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JPH06142114A - 体腔内処置装置 - Google Patents

体腔内処置装置

Info

Publication number
JPH06142114A
JPH06142114A JP4293400A JP29340092A JPH06142114A JP H06142114 A JPH06142114 A JP H06142114A JP 4293400 A JP4293400 A JP 4293400A JP 29340092 A JP29340092 A JP 29340092A JP H06142114 A JPH06142114 A JP H06142114A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
treatment
sound
microphone
celom
tool
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP4293400A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Kudo
正宏 工藤
Yoshihiro Kosaka
芳広 小坂
Tatsuya Yamaguchi
達也 山口
Kuniaki Kami
邦彰 上
Shuichi Takayama
修一 高山
Hiroki Hibino
浩樹 日比野
Hitoshi Mizuno
均 水野
Yasuhiro Ueda
康弘 植田
Kenji Yoshino
謙二 吉野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP4293400A priority Critical patent/JPH06142114A/ja
Publication of JPH06142114A publication Critical patent/JPH06142114A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、術者が体腔内の処置の状況をより明
確に把握でき、安全かつ確実な処置を行うことができる
体腔内処置装置を提供することを目的とする。 【構成】処置具を体腔内に挿入して処置を行う体腔内処
置装置において、体腔内で処置を行う際に発生する音を
検出するマイクロホン6を設け、このマイクロホン6に
よって検出した音を術者に知らせることによって、術者
が体腔内の処置の状況を、その処置する際に発生する音
で把握しながら作業を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、処置具等を用いて体腔
内の部位に治療等の処置を施す体腔内処置装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】生体への侵襲度の小さな処置法として、
経内視鏡、経腹腔鏡的に体腔内へ処置具を導入して治療
等の処置が行われる。この場合、術者は内視鏡を通じて
の観察情報と処置具を操作する際に手が受ける感覚(押
すと突き当たる、挟むと抵抗がある等)によってその処
置する状況を把握しているが、オープン手術に比べる
と、術者にとって処置状況を充分に把握できにくい。こ
のため、かなりの経験と熟練が必要であるなどの問題が
あった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記課題に着
目してなされたもので、その目的とするところは、術者
が、体腔内の処置の状況をより明確に把握でき、安全か
つ確実な処置を行うことができる体腔内処置装置を提供
することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段および作用】本発明は、処
置具を体腔内に挿入して処置を行う体腔内処置装置にお
いて、体腔内で処置を行う際に発生する音を検出する手
段と、この音検出手段によって検出した音を術者に知ら
せる告知手段とを具備したものである。この体腔内処置
装置によれば、術者が体腔内の処置状況を処置音で把握
しながら作業を行うことができる。
【0005】
【実施例】図1ないし図4は本発明の第1の実施例を示
すものである。図1は側視型内視鏡1を用いて高周波切
開具(パピロトミーナイフ)2を経内視鏡的に導入し、
