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JP7220775B2 - 検出装置 - Google Patents

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JP7220775B2
JP7220775B2 JP2021506185A JP2021506185A JP7220775B2 JP 7220775 B2 JP7220775 B2 JP 7220775B2 JP 2021506185 A JP2021506185 A JP 2021506185A JP 2021506185 A JP2021506185 A JP 2021506185A JP 7220775 B2 JP7220775 B2 JP 7220775B2
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Description

本発明は、検出装置に関する。
近年、個人認証等に用いられる生体センサとして、光学式の生体センサが知られている。生体センサとして、例えば指紋センサや静脈センサが知られている。光学式の生体センサは、フォトダイオード等の光電変換素子を有し、光電変換素子は、照射される光量に応じて出力される信号が変化する。特許文献1には、光電変換素子として、有機半導体から構成された有機光電層を用いる技術が開示されている。特許文献1では、複数の検出電極(特許文献1では、下部透明電極層)の上に有機光電層及び上部透明電極層の順に設けられる。
特開2017-112376号公報
特許文献1では、複数の検出電極に跨がって有機光電層が設けられているので、隣り合う検出電極の間で、リーク電流が発生する可能性がある。このため、特許文献1の技術を光学式の生体センサに適用すると、検出の高精細化が困難となる場合がある。
本発明は、検出電極間のリーク電流を抑制することが可能な検出装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様の検出装置は、基板と、前記基板の検出領域に配列された複数の検出電極と、複数の前記検出電極を覆う有機半導体層と、前記有機半導体層の上に設けられた対向電極と、を有し、前記有機半導体層は、第1のp型半導体層及び第1のn型半導体層の少なくとも一方と、活性層と、を含み、前記活性層は、複数の前記検出電極のそれぞれと重畳する重畳領域ごとに設けられ、p型半導体とn型半導体とが混在する構造を有し、第1の前記p型半導体層又は第1の前記n型半導体層は、前記検出電極と重畳しない非重畳領域に設けられ、隣り合う前記活性層の間に設けられる。
図1は、第1実施形態に係る検出装置を示す平面図である。 図2は、第1実施形態に係る検出装置の構成例を示すブロック図である。 図3は、検出装置を示す回路図である。 図4は、部分検出領域を示す回路図である。 図5は、第1実施形態に係る検出装置の複数の部分検出領域を模式的に示す平面図である。 図6は、図5のVI-VI’断面図である。 図7は、図5のVII-VII’断面図である。 図8は、第1実施形態に係る検出装置の製造方法の一例を説明するための説明図である。 図9は、第2実施形態に係る検出装置の概略断面構成を示す断面図である。 図10は、第3実施形態に係る表示装置の概略断面構成を示す断面図である。 図11は、第4実施形態に係る検出装置の、バッファ層を模式的に示す断面図である。
発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。なお、開示はあくまで一例にすぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更について容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有されるものである。また、図面は説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して、詳細な説明を適宜省略することがある。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る検出装置を示す平面図である。図2は、第1実施形態に係る検出装置の構成例を示すブロック図である。図1に示すように、検出装置1は、絶縁基板21と、センサ部10と、ゲート線駆動回路15と、信号線選択回路16と、検出回路48と、制御回路102と、電源回路103と、を有する。
図1に示すように、絶縁基板21には、フレキシブルプリント基板71を介して制御基板101が電気的に接続される。フレキシブルプリント基板71には、検出回路48が設けられている。制御基板101には、制御回路102及び電源回路103が設けられている。制御回路102は、例えばFPGA(Field Programmable Gate Array)である。制御回路102は、センサ部10、ゲート線駆動回路15及び信号線選択回路16に制御信号を供給して、センサ部10の検出動作を制御する。電源回路103は、電源信号SVS(図4参照)等の電圧信号をセンサ部10及びゲート線駆動回路15に供給する。
絶縁基板21は、検出領域AAと、周辺領域GAとを有する。検出領域AAは、センサ部10が有する複数の検出電極35、対向電極36及び有機半導体層31と重なる領域である。周辺領域GAは、検出領域AAの外側の領域であり、複数の検出電極35と重ならない領域である。ゲート線駆動回路15及び信号線選択回路16は、周辺領域GAに設けられる。
センサ部10は、有機半導体層31と、複数の検出電極35と、対向電極36とを有する。複数の検出電極35は、絶縁基板21の検出領域AAに配列される。有機半導体層31は、複数の検出電極35を覆って、検出領域AAの全体に連続して設けられる。対向電極36は、有機半導体層31の上に設けられる。有機半導体層31、複数の検出電極35及び対向電極36は、複数の検出電極35のそれぞれに重なる領域ごとに、光電変換素子PD(フォトダイオード)を構成する。言い換えると、複数の光電変換素子PDは、複数の検出電極35に対応して設けられ、検出領域AAに配列される。
図2に示すように、検出装置1は、さらに検出制御部11と検出部40とを有する。検出制御部11の機能の一部又は全部は、制御回路102に含まれる。また、検出部40の機能の一部又は全部は、制御回路102に含まれる。図1では、検出回路48は、フレキシブルプリント基板71に設けられているが、制御回路102に内蔵されていてもよい。
センサ部10は、光電変換素子PDを有する光センサである。センサ部10が有する光電変換素子PDは、照射される光に応じた電気信号を、検出信号Vdetとして信号線選択回路16に出力する。また、センサ部10は、ゲート線駆動回路15から供給されるゲート駆動信号VGCLに従って検出を行う。
