以下、本発明の一実施の形態に係るコンピュータシステム1について、図面を参照しつつ説明する。本発明のコンピュータシステム1により、例えば、スマートフォンなどのコンピュータ装置2において後述するアプリケーションソフトウェア(以下、アプリ)が実行される。
本実施の形態で説明されるアプリにおいて、抽選処理が実行され、サーバ装置3に記憶された複数の抽選対象の中から所定の抽選確率で少なくとも1つの抽選対象が選出される。選出された抽選対象は、SNSアプリ等において共有可能としたり、ダウンロードして他のアプリ(ゲーム等)に利用可能としたりすることができる。
ユーザは、そのアプリにおいて、そのユーザのコンピュータ装置2への操作入力に基づいて抽選対象を作成することができる。ユーザによって作成された抽選対象は、サーバ装置3にアップロードされ、抽選処理において抽出され得る複数の抽選対象の1つとしてサーバ装置3に記憶される。このように、本実施の形態におけるアプリは、ユーザによって抽選対象を作成可能な抽選処理アプリとして構成される。
[ハードウェア構成]
図1は、本発明の一実施の形態におけるコンピュータプログラムが適用されるコンピュータシステムのハードウェア構成を示すブロック図である。コンピュータシステム1は、コンピュータ装置2と、サーバ装置3とが、インターネットやLAN等の通信ネットワークNWを介して互いに通信可能に接続された構成になっている。このうちコンピュータ装置2は、その動作を制御するCPU10を備え、このCPU10にはバス11を介して操作入力部12、記憶装置14、ROM15、およびRAM16が接続されている。
コンピュータ装置2は、表示部であるモニタ19が設けられた移動筐体をユーザが把持するように構成される。当該移動筐体には操作入力部12が設けられている。本実施の形態において、コンピュータ装置2の各構成は、移動筐体内に収められている。
ROM15は、マスクROMまたはPROM等の半導体メモリであり、コンピュータ装置2を起動する起動プログラム等が記憶されている。RAM16は、DRAMまたはSRAM等により構成され、CPU10が実行するべきコンピュータプログラム(アプリケーションプログラム)30aや、その実行の際に必要となる各種データ(アプリケーションデータ)30b等を、アプリの実行状況に応じて読み込んで一時的に記憶する。
さらに、CPU10には、バス11を介してグラフィック処理部17、オーディオ合成部20、ネットワークインタフェイス25、撮像部28、および位置情報受信部29が接続されている。
このうち、グラフィック処理部17は、CPU10の指示に従ってユーザ画像を表示するユーザ画像表示部を含む所定のアプリ画像を描画する。また、グラフィック処理部17にはビデオ変換部18を介してコンピュータ装置2に内蔵されたモニタ19が接続されており、グラフィック処理部17にて描画されたアプリ画像はビデオ変換部18において動画形式に変換され、モニタ19にて表示されるようになっている。
オーディオ合成部20は、CPU10の指示に従ってデジタルのゲーム音声を再生および合成する。また、オーディオ合成部20にはオーディオ変換部21を介して外部のスピーカ22が接続されている。したがって、オーディオ合成部20にて再生および合成されたゲーム音声は、オーディオ変換部21にてアナログ形式にデコードされ、スピーカ22から外部へ出力されるようになっている。
撮像部28は、移動筐体のモニタ19の表示面とは反対側および/または表示面側に設けられ、外部の風景(現実の画像)を撮像する。撮像された画像データは、記憶装置14に記憶される。
位置情報受信部29は、コンピュータ装置2の現在位置の情報を受信する。位置情報受信部29は、例えばGPS衛星受信器等により構成される。
操作入力部12は、モニタ19上に設けられたタッチパネルで構成され、モニタ19上に表示された操作ボタン等をユーザが触れることにより、対応する操作入力が行われる。
一方、サーバ装置3は、その動作を制御する高性能のCPU40を備え、このCPU40には高速バス41を介して記憶装置42、ROM43、RAM44およびネットワークインタフェイス45が接続されている。
サーバ装置3のROM43は、マスクROMまたはPROM等の半導体メモリであり、サーバ装置3と他のコンピュータ装置2との間の通信を制御するプログラム等、サーバ装置3の基本的な動作を実現するための基本プログラムが記憶されている。
また、RAM44は、DRAMまたはSRAM等から構成され、CPU40が実行するべきプログラムや、その実行の際に必要になるデータ等を、記憶装置42等から読み込んで一時的に記憶する。
本実施の形態において、コンピュータシステム1は、いわゆるネイティブアプリによって動作する。
サーバ装置3の記憶装置42は、サーバ装置3が内蔵する大容量記憶媒体である。サーバ装置3は、記憶装置42にサーバ装置3のCPU40が実行するべきコンピュータプログラム(アプリケーションプログラム)42aおよびそれに用いられる各種データ(アプリケーションデータ)42bを記憶している。CPU40は、各コンピュータ装置2(アカウント)からアップロードされた画像データを保存、管理する。サーバ装置3とコンピュータ装置2とは、通信ネットワークNWを介して互いに通信を行う。
コンピュータ装置2は、ユーザの操作に基づいてアプリを実行するために、通信ネットワークNWを介してサーバ装置3の記憶装置42に記憶されたアプリケーションプログラム42aおよびアプリケーションデータ42bを受信する(ダウンロードおよびインストールする)。さらに、コンピュータ装置2は、サーバ装置3からアップデート用のアプリケーションプログラムおよびアプリケーションデータを受信する(ダウンロードおよびインストールする)。
