JPH05224506A - 帯電装置 - Google Patents
帯電装置Info
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- JPH05224506A JPH05224506A JP4059496A JP5949692A JPH05224506A JP H05224506 A JPH05224506 A JP H05224506A JP 4059496 A JP4059496 A JP 4059496A JP 5949692 A JP5949692 A JP 5949692A JP H05224506 A JPH05224506 A JP H05224506A
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- voltage
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- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03G—ELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
- G03G15/00—Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
- G03G15/02—Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for laying down a uniform charge, e.g. for sensitising; Corona discharge devices
- G03G15/0208—Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for laying down a uniform charge, e.g. for sensitising; Corona discharge devices by contact, friction or induction, e.g. liquid charging apparatus
- G03G15/0216—Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for laying down a uniform charge, e.g. for sensitising; Corona discharge devices by contact, friction or induction, e.g. liquid charging apparatus by bringing a charging member into contact with the member to be charged, e.g. roller, brush chargers
- G03G15/0233—Structure, details of the charging member, e.g. chemical composition, surface properties
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03G—ELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
- G03G2221/00—Processes not provided for by group G03G2215/00, e.g. cleaning or residual charge elimination
- G03G2221/16—Mechanical means for facilitating the maintenance of the apparatus, e.g. modular arrangements and complete machine concepts
- G03G2221/18—Cartridge systems
- G03G2221/183—Process cartridge
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- General Physics & Mathematics (AREA)
- Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
- Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】画質を落すことなく帯電音を低減する。
【構成】導電性の回転軸5とその周囲に固定した円筒状
の発泡体10とによって帯電ローラ4を形成する。発泡
体10は発泡セルを内包するが、発泡体の表面10aに
位置する発泡セルについては、その径を200μm以下
に押える。表面10aを被覆層11で覆う。被覆層11
を感光ドラム表面に接触させ、回転軸5に直流電圧と交
流電圧とを重畳した帯電電圧を印加し、感光ドラムを一
様均一に帯電する。この交流成分によって、帯電ローラ
4等が振動して帯電音を発生する。発泡体10の表面1
0aは、平滑だから帯電ムラを起こしにくい。また、同
じく表面10aの平滑性に基づき、高硬度になりがちな
被覆層11の薄くすることができ、さらに発泡体10の
内部10bは、空孔率を適度に高くできることから、帯
電ローラ4を低硬度化して、帯電音が低減することがで
きる。
の発泡体10とによって帯電ローラ4を形成する。発泡
体10は発泡セルを内包するが、発泡体の表面10aに
位置する発泡セルについては、その径を200μm以下
に押える。表面10aを被覆層11で覆う。被覆層11
を感光ドラム表面に接触させ、回転軸5に直流電圧と交
流電圧とを重畳した帯電電圧を印加し、感光ドラムを一
様均一に帯電する。この交流成分によって、帯電ローラ
4等が振動して帯電音を発生する。発泡体10の表面1
0aは、平滑だから帯電ムラを起こしにくい。また、同
じく表面10aの平滑性に基づき、高硬度になりがちな
