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JP7120908B2 - 受信装置及び受信方法 - Google Patents

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JP7120908B2
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Description

本発明の実施形態は、受信装置及び受信方法に関する。
近年、テレビやインターネットを介したコンテンツの視聴履歴の解析が行われている。このような解析からは、例えば個々の視聴者の嗜好等が推測可能である。こうした解析結果を種々の分野で活用することが望まれている。
ところで、放送された番組を録画したものや、映画やテレビドラマが予め光ディスク等に納められて販売されているもの等の記録済みコンテンツには、録画当時あるいは販売開始当時の広告が含まれている。しかしながら、広告活動はタイムリーに行われる必要があるため、記録済みコンテンツの再生が録画或いは販売開始から間もなくであれば問題ないが、そうでない場合には当該広告を再生する価値が既になくなっていることがある。
WO2007/132899号公報
本発明が解決しようとする課題は、記録済みコンテンツの再生にあたって、タイムリー且つ特定の視聴者層に対して視聴者の嗜好に合った広告を配信することにある。
実施形態の受信装置は、自装置における視聴履歴から解析された自装置のユーザの嗜好に基づく広告が格納される記録媒体と、記録済みコンテンツを再生する再生装置と、各部を制御する制御器と、を備え、前記制御器は、前記広告を取得して前記記録媒体に格納し、前記再生装置による前記記録済みコンテンツの再生中の所定のタイミングで、前記記録媒体に格納された前記広告を再生し、光ディスクに収められて前記広告の視聴を前提に販売された前記記録済みコンテンツの再生にあたっては、視聴開始から所定の期間経過の後には、前記広告の再生を行わない
図1は、実施形態1にかかるシステムの運用について説明する概要図である。 図2は、実施形態1にかかるシステムを含む全体構成の一例を示す図である。 図3は、実施形態1にかかる放送信号を伝達するための放送波伝送路及びハイブリッドキャスト伝送路における主なストリーム及び情報を示す図である。 図4は、実施形態1にかかる受信機の構成例を示す図である。 図5は、実施形態1にかかる管理サーバの構成例を示す図である。 図6は、実施形態1にかかる受信装置の構成例を示す図である。 図7は、実施形態1にかかるシステムにおけるアドレッサブルCM再生時のタイミングチャートである。 図8は、実施形態1にかかるアドレッサブルCMの更新処理の手順の一例を示すフロー図である。 図9は、実施形態1にかかるアドレッサブルCMの差替え処理の手順の一例を示すフロー図である。 図10は、実施形態1の変形例にかかる記録済みコンテンツの再生時におけるアドレッサブルCMの更新および差替え処理のフロー図である。 図11は、実施形態2にかかるシステムにおけるアドレッサブルCM再生時のタイミングチャートである。 図12は、実施形態2にかかるアドレッサブルCMの差込み処理の手順の一例を示すフロー図である。 図13は、実施形態3にかかる受信装置の構成例を示す図である。
[実施形態1]
以下、図面を参照して、実施形態1について詳細に説明する。
(システムの運用例)
図1は、実施形態1にかかるシステムの運用について説明する概要図である。実施形態1のシステムの運用では、放送波で流れる一般向けのCM枠において、特定の視聴者に対し、その視聴者の嗜好に合うCM(広告)、つまり、対象視聴者を特定したアドレッサブルCMが配信される。
図1に示すように、実施形態1のシステムは、例えばハイブリッドキャスト等の放送通信連携サービスに対応する受信機5000と、受信機5000を管理する管理サーバ3000とを備える。受信機5000は各種の放送番組等を受信する。管理サーバ3000は、受信機5000を介してインターネット経由で視聴者が視聴した放送番組等の視聴履歴を取得して視聴者の嗜好を解析する。例えば、「Y」という層をターゲットとする「a」という放送番組を、ターゲット層「Y」に属さない或る視聴者が定期で視聴しているとの情報を管理サーバ3000が得たとする。そして、解析の結果、その視聴者はターゲット層「Y」が通常興味を示さない「m」という商品に興味がある蓋然性が高いことが判明したとする。
管理サーバ3000は、上記に基づき、放送番組「a」のCM枠が特定の視聴者を対象とするアドレッサブルCM枠に適していると判定する。ここで、特定の視聴者とは、例えば、上述の視聴者のように商品「m」に興味を持つ視聴者である。
