JPH0617208A - 形状凍結性及び塗装焼付硬化性に優れた成形加工用アルミニウム合金の製造方法 - Google Patents
形状凍結性及び塗装焼付硬化性に優れた成形加工用アルミニウム合金の製造方法Info
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Abstract
機器の製造に適した、プレス加工時の成形性、形状凍結
性及び塗装焼付硬化性に優れた成形加工用Al合金材を
得る。 【構成】 Si:0.4〜1.7%(wt%)、Mg:
0.2〜1.4%を含有し、残部Al及び不可避的不純
物からなるAl合金を、半連続鋳造し、通常の熱間圧延
を行った後、450〜580℃で10分間以下保持する
溶体化処理を施し、60〜250℃の範囲まで200℃
/分以上の冷却速度で1段目の冷却を行い、その後の冷
却速度を前記温度範囲と冷却速度との関係を示す右図に
おいて、A(200℃,30℃/min)、B(60
℃,0.3℃/min)、C(60℃,0.01℃/m
in)、D(250℃,30℃/min)で囲まれる範
囲から選び最終冷却する方法。
Description
材をはじめとする輸送機器の製造に適した、プレス加工
時の成形性、形状凍結性及び塗装焼付硬化性に優れた成
形加工用アルミニウム合金材の製造法に関するものであ
る。
じめとする輸送機器用材料として各種アルミニウム合金
材が開発され、使用されている。特に近年の地球温暖化
対策の各種法規制の強化により、多くの部品を鉄鋼材料
からアルミニウム合金材に転換することで軽量化を図る
動きが極めて活発である。
される性能は、1)成形性、2)形状凍結性(プレス加
工時にプレス型の形状が正確に出ること)、3)高強
度、4)耐デント性、5)耐食性等である。
の厳しい日本国内では自動車ボディシート材等用とし
て、成形性の良い5000系のAl−Mg−Zn−Cu
合金(特開昭53−103914、58−17154
7)及びAl−Mg−Cu合金(特開平1−21913
9)の開発が主になされ量産、実用化されている。
00系のAl−Mg−Si合金として6009、611
1、6016合金が開発、実用化されている。これらの
合金は塗装焼付工程における200℃で30min程度
の加熱処理により高強度が得られる(塗装焼付硬化)。
この強度アップにより5000系合金より一層の薄肉
化、つまり軽量化が可能となる。しかし、日本では塗装
焼付温度が170〜180℃程度と低いため、30mi
nの加熱によって現状の6000系合金及び製造工程で
は十分な高強度化は期待することができない。さらに、
この6000系合金は、わずかではあるが室温時効硬化
が進み成形性が劣り、また耐食性もやや劣るとの評価が
あり、諸性能に対する要求の厳しい日本では塗装焼付工
程を従来より高温もしくは長時間に変更しない限り50
00系合金に比してメリットがなく採用例は少ない。
が大きいほど、また耐力が小さいほど良好となる(参考
SAE Paper No.890719)。アルミニ
ウム合金の縦弾性係数は70000MPaであり、鉄鋼
の210000MPaの約1/3であることから、プレ
ス加工時のアルミニウム合金板の耐力をかなり小さくし
ないかぎり鋼板と同様の形状凍結性の材料を得ることが
できない。しかしながら、構造体として鋼板並の約30
0MPaの引張強さを得ようとすると、従来法で製造し
たアルミニウム合金板では5000系、6000系合金
ともに耐力が140MPa以上と大きくなってしまい、
この値の耐力では形状凍結性に劣る傾向があった。
材は、成形性、形状凍結性、高強度、耐デント性及び耐
食性に優れていることが要求されるが、形状凍結性と高
強度、耐デント性とは相反する性質であり、両者をとも
に満足するものが強く要求されている。
アルミニウム合金板材を、急速加熱で溶体化処理し、急
速冷却して、結晶粒の大きさと、導電率を特定の値に調
整することにより、溶接性、耐糸錆性、成形性及び焼付
硬化性に優れた成形用Al合金板(特開昭64−652
43号公報)が提案されている。また、本発明者等は、
Al−Si−Mg系アルミニウム合金板材を、急速加熱
