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JPH05343902A - 高周波用フィルタ - Google Patents

高周波用フィルタ

Info

Publication number
JPH05343902A
JPH05343902A JP14965392A JP14965392A JPH05343902A JP H05343902 A JPH05343902 A JP H05343902A JP 14965392 A JP14965392 A JP 14965392A JP 14965392 A JP14965392 A JP 14965392A JP H05343902 A JPH05343902 A JP H05343902A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
dielectric block
internal electrodes
high frequency
dielectric
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP14965392A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Okawa
大川  隆
Hideki Utaki
秀樹 卯滝
Hiroki Tanimae
太基 谷前
Hiroshi Kikuyama
洋 菊山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Metal Industries Ltd filed Critical Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority to JP14965392A priority Critical patent/JPH05343902A/ja
Publication of JPH05343902A publication Critical patent/JPH05343902A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 誘電体ブロック2の表面には外部電極4が形
成され、誘電体ブロック2の内部には誘電体ブロック2
と密着して同一平面内に複数個の内部電極3が並列的に
埋設され、内部電極3は開放端を有するとともに突起状
の容量結合用電極部5を有して平板状に形成されている
高周波用フィルタ。 【効果】 高周波用共振器10間の結合が内部電極3に
形成された突起状の容量結合用電極5により行われるの
で、前記結合を安定的なものにすることができ、また高
周波用フィルタの小型化が可能となる。また、突起状の
容量結合用電極5の形状を変化させることにより結合容
量を変えることができ、高周波用共振器間の距離を変化
させることなく種々の帯域幅を有するフィルタを構成す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高周波用フィルタに関
し、より詳細には例えば自動車電話、携帯電話、コード
レス電話等の無線通信器等の部品としてマイクロ波の周
波数領域において使用される高周波用フィルタに関す
る。
【0002】
【従来の技術】マイクロ波用のフィルタは、一般に所定
の共振周波数を有するマイクロ波を高誘電率材料で形成
された誘電体ブロック内に閉じ込め、所定の作用効果が
得られる高周波用共振器を組み合わせることにより構成
されている。
【0003】図9はこの種のフィルタとして従来から使
用されている同軸型誘電体共振器60が組み合わされた
フィルタを示しており、(a)は正面図、(b)は平面
図である。同軸型誘電体共振器60は、1波長の1/4 に
相当する1/4 波長のマイクロ波を共振周波数(共振線路
波長)としたものであり、円筒形状に形成された2つ以
上の誘電体ブロック61の外周面には外部電極63が形
成され、また誘電体ブロック61の内周面には内部電極
62が形成されている。そしてこれら同軸型誘電体共振
器60が共振器結合用容量64で結合されることにより
フィルタが構成されている(特開昭59−114902
号公報参照)。
【0004】図10は上記と同様に従来から使用されて
いる誘電体ブロック一体型のフィルタを示しており、
(a)は斜視図、(b)は(a)におけるYY′線断面
図である。誘電体ブロック71には2個の貫通孔77が
形成されており、この貫通孔77部分に内部電極72が
