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JP7485626B2 - 車両、及び、熱交換プレート - Google Patents

車両、及び、熱交換プレート Download PDF

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JP7485626B2
JP7485626B2 JP2021038371A JP2021038371A JP7485626B2 JP 7485626 B2 JP7485626 B2 JP 7485626B2 JP 2021038371 A JP2021038371 A JP 2021038371A JP 2021038371 A JP2021038371 A JP 2021038371A JP 7485626 B2 JP7485626 B2 JP 7485626B2
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Description

本開示は、車両、及び、熱交換プレートに関する。
ハイブリッド車及び電気自動車には、駆動源であるモータに電力を供給する車載電池が搭載されている。車両には、車載電池の温度上昇を抑制するための熱交換プレートが設けられる。熱交換プレートには、冷媒が流れる流路が設けられる(特許文献1、2)。
特許第6284543号公報 特許第6494134号公報 中国特許出願公開第107112612号明細書 特開2008-44476号公報 特許第6098121号公報 特開2010-50000号公報
車載電池の温度上昇を熱交換プレートによってできるだけ均一に抑制するためには、流路全体において冷媒ができるだけ均一に流れることが好ましい。しかし、流路を流れる冷媒の圧損等により、流路全体に冷媒を均一に流すことは難しい。
本開示の目的は、熱交換プレートの流路に冷媒をより均一に流す技術を提供することにある。
本開示の車両は、
車体と、
前記車体に結合された第1車輪及び第2車輪と、
前記車体において、所定の面に沿って配置され、複数の電池セルを有する電池セル群と、
前記車体において、前記所定の面に沿って配置された熱交換プレートと、
前記電池セル群から供給される電力を用いて、少なくとも前記第1車輪を駆動する電動機と、
少なくともコンプレッサとコンデンサを有する冷媒回路と、を備え、
前記第1車輪及び第2車輪で所定の方向に移動可能な車両であって、
前記熱交換プレートは、
前記所定の面に沿って配置された第1面と、
前記第1面と反対の第2面と、
前記第1面と前記第2面との間において冷却液を循環させる冷却液層と、
前記第1面と前記第2面との間において冷媒を循環させる冷媒層と、
前記所定の方向についての第1端部と、
前記所定の方向について、前記第1端部と反対の第2端部と、
を有し、
前記冷媒層は、
前記第1端部に配置され、前記冷媒回路から前記冷媒が前記冷媒層に入る冷媒入力部と、
前記第1端部に配置され、前記冷媒層から前記冷媒が前記冷媒回路へ出る冷媒出力部と、
前記冷媒入力部に接続され、前記所定の方向に沿って配置された第1冷媒流路と、
前記冷媒出力部に接続され、前記所定の方向に沿って配置された第2冷媒流路と、
前記第1冷媒流路と前記第2冷媒流路を連結する連結部と、
を備え、
前記第1冷媒流路は、第1分岐部と、第1合流部と、前記第1分岐部と前記第1合流部とを接続する複数の第1分岐流路と、を備え、
前記第2冷媒流路は、第2分岐部と、第2合流部と、前記第2分岐部と前記第2合流部とを接続する複数の第2分岐流路と、を備え、
前記冷媒は、前記冷媒入力部、前記第1分岐部、前記第1分岐流路、前記第1合流部、前記連結部、前記第2分岐部、前記第2分岐流路、前記第2合流部、前記冷媒出力部の順に移動可能であり、
前記連結部は、前記所定の方向に係る前記冷媒層の中点より、前記第2端部側に配置される。
本開示の熱交換プレートは、
車体と、
前記車体に結合された第1車輪及び第2車輪と、
前記車体において、所定の面に沿って配置され、複数の電池セルを有する電池セル群と、
前記車体において、前記所定の面に沿って配置された熱交換プレートと、
前記電池セル群から供給される電力を用いて、少なくとも前記第1車輪を駆動する電動機と、
少なくともコンプレッサとコンデンサを有する冷媒回路と、を備え、
前記第1車輪及び第2車輪で所定の方向に移動可能な車両、に設置可能な熱交換プレートであって、
前記所定の面に沿って配置された第1面と、
前記第1面と反対の第2面と、
前記第1面と前記第2面との間において冷却液を循環させる冷却液層と、
前記第1面と前記第2面との間において冷媒を循環させる冷媒層と、
前記所定の方向についての第1端部と、
前記所定の方向について、前記第1端部と反対の第2端部と、
を有し、
前記冷媒層は、
前記第1端部に配置され、前記冷媒回路から前記冷媒が前記冷媒層に入る冷媒入力部と、
前記第1端部に配置され、前記冷媒層から前記冷媒が前記冷媒回路へ出る冷媒出力部と、
前記冷媒入力部に接続され、前記所定の方向に沿って配置された第1冷媒流路と、
前記冷媒出力部に接続され、前記所定の方向に沿って配置された第2冷媒流路と、
前記第1冷媒流路と前記第2冷媒流路を連結する連結部と、
を備え、
前記第1冷媒流路は、第1分岐部と、第1合流部と、前記第1分岐部と前記第1合流部とを接続する複数の第1分岐流路と、を備え、
前記第2冷媒流路は、第2分岐部と、第2合流部と、前記第2分岐部と前記第2合流部とを接続する複数の第2分岐流路と、を備え、
前記冷媒は、前記冷媒入力部、前記第1分岐部、前記第1分岐流路、前記第1合流部、前記連結部、前記第2分岐部、前記第2分岐流路、前記第2合流部、前記冷媒出力部の順に移動可能であり、
前記連結部は、前記所定の方向に係る前記冷媒層の中点より、前記第2端部側に配置される。
本開示によれば、熱交換プレートの流路全体に冷媒をより均一に流すことができる。
実施の形態1に係る車両の構成例を示す平面図 実施の形態1に係る車両の構成例を示す左側面図 実施の形態1に係る車両が備える電気回路の一例を説明するための図 実施の形態1に係る電池パックの構成例を示す斜視図 図3Aに示す電池パックのA-A断面図 図3Aに示す電池パックのB-B断面図 実施の形態1に係る熱交換プレートの構成例を示す平面図 実施の形態1に係る熱交換プレートの第1の構成例を示す斜視図 図5Aに示す熱交換プレートのA-A断面の斜視図 実施の形態1に係る熱交換プレートの第2の構成例を示す斜視図 図6Aに示す熱交換プレートのA-A断面の斜視図 比較用の熱交換プレートの構成を示す断面斜視図 実施の形態1に係る熱交換プレートの変形例を示す模式図 実施の形態2における熱交換プレートと当該熱交換プレートに繋がる冷媒回路及び冷却液回路とを含む電池冷却システムの構成例を示す模式図 実施の形態2における熱交換プレートの構成例を示す平面図 実施の形態2における熱交換プレートに含まれる冷却液流路の構成例を示す平面図 実施の形態2における熱交換プレートに含まれる冷媒流路の構成例を示す平面図 実施の形態2における冷媒流路における冷媒入力部及び冷媒出力部の付近の構成例を示す平面図 実施の形態2における図13のB-B断面の第1例を示す断面図 実施の形態2における図13のB-B断面の第2例を示す断面図 実施の形態2における図9及び図10に示す冷媒回路及び冷媒流路を流れる冷媒に関するp-h線図の一例 実施の形態2における熱交換プレートの構成の第1の変形例を示す平面図 実施の形態2における熱交換プレートの構成の第2の変形例を示す平面図 実施の形態2における熱交換プレートの構成の第3の変形例を示す平面図 実施の形態2における熱交換プレートの構成の第4の変形例を示す平面図 実施の形態2における熱交換プレートの構成の第5の変形例を示す平面図 実施の形態2における冷媒回路及び図21に示す冷媒流路を流れる冷媒に関するp-h線図の一例 実施の形態3の熱交換プレートの冷媒層の第1の構成例を示す平面図 実施の形態3の熱交換プレートの冷却液層の構成例を示す平面図 実施の形態3の熱交換プレートの冷却液層の構成例を示す平面図 実施の形態3の熱交換プレートの冷媒層の第2の構成例を示す平面図 実施の形態3の熱交換プレートの冷媒層の第3の構成例を示す平面図 実施の形態3の熱交換プレートの冷媒層の第4の構成例を示す平面図 実施の形態3の熱交換プレートの冷媒層の第5の構成例を示す平面図 実施の形態3の熱交換プレートの冷媒層の第6の構成例を示す平面図 実施の形態3の熱交換プレートの冷媒層の第7の構成例を示す平面図 実施の形態3の熱交換プレートの冷媒層の第8の構成例を示す平面図 実施の形態3の熱交換プレートの冷媒層の第9の構成例を示す斜視図 実施の形態3の熱交換プレートの冷媒層の第9の構成例を示す平面図
以下、図面を適宜参照して、本開示の実施の形態について、詳細に説明する。ただし、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、すでによく知られた事項の詳細説明及び実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。なお、添付図面及び以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の記載の主題を限定することは意図されていない。
(実施の形態1)
<車両の構成>
図1Aは、実施の形態1に係る車両1の構成例を示す平面図である。図1Bは、実施の形態1に係る車両1の構成例を示す左側面図である。
