JPH0598210A - プレコート鋼板 - Google Patents
プレコート鋼板Info
- Publication number
- JPH0598210A JPH0598210A JP26038391A JP26038391A JPH0598210A JP H0598210 A JPH0598210 A JP H0598210A JP 26038391 A JP26038391 A JP 26038391A JP 26038391 A JP26038391 A JP 26038391A JP H0598210 A JPH0598210 A JP H0598210A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mol
- acid
- polyester resin
- resin
- bisphenol
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Laminated Bodies (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
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- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 金属板上に、芳香族ジカルボン酸を含有する
ジカルボン酸と、ビスフェノールAのエチレンオキサイ
ド及び/又はプロピレンオキサイド付加物及び脂肪族グ
リコールから成るポリエステル樹脂並びにアミノ樹脂を
含有する下塗り塗料から成る下塗り塗膜、及びポリエス
テル樹脂を含有する上塗り塗料から成る上塗り塗膜を有
するプレコート鋼板。 【効果】 格段に優れた深絞り加工性を発揮し、電気製
品の部材に使用が可能となり、生産性の向上が期待でき
る。
ジカルボン酸と、ビスフェノールAのエチレンオキサイ
ド及び/又はプロピレンオキサイド付加物及び脂肪族グ
リコールから成るポリエステル樹脂並びにアミノ樹脂を
含有する下塗り塗料から成る下塗り塗膜、及びポリエス
テル樹脂を含有する上塗り塗料から成る上塗り塗膜を有
するプレコート鋼板。 【効果】 格段に優れた深絞り加工性を発揮し、電気製
品の部材に使用が可能となり、生産性の向上が期待でき
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は優れた絞り加工性、プレ
ス加工性を有し、耐蝕性、耐キズ付性、塗膜密着性に優
れたプレコート鋼板に関するものである。
ス加工性を有し、耐蝕性、耐キズ付性、塗膜密着性に優
れたプレコート鋼板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】溶融亜鉛メッキ鋼板、電気亜鉛メッキ鋼
板、アルミ−亜鉛合金メッキ鋼板、亜鉛−鉄合金メッキ
鋼板、アルミ板及びステンレス鋼板等にコイル塗装ライ
ン又はフローコーターラインで塗装されたプレコート鋼
板は屋根材、壁材等の建材用途及び電気機器の外板、部
品等の器物加工用途に主として使用されている。プレコ
ート鋼板は冷蔵庫ドア、冷蔵庫側天板、VTR、冷凍シ
ョーケース、石油ストーブ、オーブントースター、螢光
灯反射板、洗濯機、エアコン室外機等の構造材料及び部
品として使用されている。これ等プレコート鋼板はプレ
ス加工、ロール成型加工、折り曲げ成型加工等により加
工されている。従って加工部に塗膜の亀裂が入らない柔
軟性に富んだ塗膜が要求されている。
板、アルミ−亜鉛合金メッキ鋼板、亜鉛−鉄合金メッキ
鋼板、アルミ板及びステンレス鋼板等にコイル塗装ライ
ン又はフローコーターラインで塗装されたプレコート鋼
板は屋根材、壁材等の建材用途及び電気機器の外板、部
品等の器物加工用途に主として使用されている。プレコ
ート鋼板は冷蔵庫ドア、冷蔵庫側天板、VTR、冷凍シ
ョーケース、石油ストーブ、オーブントースター、螢光
灯反射板、洗濯機、エアコン室外機等の構造材料及び部
品として使用されている。これ等プレコート鋼板はプレ
ス加工、ロール成型加工、折り曲げ成型加工等により加
工されている。従って加工部に塗膜の亀裂が入らない柔
軟性に富んだ塗膜が要求されている。
【0003】柔軟性に富んだ塗膜を得るために、下塗り
塗膜にはテレフタル酸、イソフタル酸、アジピン酸等の
ジカルボン酸、エチレングリコール、ネオペンチルグリ
コール等のグリコール成分から合成された高分子ポリエ
ステル樹脂が使用されている。又、上塗り塗膜には柔軟
性に富んだアクリル樹脂或いは線状高分子ポリエステル
樹脂が一般的に骨格樹脂として使用されている。上塗り
塗膜は汚染性、硬度、鮮映性に優れている事が要求され
折り曲げ加工性を重視し塗膜ガラス転移温度を下げると
これ等性能が低下する傾向にある。従って下塗り塗膜は
上塗り塗膜と比較し柔軟性に富んだ高分子ポリエステル
樹脂を骨格樹脂として使用し、下塗り塗膜のガラス転移
温度を5〜20℃の範囲に設定することによりプレス加
工、ロール成型加工、折り曲げ成型加工等の加工に対応
してきた。
塗膜にはテレフタル酸、イソフタル酸、アジピン酸等の
ジカルボン酸、エチレングリコール、ネオペンチルグリ
コール等のグリコール成分から合成された高分子ポリエ
ステル樹脂が使用されている。又、上塗り塗膜には柔軟
性に富んだアクリル樹脂或いは線状高分子ポリエステル
樹脂が一般的に骨格樹脂として使用されている。上塗り
塗膜は汚染性、硬度、鮮映性に優れている事が要求され
折り曲げ加工性を重視し塗膜ガラス転移温度を下げると
これ等性能が低下する傾向にある。従って下塗り塗膜は
上塗り塗膜と比較し柔軟性に富んだ高分子ポリエステル
樹脂を骨格樹脂として使用し、下塗り塗膜のガラス転移
温度を5〜20℃の範囲に設定することによりプレス加
工、ロール成型加工、折り曲げ成型加工等の加工に対応
してきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、絞り加工や厳
しいプレス成型加工を必要とする複雑な形状をした器
物、部品の場合には、塗膜は引っ張り、収縮が繰り返さ
れ下塗り塗膜の素材に対する密着性の劣化が起こり塗膜
剥離が発生する。又プレス成型加工においては、金型が
塗膜を擦るため素材まで達する塗膜剥離が発生し易く、
絞り加工や厳しいプレス成型加工を必要とする複雑な形
状をした器物、部品にはプレコート鋼板は産業上利用が
不可能であった。