で溶体化処理した後、急速冷却して室温放置時間をでき
るだけ短くして、50〜150℃に加熱・保持する処理
を行い、形状凍結性、及び塗装焼付硬化性に優れた成形
加工用アルミニウム合金を製造する方法(特願平2−2
69508号)を提案した。
000系アルミニウム合金では、成形性に優れるが、鋼
板並みの引張強さ300MPa以上のものを得ようとす
ると、耐力が140MPa以上となり、プレス成形時の
形状凍結性が得られない。また、6000系アルミニウ
ム合金では、塗料焼付温度が低いため、十分な強度が得
られず、また、室温時効硬化のため成形性が低下し、ま
た、耐食性に劣るという欠点がある。
3、US−4909861、Muraoka et,a
ll)において塗装焼付硬化性の優れた材料の製造方法
について述べられている。この処理条件は溶体化処理−
冷却後、72h以内に、さらに熱処理を行うというもの
であるが、再加熱の必要があること、また実施例中の塗
装焼付硬化性は、実際の軽量化には、不十分である。従
来の5000系合金に比べ10%の軽量化のためにはボ
ディの形状にも左右されるが、約50MPaの塗装焼付
硬化性が必要と推定される。
が同一出願人から出されているが(特開昭62−898
52,特開昭62−177143,特開平1−1118
51,特開平2−205660,特開平3−29445
6)その中でも特開平1−111851に焼入温度が6
0℃未満の室温放置ではその時間が長くなるほど170
℃位の低い温度での塗装焼付硬化性が消失すること、特
開平2−205660には、一旦室温まで冷却するとそ
の特性が低下すること、実施例には室温放置時間が長い
と塗装焼付硬化性が低下すること、が示されている。従
って十分な硬化量を得るためには前述したように冷却後
1h以内のできるだけ短い時間での熱処理が望ましい。
は、一般的に溶体化処理−冷却は連続焼鈍炉が用いられ
ているためコイル状で処理される。そのため1h以内に
次工程に移し熱処理を施すことは困難であり実操業上に
は問題がある。
℃までとしてそのまま保持することが特開平1−111
851に示されているが、上記温度で長時間保持(0.
5h以上)することはコイル状の工業的な処理では非常
に能率が悪く、困難である。このように溶体化処理−冷
却後そのまま、あるいは焼入後72h以内という条件に
おいても次工程までの時間制限を設けることは工業生産
上好ましくない。また、同様な溶体化処理した後、室温
放置時間をできるだけ短くして、50〜150℃に加熱
・保持する処理を行う方法は、溶体化処理後、再加熱す
る工程が必要になるという欠点がある。
却過程のヒートパターンを制御することにより、形状凍
結性及び塗装焼付硬化性に優れた成形加工用アルミニウ
ム合金板材を製造する方法を提供するものである。
を向上させるためには、成形加工前の材料の耐力を14
0MPa以下にし、成形加工後の塗装焼付時の加熱(1
75℃・30分間)で硬化させ、耐力ならびに引張強度
を高めることにより、成形加工品の耐デント性も向上す
ることになる。このような観点から、鋭意研究を重ねた
結果、溶体化処理後の冷却過程を2段に分けることによ
り、前記性能を持ったアルミニウム合金板材が得られる
ことを知見し、本発明を完成した。
1.7%、Mg:0.2〜1.4%を含有し、又はさら
にTi:0.05%以下、B:100ppm以下を含有
し、あるいはさらにCu:1.00%以下、Mn:0.
50%以下、Cr:0.20%以下、V:0.20%以
下の1種または2種以上を含有し、残部Al及び不可避
的不純物からなるアルミニウム合金を、半連続鋳造し、
通常の熱間圧延を行った後、450〜580℃で10分
間以下保持する溶体化処理を施し、60〜250℃の範
囲まで200℃/分以上の冷却速度で冷却し、その後の
冷却速度を前記温度範囲と冷却速度との関係を示す図1
において、A(200℃,30℃/min)、B(60
℃,0.3℃/min)、C(60℃,0.01℃/m
in)、D(250℃,30℃/min)で囲まれる範
囲から選び冷却する方法である。
る。
Mg2Siを形成して高強度を得ることができる。0.
