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JPH0433537A - スタータ - Google Patents

スタータ

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JPH0433537A
JPH0433537A JP2138222A JP13822290A JPH0433537A JP H0433537 A JPH0433537 A JP H0433537A JP 2138222 A JP2138222 A JP 2138222A JP 13822290 A JP13822290 A JP 13822290A JP H0433537 A JPH0433537 A JP H0433537A
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Japan
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bridge
magnetic
core
movable
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Hisaya Sasamoto
笹本 久弥
Kazuo Tawara
田原 和雄
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Hitachi Ltd
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Publication date
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Priority to US07/704,929 priority patent/US5118960A/en
Priority to DE4117681A priority patent/DE4117681A1/de
Priority to KR1019910008806A priority patent/KR100197027B1/ko
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    • F02NSTARTING OF COMBUSTION ENGINES; STARTING AIDS FOR SUCH ENGINES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F02N11/00Starting of engines by means of electric motors
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F7/00Magnets
    • H01F7/06Electromagnets; Actuators including electromagnets
    • H01F7/08Electromagnets; Actuators including electromagnets with armatures
    • H01F7/16Rectilinearly-movable armatures
    • H01F7/1607Armatures entering the winding
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
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    • F02N15/00Other power-operated starting apparatus; Component parts, details, or accessories, not provided for in, or of interest apart from groups F02N5/00 - F02N13/00
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    • F02N15/066Gearing between starting-engines and started engines; Engagement or disengagement thereof the gearing including disengaging toothed gears the toothed gears being moved by axial displacement the starter being of the coaxial type
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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
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  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
  • Reciprocating, Oscillating Or Vibrating Motors (AREA)
  • Electromagnets (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、始動のための回転トルクをエンジンに伝える
スタータに関する。
〔従来の技術〕
一般に、スタータはモータ部の回転をピニオン軸に支承
されたピニオンギアに伝えると共に、電磁式押出装置が
ピニオンギアを移動させるように構成されている。そし
て、ピニオンギアが移動すると、エンジンのリングギア
に噛み合い、モータ部の回転がエンジンに伝わるように
なっている。
従来のスタータは、モータ部とピニオン軸はほぼ同軸上
に設けられ、一方、電磁式押出装置はモータ部と並列的
に設けられていた。そして、電磁式押出装置は、シフト
レバ−を介して、ピニオンギアを移動させていた。
しかしながら、この種のスタータは、型状がすっきりと
せずに、エンジンルーム内の取付場所が限定され、エン
