JPH02228451A - 鉄基形状記憶合金 - Google Patents
鉄基形状記憶合金Info
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- JPH02228451A JPH02228451A JP8947689A JP4768989A JPH02228451A JP H02228451 A JPH02228451 A JP H02228451A JP 8947689 A JP8947689 A JP 8947689A JP 4768989 A JP4768989 A JP 4768989A JP H02228451 A JPH02228451 A JP H02228451A
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Landscapes
- Heat Treatment Of Steel (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本発明は、良好な形状記憶効果を発渾する鉄基の形状記
憶合金に関するものである。
憶合金に関するものである。
[従来の技術]
形状記憶効果を有する合金はTi−Ni合金をはじめC
u −Z n−AJ合金、Cu −AI−Ni合金等数
多く知られている(例えば「形状記憶合金」舟久保煕康
男11984年産業図書発行8頁)。本出願人は鉄基形
状記憶合金について研究を進めFe−Mn−31系合金
が優れた形状記憶効果を示すことを見い出し、この形状
記憶合金について先に特許出願した(特開昭61−76
647号公報、特開昭62−170457号公報)。
u −Z n−AJ合金、Cu −AI−Ni合金等数
多く知られている(例えば「形状記憶合金」舟久保煕康
男11984年産業図書発行8頁)。本出願人は鉄基形
状記憶合金について研究を進めFe−Mn−31系合金
が優れた形状記憶効果を示すことを見い出し、この形状
記憶合金について先に特許出願した(特開昭61−76
647号公報、特開昭62−170457号公報)。
前記のFe−Mn−3i系形状記憶合金は、優れた形状
記憶効果を示すが、使用時には加工熱処理操作が必要で
あり、その分の手間とコストがかかることとMnを多く
含むため耐食性が問題であり、その特性の向上が求めら
れていた。
記憶効果を示すが、使用時には加工熱処理操作が必要で
あり、その分の手間とコストがかかることとMnを多く
含むため耐食性が問題であり、その特性の向上が求めら
れていた。
[発明が解決しようとする課題]
本発明は、耐食性に優れ、加工熱処理の操作なしで優れ
た形状記憶効果を発現する鉄基の形状記憶合金を提供す
るものである。
た形状記憶効果を発現する鉄基の形状記憶合金を提供す
るものである。
[課題を解決するための手段]
本発明は、重量%で、Mn:5〜15%、N:0.02
〜0.5%、Cr:1〜20%、Ni:1〜10%、S
i:1〜10%を含有し、残部Feおよび不可避不純物
からなることを特徴とする鉄基形状記憶合金、および重
量%でMn : 5〜15%。
〜0.5%、Cr:1〜20%、Ni:1〜10%、S
i:1〜10%を含有し、残部Feおよび不可避不純物
からなることを特徴とする鉄基形状記憶合金、および重
量%でMn : 5〜15%。
N:0.02〜0.5%、Cr:1〜20%、Ni:1
〜10%、5ill〜10%含有し、さらに1〜10%
のCo、1〜10%のM、各々0.005〜0.5%の
Ge、Nb、各々0.05〜1%のTi。
〜10%、5ill〜10%含有し、さらに1〜10%
のCo、1〜10%のM、各々0.005〜0.5%の
Ge、Nb、各々0.05〜1%のTi。
■、0.005〜0.5%のB、 0.005〜0.5
%のREMのうち1種または2種以上を含有し、残部F
eおよび不可避不純物からなることを特徴とする鉄基形
状記憶合金である。
%のREMのうち1種または2種以上を含有し、残部F
eおよび不可避不純物からなることを特徴とする鉄基形
状記憶合金である。
耐食性を向上させるためには、Cr、Niの添加が有効
であることは、ステンレス鋼等で周知であり、一般にC
rの含有量が増えるほど耐食性が向上することが知られ
ている。
であることは、ステンレス鋼等で周知であり、一般にC
rの含有量が増えるほど耐食性が向上することが知られ
ている。
本発明が対象とするFe−Mn−3t茶系形記憶合金は
、オーステナイト(γ)相からマルテンサイト(ε)相
への応力誘起変態(外部応力によりマルテンサイト変態
する現象)を利用して形状記憶効果を得ているが、Cr
