JP7021485B2 - 発光部品、プリントヘッド及び画像形成装置 - Google Patents
発光部品、プリントヘッド及び画像形成装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7021485B2 JP7021485B2 JP2017181727A JP2017181727A JP7021485B2 JP 7021485 B2 JP7021485 B2 JP 7021485B2 JP 2017181727 A JP2017181727 A JP 2017181727A JP 2017181727 A JP2017181727 A JP 2017181727A JP 7021485 B2 JP7021485 B2 JP 7021485B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- light emitting
- layer
- thyristor
- light
- emitting element
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Exposure Or Original Feeding In Electrophotography (AREA)
- Facsimile Heads (AREA)
- Semiconductor Lasers (AREA)
- Led Devices (AREA)
- Printers Or Recording Devices Using Electromagnetic And Radiation Means (AREA)
Description
そこで本発明は、駆動に用いる素子上に発光素子を積層する場合に比べ、発光素子の特性の低下を抑制した発光部品などを提供することを目的とする。
請求項2に記載の発明は、前記発光素子の出射する光と、前記サイリスタの発光する光とは、波長が異なることを特徴とする請求項1に記載の発光部品である。
請求項3に記載の発明は、前記光透過抑制層は、バンドギャップエネルギが前記サイリスタの出射する光に相当するバンドギャップエネルギより小さい半導体層を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の発光部品である。
請求項4に記載の発明は、前記発光素子及び前記サイリスタは、それぞれ複数の半導体層が積層されて構成され、前記光透過抑制層は、前記発光素子側において接する当該発光素子を構成する半導体層と、前記サイリスタ側において接する当該サイリスタを構成する半導体層との、いずれか一方の半導体層と同じ導電型を有するとともに、当該いずれか一方の半導体層よりも不純物濃度が高い半導体層を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の発光部品である。
請求項5に記載の発明は、前記発光素子及び前記サイリスタは、それぞれ複数の半導体層が積層されて構成され、前記光透過抑制層は、前記発光素子側において接する当該発光素子を構成する半導体層と、前記サイリスタ側において接する当該サイリスタを構成する半導体層とを直接接合させた場合における電流の流れやすい方向が維持されるように構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の発光部品である。
請求項6に記載の発明は、前記発光素子、前記サイリスタ及び前記光透過抑制層は、それぞれ複数の半導体層が積層されて構成され、前記サイリスタを構成する複数の半導体層のうち前記光透過抑制層に接する半導体層と、当該光透過抑制層を構成する複数の半導体層のうち当該サイリスタに接する層とは、同じ導電型を有し、前記発光素子を構成する複数の半導体層のうち前記光透過抑制層に接する半導体層と、当該光透過抑制層を構成する複数の半導体層のうち当該発光素子に接する半導体層とは、同じ導電型を有し、前記光透過抑制層を構成する複数の半導体層のそれぞれは、前記発光素子を構成する複数の半導体層のうち当該光透過抑制層に接する半導体層、及び、前記サイリスタを構成する複数の半導体層のうち当該光透過抑制層に接する半導体層よりも不純物濃度が高いことを特徴とする請求項1又は2に記載の発光部品である。
請求項7に記載の発明は、前記サイリスタは、当該サイリスタの立ち上がり電圧を低減する電圧低減層を備えることを特徴とする請求項1に記載の発光部品である。
請求項8に記載の発明は、前記電圧低減層は、前記サイリスタを構成する他の半導体層のいずれよりもバンドギャップエネルギが小さいことを特徴とする請求項7に記載の発光部品である。
請求項9に記載の発明は、基板と、前記基板上に設けられた複数の発光素子と、複数の前記発光素子上に光透過抑制層を介してそれぞれが積層され、オン状態になることで当該発光素子を発光、又は、当該発光素子の発光量を増加させる複数のサイリスタと、複数の前記発光素子と同一の構成の下部素子上に前記光透過抑制層を介してそれぞれが積層されるとともに、オン状態になることで、前記サイリスタをオン状態に移行が可能な状態にする複数の転送素子を、備え、前記転送素子は、接続配線により、前記下部素子を介さず、又は、当該下部素子を構成する半導体層の一部の半導体層を介して前記基板に接続されていることを特徴とする発光部品である。
請求項10に記載の発明は、基板と、当該基板上に設けられた発光素子と、オン状態になることで当該発光素子を発光、又は、当該発光素子の発光量を増加させるサイリスタと、当該発光素子と当該サイリスタとの間に設けられ、当該サイリスタが出射する光の透過を抑制する光透過抑制層と、を含み、当該発光素子と当該光透過抑制層と当該サイリスタとがこの並び順で積層される発光手段と、前記発光手段から出射される光を結像させる光学手段とを備えるプリントヘッドである。
請求項11に記載の発明は、像保持体と、前記像保持体を帯電する帯電手段と、基板と、当該基板上に設けられた発光素子と、オン状態になることで当該発光素子を発光、又は、当該発光素子の発光量を増加させるサイリスタと、当該発光素子と当該サイリスタとの間に設けられ、当該サイリスタが出射する光の透過を抑制する光透過抑制層と、を含み、当該発光素子と当該光透過抑制層と当該サイリスタとがこの並び順で積層され、光学手段を介して前記像保持体を露光する露光手段と、前記露光手段により露光され前記像保持体に形成された静電潜像を現像する現像手段と、前記像保持体に現像された画像を被転写体に転写する転写手段とを備える画像形成装置である。
請求項12に記載の発明は、基板上に設けられた発光素子と、前記発光素子上に積層され、前記発光素子を駆動する駆動素子と、前記発光素子と前記駆動素子との間に設けられ、当該駆動素子が出射する光の透過を抑制する光透過抑制層とを備え、前記発光素子と前記光透過抑制層と前記駆動素子とがこの並び順で積層される発光部品である。
請求項2の発明によれば、波長が同じ場合に比べ、発光素子の特性と駆動するサイリスタの特性とを別々に設定しやすい。
請求項3の発明によれば、バンドギャップが小さい半導体層を含まない場合に比べて、透過を抑制する光の波長を選択できる。
請求項4の発明によれば、不純物濃度が高い層を含まない場合に比べて、透過を抑制する光の波長依存性が小さくなる。
請求項5の発明によれば、電流の流れやすい方向が維持されない場合に比べ、駆動電圧が低くなる。
請求項6の発明によれば、接する層同士が異なる導電型で構成されている場合に比べ、駆動電圧が低くなる。
請求項7の発明によれば、電圧低減層を備えない場合に比べて、駆動するサイリスタのオン状態における消費電力が低減する。
請求項8の発明によれば、電圧低減層をバンドギャップエネルギで設定しない場合に比べ、電圧低減層の選定が容易になる。
請求項9の発明によれば、接続配線を備えない場合に比べて、低消費電力化が図れる。
請求項10の発明によれば、駆動に用いる素子上に発光素子を積層する場合に比べ、プリントヘッドの性能が向上する。
請求項11の発明によれば、駆動に用いる素子上に発光素子を積層する場合に比べ、画像形成装置の性能が向上する。
請求項12の発明によれば、駆動に用いる素子上に発光素子を積層する場合に比べ、発光素子の特性の低下が抑制される。
なお、以下では、アルミニウムをAlとするなど、元素記号を用いて表記する。
ここでは、発光部品の一例である発光チップCを、一例として画像形成装置1に適用するとして説明する。
(画像形成装置1)
図1は、第1の実施の形態が適用される画像形成装置1の全体構成の一例を示した図である。図1に示す画像形成装置1は、一般にタンデム型と呼ばれる画像形成装置である。この画像形成装置1は、各色の画像データに対応して画像形成を行なう画像形成プロセス部10、画像形成プロセス部10を制御する画像出力制御部30、例えばパーソナルコンピュータ(PC)2や画像読取装置3に接続され、これらから受信された画像データに対して予め定められた画像処理を施す画像処理部40を備える。
また、画像形成プロセス部10は、各画像形成ユニット11Y、11M、11C、11Kの感光体ドラム12にて形成された各色のトナー像を被転写体の一例としての記録用紙25に多重転写させるために、この記録用紙25を搬送する用紙搬送ベルト21と、用紙搬送ベルト21を駆動させる駆動ロール22と、感光体ドラム12のトナー像を記録用紙25に転写させる転写手段の一例としての転写ロール23と、記録用紙25にトナー像を定着させる定着器24とを備える。
その後、合成トナー像が静電転写された記録用紙25は、定着器24まで搬送される。定着器24に搬送された記録用紙25上の合成トナー像は、定着器24によって熱及び圧力による定着処理を受けて記録用紙25上に定着され、画像形成装置1から排出される。
図2は、プリントヘッド14の構成の一例を示した断面図である。露光手段の一例としてのプリントヘッド14は、ハウジング61、感光体ドラム12を露光する複数の発光素子(第1の実施の形態では、発光素子は発光ダイオードLED)を備える光源部63を備えた発光手段の一例としての発光装置65、光源部63から出射された光を感光体ドラム12の表面に結像させる光学手段の一例としてのロッドレンズアレイ64を備える。
発光装置65は、前述した光源部63、光源部63を駆動する信号発生回路110(後述の図3参照)等を搭載する回路基板62を備える。
