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JP7238643B2 - 電子機器、情報処理システムおよび情報処理方法 - Google Patents

電子機器、情報処理システムおよび情報処理方法 Download PDF

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Description

本発明は、電子機器、情報処理システムおよび情報処理方法に関する。
従来、電子機器の一例である複合機(MFP:Multifunction Peripheral)において、アプリケーションおよびファームウェアを自動更新する技術が知られている。このような、ファームウェア等を自動更新する技術として、ファームウェアを指定のタイミングで遠隔からダウンロードして更新する技術が開示されている(例えば特許文献1)。
しかしながら、画像形成装置等の電子機器でのファームウェア等のプリインストールソフトウェアのアップデートは、ユーザにとって、アップデートを行う作業手順が煩雑で難しいという問題があった。例えば、どの画面からいつどのようにファームウェアのアップデート作業を行うのかユーザには分かりづらく、柔軟に行えないという問題があった。
また、ファームウェア等のアップデートにおいて追加される機能にはいろいろな機能があるが、新機能の追加についてユーザ自身が柔軟に選択ができないという問題もあった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、電子機器のファームウェアのアップデートを柔軟に行わせることができる電子機器、情報処理システムおよび情報処理方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、ファームウェアをネットワーク経由で取得して更新可能な電子機器であって、操作を受け付ける入力部と、少なくとも前記電子機器に取得可能な複数のバージョンのファームウェアを含む一覧を表示部に表示させる表示制御部と、前記一覧に含まれるファームウェア、および該一覧に含まれないファームウェアをダウンロードして、前記電子機器にインストールされているファームウェアを更新する更新部と、前記更新部により更新されたファームウェアの機能を有効化する有効化部と、を備え、前記有効化部は、前記更新部によって前記一覧に含まれるファームウェアが更新される場合、前記入力部を介した指定操作に応じて、該指定操作がなされた該ファームウェアの機能を有効化し、前記更新部によって前記一覧に含まれないファームウェアが更新される場合、該ファームウェアの更新の後に自動的に該ファームウェアの機能を有効化することを特徴とする。
本発明によれば、電子機器のファームウェアのアップデートを柔軟に行わせることができることができる。
図1は、実施形態に係る情報処理システムの全体構成の一例を示す図である。 図2は、実施形態に係るMFPのハードウェア構成の一例を示す図である。 図3は、実施形態に係るアプリマーケットサーバのハードウェア構成の一例を示す図である。 図4は、実施形態に係る情報処理システムのソフトウェア構成の一例を示す図である。 図5は、実施形態に係る情報処理システムの機能ブロックの構成の一例を示す図である。 図6は、画面遷移の一例を示す図である。 図7は、画面遷移の一例を示す図である。 図8は、ホーム画面の一例を示す図である。 図9は、アプリケーションサイトのインストール対象となるアプリケーションおよびファームウェアの一例を示す一覧画面の一例を示す図である。 図10は、各機能バージョンがサポートする機能の一例を示す図である。 図11は、最大機能バージョンと現在の機能バージョンとの関係を示す図である。 図12は、無償のファームウェアをインストールするためのインストール画面の一例を示す図である。 図13は、有償のファームウェアをインストールするためのインストール画面の一例を示す図である。 図14は、インストール済みのファームウェアのインストール画面の一例を示す図である。 図15は、現在の機能バージョンを上げる場合の動作を説明する図である。 図16は、有償の機能バージョンを利用する場合を説明する図である。 図17は、自動更新設定画面の一例を示す図である。 図18は、自動アクティベート設定画面の一例を示す図である。 図19は、ファームウェアを購入する動作の一例を示すシーケンス図である。 図20は、インストールを実行する場合の動作の一例を示すシーケンス図である。 図21は、自動更新設定および自動アクティベート設定がされていない場合のインストールの実行動作の一例を示すシーケンス図である。 図22は、自動更新設定がされていて、自動アクティベート設定がされていない場合のインストールの実行動作の一例を示すシーケンス図である。 図23は、自動アクティベート設定がされている場合の動作の一例を示すシーケンス図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明に係る電子機器、情報処理システムおよび情報処理方法を詳細に説明する。また、以下の実施形態によって本発明が限定されるものではなく、以下の実施形態における構成要素には、当業者が容易に想到できるもの、実質的に同一のもの、およびいわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、以下の実施形態の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換、変更および組み合わせを行うことができる。
また、コンピュータソフトウェアとは、コンピュータの動作に関するプログラム、その他コンピュータによる処理の用に供する情報であってプログラムに準ずるものをいう(以下、コンピュータソフトウェアは、ソフトウェアという)。アプリケーションソフトとは、ソフトウェアの分類のうち、特定の作業を行うために使用されるソフトウェアの総称である。一方、オペレーティングシステム(OS)とは、コンピュータを制御し、アプリケーションソフト等がコンピュータ資源を利用可能にするためのソフトウェアのことである。オペレーティングシステムは、入出力の制御、メモリやハードディスクなどのハードウェアの管理、プロセスの管理といった、コンピュータの基本的な管理・制御を行っている。アプリケーションソフトウェアは、オペレーティングシステムが提供する機能を利用して動作する。プログラムとは、コンピュータに対する指令であって、一の結果を得ることができるように組み合わせたものをいう。また、プログラムに準ずるものとは、コンピュータに対する直接の指令ではないためプログラムとは呼べないが、コンピュータの処理を規定するという点でプログラムに類似する性質を有するものをいう。例えば、データ構造(データ要素間の相互関係で表される、データの有する論理的構造)がプログラムに準ずるものに該当する。
以下では、本発明に係る電子機器の一例として、画像形成装置の一例である複合機(MFP)を例に挙げて説明するが、これに限られるものではない。例えば、本発明に係る電子機器は、スマートフォン、携帯電話、PC(Personal Computer)等の情報処理装置、コンシューマ向け電子機器、産業機械、組み込み機械、または医療機器等であってもよい。なお、複合機とは、コピー機能、スキャナ機能、プリンタ機能、およびファクス機能等の複数の異なる機能を有する装置である。
(情報処理システムの全体構成)
図1は、実施形態に係る情報処理システムの全体構成の一例を示す図である。図1を参照しながら、本実施形態に係る情報処理システム1の全体構成について説明する。
図1に示すように、情報処理システム1は、MFP10と、アプリマーケットサーバ20(第1サーバの一例)と、契約管理サーバ30(第2サーバの一例)と、PC40(情報処理装置の一例)と、を含み、これらはネットワークNを介して相互の通信可能に接続されている。このうち、アプリマーケットサーバ20および契約管理サーバ30は、クラウドサービスを提供するサーバとしてクラウドCに含まれるものとしている。
MFP1は、コピー機能、スキャナ機能、ファクス機能、プリンタ機能等の各種の機能を実行することが可能な電子機器の一例としての画像形成装置である。
アプリマーケットサーバ20は、MFP10にインストール可能な複数のアプリケーション(以下、単にアプリと称する場合がある)およびファームウェアの一覧画面をMFP10に提供し、ユーザによって選択されたアプリまたはファームウェアをMFP10にダウンロードさせてインストールさせるアプリマーケットサイトのクラウドサービスを提供させるサーバである。
契約管理サーバ30は、有償のアプリおよびファームウェアについてログインしたユーザに対して購入契約を行い、その購入契約状況を、テナントID、ユーザIDおよび機器IDに関連付けて管理する購入サイトのクラウドサービスを提供するサーバである。
PC40は、契約管理サーバ30とネットワークNを介して通信し、MFP10にインストールさせるための有償のアプリまたはファームウェアの購入契約を行うための情報処理装置である。
なお、アプリマーケットサイトが提供するサービスについて、単体のアプリマーケットサーバ20によって実現されることに限定されるものではなく、例えば、複数のサーバ装置によって分散して実現されるものとしてもよい。契約管理サーバ30の購入サイトについても同様である。
(MFPのハードウェア構成)
図2は、実施形態に係るMFPのハードウェア構成の一例を示す図である。図2を参照しながら、本実施形態に係るMFP10のハードウェア構成について説明する。
図2に示すように、MFP10は、ユーザの操作を受け付ける操作部11と、スキャナ機能およびプリンタ機能等の各種の画像形成機能を実現する本体部12と、を備える。ここで、ユーザの操作を受け付けるとは、ユーザの操作に応じて入力される情報(画面の座標値を示す信号等を含む)を受け付けることを含む概念である。
操作部11および本体部12は、専用の通信路13を介して、相互に通信可能に接続されている。通信路13は、例えば、USB(Universal Serial Bus)規格のものを用いることができるが、これに限定されるものではなく、有線か無線かを問わず任意の規格のものであってよい。本体部12は、操作部11で受け付けた操作に応じた動作を行う。また、本体部12は、外部装置とも通信可能であり、外部装置から受信した指示に応じた動作を行うこともできる。
<操作部のハードウェア構成>
図2に示すように、操作部11は、CPU(Central Processing Unit)811と、ROM(Read Only Memory)812と、RAM(Random Access Memory)813と、フラッシュメモリ814と、操作パネル815と、接続I/F816と、通信I/F817と、バス818と、を備えている。
CPU811は、操作部11の動作を統括的に制御する演算装置である。CPU811は、RAM813をワークエリア(作業領域)としてROM812またはフラッシュメモリ814等に格納されたプログラムを実行することにより、操作部11全体の動作を制御する。例えば、CPU811は、ユーザから受け付けた入力に応じた情報(画像)を操作パネル815に表示させる等の各種機能を実現する。
ROM812は、例えば、操作部811の起動時に実行されるBIOS(Basic Input/Output System)、および各種の設定等を記憶する不揮発性のメモリである。RAM813は、CPU811のワークエリア等として用いられる揮発性のメモリである。フラッシュメモリ814は、例えば、OS(Operating System)、アプリケーションプログラム、および各種データ等を記憶する不揮発性の記憶装置である。
