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JP7472716B2 - 船舶推進機 - Google Patents

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Description

本発明は、動力源を冷却する冷却装置を備えた船舶推進機に関する。
船外機または船内外機等の船舶推進機は、内燃機関としてのエンジン、または電動モータ等の動力源を備えている。このような動力源は作動中に発熱する。そこで、多くの船舶推進機は、動力源を冷却する冷却装置を備えている。
動力源が水面よりも上側に配置され、プロペラおよびギヤ機構が設けられたギヤケース(別称ロアケース)が水面下に配置され、動力源とギヤケース内のギヤ機構とがドライブシャフトを介して接続された構造を有する船舶推進機には、冷却水またはオイル等の冷却液を利用した冷却装置が採用されることがある。下記の特許文献1には、このような冷却装置を備えた船外機が記載されている。
特許文献1に記載された船外機における冷却装置は、水面よりも上側に配置された動力源としての電動モータの周囲に設けられたウォータジャケットと、水面下に配置されたロアケース内に設けられた冷却水ポンプと、ウォータジャケットと冷却水ポンプとを接続する冷却水パイプとを備えている。また、ロアケースには、外部の水を取り込む取水口が設けられている。
当該冷却装置において、冷却水ポンプは、取水口から外部の水を冷却水として取り込み、この冷却水を、冷却水パイプを介してウォータジャケットへ圧送する。この冷却水がウォータジャケット内を流れることにより、電動モータが冷却される。電動モータを冷却した後の冷却水は外部に排出される。
特開2005-153727号公報
ところで、船舶推進機において、ギヤケース(ロアケース)を小型化またはスリム化することにより、船舶の航走中における水の抵抗を減らし、船舶の航走性能を高めることが望ましい。特に、動力源として電動モータを利用した小出力の船舶推進機においては、ギヤケースの小型化またはスリム化が航走性能の向上に大きく貢献する。
しかしながら、特許文献1に記載された船外機においては、冷却装置の一部がロアケース(ギヤケース)内に配置されている。具体的には、冷却水ポンプがロアケース内に配置され、冷却水パイプの下端側がロアケース内に進入している。その結果、ロアケースを小型化またはスリム化することが難しい。
また、船舶推進機において、ギヤケースに設けられたギヤ機構またはプロペラのメンテナンス等を可能にするために、船舶推進機からのギヤケースの取り外し、およびギヤケースの船舶推進機への取り付けを容易にすることが望ましい。
しかしながら、特許文献1に記載された船外機においては、冷却装置の一部がロアケース(ギヤケース)内に配置されているので、船舶推進機からのロアケースの取り外し、またはロアケースの船舶推進機への取り付けが容易でない。例えば、船舶推進機からロアケースを取り外す際には、冷却水パイプと冷却水ポンプとの接続を解除する作業が必要となり、または、ロアケースを船舶推進機に取り付ける際には、冷却水パイプと冷却水ポンプとを接続する作業が必要となる。
本発明は例えば上述したような問題に鑑みなされたものであり、本発明の目的は、ギヤケースを小型化またはスリム化して航走性能を向上させることができ、または、船舶推進機に対するギヤケースの着脱を容易にすることができる船舶推進機を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、船舶を推進させる船舶推進機であって、前記船舶推進機の上部に設けられた動力源と、前記動力源の下方に位置し、上下方向に伸長し、前記動力源の動力により回転するドライブシャフトと、前記船舶推進機の下部に設けられ、前記船舶を推進させる推進力を生成するプロペラと、前記船舶推進機の下部に設けられ、前記ドライブシャフトの回転を前記プロペラへ伝達するギヤ機構と、前記ドライブシャフトの上部の外周側を覆うドライブシャフトハウジングと、前記船舶推進機の下部に設けられ、前記ギヤ機構を収容し、前記プロペラを回転可能に支持するギヤケースと、前記船舶推進機の上部に設けられ、前記動力源を冷却するための冷却液を貯えるタンクと、前記ドライブシャフトハウジングと前記ギヤケースとの間に設けられ、前記冷却液を冷却するヒートシンクと、前記動力源と前記ヒートシンクとの間を前記冷却液が循環するように前記動力源と前記ヒートシンクとの間を接続する冷却液通路と、前記船舶推進機の上部に設けられ、前記動力源と前記ヒートシンクとの間において前記冷却液通路を介して前記冷却液を循環させるポンプとを備え、前記ヒートシンクは、前記ドライブシャフトの下部の外周側を覆い、前記船舶推進機の外壁の一部を形成していることを特徴とする。
本発明によれば、ギヤケースを小型化またはスリム化して航走性能を向上させることができ、または、船舶推進機に対するギヤケースの着脱を容易にすることができる。
