JPH07154296A - スペクトル拡散通信システムおよびスペクトル拡散受信装置 - Google Patents
スペクトル拡散通信システムおよびスペクトル拡散受信装置Info
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- JPH07154296A JPH07154296A JP5296217A JP29621793A JPH07154296A JP H07154296 A JPH07154296 A JP H07154296A JP 5296217 A JP5296217 A JP 5296217A JP 29621793 A JP29621793 A JP 29621793A JP H07154296 A JPH07154296 A JP H07154296A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 拡散符号の同期を高速にとる。
【構成】 SAWコンボルバ32において、情報信号を
検出し、この情報信号に基づいて、拡散符号発生器16
において発生する拡散符号の初期値を設定する。信号送
信の際に、拡散符号と情報信号を同期させているため、
SAWコンボルバ32において得られる情報信号に同期
した拡散符号により、乗算器10における逆拡散を好適
に行える。また、その後の同期のトラッキングは従来と
同様にディレーロックループを利用して行われる。
検出し、この情報信号に基づいて、拡散符号発生器16
において発生する拡散符号の初期値を設定する。信号送
信の際に、拡散符号と情報信号を同期させているため、
SAWコンボルバ32において得られる情報信号に同期
した拡散符号により、乗算器10における逆拡散を好適
に行える。また、その後の同期のトラッキングは従来と
同様にディレーロックループを利用して行われる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、所定の符号によりスペ
クトル拡散された信号を利用して通信を行うスペクトル
拡散通信システムおよびこのシステムに使用するスペク
トル拡散受信装置に関する。
クトル拡散された信号を利用して通信を行うスペクトル
拡散通信システムおよびこのシステムに使用するスペク
トル拡散受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、種々の無線通信方式が提案さ
れており、その中にスペクトル拡散通信方式がある。こ
のスペクトル拡散通信方式(特に、直接拡散方式)で
は、送信側において、情報信号で変調された1次変調信
号に拡散符号を乗算し、スペクトル拡散された信号を得
る。そして、このスペクトル拡散された信号が無線送信
される。一方、受信側では、受信信号に拡散符号を乗算
することによって逆拡散して、1次変調された信号に戻
した後、これを復調して情報信号を得る。このように、
スペクトル拡散された信号が無線通信されるため、所定
周波数の電波による無線通信との干渉を排除して通信を
行うことができる。
れており、その中にスペクトル拡散通信方式がある。こ
のスペクトル拡散通信方式(特に、直接拡散方式)で
は、送信側において、情報信号で変調された1次変調信
号に拡散符号を乗算し、スペクトル拡散された信号を得
る。そして、このスペクトル拡散された信号が無線送信
される。一方、受信側では、受信信号に拡散符号を乗算
することによって逆拡散して、1次変調された信号に戻
した後、これを復調して情報信号を得る。このように、
スペクトル拡散された信号が無線通信されるため、所定
周波数の電波による無線通信との干渉を排除して通信を
行うことができる。
【0003】ここで、スペクトル拡散通信方式では、受
信信号を逆拡散しなければならない。そして、逆拡散の
ためには、受信側において発生した拡散符号を受信信号
中の拡散符号(受信拡散符号)に対し、同期をとって乗
算しなければならない。
信信号を逆拡散しなければならない。そして、逆拡散の
ためには、受信側において発生した拡散符号を受信信号
中の拡散符号(受信拡散符号)に対し、同期をとって乗
算しなければならない。
【0004】このような復調手段の1つとして、ディレ
ー・ロック・ループ(以下、DLLという)がある。こ
のDLLは、図3に示すように、乗算器10において、
拡散符号を受信信号に乗算することによって逆拡散を行
う。そして、この乗算器10において受信信号に乗算す
る拡散符号(この例では、PN(疑似雑音)符号)は受
信信号に重畳されている拡散符号と同期のとれたもので
なければならない。そこで、この装置では、2つの乗算
器12、14において、異なるタイミングのPN符号を
