JPH05277376A - 窒素酸化物除去用触媒およびこれを用いてなる窒素酸化物除去方法 - Google Patents
窒素酸化物除去用触媒およびこれを用いてなる窒素酸化物除去方法Info
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- JPH05277376A JPH05277376A JP4077539A JP7753992A JPH05277376A JP H05277376 A JPH05277376 A JP H05277376A JP 4077539 A JP4077539 A JP 4077539A JP 7753992 A JP7753992 A JP 7753992A JP H05277376 A JPH05277376 A JP H05277376A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明は、自動車エンジン等の内燃機関、例え
ばガソリンエンジン,ディーゼルエンジン,ボイラー,
工業用プラント等の内燃機関から排出される排ガス中の
窒素酸化物を除去する触媒に関するものである。 【構成】マンガン、鉛、リチウム、希土類元素及びアル
カリ土類金属からなる群から選ばれた少なくとも1種の
フッ化物を含有してなることを特徴とする窒素酸化物除
去用触媒である。さらに、上記フッ化物に、白金、パラ
ジウム、銅、コバルト、ニッケル及び鉄からなる群から
選ばれた少なくとも1種の金属を担持してなることが好
ましい。また、上記成分に耐火性無機酸化物を添加する
こともできる。
ばガソリンエンジン,ディーゼルエンジン,ボイラー,
工業用プラント等の内燃機関から排出される排ガス中の
窒素酸化物を除去する触媒に関するものである。 【構成】マンガン、鉛、リチウム、希土類元素及びアル
カリ土類金属からなる群から選ばれた少なくとも1種の
フッ化物を含有してなることを特徴とする窒素酸化物除
去用触媒である。さらに、上記フッ化物に、白金、パラ
ジウム、銅、コバルト、ニッケル及び鉄からなる群から
選ばれた少なくとも1種の金属を担持してなることが好
ましい。また、上記成分に耐火性無機酸化物を添加する
こともできる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、窒素酸化物の除去用触
媒に関する。詳しくは、自動車エンジン等の内燃機関、
例えばガソリンエンジン,ディーゼルエンジン,ボイラ
ー,工業用プラント等の内燃機関から排出される排ガス
中の窒素酸化物を除去する触媒に関するものである。
媒に関する。詳しくは、自動車エンジン等の内燃機関、
例えばガソリンエンジン,ディーゼルエンジン,ボイラ
ー,工業用プラント等の内燃機関から排出される排ガス
中の窒素酸化物を除去する触媒に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車などの内燃機関、ボイラ
ー、工業プラントから排出される排ガス中には、窒素酸
化物(以下、窒素酸化物の総称としてNOxという場合
もある)の有害成分が含まれ、大気汚染の原因となって
いる。このため、この排ガス中のNOxの除去が種々の
方面から検討されている。
ー、工業プラントから排出される排ガス中には、窒素酸
化物(以下、窒素酸化物の総称としてNOxという場合
もある)の有害成分が含まれ、大気汚染の原因となって
いる。このため、この排ガス中のNOxの除去が種々の
方面から検討されている。
【0003】従来、例えば自動車の排ガスの場合、三元
触媒を用いて排ガスを処理し炭化水素(HC)および一
酸化炭素(CO)と同時にNOxを除去する方法が用い
られている。この方法は、燃料が完全燃焼できる量だけ
の空気(空気と燃料の比を「A/F」という)を導入す
る条件下で行われる。しかし、燃料に対する空気の割合
が大きくなる(以下、「酸化雰囲気状態」という)と、
排ガス中の炭化水素、一酸化炭素などの未燃料成分を完
全燃焼させるのに必要な酸素量より過剰な酸素が存在す
ることになり、このような酸化雰囲気状態においては、
通常の三元触媒によってNOxを還元除去することは困
難である。
触媒を用いて排ガスを処理し炭化水素(HC)および一
酸化炭素(CO)と同時にNOxを除去する方法が用い
られている。この方法は、燃料が完全燃焼できる量だけ
の空気(空気と燃料の比を「A/F」という)を導入す
る条件下で行われる。しかし、燃料に対する空気の割合
が大きくなる(以下、「酸化雰囲気状態」という)と、
排ガス中の炭化水素、一酸化炭素などの未燃料成分を完
全燃焼させるのに必要な酸素量より過剰な酸素が存在す
ることになり、このような酸化雰囲気状態においては、
通常の三元触媒によってNOxを還元除去することは困
難である。
【0004】また、内燃機関のうちのディーゼルエンジ
ンやボイラーにおいて窒素酸化物を除去する場合、アン
モニア、水素または一酸化炭素等の還元剤を用いる方法
が一般的である。しかし、この方法においては、未反応
の還元剤の回収、処理のため特別な装置が必要という問
題がある。
ンやボイラーにおいて窒素酸化物を除去する場合、アン
モニア、水素または一酸化炭素等の還元剤を用いる方法
が一般的である。しかし、この方法においては、未反応
の還元剤の回収、処理のため特別な装置が必要という問
題がある。
【0005】最近、NOxの除去方法として、銅イオン
を含有する結晶性アルミノ珪酸塩からなるNOx分解触
媒を用いる方法が提案されているが(特開昭60−12
5250号公報、米国特許第4,297,328号明細
書)、これは単に一酸化窒素(NO)が窒素(N2)と
酸素(O2)とに分解可能であると示されているにすぎ
ず、実際の排ガス条件下で有効に窒素酸化物を除去する
ことは困難である。
を含有する結晶性アルミノ珪酸塩からなるNOx分解触
媒を用いる方法が提案されているが(特開昭60−12
5250号公報、米国特許第4,297,328号明細
書)、これは単に一酸化窒素(NO)が窒素(N2)と
酸素(O2)とに分解可能であると示されているにすぎ
ず、実際の排ガス条件下で有効に窒素酸化物を除去する
ことは困難である。
【0006】また、特開昭63−100919号公報に
は、炭化水素の存在下に酸化雰囲気下で銅含有触媒を用
