JP7068047B2 - 圧電薄膜共振器、フィルタおよびマルチプレクサ - Google Patents
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比較例1として、絶縁膜22を設けない圧電薄膜共振器を作製した。作製条件は、実施例1において2GHzの共振周波数として例示した条件である。共振領域50は長軸が約155μm、短軸が約100μmである。比較例に係る圧電薄膜共振器に高周波電力を印加し、85℃の環境温度下にて共振領域50内の温度を測定した。
図3(a)は、実施例1の変形例1に係る圧電薄膜共振器の平面図、図3(b)および図3(c)は、それぞれ図3(a)のA-A断面図およびB-B断面図である。図3(a)から図3(c)に示すように、実施例1の変形例1では、絶縁膜22は、領域52および54において配線20と圧電膜14との間の下部電極12の上面および配線20の内側の側面に接触し、配線20の上面に接していない。絶縁膜22と圧電膜14との間には空隙26が形成されている。その他の構成は実施例1と同じであり説明を省略する。
図4(a)は、実施例1の変形例2に係る圧電薄膜共振器の平面図、図4(b)および図4(c)は、それぞれ図4(a)のA-A断面図およびB-B断面図である。図4(a)から図4(c)に示すように、実施例1の変形例2では、絶縁膜22は、領域52および54において配線20と圧電膜14との間の下部電極12の上面、配線20の内側の側面、および配線20の上面に接触している。絶縁膜22と圧電膜14との間には空隙26が形成されている。その他の構成は実施例1と同じであり説明を省略する。
図5(a)は、実施例1の変形例3に係る圧電薄膜共振器の平面図、図5(b)および図5(c)は、それぞれ図5(a)のA-A断面図およびB-B断面図である。図5(a)から図5(c)に示すように、実施例1の変形例3では、絶縁膜22は、領域52および54において配線20と圧電膜14との間の下部電極12の上面、配線20の内側の側面、および配線20の上面に接触している。絶縁膜22と圧電膜14との間には空隙26が形成されている。領域54において、絶縁膜22は、配線20の外側の側面および配線20より外側の基板10の上面に接している。その他の構成は実施例1と同じであり説明を省略する。
図6(a)は、実施例1の変形例4に係る圧電薄膜共振器の平面図、図6(b)および図6(c)は、それぞれ図6(a)のA-A断面図およびB-B断面図である。図6(a)から図6(c)に示すように、実施例1の変形例4では、絶縁膜22は、領域52において配線20の上面に接触しており、配線20と圧電膜14との間には設けられていない。絶縁膜22と圧電膜14との間には空隙26が形成されている。領域54において、絶縁膜22は、下部電極12および配線20と接しておらず、配線20より外側の基板10の上面に接している。その他の構成は実施例1と同じであり説明を省略する。
図7(a)は、実施例1の変形例5に係る圧電薄膜共振器の平面図、図7(b)および図7(c)は、それぞれ図7(a)のA-A断面図およびB-B断面図である。図7(a)から図7(c)に示すように、実施例1の変形例5では、配線20は圧電膜14より薄い。絶縁膜22は、配線20上に設けられた台座部22bと接続部22aとを備えている。その他の構成は実施例1と同じであり説明を省略する。
図8(a)から10(c)は、実施例1の変形例5に係る圧電薄膜共振器の製造方法を示す図である。図8(a)、図9(a)および図10(a)は平面図、図8(b)、図9(b)および図10(b)は、図8(a)、図9(a)および図10(a)のA-A断面図、図8(c)、図9(c)および図10(c)は、図8(a)、図9(a)および図10(a)のB-B断面図である。
図11(a)は、実施例1の変形例6に係る圧電薄膜共振器の平面図、図11(b)および図11(c)は、それぞれ図11(a)のA-A断面図およびB-B断面図である。図11(a)から図11(c)に示すように、実施例1の変形例6では、配線20は圧電膜14より厚い。絶縁膜22は、共振領域50内の上部電極16上に設けられた台座部22bと接続部22aとを備えている。その他の構成は実施例1と同じであり説明を省略する。
図12(a)は、実施例1の変形例7に係る圧電薄膜共振器の平面図、図12(b)および図12(c)は、それぞれ図12(a)のA-A断面図およびB-B断面図である。図12(a)から図12(c)に示すように、実施例1の変形例7では、絶縁膜22に空隙26とつながる孔23が設けられている。その他の構成は実施例1と同じであり説明を省略する。
図13(a)は、実施例1の変形例8に係る圧電薄膜共振器の断面図である。実施例1の変形例8から10では、ドーム状の空隙30を基板10に設けられた空隙30として図示する。図13(a)に示すように、実施例1の変形例8では、圧電膜14は下部電極12上に設けられた下部圧電膜14aと下部圧電膜14a上に設けられた上部圧電膜14bとを備えている。下部圧電膜14aと上部圧電膜14bとの間に挿入膜28が設けられている。挿入膜28は、共振領域50の中央領域57に設けられておらず、共振領域50の外周領域58に中央領域57を囲むように設けられている。挿入膜28は、例えば膜厚が100nmの酸化シリコン膜であり、挿入膜28のヤング率は圧電膜14のヤング率より小さい。共振領域50の外周領域58の一部に挿入膜28を設けることで、弾性波の横方向への漏洩を抑制し圧電薄膜共振器の損失を抑制できる。
