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JP7006385B2 - 加熱制御装置 - Google Patents

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JP7006385B2
JP7006385B2 JP2018040335A JP2018040335A JP7006385B2 JP 7006385 B2 JP7006385 B2 JP 7006385B2 JP 2018040335 A JP2018040335 A JP 2018040335A JP 2018040335 A JP2018040335 A JP 2018040335A JP 7006385 B2 JP7006385 B2 JP 7006385B2
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Description

本発明は、車両に設けられた窓部の内側から窓部越しに窓部の外側の風景を撮像して撮像画像を生成する撮像部を備えた車両に適用され、前記窓部を加熱可能な加熱部を制御する加熱制御装置に関する。
車両の外気温度が低い場合、窓部の内側に結露が発生し、窓部が曇る可能性がある。窓部が曇った状態で撮像部が撮像した画像は、「被写体の輪郭がぼやけ且つ画像全体が白っぽく」なる傾向があり、撮像部は窓部の外側の正確な風景を撮像できなくなる可能性が高い。従来から特許文献1に提案されているように、外気温度が設定温度以下となった場合、加熱部に窓部を加熱させることによって、窓部の曇りを除去する加熱制御装置(以下、「従来装置」と称呼する場合もある。)が知られている。
特開2017-185896号公報(段落0065及び0066等を参照。)
しかしながら、外気温度が設定温度よりも高い場合であっても湿度及び/又は車室内温度等によっては窓部が曇る場合がある。
そこで、撮像部が撮像した画像に基づいて窓部の曇りを検出したときに、加熱部に窓部を加熱させる装置が考えられる。
ところが、霧が発生している場合にも、窓部に曇りが発生している場合と同様に、撮像部は正確な風景を撮像できなくなる。霧が発生している状況下で撮像された画像は、窓部が曇っている状況下で撮像された画像と同じ特徴を有する。よって、前述した「撮像した画像に基づいて窓部が曇っているか否かを単に判定する装置」は、霧が発生しているのか窓部が曇っているのかを判別できない。このため、前述した装置は、窓部は曇っていないが霧が発生している場合、加熱部に窓部を加熱させてしまう。しかし、霧は車両の外部で発生しているため、霧が発生している場合に加熱部に窓部を加熱させても、意味がなく、無駄な電力が消費される。
本発明は前述した課題に対処するためになされたものである。即ち、本発明の目的の一つは、窓部に曇りが発生しているのか霧が発生しているのかを判別し、窓部に曇りが発生している可能性が高いと判定した場合に加熱部に窓部を加熱させることによって、加熱部が無駄に電力を消費する可能性を低下させることができる加熱制御装置を提供することにある。
本発明の加熱制御装置(以下、「本発明装置」とも呼称する。)は、
車両に設けられた窓部(45及び45a)の内側に配設され且つ前記窓部の外側の風景を前記窓部越しに撮像して撮像画像(PI)を生成する撮像部(21及び24)を有する車両に適用され、
前記窓部の内側に配設され且つ前記窓部を加熱可能な加熱部(31)と、
前記加熱部に前記窓部を加熱させる制御部(10)と、を備え、
前記制御部は、
前記生成された撮像画像に含まれる車線の境界線を示す複数のエッジ点、のそれぞれのエッジ強度と、前記複数のエッジ点のそれぞれと前記撮像部との距離と、を取得し、
前記窓部が曇っている場合及び前記車両の外に霧が発生している場合の何れの場合にも成立する、前記取得したエッジ強度に関する所定条件が成立していると判定した場合(ステップ530「Yes」)、
前記撮像部からの距離が所定の一定距離(ΔL)だけそれぞれ増加する複数の区間、のそれぞれにおける前記取得したエッジ強度の変化量(ΔES)を示す傾き(a)を前記取得したエッジ強度と前記取得した距離とに基づいて算出し(ステップ545)、前記算出した傾きが負の値を有する所定の閾値以下となる区間が存在しないときに成立する曇り条件が成立するか否かを判定し(ステップ550)、
前記曇り条件が成立したと判定した場合(ステップ550「Yes」)、前記加熱部に前記窓部を加熱させる(ステップ555)、
ように構成されている。
車外に霧が発生している場合には大気中に存在する微粒子(水滴)が多いので、反射光の強さは、撮像部からの距離が比較的短い地点から長くなるときに急激に減少する。このため、車線を区画する境界線(白線及び黄線等)のエッジ強度も、撮像部からの距離が比較的短い地点から長くなるときに急激に減少する可能性が高い。換言すれば、車外に霧が発生している場合、ある地点と、その地点から所定の一定距離だけ撮像部から遠い地点と、の間の区間におけるエッジ強度の変化量を示す傾きが「負の値を有する所定の閾値」以下となる可能性が高い。