しいプレス成型加工を必要とする複雑な形状をした器
物、部品の場合には、塗膜は引っ張り、収縮が繰り返さ
れ下塗り塗膜の素材に対する密着性の劣化が起こり塗膜
剥離が発生する。又プレス成型加工においては、金型が
塗膜を擦るため素材まで達する塗膜剥離が発生し易く、
絞り加工や厳しいプレス成型加工を必要とする複雑な形
状をした器物、部品にはプレコート鋼板は産業上利用が
不可能であった。
【0005】本発明の目的は、絞り加工や厳しいプレス
成型加工が可能なプレコート鋼板を提供することにあ
る。
成型加工が可能なプレコート鋼板を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上記の課題
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成する
に至った。
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成する
に至った。
【0007】本発明は、金属板上に、(1)芳香族ジカ
ルボン酸を含有するジカルボン酸とビスフェノールAの
エチレンオキサイド及び/又はプロピレンオキサイド付
加物及び脂肪族グリコールとから成るポリエステル樹脂
並びに(2)ポリイソシアネート樹脂及びアミノ樹脂か
ら成る群から選ばれる硬化剤を含有する下塗り塗料から
成る下塗り塗膜及びポリエステル樹脂を含有する上塗り
塗料から成る上塗り塗膜を有するプレコート鋼板に関す
る。
ルボン酸を含有するジカルボン酸とビスフェノールAの
エチレンオキサイド及び/又はプロピレンオキサイド付
加物及び脂肪族グリコールとから成るポリエステル樹脂
並びに(2)ポリイソシアネート樹脂及びアミノ樹脂か
ら成る群から選ばれる硬化剤を含有する下塗り塗料から
成る下塗り塗膜及びポリエステル樹脂を含有する上塗り
塗料から成る上塗り塗膜を有するプレコート鋼板に関す
る。
【0008】本発明のプレコート鋼板は、下記組成を有
するポリエステル樹脂にポリイソシアネート樹脂及びア
ミノ樹脂の1種類又は2種類以上を配合してなる下塗り
塗料を塗装したものである。
するポリエステル樹脂にポリイソシアネート樹脂及びア
ミノ樹脂の1種類又は2種類以上を配合してなる下塗り
塗料を塗装したものである。
【0009】(1)芳香族ジカルボン酸及び必要に応じ
て芳香族ジカルボン酸以外のジカルボン酸と(2)ビス
フェノールAのエチレンオキサイド又は/及びプロピレ
ンオキサイド付加物および脂肪族グリコールからなるポ
リエステル樹脂。
て芳香族ジカルボン酸以外のジカルボン酸と(2)ビス
フェノールAのエチレンオキサイド又は/及びプロピレ
ンオキサイド付加物および脂肪族グリコールからなるポ
リエステル樹脂。
【0010】尚、脂肪族グリコールとしては炭素数2〜
6のものが好ましい。また、ビスフェノールAのエチレ
ンオキサイド又は/及びプロピレンオキサイド付加物と
しては、化1で示されるものが好ましい。
6のものが好ましい。また、ビスフェノールAのエチレ
ンオキサイド又は/及びプロピレンオキサイド付加物と
しては、化1で示されるものが好ましい。
【0011】
【化1】
【0012】(式中、R1、R2は水素またはメチル基
であり、m、nはそれぞれ1以上の数であると同時に2
≦m+n≦6である。)
であり、m、nはそれぞれ1以上の数であると同時に2
≦m+n≦6である。)
【0013】本発明の下塗り塗膜に使用されるポリエス
テル樹脂中の芳香族ジカルボン酸としてはテレフタル
酸、イソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸等
が使用できる。これ等芳香族ジカルボン酸は任意に選択
できるが塗膜物性、特に加工性の点からテレフタル酸、
イソフタル酸の使用が好ましい。又芳香族ジカルボン酸
以外のジカルボン酸としては、コハク酸、アジピン酸、
アゼライン酸、セバシン酸、ドデカンジオン酸、ダイマ
ー酸等の脂肪族ジカルボン酸、及び1,4−シクロヘキ
サンジカルボン酸、1,3−シクロヘキサンジカルボン
酸等の脂環族ジカルボン酸を挙げることができる。ま
た、これ等脂肪族ジカルボン酸または/及び脂環族ジカ
ルボン酸の一部を塗膜性能の許す範囲内、望ましくは1
0モル%以下で2−ヒドロシキエトキシ安息香酸、ε−
カプロラクトン等のヒドロキシカルボン酸あるいはその
環状エステルを使用することができる。
テル樹脂中の芳香族ジカルボン酸としてはテレフタル
酸、イソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸等
が使用できる。これ等芳香族ジカルボン酸は任意に選択
できるが塗膜物性、特に加工性の点からテレフタル酸、
イソフタル酸の使用が好ましい。又芳香族ジカルボン酸
以外のジカルボン酸としては、コハク酸、アジピン酸、
アゼライン酸、セバシン酸、ドデカンジオン酸、ダイマ
ー酸等の脂肪族ジカルボン酸、及び1,4−シクロヘキ
サンジカルボン酸、1,3−シクロヘキサンジカルボン
酸等の脂環族ジカルボン酸を挙げることができる。ま
た、これ等脂肪族ジカルボン酸または/及び脂環族ジカ
ルボン酸の一部を塗膜性能の許す範囲内、望ましくは1
0モル%以下で2−ヒドロシキエトキシ安息香酸、ε−
カプロラクトン等のヒドロキシカルボン酸あるいはその
環状エステルを使用することができる。
【0014】本発明のポリエステル樹脂は芳香族ジカル
ボン酸を70〜100モル%、より望ましくは85〜1
00モル%、及び芳香族ジカルボン酸以外のジカルボン
酸を30〜0モル%、より望ましくは15〜0モル%と
することが好ましい。芳香族ジカルボン酸が70モル%
未満で芳香族ジカルボン酸以外のジカルボン酸が30モ
ル%を越えるときは、耐蝕性が低下する。
ボン酸を70〜100モル%、より望ましくは85〜1
00モル%、及び芳香族ジカルボン酸以外のジカルボン
酸を30〜0モル%、より望ましくは15〜0モル%と
することが好ましい。芳香族ジカルボン酸が70モル%
未満で芳香族ジカルボン酸以外のジカルボン酸が30モ
ル%を越えるときは、耐蝕性が低下する。
【0015】ビスフェノールAのエチレンオキサイド付
加物としてはビスフェノールAの2.3モルエチレンオ
キサイド付加物、ビスフェノールAの3モルエチレンオ
キサイド付加物、ビスフェノールAの4モルエチレンオ
キサイド付加物などがある。ビスフェノールAのプロピ
レンオキサイド付加物としてはビスフェノールAの2.