なお、説明の便宜上、図1に示すように、車両1の高さ方向に延びる軸をZ軸とする。Z軸に対して垂直(つまり地面に平行)かつ車両1の進行方向に延びる軸をY軸とする。Y軸及びZ軸に対して垂直な軸(つまり車両1の幅方向の軸)をX軸とする。また、説明の便宜上、Z軸の正方向を「上」、Z軸の負方向を「下」、Y軸の正方向を「前」、Y軸の負方向を「後」、X軸の正方向を「右」、X軸の負方向を「左」と称する場合がある。これらの表現は、XYZ軸を記載した他の図面についても同様である。なお、これらの方向に係る表現は、説明の便宜上用いられるものであって、当該構造の実使用時における姿勢を限定する意図ではない。
車両1は、車体2、車輪3、電動機4、及び、電池パック10を備える。
電池パック10は、車体2に収容される。電池パック10は、充放電可能な複数の電池モジュール30(図3A参照)を有する。以下、電池パック10が有する複数の電池モジュール30を、電池モジュール群31と称する。電池モジュール30の例として、リチウムイオン電池が挙げられる。電池モジュール群31は、蓄積した電力を電動機4等に供給(放電)する。電池モジュール群31は、回生エネルギーによって電動機4が発した電力を蓄積(充電)してもよい。電池パック10は、図1に示すように、車体2の中央の床下に収容されてよい。なお、電池パック10の詳細については後述する。
車輪3は、車体2に結合される。なお、図1A及び図1Bには、車両1が4つの車輪3を備える自動車を示しているが、車両1は少なくとも1つの車輪3を備えればよい。例えば、車両1は2つの車輪3を備えるバイクであってもよいし、3つ又は5つ以上の車輪3を備える車両であってもよい。また、車両1が備える複数の車輪3のうちの1つを第1車輪3a、複数の車輪3のうちの第1車輪3aとは異なる1つを第2車輪3bと称してもよい。第1車輪3aは車両1の前輪、第2車輪3bは車両1の後輪であってよい。車両1は、第1車輪3a及び第2車輪3bによって所定の方向(例えば前後方向)に移動可能である。
電動機4は、電池モジュール群31から供給される電力を用いて、少なくとも1つの車輪3(例えば第1車輪3a)を駆動する。車両1は、少なくとも1つの電動機4を備える。車両1は、電動機4が前輪を駆動する(つまり前輪駆動の)構成であってよい。あるいは、車両1は、電動機4が後輪を駆動する(つまり後輪駆動の)構成、又は、電動機4が前輪及び後輪の両方を駆動する(つまり四輪駆動の)構成であってよい。あるいは、車両1は、複数の電動機4を備え、複数の電動機4のそれぞれが個別に車輪3を駆動する構成であってもよい。電動機4は、車両1の前方に位置するモータールーム(エンジンルーム)に設置されてよい。
<電気回路の構成>
図2は、実施の形態1に係る車両1が備える電気回路の一例を説明するための図である。
電池モジュール群31を含む電池パック10は、高電圧コネクタ、及び、低電圧コネクタを有する。本開示では、高電圧コネクタ、及び、低電圧コネクタを区別せずに、電気コネクタと称する。
高電圧コネクタには、高電圧分配器が接続されてよい。高電圧分配器には、駆動用インバータ、コンプレッサ、HVAC(Heating, Ventilation, and Air Conditioning)、車載充電器、及び、急速充電ポートが接続されてよい。低電圧コネクタには、CAN(Controller Area Network)、及び、12V電源系が接続されてよい。
駆動用インバータには、電動機4が接続されてよい。すなわち、電池モジュール群31から出力される電力は、高電圧コネクタ、高電圧分配器、及び、駆動用インバータを通じて、電動機4に供給されてよい。
<電池パックの構成>
図3Aは、実施の形態1に係る電池パック10の構成例を示す斜視図である。図3Bは、図3Aに示す電池パック10のA-A断面図である。図3Cは、図3Aに示す電池パックのB-B断面図である。
電池パック10は、筐体20、電池モジュール群31、及び、熱交換プレート100を含む。筐体20は、電池モジュール群31及び熱交換プレート100を収容する。
熱交換プレート100は、例えば偏平な略直方体の形状を呈する。熱交換プレート100は、熱交換器と読み替えられてよい。図3B、図3Cに示すように、熱交換プレート100は、所定の面に沿って配置された第1面状部材101と、所定の面に沿って配置された第2面状部材102と、所定の面に沿って配置された第3面状部材103と、を備える。当該所定の面は、車体2の床面であってよい。第1面状部材101、第2面状部材102、及び、第3面状部材103は、金属製であってよく、例えばアルミニウムであってよい。ただし、第1面状部材101、第2面状部材102、及び、第3面状部材103は、金属製に限られず、他の材料であってよい。
第2面状部材102の少なくとも一部は、第1面状部材101と第3面状部材103の間に配置される。電池モジュール群31は、第1面状部材101を基準に、第2面状部材102とは反対の位置に配置される。すなわち、車体2の床面から近い順に、第3面状部材103、第2面状部材102、及び、第1面状部材101が配置される。
熱交換プレート100は、第1面状部材101と第2面状部材102の間において冷却液を循環させる冷却液層200と、第2面状部材102と第3面状部材103の間において冷媒を循環させる冷媒層300と、を有する。熱交換プレート100は、第1面状部材101を介して、少なくとも電池モジュール群31と冷却液との間で熱交換を行う。また、熱交換プレート100は、第2面状部材102を介して、少なくとも冷却液層200の冷却液と冷媒層300の冷媒との間で熱交換を行う。冷却液の例として、エチレングリコールを含む不凍液が挙げられる。冷媒の例として、HFC(Hydrofluorocarbon)が挙げられる。
本実施の形態では、熱交換プレート100は、冷媒層300の上に冷却液層200が配置される構成である。しかし、熱交換プレート100は、冷却液層200の上に冷媒層300が配置される構成であってもよい。冷却液層200は、冷却液プレートと読み替えられてよい。冷媒層300は、冷媒プレートと読み替えられてよい。なお、熱交換プレート100の構成の詳細、並びに、冷却液層200及び冷媒層300の構成の詳細については後述する。
熱交換プレート100は、車両1の進行方向側の面である前面110Fに、冷却液入力部121、冷却液出力部122、冷媒入力部131、冷媒出力部132を有する。
冷却液入力部121は、熱交換プレート100の外部から冷却液層200へ冷却液を入力するための入口である。冷却液出力部122は、冷却液層200から熱交換プレート100の外部へ冷却液を出力するための出口である。
冷媒入力部131は、熱交換プレート100の外部から冷媒層300へ冷媒を入力するための入口である。冷媒出力部132は、冷媒層300から熱交換プレート100の外部へ冷媒を出力するための出口である。
<熱交換プレートの構成の詳細>
図4は、実施の形態1に係る熱交換プレート100の構成例を示す平面図である。図5Aは、実施の形態1に係る熱交換プレート100の第1の構成例を示す斜視図である。図5Bは、図5Aに示す熱交換プレート100のA-A断面の斜視図である。図6Aは、実施の形態1に係る熱交換プレート100の第2の構成例を示す斜視図である。図6Bは、図6Aに示す熱交換プレート100のA-A断面の斜視図である。図7は、比較用の熱交換プレートの構成を示す断面斜視図である。
図4に示すように、熱交換プレート100は、冷却液層200において、冷却液の流路の少なくとも一部を構成する壁部150を有する。
冷却液層200の壁部150の少なくとも一部は、冷却液層200において所定の面に沿う所定の方向に沿って配置されてよい。所定の面は、車体2の床面であってよい。壁部150の所定の方向は、車体が第1車輪3a及び第2車輪3bによって進行可能な進行方向に対応する方向(例えばY軸方向)であってよい。ただし、壁部150の所定の方向は、当該進行方向に限らず、例えば、進行方向と直交する方向(つまり進行方向を向いた場合の左右方向)であってもよい。
図4に示すように、壁部150は、第1壁面151と、当該第1壁面151と反対の第2壁面152と、第1壁面151と第2壁面152を繋ぐ端面153とを有してよい。冷却液は、冷却液層200において、冷却液入力部121から流入し、第1壁面151に沿って進み、次に端面153に沿って進み、次に第2壁面152に沿って進み、冷却液出力部122から流出してよい。
図5A、図5B、図6A、図6Bに示すように、冷却液層200の壁部150の少なくとも一部は、第1面状部材101から第2面状部材102に向かって突出した第1凸部161と、第2面状部材102から第1面状部材101に向かって突出した第2凸部162と、で構成されてよい。第1凸部161は、第1面状部材101をプレス加工することによって形成されてよい。第2凸部162は、第2面状部材102をプレス加工することによって形成されてよい。すなわち、第1凸部161及び第2凸部162は、互いに組み合わさって、冷却液層200の壁部150の少なくとも一部を形成してよい。なお、第1凸部161の位置については後述する。
冷媒層300における冷媒の流路は、第3面状部材103の形状によって構成されてよい。冷媒の流路は、第3面状部材103をプレス加工することによって形成されてよい。
例えば、図4に示すように、冷媒の流路は、壁部150の所定の方向(例えばY軸方向)と同じ方向に延びる少なくとも2つの冷媒流路(以下、入力冷媒流路301、及び、出力冷媒流路302という)と、入力冷媒流路301及び出力冷媒流路302を結ぶ複数の冷媒流路(以下、分岐冷媒流路303という)とによって構成されてよい。入力冷媒流路301は冷媒入力部131に繋がり、出力冷媒流路302は冷媒出力部132に繋がってよい。以下、互いに隣接する2つの分岐冷媒流路303をそれぞれ、第1冷媒流路303A及び第2冷媒流路303Bと称する場合がある。
図4に示すように、冷却液層200の壁部150の少なくとも一部と、第1冷媒流路303Aの少なくとも一部とは、所定の面(例えば車体2の床面)の法線方向から見て、第1交点171で交差してよい。冷却液層200の壁部150の少なくとも一部と、第2冷媒流路303Bの少なくとも一部とは、所定の面(例えば車体2の床面)の法線方向から見て、第2交点172で交差してよい。
