JPH0442045B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、フイルターユニツト及びこれを有す
る濾過装置に関し、主として内燃機関に使用され
る潤滑油を濾過する技術分野に関するものであ
る。なお、本発明はこのような用途に限定される
ことはなく、その他関連分野において利用されて
もよい。

［従来の技術とその問題点］ 内燃機関に使用される潤滑油を濾過するに際し
ては、所謂フルフロー（Full Flow）フイルター
装置を設けることが、従来慣行とされている。本
装置は、エンジンの通常の潤滑油回路から加圧オ
イルを受容して、オイルの流れをフイルター装置
を貫流するように方向を変えさせるものであつ
て、このようなフイルター装置は、異物粒子、特
にカーボン粒子を捕集して除去し、オイルが大幅
に清浄された状態で系に貫流出来るような小範囲
の流路を有している。

エンジンの潤滑系中に存在するオイルを全量充
分に処理する為には、実用上の理由からして、オ
イルがフイルター装置を比較的高速で、例えば１
分当たり２ガロン程度の速度で貫流することを確
保することが必要とされる。このような高速での
貫流と共に、例えば25ミクロンまでの濾過（以下
便宜上“フルフロー”と称する）を行うことは、
例えば１ミクロン程度の極めて微細な孔を有する
フイルター装置にて濾過（以下便宜上“ミクロン
濾過”と称する）することとは、（実用上可能で
ある程度の小型のフイルター装置では）両立させ
ることは出来ない。しかしながら、エンジンオイ
ル中にはこの程度の微細な粒子がかなり含まれて
いるので、とにかく可能であれば、ミクロンサイ
ズの濾過によつてこのような粒子を除去すること
が望ましい。

英国特許明細書第1236805号（Russo）には、
濾過媒体として紙組織から成るロールを使用する
ことが記載されている。以下において検討するよ
うに、これは潤滑油をミクロン濾過するのに適し
た媒体である。しかし、その明細書には、この材
料を用いたフルフローフイルターしか明示してな
い。このようなフイルターを用いると、過大なバ
ツクプレツシヤー（背圧）が生じ、不充分な流れ
しか得られない。

英国特許明細書第965328号（Filterwerk）に
は、目の粗いフイルターと目の細かいフイルター
とを直列に配設して成る、エンジンオイルをフル
フローさせるフイルター装置が開示されている。
しかし、この「目の細かいフイルター」はミクロ
ンフイルターではないこと、該フイルター装置は
Russoのフイルター装置と同じ問題を抱えること
が演えきされてもよいであろう。バイパス弁を設
けて、このようなフイルターが目詰りを起こした
場合には、オイルが目の細かいフイルターにバイ
パスされるが、通常は、このようなバイパス路
は、バネ式バルブによつて閉塞されれいるので、
オイルはバイパス路を貫流しない。

ミクロフイルターを設けて、従来のエンジンオ
イルフイルターと協働させることが提案されたこ
とがある。このミクロンフイルターは分離型の装
置であり、エンジンのギヤラリに給油させるよう
にした特殊な穴くり孔によつて、又はオイルライ
ンに挿入したＴ型コネクタによつて、接続される
必要があつた。エンジンは、各々異なつた接続技
術を必要とし、そのためこのようなフイルター
は、使用上充分に好結果をもたらすものではなか
つた。更に、配列が並列であつたため、濾過され
ないオイルが、ミクロンフイルターにまで達し、
必要以上に早期に目詰まりを引きおこす傾向があ
つた。

目の粗いフイルターと目の細かいフイルターと
を単一のハウジング内に並列に配列したものが、
提案されているが、これを用いると、濾過されな
いオイルが目の細かいフイルターにまで達するこ
とになる。

従つて、フルフローシステムが、濾過されたオ
イル流の一部が常に、より目の細かい（例えばミ
クロンサイズの）濾過に確実に供され得るシステ
ムに迅速、簡単且つ安価な態様で転換されるよう
なフイルター装置を提供することは、望ましいこ
とであろう。

［問題点を解決するための手段とその作用］ 本発明は、第１の観点によれば、目の粗いフイ
ルタ−ユニツトと該目の粗いフイルターユニツト
を受容する取付部の間に挿入される目の細かいフ
イルターユニツトであつて、一対の取付部位を有
するハウジングと、液体のための第１入口・第２
入口と、液体のための第１出口・第２出口とを有
し、該第１入口と第２出口は該取付部位の一方の
側において設けられ、また、該第２入口と第１出
口は該取付部位の他方の側において設けられてお
り、さらに、該目の細かいフイルターユニツトを
該目の粗いフイルターユニツト及び該フイルター
取付部に結合するべく該取付部位のそれぞれに設
けた結合手段と、該ハウジングの第１入口と第１
出口の間で、液体のための第１流路を形造る該ハ
ウジングの中の手段と、該ハウジングの第２入口
と第２出口の間で、液体のための第２流路を形造
る該ハウジングの中の手段と、５ミクロン以上の
粒子を除去する、該ハウジングの中の目の細かい
フイルター部材とを有し、該第２流路は該目の細
かいフイルター部材を通過する通路と、該目の細
かいフイルター部材付近のバイパス通路を有して
おり、かくして、通常の使用時において、該目の
細かいフイルター部材と該バイパス通路を通過す
る同時流があり、しかも、該第２流路を通過する
液体の一部分のみが該目の細かいフイルター部材
を通過することを特徴とする。

好ましくは、該取付部位は、一対の対向する端
部壁であり、該第１入口と第２出口は一方の端部
壁において設けられ、また、該第２入口と第１出
口は他方の端部壁において設けられている。