5モルプロピレンオキサイド付加物、ビスフェノールA
の4.4モルプロピレンオキサイド付加物、ビスフェノ
ールAの5モルプロピレンオキサイド付加物などがあ
る。
加物としてはビスフェノールAの2.3モルエチレンオ
キサイド付加物、ビスフェノールAの3モルエチレンオ
キサイド付加物、ビスフェノールAの4モルエチレンオ
キサイド付加物などがある。ビスフェノールAのプロピ
レンオキサイド付加物としてはビスフェノールAの2.
5モルプロピレンオキサイド付加物、ビスフェノールA
の4.4モルプロピレンオキサイド付加物、ビスフェノ
ールAの5モルプロピレンオキサイド付加物などがあ
る。
【0016】脂肪族グリコールとしてはエチレングリコ
ール、プロピレングリコール、1,3−プロパンジオー
ル、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオー
ル、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコー
ル、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコールな
どがある。これら脂肪族グリコールの一部を塗膜性能の
許す範囲内、望ましくは10モル%以下で1,4−シク
ロヘキサンジメタノールのごとき脂環族グリコールを使
用することができる。
ール、プロピレングリコール、1,3−プロパンジオー
ル、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオー
ル、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコー
ル、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコールな
どがある。これら脂肪族グリコールの一部を塗膜性能の
許す範囲内、望ましくは10モル%以下で1,4−シク
ロヘキサンジメタノールのごとき脂環族グリコールを使
用することができる。
【0017】本発明の下塗り塗膜に使用されるポリエス
テル樹脂は、ビスフェノールAのエチレンオキサイドま
たは/およびプロピレンオキサイド付加物を30〜95
モル%、および脂肪族グリコールを70〜5モル%とす
ることが好ましく、ビスフェノールAのエチレンオキサ
イドまたは/およびプロピレンオキサイド付加物が20
モル%で炭素数2〜6の脂肪族グリコールが80モル%
を越える場合、耐蝕性が低下するため好ましくない。
テル樹脂は、ビスフェノールAのエチレンオキサイドま
たは/およびプロピレンオキサイド付加物を30〜95
モル%、および脂肪族グリコールを70〜5モル%とす
ることが好ましく、ビスフェノールAのエチレンオキサ
イドまたは/およびプロピレンオキサイド付加物が20
モル%で炭素数2〜6の脂肪族グリコールが80モル%
を越える場合、耐蝕性が低下するため好ましくない。
【0018】本発明の下塗り塗膜に使用されるポリエス
テル樹脂は、実質的にジカルボン酸とグリコールから得
ることができるが必要により少量の3官能以上のポリカ
ルボン酸または/およびポリオールを使用することもで
きる。3官能以上のポリカルボン酸としては、トリメリ
ット酸、ピロメリット酸等の芳香族ポリカルボン酸、ブ
タンテトラカルボン酸等の脂肪族ポリカルボン酸等を挙
げることができる。3官能以上のポリオールとしてはグ
リセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロ
パン、ペンタエリスリトール等の脂肪族ポリオールを挙
げることができる。これ等3官能以上のポリカルボン酸
または/およびポリオールは10モル%以下の量で使用
することができる。
テル樹脂は、実質的にジカルボン酸とグリコールから得
ることができるが必要により少量の3官能以上のポリカ
ルボン酸または/およびポリオールを使用することもで
きる。3官能以上のポリカルボン酸としては、トリメリ
ット酸、ピロメリット酸等の芳香族ポリカルボン酸、ブ
タンテトラカルボン酸等の脂肪族ポリカルボン酸等を挙
げることができる。3官能以上のポリオールとしてはグ
リセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロ
パン、ペンタエリスリトール等の脂肪族ポリオールを挙
げることができる。これ等3官能以上のポリカルボン酸
または/およびポリオールは10モル%以下の量で使用
することができる。
【0019】本発明の下塗り塗膜に使用される硬化剤と
しては焼付工程でポリエステル樹脂と架橋反応をするポ
リイソシアネート樹脂及びアミノ樹脂が使用できる。こ
れ等1種または2種以上の混合系としても用いられる。
ポリエステル樹脂95〜70重量%に対し硬化剤は5〜
30重量%の範囲内で使用することが望ましい。硬化剤
が5重量%未満の場合には塗膜性能、特に耐蝕性が低下
する。硬化剤が30重量%を越える場合は塗膜性能、特
に絞り加工性が低下する。
しては焼付工程でポリエステル樹脂と架橋反応をするポ
リイソシアネート樹脂及びアミノ樹脂が使用できる。こ
れ等1種または2種以上の混合系としても用いられる。
ポリエステル樹脂95〜70重量%に対し硬化剤は5〜
30重量%の範囲内で使用することが望ましい。硬化剤
が5重量%未満の場合には塗膜性能、特に耐蝕性が低下
する。硬化剤が30重量%を越える場合は塗膜性能、特
に絞り加工性が低下する。
【0020】硬化剤として使用し得るアミノ樹脂として
は、例えば炭素数1〜4のアルコールによりアルキルエ
ーテル化されたホルムアルデヒドあるいはパラホルムア
ルデヒドなどと尿素、N,N´−エチレン尿素、ジシア
ンジアミド、アミノトリアジン等との縮合物があり、具
体的にはメトキシ化メチロール尿素、メトキシ化メチロ
ール−N,N´−エチレン尿素、メトキシ化メチロール