一方、窓部が曇っている場合、撮像画像全体が霞み且つ白色になるだけで、車外に霧が発生している場合のようなエッジ強度の急激な減少は発生しない可能性が高い。
本発明装置は、前記窓部が曇っている場合及び前記車両の外に霧が発生している場合の何れの場合にも成立する、前記取得したエッジ強度に関する所定条件が成立していると判定した場合、撮像部からの距離が所定の一定距離だけそれぞれ増加する複数の区間、のそれぞれにおける車線を区画する境界線のエッジ強度の変化量を示す傾きを算出する。そして、本発明装置は、算出した傾きが負の値を有する所定の閾値以下となる区間が存在しないときに成立する曇り条件が成立したと判定した場合、加熱部に窓部を加熱させる。
これによって、本発明装置は、窓部が曇っているか霧が発生しているかを正確に判別することができる。更に、本発明装置は、窓部が曇っている可能性が高いと判定した場合、加熱部に窓部を加熱させるため、霧が発生している場合に加熱部に窓部を加熱させてしまう可能性を低下させることができる。これによって、無駄に電力を消費する可能性を低下させることができる。
なお、上記説明においては、発明の理解を助けるために、後述する実施形態に対応する発明の構成に対し、その実施形態で用いた名称及び/又は符号を括弧書きで添えている。しかしながら、発明の各構成要素は、前記名称及び/又は符号によって規定される実施形態に限定されるものではない。
図1は、本発明の実施形態に係る加熱制御装置(本制御装置)の概略システム構成図である。 図2は、図1に示すヒータの取付位置の説明図である。 図3Aは、図2に示す光透過部が曇っている状況で撮像された撮像画像の説明図である。 図3Bは、車外に霧が発生している状況で撮像された撮像画像の説明図である。 図4は、正常時のエッジ強度、光透過部が曇っている時のエッジ強度及び車外に霧が発生している時のエッジ強度と距離との関係を示すグラフである。 図5は、図1に示した制御ECUのCPUが実行するルーチンを示したフローチャートである。
本発明の実施形態に係る加熱制御装置(以下、「本制御装置」と称呼される場合がある。)は、車両に適用される。本制御装置は、図1に示すように、制御ECU10、ヒータ(以下、「加熱部」と称呼される場合がある。)31、表示器32及びスピーカ33を備える。車両は制御ECU10に接続されたカメラセンサ21を備える。
制御ECU10は、マイクロコンピュータを主要部として備える電気制御装置(Electronic Control Unit)である。本明細書において、マイクロコンピュータは、CPU、ROM、RAM、不揮発性メモリ及びインターフェース(I/F)等を含む。CPUはROMに格納されたインストラクション(プログラム、ルーチン)を実行することにより各種機能を実現するようになっている。
図2に示すように、カメラセンサ21は、車両のフロントウィンド45の後面(即ち、車内側の面)の上縁部付近の車幅方向中央部に配置される。より具体的に述べると、フロントウィンド45の後面の上縁部及びその近傍部には、全体形状が略T字形をなす遮光シート46が貼り付けられている。遮光シート46の中央部には前斜め下方に向かって延びる前方延出部46aが形成されている。カメラセンサ21を収容するカバー23の上面には接着面(図示省略)が設けられている。この接着面が前方延出部46aの下面に接着されることによって、カメラセンサ21は前方延出部46aの下面に固定される。
前方延出部46aの前端近傍部には略台形形状をなす光透過孔46bが形成され、フロントウィンド45の光透過孔46bと対向する部位は光透過部45a(以下、「窓部」と称呼される場合もある。)を構成している。このため、カメラセンサ21が前方延出部46aの下面に固定されたとき、光透過孔46bと対向する位置にカメラセンサ21に備わる撮像部24が位置するようになる。
このため、撮像部24は、フロントウィンド45の前方(即ち、車両の前方)に位置する物標(例えば、他の車両)によって後方へ反射された反射光を所定時間が経過する毎に撮像して撮像画像を取得する。この反射光は、フロントウィンド45の光透過部45a及び遮光シート46の光透過孔46bを透過して撮像部24に到達する。そして、撮像部24は、取得した撮像画像をカメラセンサ21に備わる画像処理装置(図示省略)に送信する。
画像処理装置は、撮像部24が送信した撮像画像に基づいて車両の前方に存在する物標を検出した場合、当該撮像画像に基づいて当該物標の車両に対する位置を取得する。そして、画像処理装置は、取得した物標の位置を示す位置情報及び当該撮像画像を含む物標情報を所定時間が経過する毎に制御ECU10に送信する。
制御ECU10は、物標情報に基づいて、「自動ブレーキ制御、レーンキーピングアシスト制御(レーントレーシングアシスト制御)及びアダプティブハイビーム制御」等を実行したり、自動運転を実施したり、警報を発したりする。以下、撮像画像に基づいて検出された物標に基づくこのような制御は運転支援制御と称呼される。