コンピュータ装置2は、インストールしたアプリケーションプログラムおよびアプリケーションデータに基づいて、コンピュータ装置2にてアプリの進行を行い、アプリの進行に伴う演出(画像、音声)を後述するモニタ19およびスピーカ22等に出力する。
各コンピュータ装置2および各ユーザには、それぞれ異なるアカウント情報(固有の識別情報)が付与される。そして、アカウント情報ごとにID(識別符号)が付与される。各コンピュータ装置2が、サーバ装置3に対してIDとともに所定の画像データを送信(アップロード)すると、サーバ装置3のCPU40は、記憶装置42にその画像データを対応するIDとともに記憶する。また、CPU40は、各コンピュータ装置2におけるアプリの進行に応じて、記憶装置42に記憶された画像データに基づく画像を、そのコンピュータ装置2のモニタ19に表示する。
[ゲーム装置の機能的構成]
図2は、本実施の形態におけるコンピュータシステムの機能的な構成を示すブロック図である。図2に示すように、コンピュータシステム1を構成するコンピュータ装置2は、CPU10、記憶装置14、ROM15、RAM16、グラフィック処理部17、オーディオ合成部20等を含む制御部5aを備えたコンピュータとして動作する。また、サーバ装置3は、CPU40、記憶装置42、ROM43、およびRAM44等を含む制御部5bを備えたコンピュータとして動作する。
そして、図2に示すように、コンピュータ装置2の制御部5aとサーバ装置3の制御部5bとが協動することにより構成されるコンピュータシステム1の制御部5は、アプリケーションプログラム30a,42aを実行することで、抽選手段51、抽選対象作成手段52、抽選確率設定手段53、アップロード手段54、位置情報取得手段55および組み合わせ設定手段56等の機能を発揮する。
このうち、抽選手段51は、複数の抽選対象の中から所定の抽選確率で少なくとも1つの抽選対象を選出する抽選処理を行う。また、抽選対象作成手段52は、抽選対象を、各コンピュータを操作するユーザの操作入力に基づいて作成する。抽選確率設定手段53は、ユーザが作成した抽選対象の抽選確率を設定する。アップロード手段54は、ユーザが作成した抽選対象のデータを、設定された抽選確率のデータとともに、そのユーザのコンピュータ装置2からサーバ装置3にアップロードして記憶する。位置情報取得手段55は、ユーザが操作するコンピュータ装置2の位置情報を取得する。組み合わせ設定手段56は、抽選処理における複数の抽選対象の組み合わせを設定する。
本実施の形態において、抽選対象作成手段52は、抽選処理アプリの実行操作を行ったユーザのコンピュータ装置2の制御部5aが実現する。抽選手段51、抽選確率設定手段53、アップロード手段54および位置情報取得手段55は、抽選対象を作成するユーザのコンピュータ装置2における制御部5aおよびサーバ装置3における制御部5bが実現する。組み合わせ設定手段56は、サーバ装置3における制御部5bが実現する。
[抽選処理アプリ]
以下、本実施の形態における抽選処理アプリについて具体例を挙げて詳しく説明する。本実施の形態では、抽選対象としてアイテム等の画像が選出される抽選処理アプリを例示する。
図3は、本実施の形態における抽選処理アプリのメイン画面の例を示す図である。図3に示すように、抽選処理アプリのメイン画面G1は、ユーザがメイン画面G1をタッチ操作することによりタッチ操作可能な仮想の各種操作入力部B1~B6を含む。ユーザが、ユーザのコンピュータ装置2に予めインストールした抽選処理アプリを立ち上げる操作を行うと、メイン画面G1がコンピュータ装置2のモニタ19に表示される。
ガチャ実行ボタンB1,B2は、抽選処理を開始するボタンである。ガチャ実行ボタンは、一度に1つの抽選対象を選出する1回ガチャ実行ボタンB1と、一度に10個の抽選対象を選出する10回ガチャ実行ボタンB2とを含む。ユーザがガチャ実行ボタンB1,B2をタッチ操作すると、抽選手段51は、サーバ装置3に記憶された複数の抽選対象の中から所定の抽選確率で少なくとも1つの抽選対象を選出する抽選処理を行う。
抽選処理により選出された抽選対象は、所持品としてユーザIDとともにサーバ装置3に記憶される。ユーザが所持品確認ボタンB3をタッチ操作すると、サーバ装置3に記憶されたユーザIDに対応付けられた抽選対象が表示される。これにより、ユーザは、過去に取得した抽選対象を確認することができる。
サーバ装置3に記憶された複数の抽選対象には、ユーザ(自分および自分以外のユーザ)が作成した抽選対象が含まれ得る。メイン画面G1は、ユーザが抽選対象を作成するための抽選対象作成画面を表示するための抽選対象作成ボタンB4を含む。以下、ユーザ自身が作成した抽選対象をオリジナルカードと称する場合がある。
図4は、本実施の形態における抽選対象作成画面の例を示す図である。図4に示すように、抽選対象作成画面G2は、タッチ操作可能な仮想のボタンB7,B8を含む。画像取得ボタンB7は、抽選対象の画像(メイン画像)を取得するためのボタンである。抽選対象のメイン画像は、例えば、ユーザのコンピュータ装置2(スマートフォン等)の記憶装置14に記憶されている画像、ユーザのコンピュータ装置2の撮像部(図示せず)で撮像された画像、または、ゲーム等の仮想空間に配置された仮想カメラにより撮像されたゲーム画像等を含み得る。
ユーザにより選択された画像は、抽選対象作成画面G2の選択画像表示部G3に表示される。選択画像表示部G3に表示された選択画像に対し、ユーザが所定の操作を行うことにより、選択画像の位置調整やサイズ変更が可能である。また、抽選対象作成画面G2は、名称入力部G4を含んでおり、オリジナルカードとしての名称がユーザにより入力可能である。