形成され、誘電体ブロック71の外周面に外部電極73
が形成され、2個の同軸型誘電体共振器70が構成され
ている。また貫通孔77の間にはスリット78が形成さ
れており、それぞれの貫通孔77に対応した2個の同軸
型誘電体共振器70が磁界結合されることによりフィル
タが構成されている。
【0005】図11は上記と同様に従来から使用されて
いるマイクロストリップラインを応用した共振器80が
組み合わされたフィルタを示す斜視図である。このフィ
ルタは1/2 波長の整数倍のマイクロ波を共振周波数(共
振線路波長)としたマイクロストリップライン共振器8
0を組み合わせたものであり、平面状に形成された誘電
体ブロック81の表面には入出力用電極85a及び共振
用電極85bが形成され、また誘電体ブロック81の裏
面には接地電極86が形成されている。そして、共振用
電極85bに対応するマイクロストリップライン共振器
80が磁界結合されることによりフィルタが構成されて
いる。
【0006】図12は上記と同様に従来から使用されて
いるトリプレート型ストリップラインを応用した共振器
90が組み合わされたフィルタを示す斜視図である。誘
電体ブロック91の内部には2個の平板形状の内部電極
92が形成され、誘電体ブロック91の表面には外部電
極93が形成されている。そして、内部電極92に対応
するマイクロストリップライン共振器90が磁界結合さ
れることによりフィルタが構成されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図9に示した同軸型誘
電体共振器60が組み合わされたフィルタにおいては、
同軸型誘電体共振器60の構造は単純であるが、誘電体
ブロック61に閉じ込められるマイクロ波の周波数(共
振周波数)は誘電体ブロック61の形状寸法及び誘電体
ブロック61を構成する素材の誘電率により定まる。し
たがって設計における自由度が小さくなり、前記マイク
ロ波の周波数領域においても共振周波数が比較的低い場
合、誘電体ブロック61が大形になり、かつ前記同軸型
誘電体共振器60の共振周波数の調整が困難になるとい
う課題があった。また、共振器結合用容量64及び入出
力結合用容量65が外部に配設されているので小型化に
支障を来すと同時に結合部にシールドを要する等製造プ
ロセスが複雑になり、コストが高くなるという課題があ
った。
【0008】また図10に示した誘電体ブロック一体型
のフィルタにおいては、共振器結合部となるスリット7
8は内蔵されているが、貫通孔77及びスリット78を
形成する必要があり、図9に示した同軸型誘電体共振器
60と同様に設計の自由度が小さく狭く、大形となり、
また共振周波数の調整が困難であるといった課題があっ
た。
【0009】また図11に示したマイクロストリップラ
イン共振器80を組み合わせたフィルタにおいては、誘
電体ブロック81の表面に入出力用電極85a、共振用
電極85bを印刷パターンにより形成することができる
ので設計の自由度が大きく、また厚膜印刷技術を用いて
メタライズを形成することができるので安価に製造し得
る。しかしながら、入出力用電極85a、共振用電極8
5b及び接地電極86の片面が外部に露出し空気と接触
しているので、実効比誘電率が低く、放射損失が生じ、
また外部環境の影響も受け易く信頼性が劣るという課題
があった。また、前記実効比誘電率が低いので誘電体ブ
ロック81を大きく形成する必要があり、したがってフ
ィルタの小型化が困難であるという課題があった。
【0010】また図12に示したトリプレート型ストリ
ップライン共振器90を組み合わせたフィルタにおいて
は、実効比誘電率が高く設計の自由度も大きいが、トリ
プレート型ストリップライン共振器90間の結合が磁界
結合であり、結合度が内部電極92間の距離で決まるの
で、通過帯域幅により大きさの制約を受けるという課題
があった。また結合が不安定で、したがってフィルタの
特性にばらつきが生じるという課題があった。これを抑
制するため結合用のコンデンサ(共振器結合用容量)が
外部に配設されたフィルタが提案されているが、この場
合、上記同軸型誘電体共振器60が組み合わされたフィ
ルタと同様、小型化に支障を来たし、結合部にシールド
を要するので製造プロセスが複雑になり、コストが高く
なるという課題があった。
【0011】本発明はこのような課題に鑑みなされたも
のであり、設計の自由度が大きく、小型で、結合が安定
し、特性のばらつきを抑制することができる高周波用フ
