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JPH0588088A - 反射屈折縮小投影光学系 - Google Patents

反射屈折縮小投影光学系

Info

Publication number
JPH0588088A
JPH0588088A JP3276593A JP27659391A JPH0588088A JP H0588088 A JPH0588088 A JP H0588088A JP 3276593 A JP3276593 A JP 3276593A JP 27659391 A JP27659391 A JP 27659391A JP H0588088 A JPH0588088 A JP H0588088A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
half mirror
mirror
optical system
lens group
concave reflecting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3276593A
Other languages
English (en)
Inventor
Sumio Hashimoto
純夫 橋本
Yutaka Ichihara
裕 市原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP3276593A priority Critical patent/JPH0588088A/ja
Priority to US07/948,428 priority patent/US5251070A/en
Publication of JPH0588088A publication Critical patent/JPH0588088A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 反射屈折系で軸上の光束を用いる構成であっ
て、解像力が劣化することがないようにする。 【構成】 負の屈折力を持ちレチクル1からの光束を拡
散する第1レンズ群G1と、この第1レンズ群G1 から
の光束を透過するハーフミラー5と、その第1レンズ群
1 とそのハーフミラー5との間に光軸に対して斜めに
配置されそのハーフミラー5に起因する収差を補正する
3枚の平行平面板2,3,4と、そのハーフミラー5か
ら射出される光束を集束しつつそのハーフミラー5に戻
す凹面反射鏡7と、正の屈折力を持ちそのハーフミラー
5に戻されてそのハーフミラー5で反射された光束を集
束してウェハ8上にそのレチクル1上のパターンの縮小
像を形成する第2レンズ群G3 とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば半導体素子製造
用の露光装置に用いられる、実素子のパターンよりも拡
大されたパターンを縮小投影するための光学系に適用し
て好適な反射屈折縮小投影光学系に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路はますます微細化し、そ
のパターンを焼き付ける露光装置はより解像力の高いも
のが要求されている。この要求を満たすためには光源の
波長を短波長化し且つ光学系の開口数(N.A.)を大
きくしなければならない。しかしながら、波長が短くな
ると光の吸収のために実用に耐える硝材が限られて来
る。波長が300nm以下になると実用上使えるのは合
成石英と蛍石(弗化カルシウム)だけとなる。また、蛍
石は温度特性が悪く多量に使うことはできない。そのた
め屈折系だけで投影レンズを作ることはきわめて困難で
ある。更に、収差補正の困難性のために、反射系だけで
開口数の大きい投影光学系を作ることも困難である。
【0003】そこで、反射系と屈折系とを組み合わせて
投影光学系を構成する技術が種々提案されている。その
一例が、特開昭63−163319号公報に開示される
如きリング視野光学系である。この光学系では入射光と
反射光とが互いに干渉しないように軸外の光束が用いら
れ、且つ軸外の輪帯部のみを露光するように構成されて
いる。
【0004】また、他の例として、投影光学系中にビー
ムスプリッターを配置することによって、軸上の光束に
より一括でレチクル(マスク)の像を投影する反射屈折
系からなる投影露光装置が、例えば特公昭51−271