被覆層11の薄くすることができ、さらに発泡体10の
内部10bは、空孔率を適度に高くできることから、帯
電ローラ4を低硬度化して、帯電音が低減することがで
きる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、レーザビーム
プリンタ等の画像形成装置に用いて好適な帯電装置に係
り、詳しくは直流電圧に交流電圧を重畳した帯電電圧を
帯電部材に印加した上、この帯電部材を感光ドラム等の
被帯電体に接触させて帯電(除電をも含む)を行う接触
方式の帯電装置に関するものである。
プリンタ等の画像形成装置に用いて好適な帯電装置に係
り、詳しくは直流電圧に交流電圧を重畳した帯電電圧を
帯電部材に印加した上、この帯電部材を感光ドラム等の
被帯電体に接触させて帯電(除電をも含む)を行う接触
方式の帯電装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機等の画像形成装置の帯電装
置としては、コロナ帯電器が広く一般に使用されてき
た。ところが、このコロナ帯電器は、従来から、高電圧
を必要とする、人体に有害なオゾンを多く発生する(接
触帯電と比較して)、コロナワイヤの清掃手段を必要と
する等の欠点が指摘されている。
置としては、コロナ帯電器が広く一般に使用されてき
た。ところが、このコロナ帯電器は、従来から、高電圧
を必要とする、人体に有害なオゾンを多く発生する(接
触帯電と比較して)、コロナワイヤの清掃手段を必要と
する等の欠点が指摘されている。
【0003】このような欠点をなくすものとして、近
年、導電性の帯電ローラ、ブレード等を用いた接触帯電
方式が実用化されている。このものは、コロナ帯電器と
は異なり、低圧プロセスで大きな電源を必要としない、
オゾンをほとんど発生しない等のメリットが証明されて
いる。
年、導電性の帯電ローラ、ブレード等を用いた接触帯電
方式が実用化されている。このものは、コロナ帯電器と
は異なり、低圧プロセスで大きな電源を必要としない、
オゾンをほとんど発生しない等のメリットが証明されて
いる。
【0004】上記接触方式の帯電装置による帯電のメカ
ニズムは、帯電装置と被帯電体との接触部分を介して前
者から後者へ電荷が注入されるというよりも、むしろ帯
電部材と被帯電体との間のギャップでの放電によるもの
のほうが支配的であることが確認されている。したがっ
て、帯電開始電圧以上の直流電圧を帯電部材に印加する
ことで、放電を生じさせ、被帯電体を帯電することが可
能である。
ニズムは、帯電装置と被帯電体との接触部分を介して前
者から後者へ電荷が注入されるというよりも、むしろ帯
電部材と被帯電体との間のギャップでの放電によるもの
のほうが支配的であることが確認されている。したがっ
て、帯電開始電圧以上の直流電圧を帯電部材に印加する
ことで、放電を生じさせ、被帯電体を帯電することが可
能である。
【0005】また、目標帯電電位に相当する直流電圧に
交流電圧を重畳した振動電圧を印加することによって帯
電の均一化をより一層促進することができる。詳しく
は、特開昭63−149669号広報に開示されるよう
に直流電圧を帯電部材に印加した時の帯電開始電圧の2
倍以上のピーク間電圧を有する交番電界を帯電部材と被
帯電体との間に形成することで、被帯電体の帯電を均一
にすることができる。
交流電圧を重畳した振動電圧を印加することによって帯
電の均一化をより一層促進することができる。詳しく
は、特開昭63−149669号広報に開示されるよう
に直流電圧を帯電部材に印加した時の帯電開始電圧の2
倍以上のピーク間電圧を有する交番電界を帯電部材と被
帯電体との間に形成することで、被帯電体の帯電を均一
にすることができる。
【0006】従来、接触帯電部材としては導電ゴムを用
いたソリッドの帯電ローラ、帯電ブレードが主に用いら
れてきた。これは、帯電部材の表面に凹凸等の表面欠陥
があると、これが部分的な帯電の不均一性をもたらして
しまうためであった。しかしながら、帯電部材をソリッ
ドのゴムローラ等にしてしまうとローラ硬度を下げるこ
とが困難になるため以下に述べる帯電音と呼ばれる問題
点が発生している。
いたソリッドの帯電ローラ、帯電ブレードが主に用いら
れてきた。これは、帯電部材の表面に凹凸等の表面欠陥
があると、これが部分的な帯電の不均一性をもたらして
しまうためであった。しかしながら、帯電部材をソリッ
ドのゴムローラ等にしてしまうとローラ硬度を下げるこ
とが困難になるため以下に述べる帯電音と呼ばれる問題
点が発生している。
【0007】帯電音は、帯電装置に印加する電圧が交流
成分を含むと、帯電装置と被帯電部材の間に振動電界が
形成され、これによって両者が振動を起こし発生する異
音である。帯電部材の硬度を低下させることによってこ
の問題を軽減することができるが、従来のソリッドゴム
ローラではこれが困難であった。
成分を含むと、帯電装置と被帯電部材の間に振動電界が
形成され、これによって両者が振動を起こし発生する異
音である。帯電部材の硬度を低下させることによってこ
の問題を軽減することができるが、従来のソリッドゴム
ローラではこれが困難であった。
【0008】そこで、ソリッドゴムローラに代えて帯電
ローラとして基層に柔らかい発泡体(発泡セルを内包し
たスポンジ状の部材)を用い、その表層に均一な表面性
を得るための表面層(被覆層)を形成した多層構成の帯
電部材を形成し、硬度を低下させて帯電音を減少させる
ことが行われた。
ローラとして基層に柔らかい発泡体(発泡セルを内包し
たスポンジ状の部材)を用い、その表層に均一な表面性
を得るための表面層(被覆層)を形成した多層構成の帯
電部材を形成し、硬度を低下させて帯電音を減少させる
ことが行われた。
【0009】発泡体は、普通、NBR、ウレタン、EP
DM等の一般的なゴムにカーボンブラック等の導電性物
質を分散させて導電性を持たせたゴム層である。この発
泡体を回転軸の表面上に円筒状に固定し、さらに発泡体
の外周面に高抵抗の被覆層を形成することによって、帯
電ローラを構成する。高抵抗の被覆層を設ける理由は、
これがない場合、被帯電体上にピンホールがあったとき