いて排ガスを処理するとNOxと炭化水素との反応が優
先的に促進され、NOxが効率よく除去できることが記
載されている。この方法において使用する炭化水素は、
排ガス中に含まれている炭化水素でも、あるいは外部か
ら必要に応じて添加する炭化水素でもよいとされ、その
具体的態様として、排ガスを先ず銅含有触媒に接触させ
てNOxを除去し、次いで酸化触媒に接触させて炭化水
素、一酸化炭素などを除去する方法も開示されている。
この方法は、窒素酸化物を除去しうる温度が高く、低温
時にはその効果が少ないものである。
は、炭化水素の存在下に酸化雰囲気下で銅含有触媒を用
いて排ガスを処理するとNOxと炭化水素との反応が優
先的に促進され、NOxが効率よく除去できることが記
載されている。この方法において使用する炭化水素は、
排ガス中に含まれている炭化水素でも、あるいは外部か
ら必要に応じて添加する炭化水素でもよいとされ、その
具体的態様として、排ガスを先ず銅含有触媒に接触させ
てNOxを除去し、次いで酸化触媒に接触させて炭化水
素、一酸化炭素などを除去する方法も開示されている。
この方法は、窒素酸化物を除去しうる温度が高く、低温
時にはその効果が少ないものである。
【0007】さらに、上記触媒は、耐熱性に劣り高温の
排ガスに曝されるとNOx分解性能が低下するため、こ
の対策として、上記触媒を並列に配置し、排ガスが高温
になった時、酸化触媒あるいは三元触媒側へバイパスさ
せる方法が開示されている(特開平1−171625号
公報)。
排ガスに曝されるとNOx分解性能が低下するため、こ
の対策として、上記触媒を並列に配置し、排ガスが高温
になった時、酸化触媒あるいは三元触媒側へバイパスさ
せる方法が開示されている(特開平1−171625号
公報)。
【0008】このように、排ガス中のNOxを効率よく
分解除去し、しかも高温耐熱性に優れた窒素酸化物分解
用触媒は開発されていないのが現状である。
分解除去し、しかも高温耐熱性に優れた窒素酸化物分解
用触媒は開発されていないのが現状である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的はNOx
を効率よく除去し、優れた高温耐熱性を有する窒素酸化
物除去用触媒を提供することである。
を効率よく除去し、優れた高温耐熱性を有する窒素酸化
物除去用触媒を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決するために鋭意研究の結果、マンガン(Mn)、鉛
(Pb)、リチウム(Li)、希土類及びアルカリ土類
金属からなる群から選ばれた少なくとも1種のフッ化物
を含有する触媒を、窒素酸化物含有ガスの浄化用触媒と
して使用することにより本発明を完成するに至った。
解決するために鋭意研究の結果、マンガン(Mn)、鉛
(Pb)、リチウム(Li)、希土類及びアルカリ土類
金属からなる群から選ばれた少なくとも1種のフッ化物
を含有する触媒を、窒素酸化物含有ガスの浄化用触媒と
して使用することにより本発明を完成するに至った。
【0011】詳しくは、マンガン、鉛、リチウム、希土
類及びアルカリ土類金属からなる群から選ばれた少なく
とも1種のフッ化物を含有してなる触媒活性物質からな
ることを特徴とする窒素酸化物除去用触媒である。
類及びアルカリ土類金属からなる群から選ばれた少なく
とも1種のフッ化物を含有してなる触媒活性物質からな
ることを特徴とする窒素酸化物除去用触媒である。
【0012】この触媒活性物質には、白金、パラジウ
ム、銅、コバルト、ニッケル及び鉄からなる群から選ば
れた少なくとも1種の金属を有することが好ましい。さ
らに、この触媒活性物質に、耐火性無機酸化物を含有さ
せることもできる。
ム、銅、コバルト、ニッケル及び鉄からなる群から選ば
れた少なくとも1種の金属を有することが好ましい。さ
らに、この触媒活性物質に、耐火性無機酸化物を含有さ
せることもできる。
【0013】この白金、パラジウム、銅、コバルト、ニ
ッケル及び鉄からなる群から選ばれた少なくとも1種の
金属と、マンガン、鉛、リチウム、希土類及びアルカリ
土類金属からなる群から選ばれた少なくとも1種のフッ
化物とを触媒活性物質をとして使用する際、白金、パラ
ジウム、銅、コバルト、ニッケル及び鉄からなる群から
選ばれた少なくとも1種の金属を、マンガン、鉛、リチ
ウム、希土類元素及びアルカリ土類金属からなる群から
選ばれた少なくとも1種のフッ化物に担持してなること
が好ましい。
ッケル及び鉄からなる群から選ばれた少なくとも1種の
金属と、マンガン、鉛、リチウム、希土類及びアルカリ
土類金属からなる群から選ばれた少なくとも1種のフッ
化物とを触媒活性物質をとして使用する際、白金、パラ
ジウム、銅、コバルト、ニッケル及び鉄からなる群から
選ばれた少なくとも1種の金属を、マンガン、鉛、リチ
ウム、希土類元素及びアルカリ土類金属からなる群から
選ばれた少なくとも1種のフッ化物に担持してなること
が好ましい。
【0014】また、マンガン、鉛、リチウム、希土類元
素及びアルカリ土類金属からなる群から選ばれた少なく
とも1種のフッ化物と、耐火性無機酸化物と、白金とを
使用する際、耐火性無機酸化物に白金、耐火性無機酸化
物に白金を担持した粉体と、マンガン、鉛、リチウム、
希土類元素及びアルカリ土類金属からなる群から選ばれ
た少なくとも1種のフッ化物と混合してなることが好ま
しい。
素及びアルカリ土類金属からなる群から選ばれた少なく
とも1種のフッ化物と、耐火性無機酸化物と、白金とを
使用する際、耐火性無機酸化物に白金、耐火性無機酸化
物に白金を担持した粉体と、マンガン、鉛、リチウム、
希土類元素及びアルカリ土類金属からなる群から選ばれ
た少なくとも1種のフッ化物と混合してなることが好ま
しい。
【0015】本発明の触媒を用いてなる窒素素酸化物の
除去方法しては、(イ)マンガン、鉛、リチウム、希土
類及びアルカリ土類金属からなる群から選ばれた少なく
とも1種のフッ化物を含有してなる触媒活性物質、
(ロ)白金、パラジウム、銅、コバルト、ニッケル及び
鉄からなる群から選ばれた少なくとも1種の金属と、マ
ンガン、鉛、リチウム、希土類及びアルカリ土類金属か
らなる群から選ばれた少なくとも1種のフッ化物を含有