ジンルーム内での配置が大変であった。さらに、近年の
高密度実装の要求に合わなかった。
このために、電磁式押出装置を円筒状に構成し、ピニオ
ン軸の外周上に同軸的に配置する、いわゆる同軸型電磁
式押出装置スタータが考えられるに至った。なお、この
ようなスタータは、例えば特開昭61−85574号公
報に記載されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記のスタータは、電磁式押出装置の変位を、シフ1へ
レバーを介さずに、直接、ピニオンギアの変位とする。
そのために、例えば、シフ1〜レバーの中点を軸支して
、電磁式押出装置の変位に対するピニオンギアの変位を
調整することができない。
一般に、電磁式押出装置は、その中に、磁気回路を構成
し、可動鉄心を固定鉄心に吸引することによって、電磁
式押出装置の変位として取り出している。しかしながら
、上記のように、電磁式押出装置の変位に対するピニオ
ンギアの変位を調整できないと、可動鉄心の移動量を小
さくすることができず、磁気回路のもつ磁気抵抗部分を
大きくせざるを得ない。
そのために、電磁式押出装置の電磁コイル部の発生する
磁界を大きくすることが必要となり、電磁コイルが大型
化となり、スタータ全体が大型化するという問題があっ
た。
また、一般に、固定鉄心と可動鉄心にはたらく磁気吸引
力はその隙間の変化に対して2乗特性で変化し、可動鉄
心が吸引されて固定鉄心に近づ(につれて、磁気吸引力
は可及的に大きくなる。
方、電磁コイルに供給される電流を遮断したときに可動
鉄心が戻されるようにするために、可動鉄心は戻しバネ
に付勢される。ここで、戻しバネの付勢力は、可動鉄心
と固定鉄心との隙間の変化に対し比例的に変化する。
いわゆる同軸型電磁式押出装置を持つスタータでは、上
述したように可動鉄心の移動距離が大きくなると、これ
に応して、可動鉄心と固定鉄心の隙間が大きくなり、磁
気吸引力が戻しバネ力よりかなり大きくなる。そのため
に、電磁式押出装置の各機械的要素の機械的強度を強く
せざるを得なく、また、構成が複雑となり、スタータ自
体が大型化するという問題があった。
本発明の目的は、上述の問題に鑑みてなされ、電磁式押
出装置をピニオン軸の周囲に同軸的に配置しつつも、全
体の小型化が可能となるスタータを提供することにある
〔課題を解決するための手段〕
J−、記課題は、電磁コイルに通電がないときに、固定
鉄心磁極までの距離を、固定鉄心の磁極から可動鉄心ま
での距離よりも近く配置したブリッジを設け、さらに、
可動鉄心を通る磁束がブリッジを通過するように構成し
たことによって解決される。
さらに、上記課題は、可動鉄心が所定量移動したときに
、可動鉄心の形成する磁束の一部を分岐して前記固定鉄
心に通すブリッジを設けることによって解決される。
さらにまた、上記課題は、可動鉄心に連結されピニオン
ギアを移動する筒状部材を非磁性体とすることによって
も解決される。
〔作用〕
上記手段によると、可動鉄心を通る磁束の一部はブリッ
ジを通過して固定鉄心に到達するように磁気回路が構成
され、可動鉄心と固定鉄心の磁極の空隙の距離が短くな
り、磁気抵抗が小さくなる。
そのために、電磁コイルが発生する磁界を有効に用いる
ことができ、電磁コイルの巻回数を少なくでき、スター
タ全体を小型にすることができる。
さらに、上記手段によると、可動鉄心が所定量移動した
ときに、ブリッジが可動鉄心を通る磁束を分岐して固定
鉄心に供給する。
このように作用するので、可動鉄心と固定鉄心との隙間
が所定より小さくなったときに、可動鉄心と固定鉄心と
の間にはたらく磁気吸引力が小さくなる。そのために、
電磁式押出装置の機械的強度を低く抑えることができ、
各機械的要素の機械的強度が小さくてすむので、スター
タ全体を小型にすることができる。
さらにまた、上記手段によると、可動鉄心に連結された
ピニオンギアを移動する筒状部材が非磁性なので、可動
鉄心及び固定鉄心を通る磁束が、筒状部材等に漏洩する
ことがなく、電磁コイルが発生する磁界を有効に用いる
ことができる。そのために、電磁コイルの巻回数を少な
くでき、スタータ全体が小型にすることができる。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を図面を用いて説明する。第1
図は密閉型のスタータを示している。磁性体にて構成さ
れたモータ側ハウジング1の前端には、非磁性体にて構
成された電磁コイル側ハウジング2が結合している。さ
らに、電磁コイル側ハウジング2の前端には非磁性体に
て構成されたピニオンギアケース3が結合している。
モータ側ハウジング1の内周面に永久磁石の界磁極4を
、例えば4個、等間隔で固定する。さらに、永久磁石の
界磁極4に対向してアーマチュア5を、モータ側ハウジ
ング1の内部に収納する。
さらにアーマチュア5の一部にコミユニチータロを構成
する。
また、ブラシ7を保持具8を介してモータ側ハウジング
1の内側に固定する。ブラシ7はコミユニチータロに適
度な付勢力をもって接触し、ブラシ7を介し、さらにコ
ミユニチータロを介してアーマチュア5のアーマチュア
コイルに電流を供給する。
アーマチュア5の前端にピニオン軸9が結合する。アー
マチュア5とピニオン軸9は一体的に結合し、その前端
は、ピニオンギアケース3に設けた軸受10を介し、さ
らに、その後端は、アーマチュアの後方に設けられた軸
受(図示せず)を介して、回転自在に支承する。
ピニオン軸9の一部分にヘリカルスプライン11を設け
る。また、ピニオン軸9の外周側には、非磁性体にて構
成された筒状部材12を配置する。
筒状部材12の内周面にはへりカルスプラインが設けら
れ、ピニオン軸9に設けたヘリカルスプライン]1を介
して、ピニオン軸9と筒状部材12が摺動可能に、かつ
、ピニオン軸9の回転が筒状部材12に伝達されるよう
になっている。
筒状部材12の前端には一方面クラッチ13を設ける。
さらに、その前端にピニオンギア14を配置する。一方
向クラッチ13は筒状部材12の回転をピニオンギア1
4に伝達するものであるが、これと共に、ピニオンギア
]4に逆負荷が生したときに筒状部月12とピニオンギ
ア14の接続を切り離す作用をなす。
電磁コイル側ハウジング2の内周側に電磁式押出機構1
5を配置する。電磁式押出機構]5は、固定鉄心16.