に、このピンホール部分に帯電電流が集中し、帯電ロー
ラ全体の電位が低下して線状の帯電不良が発生するため
である。
DM等の一般的なゴムにカーボンブラック等の導電性物
質を分散させて導電性を持たせたゴム層である。この発
泡体を回転軸の表面上に円筒状に固定し、さらに発泡体
の外周面に高抵抗の被覆層を形成することによって、帯
電ローラを構成する。高抵抗の被覆層を設ける理由は、
これがない場合、被帯電体上にピンホールがあったとき
に、このピンホール部分に帯電電流が集中し、帯電ロー
ラ全体の電位が低下して線状の帯電不良が発生するため
である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述従来例に
よると、発泡体の目が荒い(発泡セルの径が大きい)場
合には、表面に塗工液を塗工しても、発泡体の表面形状
の凹凸が残り、印加する交流電圧のピーク間電圧が低い
と発泡体表面の凹凸がそのまま被帯電体の帯電ムラとな
って良好な画像を得るに十分な帯電均一性が得られな
い。
よると、発泡体の目が荒い(発泡セルの径が大きい)場
合には、表面に塗工液を塗工しても、発泡体の表面形状
の凹凸が残り、印加する交流電圧のピーク間電圧が低い
と発泡体表面の凹凸がそのまま被帯電体の帯電ムラとな
って良好な画像を得るに十分な帯電均一性が得られな
い。
【0011】一方、十分な帯電均一性を得るためには、
交流電圧のピーク間電圧を高くすれば良いのだが、これ
は、前述したように帯電音を大きくすることになってし
まうため、良い方法ではない。
交流電圧のピーク間電圧を高くすれば良いのだが、これ
は、前述したように帯電音を大きくすることになってし
まうため、良い方法ではない。
【0012】また、発泡体表面の凹凸をなくすためには
表面塗工層を厚くすれば良いのだが(0.5mm以上)、
この方法は帯電ローラ表面の硬度を高くしてしまい、帯
電音への効果がなくなってしまう。
表面塗工層を厚くすれば良いのだが(0.5mm以上)、
この方法は帯電ローラ表面の硬度を高くしてしまい、帯
電音への効果がなくなってしまう。
【0013】そこで、本発明は、発泡体の表面付近の発
泡セルの径を小さくする等によって、表面の平滑さと全
体としての低硬度化とを実現し、画像品質を低下させる
ことなく帯電音を低減した帯電装置を提供することを目
的とするものである。
泡セルの径を小さくする等によって、表面の平滑さと全
体としての低硬度化とを実現し、画像品質を低下させる
ことなく帯電音を低減した帯電装置を提供することを目
的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述事情に鑑
みてなされたものであって、発泡セルを内包した発泡体
と該発泡体の表面を覆う被覆層とを備えた帯電部材に対
し、少なくとも振動電圧を印加することによって該帯電
部材に接触する被帯電体を一様に帯電してなる帯電装置
において、前記発泡体の発泡セルのうち、少なくとも該
発泡体の表面に位置するものについては、該発泡セルの
セル径が200μm以下である、ことを特徴とする。
みてなされたものであって、発泡セルを内包した発泡体
と該発泡体の表面を覆う被覆層とを備えた帯電部材に対
し、少なくとも振動電圧を印加することによって該帯電
部材に接触する被帯電体を一様に帯電してなる帯電装置
において、前記発泡体の発泡セルのうち、少なくとも該
発泡体の表面に位置するものについては、該発泡セルの
セル径が200μm以下である、ことを特徴とする。
【0015】この場合、前記発泡体の空孔率を50%以
上としたり、前記帯電部材の被覆層を500μm以下と
したりすることができる。
上としたり、前記帯電部材の被覆層を500μm以下と
したりすることができる。
【0016】また、前記発泡体がローラ形状に形成され
るとともに、前記被覆層が前記発泡体の外周面を覆うも
のであってもよい。
るとともに、前記被覆層が前記発泡体の外周面を覆うも
のであってもよい。
【0017】さらに、前記帯電部材に印加する帯電電圧
が、前記被帯電体の目標表面電位に相当する直流電圧
に、前記帯電部材との間で放電を開始する放電開始電圧
の2倍以上のピーク間電圧を持つ交流電圧を重畳するこ
ともできる。
が、前記被帯電体の目標表面電位に相当する直流電圧
に、前記帯電部材との間で放電を開始する放電開始電圧
の2倍以上のピーク間電圧を持つ交流電圧を重畳するこ
ともできる。
【0018】
【作用】以上構成に基づき、帯電部材の表面の平滑性を
確保したうえ、しかも全体としての低硬度化を実現する
ことができる。すなわち、発泡体の表面のセル径を20
0μmにすることで、被覆層の厚さを必要最小限とした
場合であっても十分な平滑度を維持することができ、し
かも被覆層を厚くした場合の高硬度化を避けることがで
きる。
確保したうえ、しかも全体としての低硬度化を実現する
ことができる。すなわち、発泡体の表面のセル径を20
0μmにすることで、被覆層の厚さを必要最小限とした
場合であっても十分な平滑度を維持することができ、し
かも被覆層を厚くした場合の高硬度化を避けることがで
きる。
【0019】一方、セル径を小さくする必要があるの
は、発泡体の表面についてのみであり、この条件さえ満
たせば、それ以外の部分は、セル径が適度に大きいほう
がよい。つまりこの方が、発泡体全体が柔らかくなる。
は、発泡体の表面についてのみであり、この条件さえ満
たせば、それ以外の部分は、セル径が適度に大きいほう
がよい。つまりこの方が、発泡体全体が柔らかくなる。
【0020】すなわち、発泡体のセル径を適度に大きく
して、全体としての硬度を低く押える一方、平滑度の必
要な表面部分については、セル径を小さくして平滑度を
高めている。これにより、帯電音を低減し、また帯電ム
ラを防止する。
して、全体としての硬度を低く押える一方、平滑度の必
要な表面部分については、セル径を小さくして平滑度を
高めている。これにより、帯電音を低減し、また帯電ム
ラを防止する。
【0021】
【実施例】図1は、本発明に係る帯電装置を複写機等の
画像形成装置に装着した実施例を示す斜視図である。