第1面状部材101の第1凸部161は、冷却液層200の壁部150の少なくとも一部と、冷媒の流路の少なくとも一部とが交差する交点に対応して配置されてよい。例えば、第1凸部161は、第1交点171と第2交点172の間に配置されてよい。この場合、第1凸部161は、複数の電池モジュール30の内の一に対応しない位置に配置されてよい。
次に、図7を参照して、第1凸部161を形成しない場合に生じる問題について説明すし、さらに、図5A、図5B、図6A、図6Bを参照して、第1凸部161及び第2凸部162によって構成される壁部150の一例について説明する。
図7に示すように、第2面状部材102のみをプレス加工して壁部150を形成する場合、分岐冷媒流路303(第1冷媒流路303A)を流れる冷媒が、壁部150の内部空間を通って、隣の分岐冷媒流路303(第2冷媒流路303B)に流れてしまう。この場合、冷媒流路の設計で狙った冷却効果を得ることができない。
そこで、図5A及び図5Bに示すように、第1冷媒流路303Aと冷却液層200の壁部150とが交差する第1交点171(図4参照)と、第2冷媒流路303Bと冷却液層200の壁部150とが交差する第2交点172(図4参照)との間において、冷却液層200の壁部150の一部を構成するように、第1面状部材101に第1凸部161を形成する。そして、第2面状部材102の第2凸部162を形成する際に、第1凸部161と対向する部分の押し出しを行わない。これにより、図5Bに示すように、第2面状部材102の第2凸部162と、第1面状部材101の第1凸部161とがぴったり嵌り合い、冷却液層200の壁部150の一部を形成する。加えて、第1冷媒流路303Aから第2冷媒流路303Bに繋がる壁部150の内部空間が、第1交点171と第2交点172との間に形成された第1凸部161によって分断される。これにより、第1冷媒流路303Aを流れる冷媒が、壁部150の内部空間を通って、第2冷媒流路303Bに流れてしまうこと、あるいは、第2冷媒流路303Bを流れる冷媒が、壁部150の内部空間を通って、第1冷媒流路303Aに流れてしまうことを防止できる。
あるいは、図6A及び図6Bに示すように、第1冷媒流路303Aと冷却液の壁部150とが交差する第1交点171において、冷却液層200の壁部150の一部を構成するように、第1面状部材101に第1凸部161を形成してよい。例えば、第1交点171における第1冷媒流路303AのY軸方向の幅以上となるように、第1面状部材101に第1凸部161を形成する。そして、第2面状部材102の第2凸部162を形成する際に、第1凸部161と対向する部分の押し出しを行わない。これにより、図6Bに示すように、第2面状部材102の第2凸部162と、第1面状部材101の第1凸部161とがぴったり嵌り合い、冷却液層200の壁部150を形成する。加えて、第1交点171上における第1冷媒流路303Aから壁部150の内部空間に繋がる箇所は、第1凸部161によって塞がれる。これにより、第1冷媒流路303Aを流れる冷媒が、壁部150の内部空間を通って、第2冷媒流路303Bに流れてしまうこと、あるいは、第2冷媒流路303Bを流れる冷媒が、壁部150の内部空間を通って、第1冷媒流路303Aに流れてしまうことを防止できる。なお、第2交点172及び他の交点についても同様の構成とされてよい。
第1凸部161は、第1面状部材101の電池モジュール30が配置されない部分に形成されてよい。第1面状部材101の電池モジュール30が配置される部分に第1凸部161を形成した場合、電池モジュール30の底面と接する第1面状部材101の面積が減少し、電池モジュール30の冷却効果が低減し得るためである。
<変形例>
図8は、実施の形態1に係る熱交換プレート100の変形例を示す模式図である。
図8に示すように、第2面状部材102に第2凸部162を形成せず、第1面状部材101に形成した第1凸部161によって冷却液層200の壁部150を構成してもよい。この場合、上述したような隣接する2つの分岐冷媒流路303を繋げてしまう壁部150の内部空間は形成されない。
しかし、図8の(a)に示すように、第1面状部材101の第1凸部161の上に電池モジュール30を配置した場合、上述したように、電池モジュール30の底面と接する第1面状部材101の面積が減少し、電池モジュール30の冷却効果が低減し得る。そのため、本実施の形態に係る変形例では、図8の(b)に示すように、第1面状部材101の第1凸部161を避けて電池モジュール30を配置できるように、第1面状部材101の第1凸部161は形成されてよい。これにより、電池モジュール30の底面と接する第1面状部材101の面積が減少することを抑制できる。よって、電池モジュール30の冷却効果が低減することを抑制できる。
(実施の形態2)
実施の形態2では、実施の形態1にて説明済みの構成要素については共通の参照符号を付し、説明を省略する場合がある。また、実施の形態2の内容は、実施の形態1の内容と組み合わせることができる。
図9~図15を参照して、実施の形態2の熱交換プレート100の構成を説明する。なお、当該熱交換プレート100は、実施の形態1にて説明したように、車両1に搭載される。図9は、熱交換プレート100と、当該熱交換プレート100に繋がる冷媒回路50及び冷却液回路40とを含む電池冷却システムの構成例を示す模式図である。図10は、熱交換プレート100の構成例を示す平面図である。図11は、熱交換プレート100に含まれる冷却液流路210の構成例を示す平面図である。図12は、熱交換プレート100に含まれる冷媒流路310の構成例を示す平面図である。図13は、冷媒流路310における冷媒入力部131及び冷媒出力部132の付近の構成例を示す平面図である。図14は、図13のB-B断面の第1例を示す断面図である。図15は、図13のB-B断面の第2例を示す断面図である。なお、図9~図12、及び、後述する図17~図21は、熱交換プレート100を下から上に向かって(Z軸の負方向からZ軸の正方向に向かって)見た場合の平面図である。
車両1は、少なくともポンプ41を有する冷却液回路40を備える。冷却液回路40は、さらにリザーバタンク42を備えてよい。冷却液回路40は、熱交換プレート100の冷却液層200に接続される。冷却液は、冷却液回路40及び冷却液層200を循環する。
車両1は、少なくともコンプレッサ51とコンデンサ52とを有する冷媒回路50を備える。冷媒回路50は、車内向けの空調蒸発器53をさらに備えてよい。冷媒回路50は、熱交換プレート100の冷媒層300に接続される。冷媒は、冷媒回路50及び冷媒層300を循環する。
熱交換プレート100は、所定の面に沿って配置された第1面181と、第1面181と反対の第2面182とを有する。本実施の形態では、第1面181を上面、第2面182を下面として説明する。ただし、第1面181が下面、第2面182が上面であってもよい。また、所定の面は、車体2の床面であってよい。
熱交換プレート100は、第1面181と第2面182との間において冷却液を循環させる冷却液層200を有する。加えて、熱交換プレート100は、第1面181と第2面182との間において冷媒を循環させる冷媒層300を有する。本実施の形態では、冷媒層300の上に冷却液層200が設けられる構成について説明する。ただし、冷却液層200の上に冷却液層200が設けられる構成であってもよい。
第1面181は、電池セル群32が配置される領域である第1領域と電池セル群32が配置されない領域である第2領域とを有する。すなわち、第1面181の第2領域には、電池セル群32が配置されなくてよい。第1領域及び第2領域は、所定の面(例えば車体2の床面)の法線方向から見た場合の領域であってよい。なお、本実施の形態では、電池セル群32が第1領域に配置されるとして説明するが、電池セル群32を含む電池モジュール群31が第1領域に配置される構成であってもよい。そして、複数の電池モジュール群31を含めて電池パック10としてもよい。
冷媒層300は、冷媒回路50から冷媒が冷媒層300に入る冷媒入力部131と、冷媒層300から冷媒が冷媒回路50へ出る冷媒出力部132とを有する。
冷却液層200は、冷却液回路40から冷却液層200に入る冷却液入力部121と、冷却液層200から冷却液回路40へ出る冷却液出力部122とを有する。
冷却液入力部121、及び、冷却液出力部122の少なくとも一方は、第2領域に配置される。
冷媒層300における冷媒流路310は、第1領域及び第2領域に渡って構成される。
図13~図15に示すように、冷媒入力部131及び冷媒出力部132は冷媒フランジ401によって冷媒層300に接続される。冷媒フランジ401は、図14に示すように、冷媒層300と冷却液層200を隔てるプレート402に接合されてもよいし、図15に示すように、冷却液層200の上面(第1面181)を構成するプレートに接合されてもよい。図14又は図15に示すように、冷媒出力部132は、第2領域に配置される。加えて、図14又は図15に示すように、冷媒入力部131は、第2領域において、冷媒出力部132よりも第1領域に近い位置に配置されてよい。
例えば、冷媒層300における冷媒流路310は、冷媒入力部131に繋がる第1冷媒流路311と、第1冷媒流路311から分岐する複数の分岐冷媒流路315と、複数の分岐冷媒流路315が合流する第2冷媒流路312と、第2冷媒流路312から冷媒出力部132に繋がる第3冷媒流路313と、を含む。ここで、第3冷媒流路313の少なくとも一部は、第2領域に含まれる。
