JPH04178466A - 自然崩壊性高分子組成物 - Google Patents
自然崩壊性高分子組成物Info
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- JPH04178466A JPH04178466A JP30809890A JP30809890A JPH04178466A JP H04178466 A JPH04178466 A JP H04178466A JP 30809890 A JP30809890 A JP 30809890A JP 30809890 A JP30809890 A JP 30809890A JP H04178466 A JPH04178466 A JP H04178466A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
(産業上の利用分野)
この発明は、自然崩壊性高分子組成物に関するものであ
る。さらに詳しくは、この発明は、環境保護性において
優れた特徴を有する樹脂成形材料、または樹脂成形品と
して有用な、自然崩壊性高分子組成物に関するものであ
る。 (従来の技術とその課題) 地球環境保護の問題については全世界的に関心が高まっ
ており、各種の環境保護規制への世界的合意が形成され
るとともに、日常の社会生活の様々な分野において環境
汚染対策のための科学的、技術的な検討が積極的に進め
られてきている。 このような検討の対象として、廃プラスチツク対策が重
要な課題になっており、難分解性の各種のプラスチック
に代わるものとして、光分解性高分子や生分解性高分子
の研究が精力的に進められてきてもいる。 たとえば、このような分解性高分子組成物として、ポリ
エチレンと澱粉からなるといわれているエコスターなど
が知られている。 しかしながら、このような分解性組成物として知られて
いるものについても依然として大きな課題が残されてい
る。たとえば上記のエコスターの場合にも、澱粉が生分
解された後にもポリエチレンは未分解の状態として残り
、すでに商業化されている米国においても問題となって
いる。ポリエチレンが低分子化されないために微生物の
攻撃を受は難いことがその原因となっている。 このエコスターは、いわゆる生分解性高分子を配合して
従来からのプラスチックとの組成物を構成しようとする
ものであるが、従来の難分解性高分子を使用している点
において、環境汚染防止という所期の目的の達成にはほ
ど遠い現状にある。 一方、プラスチック成形品に、もつと積極的に生分解性
高分子を使用しようとの考えも提案されており、実際に
微生物生産によるポリエステルやポリカプロラクトンな
どを利用することが考えられている。しかしながら、こ
れまでに知られているこれらの生合成・生分解性高分子
はその価格等の面において難点がある。 このような状況において、いわゆる光分解性高分子への
関心が高まっているか、光分解性高分子については光分
解後の生分解性について充分に究明されていない現状に
ある。 この発明は、以上の通りの事情に鑑みてなされたもので
あり、従来の分解性高分子組成物の欠点を解消し、はる
かに自然崩壊性に優れた新しい高分子組成物を提供する
ことを目的としている。 (課題を解決するための手段) この発明は、上記の課題を解決するものとして、光分解
性高分子と生分解性高分子とからなることを特徴とする
自然崩壊性高分子組成物を提供する。 すなわち、この発明の組成物は、光分解性高分子が屋外
の太陽光に曝されることによって容易に光分解され、し
かも全組成物が生分解を受けて自然系に組み込まれるこ
とを特徴としている。光分解性高分子は光照射によって
分解されて低分子化するとともに、この低分子化によっ
て生分解性高分子を栄養源とする微生物が容易に生分解
できるようにしている。 この発明の組成物における光分解性高分子としては各種
のものが使用できるが、光分解後の生分解促進、光分解
性等の観点からは、エチレン・一酸化炭素共重合体、ビ
ニルケトン・ビニルモノマー共重合体等が好適なものと
して例示される。 また、生分解性高分子としては、天然多糖類、たとえば