画像形成装置に装着した実施例を示す斜視図である。
【0022】被帯電体としてのOPC感光ドラム1は、
軸2を介して1対の軸受部材3、3によって回転自由に
支持されている。その軸2は感光ドラム1の感光層を保
持するアルミニウム等よりなる導電性基体に導通され、
かつ接地(E)されている。
軸2を介して1対の軸受部材3、3によって回転自由に
支持されている。その軸2は感光ドラム1の感光層を保
持するアルミニウム等よりなる導電性基体に導通され、
かつ接地(E)されている。
【0023】感光ドラム1の表面(被帯電面)には、帯
電部材としての帯電ローラ4が当接されている。帯電ロ
ーラ4は、金属等の導電性の回転軸5を介して1対の軸
受部材6、6に回転可能に保持されるとともに、固定部
材8に取り付けられたコイルばね7により、感光ドラム
1に常時所定の圧力で圧接させている。9は導電性の回
転軸5を介して帯電ローラ4に帯電電圧を印加するため
の電源である。 〈第1実施例〉上記帯電ローラ4は、図2に示すよう
に、前述の導電性回転軸5を芯材としてその周面に発泡
性EPDM等にカーボンブラック等の導電性物質を分散
させてなる発泡体(導電性スポンジ)からなる円筒状の
下層10(適宜「発泡体10」と記載する)を被覆し、
さらにその外周面に被覆層11を被覆した構成である。
ここで、下層10の発泡体の抵抗値は、105 〜107
Ωcm(250V印加)で、被覆層11の抵抗値は、10
7 〜1010Ωcm(250V印加)である。なお、この下
層10は空孔である発泡セルを内包しており、そのセル
径が200μm以下である表面10aを有しているの
で、被覆層11を被覆した後の帯電ローラ表面11aは
凹凸のない平滑な面とすることができる。
電部材としての帯電ローラ4が当接されている。帯電ロ
ーラ4は、金属等の導電性の回転軸5を介して1対の軸
受部材6、6に回転可能に保持されるとともに、固定部
材8に取り付けられたコイルばね7により、感光ドラム
1に常時所定の圧力で圧接させている。9は導電性の回
転軸5を介して帯電ローラ4に帯電電圧を印加するため
の電源である。 〈第1実施例〉上記帯電ローラ4は、図2に示すよう
に、前述の導電性回転軸5を芯材としてその周面に発泡
性EPDM等にカーボンブラック等の導電性物質を分散
させてなる発泡体(導電性スポンジ)からなる円筒状の
下層10(適宜「発泡体10」と記載する)を被覆し、
さらにその外周面に被覆層11を被覆した構成である。
ここで、下層10の発泡体の抵抗値は、105 〜107
Ωcm(250V印加)で、被覆層11の抵抗値は、10
7 〜1010Ωcm(250V印加)である。なお、この下
層10は空孔である発泡セルを内包しており、そのセル
径が200μm以下である表面10aを有しているの
で、被覆層11を被覆した後の帯電ローラ表面11aは
凹凸のない平滑な面とすることができる。
【0024】上記構成において、図1の感光ドラム1を
不図示の駆動手段により図1矢印a方向に回転駆動する
と、帯電ローラ4が感光ドラム1に所定の圧力で接触し
た状態で矢印b方向に従動回転し、帯電ローラ4に電源
9により電圧を印加することによって感光ドラム1表面
が一様均一に帯電される。上記の印加電圧としては例え
ば−700Vの直流電圧に1500〜2500V(ピー
ク間電圧)、周波数550HZ の交流電圧を重畳した振
動電圧を印加することにより感光ドラム1表面が、−7
00V程度に帯電される。なお、この振動電圧とは、周
期的にその電圧が変化するものであり、振動電圧の波形
は、正弦波、三角波、矩形波等使用可能である。さら
に、振動電圧は、直流電源のON、OFFを繰り返すこ
とにより形成される矩形波でも良い。
不図示の駆動手段により図1矢印a方向に回転駆動する
と、帯電ローラ4が感光ドラム1に所定の圧力で接触し
た状態で矢印b方向に従動回転し、帯電ローラ4に電源
9により電圧を印加することによって感光ドラム1表面
が一様均一に帯電される。上記の印加電圧としては例え
ば−700Vの直流電圧に1500〜2500V(ピー
ク間電圧)、周波数550HZ の交流電圧を重畳した振
動電圧を印加することにより感光ドラム1表面が、−7
00V程度に帯電される。なお、この振動電圧とは、周
期的にその電圧が変化するものであり、振動電圧の波形
は、正弦波、三角波、矩形波等使用可能である。さら
に、振動電圧は、直流電源のON、OFFを繰り返すこ
とにより形成される矩形波でも良い。
【0025】次に本発明の実施例に基づく下層10の表
面10aのセル径を200μm以下(100μm)とし
た帯電ローラ4(表1中ローラNO. 1)と、セル径を3
00μm(同じくローラNO. 2)とした帯電ローラ4の
帯電均一性を表1に示す。
面10aのセル径を200μm以下(100μm)とし
た帯電ローラ4(表1中ローラNO. 1)と、セル径を3
00μm(同じくローラNO. 2)とした帯電ローラ4の
帯電均一性を表1に示す。
【0026】
【表1】 表1に示した各帯電ローラ4(以下、適宜単に「ロー
ラ」と記載)の回転軸5をφ6mmとし、外径をφ12mm
として実験した。また使用した帯電ローラ4の下層10
は、EPDMにカーボンを分散させたスポンジで、表面
は研磨してあり、被覆層11は、アクリル樹脂に導電フ
ィラーとして二酸化スズ35%wt分散させたものを塗工
した層である。ここで下層10は、シリコンゴムBR、
UR、IRでもよく、また被覆層11はウレタン樹脂に
一酸化チタン50%wt分散させたもの等でもよい。さら
に、下層10と被覆層11の間に接着性をよくするため
のプライマー処理層を設けてもよい。加えて、被覆層1
1のさらに上層に、感光ドラム1の汚染を防止するため
の保護層を設けてもよい。このようにして作成した帯電
ローラ4は、その外周に幅1cmの金属テープを巻き、こ
れと回転軸5間の抵抗値を測定したときローラNO. 1の
もの(セル径100μm)は、3×105 Ωで、ローラ
NO. 2(セル径300μm)は2×105 Ωであった。
さらに被覆した後の帯電ローラ4の表面形状は、ローラ