16号公報及び特開平2−66510号公報で開示され
ている。
【0005】図8は特開平2−66510号公報に開示
された光学系を模式的に示したものである。この図8に
おいて、縮小転写しようとするパターンが描かれたレチ
クル21からの光束は、正の屈折力を有するレンズ群2
2により略々平行光束に変換されてプリズム型のビーム
スプリッター(ビームスプリッターキューブ)23に照
射される。このビームスプリッター23の接合面23a
を透過した光束は負の屈折力を有する補正レンズ群24
により拡散されて凹面反射鏡25で反射される。凹面反
射鏡25で反射された光束は、再度補正レンズ群24を
通り、ビームスプリッター23の接合面23aで反射さ
れた後、正の屈折力を有するレンズ群26によってウェ
ハ27上に集束され、そのウェハ27上にレチクルパタ
ーンの縮小像が結像される。プリズム型のビームスプリ
ッター23の代わりに平行平面板よりなるハーフミラー
を用いた例も開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来例
の内でリング視野光学系では開口数を大きくすることが
困難である。しかも一括で露光することもできないので
レチクルとウェハとを光学系の縮小比に対応して互いに
異なる速度で移動しながら露光する必要があり、このた
め機械系の構成が複雑になるという不都合があった。
【0007】また、上記の特公昭51−27116号公
報に開示された構成では、ビームスプリッター以降の光
学系の屈折面での反射によるフレアが多い不都合があ
る。更に、ビームスプリッターの反射率むら、吸収及び
位相変化等の特性が何ら考慮されていないため解像力が
低いと共に全系の倍率が等倍であり、より高解像力が要
求される次世代の半導体製造用露光装置としては到底使
用に耐えるものではない。
【0008】更に、特開平2−66510号公報に開示
された投影光学系の内で図8の光学系では、ビームスプ
リッター23用の大型のプリズム材料の不均一により解
像力が劣化する不都合がある。また、300nm程度以
下の波長域では使用に耐える接着剤が無く、2個のブロ
ックを貼り合わせてビームスプリッターを構成すること
が困難であるという不都合がある。また、図8の光学系
のビームスプリッター23の代わりにハーフミラーを用
いた例では、ハーフミラーに起因する収差により全体と
して解像力が劣化する不都合があった。本発明は斯かる
点に鑑み、反射屈折系で軸上の光束を用いる構成であっ
て、解像力が劣化することがない縮小投影光学系を提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による反射屈折縮
小投影光学系は、例えば図1に示す如く、第1面(1)
のパターンを第2面(8)上に縮小投影するための光学
系であって、負又は正の屈折力を持ちその第1面(1)
からの光束を拡散又は集束する第1レンズ群G1 と、こ
の第1レンズ群G1 からの光束を透過するハーフミラー
(5)と、その第1レンズ群G1 とそのハーフミラー
(5)との間に光軸に対して斜めに配置されそのハーフ
ミラー(5)に起因する収差を補正する3枚の平行平面
板(2,3,4)と、そのハーフミラー(5)から射出
される光束を集束しつつそのハーフミラー(3)に戻す
凹面反射鏡(7)と、正の屈折力を持ちそのハーフミラ
ー(5)に戻されてそのハーフミラー(5)で反射され
た光束を集束してその第2面(8)上にその第1面
(1)のパターンの縮小像を形成する第2レンズ群G3
とを有するものである。
【0010】この場合、その凹面反射鏡(7)の曲率半
径は、その第2面(8)上の露光領域(イメージサーク
ル)の直径の17倍から25倍の範囲内に設定する事が
好ましい。更に、その凹面反射鏡(7)に入射する軸外
主光線の光軸に対する傾きは6度以下である事が好まし
い。
【0011】また、本発明では、そのハーフミラー
(5)とその凹面反射鏡(7)との間に4分の1波長板
(6)を配置することが好ましい。その4分の1波長板
(6)は、厚さが100μm以下の1軸性結晶(例えば
水晶)より形成するとよい。
【0012】
【作用】斯かる本発明によれば、反射系と屈折系とを組
み合わせた構成で、一括で広い領域を露光するために軸
上の光束が使用される。また、反射系には色収差がない
ため、全系の屈折力の大部分を凹面反射鏡(7)に持た
せて色収差の発生を抑える。そして、入射光と反射光と
の分離はハーフミラー(5)で行う。ハーフミラーを用
