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JPH044391B2 - - Google Patents

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Publication number
JPH044391B2
JPH044391B2 JP60040561A JP4056185A JPH044391B2 JP H044391 B2 JPH044391 B2 JP H044391B2 JP 60040561 A JP60040561 A JP 60040561A JP 4056185 A JP4056185 A JP 4056185A JP H044391 B2 JPH044391 B2 JP H044391B2
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JP
Japan
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less
shape memory
alloys
alloy
corrosion resistance
Prior art date
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JP60040561A
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English (en)
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JPS61201761A (ja
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Publication date
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Priority to DE8585306285T priority patent/DE3573932D1/de
Priority to EP85306285A priority patent/EP0176272B1/en
Publication of JPS61201761A publication Critical patent/JPS61201761A/ja
Priority to US07/024,855 priority patent/US4780154A/en
Publication of JPH044391B2 publication Critical patent/JPH044391B2/ja
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  • Heat Treatment Of Steel (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明は高強度高靭性で形状記憶効果にすぐ
れ、必要な場合には耐食性、熱間加工性を有する
Fe−Mn−Si系形状記憶合金に関するものであ
る。 (従来の技術) 形状記憶現象を示す合金は、Ti−Ni合金を始
め、銅基合金、鉄基合金など数多く知られている
(例えば「金属」1983年3月号38頁)。これらのう
ち例えば本出願人の出願に係る特願昭59−187403
号に示されるFe−Mn−Si合金は、通常の溶解圧
延方法によつて製造してもすぐれた形状記憶特性
を示す。しかし100%の形状記憶効果を示すには
至つていない。 (発明が解決しようとする課題) さてFe−Mn−Si系合金は加工によつてマルテ
ンサイトが生じる温度(Md点)以下、例えば室
温で変形すると面心立方構造のオーステナイト
(γ)母相が稠密六方構造のマルテンサイト(ε)
に変態する。この後逆変態終了温度(Af点)以
上に加熱すると、このεマルテンサイトがもとの
γ母相に逆変態し形状記憶効果を示す。この際変
態によつてεマルテンサイトのみが生じればよい
が、γ母相のすべり変形も同時に生じる。このγ
のすべりは加熱によつて回復不可能なひずみの原
因となり、Fe−Mn−Si系合金で形状回復率が
100%とならない一因と考えられる。またFe−
Mn−Si系合金では実用材料として用いる場合に
は耐食性、耐熱性、靭性に問題がある。 (課題を解決するための手段) Fe−Mn−Si系合金の形状記憶効果を高めるた
めにはγ→ε変態の生じる応力を、γのすべり変
形の生じる応力よりも相対的に低くなるようにす
ればよい。γとεはともに最稠密構造であり、そ
の構造のちがいは積層のちがいである。そこで積
層欠陥エネルギーを低くすればγ→ε変態が起こ
りやすくなると考えられる。 積層欠陥エネルギーは合金元素添加の影響を大
きくうけ、γ鉄合金の場合、Cr、Mo、Co、C、
Alの添加でその値の低くなることが知られてい
る。 そこで本発明者等はこれら合金元素を添加し
た。ところγ→ε変態が容易となり、形状記憶特
性が向上することを見出した。またCuを少量添
加すると形状記憶特性を劣化させずに耐食性を向
上させることが可能であり、さらにNiは形状記
憶特性を劣化させずに靭性を向上させる等々の知
見を得た。 本発明はこのような知見に基づくものであつ
て、重量パーセントとして、Mn20〜40%および
Si3.5〜8%に加えて、10%以下のCr、Ni、Co、
2%以下のMo、1%以下のC、Al、Cuの1種ま
たは2種以上を含有し、残部は実質的にFeより
なることを特徴とする形状記憶合金を要旨とする
ものである。すなわち本発明はFe−Mn−Si系形
状記憶合金に種々の合金元素を添加することによ
り形状記憶特性の改善と、耐食性、耐熱性、高靭
性を付与したことを特徴とするものである。 本発明では、前述のMn、Siを含む基本成分に、
形状記憶特性の改善のためにCo、Mo、C、Al
を、耐食性を向上させるためにCr、Cuを、また
靭性などを付与するためにNiを添加したもので
ある。 これらの合金元素の添加効果は、主要な効果を
もとに分類したものであり、個々の元素によつて
は、後述するように複数の効果を認めることもで
きる。 すなわち、本発明は、以下に示すような組成を
有することを特徴とする形状記憶合金である。 (1) 重量パーセントとしてMn20〜40%、Si3.5〜
8%に加えて、10%以下のCo、2%以下の
