JP7087606B2 - タイヤの冷却装置及び冷却方法 - Google Patents
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Description
前記供給経路は、前記タイヤの径方向に沿うとともに、当該タイヤの内部に前記冷却媒体を吹き出す、吹き出しルートを備えている。
前記吹き出しルートは前記タイヤの径方向に対して傾斜しており、当該タイヤの軸方向において、当該吹き出しルートの口はその根元よりも内側に位置している。
前記吹き出しルートが径方向に対してなす角度は、30°以上60°以下である。
(1)前記保持手段に前記タイヤを保持させる保持工程、
(2)前記供給経路を通じて前記タイヤの内部に新鮮な冷却媒体を供給し、当該タイヤの内圧を予め定められた圧力Pbに設定するインフレート工程、及び、
(3)前記排出経路を通じて前記タイヤの内部から冷却媒体を排出しながら、前記供給経路を通じて当該タイヤの内部に新鮮な冷却媒体を供給するパージ工程
を含んでいる。
図1には、本発明の一実施形態に係る冷却装置2の一部が示されている。この冷却装置2では、加硫直後のタイヤTがインフレート状態で冷却される。この冷却装置2は、ポストキュアインフレーターとも称される。この図1に示されているように、この冷却装置2にはタイヤTは横にしてセットされる。この図1において、左右方向はこの冷却装置2の幅方向であり、タイヤTの径方向に相当する。上下方向は、この冷却装置2の上下方向であり、タイヤTの軸方向に相当する。
以上説明した冷却装置2において、加硫直後のタイヤTがインフレート状態で冷却される。このタイヤTの冷却方法について以下に説明する。この冷却方法は、保持工程と、インフレート工程と、パージ工程とを含んでいる。この冷却方法では、インフレート工程として、第一インフレート工程及び第二インフレート工程が設けられている。さらにパージ工程として、第一パージ工程及び第二パージ工程が設けられている。以下に、保持工程、第一インフレート工程、第一パージ工程、第二インフレート工程及び第二パージ工程について説明する。
この冷却方法ではまず、保持工程が行われる。この保持工程では、モールド(図示されず)から取り出された加硫直後のタイヤTが、下側のリム体8bに載せられる。昇降手段(図示されず)により、上側のリム体8aが下降させられる。これにより、上側のリム体8aと下側のリム体8bとの間でタイヤTが横向きで保持される。
この冷却方法では、保持工程の次に第一インフレート工程が行われる。この第一インフレート工程では、タイヤTの内部に冷却媒体が供給される。この冷却媒体の供給のために、供給側のバルブ18が開けられる。これにより、供給パイプ16を通じて経路部材14の供給経路24に冷却媒体が導入される。この冷却媒体は、吹き出しルート30の口36から吹き出される。この第一インフレート工程では、排出側のバルブ22は閉じられるので、冷却媒体の供給により、タイヤTの内圧は上昇する。そして、この内圧が予め定められた圧力Pbに達した時点で、供給側のバルブ18が閉じられる。この第一インフレート工程では、経路部材14の供給経路24を通じてタイヤTの内部に新鮮な冷却媒体を供給し、タイヤTの内圧が圧力Pbに設定される。この冷却方法では、第一インフレート工程に要する時間は通常、40秒~50秒の範囲で設定される。この第一インフレート工程に要する時間は、供給側のバルブ18を開けてタイヤTの内部への、冷却媒体の供給を開始してから、この供給を停止するためにこのバルブ18を閉じるまでの時間で表される。
この冷却方法では、第一インフレート工程の次に第一パージ工程が行われる。この第一パージ工程では、排出側のバルブ22が開けられる。これにより、タイヤTの内部から冷却媒体が排出される。この第一パージ工程ではさらに、供給側のバルブ18が開けられる。これにより、タイヤTの内部に新鮮な冷却媒体が供給される。この第一パージ工程では、経路部材14の排出経路26を通じてタイヤTの内部から冷却媒体を排出しながら、供給経路24を通じてタイヤTの内部に新鮮な冷却媒体が供給される。この第一パージ工程では、タイヤTの内圧は予め設定された圧力Psで保持されるとともに、タイヤTの内部からの冷却媒体の排出と、タイヤTの内部への新鮮な冷却媒体の供給とが所定時間行われる。この冷却方法では、排出側のバルブ22を閉じて冷却媒体の排出を停止することにより、第一パージ工程は終了する。この冷却方法では、第一パージ工程に要する時間は通常、10秒から20秒の範囲で設定される。この第一パージ工程に要する時間は、排出側のバルブ22及び供給側のバルブ18を開けて冷却媒体の排出と冷却媒体の供給とを開始してから、冷却媒体の排出を停止するために排出側のバルブ22を閉じるまでの時間で表される。