ィルタを提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明に係る高周波用フィルタは、誘電体ブロックの
表面には外部電極が形成され、前記誘電体ブロックの内
部には該誘電体ブロックと密着して同一平面内に複数個
の内部電極が並列的に埋設され、該内部電極は開放端を
有するとともに突起状の容量結合用電極部を有して平板
状に形成されていることを特徴としている(1)。
【0013】また、誘電体ブロックの表面には外部電極
が形成され、前記誘電体ブロックの内部には該誘電体ブ
ロックと密着して同一平面内に複数個の内部電極が並列
的に埋設され、開放端を有するとともに平板状に形成さ
れた前記内部電極が誘電体を挟んで2層以上重なり合
い、前記開放端でそれぞれ電気的に接続され、前記内部
電極の少なくとも1層に突起状の容量結合用電極部が形
成されていることを特徴としている(2)。
【0014】また、誘電体ブロックの表面には外部電極
が形成され、前記誘電体ブロックの内部には該誘電体ブ
ロックと密着して同一平面内に複数個の内部電極が並列
的に埋設され、開放端を有するとともに平板状に形成さ
れた前記内部電極が誘電体を挟んで2層以上重なり合
い、前記開放端近傍で1か所以上それぞれ電気的に接続
され、前記内部電極の少なくとも1層に突起状の容量結
合用電極部が形成されていることを特徴としている
(3)。
【0015】また、誘電体ブロックの表面には外部電極
が形成され、前記誘電体ブロックの内部には該誘電体ブ
ロックと密着して同一平面内に複数個の内部電極が並列
的に埋設され、開放端を有するとともに平板状に形成さ
れた前記内部電極が誘電体を挟んで2層以上重なり合
い、前記開放端及び開放端近傍で2か所以上それぞれ電
気的に接続され、前記内部電極の少なくとも1層に突起
状の容量結合用電極部が形成されていることを特徴とし
ている(4)。
【0016】また、上記(1)、(2)、(4)記載の
高周波用フィルタにおいて、外部電極以外に内部電極の
開放端における接続用電極が、誘電体ブロックの表面に
形成されていることを特徴としている。
【0017】
【作用】上記した容量結合用電極の寸法と帯域幅との関
係について調査を行なった。調査に用いた高周波用フィ
ルタは図7に示したように誘電体ブロック2の表面に外
部電極4が形成され、誘電体ブロック2の内部にはこれ
と密着して同一平面内に2個の内部電極3が並列して埋
設され、内部電極3は開放端を有するとともに突起状の
容量結合用電極5を有して平板状に形成されている。ま
た寸法aは1.5mm、寸法bは0.375mm、寸法cは
0.75mmである。このように構成された高周波用フィ
ルタを用いて容量結合用電極5の長さxを1.5、1.
0、0.5mmに変化させると、図8(a)、(b)、
(c)に示すような周波数に対する減衰特性をうること
ができた。また図8(d)に示すように、1dBにおける
帯域幅は容量結合用電極5の長さxに略比例して増加す
ることが分かった。
【0018】本発明に係る高周波用フィルタによれば、
誘電体ブロック内部において容量結合用電極が形成され
ているので、フィルタ自体が小型になり、また共振用電
極間の容量に加えて安定した容量となる突起状の前記容
量結合用電極が構成されており、したがって共振器を安
定的に結合し得ることとなる。また、前記突起状の容量
結合用電極の形状を変化させることにより結合容量を変
化させることが可能となり、共振器間の結合を変えられ
るので、共振用電極間の距離を変化させることなく種々
な帯域幅を有するフィルタを構成し得ることとなる。
【0019】
【実施例】以下、本発明に係る高周波用フィルタの実施
例を図面に基づいて説明する。なお、下記の実施例にお
いては、いずれもフィルタは1/4 波長共振器を2つ結合
した場合を示している。図1は実施例1に係る高周波用
フィルタを示しており、(a)は正面図、(b)は
(a)におけるAA′線断面図である。図中2は高誘電
体材料の高周波誘電体セラミックスを略直方体の形状に
成形して焼結させた誘電体ブロックであり、誘電体ブロ
ック2の1側面を除く他の5つの表面には外部電極4が
形成されている。誘電体ブロック2内には同一平面上に
内部電極3が2つ並んで形成され、それぞれ誘電体ブロ
ック2に密着して埋設されており、かつ内部電極3の一
方の端部が開放されている。内部電極3は平板状に形成
され、突起状の容量結合用電極5がそれぞれ対向するよ
うに内部電極3の長辺隅部から延設されている。また、
内部電極3は加工性とマイクロ波に対する導電性が優れ
ているAg、Pd、Pt、Au、Cu、Co、Niまた