可動鉄心17.電磁コイル18がら構成する。固定鉄心
16は筒状をなし、軸方向の断面形状をコの字として、
さらに、コの字の底面を電磁コイル側ハウジング2の内
面に接触させたまま軸を中心として回転した如くの形状
をなす。
固定鉄心16の内部に円筒形状の電磁コイル18を収納
する。また、固定鉄心]6の前端部の軸中心方向の延長
部は、後端部の軸中心方向の延長部よりも長くなってい
る。さらに、この長くなった部分の可動鉄心17と対向
する部分は、磁極]9を構成する。固定鉄心15の開口
部の一部は、軸方向に移動可能な円筒形状の可動鉄心1
7によって占められる。これにより、電磁コイル]8が
磁界を発生すると、固定鉄心16と可動鉄心17は隙間
(空気)を介して磁気回路を形成する。したがって、磁
界が発生すると、可動鉄心17と固定鉄心16の磁極1
9は相互に吸引する。
可動鉄心17は止め具20を介してピニオン軸9に連結
され、可動鉄心の移動量はそのままピニオン軸9の移動
量となる。
可動鉄心17の内周方向に可動鉄心17と近接して、円
筒形状のブリッジ21を配置する。ブリッジ21は可動
鉄心]7とほぼ平行となるように配置され、かつ、ブリ
ッジ21から磁極19までの距離が可動鉄心17の先端
部から磁極19までの距離よりも近くなるように配置さ
れる。ブリッジ21の後端部は折りまげられ、筒状部材
12に連結する。したがって、ブリッジ2〕は筒状部1
2及び可動鉄心17と移動量を同じくして変位する。ま
た、このブリッジ21の折りまげ部とピニオンギアケー
ス3の後端に設けられた側板23の間に戻しバネ22を
配置し、ピニオン軸9を後端方向に付勢する。
固定鉄心16の後方にスイッチ24を配置する。
スイッチ24は固定接点25及び可動接点27から構成
される。固定接点25は電磁コイル側ハウジング2に固
定される。さらに、固定接点25には貫通軸29が結合
されている。可動接点27は、押しバネ26により付勢
され、かつ、一端を筒状部材12に固定された押え具2
8により押圧される点貫通軸29に沿って摺動可能に保
持される。
可動接点27と固定接点25とが接触すると、コンミテ
ータ6及びブラシ7を経て、電流がアーマチュア5のア
ーマチュアコイルに供給される。
また、押しバネ26は、図示しないエンジン始動スイッ
チをオフした時に、可動接点27と固定接点25とをバ
ネ力によって切り離すためのもので、両接点と絶縁して
設けられる。また、貫通軸29は、可動接点27を円滑
に移動できるように設けられ、また、さらに、可動鉄心
17に連結される押え具28にも同様に貫通している。
また、押え具28側の孔と該貫通軸29とのはめ合いに
よって、筒状部材12が回転しても、可動鉄心17が回
転しないように、回り止めの作用をしている。
また、スイッチ24に設けた貫通軸29と、筒状部材1
2に設けた押え具28との間で筒状部材]2の回り止め
機構を構成している。このため、可動鉄心17にキー溝
を設(づて回り止めを構成するものに比べて、可動鉄心
17の全体を磁路として有効活用でき、スタータの小形
化に役立つ。
次に、この実施例の動作を説明する。
図示していないエンジン始動スイッチがオンされると電
磁式押出機構15に電流が供給される。
これに伴い電磁コイル18内に電流が流れ、電磁コイル
18は磁界を発生する。この磁界を受けて、固定鉄心]
6及び可動鉄心17に磁束が生し、磁気回路が形成され
る。
図示していないエンジン始動スイッチがオンされていな
い状態では、ピニオン軸9は押しバネ22にって後端方
向に付勢され、固定鉄心16及び可動鉄心17の磁極1
9の間は所定の隙間が生じている。固定鉄心〕6及び可
動鉄心〕7に磁気回路が形成されると、固定鉄心16と
可動鉄心17の間に吸引力が生じ、戻しバネ22の弾性
力に抗して、可動鉄心17は先端方向に移動する(第1
図において右方向)。
可動鉄心17の移動力は止め具20を介して筒状部月1
2に伝達され、可動鉄心17の移動に伴って筒状部材1
2が移動し、さらには、ピニオンギア14が移動する。
筒状部月12に内側にはヘリカルスプライン11を設け
ているので、これによって、筒状部材]2はゆるやかに
回転しながら移動する。なお、このように構成すること
によって、ピニオンギア14がゆるやかに回転しながら
エンジンのリングギア29に当接するので、ピニオンギ
ア14がリングギア29に噛み込みやすくなる。さらに
筒状部材12が前端方向に移動すると、ピニオンギア1
4の側面とエンジンのクランク軸に直結しているリング
ギア29の側面が接触し、その後、ピニオンギア14は
リングギア29に噛み込む。
方、可動鉄心17の移動は押え具28を介して、スイッ
チ24の可動接点26にも伝達され、可動鉄心17の移
動に伴って可動接点26も移動する。ピニオンギア14
がリングギア29に噛み込む位置にまで移動すると、可
動接点26は固定接点25に接触して電気的に短絡する
ように構成する。この短絡により、ブラシ7及びコミユ
ニチータロを介してアーマチュア5のアーマチュアコイ
ルに電流が供給される。アーマチュア5のアーマチュア
コイルに電流が流れると、界磁極4の発生する磁束との
