以下、実施の形態について、図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る病院情報システムの機能構成の例を示すブロック図である。図1に示される病院情報システムは、医用情報システムの一例であり、HIS(Hospital Information System)、及び放射線科部門システムを有する。HIS、及び放射線科部門システムは、LAN(Local Area Network)等の病院内ネットワークを介してデータ通信可能に接続されている。なお、病院内ネットワークへの接続は、有線接続、及び無線接続を問わない。また、セキュリティが確保されるのであれば、接続される回線は病院内ネットワークに限定されない。例えば、VPN(Virtual Private Network)等を介し、インターネット等、公衆の通信回線に接続するようにしても構わない。
図1に示されるHISは、病院内の情報を電子的に管理する院内情報管理システムである。病院内の情報には、例えば、診療情報、患者情報、及びオーダ情報等が含まれる。より具体的には、本実施形態において、HISは、例えば、診療情報及び患者情報等を管理する管理システム、並びに、診療部門に対してオーダ情報を発行するオーダエントリシステム等を含む。診療情報は、例えば、所見情報、病名情報、バイタル情報、検査段階情報、及び治療内容の情報等、電子カルテに係る情報を含む。患者情報は、例えば、患者ID、患者氏名、性別、及び年齢等を含む。オーダ情報は、例えば、診療医等が放射線検査、検体検査、生理検査、処方箋、及び投薬等を依頼する情報である。オーダ情報が放射線検査を依頼する検査オーダ情報である場合、検査オーダ情報は、例えば、検査日、検査時刻、受付番号、検査部位、医用画像診断装置の種別、依頼医師、及び依頼科等の検査に関する情報を含む。
図1に示されるHISは、HISサーバ1、及びPC端末2を有する。HISサーバ1と、PC端末2とは、病院内ネットワークを介してデータ通信可能に接続されている。HISサーバ1は、HISにおいて、病院内の情報を電子的に管理する院内情報管理サーバである。
なお、図1では、HISに含まれるサーバがHISサーバ1のみである場合を例に示しているが、これに限定されない。HISサーバは、必要に応じて複数設けられていても構わない。例えば、HISサーバは、管理する情報毎に設けられても構わない。
PC端末2は、医師等の医療スタッフがHISサーバ1への指示を入力するための端末である。具体的には、例えば、PC端末2は、診療医により操作され、HISサーバ1へ検査オーダ情報を入力する。PC端末2は、診療医により操作され、検査オーダを発行するように、HISサーバ1へ指示信号を送信する。本実施形態において、検査オーダの発行とは、検査オーダ情報、及び患者情報を所定の送信先へ送信することを意味するものとする。
HISサーバ1は、PC端末2から送信される指示信号を受信すると、検査オーダ情報、及び患者情報を放射線科部門システムへ送信する。検査オーダ情報、及び患者情報は、予め設定されている規格、例えば、HL7(Health Level 7)に則って放射線科部門システムへ送信される。
図1に示される放射線科部門システムは、診療部門の一つである放射線科部門において、検査予約等の情報を管理するシステムである。放射線科部門システムは、RIS(Radiology Information System)サーバ3、医用画像診断装置4、画像サーバ5、レポートサーバ6、及びPC端末7を有する。RISサーバ3、医用画像診断装置4、画像サーバ5、レポートサーバ6、及びPC端末7は、病院内ネットワークを介してデータ通信可能に接続されている。画像サーバ5、及びレポートサーバ6は、画像管理システム(PACS:Picture Archiving and Communication System)を構成する。なお、第1の実施形態では、放射線科部門システムにPACSが設けられている場合を例に説明するが、これに限定されない。PACSは、病院情報システムに含まれる各部門システムで共有されていても構わない。
RISサーバ3は、放射線科部門内における検査予約等の情報を管理する部門情報管理サーバである。具体的には、例えば、RISサーバ3は、HISサーバ1から送信される検査オーダ情報、及び患者情報を受信すると、放射線科部門内での検査オーダ情報を設定する。放射線科部門内での検査オーダ情報は、検査時に必要となる詳細な設定情報、例えば、医用画像診断装置4についての詳細な情報を含む。以下では、放射線科部門内での検査オーダ情報を、詳細検査オーダ情報と称する。詳細検査オーダ情報には、例えば、造影剤の有無、及び放射線量等の撮像条件が含まれる。なお、詳細検査オーダ情報は、受信した検査オーダ情報、患者情報、及び過去の検査履歴等に基づいてプリセットされるようにしてもよい。
詳細検査オーダ情報は、検査が実施される前に、放射線科医により確認される。放射線科医は、詳細検査オーダ情報が診療医から依頼された検査オーダの検査目的を満たし、かつ、検査に必要な情報が正しく設定されるように、詳細検査オーダ情報を修正する。RISサーバ3は、詳細検査オーダ情報、及び患者情報を医用画像診断装置4へ送信する。
また、RISサーバ3は、読影レポートを作成する読影医から、提案オーダを作成する旨の指示信号を受信すると、提案オーダを作成する。読影医が医用画像を分析した結果、診断の想定をより確固たるものにするため、追加検査、又は再検査の必要性を考えることがある。提案オーダは、読影医が必要と考える追加検査等を依頼するためのオーダである。提案オーダでは、提案オーダ情報が設定される。提案オーダ情報は、詳細検査オーダ情報と同様に、検査時に必要となる、医用画像診断装置4についての詳細な情報を含む。
RISサーバ3は、作成した提案オーダが診療医から承認されると、承認された提案オーダを発行する。すなわち、RISサーバ3は、提案オーダ情報、及び患者情報を医用画像診断装置4へ送信する。また、RISサーバ3は、作成した提案オーダに対する応答が診療医からない場合、診療医へ確認を促す。
医用画像診断装置4は、患者に関する医用画像の画像データを生成するための装置である。医用画像診断装置4の例としては、例えば、MRI(Magnetic Resonance Imaging)装置、X線CT(computed tomography)装置、陽電子放出コンピュータ断層(PET: positron emission computed tomography)装置、及び単光子放出コンピュータ断層(SPECT: single photon emission computed tomography)装置等の核医学診断装置、超音波診断装置、並びに、X線診断装置が挙げられる。
医用画像診断装置4は、RISサーバ3から送信される詳細検査オーダ情報、及び患者情報に基づいて患者を撮影し、画像データを生成する。また、医用画像診断装置4は、RISサーバ3から送信される提案オーダ情報、及び患者情報に基づいて患者を撮影し、画像データを生成する。
医用画像診断装置4は、生成した画像データを、DICOM(Digital Imaging and Communication Medicine)規格に則った画像ファイルに変換する。画像ファイルは、画像データと、画像データに付加される付帯情報を含む。付帯情報は、画像データの管理するための情報であり、例えば、検査UID、シリーズUID、及び患者ID等が含まれる。検査UIDは、検査を一意に特定可能な識別子である。シリーズUIDは、例えば、撮影部位毎、又は撮影条件毎に取得される、一連の画像群を一意に特定可能な識別子である。
