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JP7457942B2 - 映像出力システム - Google Patents

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Description

本発明は映像出力装置を備える映像出力システムに関する。
映像を出力する映像出力装置の一例として、特許文献1には、入力部と投射制御部とを有する映像出力装置が開示されている。入力部は、リモコンから送信される信号を受信し、リモコンにおける操作を示す操作データを出力する。投射制御部は、入力部から入力される操作データに基づき、映像の投影を実行する。
特開2017-173574号公報
特許文献1に記載された映像出力装置では、リモコンから送信された信号に基づいて、投影する映像を切り替えることができる。しかしながら映像出力装置は、上記信号を検出する際の検出精度に少なからずとも誤差を有しており、映像の切り替えを適切に行うことができないことがある。
そこで、本発明は、映像の切り替えを適切に行うことができる映像出力システムを提供することを目的とする。
また、上記目的を達成するために、本発明に係る映像出力システムの一態様は、映像を出力する映像出力部、前記映像出力部を制御する制御部、および、外部から出力された制御信号を取得する信号取得部を備える映像出力装置と、前記映像出力装置に前記制御信号を出力する照明コントローラと、を備え、前記制御信号は、アナログ信号であって、かつ、前記映像出力部から出力する映像を指定する映像指定信号と前記映像を指定しない映像非指定信号とが、前記制御信号の値の大きさに対して交互に並んで配置された設計ルールに基づく信号であり、前記信号取得部で取得される前記制御信号は、複数の前記映像指定信号のうちの1つの映像指定信号、または、複数の前記映像非指定信号のうちの1つの映像非指定信号であり、前記制御部は、前記信号取得部を介して取得した前記映像指定信号に基づいて、前記映像出力部から出力する映像を変更する。
なお、これらのうちの一部の具体的な態様は、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラム又はコンピュータで読み取り可能なCD-ROM等の記録媒体を用いて実現されてもよく、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラム及び記録媒体の任意な組み合わせを用いて実現されてもよい。
本発明の映像出力システムによれば、映像の切り替えを適切に行うことができる。
実施の形態に係る映像出力システムが備える映像出力装置、照明器具および照明コントローラを示す模式図である。 実施の形態に係る映像出力システムの配線図である。 実施の形態に係る映像出力装置を示す図である。 実施の形態に係る映像出力システムの機能構成を示すブロック図である。 実施の形態に係る映像出力装置に入力される制御信号および制御信号に対応する映像コンテンツを示す図である。 実施の形態に係る映像出力装置に入力される制御信号の設計ルールを示す図である。 実施の形態に係る映像出力装置の動作を示すフローチャートである。 実施の形態に係る映像出力装置の動作の一例を示す図である。 実施の形態に係る映像出力装置の動作の一例を示す図である。 実施の形態に係る映像出力装置の動作の他の一例を示す図である。 実施の形態に係る映像出力装置の動作の他の一例を示す図である。 実施の形態の変形例に係る映像出力システムに入力される制御信号および制御信号に対応する映像コンテンツを示す図である。 実施の形態の変形例に係る映像出力システムに入力される制御信号の設計ルールを示す図である。
以下、本発明の実施の形態について説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される、数値、構成要素、構成要素の配置位置および接続形態、ならびに、ステップおよびステップの順序等は、一例であって本発明を限定する主旨ではない。
また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。なお、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略または簡略化する。
なお、以下の説明において、X軸、Y軸およびZ軸は、三次元直交座標系の三軸を表しており、Z軸方向を鉛直方向とし、Z軸に垂直な方向(XY平面に平行な方向)を水平方向としている。X軸およびY軸は、相互に直交し、かつ、いずれもZ軸に直交する軸である。
(実施の形態)
[1.映像出力システムの概略構成]
図1~図3を参照して、実施の形態に係る映像出力システムについて説明する。
図1は、実施の形態に係る映像出力システム100が備える映像出力装置、照明器具および照明コントローラを示す模式図である。図2は、映像出力システム100の配線図である。
図1に示すように、映像出力システム100は、複数(この実施の形態では、2個)の映像出力装置10a,10bと、複数(この実施の形態では、3個)の照明器具12a,12b,12cと、照明コントローラ14とを備える。
図2に示すように、映像出力装置10a,10bおよび照明器具12a,12b,12cのそれぞれには、電源線PLが接続されている。映像出力装置10a,10bおよび照明器具12a,12b,12cには、電源線PLを介して電力が供給される。また、映像出力装置10a,10bおよび照明器具12a,12b,12cのそれぞれには、信号線SLが接続されている。映像出力装置10a,10bおよび照明器具12a、12b,12cには、信号線SLを介して、照明コントローラ14から出力された制御信号scが入力される。
制御信号scは、照明器具12a,12b,12cの制御用に規格化された信号であって、たとえば、照明器具12a,12b,12cの調光等に用いられるPWM(Pulse Width Modulation)信号である。映像出力システム100では、この制御信号scを用いて、複数の映像出力装置10a,10bおよび複数の照明器具12a,12b,12cの制御が行われる。なお、図2では制御信号scが同一の1系統である例を示しているが、映像出力装置10a,10bと照明器具12a,12b,12cとは別系統の制御信号scを用いる場合もある。
