JP2003079634A - 外科手術用処置具 - Google Patents
外科手術用処置具Info
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- JP2003079634A JP2003079634A JP2001274167A JP2001274167A JP2003079634A JP 2003079634 A JP2003079634 A JP 2003079634A JP 2001274167 A JP2001274167 A JP 2001274167A JP 2001274167 A JP2001274167 A JP 2001274167A JP 2003079634 A JP2003079634 A JP 2003079634A
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- radiation
- forceps
- treatment tool
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 SLNの同定を行なうとともに、より簡単に
SLNにアプローチして摘出を行なうことができる処置
具を提供する。 【解決手段】 外科手術用処置具1は、先端に鉗子部1
2が接続された筒状の挿入部2と、この挿入部2の基端
に設けられ、前記鉗子部12を前記挿入部2に挿通され
たワイヤ21を介して操作可能な手元部3とを備えてい
る。また、前記鉗子部12には、SLNから発せられた
放射線を検出することができるシンチレーションクリス
タル24が設けられている。そして、このシンチレーシ
ョンクリスタル24には、ライトガイド光ファイバー2
6の一端が接続されて、検出された放射線の信号がこの
ライトガイド光ファイバー26によって伝達される。こ
の信号は、ライトガイド光ファイバーの他端に接続され
た放射線検出器30によって出力され得る。
SLNにアプローチして摘出を行なうことができる処置
具を提供する。 【解決手段】 外科手術用処置具1は、先端に鉗子部1
2が接続された筒状の挿入部2と、この挿入部2の基端
に設けられ、前記鉗子部12を前記挿入部2に挿通され
たワイヤ21を介して操作可能な手元部3とを備えてい
る。また、前記鉗子部12には、SLNから発せられた
放射線を検出することができるシンチレーションクリス
タル24が設けられている。そして、このシンチレーシ
ョンクリスタル24には、ライトガイド光ファイバー2
6の一端が接続されて、検出された放射線の信号がこの
ライトガイド光ファイバー26によって伝達される。こ
の信号は、ライトガイド光ファイバーの他端に接続され
た放射線検出器30によって出力され得る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外科手術用処置具
に関する。
に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、癌に対する外科手術では、腫瘍
部分を切除してリンパ節郭清を行ない、術後の転移を防
止することが標準的である。しかし、いわゆる早期の癌
では、リンパ節転移する頻度は低く、本来ならリンパ節
郭清が不要な患者にも郭清が行なわれており、患者のQ
OL(quality of life(生活の質))
を低下させていることが分かってきた。
部分を切除してリンパ節郭清を行ない、術後の転移を防
止することが標準的である。しかし、いわゆる早期の癌
では、リンパ節転移する頻度は低く、本来ならリンパ節
郭清が不要な患者にも郭清が行なわれており、患者のQ
OL(quality of life(生活の質))
を低下させていることが分かってきた。
【0003】そこで、近年、このような早期の癌に対し
ては、癌細胞から最初にリンパ流を受けるリンパ節であ
るセンチネルリンパ節(以下、SLNと称する)という
コンセプトが研究されている。このSLNのコンセプト
とは、SLNが最初にリンパ節転移を起こすという考え
の下、SLNを術中に探して摘出し、迅速病理診断を行
なってSLNに転移がなければ(癌細胞がなければ)、
郭清をしないで患者のQOLを向上させるというもので
ある。
ては、癌細胞から最初にリンパ流を受けるリンパ節であ
るセンチネルリンパ節(以下、SLNと称する)という
コンセプトが研究されている。このSLNのコンセプト
とは、SLNが最初にリンパ節転移を起こすという考え
の下、SLNを術中に探して摘出し、迅速病理診断を行
なってSLNに転移がなければ(癌細胞がなければ)、
郭清をしないで患者のQOLを向上させるというもので
ある。
【0004】雑誌「消化器外科2000−10月号」
(Vol.23,No.11,P1689〜1696)
の「ラジオアイソトープによるセンチネルリンパ節の検
出」では、術前にラジオアイソトープ(放射性薬剤)を
腫瘍近傍に注入し、術中にガンマ線が発せられるリンパ
節、すなわちSLNの位置をガンマ線検出プローブを用
いて探し出し、このSLNの位置を同定するというラジ
オアイソトープ法(RI法)という技術が開示されてい
る。この技術では、腫瘍やSLNの位置においては、他
の位置よりも多くの放射性薬剤が保持されることから、
他の位置よりも多くの放射線がこれら腫瘍やSLNの位
置から発せられるということを利用して、これら腫瘍や
SLNの位置を同定しようというものである。
(Vol.23,No.11,P1689〜1696)
の「ラジオアイソトープによるセンチネルリンパ節の検
出」では、術前にラジオアイソトープ(放射性薬剤)を
腫瘍近傍に注入し、術中にガンマ線が発せられるリンパ
節、すなわちSLNの位置をガンマ線検出プローブを用
いて探し出し、このSLNの位置を同定するというラジ
オアイソトープ法(RI法)という技術が開示されてい
る。この技術では、腫瘍やSLNの位置においては、他
の位置よりも多くの放射性薬剤が保持されることから、
他の位置よりも多くの放射線がこれら腫瘍やSLNの位
置から発せられるということを利用して、これら腫瘍や
SLNの位置を同定しようというものである。
【0005】他の技術としては、特開平6−25844
0号公報では、腹腔鏡用の放射線検出プローブが示され
ている。米国特許第5961458号公報では、先端に
組織を引っ掛けて採取する部材を設けた放射線検出用の
プローブが示されている。実開平4−7851号公報で
は、細長の放射線検出プローブにおいて、処置具を挿通
可能な軸方向に延びる通路が示されている。特開平2−
80063号公報では、癌細胞を特定するための放射線
検出手段と各種処置具(超音波吸引装置、ヒートプロー
ブ、バイポーラ電極、RF温熱治療、生検鉗子、細胞診
ブラシ、注射針)との組み合わせが示されている。
0号公報では、腹腔鏡用の放射線検出プローブが示され
ている。米国特許第5961458号公報では、先端に
組織を引っ掛けて採取する部材を設けた放射線検出用の
プローブが示されている。実開平4−7851号公報で
は、細長の放射線検出プローブにおいて、処置具を挿通
可能な軸方向に延びる通路が示されている。特開平2−
80063号公報では、癌細胞を特定するための放射線
検出手段と各種処置具(超音波吸引装置、ヒートプロー
ブ、バイポーラ電極、RF温熱治療、生検鉗子、細胞診
ブラシ、注射針)との組み合わせが示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】RI法を腹腔鏡下の手
術にて行なう場合、放射線検出プローブをポートに挿入
して放射線発生源であるSLNの位置を同定している
が、このSLNの位置が同定された後では、この放射線
検出プローブは不要となる。この放射線検出プローブ
は、SLNを摘出するための処置具と入れ替える必要が
あるため、手術が煩雑になる。また、放射線検出プロー
ブと処置具との入れ替えを不要とするには、他に別のポ
ートが必要となるため、この分のポートのコストがかか
るとともに、患者への侵襲もより大きくなり得る。
術にて行なう場合、放射線検出プローブをポートに挿入
して放射線発生源であるSLNの位置を同定している
が、このSLNの位置が同定された後では、この放射線
検出プローブは不要となる。この放射線検出プローブ
は、SLNを摘出するための処置具と入れ替える必要が
あるため、手術が煩雑になる。また、放射線検出プロー
ブと処置具との入れ替えを不要とするには、他に別のポ
ートが必要となるため、この分のポートのコストがかか
るとともに、患者への侵襲もより大きくなり得る。
【0007】実開平4−7851号公報に記載の放射線
検出プローブは、この放射線検出プローブの中に処置具
を挿通させるため、全体的に太径となってしまう。ま
た、プローブと処置具とは互いに独立しているため、こ
れらの操作をそれぞれ別個に行なう必要があり、例え
ば、プローブで放射線検出作業を行なっている間は、処
置具をプローブ先端より引っ込めておく必要があるな
ど、術者の作業が煩雑になり得る。
検出プローブは、この放射線検出プローブの中に処置具
を挿通させるため、全体的に太径となってしまう。ま
た、プローブと処置具とは互いに独立しているため、こ
れらの操作をそれぞれ別個に行なう必要があり、例え
ば、プローブで放射線検出作業を行なっている間は、処
置具をプローブ先端より引っ込めておく必要があるな
ど、術者の作業が煩雑になり得る。
【0008】米国特許第5961458号公報に記載の
プローブは、例えばSLNが奥深い所にあったり、脂肪
組織内部にあるときは、このSLNにワイヤを引っ掛け
難かったり、引っ掛けることができず、SLNを採取で
きないことがある。
プローブは、例えばSLNが奥深い所にあったり、脂肪
組織内部にあるときは、このSLNにワイヤを引っ掛け
難かったり、引っ掛けることができず、SLNを採取で
きないことがある。
【0009】また、特開平2−80063号公報に記載
の放射線検出治療装置では、この放射線検出治療装置と
各種処置具との組み合わせが開示されている。この技術
の目的は、腫瘍の同定と診断・治療のため、腫瘍を同定
した後に焼灼・加温する、超音波で破砕吸引する、生検
鉗子やブラシで目的部位の一部のみを採取するというも
のである。
の放射線検出治療装置では、この放射線検出治療装置と
各種処置具との組み合わせが開示されている。この技術
の目的は、腫瘍の同定と診断・治療のため、腫瘍を同定
した後に焼灼・加温する、超音波で破砕吸引する、生検
鉗子やブラシで目的部位の一部のみを採取するというも
のである。
【0010】ところで、SLNの病理診断では、一般に
複数の病理切片が作製されるため、極力リンパ節の形状
を保ったまま摘出することが望ましい。
複数の病理切片が作製されるため、極力リンパ節の形状
を保ったまま摘出することが望ましい。
【0011】本発明は、このような課題を解決するため
になされたもので、放射線発生源を容易に同定すること
ができるとともに、このような放射線発生源を摘出する
ことができる外科手術用処置具を提供することを目的と
する。
になされたもので、放射線発生源を容易に同定すること
ができるとともに、このような放射線発生源を摘出する
ことができる外科手術用処置具を提供することを目的と
する。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明によれば、外科手術用処置具は、先端に鉗子
部が接続された挿入部と、この挿入部の基端に設けられ
た手元部とを備えている。
に、本発明によれば、外科手術用処置具は、先端に鉗子
部が接続された挿入部と、この挿入部の基端に設けられ
た手元部とを備えている。
【0013】そして、前記鉗子部には、放射線発生源か
ら発せられた放射線が検出される放射線検出部が設けら
れている。また、この放射線検出部には、検出された放
射線の信号が出力される信号出力手段にこの信号が伝達
される検出信号伝達手段が接続されていることを特徴と
するものである。
ら発せられた放射線が検出される放射線検出部が設けら
れている。また、この放射線検出部には、検出された放
射線の信号が出力される信号出力手段にこの信号が伝達
される検出信号伝達手段が接続されていることを特徴と
するものである。
【0014】また、前記鉗子部は、前記放射線発生源か
ら発せられた放射線が、前記放射線検出部に直接入射さ
れる状態と、前記放射線検出部への入射が規制される状
態とに切り替え可能に形成されていることが好適であ
る。
ら発せられた放射線が、前記放射線検出部に直接入射さ
れる状態と、前記放射線検出部への入射が規制される状
態とに切り替え可能に形成されていることが好適であ
る。
【0015】さらに、前記鉗子部は、エネルギーが伝達
され得る放射線発生源処置手段に接続されていることが
好適である。
され得る放射線発生源処置手段に接続されていることが
好適である。
【0016】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)まず、図1
ないし図8を用いて本実施の形態にかかる外科手術用処
置具(以下、処置具と称する)1について説明する。図
1に示すように、処置具1は、筒状の挿入部2と、この
挿入部2の基端に接続された手元部3とを備えている。
この手元部3の下方には、先端に指掛けリング部4aを
有する第1のハンドル4が接続されて延びている。すな
わち、第1のハンドル4は、手元部3に一体に形成され
ているか、固定されていることが好適である。また、こ
の第1のハンドル4と同様に、先端に指掛けリング部5
aを有する第2のハンドル5が、この第1のハンドル4
と対になって、ほぼ対称に手元部3から下方に設けられ
ている。これら第1および第2のハンドル4,5のそれ
ぞれ好ましくは基端および先端の中ほどの対称の位置に
は、互いのハンドル4,5に向かって側方に突出された
一対の突出部6,8を有する。これら突出部6,8に
は、図示しない孔にピン7が挿入されて、互いのハンド
ル4,5が枢着されている。このため、第2のハンドル
5は、第1のハンドル4に対してピン7を中心として回
動可能である。なお、手元部3は、図示しないガイド部
を備え、このガイド部に沿って、第2のハンドル5の基
端が前記ピン7を中心として処置具1の先端側および基
端側に自在に移動可能である。また、第2のハンドル5
の基端には、後述するワイヤ21が接続される孔23が
設けられている。
ないし図8を用いて本実施の形態にかかる外科手術用処
置具(以下、処置具と称する)1について説明する。図
1に示すように、処置具1は、筒状の挿入部2と、この
挿入部2の基端に接続された手元部3とを備えている。
この手元部3の下方には、先端に指掛けリング部4aを
有する第1のハンドル4が接続されて延びている。すな
わち、第1のハンドル4は、手元部3に一体に形成され
ているか、固定されていることが好適である。また、こ
の第1のハンドル4と同様に、先端に指掛けリング部5
aを有する第2のハンドル5が、この第1のハンドル4
と対になって、ほぼ対称に手元部3から下方に設けられ
ている。これら第1および第2のハンドル4,5のそれ
ぞれ好ましくは基端および先端の中ほどの対称の位置に
は、互いのハンドル4,5に向かって側方に突出された
一対の突出部6,8を有する。これら突出部6,8に
は、図示しない孔にピン7が挿入されて、互いのハンド
ル4,5が枢着されている。このため、第2のハンドル
5は、第1のハンドル4に対してピン7を中心として回
動可能である。なお、手元部3は、図示しないガイド部
を備え、このガイド部に沿って、第2のハンドル5の基
端が前記ピン7を中心として処置具1の先端側および基
端側に自在に移動可能である。また、第2のハンドル5
の基端には、後述するワイヤ21が接続される孔23が
設けられている。
【0017】これら手元部3、並びに第1および第2の
ハンドル4,5は、例えばステンレス材などの導電材か
らなり、これらの外表面は、例えばフッ素樹脂材などの
絶縁材でコーティングされていることが好適である。
ハンドル4,5は、例えばステンレス材などの導電材か
らなり、これらの外表面は、例えばフッ素樹脂材などの
絶縁材でコーティングされていることが好適である。
【0018】また、図1ないし図3に示すように、挿入
部2の先端には、鉗子部12が設けられている。この鉗
子部12には、細長い固定ジョー9が挿入部2の先端に
固定されて接続されている。また、この固定ジョー9に
は、後述する孔19に挿入されているピン11によっ
て、可動ジョー10が固定ジョー9に対して開閉可能に
枢着されている。
部2の先端には、鉗子部12が設けられている。この鉗
子部12には、細長い固定ジョー9が挿入部2の先端に
固定されて接続されている。また、この固定ジョー9に
は、後述する孔19に挿入されているピン11によっ
て、可動ジョー10が固定ジョー9に対して開閉可能に
枢着されている。