澱粉、ポリカプロラクトン、ポリビニルア+□□ ルコール、ポリウレタン、ポリエステル等が好適なもの
として例示される。 これらの光分解性高分子と生分解性高分子との配合割合
は、光分解および生分解の特性を考慮し、また、組成物
の使用目的に応じて適宜に選択することができる。 組成物は、必要に応じて、着色剤、光吸収剤、増粘剤、
増量剤、補強材、その他の添加剤や充填材を適宜に配合
することができる。これらの配合組成物は、次いで、射
出、押出し、注型、真空プレス等の各種の成形方法によ
って所要の形状に成形することができる。 (作 用) この発明により、光分解性と生分解可能性の大きな自然
崩壊性高分子組成物が実現される。この組成物によって
、包装材料をはじめ、各種産業、農業用等の樹脂成形材
料または成形品として、環境汚染防止効果に優れた樹脂
が提供される。 (実施例) エチレン・一酸化炭素共重合体(市販品)を光分解性高
分子として使用し、これに生分解性の澱粉を配合して組
成物とした。 この組成物により、真空プレス器を用いてフィルム(厚
さ:約50μm)成形した。成形条件は、温度約140
°C1減圧10−’mmHg、加圧50kg/cnfと
した。このものを太陽光曝露下に置き、その自然崩壊性
を評価した。第1図はその結果を示したものである。 この第1図では、以下のものを示している。 A:エチレン/一酸化炭素共重合体(1%)B:Aに、
10%の澱粉を配合した組成物C:エチレン/一酸化炭
素共重合体(3%)D:Cに、10%の澱粉を配合した
組成物E:比較例としてのポリエチレン F:比較例として、Eに10%の澱粉を配合した組成物 この第1図より明らかなように、生分解性の澱粉を配合
したこの発明の組成物においても、エチレン/一酸化炭
素共重合体の光分解性は阻害されずにより優れた性能を
示している。 従来のポリエチレンに比べて、はるかに大きな分解性を
示していることがわかる。 なお、第1図の結果かられかるように、エチレン/一酸
化炭素共重合体の一酸化炭素含有量によって分解性の制
御が可能ともなる。
る。さらに詳しくは、この発明は、環境保護性において
優れた特徴を有する樹脂成形材料、または樹脂成形品と
して有用な、自然崩壊性高分子組成物に関するものであ
る。 (従来の技術とその課題) 地球環境保護の問題については全世界的に関心が高まっ
ており、各種の環境保護規制への世界的合意が形成され
るとともに、日常の社会生活の様々な分野において環境
汚染対策のための科学的、技術的な検討が積極的に進め
られてきている。 このような検討の対象として、廃プラスチツク対策が重
要な課題になっており、難分解性の各種のプラスチック
に代わるものとして、光分解性高分子や生分解性高分子
の研究が精力的に進められてきてもいる。 たとえば、このような分解性高分子組成物として、ポリ
エチレンと澱粉からなるといわれているエコスターなど
が知られている。 しかしながら、このような分解性組成物として知られて
いるものについても依然として大きな課題が残されてい
る。たとえば上記のエコスターの場合にも、澱粉が生分
解された後にもポリエチレンは未分解の状態として残り
、すでに商業化されている米国においても問題となって
いる。ポリエチレンが低分子化されないために微生物の
攻撃を受は難いことがその原因となっている。 このエコスターは、いわゆる生分解性高分子を配合して
従来からのプラスチックとの組成物を構成しようとする
ものであるが、従来の難分解性高分子を使用している点
において、環境汚染防止という所期の目的の達成にはほ
ど遠い現状にある。 一方、プラスチック成形品に、もつと積極的に生分解性
高分子を使用しようとの考えも提案されており、実際に
微生物生産によるポリエステルやポリカプロラクトンな
どを利用することが考えられている。しかしながら、こ
れまでに知られているこれらの生合成・生分解性高分子
はその価格等の面において難点がある。 このような状況において、いわゆる光分解性高分子への
関心が高まっているか、光分解性高分子については光分
解後の生分解性について充分に究明されていない現状に
ある。 この発明は、以上の通りの事情に鑑みてなされたもので
あり、従来の分解性高分子組成物の欠点を解消し、はる
