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JPH06193695A - オートテンショナ - Google Patents

オートテンショナ

Info

Publication number
JPH06193695A
JPH06193695A JP34437092A JP34437092A JPH06193695A JP H06193695 A JPH06193695 A JP H06193695A JP 34437092 A JP34437092 A JP 34437092A JP 34437092 A JP34437092 A JP 34437092A JP H06193695 A JPH06193695 A JP H06193695A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
push rod
cylinder
chain
tension
friction member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP34437092A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsumi Furuya
克身 古谷
Ken Yamamoto
山本  憲
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTN Corp, NTN Toyo Bearing Co Ltd filed Critical NTN Corp
Priority to JP34437092A priority Critical patent/JPH06193695A/ja
Publication of JPH06193695A publication Critical patent/JPH06193695A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B67/00Engines characterised by the arrangement of auxiliary apparatus not being otherwise provided for, e.g. the apparatus having different functions; Driving auxiliary apparatus from engines, not otherwise provided for
    • F02B67/04Engines characterised by the arrangement of auxiliary apparatus not being otherwise provided for, e.g. the apparatus having different functions; Driving auxiliary apparatus from engines, not otherwise provided for of mechanically-driven auxiliary apparatus
    • F02B67/06Engines characterised by the arrangement of auxiliary apparatus not being otherwise provided for, e.g. the apparatus having different functions; Driving auxiliary apparatus from engines, not otherwise provided for of mechanically-driven auxiliary apparatus driven by means of chains, belts, or like endless members
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H7/00Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members
    • F16H7/08Means for varying tension of belts, ropes, or chains
    • F16H2007/0863Finally actuated members, e.g. constructional details thereof
    • F16H2007/0874Two or more finally actuated members
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H7/00Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members
    • F16H7/08Means for varying tension of belts, ropes, or chains
    • F16H7/0829Means for varying tension of belts, ropes, or chains with vibration damping means

