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JP7216032B2 - リアクトル - Google Patents

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JP7216032B2 JP2020005322A JP2020005322A JP7216032B2 JP 7216032 B2 JP7216032 B2 JP 7216032B2 JP 2020005322 A JP2020005322 A JP 2020005322A JP 2020005322 A JP2020005322 A JP 2020005322A JP 7216032 B2 JP7216032 B2 JP 7216032B2
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Description

本発明は、コアの内部にコイルが収納された状態でモールドされたリアクトルに関する。
従来から、断面矩形状の平角線が巻回されたコイルと、該コイルの収納される一組のコアとを有したリアクトルが知られている。このリアクトルは、特許文献1に開示されるように、コイルと、該コイルの内周側に配置される磁性体のコアと、前記コイル及びコアの外側を覆う外装部とを備えている。
上述したリアクトルを製造する場合には、コアを構成する一組の分割部材の間にコイルを載置してコイル組立体を構成した後に、前記コイル組立体を覆うように上下の金型を嵌合させると共に、保持ピンを前記分割部材の抜き孔へと挿通させることでコアを軸方向に押圧して位置決めを行う。そして、上下の金型内に溶融した樹脂材を注入して固化させることで、コイル組立体が樹脂材からなる外装部によって覆われたリアクトルが得られる。
特開2017-107995号公報
しかしながら、上述したリアクトルを製造する際、コアを構成する一組の分割部材が保持ピンによって軸方向へのみ固定されているため、金型内に注入された樹脂材によって前記分割部材の側面が押圧された場合、前記分割部材が軸方向と直交する水平方向へ動いてしまい、一方の分割部材と他方の分割部材とが該水平方向にずれてしまうという問題がある。
そこで、上述したようなリアクトルの製造過程における分割部材の位置ずれを抑制する目的で、例えば、軸方向に挿入される保持ピンを上方に設けられた分割部材と下方に設けられた分割部材との境界を跨ぐように前記分割部材の側面へ配置して当接させることが考えられる。しかしながら、分割部材の製造ばらつきが生じて保持ピンの先端と前記分割部材の側面との間に隙間ができてしまった場合、この隙間に溶融した樹脂材が入り込んで固化することで外装部の一部にバリが発生してしまうという問題が生じる。
本発明は、前記の課題を考慮してなされたものであり、樹脂モールド部におけるバリの発生を抑制することが可能なリアクトルを提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明の態様は、コイルと、コイルを内部に収納し分割自在に設けられるコアと、コアの少なくとも側面を覆って固定する樹脂モールド部とを備えたリアクトルにおいて、
樹脂モールド部は、コアの外周を覆う円筒状のモールド本体と、モールド本体に形成され径方向に貫通してコアの一部が外部へ露出する露出部と、を有し、コアは、コアの軸方向に分割される第1コア部及び第2コア部を有し、露出部は、第1コア部の外周面に臨むように設けられ、コアの軸方向における第1コア部と第2コア部との境界部が樹脂モールド部のモールド本体によって覆われ、露出部が、境界部に対して前記軸方向に離間して配置される。
本発明によれば、内部にコイルの収納されるコアが分割自在に設けられ、コアにおいて少なくとも側面を覆って固定する樹脂モールド部を備え、この樹脂モールド部は、コアの一部が外部へと露出する露出部を有し、この露出部は分割される一方のコア部及び他方のコア部のいずれか1つのみに臨み、一方のコア部と他方のコア部との境界部が樹脂モールド部によって覆われている。