画像サーバ5は、医用画像診断装置4により作成された画像ファイルを記憶する装置である。画像サーバ5は、読影医からの要求に応じ、記憶している画像ファイルのうち、要求された画像ファイルを読影医へ送信する。
レポートサーバ6は、読影レポートを作成する装置、すなわち、レポート作成部である。具体的には、例えば、レポートサーバ6は、HISサーバ1から送信される検査オーダ情報、及び患者情報に基づき、読影レポートを作成する。
また、レポートサーバ6は、診察医からの要求に応じ、作成した読影レポートについての情報を、HISサーバ1へ送信する。このとき、読影レポートについての情報は、予め設定されている規格、例えば、DICOM(Digital Imaging and Communication in Medicine)に則ってHISサーバ1へ送信される
PC端末7は、医師等の医療スタッフが、放射線科部門システムに設けられるRISサーバ3、画像サーバ5、及びレポートサーバ6への指示を入力するための端末である。具体的には、例えば、PC端末7は、放射線科医により操作され、詳細オーダ情報を修正する旨の指示信号をRISサーバ3へ送信する。また、PC端末7は、読影医により操作され、提案オーダを作成する旨の指示信号をRISサーバ3へ送信する。また、PC端末7は、読影医により操作され、読影レポートを作成する旨の指示信号をレポートサーバ6へ送信する。
図2は、図1に示されるRISサーバ3の機能構成の例を表すブロック図である。図2に示されるRISサーバ3は、処理回路31、通信インタフェース32、及び記憶回路33を有する。処理回路31、通信インタフェース32、及び記憶回路33は、例えば、バスを介して互いに通信可能に接続されている。
処理回路31は、RISサーバ3の中枢として機能するプロセッサである。処理回路31は、記憶回路33等に記憶されている処理プログラムを実行することにより、当該プログラムに対応する機能を実現する。
通信インタフェース32は、病院内ネットワークを介して接続されたHISサーバ1、医用画像診断装置4、画像サーバ5、及びレポートサーバ6との間でデータ通信を行う。HISサーバ1、医用画像診断装置4、画像サーバ5、及びレポートサーバ6との通信は、予め設定されている既知の規格に準拠して行われる。例えば、HISサーバ1との通信は、HL7に準拠して行われる。
記憶回路33は、種々の情報を記憶するHDD(hard disk drive)、SSD(solid state drive)、及び集積回路記憶装置等の記憶装置である。また、記憶回路33は、CD-ROMドライブ、DVDドライブ、及びフラッシュメモリ等の可搬性記憶媒体との間で種々の情報を読み書きする駆動装置等であっても良い。なお、記憶回路33は、必ずしも単一の記憶装置により実現される必要は無い。例えば、記憶回路33は、複数の記憶装置により実現されても構わない。記憶回路33は、本実施形態に係る処理プログラム等を記憶している。
なお、RISサーバ3は、入力インタフェースを有していてもよい。入力インタフェースは、例えば、マウス、キーボード、及び、操作面へ触れることで指示が入力されるタッチパネル等により実現される。入力インタフェースは、操作者からの入力指示を電気信号へ変換し、電気信号を処理回路31へ出力する。なお、入力インタフェースは、マウス、及びキーボード等の物理的な操作部品を備えるものだけに限られない。例えば、RISサーバ3とは別体に設けられた外部の入力機器から入力される指示に対応する電気信号を受け取り、この電気信号を処理回路31へ出力する回路も入力インタフェースの例に含まれる。
また、RISサーバ3は、出力インタフェースを有していてもよい。出力インタフェースは、例えば、表示機器、及び印刷機器等により実現される。表示機器としては、例えば、CRTディスプレイ、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、LEDディスプレイ、及びプラズマディスプレイ等、任意のディスプレイが適宜利用可能である。表示機器は、表示対象についての画像データを表示する。印刷機器は、例えば、プリンタである。印刷機器は、印刷対象についての画像データを所定用紙に印刷する。なお、出力インタフェースは、表示機器、及び印刷機器等の物理的な出力部品を備えるものだけに限られない。例えば、RISサーバ3とは別体に設けられた外部の出力機器へ画像データを送信する回路も出力インタフェースの例に含まれる。
図2に示される処理回路31は、記憶回路33に記憶されている処理プログラムを実行することで、当該プログラムに対応する機能を実現する。例えば、処理回路31は、処理プログラムを実行することで、オーダ発行機能311、提案オーダ作成機能312、提案オーダ保存機能313、提案オーダ承認機能314、提案オーダ発行機能315、及びリマインダ機能316を有する。なお、本実施形態では、単一のプロセッサによってオーダ発行機能311、提案オーダ作成機能312、提案オーダ保存機能313、提案オーダ承認機能314、提案オーダ発行機能315、及びリマインダ機能316が実現される場合を説明するが、これに限定されない。例えば、複数の独立したプロセッサを組み合わせて処理回路を構成し、各プロセッサが処理プログラムを実行することによりオーダ発行機能311、提案オーダ作成機能312、提案オーダ保存機能313、提案オーダ承認機能314、提案オーダ発行機能315、及びリマインダ機能316を実現しても構わない。
オーダ発行機能311は、医用画像診断装置4へ詳細検査オーダを発行する機能である。具体的には、例えば、処理回路31は、放射線科医からの指示に従い、オーダ発行機能311を実行する。オーダ発行機能311を実行すると処理回路31は、詳細検査オーダ情報、及び患者情報を医用画像診断装置4へ送信する。
提案オーダ作成機能312は、提案オーダを作成する機能である。具体的には、例えば、処理回路31は、読影医からの指示に従い、提案オーダ作成機能312を実行する。提案オーダ作成機能312を実行すると処理回路31は、入力される提案オーダ情報に基づいて提案オーダを作成する。
提案オーダ保存機能313は、作成された提案オーダを保存する機能である。具体的には、例えば、処理回路31は、読影医からの指示に従い、提案オーダ保存機能313を実行する。提案オーダ保存機能313を実行すると処理回路31は、作成された提案オーダに関する提案オーダ情報を記憶回路33に記憶させる。
提案オーダ承認機能314は、作成した提案オーダについての診療医からの承認の可否を受け付ける機能である。具体的には、例えば、処理回路31は、診療医からの指示に従い、提案オーダ承認機能314を実行する。提案オーダ承認機能314を実行すると処理回路31は、提案オーダを承認するか否かを診療医に選択させる。
提案オーダ発行機能315は、医用画像診断装置4へ提案オーダを発行する機能である。具体的には、例えば、処理回路31は、診療医が提案オーダを承認すると、提案オーダ発行機能315を実行する。提案オーダ発行機能315を実行すると処理回路31は、提案オーダ情報、及び患者情報を医用画像診断装置4へ送信する。
リマインダ機能316は、作成した提案オーダの確認を診療医に促す機能である。具体的には、例えば、処理回路31は、提案オーダについての承認の可否が予め設定した期間選択されない場合、リマインダ機能316を実行する。リマインダ機能316を実行すると処理回路31は、提案オーダを確認する旨を診療医へ通知する。
次に、以上のように構成される病院情報システムの動作について詳細に説明する。図3は、図1に示される病院情報システムにおいて読影レポートが作成される際の動作の例を説明する図である。