さらに、抽選対象作成画面G2は、フレーム選択部G5および演出選択部G6を含む。フレーム選択部G5は、オリジナルカードの外枠となるフレームを複数種類の候補の中から選択可能である。図4の例では、希望するフレームをタッチ操作することにより、タッチ操作したフレームが選択され、選択画像表示部G3上に、選択中のフレームが表示される。複数種類のフレームは、そのオリジナルカードが抽選処理において選出される確率(抽選確率)に対応付けられる。図4の例では、抽選確率は、SSR<SR<R<Nとなる。
演出選択部G6は、オリジナルカードが抽選処理によって選出されたときの出現演出態様を複数種類の候補の中から選択可能である。図4の例では、希望する出現態様画像をタッチ操作することにより、タッチ操作した出現演出態様が選択される。
ユーザは、上記各項目を選択または入力した上で決定ボタンB8をタッチ操作することにより、抽選対象作成手段52は、抽選対象作成画面G2においてユーザにより選択または入力された内容に基づいて選択対象(オリジナルカード)を作成する。さらに、抽選対象作成手段52は、その抽選対象が選出されるときの演出態様を、ユーザの操作入力に基づいて決定する。
抽選確率設定手段53は、ユーザが作成したオリジナルカードの抽選確率を設定する。上述のように、ユーザが選択したフレームに対応する抽選確率がそのオリジナルカードの抽選確率として設定される。すなわち、抽選確率設定手段53は、ユーザの操作入力に基づいて、ユーザが作成したオリジナルカードの抽選確率を設定する。
アップロード手段54は、作成されたオリジナルカードのデータを、設定された抽選確率のデータとともにサーバ装置3にアップロードして記憶装置42に記憶する。これにより、記憶装置42には、複数の抽選対象のデータが記憶される。抽選対象のデータは、抽選対象ごとに抽選対象の識別データ(抽選対象IDデータ)が付与され、抽選対象のIDに、その抽選対象の画像データ、抽選確率データ(レア度のデータ)、演出態様のデータおよび作成したユーザの識別データ(作成者IDデータ)が対応付けられたデータ群として構成される。さらに、記憶装置42には、複数の抽選対象として予めアプリ製作者またはアプリ運営者が作成した抽選対象が含まれ得る。
組み合わせ設定手段56は、抽選処理における複数の抽選対象の組み合わせを設定する。ユーザの操作入力により作成されたオリジナルカードがサーバ装置3の記憶装置42に記憶されることにより、所定の抽選処理における複数の抽選対象の1つとして、オリジナルカードが含まれるようになる。抽選処理アプリにおいてそのユーザまたは他のユーザがその抽選処理を実行することで、そのオリジナルカードが設定された抽選確率で選出され得るようになる。言い換えると、抽選手段51は、複数の抽選対象の1つとしてユーザが作成したオリジナルカードを含む、抽選処理を実行する。
抽選処理の結果、オリジナルカードが選出された場合、そのオリジナルカードに設定された演出態様でそのオリジナルカードの出現演出が行われる。
抽選処理を行うにあたり、ユーザが所持している仮想コインが消費される。図1に示されるように、ユーザが所持している仮想コインの枚数は、コイン表示部G7に表示される。1回ガチャ実行ボタンB1のタッチ操作により抽選対象を1個選出する場合と、10回ガチャ実行ボタンB2のタッチ操作により抽選対象を10個選出する場合とのそれぞれについて消費される仮想コインの数が設定されている。
仮想コインは、所定の態様により獲得可能である。例えば、ユーザがコイン獲得ボタンB5をタッチ操作することにより、広告動画の再生または課金の何れかを選択して実行可能とされる。広告動画の再生を選択した場合、広告動画の再生後に所定枚数の仮想コインがユーザに付与される。課金を選択した場合、所定の課金処理を行うことにより、支払金額に応じた仮想コインがユーザに付与される。
本実施の形態において実行可能な抽選処理は、複数種類の抽選処理を含む。複数種類の抽選処理は、その抽選処理で選出され得る複数の抽選対象の組み合わせ(ラインナップ)が互いに異なる。例えば、複数種類の抽選処理は、ノーマルガチャ、フレンドガチャ、企業クーポンガチャ等を含み得る。組み合わせ設定手段56は、各抽選処理の条件に応じてその抽選処理における複数の抽選対象の組み合わせを設定する。
フレンドガチャは、選出され得る複数の抽選対象に、ユーザがフレンドに登録した他のユーザが作成した抽選対象が含まれる抽選処理である。フレンドガチャを実行する場合、抽選手段51は、記憶装置42に記憶される複数の抽選対象のデータの中から、作成者IDデータが、抽選処理を実行したユーザがフレンド登録しているユーザのIDリストに含まれる抽選対象のデータを、選出され得る複数の抽選対象として抽出し、その中から少なくとも1つの抽選対象を選出する処理を行う。
企業クーポンガチャは、選出され得る複数の抽選対象に、所定の企業(店舗等)のクーポン券が抽選対象として含まれる抽選処理である。クーポン券は、それを対応する店舗等で提示することにより、その企業の所定の商品またはサービスの料金が割り引かれたり、無料提供を受けたりするための券として利用可能となる。
ノーマルガチャは、選出され得る複数の抽選対象に、特に制限がない抽選処理である。なお、複数種類の抽選処理のうちのいくつかの抽選処理において選出される共通の抽選対象が含まれ得る。例えば、レア度Nおよびレア度Rの抽選対象は何れの抽選処理でも選出され得る。
記憶装置42に記憶される各抽選対象のデータには、所定のラベルデータが含まれ得る。ラベルデータは、上記複数種類の抽選処理のうちの何れの抽選処理における複数の抽選対象となるかを識別する。例えば企業のクーポン券である抽選対象のデータには、ラベルデータとして、クーポン券を示すIDが付与される。
メイン画面G1は、複数種類の抽選処理の中から実行したい一の抽選処理を選択するガチャ選択部B6を含む。ユーザがガチャ選択部B6をスワイプ入力等のタッチ操作を行うことにより、複数種類の抽選処理の中から実行したい抽選処理が切り換えられる。