【0019】図2に示すように、固定ジョー9は、好ま
しくは平らな先端を有する把持部14と、この把持部1
4に接続されて後方に延びて、挿入部2の先端に接続さ
れているほぼ円筒状の第1の接続部15とを有する。こ
の第1の接続部15には、図3に示すように、その上部
前方にスリット18が設けられている。図2および図3
に示すように、可動ジョー10は、好ましくは平らな先
端を有する把持部16と、この把持部16から後方に延
びて前記固定ジョー9のスリット18に収まる、細長で
への字形状の第2の接続部17とを備えている。この第
2の接続部17は、鉗子部12の軸方向に対して直交す
る方向に、孔19と、この孔19のやや手元部3側の上
方に設けられた孔20とを有する。孔19には、前記ピ
ン11が挿入され、このピン11の両端が固定されて、
固定ジョー9に対して可動ジョー10が回動(開閉)可
能に接続されている。また、孔20には、両端がL字型
に折り曲げられた後述するワイヤ21の一端が接続され
ている。
しくは平らな先端を有する把持部14と、この把持部1
4に接続されて後方に延びて、挿入部2の先端に接続さ
れているほぼ円筒状の第1の接続部15とを有する。こ
の第1の接続部15には、図3に示すように、その上部
前方にスリット18が設けられている。図2および図3
に示すように、可動ジョー10は、好ましくは平らな先
端を有する把持部16と、この把持部16から後方に延
びて前記固定ジョー9のスリット18に収まる、細長で
への字形状の第2の接続部17とを備えている。この第
2の接続部17は、鉗子部12の軸方向に対して直交す
る方向に、孔19と、この孔19のやや手元部3側の上
方に設けられた孔20とを有する。孔19には、前記ピ
ン11が挿入され、このピン11の両端が固定されて、
固定ジョー9に対して可動ジョー10が回動(開閉)可
能に接続されている。また、孔20には、両端がL字型
に折り曲げられた後述するワイヤ21の一端が接続され
ている。
【0020】また、図1および図4に示すように、挿入
部2は、細長の筒状であり、例えばステンレス材などの
硬性素材の外周面に、例えばフッ素樹脂などの絶縁材料
がコーティングされたものや、硬性の樹脂素材で形成さ
れていることが好適である。
部2は、細長の筒状であり、例えばステンレス材などの
硬性素材の外周面に、例えばフッ素樹脂などの絶縁材料
がコーティングされたものや、硬性の樹脂素材で形成さ
れていることが好適である。
【0021】図5および図6に示すように、固定ジョー
9の把持部14の内部は、軸方向に貫通されている。ま
た、第1の接続部15およびこの接続部15が接続され
た挿入部2のそれぞれ内部には、軸方向に貫通された通
路22が設けられている。この通路22には、手元部3
の第1および第2のハンドル4,5の操作による操作力
が鉗子部12に伝達される前記ワイヤ21(操作力伝達
部材)が挿通されている。このワイヤ21の他端は、上
述のようにL字型にされ、第2のハンドル5の基端に穿
孔された図1に示す孔23に接続されている。したがっ
て、図1に示すピン7を中心として、第2のハンドル5
を第1のハンドル4に対して回動させて、互いのハンド
ル4,5の指掛けリング部4a,5aが互いに離隔され
る方向に操作されると、ワイヤ21が手元部3側に引張
られて、鉗子部12の可動ジョー10がピン11を中心
として固定ジョー9に対して回動されて開かされる。一
方、互いのハンドル4,5の指掛けリング部4a、5a
が互いに近接される方向に操作されると、ワイヤ21が
鉗子部12側に押されて、可動ジョー10がピン11を
中心として固定ジョー9に対して回動されて閉じられ
る。このようにして鉗子部12の開閉が行なわれる。
9の把持部14の内部は、軸方向に貫通されている。ま
た、第1の接続部15およびこの接続部15が接続され
た挿入部2のそれぞれ内部には、軸方向に貫通された通
路22が設けられている。この通路22には、手元部3
の第1および第2のハンドル4,5の操作による操作力
が鉗子部12に伝達される前記ワイヤ21(操作力伝達
部材)が挿通されている。このワイヤ21の他端は、上
述のようにL字型にされ、第2のハンドル5の基端に穿
孔された図1に示す孔23に接続されている。したがっ
て、図1に示すピン7を中心として、第2のハンドル5
を第1のハンドル4に対して回動させて、互いのハンド
ル4,5の指掛けリング部4a,5aが互いに離隔され
る方向に操作されると、ワイヤ21が手元部3側に引張
られて、鉗子部12の可動ジョー10がピン11を中心
として固定ジョー9に対して回動されて開かされる。一
方、互いのハンドル4,5の指掛けリング部4a、5a
が互いに近接される方向に操作されると、ワイヤ21が
鉗子部12側に押されて、可動ジョー10がピン11を
中心として固定ジョー9に対して回動されて閉じられ
る。このようにして鉗子部12の開閉が行なわれる。
【0022】ところで、図5に示すように、固定ジョー
9の上面と、可動ジョー10の下面とには、挿入部2の
軸方向に対して直交する方向に鋸歯状の複数の細かい凹
凸部13が設けられ、鉗子部12が閉じたときにそれぞ
れ凹凸部13が噛み合うように設置されている。したが
って、固定ジョー9と可動ジョー10との間に組織が配
置されて、この組織が把持された場合には、この組織を
滑り難くすることができる。
9の上面と、可動ジョー10の下面とには、挿入部2の
軸方向に対して直交する方向に鋸歯状の複数の細かい凹
凸部13が設けられ、鉗子部12が閉じたときにそれぞ
れ凹凸部13が噛み合うように設置されている。したが
って、固定ジョー9と可動ジョー10との間に組織が配
置されて、この組織が把持された場合には、この組織を
滑り難くすることができる。
【0023】図5および図6に示すように、固定ジョー
9の把持部14の内部には、好ましくは円筒状の第1の
コリメーター25が配置され、この第1のコリメーター
25の内腔には、円柱状のシンチレーションクリスタル
24が埋設されている。このシンチレーションクリスタ
ル24は、例えばBGOやCWOなどの光透過性の高い
透明な結晶が用いられており、放射線が入射されると光
が発せられる放射線検出部(放射線検出センサー)とし
て作用される。
9の把持部14の内部には、好ましくは円筒状の第1の
コリメーター25が配置され、この第1のコリメーター
25の内腔には、円柱状のシンチレーションクリスタル
24が埋設されている。このシンチレーションクリスタ
ル24は、例えばBGOやCWOなどの光透過性の高い
透明な結晶が用いられており、放射線が入射されると光
が発せられる放射線検出部(放射線検出センサー)とし
て作用される。
【0024】また、この第1のコリメーター25は、例
えばタングステンや鉛のような放射線が透過され難く、
放射線の入射が規制(制限)されるような材質からな
り、この筒状のコリメーター25の上部には、開口され
たスロット28が設けられている。したがって、シンチ
レーションクリスタル24には、コリメーター25の先
端の開口部、およびスロット28から多くの放射線が入
射され得る。なお、この第1のコリメーター25の先端
側の開口部には、例えばシリコンなどの封止材37で隙
間が埋められている。
えばタングステンや鉛のような放射線が透過され難く、
放射線の入射が規制(制限)されるような材質からな
り、この筒状のコリメーター25の上部には、開口され
たスロット28が設けられている。したがって、シンチ
レーションクリスタル24には、コリメーター25の先
端の開口部、およびスロット28から多くの放射線が入
射され得る。なお、この第1のコリメーター25の先端
側の開口部には、例えばシリコンなどの封止材37で隙
間が埋められている。
【0025】図5および図7に示すように、このシンチ
レーションクリスタル24の基端には、上述のように内
部で軸方向に貫通された位置に、発せられた光の信号が
伝達される、例えばライトガイド光ファイバー26から
なる検出信号伝達部材が接続されている。また、図1に
示すように、このライトガイド光ファイバー26は、挿
入部2内が貫通された通路22を介して手元部3に導入
されている。
レーションクリスタル24の基端には、上述のように内
部で軸方向に貫通された位置に、発せられた光の信号が
伝達される、例えばライトガイド光ファイバー26から
なる検出信号伝達部材が接続されている。また、図1に
示すように、このライトガイド光ファイバー26は、挿
入部2内が貫通された通路22を介して手元部3に導入
されている。
【0026】この手元部3の先端側では、挿入部2を貫
通した通路22からライトガイド光ファイバー26が軸
方向から引き込まれている。このライトガイド光ファイ
バー26は上方に湾曲されて、この手元部3の内部が貫
通されて延びている。この手元部3の上部には、口金2
9が設けられ、このライトガイド光ファイバー26は、
この口金29を通して処置具1の外方に導かれ、後述す
る放射線検出器30に接続されている。
通した通路22からライトガイド光ファイバー26が軸
方向から引き込まれている。このライトガイド光ファイ
バー26は上方に湾曲されて、この手元部3の内部が貫
通されて延びている。この手元部3の上部には、口金2
9が設けられ、このライトガイド光ファイバー26は、
この口金29を通して処置具1の外方に導かれ、後述す
る放射線検出器30に接続されている。
【0027】なお、このライトガイド光ファイバー26
の外周は、図5および図7に示すように、被覆チューブ
27で覆われ、余計な光がライトガイド光ファイバー2
6に入射されることが防止されている。
の外周は、図5および図7に示すように、被覆チューブ
27で覆われ、余計な光がライトガイド光ファイバー2
6に入射されることが防止されている。
【0028】ところで、放射線検出器30(信号出力手
段)は、図1に示すように、ライトガイド光ファイバー
26を通して送られてきた光を電気信号に変換させる光
電変換手段と、この電気信号を増幅させて放射線の値を
計測させる計測手段とを備え、この値を出力させること
ができる。この放射線検出器30には、フットスイッチ
36が接続されており、このフットスイッチ36が踏ま
れると、放射線の値が一回計測される。なお、この放射
線検出器30では、任意に閾値が設定され得、放射線の
値が閾値を越えた場合には、所定の注意音が発せられ
る。
段)は、図1に示すように、ライトガイド光ファイバー
26を通して送られてきた光を電気信号に変換させる光
電変換手段と、この電気信号を増幅させて放射線の値を
計測させる計測手段とを備え、この値を出力させること
ができる。この放射線検出器30には、フットスイッチ
36が接続されており、このフットスイッチ36が踏ま
れると、放射線の値が一回計測される。なお、この放射
線検出器30では、任意に閾値が設定され得、放射線の
値が閾値を越えた場合には、所定の注意音が発せられ
る。
【0029】また、図5ないし図7に示すように、可動
ジョー10の把持部16の内部には、好ましくは板状の
第2のコリメーター38が設けられ、このコリメーター
38の先端側の開口部は、封止材39で隙間が埋められ
ている。なお、この第2のコリメーター38は、例えば
タングステンや鉛のような放射線が透過され難く、放射
線の入射が規制され得るような材質で形成されているこ
とが好適である。図5および図6に示すように、鉗子部
12が閉じられた状態にされると、第1のコリメーター
25の上部のスロット28は、この第2のコリメーター
38に覆われる大きさに設けられている。
ジョー10の把持部16の内部には、好ましくは板状の
第2のコリメーター38が設けられ、このコリメーター
38の先端側の開口部は、封止材39で隙間が埋められ
ている。なお、この第2のコリメーター38は、例えば
タングステンや鉛のような放射線が透過され難く、放射
線の入射が規制され得るような材質で形成されているこ
とが好適である。図5および図6に示すように、鉗子部
12が閉じられた状態にされると、第1のコリメーター
25の上部のスロット28は、この第2のコリメーター
38に覆われる大きさに設けられている。
【0030】したがって、図5および図6に示すよう
に、可動ジョー10が閉じられている場合、第1のコリ
メーター25のスロット28からシンチレーションクリ
スタル24には、第2のコリメーター38に覆われてい
ることによって、放射線が入射され難くされている。す
なわち、このシンチレーションクリスタル24には、放
射線は、殆ど入射されることがない。
に、可動ジョー10が閉じられている場合、第1のコリ
メーター25のスロット28からシンチレーションクリ
スタル24には、第2のコリメーター38に覆われてい
ることによって、放射線が入射され難くされている。す
なわち、このシンチレーションクリスタル24には、放
射線は、殆ど入射されることがない。
【0031】一方、図7に示すように、可動ジョー10
が開かれている場合、固定ジョー9の凹凸部13の方向
から放射線が入射されると、第1のコリメーター25の
スロット28からシンチレーションクリスタル24に
は、直接放射線が入射される。すなわち、可動ジョー1
0を開閉することによって、放射線が直接シンチレーシ
ョンクリスタル24に入射されるか否かがコントロール
される。
が開かれている場合、固定ジョー9の凹凸部13の方向
から放射線が入射されると、第1のコリメーター25の
スロット28からシンチレーションクリスタル24に
は、直接放射線が入射される。すなわち、可動ジョー1
0を開閉することによって、放射線が直接シンチレーシ
ョンクリスタル24に入射されるか否かがコントロール
される。
【0032】また、図1に示すように、第1のハンドル
4の指掛けリング部4aの先端には、アクティブプラグ
31が接続され、このアクティブプラグ31は、アクテ
ィブコード32を介して電気メス電源33に接続されて
いる。この電気メス電源33には、患者に取付けられる
対極板34と、フットスイッチ35とが接続されてい
る。このフットスイッチ35が踏まれると、鉗子部12
で患者の目的部位が高周波電流によって焼灼されるとと
もに、対極板34で電流が回収されて、切開や凝固が行
なわれるように形成されている。
4の指掛けリング部4aの先端には、アクティブプラグ
31が接続され、このアクティブプラグ31は、アクテ
ィブコード32を介して電気メス電源33に接続されて
いる。この電気メス電源33には、患者に取付けられる
対極板34と、フットスイッチ35とが接続されてい
る。このフットスイッチ35が踏まれると、鉗子部12
で患者の目的部位が高周波電流によって焼灼されるとと
もに、対極板34で電流が回収されて、切開や凝固が行
なわれるように形成されている。
【0033】また、放射線検出器30と電気メス電源3
3との間には、それぞれシリアルインターフェースケー
ブル43を介してシステムコントローラ40が接続され
ている。このため、放射線検出器30と電気メス電源3
3とは、双方向に通信が行なわれ得る。なお、システム
コントローラ40には、図示しないテレビカメラ装置、
光源装置、気腹装置などの内視鏡下外科手術を行なうた
めの複数の装置が接続可能とされている。
3との間には、それぞれシリアルインターフェースケー
ブル43を介してシステムコントローラ40が接続され
ている。このため、放射線検出器30と電気メス電源3
3とは、双方向に通信が行なわれ得る。なお、システム
コントローラ40には、図示しないテレビカメラ装置、
光源装置、気腹装置などの内視鏡下外科手術を行なうた
めの複数の装置が接続可能とされている。
【0034】また、このシステムコントローラ40に
は、集中表示パネル41および集中操作パネル42がそ
れぞれシリアルインターフェースケーブル43を介して
接続されている。この集中操作パネル42は、例えば液
晶ディスプレイなどからなる表示部と、この表示部の上
に一体的に設けられたタッチセンサとを備えている。こ
のため、この集中操作パネル42は、例えば放射線検出
器30および電気メス電源33などの状態や操作スイッ
チなどが設定画面として表示される表示機能と、所定の
領域に触れることによって操作される操作機能とを備え
ている。このような遠隔的な操作によって、システムコ
ントローラ40を介してそれぞれ放射線検出器30およ
び電気メス電源33の設定がなされ得るとともに、放射
線が検出される間は電気メス電源33が出力されない、
例えば放射線検出モードのような設定をすることができ
る。
は、集中表示パネル41および集中操作パネル42がそ
れぞれシリアルインターフェースケーブル43を介して
接続されている。この集中操作パネル42は、例えば液
晶ディスプレイなどからなる表示部と、この表示部の上
に一体的に設けられたタッチセンサとを備えている。こ
のため、この集中操作パネル42は、例えば放射線検出
器30および電気メス電源33などの状態や操作スイッ