間に力が生し、アーマチュア5に回転トルクが発生する
アーマチュア5の回転力は、ピニオン軸9.筒状部月1
2に及び一方向クラッチ]−3を介してピニオンギア1
4に伝えられる。これによって、ピニオンギア14はリ
ングギア29を回転させ、漸く後にエンジンが始動する
ことになる。
エンジンの始動か完了すると、図示していないエンジン
始動スイッチがオフされ、さらに、電磁式押出機構15
に供給されていた電流が遮断され、電磁コイル18は磁
界を発生しなくなる。これによって、可動鉄心17と固
定鉄心16との間にはたらいていた吸引力はなくなり、
筒状部材12は戻しバネ22の付勢力によって後端方向
に移動される(第1図左方向)。これに伴って、ピニオ
ンギア14はリングギア29に噛み込んだ状態から]6 解かれる。
また、これと同しくして、アーマチュア5のアーマチュ
アコイルに供給されていた電流も遮断され、アーマチュ
ア5の回転が停止する。
欣に、電磁式押出機構15の詳細について説明する。
電磁コイル18に電流が供給され、電磁コイル18が磁
界を発生すると、これに応じて固定鉄心16及び可動鉄
心]7の中に磁束が通り、固定鉄心]6の磁極19と可
動鉄心17との間に形成する隙間を介して磁気回路を形
成する。
ところで、第2図(a)に示すように、筒状部材]2か
磁性体で構成されていると、電磁コイル]−8の発生し
た磁界によって筒状部材]2の中にも磁束が通ることに
なる。したがって、電磁コイル18の発生した磁力線は
、固定鉄心16と可動鉄心17以外へ、漏洩したことに
なり、固定鉄心16と可動鉄心17を通る磁力線が減少
することとなる。すなわち、電磁コイル18に電流が流
れたときの、固定鉄心16ど可動鉄心17の間の電磁吸
引力が低下する。
このために、設計的に必要な電磁吸引力を得るためには
、電磁コイル18の巻回数を増加させて、電磁コイル1
8の発生する磁界を強くさせなりればならない。しかし
ながら、必然的に、電磁コイル18が大型となり、電磁
押出機構15が大型かつ大重量となり、これに加えて消
費電力も大きくなってしまう。
また、−船釣に、スタータは、取付自由度の点から視る
と、スタータの径は一様である方が望ましい。したがっ
て、電磁式押出機構15を収容している電磁コイル側ハ
ウジング2の外径とモータ側ハウジング1の外径はほぼ
同しにする必要が生じ、電磁コイル]−8の巻数を増や
すためには、スタータの軸方向長さが長くなってしまう
これに対し、第2図(b)に示すように、筒状部材12
を非磁性体材料により構成すると、電磁コイル18の発
生する磁界による磁力線が、筒状部材12を通りにくく
なる。また、同様に、筒状部材2の内側に配置されてい
るピニオン軸9にも磁力線が通りにくくなる。このため
に、固定鉄心16及び可動鉄心17を通る磁束が減少す
ることなく、電磁コイル18の発生する磁界を有効に用
いることができる。
すなわち、電磁コイル18を大型にすることなく、所望
の固定鉄心16と可動鉄心17の磁気吸引力を得ること
が可能となる。
一般に、固定鉄心16と可動鉄心17の間の吸引力は、
固定鉄心16と可動鉄心17との隙間の距離の2乗に反
比例して小さくなる。エンジン始動スイッチかオンの状
態になると、戻しバネ22の付勢力に抗して、可動鉄心
17は移動する。設計」二から戻しバネの弾性力は決ま
るので、固定鉄心]6と可動鉄心17の距離が大きくな
ると、電磁コイル18の巻回数も増やす必要がある。し
かも、この距離に応して、可及的に増やす必要がある。
本実施例では、第2図(C)に示すように、可動鉄心1
7の内側と、近接し、わずかな隙間を介して、はぼ可動
鉄心17と平行にブリッジ21を設けた。
さらに、このブリッジ21の先端と固定鉄心16の磁極
19までの距離を、可動鉄心17から磁極19までの距
離よりも近くなるようにする。
このために、可動鉄心]−7を通る磁束は、そのまま固
定鉄心16を通るものの他に、ブリッジ21を介して固
定鉄心16を通るものが現われるようになる。そのため
に、可動鉄心17と固定鉄心]6の磁極 19の間にはたらく電磁吸引力の他に、ブリッジ2]と
磁極19にはたらく電磁吸引力が現われる。。
しかも、ブリッジ21と磁極19の距離は可動鉄心17
と磁極19の距離よりも小さいので、ブリッジ21と磁
極19の間の磁気吸引力は充分大きいものとなる。
このように、ブリッジ21を設けることにより、電磁押
出機構15の発生する力が増大するので、電磁コイル1
−8の発生する磁界を小さくして、電磁コイル18の巻
回数を減らせる。
次に、戻しバネ22について触れながら、電磁式押出機
構15の説明をする。前述したように、固定鉄心16と
可動鉄心17の間の磁気吸引力は、はぼ固定鉄心16と
可動鉄心]7の隙間の距離の2乗に反比例して小さくな
る。この磁気吸引力は第3図(b)のようになる。なお
第3図において、縦軸が磁気吸引力を示し、横軸は固定
鉄心16と可動鉄心17の長さが、最小から最大まで変
化することを示している。一方、第3図(a)に示すよ
うに、戻しバネ22の付勢力は、固定鉄心16と可動鉄
心17の隙間の長さが大きくなるにつれて、はぼ直線的