してなる触媒活性物質、又は(ハ)白金、パラジウム、
銅、コバルト、ニッケル及び鉄からなる群から選ばれた
少なくとも1種の金属と、マンガン、鉛、リチウム、希
土類及びアルカリ土類金属からなる群から選ばれた少な
くとも1種のフッ化物と、耐火性無機酸化物を含有して
なる触媒活性物質を一体構造体に被覆してなる触媒に、
炭化水素存在下で、酸化雰囲気状態にある排ガスを通過
させてなることが好ましい。以下に、本発明を詳細に説
明する。
除去方法しては、(イ)マンガン、鉛、リチウム、希土
類及びアルカリ土類金属からなる群から選ばれた少なく
とも1種のフッ化物を含有してなる触媒活性物質、
(ロ)白金、パラジウム、銅、コバルト、ニッケル及び
鉄からなる群から選ばれた少なくとも1種の金属と、マ
ンガン、鉛、リチウム、希土類及びアルカリ土類金属か
らなる群から選ばれた少なくとも1種のフッ化物を含有
してなる触媒活性物質、又は(ハ)白金、パラジウム、
銅、コバルト、ニッケル及び鉄からなる群から選ばれた
少なくとも1種の金属と、マンガン、鉛、リチウム、希
土類及びアルカリ土類金属からなる群から選ばれた少な
くとも1種のフッ化物と、耐火性無機酸化物を含有して
なる触媒活性物質を一体構造体に被覆してなる触媒に、
炭化水素存在下で、酸化雰囲気状態にある排ガスを通過
させてなることが好ましい。以下に、本発明を詳細に説
明する。
【0016】本発明に係るフッ化物は、Mn、In、P
b、Sn、希土類元素及びアルカリ土類金属からなる群
から選ばれた少なくとも1種のフッ化物(以下、フッ化
物ともいう)であり、好ましくは、フッ化リチウムであ
る。
b、Sn、希土類元素及びアルカリ土類金属からなる群
から選ばれた少なくとも1種のフッ化物(以下、フッ化
物ともいう)であり、好ましくは、フッ化リチウムであ
る。
【0017】これらのフッ化物は、所定の型状、例え
ば、球状、円筒状等に成形して用いることもできるが、
シリコーンカーバイト等の不活性担体、並びにオープン
ハニカム、プラグハニカム、セラミックフォーム、メタ
ルメッシュ、メタルハニカム等の排ガス浄化用の一体構
造体に、被覆して用いることもでき、好ましくは、一体
構造体に被覆して用いることである。
ば、球状、円筒状等に成形して用いることもできるが、
シリコーンカーバイト等の不活性担体、並びにオープン
ハニカム、プラグハニカム、セラミックフォーム、メタ
ルメッシュ、メタルハニカム等の排ガス浄化用の一体構
造体に、被覆して用いることもでき、好ましくは、一体
構造体に被覆して用いることである。
【0018】不活性担体、一体構造体にフッ化物を被覆
して使用する場合は、その不活性担体、一体構造体1リ
ットル当たり、100g〜500g被覆することが好ま
しく、さらに好ましくは、150g〜300gである。
100g未満である場合は、NOx除去の活性が低下す
るものであり、500gを越えるときは、担持量に見合
う活性は得られないものである。
して使用する場合は、その不活性担体、一体構造体1リ
ットル当たり、100g〜500g被覆することが好ま
しく、さらに好ましくは、150g〜300gである。
100g未満である場合は、NOx除去の活性が低下す
るものであり、500gを越えるときは、担持量に見合
う活性は得られないものである。
【0019】さらに、本発明は、上記フッ化物にPt、
Pd、Cu、Co、Ni及びFeからなる群から選ばれ
た少なくとも1種の金属(以下、添加成分という)を担
持し、触媒とすることもでき、このフッ化物と添加成分
の好ましい組合せとしては、フッ化物がアルカリ土類金
属で添加成分がPtである。
Pd、Cu、Co、Ni及びFeからなる群から選ばれ
た少なくとも1種の金属(以下、添加成分という)を担
持し、触媒とすることもでき、このフッ化物と添加成分
の好ましい組合せとしては、フッ化物がアルカリ土類金
属で添加成分がPtである。
【0020】添加成分の担持率は、フッ化物に対して、
0.1重量%〜10重量%であり、好ましくは、0.5
重量%〜5重量%である。0.1重量%未満である場合
は、低温域でののNOx除去率が低下するものであり、
10重量%を越えるときは、担持量に見合うNOx除去
効率が得られないものである。
0.1重量%〜10重量%であり、好ましくは、0.5
重量%〜5重量%である。0.1重量%未満である場合
は、低温域でののNOx除去率が低下するものであり、
10重量%を越えるときは、担持量に見合うNOx除去
効率が得られないものである。
【0021】この添加成分源としては、硝酸塩、硫酸
塩、酢酸塩、シュウ酸塩等が用いられる。
塩、酢酸塩、シュウ酸塩等が用いられる。
【0022】また、フッ化物と添加成分に、さらに耐火
性無機機酸化物を加えることができる。この耐火性無機
酸化物は通常触媒用に用いられるものであればいずれの
ものでも良く、例えばα−アルミナ、もしくはγ、δ、
η、θ等の活性アルミナ、チタニア、ジルコニアまたは
これらの複合酸化物、アルミナ−チタニア、アルミナ−
ジルコニア、チタニア−ジルコニア等を用いることがで
きる。特に好ましくは活性アルミナである。また、これ
らの耐火性無機酸化物はBET表面積が50〜200m
2/gを有する耐火性無機酸化物であることが好まし
い。
性無機機酸化物を加えることができる。この耐火性無機
酸化物は通常触媒用に用いられるものであればいずれの
ものでも良く、例えばα−アルミナ、もしくはγ、δ、
η、θ等の活性アルミナ、チタニア、ジルコニアまたは
これらの複合酸化物、アルミナ−チタニア、アルミナ−
ジルコニア、チタニア−ジルコニア等を用いることがで
きる。特に好ましくは活性アルミナである。また、これ
らの耐火性無機酸化物はBET表面積が50〜200m
2/gを有する耐火性無機酸化物であることが好まし
い。
【0023】このように耐火性無機酸化物を加える場合
としては、添加成分が白金のように単位重量当りの体積
が小さいものの場合に、その分散度を向上させることが
でき好ましいものとなる。
としては、添加成分が白金のように単位重量当りの体積
が小さいものの場合に、その分散度を向上させることが
でき好ましいものとなる。
【0024】アルカリ土類金属のフッ化物の含有率は耐
火性無機酸化物に対して、1〜30重量%であることが
好ましい。さらに好ましくは5〜20重量%である。耐