以上をまとめると、本実施の形態は、記憶部(記憶装置14)および表示部(モニタ19)をそれぞれ備え、複数のユーザがそれぞれ操作する複数のコンピュータ装置2と、前記複数のコンピュータ装置2に、通信ネットワークNWを介して通信可能に接続されたサーバ装置3とを備えたコンピュータシステム1のためのコンピュータプログラムであって、前記サーバ装置3および前記複数のコンピュータ装置2の少なくとも1つにより構成される制御部5(5a,5b)を、複数の抽選対象の中から所定の抽選確率で少なくとも1つの抽選対象を選出する抽選処理を行う抽選手段51、前記抽選対象を、各コンピュータ装置2を操作するユーザの操作入力に基づいて作成する抽選対象作成手段52、前記ユーザが作成した前記抽選対象の前記抽選確率を設定する抽選確率設定手段53、および、前記ユーザが作成した前記抽選対象のデータを、設定された前記抽選確率のデータとともに前記サーバ装置3にアップロードして記憶するアップロード手段54、として機能させ、前記抽選手段51は、前記複数の抽選対象の1つとして他のユーザが作成した前記抽選対象を含む、前記抽選処理を実行する、コンピュータプログラムである。
[発明の効果]
本実施の形態におけるコンピュータプログラムによれば、抽選処理により得られる抽選対象に、他のユーザにより作成されたものが含まれるため、抽選処理によりユーザが多種多様な抽選対象を得ることができる。したがって、抽選処理の実行に際してユーザにより高い興趣を抱かせることができる。
また、本実施の形態によれば、ユーザの操作入力に基づいて、ユーザが作成した抽選対象の抽選確率が設定される。このため、抽選処理において、ユーザが作成した抽選対象が選出される確率がその抽選対象を作成したユーザにより任意に設定される。したがって、そのユーザが所望する頻度で他のユーザに抽選対象を配布することができる。
また、本実施の形態によれば、抽選対象が選出されるときの演出態様が抽選対象を作成したユーザにより決定されたものとなる。このため、抽選処理において、選出された抽選対象に応じて多様な演出が行われるため、抽選処理の実行操作を行うユーザにとってどのような抽選対象が得られるかについての期待感を高めることができる。
[他の実施形態]
以上、本実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変更、修正が可能である。
例えば、複数種類の抽選処理には、上記に例示した抽選処理に限られない。例えば、複数種類の抽選処理には、地域限定ガチャが含まれてもよい。地域限定ガチャは、選出され得る複数の抽選対象に、ユーザのコンピュータ装置2の位置情報に応じた抽選対象が含まれる抽選処理である。
地域限定ガチャに用いられる抽選対象には、その抽選対象を含む複数の抽選対象による抽選処理を実行可能な地域の情報が含まれる。地域限定ガチャに用いられる抽選対象をユーザが作成する場合には、例えば、抽選対象作成画面G2等に、地域を指定する項目が設けられる。例えば、抽選対象作成画面G2において、予め区分けされた複数の地域の中から一の地域を選択入力可能に構成される。
地域が指定された場合、アップロード手段54は、ユーザが作成した抽選対象のデータを、抽選対象を含む抽選処理が実行可能な地域に関連付けて記憶する。位置情報取得手段55は、位置情報受信部29が受信したコンピュータ装置2の位置情報に基づいてコンピュータ装置2の位置情報を取得する。抽選手段51は、メイン画面G1のガチャ選択部B6において地域限定ガチャが選択された場合、そのコンピュータ装置2の位置を含む地域に関連付けられた抽選対象を複数の抽選対象の1つとして含む抽選処理を実行する。
例えば、ユーザU1が作成した抽選対象(オリジナルカード)S1が地域Aに関連付けて記憶されている場合を例示する。他のユーザU2が自身のコンピュータ装置2において地域限定ガチャを実行すると、抽選手段51は、そのコンピュータ装置2の位置が地域A内である場合に、複数の抽選対象の1つとして抽選対象S1を含む抽選処理を実行する。
これによれば、抽選処理を実行するコンピュータ装置2の位置に応じた抽選対象が選出される。したがって、ユーザに様々な場所で抽選処理の実行操作を行う動機を与えることができる。
なお、地域限定ガチャによる抽選処理における複数の抽選対象には、上記のような特定の地域に関連付けられた地域限定ガチャ用の抽選対象の他に、地域に関連付けられていない(ノーマルガチャ等でも選出され得る)抽選対象が含まれていてもよい。
また、地域の設定は、上記のように、ユーザのコンピュータ装置2の位置に拘わらずユーザにより操作入力可能としてもよい。これに代えて、アップロード時におけるユーザのコンピュータ装置2の位置に基づいて地域が設定されてもよい。
コンピュータ装置2の位置は、位置情報受信部29がGPS衛星受信器として構成される場合には、GPSによる測位によって特定されてもよい。これに代えて、コンピュータ装置2の位置は、コンピュータ装置2が無線LAN等に接続される場合には、その無線LANのアクセスポイントの位置情報によって特定されてもよい。あるいは、コンピュータ装置2の位置は、コンピュータ装置2が4G等の無線通信する構成である場合には、無線通信を行うための最寄りの基地局の位置情報によって特定されてもよい。
設定される地域は、行政区分(都道府県または市区町村)等に応じた区分けが行われてもよい。あるいは、地域として、特定の建物(ホール等)または場所(スタジアム、公園等)が設定されてもよい。
地域限定ガチャによる抽選処理における複数の抽選対象には、その地域に所在する店舗等のクーポン券が含まれていてもよい。
また、上記のように地域限定ガチャによる抽選処理を対応する地域において行う態様に代えて、特定の地域において、その地域に関連付けられた抽選対象が選出され得る抽選処理(地域限定ダウンロードガチャ)が実行可能(ダウンロード可能)になるようにしてもよい。