映像出力装置10aおよび映像出力装置10bは、たとえば空間1の天井2に埋め込まれる埋め込み型(言い換えれば、ダウンライト型)のプロジェクタである。空間1は、たとえば、部屋等の閉空間である。映像出力装置10aおよび映像出力装置10bが出力する映像は、たとえば、木漏れ日、水面(みなも)等の自然物を模したモノクローム映像(言い換えれば、グレースケール映像)である。このような映像は、たとえば、空間1の演出に用いられる。映像出力装置は、プロジェクタに限られず、デジタルサイネージまたはディスプレイなどの表示装置であってもよい。
図3は、映像出力装置10aを示す図であり、(a)は、平面図であり、(b)は、側面図である。なお、図3の(a)では、図面が煩雑になることを避けるため、天井2の図示を省略する。また、図3の(b)では、天井2を断面で示す。
図3に示すように、映像出力装置10aは、外郭筐体16と、鍔部18とを備える。
外郭筐体16は、円筒状であり、天井2を鉛直方向に貫通する貫通孔3に挿通されている。外郭筐体16は、天井2の天井面(下面)4よりも鉛直上方(Z軸方向プラス側)に突出しており、天井2に埋め込まれている。
鍔部18は、外郭筐体16の下端部から外方に突出しかつ鍔状であり、鉛直方向から見たとき略円環状である。鍔部18は、天井2の天井面4に下方から接するように、天井面4に固定されている。
なお、図3では、映像出力装置10aの外形が円筒状である例を示したが、それに限られず、映像出力装置10aは、断面が四角の立方体であってもよい。
図1に示すように、複数の照明器具12a,12b,12cはそれぞれ、空間1に光を照射する照明器具であって、空間1の天井2に固定される。照明器具12a,12b,12cの具体的態様は、特に限定されない。たとえば、照明器具12a,12b,12cは、シーリングライト、ダウンライト、ペンダントライト、スポットライト、またはブラケットライト等であってもよい。
照明コントローラ14は、複数の映像出力装置10a,10b、および複数の照明器具12a,12b,12cを制御するためのコントローラであり、空間1の壁に設置されている。なお、照明コントローラ14は、空間1の壁に設置されていなくてもよく、映像出力装置10a,10b等を使用するユーザが操作できる場所に配置されていればよい。
照明コントローラ14は、ダイヤルスイッチ15を有している。照明コントローラ14は、ダイヤルスイッチ15を介してユーザの操作を受け付け、ユーザの操作に応じた制御信号scを出力する。なお、照明コントローラ14は、ダイヤルスイッチ15の代わりに、タッチパネルまたはボタンスイッチ等を有し、タッチパネルまたはボタンスイッチ等を介してユーザの操作を受け付け、制御信号scを出力してもよい。また、照明コントローラ14は、マルチマネージャーのように、デジタル入力に基づいて制御信号scを出力する装置であってもよい。
[2.映像出力システムの機能構成]
図4を参照して、映像出力システム100の機能構成について説明する。
図4は、映像出力システム100の機能構成を示すブロック図である。図4に示すように、映像出力システム100は、複数の映像出力装置10a,10bと、複数の照明器具12a,12b,12cと、照明コントローラ14とを備える。以下、複数の映像出力装置10a,10bのうち映像出力装置10aを代表例に挙げて説明し、複数の照明器具12a,12b,12cのうち照明器具12aを代表例に挙げて説明する。
照明コントローラ14は、信号線SLを介して映像出力装置10aおよび照明器具12aに接続されている。照明コントローラ14は、映像出力装置10aおよび照明器具12aに制御信号scを出力する。
照明器具12aは、光源66と、照明制御部68とを備えている。光源66は、白色光を発する光源である。照明制御部68は、照明コントローラ14から出力された制御信号scに基づいて、光源66の制御を行う。たとえば、照明器具12aは、制御信号scを構成するPWM信号のデューティ比Rが0以上0.1未満の場合に全点灯(100%点灯)し、デューティ比Rが0.1以上0.9未満の場合に調光し、デューティ比Rが0.9以上1以下の場合に消灯するように点灯制御される。なお、照明器具12aは、映像出力装置10aのように映像を出力する機能を有していない。
映像出力装置10aは、信号取得部51と、電源部52と、光源駆動部54と、光源56と、映像出力部57と、制御部62と、記憶部64とを備えている。電源部52、光源駆動部54、光源56、映像出力部57、制御部62、および記憶部64は、前述した外郭筐体16の内部に収容されている。
信号取得部51は、照明コントローラ14などの外部から出力された制御信号scを検出し、制御信号scを取得する回路部品である。信号取得部51は、制御信号scを構成するPWM信号のデューティ比Rおよび電圧値Vcを検出する機能を有している。なお、デューティ比Rおよび電圧値Vcは、制御部62によって検出されてもよい。
なお、図4では制御信号scが同一の1系統である例を示しているが、映像出力装置10a,10bと照明器具12a,12b,12cとは別系統の制御信号scを用いる場合もある。
電源部52は、映像出力装置10aの外部の交流電源から供給される交流電力を直流電力に変換する電力変換回路である。
光源駆動部54は、電源部52から供給される電力を用いて光源56の明るさを調整するための回路である。光源駆動部54は、制御部62から出力される信号に基づいて動作する。
光源56は、白色光を発する光源である。光源56は、具体的には、発光ダイオード(LED)によって実現されるが、半導体レーザ、有機EL(Electro Luminescence)、または、無機EL等によって実現されてもよい。
映像出力部57は、映像素子58および投影レンズ60によって構成されている。映像素子58は、光源56が発する光を変調することにより映像を出射する。映像素子58は、具体的には、透過型液晶パネル等の光透過型の映像素子であるが、マイクロミラーアレイまたは反射型液晶パネル等の反射型の映像素子であってもよい。投影レンズ60は、映像素子58によって出射される映像を床面等の投影面に投射する光学素子である。
制御部62は、光源56(より詳細には、光源駆動部54)、および、映像素子58の制御を行う制御装置である。制御部62は、電源部52から供給される電力によって作動する。制御部62は、具体的には、マイクロコンピュータによって実現されるが、プロセッサまたは専用回路によって実現されてもよい。