Landscapes

  • Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、機械的なダンパ機構により、チェ
ーンやベルトの振動抑制と、張力の増減のいずれに対し
ても安定した張力調整ができるオートテンショナを提供
する。 【構成】 揺動可能なチェーンガイド15に、オートテ
ンショナ1のプッシュロッド3を当接させ、そのプッシ
ュロッド3の後端部とシリンダ2の間に、くさび形空間
11を形成する。くさび形空間11に、シリンダ2とプ
ッシュロッド3に面接触する摩擦部材12を設け、シリ
ンダ2の内部に、プッシュロッド3をチェーン張り側に
押圧する張力調整バネ5を組込む。チェーン張力が増大
すると、摩擦部材12がくさび形空間11の狭小部に押
込まれ、摩擦力によりチェーンガイド15の揺動を抑制
する。チェーン張力が減少すると、摩擦部材12がくさ
び形空間11の幅広部に押し出され、チェーンガイド1
5が急速に揺動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動車エンジンのタ
イミングチェーンやタイミングベルト、エンジン補機の
駆動ベルト等の張力を一定に調整するためのオートテン
ショナに関するものである。
【0002】
【従来の技術及びその課題】この種のタイミングチェー
ン用オートテンショナとして、従来、図12に示すよう
な油圧式のものが知られている。このテンショナは、シ
リンダ81内に、スプリング82で突出方向に付勢され
るプランジヤ83と、チエックバルブ機構84を組込
み、エンジン油の一部をシリンダ81内部に導入して油
圧ダンパを形成し、これによりチェーンの振動を抑制し
ながら、張力の増減に対しプランジャ83を出入りさせ
て張力を一定に保つものである。
【0003】しかし、上記油圧式のテンショナでは、エ
ンジン油と共に金属粉や空気等がシリンダ81内に混入
すると、チエックバルブの作動不良やダンパ特性の低下
を生じさせるため、エンジン油導入の管路に金属粉等の
混入を防止する機構が必要になり、全体構造が複雑にな
る問題がある。また、部品点数が多く、その各部品自体
に高い加工精度が要求されるため、製造コストが高くな
る問題もある。
【0004】これに対して、機械的なダンパ機構により
張力調整を行なうようにしたテンショナとして、特公昭
56−53139号により提案されたものがある。
【0005】この提案のテンショナは、図13に示すよ
うに、ボディ91の内部に、張力用スプリング92で突
出する方向に付勢されるロッド93を挿入し、ボディ9
1の内面に設けたテーパ面94とロッド93の間にばね
部材95で押圧される複数の球体96を設けて構成さ
れ、ロッド93は、突出方向には自由に移動できるが、
押込まれる方向には球体96がテーパ面94とロッド9
3間に喰い込み、ロッド93の動きを止めるようになっ
ている。
【0006】しかし、上記のテンショナでは、ロッド9
3の突出のみを許容する一方向クラッチとしての機能を
もつために、エンジン温度の上昇などに伴って生じるチ
ェーンやベルトの張力増加を調整できない不具合があ
る。
【0007】また、チェーンやベルトからの荷重を支え
る球体96が、点接触で接触して面圧が大きいために、
荷重変動の大きいエンジンでは球体96の接触面に摩耗
やフレッチングが生じやすく、耐久性が損なわれ易い問
題がある。
【0008】加えて、エンジンの高回転時等に高周波の
振動がチェーンやベルトに作用すると、テーパ面94と
ロッド93の間で球体96が浮き上がり、クラッチとし
ての作用が不可能になる欠点もある。
【0009】そこで、この発明は、上記の問題を解決
し、簡単な機械式のダンパ機構を用いて、チェーンやベ
ルトの振動の抑制と、張力の増減のいずれに対しても安
定した張力調整ができるオートテンショナを提供するこ
とを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明は、シリンダの内部にプッシュロッドを摺
動可能に挿入し、そのシリンダ内面とプッシュロッド外
面の間に、プッシュロッドの摺動方向に狭小となるくさ
び形空間を形成し、そのくさび形空間に、シリンダ内面
とプッシュロッド外面に同時に面接触する摩擦部材を組
込み、シリンダ内部に、上記摩擦部材をくさび形空間の
狭小部に向かって押圧する押圧部材を設けた構造とした
のである。
【0011】なお、上記の構造において、摩擦部材を、
