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JP7084859B6 - 送信装置および送信方法 - Google Patents

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JP7084859B6
JP7084859B6 JP2018238930A JP2018238930A JP7084859B6 JP 7084859 B6 JP7084859 B6 JP 7084859B6 JP 2018238930 A JP2018238930 A JP 2018238930A JP 2018238930 A JP2018238930 A JP 2018238930A JP 7084859 B6 JP7084859 B6 JP 7084859B6
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Description

本発明の実施形態は、送信装置および送信方法に関する。
従来から、放送局は、放送番組の中の広告用の時間に、広告コンテンツを放送している。この場合、放送局のシステムは、広告用の時間の長さと、当該広告用の時間に放送される複数の広告コンテンツの合計再生時間が同じ長さになるように、予め保存された複数の広告コンテンツを組み合わせる。
また、近年、視聴者の嗜好や属性に応じた広告コンテンツを表示することについてのニーズがある。このようなニーズに対応する場合、例えば、放送局から配信された広告コンテンツを、受信装置が予め保存しておいた視聴者の嗜好や属性に応じた広告コンテンツに差し替えるという手法が考案されている。また、このような視聴者の嗜好や属性に応じた広告コンテンツを、アドレッサブルCMという。
特表2002-518946号広報
しかしながら、従来技術においては、放送番組の中の広告用の時間の長さと、アドレッサブルCMの再生時間の長さに差異が発生する可能性があった。
実施形態の送信装置は、受信部と、検索部と、送信部とを備える。受信部は、放送番組を受信する受信装置から、受信装置側で広告コンテンツを差替え可能な広告枠を特定する広告枠識別情報と、当該広告枠で再生可能な広告コンテンツの条件とを受信する。検索部は、複数の位置で分割可能な動画データであって広告枠で再生可能な可変長の広告コンテンツを検索する。送信部は、検索部によって検索された可変長の広告コンテンツおよび当該広告コンテンツの分割位置を示す分割位置情報を受信装置に送信する。
図1は、第1の実施形態にかかる送受信システムの運用について説明する概要図である。 図2は、第1の実施形態にかかる送受信システムの概略構成の一例を示す図である。 図3は、第1の実施形態にかかる放送信号を伝達するための放送波伝送路及びハイブリッドキャスト伝送路における主なストリーム及び情報の一例を示す図である。 図4は、第1の実施形態にかかる受信機のハードウェア構成の一例を示す図である。 図5は、第1の実施形態にかかる受信機の機能的構成の一例を示す図である。 図6は、第1の実施形態にかかるアドレッサブルCM枠情報の一例を示す図である。 図7は、第1の実施形態にかかるアドレッサブルCMの属性情報の一例を示す図である。 図8は、第1の実施形態にかかるアドレッサブルCMの分割位置情報の一例を示す図である。 図9は、第1の実施形態にかかる可変長のアドレッサブルCMの時間長の変更の一例を示す図である。 図10は、第1の実施形態にかかる静止画用フレーム情報の一例を示す図である。 図11は、第1の実施形態にかかるアドレッサブルCMの組み合わせの一例を示す図である。 図12は、第1の実施形態にかかるアドレッサブルCMの組み合わせの他の一例を示す図である。 図13は、第1の実施形態にかかるCM配信用サーバの機能的構成の一例を示す図である。 図14は、第1の実施形態にかかる管理サーバの機能的構成の一例を示す図である。 図15は、第1の実施形態にかかるアドレッサブルCMの再生処理の流れの一例を示すシーケンス図である。 図16は、第2の実施形態にかかる可変長のアドレッサブルCMの一例を示す図である。 図17は、第2の実施形態にかかるアドレッサブルCMの分割位置情報の一例を示す図である。
(第1の実施形態)
以下、図面を参照して、第1の実施形態について詳細に説明する。
(送受信システムの運用例)
図1は、本実施形態にかかる送受信システムSの運用について説明する概要図である。本実施形態の送受信システムSの運用では、放送波において一般向けのCM(Commercial Message)が流れる時間であるCM枠において、特定の視聴者に対し、アドレッサブルCMが配信される。
アドレッサブルCMは、特定の視聴者の嗜好に合うCM、つまり、対象視聴者を特定したCMである。また、本実施形態においては、アドレッサブルCMではないCM、つまり放送番組と一緒に放送局1000から送信される一般向けのCMを、通常のCMという。また、通常のCMおよびアドレッサブルCMは、共に、本実施形態における広告コンテンツの一例である。また、CM枠は、本実施形態における広告枠の一例である。
図1に示すように、本実施形態の送受信システムSは、受信機5000と、CM配信用サーバ4000と、管理サーバ3000とを備える。
受信機5000は、例えば、ハイブリッドキャスト等の放送通信連携サービスに対応するテレビジョン装置であり、本実施形態における受信装置の一例である。また、受信機5000は、セットアップボックス、またはテレビジョン機能付きのPC(Personal Computer)等でも良いし、BD(Blu-ray Disc)(登録商標)レコーダまたはDVD(Digital Versatile Disk)レコーダ等の録画再生装置であっても良い。
受信機5000は各種の放送番組等を受信する。また、CM配信用サーバ4000および管理サーバ3000は、受信機5000にとっての外部装置の一例である。また、CM配信用サーバ4000は、本実施形態における送信装置の一例である。また、管理サーバ3000は、本実施形態における管理装置の一例である。また、送受信システムSは、複数の受信機5000を備えるものとしても良い。
管理サーバ3000は、CMに関する情報を管理するサーバ装置である。管理サーバ3000は、視聴者が受信機5000にて視聴した放送番組等の視聴履歴を、受信機5000を介してインターネット経由で取得して視聴者の嗜好を解析する。ここで、「放送番組等」には、放送番組だけではなく、通常のCMおよびアドレッサブルCMを含むものとする。例えば、「Y」という層をターゲットとする「a」という放送番組を、ターゲット層「Y」に属さない或る視聴者が定期で視聴しているとの情報を管理サーバ3000が得たとする。そして、管理サーバ3000による解析の結果、その視聴者はターゲット層「Y」が通常興味を示さない「m」という商品に興味がある蓋然性が高いことが判明したとする。
管理サーバ3000は、上記に基づき、放送番組「a」のCM枠が特定の視聴者を対象とするアドレッサブルCM枠に適していると判定する。ここで、特定の視聴者とは、例えば、上述の視聴者のように商品「m」に興味を持つ視聴者である。
管理サーバ3000は、この解析結果を放送局1000へと提供する。管理サーバ3000は解析結果を放送局1000へと自動送信する機能を有していても良く、または、解析結果は人手を介して放送局1000へと伝えられても良い。
広告会社ADは、管理サーバ3000の解析結果を放送局1000から取得する。そして、広告会社ADは、商品「m」の広告主MCに放送番組「a」のCM枠をアドレッサブルCM枠として購入しないかと提案し、広告主MCがこれに同意すれば両者の間で契約が取り交わされる。
広告会社ADは、契約に基づき商品「m」についてのCMを放送局1000へ入稿し、放送局1000は、自身が備えるCM管理サーバ6000を介して、アドレッサブルCMの配信に用いられるCM配信用サーバ4000へとそのCMを送信する。CM配信用サーバ4000のCMは上述の視聴者の受信機5000により受信され、商品「m」に興味を持つ視聴者へと配信される。
CM配信用サーバ4000は、CM管理サーバ6000から送信されたアドレッサブルCMを蓄積するサーバであり、受信機5000からの要求に応じて、アドレッサブルCMを受信機5000に送信する。
また、管理サーバ3000は、放送局1000から取得したアドレッサブルCM枠の情報に基づき、アドレッサブルCMの配信実績を受信機5000から取得し、放送局1000へと提供する。管理サーバ3000は配信実績を放送局1000へと自動送信する機能を有していてもよく、または、配信実績は人手を介して放送局1000へと伝えられてもよい。