操作パネル815は、ユーザの操作に応じた各種の入力を受け付けると共に、各種の情報(例えば、受け付けた操作に応じた情報、MFP10の動作状況を示す情報、および設定情報等)を表示する、入力機能および表示機能を有する装置である。操作パネル815は、例えば、タッチパネル機能を搭載した液晶表示装置(LCD:Liquid Crystal Display)で構成される。なお、操作パネル815は、液晶表示装置に限定されるものではなく、例えば、タッチパネル機能が搭載された有機EL(Electro-Luminescence)の表示装置で構成されていてもよい。また、操作パネル815は、タッチパネル機能に加えてまたはこれに代えて、ハードウェアキー等の操作部、またはランプ等の表示部を設けることもできる。
接続I/F816は、通信路13を介して、本体部12と通信するためのインターフェースである。
通信I/F817は、操作部11をネットワークNに接続し、ネットワークNに接続された外部装置との通信を行うためのネットワークインターフェースである。通信I/F817は、例えば、イーサネット(登録商標)に対応し、TCP(Transmission Control Protocol)/IP(Internet Protocol)等に準拠した通信が可能なインターフェースである。
バス818は、上述の各構成要素を互いに接続し、アドレス信号、データ信号、および各種制御信号等を伝送する伝送路である。
なお、図2に示した操作部11のハードウェア構成は一例を示すものであり、図2に示した構成要素以外の構成要素を含むものとしてもよい。
<本体のハードウェア構成>
図2に示すように、本体部12は、CPU821と、ROM822と、RAM823と、ストレージ824と、スキャナエンジン825と、プリンタエンジン826と、接続I/F827と、通信I/F828と、バス829と、を備えている。
CPU821は、本体部12の動作を統括的に制御する演算装置である。CPU821は、RAM823をワークエリア(作業領域)としてROM822またはストレージ824等に格納されたプログラムを実行することにより、本体部12全体の動作を制御する。例えば、CPU821は、コピー機能、スキャナ機能、ファクス機能、およびプリンタ機能等の各種機能を実現する。
ROM822は、例えば、本体部12の起動時に実行されるBIOS、および各種の設定等を記憶する不揮発性のメモリである。RAM823は、CPU821のワークエリア等として用いられる揮発性のメモリである。ストレージ824は、例えば、OS、アプリケーションプログラム、および各種データ等を記憶する不揮発性の記憶装置である。ストレージ824は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)またはSSD(Solid State Drive)等で構成される。
スキャナエンジン825は、画像形成機能のうち、原稿をスキャンして画像として読み取るスキャナ機能を実現させるための、汎用的な情報処理および通信以外の処理を行うハードウェアである。プリンタエンジン826は、画像形成機能のうち、用紙等の印刷媒体への印刷を行うプリンタ機能を実現させるための、汎用的な情報処理および通信以外の処理を行うハードウェアである。
接続I/F827は、通信路13を介して、操作部11と通信するためのインターフェースである。
通信I/F828は、本体部12をネットワークNに接続し、ネットワークNに接続された外部装置との通信を行うためのネットワークインターフェースである。通信I/F828は、例えば、イーサネットに対応し、TCP/IP等に準拠した通信が可能なインターフェースである。
バス829は、上述の各構成要素を互いに接続し、アドレス信号、データ信号、および各種制御信号等を伝送する伝送路である。
なお、図2に示した本体部12のハードウェア構成は一例を示すものであり、図2に示した構成要素以外の構成要素を含むものとしてもよい。例えば、印刷済みの印刷媒体を仕分けるフィニッシャ、または原稿を自動給送するADF(Auto Document Feeder:自動原稿給送装置)のような特定のオプションが含まれていてもよい。
(アプリマーケットサーバ等のハードウェア構成)
図3は、実施形態に係るアプリマーケットサーバのハードウェア構成の一例を示す図である。図3を参照しながら、本実施形態に係るアプリマーケットサーバ20のハードウェア構成について説明する。
図3に示すように、アプリマーケットサーバ20は、CPU901と、ROM902と、RAM903と、補助記憶装置905と、メディアドライブ907と、ディスプレイ908と、ネットワークI/F909と、キーボード911と、マウス912と、DVD(Digital Versatile Disc)ドライブ914と、を備えている。
CPU901は、アプリマーケットサーバ20全体の動作を制御する演算装置である。ROM902は、アプリマーケットサーバ20用のプログラムを記憶している不揮発性記憶装置である。RAM903は、CPU901のワークエリアとして使用される揮発性記憶装置である。
補助記憶装置905は、MFP10によりスキャン機能で読み取られた画像等を記憶するHDDまたはSSD等の記憶装置である。メディアドライブ907は、CPU901の制御に従って、フラッシュメモリ等の記録メディア906に対するデータの読み出しおよび書き込みを制御する装置である。
ディスプレイ908は、カーソル、メニュー、ウィンドウ、文字または画像等の各種情報を表示する液晶または有機EL等によって構成された表示装置である。
ネットワークI/F909は、ネットワークNを利用してMFP10等の外部装置とデータを通信するためのインターフェースである。ネットワークI/F909は、例えば、イーサネットに対応し、TCP/IP等に準拠した通信が可能なNIC(Network Interface Card)等である。
キーボード911は、文字、数字、各種指示の選択、およびカーソルの移動等を行う入力装置である。マウス912は、各種指示の選択および実行、処理対象の選択、ならびにカーソルの移動等を行うための入力装置である。
DVDドライブ914は、着脱自在な記憶媒体の一例としてのDVD-ROMまたはDVD-R(Digital Versatile Disk Recordable)等のDVD913に対するデータの読み出しおよび書き込みを制御する装置である。
上述のCPU901、ROM902、RAM903、補助記憶装置905、メディアドライブ907、ディスプレイ908、ネットワークI/F909、キーボード911、マウス912およびDVDドライブ914は、アドレスバスおよびデータバス等のバスライン910によって互いに通信可能に接続されている。
なお、図3に示したアプリマーケットサーバ20のハードウェア構成は一例を示すものであり、図3に示した構成要素を全て含む必要はなく、または、その他の構成要素を含むものとしてもよい。
また、図3に示したハードウェア構成は、アプリマーケットサーバ20のハードウェア構成であるものとして説明したが、契約管理サーバ30およびPC40のハードウェア構成についても、図3に示したハードウェア構成に準じる。
(情報処理システムにソフトウェア構成)
図4は、実施形態に係る情報処理システムのソフトウェア構成の一例を示す図である。図4を参照しながら、本実施形態に係る情報処理システム1のソフトウェア構成について説明する。
図4に示すように、操作部11は、アプリマーケットアプリ51と、ブラウザ52と、操作部システム53と、を有する。
アプリマーケットアプリ51は、ブラウザ52を介して、アプリマーケットサーバ20が提供するアプリマーケットサイトと通信して、ユーザの操作に従って、アプリまたはファームウェアをダウンロードする機能を提供するアプリである。
ブラウザ52は、アプリマーケットサーバ20からWebコンテンツ(例えば、HTML(HyperText Markup Language)、CSS(Cascading Style Sheets)、JavaScript(登録商標)、各種電子ファイル等)を取得することで、Webアプリケーション等の機能を実現するソフトウェアである。
操作部システム53は、ブラウザ52が実現する機能以外の操作部11の動作を制御するソフトウェアである。
また、図4に示すように、本体部12は、本体システム61と、画像形成エンジン62と、画像形成アプリ63と、を有する。
本体システム61は、本体部12の動作を制御するソフトウェアである。画像形成エンジン62は、上述したスキャナエンジン825およびプリンタエンジン826に対応する。画像形成アプリ63は、画像形成エンジン62の動作を制御するアプリである。例えば、画像形成アプリ63は、コピーアプリ、スキャナアプリ、ファクスアプリおよびプリンタアプリ等を含む。
図4に示すように、ROM822には、アプリマーケットサーバ20からダウンロードしたファームウェアを一時的に記憶させ、実行させない状態で保持するための非稼動領域と、操作部11および本体部12の動作を実際に制御するファームウェアを記憶させる稼動領域とが配置されている。
また、図4に示すように、PC40は、ブラウザ71を有する。ブラウザ71は、契約管理サーバ30からWebコンテンツ(例えば、HTML、CSS、JavaScript、各種電子ファイル等)を取得することで、Webアプリケーション等の機能を実現するソフトウェアである。
(情報処理システムの機能ブロック構成)
図5は、実施形態に係る情報処理システムの機能ブロックの構成の一例を示す図である。図5を参照しながら、本実施形態に係る情報処理システム1の機能ブロックの構成について説明する。
図5に示すように、本実施形態に係るMFP10の操作部11は、UI(User Interface)部521(表示制御部の一例)と、一覧要求部522と、画面要求部523と、インストール要求部524と、UI部531と、設定部532と、入力部111と、表示部112と、通信部113と、記憶部114と、を有する。
UI部521は、アプリマーケットサーバ20から取得したコンテンツに応じたWebページ等を、表示部112に表示させる機能部である。また、UI部521は、入力部111へのユーザの操作入力により、Webページ上において各種操作(例えばリンク押下)等を受け付ける。UI部521は、図2に示す操作部11のCPU811がブラウザ52を実行することにより実現される。
一覧要求部522は、入力部111へのユーザの操作入力に応じて、アプリマーケットサーバ20に対して、MFP10にインストール可能なアプリおよびファームウェアの一覧を要求する機能部である。一覧要求部522は、図2に示す操作部11のCPU811がブラウザ52を実行することにより実現される。
画面要求部523は、入力部111へのユーザの操作入力に応じて、アプリマーケットサーバ20に対して、表示部112に表示させる各種画面の情報を要求する機能部である。画面要求部523は、図2に示す操作部11のCPU811がブラウザ52を実行することにより実現される。
インストール要求部524は、入力部111へのユーザの操作入力に応じて、アプリマーケットサーバ20に対して、指定されたファームウェアのインストールを要求する機能部である。インストール要求部524は、図2に示す操作部11のCPU811がブラウザ52を実行することにより実現される。
UI部531は、MFP10の各種動作を行わせるための画面(例えば後述するホーム画面)を表示部112に表示させる機能部である。UI部531は、図2に示す操作部11のCPU811が操作部システム53を実行することにより実現される。
設定部532は、表示部112に表示させた各種設定画面(例えば、後述する自動更新設定画面、自動アクティベート設定画面等)において、入力部111へのユーザの操作入力に応じて各種設定値に設定する機能部である。設定部532は、図2に示す操作部11のCPU811が操作部システム53を実行することにより実現される。
入力部111は、ユーザからの操作入力を受け付ける機能部である。入力部111は、図2に示す操作パネル815の入力機能によって実現される。
