JPH05313806A - 簡易文字入力装置 - Google Patents
簡易文字入力装置Info
- Publication number
- JPH05313806A JPH05313806A JP4146950A JP14695092A JPH05313806A JP H05313806 A JPH05313806 A JP H05313806A JP 4146950 A JP4146950 A JP 4146950A JP 14695092 A JP14695092 A JP 14695092A JP H05313806 A JPH05313806 A JP H05313806A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- key
- character
- speed
- input
- characters
- Prior art date
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- Electrophonic Musical Instruments (AREA)
- Input From Keyboards Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 鍵(キー)を有する文字入力装置において、
鍵を押す速度(押鍵速度)が、何段階かに分けたどの速
度範囲に属するかを判別する押鍵速度判別手段と、各鍵
ごとに一つの文字を割り当てたデータ(文字テーブル)
を、上記押鍵速度判別手段が判別する速度範囲に対応し
てその数だけ記憶した記憶手段と、ある鍵が押されたと
き、その鍵の押鍵速度を上記押鍵速度判別手段により判
別し、上記記憶手段から、その押鍵速度に対応した特定
の文字テーブルを呼び出し、押鍵された鍵に割り当てら
れた文字を選択して入力する手段を設ける。 【効果】 本発明に係る文字入力装置を用いれば、鍵を
押す速度を変えることによって大文字と小文字の選択が
可能であるため、一文字を選択して入力する鍵操作が一
度で済み、簡易な操作により素早く文字を入力できる。
鍵を押す速度(押鍵速度)が、何段階かに分けたどの速
度範囲に属するかを判別する押鍵速度判別手段と、各鍵
ごとに一つの文字を割り当てたデータ(文字テーブル)
を、上記押鍵速度判別手段が判別する速度範囲に対応し
てその数だけ記憶した記憶手段と、ある鍵が押されたと
き、その鍵の押鍵速度を上記押鍵速度判別手段により判
別し、上記記憶手段から、その押鍵速度に対応した特定
の文字テーブルを呼び出し、押鍵された鍵に割り当てら
れた文字を選択して入力する手段を設ける。 【効果】 本発明に係る文字入力装置を用いれば、鍵を
押す速度を変えることによって大文字と小文字の選択が
可能であるため、一文字を選択して入力する鍵操作が一
度で済み、簡易な操作により素早く文字を入力できる。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は文字入力装置に関するも
のである。 【0002】 【従来の技術】ワープロやパソコンなどの他、最近では
マイコン内蔵の機器にも文字入力を必要とするものがあ
る。例えば最近の電子楽器では自分で作った曲、リズ
ム、音色などを記憶する際にその名前を文字で入力する
必要がある。従来文字入力は主に次のような3通りの方
法で行われていた。 【0003】ワープロやパソコンなどの文字入力に
は、アルファベットなどが1対1で割り当てられた文字
キーと大文字小文字切り替えキーを設けた通常のキーボ
ードが用いられている。 【0004】テンキー(0から9までのキー)を押し
てテンキーに割り当てられた文字を入力する。図1に示
すようにテンキーには、アルファベットなどの文字を3
文字ずつ割り当てておく。図1中11は操作パネル、1
2は入力文字を表示する表示器、30はテンキー、31
は大文字小文字切り替えキー、32は一文字ごとに入力
文字を確定するためのキーである。テンキーを押すとそ
のテンキーに割り当てられた文字が表示器12に表示さ
れるので、最大3回テンキーを押して入力したい文字を
表示器12に表示させる。入力したい文字が表示器12