十二指腸乳頭部3を切除する状況を示している。高周波
切開具2は、そのシース4の先端側周部に切開用電極ワ
イヤ5を露出して設けてなり、その電極ワイヤ5をある
程度、引き込むことにより、図1および図2で示すよう
に、シース4の先端部を湾曲させながら直線的に張るよ
うになっている。この状態で電極ワイヤ5を十二指腸乳
頭部3に押し当てて高周波電流を流すことによりその十
二指腸乳頭部3を切除することができる。
【0006】この高周波切開具2におけるシース4の先
端側周部には、前記切開用電極ワイヤ5側に向けた単一
の超小型マイクロホン6が取り付けられている。この超
小型マイクロホン6はシース4に挿通された図示しない
信号線を通じて図4の(a)で示すような体外の増幅器
7に接続され、また、増幅器7はスピーカ8に接続され
ている。マイクロホン6で検出した音の信号は増幅器7
で増幅し、スピーカ8から音を流して処置音を聞く方式
となっている。
【0007】図3で示すように、内視鏡1の先端部にお
ける観察光学系9、照明光学系10及び鉗子口11を設
けた面部と同一面には、その視野方向に向けて左右一対
の超小型マイクロホン6,6が取り付けられている。こ
の超小型マイクロホン6,6は、その内視鏡1の挿入部
に挿通される図示しない信号線を通じて図4の(b)で
示すような体外の増幅器7に接続されている。また、増
幅器7は左右一対のスピーカ8,8に接続されている。
そして、各マイクロホン6,6で検出した音の信号を増
幅器7で増幅して左右一対のスピーカ8,8から音を流
し、処置する際に発生する音をステレオで聞く方式とな
っている。
【0008】しかして、内視鏡1の処置具挿通用チャン
ネルを経て、高周波切開具2を十二指腸乳頭部3に導
き、十二指腸乳頭部3を切除すると、その際に発生する
音が各マイクロホン6,6で検出され、術者はスピーカ
8,8で聞ける。スピーカ8,8は例えば、観察モニタ
の近くに置かれ、体腔内での音を術者に伝達する。高周
波切開具2に設けた超小型マイクロホン6では処置音を
発生源近くで検出でき、正確な処置音が確実に得られ
る。また、内視鏡1の先端部に設けた左右一対の超小型
マイクロホン6,6によって処置部位から発生する処置
音の状況を立体的に聞くことができる。例えば、内視鏡
先端での左右一対のスピーカ8,8と観察光学系と対応
で左右一対のスピーカ8,8をモニタ画面の左右に対応
させて設置すれば、処置している音を立体的に認識でき
る。
【0009】図5ないし図6は本発明の第2の実施例に
係る結石破砕用バスケット鉗子13を示すものである。
これはシース14の先端部にワイヤバスケット15が操
作ワイヤ16によって突没自在に設けられている。ま
た、図5で示すように、シース14の先端部には超小型
マイクロホン6が取着されている。この超小型マイクロ
ホン6は前述したようにシース14に挿通された図示し
ない信号線を通じて体外の増幅器に接続され、また、こ
の増幅器はスピーカに接続される。マイクロホン6で検
出した音の信号を増幅器で増幅し、スピーカから音を流
して聞けるようになっている。
【0010】図6はそのバスケット鉗子13の使用状況
である。すなわち、このバスケット鉗子13は十二指腸
までは経内視鏡的に導入され、この後、図6で示す胆・
膵管17内に挿入される。そして、ワイヤバスケット1
5をシース14から押し出してこの内部に結石18を取
り込み、ワイヤバスケット15をシース14内に引き込
むことによりその結石18を押し潰して破砕する。一
方、この結石18の取り込み作業や破砕音等がマイクロ
ホン6で検出され、術者はスピーカからその処置音が聞
けるため、これを処置状況の判断材料として状況を判別
する。したがって、手探りでのみ作業を行う場合に比べ
てより確実に状況が把握でき、確実かつ容易に作業を行
うことができる。
【0011】図7ないし図8は本発明の第3の実施例に
係り、生検鉗子を経内視鏡的に使用する体腔内処置装置
の例である。この生検鉗子20はシース21の先端部に
開閉自在な一対の生検カップ22,22を設け、この生
検カップ22,22はシース21内に挿通した図示しな
い操作ワイヤを介して手元側での押引き操作によって開
閉される。この生検鉗子20は内視鏡23の鉗子チャン
ネル24を通じて体腔内に導入される。
【0012】図8で示すように、内視鏡23の先端面に
は、鉗子チャンネル24の先端開口の他に照明光学系2
5と観察光学系26が設けられ、さらに、その視野方向
に向けて左右一対の超小型マイクロホン6,6が取り付
