JPH04253596A - コイルから巻戻される鋼板の後端の押え装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はコイル尾端押え装置に係
り、詳しくは、薄鋼連続圧延ライン入側設備溶接機内の
コイル停止精度を向上させる機構を具えたコイル尾端押
え装置に係る。

【０００２】

【従来の技術】一般に、薄鋼連続圧延ラインで搬送され
るコイルは、互いに接合、連続化して所定の処理が行な
われて種々の製品材が製造されている。

【０００３】この接合は先行側の金属帯（以下先行板と
いう。）の後端と後行側の金属帯（以下後行板という。 ）の先端、つまり、両対向端部を予め切断してからこれ
ら切断面を接続（突合わせ）開先を形成し、この突合わ
せ開先に沿って溶接ト−チを走行させ溶接するようにし
ている。

【０００４】これらの開先を溶接ト−チにより溶接する
際の位置決め法として、先行極の後端を切断後、後行金
属極のクランプ台の端面に押し当て、位置決めし、これ
にもとづいて突合わせ開先を形成させる方法が特開昭６
１−２４２７７７号公報、また、先行板を磁化させ、こ
の近くまで後行板を移動した後、先行板の切断面に吸着
させ突合わせ面が幅方向とも一定の力で突合わせる方法
が特開昭６２−３３０８３号公報に記載されている。

【０００５】これらの方法は厚物、薄物いずれの鋼板で
あっても突合わせ溶接は可能であるが、図３に示すよう
に巻きぐせのある鋼帯とりわけバッチ焼鈍したコイルで
は内巻部に巻ぐせが残るため、これらの方法では正確な
突合わせ溶接がむづかしい。

【０００６】また、薄鋼連続ライン入側設備の溶接機に
おいて、先行板を溶接機内で位置決めする方法として薄
鋼連続圧延ライン入側設備の溶接機前に通過センサ（Ｐ
Ｈ）を設け、このセンサをコイルの尾端の通過した後、
コイル長さ計算して溶接機内で停止し、先行板クランプ
を圧下して位置決めする方法がある。しかし、図３に示
すようなコイルでは尾端付近になるにつれ巻きぐせが大
きく、そのまま通板すると図４に示すように溶接機前に
設けた通過センサは通過時に長さを実長よりも短かく認
識し溶接機内での尾端停止精度が不良となる。この場合
、ラインの運転を自動から手動に切換え、尾端停止位置
を再調整する必要があり、調整がスム−ズに行かないと
ラインの運転が不可能となり、停止しなければならない
。また、停止精度を上げるため、オペレ−タがコイル尾
端を押えたりして安全上好ましくない作業が発生してい
た。

【０００７】また、突合わせ位置にて先行板と後行板を
同時に剪断する、所謂ダブルカットシャ−も実用化され
ているが、これは非常に大がかりな装置であり、精度は
高いものの高価かつ大きなスペ−スが必要であった。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題の解
決を目的とし、具体的には、巻きぐせの大きいコイルの
尾端を溶接機内のクランプにコイルの停止誤差を溶接機
クランプ部分が具備する突合わせ微調整範囲内に収める
ことができるコイル尾端押え装置を提案することを目的
とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は先行
帯と後行帯の接続溶接装置において、先行帯尾端を溶接
装置の手前で、搬送面平面に一致するように押えるガイ
ドロ−ラと、このガイドロ−ラにより押えられた先行帯
尾端を検出する通過センサと、この通過センサの検出信
号に基づいて先行帯尾端検出位置からクランプ位置まで
の所定距離を搬送し、先行帯尾端を溶接機のクランプの
所定位置に停止させる搬送装置とから成る。

【００１０】

【実施例】図１は本発明法に係るコイル尾端押え装置の
一例を示す側面図であり、図２は図１の平面図である。

【００１１】図１の符号１は溶接機、２ａは溶接機先行
板クランプ、２ｂは溶接機後行板クランプ、３はサポ−
トロ−ル、４は下通板ガイド、５はハンプロ−ル、６は
上通板ガイド、７はコイル、８は溶接機前の通過センサ
（ＰＨ）、９は傾転ア−ム、１０は傾転装置、１１はブ
ラケット、１２はロ−ラ、１３は調整ボルトを示す。

