JPH0529199U - 電子機器類の磁気シールド装置 - Google Patents
電子機器類の磁気シールド装置Info
- Publication number
- JPH0529199U JPH0529199U JP4863491U JP4863491U JPH0529199U JP H0529199 U JPH0529199 U JP H0529199U JP 4863491 U JP4863491 U JP 4863491U JP 4863491 U JP4863491 U JP 4863491U JP H0529199 U JPH0529199 U JP H0529199U
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- magnetic
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Abstract
(57)【要約】
【目的】本考案は、CRT等に外乱磁界によってもたら
される色ずれ、揺れなどの障害を有効に、且つ安価に防
止し得る電子機器類の磁気シールド装置を提供する。 【構成】本考案は、外乱磁界によって影響を受ける電子
機器の磁気シールに際し、複数の方向制電磁鋼板をシー
ルド材とし、外乱磁界が前記電子機器に作用する方向に
合うように前記方向制電磁鋼板の磁化容易軸が夫々クロ
スするように配置して前記電子危機を覆うように構成す
ることを特徴とする電子機器類の磁気シール装置を要旨
とする。
される色ずれ、揺れなどの障害を有効に、且つ安価に防
止し得る電子機器類の磁気シールド装置を提供する。 【構成】本考案は、外乱磁界によって影響を受ける電子
機器の磁気シールに際し、複数の方向制電磁鋼板をシー
ルド材とし、外乱磁界が前記電子機器に作用する方向に
合うように前記方向制電磁鋼板の磁化容易軸が夫々クロ
スするように配置して前記電子危機を覆うように構成す
ることを特徴とする電子機器類の磁気シール装置を要旨
とする。
Description
【0001】
本考案はテレビや各種データをモニタするディスプレィ(以下CRTという) 等の電子機器類に、外乱磁界により生じる機能障害を除去するための磁気シール ド装置に関するものである。
【0002】
電子機器に外乱磁界が作用すると正確な情報の伝達が不可能になる。例えば金 属等の原材料製造工場、特に、材料手入れヤードにおいては、材料のトラッキン グ状態及び手入れ指示や手入れ実績等の情報をリアルタイムにオペレータに提供 するために、適宜箇所にモニタ装置(CRT)を配置している。
【0003】 この材料手入ヤードには、マグネットリフターや磁気探傷装置など磁石を用い る装置を多用し、又送電線、トランスやモータなどが設置されており、これらの 磁石や設備より発生している磁界が近辺に在るCRTに外乱として作用する。C RTに作用する外乱磁界は、これが直流磁界の場合にはCRT画像に色調のずれ (色ずれ)が発生し、交流磁界の場合には画像に揺れが現れ、CRT本来の機能 である情報伝達に誤認や不正確さを起こし、大きな障害を与える。従って、この ような障害を未然に除去するために磁気シールド材でCRTを覆うことが行われ ている。
【0004】 従来、外乱磁界磁気を遮蔽する材料としてパ−マロイが用いられることは良く 知られている。一般に磁気特性上、透磁率の高い材料ほど磁気遮蔽効果があると されているが、パーマロイは、比較的低い磁化力(H=3A/m)のもとでの透磁率 は高くなるものの、磁化力が高くなるとこれが急激に低下する。又この材料は高 価である。一方、アモルファス材も磁気遮蔽材として近時採用されているが、透 磁率は低い。
【0005】
本考案者は、上記した現状の問題点を解決すべく、材料手入れヤードのように 比較的高い外乱磁界が多方面から発生する地域において、種々の材料の磁気遮蔽 効果について検討を重ねた結果、高磁界になるほど大きな影響がでる色ずれ及び 揺れの防止に対して、一方向性電磁鋼板が極めて有効であること、しかも、該鋼 板の磁化容易軸を、この方向ができるだけ長くなるように板取りすると共に外乱 磁界の作用方向と一致するよう配置させることにより、一層その効果があること を知見した。
【0006】 即ち本考案はかかる知見に基づき、一方向性電磁鋼板の磁化容易軸がクロス方 向になるように間隔を有して配置し、外乱磁界によってもたらされる障害を有効 に、且つ安価に防止し得る電子機器類の磁気シールド装置を提供することを目的 とする。
【0007】
上記目的を達成するために本考案は、外乱磁界によって影響を受ける電子機器 の磁気シールに際し、複数枚の方向制電磁鋼板をシールド材とし使用し、それぞ れの鋼板の磁化容易軸が異なる方向に位置するように、非磁性材からなる補強材 を介して配置積層せしめ、前記電子機器を覆うごとく構成したことを特徴とする 電子機器類の磁気シール装置を要旨とする。