は前記金属を1種以上含有する合金(ただし、Ni、N
i系合金、Co、Co系合金は非磁性体に限る)を用い
て形成されている。
【0020】このように構成された実施例1に係る高周
波用フィルタ11では、共振用電極となる内部電極3間
の容量以外に容量結合用電極5間で安定した結合用容量
が形成されており、共振器10の安定した結合及び該高
周波用フィルタの小型化が可能となる。また、突起状の
容量結合用電極5の形状を変化させることにより結合容
量が変えられ、したがって共振器10間の結合が変えら
れるので、共振用電極となる内部電極3間の距離を変化
させることなく種々の帯域幅を有するフィルタの構成が
可能となる。
【0021】図2は実施例2に係る高周波用フィルタを
示しており、(a)は正面図、(b)は(a)における
AA′線断面図である。図中2は実施例1の場合と同様
に形成された誘電体ブロックであり、また誘電体ブロッ
ク2の1側面を除く他の5つの表面には外部電極4が形
成されている。誘電体ブロック2内には誘電体部分6を
挟んで重なっている3層の内部電極3が同一平面上に2
つ並んで形成され、それぞれ誘電体ブロック2及び誘電
体部分6に密着して埋設されており、かつ内部電極3の
一方の開放端がそれぞれ接続電極7により電気的に接続
されている。内部電極3は実施例1の場合と同様の金属
又は合金を用いて平板状に形成されており、さらに実施
例1の場合と同様に、突起状の容量結合用電極5がそれ
ぞれ対向するように内部電極3の長辺隅部から延設され
ている。
【0022】このように構成された実施例2に係る高周
波用フィルタ21では、共振用電極としての内部電極3
が3層あり、かつ電気的に接続されて1層の電極のよう
に動作するので、内部電極3における抵抗が低くなり共
振器20のQ値を高くすることができる。また実施例1
の場合と同様に、共振器20の安定した結合及び高周波
用フィルタの小型化が可能となり、また、共振用電極と
なる内部電極3間の距離を変化させることなく種々の帯
域幅を有するフィルタの構成が可能となる。
【0023】また、実施例2における突起状の容量結合
用電極5は3層の内部電極3のそれぞれに形成されてい
るが、3層の内部電極3は電気的に接続されているの
で、1層あるいは2層の内部電極3に容量結合用電極5
が形成されている場合も、実施例2のものと略同様の効
果を有している。
【0024】図3は実施例3に係る高周波用フィルタを
示しており、(a)は正面図、(b)は(a)における
AA′線断面図である。図中2は実施例1の場合と同様
に形成された誘電体ブロックであり、また誘電体ブロッ
ク2の1側面を除く他の5つの表面には外部電極4が形
成されている。誘電体ブロック2内には誘電体部分9を
挟んで重なっている3層の内部電極3が同一平面上に2
つ並んで形成され、それぞれ誘電体ブロック2及び誘電
体部分9に密着して埋設されており、かつ内部電極3の
開放端近傍がそれぞれ接続電極8により電気的に接続さ
れている。内部電極3は実施例1の場合と同様の金属ま
たは合金を用いて平板状に形成されており、さらに実施
例1の場合と同様に、突起状の容量結合用電極5がそれ
ぞれ対向するように内部電極3の長辺隅部から延設され
ている。
【0025】このように構成された実施例3に係る高周
波用フィルタ31では、実施例2のものとほぼ同様の効
果を有している。
【0026】また、実施例3における突起状の容量結合
用電極5は3層の内部電極3のそれぞれに形成されてい
るが、3層の内部電極3は電気的に接続されているの
で、1層あるいは2層の内部電極3に容量結合用電極5
が形成されている場合も、実施例3のものと略同様の効
果を有している。
【0027】図4は実施例4に係る高周波用フィルタを
示しており、(a)は正面図、(b)は(a)における
AA′線断面図である。図中2は実施例1の場合と同様
に形成された誘電体ブロックであり、また誘電体ブロッ
ク2の1側面を除く他の5つの表面には外部電極4が形
成されている。誘電体ブロック2内には誘電体部分12
を挟んで重なっている3層の内部電極3が同一表面上に
2つ並んで形成され、それぞれ誘電体ブロック2及び誘
電体部分12に密着して埋設されており、かつ内部電極
3の一方の開放端及び開放端近傍がそれぞれ接続電極1
4、13により電気的に接続されている。内部電極3は
実施例1の場合と同様の金属または合金を用いて平板状
に形成されており、さらに実施例1の場合と同様に、突
起状の容量結合用電極5がそれぞれ対向するように内部
電極3の長辺隅部から延設されている。
