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JP7506307B2 - 包装袋 - Google Patents

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JP7506307B2 JP2020093650A JP2020093650A JP7506307B2 JP 7506307 B2 JP7506307 B2 JP 7506307B2 JP 2020093650 A JP2020093650 A JP 2020093650A JP 2020093650 A JP2020093650 A JP 2020093650A JP 7506307 B2 JP7506307 B2 JP 7506307B2
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Description

本発明は、包装袋に関する。
特許文献1には、フィルムに縦シール部を形成して構成された筒体に横シール部を設けて構成された易開封性包装体が開示されている。
特開2013-60227号公報
特許文献1の易開封性包装体は、縦シール部を剥がす際に同時に横シール部も剥がすことが可能であり、このために、容易に開封可能となっている。
しかし、特許文献1の構成では、縦シール部と横シール部が交差している部位が剥がしにくく、開封性をさらに向上させることが望まれている。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、開封性に優れた包装袋を提供するものである。
本発明によれば、包装袋であって、前記包装袋は、フィルムに縦シール部を形成して構成された筒体と、前記筒体を閉塞させる横シール部を備え、前記縦シール部は、前記フィルムを筒状に湾曲させて前記フィルムの一縁側の内面と他縁側の内面又は外面を重ね合わせて重ね合わせ部を形成した状態で前記重ね合わせ部において前記フィルムの対向する部位を溶着することによって形成され、前記縦シール部と前記横シール部の交差点では、前記縦シール部の波形状と前記横シール部の波形状が交差している、包装袋が提供される。
本発明の包装袋では、縦シール部と横シール部の交差点では、縦シール部の波形状と横シール部の波形状が交差しているので、縦シール部と横シール部の両方において、開封の際に加えられる力が波形状の凸部に集中しやすく、開封性が向上する。
以下、本発明の種々の実施形態を例示する。以下に示す実施形態は互いに組み合わせ可能である。
好ましくは、前記記載の包装袋であって、前記縦シール部の波形状と前記横シール部の波形状は、それぞれ、凸部の先端が丸まった形状である、包装袋である。
好ましくは、前記記載の包装袋であって、前記縦シール部と前記横シール部は、それぞれ、全長に渡って前記波形状を有する、包装袋である。
好ましくは、前記記載の包装袋であって、前記横シール部は、互いに離間されて設けられた第1及び第2横シール部を備え、第1横シール部は、第2横シール部よりも前記筒体の端部に近い位置に配置されている、包装袋である。
好ましくは、前記記載の包装袋であって、第2横シール部は、第1及び第2線シール部を備え、第2横シール部の第1及び第2線シール部は、それぞれが前記波形状を有する、包装袋である。
好ましくは、前記記載の包装袋であって、前記縦シール部は、第1及び第2線シール部を備え、前記縦シール部の第1及び第2線シール部は、それぞれが前記波形状を有する、包装袋である。
好ましくは、前記記載の包装袋であって、前記縦シール部よりも前記フィルムの前記一縁に近い部位には、掴み部が設けられ、前記掴み部には、エンボス加工されたエンボス部が設けられている、包装袋である。
好ましくは、前記記載の包装袋であって、前記フィルムは、多重フィルムである、包装袋である。
好ましくは、前記記載の包装袋であって、前記横シール部は、上側横シール部と、下側横シール部を備え、前記上側横シール部は、前記筒体の上側を閉塞させるように設けられ、前記下側横シール部は、前記筒体の下側を閉塞させるように設けられ、前記下側横シール部の溶着強度は、前記上側横シール部の溶着強度よりも高い、包装袋である。
