JPH05162171A - 二色成形品を射出成形する方法及びこれに使用する金型 - Google Patents
二色成形品を射出成形する方法及びこれに使用する金型Info
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- JPH05162171A JPH05162171A JP33102391A JP33102391A JPH05162171A JP H05162171 A JPH05162171 A JP H05162171A JP 33102391 A JP33102391 A JP 33102391A JP 33102391 A JP33102391 A JP 33102391A JP H05162171 A JPH05162171 A JP H05162171A
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- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
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- B29C45/16—Making multilayered or multicoloured articles
- B29C45/1657—Making multilayered or multicoloured articles using means for adhering or bonding the layers or parts to each other
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- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 二色に色分けされた部分を有する二色成形品
を射出成形する方法とこれに使用する金型を提供する。 【構成】 下面型が、ほぼ同一のキャビティ30を形成
する別個の第1の下面型22と第2の下面型とからな
り、第1下面型及び第2下面型は共にキャビティに樹脂
を射出するためのゲートを備えており、第1下面型は、
成形品に上下面を貫通する少なくとも1つの成形開口を
形成する手段を有し、上面型と第1下面型との間のキャ
ビティに、ゲートを介して第1の樹脂を射出して第1の
成形品を成形し、これを冷却・収縮させ、第1成形品を
上面型に密着させたまま、第1下面型を第2下面型に交
換し、第1成形品を上面型に密着させたまま、上面型と
第2下面型との間のキャビティに、ゲートを介して第2
の樹脂を射出し、成形開口を介して前記第1の成形品の
上面の少なくとも一部に第2樹脂を一体的に成形する。
を射出成形する方法とこれに使用する金型を提供する。 【構成】 下面型が、ほぼ同一のキャビティ30を形成
する別個の第1の下面型22と第2の下面型とからな
り、第1下面型及び第2下面型は共にキャビティに樹脂
を射出するためのゲートを備えており、第1下面型は、
成形品に上下面を貫通する少なくとも1つの成形開口を
形成する手段を有し、上面型と第1下面型との間のキャ
ビティに、ゲートを介して第1の樹脂を射出して第1の
成形品を成形し、これを冷却・収縮させ、第1成形品を
上面型に密着させたまま、第1下面型を第2下面型に交
換し、第1成形品を上面型に密着させたまま、上面型と
第2下面型との間のキャビティに、ゲートを介して第2
の樹脂を射出し、成形開口を介して前記第1の成形品の
上面の少なくとも一部に第2樹脂を一体的に成形する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、射出成形の方法及びこ
れに使用する金型に係わり、特に、二色に色分けされた
部分を有する二色成形品を射出成形する方法及びこれに
使用する金型に関する。
れに使用する金型に係わり、特に、二色に色分けされた
部分を有する二色成形品を射出成形する方法及びこれに
使用する金型に関する。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性樹脂の射出成形で製造される成
形品は、単一の樹脂からなり、単色であるのが一般的で
ある。しかし、容器、特に食品を収容する弁当箱、食器