受信信号に乗算する。この例では、PN符号発生器16
において発生される1ビット分異なった2つのPN符号
が乗算器12、14に供給される。
ー・ロック・ループ(以下、DLLという)がある。こ
のDLLは、図3に示すように、乗算器10において、
拡散符号を受信信号に乗算することによって逆拡散を行
う。そして、この乗算器10において受信信号に乗算す
る拡散符号(この例では、PN(疑似雑音)符号)は受
信信号に重畳されている拡散符号と同期のとれたもので
なければならない。そこで、この装置では、2つの乗算
器12、14において、異なるタイミングのPN符号を
受信信号に乗算する。この例では、PN符号発生器16
において発生される1ビット分異なった2つのPN符号
が乗算器12、14に供給される。
【0005】そして、得られた信号について包絡線検波
器18、20において、包絡線をそれぞれ検出し、相関
出力1、2を得る。この相関出力1、2は、同期がとれ
ている場合に高レベルになる。そこで、図4(A)、
(B)に示すように、同期がとれている時に高レベルに
なり、1ビット以上ずれた時に出力が0になる三角波
が、包絡線検波器18、20から出力される。そして、
この2つの三角波は、1ビット分ずれており、これが比
較器22に入力される。比較器2において、両三角波の
差が取られると、図4(C)のような相関信号をが得ら
れる。
器18、20において、包絡線をそれぞれ検出し、相関
出力1、2を得る。この相関出力1、2は、同期がとれ
ている場合に高レベルになる。そこで、図4(A)、
(B)に示すように、同期がとれている時に高レベルに
なり、1ビット以上ずれた時に出力が0になる三角波
が、包絡線検波器18、20から出力される。そして、
この2つの三角波は、1ビット分ずれており、これが比
較器22に入力される。比較器2において、両三角波の
差が取られると、図4(C)のような相関信号をが得ら
れる。
【0006】比較器22の出力は、ローパスフィルタ2
4を介し、出力信号の位相が入力電圧によって制御され
る電圧制御水晶発振器(VCXO)26に入力される。
そこで、比較器22の出力電圧に応じて、電圧制御水晶
発振器26の出力信号の位相が制御される。そして、こ
の電圧制御水晶発振器26の出力信号はPN符号発生器
16の出力制御クロックとなっているため、比較器22
の出力に応じてPN符号発生器16から出力されるPN
符号のタイミングが変更される。従って、この動作によ
り、比較器22の出力が図4(C)のa点に至るよう
に、PN符号発生器16からの出力が制御されることに
なる。
4を介し、出力信号の位相が入力電圧によって制御され
る電圧制御水晶発振器(VCXO)26に入力される。
そこで、比較器22の出力電圧に応じて、電圧制御水晶
発振器26の出力信号の位相が制御される。そして、こ
の電圧制御水晶発振器26の出力信号はPN符号発生器
16の出力制御クロックとなっているため、比較器22
の出力に応じてPN符号発生器16から出力されるPN
符号のタイミングが変更される。従って、この動作によ
り、比較器22の出力が図4(C)のa点に至るよう
に、PN符号発生器16からの出力が制御されることに
なる。
【0007】ここで、a点は、PN符号発生器16の出
力である1ビットシフトした2つのPN符号についての
出力の同期点の中間に位置する。PN符号の1ビットに
対応する時間が1T(チップ)であり、PN符号発生器
16の位相が進んでいる信号について1/2T遅延器2
8で1/2Tだけ遅延させることで、受信信号と同期し
たPN符号を得ることができる。そこで、このPN符号
を乗算器10に供給することで、この乗算器10におい
て、逆拡散が行える。
力である1ビットシフトした2つのPN符号についての
出力の同期点の中間に位置する。PN符号の1ビットに
対応する時間が1T(チップ)であり、PN符号発生器
16の位相が進んでいる信号について1/2T遅延器2
8で1/2Tだけ遅延させることで、受信信号と同期し
たPN符号を得ることができる。そこで、このPN符号
を乗算器10に供給することで、この乗算器10におい
て、逆拡散が行える。
【0008】このようにして、DLLによって、所定の
PN符号でスペクトル拡散された信号の逆拡散が行え、
信号の復調ができる。
PN符号でスペクトル拡散された信号の逆拡散が行え、
信号の復調ができる。
【0009】しかし、このようなDLLは、1ビット以
内のシフトに対し、効果的に追従制御を行うことができ
るが、同期外れが大きな場合には、追従することができ
ない。そこで、初期の同期捕捉のためには、他の装置が
必要である。このような装置として、乗算するPN符号
の位相を変化させながら相関出力を検出し、所定の相関