かに自然崩壊性に優れた新しい高分子組成物を提供する
ことを目的としている。 (課題を解決するための手段) この発明は、上記の課題を解決するものとして、光分解
性高分子と生分解性高分子とからなることを特徴とする
自然崩壊性高分子組成物を提供する。 すなわち、この発明の組成物は、光分解性高分子が屋外
の太陽光に曝されることによって容易に光分解され、し
かも全組成物が生分解を受けて自然系に組み込まれるこ
とを特徴としている。光分解性高分子は光照射によって
分解されて低分子化するとともに、この低分子化によっ
て生分解性高分子を栄養源とする微生物が容易に生分解
できるようにしている。 この発明の組成物における光分解性高分子としては各種
のものが使用できるが、光分解後の生分解促進、光分解
性等の観点からは、エチレン・一酸化炭素共重合体、ビ
ニルケトン・ビニルモノマー共重合体等が好適なものと
して例示される。 また、生分解性高分子としては、天然多糖類、たとえば
澱粉、ポリカプロラクトン、ポリビニルア+□□ ルコール、ポリウレタン、ポリエステル等が好適なもの
として例示される。 これらの光分解性高分子と生分解性高分子との配合割合
は、光分解および生分解の特性を考慮し、また、組成物
の使用目的に応じて適宜に選択することができる。 組成物は、必要に応じて、着色剤、光吸収剤、増粘剤、
増量剤、補強材、その他の添加剤や充填材を適宜に配合
することができる。これらの配合組成物は、次いで、射
出、押出し、注型、真空プレス等の各種の成形方法によ
って所要の形状に成形することができる。 (作 用) この発明により、光分解性と生分解可能性の大きな自然
崩壊性高分子組成物が実現される。この組成物によって
、包装材料をはじめ、各種産業、農業用等の樹脂成形材
料または成形品として、環境汚染防止効果に優れた樹脂
が提供される。 (実施例) エチレン・一酸化炭素共重合体(市販品)を光分解性高
分子として使用し、これに生分解性の澱粉を配合して組
成物とした。 この組成物により、真空プレス器を用いてフィルム(厚
さ:約50μm)成形した。成形条件は、温度約140
°C1減圧10−’mmHg、加圧50kg/cnfと
した。このものを太陽光曝露下に置き、その自然崩壊性
を評価した。第1図はその結果を示したものである。 この第1図では、以下のものを示している。 A:エチレン/一酸化炭素共重合体(1%)B:Aに、
10%の澱粉を配合した組成物C:エチレン/一酸化炭
素共重合体(3%)D:Cに、10%の澱粉を配合した
組成物E:比較例としてのポリエチレン F:比較例として、Eに10%の澱粉を配合した組成物 この第1図より明らかなように、生分解性の澱粉を配合
したこの発明の組成物においても、エチレン/一酸化炭
素共重合体の光分解性は阻害されずにより優れた性能を
示している。 従来のポリエチレンに比べて、はるかに大きな分解性を
示していることがわかる。 なお、第1図の結果かられかるように、エチレン/一酸
化炭素共重合体の一酸化炭素含有量によって分解性の制
御が可能ともなる。
第1図は、この発明の実施例として自然崩壊性を示した
プラスチック伸び率と曝露時間との相関図である。 代理人 弁理士 西 澤 利 夫第 1
図 曝露時間(日) 手続補正書(自発) 平成4年 2月10日 特許庁長官殿 国 防 細 書 ■1発明の名称 自然崩壊性高分子組成物 2、特許請求の範囲 (1) 光分解性高分子と生分解性高分子とからなる
ことを特徴とする自然崩壊性高分子組成物。 (2) 光分解性高分子としてエチレン・一酸化炭素共
重合、ビニルケトンとビニルモノマーとの共重合体等を
配合する請求項(1)記載の自然崩壊性高分子組成物。 (3) 生分解性高分子として天然多糖類、ポリカプロ
ラクトン、ポリビニルアルコール、ポリウレタン、ポリ
エステル等を配合する請求項(1)または(2)記載の
自然崩壊性高分子組成物。 (4) 請求項(1)、(2)または(3)記載の組成
物からなる樹脂成形材料、または樹脂成形3、発明の詳
細な説明 (産業上の利用分野) この発明は、自然崩壊性高分子組成物に関するものであ
る。さらに詳しくは、この発明は、環境保護性において