いるのは、プリズム型ビームスプリッターに比較して大
きな硝材が不要であること、単体であり接着剤が不要で
あること及び面精度が屈折率分だけ悪くてもよいことに
よる。
【0013】しかしながら、ハーフミラー(5)を用い
ることにより非点収差とコマ収差とが発生する。それを
防ぐためには、ハーフミラー(5)を透過する光束を完
全に平行光にする必要がある。しかし、完全な平行光束
を全ての像高に対して実現することは不可能である。そ
こでハーフミラー(5)による収差を除くため、ハーフ
ミラー(5)と第1レンズ群G1 との間に3枚の平行平
面板(2,3,4)を光軸に斜めに配置する。この場
合、平行平面板(2,3,4)の厚さをそれぞれハーフ
ミラー(5)の厚さと等しくして、光軸に対して45度
傾斜させる。更に、図1に示すように、平行平面板
(4)、(3)及び(2)の方位をそれぞれハーフミラ
ー(5)の方位から90度、180度及び270度回転
させることにより、ハーフミラー(5)による非点収差
及びコマ収差が完全に補正される。
【0014】なお、ハーフミラー(5)と凹面反射鏡
(7)との間に負の屈折力を持つ付加レンズ群G2 を配
置してもよい。これにより、正の屈折力の第2レンズ群
3 の色収差をより良好に補正できると共に、凹面反射
鏡(7)の球面収差をより良好に補正することができ
る。
【0015】次に、凹面反射鏡(7)の曲率半径は第2
面(8)上の露光領域(イメージサークル)の直径の1
7倍から25倍が好ましい理由について説明する。凹面
反射鏡においては、その収斂作用によってある程度の縮
小倍率を達成できると共に、ペッツバール和、非点収差
及び歪曲収差に影響を与えるので、第1レンズ群G1
び第2レンズ群G3 からなる屈折系との収差バランスを
良好に維持することが可能となる。即ち、凹面反射鏡
(7)の曲率半径が、第2面(8)のイメージサークル
の直径の17倍を下回る場合には、色収差の補正には有
利となるが、ペッツバール和が正方向に増大して非点収
差及び歪曲収差も増加する。
【0016】その理由は、凹面反射鏡の曲率半径が小さ
くなり屈折力が大きくなると、凹面反射鏡(7)による
球面収差が大きくなるが、球面収差の補正のためには第
2レンズ群G3 の正の屈折力を大きくすることが必要と
なる。しかしながら、第2レンズ群G3 は像面としての
第2面(8)に近い位置に配置されるため、収差補正の
ためには大きな屈折力が必要となり、ペッツバール和が
著しく増大することとなってしまう。従って、諸収差を
更に良好に補正するためには、凹面反射鏡(7)の曲率
半径は縮小像のイメージサークルの直径の19倍程度以
上であることが望ましい。
【0017】逆に、凹面反射鏡(7)の曲率半径が縮小
像のイメージサークルの直径の25倍を超えて大きくな
る場合には、非点収差及び歪曲収差の補正には有利とな
るが、所望の縮小倍率を得ることが困難になり、色収差
の補正が不十分となるため余り実用的ではない。
【0018】次に、その凹面反射鏡(7)に入射する軸
外主光線の光軸に対する傾きが6度以下であることが好
ましい理由について説明するに、このように軸外主光線
の傾きを制限しないと、その凹面反射鏡(7)での非点
収差等が大きくなり過ぎる。また、ハーフミラー(5)
に入射する軸外主光線の傾きも制限されるので、そのハ
ーフミラー(5)における透過率及び反射率が安定す
る。そこで、軸外主光線の光軸に対する傾きを制限する
ことにより、全体として結像性能を向上させている。
【0019】また、4分の1波長板(6)をハーフミラ
ー(5)と凹面反射鏡(7)との間に配置した場合の作
用効果につき説明する。一般にハーフミラーの半透面と
して用いられる例えば誘電体膜には強い偏光特性があ
り、ハーフミラー(5)の半透面(5a)では例えば図
1の紙面に平行に偏光した光束(p偏光)が透過し易
く、図1の紙面に垂直に偏光した光束(s偏光)が反射
され易いとする。この場合、その半透面(5a)を透過
したp偏光成分は4分の1波長板(6)を透過して円偏
光となり、この円偏光の光束は凹面反射鏡(7)で反射
されて逆回りの円偏光となる。逆回りの円偏光の反射光
は、1/4波長板(6)を透過することによりs偏光と
なり、このs偏光の光束は大部分がハーフミラー(5)
の半透面(5a)で反射されて第2面(8)に向かう。
従って、その4分の1波長板(6)によりハーフミラー
(5)における光量の損失を減らすことができるのみな
らず、余分な反射光が第2面(8)に戻りにくくなるの