出力が出た時に位相変化を停止するスライディング相関
器などが用いられる。
内のシフトに対し、効果的に追従制御を行うことができ
るが、同期外れが大きな場合には、追従することができ
ない。そこで、初期の同期捕捉のためには、他の装置が
必要である。このような装置として、乗算するPN符号
の位相を変化させながら相関出力を検出し、所定の相関
出力が出た時に位相変化を停止するスライディング相関
器などが用いられる。
【0010】一方、拡散符号によってスペクトル拡散さ
れた信号から情報信号を復調するための素子として、S
AWコンボルバやSAWマッチドフィルタ等のSAWデ
バイスが知られている。例えば、SAWコンボルバは、
2つの信号を入力して、これら信号の相関器として作用
するものである。そこで、このSAWコンボルバを利用
して、スペクトル拡散した信号を復調することができ
る。例えば、送信側において、情報信号により搬送波の
周波数をf1,f2に変更するFSK変調をし、これを
PN符号で直接拡散変調して送信する。受信側では、参
照信号として中心周波数f1の2位相シフトキーイング
(BPSK)した信号を加えてあるSAWコンボルバに
受信信号を入力する。これによって、SAWコンボルバ
において、周波数f1の期間のみ相関信号が出力され、
これによって信号の復調が行える。従って、このSAW
コンボルバを用いて、好適な復調が行える。
れた信号から情報信号を復調するための素子として、S
AWコンボルバやSAWマッチドフィルタ等のSAWデ
バイスが知られている。例えば、SAWコンボルバは、
2つの信号を入力して、これら信号の相関器として作用
するものである。そこで、このSAWコンボルバを利用
して、スペクトル拡散した信号を復調することができ
る。例えば、送信側において、情報信号により搬送波の
周波数をf1,f2に変更するFSK変調をし、これを
PN符号で直接拡散変調して送信する。受信側では、参
照信号として中心周波数f1の2位相シフトキーイング
(BPSK)した信号を加えてあるSAWコンボルバに
受信信号を入力する。これによって、SAWコンボルバ
において、周波数f1の期間のみ相関信号が出力され、
これによって信号の復調が行える。従って、このSAW
コンボルバを用いて、好適な復調が行える。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のDLL
を使用したシステムでは、多数の相関器などを必要と
し、装置が複雑になってしまうという問題点があった。
また、SAWコンボルバを利用したシステムでは、構成
を簡略化できるが、このSAWコンボルバの処理時間に
よる制限があり情報の伝送速度を十分早くできないとい
う問題点がある。すなわち、8ビットの拡散符号を用
い、拡散帯域幅を66MHz(PN符号のクロックは3
3MHz)とした場合、 処理速度=255チップ/33MHz=8μsec となる。
を使用したシステムでは、多数の相関器などを必要と
し、装置が複雑になってしまうという問題点があった。
また、SAWコンボルバを利用したシステムでは、構成
を簡略化できるが、このSAWコンボルバの処理時間に
よる制限があり情報の伝送速度を十分早くできないとい
う問題点がある。すなわち、8ビットの拡散符号を用
い、拡散帯域幅を66MHz(PN符号のクロックは3
3MHz)とした場合、 処理速度=255チップ/33MHz=8μsec となる。
【0012】1つの情報はこの8μ秒以内でなければな
らず、情報速度は、 1/8μsec=125kHz 以下に限定される。
らず、情報速度は、 1/8μsec=125kHz 以下に限定される。
【0013】本発明は、上記課題に鑑みなされたもので
あり、早い情報速度にも適応可能であり、かつ簡単な構
成で高速の同期捕捉を行うことができるスペクトル拡散
通信システムを提供することを目的とする。
あり、早い情報速度にも適応可能であり、かつ簡単な構
成で高速の同期捕捉を行うことができるスペクトル拡散
通信システムを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、所定の拡散符
号によりスペクトル拡散された信号を利用するスペクト
ル拡散通信システムであって、送信側において、情報信
号によって、搬送波を一次変調する一次変調手段と、一
次変調された信号に拡散符号を乗算し、スペクトル拡散
するスペクトル拡散手段と、スペクトル拡散手段に供給
する拡散符号を情報信号に同期させる同期手段と、を含
み、受信側において、拡散符号を発生する拡散符号発生
器を含み、受信信号に2つの互いに異なる位相の拡散符
号乗算し、得られた2つの相関出力の状態から拡散符号
発生器から発生される拡散符号の位相を調整し、受信信
