JPH05243081A - 積層セラミックコンデンサの製造方法 - Google Patents
積層セラミックコンデンサの製造方法Info
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- JPH05243081A JPH05243081A JP7828692A JP7828692A JPH05243081A JP H05243081 A JPH05243081 A JP H05243081A JP 7828692 A JP7828692 A JP 7828692A JP 7828692 A JP7828692 A JP 7828692A JP H05243081 A JPH05243081 A JP H05243081A
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Abstract
層とカバー層又はトリム層との間のデラミネーション
(剥離)を防ぐ。 【構成】 内部電極層2を持たないカバー層C1 〜C5
又はトリム層T1 のセラミック粉末の粒径を内部電極層
2を有する層E1 〜E4 のセラミック粉末の粒径よりも
小さくすることによってカバー層C1 〜C5 又はトリム
層T1 の焼結開始温度を低下させ、積層体の焼結の進行
を均一にする。
Description
ク層との間の剥離を防ぐことができる積層セラミックコ
ンデンサ(積層磁器コンデンサ)の製造方法に関する。
には、内部電極層(コンデンサ電極層)を有するセラミ
ック生シート(グリーンシート)の複数枚と、これ等の
上下に配置された内部電極層を持たないカバー用セラミ
ック生シートと、必要に応じて内部電極層を有するセラ
ミック生シートの複数の組の間に配置された内部電極層
を持たないトリム即ち調製用セラミック生シートとの積
層体を焼成する。
とカバー層又はトリム層との間にデラミネーション(剥
離)が生じることがある。このデラミネーションは、積
層体の熱伝導率の不均一性及び圧着の不均一性に基づい
て生じるものと考えられる。即ち、内部電極層はセラミ
ック層よりも熱伝導率が大きいために、内部電極層に挟
まれた比較的薄い領域の焼結及び収縮が比較的厚いカバ
ー層やトリム層よりも早く始まり、ここでは内部電極層
とセラミックが良好に密着するが、焼結が遅れるカバー
層やトリム層では内部電極層にセラミックが良好に密着
せず、デラミネーションが生じる。また、積層体の中央
部の内部電極層の相互間のセラミック層は比較的薄いの
で、内部電極層の厚みを無視することができず、圧着時
に内部電極層のセラミック層に対する強いくい込みが生
じて良好な密着性が得られるが、比較的厚いカバー層又
はトリム層に対しては内部電極層の強いくい込みが生じ
ないために密着性が悪くなり、結果としてデラミネーシ
ョンが生じる。
離(デラミネーション)が生じにくい積層セラミックコ
ンデンサの製造方法を提供することにある。
の本発明は、第1の粒径の第1のセラミック粉末から成
る第1のセラミック生シートに内部電極層を設けたもの
を複数枚積層した容量取得部と、内部電極層を具備して
いない前記第1の粒径よりも小さい第2の粒径の第2の
セラミック粉末から成る第2のセラミック生シートの単
数又は複数から成るカバー部及び/又はトリム部とを有
する積層体を形成し、この積層体を焼成することを特徴
とする積層セラミックコンデンサの製造方法に係わるも
のである。
さくなると、反応性が高まり焼結の始まる温度が低くな
る。本発明においては、カバー部とトリム部とのいずれ
か一方又は両方のセラミック粉末の粒径が内部電極層を
備えた第1のセラミック生シートのセラミック粉末の粒
径よりも小さいので、カバー部及び/又はトリム部の焼
結の開始を早める作用が生じ、積層体の全領域における
焼結開始の均一化が達成され、内部電極のデラミネーシ
ョンを防ぐことができる。
クコンデンサの製造方法を説明する。まず、X7R規格
用のコンデンサを得るために、平均粒径が1.0μm
(第1の粒径)と0.5μm(第2の粒径)の2種類の
(BaTiO3 +Nb2 O5 +Co2 O3 )+SrO組
成のチタン酸バリウム系セラミック粉末を用意した。次
に、1.0μm及び0.5μmのセラミック粉末に対し
て有機バインダーを加えて夫々のスラリーを形成し、ド
クターブレード法によって厚さ約23μmの長尺のセラ
ミック生シート(磁器生シート)即ちグリーンシートを
夫々形成し、所定の寸法に切断することによって複数枚
の第1及び第2のグリーンシートを夫々得た。
基づく複数枚の第1のグリーンシートにパラジウム(P
d)と有機バインダーと溶剤とから成る導電性ペースト
を塗布して積層コンデンサ50個分の内部電極層を所定
パターンに形成した。
グリーンシートと内部電極層を持たない粒径0.5μm
のセラミック粉末から成る第2のグリーンシートとを周
知の方法で積層し、圧力350kg/cm2 、70℃の条件
で熱圧着した後に所定の寸法(1.83mm×0.92m
m)切断することによって図1に示す構造の積層体を5
0個得た。この積層体1は、内部電極層2を有する粒径
1.0μmのセラミック粉末に基づく第1のグリーンシ
ートから成る電極用層E1 、E2 、E3 、E4 と、内部
電極層を持たない粒径0.5μmのセラミック粉末に基
づく第2のグリーンシートから成るカバー層C1 、C2
、C3 、C4 、C5 及びトリム層T1 との積層体から
成る。熱圧着した後には各グリーンシートは一体化され
るが、説明の都合上図1では独立に示されている。
に反対方向に導出されている。最も上の内部電極層2の
上には3枚のカバー層C1 〜C3 が配置され、最も下の
電極用層E4 の下には2枚のカバー層C4 、C5 が配置
され、中間の電極用層E2 、E3 間にトリム層T1 が配
置されている。トリム層T1 は、内部電極層2を伴なっ
ている上側の2枚の電極用層E1 、E2 から成る第1の
容量取得部と下側の2枚の電極用層E3 、E4 から成る
第2の容量取得部との間に介在して緩衝層として機能す
る。
中で室温から1100℃までは40℃/hrの昇温速度で
加熱し、1100℃から1300℃までは160℃/hr
の昇温速度で加熱し、1300℃を1時間保持すること
によって焼結体を得た。次に、図2に示すように焼結体
3に一対の外部電極層4、5を設けて積層セラミックコ
ンデンサを完成させた。