に減少する。
電磁式押出機構15が正常にピニオン軸9を前端方向に
押し出してピニオン14をリングギア29に噛みあわせ
るようにするためには、電磁押出式押出機構15の電磁
コイル16に電流が流れたときに、固定鉄心16と可動
鉄心17の間の電磁吸引力が戻しバネ21の反力よりも
大きい必要がある。
第3図(b)の特性を示すような電磁式押出機構では、
空隙長が大きい状態から小さい状態に変化したときに、
戻しバネ21の圧力が比例的に大きくなるのに対して、
磁気吸引力が可及的に大きくなる。そのために、第3図
の(b)及び(a)の示す線を比較すれば分かるように
、空隙長が太きいとき(ピニオンギア]−4がリングギ
ア29に噛み合っていないとき)に磁気吸引力が戻しバ
ネの反力よりも大きくなるように設定すると、空隙長か
小さいとき(ピニオンギア]4がリングギア29に噛み
合っているとき)に磁気吸引力が戻しバネの反力より余
りに大きくなりすぎてしまう。
この結果として、固定鉄心]6と可動鉄心17の隙間の
長さが充分に小さくなったときに、不必要な機械荷重が
電磁式押出機構15にかかる。このために、例えば、戻
しバネを押えるため機構の強度を大きくするなど、電磁
式押出機構15の各機械要素を機械的損傷に対し強く設
定しなければならない。
これに対して、本実施では、第3図(c)に示すように
、固定鉄心16と可動鉄心]7の隙間の長さが小さくな
るのに対して、これと比例的に増加する電磁吸引力が得
られる。また、このことを詳述する。第2図(c)に示
すように、可動鉄心17とかつわずかな隙間を介してほ
ぼ平行にブリッジ21を設けている。このブリッジ21
は、筒状部材12に連結され、筒状部材]−2と共に移
動する。
電磁コイル18に電流が流れると、固定鉄心16と可動
鉄心17の間に磁気吸引力がはたらき、固定鉄心]6と
可動鉄心17の距離が小さくなる。
また、距離が小さくなるにつれて、磁気吸引力も大きく
なっていく。しかしなから、固定鉄心16と可動鉄心1
7との距離が所定以下になると、ブリッジ21の一部が
磁極19の側面に重なるようになる。このために、それ
までは固定鉄心16゜可動鉄心17を軸方向に吸引する
ようにはたらいていた磁束の一部が、ブリッジ21を介
して分路され、固定鉄心16の内径側の側面を通るよう
になり、磁気吸引力が低下する。
固定鉄心16と可動鉄心17を軸方向に吸引するように
はたらいていた磁束は、ブリッジ21ど2:(− 固定鉄心]6の重なり合う部分が大きくなるほど、ブリ
ッジを介して多く分路されていく。そして、これによる
磁気吸引力の低下分も大きくなっていく。そのために、
固定鉄心16と可動鉄心17の隙間の長さが小さくなっ
ても可及的に磁気吸引力が大きくならす、隙間の長さが
小さくなるにつれて比例的に大きくなるような特性を得
ることができる。
ブリッジ21を設けることによって、空隙長が小さい範
囲での磁気吸引力が、戻しバネの反力に比較して、大き
く出過ぎることがない。そして、同図(c)に示すよう
に、吸引力特性は、全空隙長の範囲に渡って、戻しバネ
の反力特性に合致した傾向となり、空隙長の小さい範囲
で必要基」二の吸引力で、可動鉄心17を引き付けるこ
とが無くなるので、機械的過負荷も少なく、長寿命化に
も有効である。
次に、ブリッジ2]の厚みについて説明する。
一般に、ブリッジ21を通る磁束の」―限はブリッジを
通る磁束の厚みによって決まる。すなわち。
大きな磁界があったとしても、ブリッジがその厚みに応
して磁気飽和し、ある一定までの磁束しか通らない。
前述のように、固定鉄心16と可動鉄心17の隙間が大
きいときは、ブリッジ21を通る磁束か大きければ固定
鉄心16と可動鉄心17の間の磁気吸引力が大きくなる
ので、ブリッジの厚みを大きくした方が望ましい。逆に
、固定鉄心16と可動鉄心17の隙間が小さいときは、
あまりに、ブリッジ21を通る磁束が大きいと、固定鉄
心16と可動鉄心17の間の吸気吸引にかかる磁束が小
さくなりすぎる。
第4図(a)に示すように、ブリッジ21の厚みが大き
くなるにしたがって、固定鉄心16と可動鉄心17の隙
間が小さいときの磁気吸引力は小さくなっていく。ブリ
ッジ21の厚みが2nI11以」−になったときは、磁
気吸引力が小さくなりすきで、実用」二、不利となる。
また、第4図(b)に示すように、ブリッジ21の厚み
が小さくなるにしたがって、固定鉄心16と可動鉄心1
7の隙間が太きいときの磁気吸引力に小さくなっていく
。ブリッジ21の厚みが1■以下となったときに、やは
り、磁気吸引力が小さくなりすぎ、実用上、不利となる
このように、実用ト使用できるのはブリッジ21の厚み
が1mmから2mの範囲に限られる。なお望ましくは、
ブリッジ21の厚みが1.5nnのときである。
次に、ブリッジ21の突き出し長さについて説明する。
第5図の横軸は以下の(1)式に示す突き出し率を示し
ている。
なお、ブリッジの突き出し長さをさらに正確に定義する
と、ブリッジ21が可動鉄心17と重なっている部分か
らブリッジ21の先端までの距離である。さらに、可動
鉄心17から固定鉄心16までの距離は、磁束が通過す