管理サーバ3000は、この解析結果を放送局1000へと提供する。管理サーバ3000は解析結果を放送局1000へと自動送信する機能を有していてもよく、または、解析結果は人手を介して放送局1000へと伝えられてもよい。
広告会社ADは、管理サーバ3000の解析結果を放送局1000から取得する。そして、商品「m」の広告主MCに放送番組「a」のCM枠をアドレッサブルCM枠として購入しないかと提案し、広告主MCがこれに同意すれば両者の間で契約が取り交わされる。
広告会社ADは、契約に基づき商品「m」についてのCMを放送局1000へ入稿し、放送局1000は、自身が備えるCM管理サーバを介して、アドレッサブルCMの配信に用いられるCM配信用サーバ4000へとそのCMを送信する。CM配信用サーバ4000のCMは上述の視聴者の受信機5000により受信され、商品「m」に興味を持つ視聴者へと配信される。
管理サーバ3000は、放送局1000から取得したアドレッサブルCM枠の情報に基づき、アドレッサブルCMの配信実績を受信機5000から取得し、放送局1000へと提供する。管理サーバ3000は配信実績を放送局1000へと自動送信する機能を有していてもよく、または、配信実績は人手を介して放送局1000へと伝えられてもよい。
広告会社ADは、管理サーバ3000からの配信実績を放送局1000を介して取得し、必要に応じて広告主MCへと伝える。
(システムの概略構成)
図2は、実施形態1にかかるシステムを含む全体構成を示す図である。
図2に示すように、放送局1000は、CM管理サーバを含む放送局サーバ1100、及びセキュリティ装置1200を備える。放送局1000は、電波による放送信号を送出する。放送信号は、BS放送、CS放送、地上デジタル放送等の信号を含みうる。また、放送局1000は、デジタル放送信号、アプリケーション制御情報(AIT:Application Information Table)、放送と通信の連携による提示に関する制御情報等を送出する。
アプリケーション制御情報は、放送番組と連動するアプリケーション等を実施形態1のシステムに含まれる受信機5000に対して周知するとともに、起動および終了のためのコマンド、制御情報などを含む。
アプリケーション制御情報を含むアプリケーション制御信号の伝送方法に関しては、例えば、専用のES(Elementary Stream)による伝送方式、同じデータを繰り返し送信するデータカーセル方式、通信ネットワークのサーバ上に置かれている制御信号ファイルを取得する方式がある。後述するハイブリッドキャスト対応の受信機5000は、アプリケーション制御信号の指示にしたがって、指定されたURLからアプリケーションを取得し、アプリケーションバウンダリなどの制御を実行する。
放送局1000は、放送局サーバ1100を運営する。放送局サーバ1100は、番組タイトル、番組ID、番組概要、出演者、放送日時、その他のデータのメタデータを受信機5000に提供する。
受信機5000は、放送信号を受信して各種の放送番組および各種サービス情報を受信することができる。受信機5000は、基本機能であるデジタル放送の受信機能に加えて、放送通信機能連携サービスを実現するための機能を備える。
すなわち、受信機5000は、ブロードバンドネットワーク接続機能に加えて次のような機能を備える。放送により送られてくるアプリケーション制御情報に応じてアプリケーションを実行する機能、放送と通信との連携による提示を行う機能等である。
受信機5000には、データ記録再生用のHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等の記録媒体5001に接続可能であるとともに、表示器5002、スピーカシステム5003を接続することも可能である。これらは、受信機5000に予め含まれている場合もある。
管理サーバ3000は、受信機5000を管理するとともに、受信機5000から視聴履歴を取得し、これを解析する。上述のように、管理サーバ3000は、視聴履歴の解析結果を放送局1000に自動送信してもよい。
また、管理サーバ3000は、放送局1000からアドレッサブルCM枠の情報を取得する。この情報には、例えば、アドレッサブルCM枠が設定された放送番組、アドレッサブルCM枠の時間帯等の情報が含まれる。管理サーバ3000は、アドレッサブルCM枠の情報に基づき、アドレッサブルCMの受信機5000による配信実績を取得する。上述のように、管理サーバ3000は、配信実績を放送局1000に自動送信してもよい。
主に、受信機5000、記録媒体5001、表示器5002、スピーカシステム5003、及び管理サーバ3000により実施形態1のシステムが構成される。