検出制御部11は、ゲート線駆動回路15、信号線選択回路16及び検出部40にそれぞれ制御信号を供給し、これらの動作を制御する回路である。検出制御部11は、スタート信号STV、クロック信号CK、リセット信号RST1等の各種制御信号をゲート線駆動回路15に供給する。また、検出制御部11は、選択信号SEL等の各種制御信号を信号線選択回路16に供給する。
ゲート線駆動回路15は、各種制御信号に基づいて複数のゲート線GCL(図3参照)を駆動する回路である。ゲート線駆動回路15は、複数のゲート線GCLを順次又は同時に選択し、選択されたゲート線GCLにゲート駆動信号VGCLを供給する。これにより、ゲート線駆動回路15は、ゲート線GCLに接続された複数の光電変換素子PDを選択する。
信号線選択回路16は、複数の信号線SGL(図3参照)を順次又は同時に選択するスイッチ回路である。信号線選択回路16は、検出制御部11から供給される選択信号SELに基づいて、選択された信号線SGLと検出回路48とを接続する。これにより、信号線選択回路16は、光電変換素子PDの検出信号Vdetを検出部40に出力する。
検出部40は、検出回路48と、信号処理部44と、座標抽出部45と、記憶部46と、検出タイミング制御部47と、を備える。検出タイミング制御部47は、検出制御部11から供給される制御信号に基づいて、検出回路48と、信号処理部44と、座標抽出部45と、が同期して動作するように制御する。
検出回路48は、例えばアナログフロントエンド回路(AFE、Analog Front End)である。検出回路48は、少なくとも検出信号増幅部42及びA/D変換部43の機能を有する信号処理回路である。検出信号増幅部42は、検出信号Vdetを増幅する。A/D変換部43は、検出信号増幅部42から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換する。
信号処理部44は、検出回路48の出力信号に基づいて、センサ部10に入力された所定の物理量を検出する論理回路である。信号処理部44は、指Fgが検出面に接触又は近接した場合に、検出回路48からの信号に基づいて指Fgや掌の表面の凹凸を検出できる。また、信号処理部44は、検出回路48からの信号に基づいて生体に関する情報を検出できる。生体に関する情報は、例えば、指Fgや掌の血管像、脈波、脈拍、血中酸素濃度等である。
記憶部46は、信号処理部44で演算された信号を一時的に保存する。記憶部46は、例えばRAM(Random Access Memory)、レジスタ回路等であってもよい。
座標抽出部45は、信号処理部44において指Fgの接触又は近接が検出されたときに、指Fg等の表面の凹凸の検出座標を求める論理回路である。座標抽出部45は、センサ部10の各光電変換素子PDから出力される検出信号Vdetを組み合わせて、指Fg等の表面の凹凸の形状を示す二次元情報や、指Fgや掌の血管の形状を示す二次元情報を生成する。なお、座標抽出部45は、検出座標を算出せずにセンサ出力Voとして検出信号Vdetを出力してもよい。
次に、検出装置1の回路構成例及び動作例について説明する。図3は、検出装置を示す回路図である。図4は、部分検出領域を示す回路図である。
図3に示すように、センサ部10は、マトリクス状に配列された複数の部分検出領域PAAを有する。図4に示すように、部分検出領域PAAは、光電変換素子PDと、容量素子Caと、第1スイッチング素子Trとを含む。第1スイッチング素子Trは、光電変換素子PDを構成する検出電極35のそれぞれに対応して設けられる。第1スイッチング素子Trは、薄膜トランジスタにより構成されるものであり、この例では、nチャネルのMOS(Metal Oxide Semiconductor)型のTFT(Thin Film Transistor)で構成されている。第1スイッチング素子Trのゲートはゲート線GCLに接続される。第1スイッチング素子Trのソースは信号線SGLに接続される。第1スイッチング素子Trのドレインは、光電変換素子PDのアノード及び容量素子Caに接続される。
光電変換素子PDのカソードには、電源回路103から電源信号SVSが供給される。光電変換素子PDは、逆バイアスで駆動される。また、容量素子Caには、電源回路103から、容量素子Caの初期電位となる基準信号VR1が供給される。
部分検出領域PAAに光が照射されると、光電変換素子PDには光量に応じた電流が流れ、これにより容量素子Caに電荷が蓄積される。第1スイッチング素子Trがオンになると、容量素子Caに蓄積された電荷に応じて、信号線SGLに電流が流れる。信号線SGLは、信号線選択回路16を介して検出回路48に接続される。これにより、検出装置1は、部分検出領域PAAごとに、光電変換素子PDに照射される光の光量に応じた信号を検出できる。
図3に示すように、ゲート線GCLは、第1方向Dxに延在し、第1方向Dxに配列された複数の部分検出領域PAAと接続される。また、複数のゲート線GCL1、GCL2、…、GCL8は、第2方向Dyに配列され、それぞれゲート線駆動回路15に接続される。なお、以下の説明において、複数のゲート線GCL1、GCL2、…、GCL8を区別して説明する必要がない場合には、単にゲート線GCLと表す。ゲート線GCLの数は8本であるが、あくまで一例であり、ゲート線GCLは、8本以上、例えば256本配列されていてもよい。
なお、第1方向Dxは、絶縁基板21と平行な面内の一方向であり、例えば、ゲート線GCLと平行な方向である。また、第2方向Dyは、絶縁基板21と平行な面内の一方向であり、第1方向Dxと直交する方向である。なお、第2方向Dyは、第1方向Dxと直交しないで交差してもよい。
信号線SGLは、第2方向Dyに延在し、第2方向Dyに配列された複数の部分検出領域PAAに接続される。また、複数の信号線SGL1、SGL2、…、SGL12は、第1方向Dxに配列されて、それぞれ信号線選択回路16及びリセット回路17に接続される。信号線SGLの数は12本であるが、あくまで一例であり、信号線SGLは、12本以上、例えば252本配列されていてもよい。また、図3では、信号線選択回路16とリセット回路17との間にセンサ部10が設けられている。これに限定されず、信号線選択回路16とリセット回路17とは、信号線SGLの同じ方向の端部にそれぞれ接続されていてもよい。
ゲート線駆動回路15は、スタート信号STV、クロック信号CK、リセット信号RST1等の各種制御信号を、レベルシフタ151を介して受け取る。ゲート線駆動回路15は複数の第2スイッチング素子TrG(図6参照)を有し、第2スイッチング素子TrGの動作により複数のゲート線GCL1、GCL2、…、GCL8を時分割的に順次選択する。ゲート線駆動回路15は、選択されたゲート線GCLを介して、複数の第1スイッチング素子Trにゲート駆動信号VGCLを供給する。これにより、第1方向Dxに配列された複数の部分検出領域PAAが、検出対象として選択される。