図3は、発光装置65の一例の上面図である。
図3に例として示す発光装置65では、光源部63は、回路基板62上に、40個の発光部品の一例としての発光チップC1~C40(区別しない場合は、発光チップCと表記する。)が、主走査方向であるX方向に二列に千鳥状に配置して構成されている。発光チップC1~C40の構成は同じであってよい。
本明細書では、「~」は、番号によってそれぞれが区別された複数の構成要素を示すもので、「~」の前後に記載されたもの及びその間の番号のものを含むことを意味する。例えば、発光チップC1~C40は、発光チップC1から番号順に発光チップC40までを含む。
そして、発光装置65は、光源部63を駆動する信号発生回路110を搭載している。信号発生回路110は、例えば集積回路(IC)などで構成されている。なお、発光装置65が信号発生回路110を搭載していなくともよい。このときは、信号発生回路110は、発光装置65の外部に設けられ、発光チップCを制御する制御信号などを、ケーブルなどを介して供給する。ここでは、発光装置65は信号発生回路110を備えるとして説明する。
発光チップCの配列についての詳細は後述する。
発光チップCは、表面形状が矩形である基板80の表面において、長辺の一辺に近い側に長辺に沿って列状に設けられた複数の発光素子(第1の実施の形態では発光ダイオードLED1~LED128(区別しない場合は、発光ダイオードLEDと表記する。))を含んで構成される発光部102を備える。さらに、発光チップCは、基板80の表面の長辺方向の両端部に、各種の制御信号等を取り込むための複数のボンディングパッドである端子(φ1端子、φ2端子、Vga端子、φI端子)を備える。なお、これらの端子は、基板80の一端部からφI端子、φ1端子の順に設けられ、基板80の他端部からVga端子、φ2端子の順に設けられている。そして、発光部102は、φ1端子とφ2端子との間に設けられている。さらに、基板80の裏面にはVsub端子として裏面電極91(後述する図6参照)が設けられている。発光ダイオードLEDは、発光素子(発光に用いる素子)の一例である。ここで、基板80の表面において、発光ダイオードLED1~LED128の配列の方向をx方向、x方向と直交する方向をy方向とする。
前述したように、発光装置65の回路基板62には、信号発生回路110及び発光チップC1~C40が搭載され、信号発生回路110と発光チップC1~C40とを接続する配線(ライン)が設けられている。
信号発生回路110には、画像出力制御部30及び画像処理部40(図1参照)より、画像処理された画像データ及び各種の制御信号が入力される。信号発生回路110は、これらの画像データ及び各種の制御信号に基づいて、画像データの並び替えや光量の補正等を行う。
そして、信号発生回路110は、各種の制御信号に基づき、発光チップC1~C40に、第1転送信号φ1、第2転送信号φ2を送信する転送信号発生部120を備える。
そしてまた、信号発生回路110は、各種の制御信号に基づき、発光チップC1~C40に、点灯信号φI1~φI40(区別しない場合は、点灯信号φIと表記する。)をそれぞれ送信する点灯信号発生部140を備える。
さらにまた、信号発生回路110は、発光チップC1~C40に電位の基準となる基準電位Vsubを供給する基準電位供給部160、発光チップC1~C40の駆動のための電源電位Vgaを供給する電源電位供給部170を備える。
奇数番号の発光チップC1、C3、C5、…は、それぞれの基板80の長辺方向に間隔を設けて一列に配列されている。偶数番号の発光チップC2、C4、C6、…も、同様にそれぞれの基板80の長辺の方向に間隔を設けて一列に配列されている。そして、奇数番号の発光チップC1、C3、C5、…と偶数番号の発光チップC2、C4、C6、…とは、発光チップCに設けられた発光部102側の長辺が向かい合うように、互いに180°回転した状態で千鳥状に配列されている。そして、発光チップC間においても発光ダイオードLEDが主走査方向(X方向)に予め定められた間隔で並ぶように位置が設定されている。なお、図4(b)の発光チップC1~C40に、図4(a)に示した発光部102の発光ダイオードLEDの並び順(第1の実施の形態では発光ダイオードLED1~LED128の番号順)の方向を矢印で示している。
回路基板62には、発光チップCの基板80の裏面に設けられたVsub端子である裏面電極91(後述の図6参照)に接続され、基準電位Vsubを供給する電源ライン200aが設けられている。
そして、回路基板62には、信号発生回路110の電源電位供給部170から、発光チップCに設けられたVga端子に接続され、駆動のための電源電位Vgaを供給する電源ライン200bが設けられている。
図5は、第1の実施の形態に係る自己走査型発光素子アレイ(SLED:Self-Scanning Light Emitting Device)が搭載された発光チップCの回路構成を説明する等価回路図である。以下において説明する各素子は、端子(φ1端子、φ2端子、Vga端子、φI端子)を除き、発光チップC上のレイアウト(後述する図6参照)に基づいて配置されている。なお、端子(φ1端子、φ2端子、Vga端子、φI端子)の位置は、図4(a)と異なるが、信号発生回路110との接続の関係の説明のため、図中左端に示している。そして、基板80の裏面に設けられたVsub端子を、基板80の外に引き出して示している。
ここでは、信号発生回路110との関係において発光チップC1を例に、発光チップCを説明する。そこで、図5において、発光チップCを発光チップC1(C)と表記する。他の発光チップC2~C40の構成は、発光チップC1と同じである。
そして、発光チップC1(C)は、設定サイリスタS1~S128(区別しない場合は、設定サイリスタSと表記する。)を備える。発光ダイオードLED1~LED128及び設定サイリスタS1~S128は、同じ番号の発光ダイオードLEDと設定サイリスタSとが直列接続されている。
なお、後述する図6(b)に示すように、設定サイリスタSは、基板80上に列状に配列された発光ダイオードLED上に積層されている。よって、設定サイリスタS1~S128も列状に配列されている。設定サイリスタSは、後述するように発光ダイオードLEDのオン/オフを設定(制御)することから、発光ダイオードLEDを駆動する素子である。なお、設定サイリスタSをサイリスタと表記することがある。
そして、発光チップC1(C)は、発光ダイオードLED1~LED128と同様な構造の下部ダイオードUD1~UD128(区別しない場合は、下部ダイオードUDと表記する。)を備える。下部ダイオードUD1~UD128及び転送サイリスタT1~T128は、同じ番号の下部ダイオードUDと転送サイリスタTとが直列接続されている。
なお、後述する図6(b)に示すように、転送サイリスタTは、基板80上に列状に配列された下部ダイオードUD上に積層されている。よって、下部ダイオードUD1~UD128も列状に配列されている。なお、下部ダイオードは、下部素子の一例である。
また、発光チップC1(C)は、転送サイリスタT1~T128をそれぞれ番号順に2つをペアにして、それぞれのペアの間に結合ダイオードD1~D127(区別しない場合は、結合ダイオードDと表記する。)を備える。
さらに、発光チップC1(C)は、電源線抵抗Rg1~Rg128(区別しない場合は、電源線抵抗Rgと表記する。)を備える。
ここでは、設定サイリスタS1~S128、転送サイリスタT1~T128、下部ダイオードUD1~UD128、電源線抵抗Rg1~Rg128、結合ダイオードD1~D127、スタートダイオードSD、電流制限抵抗R1、R2により駆動部101が構成される。
発光ダイオードLEDなどの数は、上記に限らず、予め定められた個数とすればよい。そして、転送サイリスタTの数は、発光ダイオードLEDの数より多くてもよい。
なお、後述するように、ダイオード(発光ダイオードLED、下部ダイオードUD、結合ダイオードD、スタートダイオードSD)、サイリスタ(設定サイリスタS、転送サイリスタT)は、電極として構成されたアノード端子、ゲート端子、カソード端子を必ずしも備えない場合がある。よって、以下では、端子を略して( )内で表記する場合がある。
発光ダイオードLED、下部ダイオードUDのそれぞれのアノードは、発光チップC1(C)の基板80に接続されている(アノードコモン)。これらのアノードは、基板80の裏面に設けられたVsub端子である裏面電極91(後述の図6(b)参照)を介して電源ライン200a(図4(b)参照)に接続されている。この電源ライン200aは、基準電位供給部160から基準電位Vsubが供給される。
なお、この接続はp型の基板80を用いた際の構成であり、n型の基板を用いる場合は極性が逆となり、不純物を添加していないイントリンシック(i)型の基板を用いる場合には、基板の駆動部101及び発光部102が設けられる側に、基準電位Vsubを供給する電源ライン200aと接続される端子が設けられる。
一方、転送サイリスタTの配列に沿って、偶数番号の転送サイリスタT2、T4、…のカソードは、第2転送信号線73に接続されている。そして、第2転送信号線73は、電流制限抵抗R2を介してφ2端子に接続されている。このφ2端子には、第2転送信号ライン202(図4(b)参照)が接続され、転送信号発生部120から第2転送信号φ2が送信される。
図6(a)では、発光ダイオードLED1~LED128、設定サイリスタS1~S4、転送サイリスタT1~T4、下部ダイオードUD1~UD4を中心とした部分を示している。なお、端子(φ1端子、φ2端子、Vga端子、φI端子)の位置は、図4(a)と異なるが、説明の便宜上、図中左端部に示している。そして、基板80の裏面に設けられたVsub端子(裏面電極91)は、基板80の外に引き出して示している。図4(a)に対応させて端子を設けるとすると、φ2端子、φI端子、電流制限抵抗R2は、基板80の右端部に設けられる。また、スタートダイオードSDは基板80の右端部に設けられてもよい。
そして、図6(a)、(b)の図中には、主要な素子や端子を名前により表記している。