チなどが設定画面として表示される表示機能と、所定の
領域に触れることによって操作される操作機能とを備え
ている。このような遠隔的な操作によって、システムコ
ントローラ40を介してそれぞれ放射線検出器30およ
び電気メス電源33の設定がなされ得るとともに、放射
線が検出される間は電気メス電源33が出力されない、
例えば放射線検出モードのような設定をすることができ
る。
【0035】集中表示パネル41は、図8に示すよう
に、例えば液晶ディスプレイなどの表示部からなり、手
術を進める上で術者が監視していたい内容の情報だけが
システムの中から抽出され、該当する装置の情報が表示
される。ここでは、電気メス(鉗子部)12の情報が表
示される電気メス情報表示部44と、放射線の情報が表
示される放射線情報表示部45と、異常が検知された場
合に異常内容が表示される異常内容表示部46とが設け
られている。例えば、この放射線情報表示部45の「モ
ード1」は、放射線検出器30の作動状態に関わらず、
いつでも電気メス電源33は出力可能であることを示す
ものであるとする。また、「モード2」は、放射線検出
器30が作動状態のときのみ電気メス電源33は出力で
きないことを示すものであるとする。さらに、「モード
3」は、特に放射線発生源を探す場合に用いるモード
で、電気メス電源33は常に出力できないことを示すも
のであるとする。
に、例えば液晶ディスプレイなどの表示部からなり、手
術を進める上で術者が監視していたい内容の情報だけが
システムの中から抽出され、該当する装置の情報が表示
される。ここでは、電気メス(鉗子部)12の情報が表
示される電気メス情報表示部44と、放射線の情報が表
示される放射線情報表示部45と、異常が検知された場
合に異常内容が表示される異常内容表示部46とが設け
られている。例えば、この放射線情報表示部45の「モ
ード1」は、放射線検出器30の作動状態に関わらず、
いつでも電気メス電源33は出力可能であることを示す
ものであるとする。また、「モード2」は、放射線検出
器30が作動状態のときのみ電気メス電源33は出力で
きないことを示すものであるとする。さらに、「モード
3」は、特に放射線発生源を探す場合に用いるモード
で、電気メス電源33は常に出力できないことを示すも
のであるとする。
【0036】次に、図9ないし図12を参照しながら、
このような処置具1を用いて、リンパ節転移がないと想
定される早期の胃癌に対して内視鏡下外科手術を行なう
場合について説明する。
このような処置具1を用いて、リンパ節転移がないと想
定される早期の胃癌に対して内視鏡下外科手術を行なう
場合について説明する。
【0037】図9に示すように、通常、術前に経口的に
軟性鏡52を挿入して、この軟性鏡52を胃53内まで
到達させて腫瘍部55を確認しておく。そして、この腫
瘍部55の周囲の胃壁54の粘膜下に3ヶ所ないし4ヶ
所、ラジオアイソトープ(放射性薬剤)を注射針56を
用いて局注しておく。
軟性鏡52を挿入して、この軟性鏡52を胃53内まで
到達させて腫瘍部55を確認しておく。そして、この腫
瘍部55の周囲の胃壁54の粘膜下に3ヶ所ないし4ヶ
所、ラジオアイソトープ(放射性薬剤)を注射針56を
用いて局注しておく。
【0038】なお、予め、図1に示す放射線検出器30
には、所望の閾値をインプットしておき、図8に示す放
射線情報表示部45の操作モードを「モード3」にし
て、電気メス電源33を出力することができない状態に
しておく。
には、所望の閾値をインプットしておき、図8に示す放
射線情報表示部45の操作モードを「モード3」にし
て、電気メス電源33を出力することができない状態に
しておく。
【0039】次に、図9に示すように、例えば2本の第
1および第2のトラカール48a,48bを腹壁47に
刺し入れて、気腹により腹腔49を確保する。なお、こ
こでは2本のトラカール48a,48bを刺し入れてい
るが、必要に応じてさらにトラカールを刺し入れてもよ
く、このトラカールには、肝臓を圧排させるリトラクタ
ーや術者が把持牽引する把持鉗子などを挿入してもよ
い。
1および第2のトラカール48a,48bを腹壁47に
刺し入れて、気腹により腹腔49を確保する。なお、こ
こでは2本のトラカール48a,48bを刺し入れてい
るが、必要に応じてさらにトラカールを刺し入れてもよ
く、このトラカールには、肝臓を圧排させるリトラクタ
ーや術者が把持牽引する把持鉗子などを挿入してもよ
い。
【0040】また、第1のトラカール48aには、テレ
ビカメラヘッド51を手元側に接続した内視鏡50を挿
入して腹腔49内を観察する。このテレビカメラヘッド
51は、図示しないCCU(カメラコントロールユニッ
ト)に接続されており、このCCUはモニター(図示せ
ず)に映像信号を出力し、内視鏡50で観察した画像を
モニターに表示することができるようになっている。
ビカメラヘッド51を手元側に接続した内視鏡50を挿
入して腹腔49内を観察する。このテレビカメラヘッド
51は、図示しないCCU(カメラコントロールユニッ
ト)に接続されており、このCCUはモニター(図示せ
ず)に映像信号を出力し、内視鏡50で観察した画像を
モニターに表示することができるようになっている。
【0041】さらに、他の第2のトラカール48bに上
述の処置具1の挿入部2を鉗子部12が閉じた状態で腹
腔49内に挿入し、第2のハンドル5を第1のハンドル
4に対して開いて、可動ジョー10を開いた状態で処置
具1を回転させながら、図1に示すフットスイッチ36
を術者が踏んで、適宜放射線の量を計測する。そして、
放射線の値が高い部位を認識しておく。放射線の値が高
い部位を認識し難い場合は、挿入部2を前後左右に振っ
て、上記の操作を行なう。
述の処置具1の挿入部2を鉗子部12が閉じた状態で腹
腔49内に挿入し、第2のハンドル5を第1のハンドル
4に対して開いて、可動ジョー10を開いた状態で処置
具1を回転させながら、図1に示すフットスイッチ36
を術者が踏んで、適宜放射線の量を計測する。そして、
放射線の値が高い部位を認識しておく。放射線の値が高
い部位を認識し難い場合は、挿入部2を前後左右に振っ
て、上記の操作を行なう。
【0042】本実施の形態の場合、胃53の後壁に腫瘍
部55があり、また、その近傍に複数のリンパ節57,
58があるとする。そして、例えば一方のリンパ節57
がSLN(放射線発生源)であるとすると、腫瘍部55
だけでなくリンパ節57からも放射線が発せられ、放射
線が高い部位が認識される。このSLNは、腫瘍部55
から近い場所にある頻度が高い。しかし、腫瘍部55か
ら遠い場所にある場合も有り得る。このため、鉗子部1
2を開いた状態で、適宜放射線の量を計測し、腫瘍部5
5から離れた位置にSLNがないことを確認する。
部55があり、また、その近傍に複数のリンパ節57,
58があるとする。そして、例えば一方のリンパ節57
がSLN(放射線発生源)であるとすると、腫瘍部55
だけでなくリンパ節57からも放射線が発せられ、放射
線が高い部位が認識される。このSLNは、腫瘍部55
から近い場所にある頻度が高い。しかし、腫瘍部55か
ら遠い場所にある場合も有り得る。このため、鉗子部1
2を開いた状態で、適宜放射線の量を計測し、腫瘍部5
5から離れた位置にSLNがないことを確認する。
【0043】続いて、図10に示すように、腫瘍部55
およびSLN57にアプローチするために、図8に示す
操作モードを「モード2」に切り替え、電気メス電源3
3を出力することができるようにする。そして、胃53
の大彎部から下方へ伸びる大網59と呼ばれる膜を処置
具1の固定ジョー9と可動ジョー10との間に挟み、焼
灼することにより切開していく。
およびSLN57にアプローチするために、図8に示す
操作モードを「モード2」に切り替え、電気メス電源3
3を出力することができるようにする。そして、胃53
の大彎部から下方へ伸びる大網59と呼ばれる膜を処置
具1の固定ジョー9と可動ジョー10との間に挟み、焼
灼することにより切開していく。
【0044】大網59を切開後、図11に示すように、
さらに腹腔49に刺し入れられた第3のトラカール61
に把持鉗子60を挿入し、胃壁54を把持して上方へ牽
引する。そして、大網59の切開部に鉗子部12を開い
た処置具1を挿入し、軸方向に前後動させつつ回転させ
て、適宜放射線の値を計測する。放射線の値が閾値より
も高い部位を注意音と集中表示パネル41の表示とで、
より細かに把握する。それとともに、放射線の値が高い
部分を内視鏡50で観察し、リンパ節があるか否かを確
認する。したがって、内視鏡50観察下でリンパ節5
7,58を確認でき、一方のリンパ節57が放射線の値
が高く、SLNであると認識、同定される。また、リン
パ節57を固定ジョー9と可動ジョー10との間で把持
することにより、より高精度に放射線の値を計測でき、
SLNかどうかを判断することもできる。そして、図1
2に示すように、処置具1を用いて胃壁54からSLN
57を極力損傷させないように切除する。また、このS
LN57が例えば脂肪などに覆われている場合、内視鏡
50を用いても確認できないため、脂肪組織を処置具1
で剥離させてリンパ節57を見つけ、放射線の値を再度
確認してこのSLN57を同定する。その後、処置具1
を用いて、このSLN57を極力損傷させないように切
除する。
さらに腹腔49に刺し入れられた第3のトラカール61
に把持鉗子60を挿入し、胃壁54を把持して上方へ牽
引する。そして、大網59の切開部に鉗子部12を開い
た処置具1を挿入し、軸方向に前後動させつつ回転させ
て、適宜放射線の値を計測する。放射線の値が閾値より
も高い部位を注意音と集中表示パネル41の表示とで、
より細かに把握する。それとともに、放射線の値が高い
部分を内視鏡50で観察し、リンパ節があるか否かを確
認する。したがって、内視鏡50観察下でリンパ節5
7,58を確認でき、一方のリンパ節57が放射線の値
が高く、SLNであると認識、同定される。また、リン
パ節57を固定ジョー9と可動ジョー10との間で把持
することにより、より高精度に放射線の値を計測でき、
SLNかどうかを判断することもできる。そして、図1
2に示すように、処置具1を用いて胃壁54からSLN
57を極力損傷させないように切除する。また、このS
LN57が例えば脂肪などに覆われている場合、内視鏡
50を用いても確認できないため、脂肪組織を処置具1
で剥離させてリンパ節57を見つけ、放射線の値を再度
確認してこのSLN57を同定する。その後、処置具1
を用いて、このSLN57を極力損傷させないように切
除する。
【0045】摘出したSLN57を病理に出して、迅速
病理診断を行なっている間に、腫瘍部55の部分切除や
局所切除を行なう。迅速病理診断の結果が、陽性であれ
ば従来のリンパ節郭清を行ない、陰性であればリンパ節
郭清を行なわず、省略し、手術を終了させる。
病理診断を行なっている間に、腫瘍部55の部分切除や
局所切除を行なう。迅速病理診断の結果が、陽性であれ
ば従来のリンパ節郭清を行ない、陰性であればリンパ節
郭清を行なわず、省略し、手術を終了させる。
【0046】本実施の形態による内視鏡下の外科手術
は、一例であって、他の手術方法が適当である場合は、
そのような方法が適宜採用され得る。
は、一例であって、他の手術方法が適当である場合は、
そのような方法が適宜採用され得る。
【0047】以上説明したように、第1の実施の形態の
外科手術用処置具について、次のことがいえる。 (1)切開・剥離可能な外科手術用処置具に放射線検出
手段を設けたため、放射線検出プローブと外科手術用処
置具とをトラカールに入れ替えることが不要となり、手
術時間を大きく短縮させることができる。また、放射線
検出プローブと外科手術用処置具とを同時に腹腔内に挿
入する場合に対しては、トラカールを少なくとも一本減
らすことができるので、患者への侵襲をより少なくする
ことができる。 (2)放射線を検出している間は電気メス電源が出力さ
れないモードにしておくことにより、電気メス電源が不
用意に出力されて外科手術用処置具の鉗子部によって体
内の正常な組織を損傷させることを防止することができ
る。 (3)外科手術用処置具の挿入部を体腔内で回転させる
こと、並びに可動ジョーを開閉させることにより、放射
線源の方向をより簡単に認識し、この放射線源の位置を
同定することができ、より効率的にSLNを見つけるこ
とができる。また、鉗子部で目的部位を把持することに
より、より確実にSLNを同定することができる。
外科手術用処置具について、次のことがいえる。 (1)切開・剥離可能な外科手術用処置具に放射線検出
手段を設けたため、放射線検出プローブと外科手術用処
置具とをトラカールに入れ替えることが不要となり、手
術時間を大きく短縮させることができる。また、放射線
検出プローブと外科手術用処置具とを同時に腹腔内に挿
入する場合に対しては、トラカールを少なくとも一本減
らすことができるので、患者への侵襲をより少なくする
ことができる。 (2)放射線を検出している間は電気メス電源が出力さ
れないモードにしておくことにより、電気メス電源が不
用意に出力されて外科手術用処置具の鉗子部によって体
内の正常な組織を損傷させることを防止することができ
る。 (3)外科手術用処置具の挿入部を体腔内で回転させる
こと、並びに可動ジョーを開閉させることにより、放射
線源の方向をより簡単に認識し、この放射線源の位置を
同定することができ、より効率的にSLNを見つけるこ
とができる。また、鉗子部で目的部位を把持することに
より、より確実にSLNを同定することができる。
【0048】(第2の実施の形態)次に、第2の実施の
形態について、図13ないし図15を参照して説明す
る。
形態について、図13ないし図15を参照して説明す
る。
【0049】図13に示すように、本実施の形態に係る
外科手術用処置具(以下、処置具と称する)68は、第
1の実施の形態に係る処置具1からアクティブプラグ3
1が除かれ、アクティブコードとライトガイド光ファイ
バーとが同一軸上に配置されたものである。また、図1
4に示すように、第1の実施の形態に係る処置具1から
固定ジョー9の第1のコリメーター25に設けられたス
ロット28と、可動ジョー10の内部に設けられた第2
のコリメーター38とが除かれたものである。これら以
外の処置具68の構成は、第1の実施の形態に係る処置
具1と同様で、同一の部材には、第1の実施の形態で用
いた符号と同一の符号を用い、詳しい説明を省略する。
外科手術用処置具(以下、処置具と称する)68は、第
1の実施の形態に係る処置具1からアクティブプラグ3
1が除かれ、アクティブコードとライトガイド光ファイ
バーとが同一軸上に配置されたものである。また、図1
4に示すように、第1の実施の形態に係る処置具1から
固定ジョー9の第1のコリメーター25に設けられたス
ロット28と、可動ジョー10の内部に設けられた第2
のコリメーター38とが除かれたものである。これら以
外の処置具68の構成は、第1の実施の形態に係る処置
具1と同様で、同一の部材には、第1の実施の形態で用
いた符号と同一の符号を用い、詳しい説明を省略する。
【0050】図14に示すように、この処置具68の鉗
子部70は、固定ジョー9と可動ジョー69とを備えて
いる。この固定ジョー9内の第1のコリメーター9a
は、好ましくは円筒状であり、この第1のコリメーター
9aは、例えばタングステンや鉛のように放射線が透過
され難い材質で形成されている。そして、この第1のコ
リメーター9aには、第1の実施の形態と同様に、放射
線検出部としてシンチレーションクリスタル24が配設
されている。したがって、放射線は、封止材37が入れ
られた鉗子部70の先端の方向から入射され得る。
子部70は、固定ジョー9と可動ジョー69とを備えて
いる。この固定ジョー9内の第1のコリメーター9a
は、好ましくは円筒状であり、この第1のコリメーター
9aは、例えばタングステンや鉛のように放射線が透過
され難い材質で形成されている。そして、この第1のコ
リメーター9aには、第1の実施の形態と同様に、放射
線検出部としてシンチレーションクリスタル24が配設
されている。したがって、放射線は、封止材37が入れ
られた鉗子部70の先端の方向から入射され得る。
【0051】一方、可動ジョー69は、第1の実施の形
態の第2のコリメーター38が除かれている。これら固
定ジョー9および可動ジョー69は、ともに例えばステ
ンレス材などの導電性材料からなっていることが好適で
ある。
態の第2のコリメーター38が除かれている。これら固
定ジョー9および可動ジョー69は、ともに例えばステ
ンレス材などの導電性材料からなっていることが好適で
ある。
【0052】挿入部2は、例えばステンレス材のような
導電性の金属チューブからなり、その外表面のみ例えば
フッ素樹脂材のような絶縁材でコーティングされている
