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JPH057968B2 - - Google Patents

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Publication number
JPH057968B2
JPH057968B2 JP60085429A JP8542985A JPH057968B2 JP H057968 B2 JPH057968 B2 JP H057968B2 JP 60085429 A JP60085429 A JP 60085429A JP 8542985 A JP8542985 A JP 8542985A JP H057968 B2 JPH057968 B2 JP H057968B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fatty acid
food
antifoaming agent
antifoaming
acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP60085429A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS61247345A (ja
Inventor
Itaru Tamura
Osamu Inami
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
T Hasegawa Co Ltd
Original Assignee
T Hasegawa Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by T Hasegawa Co Ltd filed Critical T Hasegawa Co Ltd
Priority to JP60085429A priority Critical patent/JPS61247345A/ja
Publication of JPS61247345A publication Critical patent/JPS61247345A/ja
Publication of JPH057968B2 publication Critical patent/JPH057968B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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  • General Preparation And Processing Of Foods (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
イ 産業上の利用分野 本発明は飲食品用消泡剤に関し、更に詳しくは
(イ)C6〜C12の飽和脂肪酸トリグリセライドの少な
くとも1種及び(ロ)エタノール及びプロピレングリ
コールよりなる群からえらばれたアルコールの少
なくとも一種を有効成分として含有することを特
徴とする安定性に優れ、消泡効果が著しく、しか
も安価で、飲食品工業、醗酵工業などにおいて極
めて有利且つ安全な消泡剤に関するものである。 ロ 従来の技術 飲食品に現れる発泡現象は、発泡を要求される
ごく1部の飲食品以外では一般に飲食品の外観を
損ね、商品価値を低下させるものとして嫌われて
いる。また飲食品の製造工程途中或いは醗酵工業
における発泡も生産性の低下は勿論のこと、製品
の溢出あるいは微生物による汚染の原因となるの
で、激しい泡立ちが発生する都度に消泡剤を添加
することが行われている。 従来これら飲食品用消泡剤としては動植物油脂
類、オレイン酸及びその誘導体(グリセリンエス
テル、ソルビタンエステルなど)、食品添加物と
して指定されているグリセリン脂肪酸エステル例
えばグリセリンのリノール酸、リノレン酸、ミリ
スチン酸、パルミチン酸及びステアリン酸などの
モノ及びジグリセリドなどの乳化剤及びシリコー
ン樹脂が知られている。またこれらに代るものと
して、例えば低級脂肪酸(炭素数6−12)ジグリ
セライドの1種又は2種以上の混合物からなる飲
食品用消泡剤が提案されている(特開昭56−
164750号公報)。この提案によれば、C6〜C12の低
級脂肪酸のグリセライド中、ジグリセライドのみ
が特異的に消泡効果を有し、C6〜C12の低級脂肪