なお、基板80の表面において、発光ダイオードLED(発光ダイオードLED1~LED4)の配列の方向がx方向、x方向と直交する方向がy方向である。そして、基板80の裏面から表面に向かう方向をz方向とする。
p型の基板80(基板80)上に、発光ダイオードLED及び下部ダイオードUDを構成するp型のアノード層81(pアノード層81)、発光層82、n型のカソード層83(nカソード層83)が設けられている。
そして、nカソード層83上に、光透過抑制層84が設けられている。
さらに、光透過抑制層84上に、設定サイリスタS、転送サイリスタT、結合ダイオードD1、電源線抵抗Rg1を構成するp型のアノード層85(pアノード層85)、n型のゲート層86(nゲート層86)、p型のゲート層87(pゲート層87)、n型のカソード層88(nカソード層88)が順に設けられている。
後述するように、光透過抑制層84は、設定サイリスタS及び転送サイリスタTが発光した場合、設定サイリスタS及び転送サイリスタTから出射する光の強度(光量)を低減して、発光ダイオードLED側に透過することを抑制する。
なお、以下では、( )内の表記を用いる。他の場合も同様とする。
図6(b)では、矢印で発光ダイオードLEDの光が出射する方向(光出射方向)を示している。ここでは、基板80の裏面と交差する方向である。図6(b)では、一例として-z方向である。つまり、発光ダイオードLEDが出射する光は、基板80を透過して、基板80の裏面から出射される。なお、発光ダイオードLEDが出射する光が透過する基板80の裏面には、裏面電極91が設けられていない。
そして、相互に分離された複数のアイランド(島)(後述するアイランド301、302、303、…)になるように、アイランド間の半導体層がエッチング(メサエッチング)により除去されている。また、pアノード層81が基板80を兼ねてもよい。
なお、結合ダイオードD、電源線抵抗Rgを構成する場合には、後述するように異なる機能を有する。
アイランド301には、発光ダイオードLED1及び設定サイリスタS1が設けられている。アイランド302には、下部ダイオードUD1、転送サイリスタT1及び結合ダイオードD1が設けられている。アイランド303には、電源線抵抗Rg1が設けられている。アイランド304には、スタートダイオードSDが設けられている。アイランド305には電流制限抵抗R1が、アイランド306には電流制限抵抗R2が設けられている。
そして、発光チップCには、アイランド301、302、303と同様なアイランドが、並列して複数形成されている。これらのアイランドには、発光ダイオードLED2、LED3、LED4、…、設定サイリスタS2、S3、S4、…、転送サイリスタT2、T3、T4、…、下部ダイオードUD2、UD3、UD4、…、結合ダイオードD2、D3、D4、…等が、アイランド301、302、303と同様に設けられている。
図6(b)に示すように、アイランド301に設けられた発光ダイオードLED1は、pアノード層81、発光層82、nカソード層83で構成されている。設定サイリスタS1は、発光ダイオードLED1のnカソード層83上に積層された光透過抑制層84を介して積層されたpアノード層85、nゲート層86、pゲート層87、nカソード層88で構成されている。
なお、電流狭窄層については、後述する。
そして、nカソード層88の領域313上に設けられたnオーミック電極323をカソード端子とする。さらに、nカソード層88を除去して露出させたpゲート層87上に設けられたpオーミック電極332をゲートGt1の端子とする。
同じく、アイランド302に設けられた結合ダイオードD1は、pゲート層87、nカソード層88で構成されている。そして、nカソード層88の領域314上に設けられたnオーミック電極324をカソード端子とする。さらに、nカソード層88を除去して露出させたpゲート層87上に設けられたpオーミック電極332をアノード端子とする。ここでは、結合ダイオードD1のアノード端子は、ゲートGt1と同じである。
アイランド305に設けられた電流制限抵抗R1、アイランド306に設けられた電流制限抵抗R2は、アイランド303に設けられた電源線抵抗Rg1と同様に設けられ、それぞれが2個のpオーミック電極(符号なし)間のpゲート層87を抵抗とする。
点灯信号線75は、幹部75aと複数の枝部75bとを備える。幹部75aは設定サイリスタS/発光ダイオードLEDの列方向に延びるように設けられている。枝部75bは幹部75aから枝分かれして、アイランド301に設けられた設定サイリスタS1のカソード端子であるnオーミック電極321と接続されている。点灯信号線75は、アイランド301と同様にアイランドに設けられた他の設定サイリスタSのカソード端子にも接続されている。点灯信号線75は、φI端子に接続されている。
一方、第2転送信号線73は、符号を付さないアイランドに設けられた偶数番号の転送サイリスタTのカソード端子であるnオーミック電極(符号なし)に接続されている。第2転送信号線73は、アイランド306に設けられた電流制限抵抗R2を介してφ2端子に接続されている。
なお、上記の接続及び構成は、p型の基板80を用いた際のものであり、n型の基板を用いる場合は、極性が逆となる。また、i型の基板を用いる場合は、基板の駆動部101及び発光部102が設けられる側に、基準電位Vsubを供給する電源ライン200aと接続される端子が設けられる。そして、接続及び構成は、p型の基板を用いる場合、n型の基板を用いる場合のどちらかと同様になる。
図7は、発光ダイオードLED1と設定サイリスタS1とが積層されたアイランド301の拡大図である。図7は、図6(a)のVIB-VIB線での断面図であるが、図6(b)とは反対側(-x方向)から見た断面図である。なお、保護層90を省略するとともに、アイランド301上において点灯信号線75が設けられる領域を省略している。以降に示す断面図も同様である。
前述したように、発光ダイオードLED1上に光透過抑制層84を介して設定サイリスタS1が積層されている。すなわち、発光ダイオードLED1と設定サイリスタS1とは直列接続されている。なお、「発光ダイオードLED1上」とは発光ダイオードLED1と直接接触している状態のみを指すのではなく、直接接触せずに上方に位置している状態も含む。また、「基板上」等の類似の表現においても同様である。
なお、pアノード層81における電流阻止部βは、pアノード層81への水素イオン(H+)の打ち込み(イオン打ち込み)により形成してもよい。すなわち、電流阻止部βは、電流狭窄層81bを含まないpアノード層81(下側pアノード層81a、上側pアノード層81c)を形成した後において、電流阻止部βとする部分にH+を打ち込むことで形成されてもよい。
そして、電流狭窄層をnカソード層83に設けてもよい。
裏面電極91は、pオーミック電極331と同様に、例えばAuZnである。
ここで、サイリスタ(転送サイリスタT、設定サイリスタS)の基本的な動作を説明する。サイリスタは、前述したように、アノード端子(アノード)、カソード端子(カソード)、ゲート端子(ゲート)の3端子を有する半導体素子であって、例えば、GaAs、GaAlAs、AlAsなどによるp型の半導体層(pアノード層85、pゲート層87)、n型の半導体層(nゲート層86、nカソード層88)を基板80上に積層して構成されている。つまり、サイリスタは、pnpn構造を成している。ここでは、p型の半導体層とn型の半導体層とで構成されるpn接合の順方向電位(拡散電位)Vdを一例として1.5Vとして説明する。
アノードとカソードとの間に電流が流れていないオフ状態のサイリスタは、しきい電圧より低い電位(絶対値が大きい負の電位)がカソードに印加されるとオン状態に移行(ターンオン)する。ここで、サイリスタのしきい電圧は、ゲートの電位からpn接合の順方向電位Vd(1.5V)を引いた値である。
オン状態になると、サイリスタのゲートは、アノード端子の電位に近い電位になる。ここでは、アノードは0Vであるので、ゲートは、0Vになるとする。また、オン状態のサイリスタのカソードは、アノードの電位からpn接合の順方向電位Vd(1.5V)を引いた電位に近い電位となる。ここでは、アノードは0Vであるので、オン状態のサイリスタのカソードは、-1.5Vに近い電位(絶対値が1.5Vより大きい負の電位)となる。なお、カソードの電位は、オン状態のサイリスタに電流を供給する電源との関係で設定される。
一方、オン状態のサイリスタのカソードに、オン状態を維持するために必要な電位より低い電位(絶対値が大きい負の電位)が継続的に印加され、オン状態を維持しうる電流(維持電流)が供給されると、サイリスタはオン状態を維持する。
上述したように、オフ状態にある設定サイリスタSのしきい値電圧が、-3.3Vより絶対値において小さい場合には、設定サイリスタSがターンオンする。すると、直列接続された発光ダイオードLEDと設定サイリスタSとに電流が流れて、発光ダイオードLEDが点灯(発光)する。一方、設定サイリスタSのしきい値電圧が、-3.3Vより絶対値において小さい場合には、設定サイリスタSはターンオンせず、オフ状態を維持する。よって、発光ダイオードLEDも非点灯(非発光)のオフ状態を維持する。
発光ダイオードLEDと設定サイリスタSや転送サイリスタTとは半導体積層体の構成が異なるため、設定サイリスタSの出射する光と、発光ダイオードLEDの出射する光とは、波長域や幅などが異なる。つまり、設定サイリスタSの発光スペクトルと、発光ダイオードLEDの発光スペクトルとは異なる。
なお、光透過抑制層84は、発光ダイオードLEDの出射する光を透過するものであってよい。つまり、発光ダイオードLEDの発光スペクトルと、設定サイリスタSの発光スペクトルが異なる場合、波長によって透過特性が異なるものであってよい。
図8は、光透過抑制層84を説明する図である。図8(a)は、光透過抑制層84が単層のn型半導体層84aである場合、図8(b)は、光透過抑制層84が単層のp型半導体層84bである場合、図8(c)は、光透過抑制層84が複数のn型半導体層84c、84dで構成されている場合、図8(d)は、光透過抑制層84が複数のp型半導体層84e、84fで構成されている場合、及び、図8(e)は、光透過抑制層84がn型半導体層84gとp型半導体層84hとで構成されている場合である。
