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JP7501708B1 - 回転電機 - Google Patents

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Abstract

【課題】並列に接続されるステータコイルでの循環電流を抑制しつつ、従来よりも回転電機の効率を向上しうる回転電機を提供する。【解決手段】回転電機は、ロータと、ロータに対して磁力を発生させるステータコイルが配置されるスロットを複数有し、ロータの外周に配置されるステータと、を備える。ステータコイルは、周方向に隣り合うスロットに配置されるとともに、互いに並列に接続される複数組のコイルを有する。複数組のコイルは導線を所定のスロットピッチで重ね巻きしたセグメントをそれぞれ含む。セグメントは、複数組のコイル間で互いに周方向に異なるスロットピッチを空けて配置される。スロットには、いずれかのコイルの導線が二層重ね巻で配置される。【選択図】図5

Description

本発明は、回転電機に関する。
従来から、並列に接続されるステータコイルでの循環電流を抑制するために、平角線の同芯コイルを1相につき2以上並列に設け、それぞれスロットピッチを不等間隔としてティースに巻回することで循環電流を抑制した回転電機が提案されている(例えば特許文献1)。
特開2020-99201号公報
特許文献1の回転電機では、短節巻とした場合、スロット内の径方向において1ターン毎に異相のコイルが交互に配置される。そのため、特許文献1では、ステータコイルをスロット内に収容するときに各コイルを1本ずつ確実に絶縁しなければならない。上記の絶縁のために、例えば、各コイルのエナメル層を厚くする強化絶縁や、各コイル間に相間絶縁紙を挿入する付加絶縁を行うと、その分スロット内でのコイルの占積率が低くなり、回転電機の効率が低下してしまう。
本発明は、上記の状況に鑑みてなされたものであって、並列に接続されるステータコイルでの循環電流を抑制しつつ、従来よりも回転電機の効率を向上しうる回転電機を提供する。
一態様の回転電機は、回転軸を中心として回転するロータと、ロータに対して磁力を発生させるステータコイルが配置されるスロットを複数有し、ロータの外周に配置されるステータと、を備える。ステータコイルは、周方向に隣り合うスロットに配置されるとともに、互いに並列に接続される複数組のコイルを有する。複数組のコイルは導線を所定のスロットピッチで重ね巻きしたセグメントをそれぞれ含む。セグメントは、複数組のコイル間で互いに周方向に異なるスロットピッチで配置され、スロットには、いずれかのコイルの導線が二層重ね巻で配置される。
上記の回転電機において、各々のコイルは、渡り線を介して接続された複数のセグメントを含んでいてもよく、渡り線は、セグメントの端部よりも軸方向外側の位置で径方向の外側に引き出されて接続されてもよい。また、ステータのヨーク部と渡り線の接続位置の間に、ステータコイルの外周に沿ってステータコイルの電極部材が配置されてもよい。
また、隣り合うスロットに対応する渡り線は、軸方向に間隔をあけて互いに交差するように径方向の外側に引き出されてもよい。
上記の回転電機において、ステータコイルは、互いに周方向に隣り合うスロットに配置されるとともに、セグメントが周方向に異なるスロットピッチで配置された第1コイルおよび第2コイルと、互いに周方向に隣り合うスロットに配置されるとともに、セグメントが周方向に異なるスロットピッチで配置された第3コイルおよび第4コイルと、を有してもよい。また、第1コイルの導線と、第3コイルまたは第4コイルの一方の導線が、第1のスロットに二層重ね巻で配置されてもよく、第2コイルの導線と、第3コイルまたは第4コイルの他方の導線が、第1のスロットと隣り合う第2のスロットに二層重ね巻で配置されてもよい。
一態様によれば、並列に接続されるステータコイルでの循環電流を抑制しつつ、従来よりも回転電機の効率を向上しうる回転電機を提供できる。
本実施形態における回転電機の一例の平面図である。 ステータを内周側からみた図である。 ステータを外周側からみた図である。 U相のステータコイルの配置例を示す図である。 本実施形態のステータの部分拡大図である。 U1相およびU2相のステータコイルを示す斜視図である。 比較例のステータの部分拡大図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