好ましくは、該結合手段は、このユニツトと濾
過すべき液体の源とを接続するため、一方の側の
端部壁の中にねじ切りされた孔と、他方の側の端
部壁の上に設けられたねじ切りされた差し口であ
る。

好ましくは、該ねじ切りされた孔は第２出口に
あり、該ねじ切りされた差し口は該第２入口にあ
る。

本発明は、第２の観点によれば、目の粗いフイ
ルターユニツトと該目の粗いフイルターユニツト
を受容する取付部の間に挿入される目の細かいフ
イルターユニツトであつて、一対の取付部位を有
するハウジングと、液体のための第１入口・第２
入口と、液体のための第１出口・第２出口とを有
し、該第１入口と第２出口は該取付部位の一方の
側において設けられ、また、該第２入口と第１出
口は該取付部位の他方の側において設けられてお
り、さらに、該目の細かいフイルターユニツトを
該目の粗いフイルターユニツト及び該フイルター
取付部に結合するべき該取付部位のそれぞれに設
けた結合手段を有し、該結合手段は、このユニツ
トと濾過すべき液体の源とを接続するため、一方
の側の端部壁の中にねじ切りされた孔と、他方の
側の端部壁の上に設けられたねじ切りされた差し
口であり、該ねじ切りされた孔と該ねじ切りされ
た差し口の間で、該ハウジングを横切つて軸方向
に伸びる筒状部材と、該筒状部材の回りのハウジ
ング内空間とを有し、該第２入口と第２出口は該
環状空間に開口しており、該目の細かいフイルタ
ー部材は該環状空間内に位置しており、さらに、
該ハウジングの第１入口と第１出口の間で、液体
のための第１流路を形造る該ハウジングの中の手
段と、該ハウジングの第２入口と第２出口の間
で、液体のための第２流路を形造る該ハウジング
の中の手段と、５ミクロン以上の粒子を除去す
る、該ハウジングの中の目の細かいフイルター部
材とを有し、該第２流路は該目の細かいフイルタ
ー部材を通過する通路と、該目の細かいフイルタ
ー部材付近のバイパス通路を有しており、かくし
て、通常の使用時において、該目の細かいフイル
ター部材と該バイパス通路を通過する同時流があ
り、しかも、該第２流路を通過する液体の一部分
のみが該目の細かいフイルター部材を通過するこ
とを特徴とする。

本発明は、第３の観点によれば、濾過すべき液
体の源と接続し、かつ、入口流路及び還流流路を
有する目の粗いフイルターユニツトの下流側と接
続するための目の細かいフイルターユニツトであ
つて、取付表面を提供し、かつ、５ミクロン以上
の粒子を除去する濾過能力を有する中空シリンダ
ー状の、目の細かいフイルター部材を備えた壁部
材を有するハウジングと、濾過すべき液体のため
の該取付表面における入口、濾過すべき液体のた
めの該取付表面における出口と、該目の細かいフ
イルター部材の一方の環状端部表面の入口と該目
の細かいフイルター部材の他方の環状端部表面の
出口の間におけるハウジング中の液体用流路と、
ハウジング中の該入口と該出口の間を連絡するバ
イパスを有し、該バイパスは、流体の流れに対し
目の細かいフイルターの抵抗よりも小さい抵抗を
有し、かくして使用中、液体の一部分が該目の細
かいフイルター部材を通過することを特徴とす
る。

好ましくは、ハウジング中で該出口から伸びる
一端において開口する管状体と、ハウジング中で
該管状体の周囲の中空シリンダー状の目の細かい
フイルター部材を有し、該バイパス流路は該目の
細かいフイルター部材と該管状体の間に伸びてお
り、該環状体の外側に沿つて該壁部材から開口端
部に向かつている。

本発明は、第４の観点によれば、濾過装置であ
つて、濾過すべき液体のための入口及び出口を有
するハウジングと、該入口と該出口の間で流路を
形成する手段を有し、該流路は少なくともここを
通る液体のほとんどすべてを処理する目の粗いフ
イルター部材と、５ミクロン以上の粒子を除去す
ることのできる目の細かいフイルター部材とを前
後に連続して有し、該目の細かいフイルター部材
は、半径方向に圧縮を受けていて、その圧縮は流
れ方向に段階的に増加するようなロール状態の材
料からなり、該流路は、ここを通過する液体の一
部分のために該目の細かいフイルター部材の周囲
にバイパスを有し、該バイパスは、該目の細かい
フイルター部材よりも小さい抵抗を有することを
特徴とする。

好ましくは、該ハウジングは、ねじ切りされた
幹部の上に取り付けて、該出口を形成し、該入口
を形成する少なくとも１つの入口通過を備えた、
軸方向に位置した相補的にねじ切りされた孔を有
する取付プレート部材と、一端が閉じられ、他端
が該取付プレート部材に取り付けられた本体部分
と、該本体部分が隣接する該閉じられた端部から
該ねじ切りされた孔への軸方向に伸びる管状体を
有する。

好ましくは、該バイパスは管状体の中で１つ以
上の軸方向に伸びる外部溝を有する。

好ましくは、該目の粗いフイルター部材が該取
付プレート部材に隣接する管状体の周囲を同軸的
に包み、該目の細かいフイルター部材は該目の粗
いフイルター部材と該閉鎖端部の間で管状体の周
囲を同軸的に包んでいる。

好ましくは、該バイパス通路は該目の細かいフ
イルター部材と該管状体の間を該目の細かいフイ
ルター部材の長さに沿つて該本体部分の閉鎖端部
に向かつて伸びている。

該バイパスには、流量制限を増加するため、弾
力的に設けられている可変流量制御手段を設けて
もよいし、永久的に開放してもよい。

［実施例］ 本発明の特質が容易に確認出来るように、添付
した図面を参照して、本発明によるフイルター装
置の幾つかの実施態様を詳細に説明する。

第１図において、従来のフイルター取付部１
は、外部ねじのねじ山４を付した中心心棒３を有
する本体２から構成される。エンジンのオイルフ
ローシステムから発する第一の内部導管５は、心
棒３の中央の流入通路と連通している。第二の内
部導管７は、本体２の下側で、エンジンから還流
する濾過済みのオイルが流出する開口部８，８に
おいて開口する。