火性無機酸化物に対して1重量%未満である時は高温域
でのNOx除去効率が低下するものであり、30重量%
を越える時は各温度域でのNOx除去効率が低下するも
のである。
火性無機酸化物に対して、1〜30重量%であることが
好ましい。さらに好ましくは5〜20重量%である。耐
火性無機酸化物に対して1重量%未満である時は高温域
でのNOx除去効率が低下するものであり、30重量%
を越える時は各温度域でのNOx除去効率が低下するも
のである。
【0025】以下に、耐火性無機酸化物と白金を例とし
て、白金を耐火性無機酸化物に担持する方法を示すと、
例えば(1)白金塩の水溶液を耐火性無機酸化物に含浸
し、乾燥、焼成する方法、(2)白金塩の水溶液に耐火
性無機酸化物を入れ、混合した後、ヒドラジン等の還元
剤により還元担持する方法等である。
て、白金を耐火性無機酸化物に担持する方法を示すと、
例えば(1)白金塩の水溶液を耐火性無機酸化物に含浸
し、乾燥、焼成する方法、(2)白金塩の水溶液に耐火
性無機酸化物を入れ、混合した後、ヒドラジン等の還元
剤により還元担持する方法等である。
【0026】不活性担体又は一体構造体に添加成分を担
持したフッ化物を被覆して使用する場合は、その不活性
担体、一体構造体1リットル当たり、100g〜500
g被覆することが好ましく、さらに好ましくは、150
g〜300gである。
持したフッ化物を被覆して使用する場合は、その不活性
担体、一体構造体1リットル当たり、100g〜500
g被覆することが好ましく、さらに好ましくは、150
g〜300gである。
【0027】100g以下である場合は、NOx除去の
活性が低下するものであり、500gを越えるときは、
担持量に見合う活性は得られないものである。
活性が低下するものであり、500gを越えるときは、
担持量に見合う活性は得られないものである。
【0028】添加成分をフッ化物に担持する方法として
は、フッ化物に添加成分の水溶液を添加し混合し乾燥し
焼成する方法等を用いることができる。
は、フッ化物に添加成分の水溶液を添加し混合し乾燥し
焼成する方法等を用いることができる。
【0029】
【発明の効果】本発明の窒素酸化物除去用触媒はNOx
分解性能に優れ、かつ高温耐熱性を有するなどの利点が
ある。Mn、Pb、Li、希土類元素およびアルカリ土
類金属から選ばれた少なくとも1種のフッ化物からなる
触媒は、NOxを効率よく除去することができ、上記フ
ッ化物は高温で暴露しても安定な物質であることから高
温耐久性に優れている。また、上記フッ化物にPt、P
d、Cu、Co、Ni及びFeからなる群から選ばれた
少なくとも1種の金属を担持することにより、低温域か
ら一酸化炭素および炭化水素の浄化効率が向上し、NO
x除去効率も向上する。
分解性能に優れ、かつ高温耐熱性を有するなどの利点が
ある。Mn、Pb、Li、希土類元素およびアルカリ土
類金属から選ばれた少なくとも1種のフッ化物からなる
触媒は、NOxを効率よく除去することができ、上記フ
ッ化物は高温で暴露しても安定な物質であることから高
温耐久性に優れている。また、上記フッ化物にPt、P
d、Cu、Co、Ni及びFeからなる群から選ばれた
少なくとも1種の金属を担持することにより、低温域か
ら一酸化炭素および炭化水素の浄化効率が向上し、NO
x除去効率も向上する。
【0030】Mn、Pb、Li、希土類元素およびアル
カリ土類金属からなる群から選ばれた少なくとも1種の
フッ化物は、通常の金属酸化物(たとえばアルミナ等)
に比べてNOxの吸着特性に優れており、従って触媒表
面上にある多くのNOxと炭化水素との反応により、N
Oxを分解除去することができるものと考えられる。
カリ土類金属からなる群から選ばれた少なくとも1種の
フッ化物は、通常の金属酸化物(たとえばアルミナ等)
に比べてNOxの吸着特性に優れており、従って触媒表
面上にある多くのNOxと炭化水素との反応により、N
Oxを分解除去することができるものと考えられる。
【0031】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をさらに具体的
に説明する。
に説明する。
【0032】(実施例1)フッ化リチウム〔LiF〕1
00g粉体をボールミルにより湿式粉砕して水性スラリ
ーを得、これに市販のコージェライト質ハニカム担体
(日本碍子製、横断面が1インチ平方当り、400個の
ガス流通セルを有し、直径33mmφ、長さ76mm、
体積65ml)を浸漬した後、余剰のスラリーを圧縮空
気により吹き飛ばした。次いで、120℃で2時間乾燥
し、完成触媒(a)を得た。この触媒は、フッ化リチウ
ムが200g/(触媒リットル)担持されていた。
00g粉体をボールミルにより湿式粉砕して水性スラリ
ーを得、これに市販のコージェライト質ハニカム担体
(日本碍子製、横断面が1インチ平方当り、400個の
ガス流通セルを有し、直径33mmφ、長さ76mm、
体積65ml)を浸漬した後、余剰のスラリーを圧縮空
気により吹き飛ばした。次いで、120℃で2時間乾燥
し、完成触媒(a)を得た。この触媒は、フッ化リチウ
ムが200g/(触媒リットル)担持されていた。
【0033】(実施例2)実施例1においてフッ化リチ
ウム100gの代りに、フッ化鉛〔PbF2〕100g
を用いる以外は実施例1と同様に行い、完成触媒(b)
を得た。この触媒はフッ化鉛が200g/(触媒リット
ル)担持されていた。
ウム100gの代りに、フッ化鉛〔PbF2〕100g
を用いる以外は実施例1と同様に行い、完成触媒(b)
を得た。この触媒はフッ化鉛が200g/(触媒リット
ル)担持されていた。
【0034】(実施例3)実施例1において、フッ化リ
チウム100gの代りにフッ化マンガン〔MnF2〕1
00gを用いる以外は実施例1と同様に行い、完成触媒
(c)を得た。この触媒はフッ化マンガンが200g/
(触媒リットル)担持されていた。
チウム100gの代りにフッ化マンガン〔MnF2〕1
00gを用いる以外は実施例1と同様に行い、完成触媒
(c)を得た。この触媒はフッ化マンガンが200g/
(触媒リットル)担持されていた。
【0035】(実施例4)実施例1においてフッ化リチ
ウム100gの代りにフッ化セリウム〔CeF3〕10