まず、診療医が、PC端末2を介し、医用画像診断装置4による撮影に関する検査オーダ情報をHISサーバ1へ入力する。診療医は、入力が完了すると、検査オーダ情報を確定させる。検査オーダ情報が確定されると、PC端末2からHISサーバ1へ検査オーダを発行する旨の指示信号が送信される(ステップS31)。
HISサーバ1は、PC端末2から送信された指示信号を受信すると、確定された検査オーダ情報、及び患者情報をRISサーバ3、及びレポートサーバ6へ送信する(ステップS32)。
RISサーバ3は、HISサーバ1から送信される検査オーダ情報、及び患者情報を受信する。RISサーバ3の処理回路31は、検査オーダ情報、及び患者情報を受信すると、放射線科部門内での検査オーダを作成する(ステップS33)。例えば、処理回路31は、受信した検査オーダ情報、患者情報、及び過去の検査履歴等に基づき、検査に必要な情報、すなわち詳細検査オーダ情報をプリセットする。なお、放射線科医が、PC端末7を介し、詳細検査オーダ情報を直接入力しても構わない。
放射線科医は、HISサーバ1から送信された検査オーダ情報を参照し、検査オーダ情報で意図される検査目的を把握する。放射線科医は、プリセットされた詳細検査オーダ情報が検査目的に沿っていることを確認する。また、放射線科医は、HISサーバ1から送信された患者情報を参照し、例えば、造影剤のアレルギの有無、腎機能障害の有無、及び妊娠の可能性の有無等、注意すべき事項の有無を確認する。放射線科医は、必要に応じて詳細検査オーダ情報を修正し、更新する(ステップS34)。詳細検査オーダ情報が更新されると、処理回路31は、オーダ発行機能311を実行する。オーダ発行機能311を実行すると処理回路31は、設定されている詳細検査オーダ情報に基づいた検査指示を医用画像診断装置4へ送信する(ステップS35)。また、処理回路31は、設定されている詳細検査オーダ情報に基づいた検査内容をHISサーバ1に登録する。登録された検査内容は、レセプトに反映される。
放射線技師は、詳細検査オーダ情報、及び患者情報に基づき、医用画像診断装置4を操作する。医用画像診断装置4は、放射線技師の操作に従って患者を撮影し、画像データを生成する(ステップS36)。医用画像診断装置4は、生成した画像データを、DICOM規格に則った画像ファイルに変換する。医用画像診断装置4は、生成した画像ファイルを画像サーバ5へ送信する(ステップS37)。
画像サーバ5は、医用画像診断装置4から送信される画像ファイルを受信する。画像サーバ5は、受信した画像ファイルを画像サーバ5に設けられている記憶回路へ記憶する(ステップS38)。画像サーバ5は、画像ファイルの記憶が完了すると、画像ファイルの登録が完了した旨をRISサーバ3へ通知する(ステップS39)。RISサーバ3は、画像ファイルの登録が完了すると、検査オーダにおける検査のステータスに画像ファイルの登録が完了した旨を表示する(ステップS310)。
読影医は、画像ファイルの登録が完了したことを確認すると、読影レポートの作成を開始する。具体的には、例えば、読影医は、PC端末7を介して、読影レポートの作成を指示する指示信号をレポートサーバ6へ送信し(ステップS311)、読影レポートの作成画面を立ち上げる。読影医は、画像サーバ5に接続し、例えば、検査UIDをキーとして、上記検査で取得された画像ファイルを検索する。読影医は、画像サーバ5から読み出された画像ファイルを分析する。読影医は、PC端末7に表示される作成画面から、分析に基づいた所見情報等を入力する。レポートサーバ6は、入力された情報に基づいて読影レポートを作成する(ステップS312)。
また、読影医は、医用画像の分析の際に当初予想していなかった異常を発見することがある。または、医用画像における注目部位が不鮮明であることがある。このような場合、読影医は、診断の想定をより確固たるものにするため、追加検査が必要であると考える。追加検査が必要であると考えると、読影医は、提案オーダを作成する旨の指示信号をRISサーバ3へ送信する(ステップS313)。
RISサーバ3は、PC端末7から送信される、提案オーダを作成する旨の指示信号を受信する。RISサーバ3の処理回路31は、指示信号を受信すると、提案オーダ作成機能312を実行する。提案オーダ作成機能312を実行すると処理回路31は、提案オーダを作成する(ステップS314)。具体的には、処理回路31は、提案オーダ情報の入力画面を、PC端末7に表示させる。読影医は、PC端末7を操作し、提案オーダ情報の入力画面に、追加検査の際に必要となる、医用画像診断装置4についての詳細な情報を入力する。処理回路31は、PC端末7から入力される情報を一時的に記憶する。
提案オーダ情報の入力画面には、提案オーダの内容が確定したことを表す「確定」ボタンが表示されている。読影医は、入力画面に表示されている内容を確定させる場合、PC端末7を操作し、「確定」ボタンをクリックする。「確定」ボタンがクリックされると、提案オーダの内容が確定したことを表す確定信号がPC端末7からRISサーバ3へ送信される(ステップS315)。
RISサーバ3は、PC端末7から送信される確定信号を受信する。RISサーバ3の処理回路31は、確定信号を受信すると提案オーダ保存機能313を実行する。提案オーダ保存機能313を実行すると処理回路31は、内容が確定された提案オーダ情報を記憶回路33に記憶する(ステップS316)。これにより、RISサーバ3において、提案オーダ情報が設定される。処理回路31は、提案オーダ情報を記憶回路33に記憶すると、記憶した提案オーダ情報を診療医が参照するために必要なアクセス情報を発行する。アクセス情報には、例えば、RISサーバ3の記憶回路33のURL、患者ID、及びレポートID等が想定可能である。処理回路31は、発行したアクセス情報を、PC端末7へ送信する(ステップS317)。
読影医は、PC端末7に表示される作成画面から、RISサーバ3から送信されてきたアクセス情報を入力する(ステップS318)。図4は、図1に示されるPC端末7に表示される作成画面の例を表す模式図である。
読影レポートの作成画面には、読影レポートの内容が確定したことを表す「確定」ボタンが表示されている。読影医は、作成画面に表示されている内容を確定させる場合、PC端末7を操作し、「確定」ボタンをクリックする。「確定」ボタンがクリックされると、読影レポートの内容が確定したことを表す確定信号がPC端末7からレポートサーバ6へ送信される(ステップS319)。
レポートサーバ6は、PC端末7から送信される確定信号を受信する。レポートサーバ6は、確定信号を受信すると、内容が確定された読影レポートに関する情報を、レポートサーバ6の記憶回路に記憶する(ステップS320)。レポートサーバ6は、読影レポートを記憶すると、読影レポートの作成が完了した旨をRISサーバ3へ通知する。RISサーバ3は、レポートサーバ6からの通知を受けると、読影レポートの作成が完了した旨をHISサーバ1へ通知する。HISサーバ1は、RISサーバ3からの通知を受けると、読影レポートの作成が完了した旨を診療医が使用するPC端末2へ通知する(ステップS321)。
図5は、図1に示される病院情報システムにおいて提案オーダに基づいて追加検査が実施される際の動作の例を説明する図である。
読影レポートの作成が完了した旨の通知を受けると診療医は、PC端末2を操作し、HISサーバ1を介してレポートサーバ6に読影レポートを要求する。これにより、HISサーバ1からレポートサーバ6へ、読影レポートを要求する要求信号が送信される(ステップS51)。レポートサーバ6は、要求に応じ、記憶している読影レポートを読み出し、読み出した読影レポートをHISサーバ1へ送信する(ステップS52)。HISサーバ1は、レポートサーバ6から送信された読影レポートを、例えば、電子カルテ上に表示する(ステップS53)。