等では、容器の内面を白色等の比較的薄い色にし、容器
の外面を赤、黒等の比較的濃い、好みの色に着色するこ
とが一般に好まれる。更に、容器の内側には、収容する
食品等を区分けするための仕切り板が一般に一体的に設
けられ、この仕切り板の上面を、容器の外面と同一の色
に着色することが一般に好まれる。
形品は、単一の樹脂からなり、単色であるのが一般的で
ある。しかし、容器、特に食品を収容する弁当箱、食器
等では、容器の内面を白色等の比較的薄い色にし、容器
の外面を赤、黒等の比較的濃い、好みの色に着色するこ
とが一般に好まれる。更に、容器の内側には、収容する
食品等を区分けするための仕切り板が一般に一体的に設
けられ、この仕切り板の上面を、容器の外面と同一の色
に着色することが一般に好まれる。
【0003】従来、かかる二色に色分けされた部分を有
する二色成形品を成形するには、仕切り板の上面、容器
本体、容器下面の3つの部分を順次金型を交換して射出
成形する必要があった。かかる方法では、特に仕切り板
上面部を単独に射出成形し、この成形品を容器本体用の
金型に予め嵌め込む工程が不可欠であった。かかる工程
は、製作工程が増えるばかりでなく、余分な金型を必要
し、かつ自動化が困難なため生産性が悪い問題があっ
た。
する二色成形品を成形するには、仕切り板の上面、容器
本体、容器下面の3つの部分を順次金型を交換して射出
成形する必要があった。かかる方法では、特に仕切り板
上面部を単独に射出成形し、この成形品を容器本体用の
金型に予め嵌め込む工程が不可欠であった。かかる工程
は、製作工程が増えるばかりでなく、余分な金型を必要
し、かつ自動化が困難なため生産性が悪い問題があっ
た。
【0004】また、この工程を回避するために、仕切り
面の上面を別行程、例えば、吹付け塗装、手塗り等で行
うことがあるが、この場合には、手間が非常にかかり、
コスト高となるばかりでなく、容器の使用中に上面が剥
げやすい欠点があった。
面の上面を別行程、例えば、吹付け塗装、手塗り等で行
うことがあるが、この場合には、手間が非常にかかり、
コスト高となるばかりでなく、容器の使用中に上面が剥
げやすい欠点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した問
題を解決し、仕切り板上面部を単独に射出成形する工程
を必要とせず、長期にわたり剥げることのない、二色に
色分けされた部分を有する二色成形品を射出成形する方
法を提供することを目的とする。更に、本発明は、余分
な金型を必要とせず、自動化が容易で生産性が高い、二
色成形品を射出成形する方法を提供することを目的とす
る。
題を解決し、仕切り板上面部を単独に射出成形する工程
を必要とせず、長期にわたり剥げることのない、二色に
色分けされた部分を有する二色成形品を射出成形する方
法を提供することを目的とする。更に、本発明は、余分
な金型を必要とせず、自動化が容易で生産性が高い、二
色成形品を射出成形する方法を提供することを目的とす
る。
【0006】更に、本発明は、上記方法に使用する金型
を提供することを目的とする。
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上面型
と下面型との間のキャビティに熱可塑性樹脂を射出して
成形品を製造する方法であって、前記下面型は、ほぼ同
一のキャビティを形成する別個の第1の下面型と第2の
下面型とからなり、前記第1下面型及び第2下面型は共
に前記キャビティに樹脂を射出するためのゲートを備え
ており、前記第1下面型は、成形品に上下面を貫通する
少なくとも1つの成形開口を形成する手段を有し、上面
型と前記第1下面型との間のキャビティに、ゲートを介
して第1の樹脂を射出して第1の成形品を成形し、これ
を冷却・収縮させ、前記第1成形品を上面型に密着させ
たまま、前記第1下面型を前記第2下面型に交換し、前
記第1成形品を上面型に密着させたまま、上面型と前記
第2下面型との間のキャビティに、ゲートを介して第2
の樹脂を射出し、前記成形開口を介して前記第1の成形
品の上面の少なくとも一部に前記第2樹脂を一体的に成
形する、ことを特徴とする二色成形品を射出成形する方
法が提供される。
と下面型との間のキャビティに熱可塑性樹脂を射出して
成形品を製造する方法であって、前記下面型は、ほぼ同
一のキャビティを形成する別個の第1の下面型と第2の