ジシアンジアミド、メトキシ化メチロールメラミン、メ
トキシ化メチロールベンゾグアナミン、ブトキシ化メチ
ロールメラミン、ブトキシ化メチロールベンゾグアナミ
ン等が挙げられる。また、触媒としては塩酸、リン酸モ
ノアルキルエステル、p−トルエンスルホン酸等の酸お
よびこれらの酸と3級アミンまたは2級アミン化合物と
の塩が必要により使用される。その使用量はアミノ樹脂
に対し0〜10重量%である。
は、例えば炭素数1〜4のアルコールによりアルキルエ
ーテル化されたホルムアルデヒドあるいはパラホルムア
ルデヒドなどと尿素、N,N´−エチレン尿素、ジシア
ンジアミド、アミノトリアジン等との縮合物があり、具
体的にはメトキシ化メチロール尿素、メトキシ化メチロ
ール−N,N´−エチレン尿素、メトキシ化メチロール
ジシアンジアミド、メトキシ化メチロールメラミン、メ
トキシ化メチロールベンゾグアナミン、ブトキシ化メチ
ロールメラミン、ブトキシ化メチロールベンゾグアナミ
ン等が挙げられる。また、触媒としては塩酸、リン酸モ
ノアルキルエステル、p−トルエンスルホン酸等の酸お
よびこれらの酸と3級アミンまたは2級アミン化合物と
の塩が必要により使用される。その使用量はアミノ樹脂
に対し0〜10重量%である。
【0021】硬化剤として使用い得るポリイソシアネー
ト樹脂としてはキシリレンジイソシアネート、トリレン
ジイソシアネート、4,4´−ジフェニルメタンジイソ
シアネートのごとき芳香族ジイソシアネート類、ヘキサ
メチレンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレン
ジイソシアネートのごとき脂肪族ジイソシアネート類、
イソホロンジイソシアネートのごとき脂環族ジイソシア
ネート類、更にこれらのジイソシアネート類の多量体、
あるいは多価アルコールとの付加物などにブロック剤例
えばフェノール系、ラクタム系、アルコール系、活性メ
チレン系、メルカプタン系、イミン系、アミン系、イミ
ダゾール系、オキシム系あるいは亜硫酸系ブロック剤な
どを用いて作られた化合物が使用される。更にかかるブ
ロック化イソシアネー樹脂の解離触媒としてはジブチル
チンジラウレートのごとき有機スズ化合物を含む慣用の
ものが使用できる。
ト樹脂としてはキシリレンジイソシアネート、トリレン
ジイソシアネート、4,4´−ジフェニルメタンジイソ
シアネートのごとき芳香族ジイソシアネート類、ヘキサ
メチレンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレン
ジイソシアネートのごとき脂肪族ジイソシアネート類、
イソホロンジイソシアネートのごとき脂環族ジイソシア
ネート類、更にこれらのジイソシアネート類の多量体、
あるいは多価アルコールとの付加物などにブロック剤例
えばフェノール系、ラクタム系、アルコール系、活性メ
チレン系、メルカプタン系、イミン系、アミン系、イミ
ダゾール系、オキシム系あるいは亜硫酸系ブロック剤な
どを用いて作られた化合物が使用される。更にかかるブ
ロック化イソシアネー樹脂の解離触媒としてはジブチル
チンジラウレートのごとき有機スズ化合物を含む慣用の
ものが使用できる。
【0022】本発明の上塗り塗料に使用されるポリエス
テル樹脂を合成するに際して使用される酸成分として代
表的な例を挙げれば、フタル酸、イソフタル酸、テレフ
タル酸、トリメリット酸、ピロメリット酸及びそれらの
無水物、アジピン酸、セバシン酸、コハク酸、マレイン
酸、フマル酸、テトラヒドロフタル酸、ヘキサヒドロフ
タル酸、メチル−ヘキサヒドロフタル酸、及びそれらの
無水物などであり、また多価アルコール成分として代表
的な例を挙げれば、エチレングリコール、プロピレング
リコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコ
ール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオー
ル、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコー
ル、水添ビスフェノールA、水添ビスフェノールAのエ
チレンオキサイド付加物、グリセリン、トリメチロール
エタン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトー
ル、2,2,4−トリメチルペンタン1,3−ジオー
ル、1,4−シクロヘキサンジメタノールなどであり、
モノエポキシ化合物もグリコール成分の一つとして使用
できる。
テル樹脂を合成するに際して使用される酸成分として代
表的な例を挙げれば、フタル酸、イソフタル酸、テレフ
タル酸、トリメリット酸、ピロメリット酸及びそれらの
無水物、アジピン酸、セバシン酸、コハク酸、マレイン
酸、フマル酸、テトラヒドロフタル酸、ヘキサヒドロフ
タル酸、メチル−ヘキサヒドロフタル酸、及びそれらの
無水物などであり、また多価アルコール成分として代表
的な例を挙げれば、エチレングリコール、プロピレング
リコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコ
ール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオー
ル、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコー
ル、水添ビスフェノールA、水添ビスフェノールAのエ
チレンオキサイド付加物、グリセリン、トリメチロール
エタン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトー
ル、2,2,4−トリメチルペンタン1,3−ジオー
ル、1,4−シクロヘキサンジメタノールなどであり、