この場合、地域限定ダウンロードガチャに用いられる抽選対象には、その抽選対象を含む複数の抽選対象である抽選対象群をダウンロード可能な地域の情報が含まれる。そのような抽選対象をユーザが作成する場合にも、上記地域限定ガチャと同様に、地域が指定可能である。地域が指定された場合、アップロード手段54は、ユーザが作成した抽選対象のデータを、抽選対象を含む抽選対象群をダウンロード可能な地域に関連付けて記憶する。
位置情報取得手段55は、位置情報受信部29が受信したコンピュータ装置2の位置情報に基づいてコンピュータ装置2の位置情報を取得する。抽選手段51は、メイン画面G1のガチャ選択部B6において地域限定ダウンロードガチャが選択された場合、そのコンピュータ装置2の位置を含む地域に関連付けられた抽選対象を含む抽選対象群をサーバ装置3からダウンロード可能とする。抽選対象群がコンピュータ装置2にダウンロードされた後、抽選手段51は、コンピュータ装置2の位置に関係なくその抽選対象群を用いた抽選処理を実行可能にする。
これによれば、コンピュータ装置2の位置に応じた抽選対象群がダウンロードされ、ダウンロードされた抽選対象群を用いて抽選処理が行われる。したがって、ユーザに様々な場所で抽選対象群のダウンロードを行う動機を与えることができる。
なお、抽選対象群のダウンロード開始後、抽選処理アプリの実行を終了した場合、抽選対象群のダウンロード完了後に、プッシュ通知等でダウンロードの完了がユーザに報知されてもよい。さらに、ダウンロード完了のプッシュ通知受信後、抽選処理アプリが自動で立ち上がってもよい。ダウンロード完了後に抽選処理アプリを起動した際(自動で立ち上がるか否かに拘わらず)、ユーザがガチャ実行ボタンB1の操作を行うことなくダウンロードされた抽選対象群を用いた抽選処理が行われてもよい。
また、上記のように、特定の地域において、その地域に関連付けられた抽選対象が選出され得る抽選処理が実行可能となる態様として、その地域において抽選対象群をダウンロードする代わりに、特定の地域において、その地域に関連付けられた抽選対象を複数の抽選対象の1つとして含む抽選処理を実行する権利が付与されてもよい。
そのような抽選対象をユーザが作成する場合にも、上記地域限定ガチャと同様に、地域が指定可能である。地域が指定された場合、アップロード手段54は、ユーザが作成した抽選対象のデータを、抽選対象を複数の抽選対象に含む抽選処理を実行する権利を取得可能な地域に関連付けて記憶する。
位置情報取得手段55は、位置情報受信部29が受信したコンピュータ装置2の位置情報に基づいてコンピュータ装置2の位置情報を取得する。抽選手段51は、所定の権利取得操作(例えば、抽選処理アプリの開始操作または抽選処理アプリ内における所定の操作)が行われた場合、そのコンピュータ装置2の位置を含む地域に関連付けられた抽選対象を含む抽選処理を実行する権利を取得する。その権利の取得後、抽選手段51は、コンピュータ装置2の位置に関係なくその抽選対象を複数の抽選対象の1つして含む抽選処理を実行可能にする。
これによれば、コンピュータ装置2が特定の位置に位置しているときに抽選処理アプリにおける所定の操作を実行することにより、その位置に応じた抽選対象を含む抽選処理を実行可能な権利が付与される。したがって、ユーザに様々な場所で抽選処理アプリを実行する動機を与えることができる。
なお、上記抽選処理の権利を取得可能な態様において、権利の取得後に実行される抽選処理において用いられる複数の抽選対象のうち、地域に関連づけて記憶されたユーザ作成の抽選対象以外の抽選対象(抽選対象群)は、権利取得前から予め決まっていてもよいし、抽選処理の実行時に決定されてもよい。
また、上記実施の形態においては、抽選処理を行う際に使用される複数の抽選対象の組み合わせに、ユーザが作成したオリジナルカードが含まれる態様を例示したが、これに加えて、または、これに代えて、ユーザが、抽選処理で用いられる複数の抽選対象の組み合わせ(選出され得るラインナップ全体)を設定してもよい。以下では、ユーザの操作入力に基づいて設定された複数の抽選対象の組み合わせにより行われる抽選処理をマイガチャと称する場合がある。
この場合、組み合わせ設定手段56は、抽選処理における複数の抽選対象の組み合わせを、コンピュータ装置2を操作するユーザの操作入力に基づいて設定する。このため、組み合わせ設定手段56は、抽選対象を作成するユーザのコンピュータ装置2における制御部5aおよびサーバ装置3における制御部5bが実現する。
図5は、本実施の形態の変形例における組み合わせ作成画面の例を示す図である。本変形例においては、例えば、抽選処理アプリの立ち上げ後に表示されるメイン画面G1(図3参照)に仮想のマイガチャ作成ボタン(図示せず)が設けられる。マイガチャ作成ボタンをタッチ操作すると、組み合わせ作成画面G9がコンピュータ装置2のモニタ19に表示される。
組み合わせ作成画面G9は、抽選対象設定部G10を含んでいる。抽選対象設定部G10は、マイガチャで選出され得る複数の抽選対象をユーザの操作入力により設定可能に構成されている。本例では、レア度(設定確率)ごとに設けられた仮想の対象設定ボタンB9をタッチ操作することにより、そのレア度に設定される抽選対象(カード)を予め定められた抽選対象候補から選択可能となる。例えば、別途選択可能な抽選対象候補が表示される選択画面(図示せず)が表示される。各レア度において設定される抽選対象の数は適宜変更可能である。
抽選確率設定手段53は、組み合わせ作成画面G9において設定された複数の抽選対象のそれぞれにその抽選対象が選出される抽選確率を設定する。例えば、SSR枠に設定されたカードC-1,C-2は、レア度SSRに対応する抽選確率が設定される。他のレア度についても同様である。