下面型とからなり、前記第1下面型及び第2下面型は共
に前記キャビティに樹脂を射出するためのゲートを備え
ており、前記第1下面型は、成形品に上下面を貫通する
少なくとも1つの成形開口を形成する手段を有し、上面
型と前記第1下面型との間のキャビティに、ゲートを介
して第1の樹脂を射出して第1の成形品を成形し、これ
を冷却・収縮させ、前記第1成形品を上面型に密着させ
たまま、前記第1下面型を前記第2下面型に交換し、前
記第1成形品を上面型に密着させたまま、上面型と前記
第2下面型との間のキャビティに、ゲートを介して第2
の樹脂を射出し、前記成形開口を介して前記第1の成形
品の上面の少なくとも一部に前記第2樹脂を一体的に成
形する、ことを特徴とする二色成形品を射出成形する方
法が提供される。
【0008】本発明の実施例によれば、前記第1の樹脂
と第2の樹脂とは、色が異なることが好ましい。更に、
本発明によれば、上面型と下面型との間のキャビティに
熱可塑性樹脂を射出して成形品を製造する装置に使用す
る金型であって、前記下面型は、ほぼ同一のキャビティ
を形成する別個の第1の下面型と第2の下面型とからな
り、前記第1下面型及び第2下面型は共に前記キャビテ
ィに樹脂を射出するためのゲートを備えており、前記第
1下面型は、成形品に上下面を貫通する少なくとも1つ
の成形開口を形成する手段を有し、前記第1下面型は、
上面型との間のキャビティに、ゲートを介して第1の樹
脂を射出して第1の成形品を成形し、これを冷却・収縮
させるために用いられ、前記第2下面型は、上面型との
間のキャビティ内に保持された前記第1成形品の下面
に、ゲートを介して第2の樹脂を射出するのに用いら
れ、これにより、前記成形開口を介して前記第1の成形
品の上面の少なくとも一部に前記第2樹脂を一体的に成
形する装置に用いられる、ことを特徴とする金型が提供
される。
と第2の樹脂とは、色が異なることが好ましい。更に、
本発明によれば、上面型と下面型との間のキャビティに
熱可塑性樹脂を射出して成形品を製造する装置に使用す
る金型であって、前記下面型は、ほぼ同一のキャビティ
を形成する別個の第1の下面型と第2の下面型とからな
り、前記第1下面型及び第2下面型は共に前記キャビテ
ィに樹脂を射出するためのゲートを備えており、前記第
1下面型は、成形品に上下面を貫通する少なくとも1つ
の成形開口を形成する手段を有し、前記第1下面型は、
上面型との間のキャビティに、ゲートを介して第1の樹
脂を射出して第1の成形品を成形し、これを冷却・収縮
させるために用いられ、前記第2下面型は、上面型との
間のキャビティ内に保持された前記第1成形品の下面
に、ゲートを介して第2の樹脂を射出するのに用いら
れ、これにより、前記成形開口を介して前記第1の成形
品の上面の少なくとも一部に前記第2樹脂を一体的に成
形する装置に用いられる、ことを特徴とする金型が提供
される。
【0009】本発明の実施例によれば、前記成形開口
は、穴又はスリットであり、前記成形開口を形成する手
段は、ほぼ垂直に固定されたピン又は板である、ことが
好ましい。
は、穴又はスリットであり、前記成形開口を形成する手
段は、ほぼ垂直に固定されたピン又は板である、ことが
好ましい。
【0010】
【作用】上記発明によれば、第1の樹脂から、上下面を
貫通する成形開口を有する第1の成形品が成形され、次
いで、第1成形品の収縮により生じた隙間に、第2の樹
脂が成形され、成形開口を介して前記第1の成形品の上
面の少なくとも一部に前記第2樹脂が一体的に成形され
る。
貫通する成形開口を有する第1の成形品が成形され、次
いで、第1成形品の収縮により生じた隙間に、第2の樹
脂が成形され、成形開口を介して前記第1の成形品の上
面の少なくとも一部に前記第2樹脂が一体的に成形され
る。
【0011】前記第1の樹脂と第2の樹脂とは、色が異
なることが好ましく、これにより、仕切り板上面部を単
独に射出成形する工程を必要とせず、長期にわたり剥げ
ることのない、二色に色分けされた部分を有する二色成
形品を射出成形することができる。また、余分な金型を
必要とせず、自動化が容易で生産性が高い。
なることが好ましく、これにより、仕切り板上面部を単
独に射出成形する工程を必要とせず、長期にわたり剥げ
ることのない、二色に色分けされた部分を有する二色成