で、フレアーを減らすことができる。
【0020】更に、4分の1波長板(6)としては、厚
さの薄い1軸性結晶(例えば水晶)を用いることが望ま
しい。その理由は、4分の1波長板を透過する光束が平
行光束からずれると、異常光線に対して非点収差が生じ
るためである。この非点収差は、通常波長板で行われて
いるように、2枚の結晶を互いに90度光学軸を回転さ
せて張り合わせる方法では補正できない。即ち、常光
線、異常光線とも非点収差が生じてしまう。
【0021】この非点収差量を波面収差Wで表すものと
して、(no−ne)を常光線と異常光線との屈折率の
差、dを結晶の厚さ、θを平行光からのずれ、即ち光束
の発散(又は集束)角とすると、波面収差Wは次式で表
される。 W=(no−ne)dθ2/2 例えば4分の1波長板を水晶で構成する場合には、(n
o−ne)=0.01であり、光束の発散(集束)状態を
θ=14度とする。使用波長をλとすると、十分良好な
結像性能を維持するためには波面収差Wを4分の1波
長、即ちλ/4以下に維持することが好ましい。そのた
めには、波長λを例えば248nmとして、上記の式よ
り、 d<100μm でなければならない。
【0022】
【実施例】以下、本発明による反射屈折縮小投影光学系
の実施例につき図1〜図7を参照して説明しよう。本例
は、半導体製造用の使用波長が248nmで縮小倍率が
1/5の露光装置の光学系に本発明を適用したものであ
る。図1は本例の光学系の概略の構成を示し、この図1
において、1は集積回路用のパターンが形成されたレチ
クルである。このレチクル1に垂直な光軸上に順に、負
又は正の屈折力を持つ第1レンズ群G1 、第1の平行平
面板2、第2の平行平面板3、第3の平行平面板4、ハ
ーフミラー5、1/4波長板6、負の屈折力を持つ付加
レンズ群G2 及び凹面反射鏡7を配置し、凹面反射鏡7
による反射光をハーフミラー5の半透面5aで反射した
方向に順に、正の屈折力を持つ第2レンズ群G3 及びウ
ェハ8を配置する。
【0023】平行平面板2〜4及びハーフミラー5はそ
れぞれ光軸に対して45゜傾け、平行平面板2〜4の厚
さはそれぞれハーフミラー3の厚さと等しくする。更
に、平行平面板4,3及び2の方位をそれぞれハーフミ
ラー5の方位から90゜,180゜及び270゜だけ回
転させる。これら平行平面板2〜4により、ハーフミラ
ー5による非点収差及びコマ収差は完全に補正される。
なお、図1において、付加レンズ群G2 は省略すること
ができる。
【0024】そして、レチクル1を図示省略した照明光
学系により照明し、レチクル1から射出される光束を、
第1レンズ群G1 により拡散又は集束して平行平面板2
〜4を介してハーフミラー5に入射させる。このハーフ
ミラー5の半透面5aを透過した光束を1/4波長板6
及び付加レンズ群G2 を介して凹面反射鏡7に入射させ
る。凹面反射鏡7の曲率半径は約400mmである。凹
面反射鏡7により反射された光束は、集束しつつ付加レ
ンズ群G2及び1/4波長板6を通って再度ハーフミラ
ー5に向い、このハーフミラー5の半透面5aで反射さ
れた光束を正屈折力の第2レンズ群G3 によりウェハ8
上に集束する。これによりウェハ8上にレチクル1上の
パターンの縮小像が結像される。
【0025】また、照明光として図1の紙面に平行に偏
光した光束(p偏光)を用いるのが効率的であるが、通
常のランダム偏光の照明光でもよい。何れの場合でも、
照明光中のp偏光成分の大部分はハーフミラー5の偏光
特性により半透面5aを透過し、この透過光は更に1/
4波長板4を透過することにより円偏光となる。この円
偏光の光束は凹面反射鏡7で反射されて逆回りの円偏光
となるが、逆回りの円偏光の光束が再び1/4波長板6
を透過すると、偏光状態は図1の紙面に垂直な直線偏光
となる。ハーフミラー5の偏光特性により、図1の紙面
に垂直な方向に偏光した光束は大部分が半透面5aで反
射されてウェハ8の方向に向かう。これによりハーフミ
ラー5における光の減少が防止され、レチクル1への戻
り光が減少するので、光束の有効利用及びフレアの減少
が達成される。
【0026】更に、1/4波長板6としては、厚さの薄
い1軸性結晶(例えば水晶)を用いることにより、非点
収差の発生を防止する。具体的に、水晶を用いるとし
て、使用波長λが248nmで、その1/4波長板6に
よる波面収差をλ/4以下に抑えるには、その1/4波
長板6の厚さは100μm以下にする必要がある。
【0027】なお、ハーフミラー5の半透面5aに偏光