実施形態では説明を分かり易くするため、本発明の主要部以外の構造や要素については、簡略化または省略して説明する。また、図面において、同じ要素には同じ符号を付す。なお、図面に示す各要素の形状、寸法などは模式的に示したもので、実際の形状、寸法などを示すものではない。
以下の説明では、回転軸Axの延長方向と平行な方向を軸方向と称し、回転軸Axを中心とする周方向を単に周方向と称し、回転軸Axを中心とする径方向を単に径方向と称する。また、以下の説明において、「軸方向に延びる」とは、厳密に軸方向に延びる場合に加えて、軸方向に対して、45°未満の範囲で傾いた方向に延びる場合も含む。また、「径方向に延びる」とは、厳密に径方向、すなわち、軸方向に対して垂直な方向に延びる場合に加えて、径方向に対して45°未満の範囲で傾いた方向に延びる場合も含む。また「平行」とは、厳密に平行な場合に加えて、互いに成す角が45°未満の範囲で傾いた場合も含む。
図1は、本実施形態における回転電機1の一例の平面図である。図2は、ステータを内周側からみた図である。図3は、ステータを外周側からみた図である。回転電機1は、三相交流のインナーロータ型モータであって、ロータ2と、ステータ3とを備える。
ロータ2は、回転軸Axに沿ってシャフト4が嵌入され、回転軸Axを中心として回転可能に軸支されている。ロータ2は、例えば、磁石埋込型回転子、表面磁石型回転子、かご型回転子、巻線型回転子などのいずれの構成であってもよい。
ステータ3の全体形状は円筒状であり、ロータ2の外周に僅かなエアギャップを隔ててロータ2と同心状に配置されている。ステータ3には、U相、V相、W相のステータコイル5が周方向に位相をずらしてそれぞれ巻回されている。また、ステータ3は、電極部材の一例として、U相、V相、W相のバスバー11u、11v、11wと、中性点電極10を有している。
回転電機1においては、各相のステータコイル5の電流制御によりステータ3の磁界を順番に切り替えることで、ステータ3に回転磁界が形成される。すると、ロータ2の磁界との吸引力または反発力により、ロータ2およびシャフト4が回転軸Axを中心として回転する。
図4は、U相のステータコイル5の配置例を示す図である。図5は、本実施形態のステータ3の部分拡大図である。図6は、U1相およびU2相のステータコイル5を示す斜視図である。
ステータ3は、外周側のヨーク部3aと、ヨーク部3aの内周に形成される複数のティース部3bとを有する。ティース部3bは、回転軸Axに向けてヨーク部3aから径方向内側に突出し、ステータ3の周方向に等間隔をあけて櫛歯状に設けられる。ステータ3の隣り合うティース部3aの間には、それぞれスロット3cが形成される。
ステータ3の各スロット3cには、U相、V相、W相のいずれかのステータコイル5が2層重ね巻で収容される。U相のステータコイル5は、U相のバスバー11uと中性点電極10に接続され、V相のステータコイル5は、v相のバスバー11vと中性点電極10に接続され、W相のステータコイル5は、w相のバスバー11wと中性点電極10に接続される。なお、各々のステータコイル5の導線はいずれも平角線で構成されている。
以下、ステータ3のスロット数が48であり、毎極毎相スロット数q=2の場合のステータコイル5の配置例を説明する。ここで、U相、V相、W相のステータコイル5の構成はいずれも同様であるので、以下の説明ではU相のステータコイル5について説明し、V相およびW相のステータコイル5に関する重複説明はいずれも省略する。
U相のステータコイル5は、第1コイルU1、第2コイルU2、第3コイルU3、第4コイルU4を含む。第1コイルU1、第2コイルU2、第3コイルU3、第4コイルU4は、それぞれ6スロットピッチでティース部3bに巻回されている。
図4において、図中の最上行の数字はスロット3cの周方向の位置を示し、図中左列の1~8の数字はスロット3c内でのコイル位置(層番号)を示す。図4では、スロット3c内のコイル位置を示すために、径方向外側から径方向内側に向かって順に1から8の層番号を付している。また、図4では、スロット3c間での各コイルの接続順をハイフン付の数字でそれぞれ示している。
第1コイルU1では、スロット1の層番号1から層番号4と、スロット7の層番号5から層番号8に亘って導線が重ね巻で巻回されて第1セグメント(図6の符号12(U1))が構成され、次に、スロット14の層番号1から層番号4と、スロット20の層番号5から層番号8に亘って導線が重ね巻で巻回されて第2セグメント(図6の符号13(U1))が構成されている。また、第1コイルU1は、スロット25の層番号1から層番号4と、スロット35の層番号5から層番号8に亘って導線が重ね巻で巻回されて第3セグメント(図6の符号14(U1))が構成され、次に、スロット38の層番号1から層番号4と、スロット44の層番号5から層番号8に亘って導線が重ね巻で巻回されて第4セグメント(図6の符号15(U1))が構成されている。