内容物が入っていない状態の包装袋1の平面図である。 図1中の領域Aの拡大図である。 図1中の領域Bの拡大図である。 フィルム2を筒状に湾曲させた状態を示す。 製袋充填機100の構成図である。 製袋充填機100の横シール機116近傍の拡大図であり、横シール機116で横シール部11を形成している状態を示す。 図5の状態から横シール機116が開き、横シール部11がプレス兼カッター118の位置に移動した後の状態を示す。 図7の状態からプレス兼カッター118で横シール部11を切断した後に、プレス兼カッター118及びしごきロール115が開いた後の状態を示す。 図8の状態から、内容物Wをさらに投入した後にしごきロール115を閉じ、その後、密着部3aを横シール機116の位置に移動させた後の状態を示す。
以下、本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。また、各特徴事項について独立して発明が成立する。
1.包装袋1
図1~図4に示すように、本発明の一実施形態の包装袋1は、フィルム2に縦シール部7を形成して構成された筒体3と、筒体3を閉塞させる横シール部11を備える。包装袋1内には、通常、内容物が充填されているが、図1では、便宜上、内容物が充填されていない状態の包装袋1を示している。内容物の例としては、フラワーペースト、ジャム、餡等の粘稠性食品が挙げられる。
以下、図1の上下左右を包装袋1の上下左右として説明を進める。具体的には、筒体3の軸方向が上下方向であり、縦シール部7を手前側に配置したときの左右が包装袋1の左右である。また、縦シール部7側の面を前面とし、その対向する面を背面とする。
包装袋1の左右方向の長さは、例えば、140~400mmであり、160~300mmが好ましい。この長さは、具体的には例えば、140、150、160、170、180、190、200、210、220、230、240、250,360,270,280,290,300、310、320、330、340、350、360、370、380、390,400であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。この値が小さすぎると、製袋充填の際に内容物が包装袋1の内面に付着してしまって充填しにくくなる場合がある。この問題は、内容物の粘稠性が高い場合に顕著である。[包装袋1の上下方向の長さ/包装袋1の左右方向の長さ]の値は、例えば、1.1~5であり、2~4が好ましい。この値は、具体的には例えば、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
縦シール部7は、図4に示すように、フィルム2を筒状に湾曲させてフィルム2の一縁2a側の内面2bと他縁2c側の外面2dを重ね合わせて重ね合わせ部2gを形成した状態で、重ね合わせ部2gにおいてフィルム2の対向する部位(より詳しくは内面2bと外面2d)を溶着することによって形成される。本実施形態では、縦シール部7は、封筒貼り形式の縦シール部である。フィルム2の一縁2aは、包装袋1の外側に露出する。
縦シール部7は、好ましくは、一縁2aから離れた位置に設けられる。縦シール部7と一縁2aの間が掴み部2eとなる。掴み部2eを掴んで引っ張ることによって、縦シール部7と横シール部11を剥離させることができる。掴み部2eの左右方向の長さL1は、例えば10~70mmであり、好ましくは20~60mmであり、具体的には例えば、10、20、30、40、50、60、70mmであり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
掴み部2eには、エンボス加工されたエンボス部2fが設けられることが好ましい。これによって、掴み部2eを掴んで引っ張る際の滑りが抑制される。エンボス部2fは、横シール部11に隣接した位置又は横シール部11に重なるように設けることが好ましい。
縦シール部7は、波形状7aを有する。波形状7aとは、凸部7bと凹部7cが交互に並ぶ形状である。この場合、開封の際に加えられる力が波形状7aの凸部7bに集中しやすいので、開封性が向上する。波形状7aは、縦シール部7の両縁に設けられていることが好ましいが、開封の際に力が加えられる一縁2a側の縁のみに設けられていてもよい。縦シール部7の波形状7aは、横シール部11と交差する部位にのみ設けてもよく、縦シール部7の全長に渡って設けてもよい。縦シール部7の全長に渡って波形状7aを設けることによって、縦シール部7の開封性がさらに向上する。