号中の受信信号と同期する拡散符号を出力するディレー
ロックループと、このディレーロックループから出力さ
れる拡散符号と受信信号を乗算し、逆拡散を行う逆拡散
手段と、受信信号と参照信号との相関から情報信号を復
調するSAWデバイスと、このSAWデバイスによって
得られた信号の変化状態に応じて、拡散符号の繰り返し
周期を推定し、これに応じてディレーロックループにお
ける拡散符号発生器の初期設定を行う初期設定手段と、
を有することを特徴とする。
号によりスペクトル拡散された信号を利用するスペクト
ル拡散通信システムであって、送信側において、情報信
号によって、搬送波を一次変調する一次変調手段と、一
次変調された信号に拡散符号を乗算し、スペクトル拡散
するスペクトル拡散手段と、スペクトル拡散手段に供給
する拡散符号を情報信号に同期させる同期手段と、を含
み、受信側において、拡散符号を発生する拡散符号発生
器を含み、受信信号に2つの互いに異なる位相の拡散符
号乗算し、得られた2つの相関出力の状態から拡散符号
発生器から発生される拡散符号の位相を調整し、受信信
号中の受信信号と同期する拡散符号を出力するディレー
ロックループと、このディレーロックループから出力さ
れる拡散符号と受信信号を乗算し、逆拡散を行う逆拡散
手段と、受信信号と参照信号との相関から情報信号を復
調するSAWデバイスと、このSAWデバイスによって
得られた信号の変化状態に応じて、拡散符号の繰り返し
周期を推定し、これに応じてディレーロックループにお
ける拡散符号発生器の初期設定を行う初期設定手段と、
を有することを特徴とする。
【0015】また、本発明は、情報信号に同期した拡散
符号によりスペクトル拡散された信号を受信するスペク
トル拡散受信装置であって、拡散符号を発生する拡散符
号発生器を含み、受信信号に2つの互いに位相の異なる
拡散符号乗算し、得られた2つの相関出力の状態から拡
散符号発生器から発生される拡散符号の位相を調整し、
受信信号中の受信信号と同期する拡散符号を出力するデ
ィレーロックループと、このディレーロックループから
出力される拡散符号と受信信号を乗算し、逆拡散を行う
逆拡散手段と、受信信号と参照信号との相関から情報信
号を復調するSAWデバイスと、このSAWデバイスに
よって得られた信号の変化状態に応じて、拡散符号の繰
り返し周期を推定し、これに応じてディレーロックルー
プにおける拡散符号発生器の初期設定を行う初期設定手
段と、を有することを特徴とする。
符号によりスペクトル拡散された信号を受信するスペク
トル拡散受信装置であって、拡散符号を発生する拡散符
号発生器を含み、受信信号に2つの互いに位相の異なる
拡散符号乗算し、得られた2つの相関出力の状態から拡
散符号発生器から発生される拡散符号の位相を調整し、
受信信号中の受信信号と同期する拡散符号を出力するデ
ィレーロックループと、このディレーロックループから
出力される拡散符号と受信信号を乗算し、逆拡散を行う
逆拡散手段と、受信信号と参照信号との相関から情報信
号を復調するSAWデバイスと、このSAWデバイスに
よって得られた信号の変化状態に応じて、拡散符号の繰
り返し周期を推定し、これに応じてディレーロックルー
プにおける拡散符号発生器の初期設定を行う初期設定手
段と、を有することを特徴とする。
【0016】
【作用】本発明によれば、SAWコンボルバやSAWマ
ッチドフィルタ等のSAWデバイスにより得られた情報
信号の少なくとも一部により、拡散符号の繰り返し周期
を推定する。そして、この推定結果に応じてDLLにお
いて発生する拡散符号の初期値を設定する。このよう
に、受信信号中の拡散符号の初期捕捉をSAWデバイス
で行うため、高速の初期捕捉が行える。そして、このS
AWデバイスの検出結果に応じて、DLLの拡散符号を
初期設定するため、DLLにおいて好適な拡散符号の発
生制御が行える。そこで、確実な逆拡散が行える。
ッチドフィルタ等のSAWデバイスにより得られた情報
信号の少なくとも一部により、拡散符号の繰り返し周期
を推定する。そして、この推定結果に応じてDLLにお
いて発生する拡散符号の初期値を設定する。このよう
に、受信信号中の拡散符号の初期捕捉をSAWデバイス
で行うため、高速の初期捕捉が行える。そして、このS
AWデバイスの検出結果に応じて、DLLの拡散符号を
初期設定するため、DLLにおいて好適な拡散符号の発
生制御が行える。そこで、確実な逆拡散が行える。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面に基づ
いて説明する。まず、図1に本実施例のシステムの送信
側の構成を示す。このように、搬送波発振器50から出
