一実施例を示す構成図である。
【図2】M系列の自己相関特性図である。
【図3】従来のDLLを説明するためのスペクトル拡散
受信機の構成図である。
受信機の構成図である。
【図4】M系列を使用した従来のDLLに於けるSカー
ブを示す図である。
ブを示す図である。
【図5】M系列及びマンチェスタ符号の周波数スペクト
ルを示す図である。
ルを示す図である。
【図6】マンチェスタ符号の構成を説明するための図で
ある。
ある。
【図7】(a)はマンチェスタ符号の自己相関特性を、
(b)はマンチェスタ符号を使用した従来のDLLに於
けるSカーブを示す図である。
(b)はマンチェスタ符号を使用した従来のDLLに於
けるSカーブを示す図である。
【図8】本発明の一実施例に於けるSカーブを説明する
ための図である。
ための図である。
1 スペクトル拡散受信機、2 拡散符号発生器、3
DLL、4 増幅器、5、8、11 乗算器、6、9、
12及び13 ローパスフィルタ、7 データ復調器、
10 加算器、14 2値化回路、15 ループフィル
タ、16 電圧制御発振回路。
DLL、4 増幅器、5、8、11 乗算器、6、9、
12及び13 ローパスフィルタ、7 データ復調器、
10 加算器、14 2値化回路、15 ループフィル
タ、16 電圧制御発振回路。
Claims (1)
- 【請求項1】 逆拡散用マンチェスタ符号よりも位相が
同一チップ分進んだマンチェスタ符号及び遅れたマンチ
ェスタ符号夫々で逆拡散した信号夫々の差分信号レベル
に比例して前記逆拡散用マンチェスタ符号の位相を制御
し、その位相を送信側のマンチェスタ符号の位相に同期
させる手段に於いて、前記逆拡散用マンチェスタ符号で
逆拡散した信号を2値化して求めた+1又は−1の状態
信号を前記差分信号に掛け合わせて求めた信号レベルに
比例して逆拡散用マンチェスタ符号の位相を制御したこ
とを特徴とする同期追従回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4206037A JPH0629948A (ja) | 1992-07-09 | 1992-07-09 | 同期追従回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4206037A JPH0629948A (ja) | 1992-07-09 | 1992-07-09 | 同期追従回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0629948A true JPH0629948A (ja) | 1994-02-04 |
Family
ID=16516857
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4206037A Pending JPH0629948A (ja) | 1992-07-09 | 1992-07-09 | 同期追従回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0629948A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6208683B1 (en) | 1997-06-10 | 2001-03-27 | Nec Corporation | Receiving apparatus for use in CDMA type mobile radio communication system comprising a plurality of path receivers each including a follow-up path detection unit |
KR100307007B1 (ko) * | 1998-09-08 | 2001-11-07 | 가네꼬 히사시 | 추적 정밀도가 양호하고 동기 유지 범위가 넓은 이동 통신 장치 |
WO2004070981A1 (ja) * | 2003-02-05 | 2004-08-19 | Nippon Telegraph And Telephone Corporation | 無線通信システム、無線送信機、無線受信機、無線通信方法、無線送信方法および無線受信方法 |
-
1992
- 1992-07-09 JP JP4206037A patent/JPH0629948A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6208683B1 (en) | 1997-06-10 | 2001-03-27 | Nec Corporation | Receiving apparatus for use in CDMA type mobile radio communication system comprising a plurality of path receivers each including a follow-up path detection unit |
KR100307007B1 (ko) * | 1998-09-08 | 2001-11-07 | 가네꼬 히사시 | 추적 정밀도가 양호하고 동기 유지 범위가 넓은 이동 통신 장치 |
WO2004070981A1 (ja) * | 2003-02-05 | 2004-08-19 | Nippon Telegraph And Telephone Corporation | 無線通信システム、無線送信機、無線受信機、無線通信方法、無線送信方法および無線受信方法 |
US7545845B2 (en) | 2003-02-05 | 2009-06-09 | Nippon Telegraph And Telephone Corporation | Wireless communication system, wireless transmitter, wireless receiver, wireless communication method, wireless transmission method and wireless reception method |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
USRE38603E1 (en) | Data transmitter and receiver of a spread spectrum communication system using a pilot channel | |
US6459721B1 (en) | Spread spectrum receiving apparatus | |
US5062122A (en) | Delay-locked loop circuit in spread spectrum receiver | |
JP3229393B2 (ja) | スペクトル拡散通信システム | |
US4943976A (en) | Spread spectrum communication system | |
US8040935B2 (en) | Methods and apparatus for spread spectrum modulation and demodulation | |
EP0562529A2 (en) | Spread spectrum communication system and method | |
JP2728034B2 (ja) | スペクトラム拡散信号受信装置 | |
JPH06204978A (ja) | スペクトル拡散通信方式 | |
JPH0629948A (ja) | 同期追従回路 | |
GB2313750A (en) | Digital delay locked loop | |
JP3304340B2 (ja) | スペクトル拡散による受信装置 | |
JPH0213979B2 (ja) | ||
JPH0435332A (ja) | スペクトラム拡散通信システム | |
JPH0239139B2 (ja) | ||
JPH0211034A (ja) | スペクトル拡散通信用受信装置 | |
JPH0468832A (ja) | スペクトラム拡散通信用同期捕捉回路 | |
JPH0810979Y2 (ja) | 遅延ロックループ | |
JPH09247046A (ja) | スペクトラム拡散通信用受信装置 | |
JPH07154296A (ja) | スペクトル拡散通信システムおよびスペクトル拡散受信装置 | |
JPH06197091A (ja) | スペクトル拡散通信方式 | |
JPH07170211A (ja) | 符号同期回路 | |
JPH0131815B2 (ja) | ||
JPH05268190A (ja) | スペクトラム拡散通信装置 | |
JPH03236644A (ja) | スペクトル拡散通信受信装置 |