例えば、冷却液層200における冷却液流路210は、冷却液入力部121に接続され、所定の方向に沿って配置された第1冷却液流路211と、第1冷却液流路211に接続され、所定の方向に沿って配置され、冷却液出力部122に接続された第2冷却液流路212と、を有する。所定の方向は、車両1の進行方向であってよい。第1冷却液流路211の少なくとも一部は、第2領域において、所定の面(例えば車体2の床面)の法線方向から見て、分岐冷媒流路315の少なくとも一部と交差(例えば直交)してよい。第2冷却液流路212の少なくとも一部は、第2領域において、所定の面の法線方向から見て、分岐冷媒流路315の少なくとも一部と交差(例えば直交)してよい。
上述した構成によれば、電池セル群32による熱負荷を受けない第2領域において、冷媒流路310を流れる冷媒と冷却液流路210を流れる冷却液との間で熱交換が可能となる。
例えば、第1領域における冷却液の最低温度をT1とし、熱交換プレート100の外側にある冷却液回路40を流れることによる冷却液の昇温をT2とする。この場合、第2領域における冷却液の温度をT1-T2まで低下させることが可能である。つまり、第2領域における冷却液の最低温度はT1-T2であってよい。これにより、電池セル群32による熱負荷を受けない第2領域を適切に構成して当該第2領域における熱交換を制御することにより、第1領域における冷却液の最低温度をより適正な温度とすることができる。よって、第1領域に配置される電池セル群32をより適正な温度とすることができる。
なお、冷媒流路310に伝熱フィン及び伝熱リブの少なくとも一方を設けて熱交換を促進してもよい。また、冷却液流路210の冷媒流路310と隣接する部分に伝熱フィン及び伝熱リブの少なくとも一方を設けて熱交換を促進してもよい。
図16は、図9及び図10に示す冷媒回路50及び冷媒流路310を流れる冷媒に関するp-h線図の一例を示す。図16に示すp-h線図において、縦軸が圧力を示し、横軸が比エンタルピーを示す。図16は、上述したように、冷媒出力部132が第2領域に配置され、冷媒入力部131が第2領域において冷媒出力部132よりも第1領域に近い位置に配置された構成の場合におけるp-h線図である。
例えば、図16に示すように、第1領域において、冷媒の温度は20度から10度に低下し、冷媒の圧力は0.47MPaGから0.31MPaGに低下する。そして、例えば、第2領域において、さらに、冷媒の温度は10度から5度に低下し、冷媒の圧力は0.31MPaGから0.25MPaGに低下する。
図12の冷媒流路310の構成が示すように、冷媒流路310の下流部分では、圧損により冷媒の圧力が低下し得る。仮にこの冷媒流路310の下流部分を第1領域に設けた場合、当該第1領域において局所的な温度低下が生じ得る。これに対して、本実施の形態では、この冷媒流路310の下流部分を、第2領域に設けている。これにより、第1領域における局所的な温度低下を抑止することができる。
また、冷媒流路310の最下流部分(例えば冷媒出力部132の付近)では、冷媒がガス化し温度上昇が起こり得る。仮にこの冷媒流路310の最下流部分を第1領域に設けた場合、当該第1領域において局所的な温度上昇が生じ得る。これに対して、本実施の形態では、この冷媒流路310の最下流部分を、第2領域に設けている。これにより、第1領域における局所的な温度上昇を抑止することができる。
また、仮に第1領域にてドライアウトを促進させた場合、第1領域において温度上昇が生じ得る。これに対して、本実施の形態では、第2領域においてドライアウトを促進させることができる。これにより、第1領域における温度上昇を伴わずに、冷媒出力部132(つまり蒸発器出口)のスーパーヒート(過熱度)を確保することができ、冷媒の流量を増加させることができる。例えば、第2領域の冷媒出力部132の付近に温度式膨張弁(TXV(Thermal Expansion Valve))を設け、温度式膨張弁は、図16のポイントPにおいて、第2領域の冷媒出力部132(つまり第2領域の出口)の付近の冷媒の温度を検知し、検知した温度に応じて冷媒の流量を調整するように動作してよい。例えば、温度式膨張弁は、検知した冷媒の温度が所定の第1閾値より高い場合、冷媒の流量を増やすように動作してよい。また、温度式膨張弁は、検知した冷媒の温度が所定の第2閾値より低い場合、冷媒の流量を減らすように動作してよい。
図17は、熱交換プレート100の構成の第1の変形例を示す平面図である。
図17に示すように、熱交換プレート100における第1面181は、第1領域を挟んだ第2領域とは反対側に、電池セル群32が配置されない領域である第3領域をさらに有してよい。冷媒層300における冷媒流路310は、第1領域、第2領域、及び第3領域に渡って構成されてよい。
例えば、第1冷媒流路311の冷媒入力部131とは反対の端を第3領域まで延ばし、第3領域において当該端から第2冷媒流路312に繋がる第4冷媒流路314を設けてよい。
冷媒流路310の冷媒入力部131から遠い部分は冷媒が流れにくく、第1冷却液流路211から第2冷却液流路212への折り返し部分の冷却液の温度は上昇しやすい傾向にある。これに対して、図17に示す構成によれば、電池セル群32の熱負荷を受けない第3領域において、第4冷媒流路314を流れる冷媒と、第1冷却液流路211から第2冷却液流路212への折り返し部分を流れる冷却液との間で熱交換が可能となる。よって、第3領域において冷却液が冷却され、冷却液の温度の均一化が改善される。
図18は、熱交換プレート100の構成の第2の変形例を示す平面図である。
図18に示すように、冷媒層300における冷媒流路310は、第2冷媒流路312と第3冷媒流路313との間に、冷媒の流量を絞る絞り部403をさらに備えてよい。第3冷媒流路313の冷媒の圧力は、第2冷媒流路312の冷媒の圧力より低くてよい。これにより、第2領域における冷媒の蒸発温度をさらに低下させることができる。
図19は、熱交換プレート100の構成の第3の変形例を示す平面図である。
熱交換プレート100は、熱交換プレート100の第1領域の少なくとも一部において、電池セル群32と熱交換プレート100の間に配置され、第1の熱伝導率を有する熱伝導部材を有してよい。加えて、熱交換プレート100は、図19に示すように、熱交換プレート100の第2領域の少なくとも一部において、第2の熱伝導率を有する断熱部材404を有してよい。第1の熱伝導率は、第2の熱伝導率より大きくてよい。例えば、第1の熱伝導率は、第2の熱伝導率の100倍以上であってよい。
このように、第2領域の少なくとも一部に断熱部材404を有することにより、低温になる第2領域において結露水が発生することを抑制できる。加えて、第2領域の少なくとも一部に断熱部材404を有することにより、第2領域に発生した結露水が、電池セル群32の電力を出力する高圧電系に接近することを抑止できる。
図20は、熱交換プレート100の構成の第4の変形例を示す平面図である。
図20に示すように、熱交換プレート100は、熱交換プレート100の第2領域に、熱交換プレート100の第2領域を含む部分に生じた凝縮水を回収する凝縮水回収部405をさらに備えてよい。
これにより、低温になる第2領域において発生し得る凝縮水が凝縮水回収部405に回収されるので、第2領域に発生した凝縮水が、電池セル群32の電力を出力する高圧電系に接近することを抑止できる。
加えて、凝縮水回収部405は、回収した凝縮水を、電池パック10の外に設けられた凝縮水貯留部(図示しない)に排出する構成を備えてよい。凝縮水貯留部に貯留された水分は乾燥剤によって吸着可能であってよい。
なお、図18、図19及び図20に示す構成は、適宜組み合わせることができる。例えば、熱交換プレート100は、図18に示す絞り部403と、図19に示す断熱部材404と、図29に示す凝縮水回収部405との少なくとも2つを備える構成であってもよい。
図21は、熱交換プレート100の構成の第5の変形例を示す平面図である。図22は、冷媒回路50及び図21に示す冷媒流路310を流れる冷媒に関するp-h線図の一例を示す。図21に示すp-h線図において、縦軸が圧力を示し、横軸が比エンタルピーを示す。
図21に示すように、熱交換プレート100の冷媒層300における冷媒流路310は、冷媒入力部131に繋がる第3冷媒流路313と、第3冷媒流路313に接続され、所定の方向に沿って配置された第2冷媒流路312と、第2冷媒流路312から分岐する複数の分岐冷媒流路315と、複数の分岐冷媒流路315が合流し冷媒出力部132に繋がる第1冷媒流路311と、を含んでよい。第3冷媒流路313の少なくとも一部は、第2領域に含まれてよい。すなわち、冷媒入力部131から流入した冷媒は、第3冷媒流路313、第2冷媒流路312、分岐冷媒流路315、及び、第1冷媒流路311の順に流れて、冷媒出力部132から流出する。
冷媒流路310の圧損により、冷媒の温度は冷媒入力部131から冷媒出力部132に向かって低下する傾向にあるので、冷媒の温度は次のような関係になる場合がある。
冷媒入力部131の冷媒の温度>冷却液入力部121の冷却液の温度>冷却液出力部122の冷却液の温度>冷媒出力部132の冷媒の温度
この場合、図21に示す構成によれば、冷媒流路310に入った冷媒が第2領域において冷却液と熱交換を行うことにより、図22に示すように、冷媒が冷却されるので、第1領域における冷却効率が向上し得る。
なお、図21に示す熱交換プレート100に、図18、図19及び図20に示す構成を適宜組み合わせることができる。例えば、図21に示す熱交換プレート100は、図18に示す絞り部403と、図19に示す断熱部材404と、図29に示す凝縮水回収部405との少なくとも1つを備える構成であってもよい。
(実施の形態3)
実施の形態3では、実施の形態1又は2にて説明済みの構成要素については共通の参照符号を付し、説明を省略する場合がある。また、実施の形態3の内容は、実施の形態1及び2の少なくとも1つの内容と組み合わせることができる。
<第1の構成例>