広告会社ADは、管理サーバ3000からの配信実績を放送局1000を介して取得し、必要に応じて広告主MCへと伝える。
(広告送受信システムの概略構成)
図2は、本実施形態にかかる送受信システムSの概略構成の一例を示す図である。
図2に示すように、放送局1000は、CM管理サーバ6000を含む放送局サーバ1100、及びセキュリティ装置1200を備える。放送局1000は、電波による放送信号を送出する。放送信号は、BS放送、CS放送、地上デジタル放送等の信号を含みうる。また、放送局1000は、デジタル放送信号、アプリケーション制御情報(AIT:Application Information Table)、放送と通信の連携による提示に関する制御情報等を送出する。また、電波による放送信号は、放送波ともいう。
アプリケーション制御情報は、放送番組と連動するアプリケーション等を送受信システムSに含まれる受信機5000に対して周知するとともに、起動および終了のためのコマンド、制御情報などを含む。
アプリケーション制御情報を含むアプリケーション制御信号の伝送方法に関しては、例えば、専用のES(Elementary Stream)による伝送方式、同じデータを繰り返し送信するデータカーセル方式、通信ネットワークのサーバ上に置かれている制御信号ファイルを取得する方式がある。後述するハイブリッドキャスト対応の受信機5000は、アプリケーション制御信号の指示にしたがって、指定されたURL(Uniform Resource Locator)からアプリケーションを取得し、アプリケーションバウンダリなどの制御を実行する。
放送局1000は、放送局サーバ1100を運営する。放送局サーバ1100は、番組タイトル、番組ID、番組概要、出演者、放送日時、その他のデータのメタデータを受信機5000に提供する。
受信機5000は、放送信号を受信して各種の放送番組および各種サービス情報を受信することができる。受信機5000は、基本機能であるデジタル放送の受信機能に加えて、放送通信機能連携サービスを実現するための機能を備える。
すなわち、受信機5000は、ブロードバンドネットワーク接続機能に加えて次のような機能を備える。放送により送られてくるアプリケーション制御情報に応じてアプリケーションを実行する機能、放送と通信との連携による提示を行う機能等である。
受信機5000には、HDD(Hard Disk Drive)、またはSSD(Solid State Drive)等の記録媒体5001に接続可能であるとともに、表示器5002、スピーカシステム5003を接続することも可能である。記録媒体5001、表示器5002、またはスピーカシステム5003は、受信機5000に予め含まれている場合もある。
管理サーバ3000は、受信機5000を管理するとともに、受信機5000から視聴履歴を取得し、これを解析する。上述のように、管理サーバ3000は、視聴履歴の解析結果を放送局1000に自動送信してもよい。
また、管理サーバ3000は、放送局1000からアドレッサブルCM枠の情報を取得する。この情報には、例えば、アドレッサブルCM枠が設定された放送番組、アドレッサブルCM枠の時間帯等の情報が含まれる。管理サーバ3000は、アドレッサブルCM枠の情報に基づき、アドレッサブルCMの受信機5000による配信実績を取得する。上述のように、管理サーバ3000は、配信実績を放送局1000に自動送信してもよい。
主に、受信機5000、記録媒体5001、表示器5002、スピーカシステム5003、及び管理サーバ3000により本実施形態のシステムが構成される。
CM配信用サーバ4000には、放送局1000が所有するCM管理サーバ6000(図1参照)から、放送局1000に広告会社ADから入稿されたアドレッサブルCMが送信される。受信機5000は、CM配信用サーバ4000が保有するアドレッサブルCMのうち、所定のアドレッサブルCMを受信する。
ここで、伝送路におけるストリーム及び情報について説明する。
図3は、本実施形態にかかる放送信号を伝達するための放送波伝送路2100及びハイブリッドキャスト伝送路2200における主なストリーム及び情報の一例を示す図である。各伝送路では、映像ストリーム、音声ストリーム、アプリケーション制御情報、サービス情報が伝送される。
(受信機のハードウェア構成例)
図4は、本実施形態にかかる受信機5000のハードウェア構成の一例を示す図である。図4に示すように、受信機5000は、通信コンテンツ処理部51001と、放送コンテンツ処理部53001とを有する。通信コンテンツ処理部51001は、ネットワークに接続されるハイブリッドキャスト仕様を有する。ネットワークの接続先は、例えば上述の管理サーバ3000である。放送コンテンツ処理部53001は放送波を受信する。
通信コンテンツ処理部51001は、IP通信インターフェース5101を備える。IP通信インターフェース5101を介して取り込まれたストリームは、ストリーミング受信処理部5102で受信され、復調されたストリームがデマルチプレクサ5303で元の配列状態に復元される。デマルチプレクサ5303には、DRAM(Dynamic Random Access Memory)処理部5104が接続されている。一例として、DRAM処理部5104は、DRAMと、CPU等のプロセッサとを備える。DRAM処理部5104は、各種のプログラムを動作させることにより、例えば、自動ダウンロード等の処理を実行することができる。
デマルチプレクサ5303で分離された映像ストリームは、映像デコーダ5311でデコードされ、音声ストリームは、音声デコーダ5312でデコードされ、字幕ストリームは、字幕デコーダ5313でデコードされる。
デコードされた映像データ及び字幕データは、合成器5501で合成されて表示器5002に入力される。デコードされた音声データは、合成器5502を介して、スピーカシステム5003に入力される。
放送コンテンツ処理部53001は、放送チューナ5301を備える。放送チューナ5301で受信され復調されたストリームは、デスクランブラ5302に入力される。デスクランブラ5302では、入力ストリームが、CAS(Conditional Access System)モジュール5304からの鍵でデスクランブルされる。デスクランブラ5302でデスクランブルされたストリームは、デマルチプレクサ5303に入力される。
デマルチプレクサ5303は、データ放送用のデータをデータ放送受信処理部5330に出力する。また、デマルチプレクサ5303で分離された映像ストリームは、映像デコーダ5311でデコードされ、音声ストリームは、音声デコーダ5312でデコードされ、字幕ストリームは、字幕デコーダ5313でデコードされる。デコードされた映像データ及び字幕データは、合成器5501で合成されて表示器5002に入力される。デコードされた音声データは、合成器5502を介して、スピーカシステム5003に入力される。
また、デマルチプレクサ5303で分離されたデータ放送信号は、データ放送受信処理部5330で受信され、データ放送エンジン5315に入力される。データ放送により送られてきた表示用信号は、合成器5501に入力されて表示器5002にて表示される。
また、デマルチプレクサ5303は、放送波から分離したアドレッサブルCM枠情報を、統合制御器52001に送信する。アドレッサブルCM枠情報の詳細については後述する。
受信機5000の全体的な動作を制御する手段として、統合制御器52001が設けられている。一例として、統合制御器52001は、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサと、ROM(Read Only Memory)またはRAM(Random Access Memory)等の記憶装置とを備える。
統合制御器52001は、アプリケーション制御部5201、セキュリティ管理部5202を有する。アプリケーション制御部5201は、アプリケーション制御情報に含まれる各種情報や制御情報に基づいて、受信機5000の各ブロックを制御する。アプリケーション制御部5201は、アプリケーションにCMやCMに関連するメッセージ等の補助情報の表示/非表示等を決定する。
セキュリティ管理部5202は、アプリケーションを管理し、セキュリティ機能を実現する。例えば、セキュリティ管理部5202は、アプリケーション認証機能を持ち、認証されたアプリケーションをマネージメントアプリケーションとして扱う。また、セキュリティ管理部5202は、アクセス制御機能、提示機能、エンフォースメント機能、放送外のマネージメントアプリケーションを対象とするリボケーション機能等を備える。なお、ここではセキュリティ管理部5202の制御とアプリケーション制御部5201の制御とを分けて記載しているが、分けずに1つの管理部として制御してもよい。