力される搬送波は一次変調回路52に入力される。この
一次変調回路52には、情報信号も入力されており、搬
送波が情報信号によって変調される一次変調信号が得ら
れる。
いて説明する。まず、図1に本実施例のシステムの送信
側の構成を示す。このように、搬送波発振器50から出
力される搬送波は一次変調回路52に入力される。この
一次変調回路52には、情報信号も入力されており、搬
送波が情報信号によって変調される一次変調信号が得ら
れる。
【0018】一方、情報信号は、初期値設定回路54に
も供給される。そして、この初期値設定回路54は、拡
散符号発生回路56において発生する拡散符号の初期値
を設定する。そこで、拡散符号発生回路56において
は、情報信号に同期して発生することになる。また、発
振器58は、拡散符号発生回路56における拡散符号発
生のクロックを供給するものである。
も供給される。そして、この初期値設定回路54は、拡
散符号発生回路56において発生する拡散符号の初期値
を設定する。そこで、拡散符号発生回路56において
は、情報信号に同期して発生することになる。また、発
振器58は、拡散符号発生回路56における拡散符号発
生のクロックを供給するものである。
【0019】そして、この拡散符号発生器56からの拡
散符号が乗算器10に供給され、一次変調信号と拡散符
号の乗算が行われ、スペクトル拡散が行われ、これがア
ンテナから送信される。このように、拡散符号は情報信
号に応じて初期値が設定されている。そこで、この拡散
符号は、搬送波に同期したものになっている。
散符号が乗算器10に供給され、一次変調信号と拡散符
号の乗算が行われ、スペクトル拡散が行われ、これがア
ンテナから送信される。このように、拡散符号は情報信
号に応じて初期値が設定されている。そこで、この拡散
符号は、搬送波に同期したものになっている。
【0020】図2は、本実施例の受信側システムを示す
ブロック図であり、受信信号は遅延回路30に入力さ
れ、所定量だけ遅延された後、逆拡散用の乗算器10に
入力され、ここで同期のとれた拡散符号との乗算が行わ
れ、逆拡散された信号(一次変調された信号)が得られ
る。そこで、これを復調することによって、情報信号が
得られる。なお、遅延回路30は、後述するSAWコン
ボルバ32から得られる受信拡散符号による初期設定に
要する時間との整合をとるものである。
ブロック図であり、受信信号は遅延回路30に入力さ
れ、所定量だけ遅延された後、逆拡散用の乗算器10に
入力され、ここで同期のとれた拡散符号との乗算が行わ
れ、逆拡散された信号(一次変調された信号)が得られ
る。そこで、これを復調することによって、情報信号が
得られる。なお、遅延回路30は、後述するSAWコン
ボルバ32から得られる受信拡散符号による初期設定に
要する時間との整合をとるものである。
【0021】そして、乗算器12、14、拡散符号発生
器16、包絡線検波器18、20、比較器22、ローパ
スフィルタ24、電圧制御水晶発信器26および(1/
2)T遅延回路28からなるディレーロックループDL
Lは、上述の従来例と同様に、受信信号中の拡散符号
と、拡散符号発生器16からの拡散符号の1ビット以内
のずれに追従して、両者の同期を確保する。
器16、包絡線検波器18、20、比較器22、ローパ
スフィルタ24、電圧制御水晶発信器26および(1/
2)T遅延回路28からなるディレーロックループDL
Lは、上述の従来例と同様に、受信信号中の拡散符号
と、拡散符号発生器16からの拡散符号の1ビット以内
のずれに追従して、両者の同期を確保する。
【0022】一方、本実施例では、受信信号は、SAW
コンボルバ32に入力される。このSAWコンボルバ3
2には、発振器34から出力される搬送波の1つと同一
周波数の信号を拡散符号発生器16からの拡散符号で変
調した信号が供給されている。従って、このSAWコン
ボルバ32において、情報信号に対応した複数のパルス
が取り出される。このSAWコンボルバ32の出力は、
包絡線検波回路40に入力され、ここで包絡線が検出さ
れることによって、情報信号が再生される。
コンボルバ32に入力される。このSAWコンボルバ3
2には、発振器34から出力される搬送波の1つと同一
周波数の信号を拡散符号発生器16からの拡散符号で変
調した信号が供給されている。従って、このSAWコン
ボルバ32において、情報信号に対応した複数のパルス
が取り出される。このSAWコンボルバ32の出力は、
包絡線検波回路40に入力され、ここで包絡線が検出さ
れることによって、情報信号が再生される。
【0023】そして、この再生された情報信号がスイッ
チ42を介し、初期値設定回路44に供給される。この
初期値設定回路44は、提供される情報信号に応じて、