を多く添加すると、■Ms点(マルテンサイト変態温度
)が低下しすぎる(室温変形の場合Ms点は室温付近が
望ましい)、■フェライト(α)相が出て来るため形状
記憶効果が低下する等の問題があった。これを防止する
ために本発明では、Mnの量を減らすとともに、Niと
Crを併せて添加するようにしたものである。
、オーステナイト(γ)相からマルテンサイト(ε)相
への応力誘起変態(外部応力によりマルテンサイト変態
する現象)を利用して形状記憶効果を得ているが、Cr
を多く添加すると、■Ms点(マルテンサイト変態温度
)が低下しすぎる(室温変形の場合Ms点は室温付近が
望ましい)、■フェライト(α)相が出て来るため形状
記憶効果が低下する等の問題があった。これを防止する
ために本発明では、Mnの量を減らすとともに、Niと
Crを併せて添加するようにしたものである。
また形状記憶効果のちととなるγ→ε変態は、fcc構
造からhcp構造への構造相転移であるため積層欠陥エ
ネルギーが小さい方が相転移が起こりやすい。Nにはこ
の積層欠陥エネルギーを低下する作用があり、本発明で
はNを添加することによりr→ε変態が促進されるため
一層形状記憶効果に優れた合金となる。
造からhcp構造への構造相転移であるため積層欠陥エ
ネルギーが小さい方が相転移が起こりやすい。Nにはこ
の積層欠陥エネルギーを低下する作用があり、本発明で
はNを添加することによりr→ε変態が促進されるため
一層形状記憶効果に優れた合金となる。
まず本発明における基本的成分を構成する元素について
説・明する。
説・明する。
Mnは、T→ε変態を促進する重要な元素であるが、耐
食性を向上させる目的でCrを多く添加した場合、Ms
点(γ→ε変態温度)が低下しすぎて室温変形の形状記
憶合金には適さなくなる恐れがあるが、Mn量1゛5%
以下ならばMs点が室温からかけ離れたものとはならず
有効に使用できる。また、5%未満の場合Ms点が高く
なりすぎてしまうためMn含有量は5〜15%とした。
食性を向上させる目的でCrを多く添加した場合、Ms
点(γ→ε変態温度)が低下しすぎて室温変形の形状記
憶合金には適さなくなる恐れがあるが、Mn量1゛5%
以下ならばMs点が室温からかけ離れたものとはならず
有効に使用できる。また、5%未満の場合Ms点が高く
なりすぎてしまうためMn含有量は5〜15%とした。
Nはオーステナイト(γ)相を強化すると同時に、積層
欠陥エネルギーを低下させる効果があるため、γ→ε変
態が促進される。その効果は0.02%以上の添加によ
って得られる。また、0.5%を超える場合には熱間加
工性や成形性が劣化するため、N含有量は0.02〜0
.5%に限定した。
欠陥エネルギーを低下させる効果があるため、γ→ε変
態が促進される。その効果は0.02%以上の添加によ
って得られる。また、0.5%を超える場合には熱間加
工性や成形性が劣化するため、N含有量は0.02〜0
.5%に限定した。
Crはγ→ε変態を促進するほか、耐食性の向上に役立
つが、1%未満ではその効果が少ないこと、また、20
%を超えるとMs点が低下しすぎるためCr含有量は1
〜20%とした。
つが、1%未満ではその効果が少ないこと、また、20
%を超えるとMs点が低下しすぎるためCr含有量は1
〜20%とした。
NiはCrと同様に耐食性の向上に役立つが、1%未満
ではその効果が小さいこと、また、10%を超えると冷
間加工性や成形性が劣化するため、Nt含有量は1〜1
0%とした。またNiは合金相をオーステナイト(γ)
相にするためにはCrと併せて添加することが望ましい
。
ではその効果が小さいこと、また、10%を超えると冷
間加工性や成形性が劣化するため、Nt含有量は1〜1
0%とした。またNiは合金相をオーステナイト(γ)
相にするためにはCrと併せて添加することが望ましい
。
Siはγ→ε変態を促進するほかオーステナイト(γ)
相を強化する効果があるが、1%未満ではその効果が少
ないこと、また、10%を超えるとFeと金属間化合物
を作り、熱間加工性、延性などが低下するので、Si含
有量は1〜10%とした。
相を強化する効果があるが、1%未満ではその効果が少
ないこと、また、10%を超えるとFeと金属間化合物
を作り、熱間加工性、延性などが低下するので、Si含
有量は1〜10%とした。
次に前述の本発明において基本的な組成を構成する元素
に続き、選択成分元素について説明する。
に続き、選択成分元素について説明する。
形状記憶合金としての特性は、前述の基本的な組成によ
り発現されるが、使用目的、用途等に応じて以下の選択
成分元素のうちより適宜選択して添加することができる
。