図23は、熱交換プレート100の冷媒層300の第1の構成例を示す平面図である。図24A及び図24Bは、熱交換プレート100の冷却液層200の構成例を示す平面図である。図23において、矢印は冷媒の流れる方向を示す。これは実施の形態3における他の冷媒層300の図面においても同様である。図24A及び図24Bにおいて、矢印は冷却液の流れる方向を示す。
熱交換プレート100は、実施の形態1又は2にて説明したように、車両1に搭載される。図9に示すように、車両1は、少なくともコンプレッサ51とコンデンサ52を有する冷媒回路50を備える。車両1は、図9に示すように、少なくともポンプ41を有する冷却液回路40を備える。
熱交換プレート100は、所定の面に沿って配置された第1面181と、第1面181と反対の第2面182とを有する。本実施の形態では、第1面181を上面、第2面182を下面として説明する。ただし、第1面181が下面、第2面182が上面であってもよい。所定の面は、車体2の床面であってよい。
熱交換プレート100は、第1面181と第2面182との間において冷却液を循環させる冷却液層200を有する。熱交換プレート100は、第1面181と第2面182との間において冷媒を循環させる冷媒層300を有する。図14又は図15に示すように、冷却液層200は冷媒層300の上に配置される。この場合、冷却液層200の上に電池セル群32が配置されてよい。ただし、冷却液層200と冷媒層300の配置はこれに限られず、例えば冷媒層300が冷却液層200の上に配置されてよい。この場合、冷媒層300の上に電池セル群32が配置されてよい。
熱交換プレート100は、所定の方向についての第1端部501と、所定の方向について第1端部501と反対の第2端部502とを有する。所定の方向は、車両1が第1車輪3a及び第2車輪3bで移動可能な方向であり、例えば車両1の進行方向であってよい。
冷媒層300は、第1端部501に配置され冷媒回路50から冷媒が冷媒層300に入る冷媒入力部131と、第1端部501に配置され冷媒層300から冷媒が冷媒回路50へ出る冷媒出力部132と、を備える。冷媒層300は、冷媒入力部131に接続され、所定の方向に沿って配置された第1冷媒流路610と、冷媒出力部132に接続され、所定の方向に沿って配置された第2冷媒流路620と、第1冷媒流路610と第2冷媒流路620を連結する連結部630と、を備える。
第1冷媒流路610は、第1分岐部611と、第1合流部612と、第1分岐部611と第1合流部612とを接続する複数の第1分岐流路613と、を備える。第2冷媒流路620は、第2分岐部621と、第2合流部622と、第2分岐部621と第2合流部622とを接続する複数の第2分岐流路623と、を備える。冷媒は、冷媒入力部131、第1分岐部611、第1分岐流路613、第1合流部612、連結部630、第2分岐部621、第2分岐流路623、第2合流部622、冷媒出力部132の順に移動可能である。
連結部630は、所定の方向に係る冷媒層300の中点Cより、第2端部502側に配置される。中点Cは、冷媒層300の所定の方向の幅Wを2等分する地点であってよい。ただし、連結部630の配置はこれに限られない。例えば、連結部630は、冷媒層300の所定の方向の幅Wを4等分した場合の第2端部502側に最も近い点より、第2端部502側に配置されてよい。あるいは、連結部630は、冷媒層300の所定の方向の幅Wを8等分した場合の第2端部502側に最も近い点より、第2端部502側に配置されてよい。あるいは、連結部630は、冷媒層300の所定の方向の幅Wを16等分した場合の第2端部502側に最も近い点より、第2端部502側に配置されてよい。
冷却液層200は、冷却液回路40から冷却液層200に入る冷却液入力部121と、冷却液層200から冷却液回路40へ出る冷却液出力部122とを有する。冷却液入力部121及び冷却液出力部122は、第1端部501に配置されてよい。冷却液層200は、冷却液流路210を有する。例えば、冷却液層200は、冷却液入力部121又は冷却液出力部122に接続され、所定の方向に沿って配置され、少なくとも一部は第1冷媒流路610に重なって配置された第1冷却液流路710を有する。冷却液層200は、冷却液出力部122又は冷却液入力部121に接続され、かつ、第1冷却液流路710に接続され、所定の方向に沿って配置され、少なくとも一部は第2冷媒流路620に重なって配置された第2冷却液流路720を有する。冷却液は、冷却液入力部121、第1冷却液流路710、第2冷却液流路720、及び、冷却液出力部122を移動可能である。
複数の第1分岐流路613の少なくとも一部は、所定の面の法線方向から見て、所定の方向と交差(例えば直交)する方向に沿って配置されてよい。複数の第2分岐流路623の少なくとも一部は、所定の面の法線方向から見て、所定の方向と交差(例えば直交)する方向に沿って配置されてよい。
このように、冷媒入力部131及び冷媒出力部132を共に第1端部501に配置することにより、例えば冷媒入力部131を第1端部501に配置し、冷媒出力部132を第2端部502に配置する場合と比較して、冷媒入力部131と冷媒出力部132の間の距離を短くすることができる。これにより、冷媒入力部131及び冷媒出力部132と、冷媒回路50との接続が容易になる。
加えて、図23に示す構成によれば、冷媒入力部131及び冷媒出力部132を共に第1端部501に配置しつつ、第1冷媒流路610において冷媒入力部131から連結部630に到達する各経路の距離をほぼ同じにでき、第2冷媒流路620において連結部630から冷媒出力部132に到達する各経路の距離をほぼ同じにできる。これにより、第2端部502に近い部分も含め、冷媒流路310に、より均一に冷媒を流すことができる。すなわち、熱交換プレート100における、冷媒入力部131及び冷媒出力部132が配置される第1端部501に近い部分の温調能力と、第1端部501の反対に位置する第2端部502に近い部分の温調能力との差(つまり温度差)を低減することができる。
なお、図23及び図24Aに示すように、第1冷媒流路610を移動する冷媒の、所定の方向についての移動の向きは、第1冷却液流路710を移動する冷却液の、所定の方向についての移動の向きと反対であってよい。第2冷媒流路620を移動する冷媒の、所定の方向についての移動の向きは、第2冷却液流路720を移動する冷却液の、所定の方向についての移動の向きと反対であってよい。
例えば、第1冷媒流路610を移動する冷媒の、所定の方向についての第1冷媒向きは、第1冷却液流路710を移動する冷却液の、所定の方向についての第1冷却液向きと逆であってよい。第2冷媒流路620を移動する冷媒の、所定の方向についての第2冷媒向きは、第2冷却液流路720を移動する冷却液の、所定の方向についての第2冷却液向きと逆であってよい。
これにより、冷媒流路310において温度の偏りが発生したとしても、冷媒と冷却液との間で熱交換が行われるので、熱交換プレート100における温度の偏りを緩和することができる。
冷却液層200の構成は、図24Aに示す構成に限られず、例えば図24Bに示す構成であってよい。この場合、第1冷媒流路610を移動する冷媒の、所定の方向についての移動の向きは、第1冷却液流路710を移動する冷却液の、所定の方向についての移動の向きと同じであってよい。第2冷媒流路620を移動する冷媒の、所定の方向についての移動の向きは、第2冷却液流路720を移動する冷却液の、所定の方向についての移動の向きと同じであってよい。
例えば、第1冷媒流路610を移動する冷媒の、所定の方向についての第1冷媒向きは、第1冷却液流路710を移動する冷却液の、所定の方向についての第1冷却液向きと同じであってよい。第2冷媒流路620を移動する冷媒の、所定の方向についての第2冷媒向きは、第2冷却液流路720を移動する冷却液の、所定の方向についての第2冷却液向きと同じであってよい。
これにより、冷媒流路310において温度の偏りが発生したとしても、冷媒と冷却液との間で熱交換が行われるので、熱交換プレート100における温度の偏りを緩和することができる。
<第2の構成例>
図25は、熱交換プレート100の冷媒層300の第2の構成例を示す平面図である。
図25に示すように、第1端部501において冷媒入力部131と冷媒出力部132を隣接させ、冷媒入力部131及び冷媒出力部132と、冷媒回路50との間に、一体化された配管接手503と、温度式膨張弁504(TXV)とを配置してよい。
図25に示す構成によれば、冷媒入力部131及び冷媒出力部132に別々の配管接手503及び温度式膨張弁504を配置する場合と比較して、低コスト化を図ることができる。
なお、温度式膨張弁504は、冷媒出力部132から出力される冷媒の温度に応じて、冷媒入力部131への冷媒の入力量を調整してよい。これにより、冷媒層300における冷媒の流量及び温度を適切に調整することができる。
<第3の構成例>
図26は、熱交換プレート100の冷媒層300の第3の構成例を示す平面図である。
図26に示すように、第1冷媒流路610は、第3分岐部614を備えてよい。第3分岐部614は、冷媒入力部131と第1分岐部611と第1合流部612に接続されてよい。冷媒入力部131に入力された冷媒は、第3分岐部614において第1分岐部611への流れと第1合流部612への流れとに分岐可能であってよい。
図26に示す構成によれば、冷媒入力部131に入力された冷媒を、第3分岐部614において第1分岐部611と第2合流部622との両方に、より均一に流すことができる。よって、第1冷媒流路610に、より均一に冷媒を流すことができる。
<第4の構成例>
図27は、熱交換プレート100の冷媒層300の第4の構成例を示す平面図である。