このようにすることで、設定サイリスタSの出射する光は、光透過抑制層84における設定サイリスタSの出射する光に相当するバンドギャップよりバンドギャップが小さいか同じである半導体層で吸収される。つまり、設定サイリスタSの出射する光の波長に相当するバンドギャップより小さいか同じである半導体層で構成された光透過抑制層84は、設定サイリスタSの出射する光を吸収することで強度(光量)を低減して、設定サイリスタSの出射する光が透過することを抑制する。なお、バンドギャップエネルギで光透過抑制層84を設定することで、光透過抑制層84の設定が容易になる。
なお、設定サイリスタSの出射する光の波長は、設定サイリスタSにおけるnゲート層86及びpゲート層87のバンドギャップにより決まる。
また、例えば、設定サイリスタSのnゲート層86及びpゲート層87をGaAsで構成した場合、光透過抑制層84(n型半導体層84a、84c、84d、84g、p型半導体層84b、84e、84f、84hの少なくとも一層)は、InGaAs又はInGaNAsとすればよい。
さらに、例えば、設定サイリスタSのnゲート層86及びpゲート層87をInGaAsで構成した場合、光透過抑制層84(n型半導体層84a、84c、84d、84g、p型半導体層84b、84e、84f、84hの少なくとも一層)は、InGaAs又はInGaNAsとすればよい。
また、例えば、InNSbは、InNの組成比xが約0.2~約0.75の範囲において、バンドギャップエネルギが負になり、金属特性を有する。
このような金属特性を有するIII-V族材料は、設定サイリスタSが出射する光を吸収するとともに、金属的な導電性により設定サイリスタSと発光ダイオードLEDとの間の抵抗が小さくなる。つまり、金属特性を有するIII-V族材料で構成された光透過抑制層84は、設定サイリスタSの出射する光を吸収することで強度(光量)を低減して、設定サイリスタSの出射する光が透過することを抑制する。さらに、発光ダイオードLEDを点灯させる際に、設定サイリスタSと発光ダイオードLEDとの直列接続に印加する電圧(立ち上がり電圧)がより低減される。
例えば、自由キャリア吸収を生じる不純物濃度は、1×1018/cm3以上である。光透過抑制層84において設定サイリスタSの出射する光を吸収する半導体層(n型半導体層84a、84c、84d、84g、p型半導体層84b、84e、84f、84hの少なくとも一層)の厚さは、光の吸収量で設定すればよく、例えば数nmから数100nmである。
つまり、不純物濃度が高い半導体層で構成された光透過抑制層84は、設定サイリスタSの出射する光を吸収することで強度(光量)を低減して、設定サイリスタSの出射する光が透過することを抑制する。
光透過抑制層84が単層である場合、光透過抑制層84は、図8(a)、(b)に示すように、発光ダイオードLEDのnカソード層83と同じ導電型のn型、又は、設定サイリスタSのpアノード層85と同じ導電型のp型であればよい。また、光透過抑制層84が同じ導電型の複数の層である場合、光透過抑制層84は、図8(c)、(d)に示すように、発光ダイオードLEDのnカソード層83と同じ導電型のn型、又は、設定サイリスタSのpアノード層85と同じ導電型のp型であればよい。
また、光透過抑制層84がn型とp型との二層で構成される場合は、図8(e)に示すように、光透過抑制層84の発光ダイオードLEDのnカソード層83側がn型、設定サイリスタSのpアノード層85側がp型であるとよい。図8(e)のように構成することで、図8(a)~(d)の構成と比較し、立ち上がり電圧が更に低減される。
発光ダイオードLEDのnカソード層83と設定サイリスタSのpアノード層85との間に逆方向接合となる界面が増えると、電流の流れが阻害されたり、発光ダイオードLEDを点灯させる際に、発光ダイオードLEDと設定サイリスタSとの直列接続に印加する電圧(立ち上がり電圧)が高くなったりする。
次に、発光装置65の動作について説明する。
前述したように、発光装置65は発光チップC1~C40を備える(図3、4参照)。
発光チップC1~C40は並列に駆動されるので、発光チップC1の動作を説明すれば足りる。
<タイミングチャート>
図9は、発光装置65及び発光チップCの動作を説明するタイミングチャートである。
図9では、発光チップC1の発光ダイオードLED1~LED5の5個の発光ダイオードLEDの点灯(発振)又は非点灯を制御(点灯制御と表記する。)する部分のタイミングチャートを示している。なお、図9では、発光チップC1の発光ダイオードLED1、LED2、LED3、LED5を点灯させ、発光ダイオードLED4を消灯(非点灯)としている。
ここでは、期間T(1)、T(2)、T(3)、…は同じ長さの期間とし、それぞれを区別しないときは期間Tと呼ぶ。
以下では、「H」(0V)及び「L」(-5V)を、「H」及び「L」と省略する場合がある。
第2転送信号φ2は、期間T(1)の開始時刻bにおいて「H」(0V)であって、時刻eで「H」(0V)から「L」(-5V)に移行する。そして、期間T(2)の終了時刻iにおいて「L」から「H」に移行する。
第1転送信号φ1と第2転送信号φ2とを比較すると、第2転送信号φ2は、第1転送信号φ1を時間軸上で期間T後ろにずらしたものに当たる。一方、第2転送信号φ2は、期間T(1)において、破線で示す波形及び期間T(2)での波形が、期間T(3)以降において繰り返す。第2転送信号φ2の期間T(1)の波形が期間T(3)以降と異なるのは、期間T(1)は発光装置65が動作を開始する期間であるためである。
ここでは、発光チップC1の発光ダイオードLED1に対する点灯制御の期間T(1)において、点灯信号φI1を説明する。点灯信号φI1は、期間T(1)の開始時刻bにおいて「H」(0V)であって、時刻cで「H」(0V)から「L」(-5V)に移行する。そして、時刻dで「L」から「H」に移行し、時刻eにおいて「H」を維持する。
<発光装置65>
時刻aにおいて、発光装置65の信号発生回路110の基準電位供給部160は、基準電位Vsubを「H」(0V)に設定する。電源電位供給部170は、電源電位Vgaを「L」(-5V)に設定する。すると、発光装置65の回路基板62上の電源ライン200aは基準電位Vsubの「H」(0V)になり、発光チップC1~C40のそれぞれのVsub端子は「H」になる。同様に、電源ライン200bは電源電位Vgaの「L」(-5V)になり、発光チップC1~C40のそれぞれのVga端子は「L」になる(図4参照)。これにより、発光チップC1~C40のそれぞれの電源線71は「L」になる(図5参照)。
設定サイリスタSのアノード(pアノード層85)は、光透過抑制層84を介して、発光ダイオードLEDのカソード(nカソード層83)に接続され、発光ダイオードLEDのアノード(pアノード層81)は、「H」に設定されたVsub端子に接続されている。
転送サイリスタTのアノード(pアノード層85)は、光透過抑制層84を介して、下部ダイオードUDのカソード(nカソード層83)に接続され、下部ダイオードUDのアノード(pアノード層81)は、「H」に設定されたVsub端子に接続されている。
図9に示す時刻bにおいて、第1転送信号φ1が、「H」(0V)から「L」(-5V)に移行する。これにより発光装置65は、動作を開始する。
第1転送信号φ1が「H」から「L」に移行すると、φ1端子及び電流制限抵抗R1を介して、第1転送信号線72の電位が、「H」(0V)から「L」(-5V)に移行する。すると、転送サイリスタT1に印加されている電圧は-3.3Vであるので、しきい電圧が-3Vである転送サイリスタT1がターンオンする。このとき、下部ダイオードUD1に電流が流れてオフ状態からオン状態に移行する。転送サイリスタT1がターンオンすることで、第1転送信号線72の電位は、転送サイリスタT1のアノードの電位(下部ダイオードUD1に印加された電位である-1.7V)からpn接合の順方向電位Vd(1.5V)を引いた-3.2Vに近い電位(絶対値が3.2Vより大きい負の電位)になる。
一方、偶数番号の転送サイリスタTは、第2転送信号φ2が「H」(0V)であって、第2転送信号線73が「H」(0V)であるのでターンオンできない。
これにより、設定サイリスタS1のしきい電圧が-1.5V、転送サイリスタT2、設定サイリスタS2のしきい電圧が-3V、転送サイリスタT3、設定サイリスタS3のしきい電圧が-4.5V、転送サイリスタT4、設定サイリスタS4のしきい電圧が-6V、番号が5以上の転送サイリスタT、設定サイリスタSのしきい電圧が-6.5Vになる。
しかし、第1転送信号線72は、オン状態の転送サイリスタT1により-1.5Vになっているので、オフ状態の奇数番号の転送サイリスタTはターンオンしない。第2転送信号線73は、「H」(0V)であるので、偶数番号の転送サイリスタTはターンオンしない。点灯信号線75は「H」(0V)であるので、いずれの発光ダイオードLEDも点灯しない。
時刻cにおいて、点灯信号φI1が「H」(0V)から「L」(-5V)に移行する。
点灯信号φI1が「H」から「L」に移行すると、電流制限抵抗RI及びφI端子を介して、点灯信号線75が「H」(0V)から「L」(-5V)に移行する。すると、発光ダイオードLEDに印加される電圧1.7Vを足した-3.3Vが設定サイリスタS1に印加され、しきい電圧が-1.5Vである設定サイリスタS1がターンオンして、発光ダイオードLED1が点灯(発光)する。これにより、点灯信号線75の電位が-3.2Vに近い電位になる。なお、設定サイリスタS2はしきい電圧が-3Vであるが、設定サイリスタS2に印加される電圧は、発光ダイオードLEDに印加される電圧1.7Vを-3.2Vに足した-1.5Vになるので、設定サイリスタS2はターンオンしない。
時刻cの直後において、転送サイリスタT1、下部ダイオードUD1、設定サイリスタS1がオン状態にあって、発光ダイオードLED1が点灯(発光)している。
時刻dにおいて、点灯信号φI1が「L」(-5V)から「H」(0V)に移行する。
点灯信号φI1が「L」から「H」に移行すると、電流制限抵抗RI及びφI端子を介して、点灯信号線75の電位が-3.2Vから「H」に移行する。すると、設定サイリスタS1のカソード及び発光ダイオードLED1のアノードがともに「H」になるので設定サイリスタS1がターンオフするとともに、発光ダイオードLED1が消灯する(非点灯になる)。発光ダイオードLED1の点灯期間は、点灯信号φI1が「H」から「L」に移行した時刻cから、点灯信号φI1が「L」から「H」に移行する時刻dまでの、点灯信号φI1が「L」である期間となる。