従って、コアが分割された一方又は他方のコア部に製造ばらつきが生じ、コア部の側面に対して段差が生じた場合であっても、樹脂モールド部を溶融した樹脂材から成形する際、側面に当接して押さえる型部材をコア部のいずれか1つのみに当接させることで、型部材とコア部との間に隙間が生じてしまうことがない。
その結果、コアにおいて一方のコア部と他方のコア部との境界部に跨るように樹脂モールド部を設けることで、コア部の側面と型部材との間に生じた隙間へ樹脂材が入り込んでバリとなってしまうことが好適に抑制される。
本発明によれば、以下の効果が得られる。
すなわち、内部にコイルが収納され分割自在に設けられたコア部からなるコアと、コアの少なくとも側面を覆って固定する樹脂モールド部とを備えたリアクトルにおいて、この樹脂モールド部は、コアの一部が外部へと露出する露出部を有し、分割される一方のコア部及び他方のコア部のいずれか1つのみに露出部が臨むように形成されると共に、一方のコア部と他方のコア部との境界部が樹脂モールド部によって覆われている。そのため、一方又は他方のコア部に製造ばらつきが生じ、一方のコア部の側面と他方のコア部の側面との間に段差が生じた場合であっても、樹脂モールド部を溶融した樹脂材から成形する際に、側面に当接して押さえる型部材をコア部のいずれか1つのみに当接させることで、型部材とコア部との間に隙間が生じてしまうことがない。
その結果、コア部の境界部に跨るように樹脂モールド部を設けることで、コア部の側面と型部材との間の隙間に樹脂材が入り込むことによるバリの発生を好適に抑制することが可能となる。
本発明の実施の形態に係るリアクトルの外観斜視図である。 図1のリアクトルにおいて、コア、コイル及びボビンから構成されるコイル組立体の外観斜視図である。 図2に示すコイル組立体の分解斜視図である。 図1に示すリアクトルの全体平面図である。 図5Aは、図4のVA-VA線に沿った断面図であり、図5Bは、図5Aのベースコア部の外周面に径方向への製造ばらつきが生じた場合を示す断面図である。 図6Aは、変形例に係るリアクトルを示す一部省略断面図であり、図6Bは、図6Aのリアクトルを構成する第1分割コア部に製造ばらつきが生じた場合を示す一部省略断面図である。
本発明に係るリアクトルについて好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。
このリアクトル10は、図1~図4に示されるように、その両端が外周側から引き出されα巻きで巻回されたコイル12と、該コイル12を囲むように配置されるボビン14と、前記コイル12及び前記ボビン14の収納されるコア16と、前記コア16の外側を覆う樹脂モールド部18とを含む。そして、リアクトル10は、例えば、コア16におけるカバーコア部(コア部)54が上方(矢印A1方向)、ベースコア部(コア部)52が下方(矢印A2方向)となるように載置され使用される。
コイル12は、例えば、エナメル等の絶縁被膜で覆われ導電性を有した平角導線が用いられ、その幅広面が径方向となるように、上下方向に2層にわたってα巻きでボビン14の外周側へと巻回されている。
詳細には、図3に示されるように、コイル12は、それぞれ複数回巻回される上層20及び下層22が形成され、前記上層20の端部である第1端部24及び前記下層22の端部である第2端部26が外側に向かって引き出される。コイル12の途中には、上層20及び下層22をつなぐ部位が設けられる。そして、コイル12における上層20及び下層22は同一の巻き数で形成され、その最外周径が略同一となるように形成される。
そして、コイル12は、巻回方向に沿った一端となる第1端部24が、2層のうちの上層20の巻回部位において最も外周側となる最外周部位から径方向外側へと引き出され、他端となる第2端部26が2層のうちの下層22の巻回部位において最も外周側となる最外周部位から径方向外側へと引き出され、前記第1端部24と前記第2端部26とが略平行に設けられる(図4参照)。
ボビン14は、樹脂製材料から形成され、コイル12の上方及び下方を覆う第1ホルダ28と、該コイル12の外周側を覆うと共に該第1ホルダ28に接続される第2ホルダ30とを含む。
第1ホルダ28は、断面円形状で軸方向(矢印A1、A2方向)に延在した円筒部32と、該円筒部32の上端に形成され径方向外側へと延在した複数の第1架橋部34と、該第1架橋部34の外縁部を互いに接続する円環状の第1円環部36と、前記円筒部32の下端に形成され径方向外側へと延在する複数の第2架橋部38と、該第2架橋部38の外縁部を互いに接続する円環状の第2円環部40とを備える。
