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JPH04287699A - キサンチンおよび低級アルキル置換キサンチン誘導体でdnaを標識するための方法および化合物ならびにその場で染色体を検出するための試薬 - Google Patents

キサンチンおよび低級アルキル置換キサンチン誘導体でdnaを標識するための方法および化合物ならびにその場で染色体を検出するための試薬

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Publication number
JPH04287699A
JPH04287699A JP3293252A JP29325291A JPH04287699A JP H04287699 A JPH04287699 A JP H04287699A JP 3293252 A JP3293252 A JP 3293252A JP 29325291 A JP29325291 A JP 29325291A JP H04287699 A JPH04287699 A JP H04287699A
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JP
Japan
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chromosome
dna
reagent
xanthine
detected
Prior art date
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Pending
Application number
JP3293252A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenneth A Cruickshank
ケネス・アレキサンダー・クリュックシャンク
Douglas J Taron
ダグラス・ジェームズ・タロン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
BP Corp North America Inc
Original Assignee
BP Corp North America Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by BP Corp North America Inc filed Critical BP Corp North America Inc
Publication of JPH04287699A publication Critical patent/JPH04287699A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07HSUGARS; DERIVATIVES THEREOF; NUCLEOSIDES; NUCLEOTIDES; NUCLEIC ACIDS
    • C07H21/00Compounds containing two or more mononucleotide units having separate phosphate or polyphosphate groups linked by saccharide radicals of nucleoside groups, e.g. nucleic acids
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12QMEASURING OR TESTING PROCESSES INVOLVING ENZYMES, NUCLEIC ACIDS OR MICROORGANISMS; COMPOSITIONS OR TEST PAPERS THEREFOR; PROCESSES OF PREPARING SUCH COMPOSITIONS; CONDITION-RESPONSIVE CONTROL IN MICROBIOLOGICAL OR ENZYMOLOGICAL PROCESSES
    • C12Q1/00Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions
    • C12Q1/68Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions involving nucleic acids
    • C12Q1/6813Hybridisation assays
    • C12Q1/6816Hybridisation assays characterised by the detection means
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12QMEASURING OR TESTING PROCESSES INVOLVING ENZYMES, NUCLEIC ACIDS OR MICROORGANISMS; COMPOSITIONS OR TEST PAPERS THEREFOR; PROCESSES OF PREPARING SUCH COMPOSITIONS; CONDITION-RESPONSIVE CONTROL IN MICROBIOLOGICAL OR ENZYMOLOGICAL PROCESSES
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    • C12Q1/6841In situ hybridisation

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  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はDNAを標識するための
方法と化合物に関する。本発明は異なった染色体特異的
なプローブの多様性のハイブリダイゼーションによる、
染色体または染色体の領域の検出または同定にも関する
。特に本発明はこれらの染色体特異的なプローブの本来
の染色体の構造が本質的に損われないように、そして異
なる染色体間、同じ染色体の異なる部分間または染色体
と他の細胞の構造物間の物理的な関係を保存するように
調製された粉砕された細胞からの染色体へのインシチュ
ハイブリダイゼーションに関する。
【0002】
【従来の技術】インシチュハイブリダイゼーションの技
術は当該技術分野ではよく知られており、染色体または
染色体の領域を検出するために種々の応用例がある。こ
れらの応用例は以下のものに限定されるわけではないが
、出生前の診断、遺伝子地図作製、体細胞ハイブリダイ
ゼーションと悪性腫傷のそして他の疾病の特異的な染色
体遺伝子マーカーの検出を含む。ハイブリダイゼーショ
ンは染色体の標的DNAの配列とハイブリダイゼーショ
ン後に多様な物理的または化学的手段で検出できるよう
に修飾されたプローブの配列の間でその場で行なわれる
。標的の染色体DNAの調製は染色体と細胞の構造物の
破壊の量が最小になり、そしてプローブとのハイブリダ
イゼーションが可能なように行なわれる。染色体の標的
DNAの調製のための方法は当該技術分野ではよく知ら
れている(例えばゴールおよびパーデュー(Gall 
 and  Pardue),Proc.Natl.A
cad.Sci.USA64:600(1969),ジ
ョンら(John  et  al.),Nature
(London)223:582(1969),ラドキ
ンおよびストーラー(Rudkin  and  St
ollar),Nature(London)265:
472(1977)を見よ。)。
【0003】DNAやRNAを含む非常に多くのハイブ
リダイゼーションプローブが当該技術分野では知られて
いる。
【0004】上のゴールおよびパーデュー(Gall 
 and  Pardue)の論文にはランプブラシ(
lampbrush)染色体上の特異的な配列の検出の
ためにトリチウムを含むヌクレオチドで標識した相補的
RNA(cRNA)プローブの使用が記載されている。
【0005】上のジョンら(John  et  al
.)の論文にはDNA:RNAハイブリッドを検出する
ための 125Iで標識したcRNAプローブの使用が
記載されている。
【0006】ランデジェントら(Landegent 
 et  al.),Hum  Genet.73:3
54−357(1986)にはクローニングされたゲノ
ミックDNAプローブを用いたハイブリダイゼーション
後に、ヒト第4染色体の特異的な部分の検出が記載され
ており、ゲノミックDNAプローブはハンティングトン
舞踏病のために、その遺伝子に遺伝学的に連続されてい
た。
【0007】ファンデッケンおよびボーマン(van 
 Dekken  and  Bauman),Cyt
ogenet.Cell  Genet.48:188
−9(1988)には動原体(セントロメア)と末端小
粒(テロメア)に見られる繰り返し配列に特異的な、ク
ローニングされた蛍光標識プローブとのハイブリダイゼ
ーション後に、ヒト第1染色体の特異的な検出が記載さ
れている。
【0008】エマリッヒら(Emmerich  et
  al.),Exp.Cell  Res.181:
126−140(1989)には縦に並んだ繰り返しヒ
トDNAに対するクローニングされたプローブとのハイ
ブリダイゼーション後にヒト第1および第15染色体の
特異的な検出が記載されている。
【0009】ピータースら(Pieters  et 
 al.),Cytogenet.Cell  Gen
et.53:15−19(1990)には染色体に特異
的な標識プローブを用いたハイブリダイゼーション後に
個人の精子細胞の中からのヒト染色体の検出が記載され
ている。
【0010】ファンデッケンら(van  Dekke
n  et  al.),Cytometry  11
:153−164(1990)には染色体特異的な標識
DNAプローブを用いたハイブリダイゼーション後に正
常なヒト血球の間期と中期の核の中からの第1とY染色
体をフローサイトメトリーにより検出したことが記載さ
れている。
【0011】キービッツら(Kievits  et 
 al.),Cytometry  11:105−1
09(1990)にはマウス:ヒト体細胞雑種について
標識された全ゲノミックDNAを用いてハイブリダイゼ
ーションを行ない、そして非標識の全ヒトゲノミックD
NAを用いて上記の標識されたDNAを前処理した後に
、ヒトリンパ球調製物の中に特異的な染色体または染色
体の部分が検出されたことが記載されている。
【0012】DNAとRNAプローブの標識のための方
法は当該技術分野ではよく知られている。これらの方法
は修飾されたヌクレオチドの酵素による取り込み、修飾
されたヌクレオチドを含むプローブの化学的な合成およ
びヌクレオチドの直接的な修飾を含む。修飾は標識また
はハプテンの付加のためのヌクレオチドの誘導体化およ
び標識またはパプテンの直接的な付加を含む。伝統的な
方法は 3H,14C,35S,32Pおよび 125
Iのような放射性同位元素の取り込みを含んだ。放射性
標識を取り込んだプローブの本来の不安定性と対応する
短かい有効期間と健康と廃棄物の取り扱いの懸念が、プ
ローブDNAおよびRNAの標識のために多くの非放射
性の化合物の採用を促した。
【0013】米国特許4,833,251号にはDNA
プローブの直接的および合成的な修飾が記載されており
、DNAの誘導体化をN〔4〕(置換アミノ)シトシン
として記載されている。この誘導体化は酵素法または固
相化学法によって合成されたDNAへの誘導体化された
ヌクレオチドの取り込みによって行なうと記載されてい
る。誘導体化は熟練した人にはよく知られた技術を用い
て真核生物のゲノムDNAからまたは原核生物にクロー
ニングされたDNAから調製された一本鎖DNAの直接
的な修飾によっても行なうことができると記載されてい
る。
【0014】米国特許4,626,501号はDNAと
RNAの配列のアデノシンおよびシトシン残基において
これらの残基のそれぞれN−6およびN−4の窒素原子
と化合物3−(4−ブロモ−3−オキソブタン1−スル
ホニル)−プロピオン酸および多くの関連化合物との結
合による誘導体化を教えている。
【0015】チェンら(Tchen  et  al.