時刻dの直後において、転送サイリスタT1がオン状態にある。
時刻eにおいて、第2転送信号φ2が「H」(0V)から「L」(-5V)に移行する。ここで、発光ダイオードLED1を点灯制御する期間T(1)が終了し、発光ダイオードLED2を点灯制御する期間T(2)が開始する。
第2転送信号φ2が「H」から「L」に移行すると、φ2端子を介して第2転送信号線73の電位が「H」から「L」に移行する。前述したように、転送サイリスタT2は、しきい電圧が-3Vになっているので、ターンオンする。このとき、下部ダイオードUD2にも電流が流れてオフ状態からオン状態に移行する。
これにより、ゲート端子Gt2(ゲート端子Gs2)の電位が「H」(0V)、ゲートGt3(ゲートGs3)の電位が-1.5V、ゲートGt4(ゲートGs4)の電位が-3V、ゲートGt4(ゲートGs4)の電位が-4.5Vになる。そして、番号が6以上のゲートGt(ゲートGs)の電位が-5Vになる。
時刻eの直後において、転送サイリスタT1、T2、下部ダイオードUD1、UD2がオン状態にある。
時刻fにおいて、第1転送信号φ1が「L」(-5V)から「H」(0V)に移行する。
第1転送信号φ1が「L」から「H」に移行すると、φ1端子を介して第1転送信号線72の電位が「L」から「H」に移行する。すると、オン状態の転送サイリスタT1は、アノード及びカソードがともに「H」になって、ターンオフする。このとき、下部ダイオードUD1のアノード及びカソードもともに「H」になって、オン状態からオフ状態に移行する。
すると、ゲートGt1(ゲートGs1)の電位は、電源線抵抗Rg1を介して、電源線71の電源電位Vga(「L」(-5V))に向かって変化する。これにより、結合ダイオードD1が電流の流れない方向に電位が加えられた状態(逆バイアス)になる。よって、ゲートGt2(ゲートGs2)が「H」(0V)である影響は、ゲートGt1(ゲートGs1)には及ばなくなる。すなわち、逆バイアスの結合ダイオードDで接続されたゲートGtを有する転送サイリスタTは、しきい電圧が-6.5Vになって、第1転送信号φ1又は第2転送信号φ2が「L」(-5V)になっても、ターンオンしなくなる。
時刻fの直後において、転送サイリスタT2、下部ダイオードUD2がオン状態にある。
時刻gにおいて、点灯信号φI1が「H」(0V)から「L」(-5V)に移行すると、時刻cでの発光ダイオードLED1及び設定サイリスタS1と同様に、設定サイリスタS2がターンオンして、発光ダイオードLED2が点灯(発光)する。
そして、時刻hにおいて、点灯信号φI1が「L」(-5V)から「H」(0V)に移行すると、時刻dでの発光ダイオードLED1及び設定サイリスタS1と同様に、設定サイリスタS2がターンオフして、発光ダイオードLED2が消灯する。
さらに、時刻iにおいて、第1転送信号φ1が「H」(0V)から「L」(-5V)に移行すると、時刻bでの転送サイリスタT1又は時刻eでの転送サイリスタT2と同様に、しきい電圧が-3Vの転送サイリスタT3がターンオンする。時刻iで、発光ダイオードLED2を点灯制御する期間T(2)が終了し、発光ダイオードLED3を点灯制御する期間T(3)が開始する。
以降は、これまで説明したことの繰り返しとなる。
そして、オン状態の転送サイリスタTのゲートGtにゲートGsが接続された設定サイリスタSは、しきい電圧が-1.5Vであるので、点灯信号φIが「H」(0V)から「Lo」(-5V)に移行するとターンオンし、設定サイリスタSに直列接続された発光ダイオードLEDが点灯(発光)する。
なお、「H」(0V)の点灯信号φIは、設定サイリスタSをオフ状態に維持するとともに、発光ダイオードLEDを非点灯に維持する。すなわち、点灯信号φIは、発光ダイオードLEDの点灯/非点灯を設定する。
このように、画像データに応じて点灯信号φIを設定して、各発光ダイオードLEDの点灯又は非点灯を制御する。
発光チップCの製造方法について説明する。
図10、図11、図12は、発光チップCの製造方法を説明する図である。図10(a)は、半導体積層体形成工程、図10(b)は、nオーミック電極(nオーミック電極321、323、324など)を形成するnオーミック電極形成工程、図10(c)は、半導体積層体分離工程、図11(d)は、電流阻止部βを形成する電流阻止部形成工程、図11(e)は、pゲート層87を露出させるpゲート層出しエッチング工程、図11(f)は、pオーミック電極(pオーミック電極331、332など)を形成するpオーミック電極形成工程、図12(g)は、保護層90を形成する保護層形成工程、図12(h)は、配線(電源線71、第1転送信号線72、第2転送信号線73、点灯信号線75など)及び裏面電極91を形成する配線等形成工程である。
図10、図11、図12では、図7に示したアイランド301、302の断面図で説明する。これらのアイランドは、図6(a)のVIB-VIB線での断面図であるが、図6(b)とは反対側(-x方向)から見た断面図である。なお、他のアイランドについても同様である。また、不純物の導電型(p、n)を表記する。
以下順に説明する。
pアノード層81の下側pアノード層81a、上側pアノード層81cは、例えば不純物濃度1×1018/cm3のp型のAl0.9GaAsである。Al組成は、0~1の範囲で変更してもよい。なお、GaInPなどでもよい。
電流狭窄層81bは、例えばAlAs又はAlの不純物濃度が高いp型のAlGaAsである。Alが酸化されてAl2O3が形成されることにより、電気抵抗が高くなって、電流経路を狭窄するものであればよい。
nゲート層86は、例えば不純物濃度1×1017/cm3のn型のAl0.9GaAsである。Al組成は、0~1の範囲で変更してもよい。なお、GaInPなどでもよい。
pゲート層87は、例えば不純物濃度1×1017/cm3のp型のAl0.9GaAsである。Al組成は、0~1の範囲で変更してもよい。なお、GaInPなどでもよい。
nカソード層88は、例えば不純物濃度1×1018/cm3のn型のAl0.9GaAsである。Al組成は、0~1の範囲で変更してもよい。なお、GaInPなどでもよい。
nオーミック電極(nオーミック電極321、323、324など)は、例えばnカソード層88などのn型の半導体層とオーミックコンタクトが取りやすいGeを含むAu(AuGe)などである。
そして、nオーミック電極(nオーミック電極321、323、324など)は、例えばリフトオフ法などにより形成される。
電流狭窄層81bの酸化は、例えば、300~400℃での水蒸気酸化により、AlAs、AlGaAsなどである電流狭窄層81bのAlを酸化させることで行う。このとき、露出した側面から酸化が進行し、アイランド301、302などのアイランドの周囲にAlの酸化物であるAl2O3による電流阻止部βが形成される。電流狭窄層81bの酸化されなかった部分が、電流通過部αとなる。なお、図11(e)から図12(i)では、アイランド301において、電流阻止部βがアイランドの側面から距離が異なるように記載されているが、これは図示の便宜のためである。酸化はアイランド301、302などのアイランドの側面から同じ距離進行するので、形成される電流阻止部βのアイランドの側面からの距離は同じになる。
このエッチングは、硫酸系のエッチング液(重量比において硫酸:過酸化水素水:水=1:10:300)を用いたウェットエッチングで行ってもよく、例えば塩化ホウ素を用いた異方性ドライエッチングで行ってもよい。
pオーミック電極(pオーミック電極331、332など)は、例えばpゲート層87などのp型の半導体層とオーミックコンタクトが取りやすいZnを含むAu(AuZn)などである。
そして、pオーミック電極(pオーミック電極331、332など)は、例えばリフトオフ法などにより形成される。
そして、nオーミック電極(nオーミック電極321、323、324など)及びpオーミック電極(pオーミック電極331、332など)の上の保護層90にスルーホール(開口)が設けられる。
配線及び裏面電極91は、Au、Alなどである。
この場合、駆動特性と発光特性とを別々に(独立して)設定しえない。このため、駆動の高速化、光の高出力化、高効率化、低消費電力化、低コスト化などが図りづらい。
なお、光透過抑制層84を設けないと、発光ダイオードLEDと設定サイリスタSとの直列接続に電流を流すために、逆バイアスの接合が降伏する電圧以上の電圧を印加することになる。すなわち、駆動電圧が高くなってしまう。
すなわち、発光ダイオードLEDと設定サイリスタSとを光透過抑制層84を介して積層することで、光透過抑制層84を介さない場合に比べて、駆動電圧が低く抑えられる。
なお、発光ダイオードLEDのpアノード層81に設けた電流狭窄層81bは、発光ダイオードLEDのnカソード層83に設けてもよい。
また、光透過抑制層84のように、不純物濃度を他の層よりも高くするためには、低温成長せざるを得ない。すなわち、成長条件(温度、成長速度、比率)を変えねばならない。このため、光透過抑制層84上に設けられる半導体層は、最適な成長条件からずれてしまう。
この結果、光透過抑制層84上に設けられる半導体層は、結晶欠陥が多く含まれることになる。
上記の発光チップCにおいては、光透過抑制層84を介して、発光ダイオードLED、下部ダイオードUD上に、設定サイリスタS、転送サイリスタTを積層した。よって、電源電位Vga、第1転送信号φ1、第2転送信号φ2、点灯信号φIの電圧が絶対値において大きくなった。前述したように、「L」(-5V)を用いていた。
そこで、電源電位Vga、第1転送信号φ1、第2転送信号φ2、点灯信号φIに用いる電圧が絶対値において低減するために、サイリスタ(設定サイリスタS、転送サイリスタT)に印加する電圧を低減する電圧低減層89を用いてもよい。
ここでは、電圧低減層89は、設定サイリスタSのpアノード層85とnゲート層86との間に設けられている。なお、転送サイリスタTにおいても同様である。