この冷却方法では、第一パージ工程の次に第二インフレート工程が行われる。この第二インフレート工程は、前述の第一パージ工程において、排出側のバルブ22を閉じることで開始される。この第二インフレート工程では、供給側のバルブ18は開けられているので、新鮮な冷却媒体が経路部材14の供給経路24を通じてタイヤTの内部に供給され、タイヤTの内圧は上昇する。この内圧が、前述の第一インフレート工程と同様、予め設定された圧力Pbに達した時点で、バルブ18が閉じられる。この第二インフレート工程では、経路部材14の供給経路24を通じてタイヤTの内部に新鮮な冷却媒体を供給し、タイヤTの内圧が圧力Pbで設定される。この冷却方法では、第二インフレート工程に要する時間は通常、100秒~110秒の範囲で設定される。第二インフレート工程に要する時間は、第一パージ工程において排出側のバルブ22を閉じてから、タイヤTの内部への冷却媒体の供給を停止するために供給側のバルブ18を閉じるまでの時間で表される。
この冷却方法では、第二インフレート工程の次に第二パージ工程が行われる。この第二パージ工程では、第一パージ工程と同様、排出側のバルブ22が開けられる。これにより、タイヤTの内部から冷却媒体が排出される。この第二パージ工程ではさらに、供給側のバルブ18が開けられる。これにより、タイヤTの内部に新鮮な冷却媒体が供給される。この第二パージ工程においても、第一パージ工程と同様、経路部材14の排出経路26を通じてタイヤTの内部から冷却媒体を排出しながら、供給経路24を通じてタイヤTの内部に新鮮な冷却媒体が供給される。この第二パージ工程においても、第一パージ工程と同様、タイヤTの内圧は予め設定された圧力Psで保持されるとともに、タイヤTの内部からの冷却媒体の排出と、タイヤTの内部への新鮮な冷却媒体の供給とが所定時間行われる。この冷却方法では、供給側のバルブ18を閉じて冷却媒体の供給を停止することにより、第二パージ工程は終了する。この冷却方法では、第二パージ工程に要する時間は通常、10秒から20秒の範囲で設定される。この第二パージ工程に要する時間は、排出側のバルブ22及び供給側のバルブ18を開けて冷却媒体の排出と冷却媒体の供給とを開始してから、冷却媒体の排出を停止するために排出側のバルブ22を閉じるまでの時間で表される。
4・・・保持手段
6・・・給排手段
8、8a、8b・・・リム体
14・・・経路部材
16・・・供給パイプ
18・・・供給側のバルブ
20・・・排出パイプ
22・・・排出側のバルブ
24・・・供給経路
26・・・排出経路
28・・・供給経路24の接続ルート
30・・・供給経路24の吹き出しルート
32・・・供給経路24の中間ルート
36・・・吹き出しルート30の口
40・・・吹き出しルート30の根元
44・・・排出経路26の誘導ルート
46・・・排出経路26の接続ルート
48・・・排出経路26の中間ルート
T・・・タイヤ
B・・・タイヤTのビード部
S・・・タイヤTのショルダー部分
Claims (1)
- タイヤを保持する保持手段と、経路部材とを備え、前記経路部材が、前記タイヤの内部に冷却媒体を供給する供給経路と、当該タイヤの外部に当該冷却媒体を排出する排出経路とを有する、タイヤの冷却装置を用いて、加硫直後のタイヤをインフレート状態で冷却するタイヤの冷却方法であって、
前記保持手段に前記タイヤを保持させる保持工程と、
前記供給経路を通じて前記タイヤの内部に新鮮な冷却媒体を供給し、当該タイヤの内圧を予め定められた圧力Pbに設定するインフレート工程と、
前記排出経路を通じて前記タイヤの内部から冷却媒体を排出しながら、前記供給経路を通じて当該タイヤの内部に新鮮な冷却媒体を供給するパージ工程と
を含み、
前記供給経路が、前記タイヤの径方向に沿うとともに、当該タイヤの内部に前記冷却媒体を吹き出す、吹き出しルートを備えており、
前記吹き出しルートが前記タイヤの径方向に対して傾斜しており、当該タイヤの軸方向において、当該吹き出しルートの口がその根元よりも内側に位置しており、
前記吹き出しルートが径方向に対してなす角度が30°以上60°以下であり、
前記パージ工程において、前記タイヤの内圧が前記圧力Pbよりも低い圧力Psで保持され、
前記圧力Pbと前記圧力Psとの差が20kPa以上である、タイヤの冷却方法。
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