【0028】このように構成された実施例4に係る高周
波用フィルタ41では、実施例2の場合における効果に
加え、さらに内部電極3間の電気的接続が確実となり、
したがって内部電極3における抵抗が低くなり共振器4
0のQ値をさらに高くすることができる。
【0029】また、実施例4における突起状の容量結合
用電極5は3層の内部電極3のそれぞれに形成されてい
るが、3層の内部電極3は電気的に接続されているの
で、1層あるいは2層の内部電極3に容量結合用電極5
が形成されている場合も、実施例4のものと略同様の効
果を有している。
【0030】図5は実施例5に係る高周波用フィルタを
示しており、(a)は正面図、(b)は(a)における
AA′線断面図である。図中2は実施例1の場合と同様
に形成された誘電体ブロックであり、また誘電体ブロッ
ク2の1側面を除く他の5つの表面には外部電極4が形
成されている。誘電体ブロック2内には誘電体部分16
を挟んで重なっている3層の内部電極3が同一平面上に
2つ並んで形成され、それぞれ誘電体ブロック2及び誘
電体部分16に密着して埋設されており、かつ内部電極
3の一方の開放端が誘電体ブロック2の表面において接
続電極17により電気的に接続されている。内部電極3
は実施例1の場合と同様の金属または合金を用いて平板
状に形成されており、さらに実施例1の場合と同様に、
突起状の容量結合用電極5がそれぞれ対向するように内
部電極3の長辺隅部から延設されている。
【0031】このように構成された実施例5に係る高周
波用フィルタ51では、実施例2の場合における効果に
加え、接続電極17が誘電体ブロック2表面に形成され
ていることから、接続電極17を外部電極4と同時に形
成することができ、さらに製造工程を簡単にすることが
できる。また接続電極17は共振器50の入出力電極と
しても使用することができる。
【0032】また、実施例5における突起状の容量結合
用電極5は3層の内部電極3のそれぞれに形成されてい
るが、3層の内部電極3は電気的に接続されているの
で、1層あるいは2層の内部電極3に容量結合用電極5
が形成されている場合も、実施例5のものと略同様の効
果を有している。
【0033】図6は上記実施例5における高周波用フィ
ルタ51について周波数に対する減衰特性を調べた結果
を示したグラフであり、縦軸に減衰量(dB)、横軸に周
波数(MHz)をとっている。図より明らかなように、高周
波用フィルタ51は周波数略881.5MHz を通過域と
する帯域フィルタとして優れた特性を有していることが
分かる。
【0034】
【発明の効果】以上詳述したように本発明に係る高周波
用フィルタにあっては、高周波用共振器間の結合が内部
電極に形成された突起状の容量結合用電極により行われ
るので、前記結合を安定的なものにすることができ、ま
た該高周波用フィルタの小型化が可能となる。また、前
記突起状の容量結合用電極の形状を変化させることによ
り結合容量を変えることができ、高周波用共振器間の距
離を変化させることなく種々の帯域幅を有するフィルタ
を構成することができる。
【0035】また、上記内部電極が誘電体部分を挟んで
2層以上重なり合い、これら内部電極が電気的に接続さ
れている場合には、前記内部電極における抵抗が低くな
り、上記高周波用共振器のQ値を高くすることができ
る。
【0036】また、上記誘電体部分を挟んで2層以上重
なり合っている前記内部電極の開放端及び開放端近傍が
それぞれ1か所以上電気的に接続されている場合には、
前記内部電極間の電気的接続が一層確実となり、したが
って内部電極における抵抗が低くなり、共振器のQ値を
さらに高くすることができる。
【0037】さらに、接続電極が誘電体ブロック表面に
形成されている場合には、外部電極と同時に前記接続電
極を形成することができ、製造工程を簡単にすることが
できる。また前記接続電極を共振器の入出力電極として
使用することができる。したがって、高周波用フィルタ
の製造コストを下げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係る高周波用フィルタを示
し、(a)は正面図、(b)は(a)におけるAA′線
断面図である。
【図2】実施例2に係る高周波用フィルタを示し、
(a)は正面図、(b)は(a)におけるAA′線断面
図である。
【図3】実施例3に係る高周波用フィルタを示し、
(a)は正面図、(b)は(a)におけるAA′線断面
図である。
【図4】実施例4に係る高周波用フィルタを示し、
(a)は正面図、(b)は(a)におけるAA′線断面
図である。