診療医は、電子カルテ上で表示される読影レポートを参照し、患者を診察する。読影レポートを参照している際に提案オーダに関するアクセス情報を発見すると、診療医は、アクセス情報を参照し、RISサーバ3へ提案オーダ情報を要求する(ステップS54)。
RISサーバ3は、診療医からの要求信号を受信する。RISサーバ3の処理回路31は、要求信号を受信すると、提案オーダ承認機能314を実行する。提案オーダ承認機能314を実行すると処理回路31は、PC端末2に提案オーダの承認画面を表示させる(ステップS55)。承認画面には、例えば、提案オーダ情報と、提案オーダを承認するか否かを選択するためのボタンとが表示されている。図6は、図1に示されるPC端末2に表示される承認画面の例を表す模式図である。
診療医は、提案オーダを承認する場合、「承認」ボタンをクリックし、承認しない場合、「却下」ボタンをクリックする。診療医により提案オーダが承認されると、提案オーダが承認されたことを表す承認信号が、PC端末2からRISサーバ3へ送信される(ステップS56)。診療医により提案オーダが却下された場合、提案オーダが却下されたことを表す却下信号が、PC端末2からRISサーバ3へ送信される。
RISサーバ3は、承認信号を受信する。RISサーバ3の処理回路31は、承認信号を受信すると、提案オーダ発行機能315を実行する。提案オーダ発行機能315を実行すると処理回路31は、承認された提案オーダ情報に基づいた検査指示を医用画像診断装置4へ送信する(ステップS57)。また、処理回路31は、設定されている提案オーダ情報に基づいた検査内容をHISサーバ1に登録する。登録された検査内容は、レセプトに反映される。放射線技師は、提案オーダ情報、及び患者情報に基づき、医用画像診断装置4を操作する。医用画像診断装置4は、放射線技師の操作に従って患者を撮影し、画像データを生成する(ステップS58)。
RISサーバ3の処理回路31は、PC端末2から予め設定された期間、承認信号、及び却下信号がない場合、リマインダ機能316を実行する。なお、予め設定された期間とは、例えば、読影レポートの作成完了を通知してから予め設定されて期間としてもよい。また、電子カルテ上で読影レポートが表示されてから所定の期間でもよい。また、承認画面が表示されてから所定の期間であってもよい。リマインダ機能316を実行すると処理回路31は、読影レポートに記載されるアクセス情報を参照して提案オーダ情報を確認する旨の注意をPC端末2に表示させる。
以上のように、第1の実施形態では、読影医は、医用画像を分析した結果、追加検査が必要であると考えると、RISサーバ3に提案オーダ情報を入力する。RISサーバ3は、入力される提案オーダ情報に基づいて提案オーダを作成し、作成した提案オーダを記憶回路33に記憶する。RISサーバ3は、読影レポートを参照する診療医からの要求に応じ、記憶している提案オーダ情報を診療医へ表示し、読影医から提案された提案オーダを承認するか否かを判断させる。そして、RISサーバ3は、診療医により提案オーダが承認されると、承認された提案オーダを医用画像診断装置4へ送信するようにしている。これにより、読影医が作成した詳細な提案オーダがRISサーバ3で管理されることになるため、放射線科医がオーダの内容を確認し、必要に応じて修正する必要がなくなる。
したがって、第1の実施形態に係る医用情報システム、及びRISサーバ3によれば、放射線科における追加検査、及び再検査を効率的に実施することができる。
また、第1の実施形態では、RISサーバ3は、診療医が提案オーダ情報を確認していないと推測される状態が所定期間継続される場合、診療医へ、読影レポートを介して提案オーダを確認する旨を通知するようにしている。これにより、診療医が追加検査の提案を見落とすこと、及び、検査オーダの発行を失念することを防ぐことが可能となる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、RISサーバ3が、提案オーダ作成機能312、提案オーダ保存機能313、提案オーダ承認機能314、提案オーダ発行機能315、及びリマインダ機能316を有する場合を例に説明した。第2の実施形態では、レポートサーバが提案オーダ作成機能を有し、RISサーバが提案オーダ保存機能を有し、HISサーバが提案オーダ承認機能、提案オーダ発行機能、及びリマインダ機能を有する場合を説明する。
図7は、第2の実施形態に係る病院情報システムの機能構成の例を示すブロック図である。図7に示されるHISは、HISサーバ1B、及びPC端末2を有する。図7に示される放射線科部門システムは、RISサーバ3B、医用画像診断装置4、画像サーバ5、レポートサーバ6B、及びPC端末7を有する。
HISサーバ1Bは、HISにおいて、病院内の情報を電子的に管理するサーバである。HISサーバ1Bは、処理回路11B、通信インタフェース12、及び記憶回路13を有する。処理回路11B、通信インタフェース12、及び記憶回路13は、例えば、バスを介して互いに通信可能に接続されている。なお、HISサーバ1Bは、入力インタフェース、及び出力インタフェースを有していてもよい。
処理回路11Bは、HISサーバ1Bの中枢として機能するプロセッサである。処理回路11Bは、記憶回路13等に記憶されている処理プログラムを実行することにより、当該プログラムに対応する機能を実現する。
通信インタフェース12は、病院内ネットワークを介して接続されたRISサーバ3B、医用画像診断装置4、画像サーバ5、及びレポートサーバ6Bとの間でデータ通信を行う。RISサーバ3B、医用画像診断装置4、画像サーバ5、及びレポートサーバ6Bとの通信は、予め設定されている既知の規格に準拠して行われる。例えば、RISサーバ3Bとの通信は、HL7に準拠して行われる。
記憶回路13は、種々の情報を記憶するHDD、SSD、及び集積回路記憶装置等の記憶装置である。また、記憶回路13は、CD-ROMドライブ、DVDドライブ、及びフラッシュメモリ等の可搬性記憶媒体との間で種々の情報を読み書きする駆動装置等であっても良い。なお、記憶回路13は、必ずしも単一の記憶装置により実現される必要は無い。例えば、記憶回路13は、複数の記憶装置により実現されても構わない。記憶回路13は、本実施形態に係る処理プログラム等を記憶している。
図7に示される処理回路11Bは、記憶回路13に記憶されている処理プログラムを実行することで、当該プログラムに対応する機能を実現する。例えば、処理回路11Bは、処理プログラムを実行することで、提案オーダ承認機能111、提案オーダ発行機能112、及びリマインダ機能113を有する。なお、本実施形態では、単一のプロセッサによって提案オーダ承認機能111、提案オーダ発行機能112、及びリマインダ機能113が実現される場合を説明するが、これに限定されない。例えば、複数の独立したプロセッサを組み合わせて処理回路を構成し、各プロセッサが処理プログラムを実行することにより提案オーダ承認機能111、提案オーダ発行機能112、及びリマインダ機能113を実現しても構わない。
提案オーダ承認機能111は、作成した提案オーダについての診療医からの承認の可否を受け付ける機能である。具体的には、例えば、処理回路11Bは、RISサーバ3Bから読影レポートが送信されると、提案オーダ承認機能111を実行する。提案オーダ承認機能111を実行すると処理回路11Bは、提案オーダを承認するか否かを診療医に選択させる。
