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JP7558696B2 - 成形装置及び物品の製造方法 - Google Patents

成形装置及び物品の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、成形装置及び物品の製造方法に関する。
半導体デバイスやMEMSなどの物品を製造する方法として、型を用いて基板上にインプリント材のパターンを形成するインプリント装置を用いたインプリント技術が知られている。インプリント技術は、基板上にインプリント材を供給し、供給されたインプリント材と型を接触させる接触工程を含む。そして、インプリント材と型を接触させた状態でインプリント材を硬化させた後、硬化したインプリント材から型を引き離すことにより、インプリント材のパターンを基板上に形成する。
また、基板上の組成物を平坦化する平坦化膜形成装置が知られている(特許文献1参照)。平坦化膜形成装置は、基板の凹凸に基づいて組成物を滴下し、滴下した組成物にパターンのない平坦な型を接触させる接触工程を含み、型と組成物を接触させた状態で組成物を硬化することで平坦化膜を形成する。
上述したインプリント装置や平坦化膜形成装置において、接触工程で組成物に気泡が残留すると、基板上に作成される組成物に欠陥が生じ得る。その対策として、型と基板との間を特定のガスで満たす方法が知られている。特定のガス(置換ガス)としては、組成物に対して溶解性が高いヘリウムや二酸化炭素等の不活性ガスが知られている。
特許文献2には、型に貫通孔を設け、接触工程中に当該孔から置換ガスを流入させることで、型と基板との間を置換ガスで満たす技術が開示されている。
特表2011-529626号公報 特開2010-179655号公報
貫通孔が設けられた型を用いて組成物を成形する際に、何らかの理由で貫通孔が適切に設けられていない場合には、型と基板との間を置換ガスで十分に満たすことができないおそれがある。そのような状態で組成物の成形を行うと、組成物の成形不良を招く可能性がある。
本発明は、組成物の成形不良の発生を低減させることが可能な成形装置を実現することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の成形装置は、孔が設けられた型と、基板上の組成物とを接触させることで前記組成物を成形する成形装置であって、前記孔は気体を供給するための孔であり、前記孔の状態を評価した評価結果に基づいてエラー処理を実行することを特徴とする。
本発明によれば、組成物の成形不良の発生を低減させることが可能な成形装置を実現することができる。
インプリント装置の構成を示す図である。 型を示す図である。 型搬送からインプリント処理までの流れを示すフローチャートである。 型における孔の配置を示す図である。 第1実施形態における孔の状態を評価する方法を示す図である。 第1実施形態における孔の状態を評価する方法を示す図である。 孔の位置や大きさを評価する方法を示す図である。 孔の位置や大きさを評価する方法を示す図である。 第2実施形態における孔の状態を評価する方法を示す図である。 圧力調整機構の構成例を示す図である。 孔内部の圧力と気体の流量の関係を示す図である。 物品の製造方法を説明する図である。
以下、本発明の好ましい実施形態を添付の図面に基づいて詳細に説明する。なお、各図において、同一の部材については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。
(第1実施形態
(インプリント装置について)
図1は、第1実施形態におけるインプリント装置101の構成を示した図である。図1を用いてインプリント装置101の構成について説明する。ここでは、基板111が配置される面と平行な面をXY面、それに直交する方向をZ方向として、図1に示したように各軸を決める。インプリント装置は、基板上に供給されたインプリント材を型(モールド)と接触させ、インプリント材に硬化用のエネルギーを与えることにより、型の凹凸パターンが転写された硬化物のパターンを形成する装置である。図1のインプリント装置101は、物品としての半導体デバイスなどのデバイスの製造に使用される。ここでは光硬化法を採用したインプリント装置101について説明する。
インプリント装置101は光照射部102と、型保持部103と、基板保持部104と、塗布部105と、制御部106と、計測手段122と、筺体123を備える。さらに、インプリント装置101は、型107を変形するための型変形機構130が配置されている。型変形機構130は、型107の側面に力もしくは変位を与えることによって型107の形状を変えることができる。さらに、インプリント装置101は、型107を型保持部103へ搬送する型搬送装置300と、基板111を基板保持部104へ搬送する基板搬送機構(不図示)を備える。