電圧低減層89は、pアノード層85の一部として、pアノード層85と同様の不純物濃度のp型であってもよく、nゲート層86の一部として、nゲート層86と同様の不純物濃度のn型であってもよい。また、電圧低減層89はi型の層であってもよい。
図14は、サイリスタの構造とサイリスタの特性を説明する図である。図14(a)は、電圧低減層89を備えないサイリスタの断面図、図14(b)は、電圧低減層89を備えるサイリスタの断面図、図14(c)は、サイリスタ特性である。図14(a)、(b)は、例えば、発光ダイオードLED上に積層されていない設定サイリスタS1の断面に相当する。よって、設定サイリスタS1での符号を( )に示している。そして、裏面電極91は、pアノード層85の裏面に設けられているとする。
図14(a)に示すサイリスタは、pアノード層85とnゲート層86との間に、電圧低減層89を備える。図14(b)に示すサイリスタは、電圧低減層89を備えない。
図14(c)に示すように、pアノード層85、nゲート層86、pゲート層87、nカソード層88に比べ、バンドギャップエネルギが小さい層である電圧低減層89を備えたサイリスタは、立ち上がり電圧Vr′が、電圧低減層89を備えないサイリスタの立ち上がり電圧Vrに比べて低い。さらに、電圧低減層89は、一例として、発光層82のバンドギャップよりも小さいバンドギャップを有する層である。
これにより、サイリスタ及び発光素子がオンした状態で、サイリスタ及び発光素子に印加する電圧が低減される。
GaAsの格子定数は、約5.65Åである。AlAsの格子定数は、約5.66Åである。よって、この格子定数に近い材料は、GaAs基板に対してエピタキシャル成長しうる。例えば、GaAsとAlAsとの化合物であるAlGaAsやGeは、GaAs基板に対してエピタキシャル成長しうる。
また、InPの格子定数は、約5.87Åである。この格子定数に近い材料は、InP基板に対してエピタキシャル成長しうる。
また、GaNの格子定数は、成長面によって異なるが、a面が3.19Å、c面が5.17Åである。この格子定数に近い材料はGaN基板に対してエピタキシャル成長しうる。
例えば、GaAsのバンドギャップエネルギは、約1.43eVである。よって、電圧低減層89を用いないと、サイリスタの立ち上がり電圧Vrは、約1.43Vとなる。しかし、網点で示す範囲の材料を、サイリスタを構成する層とするか、又は、含むことで、サイリスタの立ち上がり電圧Vrは、0V超且つ1.43V未満としうる(0V<Vr<1.43V)。
これにより、サイリスタがオン状態にある時の、電力消費が低減される。
前述したように、発光ダイオードLEDなどの発光素子の発光特性は、半導体層に含まれる結晶欠陥の影響を受けやすい。一方、サイリスタ(設定サイリスタS、転送サイリスタT)は、ターンオンして、発光ダイオードLEDや下部ダイオードUDに電流が供給できればよい。よって、電圧低減層89を含むサイリスタを発光層として用いるのではなく、電圧低減のために用いるのであれば、サイリスタを構成する半導体層に結晶欠陥が含まれてもよい。
図16は、第1の実施の形態に係る発光チップCの変形例1-1を説明する発光ダイオードLED1と設定サイリスタS1とが積層されたアイランド301の拡大断面図である。
変形例1-1では、電流狭窄層(変形例1-1では電流狭窄層85b)は、pアノード層81の代わりにpアノード層85に設けられている。すなわち、pアノード層85が下側pアノード層85a、電流狭窄層85b、上側pアノード層85cで構成されている。他の構成は、第1の実施の形態に係る発光チップCと同様である。
図17は、第1の実施の形態に係る発光チップCの変形例1-2を説明する発光ダイオードLED1と設定サイリスタS1とが積層されたアイランド301の拡大断面図である。
変形例1-2では、電流狭窄層81bの代りに、電流通過部αに対応する部分に光透過抑制層84が設けられている。他の構成は、第1の実施の形態に係る発光チップCと同様である。
前述したように、光透過抑制層84は、電流が流れやすい。しかし、光透過抑制層84がないnカソード層83とpアノード層85との接合は、降伏を生じない逆バイアスの状態において電流が流れにくい。
よって、電流通過部αに対応する部分に光透過抑制層84を設けると、発光ダイオードLEDに流れる電流を中央部に集中させられる。
図18は、第1の実施の形態に係る発光チップCの変形例1-3を説明する発光ダイオードLED1と設定サイリスタS1とが積層されたアイランド301の拡大断面図である。
変形例1-3では、nカソード層83を分布ブラッグ反射層(DBR:Distributed Bragg Reflector)(以下では、DBR層と表記する。)としている。DBR層は、屈折率差を設けた半導体層を複数積層して構成される。そして、DBR層は、発光ダイオードLEDの出射する光を反射するように構成されている。他の構成は、第1の実施の形態に係る発光チップCと同様である。
図19は、第1の実施の形態に係る発光チップCの変形例1-4を説明する発光ダイオードLED1と設定サイリスタS1とが積層されたアイランド301の拡大断面図である。
変形例1-4では、発光層82を2つのDBR層で挟んでいる。すなわち、pアノード層81及びnカソード層83がDBR層として構成されている。pアノード層81は、電流狭窄層81bを含んでいる。すなわち、pアノード層81は、下側pアノード層81a、電流狭窄層81b、上側pアノード層81cの順で積層され、下側pアノード層81a、上側pアノード層81cがDBR層として構成されている。
なお、下側pアノード層81a、上側pアノード層81c、nカソード層83を、下側pアノード(DBR)層81a、上側pアノード(DBR)層81c、nカソード(DBR)層83と表記することがある。
図20は、第1の実施の形態に係る発光チップCの変形例1-5を説明する発光ダイオードLED1と設定サイリスタS1とが積層されたアイランド301の拡大断面図である。
変形例1-5では、図19に示した発光チップCのnカソード(DBR)層81をDBR層としないnカソード層83とし、その代りnカソード層88をDBR層としている。よって、nカソード層88をnカソード(DBR)層88と表記する。他の構成は、第1の実施の形態に係る発光チップCと同様である。
また、発光ダイオードLEDの周辺部に電流阻止部βを設けているので、電流通過部αに電流が集中する。これにより、非発光再結合に消費される電力が抑制されて、低消費電力化及び光取り出し効率が向上する。
なお、酸化による電流狭窄層を用いる場合には、電流狭窄部を発光ダイオードLEDのnカソード層83、設定サイリスタSのpアノード層85、nカソード層88に設けてもよい。また、変形例1-2(図17)と同様に、酸化による電流狭窄層の代わりに光透過抑制層84を用いてもよい。
また、設定サイリスタS、転送サイリスタTに、電圧低減層89を加えてもよい。
第1の実施の形態に係る発光チップCでは、発光素子を発光ダイオードLEDとした。第2の実施の形態に係る発光チップCでは、発光素子として垂直共振器面発光レーザVCSEL(Vertical Cavity Surface Emitting Laser)としている。
発光チップCにおける垂直共振器面発光レーザVCSEL(下部ダイオードUDを含む)と設定サイリスタS(転送サイリスタTを含む)との積層された構成を除く他の構成は、第1の実施の形態と同様であって、発光ダイオードLED(発光ダイオードLED1~LED128)を垂直共振器面発光レーザVCSEL(垂直共振器面発光レーザVCSEL1~VCSEL128)に置き換えればよい。よって、同様な部分の説明を省略し、異なる部分を説明する。
基本的な構成は、図19に示した第1の実施の形態に係る発光チップCの変形例1-4と同様であるので説明を省略する。
垂直共振器面発光レーザVCSELは、2つのDBR層(pアノード(DBR)層81とnカソード(DBR)層83)とで挟まれた発光層82において、光を共振させてレーザ発振させている。2つのDBR層(pアノード(DBR)層81とnカソード(DBR)層83)との反射率が例えば99%以上になるとレーザ発振する。
図22は、第2の実施の形態に係る発光チップCの変形例2-1を説明する垂直共振器面発光レーザVCSEL1と設定サイリスタS1とが積層されたアイランド301の拡大断面図である。
変形例2-1の基本的な構成は、図20に示した第1の実施の形態に係る発光チップCの変形例1-5と同様であるので説明を省略する。
垂直共振器面発光レーザVCSELは、2つのDBR層(pアノード(DBR)層81とnカソード(DBR)層88)とで挟まれた発光層82において、光を共振させてレーザ発振させている。なお、この構成は、発光層82が出射する光は、光透過抑制層84を透過する場合に適用される。
図23は、第2の実施の形態に係る発光チップCの変形例2-2を説明する垂直共振器面発光レーザVCSEL1と設定サイリスタS1とが積層されたアイランド301の拡大断面図である。
変形例2-2の基本的な構成は、図17に示した第1の実施の形態に係る発光チップCの変形例1-2と同様であって、pアノード層81とpアノード層85をDBR層としている。他の構成は、変形例1-2と同様であるので説明を省略する。
垂直共振器面発光レーザVCSELは、発光層82とnカソード層83とを挟む2つのDBR層(pアノード(DBR)層81とpアノード(DBR)層85)において、光を共振させてレーザ発振させている。なお、この構成は、発光層82が出射する光が、光透過抑制層84を透過する場合に適用される。
また、垂直共振器面発光レーザVCSELの周辺部に電流阻止部βを設けているので、電流通過部αに電流が集中する。これにより、非発光再結合に消費される電力が抑制されて、低消費電力化及び光取り出し効率が向上する。
なお、酸化による電流狭窄層を用いる場合には、電流狭窄部を垂直共振器面発光レーザVCSELのnカソード層83、設定サイリスタSのpアノード層85、nカソード層88に設けてもよい。また、変形例2-2(図23)と同様に、酸化による電流狭窄層の代わりに光透過抑制層84を用いてもよい。
また、設定サイリスタS、転送サイリスタTに、電圧低減層89を加えてもよい。