第1コイルU1において、第1セグメントにおけるスロット1の層番号1(U1-1)の導線はU相のバスバー11uに接続されている。また、第1セグメントにおけるスロット7の層番号8(U1-8)の導線と、第2セグメントにおけるスロット14の層番号1(U1-9)の導線は、7スロットピッチの渡り線16で接続されている。また、第2セグメントにおけるスロット20の層番号8(U1-16)の導線と、第3セグメントにおけるスロット25の層番号1(U1-17)の導線は、5スロットピッチの渡り線16で接続されている。
また、第3セグメントにおけるスロット31の層番号8(U1-24)の導線と、第4セグメントにおけるスロット38の層番号1(U1-25)の導線は、7スロットピッチの渡り線16で接続されている。また、第4セグメントにおけるスロット44の層番号8(U1-32)の導線は中性点電極10に接続されている。
第2コイルU2では、スロット2の層番号1から層番号4と、スロット8の層番号5から層番号8に亘って導線が重ね巻で巻回されて第1セグメント(図6の符号12(U2))が構成され、次に、スロット13の層番号1から層番号4と、スロット19の層番号5から層番号8に亘って導線が重ね巻で巻回されて第2セグメント(図6の符号13(U2))が構成されている。また、第2コイルU2は、スロット26の層番号1から層番号4と、スロット32の層番号5から層番号8に亘って導線が重ね巻で巻回されて第3セグメント(図6の符号14(U2))が構成され、次に、スロット37の層番号1から層番号4と、スロット43の層番号5から層番号8に亘って導線が重ね巻で巻回されて第4セグメント(図6の符号15(U2))が構成されている。
第2コイルU2において、第1セグメントにおけるスロット2の層番号1(U2-1)の導線はU相のバスバー11uに接続されている。また、第1セグメントにおけるスロット8の層番号8(U2-8)の導線と、第2セグメントにおけるスロット13の層番号1(U2-9)の導線は、5スロットピッチの渡り線16で接続されている。また、第2セグメントにおけるスロット19の層番号8(U2-16)の導線と、第3セグメントにおけるスロット26の層番号1(U2-17)の導線は、7スロットピッチの渡り線16で接続されている。
また、第3セグメントにおけるスロット32の層番号8(U2-24)の導線と、第4セグメントにおけるスロット37の層番号1(U2-25)の導線は、5スロットピッチの渡り線16で接続されている。また、第4セグメントにおけるスロット43の層番号8(U2-32)の導線は中性点電極10に接続されている。
第3コイルU3では、スロット1の層番号8から層番号5と、スロット43の層番号4から層番号1に亘って導線が重ね巻で巻回されて第1セグメントが構成され、次に、スロット38の層番号8から層番号5と、スロット32の層番号4から層番号1に亘って導線が重ね巻で巻回されて第2セグメントが構成されている。また、第3コイルU3は、スロット25の層番号8から層番号5と、スロット19の層番号4から層番号1に亘って導線が重ね巻で巻回されて第3セグメントが構成され、次に、スロット14の層番号8から層番号5と、スロット8の層番号4から層番号1に亘って導線が重ね巻で巻回されて第4セグメントが構成されている。
第3コイルU3において、第1セグメントにおけるスロット1の層番号8(U3-1)の導線はU相のバスバー11uに接続されている。また、第1セグメントにおけるスロット43の層番号1(U3-8)の導線と、第2セグメントにおけるスロット38の層番号8(U3-9)の導線は、5スロットピッチの渡り線16で接続されている。また、第2セグメントにおけるスロット32の層番号1(U3-16)の導線と、第3セグメントにおけるスロット25の層番号8(U3-17)の導線は、7スロットピッチの渡り線16で接続されている。
また、第3セグメントにおけるスロット19の層番号1(U3-24)の導線と、第4セグメントにおけるスロット14の層番号8(U3-25)の導線は、5スロットピッチの渡り線16で接続されている。また、第4セグメントにおけるスロット8の層番号1(U3-32)の導線は中性点電極10に接続されている。