信号線選択回路16は、複数の選択信号線Lselと、複数の出力信号線Loutと、第3スイッチング素子TrSと、を有する。複数の第3スイッチング素子TrSは、それぞれ複数の信号線SGLに対応して設けられている。6本の信号線SGL1、SGL2、…、SGL6は、共通の出力信号線Lout1に接続される。6本の信号線SGL7、SGL8、…、SGL12は、共通の出力信号線Lout2に接続される。出力信号線Lout1、Lout2は、それぞれ検出回路48に接続される。
ここで、信号線SGL1、SGL2、…、SGL6を第1信号線ブロックとし、信号線SGL7、SGL8、…、SGL12を第2信号線ブロックとする。複数の選択信号線Lselは、1つの信号線ブロックに含まれる第3スイッチング素子TrSのゲートにそれぞれ接続される。また、1本の選択信号線Lselは、複数の信号線ブロックの第3スイッチング素子TrSのゲートに接続される。具体的には、選択信号線Lsel1、Lsel2、…、Lsel6は、信号線SGL1、SGL2、…、SGL6に対応する第3スイッチング素子TrSと接続される。また、1つの選択信号線Lsel1は、信号線SGL1に対応する第3スイッチング素子TrSと、信号線SGL7に対応する第3スイッチング素子TrSと、に接続される。同様に、選択信号線Lsel2は、信号線SGL2に対応する第3スイッチング素子TrSと、信号線SGL8に対応する第3スイッチング素子TrSと、に接続される。
制御回路102(図1参照)は、レベルシフタ161を介して、選択信号SELを順次選択信号線Lselに供給する。これにより、信号線選択回路16は、第3スイッチング素子TrSの動作により、1つの信号線ブロックにおいて信号線SGLを時分割的に順次選択する。また、信号線選択回路16は、複数の信号線ブロックで同時に1本ずつ信号線SGLを選択する。このような構成により、検出装置1は、検出回路48を含むIC(Integrated Circuit)の数、又はICの端子数を少なくすることができる。
図3に示すように、リセット回路17は、基準信号線Lvr、リセット信号線Lrst及び第4スイッチング素子TrRを有する。第4スイッチング素子TrRは、複数の信号線SGLに対応して設けられている。基準信号線Lvrは、複数の第4スイッチング素子TrRのソース又はドレインの一方に接続される。リセット信号線Lrstは、複数の第4スイッチング素子TrRのゲートに接続される。
制御回路102は、リセット信号RST2を、レベルシフタ171を介してリセット信号線Lrstに供給する。これにより、複数の第4スイッチング素子TrRがオンになり、複数の信号線SGLは基準信号線Lvrと電気的に接続される。電源回路103は、基準信号VR1を基準信号線Lvrに供給する。これにより、複数の部分検出領域PAAに含まれる容量素子Caに基準信号VR1が供給される。
検出装置1は、リセット期間、露光期間及び読み出し期間を有する。電源回路103は、リセット期間、露光期間及び読み出し期間に亘って、電源信号SVSを光電変換素子PDのカソードに供給する。また、リセット期間ではゲート線駆動回路15は、順次ゲート線GCLを選択し、ゲート駆動信号VGCLをゲート線GCLに順次供給する。これにより、リセット期間では、全ての部分検出領域PAAの容量素子Caが順次信号線SGLと電気的に接続されて、基準信号VR1が供給される。この結果、容量素子Caの容量がリセットされる。
露光期間では、各第1スイッチング素子Trがオフになり、それぞれの部分検出領域PAAで、光電変換素子PDに照射された光に応じて電流が流れる。この結果、各容量素子Caに電荷が蓄積される。
読み出し期間では、ゲート線駆動回路15は、ゲート線GCLにゲート駆動信号VGCLを順次供給する。これにより、各第1スイッチング素子Trがオンになる。また、制御回路102は、選択信号SEL1、…、SEL6を、信号線選択回路16に順次供給する。これにより、ゲート駆動信号VGCLにより選択された部分検出領域PAAの信号線SGLが順次、又は同時に検出回路48に接続される。この結果、部分検出領域PAAごとに検出信号Vdetが検出回路48に供給される。
検出装置1は、リセット期間、露光期間及び読み出し期間を、繰り返し実行して検出を行ってもよい。或いは、検出装置1は、指Fg等が検出面に接触又は近接したことを検出したタイミングで、検出動作を開始してもよい。また、複数の部分検出領域PAAが容量素子Caを備えていない構成の場合には、露光期間と読み出し期間とが同じ期間に行われてもよい。この場合、露光期間において第1スイッチング素子Trは、光電変換素子PDと信号線SGLとを接続する。これにより、照射された光に応じた電流が光電変換素子PDから信号線SGLに流れる。
次に、検出装置1の詳細な構成について説明する。図5は、第1実施形態に係る検出装置の複数の部分検出領域を模式的に示す平面図である。図6は、図5のVI-VI’断面図である。なお、図5では、図面を見やすくするために、検出電極35及び第3導電層67を二点鎖線で示している。また、図6では、検出領域AAの層構造と周辺領域GAの層構造との関係を示すために、VI-VI’線に沿う断面と、周辺領域GAの第2スイッチング素子TrGを含む部分の断面とを、模式的に繋げて示している。さらに、図6では、周辺領域GAの端子部72を含む部分の断面を模式的に繋げて示している。
なお、検出装置1の説明において、絶縁基板21の表面に垂直な方向において、絶縁基板21から光電変換素子PDの対向電極36に向かう方向を「上側」又は単に「上」とする。対向電極36から絶縁基板21に向かう方向を「下側」又は単に「下」とする。また、「平面視」とは、絶縁基板21の表面に垂直な方向から見た場合の配置関係を示す。
図5に示すように、部分検出領域PAAは、ゲート線GCLと、信号線SGLとで囲まれた領域である。本実施形態では、ゲート線GCLは、第1ゲート線GCLAと第2ゲート線GCLBとを含む。第2ゲート線GCLBは、第1ゲート線GCLAと重なって設けられる。第1ゲート線GCLAと第2ゲート線GCLBとは、絶縁層(第3無機絶縁層22c及び第4無機絶縁層22d(図6参照))を介して異なる層に設けられている。第1ゲート線GCLAと第2ゲート線GCLBとは、任意の箇所で電気的に接続され、同じ電位を有するゲート駆動信号VGCLが供給される。第1ゲート線GCLA及び第2ゲート線GCLBの少なくとも一方が、ゲート線駆動回路15に接続される。なお、図5、図6では、第1ゲート線GCLAと第2ゲート線GCLBとは異なる幅を有しているが、同じ幅であってもよい。
複数の検出電極35は、ゲート線GCLと、信号線SGLとで囲まれた領域にそれぞれ設けられる。また、有機半導体層31及び対向電極36は、複数の検出電極35、ゲート線GCLと、信号線SGL及び第1スイッチング素子Trを覆って連続して設けられる。第3導電層67は、複数の検出電極35のそれぞれと重なる領域に設けられ、また、第1スイッチング素子Trの一部を覆って設けられる。第3導電層67は、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、銀(Ag)、モリブデン(Mo)等の金属材料又はこれらの合金が用いられる。第3導電層67は、外部から入射した光を反射する反射層として機能する。また、第3導電層67は、第1スイッチング素子Trを保護する保護層としての機能も有する。