波形状7aの振幅(つまり、凸部7bの先端と凹部7cの底の間の左右方向の長さL2)は、例えば1~10mmであり、好ましくは2~6mmであり、具体的には例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10mmであり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
縦シール部7の幅は、その長手方向に沿って一定であることが好ましい。縦シール部7の幅が長手方向に沿って変化すると、縦シール部7の幅が狭い部位で、包装袋1が不意に開封されてしまう虞があるからである。縦シール部7の幅は、例えば1~10mmであり、好ましくは2~6mmであり、具体的には例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10mmであり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。なお、縦シール部7が互いに離間された複数のシール部で構成されている場合、縦シール部7の幅とは、各シール部の幅の合計を意味する。
縦シール部7のうち、一縁2aに最も近い部位と、一縁2aから最も離れた部位の間の左右方向の長さL3は、例えば2~20mmであり、好ましくは4~16mmであり、具体的には例えば、2、4、6、8、10、12、14、16、18、20mmであり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
波形状7aとしては、正弦波形状、三角波形状などが挙げられるが、三角波形状のように凸部7bの先端が尖っていると、包装袋1が不意に開封されてしまう虞があるので、正弦波形状のように凸部7bの先端が丸まっていることが好ましい。
凸部7bの曲率半径は、例えば3~30mmであり、好ましくは5~20mmであり、具体的には例えば、3、5、10、15、20、25、30であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
波形状7aは、縦シール部7の長手方向に沿って凸部7bを等間隔で備えることが好ましく、この場合、隣接する凸部7bの間の上下方向の長さL4は、例えば5~40mmであり、好ましくは10~30mmであり、具体的には例えば、5、10、15、20、25、30、35、40mmであり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
縦シール部7は、1つのシール部で構成されていてもよく、複数のシール部で構成されていてもよい。縦シール部7は、第1及び第2線シール部71,72を備えることが好ましい。線シール部71は、線シール部72よりも一縁2aに近い位置に配置される。線シール部とは、線状のシール部であり、例えば、幅が4mm以下であり、3mm以下が好ましい。線シール部の幅は、例えば0.1~4mmであり、具体的には例えば、0.1、0.5、1.0、1.5、2.0、2.5、3.0、3.5、4.0mmであり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
線シール部71,72は、それぞれ、波形状71a,72aを有することが好ましい。波形状71a,72aは、横シール部11と交差する部位にのみ設けてもよく、線シール部71,72の全長に渡って設けてもよい。線シール部71,72は、その長手方向に沿って幅が一定であることが好ましい。この場合、線シール部71,72のそれぞれの両側に波形状71a,72aが形成される。線シール部71,72は、互いに平行であることが好ましい。また、線シール部71,72は、その長手方向に沿って、間隔が一定であることが好ましい。線シール部71,72の間の間隔は、例えば、0.5~8mmであり、好ましくは1~6mmであり、具体的には例えば、0.5、1、2、3、4、5、6、7、8mmであり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
波形状71aの凸部71abの曲率半径は、波形状72aの凸部72abの曲率半径よりも大きいことが好ましい。この場合、線シール部71,72の間隔を狭くしやすい。凸部71abの曲率半径は、凸部7bについて述べた通りである。凸部72abの曲率半径は、凸部71abの曲率半径から、凸部71abの先端と凸部72abの先端の間の左右方向の長さを引いた値にすることが好ましい。この場合、凸部71ab,72abを相似形状にすることができ、線シール部71,72の間の間隔を一定にすることができる。