Mo、1%以下のC、1%以下のAlの1種また
は2種以上を含有し、残部が実質的にFeより
なることを特徴とする形状記憶合金。 (2) 重量パーセントとしてMn20〜40%、Si3.5〜
8%に加えて、10%以下のCo、2%以下の
Mo、1%以下のC、1%以下のAlの1種また
は2種以上と、10%以下のCr、1%以下のCu
の1種または2種を含有し、残部が実質的に
Feよりなることを特徴とする形状記憶合金。 (3) 重量パーセントとしてMn20〜40%、Si3.5〜
8%に加えて、10%以下のCo、2%以下の
Mo、1%以下のC、1%以下のAlの1種また
は2種以上と、10%以下のNiを含有し、残部
が実質的にFeよりなることを特徴とする形状
記憶合金。 (4) 重量パーセントとしてMn20〜40%、Si3.5〜
8%に加えて、10%以下のCo、2%以下の
Mo、1%以下のC、1%以下のAlの1種また
は2種以上、10%以下のCr、1%以下のCuの
1種または2種、および10%以下のNiを含有
し、残部が実質的にFeよりなることを特徴と
する形状記憶合金。 ここで本発明合金が含有する合金元素の量の限
定理由について説明する。 Mnは20%未満では応力誘起によつてε相の生
成とともにα′相も導入され形状記憶効果が低下す
る。また逆にMnが40%を越えるとγが安定化さ
れ、γ→ε変態よりもγのすべり変形が優先的に
生じるようになる。 Siはγ→ε変態を促進させる元素であるが、そ
の充分な効果は3.5%以上の添加によつて得られ
る。しかし、Siを8%を越えて添加すると、合金
の加工性および成形性が損なわれてしまう。 Crは耐食性の向上に役立つが、10%を越えて
添加すると、Siと低融点の金属間化合物を形成
し、合金の溶製が困難となる。またCrはγ→ε
変態を容易にし、形状記憶特性を向上させるうえ
でも効果的である。 Niは形状記憶特性を劣化させることなく靭性
の向上に寄与するが、これもまた10%を越えて添
加すると熱間加工性が悪くなる。 Coは形状記憶効果を向上させ、熱間加工性も
向上させるが高価であり、また多量に添加しても
効果が顕著ではないのでその上限を10%とした。 Moは形状記憶効果を向上させるとともに耐熱
性をも向上させるが、2%を越えて添加すると熱
間加工性が悪くなり、逆に形状記憶特性も劣化す
る。 Cは形状記憶効果を向上させるが、1%を越え
る添加では靭性が著しく劣化する。 Alは脱酸剤としてはたらくとともに、形状記
憶効果を向上させるが、1%以上の添加では効果
に変化がない。 Cuは形状記憶効果を劣化させることなく、耐
食性を向上させるが、その添加は上限1%で十分
である。 (実施例) 以下に実施例を示す。 実施例 第1表に高周波加熱大気炉を用いて溶製した合
金の成分を示す。これらは造塊後すべて1250〜
1050℃で1時間保持し、圧延により13mm厚の板材
として、0.5×1.5×30mmの板材を切り出し、室温
で〜45°の曲げ変形を加え、Af点以上に加熱した
際の回復角度を曲げ角度で除した値で形状記憶効
果の度合を判定し表示した。また熱間成形性につ
いては1200℃で1時間加熱後、13mm迄圧延したス
ラブの表面性状などから判断し、全く問題がない
場合には○、やや難がある場合には△、割れなど
が発生した場合には×で示した。また耐食性につ
いては2×100×100mmの形状の試験片を大気暴露
を1年間行ない、Fe−30Mn−6Si合金の腐食量
を100として、50〜150の場合には△、20〜50の場
合には○、20以下の場合には◎とした。一部につ
いては塩水噴霧テスト(JISZ2371)により耐食
性を評価し、24hr噴霧後の赤錆発生率が20%未満
を◎、20%以上50%未満を○、50%以上を△で示
した。 この結果から、本発明合金は形状記憶特性がす
ぐれているのみでなく、必要に応じては耐食性を
付与することも可能であることが判る。 第2表に、上記と同様の方法で溶製したNiを
添加した合金の衝撃試験の結果を示す。Niを添
加した合金では、室温における吸収エネルギーが
向上していることが判る。
【表】
【表】 *印、塩水噴霧テストによる評価を示す。
【表】 (発明の効果) 以上説明したように本発明は比較的安価な合金
成分系を用い、形状記憶性、耐食性、熱間加工性
のすぐれた形状記憶合金を得ることができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 重量パーセントとしてMn20〜40%、Si3.5〜
    8%に加えて、10%以下のCo、2%以下のMo、
    1%以下のC、1%以下のAlの1種または2種
    以上を含有し、残部が実質的にFeよりなること
    を特徴とする形状記憶合金。 2 重量パーセントとしてMn20〜40%、Si3.5〜
    8%に加えて、10%以下のCo、2%以下のMo、
    1%以下のC、1%以下のAlの1種または2種
    以上と、10%以下のCr、1%以下のCuの1種ま
    たは2種を含有し、残部が実質的にFeよりなる
    ことを特徴とする形状記憶合金。 3 重量パーセントとしてMn20〜40%、Si3.5〜
    8%に加えて、10%以下のCo、2%以下のMo、
    1%以下のC、1%以下のAlの1種または2種
    以上と、10%以下のNiを含有し、残部が実質的
    にFeよりなることを特徴とする形状記憶合金。 4 重量パーセントとしてMn20〜40%、Si3.5〜
    8%に加えて、10%以下のCo、2%以下のMo、
    1%以下のC、1%以下のAlの1種または2種
    以上、10%以下のCr、1%以下のCuの1種また
    は2種、および10%以下のNiを含有し、残部が
    実質的にFeよりなることを特徴とする形状記憶
    合金。
JP4056185A 1984-09-07 1985-03-01 形状記憶合金 Granted JPS61201761A (ja)

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EP85306285A EP0176272B1 (en) 1984-09-07 1985-09-04 Shape memory alloy and method for producing the same
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