ことが好適である。手元部3内には、挿入部2の軸方向
に挿通可能な通路62が設けられ、この通路62は、挿
入部2に繋げられており、前記シンチレーションクリス
タル24の基端に接続されたライトガイド光ファイバー
26(検出信号伝達手段)とワイヤ21(操作力伝達手
段)とが挿通されている。また、手元部3には、この通
路62と垂直方向に連通された孔63が設けられてい
る。手元部3は、例えばステンレス材のような導電性材
料からなり、その外表面のみ例えばフッ素樹脂材のよう
な絶縁材でコーティングされていることが好適である。
したがって、鉗子部70と、挿入部2と、手元部3との
間は、それぞれ通電可能とされている。
導電性の金属チューブからなり、その外表面のみ例えば
フッ素樹脂材のような絶縁材でコーティングされている
ことが好適である。手元部3内には、挿入部2の軸方向
に挿通可能な通路62が設けられ、この通路62は、挿
入部2に繋げられており、前記シンチレーションクリス
タル24の基端に接続されたライトガイド光ファイバー
26(検出信号伝達手段)とワイヤ21(操作力伝達手
段)とが挿通されている。また、手元部3には、この通
路62と垂直方向に連通された孔63が設けられてい
る。手元部3は、例えばステンレス材のような導電性材
料からなり、その外表面のみ例えばフッ素樹脂材のよう
な絶縁材でコーティングされていることが好適である。
したがって、鉗子部70と、挿入部2と、手元部3との
間は、それぞれ通電可能とされている。
【0053】前記孔63には、この孔63の軸方向に延
びた、例えばステンレス材のような導電性材料からなる
筒状の口金64が設置されている。通路62を通じて、
ライトガイド光ファイバー26が湾曲して孔63に導か
れ、さらに、この孔63から口金64の内部へと導かれ
ている。このライトガイド光ファイバー26を覆った被
覆チューブ27は、口金64の部分から処置具68の外
方で金属材製のブレード65で覆われて、このライトガ
イド光ファイバー26は、手元部3から外方に延びてい
る。このブレード65は、処置具68から外方に延び
て、ほぼ円筒状の着脱部66の内腔に接続されている。
びた、例えばステンレス材のような導電性材料からなる
筒状の口金64が設置されている。通路62を通じて、
ライトガイド光ファイバー26が湾曲して孔63に導か
れ、さらに、この孔63から口金64の内部へと導かれ
ている。このライトガイド光ファイバー26を覆った被
覆チューブ27は、口金64の部分から処置具68の外
方で金属材製のブレード65で覆われて、このライトガ
イド光ファイバー26は、手元部3から外方に延びてい
る。このブレード65は、処置具68から外方に延び
て、ほぼ円筒状の着脱部66の内腔に接続されている。
【0054】ライトガイド光ファイバー26は、着脱部
66の最先端まで延びて固定されて、後述する放射線検
出回路74に接続されている。この着脱部66の手元側
の外周には、把持部67が外挿されて固定されている。
なお、この着脱部66は、例えばステンレス材のような
導電性材料からなり、把持部67は、樹脂素材のような
絶縁材料からなることが好適である。したがって、処置
具68の鉗子部70と着脱部66とは、通電可能とされ
ている。
66の最先端まで延びて固定されて、後述する放射線検
出回路74に接続されている。この着脱部66の手元側
の外周には、把持部67が外挿されて固定されている。
なお、この着脱部66は、例えばステンレス材のような
導電性材料からなり、把持部67は、樹脂素材のような
絶縁材料からなることが好適である。したがって、処置
具68の鉗子部70と着脱部66とは、通電可能とされ
ている。
【0055】ところで、口金64、ブレード65および
把持部67にかけては、例えばシリコンのような絶縁材
料からなる絶縁チューブ71でこれらの外周が被覆され
ていることが好適である。
把持部67にかけては、例えばシリコンのような絶縁材
料からなる絶縁チューブ71でこれらの外周が被覆され
ていることが好適である。
【0056】この着脱部66は、筐体である本体72の
受け部73に着脱可能とされている。この着脱部66が
本体72に取付けられた状態では、着脱部66の先端に
あるライトガイド光ファイバー26は、放射線検出回路
74に接続されている。この放射線検出回路74(信号
出力手段)は、ライトガイド光ファイバー26を通して
送られてきた光を電気信号に変換させる光電変換手段
と、この電気信号を増幅させて放射線の値を計測させる
計測手段とを備え、この値を出力させることができる。
受け部73に着脱可能とされている。この着脱部66が
本体72に取付けられた状態では、着脱部66の先端に
あるライトガイド光ファイバー26は、放射線検出回路
74に接続されている。この放射線検出回路74(信号
出力手段)は、ライトガイド光ファイバー26を通して
送られてきた光を電気信号に変換させる光電変換手段
と、この電気信号を増幅させて放射線の値を計測させる
計測手段とを備え、この値を出力させることができる。
【0057】この放射線検出回路74は、制御回路75
に接続され、この制御回路75は、フットスイッチ検知
回路76および図13にも示す正面パネル79に接続さ
れている。さらに、フットスイッチ検知回路76は、フ
ットスイッチ77に接続され、図13に示すこのフット
スイッチ77の放射線検出ペダル78が踏まれると、フ
ットスイッチ検知回路76を経由して制御回路75に検
知信号が送信される。したがって、放射線検出回路74
に対して制御回路75から放射線検出の指令が出され
て、放射線検出回路74で放射線が計測されるととも
に、計測された放射線の値が制御回路75に返信され、
図14に示す正面パネル79に値が表示される。なお、
正面パネル79を用いて放射線の閾値を予め入力して、
制御回路75でこの値が設定され得、閾値を計測値が越
えると注意音が発せられるようになっている。
に接続され、この制御回路75は、フットスイッチ検知
回路76および図13にも示す正面パネル79に接続さ
れている。さらに、フットスイッチ検知回路76は、フ
ットスイッチ77に接続され、図13に示すこのフット
スイッチ77の放射線検出ペダル78が踏まれると、フ
ットスイッチ検知回路76を経由して制御回路75に検
知信号が送信される。したがって、放射線検出回路74
に対して制御回路75から放射線検出の指令が出され
て、放射線検出回路74で放射線が計測されるととも
に、計測された放射線の値が制御回路75に返信され、
図14に示す正面パネル79に値が表示される。なお、
正面パネル79を用いて放射線の閾値を予め入力して、
制御回路75でこの値が設定され得、閾値を計測値が越
えると注意音が発せられるようになっている。
【0058】さらに、図14に示すように、本体72内
には、水晶振動子および駆動回路からなる、高周波パル
スの発振/停止が制御回路75によって制御され得る発
振回路82と、可変電源としてその動作が制御回路75
によって制御される電源回路83と、発振回路82から
の高周波パルスに基づいて増幅回路84が制御される信
号が作成されるとともに、この信号が制御回路75によ
って制御される波形生成回路85とが配設されている。
そして、電源回路83から供給される電源が入力される
共振回路および各種異常検出回路を有する増幅回路84
が設けられている。この増幅回路84は、患者に取付け
られる対極板34を備え、この対極板34は、処置具6
8からの高周波電流が回収される。また、この増幅回路
84は、処置具68の鉗子部70に高周波電流が流され
るための着脱部66に接続されている。
には、水晶振動子および駆動回路からなる、高周波パル
スの発振/停止が制御回路75によって制御され得る発
振回路82と、可変電源としてその動作が制御回路75
によって制御される電源回路83と、発振回路82から
の高周波パルスに基づいて増幅回路84が制御される信
号が作成されるとともに、この信号が制御回路75によ
って制御される波形生成回路85とが配設されている。
そして、電源回路83から供給される電源が入力される
共振回路および各種異常検出回路を有する増幅回路84
が設けられている。この増幅回路84は、患者に取付け
られる対極板34を備え、この対極板34は、処置具6
8からの高周波電流が回収される。また、この増幅回路
84は、処置具68の鉗子部70に高周波電流が流され
るための着脱部66に接続されている。
【0059】図13に示すフットスイッチ77の切開ペ
ダル80もしくは凝固ペダル81が踏まれると、図14
に示すフットスイッチ検知回路76から検出信号が制御
回路75に送信される。そして、図14に示すように、
発振回路82は、制御回路75の制御により、水晶振動
子が振動して高周波パルスの発振が開始される。さら
に、波形生成回路85は、発振回路82からの高周波パ
ルス、および制御回路75からの制御信号である波形選
択信号により、増幅回路84の制御信号が作成される。
また、電源回路83は、制御回路75からの制御信号に
より増幅回路84に供給される電源電圧が決定され、増
幅回路84が電源回路83より供給される電力および波
形生成回路85より供給される制御信号により高周波電
力が着脱部66に供給される。したがって、鉗子部70
を用いてSLNを切開、焼灼するなどの放射線発生源処
置手段は、これら発振回路82、波形生成回路85、お
よび増幅回路84によってエネルギーが発生され、これ
らエネルギーがそれぞれ導電性の着脱部66、ブレード
65、口金64、手元部3、挿入部2を順に介して鉗子
部70に与えられることによって行なわれる。
ダル80もしくは凝固ペダル81が踏まれると、図14
に示すフットスイッチ検知回路76から検出信号が制御
回路75に送信される。そして、図14に示すように、
発振回路82は、制御回路75の制御により、水晶振動
子が振動して高周波パルスの発振が開始される。さら
に、波形生成回路85は、発振回路82からの高周波パ
ルス、および制御回路75からの制御信号である波形選
択信号により、増幅回路84の制御信号が作成される。
また、電源回路83は、制御回路75からの制御信号に
より増幅回路84に供給される電源電圧が決定され、増
幅回路84が電源回路83より供給される電力および波
形生成回路85より供給される制御信号により高周波電
力が着脱部66に供給される。したがって、鉗子部70
を用いてSLNを切開、焼灼するなどの放射線発生源処
置手段は、これら発振回路82、波形生成回路85、お
よび増幅回路84によってエネルギーが発生され、これ
らエネルギーがそれぞれ導電性の着脱部66、ブレード
65、口金64、手元部3、挿入部2を順に介して鉗子
部70に与えられることによって行なわれる。
【0060】次に、図15を参照しながら、このような
処置具68を用いて、リンパ節転移がないと想定される
早期の胃癌に対して小開腹を伴う内視鏡下外科手術を行
なう場合について説明する。
処置具68を用いて、リンパ節転移がないと想定される
早期の胃癌に対して小開腹を伴う内視鏡下外科手術を行
なう場合について説明する。
【0061】最初は、第1の実施の形態のように、術前
に経口的に軟性鏡を図15に示す胃90へ挿入して、ラ
ジオアイソトープを腫瘍部91周囲に局注しておく。そ
して、腹壁86に図示しないトラカールを刺し入れ、気
腹して腔を確保した後、必要に応じて処置具68で大網
などの膜を処理する。また、正面パネル79を操作し
て、放射線の閾値を設定しておく。
に経口的に軟性鏡を図15に示す胃90へ挿入して、ラ
ジオアイソトープを腫瘍部91周囲に局注しておく。そ
して、腹壁86に図示しないトラカールを刺し入れ、気
腹して腔を確保した後、必要に応じて処置具68で大網
などの膜を処理する。また、正面パネル79を操作し
て、放射線の閾値を設定しておく。
【0062】続いて、図15に示すように、一度トラカ
ールおよび処置具68を体腔内から抜去して、腹壁86
に小切開部87を設けて、複数の吊上げ鈎88を小切開
部87に引っ掛けて腹壁86を吊上げる。トラカール8
9aを介した内視鏡89観察下で、小切開部87から処
置具68を腹腔内に挿入して、2点鎖線で示すように腹
腔内で適当に処置具68を移動させて、適当な位置で図
13に示すフットスイッチ77の放射線検出ペダル78
を踏んで、放射線の値を計測し、この値を正面パネル7
9に表示させる。これら一連の操作を行なうことによ
り、図15に示すリンパ節92の放射線は、指向性が高
く、検出し易いので、腫瘍部91から放射される放射線
量が少なくても鉗子部70の先端を腫瘍部91の方向に
向けることによって、この放射線の値を計測することが
できる。なお、リンパ節92の放射線の値を腫瘍部91
の影響がないような方向からも計測することができる。
ールおよび処置具68を体腔内から抜去して、腹壁86
に小切開部87を設けて、複数の吊上げ鈎88を小切開
部87に引っ掛けて腹壁86を吊上げる。トラカール8
9aを介した内視鏡89観察下で、小切開部87から処
置具68を腹腔内に挿入して、2点鎖線で示すように腹
腔内で適当に処置具68を移動させて、適当な位置で図
13に示すフットスイッチ77の放射線検出ペダル78
を踏んで、放射線の値を計測し、この値を正面パネル7
9に表示させる。これら一連の操作を行なうことによ
り、図15に示すリンパ節92の放射線は、指向性が高
く、検出し易いので、腫瘍部91から放射される放射線
量が少なくても鉗子部70の先端を腫瘍部91の方向に
向けることによって、この放射線の値を計測することが
できる。なお、リンパ節92の放射線の値を腫瘍部91
の影響がないような方向からも計測することができる。
【0063】また、例えば、結果としてリンパ節92の
放射線の値が閾値よりも高ければ、SLNと同定するこ
とができ、リンパ節93も同様に各方向から放射線の値
を計測することにより、この値が閾値よりも低ければ、
SLNではないと判断することができる。
放射線の値が閾値よりも高ければ、SLNと同定するこ
とができ、リンパ節93も同様に各方向から放射線の値
を計測することにより、この値が閾値よりも低ければ、
SLNではないと判断することができる。
【0064】そして、フットスイッチ77の切開ペダル
80と凝固ペダル81との両者を適宜使い分けて、処置
具68の鉗子部70に高周波電流を通電してSLNであ
るリンパ節92を極力損傷させないように切除し、体外
へ摘出する。その後、第1の実施の形態と同様に、摘出
したリンパ節92を迅速病理診断に提出して、腫瘍部9
1を部分切除もしくは局所切除した後、迅速病理診断の
結果が陽性であれば、従来のリンパ節郭清を行ない、陰
性であればリンパ節郭清を行なわずに手術を終了させ
る。
80と凝固ペダル81との両者を適宜使い分けて、処置
具68の鉗子部70に高周波電流を通電してSLNであ
るリンパ節92を極力損傷させないように切除し、体外
へ摘出する。その後、第1の実施の形態と同様に、摘出
したリンパ節92を迅速病理診断に提出して、腫瘍部9
1を部分切除もしくは局所切除した後、迅速病理診断の
結果が陽性であれば、従来のリンパ節郭清を行ない、陰
性であればリンパ節郭清を行なわずに手術を終了させ
る。
【0065】本実施の形態による内視鏡下の外科手術
は、一例であって、他の手術方法が適当である場合は、
そのような方法が適宜採用され得る。
は、一例であって、他の手術方法が適当である場合は、
そのような方法が適宜採用され得る。
【0066】以上説明したように、第2の実施の形態に
おいて、次のことがいえる。 (1)切開・剥離可能な外科手術用処置具に放射線検出
手段を設けたため、術者が処置具と放射線検出プローブ
とを持ち替える必要がなく、目的部位に到達させるため
に剥離や切開操作を行なってすぐにSLNを同定する操
作に移ることができる。このため、SLNを同定するこ
とができればそのまま摘出操作を行なえ、手術時間を大
きく短縮することができる。 (2)放射線検出用のライトガイド光ファイバー(放射
線検出用ケーブル)とアクティブコード(エネルギー伝
達用ケーブル)とを同一の軸上に一体にして配置したた
め、処置具から突出されるケーブルを少なくとも1本は
減少させることができ、ケーブルが邪魔になることが少
なくなり、処置具の操作性を向上させることができる。
また、放射線検出装置(放射線検出回路)とエネルギー
発生装置(発振回路、波形生成回路、および増幅回路)
とが同じ筐体内に配設されているので、これら装置をコ
ンパクトにすることができ、手術台周りの省スペース化
に貢献できるとともにトータルで安価にすることができ
る。
おいて、次のことがいえる。 (1)切開・剥離可能な外科手術用処置具に放射線検出
手段を設けたため、術者が処置具と放射線検出プローブ
とを持ち替える必要がなく、目的部位に到達させるため
に剥離や切開操作を行なってすぐにSLNを同定する操