横シール部11は、波形状11aを有する。波形状11aは、凸部11bと凹部11cが交互に並ぶ形状である。この場合、開封の際に加えられる力が波形状11aの凸部11bに集中しやすいので、開封性が向上する。波形状11aは、横シール部11の両縁に設けられていることが好ましいが、開封の際に力が加えられる側の縁のみに設けられていてもよい。横シール部11の波形状11aは、縦シール部7と交差する部位にのみ設けてもよく、横シール部11の全長に渡って設けてもよい。横シール部11の全長に渡って波形状11aを設けることによって、横シール部11の開封性がさらに向上する。また、縦シール部7と横シール部11の交差点10で、縦シール部7の波形状7aと横シール部11の波形状11aが交差することによって、縦シール部7と横シール部11の両方において、開封の際に加えられる力が凸部7b,11bに集中しやすく、開封性が著しく向上する。
横シール部11は、上側横シール部4と、下側横シール部5を備える。横シール部4,5は、それぞれ、筒体3の上側及び下側を閉塞させるように設けられる。横シール部4,5は、それぞれ、筒体3の上端及び下端に沿って形成することが好ましい。横シール部4,5は、縦シール部7に直交するように形成することが好ましい。横シール部4,5は、それぞれ、筒体3をヒートシールすることによって形成することができる。横シール部5の溶着強度は、横シール部4の溶着強度よりも高くすることが好ましい。この場合、製袋充填において内容物を投入する際に横シール部5が剥離して内容物が抜け落ちることが抑制される。
横シール部4,5は、それぞれ、1つのシール部で構成されていてもよく、複数のシール部で構成されていてもよい。横シール部4,5は、それぞれ、複数の線シール部を備えることが好ましい。横シール部4,5の線シール部の幅は、縦シール部7の線シール部の幅よりも小さいことが好ましい。一般に、製袋充填において縦シールをする際にはフィルムの内面に内容物は付着していないが、横シールをする際にはフィルムの内面に内容物がうっすらと付着しているので、横シール部4,5の線シールは、フィルムの内面に付着して内容物を押しのけて行う必要がある。このため、横シール部4,5の線シールの際の押圧力は、縦シール部7の線シールの際の押圧力よりも高くすることが好ましい。線シール部の幅を小さくすると押圧力が高くなるので、横シール部4,5の線シール部の幅を、縦シール部7の線シール部の幅よりも小さくすることが好ましい。[横シール部4,5の線シール部の幅/縦シール部7の線シール部の幅]の値は、例えば0.1~0.9であり、好ましくは0.2~0.8であり、具体的には例えば、0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
横シール部4は、互いに離間されて設けられた第1及び第2横シール部41,42を備えることが好ましい。横シール部41は、横シール部42よりも筒体3の端部(上端3c)に近い位置に配置される。横シール部41,42の間には、横シール部が配置されていない非シール部8が配置されている。非シール部8の上下方向の長さL5は、例えば10~60mmであり、好ましくは20~50mmであり、具体的には例えば、10、20、30、40、50、60mmであり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。横シール部41,42を設けることによって、包装袋1に衝撃が加わって横シール部42が剥離したとしても横シール部41によって内容物の漏出が阻止される。また、非シール部8を設けることによって、非シール部8において掴み部2eを掴んで引っ張ることにより、縦シール部7と横シール部41,42を同時に剥離することができる。また、非シール部8にエンボス部2fを設けることが好ましい。
横シール部41は、線シール部411を備える。線シール部411は、波形状411aを備える。横シール部42は、線シール部421,422を備える。線シール部421,422は、波形状421a,422aを備える。
