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JPH0610305A - 舗装方法及び舗装用組成物 - Google Patents

舗装方法及び舗装用組成物

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Publication number
JPH0610305A
JPH0610305A JP16496392A JP16496392A JPH0610305A JP H0610305 A JPH0610305 A JP H0610305A JP 16496392 A JP16496392 A JP 16496392A JP 16496392 A JP16496392 A JP 16496392A JP H0610305 A JPH0610305 A JP H0610305A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pavement
weight
parts
soil
cement
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP16496392A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuaki Ogata
一明 緒方
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
OGATA KENSETSU KK
Original Assignee
OGATA KENSETSU KK
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Filing date
Publication date
Application filed by OGATA KENSETSU KK filed Critical OGATA KENSETSU KK
Priority to JP16496392A priority Critical patent/JPH0610305A/ja
Publication of JPH0610305A publication Critical patent/JPH0610305A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】舗装面からの照り返しや反射熱が少なく残土処
分の問題がないという土舗装の利点をそのまま保持し
て、しかも強度が大きくて耐久性の優れた舗装面を形成
することができる舗装方法を提供する。 【構成】セメント200重量部に対して土質材料200
0〜3000重量部を均一に混合したのち、該混合物に
対して最適含水比を中心として上下10%の範囲の含水
量となるに必要な量の添加水であって15〜20重量部
の無機系硬化剤NSCを含有するものを配合し、均一に
混合して舗装用組成物を得、次いで好ましくは路床面に
水やセメントミルクなどを散布又は塗布して湿潤状態と
した路床面上に該組成物を敷き均し締め固める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は駐車場、運動場、公園、
サイクリングコース、遊歩道、自然道、あるいは車道、
歩道等の一般道路などを舗装する方法、及びそれに適し
た舗装用組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から道路等を舗装するにあたって
は、一般的に耐久性が高いとされているアスファルト舗
装やコンクリート舗装が利用されることが多い。しかし
これらの舗装は夏場の照り返しが大きいという欠点があ
るから、公園や遊歩道などの快適性が重要視される場所
には、耐久性が劣っても透水性がありかつ快適に歩行が
できる土舗装が採用されることが多かった。このような
土舗装は施工現場から発生する土質材料を利用するの
で、アスファルト舗装やコンクリート舗装のように砂利
や砂等の骨材を必ずしも必要としないから、残土の搬出
処分などの問題がなく、施工面積の大小にかかわらず比
較的簡便に施工ができる利点がある。
【0003】こうした従来の土舗装は、路盤の土壌を削
り取って結合剤と混合し、この混合土壌を敷き均して散
水したのち転圧するなどの方法によって行われていた。
しかしこのような土舗装は簡単に施工できる反面で舗装
面の強度が不均一になりやすく、従って部分的な浸食や
ひび割れが発生し易いという問題があり、また冬場には
霜や凍結による舗装面の劣化が起こり易いという欠点が
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、舗装
面からの照り返しや反射熱が少なく残土処分の問題がな
いという土舗装の利点をそのまま保持して、しかも強度
が大きくて耐久性の優れた舗装面を形成することができ
る舗装方法を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明の舗装方法は、セメント200重量部に対
して土質材料2000〜3000重量部を均一に混合し
たのち、該混合物に対して最適含水比を中心として上下
10%の範囲の含水量となるに必要な量の添加水であっ
て15〜20重量部の無機系硬化剤NSCを含有するも
のを配合し、均一に混合して舗装用組成物を得、次いで
該組成物を湿潤状態の路床面上に敷き均し締め固める方
法である。そして本発明の舗装方法を実施するにあたっ
ては、湿潤状態の路床面を準備するのに、路床面に水や
セメントミルクなどを散布又は塗布する方法を利用する
のが好ましい。