),Proc.Natl.Acad.Sci.USA8
1:3466−3470(1984)には、一本鎖およ
び二本鎖DNAおよびRNAプローブのグアノシンヌク
レオチドに特異的にハプテンである2−アセチルアミノ
フルオレンを付加することが記載されている。
【0016】ドレーパー(Draper),Nucle
ic  Acids  Res.12:989−100
2(1984)は重亜硫酸塩の触媒によるアミノ基転移
によるポリヌクレオチドの誘導体化を教え、そして蛍光
性の化合物であるニトロベンゾフラザンを用いた誘導体
化したポリヌクレオチドの標識が記載されている。
【0017】当該技術分野でよく知られた多くの方法は
非放射的に標識されたプローブの検出のために発達して
きた。これらの方法は蛍光で標識された化合物の直接的
な検出および間接的な方法を含み、後者は次に直接的に
または間接的に検出されるレポーター分子の結合に依存
している。これらのレポーターをもとにした方法は、抗
体により標的:タンパクのハイブリッド分子自身または
プローブへ誘導体化したハプテンを認識する免疫学的な
方法およびプローブへ誘導体化したハプテン分子との特
異的な相互作用をもとにしたアフィニティー法を含む。 これらのレポーター分子の検出は、蛍光性標識の付着に
より、基質を検出できる生産物へ酵素的に変換する酵素
に結合することにより、または視覚的にまたは電子顕微
鏡で検出できる金、鉄または銀のような電子密度の高い
原子に結合することによって行なわれる。
【0018】ラドキンおよびストーラー(Rudkin
  and  Stollar),Nature(Lo
ndon)317:472−473には、RNA:DN
Aハイブリッドに対する蛍光で標識された抗体の使用に
よるインシチュハイブリダイゼーションの検出が記載さ
れている。
【0019】ランデジェントら(Landegent 
 et  al.),Hum.Genet.73:35
4−375(1986)には、ハンティングトン舞踏病
遺伝子のための2−アセチルアミノフルオレンを結合さ
せたコスミドプローブのインシチュハイブリダイゼーシ
ョンを検出するためのセイヨウワサビのペルオキシダー
ゼに結合した抗体の使用が記載されている。
【0020】ガーソンら(Garson  et  a
l.),Nucleic  AcidsRes.15:
4761−4770(1987)にはヒトN−mycお
よびγ−NGF遺伝子のためのビオチン化したプローブ
のハイブリダイゼーションの検出のためのアルカリホス
ファターゼを結合したストレプタビジンの使用が記載さ
れている。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】従来技術は核酸のプロ
ーブを標識および誘導体化するための多様な酵素的およ
び化学的な方法の例を含む。そのようなプローブは多く
の直接的および間接的な検出系によって検出されうる。 本発明はキサンチンおよびキサンチンの低級アルキル置
換誘導体でDNAを標識するための方法と化合物および
染色体または染色体の領域のDNAの配列に相補的で且
つキサンチンおよびキサンチンの低級アルキル置換誘導
体で共有結合により標識した多くの異なるDNAの配列
を含む試薬に関する。これらの試薬は染色体のその場で
の検出を可能にする。染色体または他の標的に結合させ
たキサンチンでまたは低級アルキル置換キサンチンの誘
導体で標識したDNAは免疫学的な技術によって都合よ
く検出されうる。
【0022】次のことを提供することが本発明の目的で
ある。1.キサンチンまたはキサンチンの低級アルキル
置換誘導体でDNAを標識するための方法と化合物、2
.染色体または染色体の領域をその場で検出するための
試薬、3.そのような試薬を調製するための方法、およ
び4.染色体または染色体の領域をその場で検出するた
めのそのような試薬の使用方法。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明は抗原性の標識を
DNAに共有結合で結合させるための方法と化合物およ
び抗原で標識したDNAを提供し、ここでは標識の抗原
性のある部位はキサンチンまたは低級アルキル置換キサ
ンチン誘導体である。キサンチンまたは低級アルキル置
換キサンチン誘導体の標識とは式I:
【0024】
【0025】(式中、R1 ,R2 およびR3 は各
々独立して水素または炭素原子数1〜6の低級アルキル
置換基であり、好ましくは水素またはメチル基である)
の標識を意味する。好ましい標識はキサンチン誘導体(
式中R1 ,R2 ,およびR3 が水素であるもの)
、1−メチルキサンチン、3−メチルキサンチン、7−
メチルキサンチン、1,3−ジメチルキサンチン(テオ
フィリン)、1,7−ジメチルキサンチンおよび1,3
,7−トリメチルキサンチン(カフェイン)である。最
も好ましい標識はテオフィリンおよびカフェインの誘導
体である。
【0026】本発明は、共有結合で結合された多数のキ
サンチンまたは低級アルキル置換キサンチン誘導体の標
識を含み且つ検出すべき核酸に相補的な1つまたはそれ
以上のDNAの配列よりなる、核酸の配列のその場での
検出のための試薬を提供する。好ましい標識はテオフィ
リン(1,3−ジメチルキサンチン)およびカフェイン
(1,3,7−トリメチルキサンチン)である。
【0027】本発明は、検出すべき染色体または染色体
の領域の異なる部分に対して実質的に相補的な塩基配列
をもち、そしてアミノ基転移を起こされた多くのシトシ
ン塩基をもち、そしてそれらのアミノ基転移を起こされ
たシトシン塩基のいくつかに共有結合で結合されたキサ
ンチンまたはキサンチンの低級アルキル置換誘導体の標
識をもち、検出すべき染色体または染色体の領域に対す
る試薬の特異的な結合性を実質的に保持しながら免疫学
的な技術で十分に検出される前記のキサンチンまたは置
換されたキサンチン誘導体で標識されたいくつかのシト
シン塩基をもち、ハイブリダイズしていないDNAの配
列からなる染色体または染色体の領域のその場での検出
のための試薬を包含する。
【0028】本発明は以下の工程からなる染色体のその
場での検出のための試薬を作るための方法も含む。
【0029】(a)検出すべき染色体または染色体の領
域に相補的なDNAを含むプラスミドのDNAを断片に
分解すること、(b)DNAの断片にアミノ基転移を起
こすこと、および(c)キサンチンまたは低級アルキル
置換キサンチン誘導体の標識を、アミノ基転移を起こさ
れたDNAの断片に共有結合で結合させること。
【0030】より具体的には本発明は以下の工程からな
る染色体または染色体の領域のその場での検出のための
試薬を調製するための方法を含む。
【0031】(a)検出すべき染色体または染色体の領
域に対して実質的に相補的な塩基配列をもちハイブリダ
イズをしていないDNAの配列中のいくつかのシトシン
塩基のアミノ基転移を起こすこと:および(b)キサン
チンまたは低級アルキル置換キサンチン誘導体の標識を
アミノ基転移を起こされたシトシン塩基の少なくとも一
部分に共有結合させ、その際キサンチンまたは低級アル
キル置換キサンチン誘導体の標識と共有結合で結合させ
たシトシン塩基部分の数は、検出すべき染色体または染
色体の領域に対する試薬の特異的な結合の性質を実質的
に保持しつつ、検出されるキサンチンまたは低級アルキ
ル置換キサンチン誘導体のシグナルを十分に生じさせる
数であるようにすること。
【0032】さらに本発明は以下の工程からなる染色体
または染色体の領域のその場での検出のための方法を提
供する。
【0033】(a)試薬中の非特異的に結合するDNA
と結合させ、それによって遮へいされた試薬を作るため
に、ハイブリダイゼーションの条件下で本発明の試薬に
過剰の遮へいDNAを加えること、(b)検出すべき染
色体または染色体の領域とハイブリダイゼーションを生
じる条件下で遮へいされた試薬を接触させること、およ
び(c)免疫学的技術によって検出すべき染色体または
染色体の領域への遮へいされた試薬の結合を検出するこ
と。
【0034】キサンチンまたはキサンチンの低級アルキ
ル置換誘導体で共有結合で標識されたDNA試薬を提供
することも本発明の別の目的である。検出すべき染色体
または染色体の領域の異なった部分に相補的な多数のD
NAの配列を含んでいるような、染色体または染色体の
領域のその場での検出のための試薬を提供することは本
発明の具体的な目的である。試薬中の多数のDNAの配
列は、該DNA配列に共有結合で結合された多数のキサ
ンチンまたは低級アルキル置換キサンチン誘導体、好ま
しくはテオフィリンまたはカフェインの標識を含む。こ
れらのキサンチンまたはキサンチンの低級アルキル置換
誘導体、好ましくはテオフィリンまたはカフェインの標
識は、興味のある染色体または染色体の領域とハイブリ
ダイズするDNAが免疫学的な技術を用いることで検出
されることを可能にする。キサンチンまたはキサンチン
の低級アルキル置換誘導体、好ましくはテオフィリンま
たはカフェインの標識はDNAの配列を構成するアデノ
シン、グアノシン、シトシンまたはチミジンのいずれか
の塩基に共有結合で結合される。好ましい態様では、キ
サンチンまたはキサンチンの低級アルキル置換誘導体、
好ましくはテオフィリンまたはカフェインの標識は、D
NAの配列中のアミノ基転移を起こされたいくつかのシ
トシン塩基へ共有結合で結合される。キサンチンまたは