従来のフルフローオイルフイルター装置９は、
心棒３の外部ねじ切り４に相当するように１２に
おいて内部ねじ切りした中心スリーブ１１を有す
る本体１０から構成される。カツプ１３は、１４
において本体１０にねじ切りされて接合される。
このスリーブ１１は、カツプ１３の基底部にまで
ほぼ伸展しているが、該カツプの基底部にまでは
達していない。スリーブ１１に周回して、環状の
フルフローフイルター要素１５が、配設されてい
る。本体１０は、フイルター取付部１の開口部
８，８に相当するように配置した開口部１６を有
している。ガスケツト１７は、本体１０の上面に
おいて窪んで配置され、取付部１の本体２の下側
に接している。

通常の使用時においては、このフイルター装置
９は、心棒３にスリーブ１１をねじ切りして、フ
イルター装置がガスケツト１７によつて封止され
るように接合することによつて、取付部１にかみ
合つている。オイルは、加圧下においてエンジン
から導管７を経由して開口部１６に給油され、フ
イルター要素１５を貫流して、次いでスリーブ１
１及び導管５を経由してエンジンに還流するので
ある。上記したように、このような構造と作動操
作が、従来のフルフローフイルターシステムにお
いて典型的なものである。

オイルがエンジンを往復する流れは、上記にお
いて説明したようなものが従来一般に行われてい
るが、これに代替する一つの配置としては、導管
５を貫流せしめ又導管７を経由して還流させるこ
とがあろう。第３図ないし第８図は、このような
従来一般的な配置を逆転させたものである。

第１図についてさらに述べると、本発明に係る
補充フイルター装置１１０が、図示されている。
この装置は、全体としてカツプ形状をしている本
体１１１を有し、なお本体は、フイルター取付部
のねじ切りされた心棒３を受容するようねじ切り
されている。拡大孔１１３を上端において有する
管状体１１２を、同軸状態において囲繞するので
ある。内部ねじ切り部分１１３の下方において、
この管状体は、直径が小さく且つ外部にねじ切り
されており、この外部ねじ切り部分１１４におい
て終結している。かくしてフイルター装置９の中
心スリーブ１１にねじで嵌合することが可能な心
棒部を形造るのである。

本体１１１は、横壁１１５において終結する円
筒形の壁から構成される。この横壁には、使用時
においてはフイルター取付部１の開口部８と連通
する開口部１１６が設けられている。環状のガス
ケツト１１７は、フイルター取付部１の本体２に
接して且つこれを封止するように配置される。本
体１１１の円筒状壁は、内側方向に伸びる環状フ
ランジ１１８において終結する。そうでなけれ
ば、本体が、この端部１１８ａにおいて開くから
である。本体１１１の内部において、円筒状の壁
を有するカツプ形状体１１９が設けられている。
図面において見られるように、その上端部におい
て、管状体１１２にねじ止めして該環状体の大口
径部と小口径部との間に形成された環状の肩部に
接するようにした、ねじ切り中心開口部を有する
端部横壁を設ける。ねじ切りした中心開口部とそ
の外側に複数のそれより小さい開口部とを有する
円形壁体の形状をした隔壁１２１を、該カツプ体
１１９の円筒状の壁に対して該横壁１２０と若干
距離をおくように管状体１１２の外部ねじにねじ
止めする。ロール形状をした紙組織のフイルター
材料が、隔壁１２１の直ぐ下方で管状体１１２を
同軸的に囲繞する。第二の隔壁１２３は、隔壁１
２１に類似し且つやはり開口部１２２を包含する
が、これは管状体１１２の外部ねじにねじ止め
し、かくして該フイルター材料を圧縮し、再度カ
ツプ状体１１９の壁に対して封止する。

このカツプ状体１１９は、その形状が真円筒形
であつてもよく、更に好ましくは例えば２ないし
５度位壁１２０に対してテーパがついている。そ
の結果フイルター材料が、円筒状ロールとして挿
入されても、隔壁１２１に近づくにつれて一層圧
縮を受けるようになるのである。

カツプ形状体１１９は、横方向に伸びる第三の
隔壁１２４によつて閉塞される。なお、このヘツ
ドは、開口部１２２を包含しながら、やはり管状
体１１２の外部ねじ切り部分にねじ止めされる。

横壁体１２０と第一の隔壁１２１との間におい
て管状体１１２の内部に複数の横方向の孔１２５
を設ける。また、類似の孔１２６を該管状体１１
２を介して隔壁１２３と最終隔壁１２４との間に
設ける。

半径方向に伸びるスパイダ（Spider）体１２７
を管状体１１２の中心孔内部に設け、更にその内
部にある環状溝にバネではめる。このスパイダ体
からは、基底部密閉装置１２９で終結せしめられ
たロツド体からなるケージ１２８が、上方向に伸
びている。このスパイダ体は、中心開口部１３０
を有し、又ケージは、コイルばね１３２で該開口
部を閉塞するようバイアスをかけたバルブ体１３
１を有する。

