JPH052619Y2 - - Google Patents
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- JPH052619Y2 JPH052619Y2 JP6764690U JP6764690U JPH052619Y2 JP H052619 Y2 JPH052619 Y2 JP H052619Y2 JP 6764690 U JP6764690 U JP 6764690U JP 6764690 U JP6764690 U JP 6764690U JP H052619 Y2 JPH052619 Y2 JP H052619Y2
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- fiber bundle
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Landscapes
- Spinning Or Twisting Of Yarns (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
イ 考案の目的
〔産業上の利用分野〕
この考案は、ドラフト装置によつてドラフトさ
れた無撚の短繊維束に旋回気流を作用させて加撚
することにより紡績糸を製造する装置に関するも
のである。
れた無撚の短繊維束に旋回気流を作用させて加撚
することにより紡績糸を製造する装置に関するも
のである。
従来の空気式紡績装置として、以下に述べる紡
績装置が知られている(特開昭63−85123号公報
参照)。
績装置が知られている(特開昭63−85123号公報
参照)。
この装置は、ドラフト装置のフロントローラか
ら出た繊維束を通す通路を有し回転するスピンド
ルと、スピンドルの入口近傍に旋回空気流を作用
させて繊維束から繊維端部を分離させる空気噴射
ノズルとからなり、その繊維端部を繊維束の周囲
に巻回させるものである。
ら出た繊維束を通す通路を有し回転するスピンド
ルと、スピンドルの入口近傍に旋回空気流を作用
させて繊維束から繊維端部を分離させる空気噴射
ノズルとからなり、その繊維端部を繊維束の周囲
に巻回させるものである。
上記した従来の紡績装置によつて製造される糸
は、無撚又は甘撚の芯繊維の周囲に他の繊維がら
せん状に巻きついた性状をしており、ほとんどの
繊維が撚られた状態にあるリング糸に比べ、外観
も異なるし、糸強力を落ちるものである。
は、無撚又は甘撚の芯繊維の周囲に他の繊維がら
せん状に巻きついた性状をしており、ほとんどの
繊維が撚られた状態にあるリング糸に比べ、外観
も異なるし、糸強力を落ちるものである。
この考案は、このような空気式紡績装置におい
てリング糸と変わらない特性を有する糸を製造す
ることができる装置を提供することを目的として
いる。
てリング糸と変わらない特性を有する糸を製造す
ることができる装置を提供することを目的として
いる。
ロ 考案の構成
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、この考案の紡績装
置は、ドラフト装置を出た繊維束に旋回気流を作
用させるノズルブロツク内に一端に円柱部を有す
るガイド部材支持体を固設し、その円柱部から回
転又は静止するスピンドルの入口中心に先端を向
けてガイド部材を突設し、円柱部の直径及びガイ
ド部材の長さをガイド部材の直径のそれぞれ1.5
〜10倍、2〜20倍としたものである。
置は、ドラフト装置を出た繊維束に旋回気流を作
用させるノズルブロツク内に一端に円柱部を有す
るガイド部材支持体を固設し、その円柱部から回
転又は静止するスピンドルの入口中心に先端を向
けてガイド部材を突設し、円柱部の直径及びガイ
ド部材の長さをガイド部材の直径のそれぞれ1.5
〜10倍、2〜20倍としたものである。
上記のように構成された紡績装置においては、
ドラフト装置を出てノズルブロツク内に吸引され
た繊維束は、スピンドル入口内に導かれ、スピン
ドル入口近傍において旋回気流にさらされて少し
仮撚される。このとき繊維束の全ての繊維は、ガ
イド部材の周囲に位置し、空気流に直接さらさ
れ、繊維束から分離する力を受けるが、スピンド
ルの入口位置にある繊維の先端は、仮撚を受けて
いるため、容易に分離しない。分離された繊維後
端は、空気流の作用によりスピンドルの外周に巻
き付きついて外側へ延び、繊維束の走行に伴い、
