JP7302878B2 - 炭素膜および摺動部材 - Google Patents
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Description
本発明の一態様に係る炭素膜は、実質的にはsp2結合およびsp3結合からなる群から選ばれる結合によって炭素原子が結合して構成される。炭素膜は、通常、sp2結合とsp3結合とが混在した非晶質の炭素膜である。炭素膜における炭素原子が有する結合は、実質的にはsp2結合およびsp3結合のみである。
本実施形態において、炭素膜を構成する炭素原子が有する全結合におけるsp2結合の比率は、1%以上、25%以下である。当該sp2結合の比率が25%を超えると、耐摩耗性が不十分になることがあり、また、低摩擦性が不十分となることがある。耐摩耗性および低摩擦性の両方を十分に発現させる観点から、炭素膜におけるsp2結合の比率は、20%以下であることが好ましく、15%以下であることがより好ましい。
本実施形態の炭素膜の波長632.8nmにおける消衰係数は、0.02以上0.04以下である。消衰係数は、複素屈折率の虚部kであり、炭素膜中での光の減衰を示す値である。炭素膜は、消衰係数が小さいほど、光を吸収しにくく透明性が高い傾向を有する。消衰係数は、炭素膜におけるsp2結合の比率、アルゴンおよび水素等の炭素以外の元素の含有量、並びに、欠陥(例えば、原子空孔等)の密度と相関があり、これらが小さいほど、消衰係数が小さくなる傾向がある。光学定数である消衰係数kは波長の関数であり、波長によって異なる値をとる。本発明においては、波長632.8nmにおける消衰係数の値を、本実施形態の炭素膜の消衰係数の代表的な値として用いる。以下に記載の消衰係数は、波長を記載していない場合は、当該炭素膜の波長632.8nmにおける消衰係数を示す。当該消衰係数が0.04よりも大きいと、耐摩耗性が不十分になることがあり、また、低摩擦性が不十分となることがある。耐摩耗性および低摩擦性の両方を十分に発現させる観点から、消衰係数は、0.035以下であることが好ましく、0.03以下であることがより好ましい。
本実施形態の炭素膜の水素含有量は、5原子%以下である。炭素膜の水素含有量が5原子%を超えると、炭素膜における炭素原子間の結合に供さない結合が多くなり、硬さなどのDLC膜としての十分な機械的特性を発現しないことがある。当該機械的特性を十分に発現させる観点から、炭素膜の水素含有量は、3原子%以下であることが好ましく、2原子%以下であることがより好ましい。
炭素膜の硬度は、本実施形態の効果が得られる範囲において、適宜に決定することが可能である。炭素膜の硬度は、低すぎると所期の用途で用いることができなくなることがある。前述したオイルの存在下で摺動する摺動部材に用いられる観点から、炭素膜の硬度は、40GPa以上であることが好ましく、45GPa以上であることがより好ましく、50GPa以上であることがさらに好ましい。
炭素膜の膜厚は、本実施形態の効果が得られる範囲において、適宜に決定することが可能である。炭素膜の膜厚は、薄すぎると機械的特性を始め、本実施形態の効果が所期の程度まで十分に発現されないことがある。炭素膜の膜厚は、厚すぎると、摺動部材の摺動部に形成したときに過度の内部応力がかかり、炭素膜の破損または摺動部材の作動不良が生じることがある。
本実施形態の炭素膜は、本実施形態の効果が得られる範囲において様々な形態であってよい。たとえば、本実施形態の炭素膜は、単層構造であっても多層構造であってもよい。炭素膜が多層構造を有する場合では、炭素膜が全体で前述の物性を有していればよく、前述の数値範囲から外れる層を含んでいてもよい。また、炭素膜が全体で前述の物性を有していれば、炭素膜の膜厚方向において物性の偏りがあってもよい。たとえば、炭素膜の一方の面と他方の面との間で水素含有量が異なっていてもよい。