図2に示すように、ヒータ31は、カメラセンサ21の一部の領域に設けられる。より具体的に述べると、ヒータ31は、カメラセンサ21が前方延出部46aに固定されたときに、光透過部45aの下方に位置し且つ光透過部45a全面に渡って対面する領域に設けられる。ヒータ31は、通電時に発熱する金属(例えば、黄銅)によって構成された電熱線である。車両に搭載された電源から電力がヒータ31に供給されてヒータ31の状態が通電状態となると、ヒータ31は発熱する。このヒータ31が発した熱は上方へ伝わるため、光透過部45aが加熱される。光透過部45aが曇っている場合、ヒータ31によって光透過部45aが加熱されて光透過部45a付近の温度が露点温度以上になると、当該曇りは消失する。更に、光透過部45aに氷及び/霜が付着して光透過部45aが曇っている場合も、ヒータ31が光透過部45aを加熱することによって、光透過部45aの温度が上昇し、この氷及び/霜を溶かすことができる。
図1に示した表示器32は、制御ECU10からの表示信号を受信し、その表示信号が示す情報を運転者に対して表示する液晶ディスプレイである。従って、表示器32は、制御ECU10からの信号に応答して後述する曇り発生表示及び霧発生表示を行うことができる。表示器32は、ヘッドアップディスプレイであってもよい。
スピーカ33は、制御ECU10からの発音信号を受信し、その発音信号に応じた音を発生する。従って、スピーカ33は、制御ECU10からの信号に応答して後述する曇り発生音及び霧発生音を発生することができる。
(作動の概要)
次に、本制御装置の作動の概要について説明する。
本制御装置は、今回撮像した撮像画像PIから「車両が走行する車線の境界線BL」(図3A及び図3Bに示すBL1及びBL2を参照。)を後述する手法によって抽出し、抽出した境界線BLから処理対象となる対象線OL(図3Aを参照。)を抽出する。そして、本制御装置は、抽出した対象線OLを表すエッジ点のエッジ強度ESの平均値(以下、「平均エッジ強度AvES」と称呼する。)を計算し、計算した平均エッジ強度AvESが所定の閾値強度ESth以下であるか否かを判定する。
撮像画像PIがぼやけている(霞んでいる)場合、平均エッジ強度AvESは閾値強度ESth以下になる。この場合、光透過部45aが曇っているか又は車外に霧が発生していると考えられる。
そこで、本制御装置は、撮像画像PIにおける対象線OLを表すエッジ点のエッジ強度ESと「当該エッジ強度ESが取得された対象線OL上のエッジ点の実際の位置と撮像部24との間の距離L」との関係(図4を参照。)に基づいて、後述する曇り条件が成立しているか否かを判定する。曇り条件が成立している場合、本制御装置は、光透過部45aが曇っていると判定してヒータ31に光透過部45aを加熱させる。一方、曇り条件が成立していない場合、本制御装置は、車外に霧が発生していると判定し、ヒータ31に光透過部45aを加熱させない。
ここで、曇り条件を説明する。
本制御装置は、上記エッジ強度ESと距離Lとの関係において、所定距離ΔL(図4を参照。)を有する単位区間におけるエッジ強度ESの変化量ΔES(図4を参照。)を示す傾きa1乃至aN(「N」は「2」以上の自然数)を計算する。エッジ強度ESは、距離Lが大きいほど小さくなるので、傾きa1乃至aNのそれぞれは負の値になる。そして、本制御装置は、計算した傾きa1乃至aNに、「0よりも小さな所定の閾値ath以下である傾きa」が存在しているか否かを判定する。傾きa1乃至aNに上記傾きaが存在していない場合、本制御装置は、曇り条件が成立したと判定して光透過部45aが曇っていると判定する。一方、傾きa1乃至aNに上記傾きaが存在している場合、本制御装置は、曇り条件が成立していないと判定して車外に霧が発生していると判定する。
図3Aに示すように、光透過部45aが曇っている状況下で撮像された撮像画像PIcは、画像全体が同程度にぼやける(霞む)可能性が高い。一方、図3Bに示すように、車外に霧が発生している状況下で撮像された撮像画像PIfは、撮像部24からの距離が遠くなるにつれて画像が霞む程度は大きくなる。換言すれば、撮像画像PIfでは、撮像部24からの距離が遠くなるにつれて、霧の濃度が濃くなっていくように見える。
光透過部45aの曇りの原因は、光透過部45aの内側全域にわたって付着した結露及び又は光透過部45aの外側全域にわたって付着した氷(雪及び霜等を含む。)である。このような状況下で撮像された撮像画像PIcに、この光透過部45aに付着した結露及び/又は氷が写り込み、当該撮像画像PIc全体が同程度に霞んでしまう。
撮像部24に入射する反射光の強さLSは、その反射光の反射点から撮像部24までの距離Lが長くなるほど、減衰する傾向がある。大気中の単位体積あたりに含まれる微粒子(例えば水滴等)が比較的多い場合、反射光の強さLSは、距離Lが次第に増大するとき、距離Lが比較的短いある地点から急減に減少する可能性が高くなる。従って、車外に霧が発生している場合の反射光の強さLSは、距離Lが次第に増大するとき、距離Lが比較的短いある地点から急減に減少する可能性が高い。なお、撮像画像PIの反射光の強さLSが減衰して弱くなった(小さくなった)領域から取得したエッジ強度ESは小さくなる。