る方向における距離を示している。また、第5図の、縦
軸は、エンジン始動スイッチがオンされて電磁コイル1
8に電流が流れ始めたときの固定鉄心16ど可動鉄心]
−7との間にはたらく磁気吸引力を示している。
なお、ここでは、突き出し率が零の状態(ブリッジ2〕
がない場合)の磁気吸引力を1としている。
第6図をみろと、始めは、ブリッジ21の突き出し率が
零から増加していくと、これに伴って、磁気吸引力も増
加していく。すなわち、少しでも、ブリッジ21の突き
出しがあれば、磁気吸引力の増加に効果がある。さらに
ブリッジ21の突き出し率が大きくなり、ブリッジ2]
の突き出し串が1となったときに最大となる(ブリッジ
21がほぼ固定鉄心16にまで達したとき)。さらに、
ブリッジ21の突き出し率が大きくなり(ブリッジ2]
と固定鉄心16の重なる部分が大きくなっていく)、ブ
リッジ2]の突き出し率が1.5 になると、磁気吸引
力はブリッジ21の突き出し率が零の場合と等しくなる
。なお、ブリッジ21の突き出し率がさらに大きくなる
と、磁気吸引力はますます小さくなっていく。
このことから、ブリッジ21の突き出し長さを固定磁性
16と可動磁極17の隙間の約1.5倍以下に抑えるの
が望ましいことがわかる。
第6図は、本発明の第2の実施例を示すもので、わかり
やすくするために、電磁押出機構15のみを抜き出して
示している。図中第1図と同一記号は第1図と同一部材
又は、同様の動作を有する構成であるので説明は省略す
る。本実施例で、第1図と異なるのは、ブリッジ2]を
可動鉄心17と一体に構成した点にある。もちろん、可
動鉄心17が右方向に移動した際、ブリッジ21の先端
が、磁極19に接触しないよう径方向に若干の距離を設
けて構成されることは言うまでもない。この実施例では
、ブリッジ21は、可動鉄心17と同時に成形できるか
ら、ブリッジ21を筒状部材12に取り付ける特別の工
程を省略できる。
第7図は、本発明の第3の実施例を示す。同様に、電磁
押出機構]−5のみを抜き出して示しているが、他の構
成は第1図と同様である。図中他の図面と同一記号は、
同一部材又は同様の動作を有する構成であるので説明は
省略する。本実施例で、第1図と異なるのは、ブリッジ
21を磁極19側の先端に配設した点にある。もちろん
可動鉄心10が吸引力の作用によって、磁極19に近づ
いても、ブリッジ21と接触しないように若干の挟間を
設けであるのは言うまでもない。この実施例では、ブリ
ッジ21を、筒状部材12に取り付ける特別な手段を省
略できるだけでなく、可動部分でなく、固定した静止部
分である磁極19側に取り付ければ良いので、取り付は
法が簡単になるばかりでなく、機械的強度など信頼性の
向1−に役立つ。なお、ブリッジ21は固定磁極19を
作成する際、これと一体に形成しても良い。
第8図は、本発明の第4の実施例を示したもので、電磁
押出機構15のみを抜き出して示すが、他の構成は第1
図と同様であり、また図中、他の図面と同一記号は、同
一部材あるいは同様の動作を有する構成部材であるので
説明は省略する。
本実施例で、第1図と異なるのは、ブリッジ21を可動
鉄心17の先端に設けたばかりでなく、さらにブリッジ
17を透磁率の異なる二つの物質21a、21bで構成
した点にある。すなわちこの場合、可動鉄心17に近い
方の部分2 ]、 bは低透磁率材(非磁性材2合成樹
脂など)で構成し、磁極19に近い方の部分21aは高
透磁率材(鉄なと、可動鉄心17と同様部材)で構成す
る。なお、低透磁率材21aの空隙への突き出し長さは
、可動鉄心17の先端より少しでも空隙35側に出てい
れば良く、また高透磁率材21aで構成されるブリッジ
部先端は、磁極19と軸方向に重なる部分を有するよう
に構成する。さらにブリッジ部全体は、可動鉄心17が
吸引力によって磁極1つ側に十分近接した点においても
、磁極19より径方向に若干の隙間を有するようにある
段差を持って可動鉄心17に固定されることは言うまで
もない。この実施例では、可動鉄心17が吸引力によっ
て磁極19側に順次近づいても、可動鉄心17の先端と
、高透磁率材21aとの間隔は常に一定であり、磁極1
9と、高透磁率材21aとの重なり部分が増加するのみ
である。このため、本実施例においては、第1図の場合
のように空隙35がノ」1さくなる点における吸引力の
低下が防止できる。
なお、ブリッジ21は、可動鉄心17の先端に配するば
かりでなく、第1図のように、筒状部制]2に固定する
構成にしても良い。
第9図は、本発明の第5の実施例を示すもので、リダク
ション機構を備えたスタータを示している。
また、図中第1図と同一のものは同一記号を付している
。ます、モータ側ハウジング1と電磁コイル側ハウシン
グ2との間にクラッチ側ハウジング40を設け、クラッ
チ側ハウジング4oの中に遊星減速機構部49及び一方
向クラッチ5oを収納する。
アーマチュア5のアーマチュア軸51の前端にアーマチ
ュアギア52を設ける。アーマチュア軸51は、軸受5
3を介して、センターブラケット54に支承される。遊
星ギア55はその内側でアーマチュアキア52に噛み合