横シール部5は、互いに離間されて設けられた第1及び第2横シール部51,52を備えることが好ましい。横シール部51,52の間には、横シール部が配置されていない非シール部9が配置されている。非シール部9の説明は、非シール部8と同様である。
横シール部51は、横シール部52よりも筒体3の端部(下端3d)に近い位置に配置される。横シール部51は、線シール部511を備える。線シール部511は、波形状511aを備える。横シール部52は、線シール部521,522,523を備える。線シール部523は、線シール部521,522よりも下端3dから離れた位置に配置される。線シール部521,522は、波形状521a,522aを備える。一方、線シール部523は、直線状であり、波形状を備えない。線シール部523を備えることによって、製袋充填において内容物を投入する際に横シール部5が剥離して内容物が抜け落ちることが抑制される。線シール部521,522,523のうちの隣接する線シール部間の間隔の説明は、例えば、0.5~8mmであり、好ましくは1~6mmであり、具体的には例えば、0.5、1、2、3、5、5、6、7、8mmであり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
波形状411a、511aの説明は、波形状7aの説明と同様である。波形状421a,422a,521a,522aの説明は、波形状71a,72aの説明と同様である。線シール部421,422,521,522の説明は、幅以外の点については、線シール部71,72の説明と同様である。
フィルム2は、縦シール部7及び横シール部11を形成可能なものであればよい。フィルム2としては、1枚の単層又は積層フィルムであってもよく、多重フィルムであってもよい。多重フィルムの場合、外側のフィルムが破れても内容物が漏出しないので、好ましい。
単層フィルムとしては、シーラント層で構成されるものが好ましい。積層フィルムとしては、基材層の両側にシーラント層が設けられたものが好ましい。
多重フィルムは、分離可能な複数枚のフィルムを重ねた分離可能型多重フィルムであってもよく、筒状フィルムを扁平化した扁平化多重フィルムであってもよい。扁平化多重フィルムは、互いに重なった外側フィルムと内側フィルムを備え、これらの幅方向の両縁が繋がっている。分離可能型多重フィルムを構成する各フィルムや、筒状フィルムは、上述の単層フィルムと積層フィルムの何れであってもよい。
基材層は、強度に優れて高い耐衝撃性を有する素材により形成される。基材層としては、例えば、ポリアミド、ポリオレフィン、ポリエチレン等が用いられる。接着層は、基材層とシーラント層を互いに積層するように接着するための層であり、接着層としては、例えば、ポリエチレン等が用いられる。
シーラント層は、ヒートシール性に優れた樹脂で構成可能であり、イージーピール樹脂で構成されることが好ましい。イージーピール樹脂は、凝集破壊性を有することが好ましい。イージーピール樹脂は、例えばヒートシール可能な2種類以上の樹脂からなり、JIS K6854による剥離強度が概ね10N/15mm幅未満となるような弱シールを構成可能な樹脂である。イージーピール樹脂は、一例では、ポリエチレン(PE)系樹脂とポリプロピレン(PP)又はポリブテン(PB)系樹脂との混合樹脂で構成される。なお、筒状フィルムの最外層がイージーピール樹脂で構成されたシーラント層(以下、「イージーピール層」)である場合、扁平化多重フィルムの両面がイージーピール層となるので、扁平化多重フィルムの内面同士を溶着する横シール部11と、扁平化多重フィルムの内面と外面を溶着する縦シール部7のどちらも易開封性となる。
また、積層フィルムは、ラミネートフィルムと、共押出フィルムのどちらでもよいが、共押出フィルムは、ラミネートフィルムよりも安価に製造することができ、且つ柔軟性が高いのでピンホールが形成されにくいという点で、好ましい。共押出フィルムは、共押出インフレーションフィルムであることがさらに好ましい。筒状フィルムが共押出インフレーションフィルムであることが特に好ましい。ラミネートは、押出ラミネートであっても、ドライラミネートであってもよい。
2.製袋充填方法
次に、図5~図9を用いて、フィルム2を用いた製袋充填方法について説明する。この方法は、縦型の製袋充填機100を用いて実施可能である。
<S1:フィルム湾曲工程>