図13(b)は、実施例1の変形例9に係る圧電薄膜共振器の断面図である。図13(b)に示すように、実施例1の変形例9では、絶縁膜22は共振領域50内の上部電極16の上面、上部圧電膜14bの端面および領域52における挿入膜28の上面と配線20とを空隙26上を介し接続している。その他の構成は実施例1の変形例8と同じであり説明を省略する。
図13(c)は、実施例1の変形例10に係る圧電薄膜共振器の断面図である。図13(c)に示すように、実施例1の変形例10では、領域52において、上部圧電膜14bの端面は上部電極16の端面より外側に位置している。絶縁膜22は共振領域50内の上部電極16の上面および領域52における上部圧電膜14bの上面と配線20とを空隙26上を介し接続している。その他の構成は実施例1の変形例8と同じであり説明を省略する。
図14(a)は、実施例1の変形例11に係る圧電薄膜共振器の断面図である。図14(a)に示すように、平面視において、基板10と下部電極12との間に設けられた空隙30は、絶縁膜22が上部電極16と接続する領域に重なっていない。その他の構成は実施例1と同じであり説明を省略する。
図14(b)は、実施例1の変形例12に係る圧電薄膜共振器の断面図である。図14(b)に示すように、基板10の上面に窪みが形成されている。下部電極12は、基板10上に平坦に形成されている。これにより、空隙30が、基板10の窪みに形成されている。空隙30は共振領域50を含むように形成されている。その他の構成は、実施例1と同じであり説明を省略する。空隙30は、基板10を貫通するように形成されていてもよい。
図14(c)は、実施例1の変形例13に係る圧電薄膜共振器の断面図である。図14(c)に示すように、共振領域50の下部電極12下に音響反射膜31が形成されている。音響反射膜31は、音響インピーダンスの低い膜31aと音響インピーダンスの高い膜31bとが交互に設けられている。膜31aおよび31bの膜厚は例えばそれぞれλ/4(λは弾性波の波長)である。膜31aと膜31bの積層数は任意に設定できる。音響反射膜31は、音響特性の異なる少なくとも2種類の層が間隔をあけて積層されていればよい。また、基板10が音響反射膜31の音響特性の異なる少なくとも2種類の層のうちの1層であってもよい。例えば、音響反射膜31は、基板10中に音響インピーダンスの異なる膜が一層設けられている構成でもよい。その他の構成は、実施例1と同じであり説明を省略する。
12 下部電極
14 圧電膜
14a 下部圧電膜
14b 上部圧電膜
16 上部電極
20、21 配線
22 絶縁膜
24 保護膜
40 送信フィルタ
42 受信フィルタ
50 共振領域
52、54、56 領域
57 中央領域
58 外周領域
Claims (10)
- 基板と、
前記基板上に設けられた下部電極と、
前記下部電極上に設けられた圧電膜と、
前記圧電膜の少なくとも一部を挟み前記下部電極と対向する共振領域を形成するように前記圧電膜上に設けられた上部電極と、
前記共振領域外において前記下部電極上に設けられ前記下部電極と電気的に接続する配線と、
前記共振領域のうち前記共振領域の中心より前記下部電極が引き出される側に位置する領域の前記上部電極と前記共振領域外の前記下部電極および/または前記配線とを空隙上を介し接続する絶縁膜と、
を備え、
前記絶縁膜と前記圧電膜の端面の少なくとも一部とは前記空隙を挟み設けられている圧電薄膜共振器。 - 前記絶縁膜は前記圧電膜の端面と接触しない請求項1に記載の圧電薄膜共振器。
- 前記絶縁膜は前記下部電極および/または前記配線に接触する請求項1または2に記載の圧電薄膜共振器。
- 前記絶縁膜は前記基板に接触する請求項1から3のいずれか一項に記載の圧電薄膜共振器。
- 前記共振領域内の前記上部電極上および/または前記圧電膜の端面に設けられた保護膜を備え、
前記絶縁膜は前記保護膜より厚い請求項1から4のいずれか一項に記載の圧電薄膜共振器。 - 前記共振領域の中央領域には設けられておらず、前記中央領域を囲む前記共振領域内の前記下部電極と前記上部電極との間に設けられた挿入膜を備え、
前記絶縁膜は、前記挿入膜が設けられた領域において前記上部電極と接続する請求項1から5のいずれか一項に記載の圧電薄膜共振器。 - 前記基板と前記下部電極との間に設けられ、前記圧電膜内に励振された弾性波を反射する音響反射層を備え、
前記絶縁膜は、平面視において前記音響反射層と重ならない領域において前記上部電極と接続する請求項1から6のいずれか一項に記載の圧電薄膜共振器。 - 前記圧電膜の端面は前記上部電極の端面の外側に位置し、
前記絶縁膜は、前記共振領域のうち前記共振領域の中心より前記下部電極が引き出される側に位置する領域の前記上部電極および前記共振領域より前記下部電極が引き出される側における前記圧電膜の前記上部電極側の面と、前記共振領域外の前記下部電極および/または前記配線と、を接続する請求項1から7のいずれか一項に記載の圧電薄膜共振器。 - 請求項1から8のいずれか一項に記載の圧電薄膜共振器を含むフィルタ。
- 請求項9に記載のフィルタを含むマルチプレクサ。
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