けられている。この超小型マイクロホン6,6は、その
内視鏡23の挿入部に挿通される図示しない信号線を通
じて、体外の増幅器に接続されている。また、増幅器は
左右一対のスピーカに接続されている。そして、各マイ
クロホン6,6で検出した音の信号を増幅器で増幅して
左右一対のスピーカから音を流し、処置する際に発生す
る音をステレオで聞ける方式になっている。
【0013】しかして、図8で示すように、経内視鏡的
に生検鉗子20を体腔内に導入し、体腔内におけるポリ
ープ27の生体組織を採取する。また、この採取時に生
じる音はマイクロホン6,6によって検出し、術者は一
対のスピーカからその処置する際に発生する音をステレ
オで聞ける。そして、手探りでのみ作業を行う場合に比
べてより確実に状況が把握でき、確実かつ容易に作業を
行うことができる。
【0014】なお、この実施例における生検鉗子20の
先端に力覚センサを設け、その生検鉗子20が体腔内の
生体組織に当たってそれに加える力を検出し、その検出
した力に応じて生検鉗子20の手元操作部に設けた振動
子を振動するようになっている。
【0015】これによると、生検鉗子20の先端が生体
組織に当たる力の程度に応じて生検鉗子20の手元操作
部が振動し、術者にその力の程度を伝達する。鉗子先端
と操作部が離れている場合、術者にその反力が伝わらな
くなるが、その力の程度に応じて生検鉗子20の手元操
作部が振動するため、術者に処置時の情報を伝え、安全
に処置が行える。
【0016】また、この生検鉗子20にも前述したよう
なマイクロホンを取り付け、処置する際に発生する音を
検出してスピーカによってその音を聞けるようにしてあ
る。
【0017】図9は本発明の第4の実施例に係り、処置
具として高周波スネアを経内視鏡的に使用する体腔内処
置装置の例である。高周波スネア30はシース31の先
端部に突没自在なループ状のスネアワイヤ32を設けて
なり、このスネアワイヤ32はシース31内に挿通した
図示しない操作ワイヤを介して手元側での押引き操作に
よって突没操作される。この高周波スネア30は内視鏡
33の鉗子チャンネル34を通じて体腔内に導入され
る。
【0018】また、内視鏡33の先端面には、鉗子チャ
ンネル34の先端開口の他に照明光学系35と観察光学
系36が設けられ、さらに、その視野方向に向けて左右
一対の超小型マイクロホン6,6が取り付けられてい
る。この超小型マイクロホン6,6は、その内視鏡33
の挿入部に挿通される図示しない信号線を通じて、体外
の増幅器に接続されている。また、増幅器は左右一対の
スピーカに接続されている。そして、各マイクロホン
6,6で検出した音の信号を増幅器で増幅して左右一対
のスピーカから音を流し、処置する際などに発生する音
をステレオで聞ける方式になっている。
【0019】しかして、図9で示すように、経内視鏡的
に高周波スネア30を体腔内に導入し、体腔内における
ポリープ37の切除する。また、この採取時に生じる音
はマイクロホン6,6によって検出し、術者は一対のス
ピーカからその処置する音をステレオで聞ける。このた
め、手探りでのみ作業を行う場合に比べてより確実に状
況が把握でき、確実かつ容易に作業を行うことができ
る。
【0020】なお、高周波スネア30のシース31にお
ける先端部にマイクロホンを設けて処置する際などに発
生する音を検出するようにしてもよい。
【0021】図10は本発明の第5の実施例に係り、処
置具としてレーザプローブを経内視鏡的に使用する体腔
内処置装置の例である。第4の実施例の場合と同様にレ
ーザポローブ40のシース41の先端部又は/及び内視
鏡42の先端面にマイクロホンを設けてレーザポローブ
40を使用する際の処置音を検出してこれを体外で術者
が聞くようにしたものである。このため、手探りでのみ
作業を行う場合に比べてより確実に状況が把握でき、ま
た、体腔内のポリープ43などの患部をレーザ光で焼灼
する作業を確実かつ容易に作業を行うことができる。
【0022】図11は本発明の第6の実施例に係り、経
腹腔鏡的処置(胆嚢摘出術、産婦人科術等を含む腹腔鏡
下手術)を行う場合の例である。(a)はその処置状況
を示しており、硬性鏡45と剥離用鉗子46はそれぞれ
別のトラカール47,48を介して腹腔49内に挿入さ
れている。硬性鏡45の光学系設置(先端)面には、
(b)で示すように、1つの超小型マイクロホン6が設
けられている。そして、このマイクロホン6は、前述し
たように硬性鏡45のシースに挿通された図示しない信