NO. 1が表面粗さRz(JIS 規格;十点平均粗さ)で1
8.3μmと平滑で、ローラNO. 2は63.8μmでか
なり荒れている。
ラ」と記載)の回転軸5をφ6mmとし、外径をφ12mm
として実験した。また使用した帯電ローラ4の下層10
は、EPDMにカーボンを分散させたスポンジで、表面
は研磨してあり、被覆層11は、アクリル樹脂に導電フ
ィラーとして二酸化スズ35%wt分散させたものを塗工
した層である。ここで下層10は、シリコンゴムBR、
UR、IRでもよく、また被覆層11はウレタン樹脂に
一酸化チタン50%wt分散させたもの等でもよい。さら
に、下層10と被覆層11の間に接着性をよくするため
のプライマー処理層を設けてもよい。加えて、被覆層1
1のさらに上層に、感光ドラム1の汚染を防止するため
の保護層を設けてもよい。このようにして作成した帯電
ローラ4は、その外周に幅1cmの金属テープを巻き、こ
れと回転軸5間の抵抗値を測定したときローラNO. 1の
もの(セル径100μm)は、3×105 Ωで、ローラ
NO. 2(セル径300μm)は2×105 Ωであった。
さらに被覆した後の帯電ローラ4の表面形状は、ローラ
NO. 1が表面粗さRz(JIS 規格;十点平均粗さ)で1
8.3μmと平滑で、ローラNO. 2は63.8μmでか
なり荒れている。
【0027】実験時の帯電条件は、交流電圧以外は前述
した通りである。表1によるとNO.1の帯電ローラ4
は、印加交流電圧が1.5KVで、ほぼ良好な画像が得
られ、2.0KVでは十分な画像が得られた。さらにN
O. 1は従来のソリッド帯電ローラに比べて硬度が低い
ので、帯電音が従来のソリッドローラよりも小さくなっ
た。しかし、NO. 2のローラは2.5KV印加しても十
分な画像が得られなかった。帯電部材の形状は、帯電ロ
ーラ4のようなローラ状に限らず、固定式のものであれ
ば、ブレード状でもよく、回転式のものであればベルト
状またその他の形状でもよい。 〈第2実施例〉本実施例では前述の実施例と同様に、図
3の導電性回転軸5を芯材としてその周囲に発泡性EP
DM等にカーボンブラック等の導電性物質を分散させて
なる導電性スポンジ(発泡体)10を被覆し、さらにそ
の外周面にウレタンに一酸化チタン50%wtを分散させ
た被覆層11を被覆した構成である。なお、ここで、発
泡体10の表面10aはセルが存在しないか、またその
セル径が発泡体10の内部10bのセル径よりも十分に
小さくなるようにしたもの(以後スキンと呼ぶ)であ
る。このとき発泡体10の表面10aのセル径は、十分
に200μm以下になっている。
した通りである。表1によるとNO.1の帯電ローラ4
は、印加交流電圧が1.5KVで、ほぼ良好な画像が得
られ、2.0KVでは十分な画像が得られた。さらにN
O. 1は従来のソリッド帯電ローラに比べて硬度が低い
ので、帯電音が従来のソリッドローラよりも小さくなっ
た。しかし、NO. 2のローラは2.5KV印加しても十
分な画像が得られなかった。帯電部材の形状は、帯電ロ
ーラ4のようなローラ状に限らず、固定式のものであれ
ば、ブレード状でもよく、回転式のものであればベルト
状またその他の形状でもよい。 〈第2実施例〉本実施例では前述の実施例と同様に、図
3の導電性回転軸5を芯材としてその周囲に発泡性EP
DM等にカーボンブラック等の導電性物質を分散させて
なる導電性スポンジ(発泡体)10を被覆し、さらにそ
の外周面にウレタンに一酸化チタン50%wtを分散させ
た被覆層11を被覆した構成である。なお、ここで、発
泡体10の表面10aはセルが存在しないか、またその
セル径が発泡体10の内部10bのセル径よりも十分に
小さくなるようにしたもの(以後スキンと呼ぶ)であ
る。このとき発泡体10の表面10aのセル径は、十分
に200μm以下になっている。
【0028】これにより第1実施例に示した帯電ローラ
4よりもさらに表面11aが平滑なローラが得られる。
4よりもさらに表面11aが平滑なローラが得られる。
【0029】次に本発明の実施例に基づく帯電ローラ4
の帯電均一性を表2に示す。
の帯電均一性を表2に示す。
【0030】
【表2】 実験の諸条件は実施例1と同じである。ローラNO. 3は
表面粗さRzが6.97μmと非常に平滑にできた。よっ
て、第1実施例に示したローラよりもさらに低い交流電
圧(1.5KV)で良好な帯電均一性が得られた。ま
た、硬度も低く、帯電音の防止に効果的である。 〈第3実施例〉本実施例では、前述の実施例と同様に、
図4の導電性回転軸5を芯材としてその周囲に発泡性E
PDM等にカーボンブラック等の導電性物質を分散させ
てなる発泡体10を被覆し、さらにその上層に被覆層1
1を被覆した構成である。なおここで、発泡体10の内
部10bは、図4に示すように回転軸5の長手方向に平
行でかつ回転軸5の周方向に多数の貫通孔10cあるい
は螺施状貫通孔を設けることにより、よりローラ硬度を
下げることが可能となり、帯電音に対してより効果的で
ある。ここで前記貫通孔10cの径は、0.5〜1mmで
ある。そして、発泡体10の表面10aは、セル径が2
00μm以下かまたは、スキン面を有している。 〈第4実施例〉第4実施例として、発泡体10の空孔率
(後述)を50%以上にした実施例を説明する。
表面粗さRzが6.97μmと非常に平滑にできた。よっ
て、第1実施例に示したローラよりもさらに低い交流電
圧(1.5KV)で良好な帯電均一性が得られた。ま
た、硬度も低く、帯電音の防止に効果的である。 〈第3実施例〉本実施例では、前述の実施例と同様に、
図4の導電性回転軸5を芯材としてその周囲に発泡性E
PDM等にカーボンブラック等の導電性物質を分散させ
てなる発泡体10を被覆し、さらにその上層に被覆層1
1を被覆した構成である。なおここで、発泡体10の内
部10bは、図4に示すように回転軸5の長手方向に平
行でかつ回転軸5の周方向に多数の貫通孔10cあるい
は螺施状貫通孔を設けることにより、よりローラ硬度を
下げることが可能となり、帯電音に対してより効果的で
ある。ここで前記貫通孔10cの径は、0.5〜1mmで
ある。そして、発泡体10の表面10aは、セル径が2