形品を射出成形することができる。また、余分な金型を
必要とせず、自動化が容易で生産性が高い。
【0012】
【実施例】以下に、本発明の実施例を参照して本発明を
詳細に説明する。図1は、本発明による方法により製造
する容器10を示す斜視図である。容器10は全体とし
て上面が開放した箱形であり、内部に食品等を区分けす
る仕切り板12が設けられている。容器10の形状は、
図示のように矩形であっても、或いは円形、楕円形、三
角形、その他の形状であっても良い。また、容器10の
側面は、図示のようにほぼ垂直であっても、或いはお椀
のように丸くなっていても良い。更に、仕切り板12
も、図示のごとく直線であっても、或いは曲線であって
も良い。
詳細に説明する。図1は、本発明による方法により製造
する容器10を示す斜視図である。容器10は全体とし
て上面が開放した箱形であり、内部に食品等を区分けす
る仕切り板12が設けられている。容器10の形状は、
図示のように矩形であっても、或いは円形、楕円形、三
角形、その他の形状であっても良い。また、容器10の
側面は、図示のようにほぼ垂直であっても、或いはお椀
のように丸くなっていても良い。更に、仕切り板12
も、図示のごとく直線であっても、或いは曲線であって
も良い。
【0013】容器10の外周縁13は、ほぼ同一の高さ
を有し、その内側に外周縁13より低い高さの仕切り板
12が設けられる。この仕切り板12の高さは、ほぼ同
一であり、その上に、蓋を載せることができるのが好ま
しい。容器10の内面16は、第1の熱可塑性樹脂から
作られる。この第1の樹脂は、白色等の比較的薄い色で
あることが好ましいがこれに限られるものではない。容
器10の外面18及び前記外周縁13、仕切り板12の
上面は、第2の熱可塑性樹脂から作られ、赤、黒等の比
較的濃い色であることが好ましいが、これに限られるも
のではない。樹脂は、熱可塑性であれば、どのような種
類であってもよいが、特に、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、ポリカーボネート、アクリル樹脂、スチロール、
ABS樹脂等が良い。第1の樹脂と第2の樹脂は、同一
であることが好ましいが、異なる樹脂でもよい。
を有し、その内側に外周縁13より低い高さの仕切り板
12が設けられる。この仕切り板12の高さは、ほぼ同
一であり、その上に、蓋を載せることができるのが好ま
しい。容器10の内面16は、第1の熱可塑性樹脂から
作られる。この第1の樹脂は、白色等の比較的薄い色で
あることが好ましいがこれに限られるものではない。容
器10の外面18及び前記外周縁13、仕切り板12の
上面は、第2の熱可塑性樹脂から作られ、赤、黒等の比
較的濃い色であることが好ましいが、これに限られるも
のではない。樹脂は、熱可塑性であれば、どのような種
類であってもよいが、特に、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、ポリカーボネート、アクリル樹脂、スチロール、
ABS樹脂等が良い。第1の樹脂と第2の樹脂は、同一
であることが好ましいが、異なる樹脂でもよい。
【0014】次に、上述した容器10を製造するための
金型を説明する。図2は、本発明の方法に使用する容器
10の上面を形成する上面型20と、容器の下面を形成
する第1の下面型22を示す断面図であり、図3は、図
2と同一の上面型20と容器の下面を形成する第2の下
面型24を示す断面図である。上面型20と第1の下面
型22、第2の下面型24とは、ほぼ同一のキャビティ
30a、30bを形成する。キャビティ30a及び30
bは、上述した容器10とほぼ一致し、上面型20は容
器10の上面を形成し、第1の下面型22及び第2の下
面型24は容器10の下面を形成する。
金型を説明する。図2は、本発明の方法に使用する容器
10の上面を形成する上面型20と、容器の下面を形成
する第1の下面型22を示す断面図であり、図3は、図
2と同一の上面型20と容器の下面を形成する第2の下
面型24を示す断面図である。上面型20と第1の下面
型22、第2の下面型24とは、ほぼ同一のキャビティ
30a、30bを形成する。キャビティ30a及び30
bは、上述した容器10とほぼ一致し、上面型20は容
器10の上面を形成し、第1の下面型22及び第2の下