0gを用いる以外は実施例1と同様に行い、完成触媒
(d)を得た。この触媒はフッ化セリウムが200g/
(触媒リットル)担持されていた。
ウム100gの代りにフッ化セリウム〔CeF3〕10
0gを用いる以外は実施例1と同様に行い、完成触媒
(d)を得た。この触媒はフッ化セリウムが200g/
(触媒リットル)担持されていた。
【0036】(実施例5)実施例1においてフッ化リチ
ウム100gの代りにフッ化マグネシウム〔MgF2〕
100gを用いる以外は実施例1と同様に行い、完成触
媒(e)を得た。この触媒はフッ化マグネシウムが20
0g/(触媒リットル)担持されていた。
ウム100gの代りにフッ化マグネシウム〔MgF2〕
100gを用いる以外は実施例1と同様に行い、完成触
媒(e)を得た。この触媒はフッ化マグネシウムが20
0g/(触媒リットル)担持されていた。
【0037】(実施例6)実施例1においてフッ化リチ
ウム100gの代りにフッ化カルシウム〔CaF2〕1
00gを用いる以外は実施例1と同様に行い、完成触媒
(f)を得た。この触媒はフッ化カルシウムが200g
/(触媒リットル)担持されていた。
ウム100gの代りにフッ化カルシウム〔CaF2〕1
00gを用いる以外は実施例1と同様に行い、完成触媒
(f)を得た。この触媒はフッ化カルシウムが200g
/(触媒リットル)担持されていた。
【0038】(実施例7)実施例4で用いたフッ化セリ
ウム100gに白金0.25gを含むジニトジアンミン
白金の水溶液を加え、混合し、120℃で2時間乾燥し
500℃で2時間焼成した。この得られた粉体をボール
ミルにより湿式粉砕して、水性スラリーを調製した。以
下実施例1と同様に行い、完成触媒(g)を得た。この
触媒は、白金が0.5g/(触媒リットル)、フッ化セ
リウムが200g/(触媒リットル)担持されていた。
ウム100gに白金0.25gを含むジニトジアンミン
白金の水溶液を加え、混合し、120℃で2時間乾燥し
500℃で2時間焼成した。この得られた粉体をボール
ミルにより湿式粉砕して、水性スラリーを調製した。以
下実施例1と同様に行い、完成触媒(g)を得た。この
触媒は、白金が0.5g/(触媒リットル)、フッ化セ
リウムが200g/(触媒リットル)担持されていた。
【0039】(実施例8)実施例7において、白金0.
25gを含むジニトロジアンミン白金の水溶液の代りに
パラジウム0.25gを含む硝酸パラジウムの水溶液を
用いる以外は実施例7と同様に行い、完成触媒(h)を
得た。この触媒はパラジウムが0.5g/(触媒リット
ル)、フッ化セリウムが200g/(触媒リットル)担
持されていた。
25gを含むジニトロジアンミン白金の水溶液の代りに
パラジウム0.25gを含む硝酸パラジウムの水溶液を
用いる以外は実施例7と同様に行い、完成触媒(h)を
得た。この触媒はパラジウムが0.5g/(触媒リット
ル)、フッ化セリウムが200g/(触媒リットル)担
持されていた。
【0040】(実施例9)実施例5で用いたフッ化マグ
ネシウム100gに酢酸銅〔Cu(CH3COO)2・H
2O〕3.2gを含む水溶液を加え、混合し、120℃
で2時間乾燥し、500℃で2時間焼成した。この得ら
れた粉体をボールミルにより湿式粉砕して、水性スラリ
ーを調製した。以下、実施例1と同様に行い、完成触媒
(i)を得た。この触媒は銅が2g/(触媒リット
ル)、フッ化マグネシウムが200g/(触媒リット
ル)担持されていた・ (実施例10)実施例9において酢酸銅3.2gの代り
に酢酸コバルト〔Co(CH3COO)2・4H2O〕
4.2gを用いる以外は実施例9と同様に行い、完成触
媒(j)を得た。この触媒は、コバルト2g/(触媒リ
ットル)、フッ化マグネシウムが200g/(触媒リッ
トル)担持されていた。
ネシウム100gに酢酸銅〔Cu(CH3COO)2・H
2O〕3.2gを含む水溶液を加え、混合し、120℃
で2時間乾燥し、500℃で2時間焼成した。この得ら
れた粉体をボールミルにより湿式粉砕して、水性スラリ
ーを調製した。以下、実施例1と同様に行い、完成触媒
(i)を得た。この触媒は銅が2g/(触媒リット
ル)、フッ化マグネシウムが200g/(触媒リット
ル)担持されていた・ (実施例10)実施例9において酢酸銅3.2gの代り
に酢酸コバルト〔Co(CH3COO)2・4H2O〕
4.2gを用いる以外は実施例9と同様に行い、完成触
媒(j)を得た。この触媒は、コバルト2g/(触媒リ
ットル)、フッ化マグネシウムが200g/(触媒リッ
トル)担持されていた。
【0041】(実施例11)実施例9において酢酸銅
3.2gの代りに酢酸ニッケル〔Ni(CH3COO)2
・4H2O〕8.5gを用いる以外は実施例9と同様に
行い、完成触媒(k)を得た。この触媒はニッケル4g
/(触媒リットル)、フッ化マグネシウムが200g/
(触媒リットル)担持されていた。
3.2gの代りに酢酸ニッケル〔Ni(CH3COO)2
・4H2O〕8.5gを用いる以外は実施例9と同様に
行い、完成触媒(k)を得た。この触媒はニッケル4g
/(触媒リットル)、フッ化マグネシウムが200g/
(触媒リットル)担持されていた。
【0042】(実施例12)実施例9において、酢酸銅
3.2gの代りにシュウ酸鉄〔Fe(COO)2・2H2
O〕3.4gを用いる以外は実施例9と同様に行い、完
成触媒(l)を得た。この触媒は鉄2g/(触媒リット
ル)、フッ化マグネシウムが200g/(触媒リット
ル)担持されていた。
3.2gの代りにシュウ酸鉄〔Fe(COO)2・2H2
O〕3.4gを用いる以外は実施例9と同様に行い、完
成触媒(l)を得た。この触媒は鉄2g/(触媒リット
ル)、フッ化マグネシウムが200g/(触媒リット
ル)担持されていた。
【0043】(比較例1)ZSM−5型ゼオライトの調
製方法は文献(Rapid Crystallizat
ion Method,Proceedings 8t
h International Congress
on Catalysis,Berlin,1984,
Vol.3.P569)に基づいて行った。得られたゼ
オライトはX線回折により、ZSM−5型であることを
確認した。このZSM−5型ゼオライト100gに純水
400gを加え、98℃で2時間撹拌し、80℃で0.