【図5】実施例5に係る高周波用フィルタを示し、
(a)は正面図、(b)は(a)におけるAA′線断面
図である。
【図6】実施例5の高周波用フィルタについて周波数に
対する減衰特性を調べた結果を示したグラフである。
【図7】容量結合用電極の寸法と帯域幅との関係を調べ
る際に用いた高周波用フィルタの正面図である。
【図8】容量結合用電極の寸法と帯域幅との関係を調べ
た結果を示し、(a)、(b)、(c)は周波数に対す
る減衰特性を示したグラフ、(d)はこれらの結果をま
とめたグラフである。
【図9】従来から使用されている同軸型誘電体共振器が
組み合わされたフィルタを示し、(a)は正面図、
(b)は平面図である
【図10】従来から使用されている誘電体ブロック一体
型のフィルタを示し、(a)は斜視図、(b)は(a)
におけるYY′線断面図である。
【図11】従来から使用されているマイクロストリップ
ライン共振器を組み合わせたフィルタを示した斜視図で
ある。
【図12】従来から使用されているトリプレート型スト
リップライン共振器を組み合わせたフィルタを示した斜
視図である。
【符号の説明】
2 誘電体ブロック 3 内部電極 4 外部電極 5 容量結合用電極 11、21、31、41、51 高周波用フィルタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菊山 洋 東京都千代田区大手町一丁目1番3号 住 友金属工業株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘電体ブロックの表面には外部電極が形
    成され、前記誘電体ブロックの内部には該誘電体ブロッ
    クと密着して同一平面内に複数個の内部電極が並列的に
    埋設され、該内部電極は開放端を有するとともに突起状
    の容量結合用電極部を有して平板状に形成されているこ
    とを特徴とする高周波用フィルタ。
  2. 【請求項2】 誘電体ブロックの表面には外部電極が形
    成され、前記誘電体ブロックの内部には該誘電体ブロッ
    クと密着して同一平面内に複数個の内部電極が並列的に
    埋設され、開放端を有するとともに平板状に形成された
    前記内部電極が誘電体を挟んで2層以上重なり合い、前
    記開放端でそれぞれ電気的に接続され、前記内部電極の
    少なくとも1層に突起状の容量結合用電極部が形成され
    ていることを特徴とする高周波用フィルタ。
  3. 【請求項3】 誘電体ブロックの表面には外部電極が形
    成され、前記誘電体ブロックの内部には該誘電体ブロッ
    クと密着して同一平面内に複数個の内部電極が並列的に
    埋設され、開放端を有するとともに平板状に形成された
    前記内部電極が誘電体を挟んで2層以上重なり合い、前
    記開放端近傍で1か所以上それぞれ電気的に接続され、
    前記内部電極の少なくとも1層に突起状の容量結合用電
    極部が形成されていることを特徴とする高周波用フィル
    タ。
  4. 【請求項4】 誘電体ブロックの表面には外部電極が形
    成され、前記誘電体ブロックの内部には該誘電体ブロッ
    クと密着して同一平面内に複数個の内部電極が並列的に
    埋設され、開放端を有するとともに平板状に形成された
    前記内部電極が誘電体を挟んで2層以上重なり合い、前
    記開放端及び開放端近傍で2か所以上それぞれ電気的に
    接続され、前記内部電極の少なくとも1層に突起状の容
    量結合用電極部が形成されていることを特徴とする高周
    波用フィルタ。
  5. 【請求項5】 外部電極以外に内部電極の開放端におけ
    る接続用電極が、誘電体ブロックの表面に形成されてい
    る請求項1または請求項2または請求項4記載の高周波
    用フィルタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0443703A (ja) * 1990-06-08 1992-02-13 Ngk Insulators Ltd 対称型ストリップライン共振器

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JPH0443703A (ja) * 1990-06-08 1992-02-13 Ngk Insulators Ltd 対称型ストリップライン共振器

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