繊維束の周囲を旋回しながら徐々に引き出され、
ほとんどの繊維がらせん状に巻き付き、実撚状の
紡績糸となる。
ドラフト装置を出てノズルブロツク内に吸引され
た繊維束は、スピンドル入口内に導かれ、スピン
ドル入口近傍において旋回気流にさらされて少し
仮撚される。このとき繊維束の全ての繊維は、ガ
イド部材の周囲に位置し、空気流に直接さらさ
れ、繊維束から分離する力を受けるが、スピンド
ルの入口位置にある繊維の先端は、仮撚を受けて
いるため、容易に分離しない。分離された繊維後
端は、空気流の作用によりスピンドルの外周に巻
き付きついて外側へ延び、繊維束の走行に伴い、
繊維束の周囲を旋回しながら徐々に引き出され、
ほとんどの繊維がらせん状に巻き付き、実撚状の
紡績糸となる。
図面を参照して、この考案の紡績装置の実施例
を説明する。
を説明する。
この紡績装置Aは、第1図に示すようにスライ
バ投入ガイド25に続いて配置された、バツクロ
ーラ対26、エプロン29を有するミドルローラ
対28、フロントローラ対20とからなるドラフ
トパートDの次に配置されている。なお、同図中
の左右に延びる線は、繊維束S又は糸Yの走行路
であり、27は、スライバ巾規制ガイドである。
バ投入ガイド25に続いて配置された、バツクロ
ーラ対26、エプロン29を有するミドルローラ
対28、フロントローラ対20とからなるドラフ
トパートDの次に配置されている。なお、同図中
の左右に延びる線は、繊維束S又は糸Yの走行路
であり、27は、スライバ巾規制ガイドである。
第2図により、紡績装置Aの詳細を説明する。
1は、フレームに固定された支持プレートであ
り、これには、中空円筒状の軸受2と、スピンド
ル6及び回転体9のケーシング3が固定されてい
る。このケーシング3は、前後一対の分割型から
構成され、ネジ止めされている。
り、これには、中空円筒状の軸受2と、スピンド
ル6及び回転体9のケーシング3が固定されてい
る。このケーシング3は、前後一対の分割型から
構成され、ネジ止めされている。
軸受2の内部には、ベアリング4,5を介して
スピンドル6が回転自在に支持されており、スピ
ンドル6の外周には中空のプーリ7が挿着されて
いる。
スピンドル6が回転自在に支持されており、スピ
ンドル6の外周には中空のプーリ7が挿着されて
いる。
8は、プーリ7の外周に接触してユニツトに沿
つて懸回され、スピンドル6を高速回転するため
の無端状の駆動ベルトである。スピンドル6のベ
アリング5前方位置には、一体に回転体9を設け
ている。
つて懸回され、スピンドル6を高速回転するため
の無端状の駆動ベルトである。スピンドル6のベ
アリング5前方位置には、一体に回転体9を設け
ている。
スピンドル6の中心には繊維束通路10が貫通
形成してあり、この通路10の中心とケーシング
3の各中心は、共に繊維束Sの走行路と一致する
同一直線上に位置している。
形成してあり、この通路10の中心とケーシング
3の各中心は、共に繊維束Sの走行路と一致する
同一直線上に位置している。
スピンドル6の入口6aの外径は充分に小さ
く、入口6aに続く部分は、外径が回転体9に向
けて増大した円錐状部6bとしている。
く、入口6aに続く部分は、外径が回転体9に向
けて増大した円錐状部6bとしている。
ケーシング3のスピンドル6及び回転体9を覆
う部分は、スピンドル6の入口6a近傍を小径円
筒状の中空室11としており、この中空室11に
続く部分を、大きな角度で開いた円錐状の中空室
12としている。
う部分は、スピンドル6の入口6a近傍を小径円
筒状の中空室11としており、この中空室11に
続く部分を、大きな角度で開いた円錐状の中空室
12としている。
小径の中空室11より前方は、ノズルブロツク
23によつて、スピンドル6の先端径よりも僅か
に大径の円筒状にしてあり、その円筒状部は繊維
束Sのガイド通路となるものである。円錐状の中
空室12の手前には、環状の中空室14と、それ
に続く接線方向の空気逃し孔15が形成してあ
る。この空気逃し孔15には空気吸引パイプが連
結されている。
23によつて、スピンドル6の先端径よりも僅か
に大径の円筒状にしてあり、その円筒状部は繊維
束Sのガイド通路となるものである。円錐状の中
空室12の手前には、環状の中空室14と、それ
に続く接線方向の空気逃し孔15が形成してあ
る。この空気逃し孔15には空気吸引パイプが連
結されている。
ケーシング3の内部には、ノズルブロツク23
との間に中空の空気溜16を形成している。ノズ