に表示されたら、キー32を押してその文字を確定す
る。大文字と小文字の切り替えは、図1に示すキー31
を押すことによって行なう。 【0005】図2に示すようにダイヤル33で文字を
選ぶ。ダイヤル33には小孔34が設けられており、そ
の孔34に指を入れてダイヤルを回転させればそのダイ
ヤルの回転角に応じて、あらかじめ割り当てられた文字
が表示器12に表示される。そこでダイヤルを回転させ
て自分が入力したい文字を表示器12に表示し、キー3
2を押して一文字ずつ確定して入力文字を決定する。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】従来の技術には以下の
ような問題点があった。 【0007】(1)上記の場合には、大文字小文字切
り替えキーを押しながら文字キーを押せば、大文字小文
字の併用入力が可能である。しかし文字キーと大文字小
文字切り替えキーを同時に押すのは熟練を要するので、
大文字小文字切り替えキーと文字キーを別々に2回押し
て入力することが多く、キー操作が煩雑である。またこ
の種のキーボードはキーが多いため、イニシャルコスト
がかかる。 【0008】(2)上記の場合には1つの文字を選択
するのに必要なキー操作が多く手間がかかる。すなわち
図1に示すように10個のテンキーそれぞれに3個の文
字が割り当てられているため、たとえば現在大文字モー
ドになっている場合、小文字の「c」を選択するには、
テンキーの「1」を3回押して大文字の「C」を選ぶ操
作とキー31を押して小文字に切り替える操作が必要で
ある。そのうえ選択した文字を確定するためにキー32
を1回押す必要がある。このように一文字を確定するの
に最大5回のキー操作が必要であり、迅速な文字入力が
できない。 【0009】(3)上記の場合にも、図2に示すダイ
ヤル33を回転させて入力したい文字を選択する操作
と、キー31を押して入力文字を確定する操作が必要で
あり、迅速な文字入力ができない。 【0010】そこで本発明が解決しようとする課題は簡
易で迅速な文字入力をコストをかけずに行うにはどのよ
うな手段を講じればよいかという点にある。 【0011】 【課題を解決するための手段】そのような課題を解決す
るものとして、本発明は次に説明するような文字入力装
置を採用した。 【0012】鍵(キー)を押す速度(押鍵速度)が、何
段階かに分けたどの速度範囲に属するかを判別する押鍵
速度判別手段を設けておく。そして上記速度範囲に対応
して各鍵ごとに一つの文字を割り当てたデータ(文字テ
ーブル)をその速度範囲の数だけあらかじめ準備してお
きこれをROMなどの記憶手段に記憶しておく。すなわ
ち例えば、押鍵速度をある速度を基準に上下2段階で判
別する場合、文字テーブルは2個用意し、押鍵速度が遅
い速度範囲に対応するものを小文字のアルファベットの
文字テーブル、押鍵速度が速い速度範囲に対応するもの
を大文字のアルファベットの文字テーブルとしておく。 【0013】そしてある鍵が押されたとき、その鍵の押
鍵速度を上記押鍵速度判別手段により判別し、上記憶手
段から、その押鍵速度に対応した特定の文字テーブルを
呼び出し、押鍵された鍵に割り当てられた文字を選択し
て入力する手段を設けておく。 【0014】 【作 用】押鍵速度を変えながら鍵を押して、各鍵に押
鍵速度ごとに割り当てられた文字を入力する。同じ鍵で
も押鍵速度を変えることによって大文字小文字などの選
択ができるため、すべての文字入力が一度の押鍵操作に
よって行える。 【0015】 【実施例】以下には本発明に係る文字入力装置の一例と
して、鍵盤の鍵が文字入力キーにもなる電子楽器につい
て説明する。なお本発明は、電子楽器の他にワープロや
パソコンのキーボードについても用いることができるこ
とは言うまでもない。 【0016】(1) 実施例の構成の概略 図3に本発明に係る電子楽器の実施例の構成の概略を示
す。 【0017】図3において10は鍵盤であり、演奏モー
ドの場合には、演奏者の押鍵/離鍵操作を検出し、その
情報を音源16に供給するものである。本発明特有のも
のとして、文字入力モードの場合に、ある鍵が押鍵され
ると、その押鍵速度に応じて、あらかじめ各鍵に割り当
てられた文字を選択し、操作パネル11上の表示器12