アクセス制御機能は、利用が許可されたアプリケーションに対して、映像、音声、メタデータSI情報等の放送リソースや、受信機5000の映像音声出力、ネットワークインターフェース等の受信機リソースを参照可能とする。また、アプリケーションのセキュリティクラスに応じてアクセス可能な受信機API(Application Programming Interface)を制限する。
提示制御機能は、放送事業部の意図に基づき、放送動画へのオーバーレイの可否、表示領域及びサイズ、表示/非表示等のアプリケーションの表示方法を決定する。さらに、災害報道などの緊急時において、例えばアプリケーションまたはその関連表示を一時的に非表示として、放送番組の全画面表示の制御を可能とする。
リボケーション機能は、放送事業者や利用者の利益を損なう、問題のあるアプリケーションを無効化できる機能である。
アプリケーションエンジン5130は、アプリケーションを実行するための環境を形成している。アプリケーションエンジン5130としては、ハイブリッドキャストに対応するための拡張API(Application Programming Interface)を搭載した、例えばHTML5ブラウザが用いられる。
端末連携制御部55001は、外部の連携端末との連携を実行するインターフェースである。
ここで、記録媒体5001には、上述のCM配信用サーバ4000から取得したアドレッサブルCMが格納されている。CM配信用サーバ4000に保有されるアドレッサブルCMのうち、統合制御器52001は、その受信機5000の視聴者が好みそうなものを記録媒体5001へとダウンロードする。CM配信用サーバ4000が保有するアドレッサブルCMは、視聴者の嗜好を表す「車」「スポーツ」「旅行」等のタグが付けられた複数のグループに分けられている。統合制御器52001は、管理サーバ3000から取得した、その受信機5000の視聴者の嗜好に関する情報に基づき、視聴者の嗜好に合ったタグが付与されたアドレッサブルCM群をダウンロードする。
なお、アドレッサブルCMは、統合制御器52001内のRAM等に記憶されるものとしても良い。
記録媒体5001へとダウンロードされたアドレッサブルCMは、一例として、DRAM処理部5104に一時格納される。その後、アドレッサブルCMは、デマルチプレクサ5303で分離され、映像ストリームは、映像デコーダ5311でデコードされ、音声ストリームは、音声デコーダ5312でデコードされ、字幕ストリームは、字幕デコーダ5313でデコードされる。
デコードされた映像データ及び字幕データは、合成器5501で合成されて表示器5002に入力される。デコードされた音声データは、合成器5502を介して、スピーカシステム5003に入力される。これにより、アドレッサブルCMが、表示器5002及びスピーカシステム5003により出力される。
アプリケーション制御部5201は、アドレッサブルCMの再生に関するアプリケーション制御情報に基づき受信機5000の各ブロックを制御して、アドレッサブルCMを所定のCM枠において再生する。
(受信機の機能的構成例)
図5は、本実施形態にかかる受信機5000の機能的構成の一例を示す図である。図5に示すように、受信機5000は、取得部5100と、要求部5200と、受信部5300と、編集部5400と、再生制御部5500と、送信部5600と、記憶部5800とを備える。
記憶部5800は、受信機IDと、アドレッサブルCM枠情報と、アドレッサブルCMの属性情報と、アドレッサブルCMの分割位置情報と、静止画用フレーム情報と、アドレッサブルCMの動画データと、CM再生実績情報とを記憶する。記憶部5800は、例えば、記録媒体5001によって実現される。
また、記憶部5800は、DRAM処理部5104内のDRAM、統合制御器52001内のRAM等の記憶装置のように、キャッシュを一時的に記録可能な記憶装置であるものとしても良い。例えば、記憶部5800は、統合制御器52001内の例えば後述の受信部5300によってCM配信用サーバ4000から受信されたアドレッサブルCMの動画データ等を、一時的に格納する。これにより、アドレッサブルCMの動画データ等は、ユーザ(視聴者)に意識されることなく、CM配信用サーバ4000からダウンロードされ、必要に応じて更新されることもできる。また、記憶部5800は、受信機5000の外に設けられ、かつ受信機5000と接続可能な外部記憶装置であっても良い。
受信機IDは、受信機5000を特定可能な識別情報である。受信機IDは、本実施形態における受信装置識別情報の一例である。
アドレッサブルCM枠情報は、少なくとも、放送番組の中でCMを放送する時間であるCM枠のうち、通常のCMをアドレッサブルCMに差替え可能なCM枠を特定する広告枠識別情報と、CM枠の時間長とが対応付けられた情報である。アドレッサブルCM枠情報は、本実施形態における広告枠情報の一例である。また、差替え可能なCM枠は、アドレッサブルCMの放送可能なCM枠、ともいう。
図6は、本実施形態にかかるアドレッサブルCM枠情報91の一例を示す図である。本実施形態のアドレッサブルCM枠情報91は、CM枠IDと、放送可能なCMのジャンルと、放送時間と、放送局名とが対応付けられた情報である。
CM枠IDは、CM枠を特定可能なIDである。アドレッサブルCM枠情報91には、通常のCMをアドレッサブルCMに差替え可能なCM枠のIDのみが登録される。CM枠IDは、本実施形態における広告枠識別情報の一例である。
放送可能なCMのジャンルは、当該CM枠で放送可能なアドレッサブルCMのジャンルである。放送可能なCMのジャンルは、例えば、「番宣(放送番組の宣伝)」、「化粧品」、「車」のようにアドレッサブルCMの広告対象に基づいて定められた分類でも良いし、「動物」のようにアドレッサブルCMの動画に表示される内容基づいて定められた分類でも良い。放送可能なCMのジャンルは、当該CM枠で再生可能なアドレッサブルCMの条件の一例であり、ジャンル以外の条件が設定されても良い。
放送時間は、当該CM枠が放送される時間である。図6に示すように、放送時間は、当該CM枠が放送される日付、放送の開始時刻、および放送の終了時刻によって定義される。放送の開始時刻から放送の終了時刻までの時間が当該CM枠の時間長である。
放送局名は、当該CM枠を含む放送番組を放送する放送局1000の名称である。
図5に戻り、アドレッサブルCMの属性情報は、記憶部5800に記憶されたアドレッサブルCMのメタデータである。
図7は、本実施形態にかかるアドレッサブルCMの属性情報92の一例を示す図である。図7に示すように、アドレッサブルCMの属性情報92は、CMIDと、CM長と、放送可能枠と、CMのジャンルとが対応付けられた情報である。
CMIDは、アドレッサブルCMを特定するための識別情報であり、広告識別情報ともいう。アドレッサブルCMの属性情報92に登録されたCMIDは、記憶部5800に登録されたアドレッサブルCMの動画データの識別情報である。つまり、図7に示すCMID“1”~“3”の3つのアドレッサブルCMの動画データが、記憶部5800に登録されている。記憶部5800に登録されたアドレッサブルCMの動画データと、アドレッサブルCMの属性情報92とは、CMIDによって対応付けられている。
CM長は、アドレッサブルCMの時間長である。可変長のアドレッサブルCMのCMIDには、複数のCM長が対応付けられる。図7に示す例では、CMID“1”には、5秒、10秒、15秒、30秒の4種類のCM長が対応付けられている。また、CMID“2”およびCMID“3”のアドレッサブルCMは、いずれも固定長であり、それぞれ1種類のCM長に対応付けられている。
放送可能枠は、各アドレッサブルCMを放送可能なCM枠である。アドレッサブルCMの属性情報92には、放送可能枠を示す情報として、例えばCM枠IDが登録される。各アドレッサブルCMがいずれのCM枠で放送可能であるかは、例えば管理サーバ3000による解析処理によって決定する。また、CMのジャンルは、各アドレッサブルCMのジャンルである。
ここで、可変長のアドレッサブルCMの一例として、1つのアドレッサブルCMの動画データを、複数の位置で分割可能なアドレッサブルCMがある。
図5に戻り、アドレッサブルCMの分割位置情報は、このような複数の位置で分割可能な可変長のアドレッサブルCMの分割位置を示す情報である。ここで、アドレッサブルCMにおける分割位置は、変長前のアドレサッブルCMの開始からの経過時間によって定義される。