提案オーダ発行機能112は、RISサーバ3Bへ提案オーダの発行を指示する機能である。具体的には、例えば、処理回路11Bは、診療医が提案オーダを承認すると、提案オーダ発行機能112を実行する。提案オーダ発行機能112を実行すると処理回路11Bは、提案オーダを発行する旨の指示をRISサーバ3Bへ送信する。
リマインダ機能113は、作成した提案オーダの確認を診療医に促す機能である。具体的には、例えば、処理回路11Bは、提案オーダについての承認の可否が予め設定した期間選択されない場合、リマインダ機能113を実行する。リマインダ機能113を実行すると処理回路11Bは、提案オーダを確認する旨を診療医へ通知する。
RISサーバ3Bは、放射線科部門内における検査予約等の情報を管理するサーバである。RISサーバ3Bは、処理回路31B、通信インタフェース32、及び記憶回路33を有する。処理回路31B、通信インタフェース32、及び記憶回路33は、例えば、バスを介して互いに通信可能に接続されている。なお、RISサーバ3Bは、入力インタフェース、及び出力インタフェースを有していてもよい。
処理回路31Bは、RISサーバ3Bの中枢として機能するプロセッサである。処理回路31Bは、記憶回路33等に記憶されている処理プログラムを実行することにより、当該プログラムに対応する機能を実現する。例えば、処理回路31Bは、処理プログラムを実行することで、オーダ発行機能311、及び提案オーダ保存機能313を有する。
レポートサーバ6Bは、読影レポートを作成する装置である。レポートサーバ6Bは、処理回路61B、通信インタフェース62、及び記憶回路63を有する。処理回路61B、通信インタフェース62、及び記憶回路63は、例えば、バスを介して互いに通信可能に接続されている。なお、レポートサーバ6Bは、入力インタフェース、及び出力インタフェースを有していてもよい。
処理回路61Bは、レポートサーバ6Bの中枢として機能するプロセッサである。処理回路61Bは、記憶回路63等に記憶されている処理プログラムを実行することにより、当該プログラムに対応する機能を実現する。
通信インタフェース62は、病院内ネットワークを介して接続されたHISサーバ1B、RISサーバ3B、医用画像診断装置4、及び画像サーバ5との間でデータ通信を行う。HISサーバ1B、RISサーバ3B、医用画像診断装置4、及び画像サーバ5との通信は、予め設定されている既知の規格に準拠して行われる。
記憶回路63は、種々の情報を記憶するHDD、SSD、及び集積回路記憶装置等の記憶装置である。また、記憶回路63は、CD-ROMドライブ、DVDドライブ、及びフラッシュメモリ等の可搬性記憶媒体との間で種々の情報を読み書きする駆動装置等であっても良い。なお、記憶回路63は、必ずしも単一の記憶装置により実現される必要は無い。例えば、記憶回路13は、複数の記憶装置により実現されても構わない。記憶回路63は、本実施形態に係る処理プログラム等を記憶している。
図7に示される処理回路61Bは、記憶回路63に記憶されている処理プログラムを実行することで、当該プログラムに対応する機能を実現する。例えば、処理回路61Bは、処理プログラムを実行することで、提案オーダ作成機能611を有する。
提案オーダ作成機能611は、提案オーダを作成する機能である。具体的には、例えば、処理回路61Bは、読影医からの指示に従い、提案オーダ作成機能611を実行する。提案オーダ作成機能611を実行すると処理回路61Bは、入力される提案オーダ情報に基づいて提案オーダを作成する。
次に、以上のように構成される病院情報システムの動作について詳細に説明する。図8は、図7に示される病院情報システムにおいて読影レポートが作成される際の動作の例を説明する図である。なお、図8では、画像ファイルが画像サーバ5に登録された後の動作から説明する。
読影医は、画像ファイルの画像サーバ5への登録が完了したことを確認すると、PC端末7を介して、読影レポートの作成を指示する指示信号をレポートサーバ6へ送信する(ステップS81)。これにより、読影レポートの作成画面がPC端末7上で立ち上げられる。読影医は、画像サーバ5から読み出した画像ファイルを分析し、PC端末7に表示される作成画面から、分析に基づいた所見情報等を入力する。レポートサーバ6Bは、入力された情報に基づいて読影レポートを作成する(ステップS82)。
読影レポートの作成画面には、提案オーダの作成を指示するための「作成」ボタンが表示されている。読影医は、追加検査が必要であると考える場合、PC端末7を操作し、「作成」ボタンをクリックする。「作成」ボタンがクリックされると、提案オーダの作成を指示する指示信号がPC端末7からレポートサーバ6Bへ送信される(ステップS83)。
レポートサーバ6Bは、提案オーダの作成を指示する指示信号を受信する。レポートサーバ6Bの処理回路61Bは、指示信号を受信すると提案オーダ作成機能611を実行する。提案オーダ作成機能611を実行すると処理回路61Bは、提案オーダを作成する(ステップS84)。具体的には、処理回路61Bは、提案オーダ情報の入力画面を、PC端末7に表示させる。読影医は、PC端末7を操作し、提案オーダ情報の入力画面に、追加検査の際に必要となる、医用画像診断装置4についての詳細な情報を入力する。処理回路61Bは、PC端末7から入力される情報を一時的に記憶する。
提案オーダ情報の入力画面には、提案オーダの内容が確定したことを表す「確定」ボタンが表示されている。読影医は、入力画面に表示されている内容を確定させる場合、PC端末7を操作し、「確定」ボタンをクリックする。「確定」ボタンがクリックされると、提案オーダの内容が確定したことを表す確定信号がPC端末7からレポートサーバ6Bへ送信される(ステップS85)。
レポートサーバ6Bは、PC端末7から送信される確定信号を受信すると、記憶している提案オーダ情報をRISサーバ3Bへ送信する。RISサーバ3Bは、レポートサーバ6Bから送信される提案オーダ情報を受信する。RISサーバ3Bの処理回路31Bは、提案オーダ情報を受信すると、提案オーダ保存機能313を実行する。提案オーダ保存機能313を実行すると処理回路31Bは、受信した提案オーダ情報を記憶回路33に記憶する(ステップS86)。これにより、RISサーバ3Bにおいて、提案オーダ情報が設定される。処理回路31Bは、提案オーダ情報を記憶回路33に記憶すると、記憶した提案オーダ情報を診療医が参照するために必要なアクセス情報を発行する。処理回路31Bは、発行したアクセス情報を、レポートサーバ6Bへ送信する(ステップS87)。
レポートサーバ6Bは、RISサーバ3Bから送信されるアクセス情報を受信する。レポートサーバ6Bの処理回路61Bは、アクセス情報を受信すると、読影レポートに受信したアクセス情報を貼り付ける(ステップS88)。
読影レポートの作成画面には、読影レポートの内容が確定したことを表す「確定」ボタンが表示されている。読影医は、作成画面に表示されている内容を確定させる場合、PC端末7を操作し、「確定」ボタンをクリックする。「確定」ボタンがクリックされると、読影レポートの内容が確定したことを表す確定信号がPC端末7からレポートサーバ6Bへ送信される(ステップS89)。
レポートサーバ6Bは、PC端末7から送信される確定信号を受信する。レポートサーバ6Bは、確定信号を受信すると、内容が確定された読影レポートに関する情報を、レポートサーバ6Bの記憶回路63に記憶する(ステップS810)。レポートサーバ6Bは、読影レポートを記憶すると、読影レポートの作成が完了した旨をRISサーバ3Bへ通知する。RISサーバ3Bは、レポートサーバ6Bからの通知を受けると、読影レポートの作成が完了した旨をHISサーバ1Bへ通知する。HISサーバ1Bは、RISサーバ3Bからの通知を受けると、読影レポートの作成が完了した旨を診療医が使用するPC端末2へ通知する(ステップS811)。