第4コイルU4では、スロット2の層番号8から層番号5と、スロット44の層番号4から層番号1に亘って導線が重ね巻で巻回されて第1セグメントが構成され、次に、スロット37の層番号8から層番号5と、スロット31の層番号4から層番号1に亘って導線が重ね巻で巻回されて第2セグメントが構成されている。また、第4コイルU4は、スロット26の層番号8から層番号5と、スロット20の層番号4から層番号1に亘って導線が重ね巻で巻回されて第3セグメントが構成され、次に、スロット13の層番号8から層番号5と、スロット7の層番号4から層番号1に亘って導線が重ね巻で巻回されて第4セグメントが構成されている。
第4コイルU4において、第1セグメントにおけるスロット2の層番号8(U4-1)の導線はU相のバスバー11uに接続されている。また、第1セグメントにおけるスロット44の層番号1(U4-8)の導線と、第2セグメントにおけるスロット37の層番号8(U4-9)の導線は、7スロットピッチの渡り線16で接続されている。また、第2セグメントにおけるスロット31の層番号1(U4-16)の導線と、第3セグメントにおけるスロット26の層番号8(U4-17)の導線は、5スロットピッチの渡り線16で接続されている。
また、第3セグメントにおけるスロット20の層番号1(U4-24)の導線と、第4セグメントにおけるスロット13の層番号8(U4-25)の導線は、7スロットピッチの渡り線16で接続されている。また、第4セグメントにおけるスロット7の層番号1(U4-32)の導線は中性点電極10に接続されている。
図4、図6に示すように、第1コイルU1および第2コイルU2では、周方向に隣り合うスロットの同じ層番号の位置に6スロットピッチのセグメントがそれぞれ配置される。一方で、第1コイルU1と第2コイルU2では、それぞれ5スロットピッチの渡り線16と7スロットピッチの渡り線16が周方向に交互に配置されている。そして、第1コイルU1と第2コイルU2のセグメント間では、渡り線16のスロットピッチが互いに入れ替わっている。
同様に、第3コイルU3および第4コイルU4では、周方向に隣り合うスロットの同じ層番号の位置に6スロットピッチのセグメントがそれぞれ配置される。一方で、第3コイルU3と第4コイルU4では、それぞれ5スロットピッチの渡り線16と7スロットピッチの渡り線16が周方向に交互に配置されている。そして、第3コイルU3と第4コイルU4のセグメント間では、渡り線16のスロットピッチが互いに入れ替わっている。
ステータ3では、上記のように渡り線16のスロットピッチを周方向に交互に変化させることで、隣り合うスロット3cに配置されるコイル間(第1コイルU1と第2コイルU2間、または第3コイルU3と第4コイルU4間)の位相差が平均化される。これにより、並列に接続されるコイル間の電位差に起因する循環電流が抑制されるので、モータのトルクを向上させることができる。
また、図7の比較例を参照しつつ、本実施形態のスロット3c内でのステータコイル5の絶縁について説明する。
図7に示す比較例のステータ3’は、それぞれ異相のステータコイル5A,5Bをスロット3c内に交互に配置した構成である。異相のステータコイル5A,5Bの間は相間絶縁紙の挿入などで確実な絶縁が求められる。つまり、比較例の場合、全てのステータコイル5A,5Bで隣り合うコイルに対して、相間絶縁紙の挿入等による付加絶縁やエナメル層を厚くする等の強化絶縁が必要となるので、スロット3c内でのコイルの占積率が低くなってしまう。
一方、図4、図5に示すように、本実施形態のステータ3のステータコイル5は2層重ね巻であり、ステータ3の1つのスロット3cには2種類の異なる相のコイルがそれぞれ重ね巻で収容されている。本実施形態のステータ3では、4層目の導線と5層目の導線が異なる相の導線に臨むが、他の導線はいずれも重ね巻きされた同じ相の導線に臨む。同相間での導線の絶縁は、導線のエナメル層による通常の基礎絶縁があれば足り、異相の導線間の絶縁のように付加絶縁や強化絶縁までは要求されない。
つまり、本実施形態のように2層重ね巻の場合、比較例と比べてスロット3c内で異なる相との境界が減るので、付加絶縁や強化絶縁が必要となる箇所も少なくなってスロット3c内での絶縁層の占積率がその分低下する。これにより、本実施形態では、比較例と比べてスロット3c内でのコイルの占積率を向上させることができ、回転電機1の効率を高めることができる。