図4に、以下に示す(A)乃至(C)の状況下で同じ位置から撮像された撮像画像PIの同じ対象線OLから取得されたエッジ強度ESと距離Lとの関係(即ち、対象線OLを示すあるエッジ点の強度とそのエッジ点までの距離Lとの関係)を示す。
(A)光透過部45aが曇っていなく且つ車外に霧も発生していない状況(正常時)
(B)光透過部45aが曇っている状況(曇り時)
(C)車外に霧が発生している状況(霧発生時)
図4に示すように、(A)正常時及び(B)曇り時のエッジ強度ESは、距離Lが長くなるにつれて緩やかに減少する。一方、(C)霧発生時のエッジ強度ESは、距離Lが長くなる場合に比較的短い距離Laから急激に減少する。このため、霧が発生している場合には、平均エッジ強度AvESが閾値強度ESth以下となり且つエッジ強度ESは距離Lの増大に伴ってある地点から急激に減少する可能性が高い。よって、霧が発生している場合には、一定の距離ΔLを有する各区間に対応する傾きa1乃至aNに「0よりも小さな閾値ath以下となる傾きa」が存在する可能性が高い。図4に示す例では、霧発生時のエッジ強度ESの傾きa5が上記傾きaとなる。
更に、図4に示すように、(B)曇り時のエッジ強度ESは、(A)正常時のエッジ強度ESよりも全体的に小さな値となる。これは、この光透過部45aに付着した結露及び/又は氷が写り込みによって生じる撮像画像PIの霞みが原因である。このため、光透過部45aが曇っている場合、平均エッジ強度AvESが閾値強度ESth以下となる可能性が高いが、対象線OLのエッジ強度ESと距離Lとの関係に上述した傾きaが存在しない可能性が高い。
よって、本制御装置は、先ず、平均エッジ強度AvESが閾値強度ESth以下であるか否かを判定する。即ち、本制御装置は、光透過部45aである窓部が曇っている場合及び車両10の外に霧が発生している場合の何れの場合にも成立する「エッジ強度ESに関する所定条件」が成立しているか否かを判定する。そして、本制御装置は、平均エッジ強度AvESが閾値強度ESth以下である場合、対象線OLから計算した傾きa1乃至aNに上述した傾きaが存在していないとき、曇り条件が成立したと判定してヒータ31に光透過部45aを加熱させる。一方、傾きa1乃至aNに上述した傾きaが存在しているとき、本制御装置は、車外に霧が発生していると判定してヒータ31に光透過部45aを加熱させない。これによって、光透過部45aが曇っているのか車外に霧が発生しているのかをより正確に判定することができる。更に、車外に霧が発生している可能性が高い場合には、ヒータ31に光透過部45aを加熱させないので、ヒータ31が無駄に電力を消費する可能性を低下させることができる。
(具体的作動)
制御ECU10のCPUは、図5にフローチャートで示したルーチンを所定時間が経過する毎に実行する。図5に示すルーチンは、光透過部45aの状態及び車外の状態に応じてヒータ31を制御するためのルーチンである。
従って、所定のタイミングになると、CPUは図5のステップ500から処理を開始し、以下に述べるステップ505及びステップ525をこの順に実行してステップ530に進む。
ステップ505:CPUは、撮像画像PIをカメラセンサ21から取得する。
ステップ510:CPUは、周知の方法を用いて、ステップ505にて取得した撮像画像PIに含まれるエッジ点を抽出するとともに抽出したエッジ点に基づいて境界線BLを検出する。エッジ点に基づく境界線BLの検出方法は周知であり、例えば、特開2013-105179号公報に記載されている。なお、境界線BLの色は、白色、橙色及び黄色等がある。
境界線BLの検出方法を簡単に説明する。まず、CPUは、撮像画像PIの輝度値に基づいて輝度値が急激に増加又は減少する点をエッジ点として抽出する。輝度値が急激に増大する点は便宜上「立ち上がりエッジ点」とも称呼される。輝度値が急激に減少する点は便宜上「立ち下がりエッジ点」とも称呼される。これらのエッジ点は、そのエッジ点における輝度の変化量が大きいほど大きいエッジ強度ESを有する。次いで、CPUは、周知のハフ変換を用いてエッジ点を平面視画像へと変換する。そして、CPUは、複数の立ち上がりエッジ点を通る立ち上がり線及び複数の立ち下がりエッジ点を通る立ち下がり線をそれぞれ候補線として選択する。次いで、CPUは、候補線のうち横位置制限を満たし且つ角度制限を満たす立ち上がり線及び立ち下がり線を選択し、両者の間の距離が所定距離以内であるペアを「境界線BLを区画する区画線」として選択する。そして、CPUは、選択したペアの間の領域を境界線BLとして選択する。横位置制限は、候補線が、車両の左端部から左方向へ所定距離離れた位置までの所定範囲を通るか、又は、車両の右端部から右方向へ所定距離離れた位置までの所定範囲を通るという制限である。角度制限は、車両の前端部の左右方向への延長線と候補線とのなす角の大きさが所定角度以下であるという制限である。