い、また、その外側でインターナルギア56に噛みあっ
ている。遊星ギア55の軸中心部にスプロケット57を
設ける。
スプロケット57の一端は、クラッチアウター58が固
着され、アーマチュアギア52により受ける遊星ギア5
5の回転力は、スプロヶッ1〜57を介して、クラッチ
アウター58に伝えられる。
ピニオン軸9の後端に設けられたクラッチインナー59
は、ボールベアリング6oを介して、センターブラケッ
ト61に支承されている。また、クラッチアウター58
とクラッチインナー59の間にはアウターメタル62が
圧入され、クラッチアウター58及びクラッチインター
59を互いに支持する。そして、クラッチアウター58
の回転力は、ローラ63を介し、クラッチインター59
に伝えられ、ピニオン軸9を回転せしめる。
この実施例では、一方向クラッチ5oを遊星減速機構部
49と一体として、アーマチュア5と、電磁式押出機構
15の間に配したので、部品点数の減少に役立つ。しか
も、一方向クラッチ5oと、クラッチ側ハウジング4o
の間の空間に、スイッチ24を設けたので、モータ、遊
星減速ギア、接点機構、@磁式押出機構、一方向クラッ
チ、ピニオンギアと順次軸方向に並べたものより、軸方
向に短くなり小形化に役立つ。
また、ブリッジ21を電磁コイル18の外側に設けたの
で、スタータの内側に多くある磁性体部材から遠ざける
ことができ(電磁コイル側ハウジング2は非磁性体で構
成されている)、漏洩磁束を少なくすることができる。
そのために、ブリッジを薄くして、空間を効率的に利用
できる。
第10図は、本発明の第6の実施例を示すもので、止め
キー65によって戻しバネ22の付勢力を支承する。こ
のように構成することによって、ブリッジ21に戻しバ
ネ22の付勢力がかからす、ブリッジ21が変形するこ
とがない。
第11図は、本発明の第7の実施例を示すもので、また
、図中第1図と同一のものは同一記号を付している。ま
た、スイッチ24が省略しである。
この実施例は、電磁式押出機構15の構成に特徴があり
、この部を主として説明する。なお、他の部分について
は、概ね、第1の実施例と同様である。
磁気分路を構成する磁性体よりなるブリッジ21は、可
動鉄心17の先端付近で、電磁コイル側ハウジング2の
内周壁に固着されて成る。さらに、ブリッジ21は、一
端を可動鉄心17と重なるように、又他端は後述するよ
うに少なくとも、固定鉄心16の磁極19の先端までの
長さの範囲で設定する。
また、可動鉄心17は、押え板20.スナップリング6
5によってピニオン軸9に沿って円滑に動けるように筒
状部材12に固着されている。さらに、電磁コイル側ハ
ウジング2は、非磁性材で構成する。また、可動鉄心1
7は、前述の電磁コイル側ハウジング2に対して摺動自
在に内嵌している。
このように構成した電磁押出機構15において電磁コイ
ル18に通電すると、固定鉄心16.固定磁極19、空
隙10a、可動鉄心17を通る磁路が形成され、上記の
固定鉄心16と可動鉄心17を空隙を縮少せしめる方向
(図では右方向)に、磁気吸引力を受ける。なお、この
時、可動鉄心]7の先端外周近辺に磁性体よりなるブリ
ッジ21が配せられているので、電磁コイル18によっ
て生じた磁束の一部は、磁束の通り易いこのブリッジ2
】を通って磁極19に流れ込むようになる。このことは
、言い換えれば、磁束の通り易くなった分だけ、固定鉄
心]6と可動鉄心17の空隙の長さが短くなったと等価
であり、このため、ブリッジ21の無い場合に比べて吸
引力を増大することができる。この時、可動鉄心17が
吸引力により、順次磁極]9に近づいても、ブリッジ2
1と固定鉄心]6の磁極19の距離関係は、不変で、も
し、ブリッジ21の端部を固定鉄心16の磁極19の端
部近辺に構成すれば、後述するように、可動鉄心17の
移動にかかわらず常にブリッジ併用式の磁気吸引力が最
大の点で動作させることができる。従って、所要の電磁
吸引力を発生せしめるために必要な構成部材は従来装置
よりも小形、軽量で済み、電力消費量も少なくて済む。
第12図に、エンジン始動スイッチがオンされて電磁コ
イル18に電流が流れ始めたときの、固定鉄心」6と可
動鉄心17との間にはたらく磁気吸引力とブリッジ突き
出し率との関係を示す。第12図に示すように、第1図
に示す実施例とほぼ同様の結果を得る。
第13図は、本発明の第8の実施例を示すもので、第1
1図と同一記号は、同一部材又は同様の動作を有する構
成であるので説明は省略する。本実施例で、第11図と
異なるのは、ブリッジ21を可動鉄心17と一体に、可
動鉄心17の外周側先端に設けた点にある。この実施例
では、可動鉄心17の移動と共にブリッジ21も移動す
るために、ギャップ長さが短くなって来ると、ブリッジ
2]の先端が固定鉄心16の磁極]9と重なる為、吸引
力が低下する。従来のスタータに用いられる電磁式押出
機構のもつ吸引力特性は、隙間が小さい部分で少々オー
バースペック気味に発生しているため、隙間の長さが大
きい部分での吸引力特性を増加させることによって、十
分小型化は達成される。この実施例では、第11図に比