光照射部102は、インプリント材を硬化させるための紫外線108を照射する。光照射部102は、紫外線108を照射する光源109と、光源109から照射された紫外線108をインプリントに適切な光に補正するための光学素子110から構成される。なお、第1実施形態では光硬化法を採用するために光照射部102を設置しているが、例えば熱硬化法を採用する場合には、光照射部102に換えて、インプリント材を硬化させるための熱源部を設置することになる。
型保持部103は、吸着力や静電力により型107を引き付けて保持する型チャック115と、型チャック115を保持し、型チャック115に保持された型107を型チャックごと移動させる駆動機構116を有する。型チャック115および駆動機構116は、光照射部102の光源109から照射された紫外線108が基板111に照射されるように、それぞれの中心部には開口領域117(開口部)を有する。
駆動機構116は、型107と基板111上のインプリント材114を接触させたり(押型)、引き離したり(離型)するために型107をZ軸方向に移動させる。この駆動機構116に採用可能なアクチュエータとしては、例えばリニアモータまたはエアシリンダがある。また、駆動機構116は、型107の高精度な位置決めに対応するために、粗動駆動系や微動駆動系などの複数の駆動系から構成されていてもよい。さらに、Z軸方向だけでなく、X軸方向やY軸方向に移動させてもよい。さらに、Z軸周りの回転方向であるθ方向の位置補正機能や、型107の傾きを補正するためのチルト機能(X軸周り及びY軸周りの回転方向)などを有していてもよい。
基板保持部104は、基板111を真空吸着により引き付けて保持する基板チャック119と、基板チャック119を機械的手段により保持し、基板チャック119に保持された基板111をXY平面内で移動させる基板ステージ120を有する。基板保持部104は、型107と基板111上のインプリント材114との接触に際し、型107と基板111とのアライメントを行う。
基板チャック119の表面上には、型107をアライメントする際に利用するステージ基準マーク121を有する。ステージ基準マーク121は、基板ステージ120に設けられていてもよい。基板ステージ120(基板駆動機構)に採用可能なアクチュエータとしては、例えばリニアモータがある。また、基板ステージ120は、粗動駆動機構や微動駆動機構などの複数の駆動機構から構成されていてもよい。さらに、基板111のZ軸方向の位置補正のための駆動系や、基板111のθ方向(Z軸周りの回転方向)の位置補正機能、基板111の傾きを補正するためのチルト機能などを有していてもよい。
なお、インプリント装置101における押型および離型の各動作は、基板111を基板保持部104によってZ軸方向に移動させることで実現してもよく、また、型107と基板111のその双方を相対的に移動させることによって実現してもよい。
塗布部105は、未硬化のインプリント材114を基板111上に供給する供給装置である。塗布部105には複数の吐出口(ノズル)が形成されており、吐出口からインプリント材の液滴が基板111上に供給される。第1実施形態の塗布部105は、ピエゾ素子の圧電効果を利用してインプリント材114を吐出口から押し出す方式とする。
後述する制御部106は、ピエゾ素子を駆動させる駆動信号を作成して、ピエゾ素子を吐出に適した形状に変形するように駆動させる。塗布部105の吐出口は複数設けられており、それぞれを独立して制御することが出来る。塗布部105の吐出口から基板111上に供給されるインプリント材114の量や液滴の分布は、基板111上に形成されるインプリント材のパターンの厚さや、形成されるパターンの密度などにより適宜決定される。
インプリント材114には、硬化用のエネルギーが与えられることにより硬化する硬化性組成物(未硬化状態の樹脂と呼ぶこともある)が用いられる。硬化用のエネルギーとしては、電磁波、熱等が用いられる。電磁波としては、例えば、その波長が10nm以上1mm以下の範囲から選択される、赤外線、可視光線、紫外線などの光である。
硬化性組成物は、光の照射により、あるいは、加熱により硬化する組成物である。このうち、光により硬化する光硬化性組成物は、重合性化合物と光重合開始剤とを少なくとも含有し、必要に応じて非重合性化合物または溶剤を含有してもよい。非重合性化合物は、増感剤、水素供与体、内添型離型剤、界面活性剤、酸化防止剤、ポリマー成分などの群から選択される少なくとも一種である。
インプリント材114は、スピンコーターやスリットコーターにより基板上に膜状に付与される。或いは液体噴射ヘッドにより、液滴状、或いは複数の液滴が繋がってできた島状又は膜状となって基板上に付与されてもよい。インプリント材の粘度(25℃における粘度)は、例えば、1mPa・s以上、100mPa・s以下である。
基板111は、ガラス、セラミックス、金属、半導体、樹脂等が用いられ、必要に応じて、その表面に基板とは別の材料からなる部材が形成されていてもよい。基板としては、具体的に、シリコンウエハ、化合物半導体ウエハ、石英ガラスなどである。