第1の実施の形態及び第2の実施の形態では、転送サイリスタTは、下部ダイオードUDの上に構成されて、下部ダイオードUDと転送サイリスタTとは直列接続されていた。このため、転送サイリスタTに供給される第1転送信号φ1、第2転送信号φ2の「L」の電位は、直列接続された下部ダイオードUDと転送サイリスタTとに印加された。このため、例えば、「L」(-5V)であった。
発光チップC1(C)は、発光ダイオードLED1~LED128で構成される発光部102(図4(a)参照)を備える。また、発光チップC1(C)は、設定サイリスタS1~S128、転送サイリスタT1~T128、結合ダイオードD1~D127、電源線抵抗Rg1~Rg128、スタートダイオードSD、電流制限抵抗R1、R2により構成される駆動部101を備える。
すなわち、第3の実施の形態に係る発光チップCは、図24に示すように、等価回路図上において図5に示した第1の実施の形態に係る発光チップCが備える下部ダイオードUD1~UD128を備えない。
第3の実施の形態に係る発光チップCの平面レイアウトは、図6(a)に示した第1の実施の形態に係る発光チップCの平面レイアウトと同じである。よって、説明を省略する。
図25に示す第3の実施の形態に係る発光チップCのアイランド301、302の断面図は、図6(a)のVIB-VIB線での断面であるが、図6(b)とは反対側(-x方向)から見た断面図である。
これにより、転送サイリスタT1のpアノード層85は、基板80の裏面電極91に供給される基準電位Vsub(「H」(0V))に設定される。
そして、転送サイリスタT1の下にある下部ダイオードUD1は、pアノード層81、発光層82、nカソード層83の側面が接続配線74により短絡(ショート)されている。これにより、下部ダイオードUD1は、存在するが動作しないようになっている。なお、アイランド302の側面の全面が、保護層90で覆われていてもよい。
図9に示した第1の実施の形態に係る発光チップCの動作を説明するタイミングチャートにおいて、第1転送信号φ1及び第2転送信号φ2の「L」が「L′」になっている。前述のように、第1転送信号φ1及び第2転送信号φ2は、転送サイリスタTのアノードとカソードとの間に印加される。よって、第1の実施の形態に係る発光チップCの第1転送信号φ1及び第2転送信号φ2より、絶対値が小さい電圧でよい。すなわち、下部ダイオードUD1に印加される電圧(ここでは、1.7Vとした。)が不要になる。この例では、「L′」(-3.3V)となる。なお、発光チップCの動作は、第1転送信号φ1及び第2転送信号φ2の「L」(-5V)を「L′」(-3.3V)とするとともに、下部ダイオードUDの動作を無視すればよい。
動作させるための第1転送信号φ1及び第2転送信号φ2が低電圧化され、低消費電力化される。
また、転送サイリスタTの間を結合ダイオードDで接続したが、抵抗など電位の変化を伝達できる部材で接続してもよい。
pアノード層81は、例えば、例えば不純物濃度1×1018/cm3のp型のAl0.9GaNである。Al組成は、0~1の範囲で変更してもよい。
GaN基板上では酸化狭窄層を電流狭窄層として使用することが困難であるため、光透過抑制層を電流狭窄層として用いた図17、図23が望ましい構造である。もしくはイオン注入を電流狭窄方法として使用することも有効である。
nゲート層86は、例えば不純物濃度1×1017/cm3のn型のAl0.9GaNである。Al組成は、0~1の範囲で変更してもよい。
pゲート層87は、例えば不純物濃度1×1017/cm3のp型のAl0.9GaNである。Al組成は、0~1の範囲で変更してもよい。
nカソード層88は、例えば不純物濃度1×1018/cm3のn型のAl0.9GaNである。Al組成は、0~1の範囲で変更してもよい。
pアノード層81は、例えば不純物濃度1×1018/cm3のp型のInGaAsPである。Ga組成、Al組成は、0~1の範囲で変更してもよい。
InP基板上では酸化狭窄層を電流狭窄層として使用することが困難であるため、光透過抑制層を電流狭窄層として用いた図17、図23が望ましい構造である。もしくはイオン注入を電流狭窄方法として使用することも有効である。
nゲート層86は、例えば不純物濃度1×1017/cm3のn型のInGaAsPである。Ga組成、Al組成は、0~1の範囲で変更してもよい。
pゲート層87は、例えば不純物濃度1×1017/cm3のp型のInGaAsPである。Ga組成、Al組成は、0~1の範囲で変更してもよい。
nカソード層88は、例えば不純物濃度1×1018/cm3のn型のInGaAsPである。Ga組成、Al組成は、0~1の範囲で変更してもよい。
さらに、それぞれの実施の形態を、他の実施の形態と組み合わせて用いてもよい。そして、本発明の趣旨に反しない限りにおいて様々な変形を行っても構わない。
Claims (12)
- 基板と、
前記基板上に設けられた発光素子と、
オン状態になることで前記発光素子を発光、又は、当該発光素子の発光量を増加させるサイリスタと、
前記発光素子と前記サイリスタとの間に設けられ、当該サイリスタが出射する光の透過を抑制する光透過抑制層と
を備え、
前記発光素子と前記光透過抑制層と前記サイリスタとがこの並び順で積層される発光部品。 - 前記発光素子の出射する光と、前記サイリスタの発光する光とは、波長が異なることを特徴とする請求項1に記載の発光部品。
- 前記光透過抑制層は、バンドギャップエネルギが前記サイリスタの出射する光に相当するバンドギャップエネルギより小さい半導体層を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の発光部品。
- 前記発光素子及び前記サイリスタは、それぞれ複数の半導体層が積層されて構成され、
前記光透過抑制層は、前記発光素子側において接する当該発光素子を構成する半導体層と、前記サイリスタ側において接する当該サイリスタを構成する半導体層との、いずれか一方の半導体層と同じ導電型を有するとともに、当該いずれか一方の半導体層よりも不純物濃度が高い半導体層を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の発光部品。 - 前記発光素子及び前記サイリスタは、それぞれ複数の半導体層が積層されて構成され、
前記光透過抑制層は、前記発光素子側において接する当該発光素子を構成する半導体層と、前記サイリスタ側において接する当該サイリスタを構成する半導体層とを直接接合させた場合における電流の流れやすい方向が維持されるように構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の発光部品。 - 前記発光素子、前記サイリスタ及び前記光透過抑制層は、それぞれ複数の半導体層が積層されて構成され、
前記サイリスタを構成する複数の半導体層のうち前記光透過抑制層に接する半導体層と、当該光透過抑制層を構成する複数の半導体層のうち当該サイリスタに接する層とは、同じ導電型を有し、
前記発光素子を構成する複数の半導体層のうち前記光透過抑制層に接する半導体層と、当該光透過抑制層を構成する複数の半導体層のうち当該発光素子に接する半導体層とは、同じ導電型を有し、
前記光透過抑制層を構成する複数の半導体層のそれぞれは、前記発光素子を構成する複数の半導体層のうち当該光透過抑制層に接する半導体層、及び、前記サイリスタを構成する複数の半導体層のうち当該光透過抑制層に接する半導体層よりも不純物濃度が高いことを特徴とする請求項1又は2に記載の発光部品。 - 前記サイリスタは、当該サイリスタの立ち上がり電圧を低減する電圧低減層を備えることを特徴とする請求項1に記載の発光部品。
- 前記電圧低減層は、前記サイリスタを構成する他の半導体層のいずれよりもバンドギャップエネルギが小さいことを特徴とする請求項7に記載の発光部品。
- 基板と、
前記基板上に設けられた複数の発光素子と、
複数の前記発光素子上に光透過抑制層を介してそれぞれが積層され、オン状態になることで当該発光素子を発光、又は、当該発光素子の発光量を増加させる複数のサイリスタと、
複数の前記発光素子と同一の構成の下部素子上に前記光透過抑制層を介してそれぞれが積層されるとともに、オン状態になることで、前記サイリスタをオン状態に移行が可能な状態にする複数の転送素子を、備え、
前記転送素子は、接続配線により、前記下部素子を介さず、又は、当該下部素子を構成する半導体層の一部の半導体層を介して前記基板に接続されていることを特徴とする発光部品。 - 基板と、当該基板上に設けられた発光素子と、オン状態になることで当該発光素子を発光、又は、当該発光素子の発光量を増加させるサイリスタと、当該発光素子と当該サイリスタとの間に設けられ、当該サイリスタが出射する光の透過を抑制する光透過抑制層と、を含み、当該発光素子と当該光透過抑制層と当該サイリスタとがこの並び順で積層される発光手段と、
前記発光手段から出射される光を結像させる光学手段と
を備えるプリントヘッド。 - 像保持体と、
前記像保持体を帯電する帯電手段と、
基板と、当該基板上に設けられた発光素子と、オン状態になることで当該発光素子を発光、又は、当該発光素子の発光量を増加させるサイリスタと、当該発光素子と当該サイリスタとの間に設けられ、当該サイリスタが出射する光の透過を抑制する光透過抑制層と、を含み、当該発光素子と当該光透過抑制層と当該サイリスタとがこの並び順で積層され、光学手段を介して前記像保持体を露光する露光手段と、
前記露光手段により露光され前記像保持体に形成された静電潜像を現像する現像手段と、
前記像保持体に現像された画像を被転写体に転写する転写手段と
を備える画像形成装置。 - 基板上に設けられた発光素子と、
前記発光素子上に積層され、前記発光素子を駆動する駆動素子と、
前記発光素子と前記駆動素子との間に設けられ、当該駆動素子が出射する光の透過を抑制する光透過抑制層と
を備え、
前記発光素子と前記光透過抑制層と前記駆動素子とがこの並び順で積層される発光部品。
Priority Applications (9)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017181727A JP7021485B2 (ja) | 2017-09-21 | 2017-09-21 | 発光部品、プリントヘッド及び画像形成装置 |