ビームスプリッターのような偏光特性を積極的に持たせ
ると、1/4波長板6との組合せにより、反射率及び透
過率を更に改善することができる。ただし、通常のハー
フミラーであっても、例えば誘電体膜は強い偏光特性を
有するため、1/4波長板6との組合せにより反射率及
び透過率を改善することができる。
【0028】以下、図1の光学系の具体的な構成例につ
き説明する。以下の実施例におけるレンズの形状及び間
隔を表すために、レチクル1を第1面として、レチクル
1から射出された光がウェハ8に達するまでに通過する
面を順次第i面(i=2,3,‥‥)とする。そして、
第i面の曲率半径ri の符号は、レチクル1と凹面反射
鏡7との間ではレチクル1に対して凸の場合を正にと
り、ハーフミラー5の半透面5aとウェハ8との間では
その半透面に対して凸の場合を正にとる。また、第i面
と第(i+1)面との面間隔di の符号は、凹面反射鏡
7からの反射光がハーフミラー5の半透面5aまで通過
する領域では負にとり、他の領域では正にとる。また、
硝材として、CaF2 は蛍石、SiO2 は石英ガラスを
それぞれ表す。石英ガラス及び蛍石の使用基準波長(2
48nm)に対する屈折率は次のとおりである。 石英ガラス: 1.50855 蛍 石 : 1.46799
【0029】[第1実施例]図2は第1実施例のレンズ
構成図を示し、この図2に示すように、第1レンズ群G
1 はレチクル1の側から順に、両凹レンズL11、両凸レ
ンズL12、両凸レンズL13、レチクル1に凸面を向けた
負メニスカスレンズL14及び両凹レンズL15を配置して
構成する。また、本例では付加レンズ群G2 は使用しな
い。更に、第3レンズ群G3 はハーフミラー5の側から
順に、ハーフミラー5側に凸面を向けた正メニスカスレ
ンズL31、両凹レンズL32、両凸レンズL33、ハーフミ
ラー5側に凸面を向けた負メニスカスレンズL34、両凸
レンズL35及びハーフミラー5側に凸面を向けた正メニ
スカスレンズL36を配置して構成する。ただし、図1中
の1/4波長板6は厚さが薄く無視できるので、図2で
は省略してある。図2の第1実施例における曲率半径r
i 、面間隔di 及び硝材を次の表1に示す。
【0030】
【表1】 第1実施例の諸元 i rii 硝材 i rii 硝材 1 ∞ 51.910 21 ∞ 64.691 2 -223.371 20.000 CaF2 22 72.100 17.000 CaF2 3 232.874 6.000 23 329.873 9.000 4 257.055 32.000 SiO2 24 -239.781 11.000 SiO2 5 -146.386 16.818 25 91.969 5.300 6 376.776 20.000 SiO2 26 166.797 13.800 CaF2 7 -188.260 1.000 27 -374.866 0.200 8 131.915 16.000 CaF2 28 93.741 11.096 SiO2 9 100.367 30.000 29 40.662 1.000 10 -122.526 18.000 SiO2 30 40.807 19.000 CaF2 11 182.282 50.000 31 -181.965 1.200 12 ∞ 20.000 SiO2 32 104.781 12.800 CaF2 13 ∞ 70.000 33 148.726 17.381 14 ∞ 20.000 SiO2 15 ∞ 90.000 16 ∞ 20.000 SiO2 17 ∞ 94.000 18 ∞ 20.000 SiO2 19 ∞ 75.435 20 -392.660 -75.435
【0031】図2の実施例では、縮小倍率は1/5、開
口数は0.4、ウェハ8上の有効な露光領域(イメージ
サークル)の直径dは20mmである。また、凹面反射
鏡5の曲率半径rは392.66mmであり、曲率半径
rはその直径dの約19.6倍である。更に、凹面反射
鏡7に入射する軸上物点からの周縁光線(ランド光線)
の光軸に対する傾きの最大値は6.18゜、凹面反射鏡
7に入射する軸外主光線の光軸に対する傾きの最大値は
3.44゜である。因に、凹面反射鏡7から射出される
ランド光線の光軸に対する傾きの最大値は10.70゜
である。
【0032】図2の第1実施例の縦収差図を図3に示
し、横収差図を図4に示す。これらの収差図において、
曲線J、曲線P及び曲線Qは使用波長がそれぞれ24
8.4nm、247.9nm及び248.9nmである