00μm以下かまたは、スキン面を有している。 〈第4実施例〉第4実施例として、発泡体10の空孔率
(後述)を50%以上にした実施例を説明する。
【0031】図5において、回転軸5は、直径6mmの芯
金であって、帯電ローラ4の表面への電流の供給経路も
兼ねている。発泡体10の材質はEPDMであり、導電
性を持たせるために、カーボンブラックを分散させてい
る。このEPDMは良好な画像を得るための導電性を保
つために、ゴム硬度を50°(JIS・A硬度)以下に
することは困難である。発泡成型し研磨を行い、直径1
2mmの帯電ローラ4とした。
金であって、帯電ローラ4の表面への電流の供給経路も
兼ねている。発泡体10の材質はEPDMであり、導電
性を持たせるために、カーボンブラックを分散させてい
る。このEPDMは良好な画像を得るための導電性を保
つために、ゴム硬度を50°(JIS・A硬度)以下に
することは困難である。発泡成型し研磨を行い、直径1
2mmの帯電ローラ4とした。
【0032】このようにして形成した帯電ローラ4は、
その外周に幅1cmの金属テープを巻き、これと回転軸5
との抵抗値を測定したとき、3×106 Ωcmである。
その外周に幅1cmの金属テープを巻き、これと回転軸5
との抵抗値を測定したとき、3×106 Ωcmである。
【0033】本実施例において、上記発泡体10は、空
孔率が65%であり、ローラとしての硬度はアスカ−C
硬度径(層加重500g)で28°である。
孔率が65%であり、ローラとしての硬度はアスカ−C
硬度径(層加重500g)で28°である。
【0034】本実施例で得られた帯電ローラ4を図6に
図示するカートリッジ12に挿入して、騒音測定を行っ
た。本実験では主に帯電音を測定するために、カートリ
ッジ12を、駆動回転装置13に取り付け、外部より電
圧を印加した。図6に示すように、カートリッジ12と
騒音計16とを30cm離して設置した。
図示するカートリッジ12に挿入して、騒音測定を行っ
た。本実験では主に帯電音を測定するために、カートリ
ッジ12を、駆動回転装置13に取り付け、外部より電
圧を印加した。図6に示すように、カートリッジ12と
騒音計16とを30cm離して設置した。
【0035】そして、電源15によって、−700Vの
直流電圧とピーク間電圧2000Vで周波数550Hz
の交流電圧とを重畳させて印加した。帯電音を比較する
ために、空孔率の異なるローラについて、また、ローラ
の見掛け上の硬度を変化させるために径の異なるローラ
について同様に測定した。
直流電圧とピーク間電圧2000Vで周波数550Hz
の交流電圧とを重畳させて印加した。帯電音を比較する
ために、空孔率の異なるローラについて、また、ローラ
の見掛け上の硬度を変化させるために径の異なるローラ
について同様に測定した。
【0036】
【表3】 ※NO. 6はNO. 4の径を太くしたもの。NO. 7はNO. 5
の径を太くしたもの。 1)アスカ−C硬度計:総重量500g 2)、3)発泡前の素材(ゴム材)の体積V1 、発泡後
の発泡体の体積V2 とすると、空孔率=(V2 −V1 )
/V2 (発泡体中の空気の占める割合)、発泡率=V2
/V1 4)JIS C 1502のA特性をRION社製IN
TERGRATINGSOUND REVEL MET
ERにて測定 5)50dB未満○、50dB以上55dB未満△、5
5dB以上× 表3に示すように、NO. 4とNO. 5のローラについて比
較すると、NO. 4の方が空孔率が高く、騒音が小さくな
っている。しかし、硬度も変化しており、空孔率だけの
効果とはいい難い。そこで、NO. 4とNO. 7とを比較す
ると、NO. 7はNO. 4よりも硬度が低いが、音はうるさ
くなっている。この違いは、空孔率の違いで、NO. 7よ
りもNO. 4の方が空孔率が高いので音は静かになってい
る。
の径を太くしたもの。 1)アスカ−C硬度計:総重量500g 2)、3)発泡前の素材(ゴム材)の体積V1 、発泡後
の発泡体の体積V2 とすると、空孔率=(V2 −V1 )
/V2 (発泡体中の空気の占める割合)、発泡率=V2
/V1 4)JIS C 1502のA特性をRION社製IN
TERGRATINGSOUND REVEL MET
ERにて測定 5)50dB未満○、50dB以上55dB未満△、5
5dB以上× 表3に示すように、NO. 4とNO. 5のローラについて比
較すると、NO. 4の方が空孔率が高く、騒音が小さくな
っている。しかし、硬度も変化しており、空孔率だけの
効果とはいい難い。そこで、NO. 4とNO. 7とを比較す
ると、NO. 7はNO. 4よりも硬度が低いが、音はうるさ
くなっている。この違いは、空孔率の違いで、NO. 7よ
りもNO. 4の方が空孔率が高いので音は静かになってい
る。
【0037】また、帯電音は、聴感では、50dB未満
は、ほとんど感じ取ることができず、55dB以上にな
ると、かなり耳障りに感じる。
は、ほとんど感じ取ることができず、55dB以上にな
ると、かなり耳障りに感じる。
【0038】よって、発泡体の空孔率を50%以上にす
ると、帯電音は人間の耳に感じない程度のレベルにする
ことができる。
ると、帯電音は人間の耳に感じない程度のレベルにする
ことができる。
【0039】この帯電ローラ4を用いて画像出力を行っ
た例を以下に示す。図8は、本発明に係る帯電ローラ4
をを装着したプリンタの概略図である。
た例を以下に示す。図8は、本発明に係る帯電ローラ4
をを装着したプリンタの概略図である。
【0040】感光ドラム1は、OPCであり、光有機導
電剤を直径30mmのアルミドラム上に塗工したものであ
る。
電剤を直径30mmのアルミドラム上に塗工したものであ
る。
【0041】この感光ドラム1上にプロセススピード9
5mm/secで画像形成を行う。
5mm/secで画像形成を行う。
【0042】帯電ローラ4に印加する電圧は、所望の暗
部電位Vdに相当する直流電圧に、帯電の均一化のため
にピーク間電圧2000Vの交流電圧を重畳した帯電電
圧を用いる。交流帯電を行うことによって、帯電ローラ