図8は、本実施形態にかかるアドレッサブルCMの分割位置情報93の一例を示す図である。アドレッサブルCMの分割位置情報93は、CMIDと、詳細IDと、CM長と、各分割位置の第1の開始時刻~第nの開始時刻と、第1の終了時刻~第nの終了時刻とが対応付けられた情報である。図8に示す例では、変長前のアドレサッブルCMから複数個所を抽出可能な場合があるため、開始時刻と終了時刻の組み合わせが複数セット登録されているが、開始時刻と終了時刻の組み合わせは1セットでも良い。
詳細IDは、変長後のアドレッサブルCMを特定可能な識別情報である。1つのCMIDに対して、CM長または分割位置が異なるごとに、複数の詳細IDが対応付けられる。
ここで、図8に示す詳細ID“1-1”~“1-5”について、図9を用いて説明する。図9は、本実施形態にかかる可変長のアドレッサブルCMの時間長の変更の一例を示す図である。図9に示すように、可変長のアドレッサブルCMの動画データ70aの全時間長は、30秒であるものとする。
図8および図9に示す例では、CMID“1”のに対応付けられた詳細ID“1-1”は、変長前のアドレサッブルCMの動画データ70aの開始から“10”秒の位置から“15”秒の位置までの5秒間の動画データを示す。また、詳細ID“1-2”は、アドレサッブルCMの動画データ70aの開始から“25”秒の位置から“30”秒の位置までの5秒間の動画データを示す。また、詳細ID“1-3”は、アドレサッブルCMの動画データ70aの開始から“0”秒の位置から“15”秒の位置までの15秒間の動画データを示す。
また、詳細ID“1-4”は、変長前のアドレサッブルCMの動画データ70aの開始から“10”秒の位置から“15”秒の位置までと、開始から“25”秒の位置から“30”秒の位置までを統合した合計10秒間の動画データを示す。また、詳細ID“1-5”は、可変長のアドレッサブルCMの全時間長30秒間の動画データを示す。
また、固定長のアドレッサブルCMもアドレッサブルCMの分割位置情報93に登録されても良い。この場合、図8に示すCMID“2”のように、開始時刻が“0”で、終了時刻が当該アドレッサブルCMの全時間長と同じ時間(図8に示す例は“15”)の1レコードのみが登録される。また、アドレッサブルCMの分割位置情報93には、可変長のアドレッサブルCMだけが登録されるものとしても良い。
図5に戻り、静止画用フレーム情報は、アドレッサブルCMのいずれかのフレームが静止画として使用可能である場合に、当該フレームを示す情報である。
図10は、本実施形態にかかる静止画用フレーム情報94の一例を示す図である。図10に示すように、静止画用フレーム情報94は、CMIDと、当該CMIDによって特定されるアドレッサブルCMに含まれるフレームのうち静止画として使用可能な静止画用フレームの位置とが対応付けられた情報である。静止画用フレームの位置は、アドレッサブルCMの開始からの経過時間によって定義される。
図10に示す例では、CMID“1”のアドレッサブルCMの開始から29秒目のフレームが、静止画用フレームである。
図5に戻り、CM再生実績情報は、後述の再生制御部5500によって再生されたアドレッサブルCMのCMIDと、再生された位置とが対応付けられた情報である。再生された位置は、アドレッサブルCMの動画データ全体うち、再生された範囲を示す時間的な位置である。例えば、最大時間長が30秒の可変長のアドレッサブルCMの、開始時刻から10秒の位置から、開始時刻から15秒の位置までが再生された場合、再生された位置は、“10~15”秒となる。また、アドレッサブルCMの再生中に視聴者がチャンネルを変えたり、受信機5000に電源を切ったりした場合にも、当該チャンネルの変更または電源の切断までに再生された範囲が、CM再生実績となる。
また、CM再生実績情報は、アドレッサブルCMだけではなく、通常のCMの再生実績も含むものとしても良い。また、記憶部5800は、CM再生実績情報は、CM再生実績情報だけではなく、視聴者が受信機5000にて視聴した放送番組の視聴履歴も記憶するものとしても良い。
取得部5100は、放送波から、アドレッサブルCM枠情報91を取得する。一例として、取得部5100は、デマルチプレクサ5303から、放送波から分離されたアドレッサブルCM枠情報91を取得するものとする。取得部5100は、取得したアドレッサブルCM枠情報91を記憶部5800に保存する。
ここで、放送波は、地上波のみならず、BS放送またはCS放送の衛星波でも良い。また、アドレッサブルCM枠情報91の取得元は、放送波に限定されるものではない。取得部5100は、インターネットによって送信されたIP放送の配信データから、アドレッサブルCM枠情報91を取得しても良い。
要求部5200は、CM配信用サーバ4000に、アドレッサブルCM枠情報91に登録されたCM枠で再生可能なアドレッサブルCMを要求する。より詳細には、要求部5200は、受信機IDと、アドレッサブルCM枠情報91に登録されたCM枠IDと、当該CM枠IDで特定されるCM枠で再生可能なアドレッサブルCMの条件と、を対応付けてCM配信用サーバ4000に送信する。アドレッサブルCM枠情報91に登録されたCM枠で再生可能なアドレッサブルCMの条件は、例えば、アドレッサブルCM枠情報91に登録された放送可能なCMのジャンルである。
受信部5300は、CM配信用サーバ4000から、アドレッサブルCM枠情報91に登録されたCM枠IDによって特定されるCM枠で再生可能な可変長のアドレッサブルCMまたは固定長のアドレッサブルCMを受信する。より詳細には、受信部5300は、要求部5200によって送信された条件を満たすアドレッサブルCMの動画データと、アドレッサブルCMの属性情報92と、アドレッサブルCMの分割位置情報93と、静止画用フレーム情報94とを受信する。受信部5300は、受信した各種のアドレッサブルCMの動画データ、アドレッサブルCMの属性情報92、アドレッサブルCMの分割位置情報93、および静止画用フレーム情報94を記憶部5800に保存する。なお、静止画用フレーム情報94は、必須ではないものとする。
編集部5400は、可変長のアドレッサブルCMを、アドレッサブルCM枠情報91に含まれるCM枠の時間長に応じて編集する。より詳細には、編集部5400は、図8および図9で説明したアドレッサブルCMの分割位置情報93に基づいて、可変長のアドレッサブルCMから再生対象となる部分を抽出する。
また、編集部5400は、一または複数の可変長のアドレッサブルCM、または、一または複数の固定長のアドレッサブルCMを組み合わせることにより、アドレッサブルCM枠情報91に登録されたCM枠の時間長と同一の時間長の再生時間のアドレッサブルCMの組み合わせを編成する。アドレッサブルCMの組み合わせは、本実施形態における広告コンテンツ群の一例である。
より詳細には、編集部5400は、アドレッサブルCM枠情報91に登録されたCM枠ごとに、当該CM枠で放送可能なジャンルのアドレッサブルCMであり、アドレッサブルCMの属性情報92の放送可能枠に当該CM枠のCM枠IDが登録されている複数のアドレッサブルCMを組み合わせる。
図11は、本実施形態にかかるアドレッサブルCMの組み合わせ50aの一例を示す図である。図11に示すアドレッサブルCMの組み合わせ50aは、図6に示したCM枠ID“AD1”で再生されるアドレッサブルCMの組み合わせ50aである。アドレッサブルCMの属性情報92では、放送可能枠に“AD1”が登録されているのは、CMIDが“1”のアドレッサブルCMと、CMIDが“2”のアドレッサブルCMの2つである。また、CMIDが“1”のアドレッサブルCMと、CMIDが“2”のアドレッサブルCMのジャンルは、CM枠ID“AD1”で放送可能なCMのジャンルであるため、これらの2つのアドレッサブルCMは、CM枠ID“AD1”で再生可能である。
図11に示す例では、編集部5400は、CMIDが“1”のアドレッサブルCM(図11では“CM1”と表示)と、CMIDが“1”のアドレッサブルCM(図11では“CM2”と表示)とを交互に再生するように組み合わせている。
CM枠ID“AD1”の時間長は180秒であるが、CMIDが“1”のアドレッサブルCMの全時間長は30秒、CMIDが“2”のアドレッサブルCMのCM長は25秒である。この場合、最後に15秒間の余白ができてしまう。ここで、CMIDが“1”のアドレッサブルCMは、可変長であるため、編集部5400は、CMIDが“1”のアドレッサブルCMの時間長を15秒に変更し、アドレッサブルCMの組み合わせ50aの末尾に追加する。例えば、編集部5400は、アドレッサブルCMの分割位置情報93から、余白の時間長と同じ時間長のCM長を検索し、当該時間長に対応付けられた開始時刻と終了時刻とに基づいて、CMIDが“1”のアドレッサブルCMの動画データから、余白の時間長と同じ時間長の動画データを抽出する。これにより、アドレッサブルCMの組み合わせ50aの合計再生時間は、CM枠ID“AD1”の時間長と同じ180秒となる。