記憶部64は、複数の映像データ、および、複数の映像データに対応する複数の映像コンテンツを記憶している。映像コンテンツは、映像データの内容を簡潔に表す単語または代表画像である。記憶部64は、映像出力装置10aに入力される制御信号scと複数の映像コンテンツとの対応関係を記憶している。また、記憶部64は、制御部62によって実行される映像出力装置10aの制御プログラム等を記憶している。記憶部64は、具体的には、半導体メモリ等によって実現される。
本実施の形態の制御部62は、信号取得部51で取得した制御信号scと記憶部64に記憶された映像コンテンツとの対応関係に基づいて、映像出力部57から出力する映像を決定する。
図5は、映像出力装置10aに入力される制御信号scおよび制御信号scに対応する映像コンテンツを示す図である。
図5には、制御信号scを構成するPWM信号のデューティ比Rと複数の映像コンテンツとの対応関係が示されている。PWM信号のデューティ比Rは、(電圧がオンされている時間T2)/(電圧がオンされる周期T1)で算出される値である。PWM信号の周波数は、たとえば1kHzであり、PWM信号のHigh側の電圧値は、たとえば12Vである。なお、制御信号scは、変数値で表される信号であり、PWM信号のデューティ比Rは変数値の一例である。
図5のデューティ比Rを示すa~iは数値であり、1=j>i>h>g>f>e>d>c>b>a=0の関係を有している。たとえば、R=c以上d未満には、「木漏れ日A」という映像コンテンツが対応し、R=e以上f未満には、「木漏れ日B」という映像コンテンツが対応し、R=g以上h未満には、「木漏れ日C」という映像コンテンツが対応している。R=a以上b未満、または、R=i以上j以下である場合は、対応する映像コンテンツは無く、映像出力装置10aから映像は出力されない。これらの対応関係は、ユーザによって予め決められ、記憶部64に記憶されている。
すなわち制御部62は、制御信号scのデューティ比Rと、記憶部64に記憶されているデューティ比Rおよび映像コンテンツの対応関係とに基づいて、制御信号scに対応する映像コンテンツを決定する。そして制御部62は、映像コンテンツに対応する映像データを記憶部64から読み出し、映像出力部57から映像を出力させる。
ここで、本実施の形態における制御信号scの設計ルールについて説明する。制御信号scの設計ルールは、映像出力装置10a,10bおよび照明器具12a,12b,12cを制御するための取り決め事項である。
図6は、映像出力装置10aに入力される制御信号scの設計ルールを示す図である。図6には、照明コントローラ14のダイヤルスイッチ15の角度、および、制御信号scのデューティ比Rの関係が示されている。また、図6には、映像指定信号sa1,sa2,sa3,sa4,sa5および映像非指定信号sb1,sb2,sb3,sb4が示されている。
照明コントローラ14のダイヤルスイッチ15が回転操作されると、照明コントローラ14から出力される制御信号scのデューティ比Rの値が変更される。映像出力装置10aの制御部62は、信号取得部51を介して制御信号scを取得する。
図6に示すように制御信号scは、デューティ比Rの値によって、映像出力部57から出力する映像を指定する映像指定信号sa1~sa5と、映像出力部57から出力する映像を指定しない映像非指定信号sb1~sb4とに分けられる。
映像指定信号sa1~sa5のそれぞれ、および、映像非指定信号sb1~sb4のそれぞれは、予め決められた範囲(範囲幅)を有するデューティ比Rで構成されている。
たとえば、映像指定信号sa2のデューティ比Rは、c以上d未満(0.08以上0.28未満)の範囲であり、映像指定信号sa3のデューティ比Rは、e以上f未満の範囲であり、映像指定信号sa4のデューティ比Rは、g以上h未満の範囲である。映像指定信号sa1~sa5のそれぞれは、デューティ比Rの大きさによってデューティ比Rの範囲が異なる。
たとえば、映像非指定信号sb2のデューティ比Rは、d以上e未満(0.28以上0.31未満)の範囲であり、映像非指定信号sb3のデューティ比Rは、f以上g未満の範囲である。また、映像非指定信号sb1~sb4のそれぞれは、デューティ比Rの大きさによってデューティ比Rの範囲が異なる。たとえば映像非指定信号sb1、sb2、sb3、sb4のデューティ比Rの範囲は、順に0.01、0.03、0.05、0.07であり、映像非指定信号sb1~sb4は、デューティ比Rの値が大きいほどデューティ比Rの範囲が広い。
また、図6に示す制御信号scの設計ルールにおいて、デューティ比Rの最大の領域および最小の領域は、映像非指定信号ではなく、映像指定信号によって占められる。たとえば、最大のデューティ比R=1は、映像指定信号sa5のデューティ比R(i以上j以下)の範囲に含まれ、最小のデューティ比R=0は、映像指定信号sa1のデューティ比R(以上未満)の範囲に含まれる。すなわち、デューティ比Rの最大値は、複数の映像指定信号sa1~sa5のうちの所定の映像指定信号のデューティ比Rの範囲に含まれ、デューティ比Rの最小値は、上記所定の映像指定信号と異なる映像指定信号のデューティ比Rの範囲に含まれている。
また、映像指定信号sa1~sa5および映像非指定信号sb1~sb4は、図6に示す制御信号scの設計ルールにおいて、映像指定信号と映像非指定信号とが交互に並んで配置されている。たとえば、映像指定信号sa1と映像指定信号sa2との間には、映像非指定信号sb1が存在している。すなわち、制御信号scは、デューティ比Rの値の大きさで見たときに、複数の映像指定信号の間に、映像非指定信号が存在するように構成されている。
映像指定信号sa1と映像指定信号sa2との間に映像非指定信号sb1が設けられているのは、制御信号scの検出精度(デューティ比Rの検出精度)の誤差による影響を低減するためである。
たとえば制御信号scの検出精度に誤差があると、ある時は映像指定信号sa1に基づく映像を出力し、別な時は映像指定信号sa2に基づく映像を出力するという問題が起こり得る。また、映像出力システム100が複数の映像出力装置を備えている場合、映像出力装置の機差によって、複数の映像出力装置ごとに異なる映像を出力するという問題が起こり得る。そこで上記設計ルールでは、制御信号scの検出結果の誤差変動に対し映像が頻繁に切り替わることを抑制するため、映像指定信号sa1、sa2の間に映像非指定信号sb1が設けられている。