作に移ることができる。このため、SLNを同定するこ
とができればそのまま摘出操作を行なえ、手術時間を大
きく短縮することができる。 (2)放射線検出用のライトガイド光ファイバー(放射
線検出用ケーブル)とアクティブコード(エネルギー伝
達用ケーブル)とを同一の軸上に一体にして配置したた
め、処置具から突出されるケーブルを少なくとも1本は
減少させることができ、ケーブルが邪魔になることが少
なくなり、処置具の操作性を向上させることができる。
また、放射線検出装置(放射線検出回路)とエネルギー
発生装置(発振回路、波形生成回路、および増幅回路)
とが同じ筐体内に配設されているので、これら装置をコ
ンパクトにすることができ、手術台周りの省スペース化
に貢献できるとともにトータルで安価にすることができ
る。
【0067】(第3の実施の形態)次に、第3の実施の
形態について、図16ないし図20を参照して説明す
る。
形態について、図16ないし図20を参照して説明す
る。
【0068】本実施の形態に係る外科手術用処置具(以
下、処置具と称する)100は、第1の実施の形態に係
る処置具1とは、以下に示す部分で異なっている。な
お、第1の実施の形態と同一の部材には、第1の実施の
形態で用いた符号と同一の符号を用い、詳しい説明を省
略する。
下、処置具と称する)100は、第1の実施の形態に係
る処置具1とは、以下に示す部分で異なっている。な
お、第1の実施の形態と同一の部材には、第1の実施の
形態で用いた符号と同一の符号を用い、詳しい説明を省
略する。
【0069】図16に示すように、本実施の形態に係る
処置具100は、筒状の挿入部101と、この挿入部1
01の先端に配置された固定ジョー106と、この固定
ジョー106にピン11を介して回動可能に接続された
可動ジョー105と、挿入部101の基端に配置された
手元部103とからなる。
処置具100は、筒状の挿入部101と、この挿入部1
01の先端に配置された固定ジョー106と、この固定
ジョー106にピン11を介して回動可能に接続された
可動ジョー105と、挿入部101の基端に配置された
手元部103とからなる。
【0070】なお、固定ジョー106と可動ジョー10
5との外観は、それぞれ第1の実施の形態の固定ジョー
9と可動ジョー10との外観と同じである。また、固定
ジョー106および可動ジョー105は、例えばタング
ステンのような放射線が透過され難く、放射線の入射が
規制されるような材質からなり、放射線をできるだけ遮
断するコリメーターとしての役割を果たすようになって
いることが好ましい。
5との外観は、それぞれ第1の実施の形態の固定ジョー
9と可動ジョー10との外観と同じである。また、固定
ジョー106および可動ジョー105は、例えばタング
ステンのような放射線が透過され難く、放射線の入射が
規制されるような材質からなり、放射線をできるだけ遮
断するコリメーターとしての役割を果たすようになって
いることが好ましい。
【0071】挿入部101は、例えばフッ素樹脂材など
の絶縁素材からなる円筒状であることが好適で、その基
端は、後述する操作ノブ102に固定されて接続されて
いる。
の絶縁素材からなる円筒状であることが好適で、その基
端は、後述する操作ノブ102に固定されて接続されて
いる。
【0072】手元部103の先端には、軸方向に延びる
内部が軸方向に貫通され、外部に雄ネジ104が設けら
れ、この雄ネジ104は、後述するように操作ノブ10
2に螺合接続されている。
内部が軸方向に貫通され、外部に雄ネジ104が設けら
れ、この雄ネジ104は、後述するように操作ノブ10
2に螺合接続されている。
【0073】そして、この手元部103から下方には、
第1の実施の形態の処置具1と同様に、先端に指掛けリ
ング部4aを有する第1のハンドル4が接続されて延び
ている。また、この第1のハンドル4と同様に、先端に
指掛けリング部5aを有する第2のハンドル5が、この
第1のハンドル4と対になって、ほぼ対称に手元部10
3から下方に設けられている。
第1の実施の形態の処置具1と同様に、先端に指掛けリ
ング部4aを有する第1のハンドル4が接続されて延び
ている。また、この第1のハンドル4と同様に、先端に
指掛けリング部5aを有する第2のハンドル5が、この
第1のハンドル4と対になって、ほぼ対称に手元部10
3から下方に設けられている。
【0074】第1のハンドル4の先端からは、アクティ
ブプラグ31が突出され、このアクティブプラグ31
は、アクティブコード32と着脱可能に接続されてい
る。なお、このアクティブコード32は、図示しない
が、第1の実施の形態と同様に、電気メス電源33と接
続されている。
ブプラグ31が突出され、このアクティブプラグ31
は、アクティブコード32と着脱可能に接続されてい
る。なお、このアクティブコード32は、図示しない
が、第1の実施の形態と同様に、電気メス電源33と接
続されている。
【0075】図17に示すように、固定ジョー106の
基端は、筒状の内挿入部108の先端に接続され、この
内挿入部108の基端は、手元部103の内腔に接続さ
れている。
基端は、筒状の内挿入部108の先端に接続され、この
内挿入部108の基端は、手元部103の内腔に接続さ
れている。
【0076】なお、内挿入部108は、好ましくは超弾
性合金からなり、先端が予め定められた曲率半径で湾曲
するように形状が記憶されている。また、この内挿入部
108の外径は、挿入部101の内径より若干小さく、
この内挿入部108は、挿入部101に対して軸方向に
摺動可能とされている。
性合金からなり、先端が予め定められた曲率半径で湾曲
するように形状が記憶されている。また、この内挿入部
108の外径は、挿入部101の内径より若干小さく、
この内挿入部108は、挿入部101に対して軸方向に
摺動可能とされている。
【0077】また、操作ノブ102の手元側の内腔に
は、手元部103の雄ネジ104と螺合される雌ネジ1
09が設けられている。この雄ネジ104と雌ネジ10
9とが螺合される軸方向の程度(長さ)により、この処
置具100は、図16(a)に示すように、挿入部10
1の先端が固定ジョー106の基端に突き当たり、鉗子
部107が挿入部101に対して真っ直ぐなストレート
状態と、図16(b)に示すように、挿入部101の先
端が固定ジョー106に対して後退するとともに内挿入
部108が露出して鉗子部107が挿入部101に対し
て湾曲するカーブ状態とにすることができる。
は、手元部103の雄ネジ104と螺合される雌ネジ1
09が設けられている。この雄ネジ104と雌ネジ10
9とが螺合される軸方向の程度(長さ)により、この処
置具100は、図16(a)に示すように、挿入部10
1の先端が固定ジョー106の基端に突き当たり、鉗子
部107が挿入部101に対して真っ直ぐなストレート
状態と、図16(b)に示すように、挿入部101の先
端が固定ジョー106に対して後退するとともに内挿入
部108が露出して鉗子部107が挿入部101に対し
て湾曲するカーブ状態とにすることができる。
【0078】図17に示すように、固定ジョー106の
先端部の内腔には、円柱状のシンチレーションクリスタ
ル24が配置され、このシンチレーションクリスタル2
4の後端には、ライトガイド光ファイバー26が接続さ
れている。固定ジョー106のシンチレーションクリス
タル24が直上の可動ジョー105と接する位置には、
例えばフッ素樹脂材などの放射線が透過される材質から
なる入射部110が設けられている。
先端部の内腔には、円柱状のシンチレーションクリスタ
ル24が配置され、このシンチレーションクリスタル2
4の後端には、ライトガイド光ファイバー26が接続さ
れている。固定ジョー106のシンチレーションクリス
タル24が直上の可動ジョー105と接する位置には、
例えばフッ素樹脂材などの放射線が透過される材質から
なる入射部110が設けられている。
【0079】また、図17および図18に示すように、
可動ジョー105は、その先端部の中央から偏心した位
置に円柱状のシンチレーションクリスタル111が設け
られている。このシンチレーションクリスタル111の
先端部は開口されており、この開口部には、例えばシリ
コンなどの封止材113が充填されている。このシンチ
レーションクリスタル111の後端には、ライトガイド
光ファイバー112が接続されている。このライトガイ
ド光ファイバー112は、可動ジョー105の基端から
延びて、内挿入部108の内腔でライトガイド光ファイ
バー26と一体になり、1つのライトガイド光ファイバ
ー114が形成されている。これらライトガイド光ファ
イバー26,112,114の外周は、それぞれ被覆チ
ューブ115で覆われ、途中で余計な光がライトガイド
光ファイバー26,112,114に入射されることが
防がれている。
可動ジョー105は、その先端部の中央から偏心した位
置に円柱状のシンチレーションクリスタル111が設け
られている。このシンチレーションクリスタル111の
先端部は開口されており、この開口部には、例えばシリ
コンなどの封止材113が充填されている。このシンチ
レーションクリスタル111の後端には、ライトガイド
光ファイバー112が接続されている。このライトガイ
ド光ファイバー112は、可動ジョー105の基端から
延びて、内挿入部108の内腔でライトガイド光ファイ
バー26と一体になり、1つのライトガイド光ファイバ
ー114が形成されている。これらライトガイド光ファ
イバー26,112,114の外周は、それぞれ被覆チ
ューブ115で覆われ、途中で余計な光がライトガイド
光ファイバー26,112,114に入射されることが
防がれている。
【0080】また、このライトガイド光ファイバー11
4は、挿入部101および内挿入部108の内部の通路
が貫通され、手元部103で湾曲されて口金29の内部
を通して外部に導出されて、第1の実施の形態と同様に
図示しない放射線検出器30に接続されている。
4は、挿入部101および内挿入部108の内部の通路
が貫通され、手元部103で湾曲されて口金29の内部
を通して外部に導出されて、第1の実施の形態と同様に
図示しない放射線検出器30に接続されている。
【0081】なお、この放射線検出器30と電気メス電
源33との間は、第1の実施の形態と同様に接続されて
いるので、説明を省略する。
源33との間は、第1の実施の形態と同様に接続されて
いるので、説明を省略する。
【0082】次に、図19および図20を参照しなが
ら、このような処置具100を用いて、リンパ節転移が
ないと思われる早期の胃癌に対して内視鏡下外科手術を
行なう場合について説明する。
ら、このような処置具100を用いて、リンパ節転移が
ないと思われる早期の胃癌に対して内視鏡下外科手術を
行なう場合について説明する。
【0083】第1の実施の形態と同様に、予め術前に、
図19および図20に示すように、胃117の後壁の腫
瘍部118に軟性鏡を用いてラジオアイソトープを局注
しておく。なお、この腫瘍部118の近傍に複数のリン
パ節119,120があるとする。ある時間が経過する
と、腫瘍部118とSLN、例えばリンパ節119から
放射線が発せられる。
図19および図20に示すように、胃117の後壁の腫
瘍部118に軟性鏡を用いてラジオアイソトープを局注
しておく。なお、この腫瘍部118の近傍に複数のリン
パ節119,120があるとする。ある時間が経過する
と、腫瘍部118とSLN、例えばリンパ節119から
放射線が発せられる。
【0084】図19の(a)に示すように、2つの第1
および第2のトラカール121a,121bを腹壁11
6を通して腹腔123内まで刺し入れ、腔を確保した
後、腹腔123内にそれぞれ第1および第2のトラカー
ル121a,121bを介して内視鏡122および処置
具100を挿入する。このときの処置具100は、図1
6および図17に示す操作ノブ102を所定の方向に回
転させて、内挿入部108を挿入部101内に引っ込め
た図16の(a)に示すストレート状態で、可動ジョー
105を閉じたまま挿入する。
および第2のトラカール121a,121bを腹壁11
6を通して腹腔123内まで刺し入れ、腔を確保した
後、腹腔123内にそれぞれ第1および第2のトラカー
ル121a,121bを介して内視鏡122および処置
具100を挿入する。このときの処置具100は、図1
6および図17に示す操作ノブ102を所定の方向に回
転させて、内挿入部108を挿入部101内に引っ込め
た図16の(a)に示すストレート状態で、可動ジョー
105を閉じたまま挿入する。
【0085】そして、第1の実施の形態のように、腫瘍
部118の位置を考慮して、必要に応じて大網などの切
離を処置具100を用いて行なう。
部118の位置を考慮して、必要に応じて大網などの切
離を処置具100を用いて行なう。
【0086】内視鏡122で腹腔123内、特に腫瘍部
118近傍を観察して、好ましくはリンパ節119,1
20を確認しておく。処置具100の可動ジョー105
を閉じた状態で、挿入部101を腹腔123内の適当な
方向へ向けて放射線の値を計測して、放射線源の位置を
粗く特定する。
118近傍を観察して、好ましくはリンパ節119,1
20を確認しておく。処置具100の可動ジョー105
を閉じた状態で、挿入部101を腹腔123内の適当な
方向へ向けて放射線の値を計測して、放射線源の位置を
粗く特定する。
【0087】図19の(b)に示すように、特定した方
向を内視鏡122で観察しながら、図16および図17
に示す操作ノブ102を回転させて、挿入部101から
内挿入部108を露出させて鉗子部107を湾曲させ
る。この状態で例えば2点鎖線で示すように様々な方向
から鉗子部107を近付けて、放射線の値を計測して、
放射線源の位置を細かく同定する。
向を内視鏡122で観察しながら、図16および図17
に示す操作ノブ102を回転させて、挿入部101から
内挿入部108を露出させて鉗子部107を湾曲させ
る。この状態で例えば2点鎖線で示すように様々な方向
から鉗子部107を近付けて、放射線の値を計測して、
放射線源の位置を細かく同定する。
【0088】その後、可動ジョー105を固定ジョー1
06に対して開いて、図20の(a)に示すように、内
視鏡122で確認しておいたリンパ節120を固定ジョ
ー106と可動ジョー105との間で把持して、このリ
ンパ節120の放射線の値を計測する。リンパ節120
には、ラジオアイソトープが保持されていないため、放
射線の値を計測すると、この値は閾値を越えない。した
がって、このリンパ節120は、SLNではないため切
除しない。
06に対して開いて、図20の(a)に示すように、内
視鏡122で確認しておいたリンパ節120を固定ジョ
ー106と可動ジョー105との間で把持して、このリ
ンパ節120の放射線の値を計測する。リンパ節120
には、ラジオアイソトープが保持されていないため、放
射線の値を計測すると、この値は閾値を越えない。した
がって、このリンパ節120は、SLNではないため切
除しない。
【0089】次に、図20の(b)に示すように、リン
パ節119を固定ジョー106と可動ジョー105との
間で把持して、同様に固定ジョー106でリンパ節11
9の放射線の値を計測しても、ラジオアイソトープが流
入されているため、閾値を越える。したがって、このリ
ンパ節119は、SLNであると判断することができる
ため、リンパ節119を処置具100を用いて胃117
から極力損傷させないように切除して、摘出する。他に
も放射線の値が高いと認識される部分がある場合は、上
記と同様な操作を行なう。リンパ節119を摘出した後
の処理は、第1の実施の形態と同様であるので、説明を
省略する。
パ節119を固定ジョー106と可動ジョー105との
間で把持して、同様に固定ジョー106でリンパ節11
9の放射線の値を計測しても、ラジオアイソトープが流
入されているため、閾値を越える。したがって、このリ
ンパ節119は、SLNであると判断することができる
ため、リンパ節119を処置具100を用いて胃117
から極力損傷させないように切除して、摘出する。他に
も放射線の値が高いと認識される部分がある場合は、上
記と同様な操作を行なう。リンパ節119を摘出した後
の処理は、第1の実施の形態と同様であるので、説明を
省略する。
【0090】本実施の形態による内視鏡下の外科手術
は、一例であって、他の手術方法が適当である場合は、
そのような方法が適宜採用され得る。
は、一例であって、他の手術方法が適当である場合は、
そのような方法が適宜採用され得る。
【0091】以上説明したように、第3の実施の形態に
おいて、次のことがいえる。 (1)処置具の鉗子部を挿入部に対して自在に湾曲可能
とし、同じ目的部位に対して様々な方向からアプローチ
することができる。このため、ラジオアイソトープを注
入した腫瘍部などのバックグラウンドの位置を同定し、