まず、ロール状原反Fから繰り出されたフィルム2は、複数の繰り出しロール120、121を経てフォーマ112に導かれる。ロール状原反Fからフォーマ112までの経路途中にはセンサ119が配されており、フィルム2に長さ方向において一定間隔で印刷されたレジマークを検知して、製袋充填機100の軌道上に一定の長さのフィルム2を一定の時間間隔で送り出せるようになっている。フィルム2は、フォーマ112を通過する間に筒状に湾曲されて、湾曲した先端の両側縁部がオーバーラップした形態となる。オーバーラップした部分には重ね合わせ部が形成される。
<S2:縦シール工程>
次に、フィルム2の重ね合わせ部を縦シール機113にてヒートシールし、縦シール部7を形成する。縦シール機113は、一対のシールロールを備え、フィルム2が一定の時間間隔で移動するタイミングに合わせて、フィルム2の重ね合わせ部を一対のシールロールで挟持しながら一対のシールロールを互いに逆方向に回転させることでフィルム2を送り出しながらヒートシールを行う。フィルム2に縦シール部7を形成することによって、筒体3が形成される。
<S3:横シール工程>
次に、送りロール114を回転させることで、筒体3を所定の長さだけ下流に移動させ、図6に示すように、筒体3の所定位置を横シール機116にてヒートシールし、横シール部11を形成する。横シール部11は、下流側の包装袋1の上側横シール部4と上流側の筒体3の下側横シール部5が繋がって構成されており、後述する切断工程において上下に分割される。横シール機116は、一対のシールバー116aを備え、上記所定位置を一対のシールバー116aで所定時間挟持することでヒートシールを行う。
<S4:切断工程>
次に、送りロール114を回転させることで、図7に示すように、横シール部11をプレス兼カッター118の位置に移動させる。プレス兼カッター118は、一対のバー118aを備える。
次に、プレス兼カッター118を閉じて横シール部11を挟圧して冷却するとともに、カッター刃(不図示)で横シール部11を切断して上下に分割することによって、図8に示すように、下流側の包装袋1の上側横シール部4と、上流側の筒体3の下側横シール部5を形成する。下流側の包装袋1は、横シール部11を切断すると、コンベア130上へ落下する。
<S5:充填工程>
次に、図8に示すように、しごきロール115を開くと、以前の工程でホッパ111から投入されてしごきロール115の上側に溜まっている内容物Wがしごきロール115の下側に落下する。筒体3には下側横シール部5が形成されているので、落下した内容物Wは、筒体3内に充填される。筒体3の周囲には、成形装置123が配置されており、筒体3の周面が成形装置123に当接して筒体3の外形が規定されるようになっている。
次に、内容物Wをさらに筒体3内に投入し、筒体3内の内容物Wがセンサ122の位置にまで到達すると、しごきロール115を閉じることによって、内容物Wをしごきロール115の上側部分と下側部分に分断する。しごきロール115の下側部分の内容物が包装袋1の一袋分の内容物である。また、しごきロール115を閉じることによって筒体3に密着部3aが形成され、密着部3aと下側横シール部5の間に袋部3bが形成される。袋部3bの上側に上側横シール部4が形成されることによって包装袋1が形成される。
<S6:送り工程>
次に、しごきロール115を閉じたまま、送りロール114を回転させることで、図10に示すように、密着部3aを横シール機116の位置にまで移動させる。その後は、S3と同様に横シール工程を実施することで、内容物Wが充填された部位(袋部3b)よりも高い位置(密着部3a)において横シール部11を形成することができる。なお、密着部3aの内面には、内容物Wがうっすらと付着しているが、横シール部11が幅の狭い線シール部で構成されている場合、シールバー116aには線シール部に対応する細幅の凸条が設けられ、この凸条が高い圧力で密着部3aに押し付けられるので、密着部3aの内面に付着した内容物Wを押しのけて横シール部11が適切に形成される。
この後は、S1~S6の工程を繰り返すことによって、内容物Wが充填された包装袋1を連続的に製造することができる。
以上の工程により、内容物Wが充填された包装袋1が製造される。
3.その他の実施形態
縦シール部7は、フィルム2を筒状に湾曲させてフィルム2の一縁2a側の内面2bと他縁2c側の内面2bを重ね合わせて重ね合わせ部2gを形成した状態で、重ね合わせ部2gにおいてフィルム2の対向する部位(より詳しくは、一縁2a側の内面2bと他縁2c側の内面2b)を溶着することによって形成してもよい。この場合、縦シール部7は、合掌形式の縦シール部となる。