2モル/リットルの銅アンミン錯体水溶液をゆっくり滴
下した。滴下終了後も80℃で12時間加熱撹拌し、イ
オン交換した。さらにイオン交換されたゼオライトをろ
過し、十分に水洗した後、120℃で24時間乾燥し
た。この得られた粉体をボールミルにより湿式粉砕して
水性スラリーを得た。以下実施例1と同様に行い、完成
触媒(I)を得た。この触媒はZSM−5型ゼオライト
に対して、銅が5.7重量%担持されていた。
製方法は文献(Rapid Crystallizat
ion Method,Proceedings 8t
h International Congress
on Catalysis,Berlin,1984,
Vol.3.P569)に基づいて行った。得られたゼ
オライトはX線回折により、ZSM−5型であることを
確認した。このZSM−5型ゼオライト100gに純水
400gを加え、98℃で2時間撹拌し、80℃で0.
2モル/リットルの銅アンミン錯体水溶液をゆっくり滴
下した。滴下終了後も80℃で12時間加熱撹拌し、イ
オン交換した。さらにイオン交換されたゼオライトをろ
過し、十分に水洗した後、120℃で24時間乾燥し
た。この得られた粉体をボールミルにより湿式粉砕して
水性スラリーを得た。以下実施例1と同様に行い、完成
触媒(I)を得た。この触媒はZSM−5型ゼオライト
に対して、銅が5.7重量%担持されていた。
【0044】試験例1 実施例1〜6および比較例1で調製した触媒(a)〜
(f)、(I)について触媒活性テストを以下の条件に
より行った。
(f)、(I)について触媒活性テストを以下の条件に
より行った。
【0045】〔初期性能テスト〕直径34.5mmφ、
長さ300mmのステンレス反応管に触媒を充填した
後、下記組成の反応ガスを空間速度20000Hr~1の
条件下に導入した。触媒層入口温度400℃でNOx浄
化率を測定して触媒性能を評価した(初期性能)。結果
を表1に示す。
長さ300mmのステンレス反応管に触媒を充填した
後、下記組成の反応ガスを空間速度20000Hr~1の
条件下に導入した。触媒層入口温度400℃でNOx浄
化率を測定して触媒性能を評価した(初期性能)。結果
を表1に示す。
【0046】〔反応ガス組成〕一酸化窒素(NO)75
0ppm、プロピレン(C3H6)1000ppm(メタ
ン換算)、一酸化炭素(CO)0.2容量%、酸素2.
0容量%、水10容量%、二酸化炭素13.5容量%、
残り窒素である。
0ppm、プロピレン(C3H6)1000ppm(メタ
ン換算)、一酸化炭素(CO)0.2容量%、酸素2.
0容量%、水10容量%、二酸化炭素13.5容量%、
残り窒素である。
【0047】〔経時性能テスト〕各触媒をマルチコンバ
ーターに充填し、この充填触媒床に、市販のガソリン電
子制御エンジンのクルージング時の排ガスを、空気と混
合して空燃比(A/F)を20/(触媒リットル)と調
整した後、空間速度(S.V.)160,000/H
r、触媒床温度700℃の条件下に20時間通した。そ
の後、上記初期性能テストと同様の操作を行いNOx浄
化率を測定して触媒性能を評価した(経時性能)。結果
を表1に示す。
ーターに充填し、この充填触媒床に、市販のガソリン電
子制御エンジンのクルージング時の排ガスを、空気と混
合して空燃比(A/F)を20/(触媒リットル)と調
整した後、空間速度(S.V.)160,000/H
r、触媒床温度700℃の条件下に20時間通した。そ
の後、上記初期性能テストと同様の操作を行いNOx浄
化率を測定して触媒性能を評価した(経時性能)。結果
を表1に示す。
【0048】
【表1】
【0049】(試験例2)反応ガス中の酸素濃度を2.