これを排除することができるので、より簡単で、かつ確
実に放射線源の方向、位置を特定することができる。
おいて、次のことがいえる。 (1)処置具の鉗子部を挿入部に対して自在に湾曲可能
とし、同じ目的部位に対して様々な方向からアプローチ
することができる。このため、ラジオアイソトープを注
入した腫瘍部などのバックグラウンドの位置を同定し、
これを排除することができるので、より簡単で、かつ確
実に放射線源の方向、位置を特定することができる。
【0092】(第4の実施の形態)次に、第4の実施の
形態について、図21ないし図29を参照して説明す
る。本実施の形態は、第2の実施の形態の処置具68の
電気メスの代わりに超音波を利用して患部を切開・凝固
させるハンドピース131を用いたものである。
形態について、図21ないし図29を参照して説明す
る。本実施の形態は、第2の実施の形態の処置具68の
電気メスの代わりに超音波を利用して患部を切開・凝固
させるハンドピース131を用いたものである。
【0093】図21に示すハンドピース131は、図2
2の(B)に示す外部ユニット132と、この外部ユニ
ット132内に着脱自在に装填される図22の(A)に
示す内部ユニット133とを備えている。図21および
図22の(B)に示すように、この外部ユニット132
には、挿入部を保護するための部材である細長で筒状の
挿入部シース134と、この挿入部シース134の基端
部に取着された筒状の把持部シース135とが設けられ
ている。この把持部シース135には、固定ハンドル1
36および可動操作ハンドル137を有する把持部材操
作手段138が設けられている。
2の(B)に示す外部ユニット132と、この外部ユニ
ット132内に着脱自在に装填される図22の(A)に
示す内部ユニット133とを備えている。図21および
図22の(B)に示すように、この外部ユニット132
には、挿入部を保護するための部材である細長で筒状の
挿入部シース134と、この挿入部シース134の基端
部に取着された筒状の把持部シース135とが設けられ
ている。この把持部シース135には、固定ハンドル1
36および可動操作ハンドル137を有する把持部材操
作手段138が設けられている。
【0094】ここで、固定ハンドル136は、把持部シ
ース135に固定されており、可動操作ハンドル137
は、この把持部シース135に取付けられたピン143
によって枢着されている。さらに、これら固定ハンドル
136および可動操作ハンドル137の先端には、それ
ぞれ指掛けリング部139,140が形成されている。
ース135に固定されており、可動操作ハンドル137
は、この把持部シース135に取付けられたピン143
によって枢着されている。さらに、これら固定ハンドル
136および可動操作ハンドル137の先端には、それ
ぞれ指掛けリング部139,140が形成されている。
【0095】また、図21、図22の(B)および図2
3の(A)に示すように、挿入部シース134の基端に
は、回転操作ノブ141が固定されている。図23の
(A)に示すように、この回転操作ノブ141の後端部
には、筒状の連結部142が設けられている。この連結
部142には、把持部シース135の先端部が回転自在
に連結されている。このため、挿入部シース134の基
端部は、回転操作ノブ141の連結部142を介して把
持部シース135に対して軸回りに回転自在に取付けら
れている。そして、この回転操作ノブ141を回転させ
ることによって、挿入部シース134が把持部シース1
35に対して軸回りに回転される。
3の(A)に示すように、挿入部シース134の基端に
は、回転操作ノブ141が固定されている。図23の
(A)に示すように、この回転操作ノブ141の後端部
には、筒状の連結部142が設けられている。この連結
部142には、把持部シース135の先端部が回転自在
に連結されている。このため、挿入部シース134の基
端部は、回転操作ノブ141の連結部142を介して把
持部シース135に対して軸回りに回転自在に取付けら
れている。そして、この回転操作ノブ141を回転させ
ることによって、挿入部シース134が把持部シース1
35に対して軸回りに回転される。
【0096】また、図22の(A)に示すように、内部
ユニット133には、超音波振動子ユニット144と、
把持部材ユニット152とが設けられている。ここで、
超音波振動子ユニット144には、図示しない超音波振
動子が内蔵されているカバーシース145と、ホーン1
46と、振動伝達部材であり、先端方向に延びた細長の
プローブ147とが設けられている。このカバーシース
145の先端側外周には、フランジ194が設けられて
いる。さらに、プローブ147の先端部には、超音波処
置部148が形成されている。そして、前記超音波振動
子によって発生された超音波振動は、ホーン146によ
って拡大されて、プローブ147の先端部の超音波処置
部148に伝達される。
ユニット133には、超音波振動子ユニット144と、
把持部材ユニット152とが設けられている。ここで、
超音波振動子ユニット144には、図示しない超音波振
動子が内蔵されているカバーシース145と、ホーン1
46と、振動伝達部材であり、先端方向に延びた細長の
プローブ147とが設けられている。このカバーシース
145の先端側外周には、フランジ194が設けられて
いる。さらに、プローブ147の先端部には、超音波処
置部148が形成されている。そして、前記超音波振動
子によって発生された超音波振動は、ホーン146によ
って拡大されて、プローブ147の先端部の超音波処置
部148に伝達される。
【0097】この超音波処置部148は、固定刃151
を有する。この固定刃151は、その断面形状が円形状
であることが好ましいが、刃幅を狭めた矩形状の他に、
楕円形状、または三角形状など、様々な所望の形状を有
する刃とすることが処置効率の向上と処置作業部をコン
パクトにする上で望ましい。なお、切開作用と凝固作用
とのバランスにより、種々の形態の固定刃151が利用
され、一般的には超音波処置部148と異なる形状のも
のが使用されている。また、この固定刃151は、プロ
ーブ147と一体には、形成されておらず、別の部材と
して形成されていることが好適である。このため、この
固定刃151は、例えば図示しないネジなどによってプ
ローブ147と連結されており、固定刃151を交換で
きるように形成されていることが好適である。
を有する。この固定刃151は、その断面形状が円形状
であることが好ましいが、刃幅を狭めた矩形状の他に、
楕円形状、または三角形状など、様々な所望の形状を有
する刃とすることが処置効率の向上と処置作業部をコン
パクトにする上で望ましい。なお、切開作用と凝固作用
とのバランスにより、種々の形態の固定刃151が利用
され、一般的には超音波処置部148と異なる形状のも
のが使用されている。また、この固定刃151は、プロ
ーブ147と一体には、形成されておらず、別の部材と
して形成されていることが好適である。このため、この
固定刃151は、例えば図示しないネジなどによってプ
ローブ147と連結されており、固定刃151を交換で
きるように形成されていることが好適である。
【0098】また、図22の(A)、図24の(A)、
および図25の(A)に示すように、把持部材ユニット
152には、固定刃151に対峠して、その固定刃15
1との間で生体組織の把持および開放を行なうジョーで
ある金属製の可動刃(把持部材)153と、この可動刃
153を開閉駆動する操作力伝達部材として操作棒(把
持部材駆動手段)154とが設けられている。さらに、
この把持部材ユニット152は、プローブ147におけ
る超音波振動の図24の(C)に示す各節部nにそれぞ
れ対応した位置に、図24の(A)に示すように、それ
ぞれスペーサ155が設けられている。また、操作棒1
54の先端には、プローブ147の最も先端の位置の節
部nに対応して把持部材支持ベース156が配設されて
いる。
および図25の(A)に示すように、把持部材ユニット
152には、固定刃151に対峠して、その固定刃15
1との間で生体組織の把持および開放を行なうジョーで
ある金属製の可動刃(把持部材)153と、この可動刃
153を開閉駆動する操作力伝達部材として操作棒(把
持部材駆動手段)154とが設けられている。さらに、
この把持部材ユニット152は、プローブ147におけ
る超音波振動の図24の(C)に示す各節部nにそれぞ
れ対応した位置に、図24の(A)に示すように、それ
ぞれスペーサ155が設けられている。また、操作棒1
54の先端には、プローブ147の最も先端の位置の節
部nに対応して把持部材支持ベース156が配設されて
いる。
【0099】また、図24の(A)に示すように、各ス
ペーサ155の上部には、溝部157が設けられ、これ
ら溝部157には、操作棒154が嵌め込まれて保持さ
れている。ここで、各溝部157には、小径パイプで形
成された外止め部材158が嵌め込まれている。そし
て、これら外止め部材158には、操作棒154が挿通
されて固定されている。つまり、操作棒154は、これ
らスペーサ155によって固定され、軸方向に移動しな
いようにされていることが好適である。なお、これらス
ペーサ155は、プローブ147における超音波振動の
各節部nの所定の位置からずれないように操作棒154
に対して保持されているだけでもよい。
ペーサ155の上部には、溝部157が設けられ、これ
ら溝部157には、操作棒154が嵌め込まれて保持さ
れている。ここで、各溝部157には、小径パイプで形
成された外止め部材158が嵌め込まれている。そし
て、これら外止め部材158には、操作棒154が挿通
されて固定されている。つまり、操作棒154は、これ
らスペーサ155によって固定され、軸方向に移動しな
いようにされていることが好適である。なお、これらス
ペーサ155は、プローブ147における超音波振動の
各節部nの所定の位置からずれないように操作棒154
に対して保持されているだけでもよい。
【0100】したがって、この操作棒154の取付け手
段としては、スペーサ155と操作棒154とが直接ま
たは外止め部材158により固定されていることが好適
であるが、超音波振動の各節部nの位置からずれないよ
うにされていれば、両者を固定しない係止手段で保持さ
れていても構わない。このように、これらスペーサ15
5は、操作棒154の決められた位置に取付けられてい
るので、プローブ147にスペーサ155を決められた
位置に設置するために、例えば凹凸部などの加工を施す
必要がなくなる。このため、これらスペーサ155およ
び操作棒154の構造を簡略化することができ、コスト
ダウンを図ることができるとともに、プローブ147や
スペーサ155の強度を高めることができる。
段としては、スペーサ155と操作棒154とが直接ま
たは外止め部材158により固定されていることが好適
であるが、超音波振動の各節部nの位置からずれないよ
うにされていれば、両者を固定しない係止手段で保持さ
れていても構わない。このように、これらスペーサ15
5は、操作棒154の決められた位置に取付けられてい
るので、プローブ147にスペーサ155を決められた
位置に設置するために、例えば凹凸部などの加工を施す
必要がなくなる。このため、これらスペーサ155およ
び操作棒154の構造を簡略化することができ、コスト
ダウンを図ることができるとともに、プローブ147や
スペーサ155の強度を高めることができる。
【0101】また、図24の(A)に示すように、各ス
ペーサ155の下部には、プローブ147が挿通されて
保持される透孔159と、このプローブ147を着脱さ
せるためのスリット160とが形成されている。そし
て、このプローブ147は、透孔159に対して軸方向
に摺動自在に嵌挿されている。なお、各スペーサ155
は、容易にプローブ147と摺動することができるよう
に、例えばフッ素樹脂材などの摺動性の高い材料で形成
されていることが好適である。
ペーサ155の下部には、プローブ147が挿通されて
保持される透孔159と、このプローブ147を着脱さ
せるためのスリット160とが形成されている。そし
て、このプローブ147は、透孔159に対して軸方向
に摺動自在に嵌挿されている。なお、各スペーサ155
は、容易にプローブ147と摺動することができるよう
に、例えばフッ素樹脂材などの摺動性の高い材料で形成
されていることが好適である。
【0102】なお、上述した超音波振動子によって発生
された振動を伝達するホーン146や、プローブ147
などは、音響効果が高く、生体適合性のよい、例えばチ
タン材やアルミニウム材あるいはチタン合金材やアルミ
ニウム合金材などで形成されていることが好適である。
された振動を伝達するホーン146や、プローブ147
などは、音響効果が高く、生体適合性のよい、例えばチ
タン材やアルミニウム材あるいはチタン合金材やアルミ
ニウム合金材などで形成されていることが好適である。
【0103】また、図24の(B)に示すように、プロ
ーブ147の基端部には、ネジ部149が形成されてい
る。そして、このプローブ147は、ネジ部149を利
用してホーン146の基端にねじ込まれて締結されてい
る。さらに、振動伝達部材であるプローブ147は、そ
の一部にテーパ状のホーン部150が形成されているも
のの、他に段差や溝状の小径部などのないほぼ真直ぐの
棒からなる。このような構造のためにプローブ147の
強度は高められている。
ーブ147の基端部には、ネジ部149が形成されてい
る。そして、このプローブ147は、ネジ部149を利
用してホーン146の基端にねじ込まれて締結されてい
る。さらに、振動伝達部材であるプローブ147は、そ
の一部にテーパ状のホーン部150が形成されているも
のの、他に段差や溝状の小径部などのないほぼ真直ぐの
棒からなる。このような構造のためにプローブ147の
強度は高められている。
【0104】また、図25の(A)に示すように、可動
刃153の基端部は、把持部材支持ベース156の先端
部にピン161によって枢着されている。さらに、この
可動刃153の基端部では、操作棒154の先端部が回
動自在に連結されている。図24の(A)に示すよう
に、この操作棒154の基端部には、スライド環162
が連結されている。このスライド環162は、把持部シ
ース135内に摺動自在に嵌挿される。さらに、このス
ライド環162の軸心部には、プローブ147を通す挿
通孔163が設けられている。また、スライド環162
の外周面には、図22の(B)に示す可動操作ハンドル
137と連結される環状溝164が形成されている。
刃153の基端部は、把持部材支持ベース156の先端
部にピン161によって枢着されている。さらに、この
可動刃153の基端部では、操作棒154の先端部が回
動自在に連結されている。図24の(A)に示すよう
に、この操作棒154の基端部には、スライド環162
が連結されている。このスライド環162は、把持部シ
ース135内に摺動自在に嵌挿される。さらに、このス
ライド環162の軸心部には、プローブ147を通す挿
通孔163が設けられている。また、スライド環162
の外周面には、図22の(B)に示す可動操作ハンドル
137と連結される環状溝164が形成されている。
【0105】ここで、図22の(B)に示すように、把
持部シース135の両側面には、可動操作ハンドル13
7用の窓部165が形成されている。この窓部165に
は、可動操作ハンドル137の先端に設けられた係止ピ
ン(係止体)166が挿入されている。図24の(A)
に示すように、この係止ピン166の先端部は、スライ
ド環162の環状溝164に嵌め込まれて係止されてい
る。そして、図21に示すピン143を中心に可動操作
ハンドル137を回動させる動作に伴って、係止ピン1
66を介してスライド環162を軸方向の前後方向ヘ摺
動させ、このスライド環162とともに操作棒154を
前後方向へスライドさせることにより、固定刃151に
対峙する可動刃153が開閉操作される。
持部シース135の両側面には、可動操作ハンドル13
7用の窓部165が形成されている。この窓部165に
は、可動操作ハンドル137の先端に設けられた係止ピ
ン(係止体)166が挿入されている。図24の(A)
に示すように、この係止ピン166の先端部は、スライ
ド環162の環状溝164に嵌め込まれて係止されてい
る。そして、図21に示すピン143を中心に可動操作
ハンドル137を回動させる動作に伴って、係止ピン1
66を介してスライド環162を軸方向の前後方向ヘ摺
動させ、このスライド環162とともに操作棒154を
前後方向へスライドさせることにより、固定刃151に
対峙する可動刃153が開閉操作される。
【0106】なお、図22の(B)に示す係止ピン16
6は、可動操作ハンドル137の先端にねじ込まれてい