円周方向に分離される部材としたり、自己潤滑性のある
材料で形成することができる。
【0012】また、上記シリンダとプッシュロッドの間
に、プッシュロッドを介してチェーン又はベルトを張力
を付与する方向に付勢する張力調整バネを配置してもよ
く、さらに、上記張力調整バネと上記押圧部材を同一の
部材とすることもできる。
【0013】
【作用】この発明の構造においては、チェーンやベルト
の張力が増大し、プッシュロッドがシリンダ内で移動し
たとき、そのプッシュロッドとの接触によって摩擦部材
がくさび形空間の狭小部に押し込まれるように設定する
と、摩擦部材とプッシュロッド間の摩擦抵抗が増大し、
プッシュロッドのチェーンやベルト弛み側への移動や振
動を抑制する。また、過大な張力増加が加わった場合、
摩擦部材とプッシュロッドの間に滑りが生じてプッシュ
ロッドの弛み側への移動を許容し、過大張力を防止す
る。
【0014】一方、チェーンやベルトの張力が減少し、
プッシュロッドが上記とは逆方向に移動しようとする
と、摩擦部材がくさび形空間の幅広部に押し出されてプ
ッシュロッドに作用する摩擦抵抗が減少する。このた
め、プッシュロッドがチェーンやベルト張り側に素速く
移動し、張力を一定に保つ。
【0015】上記の構造では、摩擦部材がシリンダとプ
ッシュロッドに同時に面接触するため、接触部分に作用
する面圧を小さくでき、摩耗等の発生が抑えられると共
に、高周波の荷重変動が加わっても摩擦部材の浮き上り
が生じない。
【0016】
【実施例】以下、この発明の実施例を添付図面に基づい
て説明する。図1乃至図4は、この発明のオートテンシ
ョナを自動車エンジン用タイミングチェーンの張力調整
に適用した例を示している。
【0017】図において、15はチェーンガイドであ
り、このチェーンガイド15は、円弧状の板材で形成さ
れ、外面にチェーンAの案内面16が設けられている。
上記チェーンガイド15は、一端の支点部17において
エンジンブロック等の固定部材に揺動可能に取付けられ
ており、他端に設けた突起18に実施例のオートテンシ
ョナ1を当接され、チェーンに向かう方向に押圧されて
いる。
【0018】上記オートテンショナ1は、ボルト等によ
り固定部材に固定される有底円筒状のシリンダ2と、そ
のシリンダ2の内部に摺動自在に挿入されるプッシュロ
ッド3を備え、そのプッシュロッド3の内部に設けた孔
4とシリンダ2の底面との間に、張力調整用バネ5が組
込まれている。この張力調整用バネ5は、プッシュロッ
ド3をシリンダ2から突出する方向に付勢し、チェーン
ガイド15を介してチェーンに所定の張力を与える。
【0019】上記プッシュロッド3は、先端部に、図4
に示すようにチェーンガイド15の突起18が係合する
ずれ防止用の溝6が設けられ、中央部に設けた段部7と
シリンダ2の先端に取付けたキャップ8との当接によ
り、シリンダ2内からの抜け出しが止められている。
【0020】また、プッシュロッド3の後端側の外周面
には、端部に向かって先細となるテーパ面9が形成さ
れ、そのテーパ面9とシリンダ2内壁の円筒面10との
間に、プッシュロッド2の抜け出し方向に向かって狭小
となるくさび形空間11が形成されている。
【0021】上記くさび形空間11には、軸断面形状が
くさび形空間11と略同一の形状をした摩擦部材12が
配置され、その摩擦部材12とシリンダ2の底面の間
に、摩擦部材12をくさび形空間11の狭小部に向かっ
て押圧するばね部材13が組込まれている。
【0022】上記摩擦部材12は、図3示すように円周
方向に分割された2個の半円形部材12a、12bで形
成されており、その両半円形部材12a、12bの間に
設けたすき間14により、径方向及び円周方向に寸法が
変化できるようになっている。なお、この摩擦部材12
は、図5aに示すように円周の1ケ所を分離したC形部
材や、図5bに示すように円周方向に3個以上に分割し
たものとしてもよい。
【0023】上記くさび形空間11のくさび角αは、摩
擦部材12が完全にロックする角度よりわずかに大きな
角度で形成され、摩擦部材12がすべり可能な条件で設
定されている。また、上記くさび角αは、摩擦部材12
及びシリンダ2との軸方向の全接触面でほぼ一定の角度
となるように設定され、摩擦部材12がシリンダ2内面
とプッシュロッド3外面に同時に面接触するように形成
される。
【0024】なお、上記シリンダ2の内部は、チェーン