なお、同じレア度に属する、互いに異なる抽選対象の抽選確率が、それぞれ異なっていてもよい。このとき、同じレア度に属する、複数の抽選対象のうちの1つの抽選対象の抽選確率を決定することにより、その抽選確率と、そのレア度全体の抽選確率と、同じレア度に属する抽選対象の総数とから、他の抽選対象の抽選確率が決定されてもよい。例えば、レア度全体の確率が5%であるレア度SSRの抽選対象が5つ(5種)設定されている場合、1つの抽選対象の抽選確率が3%に決定されると、残りの4つの抽選対象の抽選確率が残りの2%から等分され、それぞれ0.5%に設定されてもよい。
また、組み合わせ作成画面G9は、名称入力部G11を含んでおり、マイガチャとしての名称がユーザにより入力可能である。さらに、組み合わせ作成画面G9は、抽選対象が選出された際の出現演出態様を設定する出現演出設定部G12を含んでいる。出現演出設定部G12には、レア度(設定確率)ごとに出現演出態様を設定する仮想の演出設定ボタンB10が設けられる。各演出設定ボタンB10をタッチ操作することにより、対応するレア度における出現演出態様が出現演出候補の中から選択可能である。
組み合わせ作成画面G9における上記設定の終了後、ユーザが仮想の決定ボタンB11をタッチ操作することにより、組み合わせ設定手段56は、組み合わせ作成画面G9においてユーザにより選択または入力された内容に基づいてマイガチャにおいて用いられる複数の抽選対象の組み合わせを設定する。
アップロード手段54は、作成された複数の抽選対象の組み合わせのデータを、設定された抽選確率(レア度)のデータとともにサーバ装置3にアップロードして記憶装置42に記憶する。これにより、記憶装置42には、ユーザの操作入力に基づいて設定されたマイガチャの内容についてのデータが記憶される。マイガチャの内容についてのデータは、マイガチャごとに識別データ(抽選処理IDデータ)が付与され、マイガチャのIDに、その抽選処理における複数の抽選対象の組み合わせ(各抽選対象のID)、抽選確率データ(レア度のデータ)、演出態様のデータおよび作成したユーザの識別データ(作成者IDデータ)が対応付けられたデータ群として構成される。
抽選処理IDデータが付与された抽選処理は、抽選処理アプリにおいて、実行可能抽選処理として登録される。抽選処理アプリにおいてそのユーザまたは他のユーザがその抽選処理(マイガチャ)を選択し、実行することで、ユーザの操作入力に基づいて設定された複数の抽選対象の組み合わせおよびユーザの操作入力に基づいて設定された各抽選対象の抽選確率を用いた抽選処理が実行される。抽選手段51は、ユーザの操作入力に基づいて設定された組み合わせに含まれる複数の抽選対象の中から少なくとも1つの抽選対象を選出する抽選処理を行う。
このような態様によれば、ユーザオリジナルの抽選処理(マイガチャ)を他のユーザが実行可能となる。すなわち、複数のユーザがそれぞれ作成したマイガチャが登録されることにより、ユーザは、登録された複数のマイガチャから1つを選択して抽選処理を行うことができる。これにより、抽選対象が同じでもその抽選対象が選出される抽選確率が異なる複数の抽選処理が実行可能となる。したがって、抽選処理全体をユーザが作成可能とすることにより、よりオリジナリティの高い抽選処理を他のユーザに提供することができる。このため、抽選処理の実行に際してユーザにより高い興趣を抱かせることができる。
さらに、マイガチャの作成においてユーザが選択可能な抽選対象候補は、既存の(アプリ製作者または運営者が作成した)抽選対象のみで構成されてもよいし、マイガチャを作成するユーザが作成したオリジナルカードのみで構成されてもよいし、これらを組み合わせてもよい。すなわち、抽選手段51は、複数の抽選対象として一のユーザが作成したオリジナルカードが一または複数含まれる抽選処理を実行してもよい。
抽選対象候補は、既存の抽選対象および/またはマイガチャ作成ユーザのオリジナルカードに加えて、他のユーザが作成したオリジナルカードを含んでもよい。例えば、マイガチャを作成するユーザがそれまでに抽選処理を実行することにより獲得した他のユーザのオリジナルカードを、複数の抽選対象の組み合わせに含めてマイガチャを作成可能としてもよい。また、例えば、フレンド登録されている他のユーザが作成したオリジナルカードを、複数の抽選対象の組み合わせに含めてマイガチャを作成可能としてもよい。
なお、既存の抽選対象を複数の抽選対象に含める場合には、図5に示すように、ユーザが選択するような態様としてもよいし、複数の既存の抽選対象の中から所定数の抽選対象をランダムで選択可能としてもよい。また、抽選確率の設定に際しては、抽選対象候補に含まれる抽選対象の一部において、その抽選確率(レア度)が所定の範囲に制限されてもよい。例えば、オリジナルカードは、レア度SR以上の抽選確率に設定されてもよい。また、例えば、既存の抽選対象には所定の抽選確率が初期設定されており、マイガチャ作成時においてその抽選対象を含める場合、抽選確率をその初期設定から大きく変更できないように制限が設けられてもよい。この場合、例えば、初期設定がレア度Rである抽選対象の抽選確率は、レア度N,Rには設定できるがレア度SRまたはSSRには設定できない等としてもよい。
なお、このようなマイガチャにも実行可能な地域または場所が設定されてもよい(地域限定マイガチャまたは店舗限定マイガチャ等)。この場合でも、特定の地域で抽選対象群をダウンロードする態様および特定の地域で地域限定マイガチャ等を実行する権利を取得する態様の何れをも採用可能である。また、マイガチャは、フレンド限定のマイガチャとして設定されてもよい。この場合、そのマイガチャを実行可能なユーザが、マイガチャを作成したユーザとフレンド登録している他のユーザに限定される。