使用時においては、オイルは、エンジンから導
管７を開口部８を経由して通過して、補充フイル
ター装置１１０の開口部１１６に流入し、カツプ
状体１１９の外側を周回して通過し補充フイルタ
ー装置１１０をその開放基底部を通過して離れ、
通常の態様で通常の目の粗いフイルター９内に流
入して且つこれを通過するのである。目の粗いフ
イルター９を中心スリーブ１１を通じて離れるオ
イルは、再度該体１１２の管状孔を通つて補充フ
イルター装置１１０に入る。このオイル流の内遥
かに少ない一部分は、そのまま開口部１２６を貫
流して、カツプ状体１１９に入り、開口部１２２
を通過して隔壁１２３内に入り、フイルター材料
を通過して、開口部１２２を通つて出て隔壁１２
１に入り、開口部１２５を通過して再度管状体１
１２に入る。オイルの大半は、バルブ体１３１を
そのスプリング１２８に抗して圧縮し、開口部１
３０を通過する。このオイル流は、このバルブ体
１３１の下方で合流して、補充フイルター装置１
１０を離れ、再度エンジンに入り、かくして導管
５内を流出して行く。

補充フイルター装置１１０の修正された形態の
ものを第２図に示す。このものは、管状体１１２
の孔内のバルブ装置を除去した以外は、第１図に
示した装置と類似している。その代わりに、管状
孔１１２を孔１２５の出口において減縮せしめ、
ベンチユリを形成する。このベンチユリは、管状
体１１２内の通路を直接貫流するオイルに対する
一定の流量制限器であつて、更には吸引作用を及
ぼすよう作動して、オイルを別の流路を通じて引
き寄せてフイルター材料中を貫流させる。

第３図ないし第５図について述べると、エンジ
ンオイル流が通常のオイル流とは逆である場合に
使用される補充フイルター装置１８を示す。この
装置１８は、上端に拡大孔を有する管状体２０を
軸方向に設けた本体１９を有している。なおこの
孔は、２１においてねじ切りされ、フイルター取
付部のねじ切りした心棒３を受容する。この管状
体２０は、下端部において外径が絞り込まれて細
くなり、２２においてねじ切りされて、フイルタ
ー装置９の中心スリーブ１１にねじで嵌合可能な
心棒部分を形成する。管状体２０の中間中心部分
の周りに、肉厚の下部２３ａと肉薄の上部２３ｂ
とを有する環状の弁座要素２３が配置してある。
この下部２３ａには、複数の軸方向に伸びるラジ
アルスロツト２４（第５図において最もよく判
る）を設けて、オイル流路を形成させる。下部２
３ａが上部２３ｂに合体する場合は、円錐上の弁
座２５を設ける。弁座要素２３の外側において半
径方向に、管状のスリーブ２６を設け、又スリー
ブ２６と本体１９の表面２７との間に、着脱可能
なフイルター要素２８−これは紙のロールであつ
てもよいが−を受容する環状の空間を形成させ
る。本体１９の上端は、開口部３０を内部に設け
てある横壁２９を包含しており、この開口部は、
使用時はフイルター取付部１の開口部８と連通す
る。環状のガスケツト３１は、フイルター取付部
１の本体２に接し且つこれに対して封止するよう
に配置される。

弁座要素２３の上部２３ｂの内部において、可
動な流量制限装置とバイパスバルブ要素３２が配
設せられ、これは、環状体２０上のリブ３４と接
する圧縮ばね３３によつて弁座２５に向かつて弾
性力がかけられている。

複数の開口部３５（第４図を参照）が、横壁２
９の中に設けられており、バルブ要素３２を包含
する空間３６と本体１９の上端の外側との間を連
通させる。

フイルター要素２８以外の補充フイルター装置
１８の全体は、例えばI.C.I.が「マラニル」
（MARANYL）なる商標で製造しているプラス
チツク材料から多部品体として射出成形した成形
品であつてもよい。

使用時においては、この補充フイルター装置１
８は、フイルター取付部１と従来のフルフローフ
イルター装置９との間に挿入される。この目的の
為に、このような補助フイルター装置１８は、心
棒３と自らのねじ切り２１によつて嵌合せしめガ
スケツト３１がマウント本体２に対して封止する
まで、締結せしめられる。次いで、フルフローフ
イルター装置９は、補助フイルター装置１８のね
じ切り２２と嵌合せしめ、更にガスケツト１７が
本体１９の下端表面“Ｓ”に対して封止するま
で、締結されるのである。

オイルが導管５を通つて加圧下で供給される場
合、オイルは下方へ向い、主として、心棒３、補
助フイルター装置１８の環状体２０及びフルフロ
ーフイルター装置９のスリーブ１１とを次々に通
過して行くが、その後は、該フルフローフイルタ
ーのフイルター要素１５及び開口部１６を通過し
て上方に還流して、補助フイルターのフイルター
要素２８と連通する環状チヤンバ１６ａに入つて
くる。

第２図のフイルター要素２８において用いるフ
イルター材料は、フルフローフイルター装置の要
素１５の濾過作用より遥かに効率のよい濾過作用
を有するように構成される。例として、補助フイ
ルター要素２８は、直径約１ミクロンの粒子を捕
集出来る程効率のよい濾過作用を有するように設
計されてもよい。なお、約１ミクロンの径は、従
来のフルフローフイルターによつて捕修される最
小の粒子径のほぼ20分の１ないし25分の１であ
る。又もう一つの利点は、ミクロンサイズ濾過
は、更にオイルと共にエマルジヨンとして存在す
る水をも除去出来る、ということである。

内燃機関において普通一般的とされるオイルの
流れ圧力においては、ここで示した補助フイルタ
ー要素を貫流する速度は、極めて遅いので、この
要素が唯一の濾過経路であるとすれば、オイルを
充分に処理するには不十分であろう。換言すれ
ば、従来のフイルター装置で用いられる現行のフ
ルフローフイルター要素に代えて、ミクロンサイ
ズフイルター要素を唯単に置き替えても、充分な
オイルを単位時間当たりに濾過システムを貫流さ
せることは出来ないであろう。