0容量%から10容量%に変更した以外は試験例1と同
様に行い、各触媒の初期性能および経時性能を評価し
た。結果を表2に示す。
0容量%から10容量%に変更した以外は試験例1と同
様に行い、各触媒の初期性能および経時性能を評価し
た。結果を表2に示す。
【0050】
【表2】
【0051】(試験例3)実施例7〜12および比較例
1で調製した触媒(g)〜(l)および(I)について
触媒活性テストを試験例1での触媒層入口温度350℃
で行った。初期性能および経時性能の結果を表3に示
す。
1で調製した触媒(g)〜(l)および(I)について
触媒活性テストを試験例1での触媒層入口温度350℃
で行った。初期性能および経時性能の結果を表3に示
す。
【0052】
【表3】
【0053】(試験例4)試験例3で用いた触媒につい
て試験例2と同様に行い、初期性能および経時性能の結
果を表4に示す。
て試験例2と同様に行い、初期性能および経時性能の結
果を表4に示す。
【0054】
【表4】
【0055】(実施例13)BET表面積100m2/
gを有する活性アルミナ100gに白金5gを含むジニ
トロジアンミン白金の水溶液を加え、混合し、120℃
で2時間乾燥、500℃で2時間焼成した。この得られ
た粉体とフッ化マグネシウム〔MgF2 〕10gをボー
ルミルにより湿式粉砕して水性スラリーを得、これに市
販のコージェライト質ハニカム担体(日本碍子製、横断
面1インチ平方当り、400個のガス流通セルを有し、
直径33mmφ、長さ76mm、体積65ml)を浸漬
した後、余剰のスラリーを圧縮空気により、吹き飛ばし
た。次いで120℃で2時間乾燥、500℃で2時間焼
成して完成触媒(A)を得た。この触媒は、活性アルミ
ナに対して白金が5重量%、フッ化マグネシウムが10
重量%含有していた。
gを有する活性アルミナ100gに白金5gを含むジニ
トロジアンミン白金の水溶液を加え、混合し、120℃
で2時間乾燥、500℃で2時間焼成した。この得られ
た粉体とフッ化マグネシウム〔MgF2 〕10gをボー
ルミルにより湿式粉砕して水性スラリーを得、これに市
販のコージェライト質ハニカム担体(日本碍子製、横断
面1インチ平方当り、400個のガス流通セルを有し、
直径33mmφ、長さ76mm、体積65ml)を浸漬
した後、余剰のスラリーを圧縮空気により、吹き飛ばし
た。次いで120℃で2時間乾燥、500℃で2時間焼
成して完成触媒(A)を得た。この触媒は、活性アルミ
ナに対して白金が5重量%、フッ化マグネシウムが10
重量%含有していた。
【0056】(実施例14)実施例13において、白金
5gをジニトロジアンミン白金水溶液の代りに白金2g
を含むジニトロジアンミン白金水溶液を用いる以外は実
施例13と同様に行い、完成触媒(B)を得た。この触
媒は活性アルミナに対して、白金が2重量%、フッ化マ
グネシウムが10重量%含有していた。
5gをジニトロジアンミン白金水溶液の代りに白金2g
を含むジニトロジアンミン白金水溶液を用いる以外は実
施例13と同様に行い、完成触媒(B)を得た。この触
媒は活性アルミナに対して、白金が2重量%、フッ化マ
グネシウムが10重量%含有していた。
【0057】(実施例15)実施例13においてフッ化
マグネシウム10gの代りにフッ化マグネシウム5gを
用いる以外は実施例13と同様に行い、完成触媒(C)
を得た。この触媒は活性アルミナに対して白金が5重量
%、フッ化マグネシウムが5重量%含有していた。
マグネシウム10gの代りにフッ化マグネシウム5gを
用いる以外は実施例13と同様に行い、完成触媒(C)
を得た。この触媒は活性アルミナに対して白金が5重量
%、フッ化マグネシウムが5重量%含有していた。
【0058】(実施例16)実施例13において、フッ
化マグネシウム10gの代りにフッ化マグネシウム20
gを用いる以外は実施例13と同様に行い、完成触媒
(D)を得た。この触媒は活性アルミナに対して白金が
5重量%、フッ化マグネシウムが20重量%含有してい
た。
化マグネシウム10gの代りにフッ化マグネシウム20
gを用いる以外は実施例13と同様に行い、完成触媒
(D)を得た。この触媒は活性アルミナに対して白金が
5重量%、フッ化マグネシウムが20重量%含有してい
た。
【0059】(実施例17)実施例13において、フッ
化マグネシウム10gの代りにフッ化カルシウム〔Ca
F2〕10gを用いる以外は実施例13と同様に行い、
完成触媒(E)を得た。この触媒は活性アルミナに対し
て白金が5重量%、フッ化カルシウムが10重量%含有
していた。
化マグネシウム10gの代りにフッ化カルシウム〔Ca
F2〕10gを用いる以外は実施例13と同様に行い、
完成触媒(E)を得た。この触媒は活性アルミナに対し
て白金が5重量%、フッ化カルシウムが10重量%含有
していた。
【0060】(実施例18)実施例13において、フッ
化マグネシウム10gの代りにフッ化ストロンチウム
〔SrF2〕10gを用いる以外は実施例13と同様に
行い、完成触媒(F)を得た。この触媒は活性アルミナ
に対して白金が5重量%、フッ化ストロンチウムが10
重量%含有していた。
化マグネシウム10gの代りにフッ化ストロンチウム
〔SrF2〕10gを用いる以外は実施例13と同様に
行い、完成触媒(F)を得た。この触媒は活性アルミナ
に対して白金が5重量%、フッ化ストロンチウムが10
重量%含有していた。
【0061】(実施例19)実施例13において、フッ
化マグネシウム10gの代りにフッ化バリウム〔BaF
2〕10gを用いる以外は実施例13と同様に行い、完
成触媒(G)を得た。この触媒は活性アルミナに対して
白金が5重量%、フッ化バリウムが10重量%含有して
いた。
化マグネシウム10gの代りにフッ化バリウム〔BaF
2〕10gを用いる以外は実施例13と同様に行い、完
成触媒(G)を得た。この触媒は活性アルミナに対して
白金が5重量%、フッ化バリウムが10重量%含有して
いた。
【0062】(比較例2)実施例13で用いた活性アル
ミナ100gに白金5gを含むジニトロジアンミン白金
の水溶液を加え、混合し120℃で2時間乾燥、500
℃で2時間焼成した。この得られた粉体をボールミルで
湿式粉砕して水性スラリーを得た。
ミナ100gに白金5gを含むジニトロジアンミン白金
の水溶液を加え、混合し120℃で2時間乾燥、500
℃で2時間焼成した。この得られた粉体をボールミルで
湿式粉砕して水性スラリーを得た。
【0063】以下実施例13と同様に行い、完成触媒
(II)を得た。この触媒は活性アルミナに対して、白金
が5重量%含有していた。
(II)を得た。この触媒は活性アルミナに対して、白金
が5重量%含有していた。
【0064】(比較例3)比較例1得られたZSM−5
型ゼオライトを、比較例1と同様の方法により、銅のイ
オン交換を行い、銅が5.6重量%含有するZSM−5
型ゼオライトを得た。以下、実施例13と同様にして完
成触媒(III)得た。
型ゼオライトを、比較例1と同様の方法により、銅のイ
オン交換を行い、銅が5.6重量%含有するZSM−5
型ゼオライトを得た。以下、実施例13と同様にして完
成触媒(III)得た。
【0065】(実施例20)実施例13〜19および比
較例2〜3で調製した触媒(A)〜(G)、(II)〜
(III)について、触媒活性テストを以下の条件により
行った。
較例2〜3で調製した触媒(A)〜(G)、(II)〜
(III)について、触媒活性テストを以下の条件により
行った。
【0066】直径34.5mmφ、長さ300mmのス
テンレス製反応管に、プロピレンが1000ppm(メ
タン換算)、COが0.2容量%、O2が2.2容量
%、水蒸気が10容量%、二酸化炭素が13.5容量%
および残りは窒素からなるガスを、空間速度が20,0
00Hr~1の条件で導入した。触媒入口温度は200℃
〜400℃の範囲で触媒評価をし、その結果を表5に示
した。
テンレス製反応管に、プロピレンが1000ppm(メ
タン換算)、COが0.2容量%、O2が2.2容量
%、水蒸気が10容量%、二酸化炭素が13.5容量%
および残りは窒素からなるガスを、空間速度が20,0
00Hr~1の条件で導入した。触媒入口温度は200℃
〜400℃の範囲で触媒評価をし、その結果を表5に示
した。
【0067】また、上記触媒評価の反応ガスの酸素2.