CM配信用サーバ4000には、放送局1000が所有するCM管理サーバ(図1参照)から、放送局1000に広告会社ADから入稿されたアドレッサブルCMが送信される。受信機5000は、CM配信用サーバ4000が保有するアドレッサブルCMのうち、所定のアドレッサブルCMを受信する。
ここで、伝送路におけるストリーム及び情報について説明する。
図3は、実施形態1にかかる放送信号を伝達するための放送波伝送路2100及びハイブリッドキャスト伝送路2200における主なストリーム及び情報を示す図である。各伝送路では、映像ストリーム、音声ストリーム、アプリケーション制御情報、サービス情報が伝送される。
(受信機の構成例)
図4は、実施形態1にかかる受信機5000の構成例を示す図である。図4に示すように、受信機5000は、通信コンテンツ処理部5100と、放送コンテンツ処理部5300とを有する。通信コンテンツ処理部5100は、ネットワークに接続されるハイブリッドキャスト仕様を有する。ネットワークの接続先は、例えば上述の管理サーバ3000である。放送コンテンツ処理部5300は放送波を受信する。
通信コンテンツ処理部5100は、IP通信インターフェース5101を備える。IP通信インターフェース5101を介して取り込まれたストリームは、ストリーミング受信処理部5102で受信され、復調されたストリームがデマルチプレクサ5303で元の配列状態に復元される。デマルチプレクサ5303には、DRAM処理部5104が接続されており、このDRAM処理部5104で、プログラムを動作させ、例えば、自動ダウンロードを実行させることができる。
デマルチプレクサ5303で分離された映像ストリームは、映像デコーダ5311でデコードされ、音声ストリームは、音声デコーダ5312でデコードされ、字幕ストリームは、字幕デコーダ5313でデコードされる。
デコードされた映像データ及び字幕データは、合成器5501で合成されて表示器5002に入力される。デコードされた音声データは、合成器5502を介して、スピーカシステム5003に入力される。
放送コンテンツ処理部5300は、放送チューナ5301を備える。放送チューナ5301で受信され復調されたストリームは、デスクランブラ5302に入力される。デスクランブラ5302では、入力ストリームが、CAS(Conditional Access System)モジュール5304からの鍵でデスクランブルされる。デスクランブラ5302でデスクランブルされたストリームは、デマルチプレクサ5303に入力される。デマルチプレクサ5303は、データ放送用のデータをデータ放送受信処理部5330に出力する。また、デマルチプレクサ5303で分離された映像ストリームは、映像デコーダ5311でデコードされ、音声ストリームは、音声デコーダ5312でデコードされ、字幕ストリームは、字幕デコーダ5313でデコードされる。デコードされた映像データ及び字幕データは、合成器5501で合成されて表示器5002に入力される。デコードされた音声データは、合成器5502を介して、スピーカシステム5003に入力される。
また、デマルチプレクサ5303で分離されたデータ放送信号は、データ放送受信処理部5330で受信され、データ放送エンジン5315に入力される。データ放送により送られてきた表示用信号は、合成器5501に入力されて表示器5002にて表示される。
受信機5000の全体的な動作を制御する手段として、統合制御器5200が設けられている。統合制御器5200は、アプリケーション制御部5201、セキュリティ管理部5202を有する。アプリケーション制御部5201は、アプリケーション制御情報に含まれる各種情報や制御情報に基づいて、受信機5000の各ブロックを制御する。アプリケーション制御部5201は、アプリケーションにCMやCMに関連するメッセージ等の補助情報の表示/非表示等を決定する。
セキュリティ管理部5202は、アプリケーションを管理し、セキュリティ機能を実現する。例えば、セキュリティ管理部5202は、アプリケーション認証機能を持ち、認証されたアプリケーションをマネージメントアプリケーションとして扱う。また、セキュリティ管理部5202は、アクセス制御機能、提示制御機能、エンフォースメント機能、放送外のマネージメントアプリケーションを対象とするリボケーション機能等を備える。なお、ここではセキュリティ管理部5202の制御とアプリケーション制御部5201の制御とを分けて記載しているが、分けずに1つの管理部として制御してもよい。
アクセス制御機能は、利用が許可されたアプリケーションに対して、映像、音声、メタデータSI情報等の放送リソースや、受信機5000の映像音声出力、ネットワークインターフェース等の受信機リソースを参照可能とする。また、アプリケーションのセキュリティクラスに応じてアクセス可能な受信機API(Application Programming Interface)を制限する。