本発明の補助フイルター装置を有する装置を用
いると、オイルは、フルフローフイルター装置の
フイルター要素１５を比較的早く貫流するが、次
いでこのようなオイルの一部は、補助装置のフイ
ルター要素を遥かにゆつくりとしか通過しないの
である。このような流速の相違を補償する為に、
オイル流の残りは、例えば第４図について述べれ
ば、軸方向にバイパスさせて複数のラジアルスロ
ツト２４、次いでスプリングで負荷せしめた制限
装置のバルブ要素３２とその座２５、更には空間
３６と開口部３５とを通過せしめて開口部８に至
らしめ次に戻りのフロー導管７に戻らせる。即
ち、戻りの全フローは、要素２８と開口部３０と
を通過した、ミクロンフイルターをかけられた比
較的少量のオイルとバイパスルートを通過したフ
ルフロー濾過した比較的大量のオイルとから成る
のである。

かくして、通常のフルフローが実質的に何等変
更されることなく保持されると共に、一方ではオ
イルの少なくとも一部分は、継続してミクロンサ
イズ濾過にかけられる、という利点が得られるの
である。

オイルの粘度は、温度の上昇と共に低下すると
いう傾向がある。オイルが冷えて、比較的粘稠に
なると、バイパスバルブ３２，３５は、そのばね
の負荷に抗して更に開くことが可能となり、又オ
イルが高温でより流動性を増加せば、このバルブ
３２，３５は、それに応じて部分的に閉じること
が出来るのである。

次に第６図ないし第８図について述べれば、補
助フイルター装置３７の別の具体的実施例であ
る。フイルター取付部１とフルフローフイルター
９との間に第３図ないし第５図の実施例について
上記したと同じ態様で挿入することが出来る。

装置３７は、使用時にフイルター取付部１の本
体２に対して固定すべき封止ガスケツト３９ａを
受容する環状の後退部を含む横壁を一端に有する
円筒体３８から構成される。中心には、この壁３
９は、短いスリーブ４０を有しており、この内部
には、フイルター取付部のねじ切りした心棒３に
嵌合するように４２においてねじ切りされた拡大
孔を一端に有する管状体４１が、固定されてい
る。他端においては、この管状体４１は、外径に
おいて減縮されており、又ねじ切り４３を有し
て、かくしてフイルター装置９の中心スリーブ１
１にねじで嵌合することが出来る心棒部を形成す
るのである。

本体３８の他端においては、Ｏ−リング４５を
用いて本体３８に関して封止されるエンドキヤツ
プ４４が、設けられている。このエンドキヤツプ
は、一つ又は複数の開口部４６を有しており、使
用時にはフルフローフイルター装置９の戻りフロ
ーの開口部１６と本体３８の内部との間を連通す
る流路を形成する。

管状体４１の周囲には、管状要素４８を有する
スペーサー体４７が嵌合しており、この要素から
は、複数のラジアルフイン４９が突き出ている。

スペーサー体４７は、一端においてスリーブ部４
０と接し、又他端においてはエンドキヤツプ４４
と接している。このエンドキヤツプ４４の内面方
向に対向する面には、例えば、紙組織材料５１を
金網の同心の円筒状壁５２，５３の間に封入して
成る環状のミクロサイズフイルター要素５０が、
取付け固定される。エンドキヤツプ４４から遠隔
にあるその端末においては、フイルター要素が、
端壁部５４を有している。この端壁部は、横壁３
９からは一定間隔をおいて配設され、その結果横
壁３９において開口部５６と流路５５とは連通状
態に保持され、使用時においてこれら開口部はフ
イルター取付部１の開口部８と連通する。このよ
うなフイルター装置は、流路５５に連なる流路５
７がその中間において形成される円筒体３８のリ
ブ３８ａ内部に据え付け、固定される。

補助フイルター３７が使用状態にある場合、エ
ンジンから加圧下に供給されたオイルは、管状体
４１を通り従来のフイルター装置９に至る。この
装置９からの戻りフローは、補助装置３７に開口
部４６を経由して入り、更に管状体４８、フイン
４９及び補助装置の金網壁５３によつて境界付け
られた流路５８の中に流入する。補助装置３７の
端壁部５４と短いスリーブ部４０との間には狭搾
部が形成されており、その結果、流路５８中の全
フローの内の一部分が、フイルター要素５０を通
過して、流路５７の中にまで強制的に流入せしめ
られ、流路５５を経由してメインフローに再び合
流する。

容易に判るように、フイルター取付部１とフル
フローフイルター９との間に一基以上の追加のフ
イルター装置（例えば１８又は３７）を相互に直
列に接続することができる。その結果使用者が、
充分な余地が外部にあると仮定した場合は、回路
内において必要とするだけ多くの装置を配置させ
ることが出来ることになる。

第１図及び第２図において示した補助フイルタ
ー装置は、双方とも従来のフイルター取付部１に
取付け、従来のフルフローフイルター装置９と共
に使用することが可能であり、然もこれら二つの
装置に一切の変更を加える必要はない、という実
用上大きな利点がある。即ち、原動機車両のエン
ジンに従来のフルフローフイルター装置を取り付
けた場合、使用者は、配送を受けた後フルフロー
装置のねじを外し、中間の補助フイルター装置を
挿入し、次いでフルフロー装置を再度取付けさえ
すればよい。オイルフローが従来とは逆である場
合、第３図ないし第８図に示すような装置を、同
様な方法で使用することが出来る。