キサンチンの低級アルキル置換誘導体、好ましくはテオ
フィリンまたはカフェインの標識をもっているアミノ基
転移を起こされたシトシン塩基の数は、興味のある染色
体または染色体の領域に対するDNAの配列の特異的な
結合の性質を同時に実質的に保持しながら、免疫学的な
技術によって検出できるだけのキサンチンまたはキサン
チンの低級アルキル置換誘導体、好ましくはテオフィリ
ンまたはカフェインの標識の量を提供するのに十分なも
のとする。
【0035】染色体または染色体の領域のその場での検
出のための試薬を作るための方法を提供することが本発
明の別の具体的な目的である。好ましい方法の最初の段
階は、ファージの染色体ライブラリーに由来するプラス
ミドのDNAを断片に分解することである。これらのD
NAの断片はアミノ基転移を起こされて、機能的なキサ
ンチンまたはキサンチンの低級アルキル置換誘導体が、
このアミノ基転移を起こされたDNA断片へ共有結合で
結合される。本発明ではキサンチンまたはキサンチンの
低級アルキル置換誘導体、好ましくはテオフィリンまた
はカフェインの標識が共有結合で結合されたアミノ基転
移を起こされたシトシン塩基の数は、検出すべき染色体
または染色体の領域に対する試薬の特異的な結合の性質
を同時に実質的に保持しながら、キサンチンまたはキサ
ンチンの低級アルキル置換誘導体、好ましくはテオフィ
リンまたはカフェインの標識の免疫学的に検出できる量
を生じさせるのに十分なものである。
【0036】染色体または染色体の領域のその場での検
出のための方法を提供することは本発明のさらに具体的
な目的である。一般に、好ましい方法は本発明の試薬を
ハイブリダイゼーションの条件下で検出すべき染色体ま
たは染色体の領域と接触させることによって行なわれる
【0037】キサンチンまたはキサンチンの低級アルキ
ル置換誘導体で共有結合で標識されたDNAに相補的な
任意の核酸の配列の検出のための方法を提供することが
本発明の別の目的である。キサンチンまたは低級アルキ
ル置換キサンチン誘導体の標識は、蛍光性のまたは酵素
によって標識された抗体のようなレポーター遺伝子をど
のようなプローブ−標的複合体へ取り込むことも可能に
する。標的は染色体のDNAであってもよく、さらには
メッセンジャーまたはリボゾームRNAのようなRNA
;ミトコンドリアDNAのような染色体外のDNA;ま
たはバクテリアまたウイルスのDNAのような原核生物
のDNAであってもよい。DNAプローブの分析はイン
シチュハイブリダイゼーション、溶液中のハイブリダイ
ゼーション、固相上に固定された核酸へのハイブリダイ
ゼーション、またはこれらのみに限定されるわけではな
いがニトロセルロース、ナイロンおよび当該技術分野で
知られている他の合成誘導体を含む多くの転写媒体のい
ずれかの上に固定された核酸またはタンパク質の転写物
へのハイブリダイゼーションを含むことができる。テオ
フィリンまたはカフェインのようなキサンチンまたはキ
サンチンの低級アルキル置換誘導体の標識の存在は免疫
学的な技術によって検出される。キサンチンまたはキサ
ンチンの低級アルキル置換誘導体は抗体を誘導しうるハ
プテンである。例えば抗テオフィリン抗体を標的の染色
体に結合された試薬のテオフィリン部分と反応させる。 この抗テオフィリン抗体に特異的に反応性をもち、且つ
酵素または蛍光標識で標識された二次抗体をテオフィリ
ンを含んでいるDNAの染色体への結合を間接的に決定
するために次に抗テオフィリン抗体に結合させる。 免疫学的な技術部分での熟練者等にはテオフィリンまた
はカフェインのようなハプテンの存在を免疫学的に決定
するための多くの技術が知られている。
【0038】好ましい態様では、過剰な遮へいDNAが
ハイブリダイゼーションの条件下で試薬に加えられる。 この遮へいDNAは次に試薬中の非特異的結合性の全て
のDNAと結合し、それによって遮へいされた試薬を作
る。この遮へいされた試薬はハイブリダイゼーションの
条件下で興味のある染色体または染色体の領域と次に接
触させることができる。
【0039】本発明はさらに、キサンチンまたは低級ア
ルキル置換キサンチン誘導体の標識が免疫学的な技術に
よって検出できて、DNAがその結合の性質を保持して
いる状況でそこに共有結合で結合された1つまたはそれ
以上の該キサンチンまたは低級アルキル置換キサンチン
の基をもつDNAからなる試薬をも含んでいる。
【0040】本発明はテオフィリン−8−N−(5−ヒ
ドロキシペンチルアミノ)−O−サクシノイル−O′−
(N′−(3−スルホサクシニミジル))エステルであ
る化合物も含む。
【0041】本発明はカフェイン−8−N−(5−ヒド
ロキシペンチルアミノ)−O−サクシノイル−O′−(
N′−(3−スルホサクシニミジル))エステルである
化合物も含む。
【0042】本発明は共有結合で結合された多くのテオ
フィリンまたはカフェインの標識を含んでおり、且つ検
出すべき核酸に相補的な1つまたはそれ以上のDNAの
配列からなる核酸の配列のその場での検出のための試薬
も含む。
【0043】本発明のさらなる目的と好ましい態様は以
下に述べる好ましい態様および特許請求の範囲で論じら
れるだろう。
【0044】本発明はキサンチンおよびキサンチンの低
級アルキル置換誘導体を用いてのDNAの標識のための
方法および化合物および染色体または染色体の領域のそ
の場での固定のための試薬および方法を包含する。本発
明は、DNAの配列は多数の部位でアミノ化されて、官
能器を導入されたキサンチンの誘導体またはキサンチン
の低級アルキル置換誘導体の共有結合の結合によってキ
サンチンまたはキサンチンの低級アルキル置換誘導体を
用いてアミノ化を受けた部位で標識されており、且つ検
出すべき染色体または染色体の領域の異なる部分に相補
的な、多数のDNA配列からなる試薬を包含する。
【0045】本発明で用いられるDNAの配列の源はこ
れのみに限定されるわけではないが、特定の染色体から
単離されたDNA、または当該技術分野の熟練者によく
知られた方法で調製されたそのようなDNAのライブラ
リーを含む。DNAを単離するための個々の染色体はフ
ローサイトメトリーによる微小細胞または体細胞雑種の
分離または個々の中期または間期の細胞からの直接単離
のような多くの標準的方法のいずれかによって調製され
うる。そのようなDNAの他の源は標準的な方法によっ
て調製された特定の染色体のDNAのライブラリーであ
り、そしてアメリカンタイプカルチャーコレクション(
ATCC)またはヒトまたは他のクローニングされた遺
伝学的な材料の他の貯蔵所のような当該技術分野の人々
に知られた伝統的な源から入手できる。多くの染色体ラ
イブラリーはATCCから入手できるが、代表的なライ
ブラリーは次のものである。
【0046】   これらのATCC寄託微生物はアメリカンタイプカ
ルチャーコレクション,12301  Parklaw
n  Drive,Rockville,Maryla
ndから入手できる。本発明ではそのようなDNAの配
列は当該技術分野の人々に知られている多くの酵素的な
手段のいずれかによって試験管内で合成されることもで
きるであろうことを予期している。ヒト染色体特異的な
DNAライブラリーという題名のBiotechnol
ogy4:537(1986)の論文にも、ヒト染色体
のライブラリーの調製が記載されている。
【0047】本発明で用いられるDNAは当該技術分野
の熟練した人々によく知られた方法によってこれらの源
から単離される。これらに限られるわけではないが超音
波処理、DNaseIによる限定的消化、ヤエナリ(m
ung  bean)ヌクレアーゼによる限定的消化お
よび細い内径の針を通してDNAを剪断することを含ん
だ多くの物理的、化学的または酵素的な処理のいずれか
によって、このDNAは次に様々な長さの断片の不均一
な混合物に切断される。断片の平均の大きさの好ましい
長さは約300bpであるが、得られるDNA断片混合
物は100〜500塩基対の長さの範囲内であろう。こ
れらの手順は、検出すべき染色体の異なった部分に相補
的な多くのDNAの配列を提供する。実際に染色体のD
NAの異なった部分に相補的なDNAの断片が何万はな
くても何千は提供される。
【0048】DNAの断片は当該技術分野の人々に知ら
れた多くの化学的な手段のいずれかによって、好ましく
はヌクレオチド塩基であるシトシンのアミノ基の炭素4
(C−4)原子のアミノ基転移によって誘導体化される
。誘導体化はこれに限定されるわけではないがヒドラジ
ンおよびエチレンジアミンのような2から10の炭素原
子をもつアルキレンジアミンおよびこれに限定されるわ
けではないがアミノ酸、ペプチド、エーテル誘導体また
は他の多くの有機または無機の連結分子の任意のものも
含んだ化合物も含んだ多様なジアミン化合物のこの塩基
のC−4の位置への付加という結果になるだろう。DN
A断片はその中に含まれるシトシン残基の5〜25%が
アミノ基転移されるが、最適アミノ基転移は12〜24
%である。全ヌクレオチド残基の約1〜7%がアミノ基
転移を起こされ、最適アミノ基転移は全塩基の2〜5%
である。アミノ基転移を起こされたDNAの配列は、そ
のような配列と共有結合を形成できる反応性のある官能
基をもったキサンチンまたは低級アルキル置換キサンチ
ン誘導体の多くの化合物のどんなものとも共有結合で結
合される。アミノ基転移を起こされたDNAの配列をそ
れぞれテオフィリンまたはカフェインで標識するために