本実施形態の炭素膜は、特許文献1に記載されているような公知の方法によって製造することが可能である。たとえば、炭素膜は、真空環境下で陰極アーク放電によって炭素源から炭素原子を基材に蒸着させることによって製造することができる。このような製造方法は、真空アーク蒸着装置(アーク式イオンプレーティング装置)を用いて実施することが可能である。炭素源には炭素電極が好適に用いられる。
本発明の一実施形態における摺動部材は、オイルの存在下での摺動に供される摺動部材であって、その表面における摺動する部分に、本実施形態の炭素膜を有する。摺動部材は、本実施形態の炭素膜と、当該炭素膜をその表面に担持する基材とによって構成され得る。
本実施形態の炭素膜において、sp2結合の比率は1%以上25%以下であり、波長632.8nmにおける消衰係数は0.02以上0.04以下であり、水素含有量は5原子%以下である。実施例で後述するように、本実施形態の炭素膜は、上記の物性を有することから、特にオイル存在下の高速摺動において、優れた低摩擦性および耐摩耗性を呈する。
本発明の実施形態における炭素膜は、sp2結合およびsp3結合からなる群から選ばれる結合によって炭素原子が結合して構成される。そして、炭素膜を構成する炭素原子が有する全結合におけるsp2結合の比率は、1%以上、25%以下であり、波長632.8nmにおける消衰係数は、0.02以上、0.04以下であり、水素含有量は、5原子%以下である。よって、本発明の実施形態は、オイル中のすべり速度1m/sを超える高速摺動において耐摩耗性および低摩擦性に優れる炭素膜を提供することができる。
前述の基材として、基板(円板状、材質SCM415、径:32mm、厚さ:3mm)を用意した。
上記の基板を洗浄し、当該基板に付着していた防錆油などの汚れを除去した。洗浄した基板を成膜治具に取り付け、当該成膜治具を、真空アーク蒸着装置の成膜室(チャンバ)に設置した自公転ターンテーブルの一軸に設置した。そして、チャンバの圧力が0.05Paになるまでチャンバ内を真空排気した後、チャンバ内のヒータにより、基板を180℃で30分間加熱した。その後、ヒータによる加熱をやめ、チャンバの圧力が0.002Paになるまでチャンバ内を排気した。
炭素膜成膜時の基板の温度が70℃を超えないように、成膜と冷却を繰り返した以外は、実施例1と同様にして基板の表面に炭素膜2を形成した。
炭素膜成膜時の基板の温度が55℃を超えないように、成膜と冷却を繰り返した以外は、実施例1と同様にして基板の表面に炭素膜3を形成した。
炭素膜成膜時のアーク放電時にアルゴンガスを2sccmの流量でチャンバに導入し、基板バイアス電圧を0Vとする以外は、実施例1と同様にして基板の表面に炭素膜4を形成した。
炭素膜成膜時のアーク放電時にアルゴンガスを8sccmの流量でチャンバに導入し、基板冷却のための中断を行わず連続で成膜する以外は、実施例1と同様にして基板の表面に炭素膜C1を形成した。炭素膜C1の製造時における基板の最高温度は178℃であった。
炭素膜成膜時のアーク放電の放電電流を80Aとし、アーク放電時にアルゴンガスを8sccmの流量でチャンバに導入し、基板のバイアスを-150Vとし、基板冷却のための中断を行わず連続で成膜する以外は、実施例1と同様にして基板の表面に炭素膜C2を形成した。炭素膜C2の製造時における基板の最高温度は250℃であった。
炭素膜成膜時の基板のバイアス電圧を0Vとし、基板冷却のための中断を行わず連続で成膜する以外は、実施例1と同様にして基板の表面に炭素膜C3を形成した。炭素膜C3の製造時における基板の最高温度は150℃であった。
実施例1~4および比較例1~3で得られた炭素膜1~4およびC1~C3について、以下の項目の評価を行った。
炭素膜のsp2結合とsp3結合との比率を、走査透過型電子顕微鏡を用いる電子エネルギー損失分光法(TEM-EELS)により測定した。