所定の初期値を拡散符号発生回路16に設定する。そこ
で、拡散符号発生回路16から発生される拡散符号は、
検出された情報信号によって発生タイミングが決定され
たものになる。
チ42を介し、初期値設定回路44に供給される。この
初期値設定回路44は、提供される情報信号に応じて、
所定の初期値を拡散符号発生回路16に設定する。そこ
で、拡散符号発生回路16から発生される拡散符号は、
検出された情報信号によって発生タイミングが決定され
たものになる。
【0024】ここで、情報速度がSAWコンボルバ32
の処理時間に比べ早い場合、SAWコンボルバ32にお
いて情報信号の取り出しは確実に行うことはできない。
しかし、本実施例において、必要なのは、拡散符号のタ
イミングであり、情報信号のタイミングの切り替わりタ
イミングである。そして、情報信号がSAWコンボルバ
の処理時間に比べ早い場合であっても、情報信号のデー
タ切り替わりの際の立上がりを検出することはできる。
そこで、この検出した情報信号の立上がりにより、初期
値設定回路44を制御して、拡散符号発生器16の出力
拡散符号を決定することによって、受信信号中の拡散符
号との同期をとることができる。
の処理時間に比べ早い場合、SAWコンボルバ32にお
いて情報信号の取り出しは確実に行うことはできない。
しかし、本実施例において、必要なのは、拡散符号のタ
イミングであり、情報信号のタイミングの切り替わりタ
イミングである。そして、情報信号がSAWコンボルバ
の処理時間に比べ早い場合であっても、情報信号のデー
タ切り替わりの際の立上がりを検出することはできる。
そこで、この検出した情報信号の立上がりにより、初期
値設定回路44を制御して、拡散符号発生器16の出力
拡散符号を決定することによって、受信信号中の拡散符
号との同期をとることができる。
【0025】本実施例では、さらにロック検出器46を
有している。このロック検出器46は乗算器10の出力
におけるレベルを検出し、十分な搬送波が検出されてい
ることで、乗算器10において好適な逆拡散が行われて
いることが検出される。そこで、このロック検出器46
は、スイッチ42を制御し包絡線検波回路40からのデ
ータの初期値設定回路44への入力を停止する。これに
よって、SAWコンボルバ32を利用した拡散符号発生
器16の制御は停止され、乗算器10へ供給される拡散
符号は、DLLによって制御される。従って、初期の同
期捕捉が行えた後は、DLLによりトラッキング制御を
行うことができ、乗算器10へ供給する拡散符号の好適
な制御が行える。
有している。このロック検出器46は乗算器10の出力
におけるレベルを検出し、十分な搬送波が検出されてい
ることで、乗算器10において好適な逆拡散が行われて
いることが検出される。そこで、このロック検出器46
は、スイッチ42を制御し包絡線検波回路40からのデ
ータの初期値設定回路44への入力を停止する。これに
よって、SAWコンボルバ32を利用した拡散符号発生
器16の制御は停止され、乗算器10へ供給される拡散
符号は、DLLによって制御される。従って、初期の同
期捕捉が行えた後は、DLLによりトラッキング制御を
行うことができ、乗算器10へ供給する拡散符号の好適
な制御が行える。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るスペ
クトル拡散通信システムおよびスペクトル拡散受信装置
によれば、SAWデバイスにおいて、拡散符号と同期し
た情報信号を検出する。そして、この情報信号に応じて
逆拡散に利用する拡散符号の位相を制御するため、高速
の同期確立が達成できる。また、その構成を簡単なもの
にできる。
クトル拡散通信システムおよびスペクトル拡散受信装置
によれば、SAWデバイスにおいて、拡散符号と同期し
た情報信号を検出する。そして、この情報信号に応じて
逆拡散に利用する拡散符号の位相を制御するため、高速
の同期確立が達成できる。また、その構成を簡単なもの
にできる。
【図1】実施例の送信側の構成を示すブロック図であ
る。
る。
【図2】実施例の受信側の構成を示すブロック図であ
る。
る。
【図3】従来のDLLの構成を示すブロック図である。
【図4】DLLにおける各部の波形を示す波形図であ
る。
る。
10,12,14 乗算器 16 拡散符号発生器 32 SAWコンボルバ 44 初期値設定回路 46 ロック検出器
Claims (2)
- 【請求項1】 所定の拡散符号によりスペクトル拡散さ
れた信号を利用するスペクトル拡散通信システムであっ
て、 送信側において、 情報信号によって、搬送波を一次変調する一次変調手段
と、 一次変調された信号に拡散符号を乗算し、スペクトル拡