図27に示すように、第2冷媒流路620は、第4分岐部624を備えてよい。第4分岐部624は、連結部630と第2分岐部621と第2合流部622に接続されてよい。連結部630を通過する冷媒は、第4分岐部624において第2分岐部621への流れと第2合流部622への流れとに分岐可能であってよい。
図27に示す構成によれば、連結部630を通過する冷媒を、第4分岐部624において第2分岐部621と第2合流部622の両方に、より均一に流すことができる。よって、第2冷媒流路620に、より均一に冷媒を流すことができる。
<第5の構成例>
図28は、熱交換プレート100の冷媒層300の第5の構成例を示す平面図である。
図28に示すように、連結部630の冷媒流路310の断面積S2は、第1合流部612の冷媒流路310の断面積S1よりも大きくてよい。
図28に示す構成によれば、連結部630における圧損を効果的に低減できると共に、第2分岐部621及び第2合流部622に、より均一に冷媒を流すことができる。
<第6の構成例>
図29は、熱交換プレート100の冷媒層300の第6の構成例を示す平面図である。
図29に示すように、連結部630は、所定の方向に係る冷媒層300の中点Cと、第2端部502との間に配置されてよい。中点Cは、冷媒層300の所定の方向の幅を2等分する地点であってよい。ただし、連結部630の配置はこれに限られない。例えば、連結部630は、冷媒層300の所定の方向の幅を4等分した場合の第2端部502側に最も近い点より、第2端部502側に配置されてよい。あるいは、連結部630は、冷媒層300の所定の方向の幅を8等分した場合の第2端部502側に最も近い点より、第2端部502側に配置されてよい。あるいは、連結部630は、冷媒層300の所定の方向の幅を16等分した場合の第2端部502側に最も近い点より、第2端部502側に配置されてよい。
例えば、図29に示すように、連結部630は、第2端部502側に最も近い第1分岐流路613Aと、第2端部502側に2番目に近い第1分岐流路613Bとの間に配置されてよい。加えて、連結部630は、第2端部502側に最も近い第2分岐流路623Aと、第2端部502側に2番目に近い第2分岐流路623Bとの間に配置されてよい。
図29に示す構成によれば、第2端部502に最も近い第1分岐流路613Aに冷媒が偏ることを防ぐことができる。加えて、第2端部502に最も近い第2分岐流路623Aに冷媒が偏ることを防ぐことができる。よって、冷媒流路310全体に流れる冷媒をより均一化することができる。
なお、図29に示す構成に、図28に示す構成を組み合わせてもよい。すなわち、図29に示す連結部630の断面積S2は、第1合流部612の冷媒流路310の断面積S1よりも大きくてよい。
<第7の構成例>
図30は、熱交換プレート100の冷媒層300の第7の構成例を示す平面図である。
図30に示すように、冷媒層300は、所定の方向に係る冷媒層300の中点Cより、第1端部501側に配置され、第1合流部612と、第2分岐部621を連結する、バイパス部631を更に備えてよい。例えば、バイパス部631は、第1端部501側に最も近い第1分岐流路613Cと、第1端部501側に最も近い第2分岐流路623Cとを連結するように配置されてよい。連結部630の冷媒流路310の断面積S2は、バイパス部631の冷媒流路310の断面積S3より広くてよい。なお、連結部630は第1連結部と読み替えられ、バイパス部631は第2連結部と読み替えられてもよい。
図30に示す構成によれば、第1端部501に近い第1分岐流路613の冷媒の流れを促進することができる。加えて、第1端部501に近い第2分岐流路623において冷媒がドライアウトする場合にも、バイパス部631を経由して第1分岐流路613から液相の多い冷媒が供給されるので、冷媒流路310における冷却能力をより均一化することができる。
<第8の構成例>
図31は、熱交換プレート100の冷媒層300の第8の構成例を示す平面図である。
図31に示すように、熱交換プレート100は、少なくとも第1冷媒流路610を含む第1熱交換プレート511と、少なくとも第2冷媒流路620を含む第2熱交換プレート512とによって構成されてよい。連結部630の一部は、第1熱交換プレート511と第2熱交換プレート512を繋ぐ配管505によって構成されてよい。
図31に示す構成によれば、第1熱交換プレート511及び第2熱交換プレート512をそれぞれ製造し、配管505によって第1熱交換プレート511及び第2熱交換プレート512を繋げることにより、大きな熱交換プレート100を構成することができる。
なお、図31に示すように、第1熱交換プレート511の冷媒入力部131は、連結部630と対角線の関係になる位置に配置されてよい。第2熱交換プレート512の冷媒出力部132は、連結部630と対角線の関係になる位置に配置されてよい。これにより、第1熱交換プレート511の冷媒流路310の構造と、第2熱交換プレート512の冷媒流路310の構造とが鏡像の関係となる。よって、例えば共通の金型で、第1熱交換プレート511の第1冷媒流路610と、第2熱交換プレート512の第2冷媒流路620とを製造することができる。
<第9の構成例>
図32Aは、熱交換プレート100の冷媒層300の第9の構成例を示す斜視図である。図32Bは、熱交換プレート100の冷媒層300の第9の構成例を示す平面図である。
熱交換プレート100における、第1分岐部611、第1合流部612、複数の第1分岐流路613、第2分岐部621、第2合流部622、及び、複数の第2分岐流路623の内の少なくとも一部は、管によって構成されてよい。例えば、第1分岐部611、第1合流部612、第2分岐部621、及び、第2合流部622は、ヘッダー管801を用いて構成されてよい。複数の第1分岐流路613、及び、複数の第2分岐流路623は、管内において長手方向に複数の穴が貫通している多穴管802を用いて構成されてよい。
このように、汎用的なヘッダー管801及び多穴管802を用いて熱交換プレート100の冷媒流路310を製造することにより、低コスト化を図ることができる。
<変形例>
上述した第1の構成例から第9の構成例は適宜組み合わせることができる。例えば、第3の構成例を、第4の構成例から第7の構成例のいずれかに組み合わせてよい。例えば、第4の構成例を、第7の構成例に組み合わせてよい。第5の構成例を、第6の構成例又は第7の構成例に組み合わせてよい。第6の構成例を、第7の構成例に組み合わせてよい。第1の構成例から第8の構成例の少なくとも一部は、第9の構成例に示すヘッダー管801及び多穴管802の少なくとも一方によって構成されてよい。
以上、添付図面を参照しながら実施の形態について説明したが、本開示はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例、修正例、置換例、付加例、削除例、均等例に想到し得ることは明らかであり、それらについても本開示の技術的範囲に属すると了解される。また、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施の形態における各構成要素を任意に組み合わせてもよい。
本開示の技術は、車載電池の温度調整に有用である。
1 車両
2 車体
3 車輪
3a 第1車輪
3b 第2車輪
4 電動機
10 電池パック
20 筐体
30 電池モジュール
31 電池モジュール群
32 電池セル群
40 冷却液回路
41 ポンプ
42 リザーバタンク
50 冷媒回路
51 コンプレッサ
52 コンデンサ
53 空調蒸発器
100 熱交換プレート
101 第1面状部材
102 第2面状部材
103 第3面状部材
110F 前面
121 冷却液入力部
122 冷却液出力部
131 冷媒入力部
132 冷媒出力部
150 壁部
151 第1壁面
152 第2壁面
153 端面
161 第1凸部
162 第2凸部
171 第1交点
172 第2交点
181 第1面
182 第2面
200 冷却液層
210 冷却液流路
211 第1冷却液流路
212 第2冷却液流路
300 冷媒層
301 入力冷媒流路
302 出力冷媒流路
303 分岐冷媒流路
303A 第1冷媒流路
303B 第2冷媒流路
310 冷媒流路
311 第1冷媒流路
312 第2冷媒流路
313 第3冷媒流路
314 第4冷媒流路
315 分岐冷媒流路
401 冷媒フランジ
402 プレート
403 絞り部
404 断熱部材
405 凝縮水回収部
501 第1端部
502 第2端部
503 配管接手
504 温度式膨張弁
505 配管
511 第1熱交換プレート
512 第2熱交換プレート
610 第1冷媒流路
611 第1分岐部
612 第1合流部
613、613A、613B、613C 第1分岐流路
614 第3分岐部
620 第2冷媒流路
621 第2分岐部
622 第2合流部
623、623A、623B、623C 第2分岐流路
624 第4分岐部
630 連結部
631 バイパス部
710 第1冷却液流路
720 第2冷却液流路
801 ヘッダー管
802 多穴管

Claims (32)

  1. 車体と、
    前記車体に結合された第1車輪及び第2車輪と、
    前記車体において、所定の面に沿って配置され、複数の電池セルを有する電池セル群と、
    前記車体において、前記所定の面に沿って配置された熱交換プレートと、
    前記電池セル群から供給される電力を用いて、少なくとも前記第1車輪を駆動する電動機と、
    少なくともコンプレッサとコンデンサを有する冷媒回路と、を備え、
    前記第1車輪及び第2車輪で所定の方向に移動可能な車両であって、
    前記熱交換プレートは、
    前記所定の面に沿って配置された第1面と、
    前記第1面と反対の第2面と、
    前記第1面と前記第2面との間において冷却液を循環させる冷却液層と、
    前記第1面と前記第2面との間において冷媒を循環させる冷媒層と、