sp3結合の比率〔%〕=[(Sgπ/Sgσ)-(Sπ/Sσ)]/[(Sgπ/Sgσ)-(Sdπ/Sdσ)]×100 (1)
また、下記式(2)より、炭素膜のsp2結合の比率を算出した。
sp2結合の比率〔%〕=100-sp3結合の比率〔%〕 (2)
(2)炭素膜の消衰係数
炭素膜の消衰係数の測定には、FILMETRICS株式会社の光干渉式膜厚計を用いた。炭素膜の光学定数のモデルには、Cauchyを用い、測定タイプは反射率測定、入射角は0度、偏光はTEとし、Fitting Errorが0.001以下になるまで、フィッティングを行い、炭素膜の波長632.8nmにおける消衰係数を求めた。
基板の平滑な面に形成された炭素膜に対してRBS/HFS分析法を適用し、炭素膜の水素含有量を測定した。基板における同一の平滑な面に形成された炭素膜から測定された3点の測定値の平均値を算出し、当該炭素膜の水素含有量とした。
炭素膜の硬度は、株式会社エリオニクス製ナノインデンターENT1100aを用い、荷重300mgf(2.94mN)、荷重分割数500ステップ、荷重負荷時間1秒間の条件で測定した。
炭素膜を有する基板を用いて、以下の試験条件下で摩擦摩耗試験を行い、基板上の炭素膜で摺動するように、低速摺動下(10rpm)および高速摺動下(600rpm)における炭素膜の摩擦係数および摩耗深さを測定した。表2には、600rpmの摩擦係数および摩耗深さを示す。摩擦係数は60分間の試験中の平均値である。なお、上記の低速摺動における基板の移動速度は21mm/秒であり、上記の高速摺動における基板の移動速度は1257mm/秒である。600rpmの摩擦係数が0.030以下であれば、エンジン油存在下での高速摺動において優れた低摩擦性を有すると判断することができる。
試験装置:ブロックオンリング式回転摺動試験装置(リングが一方向に回転)
リング:材質FCD600(JIS G 5502準拠 球状黒鉛鋳鉄品)、外径40mm、内径30mm、幅20mm
回転数:10rpmおよび600rpm
試験時間:60分間
試験温度:40~50℃
面圧:0.23MPa
潤滑油:基板上の炭素膜の表面に、5秒間に1滴の速度で、潤滑油(0W-20、MoDTC含有)を滴下
600rpmで60分間の試験を行ったのちに、基板上の炭素膜の表面に形成されたリング幅20mmの摺動痕を垂直に横切るように、未摺動部から摺動部、再び未摺動部にかけて触針式表面粗さ計の針を走査し、未摺動部と摺動部との段差を測定した。測定は、1つの摺動痕に対し3箇所行い、段差の平均値を当該炭素膜の摩耗深さとした。摩耗深さが0.04μm以下であれば、エンジン油存在下での高速摺動において優れた耐摩耗性を有すると判断することができる。
表1から明らかなように、炭素膜1~4は、いずれも、エンジン油存在下での高速摺動において優れた低摩擦性と耐摩耗性とを有している。
Claims (5)
- sp2結合およびsp3結合からなる群から選ばれる結合によって炭素原子が結合して構成される炭素膜であって、
前記炭素膜を構成する炭素原子が有する全結合における前記sp2結合の比率は、1%以上、25%以下であり、
波長632.8nmにおける消衰係数は、0.02以上、0.04以下であり、
水素含有量は、5原子%以下である、炭素膜。 - 前記水素含有量は、3原子%以下である、請求項1に記載の炭素膜。
- 硬度は、40GPa以上、80GPa以下である、請求項1または2に記載の炭素膜。
- 膜厚は、0.03μm以上、50μm以下である、請求項1~3のいずれか一項に記載の炭素膜。
- オイルの存在下での摺動に供される摺動部材であって、その表面における摺動する部分に請求項1~4のいずれか一項に記載の炭素膜を有する摺動部材。
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