優れた特徴を有する樹脂成形材料、または樹脂成形品と
して有用な、自然崩壊性高分子組成物に関するものであ
る。 (従来の技術とその課題) 地球環境保護の問題については全世界的に関心が高まっ
ており、各種の環境保護規制への世界的合意が形成され
るとともに、日常の社会生活の様々な分野において環境
汚染対策のための科学的、技術的な検討が積極的に進め
られてきている。 このような検討の対象として、廃プラスチツク対策が重
要な課題になっており、難分解性の各種のプラスチック
に代わるものとして、光分解性高分子や生分解性高分子
の研究が精力的に進められてきてもいる。 たとえば、このような分解性高分子組成物として、ポリ
エチレンと澱粉からなるといわれているエコスターなど
が知られている。 しかしながら、このような分解性組成物として知られて
いるものについても依然として大きな課題が残されてい
る。たとえば上記のエコスターの場合にも、澱粉が生分
解された後にもポリエチレンは未分解の状態として残り
、すでに商業化されている米国においても問題となって
いる。ポリエチレンが低分子化されないために微生物の
攻撃を受は難いことがその原因となっている。 このエコスターは、いわゆる生分解性高分子を配合して
従来からのプラスチックとの組成物を構成しようとする
ものであるが、従来の難分解性高分子を使用している点
において、環境汚染防止という所期の目的の達成にはほ
ど遠い現状にある。 一方、プラスチック成形品に、もっと積極的に生分解性
高分子を使用しようとの考えも提案されており、実際に
微生物生産によるポリエステルやポリカプロラクトンな
どを利用することが考えられている。しかしながら、こ
れまでに知られているこれらの生合成・生分解性高分子
はその価格等の面において難点がある。 このような状況において、いわゆる光分解性高分子への
関心が高まっているが、光分解性高分子については光分
解後の生分解性について充分に究明されていない現状に
ある。 この発明は、以上の通りの事情に鑑みてなされたもので
あり、従来の分解性高分子組成物の欠点を解消し、はる
かに自然崩壊性に優れfこ新しい高分子組成物を提供す
ることを目的としている。 (課題を解決するための手段) この発明は、上記の課題を解決するものとして、光分解
性高分子と生分解性高分子とからなることを特徴とする
自然崩壊性高分子組成物を提供する。 すなわち、この発明の組成物は、光分解性高分子が屋外
の太陽光に曝されることによって容易に光分解され、し
かも全組成物が生分解を受けて自然系に組み込まれるこ
とを特徴としている。光分解性高分子は光照射によって
分解されて低分子化するとともに、この低分子化によっ
て生分解性高分子を栄養源とする微生物が容易に生分解
できるようにしている。 この発明の組成物における光分解性高分子としては各種
のものが使用できるが、光分解後の生分解促進、光分解
性等の観点からは、エチレン・一酸化炭素共重合体、ビ
ニルケトン・ビニルモノマー共重合体等が好適なものと
して例示される。 また、生分解性高分子としては、天然多糖類、たとえば
澱粉、ポリカプロラクトン、ポリビニルアルコール、ポ
リウレタン、ポリエステル等が好適なものとして例示さ
れる。 これらの光分解性高分子と生分解性高分子との配合割合
は、光分解および生分解の特性を考慮し、また、組成物
の使用目的に応じて適宜に選択することができる。 組成物は、必要に応じて、着色剤、光吸収剤、増粘剤、
増量剤、補強材、その他の添加剤や充填材を適宜に配合
することができる。これらの配合組成物は、次いで、射
出、押出し、注型、真空プレス等の各種の成形方法によ
って所要の形状に成形することができる。ラミネートフ
ィルム等の積周体を構成してもよい。 (作 用) この発明により、光分解性と生分解可能性の大きな自然
崩壊性高分子組成物が実現される。この組成物によって
、包装材料をはじめ、各種産業、農業用等の樹脂成形材
料または成形品として、環境汚染防止効果に優れた樹脂
が提供される。 (実施例) 実施例1 エチレン・一酸化炭素共重合体(市販品)のカルボニル
基(CO)濃度が1モル%および3モル%のものを光分
解性高分子として使用し、これに生分解性の澱粉を配合