aのセラミック層3aに対するデラミネーション(剥
離)を調べたところ、50個のコンデンサのすべてにお
いて発生していなかった。比較のために、カバー層C1
〜C5 、トリム層T1 のセラミック粉末の粒径を電極用
層E1 〜E4 と同一の1.0μmとした他は、実施例と
同一の方法で焼結体を作り、内部電極層のデラミネーシ
ョンを調べたところ、50個のコンデンサにつき32個
発生していた。
のセラミック粉末の粒径の変化とデラミネーションとの
関係を詳しく調べるために、電極用層E1 〜E4 のセラ
ミック粉末の粒径を1.0μm一定として、カバー層C
1 〜C5 及びトリム層T1 のセラミック粉末の粒径を
0.4、0.6、0.7、0.8、0.9、1.2μm
に変化させた他は前述の実施例と同一の方法で焼結体を
作り、内部電極層のデラミネーションを夫々調べたとこ
ろ、2個、0個、0個、0個、5個、45個であった。
これから明らかなように、カバー層C1 〜C5 及びトリ
ム層T1 のセラミック粉末の粒径を0.5〜0.8μm
にすること、即ち電極用層E1 〜E4 のセラミック粉末
の粒径に対して50%〜80%にすることが望ましい。
なお、焼成時の1100℃〜1300℃までの昇温速度
を320℃/hr、又は80℃/hrにした場合においても
同様な結果が得られた。但し、昇温速度を低くすればす
るほどデラミネーションの発生は低下した。
く、例えば次の変形が可能なものである。 (1) セラミック粉末の組成及び/又は粒径を種々変
えることができる。 (2) トリム層T1 を省くことができる。 (3) 電極用層の数を更に増やすことができる。 (4) 積層体の焼成温度は組成の変化等に応じて例え
ば900℃〜1400℃の範囲で変えることができる。 (5) 内部電極層の電極材料として銀、銀−パラジウ
ム、ニッケル等を使用することができる。 (6) セラミック生シ−トの厚さを種々変えることが
できる。
ある。
図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 第1の粒径の第1のセラミック粉末から
成る第1のセラミック生シートに内部電極層を設けたも
のを複数枚積層した容量取得部と、内部電極層を具備し
ていない前記第1の粒径よりも小さい第2の粒径の第2
のセラミック粉末から成る第2のセラミック生シートの
単数又は複数から成るカバー部及び/又はトリム部とを
有する積層体を形成し、この積層体を焼成することを特
徴とする積層セラミックコンデンサの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7828692A JP2756745B2 (ja) | 1992-02-28 | 1992-02-28 | 積層セラミックコンデンサの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7828692A JP2756745B2 (ja) | 1992-02-28 | 1992-02-28 | 積層セラミックコンデンサの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05243081A true JPH05243081A (ja) | 1993-09-21 |
JP2756745B2 JP2756745B2 (ja) | 1998-05-25 |
Family
ID=13657714
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7828692A Expired - Fee Related JP2756745B2 (ja) | 1992-02-28 | 1992-02-28 | 積層セラミックコンデンサの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2756745B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007266223A (ja) * | 2006-03-28 | 2007-10-11 | Kyocera Corp | 積層セラミックコンデンサ |
JP2007288154A (ja) * | 2006-03-20 | 2007-11-01 | Tdk Corp | 積層型電子部品およびその製造方法 |
JP2012169620A (ja) * | 2011-02-09 | 2012-09-06 | Samsung Electro-Mechanics Co Ltd | 積層セラミック電子部品及びその製造方法 |
CN103227049A (zh) * | 2012-01-31 | 2013-07-31 | 三星电机株式会社 | 多层陶瓷电子元件及其制造方法 |
-
1992
- 1992-02-28 JP JP7828692A patent/JP2756745B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012169620A (ja) * | 2011-02-09 | 2012-09-06 | Samsung Electro-Mechanics Co Ltd | 積層セラミック電子部品及びその製造方法 |
CN103227049A (zh) * | 2012-01-31 | 2013-07-31 | 三星电机株式会社 | 多层陶瓷电子元件及其制造方法 |
KR20130088353A (ko) * | 2012-01-31 | 2013-08-08 | 삼성전기주식회사 | 적층 세라믹 전자 부품 및 그 제조 방법 |
US9042080B2 (en) | 2012-01-31 | 2015-05-26 | Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. | Multilayer ceramic electronic component and method of manufacturing the same |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2756745B2 (ja) | 1998-05-25 |
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