右方から見た本発明の船舶推進機の実施例である船外機を示す要部外観図である。 前方から見た本発明の実施例の船外機の上下方向中間部から下部にかけての部分を示す外観図である。 本発明の実施例の船外機が有する冷却装置の構成を示す説明図である。 本発明の実施例の船外機の上部後ろ側を示す斜視図である。 図1中の切断線V-Vに沿って切断したスイベルブラケット、ドライブシャフトハウジング、冷却水パイプおよびヒートシンク等の断面を前方(図1において右方)から見た状態を示す断面図である。 図5中のヒートシンク等を拡大して示す断面図である。 図2中の切断線VII-VIIに沿って切断したヒートシンク等の断面を右方(図2において左方)から見た状態を示す断面図である。 図7中の切断線VIII-VIIIに沿って切断したヒートシンクの断面等を上方から見た状態を示す断面図である。
本発明の実施形態の船舶推進機は、動力源と、動力源の動力により回転するドライブシャフトと、船舶を推進させる推進力を生成するプロペラと、ドライブシャフトの回転をプロペラへ伝達するギヤ機構と、ギヤ機構を収容し、かつプロペラを回転可能に支持するギヤケースとを備えている。
さらに、本発明の実施形態の船舶推進機は、動力源を冷却する冷却装置として、動力源を冷却するための冷却液を貯えるタンクと、冷却液を冷却するヒートシンクと、動力源とヒートシンクとの間を冷却液が循環するように動力源とヒートシンクとの間を接続する冷却液通路と、動力源とヒートシンクとの間において冷却液通路を介して冷却液を循環させるポンプとを備えている。
タンクに貯えられた冷却液は冷却液通路に、冷却液が不足状態になった場合に供給される。冷却液通路に供給された冷却液は、ポンプの作動により、動力源とヒートシンクとの間を循環する。ヒートシンクは、例えばアルミニウム等の放熱性に優れた材料により形成されたケース内に冷却液が流れる通路を設けた構成とすることが好ましい。
本発明の実施形態の船舶推進機において、動力源、タンクおよびポンプは船舶推進機の上部に設けられ、水面よりも上側に位置する。また、ギヤ機構が収容され、かつプロペラが回転可能に支持されたギヤケースは船舶推進機の下部に設けられ、水面下に位置する。また、ドライブシャフトは動力源とギヤ機構との間を上下方向に伸長している。また、ヒートシンクは、船舶推進機において、動力源よりも低く、かつギヤケースよりも高い位置に設けられている。
船舶推進機において、動力源よりも低くかつギヤケースよりも高い部分は、船舶が停止しているとき、または船舶が低速で航走しているときには、少なくともその下部が水面下に位置し、船舶が高速で航走しているときには、その大部分または全部が水面よりも上側に位置する。もっとも、船舶推進機において、動力源よりも低くかつギヤケースよりも高い部分は、船舶が高速で航走しているときに、その全部が水面よりも上側に位置する場合であっても、水面に近い位置にあり、水しぶきを浴びる。
船舶推進機において、動力源よりも低くかつギヤケースよりも高い部分にヒートシンクを設けることで、船舶の周囲の水によりヒートシンクを冷却することができ、よって、ヒートシンク内を流れる冷却液を冷却することができる。
また、本発明の実施形態の船舶推進機において、ヒートシンクは、ギヤケースよりも高い部分に設けられている。また、タンクおよびポンプは船舶推進機の上部に設けられている。また、動力源とヒートシンクとの間を接続する冷却液通路も、ギヤケースよりも高い部分に位置している。すなわち、ギヤケースには、冷却装置を構成するヒートシンク、タンク、ポンプおよび冷却液通路のいずれも設けられていない。したがって、ギヤケースを小型化またはスリム化することができ、これにより、船舶の航走性能を向上させることができる。
また、ギヤケースには冷却装置を構成するヒートシンク、タンク、ポンプおよび冷却液通路のいずれも設けられていないので、船舶推進機からギヤケースを取り外す際に冷却装置の一部を分解する必要がなく、かつギヤケースを船舶推進機に取り付ける際に冷却装置の一部を組み立てる必要がない。したがって、船舶推進機に対するギヤケースの着脱を容易にすることができ、ギヤケースに設けられたギヤ機構またはプロペラのメンテナンス等の作業を簡単化することができる。
以下、本発明の船舶推進機の実施例である船外機について図面を用いて説明する。なお、実施例の説明において、上(Ud)、下(Dd)、前(Fd)、後(Bd)、左(Ld)、右(Rd)は、船外機が取り付けられた船舶に乗ってその船舶の前進方向を向いている人の上、下、前、後、左、右を基準とする。各図中の右下に描いた矢印はこれらの方向を示している。
(船外機)
図1は、本発明の実施例である船外機11を右方から見た状態を示している。図2は船外機11の上下方向中間部から下部にかけての部分を前方から見た状態を示している。図1において、船外機11は、船舶5を推進させる装置であり、船舶5の後部のトランサム6に取り付けられる。また、本実施例の船外機11は、電動モータ12を動力源とする電動式の船外機であり、小型の船舶5に適した小出力の船外機である。