り発現されるが、使用目的、用途等に応じて以下の選択
成分元素のうちより適宜選択して添加することができる
。
CoはCrと同様にγ→ε変態を促進するが、1%未満
ではその効果が小さいこと、また10%を超えると冷間
加工性、延性などが低下するので、Co含有量は1〜1
0%とした。
ではその効果が小さいこと、また10%を超えると冷間
加工性、延性などが低下するので、Co含有量は1〜1
0%とした。
Mはγ→ε変態を促進するが、1%未満ではその効果が
小さいこと、また、10%を超えると、冷間加工性、延
性などが低下するためM含有量は1〜10%とした。
小さいこと、また、10%を超えると、冷間加工性、延
性などが低下するためM含有量は1〜10%とした。
Ge、NbもCo、Nと同様にT→ε変態を促進するが
、0.005%未満ではその効果が小さく、0.5%を
超えると冷間加工性、延性が低下するため、Ge、Nb
の含有量は各々0.005〜0.5%とした。
、0.005%未満ではその効果が小さく、0.5%を
超えると冷間加工性、延性が低下するため、Ge、Nb
の含有量は各々0.005〜0.5%とした。
Ti、Vはオーステナイト(T)相の強化により変形時
のすべり導入抑制の効果があるが、0.05%未満では
その効果は小さく、1%を超えると冷間加工性、延性な
どが低下するためTi、Vの含有量は各々0.05〜1
%とした。
のすべり導入抑制の効果があるが、0.05%未満では
その効果は小さく、1%を超えると冷間加工性、延性な
どが低下するためTi、Vの含有量は各々0.05〜1
%とした。
Bは粒界強度の増加に有効で、オーステナイト(γ)相
の強化により変形時のすべり導入抑制の効果があるが、
o、 oos%未満ではその効果は小さく、0.5%を
超えると化合物の形成により熱間加工性、成形性が低下
するため、Bの含有量はo、oos〜0.5%とした。
の強化により変形時のすべり導入抑制の効果があるが、
o、 oos%未満ではその効果は小さく、0.5%を
超えると化合物の形成により熱間加工性、成形性が低下
するため、Bの含有量はo、oos〜0.5%とした。
REMは熱間加工性や成形性を向上させる効果があり、
上記選択元素を添加して加工性が低下した場合に添加す
ると有効であるが、o、oos%未満ではその効果は小
さく、0.5%を超えて添加してもその効果に特に向上
がみられないため、REM含有量は0.005〜0.5
%とした。尚、REMは希土類元素を表わし、Ce、Y
等の単独添加であっても、希土類元素の混合物であるミ
ツシュメタルを用いて添加してもよい。
上記選択元素を添加して加工性が低下した場合に添加す
ると有効であるが、o、oos%未満ではその効果は小
さく、0.5%を超えて添加してもその効果に特に向上
がみられないため、REM含有量は0.005〜0.5
%とした。尚、REMは希土類元素を表わし、Ce、Y
等の単独添加であっても、希土類元素の混合物であるミ
ツシュメタルを用いて添加してもよい。
また、Co以下の選択元素は、単独でもその効果はある
が、いくつかを組み合わせて添加してもよい。
が、いくつかを組み合わせて添加してもよい。
本発明の形状記憶合金は、所望成分となるように調整し
た原料を転炉、電気炉、高周波炉等の公知の手段で溶製
し、鋳造後、圧延等の加工を施こすことによって製造す
ることができる。
た原料を転炉、電気炉、高周波炉等の公知の手段で溶製
し、鋳造後、圧延等の加工を施こすことによって製造す
ることができる。
[実施例]
高周波溶解により、第1表に示される化学組成の合金を
溶製し、平行部23mm、4mmφの丸棒引張試験片を
作製し、丸棒によるSME (形状記憶効果)測定を行
った。表中の形状回復歪は、室温における3%の引張変
形に対して、300°C加熱後実際にもどった歪の量を
示している。各種配管用締結部材として応用製品に使用
するためには、少なくとも1%以上の形状回復歪が必要
である。
溶製し、平行部23mm、4mmφの丸棒引張試験片を
作製し、丸棒によるSME (形状記憶効果)測定を行
った。表中の形状回復歪は、室温における3%の引張変
形に対して、300°C加熱後実際にもどった歪の量を
示している。各種配管用締結部材として応用製品に使用
するためには、少なくとも1%以上の形状回復歪が必要
である。
耐食性は、塩水噴霧試験(JISZ2371) 48
時間後の錆び面積を示す。
時間後の錆び面積を示す。
このような組成にすることにより、耐食性に優れ、加工
熱処理なしで従来材と同等かそれ以上の形状記憶効果を
有する形状記憶合金を作製することができた。
熱処理なしで従来材と同等かそれ以上の形状記憶効果を