等の潤滑油を導入して潤滑することが可能であり、その
場合、シリンダ2やプッシュロッド3、摩擦部材12等
の摺動する部材を耐摩耗性の高い材料で形成するのがよ
い。
【0025】この実施例は上記のような構造であり、チ
ェーンの張力が増大すると、図1においてチェーンガイ
ド15が左回りに揺動し、プッシュロッド3がシリンダ
2内に押し込まれようとする。このとき、円筒面10と
テーパ面11との接触により摩擦部材12がくさび形空
間11の狭小部に向かって押し込まれ、テーパ面11に
対する摩擦力が増大する。このため、プッシュロッド3
のチェーン弛み方向への移動が抑制され、チェーンの振
動やばたつきによる騒音の発生を防止する。
【0026】上記の状態では、摩擦部材12がシリンダ
2の円筒面10とプッシュロッド3のテーパ面9に面接
触するため、接触部分に加わる面圧が小さくなり、摩耗
やフレッチングの発生が防止される。また、チェーンか
ら高周波の荷重変動がプッシュロッド3に加わった場合
でも、摩耗部材12の浮き上りが生じず、安定した張力
調整を行なうことができる。
【0027】また、くさび形空間11のくさび角αがロ
ック角度よりわずかに大きく設定してあるため、過大な
張力増加がプッシュロッド3に加わった場合、摩擦部材
12とプッシュロッド3の間に滑りが生じることにな
る。このため、プッシュロッド3のチェーン弛み側への
移動が許容され、チェーンの過張力を防止することがで
きる。
【0028】一方、チェーンの張力が減少してチェーン
ガイド15に作用する力が減少し、張力調整バネ5のバ
ネ力によりチェーンガイド15がチェーンに向かって右
回転しようとすると、円筒面10とテーパ面9との接触
によって摩擦部材12がくさび形空間11の幅広部に押
し出されてテーパ面9に対する摩擦力が減少し、チェー
ンガイド15は急速に揺動してチェーンの張力を一定に
保つ。
【0029】このように、実施例のチェーンテンショナ
は、チェーンガイド15の揺動抵抗が左回転方向側には
大きく、右回転方向側には小さくなる一方向ダンパの特
性を有しており、張力変動に伴うチェーンの振動を抑制
しながら、チェーン張力を一定に保つ機能を発揮する。
また、張力の減少時には、チェーンガイド15は速やか
に右回転し、張力変動の最小値と張力調整バネ5のバネ
力とがつり合う状態まで移動するので、エンジンの加減
速時の張力変化にも良好に追従し、低温始動時のチェー
ンの弛みを速やかに解消することができる。
【0030】図6は第2の実施例を示し、自動車エンジ
ンのタイミングベルトの張力調整にこの発明のオートテ
ンショナを適用した例を示している。
【0031】図において23は、テンションプーリ24
を備えたプーリアームであり、このプーリアーム23
は、一端の支点部25においてエンジンブロック等の固
定部材に揺動可能に取付けられている。
【0032】また、プーリアーム23の他端に設けたロ
ッド押圧面26に、オートテンショナ21のプッシュロ
ッド3が当接され、そのオートテンショナ21がプーリ
アーム22を右回りに揺動させ、テンションプーリ24
をベルトBに向かって押圧している。
【0033】また、タイミングベルトの場合、タイミン
グチェーンのように外部からシリンダ2内部に潤滑油を
導入することができないため、シリンダ2の開口部をシ
ール部材22で密封し、シリンダ2内部に潤滑オイルや
グリース等を入れて潤滑を行なっている。
【0034】なお、オートテンショナ21の他の構造と
作用は、上述した第1実施例と同じであるため、同一部
品には同一の符号を付して説明を省略する。
【0035】図7は第3の実施例を示す。この例のオー
トテンショナ31では、シリンダ2内部に潤滑油を入れ
ず、摩擦部材12を、ポリテトラフルオロエチレン(P
TFE)や、ポリエーテルエーテルケトン(PEE
K)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリア
ミド(PA)等の自己潤滑性が高く耐摩耗性に優れた合
成樹脂で形成し、その合成樹脂のもつ潤滑特性によって
摩擦部材12とシリンダ2及びプッシュロッド3間の接
触面の摩耗を抑制している。
【0036】また、プッシュロッド3とシリンダ2の摺
動部に無潤滑のすべり軸受32を設け、さらに、シリン
ダ2の開口部にシール部材33を設け、ゴミや油分等の
摩擦特性に悪影響を及ぼす異物の侵入を防止している。
【0037】図8は第4の実施例を示し、この例のオー