散するスペクトル拡散手段と、 スペクトル拡散手段に供給する拡散符号を情報信号に同
期させる同期手段と、を含み、 受信側において、 拡散符号を発生する拡散符号発生器を含み、受信信号に
2つの互いに位相の異なる拡散符号乗算し、得られた2
つの相関出力の状態から拡散符号発生器から発生される
拡散符号の位相を調整し、受信信号中の受信信号と同期
する拡散符号を出力するディレーロックループと、 このディレーロックループから出力される拡散符号と受
信信号を乗算し、逆拡散を行う逆拡散手段と、 受信信号と参照信号との相関から情報信号を復調するS
AWデバイスと、 このSAWデバイスによって得られた信号の変化状態に
応じて、拡散符号の繰り返し周期を推定し、これに応じ
てディレーロックループにおける拡散符号発生器の初期
設定を行う初期設定手段と、 を有することを特徴とするスペクトル拡散通信システ
ム。 - 【請求項2】 情報信号に同期した拡散符号によりスペ
クトル拡散された信号を受信するスペクトル拡散受信装
置であって、 拡散符号を発生する拡散符号発生器を含み、受信信号に
2つの互いに位相の異なる拡散符号乗算し、得られた2
つの相関出力の状態から拡散符号発生器から発生される
拡散符号の位相を調整し、受信信号中の受信信号と同期
する拡散符号を出力するディレーロックループと、 このディレーロックループから出力される拡散符号と受
信信号を乗算し、逆拡散を行う逆拡散手段と、 受信信号と参照信号との相関から情報信号を復調するS
AWデバイスと、 このSAWデバイスによって得られた信号の変化状態に
応じて、拡散符号の繰り返し周期を推定し、これに応じ
てディレーロックループにおける拡散符号発生器の初期
設定を行う初期設定手段と、 を有することを特徴とするスペクトル拡散受信装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5296217A JPH07154296A (ja) | 1993-11-26 | 1993-11-26 | スペクトル拡散通信システムおよびスペクトル拡散受信装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5296217A JPH07154296A (ja) | 1993-11-26 | 1993-11-26 | スペクトル拡散通信システムおよびスペクトル拡散受信装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07154296A true JPH07154296A (ja) | 1995-06-16 |
Family
ID=17830698
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5296217A Pending JPH07154296A (ja) | 1993-11-26 | 1993-11-26 | スペクトル拡散通信システムおよびスペクトル拡散受信装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07154296A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100307007B1 (ko) * | 1998-09-08 | 2001-11-07 | 가네꼬 히사시 | 추적 정밀도가 양호하고 동기 유지 범위가 넓은 이동 통신 장치 |
CN113238261A (zh) * | 2021-05-31 | 2021-08-10 | 西南电子技术研究所(中国电子科技集团公司第十研究所) | 低轨卫星扩频通信体制信号捕获跟踪系统 |
-
1993
- 1993-11-26 JP JP5296217A patent/JPH07154296A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100307007B1 (ko) * | 1998-09-08 | 2001-11-07 | 가네꼬 히사시 | 추적 정밀도가 양호하고 동기 유지 범위가 넓은 이동 통신 장치 |
CN113238261A (zh) * | 2021-05-31 | 2021-08-10 | 西南电子技术研究所(中国电子科技集团公司第十研究所) | 低轨卫星扩频通信体制信号捕获跟踪系统 |
CN113238261B (zh) * | 2021-05-31 | 2022-12-13 | 西南电子技术研究所(中国电子科技集团公司第十研究所) | 低轨卫星扩频通信体制信号捕获跟踪系统 |
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