酸のモノグリセライドは消泡効果がないか、消泡
効果があつても僅かであること及びトリグリセラ
イドは消泡力がないことが実験的に示されてい
る。 ハ 発明が解決しようとする問題点 飲食品用消泡剤として実用されているシリコー
ンエマルジヨンは食品衛生法による使用制限があ
るように、その利用に制約がある。また、乳化剤
として許容されているグリセリン脂肪酸エステル
は、消泡効果が不満足であることに加えて、特有
の不快な脂肪酸臭を有するという欠点がある。 更に、上記特開昭56−164750号公報の提案によ
れば、ジグリセライドの純度を50%〜60%以上と
する為に、脂肪酸とグリセリンの比率を変えて特
殊な反応を行うか、通常のグリセリン脂肪酸エス
テルの生成反応を行つたものを分子蒸留して、モ
ノグリセライドを追い出しジグリセライドの多い
残分を用いる必要がある等の製造が煩雑な難点が
ある上に、経時的に脂肪酸臭が生じる等安定性に
劣るトラブルがあり、更に特殊製品であるため入
手困難で価格的にも問題があつた。 本発明者等は、飲食品用消泡剤として、前記の
如き従来使用されている各種消剤の種々の欠点を
改善し、低廉でしかも容易に入手でき、且つ人体
に対する安全性の高い消泡剤を提供すべく研究し
てきた。 ニ 問題を解決するための手段 本発明者等の研究結果、従来消泡効果がないと
されていた(イ)C6〜C12の飽和脂肪酸トリグリセラ
イドを予め(ロ)エタノール及び又はプロピレングリ
コールに混合溶解したアルコール溶液とすること
により、驚くべきことに、該トリグリセライドの
水に対する溶解性乃至分散性が顕著に改善され、
アルコールと相剰的に作用して、飲食品に対して
優れた消泡効果を発揮することを発見した。 更に、(イ)C6〜C12の飽和脂肪酸トリグリセライ
ドの少なくとも一種及び(ロ)エタノール及びプロピ
レングリコールよりなる群からえらばれたアルコ
ールの少なくとも一種を有効成分として含有する
上記消泡剤は、安価且つ入手容易な上記(イ)成分及
び(ロ)成分を予め混合するという極めて簡単な操作
で提供できる利点及び簡単な剤である利点を有し
ながら、顕著に優れた消泡効果を示し、更に、食
品衛生法上の使用制限もない保健衛生上も安全な
剤である利益に加えて、保存安定性に優れ、異味
異臭もなく飲食品への配合適性に優れている利点
も兼ね備えた安価で経済的にも極めて有利な消泡
剤となり得ることがわかつた。 従つて本発明の目的は、改善された飲食品用消
泡剤を提供するにある。 本発明で用いる(イ)C6〜C12飽和脂肪酸トリグリ
セリドとしては椰子油分留物を例示できるが、そ
の他にカプロン酸トリグリセリド、カプリル酸ト
リグリセリド、カプリン酸トリグリセリド、ラウ
リン酸トリグリセリドあるいはこれらの任意の複
数種混合物を例示することができる。更には、カ
プロン酸、カプリル酸、カプリン酸及びラウリン
酸の混合脂肪酸トリグリセリを例示することがで
きるが、特にカプリン酸及びカプリン酸の混合脂
肪酸トリグリセリドを好ましく例示することがで
きる。炭素数6より小さい飽和脂肪酸トリグリセ
リドは経時的に分解し易く不安定であり、又炭素
数12より大きい飽和脂肪酸トリグリセリドはエタ
ノール及び又はプロピレングリコールに対する溶
解性が低く、従つて水に対する分散性、更には、
消泡効果も劣るため、本発明に採用することはで
きない。 本発明消泡剤は、上記例示した如き(イ)C6〜C12
の飽和脂肪酸トリグリセリドの少なくとも一種を
(ロ)エタノール及び/又はプロピレングリコールに
混合溶解して均一な溶液とすることにより得るこ
とができ、該消泡剤中における(イ)C6〜C12の飽和
脂肪酸トリグリセリドの割合としては、例えば、
該(イ)及び(ロ)の合計重量に基いて、約0.1〜約50重
量%、好ましくは約0.5〜約10重量%の(イ)成分を
例示することができる。 また本発明消泡剤には、(イ)C6〜C12の飽和脂肪
酸トリグリセリドの少なくとも一種と(ロ)エタノー
ル及び/又はプロピレングリコールのほかに、所
望により、例えばシヨ糖脂肪酸エステル、ポリグ
リセリン脂肪酸エステル等の如き界面活性剤、着
香料、更には着色料などを適宜に添加配合しても
良い。 本発明の消泡剤の飲食品に対する添加量として
は、例えば飲食品重量に基づいて、約0.01〜約
2.0%の如き量を例示できる。また該飲食品に対
する添加時期、添加方法には特に制約はなく、飲
食品製造の際或いは醗酵飲食品製造における醗酵
工程において激しい発泡を抑える必要のある場合