CN201810127278.3A CN108428715B (zh) | 2017-02-13 | 2018-02-08 | 发光部件、发光装置和图像形成装置 |
CN201810127584.7A CN108427248B (zh) | 2017-02-13 | 2018-02-08 | 发光部件、发光装置和图像形成装置 |
US15/891,384 US10236321B2 (en) | 2017-02-13 | 2018-02-08 | Light-emitting component, light-emitting device, and image forming apparatus |
US15/891,381 US11043530B2 (en) | 2017-02-13 | 2018-02-08 | Light-emitting component having light-absorbing layer, light-emitting device, and image forming apparatus |
CN201810127276.4A CN108428714B (zh) | 2017-02-13 | 2018-02-08 | 层叠结构、发光部件、发光装置和图像形成装置 |
US15/891,383 US10438990B2 (en) | 2017-02-13 | 2018-02-08 | Light-emitting component, light-emitting device, and image forming apparatus |
CN201810127280.0A CN108428707B (zh) | 2017-02-13 | 2018-02-08 | 发光部件、发光装置和图像形成装置 |
US15/891,385 US10374002B2 (en) | 2017-02-13 | 2018-02-08 | Layered structure including thyristor and light-emitting element, light-emitting component, light-emitting device, and image forming apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017181727A JP7021485B2 (ja) | 2017-09-21 | 2017-09-21 | 発光部品、プリントヘッド及び画像形成装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019057647A JP2019057647A (ja) | 2019-04-11 |
JP7021485B2 true JP7021485B2 (ja) | 2022-02-17 |
Family
ID=66107700
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017181727A Active JP7021485B2 (ja) | 2017-02-13 | 2017-09-21 | 発光部品、プリントヘッド及び画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7021485B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP4346033A1 (en) * | 2022-09-27 | 2024-04-03 | FUJIFILM Business Innovation Corp. | Light-emitting component, multilayer semiconductor substrate, light-emitting device, and measurement apparatus |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112992877B (zh) * | 2021-02-05 | 2022-11-22 | 业成科技(成都)有限公司 | 倒装发光二极管及其制造方法与背光模组 |
JP2022168786A (ja) * | 2021-04-26 | 2022-11-08 | 富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 | 発光部品、光計測装置、画像形成装置および発光部品の製造方法 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001308385A (ja) | 2000-04-24 | 2001-11-02 | Nippon Sheet Glass Co Ltd | 自己走査型発光装置 |
JP2004356191A (ja) | 2003-05-27 | 2004-12-16 | Nippon Sheet Glass Co Ltd | 発光素子アレイおよびその製造方法 |
JP2009246310A (ja) | 2008-03-31 | 2009-10-22 | Kyocera Corp | 発光サイリスタ、発光素子アレイ、画像形成装置、ならびに同一基板上に発光サイリスタおよび半導体抵抗素子を形成する方法 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07106689A (ja) * | 1993-10-01 | 1995-04-21 | Toyota Motor Corp | 半導体レーザー |
-
2017
- 2017-09-21 JP JP2017181727A patent/JP7021485B2/ja active Active
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001308385A (ja) | 2000-04-24 | 2001-11-02 | Nippon Sheet Glass Co Ltd | 自己走査型発光装置 |
JP2004356191A (ja) | 2003-05-27 | 2004-12-16 | Nippon Sheet Glass Co Ltd | 発光素子アレイおよびその製造方法 |
JP2009246310A (ja) | 2008-03-31 | 2009-10-22 | Kyocera Corp | 発光サイリスタ、発光素子アレイ、画像形成装置、ならびに同一基板上に発光サイリスタおよび半導体抵抗素子を形成する方法 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP4346033A1 (en) * | 2022-09-27 | 2024-04-03 | FUJIFILM Business Innovation Corp. | Light-emitting component, multilayer semiconductor substrate, light-emitting device, and measurement apparatus |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2019057647A (ja) | 2019-04-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN108428707B (zh) | 发光部件、发光装置和图像形成装置 | |
JP6245319B1 (ja) | 発光部品、プリントヘッド、画像形成装置及び半導体積層基板 | |
CN107219741B (zh) | 发光部件、打印头和图像形成装置 | |
JP6210120B2 (ja) | 発光部品、プリントヘッド及び画像形成装置 | |
JP6369613B1 (ja) | 発光部品、プリントヘッド及び画像形成装置 | |
JP6332535B2 (ja) | 積層構造体、発光部品、プリントヘッド及び画像形成装置 | |
JP7021485B2 (ja) | 発光部品、プリントヘッド及び画像形成装置 | |
CN113451348A (zh) | 发光零件 | |
JP7073685B2 (ja) | 発光部品、プリントヘッド及び画像形成装置 | |
JP7021529B2 (ja) | 発光部品、プリントヘッド及び画像形成装置 | |
JP7039905B2 (ja) | 発光部品の製造方法 | |
JP6222388B1 (ja) | 発光部品、プリントヘッド及び画像形成装置 | |
JP6728831B2 (ja) | 発光部品、プリントヘッド及び画像形成装置 | |
JP6332543B2 (ja) | 発光部品、プリントヘッド及び画像形成装置 | |
JP6501019B2 (ja) | 発光部品及び半導体積層基板 | |
JP7059584B2 (ja) | 発光部品、プリントヘッド、画像形成装置及び発光部品の製造方法 | |
JP7021484B2 (ja) | 発光部品、プリントヘッド及び画像形成装置 | |
JP7059547B2 (ja) | 積層構造体、発光部品、プリントヘッド及び画像形成装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20200831 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20210826 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210914 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20211112 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220105 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220118 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7021485 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |