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JPH054895B2 - - Google Patents

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JPH054895B2
JPH054895B2 JP62016273A JP1627387A JPH054895B2 JP H054895 B2 JPH054895 B2 JP H054895B2 JP 62016273 A JP62016273 A JP 62016273A JP 1627387 A JP1627387 A JP 1627387A JP H054895 B2 JPH054895 B2 JP H054895B2
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Japan
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temperature
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molded
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Akira Sakamoto
Shunsaku Hirata
Shigezo Nohara
Yutaka Hamano
Eishiro Sakurai
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Toyo Seikan Group Holdings Ltd
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Toyo Seikan Kaisha Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明は、熱固定されたポリエステル延伸成形
容器の製法に関するもので、より詳細には、高度
の結晶と残留歪の低減化とが同時に達成された熱
固定ポリエステル延伸成形容器の製法に関する。 (従来の技術) ポリエチレンテレフタレート(PET)の如き
熱可塑性ポリエステルの二軸延伸フロー成形容器
は、優れた透明性や表面光沢を有すると共に、び
んに必要な耐衝撃性、剛性、ガスバリヤー性をも
有しており、各種液体のびん詰容器として利用さ
れている。 しかしながら、ポリエステル容器は、耐熱性に
劣るという欠点があり、内容物を熱間充填する用
途に対しては、熱変形や容積の収縮変形を生じる
ため二軸延伸ブロー容器を成形後に熱固定(ヒー
ト・セツト)すべく多くの提案が既に行われてい
る。 熱固定の方法には、特公昭60−56606号公報に
みられる通り、延伸ブロー成形により得られる成
形品を成形ブロー型から取出した後、熱固定用の
金型内に保持して熱固定を行う方法や、特公昭59
−6216号公報にみられる通り、ブロー成形型中で
延伸ブロー成形と同時に熱固定を行う方法が知ら
れている。また、特開昭57−53326号公報には、
一次金型中で延伸ブロー成形と同時に熱処理を行
い、成形品を取出してこれを冷却することなく、
二次処理金型中でブロー成形する方法が記載され
ている。 (発明が解決しようとする問題点) これらの熱固定法の内、単一の金型内で延伸ブ
ロー成形と同時に熱固定を行う方法は、装置コス
トが低く、操作も簡便であるという利点がある
が、単一の金型内で高温での熱固定と成形体の取
出しのための冷却とを行う必要がある。このた
め、従来ワン・モールド熱固定法では、延伸ブロ
ー成形体の熱固定を比較的低温、例えば130℃前
後の温度で行ない、熱固定後の成形体を充分に冷
却した後、成形容器の取出しを行つている。 しかしながら、従来のワン・モールド熱固定法
では、取出された成形容器の器壁に残留歪があ
り、また熱固定の温度も比較的低いことから、熱
固定の効果(結晶化度)も概して低く、得られる
熱固定延伸成形容器の耐熱性や寸法安定性におい
て未だ十分満足し得るものではなかつた。このた
め、この熱固定容器に内容物の熱間充填を行う
と、容器の最も重要な器壁胴部、特に容器の内容
積変化に追従するためのパネル部等に変形が生じ
るという外観特性及び機能上の問題を生じる。 従つて、本発明の目的は、高度の結晶化と残留
歪の低減化とが同時に達成された熱固定ポリエス
テル延伸成形容器を、ワン・モールド熱固定法で
製造する方法を提供するにある。 本発明の他の目的は、高温での熱間充填や低温
充填後加熱殺菌が可能である、耐熱性及び寸法安