本実施の形態の映像出力装置10aでは、信号取得部51が、これらの設計ルールに基づく制御信号scを取得する。信号取得部51で取得される制御信号scは、複数の映像指定信号sa1~sa5のうちの1つの映像指定信号、または、複数の映像非指定信号sb1~sb4のうちの1つの映像非指定信号である。制御部62は、信号取得部51を介して取得した映像指定信号sa1~sa5に基づいて、映像出力部57から出力する映像を変更する。
なお、上記では制御部62が映像の切り替えのみを行う例を示したが、それだけに限らず、制御部62は、制御信号scに基づいて、映像出力部57から出力する映像の表示または非表示、映像の明るさの変更、映像のコントラストの変更、映像の色温度の変更、映像のズーム倍率の変更、映像のフォーカス位置の変更およびスケジュール運転の少なくとも1つを行ってもよい。
映像の表示または非表示は、制御部62が制御信号scに応じて映像出力部57を制御することで、映像出力装置10aから出力する映像の表示または非表示を切り替えることである。映像の明るさの変更は、制御部62が制御信号scに応じて光源56を制御することで、映像出力装置10aから出力する映像の明るさを変更することである。映像のコントラスの変更は、制御部62が制御信号scに応じて映像出力部57を制御することで、映像出力装置10aから出力する映像のコントラスを変更することである。映像の色温度の変更は、制御部62が光源56を制御することで、映像出力装置10aから出力する映像の色温度を変更することである。映像のズーム倍率の変更は、制御部62が映像出力部57を制御することで、映像出力装置10aから出力する映像のズーム倍率を変更することである。映像のフォーカス位置の変更は、制御部62が映像出力部57を制御することで、映像出力装置10aから出力する映像のフォーカスを変更することである。スケジュール運転は、制御部62が制御信号scに基づくスケジュールに応じて、映像出力部57から出力する映像を変更することである。
[3.映像出力装置の動作]
次に、図7を参照して、映像出力装置10aの動作について説明する。
図7は、映像出力装置10aの動作を示すフローチャートである。
まず、信号取得部51が、照明コントローラ14から出力された制御信号scを取得する(図7のS1)。具体的には、信号取得部51は、制御信号scとして、映像出力部57から出力する映像を指定する映像指定信号sa1~sa5および映像を指定しない映像非指定信号sb1~sb4のそれぞれを異なる時刻に取得する。
次に、制御部62は、信号取得部51を介して取得した制御信号scに基づいて、映像の投影の制御を行う(図7のS2)。具体的には、制御部62は、制御信号scのデューティ比Rおよび記憶部64に記憶された映像コンテンツに基づいて、映像出力部57から映像を投影させる。
すなわち、本実施の形態に係る映像出力方法は、外部から送信された制御信号scに基づいて出力映像を変更する。制御信号scは、映像を指定する複数の信号(sa1~sa5)および映像を指定しない複数の信号(sb1~sb4)によって構成される信号群のうちの1つの信号である。出力映像は、上記1つの信号が映像を指定する信号である場合に変更される。
さらに、図8~図11を参照して、映像出力装置10aの具体的な動作について説明する。
図8は、映像出力装置10aの動作の一例を示す図である。図8の(a)には、映像出力装置10aに映像指定信号sa2が入力されているときの映像コンテンツが示され、図8の(b)には、映像出力装置10aに映像非指定信号sb2が入力されているときの映像コンテンツが示され、図8の(c)には、映像出力装置10aに映像指定信号sa3が入力されているときの映像コンテンツが示されている。
図8の(a)に示すように、映像指定信号sa2が入力されているときは、制御部62は、映像出力部57から「木漏れ日A」の映像を出力させる。次に、照明コントローラ14のダイヤルスイッチ15が反時計回りに回転操作され、図8の(b)に示すように、映像を指定しない映像非指定信号sb2が入力されているときは、制御部62は、引き続き「木漏れ日A」の映像を出力させる。さらに照明コントローラ14のダイヤルスイッチ15が反時計回りに回転操作され、図8の(c)に示すように、映像指定信号sa3が入力されたときは、制御部62は、「木漏れ日B」の映像コンテンツを出力させる。
図9は、映像出力装置10aの動作の一例を示す図である。図9では、図8と逆の動作について説明する。図9の(a)には、映像出力装置10aに映像指定信号sa3が入力されているときの映像コンテンツが示され、図9の(b)には、映像出力装置10aに映像非指定信号sb2が入力されているときの映像コンテンツが示され、図9の(c)には、映像出力装置10aに映像指定信号sa2が入力されているときの映像コンテンツが示されている。
図9の(a)に示すように、映像指定信号sa3が入力されているときは、制御部62は、映像出力部57から「木漏れ日B」の映像を出力させる。次に、照明コントローラ14のダイヤルスイッチ15が時計回りに回転操作され、図9の(b)に示すように、映像を指定しない映像非指定信号sb2が入力されているときは、制御部62は、引き続き「木漏れ日B」の映像を出力させる。さらに照明コントローラ14のダイヤルスイッチ15が時計回りに回転操作され、図9の(c)に示すように、映像指定信号sa2が入力されたときは、制御部62は、「木漏れ日A」の映像コンテンツを出力させる。
すなわち、制御部62は、信号取得部51で取得している映像指定信号が、映像非指定信号に変更された後、当該映像指定信号と異なる他の映像指定信号に変更された場合に、映像出力部57から出力する映像を他の映像指定信号に対応する映像に変更する。また、制御部62は、信号取得部51が映像非指定信号を取得している場合に、映像非指定信号を取得する前に取得した映像指定信号に基づいて、映像出力部57を制御する。
たとえば、単純に映像指定信号が他の映像指定信号に変更されることで映像が切り替わるとすると、制御信号scの検出結果の誤差変動に対し映像が頻繁に切り替わるという問題が起きる。そこで上記の例では、映像指定信号の次に映像非指定信号を取得し、その後に他の映像指定信号を取得することで、他の映像に切り替えることとしている。また上記の例では、映像非指定信号を取得している間は、映像非指定信号を取得する前の映像指定信号に基づいて、映像を出力することとしている。これにより、制御信号scの検出結果に誤差変動がある場合であっても、映像が頻繁に切り替わることを抑制することができ、映像を安定して出力することができる。