使われうる好まれる化合物は、テオフィリン−8−N−
(5−ヒドロキシペンチルアミノ)−O−サクシノイル
−O′−(N′−(3−スルホサクシニミジル))エス
テルまたはカフェイン−8−N−(5−ヒドロキシペン
チルアミノ)−O−サクシノイル−O′−(N′−(3
−スルホサクシニミジル))エステルである。アミノ基
転移を起こされたDNAの配列はモル比で100〜30
0倍過剰の好ましくはモル比で約150倍過剰の官能基
を導入されたテオフィリンまたはカフェイン化合物と反
応される。アミノ基転移を起こされた部位の約80〜1
00%がテオフィリンまたはカフェインで標識される。
【0049】キサンチンまたは低級アルキル置換キサン
チン誘導で標識されたDNAの配列は、染色体を目標に
するためのインシチュハイブリダイゼーションのために
使われる。本発明の目的に対して「その場」あるいは「
インシチュ」とは染色体の実質的な破壊または相互に関
して各染色体が転移なしで細胞の核から露出され、キサ
ンチンまたはキサンチンの低級アルキル置換体、好まし
くはテオフィリンまたはカフェインで標識されたDNA
プローブが染色体に接近しうることを意味する。このハ
イブリダイゼーションの標的はこれらに限られるわけで
はないが、正常、病気のまたは悪性腫瘍のヒトまたは他
の動物または植物細胞、減数分裂または有糸分裂の間期
またはあらゆる段階のいずれか、および生きているまた
は死後の組織、器官または体液から抽出されたあるいは
由来した;精子および卵細胞、種子、花粉、または接合
子、胎児、漿膜のまたは羊膜の細胞または他のあらゆる
発芽体からの細胞を含んだ胚細胞;試験管内で生育させ
た、長期間のまたは短期間の培養のいずれかからの、お
よび正常な、不死のまたは形質転換された細胞;細胞の
異なった型のまたはこれらの細胞の異なった分化の状態
の異種間のまたは種間の雑種の染色体または染色体の領
域;クローニングされ、そして原核生物のまたは他のク
ローニングベクター中で増殖させられまたは熟練した人
々によく知られた手段で試験管内で増殖されたそのよう
な染色体のライブラリーを含んだ当該技術分野に熟練し
た人々に知られた多くの方法のいずれかによって単離さ
れた個人の染色体または染色体の部分または転位させら
れた、削られたまたは他の損傷を受けた染色体;または
これらに限られるわけではないが精液、血液、髪または
他の標本を含むあらゆる法医学材料も含む。
【0050】ハイブリダイゼーションの前に、サンプル
中の非特異的な結合性のDNAを結合させるために、標
識されたDNAの配列は過剰の対応する非標識のDNA
または非標識のDNAの再び結合したフラクションと反
応させ、それによって非特異的なDNAを遮へいして、
遮へいされた試薬を提供する。この遮へいDNAは全ゲ
ノミックDNAの溶液10マイクロリットルに対して1
〜10マイクログラムの濃度で用いられ、好ましい範囲
はハイブリダイズされる染色体に依存するが10マイク
ロリットルに対して2.25と6.75マイクログラム
の間であり、または10マイクロリットルに対して1と
4マイクログラムの間であり、10マイクロリットルに
対して好ましくは約1.3マイクログラムである。遮へ
いDNAはヒト胎盤DNAまたはCot1DNA(Co
t1DNAはLifeTechnologies,Ga
ithersburg,MD,Cat#5279SAか
ら入手可能である)であって良く、全ヒトゲノミックD
NAを平均の長さを400塩基対より短く機械的に剪断
して調製される。この材料は変性させられ、次に高度繰
り返しDNA配列の大部分が二本鎖になるのに十分な時
間再びハイブリダイズさせられる。二本鎖と一本鎖のD
NA種の混合物は、一本鎖DNAを単一またはオリゴヌ
クレオチドへ特異的に分解するヌクレアーゼであるヌク
レアーゼS1によって処理される。消化されなかった、
二本鎖のCot1DNAはこの混合物から回収される。
【0051】好ましくは、染色体は(これらに限定され
るわけではないが)、プロピジウムイオダイド、キナク
リン、またはジスタマイシン/4,6−ジアミノ−2−
フェニルインドール(DAPI)を含む多くの対比染色
剤またはギムザのような非蛍光性の色素の任意のものを
用いて染色し、肉眼で見えるようにする。
【0052】したがってこの発明は多くのキサンチンま
たはキサンチンの低級アルキル置換誘導体、で標識され
たDNAの混合物(好ましくは検出すべき染色体の異な
った部分に相補的なテオフィリンまたはカフェインで標
識されている)を提供する。この発明の方法は何万では
ないまでも何千の、検出すべき染色体に相補的であり、
キサンチンまたはキサンチンの低級アルキル置換誘導体
、もっとも好ましくはテオフィリンまたはカフェイン、
で標識された異なったDNAの配列を提供する。この多
くの異なった標識されたDNAの配列の染色体の重要な
部分へのハイブリダイゼーションは、ハイブリダイズさ
れた標識DNAを標識に対する抗体と反応させること、
および次に標識に結合された抗体を、この標識に結合し
抗体に対して特異的な抗体(酵素または蛍光性のマーカ
ーで標識しておく)と結合させることによって染色体の
検出を可能にする。免疫学的技術分野で熟練した人々は
テオフィリンまたはカフェインのようなキサンチンまた
は低級アルキル置換キサンチンの標識が検出されうる多
くの免疫学的な技術を熟知している。例えばテオフィリ
ンまたはカフェインのようなキサンチンまたはキサンチ
ンの低級アルキル置換誘導体は、よく知られた技術によ
って抗体が誘導されるハプテンである。フルオレッセン
、ローダミンおよび類似物のような蛍光性のマーカーで
抗体を標識するための技術はよく知られている。セイヨ
ウワサビのペルオキシダーゼおよびアルカリホスファタ
ーゼのような酵素で抗体を標識することもよく知られて
いる。例えば標的の染色体にハイブリダイズされるDN
Aの断片上のテオフィリン標識のようなキサンチンまた
はキサンチンの低級アルキル置換誘導体の標識は、蛍光
でまたは酵素で標識された抗テオフィリン抗体との直接
的な反応によって検出されうるだろう。複合体は次のよ
うに表現される。染色体DNA/テオフィリンで標識さ
れた相補的DNA/抗テオフィリン抗体(蛍光または酵
素標識)。
【0053】別の構成では、テオフィリン標識は抗テオ
フィリン抗体と反応し、次にこの抗テオフィリン抗体は
、蛍光または酵素標識をもつ抗テオフィリン抗体への抗
体に結合される。例えばウサギ抗テオフィリン抗体はま
ずテオフィリン標識に結合され、そして蛍光または酵素
標識をもつヤギ抗ウサギ抗体による結合が続く。この構
成は次のように表現される。染色体DNA/テオフィリ
ン標識された相補的DNA/ウサギ抗テオフィリン抗体
/蛍光または酵素標識のあるヤギ抗ウサギ抗体。
【0054】蛍光または酵素の標識は標準的な技術によ
って検出される。免疫学的技術分野に熟練した人々はキ
サンチンまたは低級アルキル置換キサンチン誘導体、特
にテオフィリンまたはカフェインの標識のようなハプテ
ンを検出するための多くの分析方法、蛍光標識、および
酵素標識を良く知っている。キサンチンまたは低級アル
キル置換キサンチン誘導体、特にテオフィリンまたはカ
フェインの標識により形成している本発明の分析に、ア
ビジン/ビオチンのような他の特異的結合物質を利用す
ることもできる。
【0055】本発明は次の例でさらに説明される。しか
しここで具体的に記述されていない多くの態様も本発明
の意図と範囲に含まれる。
【0056】
【実施例】例1 ヒト染色体に特異的なDNAプローブの単離ヒト染色体
に特異的なDNAプローブはVan  Dilla,M
.A.etal.(Biotechnology4;5
37〜552,1986)に記載されているように作製
されたローレンスリベルモア国立研究所(Lawren
ceLivermore  National  La
boratories)(LLNL)からの組み換えフ
ァージライブラリーとして得られた。これらのライブラ
リーは大腸菌の宿主菌株中での増殖によって増幅された
。増幅されたファージは精製されて、それらのDNAは
抽出され、このDNAは制限酵素HindIII によ
って消化された。挿入されていたDNAはラムダベクタ
ーDNAから精製されて分離され、そしてプラスミドベ
クターであるpBS(ストラタジーン(Stratag
ene),La  Jolla,CA)のHindII
I サイトへクローニングされた。できあがったプラス
ミドは大腸菌菌株、DH5α(ベテスダリサーチライブ
ラリーズ(Bethesda  Research  
Libraries),ガイテルスブルク(Gaith
ersburg),メリーランド(Maryland)
)へ形質転換された。
【0057】ここで例示されるプラスミドライブラリー
はATCC番号57738,57753および5775
4(第1染色体);ATCC番号57749,5774
8および57751(第3染色体);ATCC番号57
723および57702(第8染色体)およびATCC
番号57727および57736(第12染色体)であ
る。ライブラリーは1ml単位の凍結細胞として保存さ
れている。これらのバイアルは培養のための種培養の生
産の主な源として使われてきた。
【0058】バクテリアは発酵によって成育した。AT
CCから得られた種は37℃で24時間アンピシリン(
200マイクログラム/ml)およびYT培地を含んだ
1.6%寒天プレート上で培養され、これはバクトトリ