【0006】また本発明の舗装方法において用いられる
舗装用組成物は、セメント200重量部と土質材料20
00〜3000重量部との均一混合物と、該混合物に対
して最適含水比を中心として上下10%の範囲の含水量
となるに必要な量の添加水であって15〜20重量部の
無機系硬化剤NSCを含有するものとを均一に混合して
なるものである。
【0007】本発明の舗装用組成物に用いられるセメン
トは、ポルトランドセメント、高炉セメント、アルミナ
セメントなど適宜のものを用いることができ、特に限定
されない。また土質材料は、砂質土、粘性土、火山灰、
シラス、ヘドロ等、どのようなものであっても利用する
ことができる。
【0008】本発明の舗装用組成物におけるセメントと
土質材料との配合比は、セメント200重量部に対して
土質材料2000〜3000重量部であるが、かかる混
合物に対して配合する水の量は、以下のようにして算出
する。すなわち、あらかじめJIS A−1210に規
定された方法に従って、土質材料についての最大締め固
め密度が得られる最適含水比を求めておく。一方予備試
験によって求めておいた土質材料の現実の含水量から、
予定したバッチ混合物の中に含まれるであろう水分の重
量を計算し、最適含水比から計算された配合水量から差
し引いて添加水量を算出する。この際、土質材料とセメ
ントとの合計量に対する添加水量を求めるのが良い。
【0009】こうして算出された添加水量は無機系硬化
剤NSCを含むので、正味の仕込み水量は前記の添加水
量から無機系硬化剤NSCの量を差し引いた量となる
が、実際に配合される合計の添加水量は、得られる舗装
用組成物の最適含水比を中心として上下10%の範囲の
含水量となるに必要な範囲内で調整することができる。
なお無機系硬化剤NSCの添加量は、セメント200重
量部に対して15〜20重量部であるのがよい。
【0010】このような各材料の混合は、固定式あるい
は移動式のミキサー、たとえばコンクリートミキサーの
ような装置を用いて実施することができる。また、混合
順序はまず土質材料とセメントを均一になるよう混合
し、次いで所定量の水と無機系硬化剤NSC(NSC化
学工業(株)製、土木用)とを添加して更に均一に混合
する。このようにして得られた本発明の舗装用組成物は
湿った状態の柔らかい塊であり、流動性がない。
【0011】本発明の舗装方法においては、上記の舗装
用組成物を所定の施工現場までダンプトラックなどによ
って搬入し、必要に応じて散水やセメントミルクの塗付
などによって湿潤状態とした路床面上にたとえばアスフ
ァルトフィニッシャー等の敷き均し機械などを用い、ま
たは必要に応じて人力作業を併用して所定の均一な厚さ
となるように敷き均す。次に、たとえばマカダムローラ
ーやタイヤローラー等の転圧機械などを用いて初期及び
二次転圧し、更にコンバインドローラーやハンドガイド
式ローラー等の転圧機械を用いて仕上げ転圧を行う。こ
れらの転圧はいずれも無振動転圧であることが望まし
い。
【0012】
【作用】本発明の舗装方法によれば、従来の土舗装に比
べて平坦性に優れた均一な舗装ができ、また転圧機械の
種類や転圧回数を変えることにより締め固め率を変化さ
せ、舗装面の強度や透水性を自由に調整することができ
る。また施工直後から高い強度を示すばかりでなく、長
期にわたって強度が増進して風化が起こり難い。従っ
て、道路等のほか駐車場や運動施設などの舗装面を施工
するに適した工法ということができる。
【0013】
【実施例】セメント200kgと山砂2650kgとをプラ
ントミキサーに投入して1分間混合し、次いで18kgの
NSC化学工業(株)製の無機系特殊硬化剤NSCを混
合した水350kgを添加して更に3分間均一に混合し、
本発明の舗装用組成物Aを得た。
【0014】あらかじめ平坦に均して転圧した上に散水
して湿潤状態に調整した路床面に、この舗装用組成物A
を厚さ10cmとなるよう敷き均し、転圧機械を用いて厚
さ6cmとなるよう締め固め、更に同様にして舗装用組成
物Aを重ねて敷き均し転圧することにより全体の厚さが
12cmとなるように舗装を行った。その後軽く散水を行
い、そのまま24時間養生したのちコアーマシンを用い
て径5cm、高さ10cmの円柱体を切り取って1日経過後
の試験用試料を得た。この試料について圧縮破壊試験を
行って破壊強度 kg/cm2 を求めたほか、同様の試験用試
料を更に室内で空気中養生し、3日後、7日後、28日
後、及び56日後にそれぞれ圧縮破壊試験を行って破壊
強度を求め、それらの結果を表1に示した。
【0015】また、本発明で用いた無機系特殊硬化剤N
SCの代わりに、市販のセメント系硬化剤であるソルス
ター(B社製、商品名)、ハードキープ(C社製、商品
名)及びシュタインR(D社製、商品名)を採り、それ
ぞれ200kgをセメントに置き換えて使用した他、硬化
剤を含まない水350kgを添加水として使用して、本発
明と同様の操作によって比較用の舗装用組成物B、C及
びDを得た。また、市販のセメント硬化剤であるラウン
ドケミック(E社製、商品名)はその1kgを添加水中に
溶解して使用し、比較用の舗装用組成物Eを得た。これ
らの舗装用組成物B、C、D及びEについても本発明と
同様の操作によって舗装を実施し、更に同様にしてそれ
ぞれ1日後の試験用試料を得、1、3、7、14、28
及び56日後の破壊強度を求めた。これらの結果も表1
に併せて示した。
【0016】