モノエポキシ化合物もグリコール成分の一つとして使用
できる。
【0023】本発明の上塗り塗料に使用される硬化剤と
しては焼付工程でポリエステル樹脂と架橋反応をするポ
リイソシアネート樹脂及びアミノ樹脂が使用できる。こ
れ等1種または2種以上の混合系としても用いられる。
ポリエステル樹脂95〜70重量%に対し硬化剤は5〜
30重量%の範囲内で使用することが望ましい。硬化剤
が5重量%未満の場合には塗膜性能、特に塗膜硬度が低
下し成型加工時等でキズ付が発生しやすい。硬化剤が3
0重量%を越える場合は塗膜性能、特に絞り加工性が低
下する。
しては焼付工程でポリエステル樹脂と架橋反応をするポ
リイソシアネート樹脂及びアミノ樹脂が使用できる。こ
れ等1種または2種以上の混合系としても用いられる。
ポリエステル樹脂95〜70重量%に対し硬化剤は5〜
30重量%の範囲内で使用することが望ましい。硬化剤
が5重量%未満の場合には塗膜性能、特に塗膜硬度が低
下し成型加工時等でキズ付が発生しやすい。硬化剤が3
0重量%を越える場合は塗膜性能、特に絞り加工性が低
下する。
【0024】硬化剤としては使用し得るアミノ樹脂とし
ては、例えば炭素数1〜4のアルコールによりアルキル
エーテル化されたホルムアルデヒドあるいはパラホルム
アルデヒドなどと尿素、N,N´−エチレン尿素、ジシ
アンジアミド、アミノトリアジン等との縮合物があり、
具体的にはメトキシ化メチロール尿素、メトキシ化メチ
ロール−N,N´−エチレン尿素、メトキシ化メチロー
ルジシアンジアミド、メトキシ化メチロールメラミン、
メトキシ化メチロールベンゾグアナミン、ブトキシ化メ
チロールメラミン、ブトキシ化メチロールベンゾグアナ
ミン等が挙げられる。また、触媒としては塩酸、リン酸
モノアルキルエステル、p−トルエンスルホン酸等の酸
およびこれらの酸と3級アミンまたは2級アミン化合物
との塩が必要により使用される。その使用量はホルムア
ルデヒド樹脂に対し0〜10重量%である。
ては、例えば炭素数1〜4のアルコールによりアルキル
エーテル化されたホルムアルデヒドあるいはパラホルム
アルデヒドなどと尿素、N,N´−エチレン尿素、ジシ
アンジアミド、アミノトリアジン等との縮合物があり、
具体的にはメトキシ化メチロール尿素、メトキシ化メチ
ロール−N,N´−エチレン尿素、メトキシ化メチロー
ルジシアンジアミド、メトキシ化メチロールメラミン、
メトキシ化メチロールベンゾグアナミン、ブトキシ化メ
チロールメラミン、ブトキシ化メチロールベンゾグアナ
ミン等が挙げられる。また、触媒としては塩酸、リン酸
モノアルキルエステル、p−トルエンスルホン酸等の酸
およびこれらの酸と3級アミンまたは2級アミン化合物
との塩が必要により使用される。その使用量はホルムア
ルデヒド樹脂に対し0〜10重量%である。
【0025】硬化剤として使用し得るポリイソシアネー
樹脂としてはキシリレンジイソシアネート、トリレンジ
イソシアネート、4,4´−ジフェニルメタンジイソシ
アネートのごとき芳香族ジイソシアネート類、ヘキサメ
チレンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジ
イソシアネートのごとき脂肪族ジイソシアネート類、イ
ソホロンジイソシアネートのごとき脂環族ジイソシアネ
ート類、更にこれらのジイソシアネート類の多量体、あ
るいは多価アルコールとの付加物などにブロック剤例え
ばフェノール系、ラクタム系、アルコール系、活性メチ
レン系、メルカプタン系、イミン系、アミン系、イミダ
ゾール系、オキシム系あるいは亜硫酸系ブロック剤など
を用いて作られた物が使用される。更にかかるブロック
化イソシアネー樹脂の解離触媒としてはジブチルチンジ
ラウレートのごとき有機スズ化合物を含む慣用のものが
使用できる。
樹脂としてはキシリレンジイソシアネート、トリレンジ
イソシアネート、4,4´−ジフェニルメタンジイソシ
アネートのごとき芳香族ジイソシアネート類、ヘキサメ
チレンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジ
イソシアネートのごとき脂肪族ジイソシアネート類、イ
ソホロンジイソシアネートのごとき脂環族ジイソシアネ
ート類、更にこれらのジイソシアネート類の多量体、あ
るいは多価アルコールとの付加物などにブロック剤例え
ばフェノール系、ラクタム系、アルコール系、活性メチ
レン系、メルカプタン系、イミン系、アミン系、イミダ
ゾール系、オキシム系あるいは亜硫酸系ブロック剤など
を用いて作られた物が使用される。更にかかるブロック
化イソシアネー樹脂の解離触媒としてはジブチルチンジ
ラウレートのごとき有機スズ化合物を含む慣用のものが
使用できる。
【0026】本発明に使用される下塗り塗料にはポリエ
ステル樹脂、硬化剤の他に樹脂成分としてエポキシ樹脂
を樹脂全量の0〜10%の範囲内で使用が可能である。
又、酸化チタン、クロム酸ストロンチュウム、ジンクク
ロメート、炭酸カルシュウム、硫酸バリュウム、酸化
鉄、二酸化ケイ素など慣用の顔料、キシレン、シクロヘ
キサノン、トルエン、メチルエチルケトン、酢酸エチ
ル、ソルベッソ100など慣用の溶剤を混合して使用す
ることができる。樹脂、顔料の混合割合は樹脂20〜7
0重量部に対し顔料80〜30重量部の範囲が適当であ
る。樹脂が20重量部以下及び70重量部以上の場合に
は塗膜は脆く、深絞り加工において塗膜剥離が発生す
る。
ステル樹脂、硬化剤の他に樹脂成分としてエポキシ樹脂
を樹脂全量の0〜10%の範囲内で使用が可能である。
又、酸化チタン、クロム酸ストロンチュウム、ジンクク
ロメート、炭酸カルシュウム、硫酸バリュウム、酸化
鉄、二酸化ケイ素など慣用の顔料、キシレン、シクロヘ
キサノン、トルエン、メチルエチルケトン、酢酸エチ
ル、ソルベッソ100など慣用の溶剤を混合して使用す