プトン(Difco)をリットル当り8グラム(g/l
)、5g/lのバクトイーストエキストラクト(Dif
co)、15g/lのバクトアガー(Difco)、お
よび5g/lの塩化ナトリウムを含む。培養した細胞は
収穫され、16g/lのバクトトリプトン(Difco
)、10g/lのバクトイーストエキストラクト(Di
fco)および5g/lの塩化ナトリウムを含む4ml
および20%グリセロール4mlが各収穫へ加えられた
。 大腸菌の細胞培養は液体窒素にバイアルを沈めることに
よって0.5mlづつすばやく凍結され、使用まで−8
0℃で保存された。
【0059】発酵槽への接種源はpH7.37℃で2リ
ットルの振とう機用のフラスコ中の13.2g/lNa
2 HPO4 −7H2 O、3.0g/lKH2 P
O4 、0.05g/lNaCl、1.0g/lNH4
 Cl、10.0g/lカザミノ酸(Difco);0
.03g/lMgSO4 、0.004g/lCaCl
2 −2H2 O、3.0g/lグルコース、0.02
5g/lチアミン塩酸塩、0.0054g/lFeCl
3 、0.0004g/lZnSO4 、0.0007
g/lCoCl2 、0.0007g/lNa2 Mo
O4 、0.0008g/lCuSO4 、0.000
2g/lH2 BO3 および0.0005g/lMn
SO4 を含む緩衝化されたカザミノ酸培地中で種培養
菌を培養することによって350ml中に調製された。 350mlの培養菌は1%グルコース、13.2g/l
Na2 HPO4 −7H2 O、3.0g/lKH2
 PO4 、0.05g/lNaCl、1.0g/lN
H4 Cl、10.0g/lカザミノ酸(Difco)
、0.03g/lMgSO4 、0.004g/lCa
Cl2 −2H2 O、0.025g/lチアミン塩酸
塩、0.0054g/lFeCl3 、0.0004g
/lZnSO4 、0.0007g/lCoCl2 、
0.0007g/lNa2 MoO4 、0.0008
g/lCuSO4 、0.0002g/lH2 BO3
 および0.0005g/lMnSO4 を含む4.2
リットルの発酵培地に接種するために用いられた。
【0060】バクテリアの細胞は発酵の終了直後に細胞
濃縮膜および高速遠心器を用いて収穫された。発酵に用
いた細胞培地は0.45ミクロン(μm)の膜フィルタ
ー(200平方フィート)を用いて5リットルから約8
00mlへ濃縮された。細胞の濃縮物は次に冷却遠心機
中で7,000×gで10分間遠心された。バクテリア
の細胞の塊は上清を除いた後に回収される。
【0061】プラスミドのDNAはバクテリアの細胞の
塊から抽出された。細胞は50mMグルコース(フィル
ターを通して滅菌されたもの)、10mM  NaED
TA(pH7.5〜8.0)、および25mM  Tr
is−HCl(pH8.0)を含む細胞の塊の質量(M
)の3倍の(ミリリットルで)溶液中に十分に再懸濁さ
れた。細胞は6×M(ミリリットルで)の0.2M  
NaOH、および1%(w/v)ドデシル硫酸ナトリウ
ム(SDS)を加えた後に激しく撹拌することによって
溶菌された。溶液が透明になったとき、最終体積500
ml中に55.5mlの氷酢酸および147.5グラム
の酢酸カリウムを含む溶液を4.5×M(ミリリットル
で)だけ十分に混合して、綿状の沈殿物を生じさせた。 上清は綿状の沈殿物から分離されそしてこの上清は残っ
た沈殿物を除くために15分間7,000×gで遠心さ
れた。
【0062】核酸は1体積のエタノールの混合とその後
の10分間の7,000gの遠心によって上清から沈殿
し、核酸の塊は全部で0.54×M(ミリリットルで)
中に再懸濁された。核酸は次に1/2体積の中和したフ
ェノールおよび1/2体積のクロロホルムによって抽出
され、そして2体積のエタノールによって沈殿した。核
酸は0.3×M(ミリリットルで)の50mM  Tr
is  HCl(pH7.0)および100mM酢酸ナ
トリウムの溶液中に再懸濁された。0.77×M(マイ
クロリットルで)の10mg/mlRNase(加熱処
理されたもの)が次に加えられ、そして室温で30分間
または4℃で一晩消化された。0.615×M(マイク
ロリットルで)のプロテアーゼK(20mg/ml)の
溶液が次に加えられて、そして3時間55℃で保温され
る。DNAは1/2体積の中和したフェノールおよび1
/2体積のクロロホルムによって抽出され、そして2体
積のエタノールによって沈殿した。
【0063】DNAは0.415×M(ミリリットルで
)の水に再懸濁され、そして0.05×Mミリリットル
の5M  NaClおよび0.155×Mミリリットル
の50%(w/v)ポリエチレングリコール(PEG)
(分子量6000〜8000)が加えられ、氷水中に1
時間置かれ、そして15分間の7,000×gの遠心に
よって沈殿した。DNAは0.04×Mミリリットルの
水および1/10体積の3M酢酸ナトリウム中に再懸濁
されて1/2体積の中和したフェノールおよび1/2体
積のクロロホルムで抽出されて、そして2体積のエタノ
ールで沈殿した。精製されたDNAは0.0476×M
ミリリットルの脱イオン水に再懸濁された。
【0064】最後に精製されたDNAはブランソンソニ
ファー450(Branson  Sonifer45
0)(Danbuy,コネクティカット)を用いた超音
波処理によって約300塩基対の小さな断片へ分断され
た。インシチュハイブリダイゼーションのために使われ
るDNAプローブに対して最適な大きさにするために、
断片の大きさは経験的に決定された。上記のように調製
され、精製された4マイクログラムのプラスミドDNA
は2mlの水に再懸濁されて、超音波処理中の沸騰を防
ぐためにドライアイス/エタール槽中に沈められた。超
音波装置の微小先端はこの先端がチューブの底から2〜
5mmになるまでこの溶液中に沈められた。超音波は2
5〜30ワットの出力で80%の作動サイクル(80%
の時間オン,20%の時間オフ)で不連続的に、5分間
実行された。超音波処理に続いてDNAは0.2mlの
3M酢酸ナトリウム(pH5.5)および4mlのエタ
ノールの添加によって沈殿した。沈殿は5分間の8,0
00×gの遠心によって回収され、減圧乾燥された。
【0065】例2 重亜硫酸塩触媒によるDNAのアミノ基転移エチレンジ
アミンの添加によってDNAはシトシン塩基のC4炭素
原子へアミノ基転移を起こされた。この反応は重亜硫酸
ナトリウムによって触媒される。存在するデオキシシチ
ジンヌクレオチドの部分の約8〜24%はキサンチンま
たは低級アルキル置換キサンチン誘導体、特にテオフィ
リンまたはカフェインを用いた標識のためにアミノ化さ
れる。
【0066】重亜硫酸塩緩衝液を調製するために、1.
7mlの発煙塩化水素(HCl)が氷上の1mlの脱イ
オン水にゆっくりと加えられた。1mlの新しいエチレ
ンジアミン(シグマ(Sigma)カタログ番号E−4
379)が次に氷上でゆっくりと加えられた。エチレン
ジアミンの溶解後に、溶液は室温にまで温められて、そ
して0.475gの無水重亜硫酸ナトリウム(アルドリ
ッチ(Aldrich)カタログ番号25,555〜6
)が加えられた。次にpHが7.0に達するまで発煙塩
化水素(HCl)が重亜硫酸混合液にゆっくりと加えら
れた。最終体積が5.0mlになるように脱イオン水が
加えられた。
【0067】DNAにアミノ基転移を起こすために、1
ミリグラムの超音波処理されたDNAが0.3mlの水
に再懸濁された。DNAは100℃で5分間の煮沸によ
って変性されて、その後に氷水浴中ですばやく冷却され
た。アミノ基転移反応は0.3mlのこのDNA溶液の
2.7mlの重亜硫酸塩緩衝液への添加によって開始さ
れ、そして反応は37℃で2日間保温された。DNA溶
液は5−10mMホウ酸ナトリウム(pH8.0)に対
して通常の透析により脱塩された。透析後に0.3ml
の3M酢酸ナトリウム(pH5.5)が透析物へ加えら
れた。アミノ化されたDNAは2.5体積のエタノール
によって沈殿し、8,000×gの10分間の遠心後に
回収された。塊は真空乾燥され、そして3mg/mlD
NAの濃度になるように溶解された。この溶液は使用ま
で−80℃で保存された。
【0068】例3 テオフィリン−8−N−(5−ヒドロキシペンチルアミ
ノ)−O−サクシノイル−O′−(N′−(3−スルホ
サクシニミジル))エステルの調製 18mlのパラ−キシレン中の5.16グラムの8−ブ
ロモテオフィリンおよび5.15グラムの5−アミノ−
1ペンタノールの溶液は18時間還流された。反応溶液
は冷却され、室温まで冷却されると固体/液体の混合物
を形成した。キシレンは別の容器に移され、そして固体
はペンタン(3×40ml)で洗われた。できあがった
固体は20mlの水中で30分間撹拌され、固体の物質
を集めるために濾過された。集められた固体の物質は水
(3×20ml)で洗われ、そして乾燥されて3.73
gの8−(5−ヒドロキシペンチルアミノ)テオフィリ
ンが得られた。15mlの無水N,N−ジメチルホルム
アミド(DMF)中の1.12gの8−(5−ヒドロキ
シペンチルアミノ)テオフィリンの溶液へ0.516g
のコハク酸無水物および0.2gの4−ジメチルアミノ
ピリジン(DMAP)が加えられた。混合液は無水条件
下で一晩室温でマグネティックスターラーを用いて撹拌
された。沈殿した無色の固体は減圧濾過によって集めら
れ、ジクロロメタンで洗われ、そして風乾されて、1.