ルブロツク23には、空気溜16からスピンドル
6の入口6a方向へ向き、かつ中空室11に対し
て接線方向を向いた4つの空気噴射ノズル17が
形成してあり、空気溜16には、孔18を介して
エアホース19が接続してある。ノズル17の向
きは、スピンドル6の回転方向と同一に設定して
あり、その噴出圧力は4Kg/cm2程度である。
との間に中空の空気溜16を形成している。ノズ
ルブロツク23には、空気溜16からスピンドル
6の入口6a方向へ向き、かつ中空室11に対し
て接線方向を向いた4つの空気噴射ノズル17が
形成してあり、空気溜16には、孔18を介して
エアホース19が接続してある。ノズル17の向
きは、スピンドル6の回転方向と同一に設定して
あり、その噴出圧力は4Kg/cm2程度である。
ホース19から供給される圧縮空気は、空気溜
16に流入した後、ノズル17から中空室11内
に噴出し、スピンドル入口6aの近傍に高速の旋
回気流を生じさせる。
16に流入した後、ノズル17から中空室11内
に噴出し、スピンドル入口6aの近傍に高速の旋
回気流を生じさせる。
この空気流は、中空室11内部で旋回した後、
円錐状中空室12内をゆるく旋回しながら外方へ
拡散し、逃し孔15方向へと導かれ、排出され
る。同時に、この空気流は、フロントローラ20
のニツプ点Nからケーシング3の中空部内へと流
入する吸引空気流を発生させる。
円錐状中空室12内をゆるく旋回しながら外方へ
拡散し、逃し孔15方向へと導かれ、排出され
る。同時に、この空気流は、フロントローラ20
のニツプ点Nからケーシング3の中空部内へと流
入する吸引空気流を発生させる。
更に、ノズルブロツク23の内壁には、ガイド
部材支持体13を固定している。ガイド部材支持
体13は、一端に細い円柱部13aを突出した円
柱状をしており、その一側を切り欠いてノズルブ
ロツク23との間に間隙24を形成し、繊維束S
のガイド通路としている。
部材支持体13を固定している。ガイド部材支持
体13は、一端に細い円柱部13aを突出した円
柱状をしており、その一側を切り欠いてノズルブ
ロツク23との間に間隙24を形成し、繊維束S
のガイド通路としている。
また、ガイド部材支持体13の長手方向には、
スピンドル6の通路10の中心線に合致する細孔
を穿設し、その細孔内にピン状のガイド部材22
を挿通している。
スピンドル6の通路10の中心線に合致する細孔
を穿設し、その細孔内にピン状のガイド部材22
を挿通している。
ガイド部材22は、ガイド部材支持体13の細
孔から突出して先端をフリー状態とし、スピンド
ル6の入口6aに臨ませている。
孔から突出して先端をフリー状態とし、スピンド
ル6の入口6aに臨ませている。
このようなガイド部材22の設置方法による
と、装置の入口側をガイド部材22で塞がないの
で、繊維束Sの進入を邪魔することはない。
と、装置の入口側をガイド部材22で塞がないの
で、繊維束Sの進入を邪魔することはない。
ガイド部材22は、スピンドル6の入口6aの
通路直径よりも小さい直径のもであり、先端を滑
らかな曲線で形成している。
通路直径よりも小さい直径のもであり、先端を滑
らかな曲線で形成している。
ここで第3図を参照して、ガイド部材22とガ
イド部材支持体13の大きさ関係を調べてみる。
イド部材支持体13の大きさ関係を調べてみる。
ガイド部材22の長さl1は、4〜10mmにすると
よい。これより短いと、ノズル17からの旋回気
流が作用しているのにもかかわらず、ガイド部材
22に繊維が巻きつかず、糸切れが発生したり、
糸表面の外観が悪くなる。また、これより長いと
製造される糸は結束紡績糸となり、何れも好まし
くない。
よい。これより短いと、ノズル17からの旋回気
流が作用しているのにもかかわらず、ガイド部材
22に繊維が巻きつかず、糸切れが発生したり、
糸表面の外観が悪くなる。また、これより長いと
製造される糸は結束紡績糸となり、何れも好まし
くない。
ガイド部材22の直径d1とガイド部材支持体1
3の円柱部13aの直径d2との間には、0.5mm以
上の段差が必要であり、これ以下であると撚が上
流に上つて繊維が円柱部13aに巻付き、フロン
トローラ20のニツプ点Nからガイド部材22先
端までの距離が実質的に短くなるので、製造され
る糸は結束紡績糸又は強力の低い、いわゆる抜け
糸となる。
3の円柱部13aの直径d2との間には、0.5mm以
上の段差が必要であり、これ以下であると撚が上