計測手段122は代表的な計測器としてアライメント計測器127とインプリント材観察手段128がある。アライメント計測器127は、基板111上に形成されたアライメントマークと、型107に形成されたアライメントマークを検出することができる。また、インプリント材観察手段128は、例えばCCDカメラなどの撮像装置であり、基板111に供給されたインプリント材114と型107の接触状態を撮像することができる。インプリント材観察手段128は、押型工程や離型工程の状態を観察することができる。
型搬送機構300は、インプリント装置101に搬送された型107を型保持部103へ搬送する。また、型搬送機構300は型107を型保持部103から搬送して、インプリント装置101から型107を搬出する。また、型搬送機構300は搬送ハンド310を有しており、搬送ハンド310が型107を保持することによって搬送する。
制御部106は、インプリント装置101の各構成要素の動作および補正などを制御し得る。制御部106は、例えば、コンピュータなどで構成され、インプリント装置101の各構成要素に回線を介して接続され、プログラムなどにしたがって各構成要素の制御を実行し得る。制御部106は、計測手段122の計測結果に基づき、型保持部103や基板保持部104、塗布部105の各動作を制御する。
制御部106はアライメント計測器127の検出結果に基づき、型107と基板111との相対的な位置を計測することができる。例えば、型107のアライメントマークと基板111のアライメントマークのX軸方向およびY軸方向の位置ずれを計測する。また、制御部106は、インプリント材観察手段128の撮像結果に基づき、押型工程や離型工程の良否を判定することができる。
なお、制御部106は、インプリント装置101と一体で構成してもよいし、インプリント装置101とは別体で構成してもよい。また、1台のコンピュータではなく複数台のコンピュータで構成されていてもよい。
筺体123は、基板保持部104を載置するベース定盤124と、型保持部103を固定するブリッジ定盤125と、ブリッジ定盤125を支持するための支柱126とを備える。
(型について)
次に、図2を用いて型107の詳細について説明する。型107は支持部201と周辺部205と薄板部206を含む。薄板部206の中央には基板111に対して凸形状のメサ203が形成されており、その周囲にはパターン外周部202が形成されている。メサ203には凹凸形状のパターン部204が形成されている。支持部201の中央には円形の開口が形成されており、支持部201と薄板部206とが張り合わされることで支持部201の開口は型107のキャビティ(コアアウト)として機能する。
図2に示すように本実施形態の型107においては、支持部201と薄板部206とは貼り合わされている。支持部201に形成された円形の開口の外形は、薄板部206の外形よりも小さい。さらに、支持部201に形成された円形の開口の外形は、パターン部204の領域よりも大きいことが望ましい。
型107にはキャビティ(凹部)が形成されており、型保持部103は型107を保持した状態で、このキャビティ内の圧力を周囲より高くすることで、薄板部206のパターン部204を基板111に向かって凸形状にたわませることができる。押型工程において型107のパターン部204をたわませることによって、パターン部204の中心からインプリント材114に接触させることができる。これにより、パターン部204とインプリント材114との間に気体(空気)が閉じ込められるのを抑制し、パターン部204の凹部にまでインプリント材114を充填させることができる。
図2に示すように、支持部201には、周辺部205と薄板部206によって形成される空間207と型外側空間を連通する孔208が設けられている。孔208に気体供給部209を接続し、空間207にヘリウムや二酸化炭素等の特定のガスを供給することができる。これらのガスは一般的な組成物に対して溶解性が高く、組成物の配置された空間をヘリウム等の気体で満たすことで、組成物に残存しやすい空気等の気泡を低減することができる。なお、接触部205と薄板部206の間の空間207の幅は1mm以下、好ましくは0.5mm以下に設定される。
(型の搬送及びインプリント処理について)
インプリント装置101に対する型107の搬送からインプリント処理を行うまでの流れについて、図3のフローチャートを用いて説明する。制御部106は、コンピュータプログラムである制御プログラムに従って、図3のフローチャートに示す制御を行う。
ステップS301において、搬送される型107がインプリント装置101における管理番号と紐づけされる。管理番号によって、孔の有無、当該孔の大きさや位置を識別することができる。例えば、管理番号AL1において、Aが孔の有無を示し、L1が孔の大きさと位置を示すように番号を付すことができる。
続いてステップS302において、インプリント装置101内の型保管場所に型が搬送される。そして、ステップS303において、型における孔の状態の評価が行われる。孔の状態の評価に関しては後述する。