また、図5の例では、マイガチャにおいて、抽選対象に設定される抽選確率またはレア度ごとに、選出時の演出態様がユーザにより設定可能となっている。さらに、同じ抽選確率またはレア度における演出態様を複数設定してもよい。その場合、複数の演出態様のそれぞれについてその演出態様が実行される確率がユーザにより設定可能としてもよい。
また、作成されるマイガチャは、選出される抽選対象の総数が予め定められていてもよい。この場合、一度選出された抽選対象は、リセット処理されるまで再度選出されず、次回の抽選対象の総数が減少する。したがって、一の抽選対象が選出されるごとに残りの各抽選対象の抽選確率が変化する。リセット処理されると、総数および抽選確率が初期値にリセットされ、リセット処理前に選出された抽選対象も選出され得る。リセット処理が行われない状態で所定回数の抽選を行った場合に、すでにユーザによって選出された抽選対象とユーザが所望する抽選対象とを交換可能としてもよい。
また、作成されるマイガチャは、抽選処理を連続して実行した回数が増えるほど所定の抽選対象または所定のレア度に設定された抽選対象群が選出される抽選確率が高くなる(または低くなる)ように変化してもよい。あるいは、作成されるマイガチャは、抽選処理を連続して実行した回数が所定回数を超えると所定の抽選対象または所定のレア度に設定された抽選対象群の抽選確率が変化しても(例えば高くなっても)よい。また、作成されるマイガチャは、所定の条件(抽選回数等)を満たすと所定の抽選対象または所定のレア度に設定された抽選対象群に含まれる抽選対象が必ず選出されてもよい。
また、フレンドガチャおよびフレンド限定のマイガチャ以外の抽選処理において、他のユーザが作成した抽選対象が選出された場合、その抽選対象を取得したユーザは、抽選対象の作成者(他のユーザ)にフレンド申請可能としてもよい。
上記実施の形態において、抽選対象(オリジナルカード)の作成要素は、メイン画像、名称、レア度に応じたフレーム、および選出時の出現演出態様としたが、これに限られない。例えば、抽選対象の作成要素は、これらに加えて、または、これらのいくつかに代えて、名称のフォントおよび/または配置、背景画像、種別、ステータス等を含んでもよい。ここで、オリジナルカードの種別には、例えば火、水等の属性が含まれていてもよいし、武器、防具等のカテゴリが含まれていてもよい。また、ステータスには、例えば、体力値、攻撃力、スタミナ、所定のキャラクタの移動に消費される値等を含み得る。
また、メイン画像は、平面画像でもよいし、立体画像でもよい。例えば、3次元の仮想空間内にプレイヤキャラクタが配置される所定のゲームにおいて、ユーザにより顔または服装等がカスタマイズされたプレイヤキャラクタをメイン画像として用いてもよい。あるいは、モンスター等を育成したり、複数のモンスター等を合成することにより新たなモンスターを生成したりするような所定のゲームにおいて、育成または合成したモンスター等のキャラクタ(プレイヤキャラクタまたはノンプレイヤキャラクタ)をメイン画像として用いてもよい。
また、ユーザが作成する抽選対象のメイン画像は、上記実施の形態で例示したように、そのユーザが所持または撮影した画像に限られず、他のユーザから取得した画像であってもよい。
また、出現演出態様は、映像だけでなく、BGMやセリフ等がユーザによって設定可能としてもよい。また、上記実施の形態で説明したように、出現演出態様を複数種類の候補の中から選択可能である場合、その候補は、アプリ製作者またはアプリ運営者が予め作成したものでもよいし、他のユーザが作成したものでもよい。また、ユーザ自身が作成したものでもよい。例えば、出現演出態様を、アプリ製作者等がウェブサイト等を通じて配信してもよい。このような出現演出態様は、ユーザが課金等を行うことにより、利用可能としてもよい。また、他のユーザから得た出現演出態様は、そのユーザとの間でフレンド登録しないと利用できないようにしてもよい。
また、抽選対象に出現演出態様が含まれてもよい。この場合、その出現演出態様が抽選処理により選出された後、その出現演出態様がオリジナルカードまたはマイガチャにおける出現演出態様として選択可能となる。また、出現演出態様が、選出された抽選対象に付随して、その抽選対象を選出したユーザに付与されてもよい。例えば、一のユーザが作成したオリジナルカードを他のユーザが抽選処理により選出した場合、そのオリジナルカードの選出時の出現演出態様が、他のユーザが作成するオリジナルカードの出現演出態様として選択可能となってもよい。
また、ユーザが設定した出現演出態様は、特定の抽選処理で対応する抽選対象が選出された場合に限定されてもよい。例えば、ユーザが作成したオリジナルカードがフレンドガチャにおける複数の抽選対象にも含まれ、ノーマルガチャにおける複数の抽選対象にも含まれる場合に、フレンドガチャにおける抽選処理において、そのオリジナルカードが選出されたときに、ユーザが設定した出現演出態様で出現演出が行われ、ノーマルガチャにおける抽選処理において、そのオリジナルカードが選出されたときには、アプリ製作者またはアプリ運営者が予め作成した所定の出現演出態様で出現演出が行われてもよい。また、例えば、オリジナルカードおよびオリジナルガチャを作成したユーザをフレンドとして登録している他のユーザが対応する抽選対象を選出した場合に、ユーザによって設定された出現演出態様で出現演出が行われてもよい。
また、上記実施の形態では、フレームとレア度(抽選確率)とが関連している態様を例示したが、これに限られない。例えば抽選確率またはレア度は、上記抽選対象の作成要素とは独立して設定されてもよいし、背景画像等に関連して設定されてもよい。
また、上記実施の形態においては、抽選処理アプリは、独立したアプリとして例示したが、例えば特定のSNS等に付帯するSNSアプリ等として構成されてもよい。抽選処理アプリがSNSアプリとして構成される場合、例えばSNS上で抽選処理が実行されてもよい。さらに、抽選処理により選出された抽選対象の情報をそのSNSにより他のユーザと共有(SNS上にアップロード)可能としてもよい。