船外機11は、電動モータ12、および電動モータ12の駆動を制御するインバータ13を備えている。インバータ13は電動モータ12の上方に配置されている。また、船外機11は、電動モータ12を覆うモータケース14、およびインバータ13を覆うインバータケース15を備えている。
電動モータ12、インバータ13、モータケース14およびインバータケース15は、船外機11の上部に配置されている。船外機11を船舶5に図1に示すように取り付けた状態において、電動モータ12、インバータ13、モータケース14およびインバータケース15は、船舶5の停止時または低速航走時の水面の位置P1よりも上側、かつ船舶5のトランサム6よりも上側に位置している。
また、船外機11は、電動モータ12の動力をプロペラ20へ伝達するドライブシャフト16、およびドライブシャフト16を覆うドライブシャフトハウジング17を備えている。ドライブシャフト16は、電動モータ12の下方に位置し、上下方向に伸長している。ドライブシャフト16は、その上端側が電動モータ12の出力軸と接続されており、電動モータ12の動力により回転する。ドライブシャフトハウジング17は上下方向に長い筒状に形成されている。また、船外機11には、船外機11を船舶5のトランサム6に固定するクランプブラケット18、および船外機11を船舶5に対して左右方向に回動可能に支持するスイベルブラケット19が設けられている。また、スイベルブラケット19は、図1中のチルト軸Kを中心にクランプブラケット18に対して上下方向に回動させることができ、これにより、船外機11を船舶5に対してチルトさせることができる。
クランプブラケット18およびスイベルブラケット19は、船外機11の上下方向中間部における上側に配置されている。船外機11を船舶5に取り付けた状態において、クランプブラケット18およびスイベルブラケット19は、船舶5の停止時または低速航走時の水面の位置P1よりも上側に位置している。
一方、ドライブシャフトハウジング17の下端部は、船外機11の上下方向中間部における下側に位置している。船外機11を船舶5に取り付けた状態において、ドライブシャフトハウジング17の下端部は、船舶5の高速航走時の水面の位置P2よりも上側に位置しているが、船舶5の停止時または低速航走時の水面の位置P1と同等の位置か、それよりも下側に位置している。
また、船外機11は、船舶5を推進させる推進力を生成するプロペラ20、ドライブシャフト16の回転をプロペラ20へ伝達するギヤ機構21、およびギヤ機構21を収容し、かつプロペラ20を回転可能に支持するギヤケース22を備えている。ドライブシャフト16の下端側はギヤケース22内にその上方から進入しており、ギヤ機構21に接続されている。
ギヤ機構21が収容され、かつプロペラ20が回転可能に支持されたギヤケース22は、船外機11の下部に配置されている。船外機11を船舶5に取り付けた状態において、ギヤケース22、ギヤ機構21およびプロペラ20は、船舶5の高速航走時の水面の位置P2よりも下側に位置している。
また、船外機11は、水面からのプロペラ20への空気の流入を抑制するアンチベンチレーションプレート24を備えている。アンチベンチレーションプレート24は、船外機11の下部であって、プロペラ20の羽根の上方に配置されている。アンチベンチレーションプレート24の上下方向における位置は、船舶5の高速航走時の水面の位置P2と同等の位置となるように設定されている。本実施例において、アンチベンチレーションプレート24は、ギヤケース22の上端部の直ぐ上に配置されている。
また、図2に示すように、ギヤケース22をその前方から見たとき、ギヤケース22において、その上端部(アンチベンチレーションプレート24が配置された部分の直ぐ下の位置)から、ギヤ機構21が収容されたギヤ機構収容部22Aにかけての部分が細く括れた形状となっている。ギヤケース22において、その上端部からギヤ機構収容部22Aにかけての部分の左右方向の寸法W1は、ドライブシャフトハウジング17の左右方向の寸法W2およびヒートシンク51の左右方向の寸法W3のいずれよりも小さい。
(冷却装置)
図3は船外機11の冷却装置31の構成を示している。図4は船外機11の上部後ろ側を示している。図3において、船外機11は、電動モータ12およびインバータ13を冷却するための冷却装置31を備えている。冷却装置31は、冷却液としての冷却水を用いて電動モータ12およびインバータ13の冷却を行う。冷却水は、例えばエチレングリコールを主成分とする不凍液が用いられる。
冷却装置31は、冷却水を貯えるタンク32と、冷却水を冷却するヒートシンク51と、冷却水がインバータ13、電動モータ12およびヒートシンク51を循環するように、インバータ13、電動モータ12およびヒートシンク51を接続する冷却水通路41と、冷却水通路41を介してインバータ13、電動モータ12およびヒートシンク51において冷却水を循環させるポンプ34とを備えている。