また、編集部5400は、1つのCM枠で再生可能なアドレッサブルCMが複数ある場合は、CM長が長いアドレッサブルCMから先に再生するように、アドレッサブルCMを組み合わせる。CM枠の残り時間が少なくなると、CM長が長いアドレッサブルCMを再生することが困難になる。このため、編集部5400は、CM長が長いアドレッサブルCMから先に再生することにより、CM長が長いアドレッサブルCMの再生機会を確保する。
図12は、本実施形態にかかるアドレッサブルCMの組み合わせ50bの他の一例を示す図である。以下、アドレッサブルCMの組み合わせ50aとアドレッサブルCMの組み合わせ50bとを特に区別しない場合は、単にアドレッサブルCMの組み合わせ50という。
編集部5400は、アドレッサブルCMの組み合わせ50bが、CM枠の時間長よりも短い場合に、アドレッサブルCMの組み合わせ50bの末尾に、静止画を追加する。図12に示す例では、30秒のアドレッサブルCM1、25秒のアドレッサブルCM2、および13秒のアドレッサブルCMnの組み合わせの合計再生時間は、CM枠ID“AD1”の時間長よりも2秒短い。また、記憶部5800には時間長が2秒のアドレッサブルCMは保存されていないものとする。
この場合、編集部5400は、記憶部5800に保存された静止画用フレーム情報94に基づいて、アドレッサブルCMにおける静止画用フレームの位置を特定し、当該静止画用フレームをアドレッサブルCMの組み合わせ50bの末尾に追加する。編集部5400は、例えば、静止画用フレームを、最後に再生されたアドレッサブルCMから抽出するものとしても良い。
また、編集部5400は、CM枠の時間長とアドレッサブルCMの組み合わせ50bの合計再生時間との差が、所定の時間長以下である場合にのみ、静止画を追加するものとしても良い。所定の時間長は、例えば3秒とする。
また、編集部5400は、1つの静止画ではなく、複数の静止画を組み合わせても良い。また、編集部5400は、静止画の画面上に、当該静止画が広告であることを示すメッセージや、ロゴ、またはイラスト等を組み合わせても良い。静止画の画面上に、組み合わせるメッセージや、ロゴ、またはイラスト等は、動的に変化する画像であっても良い。
また、編集部5400は、静止画用フレーム情報94に定義されたフレーム以外のフレームを、静止画として抽出しても良い。例えば、編集部5400は、画像処理によって、アドレッサブルCMの動画データから、商品名等の文字が表示されているフレーム、または人物の顔が表示されているフレームを特定し、特定したフレームをアドレッサブルCMの組み合わせ50bに追加しても良い。また、編集部5400は、アドレッサブルCMの動画データに含まれる画面全体が白色または黒色ではないフレームのうち、アドレッサブルCMの動画データの最後に最も近いフレームを静止画として抽出しても良い。また、静止画の追加位置は、アドレッサブルCMの組み合わせ50bの末尾以外でも良い。
また、編集部5400は、アドレッサブルCMの動画データのフレームではなく、静止画の画像データをアドレッサブルCMの組み合わせ50bに追加しても良い。静止画の画像データは、一例として、QRコード(登録商標)またはURL等を表示する画像でも良い。QRコード(登録商標)またはURL等は、例えば、アドレッサブルCMの提供者のWebサイトまたはその他のリンク先と接続するものとする。視聴者は、これらのQRコード(登録商標)またはURLを使用することにより、アドレッサブルCMを視聴したことをアドレッサブルCMの提供者に知らせることができる。
また、編集部5400は、静止画ではなく、2~3秒間程度の短い動画データを、アドレッサブルCMの組み合わせ50bに追加しても良い。これらの静止画の画像データまたは短い動画データは、記憶部5800に予め保存されているものとしても良いし、CM配信用サーバ4000または管理サーバ3000から受信機5000に送信されるものとしても良い。
また、編集部5400は、静止画の画像データまたは短い動画データが表示されている時間中は、音楽やナレーション等が再生されるように、音楽やナレーション等の音声データをアドレッサブルCMの組み合わせ50に対応付けても良い。これらの音楽やナレーション等の音声データは、記憶部5800に予め保存されているものとしても良いし、CM配信用サーバ4000または管理サーバ3000から受信機5000に送信されるものとしても良い。また、編集部5400は、静止画の画像データまたは短い動画データが表示されている時間中、無音となるように、当該時間には音声データを対応付けなくとも良い。編集部5400は、静止画の画像データまたは短い動画データの内容、または直前に再生されたアドレサッブルCMのジャンル等に基づいて、無音とするか、音声を流すかを判断しても良い。
また、編集部5400は、アドレッサブルCMの組み合わせ50を、当該アドレッサブルCMの組み合わせ50を再生するCM枠の放送時間中に随時編成するものとする。この場合、編集部5400は、アドレッサブルCMの組み合わせ50の先頭から、再生対象のアドレッサブルCMを決定する度に、CM枠IDと、アドレッサブルCMの組み合わせ50に含まれるアドレッサブルCMのCMIDまたは詳細IDとを対応付けて再生制御部5500に送信する。また、CM枠の放送時間の開始前に、取得部5100が予め、アドレッサブルCM枠情報91等を取得済みの場合は、編集部5400は、CM枠の放送時間の開始前に、アドレッサブルCMの組み合わせ50を編成するものとしても良い。この場合は、編集部5400は、CM枠IDと、編成済みのアドレッサブルCMの組み合わせ50に含まれるアドレッサブルCMのCMIDまたは詳細IDとを対応付けて再生制御部5500に送信する。
また、編集部5400は、いずれかの固定長のアドレッサブルCMのCM長がCM枠と同じ時間長である場合、または、可変長のアドレッサブルCMのCM長をCM枠と同じ時間長に変更可能である場合は、複数のアドレッサブルCMを組み合わせずに、1つのアドレッサブルCMを再生対象として選択しても良い。
図5に戻り、再生制御部5500は、アドレッサブルCMの組み合わせ50を、アドレッサブルCM枠情報91に登録されたCM枠の放送時間に再生する。また、再生制御部5500は、再生したアドレッサブルCMのCMIDと再生した位置とを対応付けて、CM再生実績情報として記憶部5800に保存する。また、再生制御部5500は、アドレッサブルCMの再生実績だけではなく、通常のCMの放送実績もCM再生実績情報として保存するものとしても良い。また、再生制御部5500は、視聴者が受信機5000にて視聴した放送番組の視聴履歴も記憶部5800に保存するものとしても良い。
送信部5600は、記憶部5800に保存されたCM再生実績情報を、受信機IDと対応付けて、定期的に管理サーバ3000に送信する。また、送信部5600は、再生制御部5500による再生実績を、都度、管理サーバ3000に送信するものとしても良い。また、送信部5600は、さらに、視聴者が受信機5000にて視聴した放送番組の視聴履歴を管理サーバ3000に送信するものとしても良い。
(CM配信用サーバおよび管理サーバの構成例)
次に、CM配信用サーバ4000および管理サーバ3000の詳細を説明する。CM配信用サーバ4000および管理サーバ3000は、CPU(Central Processing Unit、プロセッサ)などの制御装置と、ROM(Read Only Memory)またはRAM(Random Access Memory)などの記憶装置と、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、またはCDドライブ装置などの外部記憶装置とを備えており、通常のコンピュータを利用したハードウェア構成となっている。
(CM配信用サーバの機能的構成例)
図13は、本実施形態にかかるCM配信用サーバ4000の機能的構成の一例を示す図である。図13に示すように、CM配信用サーバ4000は、取得部4100と、受信部4200と、検索部4300と、送信部4400と、記憶部4500とを備える。
記憶部4500は、少なくとも、可変長のアドレッサブルCMの動画データと、当該可変長のアドレッサブルCMに対応付けられたアドレッサブルCMの属性情報92およびアドレッサブルCMの分割位置情報93とを記憶するものとする。図13に示す例では、記憶部4500は、可変長または固定長のアドレッサブルCMの動画データと、アドレッサブルCMの属性情報92と、アドレッサブルCMの分割位置情報93と、静止画用フレーム情報94とを記憶する。記憶部4500は、例えば、HDD等の記憶装置である。