定性に優れた熱固定ポリエステル延伸成形容器の
製法を提供するにある。 (問題点を解決するための手段) 本発明によれば、ポリエチレンテレフタレート
から成る有底プリフオームを、高温金型内で二軸
延伸ブロー成形すると共に、得られる成形体をこ
の金型内にて135℃以上の高温で熱固定し、熱固
定された成形体をその表面温度がポリエチレンテ
レフタレートのガラス転移点よりも高温でしかも
実質上保形可能な温度で金型より取出し、取出し
た成形体を放冷雰囲気中でアニーリングして、成
形体を自由収縮させることを特徴とする熱固定さ
れたポリエステル延伸成形容器の製法が提供され
る。 (作用) 本発明では、高温の金型内でポリエステルの有
底プリフオームを二軸延伸ブロー成形すると共
に、この高温金型内にて成形体を135℃以上、特
に140乃至230℃の温度で熱固定する。本明細書に
おいて、熱固定温度とは、二軸延伸ブロー成形体
が金型キヤビテイ表面と接触して熱固定が行われ
ることから、金型キヤビテイの表面温度を言う。 熱固定によりもたらされる延伸成形容器壁(胴
部)の結晶化度は、温度と時間の函数であり、高
温では短時間の内にポリエステルの結晶化度が向
上し、比較的短時間の内に熱固定の効果が発現さ
れる。本発明では、135℃以上という高温で熱固
定操作を行うことにより、二軸延伸ブローにより
最も高度に二軸分子配向された胴部壁の結晶化度
を34%以上に高めることができる。熱固定の時間
は、温度によつても相違するが、一般に2秒以
上、特に3乃至10秒の範囲である。熱固定操作時
には、熱効率の点で、ブロー成形に用いた加圧流
体を成形体内部に閉じ込めておくのがよい。 次いで、熱固定された成形体を、その表面温度
(外表面温度)がポリエチレンテレフタレート
(PET)のガラス転移点(Tg=69℃)よりも高
温でしかも実質上保形可能な温度、好適には75乃
至120℃の温度、最も好適には80乃至115℃の温度
で金型より取出す。延伸成形され且つ熱固定され
た成形体器壁には、内部歪が残留しているが、本
発明によれば、熱固定後の成形体を、PETのガ
ラス転移点(Tg)よりも高い温度で取出すこと
により、器壁中の(PET)分子鎖の運動が可能
となることから、後述するアニーリング処理によ
り、内部残留歪の除去乃至は低減化が可能となる
ものである。 本明細書で、成形体を実質上保形可能な温度と
は、成形金型により与えられた成形体の外形が実
質上保存される温度と定義される。この保形可能
温度と上限は、未熱固定の成形体では低く且つ熱
固定の程度が大きくなれば高くなる。本発明で
は、二軸延伸成形体を135℃以上という高温で熱
固定するため、保形可能温度の上限値を120℃と
高くすることが可能となり、従来のワン・モール
ド熱固定法に比して高温での取出しが可能となる
ものである。 本発明によれば、このように高温での熱固定と
高温での取出しとを組合せることにより、金型内
における成形体の占有時間を著しく短縮し得るこ
とも当業者には自明であろう。 熱固定後の成形体を金型内から取出すための冷
却は、高温の金型キヤビテイ表面温度をあまり冷
却しないように、成形体内部に室温の流体或いは
冷却された流体を循環させることにより有利に行
われる。一般に、この取出しのための冷却は3乃
至20秒程度の時間で行うことが望ましい。 最後に、取出した成形体を室温雰囲気中でアニ
ーリングして成形体を自由収縮させる。このアニ
ーリングによる成形体を自由収縮により、成形体
器壁中の残留歪が緩和され、最終容器は寸法安定
性と外観特性とに優れたものとなり、内容物の熱
間充填や、内容物充填容器の加熱殺菌に際して、
器壁の不斉変形(部分的な変形)が防止されるこ
とになる。 成形体の自由収縮は、金型内容積(V1)に対
する容器外形体積(V2)の減少率(α)、即ち α=V1−V2/V1×100 ……(1) が0.3乃至3.0%の範囲のなるように行えば、残留
率はほぼ緩和されているということができる。容
器外形体積(V2)は、容器内容積をV3、容器目
付量をW、容器壁密度をρとすると、式 V2=V3+W/ρ ……(2) で表わされる。 本発明において、熱可塑性ポリエステルとして
は、エチレンテレフタレート単位を主体とする熱
可塑性ポリエステル、例えばPETやグリコール
成分としてヘキサヒドロキシリレングリコール等
の他のグリコール類の少量を含有せしめ或いは二
塩基酸成分としてイソフタル酸やヘキサヒドロテ
レフタル酸等の他の二塩基酸成分の少量を含有せ
しめた所謂改質PET等が使用される。これらの
ポリエステルは、単独でも或いはナイロン類、ポ
リカーボネート或いはポリアリレート等の他の樹
脂とのブレンド物の形でも使用し得る。用いるポ