次に、ステップS304において、ステップS303における評価結果に基づいて、エラー処理を実行するか否かの判定が行われる。判定の結果、エラー処理が実行されない場合には、型の搬送処理を終了し、インプリント処理に備える。エラー処理が実行される場合には、ステップS305においてエラー処理が実行される。
エラー処理としては、エラーが発生したことをユーザ等に知らせる警告を発する処理や、インプリント処理を停止する処理が考えられる。警告を発する処理としては、インプリント装置101に設けられた操作画面等の表示部に警告内容を表示する処理を実行し得る。停止処理としては、処理中の動作を停止して基板を基板保持部から他の場所に移動させるなどの停止作業を行う。インプリント装置のオペレータは、上記警告が発せられた際には、処理された基板のパターン状態を確認し、型を装置から取り出して型の洗浄等のクリーニングを行うことができる。また、型の交換を行うこともできる。
型の搬送処理が終了し、インプリント処理を開始できる状態になると、ステップS306において、インプリント装置101の保管場所から型107が搬送され、ステップS307において、型保持部103に対して型107の位置合わせが行われる。当該位置合わせの結果に基づいて、ステップS308において、型保持部103に対して型107が搬送される。
ステップS309では、基板上のインプリント材と型107が接触するように、基板111と型107の相対位置が制御される。そして、ステップS310において、基板上のインプリント材を硬化させる硬化光がインプリント材に照射され、基板上にインプリント材の硬化物からなるパターンが形成される。
ステップS303における型107の孔の状態の評価に関して、図4乃至6を用いて説明する。図4は、図2で説明した型107を簡略化して示したものであり、図4(a)は型107をY軸方向から見た図であり、図4(b)は、型107をZ軸方向から見た図である。図4(b)で示したように、本実施形態の型107では、4つの孔208が設けられている。4つの孔208は、メサ203を取り囲むように設けられている。
続いて、図5を用いて、孔208の状態の具体的な評価方法について説明する。孔208の状態の評価には、計測部としての距離計測センサ501が用いられる。距離計測センサ501は、計測対象物である型107までの距離が所定の値(図5ではPと示す)以上である場合に、信号を発生しないように構成されている。
図5(a)中のLは、距離計測センサ501の移動軌跡を示している。あらかじめ決められた位置に孔208が正しく設けられている場合に、孔208が存在する箇所を通るように移動軌跡が定められている。図5(b)で示したように、距離計測センサ501を移動させながら、型107までの距離の計測が行われる。図5(c)は、X軸方向に距離計測センサ501を走査したときにおける出力を示している。孔208が存在する箇所Hではセンサの出力がゼロとなっていることがわかる。図5(c)の結果から、型107における孔208の位置を算出することができ、当該算出結果に基づいて、あらかじめ決められた位置に孔208が正しく設けられているか否かの判定が行われる。
ステップS301で付与された管理番号を参照することにより、孔208の理想的な位置及び大きさを定めることができ、当該位置と大きさの少なくとも一方の情報と、図5(c)の計測結果を比較することで、エラー処理を実行すべきか否かの判定が行われる。図6(a)、(b)で示したように、孔208が理想的な位置からずれている場合には、図6(c)で示したような出力が得られる。出力がゼロとなる計測箇所が存在せず、当該計測結果に基づいて、孔208が正しく設けられていないと判断することができる。
距離計測センサ501の移動軌跡としては、図7で示したように、孔208の近傍のみを通るように設定しても良い。また、図8で示したように、距離計測センサ501のX軸方向の走査範囲も短くして、Y軸方向に複数列の走査を行うことで、図8(a)のように孔208の形成位置がY軸方向にずれた場合にも、孔208の位置を計測することが可能となる。計測された孔208の位置と理想的な孔208の位置とのずれが、所定値よりも小さい場合には、エラー処理の実行を行わないようにしても良い。
以上説明したように、型の孔の状態を評価することで、エラー処理を実行する必要があるか否かを適切に判定することができる。孔が適切に形成されていない場合に、エラー処理を実行することで、パターンの成形不良の発生を低減させることができる。
(第2実施形態)
型107の孔208の状態の評価方法として、第1実施形態では、距離計測センサを用いて孔208の位置や大きさを評価する方法について記載した。本実施形態では、孔208内部の圧力を調整し、圧力の変化に対する気体の流量変化に基づいて孔208の状態の評価を行う。