4の汚れ、環境変動等に関わらず安定して感光ドラム1
の表面電位を均一にVdに帯電することが可能となる。
部電位Vdに相当する直流電圧に、帯電の均一化のため
にピーク間電圧2000Vの交流電圧を重畳した帯電電
圧を用いる。交流帯電を行うことによって、帯電ローラ
4の汚れ、環境変動等に関わらず安定して感光ドラム1
の表面電位を均一にVdに帯電することが可能となる。
【0043】帯電ローラ4によって均一帯電を受けた
後、感光ドラム1は、画像信号に応じて強度変調を受け
たレーザ光17によってイメージ露光を受けた部分が除
電される。現像部21では、一成分磁性トナーによって
反転現像を行い、露光した部分をトナーによって可視化
する。ここではジャンピング現像方式を用いた。
後、感光ドラム1は、画像信号に応じて強度変調を受け
たレーザ光17によってイメージ露光を受けた部分が除
電される。現像部21では、一成分磁性トナーによって
反転現像を行い、露光した部分をトナーによって可視化
する。ここではジャンピング現像方式を用いた。
【0044】トナー像は、次の転写部22において転写
材Pに転写される。本実施例のプリンタでは帯電装置と
して3KVの電圧を印加した転写ローラを用いた。
材Pに転写される。本実施例のプリンタでは帯電装置と
して3KVの電圧を印加した転写ローラを用いた。
【0045】転写材P上のトナー像はその後、熱定着器
25によって定着され、装置本体の外部に排出される。
25によって定着され、装置本体の外部に排出される。
【0046】一方、感光ドラム1上に残った残留トナー
はウレタンゴム性のカウンタブレード23によって掻き
落され、感光ドラム1は次の画像形成に備える。
はウレタンゴム性のカウンタブレード23によって掻き
落され、感光ドラム1は次の画像形成に備える。
【0047】本実施例によって作成した帯電ローラ4を
用いて画像出力を行ったところ、従来よりも帯電音が静
かで、人の耳には感じないレベルまで達することに成功
した。
用いて画像出力を行ったところ、従来よりも帯電音が静
かで、人の耳には感じないレベルまで達することに成功
した。
【0048】本実施例において、帯電部材の形状はロー
ラ状であったが、ローラ状に限らず、ブレード状、ブロ
ック状、ベルト状、またその他の形状であってもよい。 〈第5実施例〉本実施例では、帯電ローラ4の構成とし
て、図7に示すように空孔率が50%以上である発泡体
10上に抵抗層としての被覆層11をコーティングした
ものを用いる。帯電ローラ4の抵抗値は、前述実施例に
示した測定法で、7×105 Ωcmであり、材料の体積抵
抗値は、約7×106 Ωcmである。
ラ状であったが、ローラ状に限らず、ブレード状、ブロ
ック状、ベルト状、またその他の形状であってもよい。 〈第5実施例〉本実施例では、帯電ローラ4の構成とし
て、図7に示すように空孔率が50%以上である発泡体
10上に抵抗層としての被覆層11をコーティングした
ものを用いる。帯電ローラ4の抵抗値は、前述実施例に
示した測定法で、7×105 Ωcmであり、材料の体積抵
抗値は、約7×106 Ωcmである。
【0049】この上に、抵抗層として、皮膜を形成す
る。抵抗層としては、アクリル樹脂に導電フィラーとし
て二酸化スズを35%wt分散させたものを塗工する。こ
の状態でのコーティング剤の体積抵抗値は、約5×10
7 Ωcmであった。帯電ローラ4を上記の塗工液で2回デ
ィンピングコートして抵抗層を形成する。また、この場
合、接着性を向上させる目的で、帯電ローラ4の表面を
プライマー処理したのち、コーティングしてもよい。さ
らに、抵抗層をコーティングした後、対感光体汚染防止
のため、最外層に保護層を設けてもよい。このようにし
て、作成した帯電ローラ4の抵抗値は、4×105 Ωcm
であった。
る。抵抗層としては、アクリル樹脂に導電フィラーとし
て二酸化スズを35%wt分散させたものを塗工する。こ
の状態でのコーティング剤の体積抵抗値は、約5×10
7 Ωcmであった。帯電ローラ4を上記の塗工液で2回デ
ィンピングコートして抵抗層を形成する。また、この場
合、接着性を向上させる目的で、帯電ローラ4の表面を
プライマー処理したのち、コーティングしてもよい。さ
らに、抵抗層をコーティングした後、対感光体汚染防止
のため、最外層に保護層を設けてもよい。このようにし
て、作成した帯電ローラ4の抵抗値は、4×105 Ωcm
であった。
【0050】ここで、表面を抵抗層でコートする理由は
後述の2点である。 従来の技術で述べた被帯電体1のピンホールンによる
帯電不良の防止。 帯電ローラ4の研磨面のままでは帯電ローラ4の形状
や抵抗ムラが画像に表われてしまうから、これをなくす
ために高い交流電圧が必要になってしまう。そこで従来
の交流電圧のままで、画像を安定化するためにコートす
る。
後述の2点である。 従来の技術で述べた被帯電体1のピンホールンによる
帯電不良の防止。 帯電ローラ4の研磨面のままでは帯電ローラ4の形状
や抵抗ムラが画像に表われてしまうから、これをなくす
ために高い交流電圧が必要になってしまう。そこで従来
の交流電圧のままで、画像を安定化するためにコートす
る。
【0051】本実施例において、上記発泡体10は、空
孔率が65%であり、硬度はアスカ−C硬度計(総荷重
500g)で29°である。
孔率が65%であり、硬度はアスカ−C硬度計(総荷重
500g)で29°である。
【0052】本実施例で得られた帯電ローラ4をカート
リッジに挿入して、騒音測定を行った。測定条件及び方
法は前記実施例と同じである。その結果を表4に示す。
外形は、全て12φである。
リッジに挿入して、騒音測定を行った。測定条件及び方
法は前記実施例と同じである。その結果を表4に示す。
外形は、全て12φである。
【0053】
【表4】 表4に示すように、ローラNO. 9、10、11のローラ
は、前記第4実施例のローラNO. 4、5、8に抵抗層を
コートしたものであり、ローラNO. 4、5、8と比べる
と、抵抗層をコートすることにより硬度が約1度高くな
っており、騒音のレベルも高くなっている。そのため、