較して、ブリッジの構成が簡単となり、ハウジング2の
加工も不要となる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、スタータ全体を
小型化できるという効果を得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るスタータの第1の実施例を示す図
、第2図は電磁式押出機構の磁束を示す図、第3図は電
磁式押出機構の特性説明図、第4図は第1の実施例の磁
気吸引力とブリッジの厚みの関係を示す図、第5図は第
1の実施例の磁気吸引力とブリッジの突き出し率の関係
を示す図、第6図は第2の実施例を示す図、第7図は第
3の実施例を示す図、第8図は第4の実施例を示す図、
第9図は第5の実施例を示す図、第10図は第6の実施
例を示す図、第11図は第7の実施例を示す図、第12
図は第7の実施例の磁気吸引力とブリッジの突き出し率
との関係を示す図、第13図は第8の実施例を示す図で
ある。 9・ピニオン軸、12・・・筒状部材、14・・・ピニ
オンギア、]6 固定鉄心、17・・・可動鉄心、18
電磁コイル、 21・・ブリッジ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、モータの回転をピニオン軸を介してピニオンギヤに
    伝達するものにおいて、前記ピニオン軸の外周に設けら
    れ、電流の供給を受けて磁界を発生する電磁コイルと、
    前記ピニオン軸の外周に設けられ前記電磁コイルの発生
    する磁界を受けて磁束を形成し、さらに、その一部に磁
    極を有する固定鉄心と、前記固定鉄心の形成する磁束に
    より吸引されて移動して前記ピニオンギアをエンジンの
    リングギア側に移動させる可動鉄心と、前記電磁コイル
    に通電がないときに前記固定鉄心の磁極までの距離を、
    前記固定鉄心の磁極から前記可動鉄心までの距離より近
    く配置したブリッジを設け、かつ、前記可動鉄心を通る
    磁束が前記ブリッジを通過するように構成したことを特
    徴とするスタータ。 2、モータの回転をピニオン軸を介してピニオンギアに
    伝達するものにおいて、前記ピニオン軸の外周に設けら
    れ、電流の供給を受けて磁界を発生する電磁コイルと、
    前記ピニオン軸の外周に設けられ、前記電磁コイルの発
    生する磁界を受けて磁束を形成し、その一部に磁性を有
    する固定鉄心と、前記固定鉄心の形成する磁束により吸
    引されて移動し前記ピニオンギアをエンジンのリングギ
    ア側に移動させる可動鉄心と、前記可動鉄心が所定量移
    動したときに、前記可動鉄心の形成する磁束の一部を分
    岐して前記固定鉄心に通すブリッジを備えたことを特徴
    とするスタータ。 3、モータの回転をピニオン軸を介してピニオンギアに
    伝達するものにおいて、前記ピニオンシャフトの外周に
    設けられ、電流の供給を受けて磁界を発生する電磁コイ
    ルと、前記ピニオン軸の外周に設けられ前記電磁コイル
    の発生する磁界を受けて磁束を形成し、その一部に磁極
    を有する固定鉄心と、前記固定鉄心の形成する磁束によ
    り吸引されて移動し前記ピニオンギアをエンジンのリン
    グギア側に移動させる可動鉄心と、前記可動鉄心に連結
    され前記ピニオンギアを移動させる非磁性体の筒状部材
    を備えたことを特徴とするスタータ。 4、ピニオンギアと、前記ピニオンギアを回転せしめる
    ピニオン軸と、前記ピニオンギアのスラスト方向駆動用
    の電磁押出装置とを同心状に配設したものにおいて、前
    記電磁押出装置の磁気回路に設けられる空隙の近傍に、
    磁性体より成る磁気分路を配設したことを特徴とするス
    タータ。 5、請求項1において、前記ブリッジを前記電磁コイル
    の外側に設けたことを特徴とするスタータ。 6、請求項1において、前記ブリッジを前記電磁コイル
    の内側に設けたことを特徴とするスタータ。 7、請求項1において、前記ブリッジの厚さを1m以上
    2mm以下とすることを特徴とするスタータ。 8、請求項1において、前記ブリッジの厚さを約1.5
    mmとすることを特徴とするスタータ。 9、請求項1において、前記ブリッジの先端が前記固定
    鉄心と可動鉄心の間となるように構成したことを特徴と
    するスタータ。 10、請求項1において、前記ブリッジが透磁率の異な
    つた領域をもつように構成されることを特徴とするスタ
    ータ。 11、請求項1において、前記ブリッジが円筒状である
    ことを特徴とするスタータ。 12、請求項1において、前記ブリッジは磁性体である
    ことを特徴するスタータ。 13、請求項1において、前記モータの回転を、減速機
    構を介して減速してから、前記ピニオンに伝えるように
    構成したことを特徴とするスタータ。
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