提示制御機能は、放送事業部の意図に基づき、放送動画へのオーバーレイの可否、表示領域及びサイズ、表示/非表示等のアプリケーションの表示方法を決定する。さらに、災害報道などの緊急時において、例えばアプリケーションまたはその関連表示を一時的に非表示として、放送番組の全画面表示の制御を可能とする。
リボケーション機能は、放送事業者や利用者の利益を損なう、問題のあるアプリケーションを無効化できる機能である。
アプリケーションエンジン5130は、アプリケーションを実行するための環境を形成している。アプリケーションエンジン5130としては、ハイブリッドキャストに対応するための拡張APIを搭載した、例えばHTML5ブラウザが用いられる。
端末連携制御部5500は、外部の連携端末との連携を実行するインターフェースである。
ここで、記録媒体5001には、上述のCM配信用サーバ4000から取得したアドレッサブルCMが格納されている。CM配信用サーバ4000に保有されるアドレッサブルCMのうち、統合制御器5200は、その受信機5000のユーザ(視聴者)が好みそうなものを記録媒体5001へとダウンロードする。CM配信用サーバ4000が保有するアドレッサブルCMは、視聴者の嗜好を表す「車」「スポーツ」「旅行」等のタグが付けられた複数のグループに分けられている。統合制御器5200は、管理サーバ3000から取得した、その受信機5000による視聴者の嗜好に関する情報に基づき、視聴者の嗜好に合ったタグが付与されたアドレッサブルCM群をダウンロードする。
記録媒体5001へとダウンロードされたアドレッサブルCMは、DRAM処理部5104に一時格納される。その後、アドレッサブルCMは、デマルチプレクサ5303で分離され、映像ストリームは、映像デコーダ5311でデコードされ、音声ストリームは、音声デコーダ5312でデコードされ、字幕ストリームは、字幕デコーダ5313でデコードされる。
デコードされた映像データ及び字幕データは、合成器5501で合成されて表示器5002に入力される。デコードされた音声データは、合成器5502を介して、スピーカシステム5003に入力される。これにより、アドレッサブルCMが、表示器5002及びスピーカシステム5003により出力される。
アプリケーション制御部5201は、アドレッサブルCMの再生に関するアプリケーション制御情報に基づき受信機5000の各ブロックを制御して、アドレッサブルCMを所定のアドレッサブルCM枠において再生する。
(管理サーバの構成例)
図5は、実施形態1にかかる管理サーバ3000の構成例を示す図である。図5に示すように、管理サーバ3000は、蓄積部3100と、解析部3200と、通知部3300とを備える。
蓄積部3100は、その管理サーバ3000が管理する受信機5000における視聴履歴を蓄積する。視聴履歴には、例えば、番組タイトル、番組ID、番組概要、出演者、放送日時、その他のデータが含まれる。
解析部3200は、視聴履歴およびその管理サーバ3000が管理する受信機5000のユーザ(視聴者)の属性情報から視聴者の嗜好等を解析する。視聴者の属性情報は、事前(例えば受信機購入時等)のアンケート調査等により視聴者から得られた情報である。視聴者の属性情報には、例えば、その世帯の構成要員についての性別情報や世代情報等が含まれる。
これらの情報により、例えば、その管理サーバ3000が管理する受信機5000による視聴者の嗜好が推定される。例えば、視聴者の視聴傾向から、車好き、スポーツ好き、旅行好き、というような情報が得られる。
また例えば、ターゲット層「Y」をターゲットとする放送番組「a」で、ターゲット層「Y」の嗜好に合う商品「n」についてのCMが流れているところ、商品「m」に興味のあるターゲット層「X」に属する視聴者もやはり放送番組「a」を視聴していることが判明したとする。
この場合、例えば、解析部3200は、商品「n」についてのCM枠をアドレッサブルCM枠に設定し、ターゲット層「X」に属する視聴者に向けて商品「m」についてのアドレッサブルCMを提供することに適すると判定してもよい。
また、このほかにも、子供がいる世帯の保護者層に向け、保護者が視聴していると思われる夜の時間帯の放送番組においてアドレッサブルCM枠を設定し、子供に関連した商品のアドレッサブルCMを提供することなどが考えられる。
通知部3300は、例えば、解析部3200によるこれらの解析結果を放送局1000へと通知する。これらの解析結果は、放送局1000を介して広告会社ADに取得され、対象商品の広告主MCによりアドレッサブルCM枠が購入される。