4%未満では強度が低く塗装焼付による加熱がなされて
も十分な強度が得られない。また、1.7%を越える
と、溶体化処理後の耐力が高く、成形性及び形状凍結性
が劣る。
めに必要で、0.2%未満では強度が低く塗装焼付時の
加熱で十分な強度が得られない。また、1.4%を越え
ると溶体化処理後の耐力が高く成形性及び形状凍結性が
劣る。
強度をますことができる。しかし、1.00%を越えて
添加すると、溶体化処理後の耐力が高く成形性及び形状
凍結性が劣るとともに、耐食性(耐糸錆性)が劣る。
強度を増すことができるとともに、結晶粒を微細化する
ことができるので、成形性が向上する。しかし、0.5
0%を越えて含有すると、溶体化処理後の耐力が高く成
形性及び形状凍結性が劣るとともに、粗大な金属間化合
物が増えてくるため、成形性が低下する。
強度を増すことができるとともに、結晶粒を微細化する
ことができるので、成形性が向上する。しかし、0.2
0%を越えて含有すると、溶体化処理後の耐力が高く成
形性及び形状凍結性が劣るとともに、粗大な金属間化合
物が増えてくるため、成形性が低下する。
を増すことができる。しかし、0.20%を越えて含有
すると、溶体化処理後の耐力が高く成形性及び形状凍結
性が劣る。
を微細化でき、鋳塊割れを防ぐことができる。しかし、
0.05%を越えて添加すると粗大な金属間化合物が増
えてくるため、成形性が低下する。
織を微細化でき、鋳塊割れを防ぐことができる。しか
し、100ppmを越えて含有すると粗大な金属間化合
物が増えてくるため、成形性が低下する。
では、析出物の固溶が不十分であり、塗装焼付後に十分
な強度が得られず、580℃以上では性能が飽和するか
共晶融解により成形性が劣ることがある。また保持時間
は10min以上保持してもそれ以上性能が上がること
はないため、工業的に価値が少ない。さらに、250℃
までの冷却は冷却速度は200℃/min未満あるいは
冷却温度が250℃以上では粒界に粗大な化合物が析出
し、その後の冷却速度を制御しても延性が低下するので
成形性が劣る。冷却温度は60℃以下ではその後の冷却
速度を制御しても十分な性能が得られない。
での冷却速度:冷却温度(250〜60℃)から50℃
までの冷却速度を規定することが、本発明のポイントで
ある。すなわち、溶体化処理後の冷却を途中で2段階に
変更して、後半の冷却速度を前半よりも低くすることに
より、GPゾーンの生成を抑制することができる。これ
により溶体化処理後の耐力が低く、成形性及び形状凍結
性を向上させ、成形後の塗装焼付時の加熱により、強度
を向上させることができる。
以上の冷却速度で冷却温度(250〜60℃)まで行
い、その後前記冷却温度に応じ、図1に示す冷却速度で
行う。しかし、この範囲よりも早い冷却速度で冷却する
と、GPゾーンの生成を抑制するためには不十分である
ため、塗装焼付硬化性が劣り、この範囲よりも遅い冷却
速度で冷却すると、人工時効と同様の作用により耐力が
増加し、成形性が低下する。
面切削を行った後、550℃で24hの均質化処理後、
520℃まで降温しその温度で熱間圧延を開始し、厚さ
5mmまで圧延した。次に360℃にて1hのバッチ炉
での中間焼鈍を行った。そして冷間圧延を経て、厚さ1
mmの板とした。さらに、表2に示す条件において溶体
化処理を行い、1段冷却温度まで冷却の後、その後の冷
却速度を種々変えて50℃まで降温した。また、これら
の材料の機械的性質などの評価は、冷却後1カ月室温時
効させた後に行った。
カ月室温時効後の耐力が135MPa以下のものを優れ
た形状凍結性を有するとし、伸びが28%以上及びエリ
クセン値が9.5mm以上のものを良好な成形性がある
ものとした。また1カ月室温時効後の材料を175℃に
30min加熱した後の耐力の増加が50MPa以上で
あるものを塗装焼付硬化性が良好とし、同じく耐力が1
35MPa以上のものを耐デント性が良好な材料とし、
発明材料とした。
σ02(α)135MPa以下 成形性 :溶体化処理冷却材の伸びδ28%以上 溶体化処理冷却材のエリクセン値9.5cm以上 塗装焼付硬化性:塗装焼付後の耐力σ02(β)135M
Pa以上 (β−α)が50MPa以上 本発明例のNo.1〜21は、溶体化処理冷却材で10
6〜132MPaの耐力が得られ、形状凍結性に優れ、
同じく溶体化処理冷却材で28〜31%の伸び及び9.