タンク32は、図4に示すように、船外機11の上部に配置されている。詳しくは、タンク32は、船外機11の最上部の後部に配置され、インバータケース15の後方に位置している。タンク32は、例えば樹脂材料により箱状に形成されている。タンク32の上部には、冷却水を注入するための注入口が形成されている。また、タンク32の上部には、注入口を閉塞するタンクキャップ33が着脱可能に取り付けられている。
ポンプ34は、図1に示すように、船外機11の上部に配置されている。詳しくは、ポンプ34は、タンク32の下方、かつモータケース14の後方に配置されている。
船外機11を船舶5に取り付けた状態において、タンク32およびポンプ34は、船舶5の停止時または低速航走時の水面の位置P1よりも上側、かつ船舶5のトランサム6よりも上側に位置している。
ヒートシンク51は、図1に示すように、船外機11において、電動モータ12よりも低く、かつギヤケース22よりも高い位置に配置されている。詳しくは、ヒートシンク51は、ドライブシャフトハウジング17とギヤケース22との間に配置されている。また、ヒートシンク51はアンチベンチレーションプレート24の上部または上方に配置されている。船外機11を船舶5に図1に示すように取り付けた状態において、ヒートシンク51は、船舶5の停止時または低速航走時の水面の位置P1よりも下側に位置している。また、ヒートシンク51の大部分は、船舶5の高速航走時の水面の位置P2よりも上側に位置している(ヒートシンク51の下端側の部分が船舶5の高速航走時の水面の位置P2よりも下側に位置することがある)。
冷却水通路41は、図3に示すように、ポンプ34からインバータ13へ冷却水を送る移送通路42と、インバータ13を冷却するためにインバータ13の周囲または内部に冷却水を流す内部通路43と、インバータ13から電動モータ12へ冷却水を送る移送通路44と、電動モータ12を冷却するために電動モータ12の周囲または内部に冷却水を流す内部通路45と、電動モータ12からヒートシンク51へ冷却水を送る移送通路としての冷却水パイプ46と、ヒートシンク51からポンプ34に冷却水を送る移送通路としての冷却水パイプ47と、冷却水が不足状態となった場合にタンク32から移送通路42に冷却水を供給する供給通路48とを有している。なお、冷却水通路41は冷却液通路の具体例であり、冷却水パイプ46、47はそれぞれ第1の管状部材および第2の管状部材の具体例である。
冷却水通路41は、全体的に見て、移送通路42、内部通路43、移送通路44、内部通路45、冷却水パイプ46、後述するヒートシンク51内の冷却管路64、および冷却水パイプ47からなる閉ループ構造を有している。
移送通路42、44および供給通路48はそれぞれ例えばパイプまたはホースにより形成されている。内部通路43は、例えばインバータ13の外郭を形成する壁部に形成された通路(ウォータジャケット)等により形成されている。内部通路45は、例えば電動モータ12の外郭を形成する壁部に形成された通路(ウォータジャケット)等により形成されている。冷却水パイプ46、47はそれぞれ例えば樹脂製または金属製のパイプである。
タンク32内に貯えられた冷却水は、重力により移送通路42等に流れ込む。ポンプ34が作動すると、冷却水は、移送通路42、内部通路43、移送通路44、内部通路45、冷却水パイプ46、ヒートシンク51内の冷却管路64、および冷却水パイプ47をこの順序で循環する(図3中の実線の矢印を参照)。
また、冷却装置31は、冷却水通路41内の空気を冷却水通路41外に逃がすためのエア抜き通路49を有している。エア抜き通路49の一端側は、冷却水通路41において、最も高い位置に配置された部分に接続することが好ましい。本実施例において、エア抜き通路49の一端側は、図3に示すように、移送通路42の途中に接続されている。また、エア抜き通路49の他端側は、図4に示すように、タンク32の上部に接続されている。また、エア抜き通路49の他端部は、タンク32内において、タンク32内に貯えられた冷却水の水面よりも上側の空間に開口している。エア抜き通路49は例えばパイプまたはホースにより形成されている。冷却水通路41内の空気は、エア抜き通路49を通って、タンク32内の上側の空間に放出される(図3中の破線の矢印を参照)。
(冷却水パイプおよびヒートシンク)
図5は、図1中の切断線V-Vに沿って切断したスイベルブラケット19、ドライブシャフトハウジング17、冷却水パイプ46、47およびヒートシンク51等の断面を前方(図1において右方)から見た状態を示している。図6は、図5中のヒートシンク51等の断面を拡大して示している。図7は、図2中の切断線VII-VIIに沿って切断したヒートシンク51等の断面を右方(図1において左方)から見た状態を示している。図8は、図7中の切断線VIII-VIIIに沿って切断したヒートシンク51の断面等を上方から見た状態を示している。