第９図には、本発明による別の形式の補助フイ
ルター装置を示す。第９図に示すように、複合濾
過装置は、目の粗い濾過装置６０と本発明に係る
装置６１とから構成される。この目の粗い濾過装
置６０は、従来のフイルター取付部の従来の取付
け心棒に取付け固定する。このような目の粗いフ
イルター装置６０は、エンジンのフイルター取付
部とねじで嵌合するように内部にねじ切りした孔
６２を一端に有する中心管状体６１から構成され
る。その対向端において、該管状体６１は、本発
明による装置６１に接続する為の径を小さくした
外部ねじ切り部分６３を有している。円形の壁体
６４は、環状後退部を含む中心開口部を有してい
る。この後退部は、内部ねじ切り６２の領域にお
いて環状体６１上に形成した相当する環状ビード
にバネで取付けられる。壁６４は、これと一体と
成つた、目の粗い濾過材料を包含してなる円筒状
ハウジング６５を有する。この目の粗い濾過材料
６６への接近は、円筒壁６４内に形成した開口部
６７によつて可能である。端部の閉止体６８は、
円筒状体６５の対向する端部を閉止し、目の粗い
フイルターで濾過されたオイルが逸出する開口部
６９を有している。

通常は、エンジンのフイルター取付部に対して
封止する為、壁６４内の環状後退部から突き出る
ように、適当な柔軟で環状のガスケツト７０を設
ける。

本発明による装置６１は、図面において示した
ように、最右翼端において開放し且つその最左翼
端において本装置６０のねじ切り部６３を受容す
るよう内部にねじ切りした部分を有する中心管状
体７０から構成される。壁７１内の環状後退部か
ら突き出て、円筒形状体６５の端面に対して封止
するようにされた適当な弾性カスケツト７２を保
持する円形の端部壁体７１を管状体７０と一体に
形成させる。円筒状壁７１には、それを貫通する
複数の開口部７３を設ける。

エンドキヤツプ７４は、一般的にはカツプ形状
であるが、管状体７０と同軸状態に配列させる。
周回する壁体７５は、壁７１の周辺から端部カツ
プ体７４に至るまで伸びる。周回する壁７５の直
ぐ内側に、環状溝７６が、一部分封止ガスケツト
７７によつて占められた壁７１の中に設けられ
る。このカツプ形状体７４の周囲は、該封止ガス
ケツトを押圧するこの環状溝の中において受容さ
れる。該カツプ形状体７４は、周回壁７５と共
に、これらの各々に設けられた止め金かみ合い成
形体７８によつて止め金継手を形成する。

環状体７０には、開口部７３と連通し且つ該管
状体の自由端にまで伸びる軸方向に走行する複数
の溝７９が設けられる。ボール紙形成体に巻き付
けた紙組織のフイルター材料は、管状体７０上に
同軸状態で配列せしめられ、閉止体７４によつて
圧縮される。この閉止体７４は、壁７１に接続さ
れた場合は、管状体７０の自由端上に重なつた場
合よりも、直径が若干大きくなる。従つて、フイ
ルター材料の圧縮は、図面に示したように、フイ
ルターの右側端部に向かつて大となる。管状体の
軸方向に走行する溝７９は、フイルター材料のボ
ール紙成形体８０と協働して、該フイルター材料
をバイパスする通路を明確に形成する。メツシユ
の円盤、例えば金網８１の円盤を管状体７０の自
由端において設けて、このフイルター材料の端末
部を明確に形成し且つそのフイルター材料を開放
チヤンバ８２から分割する。なお、この開放チヤ
ンバは、当然のことながら管状体７０及び軸方向
に走行する溝７９によつて形成されたフローチヤ
ンネルとも連通する。

使用時においては、オイルは、目の粗いフイル
ターで濾過された後開口部７３を通過して該装置
内に受容され、一部分はフイルター材料を貫流し
てチヤンバ８２に至り、また一部分は溝７９を貫
流してチヤンバ６２に至り、次いで環状体７０の
孔を経由してエンジンに戻るのである。

容易に判るように、第９図に関連して説明した
このフイルター装置は、目の粗いフイルターに肩
に乗つた状態で取付けられるようにされている
が、このフイルターは、従来の内燃機関エンジン
オイルのフイルター取付部に取付可能である。

フイルター装置の壁７１及び閉止体７４は、
「マラニル」（前掲）のような適当なプラスチツク
材料を射出成形することによつて、成形せしめて
もよい。

目の粗いフイルターとしては、折り目を付けた
紙製フイルターで充分である。外部壁と円状の端
部壁６４は、適当なプラスチツク材料にて一体に
射出成形してもよく、又管状体は、好都合にはス
チール注型物として形成せしめてもよい。

最後に、第１２図において、目の粗いフイルタ
ーを目の細かいフイルターと同じハウジング内に
含めたフイルター装置の一つの変形したものを示
す。第１２図において示したフイルター装置の構
造は、全般的に見て、第９図に示した装置の構造
と類似しており、類似の部品は、同じ参照番号で
表示している。本質的には、第９図と比較して、
フイルター材料の左に至るまでの空間は、充分に
伸展しており、そのため開口部７３と溝７９の開
始部との間に挿入される。目の粗いフイルター材
料８３（例えば、折り目を付けたペーパーフイル
ター）を組込むことが出来る。この目の粗いフイ
ルター材料８３は、支持グリツト８４によつて目
の細かいフイルター材料とからは隔離されてい
る。このフイルターは、従来の目の粗いフイルタ
ーをそのまま代替するものとして、従来のエンジ
ンフイルター取付部に取付けるようにされ、その
結果、オイルの全フローを目の粗いフイルターで
濾過し且つオイルフローの一部を目の細かいフイ
ルターで濾過し、残りのフローはバイパスを経由
して目の細かいフイルターにバイパスされるので
ある。なお、バイパスは、決して閉止されること
はなく、動作中は常に形成されている。