なお上記では、映像指定信号および映像非指定信号が、照明コントローラ14のダイヤルスイッチ15によって変更される例を示したが、それに限られず、ボタンスイッチ15a(図10参照)によって変更されてもよい。映像指定信号sa1~sa5および映像非指定信号sb1~sb4が、ボタンスイッチ15aによって択一的に選択される場合は、以下に示す動作となる。
図10は、映像出力装置10aの動作の他の一例を示す図である。図10の(a)には、映像出力装置10aに映像指定信号sa2が入力されているときの映像コンテンツが示され、図10の(b)には、映像出力装置10aに映像指定信号sa3が入力されているときの映像コンテンツが示され、図10の(c)には、映像出力装置10aに映像指定信号sa2が入力されているときの映像コンテンツが示されている。
図10の(a)に示すように、映像指定信号sa2が入力されているときは、制御部62は、映像出力部57から「木漏れ日A」の映像を出力させる。次に、図10の(b)に示すように、映像指定信号sa3が入力されたときは、制御部62は、「木漏れ日B」の映像コンテンツを出力させる。さらに図10の(c)に示すように、映像指定信号sa2が入力されたときは、制御部62は、映像出力部57から「木漏れ日A」の映像を出力させる。
すなわち制御部62は、信号取得部51で取得している映像指定信号が当該映像指定信号と異なる他の映像指定信号に変更された場合に、映像出力部57から出力する映像を他の映像指定信号に対応する映像に変更する。
図11は、映像出力装置10aの動作の他の一例を示す図である。図11では、ボタンスイッチ15aにて、映像非指定信号がいきなり入力される例について説明する。
図11の(a)に示すように、制御部62は、はじめに、映像非指定信号(たとえばsb4)を取得している場合であって、かつ、映像非指定信号sb4を取得する前に映像指定信号を取得していない場合、映像出力部57から映像を出力させない。制御部62は、映像非指定信号sb4が取得されたその次に映像指定信号(たとえばsa2)を取得した場合に(図11の(b)参照)、その映像指定信号sa2に基づいて、映像出力部57から映像を出力させる。
[4.効果等]
本実施の形態に係る映像出力装置10aは、映像を出力する映像出力部57と、映像出力部57を制御する制御部62と、外部から出力された制御信号scを取得する信号取得部51と、を備える。信号取得部51で取得される制御信号scは、映像出力部57から出力する映像を指定する複数の映像指定信号sa1~sa5のうちの1つの映像指定信号、または、映像を指定しない複数の映像非指定信号sb1~sb4のうちの1つの映像非指定信号である。制御部62は、信号取得部51を介して取得した映像指定信号sa1~sa5に基づいて、映像出力部57から出力する映像を変更する。
制御部62が、制御信号scを構成する映像指定信号sa1~sa5および映像非指定信号sb1~sb4のうち、映像指定信号sa1~sa5に基づいて映像を変更することで、制御信号scの検出結果の誤差変動に対し映像が頻繁に切り替わることを抑制することが可能となる。これにより、映像の切り替えを適切に行うことができる。
また、制御部62は、信号取得部51で取得している映像指定信号が当該映像指定信号と異なる他の映像指定信号に変更された場合に、映像出力部57から出力する映像を他の映像指定信号に対応する映像に変更してもよい。
これによれば、現在の映像から他の映像への切り替えを適切に行うことができる。
また、制御部62は、信号取得部51で取得している映像指定信号が、映像非指定信号に変更された後、当該映像指定信号と異なる他の映像指定信号に変更された場合に、映像出力部57から出力する映像を他の映像指定信号に対応する映像に変更してもよい。
このように、映像指定信号が映像非指定信号に変更された後、他の映像指定信号に変更された場合に映像を変更することで、制御信号scの検出結果の誤差変動に対し映像が頻繁に切り替わることを抑制することが可能となる。これにより、映像の切り替えを適切に行うことができる。
また、制御信号scは、PWM信号で構成され、複数の映像指定信号sa1~sa5および複数の映像非指定信号sb1~sb4のそれぞれは、PWM信号のデューティ比Rが異なっていてもよい。
このように、映像指定信号sa1~sa5および映像非指定信号sb1~sb4が、異なるデューティ比Rとなっていることで、映像の切り替えを簡易に行うことができる。
また、制御信号scは、デューティ比Rの値の大きさで見たときに、複数の映像指定信号の間に、映像非指定信号が存在するように構成されていてもよい。
このように、複数の映像指定信号の間に映像非指定信号が存在することで、制御信号scの検出結果の誤差変動に対し映像が頻繁に切り替わることを抑制することが可能となる。これにより、映像の切り替えを適切に行うことができる。
また、複数の映像指定信号sa1~sa5および複数の映像非指定信号sb1~sb4のそれぞれは、予め決められた範囲のデューティ比Rで構成されていてもよい。
このように、映像指定信号sa1~sa5および映像非指定信号sb1~sb4のそれぞれが、予め決められた範囲のデューティ比Rを有することで、制御信号scの検出結果の誤差変動に対し映像が頻繁に切り替わることを抑制することが可能となる。これにより、映像の切り替えを適切に行うことができる。
また、複数の映像非指定信号sb1~sb4のそれぞれは、デューティ比Rの大きさによってデューティ比Rの範囲が異なっていてもよい。
これによれば、制御信号scの検出結果の誤差変動に対する反応頻度を、デューティ比Rの大きさによって調整することが可能となる。これにより、映像の切り替えを適切に行うことができる。
また、複数の映像非指定信号sb1~sb4のそれぞれは、デューティ比Rが大きいほどデューティ比Rの範囲が広くてもよい。
これによれば、上記誤差変動の影響を受けやすいデューティ比Rが大きい場合において、映像が頻繁に切り替わることを抑制できる。これにより、映像の切り替えを適切に行うことができる。
また、デューティ比Rの最大値は、複数の映像指定信号sa1~sa5のうちの所定の映像指定信号のデューティ比Rの範囲に含まれ、デューティ比Rの最小値は、所定の映像指定信号と異なる映像指定信号のデューティ比Rの範囲に含まれていてもよい。
このように、デューティ比Rの最大値、最小値が、映像非指定信号sb1~sb4ではなく、映像指定信号sa1、sa5によって占められていることで、非常時において映像が出力されない状態となることを抑制できる。