に表示する。 【0018】11は操作パネルであり、電子楽器の制御
を行なう各種キーやメッセージを表示する表示器12、
演奏モードと文字入力モードの切り替えキー18などが
設けられている。 【0019】13は中央処理装置(CPU)であり、R
OM15に記憶されている制御プログラムにしたがって
電子楽器の各部を制御するものである。 【0020】14はRAM(ランダムアクセスメモリ)
であり、CPU13のワークエリアとなる。 【0021】15はCPUを作動させるための制御プロ
グラムが記憶されているROMである。このROMには
他に鍵盤の各鍵一個にそれぞれ一個の文字を割り当てた
文字テーブルが複数個記憶されている。 【0022】16は音源である。演奏モードで鍵盤が操
作された場合、音源16は鍵盤10から供給された情報
に基づき、その操作された鍵の楽音信号を増幅器に供給
し、スピーカからその楽音が発音される。 【0023】17はバス(データやプログラムを転送す
るための、情報転送用の共通路)である。 【0024】18は演奏モードと文字入力モードを切り
替えるためのキーである。このキー18を操作して演奏
モードにしておき、鍵盤を操作すれば通常の鍵盤演奏を
行える。キー18を操作して文字入力モードにしておく
と鍵盤が文字入力用のキーとなり、鍵盤演奏は行わず、
文字入力が可能となる。 【0025】(2) 鍵盤への文字の割り当て 図4に示すように鍵盤の各鍵一個に一つの文字を割り当
てる。図4に示すものは白鍵のみに文字を割り当ててい
る。鍵盤の各鍵の付け根の操作パネルの部分に各鍵に割
り当てられた文字(図中丸で囲んだ文字)を表示してお
くと文字入力に便利である。なおこの文字は各鍵の上に
表示してもよい。 【0026】(3) 実施例の処理動作 本実施例を用いて文字入力をする場合の処理動作につい
て説明する。文字入力を行なう場合には操作パネル11
上のキー18を操作して、演奏モードから文字入力モー
ドに切り替えておく。 【0027】図4に示すように、鍵盤の奥に各鍵に割り
当てられた文字が表示してあるので、入力者はその文字
を見ながら、自分が入力したい文字を鍵盤の鍵を押して
入力する。大文字と小文字の区別は鍵を押す速度を変え
て行う。本実施例では、押鍵速度が一定値より大きいと
大文字、小さいと小文字と判断される。そこで大文字で
入力したいときは速く鍵を押し、小文字で入力したいと
きはゆっくり鍵を押せばよい。 【0028】このようにして鍵が押されると1回の押鍵
操作で入力文字が確定し、操作パネル11上の表示器1
2に確定した文字を表示する。 【0029】以上述べた文字入力はROM15に組み込
まれた制御プログラムの処理手順に沿ってなされる。そ
の処理手順を図5に示す。図中頭にSをつけた数値は処
理手手順の番号を示す。以下処理手順を説明する。 【0030】キー18が押され、文字入力モードになる
と文字入力処理が始まる(S50)。 【0031】最初にキーイベントの有無(鍵盤のいずれ
かの鍵が押されている場合にはキーイベント有り、いず
れの鍵も押されていない場合にはキーイベント無し)が
判定される(S51)。 【0032】(3−1) いずれの鍵も押されなかった
場合 この場合は上記S51の判定処理は「no」となり、再
びS51の処理に戻り、鍵が押された場合に備える。 【0033】(3−2) いずれかの鍵が押された場合 S51の判定処理が「yes」の場合にはS52以下の
処理がなされる。すなわちその鍵を押す速度(図5では
この押鍵速度を「VEL」と表示)が一定値(図5では
「X」と表示)より大きいか否かが判定される(S5
2)。 【0034】(3−2−1) 押鍵速度が一定値より大
きい場合 押鍵速度(VEL)が一定値(X)より大きい場合は、
大文字を選択したと判定され、S53の処理がなされ
る。S53の処理は、あらかじめROM15に記憶され
ている大文字用の文字テーブルをROM15から読み出
す処理である。 【0035】(3−2−2) 押鍵速度が一定値以下の
場合 押鍵速度(VEL)が一定値(X)以下の場合は、小文
字を選択したと判定され、S54の処理がなされる。S
54の処理は、あらかじめROM15に記憶されている