騒音が前記実施では、51dBであったNO. 5のローラ
は、コート後のNO. 10では53dBとうるさくなって
いる。このように表面に抵抗層をコートすることによ
り、音は若干大きくなるが、NO. 9程度の空孔率であれ
ば、コート後も、音についてはほぼ満足できるレベルで
ある。
は、前記第4実施例のローラNO. 4、5、8に抵抗層を
コートしたものであり、ローラNO. 4、5、8と比べる
と、抵抗層をコートすることにより硬度が約1度高くな
っており、騒音のレベルも高くなっている。そのため、
騒音が前記実施では、51dBであったNO. 5のローラ
は、コート後のNO. 10では53dBとうるさくなって
いる。このように表面に抵抗層をコートすることによ
り、音は若干大きくなるが、NO. 9程度の空孔率であれ
ば、コート後も、音についてはほぼ満足できるレベルで
ある。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
発泡体の表面の発泡セルの径を200μm以下にする、
空孔率を50%以上にする等によって、柔らかくかつ表
面が平滑な帯電部材が得られ、画像品質を落すことなく
帯電音を低下させることができると同時に交流電圧を高
くすることなく帯電均一性が得られるという効果があ
る。
発泡体の表面の発泡セルの径を200μm以下にする、
空孔率を50%以上にする等によって、柔らかくかつ表
面が平滑な帯電部材が得られ、画像品質を落すことなく
帯電音を低下させることができると同時に交流電圧を高
くすることなく帯電均一性が得られるという効果があ
る。
【図1】本発明に係る帯電装置を画像形成装置に装着し
た状態を示すの斜視説明図。
た状態を示すの斜視説明図。
【図2】第1実施例の帯電ローラの断面図。
【図3】第2実施例の帯電ローラの断面図。
【図4】第3実施例の帯電ローラの断面図。
【図5】第4実施例の帯電ローラの断面図。
【図6】帯電ローラの帯電音を測定する装置構成図。
【図7】第5実施例の帯電ローラの断面図。
【図8】帯電ローラを装着したプリンタの概略を示す縦
断面図。
断面図。
1 被帯電体(感光ドラム) 4 帯電部材(帯電ローラ) 10 発泡体(下層) 10a 発泡体の表面 11 被覆層
Claims (5)
- 【請求項1】 発泡セルを内包した発泡体と該発泡体の
表面を覆う被覆層とを備えた帯電部材に対し、少なくと
も振動電圧を印加することによって該帯電部材に接触す
る被帯電体を一様に帯電してなる帯電装置において、 前記発泡体の発泡セルのうち、少なくとも該発泡体の表
面に位置するものについては、該発泡セルのセル径が2
00μm以下である、 ことを特徴とする帯電装置。 - 【請求項2】 前記発泡体の空孔率が、50%以上であ
る、 ことを特徴とする請求項1記載の帯電装置。 - 【請求項3】 前記帯電部材の被覆層が、500μm以
下である、 ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の帯電装
置。 - 【請求項4】 前記発泡体がローラ形状に形成されると
ともに、前記被覆層が前記発泡体の外周面を覆う、 ことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか記
載の帯電装置。 - 【請求項5】 前記帯電部材に印加する帯電電圧が、前
記被帯電体の目標帯電電位に相当する直流電圧に、前記
帯電部材との間で放電を開始する放電開始電圧の2倍以
上のピーク間電圧を持つ交流電圧を重畳する、 ことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか記
載の帯電装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4059496A JPH05224506A (ja) | 1992-02-13 | 1992-02-13 | 帯電装置 |
US08/018,284 US5390007A (en) | 1992-02-13 | 1993-02-16 | Charging member, charging device, process cartridge and image forming apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4059496A JPH05224506A (ja) | 1992-02-13 | 1992-02-13 | 帯電装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05224506A true JPH05224506A (ja) | 1993-09-03 |
Family
ID=13114955
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4059496A Pending JPH05224506A (ja) | 1992-02-13 | 1992-02-13 | 帯電装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5390007A (ja) |
JP (1) | JPH05224506A (ja) |
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JP3280809B2 (ja) * | 1994-03-14 | 2002-05-13 | 株式会社リコー | 画像形成装置 |
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JP6056261B2 (ja) * | 2012-08-22 | 2017-01-11 | 富士ゼロックス株式会社 | 帯電装置、着脱体、画像形成装置 |
JP2015232592A (ja) * | 2014-06-09 | 2015-12-24 | 株式会社リコー | 帯電部材、帯電装置および画像形成装置 |
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