1 :包装袋
2 :フィルム
2a :一縁
2b :内面
2c :他縁
2d :外面
2e :掴み部
2f :エンボス部
2g :重ね合わせ部
3 :筒体
3a :密着部
3b :袋部
3c :上端
3d :下端
4 :上側横シール部
5 :下側横シール部
7 :縦シール部
7a :波形状
7b :凸部
7c :凹部
8 :非シール部
9 :非シール部
11 :横シール部
11a :波形状
11b :凸部
11c :凹部
41 :第1横シール部
42 :第2横シール部
51 :第1横シール部
52 :第2横シール部
71 :第1線シール部
71a :波形状
71ab :凸部
72 :第2線シール部
72a :波形状
72ab :凸部
100 :製袋充填機
111 :ホッパ
112 :フォーマ
113 :縦シール機
114 :送りロール
115 :ロール
116 :横シール機
116a :シールバー
118 :プレス兼カッター
118a :バー
119 :センサ
120 :繰り出しロール
121 :繰り出しロール
122 :センサ
123 :成形装置
130 :コンベア
411 :線シール部
411a :波形状
421 :線シール部
421a :波形状
422 :線シール部
422a :波形状
511 :線シール部
511a :波形状
521 :線シール部
521a :波形状
522 :線シール部
522a :波形状
523 :線シール部
F :ロール状原反
W :内容物

Claims (9)

  1. 包装袋であって、
    前記包装袋は、フィルムに縦シール部を形成して構成された筒体と、前記筒体を閉塞させる横シール部を備え、
    前記縦シール部は、前記フィルムを筒状に湾曲させて前記フィルムの一縁側の内面と他縁側の内面又は外面を重ね合わせて重ね合わせ部を形成した状態で前記重ね合わせ部において前記フィルムの対向する部位を溶着することによって形成され、
    前記縦シール部と前記横シール部の交差点では、前記縦シール部の波形状と前記横シール部の波形状が交差している、包装袋。
  2. 請求項1に記載の包装袋であって、
    前記縦シール部の波形状と前記横シール部の波形状は、それぞれ、凸部の先端が丸まった形状である、包装袋。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の包装袋であって、
    前記縦シール部と前記横シール部は、それぞれ、全長に渡って前記波形状を有する、包装袋。
  4. 請求項1~請求項3の何れか1つに記載の包装袋であって、
    前記横シール部は、互いに離間されて設けられた第1及び第2横シール部を備え、
    第1横シール部は、第2横シール部よりも前記筒体の端部に近い位置に配置されている、包装袋。
  5. 請求項4に記載の包装袋であって、
    第2横シール部は、第1及び第2線シール部を備え、
    第2横シール部の第1及び第2線シール部は、それぞれが前記波形状を有する、包装袋。
  6. 請求項1~請求項5の何れか1つに記載の包装袋であって、
    前記縦シール部は、第1及び第2線シール部を備え、
    前記縦シール部の第1及び第2線シール部は、それぞれが前記波形状を有する、包装袋。
  7. 請求項1~請求項6の何れか1つに記載の包装袋であって、
    前記縦シール部よりも前記フィルムの前記一縁に近い部位には、掴み部が設けられ、
    前記掴み部には、エンボス加工されたエンボス部が設けられている、包装袋。
  8. 請求項1~請求項7の何れか1つに記載の包装袋であって、
    前記フィルムは、多重フィルムである、包装袋。
  9. 請求項1~請求項8の何れか1つに記載の包装袋であって、
    前記横シール部は、上側横シール部と、下側横シール部を備え、
    前記上側横シール部は、前記筒体の上側を閉塞させるように設けられ、
    前記下側横シール部は、前記筒体の下側を閉塞させるように設けられ、
    前記下側横シール部の溶着強度は、前記上側横シール部の溶着強度よりも高い、包装袋。
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