る。そして、この係止ピン166の頭部193が例えば
右回しなど、所定の方向に回されることにより、この係
止ピン166の先端が内部に向かって付き出されて、ス
ライド環162の環状溝164に係着される。また、係
止ピン166の頭部193が逆に回されると、先端が退
避されて、スライド環162の環状溝164から係止ピ
ン166を外すことができるようになっている。
6は、可動操作ハンドル137の先端にねじ込まれてい
る。そして、この係止ピン166の頭部193が例えば
右回しなど、所定の方向に回されることにより、この係
止ピン166の先端が内部に向かって付き出されて、ス
ライド環162の環状溝164に係着される。また、係
止ピン166の頭部193が逆に回されると、先端が退
避されて、スライド環162の環状溝164から係止ピ
ン166を外すことができるようになっている。
【0107】また、図26および図27に示すように、
可動刃153には、プローブ147の固定刃151との
接触面側に、この固定刃151と直接接触する曲面16
7が形成されている。この曲面167は、固定刃151
の形状に応じて形状が変えられることが好適である。さ
らに、可動刃153には、固定刃151と直接接触され
る曲面167の両側部に波形の歯形形状部168が形成
されている。このため、可動刃153と、固定刃151
との間で生体組織が把持し易くされている。なお、可動
刃153の曲面167および歯形形状部168には、摺
動性の高いフッ素樹脂材などを用いることが好ましい。
可動刃153には、プローブ147の固定刃151との
接触面側に、この固定刃151と直接接触する曲面16
7が形成されている。この曲面167は、固定刃151
の形状に応じて形状が変えられることが好適である。さ
らに、可動刃153には、固定刃151と直接接触され
る曲面167の両側部に波形の歯形形状部168が形成
されている。このため、可動刃153と、固定刃151
との間で生体組織が把持し易くされている。なお、可動
刃153の曲面167および歯形形状部168には、摺
動性の高いフッ素樹脂材などを用いることが好ましい。
【0108】また、図24の(B)に示すように、プロ
ーブ147の先端部側には、超音波振動の最も先端の節
部nの位置に円形状のフランジ169が装着されてい
る。ここで、図25の(C)に示すように、可動刃15
3を支持する把持部材支持ベース156の下面には、こ
のフランジ169に対応した形状を有する係合溝170
が形成されている。そして、このフランジ169は、こ
の係合溝170内に嵌め込まれて係止されている。この
ため、プローブ147は、把持部材支持ベース156に
回転可能な状態で保持されている。
ーブ147の先端部側には、超音波振動の最も先端の節
部nの位置に円形状のフランジ169が装着されてい
る。ここで、図25の(C)に示すように、可動刃15
3を支持する把持部材支持ベース156の下面には、こ
のフランジ169に対応した形状を有する係合溝170
が形成されている。そして、このフランジ169は、こ
の係合溝170内に嵌め込まれて係止されている。この
ため、プローブ147は、把持部材支持ベース156に
回転可能な状態で保持されている。
【0109】したがって、把持部材支持ベース156
は、挿入部シース134とともにプローブ147の軸回
りに回転することができる状態で組み込まれている。こ
のため、可動刃153に対する固定刃151の向きは3
60°のどの位置でもよく、術者の使い勝手が良い位置
に回転させて使用することができる。
は、挿入部シース134とともにプローブ147の軸回
りに回転することができる状態で組み込まれている。こ
のため、可動刃153に対する固定刃151の向きは3
60°のどの位置でもよく、術者の使い勝手が良い位置
に回転させて使用することができる。
【0110】また、図23の(A)および図24の
(A)に示すように、スライド環162の先端部には、
このスライド環162の中心軸の片側に突起部171が
突設されている。ここで、図23の(B)に示すよう
に、回転操作ノブ141の軸心部には、プローブ147
および操作棒154を挿通する軸心穴172が形成され
ている。さらに、この軸心穴172の一側部には、突起
部171と対応する形状の係合溝173が形成されてい
る。そして、この突起部171がこの係合溝173に係
合されてスライド環162と回転操作ノブ141との間
の軸回り方向の相対的な回転が防止されている。このた
め、スライド環162の突起部171が回転操作ノブ1
41の係合溝173に係合されて回転するため、常に挿
入部シース134および内部ユニット133のプローブ
147以外は、同時に回転されるようにされている。
(A)に示すように、スライド環162の先端部には、
このスライド環162の中心軸の片側に突起部171が
突設されている。ここで、図23の(B)に示すよう
に、回転操作ノブ141の軸心部には、プローブ147
および操作棒154を挿通する軸心穴172が形成され
ている。さらに、この軸心穴172の一側部には、突起
部171と対応する形状の係合溝173が形成されてい
る。そして、この突起部171がこの係合溝173に係
合されてスライド環162と回転操作ノブ141との間
の軸回り方向の相対的な回転が防止されている。このた
め、スライド環162の突起部171が回転操作ノブ1
41の係合溝173に係合されて回転するため、常に挿
入部シース134および内部ユニット133のプローブ
147以外は、同時に回転されるようにされている。
【0111】さらに、図27の(B)に示すように、把
持部材支持ベース156の下面には、ほぼ平坦な係止端
面174が形成されている。この係止端面174は、挿
入部シース134の内面に取着された回転止め部材17
5に係止されている。そして、この挿入部シース134
と把持部材支持ベース156とが軸回りに回転される場
合、回転操作ノブ141の係止部材とともに回転される
ので、内部ユニット133がねじれたりすることはな
い。
持部材支持ベース156の下面には、ほぼ平坦な係止端
面174が形成されている。この係止端面174は、挿
入部シース134の内面に取着された回転止め部材17
5に係止されている。そして、この挿入部シース134
と把持部材支持ベース156とが軸回りに回転される場
合、回転操作ノブ141の係止部材とともに回転される
ので、内部ユニット133がねじれたりすることはな
い。
【0112】また、図25の(A)に示すように、把持
部材支持ベース156には、プローブ147の固定刃1
51の部分の振動を防止するため、例えばフッ素樹脂材
などの滑り性のよい材料がコーティングされた振止め部
材176が一体的に設けられている。この振止め部材1
76は、プローブ147の先端側のホーン部150を支
え、たわみを防止している。
部材支持ベース156には、プローブ147の固定刃1
51の部分の振動を防止するため、例えばフッ素樹脂材
などの滑り性のよい材料がコーティングされた振止め部
材176が一体的に設けられている。この振止め部材1
76は、プローブ147の先端側のホーン部150を支
え、たわみを防止している。
【0113】また、図22ないし図28に示すように、
超音波振動子ユニット144の超音波振動子と、ホーン
146と、プローブ147とには、これらの軸心部に貫
通穴177が形成されている。
超音波振動子ユニット144の超音波振動子と、ホーン
146と、プローブ147とには、これらの軸心部に貫
通穴177が形成されている。
【0114】図28に示すように、プローブ147の貫
通穴177の内部のほぼフランジ169の位置には、フ
ッ素樹脂材やシリコンなどの耐熱性を有する弾性素材か
らなるリング状の受け部材178が内挿されて固定され
ている。この受け部材178の内側には、例えばタング
ステン材のような放射線が透過され難い材質からなる円
筒状のコリメーター179が保持されている。このコリ
メーター179の内腔には、放射線検出手段としてのシ
リコンP−N接合素子などの放射線検出素子180が設
けられており、この放射線検出素子180の後方には、
コリメーター179の後端から出された信号線181が
接続され、貫通穴177内を貫通して手元側まで延び
て、図21および図22の(A)に示すカバーシース1
45の後端から延出されている。なお、このコリメータ
ー179の先端側の貫通穴177は、例えばシリコンな
どの封止材196で封入されている。
通穴177の内部のほぼフランジ169の位置には、フ
ッ素樹脂材やシリコンなどの耐熱性を有する弾性素材か
らなるリング状の受け部材178が内挿されて固定され
ている。この受け部材178の内側には、例えばタング
ステン材のような放射線が透過され難い材質からなる円
筒状のコリメーター179が保持されている。このコリ
メーター179の内腔には、放射線検出手段としてのシ
リコンP−N接合素子などの放射線検出素子180が設
けられており、この放射線検出素子180の後方には、
コリメーター179の後端から出された信号線181が
接続され、貫通穴177内を貫通して手元側まで延び
て、図21および図22の(A)に示すカバーシース1
45の後端から延出されている。なお、このコリメータ
ー179の先端側の貫通穴177は、例えばシリコンな
どの封止材196で封入されている。
【0115】また、図29に示すように、信号線181
は、放射線検出器182に接続されている。放射線検出
器182は、図28に示す放射線検出素子180から出
力される信号を増幅する増幅回路と、この増幅回路から
出力を受けて、その検出出力を測定して放射線の量を表
す信号を表示装置に出力する表示回路とからなる。放射
線検出器182は、フットスイッチ183に接続され、
このフットスイッチ183を踏むことにより放射線の量
を計測することができるようになっている。
は、放射線検出器182に接続されている。放射線検出
器182は、図28に示す放射線検出素子180から出
力される信号を増幅する増幅回路と、この増幅回路から
出力を受けて、その検出出力を測定して放射線の量を表
す信号を表示装置に出力する表示回路とからなる。放射
線検出器182は、フットスイッチ183に接続され、
このフットスイッチ183を踏むことにより放射線の量
を計測することができるようになっている。
【0116】また、図21および図29に示すように、
ハンドピース131の後端部には、超音波駆動用電源コ
ード187および電気メス処置用電源コード186の各
一端部がそれぞれ接続されている。図29に示すよう
に、これら超音波駆動用電源コード187の他端部は、
超音波処置用電源184に接続されている。また、電気
メス処置用電源コード186の他端部は、電源コード1
88を介して高周波処置用電源(電気メス電源)185
に接続されている。なお、超音波処置用電源184に
は、超音波制御用のフットスイッチ189が接続され、
また、電気メス電源185には、高周波制御用のフット
スイッチ190が接続されている。さらに、電気メス電
源185には、リード線191を介して対極板192が
接続されている。
ハンドピース131の後端部には、超音波駆動用電源コ
ード187および電気メス処置用電源コード186の各
一端部がそれぞれ接続されている。図29に示すよう
に、これら超音波駆動用電源コード187の他端部は、
超音波処置用電源184に接続されている。また、電気
メス処置用電源コード186の他端部は、電源コード1
88を介して高周波処置用電源(電気メス電源)185
に接続されている。なお、超音波処置用電源184に
は、超音波制御用のフットスイッチ189が接続され、
また、電気メス電源185には、高周波制御用のフット
スイッチ190が接続されている。さらに、電気メス電
源185には、リード線191を介して対極板192が
接続されている。
【0117】超音波切開凝固装置の使用時には、固定ハ
ンドル136に対して可動操作ハンドル137をピン1
43を中心に回動させる動作に伴って、固定刃151に
対峠した可動刃153が固定刃151に対して開閉操作
される。そして、固定刃151と可動刃153との間に
生体組織を挟んだ状態で、この生体組織を超音波振動に
より凝固および/もしくは切開する。
ンドル136に対して可動操作ハンドル137をピン1
43を中心に回動させる動作に伴って、固定刃151に
対峠した可動刃153が固定刃151に対して開閉操作
される。そして、固定刃151と可動刃153との間に
生体組織を挟んだ状態で、この生体組織を超音波振動に
より凝固および/もしくは切開する。
【0118】以上説明したように、第4の実施の形態に
おいて、次のことがいえる。 (1)切開・剥離可能な超音波切開凝固装置のハンドピ
ースに放射線検出手段を設けたため、術者がハンドピー
スと放射線検出プローブとを持ち替える必要がなく、目
的部位に到達させるために剥離や切開操作を行なってす
ぐにSLNを同定する動作に移ることができる。このた
め、SLNを同定することができればそのまま摘出操作
を行なえ、手術時間を大きく短縮することができる。 (2)放射線を検出するために例えばシリコンP−N接
合素子などの半導体検出器を用いたため、ライトガイド
光ファイバーを使用せず、導電線などのより簡単な構成
にすることができるので、ハンドピースを製造し易く、
より安価に提供することができる。
おいて、次のことがいえる。 (1)切開・剥離可能な超音波切開凝固装置のハンドピ
ースに放射線検出手段を設けたため、術者がハンドピー
スと放射線検出プローブとを持ち替える必要がなく、目
的部位に到達させるために剥離や切開操作を行なってす
ぐにSLNを同定する動作に移ることができる。このた
め、SLNを同定することができればそのまま摘出操作
を行なえ、手術時間を大きく短縮することができる。 (2)放射線を検出するために例えばシリコンP−N接
合素子などの半導体検出器を用いたため、ライトガイド
光ファイバーを使用せず、導電線などのより簡単な構成
にすることができるので、ハンドピースを製造し易く、
より安価に提供することができる。
【0119】以上説明したように、第1ないし第4の実
施の形態によれば、以下のことがいえる。
施の形態によれば、以下のことがいえる。
【0120】RI(ラジオアイソトープ)を用いるRI
法で早期の癌のSLNを特に内視鏡下外科手術で同定す
る場合、放射線が処置具の放射線検出部に放射線が入射
される状態と、放射線を遮蔽し、入射され難くされる状
態とに切り替えることができる。そして、放射線検出部
の指向性を変えてこの放射線を計測することにより、放
射線の入射方向を容易に認識することができるため、S
LNがRIを注入した部位である腫瘍部近傍にあって
も、簡単、かつ、確実に腫瘍部と区別してSLNの位置
を同定することができる。また、この処置具を操作して
SLNを切除摘出することができるので、術者の負担を
大きく軽減させることができるとともに手術時間を短縮
させることができる。
法で早期の癌のSLNを特に内視鏡下外科手術で同定す
る場合、放射線が処置具の放射線検出部に放射線が入射
される状態と、放射線を遮蔽し、入射され難くされる状
態とに切り替えることができる。そして、放射線検出部
の指向性を変えてこの放射線を計測することにより、放
射線の入射方向を容易に認識することができるため、S
LNがRIを注入した部位である腫瘍部近傍にあって
も、簡単、かつ、確実に腫瘍部と区別してSLNの位置
を同定することができる。また、この処置具を操作して
SLNを切除摘出することができるので、術者の負担を
大きく軽減させることができるとともに手術時間を短縮
させることができる。
【0121】これまで、いくつかの実施の形態について
図面を参照しながら具体的に説明したが、本発明は、上
述した実施の形態に限定されるものではなく、その要旨
を逸脱しない範囲で行なわれるすべての実施を含む。
図面を参照しながら具体的に説明したが、本発明は、上
述した実施の形態に限定されるものではなく、その要旨
を逸脱しない範囲で行なわれるすべての実施を含む。
【0122】上記説明によれば、下記の事項の発明を得
ることができる。また、各項の組み合わせも可能であ
る。
ることができる。また、各項の組み合わせも可能であ
る。
【0123】[付記]
(付記1)先端に組織を剥離・切開する一対の開閉可能
な鉗子部を有する処置具において、放射線検出手段を設
けたことを特徴とする。
な鉗子部を有する処置具において、放射線検出手段を設
けたことを特徴とする。
【0124】[課題及び目的]上述の「発明が解決しよ
うとする課題」と同様。
うとする課題」と同様。
【0125】[効果]切開・剥離可能な処置具に放射線
検出手段を設けたため、放射線検出プローブと処置具と
のトラカールからの入れ替えが不要となり、手術時間を
大きく短縮することができる。また、両者を同時に腹腔