小文字用の、文字テーブルをROM15から読み出す処
理である。 【0036】上記S53あるいはS54の処理で文字テ
ーブルが読み出されると、次に押鍵された鍵を基にその
文字テーブルからその押鍵された鍵に割り当てられた文
字データを選択する(S55)。 【0037】次いでその文字データを表示器12に表示
する(S56)。 【0038】S56の処理が終わると再びS51の処理
へ戻り、次の文字入力に備える。 【0039】以上が実施例の処理動作についての説明で
ある。 【0040】 【発明の効果】以上述べたように本発明に係る文字入力
装置を用いれば、鍵を押す速度を変えることによって大
文字と小文字の選択が可能であるため、一文字を選択す
る鍵操作が一度で済み、簡易な操作により素早く文字を
入力することが可能である。また本発明に係る電子楽器
では、鍵盤の鍵に文字入力用のキーの役割をもたせるた
め、文字入力用のキーを特に設ける必要がなく、そのた
めにかかる費用を節約できる。
のである。 【0002】 【従来の技術】ワープロやパソコンなどの他、最近では
マイコン内蔵の機器にも文字入力を必要とするものがあ
る。例えば最近の電子楽器では自分で作った曲、リズ
ム、音色などを記憶する際にその名前を文字で入力する
必要がある。従来文字入力は主に次のような3通りの方
法で行われていた。 【0003】ワープロやパソコンなどの文字入力に
は、アルファベットなどが1対1で割り当てられた文字
キーと大文字小文字切り替えキーを設けた通常のキーボ
ードが用いられている。 【0004】テンキー(0から9までのキー)を押し
てテンキーに割り当てられた文字を入力する。図1に示
すようにテンキーには、アルファベットなどの文字を3
文字ずつ割り当てておく。図1中11は操作パネル、1
2は入力文字を表示する表示器、30はテンキー、31
は大文字小文字切り替えキー、32は一文字ごとに入力
文字を確定するためのキーである。テンキーを押すとそ
のテンキーに割り当てられた文字が表示器12に表示さ
れるので、最大3回テンキーを押して入力したい文字を
表示器12に表示させる。入力したい文字が表示器12
に表示されたら、キー32を押してその文字を確定す
る。大文字と小文字の切り替えは、図1に示すキー31
を押すことによって行なう。 【0005】図2に示すようにダイヤル33で文字を
選ぶ。ダイヤル33には小孔34が設けられており、そ
の孔34に指を入れてダイヤルを回転させればそのダイ
ヤルの回転角に応じて、あらかじめ割り当てられた文字
が表示器12に表示される。そこでダイヤルを回転させ
て自分が入力したい文字を表示器12に表示し、キー3
2を押して一文字ずつ確定して入力文字を決定する。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】従来の技術には以下の
ような問題点があった。 【0007】(1)上記の場合には、大文字小文字切
り替えキーを押しながら文字キーを押せば、大文字小文
字の併用入力が可能である。しかし文字キーと大文字小
文字切り替えキーを同時に押すのは熟練を要するので、
大文字小文字切り替えキーと文字キーを別々に2回押し
て入力することが多く、キー操作が煩雑である。またこ
の種のキーボードはキーが多いため、イニシャルコスト
がかかる。 【0008】(2)上記の場合には1つの文字を選択
するのに必要なキー操作が多く手間がかかる。すなわち
図1に示すように10個のテンキーそれぞれに3個の文
字が割り当てられているため、たとえば現在大文字モー
ドになっている場合、小文字の「c」を選択するには、
テンキーの「1」を3回押して大文字の「C」を選ぶ操
作とキー31を押して小文字に切り替える操作が必要で
ある。そのうえ選択した文字を確定するためにキー32
を1回押す必要がある。このように一文字を確定するの
に最大5回のキー操作が必要であり、迅速な文字入力が
できない。 【0009】(3)上記の場合にも、図2に示すダイ
ヤル33を回転させて入力したい文字を選択する操作
と、キー31を押して入力文字を確定する操作が必要で
あり、迅速な文字入力ができない。 【0010】そこで本発明が解決しようとする課題は簡
易で迅速な文字入力をコストをかけずに行うにはどのよ