20gのテオフィリン−8−N−(5−ヒドロキシペン
チルアミノ)−O−コハク酸エステルが得られた。この
固体は沸騰している1:1のプロパノール/水の混合液
から再結晶されて、硫酸カルシウムの上で乾燥されて、
無色の固体が得られた。
【0069】15mlの無水ジメチルホルムアミド中の
0.725gのテオフィリン−8−N−(5−ヒドロキ
シペンチルアミノ)−O−コハク酸エステルの溶液へ0
.414gの3−スルホ−N−ヒドロキシサクシニミド
(Sulfo−NHS)が加えられた。
【0070】2mlの無水DMF中の0.488gのジ
シクロヘキシル−カルボジイミド(DCC)の溶液が上
の溶液に加えられた。得られた混合物はマグネティック
スターラーを用いて室温で16時間撹拌された。反応混
合物は氷浴中で1時間冷却されて、次にジシクロヘキシ
ルウレアを除くために減圧下で濾過された。濾液は真空
中で(2トル,30℃)蒸発されて、粘性のある無色の
油になった。この油は40mlの無水エタノールで処理
されて固体の物質は沈殿した。沈殿した物質は濾過によ
って集められて、無水硫酸カルシウム上で乾燥されて、
0.450gのテオフィリン−8−N−(5−ヒドロキ
シペンチルアミノ)−O−サクシノイル−O′−(N′
−(3−スルホサクシニミジル))エステル、(NHS
−テオフィリン)が得られた。この反応の図式が図1に
図解されている。アミノ化されたDNAのNHS−テオ
フィリンでの標識は図2に示されている。
【0071】例4 8−(5−ヒドロキシペンチルアミノ)カフェイン、カ
フェイン−8−N−(5−ヒドロキシペンチルアミノ)
−O−コハク酸エステルおよびカフェイン−8−N−(
5−ヒドロキシペンチルアミノ)−O−サクシノイル−
O′−(N′−(3−スルホサクシニミジル))エステ
ル、(NHS−カフェイン)の調製 例3中の8−(5−ヒドロキシペンチルアミノ)テオフ
ィリンを出発物質とし、1.0mlのジメチル硫酸(D
MS)が0.3gの水酸化ナトリウムを含む20mlの
水中の1.40gの8−(5−ヒドロキシペンチルアミ
ノ)テオフィリンへ加えられた。1.0mlのDMSが
0.1mlづつ1時間以上かけて室温で加えられた。無
色の結晶性の固体が分離されて濾過によって集められた
。この固体が乾燥されて、0.850gの8−(5−ヒ
ドロキシペンチルアミノ)カフェインが得られた。
【0072】例3中の手順に従い、同量を用いて、8−
(5−ヒドロキシペンチルアミノ)カフェインはカフェ
イン−8−N−(5−ヒドロキシペンチルアミノ)−O
−コハク酸エステルおよびカフェイン−8−N−(5−
ヒドロキシペンチルアミノ)−O−サクシノイル−O′
−(N′−(3−スルホサクシニミジル))エステル、
(NHS−カフェイン)へ変換される。
【0073】例5 テオフィリンでのDNAの標識 例1の手順で得られた平均の長さが約300bpのヒト
第8染色体に対する染色体に特異的なDNAプローブは
例2に記述されたようにエチレンジアミンを用いた重亜
硫酸塩に触媒されるアミノ基転移によって誘導体化され
た。塩基の約5%がアミノ化された。プラスチックの1
.5mlの遠心管中のアミノ化されたDNA(100μ
gの全DNA)の溶液は減圧下で蒸発された。この溶液
に0.5mlの0.2M3−〔N−モルホリノ〕プロパ
ンスルホン酸(MOPS)緩衝液が加えられ、そして次
に100マイクロリットルのNHS−テオフィリン(2
6mg/ml、N,N−ジメチルホルムアミド)が残渣
に加えられてそして混合物は一晩25℃で保温された。 50μlの3M酢酸ナトリウム(pH5.5)、続いて
1.5mlの氷冷エタノールが加えられて、混合物は少
なくとも2時間−20℃に保たれた。溶液は10分間で
10,000×gで遠心された。塊は0.6mlの氷冷
エタノールで2回洗われて次に100μlの滅菌水に溶
解された。 0.8mlのベッドボリウムの2つのセファデックスG
−50セレクトDクロマトグラフィーカラム(5−プラ
イム→3プライム(5Prime→3Prime),I
nc.)が準備された。溶解された塊の50μlが各カ
ラムにのせられ、4分間10,000×gで遠心された
。 精製されたDNAの10μlは490μlの20mM 
 NaOHで希釈されて、DNAの濃度を評価するため
に光学濃度が260nmにおいて測定された。DNAを
用いるときの濃度であるml当たり100マイクログラ
ムにするために精製されたDNAは水で希釈された。
【0074】インシチュハイブリダイゼーションの手順
テオフィリンで標識されたDNAプローブはインシチュ
ハイブリダイゼーションによってためされた。標的DN
Aは中期に得られた培養された正常な白血球から成った
。細胞はこわれて核が露出するように約3フィート上か
ら顕微鏡のスライドガラスの上へ落とされた。ハイブリ
ダイゼーションの前にスライドガラスは70%ホルムア
ミド/0.3M  NaCl/30mMクエン酸ナトリ
ウム(pH7)の70℃の変性液中に置かれた。スライ
ドガラスは次に70%,85%および100%エタノー
ルに通すことによって(各2分)脱水された。
【0075】各スライドガラス上に置かれたハイブリダ
イゼーションの混合液は50%ホルムアミド/0.3M
  NaCl/30mMクエン酸ナトリウム(pH7)
から成った。ヒト胎盤DNA(2.25マイクログラム
/10マイクロリットル)は遮へいDNAとして使われ
た。 テオフィリンで標識されたDNAは10ng/μlの濃
度になるように加えられた。完成したハイブリダイゼー
ション混合液の10μlが70℃で10分間加熱するこ
とによって変性された。プローブと遮へいDNAは60
分間37℃でプリハイブリダイズされた。混合液は次に
スライドガラスに塗られて、カバーガラスをかぶせられ
てゴムセメントで密封された。ハイブリダイゼーション
は一晩37℃で加湿された室で行なわれた。
【0076】次の日に過剰のプローブはスライドガラス
を3回15分間45℃で50%ホルムアミド/0.3M
  NaCl/30mMクエン酸ナトリウム(pH7)
中で次に0.3M  NaCl/30mMクエン酸ナト
リウム(pH7)中でおよび0.1Mリン酸ナトリウム
(pH7)/0.1%NP40洗剤(オクチルフェノキ
シポリエトキシエタノール、これはカルバイオケム(C
albiochem),LaJolla,カリフォルニ
アによって売られている非イオン性界面活性剤である)
(PN緩衝液)中の各々で15分間45℃で洗うことに
よって除かれた。
【0077】スライドガラスは2回PN緩衝液中で25
℃で2分間づつ洗われた。スライドガラスは1時間0.
1Mリン酸ナトリウム(pH7)/0.1%NP40界
面活性剤/5%脱脂粉乳(PNM緩衝剤)中でふさがれ
た。スライドガラスは1時間25℃でPNM緩衝液中で
1:250に希釈されたウサギ抗テオフィリン(シグマ
(Sigma))中で保温された。スライドガラスはP
N緩衝液中で3回5分間各々25℃で洗われた。スライ
ドガラスは次に1時間PNM緩衝液中で1:250に希
釈されたアルカリホスファターゼ−抗ウサギ免疫グロブ
リンG(シグマ(Sigma))中で保温された。スラ
イドガラスはPN緩衝液中で3回5分間各々25℃で洗
われた。スライドガラスは次に17mlのBCIP/N
BT〔4μl/mlのニトロブルーテトラゾリウム(N
BT)および3mg/mlの5−ブロモ−4−クロロ−
3−インドリル−リン酸(BCIP,ケムプローブ(C
hemprobe)から入手できる)〕中で30分間3
7℃で保温された。スライドガラスは蒸留中ですすがれ
て、風乾されて、そして顕微鏡で観察された。
【0078】インシチュハイブリダイゼーションの結果
アルカリホスファターゼの標識はBCIP/NBT基質
の顕微鏡で見たときに黒く見える暗い青い色素への変換
を触媒する。標的ではない染色体は無色に見えるかまた
はギムザ染色の調製物を用いて青く対比染色されうる。
【0079】上の手順に実質的に従って、第1,3,お
よび12染色体の結果も得られた。 略号: 特異性:(−)見えない、        (+)標的
の染色体中でやや濃い染色、(++)妥当な特異性、 
 (+++)良い特異性。
【0080】強  度:(−)見えない、      
  (+)位相下でのみ見える、(++)透過の下で濃
い染色、(+++)とても濃い染色,位相下で光線を屈
折しうる。
【0081】例6 カフェインでのDNAの標識 例1の手順によって得られた約300bpの平均の長さ
のヒト第4染色体に対する染色体に特異的なDNAプロ
ーブは、例2に記述されたようにエチレンジアミンを用
いた重亜硫酸塩触媒によるアミノ基転移によって誘導体
化された。塩基の約4.3%がアミノ化された。プラス
チックの1.5mlの遠心管中のアミノ化されたDNA
(100μgの全DNA)の溶液は減圧下で蒸発された
。 0.5mlの3−〔N−モルホリノ〕プロパンスルホン
酸(MOPS)緩衝液、次に100μlのNHS−カフ
ェイン(3mg/ml  N,N−ジメチルホルムアミ
ド)が残渣に加えられて、そして混合液は一晩25℃で
保温された。50μlの3M酢酸ナトリウム(pH5.