円筒部32は同一直径で形成され、その外周側にはコイル12が巻回されると共に、第1及び第2架橋部34、38は前記円筒部32の周方向に沿って互いに等間隔離間するように形成されている。そして、第1及び第2架橋部34、38、第1及び第2円環部36、40は、円筒部32の軸方向(矢印A1、A2方向)に所定間隔離間してそれぞれ平行に形成されている。換言すれば、第1ホルダ28は、円筒部32の上端及び下端から径方向外側へフランジ状に突出して形成されている。
第1円環部36には、その周方向に沿って互いに等間隔離間した複数の係合孔42が形成され、該係合孔42は、第1架橋部34の径方向外側となる位置に形成され、ボビン14の軸方向(矢印A1、A2方向)にそれぞれ貫通している。
また、第1円環部36には、隣接する2つの第1架橋部34の間となる位置に、径方向外側へ向かって突出したカバー部44が形成される。カバー部44は、例えば、断面略矩形状に形成され、第1円環部36の外周に対して径方向外側へ所定長さだけ突出し、該外周に対して滑らかに接続されている。
第2ホルダ30は、円環状に形成された外周壁46と、該外周壁46に対して径方向外側へ突出したガイド部48とを有し、前記外周壁46は、第1ホルダ28の第1円環部36と略同一直径で断面円形状に形成されると共に、上下方向(矢印A1、A2方向)に沿って所定高さで延在している。また、外周壁46の上端には、さらに上方(矢印A1方向)へ向かって突出した複数の爪部50が形成され、該爪部50は上端から下方に向けて径方向外側へ徐々に突出するように断面三角形状に形成されると共に、外周壁46の周方向に沿って互いに等間隔離間して設けられる。
そして、第1ホルダ28における円筒部32に対してコイル12が巻回された状態で、第1円環部36に対して第2ホルダ30における外周壁46の上端を当接させ、複数の爪部50を前記第1円環部36の係合孔42へとそれぞれ挿入させる。これにより、第1ホルダ28と第2ホルダ30とがコイル12を間とし、互いに周方向に位置決めされた状態で軸方向(矢印A1、A2方向)に連結される。
また、第2ホルダ30のガイド部48は、第1ホルダ28側(矢印A1方向)に開口した断面U字状に形成され、前記第1ホルダ28のカバー部44によって上部が覆われることで、径方向外側に向かって開口した断面矩形状の空間となる。そして、第1ホルダ28の円筒部32に巻回されたコイル12の第1及び第2端部24、26がガイド部48及びカバー部44の内部を通じて外部(径方向外側)へと取り出される。
コア16は、図1~図3に示されるように、例えば、磁性材料から上下(矢印A1、A2方向)に分割可能な円筒状に形成され、下部に設けられるベースコア部52と、該ベースコア部52の上部を覆うように設けられるカバーコア部54と、前記ベースコア部52の中心に形成された円柱状のコア軸部56とを含み、該コア軸部56の外周側にはコイル12の巻回されたボビン14が挿通され収納される収納空間58を有している。
また、コア16を構成するベースコア部52及びカバーコア部54には、収納空間58から外側に向かって延在する引出溝60が形成され、該引出溝60には、ボビン14のガイド部48及びカバー部44が挿通されると共に、該ガイド部48を通じてコイル12の第1及び第2端部24、26がそれぞれ外部へと引き出される。
そして、コイル12の巻回されたボビン14が、ベースコア部52におけるコア軸部56に挿通された状態で、前記ベースコア部52の上部をカバーコア部54で覆うことで図2に示されるコイル組立体Sが構成されると共に、前記ベースコア部52の上端と前記カバーコア部54の下端とが面接触して合わさって境界部62となる。この境界部62は、上下方向(矢印A1、A2方向)と略直交方向(矢印B方向)に延在している。
樹脂モールド部18は、例えば、樹脂製材料からなり射出成形によってコイル組立体Sの外側を覆うように形成され、コア16の外周側を覆うモールド本体64と、該モールド本体64の下端外周面から径方向外側へ突出した取付部66とを含む。