冷却水通路41の一部を構成する2本の冷却水パイプ46、47は、図5に示すように、上下方向に伸長する長いパイプにより形成されている。これら冷却水パイプ46、47は、ドライブシャフトハウジング17内を貫通し、船外機11の上部からヒートシンク51に至っている。ドライブシャフトハウジング17内において、冷却水パイプ46、47は、左右方向に平行に並んでおり、ドライブシャフト16の後方にそれぞれ配置されている。
ヒートシンク51は、図7に示すように、ヒートシンクケース52およびヒートシンク本体61を有している。ヒートシンクケース52およびヒートシンク本体61は、例えばアルミニウム等の放熱性に優れた材料により一体的に形成されている。
ヒートシンクケース52は、筒状、または上下に開口部を有する箱状に形成されている。ヒートシンクケース52の周壁部の前部および後部には、これらの部分を上下方向に貫通するボルト挿通孔53がそれぞれ形成されている。ヒートシンクケース52は、各ボルト挿通孔53に挿通されたボルト71によりドライブシャフトハウジング17とギヤケース22との間に固定されている。また、各ボルト71を取り外すことにより、ギヤケース22をヒートシンク51から分離し、かつヒートシンク51をドライブシャフトハウジング17から分離することができる。
ヒートシンク本体61は、ヒートシンクケース52内に設けられている。ヒートシンク本体61は、図6に示すように、ヒートシンクケース52の上部の左右方向一側に位置する冷却水流入口62と、ヒートシンクケース52の上部の左右方向他側に位置する冷却水流出口63と、一方の端部が冷却水流入口62と連通し、他方の端部が冷却水流出口63と連通し、中間部がヒートシンクケース52の下部に位置するU字状の冷却管路64とを備えている。なお、本実施例では、ヒートシンク51の成形の容易化等を図るために、冷却管路64は、上側が2つに別れ、下側が1つに結合した孔の最下部を、閉塞部材65により液密に閉塞することにより形成されている。
ヒートシンク本体61において、冷却水流入口62には、冷却水パイプ46の下端部が接続されている。具体的には、冷却水流入口62には、冷却水パイプ46の下端部が挿入され、冷却水流入口62と冷却水パイプ46の下端部との間は、例えばOリング等のシール66により液密にシールされている。また、冷却水流出口63には、冷却水パイプ47の下端部が接続されている。具体的には、冷却水流出口63には、冷却水パイプ47の下端部が挿入され、冷却水流出口63と冷却水パイプ47の下端部との間は、例えばOリング等のシール66により液密にシールされている。なお、冷却水流入口62は冷却液流入口の具体例であり、冷却水流出口63は冷却液流出口の具体例である。
また、ヒートシンクケース52内にはドライブシャフト16が貫通している。ドライブシャフト16はヒートシンクケース52内の中央を上下方向に伸長している。ヒートシンク本体61はドライブシャフト16の後方に配置されている。
冷却水は、電動モータ12から冷却水パイプ46内を通り、冷却水流入口62から冷却管路64内に流入する。その後、冷却水は、冷却管路64内を流れ、冷却水流出口63から流出して冷却水パイプ47内に入り、冷却水パイプ47を通ってポンプ34に至る。
また、ヒートシンクケース52内には、図7に示すように、船舶5の周囲の水(海水、湖水等)を流通させてヒートシンク本体61を冷却する流通室54と、流通室54内に船舶5の周囲の水を取り込む取込口55と、流通室54内を流通した水を流通室54外へ排出する排出口56とを有している。
ヒートシンクケース52内には、ヒートシンク本体61およびドライブシャフト16の前方に空間S1が形成され、また、ヒートシンク本体61の下部の後方に空間S2が形成され、さらに、図6に示すように、ヒートシンク本体61の下方に空間S3が形成されている。これらの空間S1、S2、S3はそれぞれ連通している。流通室54はこれらの空間S1、S2、S3により形成されている。
取込口55は、図7に示すように、ヒートシンクケース52の前部の下側の開口部により形成されている。取込口55はヒートシンクケース52の流通室54と連通している。また、ギヤケース22には、船舶5の周囲の水を取込口55へ導入する導入路23が設けられている。導入路23の一端部の開口部23Aはギヤケース22の前上部に開口し、導入路23の他端部は取込口55に連通している。導入路23の開口部23Aは、船舶5の高速航走時の水面の位置P2(図1参照)よりも下側に位置している。
排出口56は、ヒートシンクケース52の上部の前寄りの位置に配置されている。排出口56は2つあり、2つの排出口56は、図8に示すように、ヒートシンクケース52の左部および右部にそれぞれ配置されている。流通室54は各排出口56を介してヒートシンクケース52外と連通している。
船舶5の航走時には、船舶5の周囲の水が、導入路23および取込口55を通って流通室54内に流入する。流通室54内に流入した水は、空間S1、S2、S3を流通した後、各排出口56からヒートシンクケース52外に排出される。これにより、ヒートシンク本体61が冷却され、ヒートシンク本体61の冷却管路64内を流れる冷却水が冷却される。また、ヒートシンク51による冷却水の冷却は、ヒートシンクケース52内に形成された流通室54内を流通する水によって行われるほか、ヒートシンクケース52の外部を流れる水によっても行われる。すなわち、船舶5の停止時または低速航走時にヒートシンクケース52が水に浸かっていること、または船舶5の高速航走時にヒートシンクケース52が水を浴びることによっても、ヒートシンク51による冷却水の冷却効果が得られる。