また、通知部3300は、例えば、購入されたアドレッサブルCM枠において実際にアドレッサブルCMが配信された場合の配信実績を放送局1000へと通知する。これらの配信実績は、放送局1000を介して広告会社ADや広告主MCに報告される。
また、通知部3300は、解析部3200が解析した視聴者の嗜好を受信機5000に通知する。これにより、受信機5000は、CM配信用サーバ4000からアドレッサブルCMを取得する際、視聴者の嗜好に合ったアドレッサブルCMを選択的に取得することができる。
なお、本実施形態において、放送局1000が備えるCM管理サーバを含む放送局サーバ1100、管理サーバ3000、CM配信用サーバ4000は、送信装置の一例を構成する。
(コンテンツの録画および再生)
図6は、実施形態1にかかる受信装置の構成例を示す図である。本実施形態の受信装置は、例えばハードディスクレコーダであって、受信機5000、記録媒体5001、録画再生装置5004、ディスクドライブ5005を含んでいる。表示器5002およびスピーカシステム5003は、表示装置(例えばテレビ)を構成する。
録画再生装置5004は、録画機能および再生機能を備えている。
録画機能は、受信機5000が受信した放送番組(コンテンツ)を、記録媒体5001に記憶させる。また、録画機能は、記録媒体5001が記憶したコンテンツを、ディスクドライブ5005を介して光ディスクに記録する。光ディスクは、例えばDVD(Digital Versatile Disc)やBD(Blu-ray(登録商標) Disc)である。ディスクドライブ5005は、光ディスクに対し、データの読み書きを行う。
再生機能は、記録媒体5001が記憶するコンテンツを、表示器5002およびスピーカシステム5003を介して視聴可能に提供(再生)する。また、再生機能は、光ディスクに記録されたコンテンツを、ディスクドライブ5005により再生する。ここでの光ディスクは、録画機能により記録されたものでもよいし、映画やテレビドラマなどのデータが納められて販売された既製品でもよい。
(アドレッサブルCMの差替え再生)
図7は、実施形態1にかかるシステムにおけるアドレッサブルCM再生時のタイミングチャートである。図7の例では、その受信機5000による視聴者の嗜好に合ったアドレッサブルCMが、既に記録媒体5001にダウンロードされているものとする。或いは、記録済みコンテンツの再生中に、非同期通信等により記録媒体5001にダウンロードされてもよい。
図7に示すように、実施形態1のシステムでは、記録済みコンテンツの本編の再生が開始されると、次のCM枠を待機し、CM枠より少し(例えば10秒などの所定時間だけ)前に、記録済みコンテンツに含まれる古いCMを、アドレッサブルCMに差替える処理を行い、CM枠開始のタイミングでアドレッサブルCMを再生し、CM枠(或いはアドレッサブルCMの再生)終了に伴い本編の続きの再生に戻る。
また、販売されている光ディスク等であると、冒頭、つまり本編よりも前に、CM枠が存在することがあるが、この場合にも、冒頭のCM枠において、アドレッサブルCMを差替え再生する。
なお、本篇とCM枠との区別は、例えば、既存の自動的にチャプターを設定する機能のように、音声がモノラルとステレオとで切り替わる箇所などで行ってもよい。
(更新処理および差替え処理)
図8は、実施形態1にかかるアドレッサブルCMの更新処理の手順の一例を示すフロー図である。
図8に示すように、統合制御器5200は、前回のアドレッサブルCMの取得から所定期間(例えば1か月、或いは1週間)の経過を待機し(ステップS01のNo)、当該期間が経過すると(ステップS01のYes)、アドレッサブルCMの記憶域を更新する(ステップS02)。ステップS02において統合制御器5200は、CM配信用サーバ4000から、当該受信機5000の視聴履歴やユーザの属性情報に適するとされるアドレッサブルCMの配信を受け、記録媒体5001に格納する。
図9は、実施形態1にかかるアドレッサブルCMの差替え処理の手順の一例を示すフロー図である。
図9に示すように、統合制御器5200は、記録済みコンテンツの視聴を開始(ステップS11)後、CM枠まで所定時間のタイミングを待機し(ステップS12のNo)、当該タイミングに至ると(ステップS12のYes)、記録済みコンテンツに含まれる古いCMをアドレッサブルCMに差替える(ステップS13)。また、ステップS13にかかるアドレッサブルCMの再生を終えると、統合制御器5200は、処理をステップS12に戻して次のタイミングを待つ。
以上、本実施形態によれば、放送された番組を録画したものや、映画やテレビドラマが予め光ディスク等に納められて販売されているもの等の記録済みコンテンツに、録画当時あるいは販売開始当時の広告が含まれていても、当該記録済みコンテンツの再生にあたっては、時間経過により再生する価値を失った広告に替えて、新しく且つ視聴者の嗜好や購買行動等の解析結果が活用されたCMに差替えることができる。このため、本実施形態によれば、記録済みコンテンツの再生時においても、タイムリー且つユーザの嗜好や属性に合う広告を配信することが可能となる。