して組成物とした。 澱粉は、シラン系カップリング剤で疎水処理を施し、混
練機により温度150°Cの条件で10重量%の割合で
添加した。 この組成物により、真空プレス器を用いてフィルム(厚
さ:約50μm)成形した。成形条件は、温度約140
℃、減圧10’mmHg、加圧50kg/cnfとした
。このものを太陽光曝露下に置き、その自然崩壊性を評
価した。試験台の高さは約60cmのものを使用し、水
平面より30°の仰角をつけ、斜面が真南に向くように
設置した。 崩壊正は引張試験による破断伸び率の減少として評価し
た。第1図はその結果を示したものである。 この第1図では、以下のものを示している。 A:エチレン/一酸化炭素共重合体(1%)B:Aに、
10%の澱粉を配合した組成物C:エチレン/一酸化炭
素共重合体(3%)D二〇に、10%の澱粉を配合した
組成物E:比較例としてのポリエチレン F:比較例として、Eに10%の澱粉を配合した組成物 この第1図より明らかなように、エチレン/一酸化炭素
共重合体の破断伸びは顕著に減少し、また一酸化炭素濃
度の高い試料はその割合が大きいことがわかる。 澱粉配合の場合にもほぼ同様の結果が得られた。 このことから、この発明のように生分解性の高分子を配
合する場合には、光分解性を損なうことなく、光分解そ
して生分解を共に促進することがててきることがわかる
。 また、従来のポリエチレンに比べて、はるかに大きな分
解性を示していることがわかる。 なお、第1図の結果から明らかなように、エチレン/一
酸化炭素共重合体の一酸化炭素含有量の調製によって分
解性の制御が可能ともなる。 実施例2 実施例1と同様のカルボニル基(CQ)濃度1モル%の
エチレン/一酸化炭素共重合体に10重量%の澱粉を配
合して厚み50μmのフィルムを成形した。 このものを屋外での埋設試験に使用し、生分解性を評価
した。試料は、あらかじめ実施例1と同様にして24時
間光曝露したものと、しないものとに分け、各々、2
X 6 cmに切り出して地面より5 cmの深さに埋
設した。試料の重量変化によって生分解性を評価した。 その結果を、澱粉を配合しない比較例とともに示したも
のが第2図である。図中の符号は以下のものを示してい
る。 G:エチレン/一酸化炭素共重合体 HOGをあらかじめ24時間光曝露 したもの ■=エチレン/一酸化炭素共重合体 および澱粉 J:■をあらかじめ24時間光曝露 したもの この発明の1およびJは生分解性に優れ、特に、あらか
じめ光曝露した場合(J)には、生分解性も大きく向上
することがわかる。 実施例3 実施例2と同一の試料を用い、屋内埋設試験を行った。 各試料はl X 2 cmに切り出し、プラスチック製
容器に入れて土をかけ、32°Cの温度においてインキ
ュベータ中に静置した。 その結果を示したものが第3図である。 この発明の組成物からなるものが生分解性も良好である
ことがわかる。特に、光曝露しておいたもの(J)は、
光分解によって低分子化されるため、生分解も大きく促
進されることがわかる。
プラスチック伸び率と曝露時間との相関図である。 代理人 弁理士 西 澤 利 夫第 1
図 曝露時間(日) 手続補正書(自発) 平成4年 2月10日 特許庁長官殿 国 防 細 書 ■1発明の名称 自然崩壊性高分子組成物 2、特許請求の範囲 (1) 光分解性高分子と生分解性高分子とからなる
ことを特徴とする自然崩壊性高分子組成物。 (2) 光分解性高分子としてエチレン・一酸化炭素共
重合、ビニルケトンとビニルモノマーとの共重合体等を
配合する請求項(1)記載の自然崩壊性高分子組成物。 (3) 生分解性高分子として天然多糖類、ポリカプロ
ラクトン、ポリビニルアルコール、ポリウレタン、ポリ
エステル等を配合する請求項(1)または(2)記載の
自然崩壊性高分子組成物。 (4) 請求項(1)、(2)または(3)記載の組成
物からなる樹脂成形材料、または樹脂成形3、発明の詳
細な説明 (産業上の利用分野) この発明は、自然崩壊性高分子組成物に関するものであ
る。さらに詳しくは、この発明は、環境保護性において
優れた特徴を有する樹脂成形材料、または樹脂成形品と
して有用な、自然崩壊性高分子組成物に関するものであ