以上説明した通り、本発明の実施例の船外機11においては、タンク32およびポンプ34が船外機11の上部に配置され、ヒートシンク51がギヤケース22よりも上側に配置され、冷却水通路41もギヤケース22よりも上側に配置されている。このように、導入路23を除けば、冷却装置31を構成する要素はいずれもギヤケース22には配置されていない。したがって、図2に示すように、ギヤケース22の小型化またはスリム化を図ることができる。具体的には、ギヤケース22において、その上端部からギヤ機構収容部22Aにかけての部分の左右方向の寸法W1を、ドライブシャフトハウジング17の左右方向の寸法W2およびヒートシンク51の左右方向の寸法W3のいずれよりも小さくすることができる。これにより、船舶5の航走時の水の抵抗を小さくすることができ、船舶5の航走性能を向上させることができる。
また、冷却装置31を構成する要素が、導入路23を除き、いずれもギヤケース22には配置されていないので、船外機11に対してギヤケース22を着脱させる構造を容易に実現することができる。本実施例によれば、図7に示すように、2本のボルト71を取り外すことにより、ギヤケース22を船外機11から容易に分離させることができる。また、ギヤケース22の船外機11への取り付けも、2本のボルト71を用いて容易に行うことができる。したがって、ギヤケース22内に収容されたギヤ機構21、またはギヤケース22に支持されたプロペラ20のメンテナンス等の作業を容易に行うことができる。
また、本実施例においては、船外機11に対するヒートシンク51の着脱も容易に行うことができる。すなわち、2本のボルト71を取り外すことにより、ヒートシンク51をドライブシャフトハウジング17から容易に分離させることができ、また、これらのボルト71を用いてヒートシンク51をドライブシャフトハウジング17に容易に取り付けることができる。また、冷却水パイプ46および47の下端部は、ヒートシンク51の冷却水流入口62および冷却水流出口63に対して容易に抜き差しすることができる。それゆえ、ヒートシンク51をドライブシャフトハウジング17から分離させる際には、2本のボルト71を取り外した後、ヒートシンク51を下方に移動させつつ、冷却水パイプ46および47を冷却水流入口62および冷却水流出口63から抜くことにより、冷却水パイプ46および47と冷却水流入口62および冷却水流出口63との接続を容易に解除することができる。また、ヒートシンク51をドライブシャフトハウジング17に取り付ける際には、ヒートシンク51をドライブシャフトハウジング17の下方から上方へ移動させつつ、冷却水パイプ46および47を冷却水流入口62および冷却水流出口63に差し込むことにより、冷却水パイプ46および47と冷却水流入口62および冷却水流出口63とを容易に接続することができる。
また、本実施例の船外機11においては、ヒートシンク51がギヤケース22よりも高く、ギヤケース22と比較してクランプブラケット18に近い位置に配置されている。したがって、仮にヒートシンク51をギヤケース22に配置した場合と比較すれば、利用者は、船外機11のチルト時に重さを感じ難い。したがって、船外機11をチルトさせる作業の負担を軽減することができる。
また、本実施例の船外機11においては、ヒートシンク51がドライブシャフトハウジング17とギヤケース22との間に配置されている。また、ヒートシンク51がアンチベンチレーションプレート24の上部または上方に配置されている。このような構成により、船舶5の停止時または低速航走時にはヒートシンク51を海水中または湖水中に沈め、船舶5の高速航走時にはヒートシンク51に水を浴びせることで、ヒートシンク51を冷却することができ、ヒートシンク51内を流れる冷却水を冷却することができる。このように、本発明の実施例の船外機11によれば、ギヤケース22の小型化またはスリム化を図り、かつ船外機11に対するギヤケース22の着脱容易性を実現しつつも、海水または湖水等を利用して冷却水を容易に冷却することができる。
さらに、本実施例の船外機11においては、ヒートシンクケース52内に形成された流通室54内に海水または湖水等を流通させることにより、ヒートシンク本体61を冷却することができる。これにより、ヒートシンク51による冷却水の冷却性能を高めることができる。また、本発明の実施例の船外機11によれば、ギヤケース22の前上部に開口した導入路23を介して海水または湖水等を流通室54内に導入する構成としたから、海水および湖水等を流通室54内に確実に取り込むことができ、流通室54内を流通する海水または湖水等の量を増やすことができる。