記憶部4500には、上述の受信機5000に保存されていたアドレッサブルCMの動画データ、アドレッサブルCMの属性情報92、アドレッサブルCMの分割位置情報93、および静止画用フレーム情報94よりも、多くの件数のデータが保存されているものとする。
取得部4100は、放送局1000のシステムまたは広告会社AD等のシステムから、可変長または固定長のアドレッサブルCMの動画データと、アドレッサブルCMの属性情報92と、アドレッサブルCMの分割位置情報93と、静止画用フレーム情報94とを取得し、記憶部4500に保存する。
受信部4200は、受信機5000から、アドレッサブルCM枠情報91に登録されたCM枠で再生可能なアドレッサブルCMの送信要求を受信する。より詳細には、受信部4200は、受信機5000から、当該受信機5000の受信機IDと、アドレッサブルCM枠情報91に登録されたCM枠IDと、当該CM枠IDで特定されるCM枠で再生可能なアドレッサブルCMの条件(例えば、放送可能なCMのジャンル)と、を受信する。受信部4200は、受信機5000から受信したCM枠IDと、条件とを検索部に送出する。
検索部4300は、アドレッサブルCM枠情報91に登録されたCM枠で再生可能なアドレッサブルCMを、記憶部4500から検索する。より詳細には、検索部4300は、受信部4200が受信したCM枠IDが放送可能枠として登録されており、かつ、受信部4200が受信した放送可能なCMのジャンルと適合するジャンルのアドレッサブルCMを、アドレッサブルCMの属性情報92から検索する。
また、検索部4300は、アドレッサブルCMの分割位置情報93から、アドレッサブルCMの属性情報92に登録されたアドレッサブルCMのうち検索条件を満たすアドレッサブルCMのCMIDに対応付けられた情報を検索する。検索部4300は、検索結果を送信部4400に送信する。
送信部4400は、検索部4300によって検索された可変長のアドレッサブルCMを受信機5000に送信する。より詳細には、送信部4400は、アドレッサブルCMの属性情報92に登録されたアドレッサブルCMのうち検索条件を満たすアドレッサブルCMの属性情報と、当該アドレッサブルCMの分割位置情報と、当該アドレッサブルCMの動画データとを、受信機IDによって特定した受信機5000に送信する。
また、送信部4400は、さらに、静止画用フレーム情報94を受信機5000に送信しても良い。また、送信部4400は、さらに、アドレッサブルCMの提供者のQRコード(登録商標)またはURLが含まれる静止画を、受信機5000に送信しても良い。
(管理サーバの機能的構成例)
図14は、本実施形態にかかる管理サーバ3000の機能的構成の一例を示す図である。図14に示すように、管理サーバ3000は、受信部3100と、解析部3200と、通知部3300と、記憶部3400とを備える。
記憶部3400は、受信機5000毎のCM再生実績情報を記憶する。また、記憶部3400は、例えば、HDD等の記憶装置である。また、記憶部3400は、CM再生実績情報は、CM再生実績情報に加えて、例えば、視聴者が受信機5000にて視聴した放送番組の視聴履歴も記憶する。
受信部3100は、受信機5000から、受信機IDとCM再生実績情報とを受信する。受信部3100は、受信した受信機IDとCM再生実績情報とを対応付けて、記憶部3400に保存する。また、受信部3100は、さらに、受信機5000から、視聴者の属性情報、または視聴者が受信機5000にて視聴した放送番組の視聴履歴を受信して、記憶部3400に保存しても良い。視聴者の属性情報は、事前(例えば受信機購入時等)のアンケート調査等により視聴者から得られた情報である。視聴者の属性情報には、例えば、その世帯の構成要員についての性別情報や世代情報等が含まれる。
解析部3200は、CM再生実績情報および視聴者の属性情報に基づいて、視聴者の嗜好等を解析する。解析部3200は、解析結果を通知部3300に送出する。
通知部3300は、解析部3200による解析結果を、放送局1000へと通知する。これらの解析結果は、放送局1000を介して広告会社ADに取得され、対象商品の広告主MCによりアドレッサブルCM枠が購入される。
(アドレッサブルCMの再生処理)
次に、以上のように構成された送受信システムSにおけるアドレッサブルCMの再生処理の流れについて説明する。
図15は、本実施形態にかかるアドレッサブルCMの再生処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
まず、放送局1000は、アドレッサブルCM枠情報91を、放送波によって受信機5000に送信する(S1)。受信機5000の取得部5100は、放送波からアドレッサブルCM枠情報91を取得し、記憶部5800に保存する。
そして、受信機5000の要求部5200は、CM配信用サーバ4000に、アドレッサブルCM枠情報91に登録されたCM枠で再生可能なアドレッサブルCMを要求する(S2)。CM配信用サーバ4000の受信部4200は、受信機5000から送信された要求を受信する。また、CM配信用サーバ4000の検索部4300は、受信機5000から送信された要求を満たすアドレッサブルCMを検索する。
次に、CM配信用サーバ4000の送信部4400は、検索部4300によって検索されたアドレッサブルCMを受信機5000に送信する(S3)。つまり、送信部4400は、条件を満たすアドレッサブルCMの属性情報と、当該アドレッサブルCMの分割位置情報と、当該アドレッサブルCMの動画データとを受信機5000に送信する。そして、受信機5000の受信部5300は、要求部5200によって送信された条件を満たすアドレッサブルCMの動画データと、アドレッサブルCMの属性情報92と、アドレッサブルCMの分割位置情報93とを、CM配信用サーバ4000から受信する。
次に、受信機5000の編集部5400は、CM配信用サーバ4000から送信された可変長のアドレッサブルCMを、アドレッサブルCM枠情報91に含まれるCM枠の時間長に応じて編集する(S4)。また、編集部5400は、一または複数の可変長のアドレッサブルCM、または、一または複数の固定長のアドレッサブルCMを組み合わせることにより、アドレッサブルCM枠情報91に登録されたCM枠の時間長と同一の時間長の再生時間のアドレッサブルCMの組み合わせ50を編成する。
そして、受信機5000の再生制御部5500は、アドレッサブルCMの組み合わせ50を、アドレッサブルCM枠情報91に登録されたCM枠の放送時間に再生する(S5)。また、再生制御部5500は、CM再生実績情報を記憶部5800に保存する。
そして、受信機5000の送信部5600は、記憶部5800に保存されたCM再生実績情報を、受信機IDと対応付けて、管理サーバ3000に送信する(S6)。管理サーバ3000の受信部3100は、受信機5000から受信した受信機IDとCM再生実績情報とを対応付けて、記憶部3400に保存する。また、管理サーバ3000の解析部3200は、CM再生実績情報および視聴者の属性情報に基づいて、視聴者の嗜好等を解析する。そして、管理サーバ3000の通知部3300は、解析部3200による解析結果を、放送局1000へと通知する。ここで、このシーケンス図の処理は終了するものとする。
従来技術においては、放送局のシステムが、CM枠の長さと、当該CM枠で放送される複数のCMの合計再生時間が同じ長さになるように、予め保存された複数のCMを組み合わせていた。放送局のシステムには、様々な時間長のCMが保存されているため、放送局のシステムは、これらを組み合わせることにより、合計再生時間を容易に調整することができた。これに対して、テレビジョン装置等の受信装置の記憶領域は、放送局のシステムの記憶領域よりも小さいため、予め保存できるアドレッサブルCMの数には限りがある。このため、放送番組の中のCM枠の時間長と、アドレッサブルCMの再生時間の長さに差異が発生する可能性があった。
例えば、アドレッサブルCMの再生時間がCM枠の時間長よりも短い場合、アドレッサブルCMの再生後に、放送波によって配信された通常のCMの一部が放送されてしまうこととなる。
これに対して、本実施形態の受信機5000は、通常のCMをアドレッサブルCMに差替え可能なCM枠を特定するCM枠IDと、CM枠の時間長とが対応付けられたアドレッサブルCM枠情報91を取得し、CM配信用サーバ4000から受信した可変長のアドレッサブルCMを、アドレッサブルCM枠情報91に登録されたCM枠の時間長に応じて編集する。本実施形態の受信機5000によれば、1つのアドレッサブルCMを複数の時間長に変更して再生することができるため、放送番組の中のCM枠の時間長と、アドレッサブルCMの再生時間の長さとに差異が発生することを低減することができる。