表示部112は、UI部521およびUI部531の指令に従って、各種情報を表示する機能部である。表示部112は、図2に示す操作パネル815の表示機能によって実現される。
通信部113は、ブラウザ52の制御に従って、ネットワークNを介してアプリマーケットサーバ20とデータ通信を行う機能部である。通信部113は、図2に示す通信I/F817、およびCPU811がプログラムを実行することによって実現される。
記憶部114は、各種データを記憶する機能部である。例えば、記憶部114は、後述する自動更新設定画面および自動アクティベート設定画面で設定された設定情報を記憶する。記憶部114は、図2に示すRAM813またはフラッシュメモリ814によって実現される。
また、図5に示すように、本実施形態に係るMFP10の本体部12は、予約部611とい、更新部612と、起動処理部613と、アクティベート処理部614(有効化部)と、判定部615と、を有する。
予約部611は、ユーザにより指定(選択)されたファームウェアの機能バージョンについて、当該ファームウェアのアップデート後に当該機能バージョンの機能を有効にする予約をする機能部である。ここで、インストール(アップデート)されたファームウェアの機能バージョンの機能を有効化することを、以下、アクティベートすると称する場合がある。予約部611により予約された機能バージョンの機能の情報は、例えば、図2に示すRAM823またはストレージ824に一時的に記憶させておくものとすればよい。予約部611は、図2に示す本体部12のCPU821が本体システム61を実行することにより実現される。
更新部612は、アプリマーケットサーバ20から通信部113を介してダウンロードしたファームウェアを、図4に示すROM822(記憶部の一例)の非稼動領域に更新して記憶させる機能部である。更新部612は、図2に示す本体部12のCPU821が本体システム61を実行することにより実現される。
起動処理部613は、MFP10の起動時(または再起動時)等に、更新部612によりROM822の非稼動領域に更新されたファームウェアを稼動領域にコピーして、当該ファームウェアを実行させる処理を行う機能部である。起動処理部613は、図2に示す本体部12のCPU821が本体システム61を実行することにより実現される。
アクティベート処理部614は、ROM822にインストールされているファームウェアについて、ユーザにより指定されたファームウェアの機能バージョンの機能をアクティベートする機能部であるなお、アクティベート処理部614によるアクティベートするタイミングは、ダウンロードされたファームウェアがROM822の非稼動領域に更新された時点でアクティベートされるものとしてもよく(起動処理部613によりファームウェアが稼動領域にコピーされて当該ファームウェアが実行される場合には、機能はアクティベートされていることになる)、起動処理部613によりファームウェアが稼動領域にコピーされた時点でアクティベートされるものとしてもよい。アクティベート処理部614は、図2に示す本体部12のCPU821が本体システム61を実行することにより実現される。
このように、MFP10を一例とする電子機器に、プリインストールされたファームウェア、アプリケーションをアップデートすることにより電子機器に最新機能を追加できる。この仕組みを本実施形態において、ACT(Always Current Technology)と称するものとする。ACT機能が搭載された電子機器は、購入時に搭載されていなかった最新機能を、ネットワークN経由でファームウェアパッケージとして、電子機器に取得し、機能を追加することが可能である。また、ネットワークN経由で機能追加をするためのファームウェアパッケージは、取得先のアプリマーケットサーバ20上等において、随時更新され公開される。そのため、電子機器に追加する機能の開発から機能の搭載までのタイムラグを削減し、電子機器に新機能をタイムリーに追加することができる。また、新機能を利用するために電子機器自体を買い替えるユーザのコストを低減することができる。
判定部615は、ユーザにより指定されたファームウェアの機能バージョン、現在インストールされているファームウェアにおいてアクティベート可能な最大の機能バージョン、および現在アクティベートされている機能バージョンについて比較判定する機能部である。判定部615は、図2に示す本体部12のCPU821が本体システム61を実行することにより実現される。
なお、図5に示すMFP10の操作部11および本体部12の各機能部は、機能を概念的に示したものであって、このような構成に限定されるものではない。例えば、図5に示すMFP10で独立した機能部として図示した複数の機能部を、1つの機能部として構成してもよい。一方、図5に示すMFP10で1つの機能部が有する機能を複数に分割し、複数の機能部として構成するものとしてもよい。
また、例えば、操作部11において、ブラウザ52により実現される機能部と、操作部システム53により実現される機能部とは、明確に区別される必要はなく、ブラウザ52により実現される機能部が操作部システム53により実現されるものとしてもよく、その逆であってもよい。また、ブラウザ52および操作部システム53とは異なるソフトウェアが各機能部を実現するものとしてもよい。
また、図5に示すように、本実施形態に係るアプリマーケットサーバ20は、一覧応答部201と、画面応答部202と、購入確認要求部203と、指定バージョン応答部204と、通信部205と、記憶部206と、を有する。
一覧応答部201は、MFP10の一覧要求部522の要求に応じて、MFP10にインストール可能なアプリおよびファームウェアの一覧を生成して、通信部205を介してMFP10へ当該一覧を送信する機能部である。一覧応答部201は、図3に示すCPU901がプログラムを実行することにより実現される。
画面応答部202は、MFP10の画面要求部523の要求に応じて、各種画面(例えばホーム画面等)の情報を、通信部205を介してMFP10へ送信する機能部である。画面応答部202は、図3に示すCPU901がプログラムを実行することにより実現される。
購入確認要求部203は、MFP10のインストール要求部524から、指定されたファームウェアのインストールを要求するインストール指令を受けた場合、契約管理サーバ30に対して、指定されたファームウェアが購入されているものか否かの確認を要求する機能部である。購入確認要求部203は、図3に示すCPU901がプログラムを実行することにより実現される。
指定バージョン応答部204は、MFP10のインストール要求部524からインストールを要求されたファームウェアの機能バージョンを、MFP10の本体システム61へ応答する機能部である。指定バージョン応答部204は、図3に示すCPU901がプログラムを実行することにより実現される。
通信部205は、ネットワークNを介してMFP10および契約管理サーバ30とデータ通信を行う機能部である。通信部205は、図3に示すネットワークI/F909、およびCPU901がプログラムを実行することによって実現される。
記憶部206は、アプリ、ファームウェアの各種プログラム、および、これらを組み合わせたパッケージ等を記憶する機能部である。記憶部206は、図3に示す補助記憶装置905等によって実現される。
なお、図5に示すアプリマーケットサーバ20の各機能部は、機能を概念的に示したものであって、このような構成に限定されるものではない。例えば、図5に示すアプリマーケットサーバ20で独立した機能部として図示した複数の機能部を、1つの機能部として構成してもよい。一方、図5に示すアプリマーケットサーバ20で1つの機能部が有する機能を複数に分割し、複数の機能部として構成するものとしてもよい。
また、図5に示すように、本実施形態に係る契約管理サーバ30は、購入情報登録部301と、購入情報応答部302と、通信部303と、記憶部304と、を有する。
購入情報登録部301は、PC40から購入を要求されたファームウェアの機能バージョンを、契約管理サーバ30の購入サイトにログインしたユーザのユーザID、テナントID、およびMFP10の機器ID等と関連付けて購入情報として、記憶部304に記憶(登録)する機能部である。購入情報登録部301は、図3に示すCPU901がプログラムを実行することにより実現される。
購入情報応答部302は、アプリマーケットサーバ20の購入確認要求部203からの指定されたファームウェアの購入の確認要求に対する応答として、当該ファームウェアについての購入情報を、通信部303を介してアプリマーケットサーバ20へ送信する機能部である。購入情報応答部302は、図3に示すCPU901がプログラムを実行することにより実現される。
通信部303は、ネットワークNを介してアプリマーケットサーバ20およびPC40とデータ通信を行う機能部である。通信部303は、図3に示すネットワークI/F909、およびCPU901がプログラムを実行することによって実現される。
記憶部304は、上述の購入情報等を記憶する機能部である。記憶部304は、図3に示す補助記憶装置905等によって実現される。
なお、図5に示す契約管理サーバ30の各機能部は、機能を概念的に示したものであって、このような構成に限定されるものではない。例えば、図5に示す契約管理サーバ30で独立した機能部として図示した複数の機能部を、1つの機能部として構成してもよい。一方、図5に示す契約管理サーバ30で1つの機能部が有する機能を複数に分割し、複数の機能部として構成するものとしてもよい。
また、図5に示すように、本実施形態に係るPC40は、購入要求部711と、入力部401と、通信部402と、を有する。
購入要求部711は、入力部401へのユーザの操作入力に応じて、ブラウザ71に表示される契約管理サーバ30の購入サイトの画面で示される購入を所望するファームウェアの機能バージョンを、当該購入サイトにログインしているユーザIDと共に、通信部402を介して契約管理サーバ30へ送信する機能部である。購入要求部711は、図3に示すCPU901がプログラムを実行することにより実現される。
入力部401は、ユーザからの操作入力を受け付ける機能部である。入力部401は、図3に示すキーボード911およびマウス912によって実現される。
通信部402は、ブラウザ71の制御に従って、ネットワークNを介して契約管理サーバ30とデータ通信を行う機能部である。通信部402は、図3に示すネットワークI/F909、およびCPU901がプログラムを実行することによって実現される。
なお、図5に示すPC40の各機能部は、機能を概念的に示したものであって、このような構成に限定されるものではない。例えば、図5に示すPC40で独立した機能部として図示した複数の機能部を、1つの機能部として構成してもよい。一方、図5に示すPC40で1つの機能部が有する機能を複数に分割し、複数の機能部として構成するものとしてもよい。
また、図5に示すMFP10、アプリマーケットサーバ20、契約管理サーバ30、およびPC40における各機能部のうち、各種ソフトウェアが実行させることによって実現されるものとした機能部は、これに限定されず、少なくともいずれかの機能部は、専用のハードウェア回路(集積回路等)によって実現されるものとしてもよい。
(MFP10で表示される画面および画面遷移の一例)
図6は、画面遷移の一例を示す図である。図7は、画面遷移の一例を示す図である。図8は、ホーム画面の一例を示す図である。図9は、アプリケーションサイトのインストール対象となるアプリケーションおよびファームウェアの一例を示す一覧画面の一例を示す図である。図10は、各機能バージョンがサポートする機能の一例を示す図である。図11は、最大機能バージョンと現在の機能バージョンとの関係を示す図である。図12は、無償のファームウェアをインストールするためのインストール画面の一例を示す図である。図13は、有償のファームウェアをインストールするためのインストール画面の一例を示す図である。図14は、インストール済みのファームウェアのインストール画面の一例を示す図である。図6~図14を参照しながら、本実施形態に係るMFP10で表示される画面および画面遷移の流れについて説明する。