面型24は容器10の下面を形成する。
【0015】前記第1下面型22及び第2下面型24は
共に前記キャビティ30a、30bに樹脂を射出するた
めのゲート22a、24aを備えている。更に、前記第
1下面型22は成形品に上下面を貫通する少なくとも1
つの成形開口を形成する手段、すなわちほぼ垂直に固定
されたピン又は板22bを有する。この成形開口は、成
形品の下面から所望の場所、例えば仕切り板の上面に通
じている穴又はスリットであるのが良い。更に、第2下
面型24に、第1下面型22と異なる部分、例えば図3
に示すように、容器10の足部24bを設けても良い。
共に前記キャビティ30a、30bに樹脂を射出するた
めのゲート22a、24aを備えている。更に、前記第
1下面型22は成形品に上下面を貫通する少なくとも1
つの成形開口を形成する手段、すなわちほぼ垂直に固定
されたピン又は板22bを有する。この成形開口は、成
形品の下面から所望の場所、例えば仕切り板の上面に通
じている穴又はスリットであるのが良い。更に、第2下
面型24に、第1下面型22と異なる部分、例えば図3
に示すように、容器10の足部24bを設けても良い。
【0016】容器10は次の工程により、製造される。
図2に示すように、先ず、上面型20と前記第1下面型
22との間のキャビティ30aに、第1の樹脂を射出し
て第1の成形品32を成形し、これを冷却・収縮させ
る。第1の樹脂は、白色等の比較的薄い色であることが
好ましい。第1の成形品32の収縮量は、成形条件又は
成形する樹脂によって相違するが、例えば、ポリプロピ
レン、ポリエチレンの場合、15/1000 〜25/1000 であ
り、ポリカーボネートの場合、5/1000〜7/1000である。
特に、樹脂の流れ方向の収縮量は、直角方向の収縮量よ
り一般に大きい。従って、例えば、高さ30mmの容器
の場合、ポリプロピレンの場合、高さ方向に0.45m
m〜0.75mm収縮する。厚さ方向の成形品32の収
縮量は、例えば厚さ3.5mmの場合に、ポリエチレン
の場合、0.05mm〜0.09mm程度であり、高さ
方向に較べて少ない。従って、後述する工程による第2
の樹脂の厚さが全体として均一になるように、第2下面
型24のキャビティ30bの深さを僅かに深く形成して
おく。
図2に示すように、先ず、上面型20と前記第1下面型
22との間のキャビティ30aに、第1の樹脂を射出し
て第1の成形品32を成形し、これを冷却・収縮させ
る。第1の樹脂は、白色等の比較的薄い色であることが
好ましい。第1の成形品32の収縮量は、成形条件又は
成形する樹脂によって相違するが、例えば、ポリプロピ
レン、ポリエチレンの場合、15/1000 〜25/1000 であ
り、ポリカーボネートの場合、5/1000〜7/1000である。
特に、樹脂の流れ方向の収縮量は、直角方向の収縮量よ
り一般に大きい。従って、例えば、高さ30mmの容器
の場合、ポリプロピレンの場合、高さ方向に0.45m
m〜0.75mm収縮する。厚さ方向の成形品32の収
縮量は、例えば厚さ3.5mmの場合に、ポリエチレン
の場合、0.05mm〜0.09mm程度であり、高さ
方向に較べて少ない。従って、後述する工程による第2
の樹脂の厚さが全体として均一になるように、第2下面
型24のキャビティ30bの深さを僅かに深く形成して
おく。
【0017】次いで、図3に示すように、前記第1成形
品32を上面型20に密着させたまま、第1下面型22
を第2下面型24に交換する。この際、上述した樹脂の
収縮により、第1成形品32と上面型20及び第2下面
型24との間には隙間30cができている。すなわち、
容器10の前記外周縁13、仕切り板12の上面の隙間
30cは、樹脂の収縮によるものであり、また、容器1
0の厚さ方向の隙間30cは、主として金型の寸法の違
いによるものである。
品32を上面型20に密着させたまま、第1下面型22
を第2下面型24に交換する。この際、上述した樹脂の
収縮により、第1成形品32と上面型20及び第2下面
型24との間には隙間30cができている。すなわち、
容器10の前記外周縁13、仕切り板12の上面の隙間
30cは、樹脂の収縮によるものであり、また、容器1
0の厚さ方向の隙間30cは、主として金型の寸法の違
いによるものである。
【0018】次いで、上面型20と第2下面型24との