号線を通じて体外の増幅器に接続され、また、この増幅
器にはスピーカが接続されている。そして、処置部の観
察像検出部と同じ面でマイクロホン6により処置する際
に発生する音を検出し、この音の信号を増幅器で増幅
し、スピーカから音を流して、腹腔鏡下手術において処
置する際に発生する音を術者が聞けるようになってい
る。
【0023】しかして、術者はスピーカからその処置音
が聞けるため、これを処置状況の判断材料として状況を
より明確に判別できる。したがって、術者はよりよい臨
場感が得られ、確実かつ容易に作業を安全に行うことが
できる。
【0024】また、図11の(c)はそのバスケット鉗
子46の代わりに組織切開と剥離のために使用する高周
波プローブ50を用いて処置する例を示している。
【0025】この場合に使用する処置具にマイクロホン
を設けて処置する際の音を検出してこれを聞くようにし
てもよい。また、処置対象も腹腔だけでなく、胸腔等体
腔内処置を行う場合についても同様である。
【0026】なお、設けるマイクロホンの数は、前述し
た各実施例のものに限定されるものではなく、さらに、
多く設けてもよいものである。また、以下に述べるよう
な処置具や内視鏡に前述したようなマイクロホンを取り
付け、処置する際に発生する音を検出してそれをスピー
カによって聞けるようにしてもよいものである。
【0027】図12は管腔狭窄部を拡張するためのバル
ーンカテーテル51の例である。このバルーン52の外
周には前面にわたり分散して複数の圧力センサ53が取
り付けられている。圧力センサ53は、例えば半導体セ
ンサ・感圧ゴム等からなっている。各圧力センサ53
は、図示しない信号線を通じて体外の圧力−音声変換器
に接続されている。
【0028】そこで、例えば血管54における狭窄部5
5を拡張する場合、図12で示すように、バルーンカテ
ーテル51を血管54内に導入し、そのバルーン52を
狭窄部55に位置させて膨脹させる。この血管54の狭
窄部55を拡張するとき、圧力センサ53は、バルーン
52が接触する管壁から受ける圧力を検出する。この検
出する圧力に応じて体外の圧力−音声変換器は発生する
音の大きさ・高さ・音色等を変えることで、術者にその
圧力状態を知らせるとともに、過剰に圧力が管腔にかか
り、管腔にダメージを与えることを防止する操作を行わ
せることができる。この手技は、胆管、尿道、食道等の
管腔における狭窄部位のバルーンダイレーションにも同
様に適用することができる。
【0029】図13ないし図15は血流検知機能付把持
具60の例である。この把持具60は図13で示すよう
に、シース61の先端には、開閉自在な一対の把持片6
2,63からなる先端把持部が設けられ、シース61の
手元端には操作ハンドル64が取り付けられている。そ
して、先端把持部の把持片62,63は操作ハンドル6
4により前記シース61内に挿通した図示しない操作ワ
イヤを介して開閉操作される。
【0030】図14で示すように、先端把持部の一方の
把持片62の内面には、超小型のマイクロホン66が取
着されている。このマイクロホン66は、シース61に
挿通された図示しない信号線を通じて体外の信号検出器
67に接続される。この場合の信号検出器67は、増幅
器を含むスピーカであり、マイクロホン66で検出した
音の信号を増幅器で増幅し、そのスピーカから音を出力
し、これを術者が聞けるようになっている。
【0031】この血流検知機能付把持具60は、例えば
胆嚢摘出術などの腹腔鏡下手術において、鈍的な剥離血
管68の把持等を行う場合に使用される。図14の
(b)で示すように把持具60における先端把持部の把
持片62,63の間に血管68を挟み込み、その血管6
8を把持した場合、その血管68に血液の流れがある
と、その流れる音がマイクロホン66で検出できる。血
液の流れる音がスピーカから聞こえれば、血流があるこ
とが知れ、安全に対処できる。また、把持する生態組織
の内部に血管があっても同じくその血流を検出して血管
の存在が知れ、知らないまま処置する事態を回避し安全
な処置ができる。
【0032】図16ないし図17はその把持具60の変
形例を示すものである。これは先端把持部の一方の把持
片62の内面に超音波発信用振動子71を設け、これに
対向して他方の把持片63の内面に超音波受信用振動子
72を設ける。図17で示すように、超音波受信用振動
子72は前述したと同じくシース61に挿通された図示
しない信号線を通じて体外の信号検出器67に接続され