また、制御信号scは、変数値で表される信号であり、制御信号scの値の最大値は、複数の映像指定信号sa1~sa5のうちの所定の映像指定信号の値の範囲に含まれ、制御信号scの値の最小値は、所定の映像指定信号と異なる映像指定信号の値の範囲に含まれていてもよい。
このように、制御信号scの値の最大値、最小値が、映像非指定信号sb1~sb4ではなく、映像指定信号sa1、sa5によって占められていることで、非常時において映像が出力されない状態となることを抑制できる。
また、制御部62は、信号取得部51が映像非指定信号を取得している場合に、上記映像非指定信号を取得する前に取得した映像指定信号に基づいて、映像出力部57を制御してもよい。
このように、映像非指定信号を取得している場合に、上記映像非指定信号を取得する前に取得した映像指定信号に基づいて、映像出力部57を制御することで、制御信号scの検出結果の誤差変動に対し映像が頻繁に切り替わることを抑制することが可能となる。これにより、映像の切り替えを適切に行うことができる。
また、制御部62は、信号取得部51が映像非指定信号を取得している場合であって、かつ、映像非指定信号を取得する前に映像指定信号を取得していない場合に、映像出力部57から映像を出力させなくてもよい。
これによれば、映像を出力させる必要がないときに、映像が出力されることを抑制できる。
また、制御信号scは、外部の照明コントローラ14から出力された信号であってもよい。
これによれば、照明コントローラ14を用いて映像の切り替えを適切に行うことができる。
また、制御部62は、制御信号scに基づいて、映像出力部57から出力する映像の表示または非表示、映像の明るさの変更、映像のコントラストの変更、映像の色温度の変更、映像のズーム倍率の変更、映像のフォーカス位置の変更およびスケジュール運転の少なくとも1つを行ってもよい。
これによれば、映像出力装置10aを用いて空間1の演出を適切に行うことができる。
また、さらに、映像出力装置10aは、制御信号scに対応する映像コンテンツを記憶する記憶部64を備えていてもよい。
これによれば、制御信号scに対応する映像コンテンツに基づいて、映像の切り替えを適切に行うことができる。
また、映像出力部57は、投影レンズ60を有し、投影レンズ60を介して映像を投影してもよい。
これによれば、投影レンズ60を介して映像の切り替えを適切に行うことができる。
本実施の形態の映像出力システム100は、上記映像出力装置10aと、映像出力装置10aに制御信号scを出力する照明コントローラ14と、を備える。
これによれば、照明コントローラ14を用いて映像の切り替えを適切に行うことができる映像出力システム100を提供することができる。
[5.実施の形態の変形例]
図12および図13を参照して、実施の形態の変形例に係る映像出力装置10aについて説明する。変形例では、映像出力装置10aの制御部62が、デューティ比でなく、制御信号scの電圧値を用いて映像を切り替える例について説明する。なお、照明器具12aは、実施の形態と同様にデューティ比によって点灯制御される。
図12は、映像出力装置10aに入力される制御信号scおよび制御信号scに対応する映像コンテンツを示す図である。
図12には、制御信号scを構成する電圧信号のHigh側の電圧値Vcと複数の映像コンテンツとの対応関係が示されている。電圧信号はPWM信号であり、周波数はたとえば1kHzである。電圧値Vcは、制御信号scの変数値の一例である。
図12の電圧値Vcを示す~tは数値であり、10=t>s>r>q>p>o>n>m>L>k=0(V)の関係を有している。たとえば、Vc=m以上n未満には、「木漏れ日A」という映像コンテンツが対応し、Vc=o以上p未満には、「木漏れ日B」という映像コンテンツが対応し、Vc=q以上r未満には、「木漏れ日C」という映像コンテンツが対応している。Vc=k以上L未満、または、Vc=s以上t以下である場合は、対応する映像コンテンツは無く、映像出力装置10aから映像は出力されない。これらの対応関係は、ユーザによって予め決められ、記憶部64に記憶されている。
すなわち制御部62は、制御信号scの電圧値Vcと、記憶部64に記憶されている電圧値Vcおよび映像コンテンツの対応関係とに基づいて、制御信号scに対応する映像コンテンツを決定する。そして制御部62は、映像コンテンツに対応する映像データを記憶部64から読み出し、映像出力部57から映像を出力させる。
ここで、本変形例における制御信号scの設計ルールについて説明する。
図13は、映像出力装置10aに入力される制御信号scの設計ルールを示す図である。
図13には、照明コントローラ14のダイヤルスイッチ15の角度、および、制御信号scの電圧値Vcの関係が示されている。また、図13には、映像指定信号sa1~sa5および映像非指定信号sb1~sb4が示されている。
照明コントローラ14のダイヤルスイッチ15が回転操作されると、照明コントローラ14から出力される制御信号scの電圧値Vcが変更される。映像出力装置10aの制御部62は、信号取得部51を介して制御信号scを取得する。
図13に示すように制御信号scは、電圧値Vcの値によって、映像出力部57から出力する映像を指定する映像指定信号sa1~sa5と、映像出力部57から出力する映像を指定しない映像非指定信号sb1~sb4とに分けられる。
映像指定信号sa1~sa5のそれぞれ、および、映像非指定信号sb1~sb4のそれぞれは、予め決められた範囲(範囲幅)を有する電圧値Vcで構成されている。
たとえば、映像指定信号sa2の電圧値Vcは、m以上n未満(0.8V以上2.8V未満)の範囲であり、映像指定信号sa3の電圧値Vcは、o以上p未満の範囲であり、映像指定信号sa4の電圧値Vcは、q以上r未満の範囲である。映像指定信号sa1~sa5のそれぞれは、電圧値Vcの大きさによって電圧値Vcの範囲が異なる。
たとえば、映像非指定信号sb2の電圧値Vcは、n以上o未満(2.8V以上3.1V未満)の範囲であり、映像非指定信号sb3の電圧値Vcは、p以上q未満の範囲である。また、映像非指定信号sb1~sb4のそれぞれは、電圧値Vcの大きさによって電圧値Vcの範囲が異なる。たとえば映像非指定信号sb1、sb2、sb3、sb4の電圧値Vcの範囲は、順に0.1、0.3、0.5、0.7であり、映像非指定信号sb1~sb4は、電圧値Vcの値が大きいほど電圧値Vcの範囲が広い。