0容量%を10容量%に変えて、同様に触媒評価をし、
その結果を表6に示した。
0容量%を10容量%に変えて、同様に触媒評価をし、
その結果を表6に示した。
【0068】
【表5】
【0069】
【表6】
Claims (6)
- 【請求項1】 マンガン、鉛、リチウム、希土類元素及
びアルカリ土類金属からなる群から選ばれた少なくとも
1種のフッ化物を含有してなる触媒活性物質を含有して
なることを特徴とする窒素酸化物除去用触媒。 - 【請求項2】 白金、パラジウム、銅、コバルト、ニッ
ケル及び鉄からなる群から選ばれた少なくとも1種の金
属と、マンガン、鉛、リチウム、希土類元素及びアルカ
リ土類金属からなる群から選ばれた少なくとも1種のフ
ッ化物とからなる触媒活性物質を含有してなることを特
徴とする窒素酸化物除去用触媒。 - 【請求項3】 白金、パラジウム、銅、コバルト、ニッ
ケル及び鉄からなる群から選ばれた少なくとも1種の金
属と、マンガン、鉛、リチウム、希土類元素及びアルカ
リ土類金属からなる群から選ばれた少なくとも1種のフ
ッ化物と、耐火性無機酸化物とからなる触媒活性物質を
含有してなることを特徴とする窒素酸化物除去用触媒。 - 【請求項4】 白金、パラジウム、銅、コバルト、ニッ
ケル及び鉄からなる群から選ばれた少なくとも1種の金
属を、マンガン、鉛、リチウム、希土類元素及びアルカ
リ土類金属からなる群から選ばれた少なくとも1種のフ
ッ化物に担持し得られる触媒活性物質を含有してなる請
求項2記載の窒素酸化物除去用触媒。 - 【請求項5】 耐火性無機酸化物に白金を担持した粉体
と、マンガン、鉛、リチウム、希土類元素及びアルカリ
土類金属からなる群から選ばれた少なくとも1種のフッ
化物とを混合して得られる触媒活性物質を含有してなる
ことを特徴とする窒素酸化物除去用触媒。 - 【請求項6】 (イ)マンガン、鉛、リチウム、希土類
元素及びアルカリ土類金属からなる群から選ばれた少な
くとも1種のフッ化物を含有してなる触媒活性物質、
(ロ)白金、パラジウム、銅、コバルト、ニッケル及び
鉄からなる群から選ばれた少なくとも1種の金属と、マ
ンガン、鉛、リチウム、希土類元素及びアルカリ土類金
属からなる群から選ばれた少なくとも1種のフッ化物を
含有してなる触媒活性物質、又は(ハ)白金、パラジウ
ム、銅、コバルト、ニッケル及び鉄からなる群から選ば
れた少なくとも1種の金属と、マンガン、鉛、リチウ
ム、希土類元素及びアルカリ土類金属からなる群から選
ばれた少なくとも1種のフッ化物と、耐火性無機酸化物
を含有してなる触媒活性物質を、一体構造体に被覆して
なる触媒に、炭化水素存在下で、酸化雰囲気状態にある
排ガスを通過させてなることを特徴とする窒素酸化物除
去方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4077539A JPH05277376A (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | 窒素酸化物除去用触媒およびこれを用いてなる窒素酸化物除去方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4077539A JPH05277376A (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | 窒素酸化物除去用触媒およびこれを用いてなる窒素酸化物除去方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05277376A true JPH05277376A (ja) | 1993-10-26 |
Family
ID=13636806
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4077539A Pending JPH05277376A (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | 窒素酸化物除去用触媒およびこれを用いてなる窒素酸化物除去方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05277376A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5750082A (en) * | 1995-09-21 | 1998-05-12 | Ford Global Technologies, Inc. | Nox trap with improved performance |
US5837212A (en) * | 1995-09-21 | 1998-11-17 | Ford Global Technologies, Inc. | Potassium/manganese nitrogen oxide traps for lean-burn engine operation |
US6455463B1 (en) | 2001-03-13 | 2002-09-24 | Delphi Technologies, Inc. | Alkaline earth/transition metal lean NOx catalyst |
US6576587B2 (en) | 2001-03-13 | 2003-06-10 | Delphi Technologies, Inc. | High surface area lean NOx catalyst |
US6624113B2 (en) | 2001-03-13 | 2003-09-23 | Delphi Technologies, Inc. | Alkali metal/alkaline earth lean NOx catalyst |
US6670296B2 (en) | 2001-01-11 | 2003-12-30 | Delphi Technologies, Inc. | Alumina/zeolite lean NOx catalyst |
US6864213B2 (en) | 2001-03-13 | 2005-03-08 | Delphi Technologies, Inc. | Alkaline earth / rare earth lean NOx catalyst |
JP2014147878A (ja) * | 2013-01-31 | 2014-08-21 | Daihatsu Motor Co Ltd | 排ガス浄化用触媒 |
-
1992
- 1992-03-31 JP JP4077539A patent/JPH05277376A/ja active Pending
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