図9は、図7に示される病院情報システムにおいて提案オーダに基づいて追加検査が実施される際の動作の例を説明する図である。
読影レポートの作成が完了した旨の通知を受けると診療医は、PC端末2を操作し、HISサーバ1Bを介してレポートサーバ6Bに読影レポートを要求する。これにより、HISサーバ1Bからレポートサーバ6Bへ、読影レポートを要求する要求信号が送信される(ステップS91)。レポートサーバ6Bは、要求に応じ、記憶している読影レポートを読み出し、読み出した読影レポートをHISサーバ1Bへ送信する(ステップS92)。HISサーバ1Bは、レポートサーバ6Bから送信された読影レポートを、例えば、電子カルテ上に表示する(ステップS93)。
診療医は、電子カルテ上で表示される読影レポートを参照し、患者を診察する。読影レポートを参照している際に提案オーダに関するアクセス情報を発見すると、診療医は、アクセス情報を参照し、HISサーバ1Bを介してRISサーバ3Bへ提案オーダ情報を要求する(ステップS94)。
RISサーバ3Bは、診療医からの要求を受けると、記憶している提案オーダ情報を読み出し、読み出した提案オーダ情報をHISサーバ1Bへ送信する(ステップS95)。
HISサーバ1Bは、RISサーバ3Bから送信された提案オーダ情報を受信する。HISサーバ1Bの処理回路11Bは、提案オーダ情報を受信すると、提案オーダ承認機能111を実行する。提案オーダ承認機能111を実行すると処理回路11Bは、PC端末2に提案オーダの承認画面を表示させる(ステップS96)。承認画面には、例えば、提案オーダ情報と、提案オーダを承認するか否かを選択するためのボタンとが表示されている。
診療医は、提案オーダを承認する場合、「承認」ボタンをクリックし、承認しない場合、「却下」ボタンをクリックする。診療医により提案オーダが承認されると、提案オーダが承認されたことを表す承認信号が、PC端末2からHISサーバ1Bへ送信される(ステップS97)。診療医により提案オーダが却下された場合、提案オーダが却下されたことを表す却下信号が、PC端末2からHISサーバ1Bへ送信される。
HISサーバ1Bは、承認信号を受信する。HISサーバ1Bの処理回路11Bは、承認信号を受信すると、提案オーダ発行機能112を実行する。提案オーダ発行機能112を実行すると処理回路11Bは、承認された提案オーダ情報に基づいた検査指示を医用画像診断装置4へ送信する旨の指示信号を、RISサーバ3Bへ送信する(ステップS98)。処理回路11Bは、承認された提案オーダ情報に基づいた検査内容を登録する。登録された検査内容は、レセプトに反映される。
RISサーバ3Bは、HISサーバ1Bからの指示信号を受信すると、承認された提案オーダ情報に基づいた検査指示を医用画像診断装置4へ送信する(ステップS99)。放射線技師は、提案オーダ情報、及び患者情報に基づき、医用画像診断装置4を操作する。医用画像診断装置4は、放射線技師の操作に従って患者を撮影し、画像データを生成する(ステップS910)。
HISサーバ1Bの処理回路11Bは、PC端末2から予め設定された期間、承認信号、及び却下信号がない場合、リマインダ機能113を実行する。リマインダ機能113を実行すると処理回路11Bは、読影レポートに記載されるアクセス情報を参照して提案オーダ情報を確認する旨の注意をPC端末2に表示させる。
以上のように、第2の実施形態では、読影医は、医用画像を分析した結果、追加検査が必要であると考えると、レポートサーバ6Bに提案オーダ情報を入力する。レポートサーバ6Bは、入力される提案オーダ情報に基づいて提案オーダを作成し、作成した提案オーダについての提案オーダ情報をRISサーバ3Bへ送信する。RISサーバ3Bは、受信した提案オーダ情報を記憶回路33に記憶する。HISサーバ1Bは、読影レポートを参照する診療医からの要求に応じ、RISサーバ3Bへ提案オーダ情報を要求する。HISサーバ1Bは、RISサーバ3Bから送信される提案オーダ情報を診療医へ表示し、読影医から提案された提案オーダを承認するか否かを判断させる。そして、HISサーバ1Bは、診療医により提案オーダが承認されると、承認された提案オーダ情報を医用画像診断装置4へ送信する旨の指示信号をRISサーバ3Bへ送信するようにしている。これにより、読影医が作成した詳細な提案オーダがRISサーバ3Bで管理されることになるため、放射線科医がオーダの内容を確認し、必要に応じて修正する必要がなくなる。
したがって、第2の実施形態に係る医用情報システムによれば、放射線科部門における追加検査、及び再検査を効率的に実施することができる。
また、第2の実施形態では、HISサーバ1Bは、診療医が提案オーダ情報を確認していないと推測される状態が所定期間継続される場合、診療医へ、読影レポートを介して提案オーダを確認する旨を通知するようにしている。これにより、診療医が追加検査の提案を見落とすこと、及び、検査オーダの発行を失念することを防ぐことが可能となる。
(第3の実施形態)
第2の実施形態では、レポートサーバ6Bが提案オーダ作成機能611を有し、RISサーバ3Bが提案オーダ保存機能313を有し、HISサーバ1Bが提案オーダ承認機能111、提案オーダ発行機能112、及びリマインダ機能113を有する場合を例に説明した。第3の実施形態では、RISサーバが提案オーダ作成機能、及び提案オーダ保存機能を有し、HISサーバが提案オーダ承認機能、提案オーダ発行機能、及びリマインダ機能を有する場合を説明する。
図10は、第3の実施形態に係る病院情報システムの機能構成の例を示すブロック図である。図10に示されるHISは、HISサーバ1B、及びPC端末2を有する。図10に示される放射線科部門システムは、RISサーバ3C、医用画像診断装置4、画像サーバ5、レポートサーバ6、及びPC端末7を有する。
RISサーバ3Cは、放射線科部門内における検査予約等の情報を管理するサーバである。RISサーバ3Cは、処理回路31C、通信インタフェース32、及び記憶回路33を有する。処理回路31C、通信インタフェース32、及び記憶回路33は、例えば、バスを介して互いに通信可能に接続されている。なお、RISサーバ3Cは、入力インタフェース、及び出力インタフェースを有していてもよい。
処理回路31Cは、RISサーバ3Cの中枢として機能するプロセッサである。処理回路31Cは、記憶回路33等に記憶されている処理プログラムを実行することにより、当該プログラムに対応する機能を実現する。例えば、処理回路31Cは、処理プログラムを実行することで、オーダ発行機能311、提案オーダ作成機能312、及び提案オーダ保存機能313を有する。
第3の実施形態に係る病院情報システムにおいて、読影レポートが作成される際の動作は、図3に示される動作と同様である。また、第3の実施形態に係る病院情報システムにおいて、提案オーダに基づいて追加検査が実施される際の動作は、図9に示される動作と同様である。
以上のように、第3の実施形態では、読影医は、医用画像を分析した結果、追加検査が必要であると考えると、RISサーバ3Cに提案オーダ情報を入力する。RISサーバ3Cは、入力される提案オーダ情報に基づいて提案オーダを作成し、作成した提案オーダを記憶回路33に記憶する。HISサーバ1Bは、読影レポートを参照する診療医からの要求に応じ、RISサーバ3Cへ提案オーダ情報を要求する。HISサーバ1Bは、RISサーバ3Bから送信される提案オーダ情報を診療医へ表示し、読影医から提案された提案オーダを承認するか否かを判断させる。そして、HISサーバ1Bは、診療医により提案オーダが承認されると、承認された提案オーダ情報を医用画像診断装置4へ送信する旨の指示信号をRISサーバ3Bへ送信するようにしている。これにより、読影医が作成した詳細な提案オーダがRISサーバ3Cで管理されることになるため、放射線科医がオーダの内容を確認し、必要に応じて修正する必要がなくなる。