る。 (従来の技術とその課題) 地球環境保護の問題については全世界的に関心が高まっ
ており、各種の環境保護規制への世界的合意が形成され
るとともに、日常の社会生活の様々な分野において環境
汚染対策のための科学的、技術的な検討が積極的に進め
られてきている。 このような検討の対象として、廃プラスチツク対策が重
要な課題になっており、難分解性の各種のプラスチック
に代わるものとして、光分解性高分子や生分解性高分子
の研究が精力的に進められてきてもいる。 たとえば、このような分解性高分子組成物として、ポリ
エチレンと澱粉からなるといわれているエコスターなど
が知られている。 しかしながら、このような分解性組成物として知られて
いるものについても依然として大きな課題が残されてい
る。たとえば上記のエコスターの場合にも、澱粉が生分
解された後にもポリエチレンは未分解の状態として残り
、すでに商業化されている米国においても問題となって
いる。ポリエチレンが低分子化されないために微生物の
攻撃を受は難いことがその原因となっている。 このエコスターは、いわゆる生分解性高分子を配合して
従来からのプラスチックとの組成物を構成しようとする
ものであるが、従来の難分解性高分子を使用している点
において、環境汚染防止という所期の目的の達成にはほ
ど遠い現状にある。 一方、プラスチック成形品に、もっと積極的に生分解性
高分子を使用しようとの考えも提案されており、実際に
微生物生産によるポリエステルやポリカプロラクトンな
どを利用することが考えられている。しかしながら、こ
れまでに知られているこれらの生合成・生分解性高分子
はその価格等の面において難点がある。 このような状況において、いわゆる光分解性高分子への
関心が高まっているが、光分解性高分子については光分
解後の生分解性について充分に究明されていない現状に
ある。 この発明は、以上の通りの事情に鑑みてなされたもので
あり、従来の分解性高分子組成物の欠点を解消し、はる
かに自然崩壊性に優れfこ新しい高分子組成物を提供す
ることを目的としている。 (課題を解決するための手段) この発明は、上記の課題を解決するものとして、光分解
性高分子と生分解性高分子とからなることを特徴とする
自然崩壊性高分子組成物を提供する。 すなわち、この発明の組成物は、光分解性高分子が屋外
の太陽光に曝されることによって容易に光分解され、し
かも全組成物が生分解を受けて自然系に組み込まれるこ
とを特徴としている。光分解性高分子は光照射によって
分解されて低分子化するとともに、この低分子化によっ
て生分解性高分子を栄養源とする微生物が容易に生分解
できるようにしている。 この発明の組成物における光分解性高分子としては各種
のものが使用できるが、光分解後の生分解促進、光分解
性等の観点からは、エチレン・一酸化炭素共重合体、ビ
ニルケトン・ビニルモノマー共重合体等が好適なものと
して例示される。 また、生分解性高分子としては、天然多糖類、たとえば
澱粉、ポリカプロラクトン、ポリビニルアルコール、ポ
リウレタン、ポリエステル等が好適なものとして例示さ
れる。 これらの光分解性高分子と生分解性高分子との配合割合
は、光分解および生分解の特性を考慮し、また、組成物
の使用目的に応じて適宜に選択することができる。 組成物は、必要に応じて、着色剤、光吸収剤、増粘剤、
増量剤、補強材、その他の添加剤や充填材を適宜に配合
することができる。これらの配合組成物は、次いで、射
出、押出し、注型、真空プレス等の各種の成形方法によ
って所要の形状に成形することができる。ラミネートフ
ィルム等の積周体を構成してもよい。 (作 用) この発明により、光分解性と生分解可能性の大きな自然
崩壊性高分子組成物が実現される。この組成物によって
、包装材料をはじめ、各種産業、農業用等の樹脂成形材
料または成形品として、環境汚染防止効果に優れた樹脂
が提供される。 (実施例) 実施例1 エチレン・一酸化炭素共重合体(市販品)のカルボニル
基(CO)濃度が1モル%および3モル%のものを光分
解性高分子として使用し、これに生分解性の澱粉を配合
して組成物とした。 澱粉は、シラン系カップリング剤で疎水処理を施し、混