有する形状記憶合金を作製することができた。
[発明の効果]
以上のように本発明は、耐食性に優れ、加工熱処理なし
で従来材と同等かそれ以上の形4J記憶効果を発現する
鉄基の形状記憶合金を提供するものである。これにより
湿気を多く含む雰囲気においても材料の表面処理なしで
使用することが可能となり、しかも材料によっては加工
熱処理の必要もないためコストを大幅に削減することが
できる。
で従来材と同等かそれ以上の形4J記憶効果を発現する
鉄基の形状記憶合金を提供するものである。これにより
湿気を多く含む雰囲気においても材料の表面処理なしで
使用することが可能となり、しかも材料によっては加工
熱処理の必要もないためコストを大幅に削減することが
できる。
手続補正書 (自発)
平成1年4月21日
平成1年特許願第476.89号
2、発明の名称
鉄基形状記憶合金
3、補正をする者
事件との関係 特許出願人
東京都千代田区大手町二丁目6番3号
(665)新日本製鐵株式會社
代表者 齋 藤 裕
4、代理人〒100
東京都千代田区丸の内二丁目4番1号
(1)明細書5頁7〜8行「重要な元素であるが、」を
「重要な元素であるが、多く含むと耐食性に問題が生じ
る。」に補正する。
「重要な元素であるが、多く含むと耐食性に問題が生じ
る。」に補正する。
Claims (2)
- (1)重量%で、 Mn:5〜15%、 N:0.02〜0.5%、 Cr:1〜20%、 Ni:1〜10%、 Si:1〜10% を含有し、残部Feおよび不可避不純物からなることを
特徴とする鉄基形状記憶合金。 - (2)重量%で、 Mn:5〜15%、 N:0.02〜0.5%、 Cr:1〜20%、 Ni:1〜10%、 Si:1〜10% を含有し、さらに1〜10%のCo、1〜10%のM、
各々0.005〜0.5%のGe、Nb、各々0.05
〜1%のTi、V、0.005〜0.5%のB、0.0
05〜0.5%のREMのうち1種または2種以上を含
有し、残部Feおよび不可避不純物からなることを特徴
とする鉄基形状記憶合金。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8947689A JPH02228451A (ja) | 1989-02-28 | 1989-02-28 | 鉄基形状記憶合金 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8947689A JPH02228451A (ja) | 1989-02-28 | 1989-02-28 | 鉄基形状記憶合金 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02228451A true JPH02228451A (ja) | 1990-09-11 |
Family
ID=12782255
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8947689A Pending JPH02228451A (ja) | 1989-02-28 | 1989-02-28 | 鉄基形状記憶合金 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH02228451A (ja) |
Cited By (4)
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US6515382B1 (en) | 1998-03-03 | 2003-02-04 | Kari M Ullakko | Actuators and apparatus |
JP2014040645A (ja) * | 2012-08-23 | 2014-03-06 | National Institute For Materials Science | 快削鉄系形状記憶合金 |
EP3511435A4 (en) * | 2016-09-06 | 2020-05-27 | Tohoku University | Fe-BASED SHAPE MEMORY ALLOY MATERIAL AND PROCESS FOR PRODUCING THE SAME |
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-
1989
- 1989-02-28 JP JP8947689A patent/JPH02228451A/ja active Pending
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