したがって、第3の実施形態に係る医用情報システムによれば、放射線科部門における追加検査、及び再検査を効率的に実施することができる。
また、第3の実施形態では、HISサーバ1Bは、診療医が提案オーダ情報を確認していないと推測される状態が所定期間継続される場合、診療医へ、読影レポートを介して提案オーダを確認する旨を通知するようにしている。これにより、診療医が追加検査の提案を見落とすこと、及び、検査オーダの発行を失念することを防ぐことが可能となる。
(第4の実施形態)
第3の実施形態では、RISサーバ3Cが提案オーダ作成機能312、及び提案オーダ保存機能313を有し、HISサーバ1Bが提案オーダ承認機能111、提案オーダ発行機能112、及びリマインダ機能113を有する場合を例に説明した。第4の実施形態では、レポートサーバが提案オーダ作成機能、提案オーダ保存機能、提案オーダ承認機能、提案オーダ発行機能、及びリマインダ機能を有する場合を説明する。
図11は、第4の実施形態に係る病院情報システムの機能構成の例を示すブロック図である。図11に示されるHISは、HISサーバ1、及びPC端末2を有する。図11に示される放射線科部門システムは、RISサーバ3D、医用画像診断装置4、画像サーバ5、レポートサーバ6D、及びPC端末7を有する。
RISサーバ3Dは、放射線科部門内における検査予約等の情報を管理するサーバである。RISサーバ3Dは、処理回路31D、通信インタフェース32、及び記憶回路33を有する。処理回路31D、通信インタフェース32、及び記憶回路33は、例えば、バスを介して互いに通信可能に接続されている。なお、RISサーバ3Dは、入力インタフェース、及び出力インタフェースを有していてもよい。
処理回路31Dは、RISサーバ3Dの中枢として機能するプロセッサである。処理回路31Dは、記憶回路33等に記憶されている処理プログラムを実行することにより、当該プログラムに対応する機能を実現する。例えば、処理回路31Dは、処理プログラムを実行することで、オーダ発行機能311を有する。
レポートサーバ6Dは、読影レポートを作成する装置である。レポートサーバ6Dは、処理回路61D、通信インタフェース62、及び記憶回路63を有する。処理回路61D、通信インタフェース62、及び記憶回路63は、例えば、バスを介して互いに通信可能に接続されている。なお、レポートサーバ6Dは、入力インタフェース、及び出力インタフェースを有していてもよい。
処理回路61Dは、レポートサーバ6Dの中枢として機能するプロセッサである。処理回路61Dは、記憶回路63等に記憶されている処理プログラムを実行することにより、当該プログラムに対応する機能を実現する。例えば、処理回路61Dは、処理プログラムを実行することで、提案オーダ作成機能611、提案オーダ保存機能612、提案オーダ承認機能613、提案オーダ発行機能614、及びリマインダ機能615を有する。
なお、本実施形態では、単一のプロセッサによって提案オーダ作成機能611、提案オーダ保存機能612、提案オーダ承認機能613、提案オーダ発行機能614、及びリマインダ機能615が実現される場合を説明するが、これに限定されない。例えば、複数の独立したプロセッサを組み合わせて処理回路を構成し、各プロセッサが処理プログラムを実行することにより提案オーダ作成機能611、提案オーダ保存機能612、提案オーダ承認機能613、提案オーダ発行機能614、及びリマインダ機能615を実現しても構わない。
提案オーダ保存機能612は、作成された提案オーダを保存する機能である。具体的には、例えば、処理回路61Dは、読影医からの指示に従い、提案オーダ保存機能612を実行する。提案オーダ保存機能612を実行すると処理回路61Dは、作成された提案オーダに関する提案オーダ情報を記憶回路63に記憶させる。
提案オーダ承認機能613は、作成した提案オーダについての診療医からの承認の可否を受け付ける機能である。具体的には、例えば、処理回路61Dは、診療医からの指示に従い、提案オーダ承認機能613を実行する。提案オーダ承認機能613を実行すると処理回路61Dは、提案オーダを承認するか否かを診療医に選択させる。
提案オーダ発行機能614は、RISサーバ3Dへ提案オーダの発行を指示する機能である。具体的には、例えば、処理回路61Dは、診療医が提案オーダを承認すると、提案オーダ発行機能614を実行する。提案オーダ発行機能614を実行すると処理回路61Dは、提案オーダを発行する旨の指示をRISサーバ3Dへ送信する。
リマインダ機能615は、作成した提案オーダの確認を診療医に促す機能である。具体的には、例えば、処理回路31は、提案オーダについての承認の可否が予め設定した期間選択されない場合、リマインダ機能316を実行する。リマインダ機能316を実行すると処理回路31は、提案オーダを確認する旨を診療医へ通知する。
次に、以上のように構成される病院情報システムの動作について詳細に説明する。図12は、図11に示されるレポートサーバ6Dが読影レポートを作成する際の動作の例を表すフローチャートである。
読影医は、画像ファイルの画像サーバ5への登録が完了したことを確認すると、PC端末7を介して、読影レポートの作成を指示する指示信号をレポートサーバ6Dへ送信する。レポートサーバ6Dは、PC端末7からの指示信号を受信したか否かを判断する(ステップS121)。指示信号を受信した場合(ステップS121のYes)、レポートサーバ6Dは、読影レポートの作成を開始する(ステップS122)。具体的には、レポートサーバ6Dは、読影レポートの作成画面をPC端末7に表示させ、読影医からの情報の入力を受け付ける。読影医は、画像サーバ5から読み出した画像ファイルを分析し、分析に基づいた所見情報等を、PC端末7に表示される作成画面を介してレポートサーバ6Dへ入力する。レポートサーバ6Dは、入力された情報に基づいて読影レポートを作成する。PC端末7からの指示信号を受信しない場合(ステップS121のNo)、レポートサーバ6Dは指示信号を受信するまで待機する。
読影レポートの作成画面には、提案オーダの作成を指示するための「作成」ボタンが表示されている。読影医は、追加検査が必要であると考える場合、PC端末7を操作し、「作成」ボタンをクリックする。レポートサーバ6Dの処理回路61Dは、「作成」ボタンがクリックされたか否かを判断する(ステップS123)。「作成」ボタンがクリックされた場合(ステップS123のYes)、処理回路61Dは、提案オーダ作成機能611を実行する。提案オーダ作成機能611を実行すると処理回路61Dは、提案オーダを作成する(ステップS124)。具体的には、処理回路61Dは、提案オーダ情報の入力画面を、PC端末7に表示させる。読影医は、PC端末7を操作し、提案オーダ情報の入力画面に、追加検査の際に必要となる、医用画像診断装置4についての詳細な情報を入力する。処理回路61Dは、PC端末7から入力される情報を一時的に記憶する。