まず、図6に示す画面遷移について説明する。図6に示すように、MFP10の表示部112に表示されるホーム画面1000におけるバナー表示部1001がユーザによりタッチ操作されると、UI部531は、バナー詳細ダイアログボックス1100を表示部112に表示させる。ホーム画面1000のバナー表示部1001は、MFP10の最新情報を表示する表示領域であり、図6に示す例では「ソフトウェアアップデートがあります」と表示し、何らかのソフトウェアがアップデート可能であることをユーザに提示している。バナー詳細ダイアログボックス1100は、バナー表示部1001で表示した最新情報の詳細を表示するダイアログボックスである。
バナー詳細ダイアログボックス1100は、ソフトウェアのアップデート情報の詳細を表示するための詳細ボタン1101を有する。この詳細ボタン1101がユーザにより押下されると、UI部521は、一覧要求部522によりアプリマーケットサーバ20から取得された、MFP10にインストール可能な複数のアプリおよびファームウェアの一覧を示す一覧画面1200を、表示部112に表示させる。また、一覧画面1200は、ホーム画面1000のアプリケーションサイトボタン1002が押下されることによっても、UI部521により表示される。
一覧画面1200は、MFP10にインストール可能な複数のアプリおよびファームウェアの一覧を表示する画面であり、各アプリをインストールするためのボタンアイコン、および各ファームウェアをインストールするためのボタンアイコンとして一覧表示される。ここで、「インストール可能なアプリ等」とは、現在インストールまたはアクティベートされていないアプリ等に限られず、既にインストールまたはアクティベートされているアプリ等を含む概念である。すなわち、一覧画面1200では、アプリとファームウェアとの区別がなく一覧が表示され、アプリについては、アップデートが可能なものと、既にインストールされているものとの区別がなく表示され、ファームウェアについては、アップデートが可能なものと、既にインストールされているがそのファームウェアの機能をアクティベートすることができるものと、既にインストールされそのファームウェアの機能がアクティベートされているものとの区別がなく表示されている。また、有償のアプリおよびファームウェアについては、購入されているか否かに関わらず表示されている。図9に示す一覧画面1200には、ファームウェアに対応するボタンとして、「FW V1.0」に対応するファームウェアボタン1201a、「FW V1.1」に対応するファームウェアボタン1201b、「FW V1.2」に対応するファームウェアボタン1201c、および「FW V2.0」に対応するファームウェアボタン1201dが含まれる。さらに、一覧画面1200には、アプリに対するボタンとして、「App A」に対応するアプリボタン1202a、および「App B」に対応するアプリボタン1202bが含まれる。また、一覧画面1200は、各種設定を行うための管理ボタン1203も含んでいる。
なお、一覧画面1200には、未だインストールされていないアプリおよびファームウェア、または、未だアクティベートされていない機能バージョンのファームウェアの一覧のみが表示されるものとしてもよい。
ここで、例えば「FW V1.1」は、機能バージョンがV1.1のファームウェアであることを示す。ここで、図10を参照しながら、ファームウェアの機能バージョンと、各機能バージョンがサポートする機能との関係を示す。図10に示す表では、列が機能バージョン、行がファームウェアがサポートする機能を示し、表中の「○」は、機能をサポートしていることを示す。図10に示すように、一般に、ファームウェアは、機能バージョンが上がるに従って、サポートする機能が増えていく。例えば、機能バージョンがV1.0であるファームウェアは、機能Aのみをサポートし、V1.1であるファームウェアは、機能Aに加え、機能Bもサポートしている。このような各ファームウェアがサポートする機能としては、例えば、ユーザインターフェースの更新、および、操作部11でのバナーまたはウィジェットによる各種情報のお知らせ機能等がある。また、有償のファームウェアがサポートする機能としては、例えば、機器情報の自動アップロード機能、リモートで複数のMFPに対して設定・インストールするための専用回線を形成する双方向通信機能、画像認証・生体認証・複合認証等に基づくセキュリティ機能、および、処理の流れを作成するためのワークフロー作成機能等がある。
また、ファームウェアのバージョンには、後述のような複数の種類(メジャーバージョン・マイナーバージョン・メンテナンスバージョン・有償版等)があり、ファームウェアバージョン毎またはその種類によって、インストールやアクティベートを自動的に行うべきものと、操作者(ユーザ)の選択に応じて行うべきものとがある。例えば、バグ修正やウイルス対策等の改善のファームウェアであれば、ファームウェアのリリースに伴って自動的にインストール及びアクティベート行う。一方、ユーザインターフェース変更を含む等のファームウェアであれば、機器管理者やユーザに機能が変更されたことを共有端末として分かりやすくするため、インストールは自動的に行うがアクティベートは管理者やユーザの選択に応じて行う。なお、インストールのみ自動的に事前に行っておくのは入力に対して即座に有効化(切替)が行えるためである。さらに、有償版のファームウェアであれば、インストールもアクティベートもユーザの契約と選択に応じて行う、という制御を行う。このように段階を設けることによって、ファームウェアの更新に関わる機器の安全性や堅牢性を損なうことなく、ユーザに対する分かりやすさ、及び付加価値向上を実現することができる。
次に、図11を参照しながら、最大機能バージョン、および現在の機能バージョンについて説明する。最大機能バージョンとは、MFP10にインストールされているファームウェアの機能をすべてアクティベートしたものとした場合、アクティベートされた機能に対応する機能バージョンを示す。例えば、「FW V1.2」のファームウェアをインストールした時点で、最大機能バージョンはV1.2ということになる。すなわち、「FW 1.2」のファームウェアは機能A~Cを有しており、当該ファームウェアがインストールされ、すべての機能がアクティベートされたものとした場合、アクティベートされた機能A~Cに対応する機能バージョンはV1.2であり、これが最大機能バージョンとなる。また、現在の機能バージョンとは、現在インストールされているファームウェアの機能のうちアクティベートされている機能に対応する機能バージョンを示す。例えば、「FW V1.2」のファームウェアがMFP10にインストールされた場合、最大機能バージョンはV1.2であるが、当該ファームウェアが有する機能のうち機能A、Bのみがアクティベートされている場合、当該機能A、Bに対応する機能バージョンであるV1.1が、現在の機能バージョンということになる。すなわち、MFP10は、インストールされているファームウェアについて、下記の(表1)に示すように、最大機能バージョンおよび現在の機能バージョンがいくつであるか管理している。
Figure 0007238643000001
(表1)に示す例では、MFP10にV1.2の機能バージョンのファームウェアがインストールされたことにより、最大機能バージョンがV1.2であり、当該ファームウェアが有する機能のうち、V1.0の機能バージョンに対応する機能のみがアクティベートされているため、現在の機能バージョンがV1.0となっていることを示す。
さらに、図11を参照しながら、最大機能バージョンと、現在の機能バージョンの関係を詳説する。MFP10にV1.2の機能バージョンのファームウェアがインストールされた場合、上述のように、最大機能バージョンはV1.2となる。このとき、V1.2のファームウェアは、機能A~Cを提供するポテンシャルを有していて、当該ファームウェアがインストールされていれば、機能バージョンV1.0、V1.1、V1.2のそれぞれに対応する機能をアクティベートすることが可能である。例えば、図11に示すように、機能バージョンV1.1に対応する機能をアクティベートしたものとすると、機能Aおよび機能Bは提供されるが、機能Cは提供されないことになる。すなわち、ファームウェアの機能は、当該ファームウェアがインストールされるだけでなく、アクティベートという処理を経ることによって初めて機能が有効となる。
図6に戻って画面遷移の動作の説明を続ける。UI部521により表示された一覧画面1200に示された一覧のうち、インストールを所望するファームウェアまたはアプリのボタンを押下する。例えば、図6に示すように、ユーザが「FW V1.2」のファームウェアのインストールを行うためにファームウェアボタン1201cを押下すると、UI部521は、当該ファームウェアをインストールするためのインストール画面1300を、表示部112に表示させる。
図6に示すように、インストール画面1300は、ファームウェアが動作している状態等を示すスクリーンショット表示部1301と、当該ファームウェアの動作を説明する説明表示部1302と、当該ファームウェアの機能の詳細を表示する画面に遷移するための詳細リンク部1303と、を含む。例えば、図6に示すように、ユーザが詳細リンク部1303をタッチ操作すると、UI部521は、ファームウェアの機能を詳細に表示する詳細画面1400を、表示部112に表示させる。詳細画面1400は、「FW V1.2」において新たに追加された機能の詳細な説明を表示する画面である。
ここで、インストール画面についての詳細を説明する。MFP10には、機能バージョンがV1.1のファームウェアがインストールされ、機能バージョンV1.1に対応する機能がアクティベートされているものとする。この場合、最大機能バージョンはV1.1、現在の機能バージョンもV1.1である。
このとき、一覧画面1200において、「FW V1.2」のファームウェアをインストールするためのファームウェアボタン1201cを押下すると、図12に示す「FW V1.2」のファームウェアのインストール画面1300が表示される。図12に示すように、インストール画面1300は、上述のスクリーンショット表示部1301、説明表示部1302および詳細リンク部1303のほか、インストール処理(またはアクティベート処理)を行うためのインストールボタン1304と、ファームウェアが有償か無償かを示す有償/無償表示部1305と、を有する。
図12に示す例では、「FW V1.2」のファームウェアは無償であるため、有償/無償表示部1305には「無償」と表示される。ここで、ユーザによりインストールボタン1304が押下されると、ユーザにより機能バージョンV1.2の機能の利用を所望することが明確となるので、「FW V1.2」のファームウェアがアプリマーケットサーバ20からダウンロードされ、インストールされると共に、機能バージョンV1.2の機能がアクティベートされる。