練機により温度150°Cの条件で10重量%の割合で
添加した。 この組成物により、真空プレス器を用いてフィルム(厚
さ:約50μm)成形した。成形条件は、温度約140
℃、減圧10’mmHg、加圧50kg/cnfとした
。このものを太陽光曝露下に置き、その自然崩壊性を評
価した。試験台の高さは約60cmのものを使用し、水
平面より30°の仰角をつけ、斜面が真南に向くように
設置した。 崩壊正は引張試験による破断伸び率の減少として評価し
た。第1図はその結果を示したものである。 この第1図では、以下のものを示している。 A:エチレン/一酸化炭素共重合体(1%)B:Aに、
10%の澱粉を配合した組成物C:エチレン/一酸化炭
素共重合体(3%)D二〇に、10%の澱粉を配合した
組成物E:比較例としてのポリエチレン F:比較例として、Eに10%の澱粉を配合した組成物 この第1図より明らかなように、エチレン/一酸化炭素
共重合体の破断伸びは顕著に減少し、また一酸化炭素濃
度の高い試料はその割合が大きいことがわかる。 澱粉配合の場合にもほぼ同様の結果が得られた。 このことから、この発明のように生分解性の高分子を配
合する場合には、光分解性を損なうことなく、光分解そ
して生分解を共に促進することがててきることがわかる
。 また、従来のポリエチレンに比べて、はるかに大きな分
解性を示していることがわかる。 なお、第1図の結果から明らかなように、エチレン/一
酸化炭素共重合体の一酸化炭素含有量の調製によって分
解性の制御が可能ともなる。 実施例2 実施例1と同様のカルボニル基(CQ)濃度1モル%の
エチレン/一酸化炭素共重合体に10重量%の澱粉を配
合して厚み50μmのフィルムを成形した。 このものを屋外での埋設試験に使用し、生分解性を評価
した。試料は、あらかじめ実施例1と同様にして24時
間光曝露したものと、しないものとに分け、各々、2
X 6 cmに切り出して地面より5 cmの深さに埋
設した。試料の重量変化によって生分解性を評価した。 その結果を、澱粉を配合しない比較例とともに示したも
のが第2図である。図中の符号は以下のものを示してい
る。 G:エチレン/一酸化炭素共重合体 HOGをあらかじめ24時間光曝露 したもの ■=エチレン/一酸化炭素共重合体 および澱粉 J:■をあらかじめ24時間光曝露 したもの この発明の1およびJは生分解性に優れ、特に、あらか
じめ光曝露した場合(J)には、生分解性も大きく向上
することがわかる。 実施例3 実施例2と同一の試料を用い、屋内埋設試験を行った。 各試料はl X 2 cmに切り出し、プラスチック製
容器に入れて土をかけ、32°Cの温度においてインキ
ュベータ中に静置した。 その結果を示したものが第3図である。 この発明の組成物からなるものが生分解性も良好である
ことがわかる。特に、光曝露しておいたもの(J)は、
光分解によって低分子化されるため、生分解も大きく促
進されることがわかる。
第1図は、この発明の実施例として自然崩壊性を示した
プラスチックの破断伸び率と曝露時間との相関図である
。 第2図および第3図は、各々、この発明の実施例として
生分解性を示した重量減少率と試験日数との相関図であ
る。 第 1 図 曝露時間(日) 第 2 図 試験日数(日) 第 3 図 試験日数(日)
プラスチックの破断伸び率と曝露時間との相関図である
。 第2図および第3図は、各々、この発明の実施例として
生分解性を示した重量減少率と試験日数との相関図であ
る。 第 1 図 曝露時間(日) 第 2 図 試験日数(日) 第 3 図 試験日数(日)
Claims (4)
- (1)光分解性高分子と生分解性高分子とからなること
を特徴とする自然崩壊性高分子組成物。 - (2)光分解性高分子としてエチレン・一酸化炭素共重
合、ビニルケトンとビニルモノマーとの共重合体等を配
合する請求項(1)記載の自然崩壊性高分子組成物。 - (3)生分解性高分子として天然多糖類、ポリカプロラ
クトン、ポリビニルアルコール、ポリウレタン、ポリエ
ステル等を配合する請求項(1)または(2)記載の自
然崩壊性高分子組成物。 - (4)請求項(1)、(2)または(3)記載の組成物