る。超音波発信用振動子71は振動子ドライバ73によ
って駆動される。
【0033】しかして、これの把持具60によれば、そ
の把持片62,63の間に挟み込んだ組織中に血管があ
り、それに血流があると、超音波発信用振動子71から
発信した超音波が受信用振動子72に受信された状態
で、受信周波数がドプラーシフトを受ける。その受信周
波数のドプラーシフトを検出することにより、血流の有
無を知る。例えば血管をクリップで止血する手技が確実
に行われたかを確認することもできる。また、血管が豊
富な組織を把持することで、その内部の血流の状態を大
まかに知ることができ、多大な出血を未然に防ぐ処置が
でき、安全な手術を行うことができる。
【0034】なお、この超音波発信用振動子71の代わ
りにレーザ光を発するレーザダイオード、超音波受信用
振動子72の代わりにレーザ光を受信するレーザ検出器
を設けてもよく、この場合も、その受信するレーザ光の
周波数が、血流があると、ドプラーシフトを受ける。そ
の受信周波数のドプラーシフトを検出することにより、
血流の有無が知れる。
【0035】図18は前述した血流検知機能付把持具6
0の先端把持部の各把持片62,63の内面にそれぞれ
感圧ゴムを貼り付けて触覚センサ75を構成したもので
ある。マイクロホン66はその一方の把持片62におけ
る中央部分に埋め込まれている。触覚センサ75は図示
しない信号線を介して同じく図示しない検出器に接続さ
れる。このようにすれば、その把持片62,63の間に
挟む組織のかたさも検出することができる。
【0036】この把持具60によれば、把持組織部分の
血量の検出に加え、そのかたさ情報も検出することがで
きる。血管・組織の性状に関しての情報の多様化によ
り、よりよい診断を行うことができる。なお、図19で
示すように前述した他の各血流検知機能付把持具60に
ついても、同様に触覚センサ75を組み付けてもよい。
【0037】図20ないし図25は内視鏡の挿入部の例
を示すものである。この挿入部80は図20で示すよう
に可撓管81の先端に湾曲管部82を連結し、その湾曲
管部82の先端には先端部83が連結されている。湾曲
管部82の芯材は、複数の湾曲駒84を挿入部80の長
手軸方向へ並べて配置し、隣接する湾曲駒84同志を回
動自在に連結してなる。また、その回動枢支位置は1つ
置きに左右と上下に入れ替る。このため、芯材全体とし
て前後左右に湾曲することができる。また、この湾曲管
部82における複数の湾曲駒84の側周面には、歪みゲ
ージが張り付けられている。
【0038】この歪みゲージの数とその張り付ける向き
は、測定目的とする曲げモーメント、引張り圧縮荷重、
及び捩じモーメント等の外力によって選択がなされる。
例えば図21で示すように、湾曲駒84の中心線に対
し、平行な方向に表裏各1個ずつと、垂直な方向に表裏
各1個ずつづ張り付けた場合、その歪みゲージR1 ,R
2 ,R3 ,R4 は、図22で示すようなブリッジ回路に
組み込まれる。Eはブリッジ電圧、e1 ,e2 は出力電
圧である。この結果により湾曲駒84の中心線に対して
平行な方向の表裏各歪み量が計測される。この両者の歪
み量から湾曲駒84に作用する曲げモーメントと引張り
圧縮荷重が計算される。
【0039】また、図23で示すように、湾曲駒84の
中心線に対し、交互に十45度、−45度の角度で表裏
各2個ずつ張り付けた場合、その歪みゲージR1
2 ,R3 ,R4 は、図24で示すようなブリッジ回路
に組み込まれる。これにより湾曲駒84の中心線回りの
捩り歪み量が計測される。この歪み量から湾曲駒84に
作用する捩りモーメントが計算される。
【0040】さらに、前述した図21と図23でそれぞ
れ示される各歪みゲージR1 ,R2,R3 ,R4 を同じ
湾曲駒84に張り付けると、その湾曲駒84に作用する
曲げモーメント、引張り圧縮荷重、および捩りモーメン
トを求めることができる。
【0041】そして、このような検出手段で外力を求め
ることができる結果、この外力を操作者に伝えることに
よって、過大な外力が働いた場合に危険を知らせる警告
機能が得られる。また、その検出した外力を制御対象と
して使用することもできる。例えば、図25で示すよう
に大腸90等の管腔内に内視鏡の挿入部80を挿入する
場合において、湾曲管部82が屈曲した管腔部分にある
とき、湾曲駒84に作用する曲げモーメントを減少させ
る方向へ湾曲管部82を動作させることにより、湾曲管