[変形例]
本変形例は、実施形態1の変形例であるので、同じ部分については同じ符号を用い、詳細な説明を省略する。本変形例では、実施形態1におけるアドレッサブルCM更新処理(図8)およびアドレッサブルCMの差替え処理(図9)に代えて、図10の処理を行う。図10は、本変形例にかかる記録済みコンテンツの再生時におけるアドレッサブルCMの更新および差替え処理のフロー図である。
統合制御器5200は、記録済みコンテンツの視聴を開始(ステップS21)すると、前回のアドレッサブルCMの取得から所定期間(例えば1か月、或いは1週間)が経過したかを判断する(ステップS22)。当該期間が経過していた場合、統合制御器5200は、(ステップS22のYes)、アドレッサブルCMの記憶域を更新する(ステップS23)。ステップS23において統合制御器5200は、CM配信用サーバ4000から、当該受信機5000の視聴履歴やユーザの属性情報に適するとされるアドレッサブルCMの配信を受け、記録媒体5001に格納する。
また、ステップS22において、前回のアドレッサブルCMの取得から所定期間が経過していない場合(ステップS22のNo)、統合制御器5200は、ステップS23をスキップして処理をステップS24に進める。
ステップS24において、統合制御器5200は、CM枠まで所定時間となるタイミングを待機し(ステップS24のNo)、当該タイミングに至ると(ステップS24のYes)、記録済みコンテンツに含まれる古いCMをアドレッサブルCMに差替える(ステップS25)。また、ステップS25にかかるアドレッサブルCMの再生を終えると、統合制御器5200は、処理をステップS24に戻して次のタイミングを待つ。
このような変形例によれば、何らかの記録済みコンテンツを視聴する都度、古くなったアドレッサブルCMを更新することができる。
[実施形態2]
以下、図面を参照して、実施形態2について詳細に説明する。本実施形態は、実施形態1の変形例であるので、実施形態1で説明済みの箇所については同じ符号を用い、詳細な説明を省略する。
実施形態2は、本編中にCM枠を含まない記録済みコンテンツの再生時に、アドレッサブルCMを差込む場合の例である。上述のような記録済みコンテンツとしては、例えば、映画やテレビドラマが予め光ディスク等に納められて販売されたもの等がある。
(アドレッサブルCMの差込み再生)
図11は、実施形態2にかかるシステムにおけるアドレッサブルCM再生時のタイミングチャートである。図11の例でも、図7の例と同様に、その受信機5000による視聴者の嗜好に合ったアドレッサブルCMが、既に記録媒体5001にダウンロードされていてもよいし、或いは、記録済みコンテンツの再生中に、非同期通信等により記録媒体5001にダウンロードされてもよい。
図11に示すように、実施形態2のシステムでは、記録済みコンテンツの本編の再生が開始されると、次のCM差込み点を待機し、CM差込み点より少し(例えば10秒などの所定時間だけ)前に、アドレッサブルCMを差込む準備処理を行い、CM差込み点に至るとアドレッサブルCMを再生し、アドレッサブルCMの再生終了に伴い本編の続きの再生に戻る。
上述のCM差込み点は、例えば、記録済みコンテンツが、過去に放送されたテレビドラマが光ディスク等に記録されて販売されたものであるならば、放送時にCMが差込まれていた箇所であると適切である。また、このような運用に備えて、予め光ディスク等に、CMを差込み可能なタイミングを示す情報(広告差込み点情報)を入れ込むようにしてもよい。
また、上述のCM差込み点は、例えば、記録済みコンテンツが、映画が光ディスク等に記録されて販売されたものであるならば、場面の切り替わりである可能性が高いと判断できる箇所であると適切である。場面の切り替わりである可能性が高いと判断できる箇所としては、例えば、画面がブラックアウト(或いはホワイトアウト)した箇所があげられる。画面がブラックアウト(或いはホワイトアウト)したかの判断は、例えば、画面全体の明度を所定の閾値と比較することで行うことができる。このような運用の場合には、場面の切り替わりである可能性が高いと判断する箇所の情報を、上述の広告差込み点情報として取り扱う。
図12は、実施形態2にかかるアドレッサブルCMの差込み処理の手順の一例を示すフロー図である。