また、本実施例の船外機11においては、ヒートシンクケース52の左上部および右上部の前寄りの位置に排出口56が配置されている。それゆえ、流通室54内に取り込まれた海水または湖水等が排出口56からヒートシンクケース52外に排出されるとき、海水または湖水は、ヒートシンクケース52の上部から左前方および右前方にそれぞれ放出される。したがって、利用者は、海水または湖水がヒートシンクケース52の流通室54内を流通していることを、船舶5上から容易に確認することができる。よって、利用者は、海水中または湖水中のゴミ等により、導入路23、取込口55、流通室54内、または各排出口56が塞がっていないか否かなどを容易に知ることができ、メンテナンスの要否を容易に決定することができる。
また、本実施例の船外機11においては、ドライブシャフトハウジング17内に設けられた2本の冷却水パイプ46、47、およびヒートシンクケース52内に設けられたU字状の冷却管路64により、船外機11の上部からヒートシンク51へ冷却水を送り、ヒートシンク51から船外機11の上部へ冷却水を戻す構造が形成されている。このような冷却水の循環構造により、電動モータ12およびインバータ13を効率よく冷却することができる。
また、本実施例の船外機11によれば、冷却水を電動モータ12の周囲または内部を流す内部通路45に加え、冷却水をインバータ13の周囲または内部を流す内部通路43を設ける構成としたから、電動モータ12およびインバータ13の双方を冷却することができ、電動式船外機の性能を高めることができる。
また、本実施例において、タンク32は、船外機11の最上部の後部に配置されている。したがって、船外機11をチルトアップさせない状態で航走を行う通常航走時はもちろん、船外機11をチルトアップさせた状態で航走を行う浅瀬航走時においても、タンク32内に貯えられた冷却水の水面がタンクキャップ33に届き難くなる。したがって、タンク32からの冷却水漏れを抑制することができる。
また、本実施例の船外機11によれば、冷却水通路41において最も高い位置に配置された移送通路Aとタンク32との間にエア抜き通路49設けたことにより、閉ループ構造を有する冷却水通路41内の空気を冷却水通路41外に逃がすことができる。
なお、上記実施例では、電動モータ12からヒートシンク51へ冷却水を送る移送通路、およびヒートシンク51からポンプ34に冷却水を送る移送通路として、冷却水パイプ46、47を用いる場合を例にあげたが、これらの移送通路としてホースを用いてもよいし、これらの移送通路を、ドライブシャフトハウジング17に孔を設けることにより形成してもよい。
また、ドライブシャフトハウジング17内における冷却水パイプ46、47とドライブシャフト16との位置関係、およびヒートシンクケース52内における流通室54とドライブシャフト16との位置関係は、実施例で示したものに限定されない。また、上記実施例では、ギヤケース22に形成された導入路23を介して海水または湖水等をヒートシンクケース52の取込口55に導入する場合を例にあげたが、例えばヒートシンクケース52の下部の周壁に取込口を配置し、海水または湖水等を当該取込口から流通室54内に直接流入させるようにしてもよい。
また、電動モータ12、インバータ13、ヒートシンク51およびポンプ34において、冷却水を循環させる順序は限定されない。また、冷却装置31が用いる冷却液は、実施例で示した冷却水に限らず、例えばオイルでもよい。
また、電動式の船外機11において、冷却装置31により冷却する対象は、電動モータ12およびインバータ13に限定されない。例えば、バッテリを冷却するようにしてもよい。また、船外機11の上部において、電動モータ12、インバータ13、タンク32およびポンプ34の配置は変更可能である。
また、本発明は、小出力の船外機に限らず、大出力の船外機にも適用することができる。また、本発明は、電動式の船外機に限らず、内燃機関を動力源とした船外機にも適用することができる。また、本発明は、船外機に限らず、船内外機等、他の種類の船舶推進機にも適用することができる。
また、本発明は、請求の範囲および明細書全体から読み取ることのできる発明の要旨または思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う船舶推進機もまた本発明の技術思想に含まれる。
5 船舶
11 船外機(船舶推進機)
12 電動モータ(動力源)
13 インバータ
16 ドライブシャフト
17 ドライブシャフトハウジング
20 プロペラ
21 ギヤ機構
22 ギヤケース
23 導入路
24 アンチベンチレーションプレート
32 タンク
34 ポンプ
41 冷却水通路(冷却液通路)
46 冷却水パイプ(第1の管状部材)
47 冷却水パイプ(第2の管状部材)
49 エア抜き通路
51 ヒートシンク
52 ヒートシンクケース
54 流通室
55 取込口
56 排出口
61 ヒートシンク本体
62 冷却水流入口
63 冷却水流出口
64 冷却管路

Claims (10)