    前記所定の方向についての第1端部と、
    前記所定の方向について、前記第1端部と反対の第2端部と、
    を有し、
    前記冷媒層は、
    前記第1端部に配置され、前記冷媒回路から前記冷媒が前記冷媒層に入る冷媒入力部と、
    前記第1端部に配置され、前記冷媒層から前記冷媒が前記冷媒回路へ出る冷媒出力部と、
    前記冷媒入力部に接続され、前記所定の方向に沿って配置された第1冷媒流路と、
    前記冷媒出力部に接続され、前記所定の方向に沿って配置された第2冷媒流路と、
    前記第1冷媒流路と前記第2冷媒流路を連結する連結部と、
    を備え、
    前記第1冷媒流路は、第1分岐部と、第1合流部と、前記第1分岐部と前記第1合流部とを接続する複数の第1分岐流路と、を備え、
    前記第2冷媒流路は、第2分岐部と、第2合流部と、前記第2分岐部と前記第2合流部とを接続する複数の第2分岐流路と、を備え、
    前記冷媒は、前記冷媒入力部、前記第1分岐部、前記第1分岐流路、前記第1合流部、前記連結部、前記第2分岐部、前記第2分岐流路、前記第2合流部、前記冷媒出力部の順に移動可能であり、
    前記連結部は、前記所定の方向に係る前記冷媒層の中点より、前記第2端部側に配置された、
    車両。
  2. 請求項1に記載の車両であって、
    前記複数の第1分岐流路の少なくとも一部は、前記所定の面の法線方向から見て、前記所定の方向と交差する方向に沿って配置され、
    前記複数の第2分岐流路の少なくとも一部は、前記所定の面の法線方向から見て、前記所定の方向と交差する方向に沿って配置された、
    車両。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の車両であって、
    前記冷媒入力部及び前記冷媒出力部と、前記冷媒回路との間に配置された温度式膨張弁、をさらに備える、
    車両。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の車両であって、
    少なくともポンプを有する冷却液回路を有し、
    前記冷却液層は、
    前記冷却液回路から前記冷却液層に入る冷却液入力部と、
    前記冷却液層から前記冷却液回路へ出る冷却液出力部と、
    前記冷却液入力部又は前記冷却液出力部に接続され、前記所定の方向に沿って配置され、少なくとも一部は前記第1冷媒流路に重なって配置された第1冷却液流路と、
    前記冷却液出力部又は前記冷却液入力部に接続され、かつ前記第1冷却液流路に接続され、前記所定の方向に沿って配置され、少なくとも一部は前記第2冷媒流路に重なって配置された第2冷却液流路と、を有し、
    前記第1冷媒流路を移動する冷媒の、前記所定の方向についての第1冷媒向きは、前記第1冷却液流路を移動する冷却液の、前記所定の方向についての第1冷却液向きと逆であり、
    前記第2冷媒流路を移動する冷媒の、前記所定の方向についての第2冷媒向きは、前記第2冷却液流路を移動する冷却液の、前記所定の方向についての第2冷却液向きと逆である、
    車両。
  5. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の車両であって、
    少なくともポンプを有する冷却液回路を有し、
    前記冷却液層は、
    前記冷却液回路から前記冷却液層に入る冷却液入力部と、
    前記冷却液層から前記冷却液回路へ出る冷却液出力部と、
    前記冷却液入力部又は前記冷却液出力部に接続され、前記所定の方向に沿って配置され、少なくとも一部は前記第1冷媒流路に重なって配置された第1冷却液流路と、
    前記冷却液出力部又は前記冷却液入力部に接続され、かつ前記第1冷却液流路に接続され、前記所定の方向に沿って配置され、少なくとも一部は前記第2冷媒流路に重なって配置された第2冷却液流路と、を有し、
    前記第1冷媒流路を移動する冷媒の、前記所定の方向についての第1冷媒向きは、前記第1冷却液流路を移動する冷却液の、前記所定の方向についての第1冷却液向きと同じであり、
    前記第2冷媒流路を移動する冷媒の、前記所定の方向についての第2冷媒向きは、前記第2冷却液流路を移動する冷却液の、前記所定の方向についての第2冷却液向きと同じである、
    車両。
  6. 請求項4又は請求項5に記載の車両であって、
    前記冷却液入力部及び前記冷却液出力部は、前記第1端部に配置された、
    車両。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の車両であって、
    前記第1冷媒流路は、第3分岐部を備え、
    前記第3分岐部は、前記冷媒入力部と前記第1分岐部と前記第1合流部に接続され、
    前記冷媒入力部に入力された前記冷媒は、前記第3分岐部において前記第1分岐部への流れと前記第1合流部への流れとに分岐可能である、
    車両。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の車両であって、
    前記第2冷媒流路は、第4分岐部を備え、
    前記第4分岐部は、前記連結部と前記第2分岐部と前記第2合流部に接続され、
    前記連結部に通過する前記冷媒は、前記第4分岐部において前記第2分岐部への流れと前記第2合流部への流れとに分岐可能である、
    車両。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の車両であって、
    前記連結部の冷媒流路の断面積は、前記第1合流部の冷媒流路の断面積よりも大きい、
    車両。
  10. 請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の車両であって、
    前記連結部は、前記所定の方向に係る前記冷媒層の前記中点と、前記第2端部との間に配置された、
    車両。
  11. 請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の車両であって、
    前記連結部を、第1連結部とし、
    前記所定の方向に係る前記冷媒層の前記中点より、前記第1端部側に配置され、前記第1合流部と、前記第2分岐部を連結する、第2連結部を更に備える、
    車両。
  12. 請求項11に記載の車両であって、
    前記第1連結部の冷媒流路の断面積は、前記第2連結部の冷媒流路の断面積より大きい、
    車両。
  13. 請求項1から請求項12のいずれか1項に記載の車両であって、
    前記熱交換プレートは、少なくとも前記第1冷媒流路を含む第1熱交換プレートと、少なくとも前記第2冷媒流路を含む第2熱交換プレートとによって構成され、
    前記連結部の一部は、前記第1熱交換プレートと前記第2熱交換プレートを繋ぐ配管によって構成される、
    車両。
  14. 請求項1から請求項13のいずれか1項に記載の車両であって、
    前記第1分岐部、前記第1合流部、前記複数の第1分岐流路、前記第2分岐部、前記第2合流部、及び前記複数の第2分岐流路、の内の少なくとも一部は、管によって構成される、
    車両。
  15. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の車両であって、
    前記熱交換プレートは、
    前記冷却液層に冷却液を入力する冷却液入力部と、
    前記冷却液層から前記冷却液を出力する冷却液出力部と、をさらに備え、
    前記冷却液層は、前記第1冷媒流路に対応し、前記所定の方向に沿って配置された第1冷却液流路と、前記第2冷媒流路に対応し、前記所定の方向に沿って配置された第2冷却液流路とを備え、
    前記冷却液は、前記冷却液入力部、前記第1冷却液流路、前記第2冷却液流路、及び、前記冷却液出力部を、移動可能であり、
    前記第1冷媒流路を移動する前記冷媒の、前記所定の方向についての移動の向きは、
    前記第1冷却液流路を移動する前記冷却液の、前記所定の方向についての移動の向きと反対であり、
    前記第2冷媒流路を移動する前記冷媒の、前記所定の方向についての移動の向きは、
    前記第2冷却液流路を移動する前記冷却液の、前記所定の方向についての移動の向きと反対である、
    車両。
  16. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の車両であって、
    前記熱交換プレートは、
    前記冷却液層に冷却液を入力する冷却液入力部と、
    前記冷却液層から前記冷却液を出力する冷却液出力部と、をさらに備え、
    前記冷却液層は、前記第1冷媒流路に対応し、前記所定の方向に沿って配置された第1冷却液流路と、前記第2冷媒流路に対応し、前記所定の方向に沿って配置された第2冷却液流路とを備え、
    前記冷却液は、前記冷却液入力部、前記第1冷却液流路、前記第2冷却液流路、及び、前記冷却液出力部を、移動可能であり、
    前記第1冷媒流路を移動する前記冷媒の、前記所定の方向についての移動の向きは、
    前記第1冷却液流路を移動する前記冷却液の、前記所定の方向についての移動の向きと同じであり、
    前記第2冷媒流路を移動する前記冷媒の、前記所定の方向についての移動の向きは、
    前記第2冷却液流路を移動する前記冷却液の、前記所定の方向についての移動の向きと同じである、
    車両。
  17. 車体と、
    前記車体に結合された第1車輪及び第2車輪と、
    前記車体において、所定の面に沿って配置され、複数の電池セルを有する電池セル群と、
    前記車体において、前記所定の面に沿って配置された熱交換プレートと、