部82を挿入していく方向へ向けさせることが可能であ
る。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、処置具を
体腔内に挿入して処置を行う体腔内処置装置において、
体腔内で処置を行う際に発生する音を検出する手段と、
この音検出手段によって検出した音を術者に知らせる告
知手段とを具備したものであるから、術者が体腔内の処
置の状況を音で把握しながら作業を行うことができる。
したがって、術者は、体腔内の処置の状況をより明確に
把握でき、安全かつ確実な処置を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る、側視型内視鏡と
高周波切開具の使用状態の説明図。
【図2】前記高周波切開具の先端部の斜視図。
【図3】前記側視型内視鏡の先端部の平面図。
【図4】同じく本発明の第1の実施例に係る音検出シス
テムのブロック図。
【図5】本発明の第2の実施例に係る結石破砕用バスケ
ット鉗子の先端部付近を示す斜視図。
【図6】同じく本発明の第2の実施例に係る結石破砕用
バスケット鉗子の使用状態を示す説明図。
【図7】本発明の第3の実施例に係る生検鉗子を経内視
鏡的に使用する状況を示す説明図。
【図8】同じく本発明の第3の実施例に係る生検鉗子を
経内視鏡的に使用する状況の拡大斜視図。
【図9】本発明の第4の実施例に係る高周波スネアを経
内視鏡的に使用する状況を示す説明図。
【図10】本発明の第5の実施例に係るレーザプローブ
を経内視鏡的に使用する状況を示す斜視図。
【図11】本発明の第6の実施例に係り、経腹腔鏡的処
置を行う場合の例であって、(a)はその処置状況を示
す説明図、(b)は硬性鏡の先端部の斜視図、(c)は
他の作業状態の状況を示す説明図。
【図12】管腔狭窄部を拡張するためのバルーンカテー
テルの使用状況の説明図。
【図13】血流検知機能付把持具を示す側面図。
【図14】同じくその血流検知機能付把持具の先端把持
部の側面図。
【図15】同じくその血流検知機能付把持具の検出シス
テムのブロック図。
【図16】前記把持具の変形例を示すその先端把持部の
側面図。
【図17】同じくその把持具の検出システムのブロック
図。
【図18】他の血流検知機能付把持具の先端把持部の側
面図。
【図19】さらに、他の血流検知機能付把持具の先端把
持部の側面図。
【図20】内視鏡における挿入部の斜視図。
【図21】同じくその挿入部における湾曲部の湾曲駒に
歪みゲージを取り付ける態様の説明図。
【図22】前記歪みゲージを組み込むブリッジ回路図。
【図23】挿入部における湾曲部の湾曲駒に歪みゲージ
を取り付ける態様の説明図。
【図24】前記歪みゲージを組み込むブリッジ回路図。
【図25】内視鏡の挿入部の挿入使用状態の説明図。
【符号の説明】
1…側視型内視鏡、2…高周波切開具、3…十二指腸乳
頭部、4…シース、5…切開用電極ワイヤ、6…マイク
ロホン、7…増幅器、8…スピーカ、12…バスケット
鉗子。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上 邦彰 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 高山 修一 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 日比野 浩樹 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 水野 均 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 植田 康弘 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 吉野 謙二 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処置具を体腔内に挿入して処置を行う体
    腔内処置装置において、体腔内で処置を行う際に発生す
    る音を検出する手段と、この音検出手段によって検出し
    た音を術者に知らせる告知手段とを具備したことを特徴
    とする体腔内処置装置。
JP4293400A 1992-10-30 1992-10-30 体腔内処置装置 Withdrawn JPH06142114A (ja)

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