【0008】 以下に本考案を詳細に説明する。 外乱磁界の作用によって現れるCRT画像の色ずれや揺れ現象を防ぐため、本 考案では方向性電磁鋼板を使用するが、図1に基づいて説明するように、磁界の 方向との関連で使用しなければ十分なシールド効果が現れない。方向性電磁鋼板 は、Siをを3%前後含有する市販の珪素鋼板でよく、圧延方向と平行(以下圧 延方向という)に磁化容易軸を有するが、その使用方法によってはシールド効果 が半減する。即ち単に方向性電磁鋼板を加工してCRT等の電子機器をシールド すればよいわけではなく、磁化容易軸(即ち圧延方向)が長くなるように加工す ると共に外乱磁界の方向に一致するように構成することが好ましい。
【0009】 表1は本考案対象のシールド材(方向性電磁鋼板)の1面より、5mm離れた 位置に永久磁石(最大磁界480G)を置き、またシールド材の反対面側より5 mm離れた位置に磁気測定器を設置し、磁石より発生する磁界がシールド材を通 し(漏洩し)てどの程度検出されるか、即ち方向性電磁鋼板のシールド効果を該 鋼板の形状、サイズ毎に測定したものである。又、2枚のシールド材について圧 延方向を夫々同一方向或いは90°変えて配置し、材料間隔を1mm及び5mm にした場合についても測定した。
【0010】
【表1】
【0011】 上記の結果より、圧延方向を長辺にした長方形の試料の漏洩磁束が圧延方向 を短辺にした試料に比べてより少ないことが分かる。又、正方形2枚を用いた 試料〜では圧延方向を90°変えた2枚重ねの試料が著しく低く。更に間 隔を僅か(5mm)に開けることにより、シールド効果より顕著になることが明 らかである。これは磁石からもたらせる垂直成分と水平成分の磁界を、2枚構成 の夫々の方向性電磁鋼板で遮蔽した結果であるといえる。
【0012】 又、図1に示すように、方向性電磁鋼板で筒状シールド体を制作し、磁界の方 向によるシールド効果を調べた。即ち(A)図は圧延方向に長い矩形板1を用い シールド体aであり、(B)図は圧延方向に短い矩形板2を使用したシールド体 bであって(図中の線RDは圧延方向を示す)、夫々にモニタを内装し、矢印x, y,zの各方向に直流及び交流の磁界を与えてCRT画像の乱れ状況を調査した 。その結果、シールド体aにおいてz(前後)方向からの磁界が与えられた場合 には、画像に色ずれ及び揺れが発生したが、x及びy(左右及び上下)方向から の磁界ではこの様な乱れは見られず、鮮明な画像であった。シールド体bについ てはx,y方向からの磁界によって色ずれ及び揺れが発生したがz方向では鮮明 となっている。このことは、圧延方向RD即ち磁化容易軸と平行な磁界に対して画 像は影響されないこと(充分にシールドされていること)を示している。
【0013】 本考案は、上記したような現象に基づき、シールド材として使用する方向性電 磁鋼板の磁化容易軸を、外乱磁界の方向に合わせて構成するようにする。即ち外 乱磁界が電子機器の左右(x)或いは上下(y)方向であれば図1(A)図のよ うにし、前後(x)方向であれば同(B)図の様に構成してシールドする。
【0014】 しかし、前述した様な材料手入れヤードでは、外乱磁界の派生は必ずしも一方 向に限らず、多方向であることが多い。 図2は多方向の外乱磁界を遮蔽するシールド材の複合構成例を分解して示すも ので、x,y方向の外乱磁界に対するシールド体aを外側材にし(A図)、z方 向に対するシールド体bを内側材にし(B図)、両材a,bを、それらの中間に 例えば厚さ5mmのウレタン樹脂等で形成する非磁性補強材3(C図)を介在貼 着するものであって、図3にこれらを組み立てた装置を示している。図において 4はCRT露出孔5を設けた表蓋であり(D図)、6は通気孔7を有する裏蓋で あって(E図)、これらは本体と同様に1〜複数の方向性電磁鋼板を用いる。 尚、本考案において、外側及び内側のシールド材を構成する方向性電磁鋼板は 、その圧延方向が長くなるように板取し、これを筒形に成形して使用することが 効果的であるが、筒形方成形加工が困難な場合には、1面または2面連続した分 割材を組み合わせ使用することも本考案に包含する。
【0015】
【考案の効果】 以上のように本考案は、方向性電磁鋼板を使用し、複数枚を補強材等で間隔を 開けてその磁化容易軸を外乱磁界の方向に合うように、夫々がクロスする方向に 配置することにより、電子機器に及ぼす色ずれや揺れ等の悪影響を防止すること が可能となり、極めて安価にかつ有効に電子機器用シールド装置を提供できる。
【図1】(A),(B)は本考案シールド部材の一例を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図2】本考案装置の構成部品分解図を示し、(A),