トテンショナ41においては、シリンダ2の底面と摩擦
部材12の間に、バネ剛性の大きなばね部材42を組込
み、このばね部材42により、摩擦部材12に対するく
さび形空間11の狭小部への押し付けと、プッシュロッ
ド3を介してチェーンやベルトに所定の張力を与えるた
めの押圧力を付与している。このように、摩擦部材12
とプッシュロッド3に対する押圧を1つのばね部材42
で行なうことにより、部品点数を少なくでき、シリンダ
外径を小さくできる利点がある。
【0038】図9は第5の実施例を示している。
【0039】この例では、シリンダ2の内面にテーパ面
52を設け、プッシュロッド3の外面を円筒面53で形
成し、そのテーパ面52と円筒面53の間にくさび形空
間11を形成している。上記くさび形空間11は、シリ
ンダ2の奥側に向かって狭小となるように形成され、張
力増大によってプッシュロッド3がシリンダ2に押し込
まれると、摩擦部材12がくさび形空間11の狭小部に
押し込まれ、プッシュロッド3に作用する摩擦力を増大
するようになっている。
【0040】また、プッシュロッド3の途中に設けた段
部54と摩擦部材12の間に、ばね部材13を設け、そ
のバネ力により摩擦部材12をくさび形空間11の狭小
部に向かって押圧している。
【0041】図10は第6の実施例を示す。この例にお
いては、プーリアーム65を、その中央部に設けた支点
軸66により両端部が揺動可能となるように支持し、そ
の一方の端部にベルトAと係合するテンションプーリ6
7を取付け、他方の端部に、オートテンショナ61のプ
ッシュロッド3の先端を回動自在に連結している。
【0042】また、オートテンショナ61のシリンダ2
の端部2aは、エンジンブロック等に回動可能に取付け
られ、これによりプーリアーム65に対してオートテン
ショナ61が自由に傾動して、両者間のアライメントを
吸収できるようになっている。
【0043】上記プッシュロッド3の後端部は、シリン
ダ2の奥側に向かって拡径するテーパ面62で形成さ
れ、そのテーパ面62とシリンダ2内面の円筒面63と
の間で、くさび形空間11を形成している。また、プッ
シュロッド3の中央にフランジ64を一体的に設け、そ
のフランジ64の下側に、摩擦部材12をくさび形空間
11の狭小部に向かって押圧するばね部材13を組込
み、フランジ64の上側に、プッシュロッド3をシリン
ダ2の奥側に向かって付勢する張力調整バネ5を組込ん
でいる。
【0044】上記のプルタイプのオ−トテンショナで
は、張力調整バネ5のバネ力によりプッシュロッド3が
プーリアーム65を引張ると、テンションプーリ67が
左回りに回動し、ベルトAに所定の張力を与える。ま
た、ベルト張力が増大し、プーリアーム65が右回転し
てプッシュロッド3がシリンダ2から抜け出そうとする
と、摩擦部材12がくさび形空間11の狭小部に押し込
まれ、プッシュロッド3に加わる摩擦力が増大して、ベ
ルト弛み側へのプーリアーム65の回動を抑制する。
【0045】図11は、第7の実施例を示し、並列する
2個のカムスプロケット74、75を連結するチェーン
Aの内側に、対向型のオートテンショナ71を配置した
ものである。
【0046】上記オートテンショナ71は、両端が開放
したシリンダ72をエンジンブロック等に固定し、その
シリンダ72の内部に、両端部から一対のプッシュロッ
ド3、3’を摺動自在に挿入している。
【0047】上記各プッシュロッド3、3’は、外側の
端部にチェーンBが嵌まり込む溝73が設けられ、チェ
ーンAと一体で動くように連結されている。また、各プ
ッシュロッド3、3’の内側端部には、それぞれ先細の
テーパ面9、9’が形成され、その各テーパ面9、9’
とシリンダ72内面の円筒面10との間に、対称形をな
すくさび形空間11、11’が形成されている。
【0048】さらに、各くさび形空間11、11’に組
込んだ摩擦部材12、12’の間には、その各摩擦部材
を各くさび形空間11、11’の狭小部に向かって押圧
するばね部材13が設けられ、各プッシュロッド3、
3’に設けた孔4、4’の間に、各プッシュロッド3、
3’を離反するように付勢する張力調整バネ5を組込ん
でいる。
【0049】上記の構造では、張力調整バネ5のバネ力
によりチェーンAに初期張力が付与され、チェーンAの
張力増大により各プッシュロッド3、3’がシリンダ7
2に押し込まれると、各摩擦部材12、12’がくさび