提案オーダ情報の入力画面には、提案オーダの内容が確定したことを表す「確定」ボタンが表示されている。読影医は、入力画面に表示されている内容を確定させる場合、PC端末7を操作し、「確定」ボタンをクリックする。レポートサーバ6Bの処理回路61Dは、「確定」ボタンがクリックされたか否かを判断する(ステップS125)。「確定」ボタンがクリックされた場合(ステップS125のYes)、処理回路61Dは、提案オーダ保存機能612を実行する。提案オーダ保存機能612を実行すると処理回路61Dは、一時的に記憶していた提案オーダ情報を記憶回路63に記憶する(ステップS126)。「確定」ボタンがクリックされなかった場合(ステップS125のNo)、処理回路61Dは、ステップS124の処理を繰り返す。
処理回路61Dは、ステップS126において、提案オーダ情報を記憶回路63に記憶すると、記憶した提案オーダ情報を診療医が参照するために必要なアクセス情報を発行する(ステップS127)。処理回路61Dは、発行したアクセス情報を、読影レポートへ記入する(ステップS128)。
読影レポートの作成画面には、読影レポートの内容が確定したことを表す「確定」ボタンが表示されている。読影医は、作成画面に表示されている内容を確定させる場合、PC端末7を操作し、「確定」ボタンをクリックする。レポートサーバ6Bの処理回路61Dは、「確定」ボタンがクリックされたか否かを判断する(ステップS129)。「確定」ボタンがクリックされた場合(ステップS129のYes)、内容が確定された読影レポートに関する情報を、記憶回路63に記憶する(ステップS1210)。ステップS123において、「作成」ボタンがクリックされなかった場合(ステップS123のNo)、処理回路61Dは、処理をステップS129へ移行させる。
処理回路61Dは、ステップS1210において、読影レポートを記憶回路63に記憶すると、読影レポートの作成が完了した旨をRISサーバ3Dへ通知し(ステップS1211)、処理を終了させる。
RISサーバ3Dは、読影レポートの作成が完了した旨の通知をレポートサーバ6Bから受けると、読影レポートの作成が完了した旨をHISサーバ1へ通知する。HISサーバ1は、RISサーバ3Dからの通知を受けると、読影レポートの作成が完了した旨を診療医が使用するPC端末2へ通知する。
図13は、図11に示される病院情報システムにおいて提案オーダに基づいて追加検査が実施される際の動作の例を説明する図である。
読影レポートの作成が完了した旨の通知を受けると診療医は、PC端末2を操作し、HISサーバ1を介してレポートサーバ6Dに読影レポートを要求する。これにより、HISサーバ1からレポートサーバ6Dへ、読影レポートを要求する要求信号が送信される(ステップS131)。レポートサーバ6Dは、要求に応じ、記憶している読影レポートを読み出し、読み出した読影レポートをHISサーバ1へ送信する(ステップS132)。HISサーバ1は、レポートサーバ6Dから送信された読影レポートを、例えば、電子カルテ上に表示する(ステップS133)。
診療医は、電子カルテ上で表示される読影レポートを参照し、患者を診察する。読影レポートを参照している際に提案オーダに関するアクセス情報を発見すると、診療医は、アクセス情報を参照し、レポートサーバ6Dへ提案オーダ情報を要求する(ステップS134)。
レポートサーバ6Dは、診療医からの要求信号を受信する。レポートサーバ6Dの処理回路61は、要求信号を受信すると、提案オーダ承認機能613を実行する。提案オーダ承認機能613を実行すると処理回路61Dは、PC端末2に提案オーダの承認画面を表示させる(ステップS135)。承認画面には、例えば、提案オーダ情報と、提案オーダを承認するか否かを選択するためのボタンとが表示されている。
診療医は、提案オーダを承認する場合、「承認」ボタンをクリックし、承認しない場合、「却下」ボタンをクリックする。診療医により提案オーダが承認されると、提案オーダが承認されたことを表す承認信号が、PC端末2からレポートサーバ6Dへ送信される(ステップS136)。診療医により提案オーダが却下された場合、提案オーダが却下されたことを表す却下信号が、PC端末2からレポートサーバ6Dへ送信される。
レポートサーバ6Dは、承認信号を受信する。レポートサーバ6Dの処理回路61Dは、承認信号を受信すると、提案オーダ発行機能614を実行する。提案オーダ発行機能614を実行すると処理回路61Dは、承認された提案オーダ情報と、この提案オーダ情報に基づいた検査指示を医用画像診断装置4へ送信する旨の指示信号とをRISサーバ3Dへ送信する(ステップS137)。
RISサーバ3Dは、レポートサーバ6Dから提案オーダ情報、及び指示信号を受信すると、提案オーダ情報を記憶し(ステップS138)、記憶した提案オーダ情報に基づいた検査指示を医用画像診断装置4へ送信する(ステップS139)。放射線技師は、提案オーダ情報、及び患者情報に基づき、医用画像診断装置4を操作する。医用画像診断装置4は、放射線技師の操作に従って患者を撮影し、画像データを生成する(ステップS1310)。また、RISサーバ3Dは、記憶した提案オーダ情報に基づいた検査内容をHISサーバ1に登録する。登録された検査内容は、レセプトに反映される。
レポートサーバ6Dの処理回路61Dは、PC端末2から予め設定された期間、承認信号、及び却下信号がない場合、リマインダ機能615を実行する。リマインダ機能615を実行すると処理回路61Dは、読影レポートに記載されるアクセス情報を参照して提案オーダ情報を確認する旨の注意をPC端末2に表示させる。
以上のように、第4の実施形態では、読影医は、医用画像を分析した結果、追加検査が必要であると考えると、レポートサーバ6Dに提案オーダ情報を入力する。レポートサーバ6Dは、入力される提案オーダ情報に基づいて提案オーダを作成し、作成した提案オーダを記憶回路63に記憶する。レポートサーバ6Dは、読影レポートを参照する診療医からの要求に応じ、記憶している提案オーダ情報を診療医へ表示し、読影医から提案された提案オーダを承認するか否かを判断させる。そして、レポートサーバ6Dは、診療医により提案オーダが承認されると、承認された提案オーダ情報を医用画像診断装置4へ送信する旨の指示信号をRISサーバ3Bへ送信するようにしている。これにより、読影医が作成した詳細な提案オーダがRISサーバ3Dで管理されることになるため、放射線科医がオーダの内容を確認し、必要に応じて修正する必要がなくなる。
したがって、第4の実施形態に係る医用情報システムによれば、放射線科部門における追加検査、及び再検査を効率的に実施することができる。
また、第4の実施形態では、レポートサーバ6Dは、診療医が提案オーダ情報を確認していないと推測される状態が所定期間継続される場合、診療医へ、読影レポートを介して提案オーダを確認する旨を通知するようにしている。これにより、診療医が追加検査の提案を見落とすこと、及び、検査オーダの発行を失念することを防ぐことが可能となる。
上記説明において用いた「プロセッサ」という文言は、例えば、CPU(central processing unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、或いは、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC))、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等の回路を意味する。プロセッサは記憶回路に保存されたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。なお、第1、及び第2の実施形態の各プロセッサは、プロセッサ毎に単一の回路として構成される場合に限らず、複数の独立した回路を組み合わせて1つのプロセッサとして構成し、その機能を実現するようにしてもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。