もう一度繰り返すが、この閉止体７４及び一体
となつた溝付き管状体７０を有する壁７１は、そ
れぞれ射出成形によつてプラスチツク材料で成形
するのが好ましい。更に繰り返すが、この閉止体
７４は、図示したように右側方向にテーパーが付
けられて、その結果濾過材料はフイルターの右方
向に一層強く圧縮されるのである。容易に判るよ
うに、第１２図に関して説明したフイルターは、
特に簡便且つ迅速な制作と組立てに適している。
その訳は、部品を全て、適所に唯単に挿入し且つ
閉止体７４と壁７５とを一体に止め金で止めさえ
すればよいからである。

［発明の効果］ 上記した幾つかの実施例に関して説明したフイ
ルター材料に漸進的に押圧が加わるので、フイル
ター材料を通して含有粒子が確実に漸進的に累積
され、かくしてフイルターの寿命が長くなるので
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は、補助フイルター装置の第一の実施例
である代表的なフイルターマウントと従来のフル
フローフイルター装置の複合・構造図面で、種々
の単体機器を切断状態にして併せて示す。第２図
は、補助フイルター装置の第二の実施例の軸方向
の断面図である。第３図は、補助フイルター装置
の第三の実施例である代表的なフイルターマウン
トと従来のフルフローフイルター装置の複合・構
成図であり、種々の単体機器を軸方向に切断した
状態にして併せて示す。第４図は、第３図におい
て矢印“Ａ”の方向から見た該補助フイルター装
置の平面図である。第５図は、第３図において矢
印“Ｂ”の方向から見た該補助フイルター装置の
底平面図である。第６図は、補助フイルター装置
の第四番目の実施例である代表的なフイルターマ
ウントと従来のフルフローフイルター装置の複
合・構成図であり、種々の単体機器を切断状態に
して併せて示す。第７図は、第６図において矢印
“Ｃ”の方向から見た第６図の補助フイルター装
置の立面図である。第８図は、第６図の直線“Ｄ
−Ｄ”で切つた、第６図の補助フイルター装置の
半径断面図である。第９図は、目の粗いフイルタ
ーと本発明の第五番目の実施例に従つた本発明の
複合・構成図であり、種々の単体機器をも軸方向
に切断し且つ半径断面図にして併せて示す。第１
０図は、第９図の矢印“Ａ”に沿つて見た第９図
の目の粗いフイルターの底面図である。第１１図
は、第９図の矢印“Ｂ”に沿つて見た第９図の本
発明に係わる装置の底面図である。第１２は、本
発明に従つた第六番目の装置の半径方向の断面図
である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 目の粗いフイルターユニツト９と該目の粗い
   フイルターユニツトを受容する取付部１の間に挿
   入される目の細かいフイルターユニツト１１０で
   あつて、 一対の取付部位を有するハウジングと、 液体のための第１入口１１６・第２入口１１４
   と、液体のための第１出口１１８ａ・第２出口１
   １３とを有し、 該第１入口１１６と第２出口１１３は該取付部
   位の一方の側において設けられ、また、該第２入
   口１１４と第１出口１１８ａは該取付部位の他方
   の側において設けられており、 さらに、該目の細かいフイルターユニツト１１
   ０，３７を該目の粗いフイルターユニツト９及び
   該フイルター取付部１に結合するべく該取付部位
   のそれぞれに設けた結合手段と、 該ハウジングの第１入口１１６と第１出口１１
   ８ａの間で、液体のための第１流路を形造る該ハ
   ウジングの中の手段１１１，１１９と、 該ハウジングの第２入口１１４と第２出口１１
   ３の間で、液体のための第２流路を形造る該ハウ
   ジングの中の手段１２６，１２２と、 ５ミクロン以上の粒子を除去する、該ハウジン
   グの中の目の細かいフイルター部材とを有し、 該第２流路は該目の細かいフイルター部材を通
   過する通路と、該目の細かいフイルター部材付近
   のバイパス通路１３０を有しており、 かくして、通常の使用時において、該目の細か
   いフイルター部材と該バイパス通路を通過する同
   時流があり、しかも、該第２流路を通過する液体
   の一部分のみが該目の細かいフイルター部材を通
   過することを特徴とするフイルターユニツト。 ２ 該取付部位は、一対の対向する端部壁であ
   り、該第１入口１１６と第２出口１１３は一方の
   端部壁において設けられ、また、該第２入口１１
   ４と第１出口１１８ａは他方の端部壁において設
   けられている特許請求の範囲第１項記載のフイル
   ターユニツト。 ３ 該結合手段は、このユニツトと濾過すべき液
   体の源とを接続するため、一方の側の端部壁の中
   にねじ切りされた孔１１３と、他方の側の端部壁
   の上に設けられたねじ切りされた差し口１１４で
   ある特許請求の範囲第２項記載のフイルターユニ
   ツト。 ４ 該ねじ切りされた孔１１３は第２出口にあ
   り、該ねじ切りされた差し口１１４は該第２入口
   にある特許請求の範囲第３項記載のフイルターユ
   ニツト。 ５ 該バイパス１３０は、流量制限を増加するた
   め、弾力的に設けられている可変流量制御手段１
   ３１を有する特許請求の範囲第１項記載のフイル
   ターユニツト。 ６ 目の粗いフイルターユニツト９と該目の粗い
   フイルターユニツトを受容する取付部１の間に挿
   入される目の細かいフイルターユニツト３７であ
   つて、 一対の取付部位を有するハウジングと、 液体のための第１入口・第２入口４６と、液体
   のための第１出口・第２出口５６とを有し、 該第１入口と第２出口５６は該取付部位の一方