【表1】 表 1 各種硬化剤配合舗装体の破壊強度 ( kg/cm2 ) ─────────────────────────────────── 舗装用組成物 A B* * * * ─────────────────────────────────── 養生日数 1 28.0 5.9 14.3 16.3 27.1 3 43.8 13.6 27.1 37.7 32.2 7 57.1 32.4 37.9 47.0 35.1 28 80.6 35.8 47.6 63.7 36.5 56 99.5 36.3 48.0 65.2 36.9 ─────────────────────────────────── *: 比較例
【0017】前記の1日後の試験用試料と同時に採取し
た同形状の試験用試料について、続いて2日間室内で空
気中養生を行い、その後−15℃の冷凍庫中に入れて凍
結させて24時間放置し、次いで20℃の室内に取り出
して自然解凍し24時間放置する操作を2回繰り返し
た。そして7日後に圧縮破壊試験を行って破壊強度を求
め、1日後から7日後までの間室内で空気中養生を行っ
た同様な試験用試料の破壊強度と比較して、強度低下率
を算出した。このようにして本発明の舗装用組成物Aと
比較用の舗装用組成物B、C、D及びEについて凍結融
解による強度低下率を調べた結果を、表2に示した。
【0018】
【表2】 表 2 各種硬化剤配合舗装体の耐凍結劣化性(3日後2回) ─────────────────────────────────── 舗装用組成物 A B* * * * ─────────────────────────────────── 破壊強度( kg/cm2 ) 7日空気中養生 57.1 32.4 37.9 47.0 35.1 凍結融解2回 50.9 25.7 27.1 35.4 22.7 強度低下率(%) 10.9 20.7 28.5 24.7 35.3 ─────────────────────────────────── *: 比較例
【0019】前記の1日後の試験用試料と同時に採取し
た同形状の試験用試料について続いて19日間室内での
空気中養生を行い、その後−15℃の冷凍庫中に入れて
凍結させて24時間放置し、次いで20℃の室内に取り
出して自然解凍し24時間放置する操作を4回繰り返し
た。そして28日後に圧縮破壊試験を行って破壊強度を
求め、1日後から28日後までの間室内で空気中養生を
行った同様な試験用試料の破壊強度と比較して、強度低
下率を算出した。このようにして本発明の舗装用組成物
Aと比較用の舗装用組成物B、C、D及びEについて凍
結融解による強度低下率を調べた結果を、表3に示し
た。
【0020】
【表3】 表 3 各種硬化剤配合舗装体の耐凍結劣化性(20日後4回) ─────────────────────────────────── 舗装用組成物 A B* * * * ─────────────────────────────────── 破壊強度( kg/cm2 ) 28日空気中養生 80.6 35.8 47.6 63.7 36.5 凍結融解4回 77.0 28.4 35.7 51.2 24.5 強度低下率(%) 4.5 20.7 24.9 19.6 33.0 ─────────────────────────────────── *: 比較例
【0021】以上の結果を見ると、本発明の舗装用組成
物によって得た舗装体は圧縮強度が優れるばかりでな
く、凍結融解による劣化が少なく、優れた耐久性を有し
ていることがわかる。
【0022】
【発明の効果】本発明の舗装用組成物を用いて施工した
舗装体は、従来の土舗装の特長である夏場の照り返しが
少なくて自然の環境を生かせることや、また施工に際し
て現場で発生する土壌を利用するので廃土が発生せず、
経済的でもあるという利点をそのまま保持しておりなが
ら、従来の土舗装の欠点である冬場の霜による表面劣化
や強度低下がなく、耐久性が大幅に改良されている。し
かも従来のセメントを用いた土舗装に比べて著しく強度
が大きく、また均質で平坦性のよい舗装ができて施工能
率が高いから、車道、歩道、サイクリングコース、遊歩
道、自然道等の道路ばかりでなく駐車場、運動場、公園
等の広場などの舗装にも広く利用できるものである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セメント200重量部に対して土質材料
    2000〜3000重量部を均一に混合したのち、該混
    合物に対して最適含水比を中心として上下10%の範囲
    の含水量となるに必要な量の添加水であって15〜20
    重量部の無機系硬化剤NSCを含有するものを配合し、
    均一に混合して舗装用組成物を得、次いで該組成物を湿
    潤状態の路床面上に敷き均し締め固めることを特徴とす
    る舗装方法。
  2. 【請求項2】 水又はセメントミルクを路床面に散布又
    は塗布することにより湿潤状態の路床面を準備する請求
    項1記載の舗装方法。
  3. 【請求項3】 セメント200重量部と土質材料200
    0〜3000重量部との均一混合物と、該混合物に対し
    て最適含水比を中心として上下10%の範囲の含水量と
    なるに必要な量の添加水であって15〜20重量部の無
    機系硬化剤NSCを含有するものとを均一に混合してな
    ることを特徴とする舗装用組成物。
JP16496392A 1992-06-23 1992-06-23 舗装方法及び舗装用組成物 Pending JPH0610305A (ja)

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Legal Events

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Effective date: 19950328