5)、続いて1.5mlの氷冷エタノールが加えられて
、そして混合液は少なくとも2時間−20℃に保たれた
。溶液は10分間10,000×gで遠心された。塊は
2回0.6mlの氷冷エタノールで洗われ、そして10
0μlの滅菌水中に溶解された。0.8mlのベッドボ
リウムの2つのセファデックスG−50セレクトDクロ
マトグラフィーカラム(5プライム→3プライム(5P
rime→3Prime),Inc.)が準備された。 溶解された塊の50μlが各カラムにのせられて、4分
間10,000で遠心された。10μlの精製されたD
NAは490μlの20mM  NaOHで希釈されて
、そしてDNAの濃度を評価するために光学濃度が26
0nmにおいて測定された。精製されたDNAをml当
たり100マイクログラムの使用DNA濃度にするため
には、水で希釈した。  インシチュハイブリダイゼー
ションの手順カフェインで標識されたDNAプローブに
よりインシチュハイブリダイゼーションの試験を行なっ
た。標的DNAは中期に得られた培養された正常な白血
球から成った。細胞はこわれて核が露出するように約3
フィート上から顕微鏡のスライドガラスの上へ落とされ
た。ハイブリダイゼーションの前にスライドガラスは7
0%ホルムアミド/0.3M  NaCl/30mMク
エン酸ナトリウム(pH7)の70℃の変性液中に置か
れた。スライドガラスは次に70%,85%および10
0%エタノールに通すことによって(各2分)脱水され
た。
【0082】各スライドガラス上に置かれたハイブリダ
イゼーションの混合液は50%ホルムアミド/0.3M
  NaCl/30mMクエン酸ナトリウム(pH7)
から成った。ヒト胎盤DNA(2.25マイクログラム
/10マイクロリットル)を遮へいDNAとして使った
。カフェインで標識されたDNAは10ng/μlの濃
度になるように加えられた。完成したハイブリダイゼー
ション混合液の10μlは70℃で10分間加熱するこ
とによって変性された。プローブと遮へいDNAは60
分間37℃でプリハイブリダイズされた。混合液は次に
スライドガラスに塗られて、カバーガラスをかぶせられ
てゴムセメントで密封された。ハイブリダイゼーション
は一晩37℃で加湿された室で行なわれた。
【0083】次の日に過剰のプローブはスライドガラス
を3回15分間45℃で50%ホルムアミド/0.3M
  NaCl/30mMクエン酸ナトリウム(pH7)
中で、次に0.3M  NaCl/30mMクエン酸ナ
トリウム(pH7)中でおよび0.1Mリン酸ナトリウ
ム(pH7)/0.1%NP40洗剤(オクチルフェノ
キシポリエトキシエタノール、これはカルバイオケム(
Calbiochem),LaJolla,カリフォル
ニアによって売られている非イオン性界面活性剤である
)(PN緩衝液)中の各々で15分間45℃で洗うこと
によって除かれた。スライドガラスは2回PN緩衝液中
で25℃で2分間づつ洗われた。スライドガラスは20
分間25℃でPNM緩衝液中で1:250に希釈された
ウサギ抗カフェイン(ウエスタン  ケミカル  リサ
ーチ  コーポレーション,Ft.コリンズ,Co(W
estern  Chemical  Researc
h  Corporation,Ft.Collins
,Co)中で保温された。スライドガラスはPN緩衝液
中で3回2分間各々25℃で洗われた。スライドガラス
はPNM緩衝液中で1:250に希釈されたセイヨウワ
サビペルオキシダーゼ−抗−ウサギ免疫グロブリンG(
シグマ(Sigma))中で次に20分間保温された。 スライドガラスはPN緩衝液中で3回2分間各々25℃
で洗われた。スライドガラスは次にテトラメチルベンジ
ジン(TMB)中で30分間37℃で保温された。スラ
イドガラスは蒸留水中ですすがれて、風乾されて、そし
て顕微鏡で観察された。
【0084】インシチュハイブリダイゼーションの結果
セイヨウワサビの標識はTMB基質を顕微鏡で見たとき
青−緑に見える輝いた青い色素へ変換するように触媒す
る。標的ではない染色体は無色に見えるかまたはサフラ
ニンO(Safranin  O)(シグマ(Sigm
a),0.5%水性液)の調製物によって赤く対比染色
されうる。
【0085】 略号: 特異性:(−)見えない、      (+)標的の染
色体中でわずかに強い染色、(++)妥当な特異性、(
+++)良い特異性。
【0086】強  度:(−)見えない、      
(+)位相下でのみ見える、(++)透過の下で濃い染
色、(+++)とても濃い染色,位相下で光線を屈折し
うる。
【0087】例7 DNAの標識−動原体プローブ上のテオフィリン例1の
手順によって得られた平均の長さ約300bpのヒト第
8染色体に対する染色体に特異的なDNAプローブは例
2に記述されたようにエチレンジアミンを用いた重亜硫
酸塩に触媒されるアミノ基転移によって誘導体化された
。塩基の約3.5%がアミノ化された。プラスチックの
1.5mlの遠心管中のアミノ化されたDNA(100
μgの全DNA)の溶液は減圧下で蒸発された。0.5
mlの3−〔N−モリホリノ〕プロパンスルホン酸(M
OPS)緩衝液、次に100μlのNHS−テオフィリ
ン(30mg/ml  N,N−ジメチルホルムアミド
)が残渣に加えられて、混合液は一晩25℃で保温され
た。50μlの3M酢酸ナトリウム(pH5.5)、続
いて1.5mlの氷冷エタノールが加えられて、混合液
は少なくとも2時間−20℃に保たれた。溶液は10分
間10,000×gで遠心された。塊は2回0.6ml
の氷冷エタノールで洗われ、そして100μlの滅菌水
中に溶解された。0.8mlのベッドボリウムの2つの
セファデックスG−50セレクトDクロマトグラフィー
カラム(5プライム→3プライム(5Prime→3P
rime),Inc.)が準備された。溶解された塊の
50μlが各カラムにのせられ、4分間10,000×
gで遠心された。10μlの精製されたDNAは490
μlの20mM  NaOHで希釈されて、そしてDN
Aの濃度を評価するために光学濃度が260nmにおい
て測定された。ml当たり100マイクログラムの使用
DNA濃度にするために精製されたDNAは水で希釈さ
れた。
【0088】インシチュハイブリダイゼーションの手順
テオフィリンで標識されたDNAプローブによりインシ
チュハイブリダイゼーションの試験を行なった。標的D
NAは中期に得られた培養された正常な白血球から成っ
た。細胞はこわれて核が露出するように約3フィート上
から顕微鏡のスライドガラスの上へ落とされた。ハイブ
リダイゼーションの前にスライドガラスは70%ホルム
アミド/0.3M  NaCl/30mMクエン酸ナト
リウム(pH7)の70℃の変性液中に置かれた。スラ
イドガラスは次に70%,85%および100%エタノ
ールに通すことによって(各2分)脱水された。
【0089】各スライドガラス上に置かれたハイブリダ
イゼーションの混合液は50%ホルムアミド/0.3M
  NaCl/30mMクエン酸ナトリウム(pH7)
から成った。ヒト胎盤DNA(2.25マイクログラム
/10マイクロリットル)を遮へいDNAとして使った
。テオフィリンで標識されたDNAは30ng/μlの
濃度になるように加えられた。完成したハイブリダイゼ
ーション混合液の10μlは70℃で10分間加熱する
ことによって変性された。混合液は次にスライドガラス
に塗られて、カバーガラスをかぶせられてゴムセメント
で密封された。ハイブリダイゼーションは一晩37℃で
加湿された室で行なわれた。
【0090】次の日に過剰のプローブはスライドガラス
を3回15分間40℃で50%ホルムアミド/0.3M
  NaCl/30mMクエン酸ナトリウム(pH7)
中で次に0.3M  NaCl/30mMクエン酸ナト
リウム(pH7)中でおよび0.1Mリン酸ナトリウム
(pH7)/0.1%NP40洗剤(オクチルフェノキ
シポリエトキシエタノール、これはカルバイオケム(C
albiochem),LaJolla,カリフォルニ
アによって売られている非イオン性界面活性剤である)
(PN緩衝液)中の各々で15分間45℃で洗うことに
よって除かれた。スライドガラスは2回PN緩衝液中で
25℃で2分間づつ洗われた。スライドガラスは20分
間25℃でPNM緩衝液中で1:250に希釈されたウ
サギ抗テオフィリン(シグマ(Sigma))中で保温
された。スライドガラスはPN緩衝液中で3回2分間各
々25℃で洗われた。スライドは次に20分間PNM緩
衝液中で1:250に希釈されたセイヨウワサビペルオ
キシダーゼ−抗ウサギ免疫グロブリンG(シグマ(Si
gma))中で保温された。スライドガラスはPN緩衝
液中で3回2分間各々25℃で洗われた。スライドガラ
スは次にテトラメチルベンジジン(TMB,ベクターラ
ボラトリーズ(VectorLaboratories
))中で5分間製品の説明書に従って保温された。スラ
イドは蒸留水中ですすがれ、風乾され、そして水性サフ
ラニン(0.5% w/v)中で5分間25℃で対比染
色された。
【0091】定量的なインシチュハイブリダイゼーショ
ンの結果 セイヨウワサビペルオキシダーゼの標識はTMB基質の
輝いた青い色素への変換を触媒する。第8染色体の動原
体プローブで標識された中期染色体は中央が濃く染色さ