   の側において設けられ、また、該第２入口４６と
   第１出口は該取付部位の他方の側において設けら
   れており、 さらに、該目の細かいフイルターユニツト３７
   を該目の粗いフイルターユニツト９及び該フイル
   ター取付部１に結合するべく該取付部位のそれぞ
   れに設けた結合手段を有し、 該結合手段は、このユニツトと濾過すべき液体
   の源とを接続するため、一方の側の端部壁の中に
   ねじ切りされた孔４２と、他方の側の端部壁の上
   に設けられたねじ切りされた差し口４３であり、 該ねじ切りされた孔４２と該ねじ切りされた差
   し口４３の間で、該ハウジングを横切つて軸方向
   に伸びる筒状部材４１と、 該筒状部材の回りのハウジング内空間とを有
   し、 該第２入口４６と第２出口５６は該環状空間に
   開口しており、 該目の細かいフイルター部材５０は該環状空間
   内に位置しており、 さらに、該ハウジングの第１入口と第１出口の
   間で、液体のための第１流路を形造る該ハウジン
   グの中の手段４１と、 該ハウジングの第２入口４６と第２出口５６の
   間で、液体のための第２流路を形造る該ハウジン
   グの中の手段３８，４８と、 ５ミクロン以上の粒子を除去する、該ハウジン
   グの中の目の細かいフイルター部材とを有し、 該第２流路は該目の細かいフイルター部材を通
   過する通路と、該目の細かいフイルター部材付近
   のバイパス通路５８を有しており、 かくして、通常の使用時において、該目の細か
   いフイルター部材と該バイパス通路を通過する同
   時流があり、しかも、該第２流路を通過する液体
   の一部分のみが該目の細かいフイルター部材を通
   過することを特徴とするフイルターユニツト。 ７ 該バイパスは永久的に開放されている特許請
   求の範囲第６項記載のフイルターユニツト。 ８ 濾過すべき液体の源と接続し、かつ、入口流
   路及び還流流路を有する目の粗いフイルターユニ
   ツトの下流側と接続するための目の細かいフイル
   ターユニツト６１であつて、 取付表面を提供し、かつ５ミクロン以上の粒子
   を除去する濾過能力を有する中空シリンダー状
   の、目の細かいフイルター部材を備えた壁部材７
   １を有するハウジング７１，７４と、 濾過すべき液体のための該取付表面における入
   口７３と、 濾過すべき液体のための該取付表面における出
   口と、 該目の細かいフイルター部材の一方の環状端部
   表面の入口と該目の細かいフイルター部材の他方
   の環状端部表面の出口８１の間におけるハウジン
   グ中の液体用流路と、 ハウジング中の該入口と該出口の間を連結する
   バイパス７９を有し、 該バイパスは、液体の流れに対し目の細かいフ
   イルターの抵抗よりも小さい抵抗を有し、 かくして使用中、液体の一部分が該目の細かい
   フイルター部材を通過することを特徴とするフイ
   ルターユニツト。 ９ ハウジング中で該出口から伸びる一端におい
   て開口する管状体７０と、 ハウジング中で該環状体の周囲の中空シリンダ
   ー状の目の細かいフイルター部材を有し、 該バイパス流路７９は該目の細かいフイルター
   部材と該管状体７０の間に伸びており、該管状体
   の外側に沿つて該壁部材７１から開口端部８１に
   向かつている特許請求の範囲第８項記載のフイル
   ターユニツト。 １０ 該バイパスは永久的に開放されている特許
   請求の範囲第８項記載のフイルターユニツト。 １１ 濾過装置であつて、 濾過すべき液体のための入口７３及び出口を有
   するハウジング７１，７４と、 該入口と該出口の間で流路を形成する手段を有
   し、該流路は少なくともここを通る液体のほとん
   どすべてを処理する目の粗いフイルター部材と、
   ５ミクロン以上の粒子を除去することのできる目
   の細かいフイルター部材とを前後に直列に有し、 該目の細かいフイルター部材は、流れ方向に段
   階的に増加するような圧縮を受けているロール状
   態の材料からなり、 該流路は、ここを通過する液体の一部分のため
   に該目の細かいフイルター部材の周囲にバイパス
   ７９を有し、 該バイパスは、該目の細かいフイルター部材よ
   りも小さい抵抗を有することを特徴とする濾過装
   置。 １２ 該ハウジング７１，７４は、 ねじ切りされた幹部の上に取り付けて、該出口
   を形成し、該入口を形成する少なくとも１つの入
   口通路を備えた、軸方向に位置した相補的にねじ
   切りされた孔を有する取付プレート部材７１と、 一端が閉じられ、他端が該取付プレート部材７
   １に取り付けられた本体部分７４と、 該本体部分が隣接する該閉じられた端部から該
   ねじ切りされた孔へ軸方向に伸びる管状体７０を
   有する 特許請求の範囲第１１項記載の装置。 １３ 該バイパスは管状体７０の中で１つ以上の
   軸方向に伸びる外部溝７９を有する特許請求の範
   囲第１２項記載の装置。 １４ 該目の粗いフイルター部材８３は該取付プ
   レート部材７１に隣接する管状体７０の周囲を同
   軸的に包み、 該目の細かいフイルター部材は該目の粗いフイ
   ルター部材と該閉鎖端部の間で管状体７０の周囲
   を同軸的に包んでいる 特許請求の範囲第１１項記載の装置。 １５ 該バイパス通路７９は該目の細かいフイル
   ター部材と該管状体７０の間を該目の細かいフイ
   ルター部材の長さに沿つて該本体部分の閉鎖端部
   に向かつて伸びている特許請求の範囲第１１項記
   載の装置。 １６ 該パイパスは永久的に開放されている特許
   請求の範囲第１１項記載の装置。