流に上つて繊維が円柱部13aに巻付き、フロン
トローラ20のニツプ点Nからガイド部材22先
端までの距離が実質的に短くなるので、製造され
る糸は結束紡績糸又は強力の低い、いわゆる抜け
糸となる。
また、ガイド部材22は、直径d1が0.5〜2.0mm
のものを使用することが多く、ガイド部材支持体
13は、円柱部13aの直径d2が2〜4mmのもの
を使用することが多く、その範囲で実撚の糸を製
造することができる。
のものを使用することが多く、ガイド部材支持体
13は、円柱部13aの直径d2が2〜4mmのもの
を使用することが多く、その範囲で実撚の糸を製
造することができる。
以上のことから、d2=αd1、l1=βd1とすると、
αは1.5〜10、βは2〜20とすることが必要であ
る。即ち、円柱部13aの直径d2及びガイド部材
22の長さl1をガイド部材22の直径d1のそれぞ
れ1.5〜10倍、2〜20倍とすることが必要である。
αは1.5〜10、βは2〜20とすることが必要であ
る。即ち、円柱部13aの直径d2及びガイド部材
22の長さl1をガイド部材22の直径d1のそれぞ
れ1.5〜10倍、2〜20倍とすることが必要である。
ガイド部材22の先端は、第2図では、スピン
ドル6の入口6aから通路10内部へ若干入つた
位置にある場合を示しており、その状態が最も好
ましく、製造される糸も、最もリング糸に近い外
観を呈している。しかしながら、条件によつては
入口6a端面から離反した位置をとることも可能
であり、リング糸に近い外観を有する糸を製造す
ることができる。これらの糸は、強力特性におい
てもリング糸と比べて遜色がない。
ドル6の入口6aから通路10内部へ若干入つた
位置にある場合を示しており、その状態が最も好
ましく、製造される糸も、最もリング糸に近い外
観を呈している。しかしながら、条件によつては
入口6a端面から離反した位置をとることも可能
であり、リング糸に近い外観を有する糸を製造す
ることができる。これらの糸は、強力特性におい
てもリング糸と比べて遜色がない。
ガイド部材22は、後述する糸形成過程におけ
る撚の伝播の阻止し、あるいは中心繊維束の代わ
りを一時的に果たす、いわゆる疑似芯の働きをな
し、従来の空気式結束紡績糸に顕著に現れる無撚
の芯繊維束の形成を阻止して事実上巻付繊維のみ
によつて糸を形成する働きをなすものである。
る撚の伝播の阻止し、あるいは中心繊維束の代わ
りを一時的に果たす、いわゆる疑似芯の働きをな
し、従来の空気式結束紡績糸に顕著に現れる無撚
の芯繊維束の形成を阻止して事実上巻付繊維のみ
によつて糸を形成する働きをなすものである。
21はキヤツプである。
次に、この実撚風糸製造装置Aによる糸の製造
過程を説明する。
過程を説明する。
ドラフト装置Dでドラフトされ、フロントロー
ラ20から送り出された繊維束Sは、ガイド部材
支持体13とノズルブロツク23との間の間隙2
4から吸引される空気流によつて装置内に引き込
まれるが、このフロントローラ20からの繊維束
Sの送出に先立つて、図示しないサクシヨンパイ
プ先端がキヤツプ21の出口30に当接され、ス
ピンドル6内へ吸引する空気流が生じる。従つ
て、この空気流により、間隙24を進入してくる
繊維束Sは、円滑にスピンドル6内へ吸引され
る。
ラ20から送り出された繊維束Sは、ガイド部材
支持体13とノズルブロツク23との間の間隙2
4から吸引される空気流によつて装置内に引き込
まれるが、このフロントローラ20からの繊維束
Sの送出に先立つて、図示しないサクシヨンパイ
プ先端がキヤツプ21の出口30に当接され、ス
ピンドル6内へ吸引する空気流が生じる。従つ
て、この空気流により、間隙24を進入してくる
繊維束Sは、円滑にスピンドル6内へ吸引され
る。
スピンドル6内を通つてサクシヨンパイプ内へ
吸引された糸は、サクシヨンパイプの移動によつ
て糸継ぎ装置へと導入され、同様にサクシヨンマ
ウスによつて導入されているパツケージ側の糸と
糸継ぎされる。
吸引された糸は、サクシヨンパイプの移動によつ
て糸継ぎ装置へと導入され、同様にサクシヨンマ
ウスによつて導入されているパツケージ側の糸と
糸継ぎされる。
キヤツプ21の出口30下流側に設けてあるデ
リベリローラの周速は、フロントローラ20の周
速よりも僅かに大に設定してあり、紡績中にこの
装置Aの中を通る繊維束Sに対して、常時テンシ
ヨンが掛かるようにしている。
リベリローラの周速は、フロントローラ20の周