うな手段を講じればよいかという点にある。 【0011】 【課題を解決するための手段】そのような課題を解決す
るものとして、本発明は次に説明するような文字入力装
置を採用した。 【0012】鍵(キー)を押す速度(押鍵速度)が、何
段階かに分けたどの速度範囲に属するかを判別する押鍵
速度判別手段を設けておく。そして上記速度範囲に対応
して各鍵ごとに一つの文字を割り当てたデータ(文字テ
ーブル)をその速度範囲の数だけあらかじめ準備してお
きこれをROMなどの記憶手段に記憶しておく。すなわ
ち例えば、押鍵速度をある速度を基準に上下2段階で判
別する場合、文字テーブルは2個用意し、押鍵速度が遅
い速度範囲に対応するものを小文字のアルファベットの
文字テーブル、押鍵速度が速い速度範囲に対応するもの
を大文字のアルファベットの文字テーブルとしておく。 【0013】そしてある鍵が押されたとき、その鍵の押
鍵速度を上記押鍵速度判別手段により判別し、上記憶手
段から、その押鍵速度に対応した特定の文字テーブルを
呼び出し、押鍵された鍵に割り当てられた文字を選択し
て入力する手段を設けておく。 【0014】 【作 用】押鍵速度を変えながら鍵を押して、各鍵に押
鍵速度ごとに割り当てられた文字を入力する。同じ鍵で
も押鍵速度を変えることによって大文字小文字などの選
択ができるため、すべての文字入力が一度の押鍵操作に
よって行える。 【0015】 【実施例】以下には本発明に係る文字入力装置の一例と
して、鍵盤の鍵が文字入力キーにもなる電子楽器につい
て説明する。なお本発明は、電子楽器の他にワープロや
パソコンのキーボードについても用いることができるこ
とは言うまでもない。 【0016】(1) 実施例の構成の概略 図3に本発明に係る電子楽器の実施例の構成の概略を示
す。 【0017】図3において10は鍵盤であり、演奏モー
ドの場合には、演奏者の押鍵/離鍵操作を検出し、その
情報を音源16に供給するものである。本発明特有のも
のとして、文字入力モードの場合に、ある鍵が押鍵され
ると、その押鍵速度に応じて、あらかじめ各鍵に割り当
てられた文字を選択し、操作パネル11上の表示器12
に表示する。 【0018】11は操作パネルであり、電子楽器の制御
を行なう各種キーやメッセージを表示する表示器12、
演奏モードと文字入力モードの切り替えキー18などが
設けられている。 【0019】13は中央処理装置(CPU)であり、R
OM15に記憶されている制御プログラムにしたがって
電子楽器の各部を制御するものである。 【0020】14はRAM(ランダムアクセスメモリ)
であり、CPU13のワークエリアとなる。 【0021】15はCPUを作動させるための制御プロ
グラムが記憶されているROMである。このROMには
他に鍵盤の各鍵一個にそれぞれ一個の文字を割り当てた
文字テーブルが複数個記憶されている。 【0022】16は音源である。演奏モードで鍵盤が操
作された場合、音源16は鍵盤10から供給された情報
に基づき、その操作された鍵の楽音信号を増幅器に供給
し、スピーカからその楽音が発音される。 【0023】17はバス(データやプログラムを転送す
るための、情報転送用の共通路)である。 【0024】18は演奏モードと文字入力モードを切り
替えるためのキーである。このキー18を操作して演奏
モードにしておき、鍵盤を操作すれば通常の鍵盤演奏を
行える。キー18を操作して文字入力モードにしておく
と鍵盤が文字入力用のキーとなり、鍵盤演奏は行わず、
文字入力が可能となる。 【0025】(2) 鍵盤への文字の割り当て 図4に示すように鍵盤の各鍵一個に一つの文字を割り当
てる。図4に示すものは白鍵のみに文字を割り当ててい
る。鍵盤の各鍵の付け根の操作パネルの部分に各鍵に割
り当てられた文字(図中丸で囲んだ文字)を表示してお
くと文字入力に便利である。なおこの文字は各鍵の上に
表示してもよい。 【0026】(3) 実施例の処理動作 本実施例を用いて文字入力をする場合の処理動作につい
て説明する。文字入力を行なう場合には操作パネル11
上のキー18を操作して、演奏モードから文字入力モー
ドに切り替えておく。 【0027】図4に示すように、鍵盤の奥に各鍵に割り