からなる樹脂成形材料、または樹脂成形品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30809890A JPH04178466A (ja) | 1990-11-13 | 1990-11-13 | 自然崩壊性高分子組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30809890A JPH04178466A (ja) | 1990-11-13 | 1990-11-13 | 自然崩壊性高分子組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04178466A true JPH04178466A (ja) | 1992-06-25 |
Family
ID=17976842
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30809890A Pending JPH04178466A (ja) | 1990-11-13 | 1990-11-13 | 自然崩壊性高分子組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04178466A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
TR28912A (tr) * | 1992-06-26 | 1997-08-04 | Procter & Gamble | Biyolojik olarak parcalanabilir, sivi gecirmeyen tek katmanli film terkipleri. |
US5939467A (en) * | 1992-06-26 | 1999-08-17 | The Procter & Gamble Company | Biodegradable polymeric compositions and products thereof |
CN1068277C (zh) * | 1992-06-26 | 2001-07-11 | 普罗格特-甘布尔公司 | 可生物降解的不渗透液体的多层薄膜结构 |
KR100545271B1 (ko) * | 2005-05-02 | 2006-01-24 | 신호철 | 친환경 생분해성 농업용 멀칭필름과 그 제조방법 |
KR100800428B1 (ko) * | 2005-12-30 | 2008-02-04 | (주)지앤씨코리아 | 친환경 생분해성 1회용 용기와 그 제조방법 |
-
1990
- 1990-11-13 JP JP30809890A patent/JPH04178466A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
TR28912A (tr) * | 1992-06-26 | 1997-08-04 | Procter & Gamble | Biyolojik olarak parcalanabilir, sivi gecirmeyen tek katmanli film terkipleri. |
US5939467A (en) * | 1992-06-26 | 1999-08-17 | The Procter & Gamble Company | Biodegradable polymeric compositions and products thereof |
CN1068277C (zh) * | 1992-06-26 | 2001-07-11 | 普罗格特-甘布尔公司 | 可生物降解的不渗透液体的多层薄膜结构 |
KR100545271B1 (ko) * | 2005-05-02 | 2006-01-24 | 신호철 | 친환경 생분해성 농업용 멀칭필름과 그 제조방법 |
KR100800428B1 (ko) * | 2005-12-30 | 2008-02-04 | (주)지앤씨코리아 | 친환경 생분해성 1회용 용기와 그 제조방법 |
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