なお、図3A及び図3Bに示す例では、CPUは、ステップ510にて境界線BL1及びBL2を抽出する。
ステップ515:CPUは、車両に最も近い境界線BLを対象線OLとして抽出する。図3A及び図3Bに示す例では境界線BL2が車両に最も近いと仮定する。このため、CPUは、ステップ515にて境界線BL2を対象線OLとして抽出する。
ステップ520:CPUは、対象線OLに含まれるエッジ点のエッジ強度ESを取得する。より具体的に述べると、CPUは、対象線OLを規定する立ち上がり線及び立ち下がり線のうち、車両に最も近い線のエッジ点のエッジ強度ESを取得する。
ステップ525:CPUは、ステップ520にて取得したエッジ強度ESに基づいて、対象線OLの平均エッジ強度AvESを計算する。より具体的に述べると、CPUは、ステップ520にて取得した総てのエッジ強度ESの合計値を「対象線OLに含まれるエッジ点の総数」で除算することによって、平均エッジ強度AvESを計算する。
ステップ530:CPUは、ステップ525にて計算した平均エッジ強度AvESが閾値強度ESth以下であるか否かを判定する。
平均エッジ強度AvESが閾値強度ESthよりも大きい場合、光透過部45aの曇り及び車外の霧の何れもが発生していないと考えられる。この場合、CPUは、ステップ530にて「No」と判定し、以下に述べるステップ535を実行し、ステップ595に進んで本ルーチンを一旦終了する。
ステップ535:CPUは、ヒータ31への電源からの電力の供給を停止する。これは、平均エッジ強度AvESが閾値強度ESthよりも大きい場合、光透過部45aが曇っている可能性は極めて低いので、ヒータ31が光透過部45aを加熱する必要がないからである。なお、この時点においてヒータ31へ電力が供給されていない場合、CPUはステップ535の処理をヒータ31への電力が供給されていないことを確認するために実行する。
その後光透過部45aが曇り始めたことにより撮像画像PIが霞み、対象線OLのエッジ強度ESが小さくなったことによって、平均エッジ強度AvESが閾値強度ESth以下となったと仮定する。この場合、CPUがステップ530に進むと、CPUは、そのステップ530にて「Yes」と判定し、以下に述べるステップ540及びステップ545をこの順に実行してステップ550に進む。
ステップ540:CPUは、「エッジ点のエッジ強度ES」を縦軸とし、「エッジ点と撮像部24との距離L」を横軸としたグラフ上に、対象線OL上の各エッジ点をプロットする。更に、CPUは、プロットした点に基づいて対象線OLのエッジ強度ESと距離Lとの関係を示す近似線ALを計算する。例えば、CPUは、隣接する点同士を通る直線の方程式を計算し、このような直線を対象線OLのエッジ強度ESの総ての点に対して求めることによって近似線ALを計算する。
ステップ545:CPUは、ステップ540にて計算した近似線ALを「所定距離ΔLを有する複数の区間単位に」分割し、各区間における近似線ALの傾き(傾きの平均値)a1乃至aNを計算する。より具体的に述べると、CPUは、各区間において近似線ALのエッジ強度ESの変化量ΔESを計算する。変化量ΔESは、距離Lがある距離L1であるときに近似線ALにより近似されるエッジ強度ESをエッジ強度ES1とし、距離Lがある距離(L1+ΔL)であるときに近似線ALにより近似されるエッジ強度ESをエッジ強度ES2とするとき、下記の式により計算される。

ΔES=ES2-ES1

そして、CPUは、計算した各区間の変化量ΔESを所定距離ΔLで除算することによって、傾きa1乃至aNを計算する。
ステップ550:CPUは、ステップ545にて計算した傾きa1乃至aNに所定の閾値ath以下となる傾きaが存在するか否かを判定する。なお、閾値athは「0」よりも小さな値、即ち、負の値に設定されている。換言すると、CPUは、傾きa1乃至aNのうちに、その傾きの大きさ(絶対値)が正の閾値(=|ath|=-ath)以上となる傾きaが存在するか否かを判定する。
光透過部45aが曇っている場合、図4(図4の(B))に示したように、対象線OLのエッジ強度ESは距離Lが長くなるにつれて緩やかに減少するので、傾きa1乃至aNに上記傾きaは存在しない。従って、上記傾きaが存在しない場合、曇り条件が成立したと判定できるので、CPUは、ステップ550にて「No」と判定し、以下に述べるステップ555及びステップ560をこの順に実行し、ステップ595に進んで本ルーチンを一旦終了する。
ステップ555:CPUは、ヒータ31へ電力の供給を開始する。即ち、CPUは、光透過部45aが曇っていると判定したため、ヒータ31へ電力を供給することによって、ヒータ31に光透過部45aを加熱させる。
ステップ560:CPUは、光透過部45aが曇っている旨を運転手に通知するために、曇り発生表示を表示器32に表示させ、曇り発生音をスピーカ33に出力させる。より具体的に述べると、CPUは、表示器32に「フロントウィンドが曇っています」とのメッセージ及び/又は特定の注意喚起マークを表示する処理を実行するとともに、スピーカ33から所定の警告音を出力させる処理を実行する。光透過部45aが曇っている場合には、撮像画像PIに基づく運転支援制御が実施されない。運転者は、曇り発生表示及び曇り発生音により、運転支援制御が実施されない理由を知ることができる。