また、一覧画面1200において、「FW V2.0」のファームウェアをインストールするためにファームウェアボタン1201dを押下すると、図13に示す「FW V2.0」のファームウェアのインストール画面1310が表示される。図13に示すように、インストール画面1310は、スクリーンショット表示部1311と、説明表示部1312と、詳細リンク部1313と、インストールボタン1314と、有償/無償表示部1315と、を含む。スクリーンショット表示部1311、説明表示部1312および詳細リンク部1313の機能は、上述のインストール画面1300のスクリーンショット表示部1301、説明表示部1302および詳細リンク部1303の機能と同様である。「FW V2.0」のファームウェアは有償であるため、有償/無償表示部1315には「有償 ○円/台」と表示される。よって、ユーザは、インストール画面1310の有償/無償表示部1315の内容を確認することによって、所望するファームウェアが有償であることを認識することができる。ここで、ユーザによるインストールボタン1314が押下されると、MFP10から当該ファームウェアのインストール指令がアプリマーケットサーバ20へ送信され、アプリマーケットサーバ20は、当該ファームウェアが既に購入済みであるか否かを確認するために契約管理サーバ30へ問い合わせる。その結果、未購入である場合、UI部521は、例えば、ダイアログボックス等で、「FW V2.0」のファームウェアが未購入であるためインストールできない旨を表示する。一方、購入済みである場合、「FW V2.0」のファームウェアがアプリマーケットサーバ20からダウンロードされ、インストールされると共に、機能バージョンV2.0の機能がアクティベートされる。
また、一覧画面1200において、「FW V1.1」のファームウェアをインストールするためにファームウェアボタン1201aを押下すると、図14に示す「FW V1.0」のファームウェアのインストール画面1320が表示される。図14に示すように、インストール画面1320は、スクリーンショット1321と、説明表示部1322と、詳細リンク部1323と、インストール済表示部1324と、有償/無償表示部1325と、を含む。スクリーンショット表示部1321、説明表示部1322および詳細リンク部1323の機能は、上述のインストール画面1300のスクリーンショット表示部1301、説明表示部1302および詳細リンク部1303の機能と同様である。図14に示す例では、「FW V1.0」のファームウェアは無償であるため、有償/無償表示部1325には「無償」と表示される。ただし、上述のように、MFP10のファームウェアの状態は、最大機能バージョンがV1.1、現在の機能バージョンもV1.1であるので、機能バージョンV1.0の機能は既にアクティベートされている状態であり、機能バージョンV1.0のファームウェアをインストールする必要がないので、図12および図13に示したインストールボタン1304、1314の代わりに、インストール済表示部1324にインストール済みである旨が表示される。これによって、ユーザは、一覧画面1200において選択したファームウェアが既にインストールされ(または、当該ファームウェアの機能バージョンの機能が既にアクティベートされ)ていることを認識することができる。
次に、図7を参照しながら、図6に示した画面遷移とは異なる経路で、ホーム画面1000からインストール画面1300へ至る画面遷移について説明する。図7に示すホーム画面1000は、図6に示したホーム画面1000が含むバナー表示部1001の代わりに、ウィジェット1003を含む。ウィジェット1003は、MFP10の最新情報を表示する表示領域かつボタンであり、図7に示す例では「ソフトウェアアップデートの最新情報があります」と表示し、何らかのソフトウェアがアップデート可能であることをユーザに提示している。ホーム画面1000は、図8に示すように、例えば、アプリケーションサイトボタン1002およびウィジェット1003の他、コピー処理を実行させるためのコピーボタン1004aと、スキャン処理を実行させるためのスキャンボタン1004bと、ファクス処理を実行させるためのファクスボタン1004cと、を有する。
UI部531は、ユーザによりウィジェット1003が押下されると、お知らせダイアログボックス1500を表示部112に表示させる。お知らせダイアログボックス1500は、上述のバナー詳細ダイアログボックス1100と異なり、具体的に何のファームウェアがインストール(またはアクティベート)することが可能であるのかを表示する画面である。お知らせダイアログボックス1500は、図7に示すように、スクリーンショット表示部1501と、説明表示部1502と、詳細ボタン1503と、を含む。図7に示すお知らせダイアログボックス1500は、「FW V1.2」のファームウェアについて表示している。
スクリーンショット表示部1501は、お知らせダイアログボックス1500が表示するファームウェアが動作している状態等を示す画面をスクリーンショットとして表示する部分である。説明表示部1502は、当該ファームウェアの動作を説明する表示部である。詳細ボタン1503は、当該ファームウェアのインストール(アクティベート)動作を行うためのインストール画面を表示させるためのボタンである。
例えば、図7に示すように、ユーザが「FW V1.2」のファームウェアのインストールを行うために詳細ボタン1503を押下すると、UI部521は、当該ファームウェアをインストールするためのインストール画面1300を、表示部112に表示させる。インストール画面1300のレイアウトおよび機能は、上述した通りである。
以上のように、ホーム画面1000に、MFP10の最新情報を表示するウィジェット1003を押下することによって、例えばインストール(またはアクティベート)可能なファームウェアを説明するお知らせダイアログボックス1500が表示されるので、当該ファームウェアの内容を確認することができると共に、簡易にインストール作業に移行することができる。
(現在の機能バージョンを上げる場合の動作の説明)
図15は、現在の機能バージョンを上げる場合の動作を説明する図である。図16は、有償の機能バージョンを利用する場合を説明する図である。図15および図16を参照しながら、現在の機能バージョンを上げる場合の動作について説明する。
図15に示す例では、最大機能バージョンがV1.2、現在の機能バージョンがV1.1の状態を示している。この場合、インストールされているファームウェアとしては、機能A~Cを提供するポテンシャルを有しているため、機能バージョンV1.0、V1.1、V1.2のそれぞれに対応した機能のアクティベートは、ファームウェアのアップデートをすることなく可能である。例えば、現在の機能バージョンをV1.1からV1.2に上げる(機能バージョンV1.2の機能をアクティベートする)場合、機能バージョンV1.2のファームウェアは、機能バージョンV1.2の機能を当然サポートしているので、ファームウェアのアップデートをすることなく実行することが可能である。具体的には、上述の一覧画面1200において、「FW V1.2」のファームウェアをインストールするためのファームウェアボタン1201dを押下することによって、インストール画面1300を表示させ、インストールボタン1304を押下することによって実現できる。この場合、最大機能バージョンがV1.2であることから、機能バージョンがV1.2であるファームウェアが既にインストールされているので、実際には、ファームウェアがアップデートされることなく、機能バージョンV1.2の機能に対するアクティベートのみが行われる。
一方、現在の機能バージョンをV1.1からV1.3に上げる(機能バージョンV1.3の機能をアクティベートする)場合には、最大機能バージョンがV1.2であるので、機能バージョンV1.3のファームウェアをアップデートすることが必要となる。具体的には、上述の一覧画面1200において、「FW V1.3」のファームウェアをインストールするためのファームウェアボタンを押下することによって、「FW V1.3」のインストール画面を表示させ、、インストールボタンを押下することによって実現できる。ユーザにより当該インストールボタンが押下されると、ユーザにより機能バージョンV1.3の機能の利用を所望することが明確となり、「FW V1.3」のファームウェアがアプリマーケットサーバ20からダウンロードされ、インストールされると共に、機能バージョンV1.3の機能がアクティベートされることになる。この結果、最大機能バージョンがV1.3となり、現在の機能バージョンもV1.3となる。
図16に示す例では、最大機能バージョンV1.3、現在の機能バージョンばV1.3の状態を示している。ここで、有償である機能バージョンV2.0のファームウェアにアップデートする場合には、MFP10にログインしているユーザが、契約管理サーバ30に対して、予め機能バージョンV2.0のファームウェアの購入契約を結んでおく必要がある。ここで、「FW V2.0」のファームウェアのインストール画面1310において、ユーザによるインストールボタン1314が押下されると、MFP10から当該ファームウェアのインストール指令がアプリマーケットサーバ20へ送信され、アプリマーケットサーバ20は、当該ファームウェアが既に購入済みであるか否かを確認するために契約管理サーバ30へ問い合わせる。その結果、未購入である場合、UI部521は、例えば、ダイアログボックス等で、「FW V2.0」のファームウェアが未購入であるためインストールできない旨を表示する。一方、購入済みである場合、「FW V2.0」のファームウェアがアプリマーケットサーバ20からダウンロードされ、インストールされると共に、機能バージョンV2.0の機能がアクティベートされることになる。
なお、上述の図10で説明したように、機能が追加される度に機能バージョンが上がっていくことを説明したが、ファームウェアは必ずしも機能追加によりバージョンアップすることに限られるものではなく、機能のバグ等の修正のためのバージョンアップも想定される。このような機能のバグ等の修正のためにバージョンアップされたファームウェアをインストールして、修正された機能をアクティベートするためには、上述の図6および図7で示したような画面遷移を経て、インストールおよびアクティベートする必要はなく、自動でインストールおよびアクティベートされるものとすればよい。ただし、バグ等の修正する前後でのバージョン管理は必要であるので、例えば、下記の(表2)に示すように、最大機能バージョンの他、ファームウェア自体のバージョンを管理するものとすればよい。
Figure 0007238643000002
例えば、ファームウェアのバージョン「V1.0.1」のうち最左の「1」をメジャーバージョン、中央の「0」をマイナーバージョン、最右の「1」をメンテナンスバージョンと呼称するものとする。この場合、機能追加に伴うバージョンの変更は、マイナーバージョンまたはメジャーバージョンを増加させることによって変更するものとする。一方、機能のバグ等の修正のためのバージョンの変更は、メンテナンスバージョンを増加させれうことによって変更するものとする。例えば、ファームウェアのバージョンがV1.0.0からV1.0.1に変更した場合、メンテナンスバージョンが増加していることによりバグ等の修正によるバージョン変更ということが分かる。ただし、バージョンV1.0.0がV1.0.1にバージョンアップしても、機能バージョンは変わらずにV1.0のままである。
(自動更新設定および自動アクティベート設定)
図17は、自動更新設定画面の一例を示す図である。図18は、自動アクティベート設定画面の一例を示す図である。図17および図18を参照しながら、ファームウェアの自動更新設定、およびファームウェアの機能の自動アクティベート設定について説明する。
ユーザによって一覧画面1200の管理ボタン1203が押下されると、UI部531は、図17に示す自動更新設定画面1600、または、図18に示す自動アクティベート設定画面1610を、表示部112に表示させる。なお、一覧画面1200には、自動更新設定画面1600、自動アクティベート設定画面1610をそれぞれ表示させるための管理ボタンがあるものとしてもよく、あるいは、管理ボタン1203が押下された場合に自動更新設定画面1600または自動アクティベート設定画面1610を表示させ、自動更新設定画面1600と自動アクティベート設定画面1610との間で自由に遷移できるものとしてもよい。