第1スイッチング素子Trは、ゲート線GCLと信号線SGLとの交差部の近傍に設けられる。第1スイッチング素子Trは、第1半導体61、ソース電極62、ドレイン電極63、第1ゲート電極64A及び第2ゲート電極64Bを含む。
第1半導体61の一端は、コンタクトホールH1を介してソース電極62と接続される。第1半導体61の他端は、コンタクトホールH2を介してドレイン電極63と接続される。信号線SGLのうち、第1半導体61と重なる部分がソース電極62である。また、第3導電層67のうち、第1半導体61と重なる部分がドレイン電極63として機能する。第3導電層67はコンタクトホールH3を介して検出電極35と接続される。このような構成により、第1スイッチング素子Trは、光電変換素子PDと信号線SGLとの間の接続と遮断とを切り換え可能になっている。
第1半導体61は、酸化物半導体である。より好ましくは、第1半導体61は、酸化物半導体のうち透明アモルファス酸化物半導体(TAOS:Transparent Amorphous Oxide Semiconductor)である。第1スイッチング素子Trに酸化物半導体を用いることにより、第1スイッチング素子Trのリーク電流を抑制できる。このため、検出装置1は、検出の高精細化を図った場合において、感度の低下を抑制することができる。
第1半導体61は、第1方向Dxに沿って設けられ、平面視で第1ゲート電極64A及び第2ゲート電極64Bと交差する。第1ゲート電極64A及び第2ゲート電極64Bは、それぞれ第1ゲート線GCLA及び第2ゲート線GCLBから分岐して設けられる。言い換えると、第1ゲート線GCLA及び第2ゲート線GCLBのうち、第1半導体61と重なる部分がそれぞれ第1ゲート電極64A及び第2ゲート電極64Bとして機能する。第1ゲート電極64A及び第2ゲート電極64Bは、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、銀(Ag)、モリブデン(Mo)又はこれらの合金が用いられる。また、第1半導体61の、第1ゲート電極64A及び第2ゲート電極64Bと重なる部分にチャネル領域が形成される。
次に検出装置1の層構成について説明する。図6に示すように、アレイ基板2は、絶縁基板21、第1スイッチング素子Tr、第2スイッチング素子TrG、第1導電層65、第2導電層66、第3導電層67、第4導電層68、第1無機絶縁層22aから第5無機絶縁層22e、有機絶縁層23a及び各種配線等を有する。
第1スイッチング素子Trは、絶縁基板21に設けられている。絶縁基板21は、例えばガラス基板である。或いは、絶縁基板21は、ポリイミド等の樹脂で構成された樹脂基板又は樹脂フィルムであってもよい。絶縁基板21として、樹脂フィルムを用いた場合には、アレイ基板2を曲面状に形成することが可能であり、検出装置1は、指Fgや掌の形状に応じた曲面を有するセンサとして構成される。また、検出装置1は、酸化物半導体を含む第1スイッチング素子Trが絶縁基板21の上に形成される。このため、例えばシリコン基板などの半導体基板を用いた場合に比べ、検出装置1は、検出領域AAの面積を大きくすることが容易である。
第1ゲート電極64Aは、第1無機絶縁層22a及び第2無機絶縁層22bを介して絶縁基板21の上に設けられる。第1無機絶縁層22aから第5無機絶縁層22eの無機絶縁層は、シリコン酸化膜(SiO)、シリコン窒化膜(SiN)又はシリコン酸化窒化膜(SiON)等が用いられる。また、各無機絶縁層は、単層に限定されず積層膜であってもよい。
第3無機絶縁層22cは、第1ゲート電極64Aを覆って第2無機絶縁層22bの上に設けられる。第1半導体61、第1導電層65及び第2導電層66は、第3無機絶縁層22cの上に設けられる。第1導電層65は、第1半導体61のうちソース電極62と接続される端部を覆って設けられる。第2導電層66は、第1半導体61のうちドレイン電極63と接続される端部を覆って設けられる。
第4無機絶縁層22dは、第1半導体61、第1導電層65及び第2導電層66を覆って第3無機絶縁層22cの上に設けられる。第2ゲート電極64Bは、第4無機絶縁層22dの上に設けられる。第1半導体61は、絶縁基板21に垂直な方向において、第1ゲート電極64Aと第2ゲート電極64Bとの間に設けられる。つまり、第1スイッチング素子Trは、いわゆるデュアルゲート構造である。ただし、第1スイッチング素子Trは、第1ゲート電極64Aが設けられ、第2ゲート電極64Bが設けられないボトムゲート構造でもよく、第1ゲート電極64Aが設けられず、第2ゲート電極64Bのみが設けられるトップゲート構造でもよい。
第5無機絶縁層22eは、第2ゲート電極64Bを覆って第4無機絶縁層22dの上に設けられる。ソース電極62(信号線SGL)及びドレイン電極63(第3導電層67)は、第5無機絶縁層22eの上に設けられる。本実施形態では、ドレイン電極63は、第1半導体61の上に第4無機絶縁層22d及び第5無機絶縁層22eを介して設けられた第3導電層67である。
第4無機絶縁層22d及び第5無機絶縁層22eにはコンタクトホールH1、コンタクトホールH2が設けられる。コンタクトホールH1の底部には第1導電層65が露出する。ソース電極62は、コンタクトホールH1及び第1導電層65を介して第1半導体61と電気的に接続される。同様に、コンタクトホールH2の底部には第2導電層66が露出する。ドレイン電極63は、コンタクトホールH2及び第2導電層66を介して第1半導体61と電気的に接続される。
第1導電層65は、ソース電極62と第1半導体61との間において、少なくともコンタクトホールH1の底部と重なる部分に設けられ、第1半導体61と接する。第2導電層66は、ドレイン電極63と第1半導体61との間において、少なくともコンタクトホールH2の底部と重なる部分に設けられ、第1半導体61と接する。第1導電層65及び第2導電層66が設けられているため、検出装置1は、コンタクトホールH1、H2をエッチングにより形成する際に、第1半導体61がエッチング液により除去されることを抑制できる。つまり、検出装置1は、検出領域AAの第1スイッチング素子Trと、周辺領域GAの第2スイッチング素子TrGとを同じ工程で形成することができるため、製造コストを抑制できる。
第1導電層65及び第2導電層66は、第3導電層67と同様にアルミニウム(Al)、銅(Cu)、銀(Ag)、モリブデン(Mo)等の金属材料又はこれらの合金が用いられる。第1導電層65及び第2導電層66は、コンタクトホールH1、H2を形成する際にエッチングの進行を抑制する導電材料であればよい。
第3導電層67は、平面視で、光電変換素子PDと重なる領域に設けられる。第3導電層67は、第1半導体61、第1ゲート電極64A及び第2ゲート電極64Bの上側にも設けられる。つまり、第3導電層67は、絶縁基板21に垂直な方向において、第1スイッチング素子Trと光電変換素子PDとの間に設けられる。これにより、第3導電層67は、光電変換素子PDをアレイ基板2に形成する際に、第1スイッチング素子Trを保護する保護層としての機能を有する。