リエステルは、当然のことながら、フイルムを形
成するに足る分子量を有するべきである。ポリエ
ステルの固有粘度は0.70乃至1.20dl/gの範囲内
にあるのがよい。 延伸ブロー成形に使用する有底プリフオーム
は、それ自体公知の任意の手法、例えば射出成形
法、パイプ押出成形法等で製造される。前者の方
法では、溶融ポリエステルを射出し、最終容器に
対応する口頚部を備えた有底プリフオームを非晶
質の状態で製造する。後者の方法はエチレン−ビ
ニルアルコール共重合体等のガスバリヤー性中間
樹脂層を備えた有底プリフオームの製造に有利な
方法であり、押出された非晶質パイプを切断し、
一端部に圧縮成形で口頚部を形成させると共に、
他端部を閉じて有底プリフオームとする。高温下
での蓋との係合、密封状態を良好に維持するため
に、容器口頚部となる部分のみを予め熱結晶化さ
せておくことができる。勿論、この熱結晶化は以
後の任意の段階で行うこともできる。 このプリフオームの二軸延伸ブロー成形は、割
金型(キヤビテイ型)及びコア金型を使用して、
それ自体公知の条件で行われ、例えば延伸温度、
一般に90乃至130℃、特に100乃至120℃の温度に
予備加熱されたプリフオームに対して、延伸棒に
よりプリフオームを軸方向に引張延伸すると共
に、流体吹込みにより周方向に膨張延伸される。
軸方向の延伸倍率は1.5乃至3.5倍、特に2乃至3
倍とし、周方向の延伸倍率は胴部で2乃至5倍、
特に3乃至4.5倍とするのがよい。 本発明による優れた効果を次の例で説明する。 (実施例) 実施例 1 固有粘度IVが0.78dl/g、ガラス転移温度Tg
69℃(密度d 1.335g/cm3)のポリエチレンテ
レフタレートの射出成形し、高さ162mm、胴部径
30mm、胴部平均肉厚4mm、そして首部肉厚1.5mm
の有底パリソン(プリフオーム)を成形し、口部
のみ熱風(240℃)により熱処理を行い結晶化さ
せた。 このプリフオームを延伸温度97℃〜98℃に加熱
し、このプリフオームをキヤビテイ表面温度が
125℃、140℃及び160℃に加熱された内容積1550
mlのキヤビテイを有するブロー金型内で二軸延伸
ブローしてボトルを成形すると共に、該ブロー金
型内に4秒間保持して熱固定を行つた後、ボトル
表面温度が65℃、75℃、95℃、110℃及び130℃に
なつた時点で金型よりボトルを取り出し、このボ
トルを室温雰囲気(約20℃)中でアニーリングし
【表】 結晶化度X(%)は得られたボトルの胴部の密
度を測定し次式によつて求めた。 1/d=1−X/da+X/de ただし、dは25℃における密度、da=1.335
g/cm3、de=1.455g/cm3 得られたボトルを高温での熱間充填法及び低温
(室温)充填後殺菌法にて評価し、その結果を表
2に示す。
【表】
【表】 表2の結果から、本発明によつて成形されたボ
トル、即ちNo.4、5、6及び9のボトルは、金型
からの取出し時の変形も少なく、且つ高温熱間充
填法及び低温充填後殺菌法により殺菌を施しても
変形が少なく、良好な外観を示したが、本発明の
範囲外のものは変形を生じ良好な外観を示さなか
つた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ポリエチレンテレフタレートから成る有底プ
    リフオームを、高温金型内で二軸延伸ブロー成形
    すると共に、得られる成形体をこの金型内にて
    135℃以上の高温で熱固定し、 熱固定された成形体をその表面温度がポリエチ
    レンテレフタレートのガラス転移点よりも高温で
    しかも実質上保形可能な温度で金型より取出し、
    取出した成形体を放冷雰囲気中でアニーリングし
    て、成形体を自由収縮させることを特徴とする熱
    固定されたポリエステル延伸成形容器の製法。 2 熱固定成形体の金型からの取出しを75乃至
    120℃の温度で行なう特許請求の範囲第1項記載
    の製法。 3 取出された成形体を、金型内容積に対する容
    器外形体積の減少率が0.3乃至3.0%となるように
    自由収縮させる特許請求の範囲第1項記載の製
    法。 4 ポリエステル延伸成形容器の胴部が34.5%以
    上の結晶化度を有するように熱固定されている特
    許請求の範囲第1項記載の製法。
JP62016273A 1987-01-28 1987-01-28 熱固定されたポリエステル延伸成形容器の製法 Granted JPS63185620A (ja)

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