【００１２】まず、図１ならびに図２に示すように本発
明の装置は、コイル連続圧延ライン上に設けられた溶接
機１とこの溶接機前の上流側に設けられた通過センサ８
の間に支持台上の一端に傾転装置１０、他端に先端が矢
印方向に移動自在な傾転ア−ム９と、この傾転ア−ム９
の先端にブラケット１１を介してロ−ラ１２とを設けた
ものから構成されている。傾転ア−ム９はコイル７の尾
端を押さえるべく昇降動自在とし、傾転装置１０により
コイル７の尾端付近が接近時傾転ア−ム９を下降させて
コイルを押えたり、また、上昇させたりすることができ
るように構成したものである。また、ロ−ラ１２はコイ
ル尾端を確実に押さえかつコイルに疵を発生させないよ
う設けられている。

【００１３】図１において高速通板時、コイル７はハン
プロ−ル５にのみ接しているが、コイル７の残長が少な
くなると通板速度が減速され、コイル７はサポ−トロ−
ル３、下通板ガイド４およびハンプロ−ル５に接するよ
うになる。溶接機１の前に設けた通過センサ（ＰＨ）８
をコイル７の尾端が通過する数ｍ手前になると、上位コ
ンピュ−タよりコイル尾端押え装置下降指令を出す。こ
の指令により傾転装置１０により傾転ア−ム９が下降し
、傾転ア−ム９先端に設けられたブラケット１１にて支
えられたロ−ラ１２でコイル７を押え、コイル７の巻き
ぐせを修正し、尾端が溶接機１の前に設けられた通過セ
ンサ（ＰＨ）８を通過後、この通過センサの検出値に基
づいて、上位にて先行板尾端長さを正確に計算し、求め
られた所定距離を搬送し、溶接機１の中央までコイル７
尾端は送られて停止する。停止後、先行板クランプによ
り圧下して保持する。その後、後行板通板時の妨げにな
らないよう上位によりコイル尾端押え装置上昇の指令が
出されると、傾転装置１０により傾転ア−ム９が上昇す
る。

【００１４】なお、ロ−ラ１２の適正位置の調整は調整
ボルト１３の調整によって行なうことができる。また、
図１ならびに図２に示すように傾転ア−ム９は溶接機前
の通過センサ（ＰＨ）８の光軸を妨げないように例えば
所定空間を設ける構造とし、傾転ア−ム９の先端部にロ
−ラ１２を複数個配置した構造のものから構成されてい
る。

【００１５】

【発明の効果】以上詳しく説明したように、本発明は先
行帯と後行帯の接続溶接装置において、先行帯尾端を溶
接装置の手前で、搬送面平面に一致するように押えるガ
イドロ−ラと、このガイドロ−ラにより押えられた先行
帯尾端を検出する通過センサと、この通過センサの検出
信号に基づいて先行帯尾端検出位置からクランプ位置ま
での所定距離を搬送し、先行帯尾端を溶接機のクランプ
の所定位置に停止させる搬送装置とから成る。

【００１６】従って、コイル押え装置の傾転ア−ムの押
えロ−ルにより、先行コイル尾端を検出するようにした
ため、押えロ−ルによって巻きぐせを伸し搬送ライン上
で正確に測長が可能となり、コイル停止誤差を溶接機ク
ランプ部分が具備する突合わせ微調整範囲内に収めるこ
とができ、オペレ−タ−の手動介入なしにコイル尾端の
溶接機疎停止を高精度を高めることができ、ライン稼動
率の向上を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るコイル尾端押え装置の一例を示す
側面図である。

【図２】図１の平面図である。

【図３】巻きぐせのあるコイルを内巻きで巻戻して供給
する状態を示す説明図である。

【図４】バッチ焼鈍したコイルを搬送ラインにより搬送
すると内巻部に巻きぐせが残り先行板コイル端部測長に
誤差を生ずる状態を示す説明図である。

【図５】図４の状態のコイルをコイル押え装置を用いず
に先行板クランプでクランプした場合の誤差の状態を示
す説明図である。

【符号の説明】

１　　溶接機 ２ａ　　溶接機先行板クランプ ２ｂ　　溶接機後行板クランプ ３　　サポ−トロ−ル ４　　下通板ガイド ５　　ハンプロ−ル ６　　上通板ガイド ７　　コイル ８　　溶接機前の通過センサ（ＰＨ） ９　　傾転ア−ム １０　　傾転装置 １１　　ブラケット １２　　ロ−ラ １３　　調整ボルト

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　先行帯と後行帯の接続溶接装置におい
   て、先行帯尾端を溶接装置の手前で、搬送面平面に一致
   するように押えるガイドロ−ラと、このガイドロ−ラに
   より押えられた前記先行帯尾端を検出する通過センサと
   、この通過センサの検出信号に基づいて前記先行帯尾端
   検出位置からクランプ位置までの所定距離を搬送し、前
   記先行帯尾端を溶接機のクランプの所定位置に停止させ
   る搬送装置とから成るコイル尾端押え装置。