6〜10.3mmのエリクセン値が得られ、成形性に優
れ、塗装焼付後に161〜205MPaの耐力及び55
〜77MPaの耐力上昇(β−α)が得られ、塗装焼付
硬化性に優れたものが得られた。
処理温度が400℃と低く、溶体化処理冷却材の伸びが
26%、エリクセン値が9.0mmとなり、成形性に劣
るものである。また、塗装焼付後の耐力が83MPa、
耐力上昇(β−α)が1MPaと低く、塗装焼付硬化が
得られないものである。
が40℃/分と遅く、伸びが25%、エリクセン値が
8.8mmとなり、成形性に劣り、また、塗装焼付後の
耐力が103MPa、耐力上昇(β−α)が2MPaと
低く、塗装焼付硬化が得られないものである。
く、溶体化処理冷却材の耐力が145MPaと高く、形
状凍結性に劣り、伸びが26%、エリクセン値が9.1
mmとなり、成形性に劣るものである。
が10℃/分と一段冷却温度150℃における冷却速度
に対して高く、塗装焼付後の耐力が125MPa、耐力
上昇(β−α)が3MPaと低く、塗装焼付硬化が得ら
れないものである。
が0.1℃/分と一段冷却温度150℃における冷却速
度に対して低く、溶体化処理冷却材の耐力が152MP
aと高く、形状凍結性に劣り、伸びが26%、エリクセ
ン値が9.0mmとなり、成形性に劣るものである。
が0.01℃/分と一段冷却温度90℃における冷却速
度に対して低く、溶体化処理冷却材の耐力が140MP
aと高く、形状凍結性に劣るものである。
が1℃/分と一段冷却温度60℃における冷却速度に対
して高く、塗装焼付後の耐力が119MPa、耐力上昇
(β−α)が11MPaと低く、塗装焼付硬化が得られ
ないものである。
が50℃/分と一段冷却温度200℃における冷却速度
に対して高く、塗装焼付後の耐力上昇(β−α)が30
MPaと低く、塗装焼付硬化が得られないものである。
が50℃/分と一段冷却温度225℃における冷却速度
に対して高く、塗装焼付後の耐力上昇(β−α)が37
MPaと低く、塗装焼付硬化が得られないものである。
が2℃/分と一段冷却温度225℃における冷却速度に
対して低く、溶体化処理冷却材の耐力が162MPaと
高く、形状凍結性に劣り、伸びが22%、エリクセン値
が8.2mmとなり、成形性に劣るものである。また、
塗装焼付後の耐力上昇(β−α)が29MPaと低く、
塗装焼付硬化が得られないものである。
が20℃/分と一段冷却温度250℃における冷却速度
に対して低く、溶体化処理冷却材の耐力が148MPa
と高く、形状凍結性に劣り、伸びが26%、エリクセン
値が9.3mmとなり、成形性に劣るものである。ま
た、塗装焼付後の耐力上昇(β−α)が33MPaと低
く、塗装焼付硬化が得られないものである。
が0.4℃/分と一段冷却温度150℃における冷却速
度に対して低く、塗装焼付後の耐力上昇(β−α)が4
8MPaと低く、塗装焼付硬化が得られないものであ
る。
が2℃/分と一段冷却温度100℃における冷却速度に
対して高く、塗装焼付後の耐力上昇(β−α)が39M
Paと低く、塗装焼付硬化が得られないものである。
が0.03℃/分と一段冷却温度100℃における冷却
速度に対して低く、塗装焼付後の耐力上昇(β−α)が
46MPaと低く、塗装焼付硬化が得られないものであ
る。
が2℃/分と一段冷却温度70℃における冷却速度に対
して高く、塗装焼付後の耐力が114MPa、耐力上昇
(β−α)が7MPaと低く、塗装焼付硬化が得られな
いものである。
が0.01℃/分と一段冷却温度70℃における冷却速
度に対して低く、溶体化処理冷却材の耐力が138MP
aと高く、形状凍結性に劣り、塗装焼付後の耐力上昇
(β−α)が46MPaと低く、塗装焼付硬化が得られ
ないものである。
以降の冷却速度との関係をグラフに示すと、図1のよう
になる。発明例に示す1〜10を○、比較例No.22〜
37までのものを▲として示し、発明例の範囲ABCD
を求めた。
明の範囲に設定したものであるが、合金成分が発明の範
囲から離れているものである。
く、塗装焼付後の耐力が122MPa、耐力上昇(β−
α)が17MPaと低く、塗装焼付硬化が得られないも
のである。
く、塗装焼付後の耐力が118MPa、耐力上昇(β−
α)が16MPaと低く、塗装焼付硬化が得られないも
のである。
く、溶体化処理冷却材の耐力が164MPaと高く、形
状凍結性に劣るものである。
く、溶体化処理冷却材の耐力が172MPaと高く、形
状凍結性に劣るものである。
く、溶体化処理冷却材の耐力が142MPaと高く、形
状凍結性に劣り、伸びが25%、エリクセン値が9.2
mmとなり、成形性に劣るものである。
く、溶体化処理冷却材の耐力が138MPaと高く、形
状凍結性に劣り、伸びが26%、エリクセン値が9.3
mmとなり、成形性に劣るものである。
く、溶体化処理冷却材の耐力が139MPaと高く、形
状凍結性に劣り、伸びが26%、エリクセン値が9.1
mmとなり、成形性に劣るものである。
く、溶体化処理冷却材の耐力が140MPaと高く、形
状凍結性に劣り、伸びが27%、エリクセン値が9.4
mmとなり、成形性に劣るものである。
く、溶体化処理冷却材の伸びが26%、エリクセン値が
9.2mmとなり、成形性に劣るものである。