    前記電池セル群から供給される電力を用いて、少なくとも前記第1車輪を駆動する電動機と、
    少なくともコンプレッサとコンデンサを有する冷媒回路と、を備え、
    前記第1車輪及び第2車輪で所定の方向に移動可能な車両、に設置可能な熱交換プレートであって、
    前記所定の面に沿って配置された第1面と、
    前記第1面と反対の第2面と、
    前記第1面と前記第2面との間において冷却液を循環させる冷却液層と、
    前記第1面と前記第2面との間において冷媒を循環させる冷媒層と、
    前記所定の方向についての第1端部と、
    前記所定の方向について、前記第1端部と反対の第2端部と、
    を有し、
    前記冷媒層は、
    前記第1端部に配置され、前記冷媒回路から前記冷媒が前記冷媒層に入る冷媒入力部と、
    前記第1端部に配置され、前記冷媒層から前記冷媒が前記冷媒回路へ出る冷媒出力部と、
    前記冷媒入力部に接続され、前記所定の方向に沿って配置された第1冷媒流路と、
    前記冷媒出力部に接続され、前記所定の方向に沿って配置された第2冷媒流路と、
    前記第1冷媒流路と前記第2冷媒流路を連結する連結部と、
    を備え、
    前記第1冷媒流路は、第1分岐部と、第1合流部と、前記第1分岐部と前記第1合流部とを接続する複数の第1分岐流路と、を備え、
    前記第2冷媒流路は、第2分岐部と、第2合流部と、前記第2分岐部と前記第2合流部とを接続する複数の第2分岐流路と、を備え、
    前記冷媒は、前記冷媒入力部、前記第1分岐部、前記第1分岐流路、前記第1合流部、前記連結部、前記第2分岐部、前記第2分岐流路、前記第2合流部、前記冷媒出力部の順に移動可能であり、
    前記連結部は、前記所定の方向に係る前記冷媒層の中点より、前記第2端部側に配置された、
    熱交換プレート。
  18. 請求項17に記載の熱交換プレートであって、
    前記複数の第1分岐流路の少なくとも一部は、前記所定の面の法線方向から見て、前記所定の方向と交差する方向に沿って配置され、
    前記複数の第2分岐流路の少なくとも一部は、前記所定の面の法線方向から見て、前記所定の方向と交差する方向に沿って配置された、
    熱交換プレート。
  19. 請求項17又は請求項18に記載の熱交換プレートであって、
    前記冷媒入力部及び前記冷媒出力部と、前記冷媒回路との間に配置された温度式膨張弁、をさらに備える、
    熱交換プレート。
  20. 請求項17から請求項19のいずれか1項に記載の熱交換プレートであって、
    前記車両は、少なくともポンプを有する冷却液回路を有し、
    前記冷却液層は、
    前記冷却液回路から前記冷却液層に入る冷却液入力部と、
    前記冷却液層から前記冷却液回路へ出る冷却液出力部と、
    前記冷却液入力部又は前記冷却液出力部に接続され、前記所定の方向に沿って配置され、少なくとも一部は前記第1冷媒流路に重なって配置された第1冷却液流路と、
    前記冷却液出力部又は前記冷却液入力部に接続され、かつ前記第1冷却液流路に接続され、前記所定の方向に沿って配置され、少なくとも一部は前記第2冷媒流路に重なって配置された第2冷却液流路と、を有し、
    前記第1冷媒流路を移動する冷媒の、前記所定の方向についての第1冷媒向きは、前記第1冷却液流路を移動する冷却液の、前記所定の方向についての第1冷却液向きと逆であり、
    前記第2冷媒流路を移動する冷媒の、前記所定の方向についての第2冷媒向きは、前記第2冷却液流路を移動する冷却液の、前記所定の方向についての第2冷却液向きと逆である、
    熱交換プレート。
  21. 請求項17から請求項19のいずれか1項に記載の熱交換プレートであって、
    前記車両は、少なくともポンプを有する冷却液回路を有し、
    前記冷却液層は、
    前記冷却液回路から前記冷却液層に入る冷却液入力部と、
    前記冷却液層から前記冷却液回路へ出る冷却液出力部と、
    前記冷却液入力部又は前記冷却液出力部に接続され、前記所定の方向に沿って配置され、少なくとも一部は前記第1冷媒流路に重なって配置された第1冷却液流路と、
    前記冷却液出力部又は前記冷却液入力部に接続され、かつ前記第1冷却液流路に接続され、前記所定の方向に沿って配置され、少なくとも一部は前記第2冷媒流路に重なって配置された第2冷却液流路と、を有し、
    前記第1冷媒流路を移動する冷媒の、前記所定の方向についての第1冷媒向きは、前記第1冷却液流路を移動する冷却液の、前記所定の方向についての第1冷却液向きと同じであり、
    前記第2冷媒流路を移動する冷媒の、前記所定の方向についての第2冷媒向きは、前記第2冷却液流路を移動する冷却液の、前記所定の方向についての第2冷却液向きと同じである、
    熱交換プレート。
  22. 請求項20又は請求項21に記載の熱交換プレートであって、
    前記冷却液入力部及び前記冷却液出力部は、前記第1端部に配置された、
    熱交換プレート。
  23. 請求項17から請求項22のいずれか1項に記載の熱交換プレートであって、
    前記第1冷媒流路は、第3分岐部を備え、
    前記第3分岐部は、前記冷媒入力部と前記第1分岐部と前記第1合流部に接続され、
    前記冷媒入力部に入力された前記冷媒は、前記第3分岐部において前記第1分岐部への流れと前記第1合流部への流れとに分岐可能である、
    熱交換プレート。
  24. 請求項17から請求項23のいずれか1項に記載の熱交換プレートであって、
    前記第2冷媒流路は、第4分岐部を備え、
    前記第4分岐部は、前記連結部と前記第2分岐部と前記第2合流部に接続され、
    前記連結部に通過する前記冷媒は、前記第4分岐部において前記第2分岐部への流れと前記第2合流部への流れとに分岐可能である、
    熱交換プレート。
  25. 請求項17から請求項24のいずれか1項に記載の熱交換プレートであって、
    前記連結部の冷媒流路の断面積は、前記第1合流部の冷媒流路の断面積よりも大きい、
    熱交換プレート。
  26. 請求項17から請求項25のいずれか1項に記載の熱交換プレートであって、
    前記連結部は、前記所定の方向に係る前記冷媒層の前記中点と、前記第2端部との間に配置された、
    熱交換プレート。
  27. 請求項17から請求項26のいずれか1項に記載の熱交換プレートであって、
    前記連結部を、第1連結部とし、
    前記所定の方向に係る前記冷媒層の前記中点より、前記第1端部側に配置され、前記第1合流部と、前記第2分岐部を連結する、第2連結部を更に備える、
    熱交換プレート。
  28. 請求項27に記載の熱交換プレートであって、
    前記第1連結部の冷媒流路の断面積は、前記第2連結部の冷媒流路の断面積より大きい、
    熱交換プレート。
  29. 請求項17から請求項28のいずれか1項に記載の熱交換プレートであって、
    少なくとも前記第1冷媒流路を含む第1熱交換プレートと、少なくとも前記第2冷媒流路を含む第2熱交換プレートとによって構成され、
    前記連結部の一部は、前記第1熱交換プレートと前記第2熱交換プレートを繋ぐ配管によって構成される、
    熱交換プレート。
  30. 請求項17から請求項29のいずれか1項に記載の熱交換プレートであって、
    前記第1分岐部、前記第1合流部、前記複数の第1分岐流路、前記第2分岐部、前記第2合流部、及び前記複数の第2分岐流路、の内の少なくとも一部は、管によって構成される、
    熱交換プレート。
  31. 請求項17から請求項19のいずれか1項に記載の熱交換プレートであって、
    前記冷却液層に冷却液を入力する冷却液入力部と、
    前記冷却液層から前記冷却液を出力する冷却液出力部と、をさらに備え、
    前記冷却液層は、前記第1冷媒流路に対応し、前記所定の方向に沿って配置された第1冷却液流路と、前記第2冷媒流路に対応し、前記所定の方向に沿って配置された第2冷却液流路とを備え、
    前記冷却液は、前記冷却液入力部、前記第1冷却液流路、前記第2冷却液流路、及び、前記冷却液出力部を、移動可能であり、
    前記第1冷媒流路を移動する前記冷媒の、前記所定の方向についての移動の向きは、
    前記第1冷却液流路を移動する前記冷却液の、前記所定の方向についての移動の向きと反対であり、
    前記第2冷媒流路を移動する前記冷媒の、前記所定の方向についての移動の向きは、
    前記第2冷却液流路を移動する前記冷却液の、前記所定の方向についての移動の向きと反対である、
    熱交換プレート。
  32. 請求項17から請求項19のいずれか1項に記載の熱交換プレートであって、
    前記冷却液層に冷却液を入力する冷却液入力部と、
    前記冷却液層から前記冷却液を出力する冷却液出力部と、をさらに備え、
    前記冷却液層は、前記第1冷媒流路に対応し、前記所定の方向に沿って配置された第1冷却液流路と、前記第2冷媒流路に対応し、前記所定の方向に沿って配置された第2冷却液流路とを備え、
    前記冷却液は、前記冷却液入力部、前記第1冷却液流路、前記第2冷却液流路、及び、前記冷却液出力部を、移動可能であり、
    前記第1冷媒流路を移動する前記冷媒の、前記所定の方向についての移動の向きは、
    前記第1冷却液流路を移動する前記冷却液の、前記所定の方向についての移動の向きと同じであり、
    前記第2冷媒流路を移動する前記冷媒の、前記所定の方向についての移動の向きは、
    前記第2冷却液流路を移動する前記冷却液の、前記所定の方向についての移動の向きと同じである、
    熱交換プレート。
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