隙間に、第2下面型24に設けられたゲートから第2の
樹脂を射出する。この第2の樹脂は、赤、黒等の比較的
濃い色であることが好ましい。この際、射出圧力によ
り、第2の樹脂は、第1成形品32の下面の隙間30c
にほぼ均一に広がり、容器10の前記外周縁まで供給さ
れる。また、同時に、第1成形品32に設けられた成形
開口を介して前記第1の成形品の上面の、例えば仕切り
板12の上面に供給される。従って、二色に色分けされ
た部分を有する二色成形品が射出成形される。第1成形
品32の上面は上面型20に密着したままであり、これ
により外周縁及び仕切り板12の上面以外の部分には第
2の樹脂は供給されない。
隙間に、第2下面型24に設けられたゲートから第2の
樹脂を射出する。この第2の樹脂は、赤、黒等の比較的
濃い色であることが好ましい。この際、射出圧力によ
り、第2の樹脂は、第1成形品32の下面の隙間30c
にほぼ均一に広がり、容器10の前記外周縁まで供給さ
れる。また、同時に、第1成形品32に設けられた成形
開口を介して前記第1の成形品の上面の、例えば仕切り
板12の上面に供給される。従って、二色に色分けされ
た部分を有する二色成形品が射出成形される。第1成形
品32の上面は上面型20に密着したままであり、これ
により外周縁及び仕切り板12の上面以外の部分には第
2の樹脂は供給されない。
【0019】
【発明の効果】上述した本発明によれば、第1の樹脂か
ら、上下面を貫通する成形開口を有する第1の成形品が
成形され、次いで、第1成形品の収縮により生じた隙間
に、第2の樹脂が成形され、成形開口を介して前記第1
の成形品の上面の少なくとも一部に前記第2樹脂が一体
的に成形される。
ら、上下面を貫通する成形開口を有する第1の成形品が
成形され、次いで、第1成形品の収縮により生じた隙間
に、第2の樹脂が成形され、成形開口を介して前記第1
の成形品の上面の少なくとも一部に前記第2樹脂が一体
的に成形される。
【0020】前記第1の樹脂と第2の樹脂とは、色が異
なることが好ましく、これにより、仕切り板上面部を単
独に射出成形する工程を必要とせず、長期にわたり剥げ
ることのない、二色に色分けされた部分を有する二色成
形品を射出成形することができる。また、余分な金型を
必要とせず、自動化が容易で生産性が高い。
なることが好ましく、これにより、仕切り板上面部を単
独に射出成形する工程を必要とせず、長期にわたり剥げ
ることのない、二色に色分けされた部分を有する二色成
形品を射出成形することができる。また、余分な金型を
必要とせず、自動化が容易で生産性が高い。
【図1】本発明による方法により製造した食器を示す斜
視図である。
視図である。
【図2】本発明の方法に使用する上面型と第1の下面型
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図3】本発明の方法に使用する上面型と第2の下面型
を示す断面図である。
を示す断面図である。
10 容器 12 仕切り板 13 外周縁 16 内面 18 外面 20 上面型 22 第1下面型 24 第2下面型 30 キャビティ
Claims (4)
- 【請求項1】 上面型と下面型との間のキャビティに熱
可塑性樹脂を射出して成形品を製造する方法であって、 前記下面型は、ほぼ同一のキャビティを形成する別個の
第1の下面型と第2の下面型とからなり、前記第1下面
型及び第2下面型は共に前記キャビティに樹脂を射出す
るためのゲートを備えており、前記第1下面型は、成形
品に上下面を貫通する少なくとも1つの成形開口を形成
する手段を有し、 上面型と前記第1下面型との間のキャビティに、ゲート
を介して第1の樹脂を射出して第1の成形品を成形し、
これを冷却・収縮させ、 前記第1成形品を上面型に密着させたまま、前記第1下
面型を前記第2下面型に交換し、 前記第1成形品を上面型に密着させたまま、上面型と前
記第2下面型との間のキャビティに、ゲートを介して第
2の樹脂を射出し、 前記成形開口を介して前記第1の成形品の上面の少なく
とも一部に前記第2樹脂を一体的に成形する、ことを特
徴とする二色成形品を射出成形する方法。 - 【請求項2】 前記第1の樹脂と第2の樹脂とは、色が
異なることを特徴とする請求項1に記載の方法。 - 【請求項3】 上面型と下面型との間のキャビティに熱
可塑性樹脂を射出して成形品を製造する装置に使用する