図17に示す自動更新設定画面1600は、MFP10にインストールされているファームウェアからバージョンアップされたファームウェアがアプリマーケットサーバ20においてリリースされた場合、MFP10が自動でアプリマーケットサーバ20からバージョンアップされたファームウェアをダウンロードしてインストール(更新)するか否かを設定するための画面である。自動更新設定画面1600において、ユーザによってオン/オフの設定後、OKボタン1601が押下されると、設定部532は、その設定情報を記憶部114に記憶させる。
例えば、自動更新設定画面1600においてファームウェアの自動更新設定がオンとなっている場合、MFP10のインストール要求部524が、アプリマーケットサーバ20から通信部113を介して、バージョンアップされたファームウェアがリリースされた通知を受けた場合に、当該ファームウェアのインストール要求を自動で、アプリマーケットサーバ20へ送信する。そして、更新部612は、アプリマーケットサーバ20から通信部113を介して、自動で当該ファームウェアをダウンロードし、ROM822の非稼動領域に更新して記憶させる。
図18に示す自動アクティベート設定画面1610は、バージョンアップされたファームウェアがMFP10にインストールされた時点で、自動で当該ファームウェアのすべての機能をアクティベートするか否かを設定するための画面である。自動アクティベート設定画面1610において、ユーザによってオン/オフの設定後、OKボタン1611が押下されると、設定部532は、その設定情報を記憶部114に記憶させる。
例えば、自動アクティベート設定画面1610において自動アクティベートがオフとなっていて、自動更新設定画面1600において自動更新がオンとなっている場合、インストール画面でインストールが押下された場合、当該インストール画面において対象となるファームウェアが既に自動でダウンロードされて更新されている場合、アクティベート処理部614によって、当該ファームウェアの機能のアクティベート処理のみが実行される。また、自動アクティベート設定画面1610において自動アクティベートがオンとなっていて、自動更新設定画面1600において自動更新もオンとなっている場合、インストール要求部524により自動でファームウェアのインストール要求がなされ、更新部612により自動で当該ファームウェアがダウンロードされROM822の非稼動領域に更新された後、アクティベート処理部614により自動で当該ファームウェアの機能のアクティベート処理も実行される。
(ファームウェアの購入動作)
図19は、ファームウェアを購入する動作の一例を示すシーケンス図である。図19を参照しながら、本実施形態に係る情報処理システム1におけるファームウェアの購入動作の流れについて説明する。
<ステップS11>
ユーザは、契約管理サーバ30の購入サイトにログインし、PC40のブラウザ71に表示されている当該購入サイトを見て、PC40の入力部401を介して、ファームウェアの購入操作を行う。
<ステップS12>
PC40のブラウザ71の購入要求部711は、入力部401を介して購入対象として選択されたファームウェアの機能バージョン(またはファームウェア自体のバージョンであってもよいが、以下では簡略のため機能バージョンとして説明する)、およびユーザIDを、通信部402を介して契約管理サーバ30へ送信する。
<ステップS13>
契約管理サーバ30の購入情報登録部301は、PC40から機能バージョンおよびユーザIDを受信すると、当該機能バージョンおよびユーザIDを、テナントIDおよび機器ID等と関連付けて購入情報として、記憶部304に記憶(登録)する。
<ステップS14、S15>
契約管理サーバ30の購入情報応答部302は、アプリマーケットサーバ20の購入確認要求部203から、指定されたファームウェアが購入されているか否かを確認する購入確認要求を受けた場合、当該購入確認要求に対する応答として、該ファームウェアについての購入情報を、通信部303を介してアプリマーケットサーバ20へ送信する。
以上のステップS11~S15の流れで、ファームウェアの購入動作が行われる。
(情報処理システムにおけるファームウェアのインストール・アクティベートの動作)
図20は、インストールを実行する場合の動作の一例を示すシーケンス図である。まず、図20を参照しながら、本実施形態に係る情報処理システム1におけるファームウェアのインストールおよびアクティベートの動作の流れの概要を説明する。
<ステップS21>
ユーザは、MFP10において、インストールおよびアクティベートを所望するファームウェアのインストール画面を表示させ、入力部111を介して、当該インストール画面のインストールボタンを押下して、インストールを実行する。すると、MFP10のインストール要求部524は、アプリマーケットサーバ20に対して、指定されたファームウェアのインストールを要求するインストール指令を、通信部113を介してアプリマーケットサーバ20へ送信する。そして、ステップS22へ移行する。
<ステップS22>
インストールの実行指令がなされたファームウェアが有償である場合(ステップS22:有償)、ステップS23へ移行し、無償である場合(ステップS22:無償)、ステップS24へ移行する。
<ステップS23>
インストールの実行指令がなされたファームウェアが有償である場合、アプリマーケットサーバ20の購入確認要求部203は、MFP10のインストール要求部524からインストール指令を受けると、指定されたファームウェアが購入されているものか否かの確認する購入確認要求を、通信部205を介して契約管理サーバ30へ送信する。そして、契約管理サーバ30の購入情報応答部302は、アプリマーケットサーバ20から購入確認要求を受けると、記憶部304を参照し、当該購入確認要求で示されるファームウェアに対応する購入情報を、通信部303を介してアプリマーケットサーバ20へ送信する。その購入情報が購入済みを示す場合(ステップS23:購入済み)、ステップS24へ移行し、未購入を示す場合(ステップS23:未購入)、ステップS27へ移行する。
<ステップS24>
MFP10の判定部615は、現在インストールされているファームウェアについての最大機能バージョンが、アプリマーケットサイトで選択されたファームウェアの機能バージョン(以下、指定機能バージョンと称する場合がある)よりも小さいか否かを判定する。最大機能バージョンが指定機能バージョンよりも小さい場合(ステップS24:Yes)、ステップS25へ移行し、最大機能バージョンが指定機能バージョン以上である場合(ステップS24:No)、ステップS26へ移行する。
<ステップS25>
MFP10の更新部612は、アプリマーケットサーバ20から通信部113を介して、アプリマーケットサイトで選択されたファームウェアをダウンロードし、ROM822の非稼動領域に更新して記憶させる。必要があればMFP10を再起動させ、MFP10の起動処理部613は、新部612によりROM822の非稼動領域に更新されたファームウェアを稼動領域にコピーして、当該ファームウェアを実行させる。これによって、最大機能バージョンが上がることになる。そして、ステップS26へ移行する。
<ステップS26>
そして、MFP10のアクティベート処理部614は、インストールされているファームウェアについて、指定機能バージョンに対応する機能をアクティベートする。これによって、現在の機能バージョンが指定機能バージョンまで上がることになる。以上で、ファームウェアのインストールおよびアクティベートの動作が終了する。
<ステップS27>
アプリマーケットサーバ20により契約管理サーバ30から購入情報が送られ、当該購入情報が未購入を示す場合、購入確認要求部203は、指定されたファームウェアが未購入であるためインストールできない旨の情報を、通信部205を介してMFP10へ送信する。MFP10のUI部521は、指定されたファームウェアが未購入であるためインストールできない旨の情報をアプリマーケットサーバ20から受け取ると、指定されたファームウェアが未購入であるためインストールできない旨を共に、購入を促すメッセージを、表示部112に表示させる。
以上のステップS21~S27の流れで、ファームウェアのインストールおよびアクティベートの動作が行われる。
図21は、自動更新設定および自動アクティベート設定がされていない場合のインストールの実行動作の一例を示すシーケンス図である。次に、図21を参照しながら、本実施形態に係る情報処理システム1において、自動更新設定がオフ、かつ自動アクティベート設定がオフとなっている場合のファームウェアのインストールおよびアクティベートの動作の流れの詳細を説明する。なお、図21において選択(指定)されるファームウェアは無償のものであるものとする。
<ステップS31、S32>
ユーザは、MFP10の入力部111を介して、アプリマーケットサーバ20のアプリマーケットサイトにログイン操作し、一覧画面1200を表示させる操作を行う。すると、MFP10の一覧要求部522は、アプリマーケットサーバ20に対して、MFP10にインストール可能なアプリおよびファームウェアの一覧を要求する一覧要求、ログインしたユーザのユーザID、およびMFP10の機器IDを送信する。
<ステップS33~S35>
アプリマーケットサーバ20の一覧応答部201は、MFP10から一覧要求を受けると、MFP10にインストール可能なアプリおよびファームウェアの一覧を生成して、通信部205を介してMFP10へ当該一覧を送信する。MFP10のUI部521は、アプリマーケットサーバ20から受信した一覧を反映した一覧画面1200を表示部112に表示させる。
<ステップS36、S37>
ユーザは、入力部111を介して、一覧画面1200のインストールおよびアクティベートを所望するファームウェアのファームウェアボタンを選択押下すると、MFP10の画面要求部523は、選択(指定)したファームウェアのインストール画面の表示要求を、通信部113を介してアプリマーケットサーバ20へ送信する。
<ステップS38>
アプリマーケットサーバ20の画面応答部202は、MFP10からの画面の表示要求に応じて、指定されたファームウェアのインストール画面情報を、通信部205を介してMFP10へ送信する。MFP10のUI部521は、アプリマーケットサーバ20から受信したインストール画面情報に基づいて、指定したファームウェアのインストール画面を表示部112に表示させる。
<ステップS39、S40>
ユーザは、入力部111を介して、インストール画面のインストールボタンを押下すると、MFP10のインストール要求部524は、指定したファームウェアのインストールを要求するインストール指令を、通信部113を介してアプリマーケットサーバ20へ送信する。このように、インストール画面におけるインストールボタンの押下によって、ユーザにより選択されたファームウェアの機能バージョンの機能の利用を所望することが明確となる。
<ステップS41~S44>
MFP10の判定部615は、指定したファームウェアの機能バージョンと、最大機能バージョンとの大小を判定する。ここでは、指定したファームウェアの機能バージョンが最大機能バージョンより大きいと判定されたものとして説明する。この場合、現在インストールされているファームウェアでは、指定したファームウェアの機能バージョンの機能をサポートできないことになり、指定したファームウェアでアップロードする必要があることになる。
アプリマーケットサーバ20の指定バージョン応答部204は、インストール要求部524からのインストール指令に応じて、指定されたファームウェアの機能バージョンを、通信部205を介してMFP10へ送信する。MFP10の予約部611は、ユーザにより指定(選択)されたファームウェアの機能バージョンについて、当該ファームウェアのアップデート後に当該機能バージョンの機能を有効にするための予約をする。予約部611により予約された機能バージョンの機能の情報は、例えば、図2に示すRAM823またはストレージ824に一時的に記憶させておく。そして、MFP10の更新部612は、アプリマーケットサーバ20から通信部113を介して、指定したファームウェアをダウンロードし、当該ファームウェアをROM822の非稼動領域に更新して記憶させる。