モールド本体64は、コア16の外周面(側面)に対して径方向外側に一定厚さとなるように円筒状に形成され、且つ、ボビン14のガイド部48及びカバー部44が外部に露出するように形成されると共に、その上端が、カバーコア部54の上端の一部を覆うように径方向内側へと延在している。すなわち、モールド本体64は、コア16の外周面に臨むように形成されている。
また、モールド本体64には、径方向に貫通した複数の開口部(露出部)68が形成され、該開口部68は、例えば、前記モールド本体64の周方向に沿って長尺な断面長方形状に形成されると共に、コア16の境界部62に対して上方(矢印A1方向)となる位置に開口している。すなわち、この開口部68は、境界部62の上方となるカバーコア部54の外周面54aの一部に臨むように開口し、前記開口部68を介して前記外周面54aが外部へと露出している。
換言すれば、上述した開口部68によって境界部62の下方となるベースコア部52が外部へと露出することはない。ここでは、図4に示されるように、モールド本体64の周方向において、互いに離間した3つの開口部68を備える場合について説明する。
取付部66は、例えば、フランジ状に形成されモールド本体64の周方向において互いに等間隔離間して4か所設けられ、その中央には図示しない固定ボルトの挿通されるボルト孔70が形成されている。そして、取付部66が、リアクトル10を固定するための図示しない取付面へと当接した状態で、ボルト孔70に図示しない固定ボルトを挿通させ該取付面に対して螺合することで、前記取付部66を含むリアクトル10が所定位置に固定される。
本発明の実施の形態に係るリアクトル10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次に前記リアクトル10を構成するコイル組立体Sをモールドして樹脂モールド部18を形成する場合について説明する。
先ず、図5Aに示されるように、リアクトル10を構成するコイル組立体Sを下型72と上型74との間に収納すると共に、コア16を構成するベースコア部52が前記下型72の底壁に当接し、カバーコア部54が上型74の内壁へと当接した状態とする。
また、カバーコア部54に対して径方向外側(矢印C方向)から3つの可動型76を接近させ、ベースコア部52とカバーコア部54との境界部62に対して所定高さだけカバーコア部54側(矢印A1方向)となる外周面54aの位置に当接させる。換言すれば、可動型76が、ベースコア部52の外周面52aへと当接することがなく、両者の境界部62から上方(矢印A1方向)へと離間した位置に当接する。
これにより、上型74、下型72及び可動型76によってコイル組立体Sが覆われ、該コイル組立体Sと前記上型74、下型72及び可動型76と前記コイル組立体Sとの間の空間が樹脂材の供給されるキャビティとなる。
そして、図示しない供給口を通じて溶融した樹脂材が上型74及び下型72の内部に充填されることで、キャビティ内に導入された樹脂材によってコイル組立体Sの外周側が覆われると共に、引出溝60を通じてコア16の収納空間58内へ流入した樹脂材によってコイル12及びボビン14が覆われる。詳細には、コア16を構成するベースコア部52及びカバーコア部54の外周側は、3つの可動型76が当接した部位及び引出溝60に臨む部位を除いて樹脂材によって覆われ、前記カバーコア部54の上部が外縁部近傍のみが環状に覆われてモールド本体64となる。
最後に、コイル組立体Sの外側の一部及びコア16の収納空間58が樹脂材によって満たされた後、所定時間冷却させることで該樹脂材が硬化して前記コイル組立体Sを前記樹脂材によって覆った樹脂モールド部18となる。その結果、コイル12及びボビン14がコア16の収納空間58において所定の位置で固定されると共に、図1及び図4に示されるように、カバーコア部54の外周面54aに臨むように複数の開口部68が形成され、該外周面54aの一部が外部へと露出したリアクトル10が構成される。
また、コア16を構成するベースコア部52及びカバーコア部54の境界部62は、図1及び図5Aに示されるように、前記コア16の外周側を覆うモールド本体64によって覆われ、前記境界部62が外部に露出することがない。