  1. 船舶を推進させる船舶推進機であって、
    前記船舶推進機の上部に設けられた動力源と、
    前記動力源の下方に位置し、上下方向に伸長し、前記動力源の動力により回転するドライブシャフトと、
    前記船舶推進機の下部に設けられ、前記船舶を推進させる推進力を生成するプロペラと、
    前記船舶推進機の下部に設けられ、前記ドライブシャフトの回転を前記プロペラへ伝達するギヤ機構と、
    前記ドライブシャフトの上部の外周側を覆うドライブシャフトハウジングと、
    前記船舶推進機の下部に設けられ、前記ギヤ機構を収容し、前記プロペラを回転可能に支持するギヤケースと、
    前記船舶推進機の上部に設けられ、前記動力源を冷却するための冷却液を貯えるタンクと、
    前記ドライブシャフトハウジングと前記ギヤケースとの間に設けられ、前記冷却液を冷却するヒートシンクと、
    前記動力源と前記ヒートシンクとの間を前記冷却液が循環するように前記動力源と前記ヒートシンクとの間を接続する冷却液通路と、
    前記船舶推進機の上部に設けられ、前記動力源と前記ヒートシンクとの間において前記冷却液通路を介して前記冷却液を循環させるポンプとを備え、
    前記ヒートシンクは、前記ドライブシャフトの下部の外周側を覆い、前記船舶推進機の外壁の一部を形成していることを特徴とする船舶推進機。
  2. 前記ヒートシンクの外面は前記船舶推進機の外部に露出していることを特徴とする請求項1に記載の船舶推進機。
  3. 前記船舶推進機を船舶に固定するクランプブラケットを備え、
    前記ヒートシンクは前記クランプブラケットよりも低く、かつ前記プロペラの回転範囲の最上端よりも高い位置に配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の船舶推進機。
  4. 前記ヒートシンクは、前記ギヤケースが前記ドライブシャフトハウジングにボルトを介して固定されることにより、前記ドライブシャフトハウジングと前記ギヤケースとの間に狭持されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の船舶推進機。
  5. 前記動力源は電動モータであり、前記船舶推進機の上部には、前記電動モータの駆動を制御するインバータが設けられ、前記冷却液通路は、前記冷却液により前記インバータを冷却するために、前記インバータの周囲または内部を通っていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の船舶推進機。
  6. 前記ヒートシンクは、箱状または筒状のヒートシンクケースと、前記ヒートシンクケース内に設けられたヒートシンク本体とを備え、
    前記ヒートシンク本体は、前記ヒートシンクケースの上部に位置する冷却液流入口と、前記ヒートシンクケースの上部に位置する冷却液流出口と、一方の端部が前記冷却液流入口と連通し、他方の端部が前記冷却液流出口と連通し、中間部が前記ヒートシンクケースの下部に位置するU字状の冷却管路とを備え、
    前記冷却液通路は、前記冷却液を前記船舶推進機の上部から前記ヒートシンクへ送る第1の管状部材と、前記冷却液をヒートシンクから前記船舶推進機の上部へ送る第2の管状部材とを備え、
    前記第1の管状部材および前記第2の管状部材は前記ドライブシャフトハウジング内に設けられ、前記第1の管状部材の下端部は前記冷却液流入口に接続され、前記第2の管状部材の下端部は前記冷却液流出口に接続されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の船舶推進機。
  7. 前記ヒートシンクケースは、当該ヒートシンクケース内に形成され、前記船舶の周囲の水を流通させて前記ヒートシンク本体を冷却する流通室と、前記流通室内に前記船舶の周囲の水を取り込む取込口と、前記流通室内を流通した水を前記流通室外へ排出する排出口とを備えていることを特徴とする請求項に記載の船舶推進機。
  8. 前記ギヤケースには、一端部が当該ギヤケースの前上部に開口し、他端部が前記取込口に連通し、前記船舶の周囲の水を前記取込口へ導入する導入路が設けられていることを特徴とする請求項に記載の船舶推進機。
  9. アンチベンチレーションプレートを備え、
    前記ヒートシンクは前記アンチベンチレーションプレートの上部または上方に設けられていることを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の船舶推進機。
  10. 前記冷却液通路内の空気を抜くエア抜き通路を備え、前記エア抜き通路の一端側は前記冷却液通路に接続され、前記エア抜き通路の他端側は前記タンクに接続されていることを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の船舶推進機。
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