<ステップS45、S46>
MFP10の起動処理部613は、更新部612により非稼動領域にファームウェアが更新された後、MFP10を再起動させる。そして、起動処理部613は、再起動時に、更新部612によりROM822の非稼動領域に更新されたファームウェアを稼動領域にコピーして、当該ファームウェアを実行させる処理を行う。
<ステップS47>
MFP10の判定部615は、予約部611により予約された機能バージョン(アクティベート予約バージョン)が最大機能バージョン以下であるか否かを判定する。アクティベート予約バージョンが最大機能バージョン以下である場合、MFP10のアクティベート処理部614は、ROM822にインストールされているファームウェア(稼動領域にコピーされ実行されているファームウェア)について、ユーザにより指定されたファームウェアの機能バージョンの機能をアクティベートする。これによって、ユーザが利用を所望したファームウェアがインストールされると共に、所望した当該ファームウェアの機能が有効となって利用可能となる。
以上のステップS41~S47の流れで、自動更新設定がオフ、かつ自動アクティベート設定がオフとなっている場合のファームウェアのインストールおよびアクティベートの動作が行われる。
図22は、自動更新設定がされていて、自動アクティベート設定がされていない場合のインストールの実行動作の一例を示すシーケンス図である。次に、図22を参照しながら、本実施形態に係る情報処理システム1において、自動更新設定がオン、かつ自動アクティベート設定がオフとなっている場合のファームウェアのインストールおよびアクティベートの動作の流れの詳細を説明する。したがって、図22に示すシーケンス図の処理が開始されるにあたって、最新のファームウェアがアップデートされているものとする。なお、図22において選択(指定)されるファームウェアは無償のものであるものとする。
<ステップS51、S52>
ユーザは、MFP10の入力部111を介して、アプリマーケットサーバ20のアプリマーケットサイトにログイン操作し、一覧画面1200を表示させる操作を行う。すると、MFP10の一覧要求部522は、アプリマーケットサーバ20に対して、MFP10にインストール可能なアプリおよびファームウェアの一覧を要求する一覧要求、ログインしたユーザのユーザID、およびMFP10の機器IDを送信する。
<ステップS53~S55>
アプリマーケットサーバ20の一覧応答部201は、MFP10から一覧要求を受けると、MFP10にインストール可能なアプリおよびファームウェアの一覧を生成して、通信部205を介してMFP10へ当該一覧を送信する。MFP10のUI部521は、アプリマーケットサーバ20から受信した一覧を反映した一覧画面1200を表示部112に表示させる。
<ステップS56、S57>
ユーザは、入力部111を介して、一覧画面1200のインストールおよびアクティベートを所望するファームウェアのファームウェアボタンを選択押下すると、MFP10の画面要求部523は、選択(指定)したファームウェアのインストール画面の表示要求を、通信部113を介してアプリマーケットサーバ20へ送信する。
<ステップS58>
アプリマーケットサーバ20の画面応答部202は、MFP10からの画面の表示要求に応じて、指定されたファームウェアのインストール画面情報を、通信部205を介してMFP10へ送信する。MFP10のUI部521は、アプリマーケットサーバ20から受信したインストール画面情報に基づいて、指定したファームウェアのインストール画面を表示部112に表示させる。
<ステップS59、S60>
ユーザは、入力部111を介して、インストール画面のインストールボタンを押下すると、MFP10のインストール要求部524は、指定したファームウェアのインストールを要求するインストール指令を、通信部113を介してアプリマーケットサーバ20へ送信する。このように、インストール画面におけるインストールボタンの押下によって、ユーザにより選択されたファームウェアの機能バージョンの機能の利用を所望することが明確となる。
<ステップS61~S63>
MFP10の判定部615は、指定したファームウェアの機能バージョンと、最大機能バージョンとの大小を判定する。ここでは、指定したファームウェアの機能バージョンが最大機能バージョン以下であると判定されたものとして説明する。この場合、現在インストールされているファームウェアは、指定したファームウェアの機能バージョンの機能をサポートしていることになり、指定したファームウェアでアップロードする必要はないことになる。
アプリマーケットサーバ20の指定バージョン応答部204は、インストール要求部524からのインストール指令に応じて、指定されたファームウェアの機能バージョンを、通信部205を介してMFP10へ送信する。そして、MFP10のアクティベート処理部614は、ROM822にインストールされているファームウェア(稼動領域にコピーされ実行されているファームウェア)について、ユーザにより指定されたファームウェアの機能バージョンの機能をアクティベートする。これによって、ユーザが利用を所望したファームウェアの機能を有効にすることができ利用可能となる。そして、起動処理部613は、必要に応じて、MFP10を再起動させる。
以上のステップS51~S63の流れで、自動更新設定がオン、かつ自動アクティベート設定がオフとなっている場合のファームウェアのインストールおよびアクティベートの動作が行われる。
図23は、自動アクティベート設定がされている場合の動作の一例を示すシーケンス図である。次に、図23を参照しながら、本実施形態に係る情報処理システム1において、自動アクティベート設定がオンとなっている場合のファームウェアのインストールおよびアクティベートの動作の流れの詳細を説明する。なお、図23において選択(指定)されるファームウェアは無償のものであるものとする。
<ステップS71、S72>
MFP10の更新部612により、アプリマーケットサーバ20から通信部113を介して、指定したファームウェアをダウンロードし、当該ファームウェアをROM822の非稼動領域に更新される。そして、MFP10の起動処理部613は、更新部612により非稼動領域にファームウェアが更新された後、MFP10を再起動させる。この更新部612および起動処理部613による動作は、自動更新設定がオンになっていることによって自動で行われた場合、または、自動更新設定がオフになっていることにより、ユーザがインストール画面でインストールボタンを押下したタイミングで行われた場合のいずれであってもよい。
<ステップS73>
そして、起動処理部613は、再起動時に、更新部612によりROM822の非稼動領域に更新されたファームウェアを稼動領域にコピーして、当該ファームウェアを実行させる処理を行う。
<ステップS74>
MFP10の判定部615は、現在の機能バージョンと、最大機能バージョンとの大小を判定する。ここでは、指定したファームウェアの機能バージョンが最大機能バージョンより小さいと判定されたものとして説明する。アクティベート予約バージョンが最大機能バージョンより小さい場合、MFP10のアクティベート処理部614は、ROM822にインストールされているファームウェア(稼動領域にコピーされ実行されているファームウェア)について、ユーザにより指定されたファームウェアの機能バージョンの機能をアクティベートする。これによって、ユーザが利用を所望したファームウェアがインストールされると共に、自動で所望した当該ファームウェアの機能が有効となって利用可能となる。
以上のステップS71~S74の流れで、自動アクティベート設定がオンとなっている場合のファームウェアのインストールおよびアクティベートの動作が行われる。
以上のように、本実施形態に係る情報処理システム1では、ユーザに対して、使用する電子機器(例えばMFP10)にインストール可能なファームウェアの一覧を表示させ、その中から所望するファームウェアを選択させてインストール操作を行わせるだけで、所望のファームウェアがインストールかつアクティベートされる。また、同じ系統のファームウェアでも機能バージョンごとに選択することができるので、指定されたファームウェアの機能バージョンが最大機能バージョンよりも大きければ、当該ファームウェアをダウンロードおよび更新すると共に、当該ファームウェアの機能をアクティベートさせ、指定されたファームウェアの機能バージョンが最大機能バージョン以下であれば、ファームウェアをアップデートすることなく、アクティベート処理のみで所望する機能バージョンの機能を利用することができる。したがって、電子機器のファームウェアのアップデートを柔軟に行わせることができる。
また、自動更新設定および自動アクティベート設定が可能であり、ユーザが所望する利用形態に応じて、ファームウェアを自動的にアップデートさせたり、ファームウェアがアップデートされたときには、自動でその機能もアクティベートさせることができるので、ユーザの利便性を向上させることができる。
また、ファームウェアが有償のものである場合には、契約管理サーバ30に購入済みか否かを問い合わせるものとし、購入済みの場合にのみファームウェアのインストールおよびアクティベートを行うものとし、未購入の場合には、その旨をユーザに通知するものとしている。これによって、ファームウェアが有償であるか無償であるかに関わらず、同様の操作手順によりファームウェアのインストールおよびアクティベートを行うことができるので、電子機器のファームウェアのアップデートを簡易の行わせることができる。
なお、上述の実施形態の各機能は、一または複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上述した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(Digital Signal Processor)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、SoC(System on a chip)、GPU(Graphics Processing Unit)や従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。
また、上述の実施形態において、MFP10、アプリマーケットサーバ20、契約管理サーバ30およびPC40の各機能部の少なくともいずれかがプログラムの実行によって実現される場合、そのプログラムは、ROM等に予め組み込まれて提供される。また、上述の実施形態に係るMFP10、アプリマーケットサーバ20、契約管理サーバ30およびPC40で実行されるプログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、フレキシブルディスク(FD)、CD-R(Compact Disk-Recordable)、DVDまたはSD(Secure Digital)カード等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。また、上述の実施形態に係るMFP10、アプリマーケットサーバ20、契約管理サーバ30およびPC40で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、上述の実施形態に係るMFP10、アプリマーケットサーバ20、契約管理サーバ30およびPC40で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。また、上述の実施形態に係るMFP10、アプリマーケットサーバ20、契約管理サーバ30およびPC40で実行されるプログラムは、上述した各機能部のうち少なくともいずれかを含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPUが上述の記憶装置からプログラムを読み出して実行することにより、上述の各機能部が主記憶装置上にロードされて生成されるようになっている。