ことを示す。これら収差図より、本例においては開口数
が0.40であり、広いイメージサークルの領域内で諸
収差が良好に補正されていることが分かる。また、色収
差も波長λが248nm〜249nmの間で良好に補正
されている。
【0033】[第2実施例]図5は第2実施例のレンズ
構成図を示し、この図5に示すように、第1レンズ群G
1 はレチクル1の側から順に、両凹レンズL11、両凸レ
ンズL12、両凸レンズL13、レチクル1に凸面を向けた
負メニスカスレンズL14及び両凹レンズL15を配置して
構成する。また、本例では付加レンズ群G2 はレチクル
1側に凹面を向けた負メニスカスレンズL20のみより構
成する。更に、第3レンズ群G3 はハーフミラー5の側
から順に、ハーフミラー5側に凸面を向けた正メニスカ
スレンズL31、両凹レンズL32、両凸レンズL33、ハー
フミラー5側に凸面を向けた負メニスカスレンズL34
ハーフミラー5側に凸面を向けた正メニスカスレンズL
35及びハーフミラー5側に凸面を向けた正メニスカスレ
ンズL36を配置して構成する。ただし、図1中の1/4
波長板6は厚さが薄く無視できるので、図5では省略し
てある。図5の第2実施例における曲率半径ri 、面間
隔di 及び硝材を次の表2に示す。
【0034】
【表2】 第2実施例の諸元 i rii 硝材 i rii 硝材 1 ∞ 71.910 21 -184.047 2.000 2 -331.269 20.000 CaF2 22 -414.280 -2.000 3 247.759 4.000 23 -184.047 -22.000 SiO2 4 242.788 32.000 SiO2 24 -161.300 -75.435 5 -149.834 16.818 25 ∞ 64.691 6 381.244 20.000 SiO2 26 72.301 17.000 CaF2 7 -251.080 1.000 27 150.614 11.000 8 181.255 16.000 CaF2 28 -159.386 11.000 SiO2 9 111.725 30.000 29 7177.924 3.300 10 -116.618 18.000 SiO2 30 161.829 13.800 CaF2 11 374.749 50.000 31 -197.510 0.200 12 ∞ 20.000 SiO2 32 124.113 11.096 SiO2 13 ∞ 70.000 33 33.879 1.000 14 ∞ 20.000 SiO2 34 34.202 19.000 CaF2 15 ∞ 90.000 35 196.355 1.200 16 ∞ 20.000 SiO2 36 92.275 12.800 CaF2 17 ∞ 94.000 37 310.070 17.381 18 ∞ 20.000 SiO2 19 ∞ 75.435 20 -161.300 22.000 SiO2
【0035】図5の実施例では、縮小倍率は1/5、開
口数は0.4、ウェハ8上の有効な露光領域(イメージ
サークル)の直径dは20mmである。また、凹面反射
鏡5の曲率半径rは414.28mmであり、曲率半径
rはその直径dの約20.7倍である。更に、凹面反射
鏡7に入射する軸上物点からの周縁光線(ランド光線)
の光軸に対する傾きの最大値は6.08゜、凹面反射鏡
7に入射する軸外主光線の光軸に対する傾きの最大値は
3.34゜である。因に、凹面反射鏡7から射出される
ランド光線の光軸に対する傾きの最大値は10.47゜
である。
【0036】図5の第2実施例の縦収差図を図6に示
し、横収差図を図7に示す。これらの収差図において、
曲線J、曲線P及び曲線Qは使用波長がそれぞれ24
8.4nm、247.9nm及び248.9nmである
ことを示す。これら収差図より、本例においては開口数
が0.40であり、広いイメージサークルの領域内で諸
収差が良好に補正されていることが分かる。また、色収
差も波長λが248nm〜249nmの間で良好に補正
されている。なお、本発明は上述実施例に限定されず本
発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の構成を取り得るこ
とは勿論である。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、ハーフミラーを使用し
ているため、大型のプリズム材料の不均一による解像力