内に挿入する場合に対しては、余計なトラカールを少な
くとも一本減らすことが可能となり、患者への侵襲をよ
り少なくすることができる。
検出手段を設けたため、放射線検出プローブと処置具と
のトラカールからの入れ替えが不要となり、手術時間を
大きく短縮することができる。また、両者を同時に腹腔
内に挿入する場合に対しては、余計なトラカールを少な
くとも一本減らすことが可能となり、患者への侵襲をよ
り少なくすることができる。
【0126】(付記2)付記1において、放射線検出手
段には、少なくとも一方の鉗子部に放射線検出部が設け
られているとともに、処置具とケーブルとを介して接続
した放射線情報が表示される表示手段を備えていること
を特徴とする。
段には、少なくとも一方の鉗子部に放射線検出部が設け
られているとともに、処置具とケーブルとを介して接続
した放射線情報が表示される表示手段を備えていること
を特徴とする。
【0127】[課題と目的]付記1と同様。
【0128】[効果]処置具のより先端に放射線検出部
を配置したため、より簡単に目的とする放射線源を同定
することができる。
を配置したため、より簡単に目的とする放射線源を同定
することができる。
【0129】(付記3)付記2において、前記放射線検
出部を設けた鉗子部に放射線が入射される入射部を複数
設け、少なくとも1つの入射部を放射線遮蔽部材で開放
および閉塞可能としたことを特徴とする。
出部を設けた鉗子部に放射線が入射される入射部を複数
設け、少なくとも1つの入射部を放射線遮蔽部材で開放
および閉塞可能としたことを特徴とする。
【0130】[課題と目的]付記1と同様。
【0131】[効果]鉗子部を開閉することにより、目
的とする放射線源をより簡単に同定することができる。
的とする放射線源をより簡単に同定することができる。
【0132】(付記4)付記1において、処置具は先端
の鉗子部に高周波電流や超音波振動のようなエネルギー
を発生させるエネルギー発生手段とケーブルを介して接
続していることを特徴とする。
の鉗子部に高周波電流や超音波振動のようなエネルギー
を発生させるエネルギー発生手段とケーブルを介して接
続していることを特徴とする。
【0133】[課題と目的]付記1と同様。
【0134】[効果]付記1と同様であり、さらにはエ
ネルギーを鉗子部に伝達できるため、より様々な生体組
織を切開・剥離・凝固させることができるので、例えば
SLNをできるだけ損傷させないように摘出する可能性
を高くすることができる。
ネルギーを鉗子部に伝達できるため、より様々な生体組
織を切開・剥離・凝固させることができるので、例えば
SLNをできるだけ損傷させないように摘出する可能性
を高くすることができる。
【0135】(付記5)付記4において、放射線検出手
段の作動中はエネルギー発生手段を停止させる制御手段
を設けたことを特徴とする。
段の作動中はエネルギー発生手段を停止させる制御手段
を設けたことを特徴とする。
【0136】[課題と目的]付記1と同様。
【0137】[効果]放射線検出中にエネルギーを発生
させることがないため、不用意・不必要な組織の損傷を
起こさせないようにすることができる。
させることがないため、不用意・不必要な組織の損傷を
起こさせないようにすることができる。
【0138】(付記6)付記4において、処置具から延
びる放射線用とエネルギー用とのケーブルを同一の軸上
に配置し、一本化したことを特徴とする。
びる放射線用とエネルギー用とのケーブルを同一の軸上
に配置し、一本化したことを特徴とする。
【0139】[課題と目的]付記1と同様。
【0140】[効果]ケーブルを一本化したため、処置
具を取り回し易くなり、操作性を向上させることができ
る。
具を取り回し易くなり、操作性を向上させることができ
る。
【0141】(付記7)付記1において、鉗子部を湾曲
させる湾曲手段を設けたことを特徴とする。
させる湾曲手段を設けたことを特徴とする。
【0142】[課題と目的]付記1と同様。
【0143】[効果]鉗子部を湾曲させることにより、
放射線検出器の指向性を容易に変えることができるた
め、より簡単に目的とする放射線源を同定することがで
きる。
放射線検出器の指向性を容易に変えることができるた
め、より簡単に目的とする放射線源を同定することがで
きる。
【0144】(付記8)先端に開閉する鉗子部と、この
先端に放射線検出部と、この放射線検出部を取り囲み、
放射線の入射を規制する放射線不透過部とを設けた処置
具において、前記放射線不透過部から前記放射線検出部
に放射線が入射する入射口を複数設けるとともに、少な
くとも1つの開口部を放射線が透過の状態と不透過の状
態とに切り替える手段を設けたことを特徴とする。
先端に放射線検出部と、この放射線検出部を取り囲み、
放射線の入射を規制する放射線不透過部とを設けた処置
具において、前記放射線不透過部から前記放射線検出部
に放射線が入射する入射口を複数設けるとともに、少な
くとも1つの開口部を放射線が透過の状態と不透過の状
態とに切り替える手段を設けたことを特徴とする。
【0145】[課題と目的]上述の「発明が解決しよう
とする課題」と同様。
とする課題」と同様。
【0146】[効果]切開・剥離可能な処置具に放射線
検出手段を設けたため、放射線検出プローブと処置具と
のトラカールからの入れ替えが不要となり、手術時間を
大きく短縮することができる。また、両者を同時に腹腔
内に挿入する場合に対しては、余計なトラカールを少な
くとも一本減らすことが可能となり、患者への侵襲をよ
り少なくすることができる。
検出手段を設けたため、放射線検出プローブと処置具と
のトラカールからの入れ替えが不要となり、手術時間を
大きく短縮することができる。また、両者を同時に腹腔
内に挿入する場合に対しては、余計なトラカールを少な
くとも一本減らすことが可能となり、患者への侵襲をよ
り少なくすることができる。
【0147】(付記9)先端に鉗子部が接続された挿入
部と、この挿入部の基端に設けられた手元部とを有する
外科手術用処置具において、前記鉗子部には、放射線発
生源から発せられた放射線が検出される放射線検出部が
設けられ、この放射線検出部には、検出された放射線の
信号が出力される信号出力手段にこの信号が伝達される
検出信号伝達手段が接続されていることを特徴とする。
部と、この挿入部の基端に設けられた手元部とを有する
外科手術用処置具において、前記鉗子部には、放射線発
生源から発せられた放射線が検出される放射線検出部が
設けられ、この放射線検出部には、検出された放射線の
信号が出力される信号出力手段にこの信号が伝達される
検出信号伝達手段が接続されていることを特徴とする。
【0148】[課題と目的]付記1と同様。
【0149】[効果]付記8と同様。
【0150】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
放射線発生源を容易に同定することができるとともに、
このような放射線発生源を摘出することができる外科手
術用処置具を提供することができる。
放射線発生源を容易に同定することができるとともに、
このような放射線発生源を摘出することができる外科手
術用処置具を提供することができる。
【図1】図1は、第1の実施の形態にかかる外科手術用
処置具、並びにこの処置具を作動させるために接続され
た装置を示す概略図。
処置具、並びにこの処置具を作動させるために接続され
た装置を示す概略図。
【図2】図2は、図1に示す鉗子部の概略的な拡大図。
【図3】図3は、図2に示すA方向から見た鉗子部の概
略的な上面図。
略的な上面図。
【図4】図4は、図2に示すB方向から見た鉗子部およ
び挿入部の概略図。
び挿入部の概略図。
【図5】図5は、図2に示す鉗子部の挿入部の軸方向に
沿うとともに、紙面に平行な線に沿って切断したときの
断面図。
沿うとともに、紙面に平行な線に沿って切断したときの
断面図。
【図6】図6は、図5に示す鉗子部をC−C線に沿って
先端方向を見たときの断面図。
先端方向を見たときの断面図。
【図7】図7は、図5に示す鉗子部が開いた状態を示す
断面図。
断面図。
【図8】図8は、図1に示す集中表示パネルを示す概略
図。
図。
【図9】図9は、リンパ節転移がないと想定される早期
の胃癌に対して内視鏡下外科手術を行なう場合の概略
図。
の胃癌に対して内視鏡下外科手術を行なう場合の概略
図。
【図10】図10は、リンパ節転移がないと想定される
早期の胃癌に対して内視鏡下外科手術を行なう場合の概
略図。
早期の胃癌に対して内視鏡下外科手術を行なう場合の概
略図。
【図11】図11は、リンパ節転移がないと想定される
早期の胃癌に対して内視鏡下外科手術を行なう場合の概
略図。
早期の胃癌に対して内視鏡下外科手術を行なう場合の概
略図。
【図12】図12は、リンパ節転移がないと想定される
早期の胃癌に対して内視鏡下外科手術を行なう場合の概
略図。
早期の胃癌に対して内視鏡下外科手術を行なう場合の概
略図。
【図13】図13は、第2の実施の形態にかかる外科手
術用処置具、並びにこの処置具を作動させるために接続
された装置を示す概略図。
術用処置具、並びにこの処置具を作動させるために接続
された装置を示す概略図。
【図14】図14は、第2の実施の形態にかかる外科手
術用処置具の断面図、並びにこの処置具を作動させるた
めに接続された回路を示す概略図。
術用処置具の断面図、並びにこの処置具を作動させるた
めに接続された回路を示す概略図。
【図15】図15は、リンパ節転移がないと想定される
早期の胃癌に対して内視鏡下外科手術を行なう場合の概
略図。
早期の胃癌に対して内視鏡下外科手術を行なう場合の概
略図。
【図16】図16の(a)および(b)は、第3の実施
の形態にかかる外科手術用処置具を示す概略図。
の形態にかかる外科手術用処置具を示す概略図。
【図17】図17は、図16に示す処置具の挿入部の軸
方向に沿うとともに、紙面に平行な線に沿って切断した
ときの断面図。
方向に沿うとともに、紙面に平行な線に沿って切断した
ときの断面図。
【図18】図18は、図17に示す鉗子部をD−D線に
沿って先端方向を見たときの断面図。
沿って先端方向を見たときの断面図。
【図19】図19の(a)および(b)は、リンパ節転
移がないと思われる早期胃癌に対して内視鏡下外科手術
を行なう場合の概略図。
移がないと思われる早期胃癌に対して内視鏡下外科手術
を行なう場合の概略図。
【図20】図20の(a)および(b)は、リンパ節転
移がないと想定される早期の胃癌に対して内視鏡下外科
手術を行なう場合の概略図。
移がないと想定される早期の胃癌に対して内視鏡下外科
手術を行なう場合の概略図。
【図21】図21は、第4の実施の形態にかかる超音波
切開凝固装置のハンドピースを示す概略的な斜視図。
切開凝固装置のハンドピースを示す概略的な斜視図。
【図22】図22の(A)は、図21に示すハンドピー
スの内部ユニットを示す概略的な斜視図、図22の
(b)は、図21に示すハンドピースの外部ユニットを
示す概略的な斜視図。
スの内部ユニットを示す概略的な斜視図、図22の
(b)は、図21に示すハンドピースの外部ユニットを
示す概略的な斜視図。
【図23】図23の(A)は、図21に示すハンドピー
スの挿入部シースの軸方向に沿うとともに、紙面に平行
な線に沿って切断したときの断面図、図23の(B)
は、(A)に示す操作ノブをB−B線に沿って先端方向
を見たときの概略的な断面図。
スの挿入部シースの軸方向に沿うとともに、紙面に平行
な線に沿って切断したときの断面図、図23の(B)
は、(A)に示す操作ノブをB−B線に沿って先端方向
を見たときの概略的な断面図。
【図24】図24の(A)は、図22の(A)に示す内
部ユニットを分解したときの概略的な分解斜視図、図2
4の(B)は、図22の(A)に示す内部ユニットのプ
ローブの概略的な斜視図、図24の(C)は、プローブ
147における超音波振動を各節部nの部分に示す概略
的な斜視図。
部ユニットを分解したときの概略的な分解斜視図、図2
4の(B)は、図22の(A)に示す内部ユニットのプ
ローブの概略的な斜視図、図24の(C)は、プローブ
147における超音波振動を各節部nの部分に示す概略
的な斜視図。
【図25】図25の(A)は、図24の(A)および
(B)を互いに装着したときの側方から見た概略図、図
25の(B)は、(A)に示すB−B線に沿う固定刃の
断面図、図25の(C)は、(A)に示すC−C線に沿
う断面図。
(B)を互いに装着したときの側方から見た概略図、図
25の(B)は、(A)に示すB−B線に沿う固定刃の
断面図、図25の(C)は、(A)に示すC−C線に沿
う断面図。
【図26】図26は、図21に示すハンドピースの先端
の概略的な拡大図。
の概略的な拡大図。
【図27】図27の(A)は、図26に示すハンドピー
スを固定刃に対して閉じたときのハンドピースの先端部
の概略的な断面図、図27の(B)は、図26に示す可
動刃を固定刃に対して開いたときのハンドピースの先端
方向から基端方向を見たときの概略図。
スを固定刃に対して閉じたときのハンドピースの先端部
の概略的な断面図、図27の(B)は、図26に示す可
動刃を固定刃に対して開いたときのハンドピースの先端
方向から基端方向を見たときの概略図。
【図28】図28は、図25の(A)に示すプローブの
軸方向に沿うとともに、紙面に平行な線に沿って切断し
たときの断面図。
軸方向に沿うとともに、紙面に平行な線に沿って切断し
たときの断面図。
【図29】図29は、超音波切開凝固装置のシステム全
体の概略図。
体の概略図。
1…処置具、2…挿入部、3…手元部、12…鉗子部、
21…ワイヤ、24…シンチレーションクリスタル、2
6…ライトガイド光ファイバー、30…放射線検出器
21…ワイヤ、24…シンチレーションクリスタル、2
6…ライトガイド光ファイバー、30…放射線検出器
Claims (3)
- 【請求項1】 先端に鉗子部が接続された挿入部と、 この挿入部の基端に設けられた手元部とを有する外科手
術用処置具において、 前記鉗子部には、放射線発生源から発せられた放射線が
検出される放射線検出部が設けられ、 この放射線検出部には、検出された放射線の信号が出力
される信号出力手段にこの信号が伝達される検出信号伝
達手段が接続されていることを特徴とする外科手術用処
置具。 - 【請求項2】 前記鉗子部は、前記放射線発生源から発
せられた放射線が、前記放射線検出部に直接入射される
状態と、前記放射線検出部への入射が規制される状態と
に切り替え可能に形成されていることを特徴とする請求
項1に記載の外科手術用処置具。 - 【請求項3】 前記鉗子部は、エネルギーが伝達され得
る放射線発生源処置手段に接続されていることを特徴と
する請求項1もしくは2に記載の外科手術用処置具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001274167A JP2003079634A (ja) | 2001-09-10 | 2001-09-10 | 外科手術用処置具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001274167A JP2003079634A (ja) | 2001-09-10 | 2001-09-10 | 外科手術用処置具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003079634A true JP2003079634A (ja) | 2003-03-18 |
Family
ID=19099262
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001274167A Withdrawn JP2003079634A (ja) | 2001-09-10 | 2001-09-10 | 外科手術用処置具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003079634A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
2001
- 2001-09-10 JP JP2001274167A patent/JP2003079634A/ja not_active Withdrawn
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JP7196088B2 (ja) | 2016-11-16 | 2022-12-26 | エシコン エルエルシー | 洗浄を容易にするために取り外し可能な部分を有する外科用器具 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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