当てられた文字が表示してあるので、入力者はその文字
を見ながら、自分が入力したい文字を鍵盤の鍵を押して
入力する。大文字と小文字の区別は鍵を押す速度を変え
て行う。本実施例では、押鍵速度が一定値より大きいと
大文字、小さいと小文字と判断される。そこで大文字で
入力したいときは速く鍵を押し、小文字で入力したいと
きはゆっくり鍵を押せばよい。 【0028】このようにして鍵が押されると1回の押鍵
操作で入力文字が確定し、操作パネル11上の表示器1
2に確定した文字を表示する。 【0029】以上述べた文字入力はROM15に組み込
まれた制御プログラムの処理手順に沿ってなされる。そ
の処理手順を図5に示す。図中頭にSをつけた数値は処
理手手順の番号を示す。以下処理手順を説明する。 【0030】キー18が押され、文字入力モードになる
と文字入力処理が始まる(S50)。 【0031】最初にキーイベントの有無(鍵盤のいずれ
かの鍵が押されている場合にはキーイベント有り、いず
れの鍵も押されていない場合にはキーイベント無し)が
判定される(S51)。 【0032】(3−1) いずれの鍵も押されなかった
場合 この場合は上記S51の判定処理は「no」となり、再
びS51の処理に戻り、鍵が押された場合に備える。 【0033】(3−2) いずれかの鍵が押された場合 S51の判定処理が「yes」の場合にはS52以下の
処理がなされる。すなわちその鍵を押す速度(図5では
この押鍵速度を「VEL」と表示)が一定値(図5では
「X」と表示)より大きいか否かが判定される(S5
2)。 【0034】(3−2−1) 押鍵速度が一定値より大
きい場合 押鍵速度(VEL)が一定値(X)より大きい場合は、
大文字を選択したと判定され、S53の処理がなされ
る。S53の処理は、あらかじめROM15に記憶され
ている大文字用の文字テーブルをROM15から読み出
す処理である。 【0035】(3−2−2) 押鍵速度が一定値以下の
場合 押鍵速度(VEL)が一定値(X)以下の場合は、小文
字を選択したと判定され、S54の処理がなされる。S
54の処理は、あらかじめROM15に記憶されている
小文字用の、文字テーブルをROM15から読み出す処
理である。 【0036】上記S53あるいはS54の処理で文字テ
ーブルが読み出されると、次に押鍵された鍵を基にその
文字テーブルからその押鍵された鍵に割り当てられた文
字データを選択する(S55)。 【0037】次いでその文字データを表示器12に表示
する(S56)。 【0038】S56の処理が終わると再びS51の処理
へ戻り、次の文字入力に備える。 【0039】以上が実施例の処理動作についての説明で
ある。 【0040】 【発明の効果】以上述べたように本発明に係る文字入力
装置を用いれば、鍵を押す速度を変えることによって大
文字と小文字の選択が可能であるため、一文字を選択す
る鍵操作が一度で済み、簡易な操作により素早く文字を
入力することが可能である。また本発明に係る電子楽器
では、鍵盤の鍵に文字入力用のキーの役割をもたせるた
め、文字入力用のキーを特に設ける必要がなく、そのた
めにかかる費用を節約できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の文字入力方法に用いる操作パネルの一
部を示す図である。 【図2】従来の文字入力方法に用いる操作パネルの一
部を示す図である。 【図3】本発明に係る電子楽器の構成の概略を示す図で
ある。 【図4】本発明に係る電子楽器の鍵盤の鍵と、鍵盤の各
鍵に割り当てられた文字の関係を示す図である。 【図5】本発明に係る電子楽器の文字入力処理手順を示
すフローチャートである。 【符号の説明】 10 鍵盤 11 操作パネル 12 表示器 13 CPU 14 RAM 15 ROM 16 音源 17 バス 18 鍵盤演奏と文字入力の切り替えキー 30 文字入力も出来るテンキー 31 大文字小文字切り替えキー 32 入力文字を決定するキー 33 文字を選択するためのダイヤル 34 ダイヤル33を回転させるために設けられた小孔
部を示す図である。 【図2】従来の文字入力方法に用いる操作パネルの一
部を示す図である。 【図3】本発明に係る電子楽器の構成の概略を示す図で