ることができる。樹脂、顔料の混合割合は樹脂20〜7
0重量部に対し顔料80〜30重量部の範囲が適当であ
る。樹脂が20重量部以下及び70重量部以上の場合に
は塗膜は脆く、深絞り加工において塗膜剥離が発生す
る。
【0027】本発明に使用される上塗り塗料にはポリエ
ステル樹脂、硬化剤の他に酸化チタンなど慣用の顔料、
慣用の溶剤及び慣用の塗料添加剤を混合して使用するこ
とができる。樹脂、顔料の混合割合は樹脂30〜70重
量部に対し顔料70〜30重量部の範囲が適当である。
樹脂が20重量部以下の場合には塗膜は脆く深絞り加工
において塗膜剥離が発生する。樹脂が70重量部以上の
場合には成型加工時に塗膜にキズが付きやすい。
ステル樹脂、硬化剤の他に酸化チタンなど慣用の顔料、
慣用の溶剤及び慣用の塗料添加剤を混合して使用するこ
とができる。樹脂、顔料の混合割合は樹脂30〜70重
量部に対し顔料70〜30重量部の範囲が適当である。
樹脂が20重量部以下の場合には塗膜は脆く深絞り加工
において塗膜剥離が発生する。樹脂が70重量部以上の
場合には成型加工時に塗膜にキズが付きやすい。
【0028】
【実施例】次に実施例、比較例により本発明をより具体
的に説明するが、本発明はこれにより何等限定されるも
のではない。
的に説明するが、本発明はこれにより何等限定されるも
のではない。
【0029】実施例1 本発明の下塗り塗料に使用されるポリエステル樹脂は、
ジメチルテレフタレート25モル%、ジメチルイソフタ
レート25モル%、エチレングリコール25モル%、ビ
スフェノールAのエチレンオキサイド2.3モル付加物
25モル%を反応容器に仕込み重縮合反応を行い、反応
終了後シクロヘキサノン/ソルベッソ100混合溶剤
(重量比50/50)に溶解し、不揮発分40%のポリ
エステル樹脂Aを得た。次いでポリエステル樹脂A25
重量部に酸化チタン5重量部、ストロンチュウムクロメ
ート系防錆顔料15重量部、炭酸カルシュウム5重量
部、シクロヘキサノン7重量部を混合し、サンドミル混
練し、混練終了後ポリエステル樹脂A25重量部、メチ
ルエーテル化メチロールメラミン(スーパーベッカミン
L−105、大日本インキ化学工業株式会社製)8重量
部、キシレン10重量部を加え下塗り塗料Aを得た。
ジメチルテレフタレート25モル%、ジメチルイソフタ
レート25モル%、エチレングリコール25モル%、ビ
スフェノールAのエチレンオキサイド2.3モル付加物
25モル%を反応容器に仕込み重縮合反応を行い、反応
終了後シクロヘキサノン/ソルベッソ100混合溶剤
(重量比50/50)に溶解し、不揮発分40%のポリ
エステル樹脂Aを得た。次いでポリエステル樹脂A25
重量部に酸化チタン5重量部、ストロンチュウムクロメ
ート系防錆顔料15重量部、炭酸カルシュウム5重量
部、シクロヘキサノン7重量部を混合し、サンドミル混
練し、混練終了後ポリエステル樹脂A25重量部、メチ
ルエーテル化メチロールメラミン(スーパーベッカミン
L−105、大日本インキ化学工業株式会社製)8重量
部、キシレン10重量部を加え下塗り塗料Aを得た。
【0030】本発明の上塗り塗料に使用されるポリエス
テル樹脂は、ジメチルテレフタレート20モル%、ジメ
チルイソフタレート20モル%、アジピン酸10モル
%、エチレングリコール16モル%、ネオペンチルグリ
コール16モル%、1.6ヘキサンジオール18モル%
を反応容器に仕込み重縮合反応を行い、反応終了後シク
ロヘキサノン/ソルベッソ100/イソホロン混合溶剤
(重量比15/75/10)に溶解し不揮発分40%の
ポリエステル樹脂Bを得た。次いでポリエステル樹脂B
25重量部に酸化チタン25重量部、イソホロン7重量
部を混合し、サンドミル混練し、混練終了後ポリエステ
ル樹脂B25重量部、メチルエーテル化メチロールメラ
ミン(スーパーベッカミンL−105、大日本インキ化
学工業株式会社製)8重量部、キシレン10重量部を加
え上塗り塗料Bを得た。
テル樹脂は、ジメチルテレフタレート20モル%、ジメ
チルイソフタレート20モル%、アジピン酸10モル
%、エチレングリコール16モル%、ネオペンチルグリ
コール16モル%、1.6ヘキサンジオール18モル%
を反応容器に仕込み重縮合反応を行い、反応終了後シク
ロヘキサノン/ソルベッソ100/イソホロン混合溶剤
(重量比15/75/10)に溶解し不揮発分40%の
ポリエステル樹脂Bを得た。次いでポリエステル樹脂B
25重量部に酸化チタン25重量部、イソホロン7重量
部を混合し、サンドミル混練し、混練終了後ポリエステ
ル樹脂B25重量部、メチルエーテル化メチロールメラ
ミン(スーパーベッカミンL−105、大日本インキ化
学工業株式会社製)8重量部、キシレン10重量部を加
え上塗り塗料Bを得た。
【0031】次いでコイル塗装ラインにて溶融亜鉛メッ
キ鋼板(素材厚さ0.6mm、メッキ付着量60g/m
2 )をリン酸亜鉛系表面処理剤にて化成処理し、下塗り
塗料Aを乾燥塗膜厚さが7μになるようにロール塗装
し、最高板温が210℃になるように40秒間熱風乾燥
炉にて焼付け乾燥を行った。続いて上塗り塗料Bを乾燥
塗膜厚さが18μになるようにロール塗装し、最高板温
が230℃になるように60秒間熱風乾燥炉にて焼付け
乾燥を行い本発明のプレコート鋼板を得た。塗膜性能を
表1に示した。
キ鋼板(素材厚さ0.6mm、メッキ付着量60g/m
2 )をリン酸亜鉛系表面処理剤にて化成処理し、下塗り
塗料Aを乾燥塗膜厚さが7μになるようにロール塗装
し、最高板温が210℃になるように40秒間熱風乾燥
炉にて焼付け乾燥を行った。続いて上塗り塗料Bを乾燥
塗膜厚さが18μになるようにロール塗装し、最高板温
が230℃になるように60秒間熱風乾燥炉にて焼付け
乾燥を行い本発明のプレコート鋼板を得た。塗膜性能を
表1に示した。
【0032】実施例2 実施例1のビスフェノールAのエチレンオキサイド2.