図9は、型107の孔208内部の圧力を調整する機構を示している。孔208に対して配管91が接続されている。配管91は途中で不図示の流路切替弁によって二股に分かれ、一方はレギュレータを介して不図示の真空ポンプに接続され、他方はレギュレータを介して不図示のコンプレッサに接続される。配管91には、圧力計92と流量計93が備えられており、これらを用いて配管91内の圧力や気体の流量を計測することができる。
図9(a)は、孔208の内部を加圧する仕組みを示している。孔208の内部を加圧する場合には、流路切替弁をコンプレッサ側に切り替える。これにより、コンプレッサからの空気が配管91を介して孔208の内部に供給され、孔208の内部が加圧される。図9(b)は、孔208の内部を減圧する仕組みを示している。孔208の内部を減圧する場合には、流路切替弁を真空ポンプ側に切り替える。これにより、孔208の内部の空気が配管91を介して真空ポンプへ吸引され、孔208の内部が減圧される。
なお、図9で示したように、孔208ごとに別個の圧力調整機構を用いても良いし、図10で示したように、配管を分岐して、1つの圧力調整機構を用いる構成としても良い。また、図10で示したように、型107を保持する型保持部103にも孔を設ける構成としても良い。
図11は、孔208内部の圧力の変化と、気体の流量の変化との関係を示す図である。破線は、孔208が正常に形成されているときの流量変化を表しており、実線は、孔208の形成に何らかの不具合が生じているときや、孔208に異物が挟まっているときの流量変化を示している。孔の形成の不具合としては、孔208の形成位置が理想の位置からずれている場合や、孔の大きさが理想値と異なっている場合が考えられる。
孔208の形成に不具合が生じている場合には、エラー処理として型の交換等の動作が行われる。孔208に異物が挟まっているときには、エラー処理としてクリーニング動作等が行われる。
以上のように、孔208の内部の圧力を変化させながら気体の流量を計測することで、孔208の状態を評価することができ、評価結果に応じて適切な動作を実行することができる。
(変形例)
これまでは、孔208の状態の評価を、インプリント装置における型107の保管場所で実行する例を説明した。孔208の状態の評価は、型保持部103に型107が保持された状態で実行しても良い。型保持部103に型107が保持された状態で孔208の状態の評価を行うことで、インプリント装置101に備えられた距離計測センサ等を活用できるメリットがある。また、保管場所から型保持部103に型107を搬送するタイミングで孔208の状態の評価を行っても良い。
また、図3のステップS308における型107と型保持部103との位置合わせにおいて、孔の208の状態の評価結果を活用することできる。具体的には、型107における孔208の位置情報に基づいて、孔208の位置を基準とした型107と型保持部103との位置合わせを行うことができる。
(物品製造方法の実施形態)
本発明の実施形態に係る物品製造方法は、例えば、半導体デバイス等のマイクロデバイスや微細構造を有する素子等の物品を製造するのに好適である。本実施形態の物品製造方法は、基板上のインプリント材にインプリント装置を用いてパターンを形成する第1工程と、この第1工程でパターンが形成された基板を加工(処理)する第2工程とを含む。更に、かかる製造方法は、他の周知の工程(酸化、成膜、蒸着、ドーピング、平坦化、エッチング、レジスト剥離、ダイシング、ボンディング、パッケージング等)を含む。本実施形態の物品製造方法は、従来の方法に比べて、物品の性能・品質・生産性・生産コストの少なくとも1つにおいて有利である。
インプリント装置を用いて形成した硬化物のパターンは、各種物品の少なくとも一部に恒久的に、或いは各種物品を製造する際に一時的に、用いられる。物品とは、電気回路素子、光学素子、MEMS、記録素子、センサ、或いは、型等である。電気回路素子としては、DRAM、SRAM、フラッシュメモリ、MRAMのような、揮発性或いは不揮発性の半導体メモリや、LSI、CCD、イメージセンサ、FPGAのような半導体素子等が挙げられる。型としては、インプリント用の型等が挙げられる。
硬化物のパターンは、上記物品の少なくとも一部の構成部材として、そのまま用いられるか、或いは、レジストマスクとして一時的に用いられる。基板の加工工程においてエッチング又はイオン注入等が行われた後、レジストマスクは除去される。
次に、物品製造方法について説明する。図12(a)に示すように、絶縁体等の被加工材2zが表面に形成されたシリコン基板等の基板1zを用意し、続いて、インクジェット法等により、被加工材2zの表面にインプリント材3zを付与する。ここでは、複数の液滴状になったインプリント材3zが基板上に付与された様子を示している。
図12(b)に示すように、インプリント用の型4zを、その凹凸パターンが形成された側を基板上のインプリント材3zに向け、対向させる。図12(c)に示すように、インプリント材3zが付与された基板1zと型4zとを接触させ、圧力を加える。インプリント材3zは型4zと被加工材2zとの隙間に充填される。この状態で硬化用のエネルギーとして光を型4zを介して照射すると、インプリント材3zは硬化する。