ある。 【図4】本発明に係る電子楽器の鍵盤の鍵と、鍵盤の各
鍵に割り当てられた文字の関係を示す図である。 【図5】本発明に係る電子楽器の文字入力処理手順を示
すフローチャートである。 【符号の説明】 10 鍵盤 11 操作パネル 12 表示器 13 CPU 14 RAM 15 ROM 16 音源 17 バス 18 鍵盤演奏と文字入力の切り替えキー 30 文字入力も出来るテンキー 31 大文字小文字切り替えキー 32 入力文字を決定するキー 33 文字を選択するためのダイヤル 34 ダイヤル33を回転させるために設けられた小孔
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フロントページの続き
(51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所
H03M 11/14
G10H 1/18 101 4236−5H
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 鍵(キー)を有する文字入力装置において、 鍵を押す速度(押鍵速度)が、何段階かに分けたどの速
度範囲に属するかを判別する押鍵速度判別手段と、 各鍵ごとに一つの文字を割り当てたデータ(文字テーブ
ル)を、上記押鍵速度判別手段が判別する速度範囲に対
応してその数だけ記憶した記憶手段と、 ある鍵が押されたとき、その鍵の押鍵速度を上記押鍵速
度判別手段により判別し、上記記憶手段から、その押鍵
速度に対応した特定の文字テーブルを呼び出し、押鍵さ
れた鍵に割り当てられた文字を選択して入力する手段を
設けたことを特徴とする文字入力装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4146950A JPH05313806A (ja) | 1992-05-13 | 1992-05-13 | 簡易文字入力装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4146950A JPH05313806A (ja) | 1992-05-13 | 1992-05-13 | 簡易文字入力装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05313806A true JPH05313806A (ja) | 1993-11-26 |
Family
ID=15419243
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4146950A Pending JPH05313806A (ja) | 1992-05-13 | 1992-05-13 | 簡易文字入力装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05313806A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1138968A (ja) * | 1997-07-15 | 1999-02-12 | Korugu:Kk | 電子楽器における文字データ入力装置 |
JP2001331174A (ja) * | 2000-05-24 | 2001-11-30 | Casio Comput Co Ltd | 電子楽器及び電子楽器システム |
JP2003122485A (ja) * | 2001-10-10 | 2003-04-25 | Murata Mach Ltd | 文字入力装置 |
JP2006079636A (ja) * | 2005-10-05 | 2006-03-23 | Casio Comput Co Ltd | 入力装置 |
JP2006139397A (ja) * | 2004-11-10 | 2006-06-01 | Kyocera Mita Corp | 操作入力装置 |
-
1992
- 1992-05-13 JP JP4146950A patent/JPH05313806A/ja active Pending
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