3モル付加物の代わりにビスフェノールAのプロピレン
オキサイド4.4モル付加物を使用した以外は実施例1
と同様な方法でプレコート鋼板を得た。塗膜性能を表1
に示した。
3モル付加物の代わりにビスフェノールAのプロピレン
オキサイド4.4モル付加物を使用した以外は実施例1
と同様な方法でプレコート鋼板を得た。塗膜性能を表1
に示した。
【0033】実施例3 実施例1のエチレングリコール25モル%、ビスフェノ
ールAのエチレンオキサイド2.3モル付加物25モル
%の代わりにエチレングリコール15モル%、ビスフェ
ノールAのエチレンオキサイド2.3モル付加物35モ
ル%を使用した以外は実施例1と同様な方法でプレコー
ト鋼板を得た。塗膜性能を表1に示した。
ールAのエチレンオキサイド2.3モル付加物25モル
%の代わりにエチレングリコール15モル%、ビスフェ
ノールAのエチレンオキサイド2.3モル付加物35モ
ル%を使用した以外は実施例1と同様な方法でプレコー
ト鋼板を得た。塗膜性能を表1に示した。
【0034】実施例4 実施例1のエチレングリコール25モル%、ビスフェノ
ールAのエチレンオキサイド23モル付加物25モル%
の代わりにエチレングリコール35モル%、ビスフェノ
ールAのエチレンオキサイド2.3モル付加物15モル
%を使用した以外は実施例1と同様な方法でプレコート
鋼板を得た。塗膜性能を表1に示した。
ールAのエチレンオキサイド23モル付加物25モル%
の代わりにエチレングリコール35モル%、ビスフェノ
ールAのエチレンオキサイド2.3モル付加物15モル
%を使用した以外は実施例1と同様な方法でプレコート
鋼板を得た。塗膜性能を表1に示した。
【0035】比較例1 下塗り塗料に使用されるポリエステル樹脂は、ジメチル
テレフタレート25モル%、ジメチルイソフタレート2
5モル%、エチレングリコール25モル%、ネオペンチ
ルグリコール25モル%を反応容器に仕込み重縮合反応
を行い、反応終了後シクロヘキサノン/ソルベッソ10
0混合溶剤(重量比50/50)に溶解し、不揮発分4
0%のポリエステル樹脂を得た以外は実施例1と同様な
方法でプレコート鋼板を得た。塗膜性能を表2に示し
た。
テレフタレート25モル%、ジメチルイソフタレート2
5モル%、エチレングリコール25モル%、ネオペンチ
ルグリコール25モル%を反応容器に仕込み重縮合反応
を行い、反応終了後シクロヘキサノン/ソルベッソ10
0混合溶剤(重量比50/50)に溶解し、不揮発分4
0%のポリエステル樹脂を得た以外は実施例1と同様な
方法でプレコート鋼板を得た。塗膜性能を表2に示し
た。
【0036】比較例2 下塗り塗料に使用されるポリエステル樹脂は、ジメチル
テレフタレート12.5モル%、ジメチルイソフタレー
ト12.5モル%、アジピン酸25モル%、エチレング
リコール25モル%、ネオペンチルグリコール25モル
%を反応容器に仕込み重縮合反応を行い、反応終了後シ
クロヘキサノン/ソルベッソ100混合溶剤(重量比5
0/50)に溶解し、不揮発分40%のポリエステル樹
脂を得た以外は実施例1と同様な方法でプレコート鋼板
を得た。塗膜性能を表2に示した。
テレフタレート12.5モル%、ジメチルイソフタレー
ト12.5モル%、アジピン酸25モル%、エチレング
リコール25モル%、ネオペンチルグリコール25モル
%を反応容器に仕込み重縮合反応を行い、反応終了後シ
クロヘキサノン/ソルベッソ100混合溶剤(重量比5
0/50)に溶解し、不揮発分40%のポリエステル樹
脂を得た以外は実施例1と同様な方法でプレコート鋼板
を得た。塗膜性能を表2に示した。
【0037】
【表1】
【0038】
【表2】
【0039】(注1)エチレングリコール (注2)ネオペンチルグリコール (注3)ビスフェノールAのエチレンオキサイド2.3
モル付加物 (注4)ビスフェノールAのプロピレンオキサイド4.
4モル付加物 (注5)鉛筆硬度:JIS K5400に従って測定し
た。
モル付加物 (注4)ビスフェノールAのプロピレンオキサイド4.