ヒータ31の加熱により光透過部45aの曇りが除去された場合、霞みのない撮像画像PIを撮影できる。このような撮像画像PIの対象線OLの平均エッジ強度AvESは閾値強度ESthよりも大きくなる。この場合、光透過部45aが曇っていなく且つ車外に霧も発生していない。従って、CPUがステップ530に進んだとき、CPUは、そのステップ530にて「No」と判定し、ステップ535に進む。CPUは、ステップ535にて、ヒータ31への電力の供給を停止し、ステップ595に進んで本ルーチンを一旦終了する。これによって、光透過部45aから曇りが除去されたことを正確に検出でき、光透過部45aから曇りが除去された場合にはヒータ31への電力供給を停止するので、無駄に消費される電力の量を低減できる。
一方、車外に霧が発生した場合、反射光の強さLSは、距離Lが比較的短い地点まではある程度の強さを有するが、距離Lがその地点を過ぎて大きくなると急激に減衰する。このため、車外に霧が発生した場合の撮像画像PIの対象線OLの平均エッジ強度AvESが閾値強度ESth以下となる。この場合、CPUがステップ530に進んだとき、CPUは、そのステップ530にて「Yes」と判定し、ステップ540及び545を経由してステップ550に進む。
前述したように、車外に霧が発生した場合、距離Lがある値から増大するとき反射光の強さLSが急激に減衰するため、対象線OLのエッジ強度ESも急激に減少する。このため、ステップ545にて計算した傾きa1乃至aNに「閾値ath以下となる傾きa」が存在する。従って、CPUは、ステップ550にて「No」と判定し、以下に述べるステップ565及びステップ570をこの順に実行する。その後、CPUは、ステップ595に進んで本ルーチンを一旦終了する。
ステップ565:CPUは、ヒータ31への電力の供給を停止する。車外に霧が発生している場合にヒータ31へ電力を供給しても霧が除去できないためである。
ステップ570:CPUは、車外に霧が発生している旨を運転手に通知するために、霧発生表示を表示器32に表示させ、霧発生音をスピーカ33に出力させる。より具体的に述べると、CPUは、表示器32に「霧が発生しています」とのメッセージ及び/又は特定の注意喚起マークを表示する処理を実行するとともに、スピーカ33から所定の警告音を出力させる処理を実行する。霧が発生している場合も、光透過部45aが曇っている場合と同様に、撮像画像PIに基づく運転支援制御が実施されないため、運転者は、霧発生表示及び霧発生音により、運転支援制御が実施されない理由を知ることができる。
以上から理解されるように、本制御装置は、撮像画像PIの対象線OLの平均エッジ強度AvESが閾値強度ESth以下である場合、曇り条件が成立したとき、ヒータ31に光透過部45aを加熱させる。この曇り条件は、対象線OLのエッジ強度ESの近似曲線ALの所定距離ΔL毎の傾きa1乃至aNにおいて「負の所定の値に設定された閾値ath」以下となる傾きaが存在しないときに成立する。
車外に霧が発生している場合、距離Lがある値から増大するとき反射光の強さが急激に減衰し始めることに起因してエッジ強度ESも急激に減少する可能性が高い。このため、車外に霧が発生している場合、傾きa1乃至aNの中に閾値ath以下となる傾きaが存在する可能性が高い。よって、車外に霧が発生している場合には、上述した曇り条件が成立しない可能性が高い。このため、車外に霧が発生している場合、曇り条件が成立する可能性が低くなるので、本制御装置は、ヒータ31に光透過部45aを無駄に加熱させる可能性を低下させることができる。これによって、車外に霧が発生している場合、ヒータ31が無駄な電力を消費する可能性を低下させることができる。
<変形例>
本発明の実施形態の変形例は、対象線OLの平均エッジ強度AvESが閾値強度ESth以下である場合、対象線OLのエッジ強度ESの近似線ALの傾きa1乃至aNに「閾値ath以下となる傾きa」が存在しても、以下の静止物条件が成立したとき、曇り条件が成立したと判定する。
(静止物条件)
静止している物標(以下、「静止物」と称呼する。)のエッジ強度ESと「当該静止物と撮像部24との間の距離L」との関係を表す「エッジ強度ESの近似線」の傾きb1乃至bNに「0よりも小さい所定の閾値bth」以下となる傾きbが存在しないこと
「車両の移動方向側に存在する静止物(例えば、標識等)」と撮像部24との間の距離Lは、車両が移動方向へ移動している間は、時間が経過するにつれて短くなる。本制御装置は、所定時間が経過する毎に撮像された撮像画像PIにて同一と識別される静止物を検出する。
より具体的に述べると、本制御装置は、検出する静止物の画像特徴量を予め記憶している。本制御装置は、撮像画像PIを「所定面積を有する複数の領域」に分割し、分割した各領域の画像特徴量を計算する。そして、本制御装置は、計算した画像特徴量と静止物の画像特徴量との差の大きさが所定値以下であれば、この画像特徴量が計算された領域を静止物の領域として検出する。