(B),(C),(D)及び(E)はその構成部材の斜
視図である。
(B),(C),(D)及び(E)はその構成部材の斜
視図である。
【図3】本考案装置の斜視図である。
1:圧延方向に長い矩形板 2:圧延方向に短い矩形板 3:補強材 4:表蓋 5:CRT露出孔 6:裏蓋 7:空気孔 a,b:シールド材 DR:圧延方向
Claims (1)
- 【請求項1】 多方向より外乱磁界によって影響を受け
る電子機器の磁気シールドに際し、複数枚の方向制電磁
鋼板をシールド材とし、それぞれの鋼板の磁化容易軸が
異なる方向に位置するように、非磁性材からなる補強材
を介して重ねて配置せしめ、前記電子機器を覆うことを
特徴とする電子機器類の磁気シールド装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4863491U JPH0529199U (ja) | 1991-06-26 | 1991-06-26 | 電子機器類の磁気シールド装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4863491U JPH0529199U (ja) | 1991-06-26 | 1991-06-26 | 電子機器類の磁気シールド装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0529199U true JPH0529199U (ja) | 1993-04-16 |
Family
ID=12808809
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4863491U Pending JPH0529199U (ja) | 1991-06-26 | 1991-06-26 | 電子機器類の磁気シールド装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0529199U (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007103854A (ja) * | 2005-10-07 | 2007-04-19 | Nippon Steel Corp | 磁気シールド装置 |
JP2019164075A (ja) * | 2018-03-20 | 2019-09-26 | 株式会社デンソー | 電流センサ |
CN111936870A (zh) * | 2018-03-20 | 2020-11-13 | 株式会社电装 | 电流传感器 |
US11656249B2 (en) | 2018-03-20 | 2023-05-23 | Denso Corporation | Current sensor with shielding for noise suppression |
-
1991
- 1991-06-26 JP JP4863491U patent/JPH0529199U/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007103854A (ja) * | 2005-10-07 | 2007-04-19 | Nippon Steel Corp | 磁気シールド装置 |
JP2019164075A (ja) * | 2018-03-20 | 2019-09-26 | 株式会社デンソー | 電流センサ |
WO2019181171A1 (ja) * | 2018-03-20 | 2019-09-26 | 株式会社デンソー | 電流センサ |
CN111868534A (zh) * | 2018-03-20 | 2020-10-30 | 株式会社电装 | 电流传感器 |
CN111936870A (zh) * | 2018-03-20 | 2020-11-13 | 株式会社电装 | 电流传感器 |
US11255884B2 (en) | 2018-03-20 | 2022-02-22 | Denso Corporation | Current sensor |
US11656249B2 (en) | 2018-03-20 | 2023-05-23 | Denso Corporation | Current sensor with shielding for noise suppression |
US11988692B2 (en) | 2018-03-20 | 2024-05-21 | Denso Corporation | Current sensor |
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