の劣化は生じない。また、3枚の平行平面板を第1レン
ズ群とハーフミラーとの間に配置しているので、そのハ
ーフミラーによる非点収差及びコマ収差を良好に補正で
きる。従って、全体として、解像力の劣化が少ない利点
がある。
【0038】また、凹面反射鏡の曲率半径が第2面の露
光領域の直径の17倍から25倍であるときには、非点
収差及び歪曲収差を容易に補正できると共に、所定の縮
小倍率を得易い利点がある。更に、凹面反射鏡に入射す
る軸外主光線の光軸に対する傾きを6度以下に制限した
場合には、非点収差等の収差量を所定範囲内に抑えるこ
とができ、全体としての解像力をより高めることができ
ると共に、ハーフミラーにおける反射率及び透過率のば
らつきを少なくできる利点がある。
【0039】また、ハーフミラーと凹面反射鏡との間に
4分の1波長板を配置した場合には、ハーフミラーにお
ける反射率を高めることができ、フレアを減少すること
ができる。特にその4分の1波長板を厚さが100μm
以下の1軸性結晶より形成すると、非点収差の劣化が無
視できる程度になる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による反射屈折縮小投影光学系の実施例
の基本的な構成を示す断面図である。
【図2】図1の光学系の具体的な構成例である第1実施
例を示すレンズ構成図である。
【図3】図2の第1実施例の縦収差図である。
【図4】図2の第1実施例の横収差図である。
【図5】図1の光学系の具体的な構成例である第2実施
例を示すレンズ構成図である。
【図6】図5の第2実施例の縦収差図である。
【図7】図5の第2実施例の横収差図である。
【図8】従来の反射屈折縮小投影光学系の基本的な構成
を示す断面図である。
【符号の説明】
1 レチクル G1 第1レンズ群 2,3,4 平行平面板 5 ハーフミラー 6 1/4波長板 G2 付加レンズ群 7 凹面反射鏡 G3 第2レンズ群 8 ウェハ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1面のパターンを第2面上に縮小投影
    するための光学系であって、 負又は正の屈折力を持ち前記第1面からの光束を拡散又
    は集束する第1レンズ群と、該第1レンズ群からの光束
    を透過するハーフミラーと、前記第1レンズ群と前記ハ
    ーフミラーとの間に光軸に対して斜めに配置され前記ハ
    ーフミラーに起因する収差を補正する3枚の平行平面板
    と、前記ハーフミラーからから射出される光束を集束し
    つつ前記ハーフミラーに戻す凹面反射鏡と、正の屈折力
    を持ち前記ハーフミラーに戻されて前記ハーフミラーで
    反射された光束を集束して前記第2面上に前記第1面の
    パターンの縮小像を形成する第2レンズ群とを有する事
    を特徴とする反射屈折縮小投影光学系。
  2. 【請求項2】 前記凹面反射鏡の曲率半径は、前記第2
    面上の露光領域の直径の17倍から25倍である事を特
    徴とする請求項1記載の反射屈折縮小投影光学系。
  3. 【請求項3】 前記凹面反射鏡に入射する軸外主光線の
    光軸に対する傾きは6度以下である事を特徴とする請求
    項1記載の反射屈折縮小投影光学系。
  4. 【請求項4】 前記ハーフミラーと前記凹面反射鏡との
    間に4分の1波長板を配置した事を特徴とする請求項1
    記載の反射屈折縮小投影光学系。
  5. 【請求項5】 前記4分の1波長板を厚さが100μm
    以下の1軸性結晶より形成した事を特徴とする請求項4
    記載の反射屈折縮小投影光学系。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5583696A (en) * 1992-12-14 1996-12-10 Canon Kabushiki Kaisha Reflection and refraction optical system and projection exposure apparatus using the same
US5668672A (en) * 1994-12-16 1997-09-16 Nikon Corporation Catadioptric system and exposure apparatus having the same

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