本実施形態の受信機5000によれば、アドレッサブルCMの再生時間がCM枠の時間長よりも短いことによって通常のCMの一部が放送されてしまう事態の発生を低減することができるため、CM放送の品質を向上させることができる。
また、本実施形態の受信機5000によれば、1つのアドレッサブルCMを複数の時間長に変更して再生することができるため、時間長が異なるアドレッサブルCMの動画データを個別に保存しておかなくとも良い。このため、本実施形態の受信機5000によれば、受信機5000に保存されるデータ量を低減することができる。
また、本実施形態の可変長のアドレッサブルCMは、複数の位置で分割可能な動画データであり、本実施形態の受信機5000は、CM配信用サーバ4000から受信したアドレッサブルCMの属性情報92に基づいて、可変長のアドレッサブルCMから再生対象となる部分を抽出する。このため、本実施形態の受信機5000によれば、可変長のアドレッサブルCMを適切な位置で分割することができるため、当該アドレッサブルCMを再生した場合に、視聴者に違和感を与えることを低減することができる。
また、本実施形態の受信機5000は、さらに、固定長のアドレッサブルCMをCM配信用サーバ4000から受信し、一または複数の可変長のアドレッサブルCM、または、一または複数の固定長のアドレッサブルCMを組み合わせることにより、CM枠の長さと同一の長さの再生時間のアドレッサブルCMの組み合わせ50を編成する。このため、本実施形態の受信機5000によれば、複数のアドレッサブルCMの合計再生時間をCM枠の時間長と同じ長さになるようにすることができ、1つのアドレッサブルCMでは時間を埋めることが難しい長い時間のCM枠においても、アドレッサブルCMを再生することができる。
また、本実施形態の受信機5000は、アドレッサブルCMの組み合わせ50の再生時間が、CM枠の長さよりも短い場合に、アドレッサブルCMの組み合わせ50の末尾に、静止画を追加する。このため、本実施形態の受信機5000によれば、静止画の表示によって時間長を調整して、より確実に、放送番組の中のCM枠と、アドレッサブルCMの再生時間とを同じ長さにすることができる。
また、本実施形態の受信機5000は、一または複数の可変長のアドレッサブルCM、または、一または複数の固定長のアドレッサブルCMの再生実績を示すCM再生実績情報を、管理サーバ3000に送信する。このため、本実施形態の受信機5000によれば、受信機5000におけるアドレッサブルCMの再生結果を、管理サーバ3000での解析に使用することができる。
また、本実施形態のCM配信用サーバ4000は、受信機5000から、アドレッサブルCM枠情報91に登録されたCM枠IDと、当該CM枠IDで特定されるCM枠で再生可能なアドレッサブルCMの条件とを受信し、当該CM枠で再生可能な可変長のアドレッサブルCMを検索する。本実施形態のCM配信用サーバ4000は、検索した可変長のアドレッサブルCMを受信機5000に送信する。このため、本実施形態のCM配信用サーバ4000によれば、受信機5000で再生可能なアドレッサブルCMを配信することができる。また、本実施形態のCM配信用サーバ4000は、可変長のアドレッサブルCMを配信するため、受信機5000側でアドレッサブルCMの時間長を変更することにより、放送番組の中のCM枠の時間長と、アドレッサブルCMの再生時間の長さとに差異が発生することを低減することができる。
また、本実施形態の送受信システムSは、上述の機能を備えるCM配信用サーバ4000と、受信機5000と、を備えることにより、放送番組の中のCM枠の時間長と、アドレッサブルCMの再生時間の長さとに差異が発生することを低減することができる。
また、本実施形態においては、CM管理サーバ6000、CM配信用サーバ4000、および管理サーバ3000をそれぞれ別の装置として説明したが、これらのサーバのうちのいくつかまたは全てが統合されても良い。例えば、CM配信用サーバ4000と管理サーバ3000とが1台のサーバとして構成されても良いし、CM管理サーバ6000とCM配信用サーバ4000は、1台のサーバとして構成されても良い。
また、本実施形態においては、送受信システムSは、受信機5000と、CM配信用サーバ4000と、管理サーバ3000とを備えるものとしたが、当該構成に限定されるものではない。例えば、送受信システムSは、受信機5000と、CM配信用サーバ4000のみを備えるものとしても良いし、さらに他の装置を備えるものとしても良い。また、送受信システムSは、放送局1000のシステムを含むものとしても良い。
また、本実施形態においては、受信機5000は、放送局1000から放送波等によって送信された放送番組内のCM枠内でアドレッサブルCMを再生するものとしたが、ビデオオンデマンドの配信データ内のCM枠でアドレッサブルCMを再生しても良い。また、受信機5000は、BD、DVDまたは内蔵HDD等に記録された動画データ内のCM枠でアドレッサブルCMを再生しても良い。
また、本実施形態においては、受信機5000は、放送波から、アドレッサブルCM枠情報91を取得するものとしたが、アドレッサブルCM枠情報91の取得元は放送波に限定されるものではない。例えば、受信機5000は、ビデオオンデマンドの配信データから、アドレッサブルCM枠情報91を取得しても良いし、BD、DVDまたは内蔵HDD等に記録された情報からアドレッサブルCM枠情報91を取得しても良い。
また、図6で説明したアドレッサブルCM枠情報91のうち、放送可能なCMのジャンルは、放送波でなく、管理サーバ3000から受信機5000に送信されるものとしても良い。
(第2の実施形態)
上述の第1の実施形態では、可変長のアドレッサブルCMは、複数の位置で分割可能な動画データであった。これに対して、この第2の実施形態の可変長のアドレッサブルCMは、組み合わせ可能な複数の動画データが対応付けられたデータである。
図16は、本実施形態にかかる可変長のアドレッサブルCMの一例を示す図である。図16に示すように、本実施形態の可変長のアドレッサブルCMは、複数の連続するフレームを含むフレーム群80a~80f(以下、特に区別しない場合はフレーム群80という)が対応付けられたデータである。各フレーム群80は複数の連続するフレームからなる動画データである。
また、各フレーム群80は、必須であるものと、複数の候補のうち少なくとも1つを選択すれば良いものとがある。
図16に示す例では、本実施形態の受信機5000の編集部5400は、フレーム群80a~80fから、第1の必須フレーム群80aと、第2の選択フレーム群80cと、第2の必須フレーム群80fとを抽出し、これらのフレーム群の結合を、変長後のアドレッサブルCM78とする。
編集部5400は、選択フレーム群80b~80dのいずれかを選択する際に、過去の再生回数の少ないフレーム群80を、優先的に選択するものとする。
また、フレーム群80毎にデータを分けるのではなく、1つの動画データを、複数のフレーム群に分割し、必須のフレーム群80と選択のフレーム群とを識別可能にしても良い。
図17は、本実施形態にかかるアドレッサブルCMの分割位置情報95の一例を示す図である。図17に示す例では、最大時間長が30秒のCMID“1”の可変長のアドレッサブルCMに含まれる各フレーム群を、当該の可変長のアドレッサブルCMの開始時間からの経過時間で定義している。
本実施形態におけるこの他の構成は、第1の実施形態と同様である。
本実施形態によれば、第1の実施形態の効果に加えて、受信機5000側でのアドレッサブルCMの編集の自由度が向上するため、再生可能なアドレッサブルCMのバリエーションを増やすことができる。
(第3の実施形態)
この第3の実施形態では、受信機5000は、記憶部5800に保存するアドレッサブルCMのCM長およびジャンルが偏らないように、CM配信用サーバ4000に対して受信対象のアドレッサブルCMの条件を指定する。
本実施形態の受信機5000の要求部5200は、第1の実施形態の機能に加えて、CM配信用サーバ4000に対してアドレッサブルCMを要求する際に、受信部5300が既に一または複数の固定長のアドレッサブルCMを受信済みの場合、受信済みの固定長のアドレッサブルCMのCM長と異なるCM長の固定長のアドレッサブルCM、または可変長のアドレッサブルCMを、CM配信用サーバ4000に要求する。
また、要求部5200は、CM配信用サーバ4000に対してアドレッサブルCMを要求する際に、受信済みの固定長または可変長のアドレッサブルCMのジャンルと異なるジャンルの固定長または可変長のアドレッサブルCMを、CM配信用サーバ4000に要求しても良い。
要求部5200は、例えば、記憶部5800のアドレッサブルCMの属性情報92に登録された時間長またはジャンルを参照することにより、過去に受信済みの固定長のアドレッサブルCMのCM長、または過去に受信済みの固定長または可変長のアドレッサブルCMのジャンルを判断する。