4モル付加物 (注5)鉛筆硬度:JIS K5400に従って測定し
た。
【0040】(注6)加工性 :プレコート鋼板を18
0度折り曲げ、屈曲部に発生する塗膜の亀裂を判定し
た。0Tとは何も挾まずに折り曲げた場合でも屈曲部に
塗膜の亀裂が発生しないことを示し、2Tとは折り曲げ
部に同じ板厚のプレコート鋼板を2枚挾んで折り曲げた
場合に屈曲部に塗膜の亀裂が発生しないことを示す。
0度折り曲げ、屈曲部に発生する塗膜の亀裂を判定し
た。0Tとは何も挾まずに折り曲げた場合でも屈曲部に
塗膜の亀裂が発生しないことを示し、2Tとは折り曲げ
部に同じ板厚のプレコート鋼板を2枚挾んで折り曲げた
場合に屈曲部に塗膜の亀裂が発生しないことを示す。
【0041】(注7)深絞り性1:ドイツ、エリクセン
社性金属深絞り試験機を使用し直径33mmのポンチに
て50mmの深さになるまで円筒形に加工を行った。次
いで円筒の側面部の塗膜にJIS K5400碁盤目試
験の方法にしたがって100個のマス目をつくり、セロ
ハンテープを圧着後急速に引き剥がしてから塗膜が剥離
しないで素材に残った目の数を示した。
社性金属深絞り試験機を使用し直径33mmのポンチに
て50mmの深さになるまで円筒形に加工を行った。次
いで円筒の側面部の塗膜にJIS K5400碁盤目試
験の方法にしたがって100個のマス目をつくり、セロ
ハンテープを圧着後急速に引き剥がしてから塗膜が剥離
しないで素材に残った目の数を示した。
【0042】(注8)深絞り性2:ドイツ、エリクセン
社性金属深絞り試験機を使用し直径33mmのポンチに
て50mmの深さになるまで円筒形に加工を行った。次
いで更に直径26mmのポンチにて深さが90mmにな
るまで絞り加工を行った。次いで円筒の側面部の塗膜に
JIS K5400碁盤目試験の方法にしたがって10
0個のマス目をつくり、セロハンテープを圧着後急速に
引き剥がしてから塗膜が剥離しないで素材に残った目の
数を示した。
社性金属深絞り試験機を使用し直径33mmのポンチに
て50mmの深さになるまで円筒形に加工を行った。次
いで更に直径26mmのポンチにて深さが90mmにな
るまで絞り加工を行った。次いで円筒の側面部の塗膜に
JIS K5400碁盤目試験の方法にしたがって10
0個のマス目をつくり、セロハンテープを圧着後急速に
引き剥がしてから塗膜が剥離しないで素材に残った目の
数を示した。
【0043】(注9)密着性 :塗膜の表面に45度の
角度で、縁にギザギザの切り込みのない10円硬貨を用
い、力一杯塗膜を引っ掻き表面を判定する。○は下地ま
たは下塗り塗膜が全く現れない。△は下地または下塗り
塗膜がかすかに現れる。×は塗膜が部分的にめくれ下地
または下塗り塗膜が完全に現れる。
角度で、縁にギザギザの切り込みのない10円硬貨を用
い、力一杯塗膜を引っ掻き表面を判定する。○は下地ま
たは下塗り塗膜が全く現れない。△は下地または下塗り
塗膜がかすかに現れる。×は塗膜が部分的にめくれ下地
または下塗り塗膜が完全に現れる。
【0044】
【発明の効果】本発明のプレコート鋼板は、非常に優れ
た深絞り加工性を発揮し、従来素材を深絞り加工を行
い、その後スプレー等で塗装を行っていた電気製品の部
材はプレコート鋼板の使用が可能となり、産業界では生
産性の向上が大いに期待できる。
た深絞り加工性を発揮し、従来素材を深絞り加工を行
い、その後スプレー等で塗装を行っていた電気製品の部
材はプレコート鋼板の使用が可能となり、産業界では生
産性の向上が大いに期待できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 15/08 104 7148−4F C08L 67/02 LPK 8933−4J C09D 175/08 PHS 8620−4J //(C08L 67/02 75:04 61:00)
Claims (1)
- 【請求項1】 金属板上に、(1)芳香族ジカルボン酸
を含有するジカルボン酸とビスフェノールAのエチレン
オキサイド及び/又はプロピレンオキサイド付加物及び
脂肪族グリコールとから成るポリエステル樹脂並びに
(2)ポリイソシアネート樹脂及びアミノ樹脂から成る
群から選ばれる硬化剤を含有する下塗り塗料から成る下
塗り塗膜及びポリエステル樹脂を含有する上塗り塗料か
ら成る上塗り塗膜を有するプレコート鋼板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26038391A JPH0598210A (ja) | 1991-10-08 | 1991-10-08 | プレコート鋼板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26038391A JPH0598210A (ja) | 1991-10-08 | 1991-10-08 | プレコート鋼板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0598210A true JPH0598210A (ja) | 1993-04-20 |
Family
ID=17347162
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26038391A Pending JPH0598210A (ja) | 1991-10-08 | 1991-10-08 | プレコート鋼板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0598210A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6902642B2 (en) | 2001-10-30 | 2005-06-07 | Dainippon Ink And Chemicals, Inc. | Hydraulic transfer method |
JP2006169335A (ja) * | 2004-12-15 | 2006-06-29 | Nissan Motor Co Ltd | 非露出面用塗料組成物及び非露出面塗膜 |
JP2006169331A (ja) * | 2004-12-15 | 2006-06-29 | Nissan Motor Co Ltd | 下塗り塗料組成物及び下塗り塗膜 |
US10745585B2 (en) | 2015-10-02 | 2020-08-18 | Resinate Materials Group, Inc. | High performance coatings |
CN112341911A (zh) * | 2019-08-08 | 2021-02-09 | 株式会社Kcc | 水溶性pcm涂料组合物 |
-
1991
- 1991-10-08 JP JP26038391A patent/JPH0598210A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6902642B2 (en) | 2001-10-30 | 2005-06-07 | Dainippon Ink And Chemicals, Inc. | Hydraulic transfer method |
JP2006169335A (ja) * | 2004-12-15 | 2006-06-29 | Nissan Motor Co Ltd | 非露出面用塗料組成物及び非露出面塗膜 |
JP2006169331A (ja) * | 2004-12-15 | 2006-06-29 | Nissan Motor Co Ltd | 下塗り塗料組成物及び下塗り塗膜 |
JP4674796B2 (ja) * | 2004-12-15 | 2011-04-20 | 日産自動車株式会社 | 非露出面用塗料組成物及び非露出面塗膜 |
JP4674793B2 (ja) * | 2004-12-15 | 2011-04-20 | 日産自動車株式会社 | 下塗り塗料組成物及び下塗り塗膜 |
US10745585B2 (en) | 2015-10-02 | 2020-08-18 | Resinate Materials Group, Inc. | High performance coatings |
CN112341911A (zh) * | 2019-08-08 | 2021-02-09 | 株式会社Kcc | 水溶性pcm涂料组合物 |
CN112341911B (zh) * | 2019-08-08 | 2022-03-01 | 株式会社Kcc | 水溶性pcm涂料组合物 |
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