第2導電層66は、第1半導体61と重ならない領域において、第3導電層67と対向して延在する。また、第1半導体61と重ならない領域において、第4無機絶縁層22dの上に第4導電層68が設けられる。第4導電層68は、第2導電層66と第3導電層67との間に設けられる。これにより、第2導電層66と第4導電層68との間に容量が形成され、第3導電層67と第4導電層68との間に容量が形成される。第2導電層66、第3導電層67及び第4導電層68により形成される容量は、図4に示す容量素子Caの容量である。
有機絶縁層23aは、ソース電極62(信号線SGL)及びドレイン電極63(第3導電層67)を覆って、第5無機絶縁層22eの上に設けられる。有機絶縁層23aは、第1スイッチング素子Trや、各種導電層で形成される凹凸を平坦化する平坦化層である。
光電変換素子PDは、有機半導体層31と、検出電極35と、対向電極36とを含む。光電変換素子PDは、アレイ基板2の有機絶縁層23aの上に設けられ、絶縁基板21に垂直な方向において、検出電極35、有機半導体層31、対向電極36の順に積層される。
検出電極35は、光電変換素子PDのアノードであり、検出信号Vdetを読み出すための電極である。検出電極35は、有機絶縁層23aに設けられたコンタクトホールH3を介して第3導電層67と電気的に接続される。検出電極35は、例えば、モリブデン(Mo)、アルミニウム(Al)等の金属材料が用いられる。又は、検出電極35は、これらの金属材料が複数積層された積層膜であってもよい。検出電極35は、ITO(Indium Tin Oxide)等の透光性を有する導電材料であってもよい。
有機半導体層31は、複数の検出電極35に亘って連続して設けられる。有機半導体層31の材料として、例えば、低分子有機材料であるC60(フラーレン)、PCBM(フェニルC61酪酸メチルエステル:Phenyl C61-butyric acid methyl ester)、CuPc(銅フタロシアニン:Copper phthalocyanine)、F16CuPc(フッ素化銅フタロシアニン)、rubrene(ルブレン:5,6,11,12-tetraphenyltetracene)、PDI(Perylene(ペリレン)の誘導体)等を用いることができる。
また、有機半導体層31は、上述した低分子有機材料と高分子有機材料とを組み合わせた材料が用いられる。高分子有機材料として、例えばP3HT(poly(3-hexylthiophene))、F8BT(F8-alt-benzothiadiazole)等を用いることができる。有機半導体層31は、P3HTとPCBMとが混合した状態(海島構造)の膜、又はF8BTとPDIとが混合した状態の膜とすることができる。有機半導体層31の詳細な構成については、後述する。
対向電極36は、有機半導体層31の上に設けられる。つまり、1つの対向電極36は、複数の検出電極35と対向する。対向電極36、光電変換素子PDのカソードであり、電源信号SVSが供給されて複数の光電変換素子PDに対して共通の電位を与えるための電極である。対向電極36は、例えばITO等の透光性導電層である。指Fgや掌で反射した光L2(図10参照)は、対向電極36を透過して有機半導体層31に入射する。なお、本実施形態では、検出電極35がアノード、対向電極36がカソードとしたが、逆の構成、すなわち、検出電極35がカソード、対向電極36がアノードであってもよい。
周辺領域GAには、ゲート線駆動回路15が有する第2スイッチング素子TrGが設けられている。第2スイッチング素子TrGは、第1スイッチング素子Trと同一の絶縁基板21に設けられる。第2スイッチング素子TrGは、第2半導体81、ソース電極82、ドレイン電極83及びゲート電極84を含む。
第2半導体81は、ポリシリコンである。より好ましくは、第2半導体81は、低温ポリシリコン(以下、LTPS(Low Temperature Polycrystalline Silicone)と表す)である。LTPSを用いた第2スイッチング素子TrGは、600℃以下のプロセス温度で製造できる。このため、ゲート線駆動回路15や信号線選択回路16等の回路を、第1スイッチング素子Trと同一基板上に形成できる。ポリシリコンは、a-Siに比べキャリアの移動度が高い。このため、検出装置1は、第2スイッチング素子TrGにa-Siを用いた場合に比べ、ゲート線駆動回路15を小型化できる。この結果、検出装置1は、周辺領域GAの面積を小さくすることができる。また、ポリシリコンを用いた第2スイッチング素子TrGは、a-Siに比べ信頼性が高い。
第2半導体81は、第1無機絶縁層22aの上に設けられる。つまり、第1スイッチング素子Trの第1半導体61は、絶縁基板21に垂直な方向において、第2スイッチング素子TrGの第2半導体81よりも絶縁基板21から離れた位置に設けられる。これにより、ポリシリコンからなる第2半導体81と、酸化物半導体からなる第1半導体61を同一の絶縁基板21に形成できる。
ゲート電極84は、第2無機絶縁層22bを介して第2半導体81の上側に設けられる。ゲート電極84は、第2ゲート電極64Bと同層に設けられる。第2スイッチング素子TrGは、いわゆるトップゲート構造である。ただし、第2スイッチング素子TrGは、デュアルゲート構造でもよく、ボトムゲート構造でもよい。
ソース電極82及びドレイン電極83は、第5無機絶縁層22eの上に設けられる。ソース電極82及びドレイン電極83は、第1スイッチング素子Trのソース電極62及びドレイン電極63と同層に設けられる。コンタクトホールH4、H5は、第2無機絶縁層22bから第5無機絶縁層22eを貫通して設けられる。ソース電極82は、コンタクトホールH4を介して第2半導体81と電気的に接続される。ドレイン電極83は、コンタクトホールH5を介して第2半導体81と電気的に接続される。第1スイッチング素子Trには、第1導電層65及び第2導電層66が設けられているため、検出装置1は、コンタクトホールH1、H2とコンタクトホールH4、H5とを同一工程で形成できる。
なお、図3に示す、信号線選択回路16が有する第3スイッチング素子TrS及びリセット回路17が有する第4スイッチング素子TrRも、第2スイッチング素子TrGと同様の構成とすることができる。すなわち、第3スイッチング素子TrS及び第4スイッチング素子TrRの半導体は、ポリシリコンであり、より好ましくはLTPSである。この場合、検出装置1は、信号線選択回路16及びリセット回路17の回路規模を抑制できる。これに限定されず、第3スイッチング素子TrS及び第4スイッチング素子TrRの半導体は、TAOSを含む酸化物半導体であってもよい。
端子部72は、周辺領域GAのうち、ゲート線駆動回路15が設けられた領域とは異なる位置に設けられる。端子部72は、第1端子導電層73、第2端子導電層74及び第3端子導電層75を有する。第1端子導電層73は、第2ゲート電極64Bと同層に、第2無機絶縁層22bの上に設けられる。コンタクトホールH6は、第3無機絶縁層22cから第5無機絶縁層22e及び有機絶縁層23aを連通して設けられる。
第2端子導電層74及び第3端子導電層75は、コンタクトホールH6内に、この順で積層され、第1端子導電層73と電気的に接続される。第2端子導電層74は、第3導電層67等と同じ材料を用い、同じ工程で形成できる。また、第3端子導電層75は、検出電極35と同じ材料を用い、同じ工程で形成できる。対向電極36は、周辺領域GAまで延在し、端子部72と電気的に接続される。なお、図6では1つの端子部72を示しているが、端子部72は間隔を有して複数配列されていてもよい。また、複数の端子部72は、フレキシブルプリント基板71(図1参照)との接続端子や駆動ICとの接続端子として設けられていてもよい。なお、検出装置1は、必要に応じて、対向電極36の上側に、保護層やカバーガラス等を設けてもよい。
次に有機半導体層31の構成について説明する。図7は、図5のVII-VII’断面図である。図7は、図5に示す複数の部分検出領域PAAを、第1方向Dxに沿って切断した場合の断面図である。なお、複数の部分検出領域PAAを、第2方向Dyに沿って切断した場合の断面図も図7と同様である。また、図7ではアレイ基板2を簡略化して示しているが、複数の検出電極35は、アレイ基板2の有機絶縁層23a(図6参照)の上に設けられる。
複数の検出電極35は、離隔して配置される。ここで、複数の検出電極35のそれぞれと重畳する領域を、重畳領域R1とする。また、複数の検出電極35と重畳しない領域、すなわち隣り合う検出電極35の間の領域を、非重畳領域R2とする。それぞれの重畳領域R1で積層された検出電極35、有機半導体層31及び対向電極36により光電変換素子PDが構成される。
有機半導体層31及び対向電極36は、複数の検出電極35を覆って、重畳領域R1及び非重畳領域R2に亘って設けられる。有機半導体層31は、p型半導体層32と、p型半導体34aとn型半導体34bが混合して形成された活性層34とを有する。有機半導体層31は、重畳領域R1と非重畳領域R2とで異なる構成を有する。具体的には、重畳領域R1において、有機半導体層31は、バッファ層37(第2のバッファ層)と、p型半導体層32(第2のp型半導体層)と、活性層34と、バッファ層38(第1のバッファ層)とを含む。絶縁基板21に垂直な方向において、活性層34は、p型半導体層32とバッファ層37との間に設けられる。p型半導体層32(第2のp型半導体層32b)とバッファ層38は、活性層34と対向電極36との間に設けられる。また、p型半導体層32(第2のp型半導体層32b)とバッファ層38は、重畳領域R1と非重畳領域R2に渡って配置される。バッファ層37は複数設けられ、複数のバッファ層37は、活性層34と検出電極35との間に設けられ、検出電極35ごとに互いに離隔して設けられる。本実施形態では、絶縁基板21に垂直な方向において、検出電極35、バッファ層37、活性層34、p型半導体層32、バッファ層38、対向電極36の順に積層される。
活性層34は、p型半導体34aとn型半導体34bとが混在するバルクヘテロ構造を有する。活性層34は、p型半導体34aとn型半導体34bが所望の比率(例えば、1:2の比率)で分布しており、検出電極35、対向電極36の近傍では、p型半導体34a、及びn型半導体34bの比率が、p型半導体34a>n型半導体34bや、n型半導体34b>p型半導体34aとなるように、垂直方向の密度分布がグラデーションを有する構成となっている。活性層34に光が照射されると、p型半導体34a及びn型半導体34bのそれぞれに正孔電子対が発生する。活性層34で発生した正孔及び電子は、それぞれ活性層34内を移動し検出電極35(アノード)又は対向電極36(カソード)の方向に移動する。
バッファ層37、38は、活性層34で発生した正孔及び電子が検出電極35又は対向電極36に到達しやすくするために設けられる。バッファ層37は、電子輸送層(またはホールブロック層)として、バッファ層38は、ホール輸送層(電子ブロック層)として機能する。バッファ層37の材料としては、ZnOやポリエチレンイミンなどが、バッファ層38の材料としては、WO3、MoO3やPEDOT/PSSなどを用いることができる。p型半導体層32は、活性層34が有するp型半導体34a及びn型半導体34bと接する。p型半導体層32及び活性層34のp型半導体34aは、上述した有機材料のうち、例えばP3HTが用いられる。n型半導体層33(図8参照)及び活性層34のn型半導体34bは、上述した有機材料のうち、例えばPCBMが用いられる。
重畳領域R1では、絶縁基板21に垂直な方向で、有機半導体層31のp型半導体(p型半導体層32及び活性層34のp型半導体34aを含む)と、n型半導体(活性層34のn型半導体34bを含む)との比率が異なる。単位体積あたりのp型半導体とn型半導体との比率を比率RT=(p型半導体の体積/n型半導体の体積)とすると、絶縁基板21に垂直な方向で、p型半導体層32、活性層34の順に比率RTが小さくなる。
非重畳領域R2において、有機半導体層31は、p型半導体から構成されるp型半導体層32及びn型半導体から構成されるn型半導体層33の少なくとも一方を有して構成される。本実施形態では、非重畳領域R2において、絶縁基板21に垂直な方向において、第1のp型半導体層32a、第2のp型半導体層32b、バッファ層38、対向電極36の順に積層される。すなわち、非重畳領域R2では、バルクヘテロ構造を有する活性層34が設けられず、第1のp型半導体層32aと第2のp型半導体層32bとが絶縁基板21に垂直な方向で接して積層される。
非重畳領域R2の第1のp型半導体層32aは、アレイ基板2の有機絶縁層23a(図6参照)上に設けられる。第1のp型半導体層32aは、隣り合う検出電極35の間に亘って連続して設けられる。また、第1のp型半導体層32aは、隣り合う活性層34の間に亘って連続して設けられる。
非重畳領域R2の第2のp型半導体層32bは、重畳領域R1に設けられたp型半導体層32と連続して設けられる。p型半導体層32は、重畳領域R1及び非重畳領域R2に亘って連続して設けられ、活性層34及び第1のp型半導体層32aの上に設けられる。
このように、有機半導体層31は、重畳領域R1ごとに活性層34が設けられる。また、非重畳領域R2には、活性層34の間及び検出電極35の間に、第1のp型半導体層32aが連続して設けられる。これにより、活性層34を重畳領域R1及び非重畳領域R2に亘って連続して設けた場合に比べて、活性層34で発生した正孔又は電子が検出電極35間で移動することを抑制できる。例えば、光が照射されることで、隣り合う一方の検出電極35と他方の検出電極35とが異なる電位となった場合であっても、活性層34で発生した正孔又は電子が一方の検出電極35から他方の検出電極35に移動することを抑制できる。したがって、検出装置1は、検出電極35間のリーク電流を抑制することが可能である。この結果、検出装置1は、検出の高精細化を図ることができる。