また、図2、図6などに示すように、ステータコイル5のセグメント間を接続する渡り線16は、他の相のセグメントの端部よりも軸方向外側(図中上側)の位置で径方向内側から径方向外側に引き出されて接続されている。また、隣り合うスロットに対応する渡り線16は、軸方向に間隔をあけて平面視で交差するように引き出されている。
ステータ3において渡り線16が引き出されて接続される位置はコイルのセグメントよりも軸方向外側にあるため、図3に示すように、渡り線16とステータ3のヨーク部3bの間には軸方向に高さhの空間が形成される。そして、ヨーク部3bと渡り線16の間の空間には、ステータコイル5の外周側に、U相、V相、W相のバスバー11u、11v、11wと、中性点電極10がそれぞれ配置される。
これにより、本実施形態では、ステータコイル5の電極部材をステータ3の径方向内側に収容でき、回転電機1の軸方向における投影面積を小さくできる。また、電極部材をステータコイル5の軸方向外側に取り付ける場合と比べて、本実施形態では回転電機1の軸方向寸法を短くすることができる。したがって、本実施形態の構成では、回転電機1のサイズをコンパクトにすることができる。
本発明は、上記実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の改良並びに設計の変更を行ってもよい。
例えば、上記実施形態では回転電機1がモータである場合について説明したが、回転電機1は発電機であってもよい。
上記実施形態では、各相のステータコイルが4つ並列に接続される構成例を説明したが、各相のコイルの接続方法は上記に限定されるものではない。例えば、上記実施形態において、第1コイルと第3コイルを直接接続し、第2コイルと第4コイルを直列接続して各相のコイルを2並列回路で構成してもよい。あるいは、第1コイルから第4コイルを2つに分割し、各相のコイルを8並列回路で構成してもよい。
加えて、今回開示された実施形態は、全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1…回転電機、2…ロータ、3…ステータ、3a…ヨーク部、3b…ティース部、3c…スロット、4…シャフト、5…ステータコイル、10…中性点電極、11u,11v,11w…バスバー、12,13,14,15…セグメント、16…渡り線

Claims (4)

  1. 回転軸を中心として回転するロータと、
    前記ロータに対して磁力を発生させるステータコイルが配置されるスロットを複数有し、前記ロータの外周に配置されるステータと、を備え、
    前記ステータコイルは、周方向に隣り合う前記スロットに配置されるとともに、互いに並列に接続される複数組のコイルを有し、
    前記複数組のコイルは導線を所定のスロットピッチで重ね巻きしたセグメントをそれぞれ含み、
    前記セグメントは、前記複数組のコイル間で互いに周方向に異なるスロットピッチで配置され、
    前記スロットには、いずれかの前記コイルの前記導線が二層重ね巻で配置される
    回転電機。
  2. 各々の前記コイルは、渡り線を介して接続された複数の前記セグメントを含み、
    前記渡り線は、前記セグメントの端部よりも軸方向外側の位置で径方向の外側に引き出されて接続され、
    前記ステータのヨーク部と前記渡り線の接続位置の間に、前記ステータコイルの外周に沿って前記ステータコイルの電極部材が配置される
    請求項1に記載の回転電機。
  3. 隣り合うスロットに対応する前記渡り線は、軸方向に間隔をあけて互いに交差するように径方向の外側に引き出される
    請求項2に記載の回転電機。
  4. 前記ステータコイルは、
    互いに周方向に隣り合う前記スロットに配置されるとともに、前記セグメントが周方向に異なるスロットピッチで配置された第1コイルおよび第2コイルと、
    互いに周方向に隣り合う前記スロットに配置されるとともに、前記セグメントが周方向に異なるスロットピッチで配置された第3コイルおよび第4コイルと、を有し、
    前記第1コイルの前記導線と、前記第3コイルまたは前記第4コイルの一方の導線が、第1のスロットに二層重ね巻で配置され、
    前記第2コイルの前記導線と、前記第3コイルまたは前記第4コイルの他方の導線が、前記第1のスロットと隣り合う第2のスロットに二層重ね巻で配置される
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の回転電機。

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