図12に示すように、統合制御器5200は、記録済みコンテンツの視聴を開始(ステップS31)後、CM差込み点まで所定時間のタイミングを待機し(ステップS32のNo)、当該タイミングに至ると(ステップS32のYes)、記録済みコンテンツの本編再生を一時停止してアドレッサブルCMの差込み再生を行う(ステップS33)。また、ステップS33にかかるアドレッサブルCMの再生を終えると、統合制御器5200は、処理をステップS32に戻して次のタイミングを待つ。
[実施形態3]
以下、図面を参照して、実施形態3について詳細に説明する。本実施形態は、実施形態1および実施形態2の変形例であるので、実施形態1および実施形態2で説明済みの箇所については同じ符号を用い、詳細な説明を省略する。
実施形態3は、実施形態1および実施形態2における録画再生装置5004に代えて再生装置5006を備える場合の例である。
図13は、実施形態3にかかる受信装置の構成例を示す図である。本実施形態の受信装置は、例えばBDプレイヤー(或いはDVDプレイヤー)であって、受信機5000、記録媒体5001、再生装置5006、ディスクドライブ5005を含んでいる。
再生装置5006は、再生機能を備えている。再生機能は、記録媒体5001が記憶するコンテンツを、表示器5002およびスピーカシステム5003を介して視聴可能に提供(再生)する。また、再生機能は、光ディスクに記録されたコンテンツを、ディスクドライブ5005により再生する。ここでの光ディスクは、録画機能により記録されたものでもよいし、映画やテレビドラマなどのデータが納められて販売された既製品でもよい。
このような構成によれば、光ディスクに納められた記録済みコンテンツの再生にあたって、古いCMに代えてアドレッサブルCMを再生したり、CM差込み点においてアドレッサブルCMを再生したりすることが可能となる。
[その他の実施形態]
上述の各実施形態(実施形態1及びその変形例並びに実施形態2)では、CM枠の差替えや適切な箇所へのCM差込みに限らず、例えば本編コンテンツを所定時間(例えば30分)再生する毎にアドレッサブルCMを差込むようにしてもよい。
なお、このような運用を行う装置、或いは、映画やテレビドラマなどのデータが納められて販売される光ディスクの販売にあたっては、アドレッサブルCMの視聴を前提とした低めの価格で販売するなどの手法が考えられる。さらには、そのように販売される光ディスクに納められたコンテンツの視聴開始から所定の期間(例えば1年間)経過の後にはアドレッサブルCMの差込みを解除するようにしてもよい。
また、上述の各実施形態において、アドレッサブルCMの再生中に、視聴者が、記録済みコンテンツの再生を停止する操作を行った場合には、次回同じ記録済みコンテンツを再生した際に、前回再生を中断されたアドレッサブルCMを優先的に使用するようにしてもよい。また、この場合、上述の中断されたアドレッサブルCMの再生タイミングは、記録済みコンテンツの再生再開直後に限らず、本編再生中の適切なタイミングであって構わない。また、中断されたアドレッサブルCMが中断時点で例えばCM全体の所定割合以上再生済みであれば次回再生再開時の優先対象とはしない、などの判断が行われてもよい。
また、上述の各実施形態では、記録済みコンテンツの再生にあたって、広告(アドレッサブルCM)を、差替え/差込み再生しているが、実施にあたっては、広告以外のコンテンツを差替え/差込み再生するようにしても構わない。
また、上述の各実施形態では、記録済みコンテンツとして、ユーザが家庭の機器で放送番組等を録画したものや、映画やテレビドラマ等を光ディスクに納めたものを例示したが、実施にあたっては、例えば、記録済みコンテンツがVOD(Video On Demand)であってもよい。つまり、VODにおいても、古いCMが含まれるコンテンツについて、上記実施形態を適用して、古いCMを新しいアドレッサブルCMに差替えてもよい。或いは、VOD視聴中の任意のタイミングでアドレッサブルCMを差込んでもよい。
また、上述の各実施形態では、受信機5000の記録媒体5001に予めダウンロードしたアドレッサブルCMを再生することとしたが、MPEG-DASH(MPEG Dynamic Adaptive Streaming over HTTP)に基づき、CM配信用サーバ4000上のアドレッサブルCMをストリーミング再生してもよい。
また、上述の各実施形態において、テレビ放送された番組等を記録済みコンテンツの例としたが、それ以外に、インターネットにより配信されたコンテンツを適切に保存したものを記録済みコンテンツとして扱い、当該コンテンツの再生時に、アドレッサブルCMを差替え/差込み再生するようにしてもよい。
また、上述の各実施形態では、記録媒体5001を磁気ディスクのように図示したが、実施にあたって記録媒体5001はHDDやメディアに限らず、例えばDRAM等の揮発性メモリやキャッシュが記録媒体5001であっても構わない。