れた一対の染色体として現われる。間期の核においては
第8染色体の動原体の染色は赤い背景に対して濃い青い
不連続の斑点として現われた。核当たりの点を数えるこ
とも可能である。この方法の精度と特異性の証明として
100個の核が数えられて、斑点に対する分布の頻度は
以下のように検出された。
【0092】
【図面の簡単な説明】
【図1】テオフィリン−8−N−(5−ヒドロキシペン
チルアミノ)−O−サクシノイル−O′−(N′−(3
−スルホサクシニミジル))エステルの調製法を示す図
である。
【図2】テオフィリン−8−N−(5−ヒドロキシペン
チルアミノ)−O−サクシノイル−O′−(N′−(3
−スルホサクシニミジル))エステルをエチレンジアミ
ンを用いてアミノ基転移を起こされたDNAと反応させ
る過程を示す図である。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  検出すべき核酸に相補的な1つまたは
    それ以上のDNAの配列に多数のキサンチンまたは低級
    アルキル置換キサンチン誘導体の標識を共有結合させた
    ものからなる、核酸配列をその場で検出するための試薬
  2. 【請求項2】  検出すべき染色体または染色体の領域
    の異なった部分に相補的な多数のDNAの配列からなる
    、染色体または染色体の領域をその場で検出するための
    試薬であり、ここで、標識はキサンチン、1−メチルキ
    サンチン、3−メチルキサンチン、7−メチルキサンチ
    ン、テオフィリン、1,7−ジメチルキサンチンおよび
    カフェインからなる群から選ばれる、請求項1の試薬。
  3. 【請求項3】  検出すべき染色体または染色体の領域
    の異なった部分に相補的な多くのDNAの配列からなる
    、染色体または染色体の領域をその場で検出するための
    試薬であり、ここで、前記の標識の群はテオフィリン−
    8−N−(5−ヒドロキシペンチルアミノ)−O−サク
    シノイル−O′−(N′−(3−スルホサクシニミジル
    ))エステルまたはカフェイン−8−N−(5−ヒドロ
    キシペンチルアミノ)−O−サクシノイル−O′−(N
    ′−(3−スルホサクシニミジル))エステルを含む群
    であり、そして標識の数は、相補的な標的の配列または
    検出すべき配列に対する試薬DNAの特異的な結合性を
    保持したまま免疫学的な技術によって検出するのに十分
    な数である、請求項1の試薬。
  4. 【請求項4】  検出すべき染色体または染色体の領域
    の異なった部分に対して実質的に相補的な塩基配列をも
    っており、アミノ基転移を起こした多くのシトシン塩基
    をもっており、そしてこのアミノ基転移を起こしたシト
    シンのいくつかには、検出すべき染色体または染色体の
    領域に対する試薬の特異的な結合性を実質的に保持しつ
    つ免疫学的技術によって十分に検出されうる程度に共有
    結合させたキサンチンまたは低級アルキル置換キサンチ
    ン誘導体の標識が付与されており、そして前記塩基配列
    はハイブリダイズしていないものからなる、染色体また
    は染色体の領域をその場で検出するための試薬。
  5. 【請求項5】  標識前のDNA配列は検出すべき染色
    体または染色体の領域の組み換えファージライブラリー
    から得られ、そして前記のDNA配列の平均の長さは約
    300bpである、請求項1,2,3または4の試薬。
  6. 【請求項6】  DNAの配列中のシトシンの部位の約
    5〜50%が重亜硫酸塩の触媒により、それぞれ2から
    6または2から9の炭素原子をもつジアミノアルカン類
    またはアルキレンジアミン類を用いたアミノ基転移によ
    ってアミノ化されており、好ましくはエチレンジアミン
    を用いてDNAの配列の中のシトシン部位の約5〜25
    %がアミノ化されており、そして上記の標識はアミノ化
    されたシトシンの部位に共有結合している、請求項1,
    2,3,4または5の試薬。
  7. 【請求項7】  1つまたはそれ以上のシトシン塩基が
    重亜硫酸塩の触媒により2から9の炭素原子を含むアル
    キレンジアミン、好ましくはエチレンジアミンを用いた
    アミノ基転移によってアミノ基転移を起こしており、ア
    ミノ基転移を起こした後に1つまたはそれ以上のテオフ
    ィリンまたはカフェインの基、好ましくはテオフィリン
    −8−N−(5−ヒドロキシペンチルアミノ)−O−サ
    クシノイル−O′−(N′−(3−スルホサクシニミジ
    ル))エステルまたはカフェイン−8−N−(5−ヒド
    ロキシペンチルアミノ)−O−サクシノイル−O′−(
    N′−(3−スルホサクシニミジル))エステルと反応
    しているDNAからなる試薬であって、前記のテオフィ
    リンまたはカフェインは免疫学的な技術で検出でき、さ
    らに前記のDNAはその結合性を保持してなる試薬。
  8. 【請求項8】  以下の工程からなる染色体をその場で
    検出するための試薬を作るための方法: (a)検出すべき染色体または染色体の領域に相補的な
    DNAを含むプラスミドのDNAを平均の長さ約300
    bpの断片へ分解する工程、 (b)重亜硫酸塩を触媒にしてエチレンジアミンを用い
    てDNA断片にアミノ基転移を起こさせる工程、および
    (c)アミノ基転移されたDNA断片ヘキサンチンまた
    は低級アルキル置換キサンチン誘導体の標識を共有結合
    させ、その際該標識はDNAとテオフィリン−8−N−
    (5−ヒドロキシペンチルアミノ)−O−サクシノイル
    −O′−(N′−(3−スルホサクシニミジル))エス
    テルまたはカフェイン−8−N−(5−ヒドロキシペン
    チルアミノ)−O−サクシノイル−O′−(N′−(3
    −スルホサクシニミジル))エステルとの反応によって
    結合させる工程。
  9. 【請求項9】  次の段階の組み合わせからなる染色体
    または染色体の領域をその場で検出するための方法:(
    a)請求項6または7の試薬を検出すべき染色体または
    染色体の領域とハイブリダイゼーションの条件下で接触
    させる工程、および (b)検出すべき染色体または染色体の領域とハイブリ
    ダイズした試薬によって提供されるキサンチンまたは低
    級アルキル置換キサンチン誘導体の標識の存在または不
    存在を検出する工程。
  10. 【請求項10】  遮へいDNAを過剰にハイブリダイ
    ゼーションの条件下で試薬に加えることで試薬が遮へい
    される請求項9の方法。
  11. 【請求項11】  以下の工程によりなる染色体または
    染色体の領域をその場で検出するための試薬を調製する
    ための方法: (a)検出すべき染色体または染色体の領域に対して実
    質的に相補的な塩基配列をもち、ハイブリダイズしてい
    ないDNAの配列に含まれるいくつかのシトシン塩基に
    エチレンジアミンを用いて重亜硫酸塩を触媒にしたアミ
    ノ基転移によってアミノ基転移を起こさせる工程、およ
    び (b)キサンチンまたは低級アルキル置換キサンチン誘
    導体の標識を、アミノ基転移されたシトシン塩基の少な
    くとも一部分に共有結合させ、その際共有結合で結合さ
    れた標識をもつシトシン塩基の部分を検出すべき染色体
    または染色体の領域に対する試薬の特異的な結合性を実
    質的に保持しながら、免疫学的技術で十分に検出される
    ようにする工程。
  12. 【請求項12】  DNA中の1つまたはそれ以上のシ
    トシンに2から9の炭素原子を含むアルキレンジアミン
    を用いてアミノ基転移を起こすこと、およびこのアミノ
    基転移を起こされたDNAをテオフィリン−8−N−(
    5−ヒドロキシペンチルアミノ)−O−サクシノイル−
    O′−(N′−(3−スルホサクシニミジル))エステ
    ルまたはカフェイン−8−N−(5−ヒドロキシペンチ
    ルアミノ)−O−サクシノイル−O′−(N′−(3−
    スルホサクシニミジル))エステルと反応させることか
    らなるDNAを標識するための方法。
  13. 【請求項13】  テオフィリン−8−N−(5−ヒド
    ロキシペンチルアミノ)−O−サクシノイル−O′−(
    N′−(3−スルホサクシニミジル))エステルおよび
    カフェイン−8−N−(5−ヒドロキシペンチルアミノ
    )−O−サクシノイル−O′−(N′−(3−スルホサ
    クシニミジル))エステルである化合物。
JP3293252A 1990-11-08 1991-11-08 キサンチンおよび低級アルキル置換キサンチン誘導体でdnaを標識するための方法および化合物ならびにその場で染色体を検出するための試薬 Pending JPH04287699A (ja)

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