に、任意、髄時に添加することができる。また液
状飲食品製品の流通、消費段階における不都合な
発泡が予想される場合にも、予め該製品に添加配
合しておくことにより、美麗な外観を保持し、商
品価値を高めることができる。 ホ 作用 本発明の飲食品用消泡剤の顕著な消泡作用は
C6〜C12飽和脂肪酸トリグリセリドが、エタノー
ル及び/又はプロピレングリコールに特異的に溶
解性が優れていることを利用することによつて達
成されたものであつて、通常の動植物油脂を用い
ても、室温付近における溶解度が低い為に本発明
の目的を達することはできない。以下実施例、参
考例により本発明の数態様を更に詳しく説明す
る。 実施例 1 カプリン酸トリグリセリド1gを95V/V%エ
タノール99gに溶解し、消泡剤100gを得た(本
発明品No.1)。 実施例 2 カプリル酸75%、カプリン酸25%の混合脂肪酸
トリグリセリドであるODO(商品名、日清製油)
20gを95%エタノール980gに加えて均一に混合
溶解して消泡剤1000gを得た(本発明品No.2)。 実施例 3 実施例2で用いたODO100gとシヨ糖脂肪酸エ
ステルS−1570(菱糖)0.5gを95%エタノール
900gに加え、30℃に加温して均一に溶解し、透
明な消泡剤1000gを得た(本発明品No.3)。 実施例 4 カプリル酸85%、カプリン酸15%の混合脂肪酸
トリグリセリドであるパナセート(日本油脂)50
g、シヨ糖脂肪酸エステルS−1570(菱糖)0.5
g、95%エタノール900g及びプロピレングリコ
ール50gを混合し均一に溶解して消泡剤1000gを
得た(本発明品No.4)。 比較例 1 実施例1において、カプリン酸トリグリセリド
1gに代えて、ナタネ油1gを加えたほかは同様
にして、消泡剤100gを得た(比較品No.1)。 参考例 1 下記配合割合により、グレープ果汁飲料を調製
し、実施例1〜4、ならびに比較例1で得られた
消泡剤及び別途常法によるエステル化反応によつ
て調製したカプリン酸ジグリセリド(純度65%)。
市販シリコーン樹脂消泡剤を、夫々、所要量添加
後、打栓して常法により85℃、15分間殺菌した。
冷却後、これらの壜詰飲料を各50回激しく振盪し
て泡立たせ、振盪直後及び1分間静置後の泡の状
態を観察した。その結果を表1に示した。 グレープ果汁飲料組成 グラニユー糖 130(g,以下同) 1/5濃縮グレープ果汁 20 酒石酸 2 リンゴ酸 0.3 グレープエツセンス 1.0ブドウ果皮色素 2.0 水を加えて 1000ml 表1の結果から明らかなとおり本発明の消泡剤
は激しい振盪による泡も直ちに消泡してしまい、
残存することがなかつた。
【表】 ト 発明の効果 本発明飲食品用消泡剤は、近年栄養学的にも重
視されている中鎖脂肪(MCT)と、エタノール
及び/又はプロピレングリコールからなり、食品
衛生法上の制約もない極めて安全性の高い組成物
からなり、例えば、果実果肉加工品、果汁飲料、
乳飲料、紅茶飲料、ココア飲料、コーヒー飲料な
どの嗜好飲料のほかに、医薬保健衛生品などに配
合することにより、製造の効率化、製品の美観保
持などに大きく寄与するものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (イ) C6〜C12の飽和脂肪酸トリグリセライド
    の少なくとも一種が、 (ロ) エタノール及びプロピレングリコールよりな
    る群からえらばれたアルコールの少なくとも一
    種 に溶解した溶液からなり、(イ)及び(ロ)成分の合計重
    量に基いて(イ)成分を0.5〜10重量%含有すること
    を特徴とする飲食品用消泡剤
JP60085429A 1985-04-23 1985-04-23 飲食品用消泡剤 Granted JPS61247345A (ja)

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JP60085429A JPS61247345A (ja) 1985-04-23 1985-04-23 飲食品用消泡剤

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JPS61247345A JPS61247345A (ja) 1986-11-04
JPH057968B2 true JPH057968B2 (ja) 1993-01-29

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