なお、上述したリアクトル10では、コア16を構成するカバーコア部54に臨む位置に開口部68を備える構成としているが、これに限定されるものではなく、境界部62に対して下方となるベースコア部52側に前記開口部68を備える構成としてもよい。すなわち、コア16を構成するベースコア部52及びカバーコア部54のいずれか一方のみに開口部68が設けられ、両者の間の境界部62がモールド本体64によって覆われる構成であればよい。
次に、上述したリアクトル10の製造工程において、図5Bに示されるように、コア16を構成するベースコア部52に製造ばらつきが生じ、前記カバーコア部54の外周面54aに対して前記ベースコア部52の外周面52aが径方向内側へ所定距離Lだけずれている場合について説明する。
先ず、上型74及び下型72の内部にコイル組立体Sが収納された状態で、可動型76をカバーコア部54の外周面54aに対してそれぞれ当接させた状態とする。そして、上型74及び下型72の内部となるキャビティに溶融した樹脂材を充填していくことで、コア16の外周側において、カバーコア部54とベースコア部52との間に生じた段差78を前記樹脂材が覆うように満たされていく。
そして、コイル組立体Sの外周側及びコア16の収納空間58が樹脂材によって満たされた後、所定時間冷却させることで該樹脂材が硬化して樹脂モールド部18となる。その結果、コイル12及びボビン14がコア16に対して所定の位置で固定されると共に、カバーコア部54の外周面54aに臨むように複数の開口部68が形成され該カバーコア部54の外周面54aが外部へと露出したリアクトル10が構成される。
また、コア16を構成するベースコア部52及びカバーコア部54の境界部62は、前記コア16の外周側を覆うモールド本体64によって覆われ、前記境界部62が外部に露出することがない。そのため、境界部62に対して下方に形成され径方向への段差78がモールド本体64によって好適に覆われ、径方向内側への寸法ばらつきを有したベースコア部52の外周面52aと可動型76との間に隙間が生じることがなく、射出成形時において該隙間へ樹脂材が入り込んでバリとなってしまうことが抑制される。
以上のように、本実施の形態では、リアクトル10を構成する樹脂モールド部18が、軸方向(矢印A1、A2方向)に分割自在なコア16の外部を覆うように形成されると共に、コイル12及びボビン14がコア16の収納空間58内に収納されたコイル組立体Sを樹脂材によって覆うことで樹脂モールド部18を成形する際、前記樹脂モールド部18の外周面に開口した開口部68が、前記コア16を構成するベースコア部52とカバーコア部54との境界部62に対して上方(矢印A1方向)となるように形成される。
従って、コア16を構成するベースコア部52又はカバーコア部54に径方向への製造ばらつきが生じ、該ベースコア部52の外周面52aと前記カバーコア部54の外周面54aとの間に径方向の段差78が形成された場合でも、射出成形時において可動型76が両者の外周面52a、54aに跨るように接触することがなく、前記カバーコア部54の外周面54aのみに接触して開口部68を形成する構成としているため、前記カバーコア部54の外周面54aに対して窪んだ前記ベースコア部52の外周面52aと前記可動型76の先端との間に隙間が生じてしまうことがない。
その結果、コア16を構成するベースコア部52及びカバーコア部54に径方向への製造ばらつきが生じた場合であっても、その境界部62が樹脂モールド部18の開口部68を通じて外部へと露出することがなくモールド本体64によって好適に覆われることで、前記コア16の外周面52a、54aと可動型76との間に生じた隙間に起因した樹脂モールド部18におけるバリの発生が抑制される。
また、リアクトル10を構成するコア16が、上下方向(矢印A1、A2方向)に分割可能なベースコア部52及びカバーコア部54から構成される場合について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、図6A及び図6Bに示されるリアクトル100のコア102のように、軸方向と直交する水平方向(矢印B方向)に2分割可能な断面半円状の第1分割コア部104と第2分割コア部106から構成するようにしてもよい。