また、図13に示す制御信号scの設計ルールにおいて、電圧値Vcの最大の領域および最小の領域は、映像非指定信号ではなく、映像指定信号によって占められる。たとえば、最大の電圧値Vc=10は、映像指定信号sa5の電圧値Vc(s以上t以下)の範囲に含まれ、最小の電圧値Vc=0は、映像指定信号sa1の電圧値Vc(k以上L未満)の範囲に含まれる。すなわち、電圧値Vcの最大値は、複数の映像指定信号sa1~sa5のうちの所定の映像指定信号の電圧値Vcの範囲に含まれ、電圧値Vcの最小値は、上記所定の映像指定信号と異なる映像指定信号の電圧値Vcの範囲に含まれている。
また、映像指定信号sa1~sa5および映像非指定信号sb1~sb4は、図13に示す制御信号scの設計ルールにおいて、映像指定信号と映像非指定信号とが交互に並んで配置されている。たとえば、映像指定信号sa1と映像指定信号sa2との間には、映像非指定信号sb1が存在している。すなわち、制御信号scは、電圧値Vcの値の大きさで見たときに、複数の映像指定信号の間に、映像非指定信号が存在するように構成されている。
映像指定信号sa1と映像指定信号sa2との間に映像非指定信号sb1が設けられているのは、制御信号scの検出精度(電圧値Vcの検出精度)の誤差による影響を低減するためである。
たとえば制御信号scの検出精度に誤差があると、ある時は映像指定信号sa1に基づく映像を出力し、別な時は映像指定信号sa2に基づく映像を出力するという問題が起こり得る。また、映像出力システム100が複数の映像出力装置を備えている場合、映像出力装置の機差によって、複数の映像出力装置ごとに異なる映像を出力するという問題が起こり得る。そこで上記設計ルールでは、制御信号scの検出結果の誤差変動に対し出力映像が頻繁に切り替わることを抑制するため、映像指定信号sa1、sa2の間に映像非指定信号sb1が設けられている。
本変形例の映像出力装置10aでは、信号取得部51が、これらの設計ルールに基づく制御信号scを取得する。信号取得部51で取得される制御信号scは、複数の映像指定信号sa1~sa5のうちの1つの映像指定信号、または、複数の映像非指定信号sb1~sb4のうちの1つの映像非指定信号である。制御部62は、信号取得部51を介して取得した映像指定信号sa1~sa5に基づいて、映像出力部57から出力する映像を変更する。
本変形例でも、制御部62が、映像指定信号sa1~sa5に基づいて映像を変更することで、制御信号scの検出結果の誤差変動に対し映像が頻繁に切り替わることを抑制することが可能となる。これにより、映像の切り替えを適切に行うことができる。
ここでは制御信号scのPWMでの例を示したが、PWMではなく連続的に振幅値Vcだけを変える方式もあり、これによっても同等の効果が得られる。
また、制御信号scは、電圧信号で構成され、複数の映像指定信号sa1~sa5および複数の映像非指定信号sb1~sb4のそれぞれは、電圧信号の電圧値Vcが異なっていてもよい。
このように、映像指定信号sa1~sa5および映像非指定信号sb1~sb4が、異なる電圧値Vcとなっていることで、映像の切り替えを簡易に行うことができる。
また、制御信号scは、電圧値Vcの大きさで見たときに、複数の映像指定信号の間に、映像非指定信号が存在するように構成されていてもよい。
このように、複数の映像指定信号の間に、映像非指定信号が存在することで、制御信号scの検出結果の誤差変動に対し映像が頻繁に切り替わることを抑制することが可能となる。これにより、映像の切り替えを適切に行うことができる。
また、複数の映像指定信号sa1~sa5および複数の映像非指定信号sb1~sb4のそれぞれは、予め決められた範囲の電圧値Vcで構成されていてもよい。
このように、映像指定信号sa1~sa5および映像非指定信号sb1~sb4のそれぞれが、予め決められた範囲の電圧値Vcを有することで、制御信号scの検出結果の誤差変動に対し映像が頻繁に切り替わることを抑制することが可能となる。これにより、映像の切り替えを適切に行うことができる。
また、複数の映像非指定信号sb1~sb4のそれぞれは、電圧値Vcの大きさによって電圧値Vcの範囲が異なっていてもよい。
これによれば、制御信号scの検出結果の誤差変動に対する反応頻度を、電圧値Vcの大きさによって調整することが可能となる。これにより、映像の切り替えを適切に行うことができる。
また、複数の映像非指定信号sb1~sb4のそれぞれは、電圧値Vcが大きいほど電圧値Vcの範囲が広くてもよい。
これによれば、上記誤差変動の影響を受けやすい電圧値Vcが大きい場合において、映像が頻繁に切り替わることを抑制できる。これにより、映像の切り替えを適切に行うことができる。
また、電圧値Vcの最大値は、複数の映像指定信号sa1~sa5のうちの所定の映像指定信号の電圧値Vcの範囲に含まれ、電圧値Vcの最小値は、所定の映像指定信号と異なる映像指定信号の電圧値Vcの範囲に含まれていてもよい。
このように、電圧値Vcの最大値および最小値が、映像非指定信号sb1~sb4ではなく、映像指定信号sa1、sa5によって占められていることで、非常時において映像が出力されない状態となることを抑制できる。
(他の実施の形態等)
以上、本発明に係る映像出力装置等について、実施の形態および変形例に基づいて説明したが、本発明は、これらの実施の形態および変形例に限定されるものではない。
上述した実施の形態では、映像出力システム100が、2個の映像出力装置10a,10bと、3個の照明器具12a,12b,12cとを備える場合について説明したが、これに限定されない。たとえば、映像出力システムは、1個の映像出力装置を備えていてもよいし、3個以上の映像出力装置を備えていてもよい。また、映像出力システムは、1個または2個の照明器具を備えていてもよいし、4個以上の照明器具を備えていてもよい。
また、図6には、制御信号scが、5つの映像指定信号sa1~sa5と、4つの映像非指定信号sb1~sb4とに分けられている例を示したが、それに限られない。たとえば制御信号scは、x(xは2以上の整数)の映像指定信号と、(x-1)の映像非指定信号とに分けられてもよい。
上述した実施の形態では、映像出力装置10a,10bが、埋め込み型の映像出力装置である場合について説明したが、これに限定されない。たとえば、映像出力装置は、テーブル等に載置されて使用される映像出力装置であってもよい。
その他、上記各実施の形態に対して当業者が思い付く各種変形を施して得られる形態や、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
10a,10b 映像出力装置
14 照明コントローラ
51 信号取得部
57 映像出力部