く、溶体化処理冷却材の伸びが25%、エリクセン値が
9.1mmとなり、成形性に劣るものである。
体化処理後の冷却過程のヒートパターンを制御(溶体化
処理後の冷却を途中で2段階に変更して、後半の冷却速
度を前半よりも低くすることにより、GPゾーンの生成
を抑制する)ことにより溶体化処理後の耐力が低く、成
形性及び形状凍結性を向上させ、成形後の塗装焼付時の
加熱により、強度を向上させることができる。すなわ
ち、成形加工時は成形性にすぐれ、成形加工後に塗装焼
付を行うことにより、強度を高めることができる。これ
により自動車パネルなどに加工されるアルミニウム合金
板材が得られ産業上有意義な発明である。
である。
Claims (3)
- 【請求項1】 Si:0.4〜1.7%(重量%、以下
同様)、Mg:0.2〜1.4%を含有し、残部Al及
び不可避的不純物からなるアルミニウム合金を、半連続
鋳造し、通常の熱間圧延を行った後、450〜580℃
で10分間以下保持する溶体化処理を施し、60〜25
0℃の範囲まで200℃/分以上の冷却速度で1段目の
冷却を行い、その後の冷却速度を前記温度範囲と冷却速
度との関係を示す図1において、A(200℃,30℃
/min)、B(60℃,0.3℃/min)、C(6
0℃,0.01℃/min)、D(250℃,30℃/
min)で囲まれる範囲から選び最終冷却することを特
徴とする形状凍結性及び塗装焼付硬化性に優れた成形加
工用アルミニウム合金の製造方法。 - 【請求項2】 Si:0.4〜1.7%、Mg:0.2
〜1.4%を含有し、さらにTi:0.05%以下、
B:100ppm以下を含有し、残部Al及び不可避的
不純物からなるAl合金を半連続鋳造し、通常の熱間圧
延を行った後、450〜580℃で10分間以下保持す
る溶体化処理を施し、60〜250℃の範囲まで200
℃/分以上の冷却速度で1段目の冷却を行い、その後の
冷却速度を前記温度範囲と冷却速度との関係を示す図1
において、A(200℃,30℃/min)、B(60
℃,0.3℃/min)、C(60℃,0.01℃/m
in)、D(250℃,30℃/min)で囲まれる範
囲から選び最終冷却することを特徴とする形状凍結性及
び塗装焼付硬化性に優れた成形加工用アルミニウム合金
の製造方法。 - 【請求項3】 Si:0.4〜1.7%、Mg:0.2
〜1.4%を含有し、更にCu:1.00%以下、M
n:0.50%以下、Cr:0.20%以下、V:0.
20%以下の1種または2種以上、Ti:0.05%以
下、B:100ppm以下を含有し、残部Al及び不可
避的不純物からなるアルミニウム合金を、半連続鋳造
し、通常の熱間圧延を行った後、450〜580℃で1
0分間以下保持する溶体化処理を施し、60〜250℃
の範囲まで200℃/分以上の冷却速度で冷却し、その
後の冷却速度を前記温度範囲と冷却速度との関係を示す
図1において、A(200℃,30℃/min)、B
(60℃,0.3℃/min)、C(60℃,0.01
℃/min)、D(250℃,30℃/min)で囲ま
れる範囲から選び冷却することを特徴とする形状凍結性
及び塗装焼付硬化性に優れた成形加工用アルミニウム合
金の製造方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4172780A JP2614686B2 (ja) | 1992-06-30 | 1992-06-30 | 形状凍結性及び塗装焼付硬化性に優れた成形加工用アルミニウム合金の製造方法 |
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Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4172780A JP2614686B2 (ja) | 1992-06-30 | 1992-06-30 | 形状凍結性及び塗装焼付硬化性に優れた成形加工用アルミニウム合金の製造方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH0617208A true JPH0617208A (ja) | 1994-01-25 |
JP2614686B2 JP2614686B2 (ja) | 1997-05-28 |
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ID=15948217
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JP4172780A Expired - Fee Related JP2614686B2 (ja) | 1992-06-30 | 1992-06-30 | 形状凍結性及び塗装焼付硬化性に優れた成形加工用アルミニウム合金の製造方法 |
Country Status (2)
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US (1) | US5266130A (ja) |
JP (1) | JP2614686B2 (ja) |
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