このリアクトル100は、図6Aに示されるコア102の軸方向から見て、断面半円状の第1及び第2分割コア部104、106が境界部108を介して互いに当接し、且つ、軸方向と略直交する径方向に分割自在な断面円形状のコア102を構成している。そして、コア102の外周側が、樹脂モールド部110を構成するモールド本体112で覆われると共に、第1分割コア部104の外周面に臨む位置に開口部114が開口している。この開口部114は、第1分割コア部104と第2分割コア部106の境界部108に臨むことがない位置で径方向に貫通するように開口している。
そして、コア102の外周側を図示しない金型で覆うと共に、第1分割コア部104の外周面に対して可動型76が当接した状態とし、溶融した樹脂材をコア102の外周側を覆う金型内へと充填する。これにより、コア102の外周側を覆うように樹脂モールド部110を構成するモールド本体112が形成されると共に、該モールド本体112の一部が開口した開口部114が前記第1分割コア部104の外周面に臨むように形成されることで、コア102の外側が樹脂モールド部110によってモールドされた状態となる。
次に、図6Bに示されるように、例えば、コア102の製造ばらつきにより、第1分割コア部104が第2分割コア部106に対して境界部108を境として若干だけずれている場合には、図示しない金型内に充填された樹脂材によって第1及び第2分割コア部104、106の外周側が覆われていくことで、前記第1分割コア部104の境界部側端部104aと、前記第2分割コア部106の境界部側端部106aとの間に生じた段差116が前記樹脂材によって覆われる。
その結果、第1分割コア部104と第2分割コア部106との境界部108に形成された段差116が樹脂モールド部110のモールド本体112によって好適に覆われ、第2分割コア部106の外周面と可動型76との間に隙間が生じることがないため、樹脂モールド部110において前記隙間に樹脂材が入り込むことに起因したバリの発生が好適に抑制される。
なお、本発明に係るリアクトルは、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
10、100…リアクトル 12…コイル
14…ボビン 16、102…コア
18、110…樹脂モールド部 52…ベースコア部
54…カバーコア部 62、108…境界部
64、112…モールド本体 66…取付部
68、114…開口部 78、116…段差
104…第1分割コア部 106…第2分割コア部

Claims (2)

  1. コイルと、該コイルを内部に収納し分割自在に設けられるコアと、該コアの少なくとも側面を覆って固定する樹脂モールド部とを備えたリアクトルにおいて、
    前記樹脂モールド部は、前記コアの外周を覆う円筒状のモールド本体と、
    前記モールド本体に形成され径方向に貫通して前記コアの一部が外部へ露出する露出部と、
    を有し、
    前記コアは、前記コアの軸方向に分割される第1コア部及び第2コア部を有し、
    前記露出部は、前記第1コア部の外周面に臨むように設けられ、前記コアの軸方向における前記第1コア部と前記第2コア部との境界部が前記樹脂モールド部の前記モールド本体によって覆われ、前記露出部が、前記境界部に対して前記軸方向に離間して配置される、リアクトル。
  2. コイルと、該コイルを内部に収納し分割自在に設けられるコアと、該コアの少なくとも側面を覆って固定する樹脂モールド部とを備えたリアクトルにおいて、
    前記樹脂モールド部は、前記コアの外周を覆う円筒状のモールド本体と、
    前記モールド本体に形成され径方向に貫通して前記コアの一部が外部へ露出する露出部と、
    を有し、
    前記コアは、前記コアの軸方向と略直交する方向に分割される第1コア部及び第2コア部を有し、
    前記露出部は、前記第1コア部の外周面に臨むように設けられ、前記コアの周方向における前記第1コア部と前記第2コア部との境界部が、前記樹脂モールド部の前記モールド本体によって覆われ、前記露出部が、前記境界部に対して前記コアの前記周方向に離間して配置される、リアクトル。
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