また、アドレッサブルCMを、HDDやメディアにではなく、揮発性メモリやキャッシュに記憶させるようにしてもよい。このような場合、アドレッサブルCMは、ユーザに意識されない記憶容量を使用し、ユーザに意識されることなくCM配信用サーバ4000からダウンロードされ、必要に応じて更新されることとなる。このような構成であると、ユーザが管理し残量を気遣うこともあるHDDやメディアが、アドレッサブルCMのために使われることがない。したがってこの場合には、アドレッサブルCMでユーザの支配する記憶容量が侵食されるというようなマイナスイメージをユーザに与えることを、防ぐことができる。
また、上述の各実施形態では、アドレッサブルCMの取得元はCM配信用サーバ4000であるとして説明したが、実施にあたってはこれに限らず、例えば、記録媒体5001や光ディスク等が記憶するデータからアドレッサブルCMとしてのCMを取得してもよい。この場合にアドレッサブルCMとするCMとしては、例えば、本編コンテンツにCMが挟み込まれたテレビ放送番組の録画データが考えられる。録画データに含まれるCMのメタデータは取得可能である。よって、例えば、統合制御器5200が、記憶媒体5001内の録画データが含むCMのメタデータを取得して所定の記憶域に保持しておき、コンテンツ再生時に、所定の記憶域に保持したCMメタデータを参照して、視聴履歴や属性情報に即するCMを選出してアドレッサブルCMとして利用する、ということが可能である。
また、上述の各実施形態では、受信機5000へのコンテンツの提供手段が地上波や衛星波である例を説明したが、実施にあたってはこれに限らず、受信機5000へのコンテンツの提供手段が、例えばIP放送であってもよい。この場合、受信機5000は、例えば、通信コンテンツ処理部5100(図4参照)を介してIP放送を受信する。
そして、上述の各実施形態では、サーバを、放送局1000が備えるCM管理サーバを含む放送局サーバ1100、管理サーバ3000、CM配信用サーバ4000に分けて説明しているが、実施にあたっては、これらのサーバ1100,3000,4000が実際に3台である必要はなく、例えば1台のサーバが全サーバ1100,3000,4000の機能を実現していてもよいし、或いは、4台以上の複数台構成のサーバ群でサーバ1100,3000,4000の機能を実現するよう構成されていても構わない。
本発明の実施形態について説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
また上記実施形態に示した各構成要素を、コンピュータのハードディスク装置などのストレージにインストールしたプログラムで実現してもよく、また上記プログラムを、コンピュータ読取可能な電子媒体に記憶しておき、プログラムを電子媒体からコンピュータに読み取らせることで本発明の機能をコンピュータが実現するようにしてもよい。電子媒体としては、例えばCD-ROM等の記録媒体やフラッシュメモリ、リムーバブルメディア等が含まれる。さらに、ネットワークを介して接続した異なるコンピュータに構成要素を分散して記憶し、各構成要素を機能させたコンピュータ間で通信することで実現してもよい。
1000…放送局、1100…放送局サーバ、3000…管理サーバ、4000…CM配信用サーバ、5000…受信機、5001…記録媒体、5002…表示器、5003…スピーカシステム、5004…録画再生装置、5005…ディスクドライブ、5006…再生装置、5200…統合制御器(制御器)。

Claims (2)

  1. 自装置における視聴履歴から解析された自装置のユーザの嗜好に基づく広告が格納される記録媒体と、
    記録済みコンテンツを再生する再生装置と、
    各部を制御する制御器と、
    を備え、
    前記制御器は、
    前記広告を取得して前記記録媒体に格納し、
    前記再生装置による前記記録済みコンテンツの再生中の所定のタイミングで、前記記録媒体に格納された前記広告を再生し、
    光ディスクに収められて前記広告の視聴を前提に販売された前記記録済みコンテンツの再生にあたっては、視聴開始から所定の期間経過の後には、前記広告の再生を行わない、
    受信装置。
  2. 視聴履歴から解析されたユーザの嗜好に基づく広告を取得する広告取得ステップと、
    記録済みコンテンツの再生中の所定のタイミングで、前記広告を再生する広告再生ステップと、
    を含み、
    前記広告再生ステップでは、
    光ディスクに収められて前記広告の視聴を前提に販売された前記記録済みコンテンツの再生にあたっては、視聴開始から所定の期間経過の後には、前記広告の再生を行わない
    受信方法。
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