更に、本変形例は、車両の速度(車速)を検出する車速センサ(不図示)及び車両に作用するヨーレートを検出するヨーレートセンサ(不図示)を備える。本変形例は、車速センサが検出した車速及びヨーレートセンサが検出したヨーレートに基づいて車両の予想進路を所定時間が経過する毎に推定する。そして、静止物が一旦検出された後、本変形例は、検出された静止物の所定時間が経過した後の位置を示す予想位置を、予想進路に基づいて推定する。そして、本制御装置は、所定経過後の撮像画像PIの予想位置に対応する位置付近に、静止物の画像特徴量と同程度の画像特徴量の領域が存在する場合、当該領域の静止物を前回検出した静止物と同一であると認識する。
上述したような手法で静止物を検出した後、本変形例は、検出した静止物のエッジ強度ESを取得する。そして、本変形例は、取得したエッジ強度ESと「当該静止物と撮像部24との間の距離L」との関係をプロットし、物標のエッジ強度ESの近似線AL’を計算する。このような処理が繰り返されることで、物標のエッジ強度ESが距離Lに対応してどのように変化するかが把握される。
なお、静止物と撮像部24との間の距離Lは、カメラセンサ21がステレオカメラである場合、当該ステレオカメラの両眼視差に基づいて取得される。カメラセンサ21が単眼カメラである場合、本制御装置に備わるレーダセンサ(不図示)が取得した物標の位置と単眼カメラが撮像した撮像画像PIとに基づいて、距離Lが取得されてもよい。レーダセンサは、無線媒体を放射して、反射された無線媒体を受信することによって物標の位置に関する情報を検出するセンサである。
車外に霧が発生している場合、静止物のエッジ強度ESも、撮像部24との距離Lが比較的短いある距離よりも短い場合にはある程度の強度になるが、距離がある距離を超えると急激に小さくなる。そこで、本変形例は、近似線AL’を複数の区間に分割し、各区間における近似線AL’の傾き(傾きの平均値)b1乃至bNを計算し、傾きb1乃至bNのうちに「閾値bth以下となる傾きb」が存在しているか否かを判定する。
傾きb1乃至bNのうちに上記傾きbが存在しない場合、本変形例は、対象線OLの傾きa1乃至aNに上記傾きaが存在する場合であっても、「霧が発生しておらず、曇り条件が成立した」と判定する。そして、本変形例は、曇り条件が成立したと判定した場合、してヒータ31に光透過部45aを加熱させる。
対象線OLは境界線BLであるので、路面状況及び境界線の掠れ方等により対象線OLのエッジ強度ESは距離Lが大きくなるにつれて急激に減少する可能性がある。特に、境界線BLを覆う水たまりがある場合、当該部分のエッジ強度ESが急激に減少してしまう可能性が高い。これによって、光透過部45aが曇っていて且つ車外に霧が発生していないにもかかわらず、傾きa1乃至aNのうちに上記傾きaが存在していると判定される可能性がある。しかし、このような場合であっても、傾きb1乃至bNのうちには上記傾きbが存在しないので、本変形例は、霧が発生しているのではなく光透過部45aが曇っていると判定することができる。
なお、静止物が複数検出されている場合、本変形例は、それぞれの静止物に対して前述した処理を行う。この結果、本変形例は、いずれの静止物のエッジ強度ESの近似線AL’の傾きb1乃至bNのうちに上記傾きbが存在しない場合、静止物条件が成立したと判定する。なお、本変形例は、静止物を対象として静止物条件が成立するか否かを判定したが、先行車両のような移動物に対しても同様な判定を行うことが可能である。
更に、本変形例は、車両の現在位置を取得する現在位置取得部(例えば、GPSセンサ)(不図示)と、静止物の位置を特定可能な地図情報を格納したデータベースと、を備えてもよい。この場合、本変形例は、車両の現在位置と、地図情報と、に基づいて距離Lを取得してもよい。
本発明は前述した実施形態に限定されることはなく、本発明の種々の変形例を採用することができる。
例えば、本制御装置は、ステップ520にて、対象線OLである境界線BLを区画する立ち上がり線及び立ち下がり線のそれぞれのエッジ点からエッジ強度ESを取得してもよい。
更に、本制御装置は、ステップ515にて、抽出された総ての境界線BLを対象線OLとしてもよい。この場合、CPUは、同じ距離Lにあるエッジ点からエッジ強度ESを取得し、その後の処理では、その平均値をエッジ強度ESとして用いる。