金型であって、 前記下面型は、ほぼ同一のキャビティを形成する別個の
第1の下面型と第2の下面型とからなり、前記第1下面
型及び第2下面型は共に前記キャビティに樹脂を射出す
るためのゲートを備えており、前記第1下面型は、成形
品に上下面を貫通する少なくとも1つの成形開口を形成
する手段を有し、 前記第1下面型は、上面型との間のキャビティに、ゲー
トを介して第1の樹脂を射出して第1の成形品を成形
し、これを冷却・収縮させるために用いられ、 前記第2下面型は、上面型との間のキャビティ内に保持
された前記第1成形品の下面に、ゲートを介して第2の
樹脂を射出するのに用いられ、 これにより、前記成形開口を介して前記第1の成形品の
上面の少なくとも一部に前記第2樹脂を一体的に成形す
る装置に用いられる、ことを特徴とする金型。 - 【請求項4】 前記成形開口は、穴又はスリットであ
り、前記成形開口を形成する手段は、ほぼ垂直に固定さ
れたピン又は板である、ことを特徴とする請求項3に記
載の金型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33102391A JPH05162171A (ja) | 1991-12-16 | 1991-12-16 | 二色成形品を射出成形する方法及びこれに使用する金型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33102391A JPH05162171A (ja) | 1991-12-16 | 1991-12-16 | 二色成形品を射出成形する方法及びこれに使用する金型 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05162171A true JPH05162171A (ja) | 1993-06-29 |
Family
ID=18238963
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33102391A Pending JPH05162171A (ja) | 1991-12-16 | 1991-12-16 | 二色成形品を射出成形する方法及びこれに使用する金型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05162171A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6558599B1 (en) * | 1998-04-29 | 2003-05-06 | L'oreal | Method and apparatus for manufacturing painted or varnished parts out of molded plastics material |
JP2008290383A (ja) * | 2007-05-25 | 2008-12-04 | Ono Sangyo Kk | 多層構造の樹脂成形品の製造方法および射出成形装置 |
-
1991
- 1991-12-16 JP JP33102391A patent/JPH05162171A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6558599B1 (en) * | 1998-04-29 | 2003-05-06 | L'oreal | Method and apparatus for manufacturing painted or varnished parts out of molded plastics material |
US7285239B2 (en) | 1998-04-29 | 2007-10-23 | L'oreal | Method for manufacturing painted or varnished parts out of molded plastics material |
JP2008290383A (ja) * | 2007-05-25 | 2008-12-04 | Ono Sangyo Kk | 多層構造の樹脂成形品の製造方法および射出成形装置 |
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