60 投影レンズ
62 制御部
64 記憶部
100 映像出力システム
R デューティ比
sa1,sa2,sa3,sa4,sa5 映像指定信号
sb1,sb2,sb3,sb4 映像非指定信号
sc 制御信号
Vc 電圧値

Claims (22)

  1. 映像を出力する映像出力部、前記映像出力部を制御する制御部、および、外部から出力された制御信号を取得する信号取得部を備える映像出力装置と、
    前記映像出力装置に前記制御信号を出力する照明コントローラと、
    を備え、
    前記制御信号は、アナログ信号であって、かつ、前記映像出力部から出力する映像を指定する映像指定信号と前記映像を指定しない映像非指定信号とが、前記制御信号の値の大きさに対して交互に並んで配置された設計ルールに基づく信号であり、
    前記信号取得部で取得される前記制御信号は、複数の前記映像指定信号のうちの1つの映像指定信号、または、複数の前記映像非指定信号のうちの1つの映像非指定信号であり、
    前記制御部は、前記信号取得部を介して取得した前記映像指定信号に基づいて、前記映像出力部から出力する映像を変更する
    映像出力システム。
  2. 前記制御部は、前記信号取得部で取得している前記映像指定信号が当該映像指定信号と異なる他の映像指定信号に変更された場合に、前記映像出力部から出力する映像を前記他の映像指定信号に対応する映像に変更する
    請求項1に記載の映像出力システム。
  3. 前記制御部は、前記信号取得部で取得している前記映像指定信号が、前記映像非指定信号に変更された後、当該映像指定信号と異なる他の映像指定信号に変更された場合に、前記映像出力部から出力する映像を前記他の映像指定信号に対応する映像に変更する
    請求項1に記載の映像出力システム。
  4. 前記制御信号は、PWM(Pulse Width Modulation)信号で構成され、
    複数の前記映像指定信号および複数の前記映像非指定信号のそれぞれは、前記PWM信号のデューティ比が異なる
    請求項1~3のいずれか1項に記載の映像出力システム。
  5. 前記制御信号は、前記デューティ比の値の大きさで見たときに、複数の前記映像指定信号の間に、前記映像非指定信号が存在するように構成されている
    請求項4に記載の映像出力システム。
  6. 複数の前記映像指定信号および複数の前記映像非指定信号のそれぞれは、予め決められた範囲の前記デューティ比で構成されている
    請求項4または5に記載の映像出力システム。
  7. 複数の前記映像非指定信号のそれぞれは、前記デューティ比の大きさによって前記デューティ比の範囲が異なる
    請求項6に記載の映像出力システム。
  8. 複数の前記映像非指定信号のそれぞれは、前記デューティ比が大きいほど前記デューティ比の範囲が広い
    請求項6または7に記載の映像出力システム。
  9. 前記デューティ比の最大値は、複数の前記映像指定信号のうちの所定の映像指定信号のデューティ比の範囲に含まれ、前記デューティ比の最小値は、前記所定の映像指定信号と異なる映像指定信号のデューティ比の範囲に含まれる
    請求項6~8のいずれか1項に記載の映像出力システム。
  10. 前記制御信号は、電圧信号で構成され、
    複数の前記映像指定信号および複数の前記映像非指定信号のそれぞれは、前記電圧信号の電圧値が異なる
    請求項1~3のいずれか1項に記載の映像出力システム。
  11. 前記制御信号は、前記電圧値の大きさで見たときに、複数の前記映像指定信号の間に、前記映像非指定信号が存在するように構成されている
    請求項10に記載の映像出力システム。
  12. 複数の前記映像指定信号および複数の前記映像非指定信号のそれぞれは、予め決められた範囲の前記電圧値で構成されている
    請求項10または11に記載の映像出力システム。
  13. 複数の前記映像非指定信号のそれぞれは、前記電圧値の大きさによって前記電圧値の範囲が異なる
    請求項12に記載の映像出力システム。
  14. 複数の前記映像非指定信号のそれぞれは、前記電圧値が大きいほど前記電圧値の範囲が広い
    請求項12または13に記載の映像出力システム。
  15. 前記電圧値の最大値は、複数の前記映像指定信号のうちの所定の映像指定信号の電圧値の範囲に含まれ、前記電圧値の最小値は、前記所定の映像指定信号と異なる映像指定信号の電圧値の範囲に含まれる
    請求項12~14のいずれか1項に記載の映像出力システム。
  16. 前記制御信号は、変数値で表される信号であり、
    前記制御信号の値の最大値は、複数の前記映像指定信号のうちの所定の映像指定信号の値の範囲に含まれ、前記制御信号の値の最小値は、前記所定の映像指定信号と異なる映像指定信号の値の範囲に含まれる
    請求項1~3のいずれか1項に記載の映像出力システム。
  17. 前記制御部は、前記信号取得部が前記映像非指定信号を取得している場合に、前記映像非指定信号を取得する前に取得した前記映像指定信号に基づいて、前記映像出力部を制御する
    請求項1~16のいずれか1項に記載の映像出力システム。
  18. 前記制御部は、前記信号取得部が前記映像非指定信号を取得している場合であって、かつ、前記映像非指定信号を取得する前に前記映像指定信号を取得していない場合に、前記映像出力部から前記映像を出力させない
    請求項1~17のいずれか1項に記載の映像出力システム。
  19. 前記制御信号は、前記外部の照明コントローラから出力された信号である
    請求項1~18のいずれか1項に記載の映像出力システム。
  20. 前記制御部は、前記制御信号に基づいて、前記映像出力部から出力する映像の表示または非表示、映像の明るさの変更、映像のコントラストの変更、映像の色温度の変更、映像のズーム倍率の変更、映像のフォーカス位置の変更およびスケジュール運転の少なくとも1つを行う
    請求項1~19のいずれか1項に記載の映像出力システム。
  21. さらに、前記制御信号に対応する映像コンテンツを記憶する記憶部を備える
    請求項1~20のいずれか1項に記載の映像出力システム。
  22. 前記映像出力部は、投影レンズを有し、前記投影レンズを介して前記映像を投影する
    請求項1~21のいずれか1項に記載の映像出力システム。
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