更に、光透過部45aが曇っている状況で撮像された撮像画像PI及び車外に霧が発生している状況で撮像された撮像画像PIは、ともに、画像全体が白色となる可能性が高い。このため、本制御装置は、撮像画像PIをグレースケールに変換し、グレースケールに変換後の撮像画像PI含まれる画素値の平均である平均輝度値を白色度として計算する。なお、平均輝度値が大きいほど(即ち、白色度が大きいほど)、白色らしさが高くなる。そして、本制御装置は、白色度が閾値白色度以上である場合、画像全体が白色であると判定する。次いで、本制御装置は、画像全体が白色であり且つ平均エッジ強度AvESが閾値強度ESth以下であるか否かを判定することにより、光透過部45aである窓部が曇っている場合及び車両10の外に霧が発生している場合の何れの場合にも成立する「エッジ強度ESに関する所定条件」が成立しているか否かを判定する。そして、本制御装置は、所定条件が成立していて、且つ、対象線OLのエッジ強度ESの距離Lに対する傾きに傾きaが存在しない場合、光透過部45aが曇っていると判定してもよい。同様に、本制御装置は、所定条件が成立していて、且つ、対象線OLのエッジ強度ESの距離Lに対する傾きに傾きaが存在する場合、光車外に霧が発生していると判定してもよい。
更に、本制御装置は、ステップ530の代わりに、白色度が閾値白色度以上であるか否かのみを判定することにより、上記所定条件が成立しているか否かを判定してもよい。この場合、白色度が閾値白色度以上である場合、本制御装置は、ステップ530にて「Yes」と判定し、ステップ540以降の処理に進む。一方、白色度が閾値白色度未満である場合、本制御装置は、ステップ530にて「No」と判定し、ステップ535の処理に進む。
このように、ステップ530の処理は、光透過部45aが曇っているか車外に霧が発生している可能性がある場合に成立する所定条件が成立しているか否かを撮像画像PIに基づいて判定する処理であればよい。本実施形態及び変形例では、このような処理の例として、平均エッジ強度AvESを用いる処理と白色度を用いる処理とを示した。
更に、本制御装置は、対象線OLとして抽出された境界線BLの色に応じて、閾値athを変更してもよい。車外に霧が発生している場合、撮像画像PI上で霧が濃い領域は白色が濃くなり、白色の境界線BLは霧による白色と同じである。このため、白色の境界線BLのエッジ強度ESは他の色(例えば橙色及び黄色等)の境界線BLのエッジ強度ESに比べてより急激に減少する傾向がある。よって、本制御装置は、対象線OLとして白色の境界線BLが選択された場合、他の色の境界線BLが選択された場合よりも、「0よりも小さな閾値ath」をより小さな値に設定してもよい。
更に、本制御装置は、撮像画像PIの平均輝度値が低い場合と高い場合とで閾値athを変更してもよい。より具体的に述べると、撮像画像PIの平均輝度値が高い場合、撮像画像PIの平均輝度値が低い場合に比べて、撮像画像PI全体が白色である可能性が高い。この場合、境界線BLは白色である場合が多く、隣接する画素の輝度値からの変化量が小さくなり、境界線BLのエッジ強度ESは低くなる可能性が高い。このため、撮像画像PIの平均輝度値が高い場合において車外に霧が発生しているときの境界線BLのエッジ強度ESの急激な減少量は、撮像画像PIの平均輝度値が低い場合に比べて、小さくなる。よって、本制御装置は、撮像画像PIの平均輝度値が高い場合の閾値athを、撮像画像PIの平均輝度値が低い場合の閾値athよりも大きな値に設定してもよい。
更に、カメラセンサ21は、フロントウィンド45とは別の窓部に装着されてもよい。例えば、車両の後方に位置する物標を検出可能となるように、車両の図示しないバックウィンドに装着されてもよい。
10…制御ECU、21…カメラセンサ、23…カバー、24…撮像部、31…ヒータ、32…表示器、33…スピーカ、BL…境界線、OL…対象線、ES…エッジ強度。

Claims (2)

  1. 車両に設けられた窓部の内側に配設され且つ前記窓部の外側の風景を前記窓部越しに撮像して撮像画像を生成する撮像部を有する車両に適用され、
    前記窓部の内側に配設され且つ前記窓部を加熱可能な加熱部と、
    前記加熱部に前記窓部を加熱させる制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記生成された撮像画像に含まれる車線の境界線を示す複数のエッジ点、のそれぞれのエッジ強度と、前記複数のエッジ点のそれぞれと前記撮像部との距離と、を取得し、
    前記窓部が曇っている場合及び前記車両の外に霧が発生している場合の何れの場合にも成立する、前記取得したエッジ強度に関する所定条件が成立していると判定した場合、
    前記撮像部からの距離が所定の一定距離だけそれぞれ増加する複数の区間、のそれぞれにおける前記取得したエッジ強度の変化量を示す傾きを前記取得したエッジ強度と前記取得した距離とに基づいて算出し、前記算出した傾きが負の値を有する所定の閾値以下となる区間が存在しないときに成立する曇り条件が成立するか否かを判定し、
    前記曇り条件が成立したと判定した場合、前記加熱部に前記窓部を加熱させる、
    ように構成された加熱制御装置。
  2. 請求項1に記載の加熱制御装置において、
    前記制御部は、
    前記曇り条件が成立していないと判定した場合、前記加熱部に前記窓部を加熱させない、
    ように構成された加熱制御装置。
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