1 情報処理システム
10 MFP
11 操作部
12 本体部
13 通信路
20 アプリマーケットサーバ
30 契約管理サーバ
40 PC
51 アプリマーケットアプリ
52 ブラウザ
53 操作部システム
61 本体システム
62 画像形成エンジン
63 画像形成アプリ
71 ブラウザ
111 入力部
112 表示部
113 通信部
114 記憶部
201 一覧応答部
202 画面応答部
203 購入確認要求部
204 指定バージョン応答部
205 通信部
206 記憶部
301 購入情報登録部
302 購入情報応答部
303 通信部
304 記憶部
401 入力部
402 通信部
521 UI部
522 一覧要求部
523 画面要求部
524 インストール要求部
531 UI部
532 設定部
611 予約部
612 更新部
613 起動処理部
614 アクティベート処理部
615 判定部
711 購入要求部
811 CPU
812 ROM
813 RAM
814 フラッシュメモリ
815 操作パネル
816 接続I/F
817 通信I/F
818 バス
821 CPU
822 ROM
823 RAM
824 ストレージ
825 スキャナエンジン
826 プリンタエンジン
827 接続I/F
828 通信I/F
829 バス
901 CPU
902 ROM
903 RAM
905 補助記憶装置
906 記録メディア
907 メディアドライブ
908 ディスプレイ
909 ネットワークI/F
910 バスライン
911 キーボード
912 マウス
913 DVD
914 DVDドライブ
1000 ホーム画面
1001 バナー表示部
1002 アプリケーションサイトボタン
1003 ウィジェット
1004a コピーボタン
1004b スキャナボタン
1004c ファクスボタン
1100 バナー詳細ダイアログボックス
1101 詳細ボタン
1200 一覧画面
1201a~1201d ファームウェアボタン
1202a、1202b アプリボタン
1203 管理ボタン
1300 インストール画面
1301 スクリーンショット表示部
1302 説明表示部
1303 詳細リンク部
1304 インストールボタン
1305 有償/無償表示部
1310 インストール画面
1311 スクリーンショット表示部
1312 説明表示部
1313 詳細リンク部
1314 インストールボタン
1315 有償/無償表示部
1320 インストール画面
1321 スクリーンショット表示部
1322 説明表示部
1323 詳細リンク部
1324 インストール済表示部
1325 有償/無償表示部
1400 詳細画面
1500 お知らせダイアログボックス
1501 スクリーンショット表示部
1502 説明表示部
1503 詳細ボタン
1600 自動更新設定画面
1601 OKボタン
1610 自動アクティベート設定画面
1611 OKボタン
C クラウド
N ネットワーク
特開2015-176502号公報

Claims (16)

  1. ファームウェアをネットワーク経由で取得して更新可能な電子機器であって、
    操作を受け付ける入力部と、
    少なくとも前記電子機器に取得可能な複数のバージョンのファームウェアを含む一覧を表示部に表示させる表示制御部と、
    前記一覧に含まれるファームウェア、および該一覧に含まれないファームウェアをダウンロードして、前記電子機器にインストールされているファームウェアを更新する更新部と、
    前記更新部により更新されたファームウェアの機能を有効化する有効化部と、
    を備え、
    前記有効化部は、
    前記更新部によって前記一覧に含まれるファームウェアが更新される場合、前記入力部を介した指定操作に応じて、該指定操作がなされた該ファームウェアの機能を有効化し、
    前記更新部によって前記一覧に含まれないファームウェアが更新される場合、該ファームウェアの更新の後に自動的に該ファームウェアの機能を有効化する電子機器。
  2. 前記表示制御部は、前記電子機器にインストール可能なアプリケーションと、インストール可能なファームウェアとを前記一覧に含めて前記表示部に表示する請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記一覧に含まれるファームウェアは、有償のファームウェアを含む請求項1または2に記載の電子機器。
  4. 前記一覧に含まれないファームウェアは、機能の修正のためのファームウェアを含む請求項1に記載の電子機器。
  5. 第1サーバにおいてバージョンアップされたファームウェアがリリースされた場合、自動で該ファームウェアをダウンロードして更新するか否かを設定する設定部を、さらに備え、
    前記更新部は、
    前記第1サーバにおいてバージョンアップされたファームウェアがリリースされたとき、該第1サーバから該ファームウェアを自動でダウンロードして記憶部に更新し、
    前記有効化部は、
    前記記憶部に更新されたファームウェアが、前記一覧に含まれるファームウェアである場合には、前記入力部を介した指定操作に応じて、該指定操作がなされたファームウェアの機能を有効化し、
    前記記憶部に更新されたファームウェアが、前記一覧に含まれないファームウェアである場合には、前記更新部による更新の後に自動的にファームウェアを有効化する請求項1または2に記載の電子機器。
  6. 前記入力部を介して指定操作されたファームウェアの機能バージョンである指定機能バージョンと、前記電子機器にインストールされているファームウェアの機能をすべて有効化したものとした場合に有効化された該機能に対応する機能バージョンである最大機能バージョンとの大小を判定する判定部を、さらに備え、
    前記更新部は、前記入力部を介してファームウェアが指定操作された場合、前記判定部により前記指定機能バージョンが前記最大機能バージョンより大きいと判定されたとき、第1サーバから該ファームウェアをダウンロードして、記憶部に更新し、
    前記有効化部は、前記更新部により更新されたファームウェアの機能を有効化する請求項1または2に記載の電子機器。
  7. 前記有効化部は、前記入力部を介してファームウェアが指定操作された場合、前記判定部により前記指定機能バージョンが前記最大機能バージョン以下であると判定されたとき、前記電子機器にインストールされているファームウェアの機能のうち、指定操作されたファームウェアが有する機能まで有効化する請求項6に記載の電子機器。
  8. 前記入力部に対する操作に応じて、前記第1サーバでバージョンアップされたファームウェアがリリースされた場合、自動で該ファームウェアをダウンロードして更新するか否かを設定する設定部を、さらに備え、
    前記更新部は、前記設定部により自動でバージョンアップされたファームウェアをダウンロードして更新する設定がなされている場合、前記第1サーバにおいてバージョンアップされたファームウェアがリリースされたとき、該第1サーバから該ファームウェアを自動でダウンロードして前記記憶部に更新する請求項6または7に記載の電子機器。
  9. 前記設定部は、前記入力部に対する操作に応じて、前記電子機器にバージョンアップされたファームウェアがインストールされた時点で、自動で該ファームウェアのすべての機能を有効化するか否かを設定し、
    前記有効化部は、前記設定部によりバージョンアップされたファームウェアがインストールされた時点で、自動で該ファームウェアのすべての機能を有効化する設定がなされている場合、前記電子機器にバージョンアップされたファームウェアがインストールされたとき、自動で該ファームウェアのすべての機能を有効化する請求項8に記載の電子機器。
  10. 前記更新部は、前記第1サーバにおいて機能の修正に係るバージョンアップがされたファームウェアがリリースされたとき、該第1サーバから該ファームウェアを自動でダウンロードして前記記憶部に更新する請求項6~9のいずれか一項に記載の電子機器。
  11. 前記更新部は、前記第1サーバからダウンロードしたファームウェアを前記記憶部の非稼動領域に記憶させ、
    前記電子機器が起動または再起動したときに、前記更新部により前記非稼動領域に記憶されたファームウェアを前記記憶部の稼動領域に移して、該稼動領域に記憶されたファームウェアを実行させる起動処理部を、さらに備えた請求項5~10のいずれか一項に記載の電子機器。
  12. 前記更新部は、前記一覧に表示されたファームウェアのうち有償のファームウェアについては、購入契約の管理を行う第2サーバとの間で購入契約が結ばれている場合に限り、該ファームウェアをダウンロードして前記記憶部に更新する請求項5~11のいずれか一項に記載の電子機器。
  13. 前記有償のファームウェアは、前記電子機器とは異なる情報処理装置から前記第2サーバへアクセスすることにより購入契約が可能である請求項12に記載の電子機器。
  14. 前記電子機器にインストールされるファームウェアは、前記電子機器にインストール可能な複数のファームウェア、および複数のアプリケーションのパッケージである請求項1~13のいずれか一項に記載の電子機器。
  15. ファームウェアを管理するサーバと、前記サーバからネットワーク経由でファームウェアをダウンロードして更新可能とする電子機器とを有する情報処理システムであって、
    前記電子機器は、
    操作を受け付ける入力部と、
    少なくとも前記電子機器に取得可能な複数のバージョンのファームウェアを含む一覧を表示部に表示させる表示制御部と、
    前記一覧に含まれるファームウェア、および該一覧に含まれないファームウェアを前記サーバからダウンロードして、前記電子機器にインストールされているファームウェアを更新する更新部と、
    前記更新部により更新されたファームウェアの機能を有効化する有効化部と、
    を備え、
    前記サーバは、
    前記電子機器に提供するファームウェアを記憶する記憶部と、
    前記表示部に表示させるために、前記電子機器に更新可能なファームウェアの一覧を送信する送信部と、
    を備え、
    前記有効化部は、
    前記更新部によって前記一覧に含まれるファームウェアが更新される場合、前記入力部を介した指定操作に応じて、該指定操作がなされた該ファームウェアの機能を有効化し、
    前記更新部によって前記一覧に含まれないファームウェアが更新される場合、該ファームウェアの更新の後に自動的に該ファームウェアの機能を有効化する情報処理システム。
  16. ファームウェアをネットワーク経由で取得して更新可能な電子機器の情報処理方法であって、
    入力部により操作を受け付ける入力ステップと、
    少なくとも前記電子機器に取得可能な複数のバージョンのファームウェアを含む一覧を表示部に表示させる表示制御ステップと、
    前記一覧に含まれるファームウェア、および該一覧に含まれないファームウェアをダウンロードして、前記電子機器にインストールされているファームウェアを更新する更新ステップと、
    更新したファームウェアの機能を有効化する有効化ステップと、
    を有し、
    前記有効化ステップで、
    前記一覧に含まれるファームウェアを更新する場合、前記入力部を介した指定操作に応じて、該指定操作がなされた該ファームウェアの機能を有効化し、
    前記一覧に含まれないファームウェアを更新する場合、該ファームウェアの更新の後に自動的に該ファームウェアの機能を有効化する情報処理方法。
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