速よりも僅かに大に設定してあり、紡績中にこの
装置Aの中を通る繊維束Sに対して、常時テンシ
ヨンが掛かるようにしている。
繊維束Sは、ノズル17からの噴出空気流の作
用により、スピンドル6の入口6a内に導かれ、
スピンドル入口6a近傍において旋回する圧縮空
気流の作用を受け、同方向に少し仮撚される。こ
のとき繊維束Sは、ガイド部材22が存在するこ
とによつて、このガイド部材22の占める空間内
に位置することが不可能である。従つて、全ての
繊維がガイド部材22の周囲に位置することにな
り、空気流に直接さらされ、全外周のいたる所か
ら分離され、その内側に位置する繊維も空気流に
さらされて繊維束Sから分離する力を受ける。し
かしながら、繊維の先端がスピンドル6の入口6
a位置にあるとき、その先端は上記したように仮
撚を受けているため、容易に分離しない。また、
その繊維の後端は、フロントローラ20にニツプ
さているか又はノズル17から遠い位置にあつて
空気の作用をあまり受けないため、未だ分離して
いない。繊維の後端は、フロントローラ20から
離脱してノズル17からの空気流を強く受ける位
置にやつてきて、はじめて繊維束Sから分離す
る。分離された繊維後端は、空気流の作用により
スピンドル6の入口6a部に1回又は複数回巻き
付き、続いてスピンドル6の円錐状部6bに少し
巻きついた後、回転体9に案内されて外側へ延び
る。
用により、スピンドル6の入口6a内に導かれ、
スピンドル入口6a近傍において旋回する圧縮空
気流の作用を受け、同方向に少し仮撚される。こ
のとき繊維束Sは、ガイド部材22が存在するこ
とによつて、このガイド部材22の占める空間内
に位置することが不可能である。従つて、全ての
繊維がガイド部材22の周囲に位置することにな
り、空気流に直接さらされ、全外周のいたる所か
ら分離され、その内側に位置する繊維も空気流に
さらされて繊維束Sから分離する力を受ける。し
かしながら、繊維の先端がスピンドル6の入口6
a位置にあるとき、その先端は上記したように仮
撚を受けているため、容易に分離しない。また、
その繊維の後端は、フロントローラ20にニツプ
さているか又はノズル17から遠い位置にあつて
空気の作用をあまり受けないため、未だ分離して
いない。繊維の後端は、フロントローラ20から
離脱してノズル17からの空気流を強く受ける位
置にやつてきて、はじめて繊維束Sから分離す
る。分離された繊維後端は、空気流の作用により
スピンドル6の入口6a部に1回又は複数回巻き
付き、続いてスピンドル6の円錐状部6bに少し
巻きついた後、回転体9に案内されて外側へ延び
る。
更に繊維束Sは第2図の下方へと走行し続け、
一方、スピンドル6が回転しているため、繊維後
端は、繊維束Sの周囲を旋回しながら徐々に引き
出される。
一方、スピンドル6が回転しているため、繊維後
端は、繊維束Sの周囲を旋回しながら徐々に引き
出される。
この結果、繊維は繊維束Sの周囲にらせん状に
巻き付き、繊維束Sは紡績糸Yとなつて繊維束通
路10を通過する。
巻き付き、繊維束Sは紡績糸Yとなつて繊維束通
路10を通過する。
巻付繊維の巻付方向は、ノズル17の方向及び
スピンドル6の回転方向によつて定まる。ノズル
17による空気流の旋回方向は、巻付繊維の巻付
方向を乱さず、また繊維先端が分離することのな
いよう、スピンドル6の回転方向と同一方向に設
定することが好ましい。
スピンドル6の回転方向によつて定まる。ノズル
17による空気流の旋回方向は、巻付繊維の巻付
方向を乱さず、また繊維先端が分離することのな
いよう、スピンドル6の回転方向と同一方向に設
定することが好ましい。
上述のごとく、本実施例の装置によれば、スピ
ンドル6からフロントローラ20側へ伝播しよう
とする仮撚が、ガイド部材22によつてその伝播
を阻止され、フロントローラ20を出た繊維束S
が仮撚によつて撚りこまれるということもなく、
ほとんどの繊維が巻付き繊維となる。このこと
は、ガイド部材22を設置しない場合に、フロン
トローラ20から送り出される偏平状繊維束のロ
ーラ巾中央付近に走行方向の筋状部分が生じるこ
とによつて確認することができる。
ンドル6からフロントローラ20側へ伝播しよう
とする仮撚が、ガイド部材22によつてその伝播
を阻止され、フロントローラ20を出た繊維束S
が仮撚によつて撚りこまれるということもなく、
ほとんどの繊維が巻付き繊維となる。このこと
は、ガイド部材22を設置しない場合に、フロン