なお、図5から図7に示した有機半導体層31、検出電極35及び対向電極36の構成はあくまで一例であり、適宜変更できる。例えば、検出電極35の平面視での形状は、矩形状に限定されず、多角形状、異形状等の他の形状であってもよい。
図8は、第1実施形態に係る検出装置の製造方法の一例を説明するための説明図である。図8に示すように、成膜装置は、複数の検出電極35及びバッファ層37を覆ってアレイ基板2の上にn型半導体層33を形成する(ステップST11)。n型半導体層33は、スピンコート法、スクリーン印刷法、インクジェット印刷法などの塗布法により形成される。
次に、成膜装置は、n型半導体層33の上にレジスト層201を形成する(ステップST12)。レジスト層201は、重畳領域R1に形成され、非重畳領域R2には形成されない。つまり、非重畳領域R2においてn型半導体層33はレジスト層201から露出して形成される。レジスト層201は、塗布法及びフォトリソグラフィ法を用いて形成される。
次に、成膜装置は、ドライエッチングによりレジスト層201及び非重畳領域R2のn型半導体層33を除去する(ステップST13)。ドライエッチングとして、反応性イオンエッチング(以下、RIE(Reactive Ion Etching)と表す)を採用することができる。RIEには、酸素分子(O)210を含む酸素ガスが用いられる。
成膜装置は、さらにRIEを行うことで、レジスト層201を除去し、重畳領域R1に露出したn型半導体層33を除去する(ステップST14)。高分子有機材料を用いることで、重畳領域R1のn型半導体層33は、RIEにより除去される部分と、除去されない部分とが生じ、多数の微細な孔部を有するポーラス構造33pが形成される。
レジスト層201の存在により、非重畳領域R2のエッチングが重畳領域R1よりも進行する。これにより、非重畳領域R2において、n型半導体層33が除去されてアレイ基板2の表面が露出し、重畳領域R1のn型半導体層33には、ポーラス構造33pが形成される(ステップST15)。
成膜装置は、重畳領域R1及び非重畳領域R2に亘ってp型半導体層32を塗布形成する(ステップST16)。p型半導体層32は、ポーラス構造33pの孔部を充填するように形成され、これにより、重畳領域R1では、p型半導体34aとn型半導体34bとが混在する活性層34が形成される。非重畳領域R2では、アレイ基板2の上にp型半導体層32が単層で形成される。
成膜装置は、p型半導体層32の上に対向電極36及びバッファ層38を形成する(ステップST17)。対向電極36及びバッファ層38は、重畳領域R1及び非重畳領域R2に亘って連続して形成される。対向電極36及びバッファ層38は、スパッタや蒸着などの薄膜法により形成される。以上のような工程により、重畳領域R1と非重畳領域R2とで有機半導体層31の構成を異ならせて形成することができる。具体的には、重畳領域R1ごとに活性層34が分離してパターニングされ、非重畳領域R2には、活性層34の間及び検出電極35の間にp型半導体層32(第1のp型半導体層32a)が設けられる。
なお、図8に示す工程はあくまで一例であり、検出装置1の製造方法は適宜変更することができる。例えば、レジスト層201に換えてメタルマスクを用いてもよい。
(第2実施形態)
図9は、第2実施形態に係る検出装置の概略断面構成を示す断面図である。なお、以下の説明においては、上述した実施形態で説明したものと同じ構成要素には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
図9に示すように、第2実施形態の検出装置1Aでは、第1実施形態と比較して、p型半導体層32に換えてn型半導体層33が設けられている。具体的には、非重畳領域R2において、n型半導体層33は、単層で設けられ、隣り合う検出電極35の間のアレイ基板2の表面から対向電極36まで連続して設けられる。非重畳領域R2において、アレイ基板2の上に、第1のn型半導体層33a、第2のn型半導体層33b、バッファ層38、対向電極36の順に積層され、p型半導体層32は設けられない。なお、重畳領域R1の積層構造は第1実施形態と同様に、絶縁基板21に垂直な方向において、検出電極35、バッファ層37、活性層34、n型半導体層33、バッファ層38、対向電極36の順に積層される。
つまり、活性層34と対向電極36との間に、n型半導体層33(第2のn型半導体層)とバッファ層38を有し、n型半導体層33とバッファ層38は、重畳領域R1と非重畳領域R2に渡って配置される。非重畳領域R2において、第1のn型半導体層33aと第2のn型半導体層33bとが、絶縁基板21に垂直な方向で接して積層される。非重畳領域R2の第2のn型半導体層33bは、重畳領域R1のn型半導体層33と連続して設けられる。また、非重畳領域R2の第1のn型半導体層33aは、隣り合う検出電極35の間に設けられ、かつ、隣り合う活性層34の間にも設けられる。
第2実施形態においても、重畳領域R1ごとに活性層34が設けられる。また、非重畳領域R2には、活性層34の間及び検出電極35の間に、第1のn型半導体層33aが連続して設けられる。これにより、検出装置1Aは、検出電極35間のリーク電流を抑制することが可能である。
(第3実施形態)
図10は、第3実施形態に係る表示装置の概略断面構成を示す断面図である。図10に示すように、表示装置120は、検出装置1と、表示パネル121と、タッチパネル122と、カバーガラス123とを有する。表示パネル121は、例えば、表示素子として発光素子を用いた有機ELディスプレイパネル(OLED: Organic Light Emitting Diode)や無機ELディスプレイ(μ-LED、Mini-LED)であってもよい。或いは、表示パネル121は、表示素子として液晶素子を用いた液晶表示パネル(LCD:Liquid Crystal Display)や、表示素子として電気泳動素子を用いた電気泳動型表示パネル(EPD:Electrophoretic Display)であってもよい。
表示パネル121は、第1主面121aと、第1主面121aと反対側の第2主面121bとを有する。第1主面121aは、表示素子からの光L1をカバーガラス123に向けて照射して、画像を表示する面である。第1主面121aは、画像を表示する表示領域DAを有する。
タッチパネル122は、例えば静電容量方式により、カバーガラス123の表面に接触又は近接する指Fgを検出する。タッチパネル122は、透光性を有し、光L1及びカバーガラス123と空気との界面で反射した光L2を透過できる。なお、表示装置120は、タッチパネル122を有さない構成であってもよい。また、表示パネル121は、タッチパネル122と一体化されていてもよく、タッチパネル122の機能を内蔵してもよい。