図12(d)に示すように、インプリント材3zを硬化させた後、型4zと基板1zを引き離すと、基板1z上にインプリント材3zの硬化物のパターンが形成される。この硬化物のパターンは、型の凹部が硬化物の凸部に、型の凹部が硬化物の凸部に対応した形状になっており、即ち、インプリント材3zに型4zの凹凸パターンが転写されたことになる。
図12(e)に示すように、硬化物のパターンを耐エッチング型としてエッチングを行うと、被加工材2zの表面のうち、硬化物が無いか或いは薄く残存した部分が除去され、溝5zとなる。図12(f)に示すように、硬化物のパターンを除去すると、被加工材2zの表面に溝5zが形成された物品を得ることができる。ここでは硬化物のパターンを除去したが、加工後も除去せずに、例えば、半導体素子等に含まれる層間絶縁用の膜、つまり、物品の構成部材として利用してもよい。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されないことはいうまでもなく、その要旨の範囲内で種々の変形および変更が可能である。
成形装置の一例として、基板の上のインプリント材をモールド(型)により成形(成型)して、基板にパターン成形を行うインプリント装置について説明したが、インプリント装置に限定されるものではない。成形装置の一例として、型として凹凸パターンがない平面部を有するモールド(ブランクテンプレート)を用いて、基板上の組成物を平坦化するように成形する平坦化処理(成形処理)を行う平坦膜形成装置であっても良い。
107 型
111 組成物(インプリント材)
208 孔

Claims (14)

  1. 孔が設けられた型と、基板上の組成物とを接触させることで前記組成物を成形する成形装置であって、
    前記孔は気体を供給するための孔であり、
    前記孔の状態を評価した評価結果に基づいてエラー処理を実行することを特徴とする成形装置。
  2. 前記エラー処理は、警告を発する処理、及び、前記基板上の組成物を成形する処理を停止する処理の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1に記載の成形装置。
  3. 前記エラー処理は、前記型のクリーニングを実行する処理であることを特徴とする請求項1に記載の成形装置。
  4. 前記気体はヘリウム、二酸化炭素の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1に記載の成形装置。
  5. 前記型を保持する型保持部を含み、
    前記孔の状態の評価は、前記型保持部への前記型の搬送よりも前に実行されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の成形装置。
  6. 前記型を保持する型保持部を含み、
    前記孔の状態の評価は、前記型を前記型保持部に搬送するタイミングで実行されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の成形装置。
  7. 前記型を保持する型保持部を含み、
    前記孔の状態の評価は、前記型保持部に前記型が保持された状態で実行されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の成形装置。
  8. 前記孔の状態の評価は、前記型における前記孔の位置に関する評価であることを特徴とする請求項1又は2に記載の成形装置。
  9. 前記孔の状態の評価は、前記孔の大きさに関する評価であることを特徴とする請求項1又は2に記載の成形装置。
  10. 前記孔の状態は、前記型までの距離を計測する計測部の計測結果に基づいて評価されることを特徴とする請求項1又は2に記載の成形装置。
  11. 前記孔の状態は、前記孔の内部における圧力と気体の流量の計測結果に基づいて評価されることを特徴とする請求項1又は2に記載の成形装置。
  12. 前記成形装置は平坦膜形成装置であって、
    前記型はパターンのない平坦な型であり、
    前記型と前記基板上の組成物を接触させることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の成形装置。
  13. 前記成形装置はインプリント装置であって、
    前記型は凹凸パターンを有し、
    前記型の凹凸パターンと前記基板上の組成物を接触させることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の成形装置。
  14. 請求項1乃至13のいずれか1項に記載の成形装置を用いて基板上の組成物を成形する工程と、
    前記基板上の成形された組成物を処理する工程と、を有し、
    処理された基板から物品を得ることを特徴とする物品の製造方法。
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