また、抽選処理アプリがSNSアプリとして構成される場合、抽選処理の実行に要する仮想コインは、SNSにおいて設定されるポイントであってもよい。所定以上のレア度の抽選対象を選出したことをSNSにアップロードすると、仮想コインがアップロードしたユーザに付与されてもよい。また、ユーザ作成の抽選対象を選出したことをSNSにアップロードすると、仮想コインがユーザおよび/またはその抽選対象を作成したユーザに付与されてもよい。あるいは、ユーザ作成の抽選対象を選出したことをSNSにアップロードすると、仮想コインがその抽選対象を作成したユーザからアップロードしたユーザに支払われてもよい。
抽選処理アプリがSNSアプリとして構成されるか否かに拘わらず、仮想コインは、抽選処理アプリ専用の仮想コインでもよい。仮想コインは、課金することにより、付与されてもよい。また、抽選処理アプリまたはSNSに所定期間(例えば1日)ごとにログインすることにより、そのログインボーナスとして仮想コインが付与されてもよい。また、メイン画面G1に表示されるバナー広告G8を選択操作することにより、仮想コインが付与されてもよい。
ユーザが所有している複数の抽選対象を所定の組み合わせで合成可能としてもよい。例えば、ユーザが所定のレア度(所定のレア度以下のレア度)の互いに同じ抽選対象を複数所有している場合、所定数の抽選対象を合成することにより、レア度のより高い(上位の)抽選対象に変化させることができる。合成によって得られる抽選対象は、合成元の抽選対象とはメイン画像、レア度等が異なる。
抽選処理アプリがSNSアプリとして構成されている場合、合成により得られたレア度のより高い抽選対象をSNSにアップロードすることにより仮想コインが付与されてもよい。
合成可能な抽選対象には、ユーザが作成した抽選対象が含まれてもよい。また、合成可能な抽選対象には、企業等が作成したクーポン券が含まれてもよい。複数のクーポン券を集めて合成することにより、その企業等が提供する、より上位の商品のクーポン券が得られる。
また、上記実施の形態において、ユーザが作成する抽選対象の抽選確率は、選択対象作成時にユーザにより設定されるが、ユーザの操作によらず、コンピュータ装置2またはサーバ装置3が自動で設定してもよい。例えば、抽選確率設定手段53は、ユーザにより作成された選択対象のメイン画像に対して所定の画像処理を行い、その結果に基づいて抽選確率を設定してもよい。例えば、メイン画像の色数が多いほど確率が低くなってもよい。
また、選択対象の抽選確率は、サーバ装置3へのアップロード後でも変更可能としてもよい。例えば、所定の期間、所定のレア度の当選確率が上昇するようにしてもよい。所定の期間は、抽選処理アプリ等の運営者が設定してもよいし、その抽選対象を作成したユーザが設定してもよい。所定の期間が設定された場合、抽選処理アプリ上でその旨の通知が行われる。あるいは、抽選処理アプリがSNSアプリとして構成されている場合、そのSNS上で通知が行われてもよい。
また、抽選処理における複数の抽選対象の少なくとも1つに、所定の広告表示が含まれていてもよい。この場合、抽選手段51は、抽選処理において、その広告表示が選出された場合には、その広告表示を表示する。広告表示は、店主または企業であるユーザにより作成可能である。これによれば、ユーザが作成した広告表示を、抽選対象を獲得したい不特定多数の他のユーザのコンピュータ装置2に表示させることができる。したがって、宣伝広告を希望するユーザに広告効果の高い広告表示態様を提供することができる。
抽選確率が高い広告表示(はずれの広告表示)ほど広告表示時間(広告動画の再生時間等)が長くてもよい。あるいは、抽選確率が高い広告表示(はずれの広告表示)には、アンケートが含まれていてもよい。このアンケートに回答することにより、仮想コインが得られる等の恩恵があってもよい。
抽選処理における複数の抽選対象に、企業等のクーポン券と個人ユーザが作成する抽選対象とが含まれてもよい。この場合、企業等と個人ユーザとを区別するための識別標識が抽選対象に表示されてもよい。
また、上記実施の形態において、コンピュータシステム1は、いわゆるネイティブアプリによって動作する態様を例示したが、これに代えて、コンピュータシステム1は、ウェブアプリによって動作してもよい。すなわち、抽選対象の作成処理および抽選処理がサーバ装置3上で行われてもよい。例えば、抽選対象の作成の際には、コンピュータ装置2は、ユーザの操作入力に基づいて、メイン画像の選択等を示す指令信号をサーバ装置3に送信し、サーバ装置3が指令信号に基づいて抽選対象を作成してもよい。
また、上記実施の形態ではコンピュータ装置2として、スマートフォン、タブレットPC等の携帯型の情報端末や携帯型のゲーム専用機器を想定して説明したが、コンピュータ装置2は、これらに限られず、据え置き型のゲーム装置やパーソナルコンピュータ等のコンピュータ装置についても、本発明を好適に適用することができる。
また、コンピュータ装置2は、ディスクドライブ、メモリカードスロットまたはHDD等を備えていてもよい。ディスクドライブを備えるコンピュータ装置においては、当該ディスクドライブにDVD-ROM等のディスク型記記憶体を装填することにより、アプリプログラムおよびアプリデータをコンピュータ装置2が取得することとしてもよい。また、メモリカードスロットを備えるコンピュータ装置においては、カード型記憶媒体を装填することにより、当該カード型記憶媒体に、セーブデータを格納可能としてもよい。
これらの他の実施形態を採用した場合においても、本発明の作用効果は発揮される。また、本実施形態と他の実施形態、および他の実施形態同士を適宜組み合わせることも可能である。