カバーガラス123は、表示パネル121等を保護するための部材であり、表示パネル121等を覆っている。カバーガラス123は、例えばガラス基板である。なお、カバーガラス123に限定されず、樹脂基板等がタッチパネル122の上に設けられていてもよい。
検出装置1は、表示パネル121の第2主面121bと対向して設けられる。検出装置1は、指Fgで反射した光L2を検出することで、指Fgの表面の凹凸を検出できる。又は、検出装置1は、指Fgの内部で反射した光L2を検出することで、静脈パターン、脈波、脈拍等の生体情報を検出できる。検出装置1は大面積化が容易であるため、検出装置1の検出領域AAは、表示パネル121の表示領域DAの全体と対向して設けられる。なお、これに限定されず、検出領域AAは、表示パネル121の表示領域DAの一部と対向していてもよい。なお、検出装置1は、表示装置120として設けられる構成に限定されず、検出装置1と光源とを備えた生体認証装置として構成されてもよい。この場合、検出装置1は、指Fg等で反射した光L2を検出する構成に限定されず、指Fg等を透過した光L2を検出する構成を採用することもできる。
(第4実施形態)
図11は、第4実施形態に係る検出装置の、バッファ層を模式的に示す断面図である。図11に示すように、第4実施形態の検出装置1Bにおいて、バッファ層37(第2のバッファ層)は、酸化亜鉛(ZnO)ナノ粒子37aと、酢酸亜鉛(Zinc acetate)層37bとを含む。複数の酸化亜鉛ナノ粒子37aは、活性層34と検出電極35との間に分散される。酢酸亜鉛層37bは、活性層34と検出電極35との間で、複数の酸化亜鉛ナノ粒子37aの間隙に設けられる。酢酸亜鉛層37bは、複数の酸化亜鉛ナノ粒子37aの間隙を埋めるように設けられ、活性層34及び検出電極35に接する。バッファ層37は、酸化亜鉛ナノ粒子37aと酢酸亜鉛層37bとが混合されたインクを用いて塗布することにより形成できる。
酸化亜鉛ナノ粒子37aは、活性層34で発生した電子が検出電極35に到達しやすくするために設けられ、電子輸送層として機能する。一方、酢酸亜鉛層37bは、正孔の移動を規制するホールブロック層として機能する。
これにより、バッファ層37は、例えば、バッファ層37が酢酸亜鉛層37bを有さず、酸化亜鉛ナノ粒子37a単体の膜として形成された場合に比べて、酸化亜鉛ナノ粒子37aの間隙を通る正孔の移動を抑制できる。この結果、光電変換素子PDは、逆バイアス駆動された場合における暗電流を抑制することができる。
暗電流の大きさは、酢酸亜鉛層37bの濃度、すなわち、酸化亜鉛ナノ粒子37aと酢酸亜鉛層37bとの比率で制御することができる。例えば、バッファ層37に用いられる酢酸亜鉛混合溶液の酢酸亜鉛濃度に応じて、暗電流が変化する。より好ましくは、酢酸亜鉛層37bの濃度は、0.3mol/L以上、0.4mol/L以下である。本実施形態において、暗電流は、バッファ層37が酸化亜鉛ナノ粒子37a単体の膜として形成された場合に比べて、1/100以上1/10以下程度に小さくすることができる。
以上、本発明の好適な実施の形態を説明したが、本発明はこのような実施の形態に限定されるものではない。実施の形態で開示された内容はあくまで一例にすぎず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で行われた適宜の変更についても、当然に本発明の技術的範囲に属する。
1、1A 検出装置
2 アレイ基板
10 センサ部
15 ゲート線駆動回路
16 信号線選択回路
17 リセット回路
21 絶縁基板
31 有機半導体層
32 p型半導体層
33 n型半導体層
34 活性層
35 検出電極
36 対向電極
37、38 バッファ層
40 検出部
61 第1半導体
62 ソース電極
63 ドレイン電極
64A 第1ゲート電極
64B 第2ゲート電極
120 表示装置
121 表示パネル
AA 検出領域
GA 周辺領域
GCL ゲート線
PD 光電変換素子
SGL 信号線
Tr 第1スイッチング素子
TrG 第2スイッチング素子
TrS 第3スイッチング素子
TrR 第4スイッチング素子

Claims (7)

  1. 基板と、
    前記基板の検出領域に配列された複数の検出電極と、
    複数の前記検出電極を覆う有機半導体層と、
    前記有機半導体層の上に設けられた対向電極と、を有し、
    前記有機半導体層は、第1の半導体層と、第2の半導体層と、活性層と、を含み、
    前記活性層は、複数の前記検出電極のそれぞれと重畳する重畳領域ごとに設けられ、p型半導体とn型半導体とが混在する構造を有し、
    前記第1の半導体層は、前記検出電極と重畳しない非重畳領域に設けられ、隣り合う前記活性層の間に設けられ
    前記第2の半導体層は、前記重畳領域と前記非重畳領域に渡って配置され、
    前記第1の半導体層と前記第2の半導体層は、p型半導体層又はn型半導体層のいずれか一方であり、前記非重畳領域において前記基板に垂直な方向で接して積層される
    検出装置。
  2. 前記活性層と前記対向電極との間に、前記第2の半導体層と第1のバッファ層を有し、当該第2の半導体層と前記第1のバッファ層は、前記重畳領域と前記非重畳領域に渡って配置され、
    前記第1の半導体層と前記第2の半導体層とは、p型半導体層である
    請求項1に記載の検出装置。
  3. 前記活性層と前記対向電極との間に、前記第2の半導体層と第1のバッファ層を有し、当該第2の半導体層と前記第1のバッファ層は、前記重畳領域と前記非重畳領域に渡って配置され、
    前記第1の半導体層と前記第2の半導体層とは、n型半導体層である
    請求項1に記載の検出装置。
  4. 前記重畳領域において、前記基板に垂直な方向で、前記有機半導体層の前記p型半導体と前記n型半導体との比率が異なる
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の検出装置。
  5. 複数の第2のバッファ層を有し、
    複数の前記第2のバッファ層は、前記活性層と前記検出電極との間に設けられ、前記検出電極ごとに互いに離隔して設けられる
    請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の検出装置。
  6. 前記第2のバッファ層は、複数の酸化亜鉛ナノ粒子と、複数の前記酸化亜鉛ナノ粒子の間隙に設けられた酢酸亜鉛層とを含む
    請求項5に記載の検出装置。
  7. 前記基板と、前記基板に設けられ複数の前記検出電極のそれぞれに対応するスイッチング素子と、複数のゲート線と、複数の信号線と、複数の前記スイッチング素子、複数の前記ゲート線及び複数の前記信号線を覆う平坦化層と、を含むアレイ基板を有し、
    複数の前記検出電極、前記有機半導体層及び前記対向電極は、前記平坦化層の上に設けられる
    請求項1から請求項のいずれか1項に記載の検出装置。
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