形空間11、11’の狭小部に押し込まれ、プッシュロ
ッドの動きを抑制する。
【0050】
【効果】以上のように、この発明のオートテンショナ
は、機械的な摩擦力を利用した方向性のあるダンパ特性
を有するため、チェーンやベルトの弛みを速やかに防止
すると共に、張力変動の増大に対しては大きな摩擦抵抗
を生じて、振動を抑制しつつ過張力を吸収して張力を一
定に保つことができ、安定した張力調整とチェーン等の
寿命向上を図ることができる。
【0051】また、摩擦部材がシリンダとプッシュロッ
ドに面接触して摩擦力を発生させるため、各部材の接触
部分の面圧を小さくでき、優れた耐久性を得ることがで
きる。
【0052】さらに、油圧式のテンショナに比べて、油
の導入通路や異物の侵入防止機構をとる必要がなく、ま
た各部品が高精度に形成する必要がないので、構造の簡
単化と製造コストの低減を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例を示す一部縦断正面図
【図2】同上の要部の拡大断面図
【図3】図1のIII −III 線に沿った断面図
【図4】同上のプッシュロッドの先端部を示す図
【図5】a及びbはそれぞれ摩擦部材の他の例を示す図
【図6】第2の実施例を示す一部縦断正面図
【図7】第3の実施例を示す断面図
【図8】第4の実施例を示す断面図
【図9】第5の実施例を示す断面図
【図10】第6の実施例を示す一部縦断正面図
【図11】第7の実施例を示す一部縦断正面図
【図12】従来例を示す断面図
【図13】他の従来例を示す断面図
【符号の説明】
1、21、31、41、51、61、71 オートテン
ショナ 2、72 シリンダ 3 プッシュロッド 5 張力調整バネ 11、11’ くさび形空間 12 摩擦部材 13 ばね部材 15 チェーンガイド 23 プーリアーム 42 ばね部材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダの内部にプッシュロッドを摺動
    可能に挿入し、そのシリンダ内面とプッシュロッド外面
    の間に、プッシュロッドの摺動方向に狭小となるくさび
    形空間を形成し、そのくさび形空間に、シリンダ内面と
    プッシュロッド外面に同時に面接触する摩擦部材を組込
    み、シリンダ内部に、上記摩擦部材をくさび形空間の狭
    小部に向かって押圧する押圧部材を設けたオートテンシ
    ョナ。
  2. 【請求項2】 上記摩擦部材を、円周方向に分離される
    部材とした請求項1に記載のオートテンショナ。
  3. 【請求項3】 上記摩擦部材を、自己潤滑性のある材料
    で形成した請求項1又は2に記載のオートテンショナ。
  4. 【請求項4】 上記シリンダとプッシュロッドの間に、
    プッシュロッドを介してチェーン又はベルトを張力を付
    与する方向に付勢する張力調整バネを配置した請求項1
    乃至3のいずれかに記載のオートテンショナ。
  5. 【請求項5】 上記張力調整バネと上記押圧部材を同一
    の部材とした請求項4に記載のオートテンショナ。
JP34437092A 1992-12-24 1992-12-24 オートテンショナ Pending JPH06193695A (ja)

Priority Applications (1)

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JP34437092A JPH06193695A (ja) 1992-12-24 1992-12-24 オートテンショナ

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JP34437092A JPH06193695A (ja) 1992-12-24 1992-12-24 オートテンショナ

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ID=18368717

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JP34437092A Pending JPH06193695A (ja) 1992-12-24 1992-12-24 オートテンショナ

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