また、本実施形態のCM配信用サーバ4000の検索部4300は、第1の実施形態の機能に加えて、受信機5000から送信されたCM長に関する条件、またはジャンルに関する条件を満たすアドレッサブルCMを検索する。
本実施形態におけるこの他の構成は、第1の実施形態と同様である。
本実施形態の受信機5000によれば、第1の実施形態の効果に加えて、CM長またはジャンルの偏りを防止することにより、様々な時間長のCM枠に合わせてアドレッサブルCMを組み合わせることができる。
(第4の実施形態)
この第4の実施形態では、受信機5000は、特定のCM長または特定のジャンルのアドレッサブルCMを優先的に受信する。
より詳細には、本実施形態の受信機5000の要求部5200は、第1の実施形態の機能に加えて、所定の時間長または所定の時間長以下の固定長のアドレッサブルCMを、CM配信用サーバ4000に要求する。所定の時間長は、例えば、15秒等とし、受信機5000においてCM枠に当てはめる際に、余白の時間が発生しにくい時間長とする。
また、要求部5200は、所定の時間長または所定の時間長以下の時間長に変更可能な可変長のアドレッサブルCMを、CM配信用サーバ4000に要求しても良い。
また、要求部5200は、視聴者の嗜好に応じて優先すべきジャンルを特定し、当該ジャンルの可変長または固定長のアドレッサブルCMをCM配信用サーバ4000に要求する。
要求部5200は、例えば、記憶部5800に蓄積されたCM再生実績情報に基づいて、視聴者の嗜好に応じて優先すべきジャンルを判断する。また、視聴者の嗜好に応じて優先すべきジャンルは、受信部5300が管理サーバ3000から取得するものとしても良い。
本実施形態におけるこの他の構成は、第1の実施形態と同様である。
本実施形態の受信機5000によれば、第1の実施形態の効果に加えて、優先的に差し替えに使用するアドレッサブルCMを管理サーバ3000に要求するため、CM枠をより効率的に使用することができる。
以上説明したとおり、第1から第4の実施形態によれば、放送番組の中のCM枠と、アドレッサブルCMの再生時間とに差異が発生することを低減することができる。
なお、上述の各実施形態の受信機5000で実行されるアドレッサブルCM再生プログラムは、ROM等に予め組み込まれて提供される。アドレッサブルCM再生プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD-ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD-R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成しても良い。
さらに、上述の各実施形態の受信機5000で実行されるアドレッサブルCM再生プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、受信機5000で実行されるアドレッサブルCM再生プログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
上述の各実施形態の受信機5000で実行されるアドレッサブルCM再生プログラムは、上述した各部(取得部、要求部、受信部、編集部、再生制御部、送信部)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が上記ROMからアドレッサブルCM再生プログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、取得部、要求部、受信部、編集部、再生制御部、送信部が主記憶装置上に生成されるようになっている。
また、アドレッサブルCM再生プログラムを実行するCPU(プロセッサ)は、一例として、統合制御器52001が備えるCPUとしても良いし、DRAM処理部5104が備えるCPUであっても良い。
また、上述の各実施形態のCM配信用サーバ4000または管理サーバ3000で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD-ROM、フレキシブルディスク、CD-R、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
また、CM配信用サーバ4000または管理サーバ3000で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、これらのログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良いし、ROM等に予め組み込んで提供するように構成しても良い。
上述の各実施形態のCM配信用サーバ4000または管理サーバ3000で実行されるプログラムは、上述した各部(取得部、受信部、検索部、送信部)、または各部(受信部、解析部、通知部)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が上記記憶媒体からプログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、取得部、受信部、検索部、送信部、または、受信部、解析部、通知部が主記憶装置上に生成されるようになっている。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
80,80a~80f フレーム群
91 アドレッサブルCM枠情報
92 アドレッサブルCMの属性情報
93 アドレッサブルCMの分割位置情報
94 静止画用フレーム情報
95 アドレッサブルCMの分割位置情報
1000 放送局
3000 管理サーバ
3100 受信部
3200 解析部
3300 通知部
3400 記憶部
4000 CM配信用サーバ
4100 取得部
4200 受信部
4300 検索部
4400 送信部
4500 記憶部
5000 受信機
5000 当該受信機
5001 記録媒体
5002 表示器
5003 スピーカシステム
5100 取得部
5200 要求部
5300 受信部
5400 編集部
5500 再生制御部
5600 送信部
5800 記憶部
6000 CM管理サーバ
S 送受信システム

Claims (7)

  1. 放送番組を受信する受信装置から、前記受信装置側で広告コンテンツを差替え可能な広告枠を特定する広告枠識別情報と、当該広告枠で再生可能な広告コンテンツの条件とを受信する受信部と、
    複数の位置で分割可能な動画データであって前記広告枠で再生可能な可変長の広告コンテンツを検索する検索部と、
    前記検索部によって検索された前記可変長の広告コンテンツおよび当該広告コンテンツの分割位置を示す分割位置情報を前記受信装置に送信する送信部と、
    を備える送信装置。
  2. 前記受信部は、さらに、前記受信装置を特定可能な受信装置識別情報を、前記受信装置から受信し、
    前記送信部は、前記受信装置識別情報によって特定した前記受信装置に、前記可変長の広告コンテンツを送信する、
    請求項1に記載の送信装置。
  3. 前記可変長の広告コンテンツは、組み合わせ可能な複数の動画が対応付けられたデータである、
    請求項1または2に記載の送信装置。
  4. 前記送信部は、さらに、前記広告コンテンツに含まれるフレームのうち、静止画として使用可能な静止画用フレームの位置を示す静止画用フレーム情報を、前記受信装置に送信する、
    請求項1からのいずれか1項に記載の送信装置。
  5. 前記送信部は、さらに、前記静止画用フレームとともに再生されるための音声データを、前記受信装置に送信する
    請求項4に記載の送信装置。
  6. 前記送信部は、さらに、前記広告コンテンツの提供者のQRコード(登録商標)またはURLが含まれる静止画を、前記受信装置に送信する、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の送信装置。
  7. 放送番組を受信する受信装置から、前記受信装置側で広告コンテンツを差替え可能な広告枠を特定する広告枠識別情報と、当該広告枠で再生可能な広告コンテンツの条件とを受信する受信ステップと、
    複数の位置で分割可能な動画データであって前記広告枠で再生可能な可変長の広告コンテンツを検索する検索ステップと、
    前記検索ステップによって検索された前記可変長の広告コンテンツおよび当該広告コンテンツの分割位置を示す分割位置情報を前記受信装置に送信する送信ステップと、
    を含む送信方法。
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