トローラ20から送り出される偏平状繊維束のロ
ーラ巾中央付近に走行方向の筋状部分が生じるこ
とによつて確認することができる。
なお、この実施例では、スピンドルにより撚り
を掛けるタイプの装置について説明したが、他の
紡績装置、例えば、2ノズルタイプの結束紡績糸
製造装置の第1ノズル入口にガイド部材を設けた
り、ノズルとニツプ式ツイスターによる紡績装
置、1ノズルタイプの紡績装置への適用も条件に
よつては可能である。また、スピンドル6は、糸
に撚を掛ける補助をするものであつて、これが回
転しなくても、糸によつては、製造可能である。
従つて、スピンドル6は、必ずしも回転するもの
である必要はない。
を掛けるタイプの装置について説明したが、他の
紡績装置、例えば、2ノズルタイプの結束紡績糸
製造装置の第1ノズル入口にガイド部材を設けた
り、ノズルとニツプ式ツイスターによる紡績装
置、1ノズルタイプの紡績装置への適用も条件に
よつては可能である。また、スピンドル6は、糸
に撚を掛ける補助をするものであつて、これが回
転しなくても、糸によつては、製造可能である。
従つて、スピンドル6は、必ずしも回転するもの
である必要はない。
ハ 考案の効果
この考案は、以上説明したように構成されてる
ので、以下に記載するような効果を奏する。
ので、以下に記載するような効果を奏する。
即ち、巻付繊維量が極めて多く、外観、強力特
性共にリング糸に遜色のない実撚の糸を製造する
ことができる。
性共にリング糸に遜色のない実撚の糸を製造する
ことができる。
第1図はこの考案の装置を適用した紡績装置の
実施例を示す概略図、第2図はこの考案の装置の
断面図、第3図は同装置のガイド部材支持体及び
ガイド部材の断面図である。 6……スピンドル、6a……スピンドル入口、
13……ガイド部材支持体、13a……ガイド部
材支持体の円柱部、17……ノズル、22……ガ
イド部材、23……ノズルブロツク、D……ドラ
フト装置、S……繊維束。
実施例を示す概略図、第2図はこの考案の装置の
断面図、第3図は同装置のガイド部材支持体及び
ガイド部材の断面図である。 6……スピンドル、6a……スピンドル入口、
13……ガイド部材支持体、13a……ガイド部
材支持体の円柱部、17……ノズル、22……ガ
イド部材、23……ノズルブロツク、D……ドラ
フト装置、S……繊維束。
Claims (1)
- ドラフト装置を出た繊維束に旋回気流を作用さ
せるノズルブロツク内に一端に円柱部を有するガ
イド部材支持体を固設し、その円柱部から回転又
は静止するスピンドルの入口中心に先端を向けて
ガイド部材を突設し、円柱部の直径及びガイド部
材の長さをガイド部材の直径のそれぞれ1.5〜10
倍、2〜20倍とした紡績装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6764690U JPH052619Y2 (ja) | 1990-06-26 | 1990-06-26 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6764690U JPH052619Y2 (ja) | 1990-06-26 | 1990-06-26 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0425877U JPH0425877U (ja) | 1992-03-02 |
JPH052619Y2 true JPH052619Y2 (ja) | 1993-01-22 |
Family
ID=31601399
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6764690U Expired - Lifetime JPH052619Y2 (ja) | 1990-06-26 | 1990-06-26 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH052619Y2 (ja) |
-
1990
- 1990-06-26 JP JP6764690U patent/JPH052619Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0425877U (ja) | 1992-03-02 |
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