JP6878665B1 - 画像表示装置用粘着シート - Google Patents
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Abstract
Description
主成分として、(メタ)アクリル酸エステル共重合体と、
イソシアネート系架橋剤と、
を含有する、粘着性組成物を含む粘着層を備え、
前記(メタ)アクリル酸エステル共重合体の水酸基価が、1〜30mgKOH/gであり、
前記(メタ)アクリル酸エステル共重合体の分子量分布(Mw/Mn)が1.0〜2.8であり、
前記粘着層の−20〜80℃間の周波数1MHzにおける比誘電率の最大値が3.7以下である、粘着シート。
項1から3のいずれかに記載の前記粘着シートと、
前記粘着シートの少なくとも一方の面に取り付けられる、剥離シートと、
を備えている、粘着シート積層体。
透明の電極フィルムと、
電極フィルムの少なくとも一方の面に積層される、項1から3のいずれかに記載の粘着シートと、
を備えている、静電容量式タッチパネル。
(メタ)アクリル酸エステル共重合体は、アルキル基の炭素数が2〜20の(メタ)アクリル酸アルキルエステルと、分子内に反応性官能基を有するモノマー(反応性官能基含有モノマー)とを、モノマー単位として含有することが好ましい。これにより、好ましい粘着性を発現することができる。
本実施形態に係る粘着性組成物を加熱すると、イソシアネート系架橋剤は(メタ)アクリル酸エステル共重合体を架橋し、三次元網目構造を形成する。これにより、得られる粘着シートの凝集力が向上する。
本実施形態に係る粘着付与樹脂としては、水酸基及びカルボキシル基を含まない粘着付与性樹脂を使用することが好ましく、例えば、α−メチルスチレン又はβ−メチルスチレン等のスチレン系モノマーと脂肪族系モノマーとを共重合して得られるスチレン系樹脂、及び、これらスチレン系樹脂を水素化した水素化スチレン系樹脂等が挙げられる。
粘着性組成物中には、必要に応じて、アクリル系粘着剤に通常使用されている各種添加剤、例えば、シランカップリング剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、粘着付与剤、酸化防止剤、光安定剤、軟化剤、充填剤、屈折率調整剤などを添加することができる。なお、後述の重合溶媒や希釈溶媒は、粘着性組成物を構成する添加剤に含まれないものとする。
<5−1.粘着シートの厚み>
粘着シートの厚みは、5〜300μmであることが好ましく、10〜250μmであることがさらに好ましく、50〜150μmであることが特に好ましい。これは、厚みを5μm未満とすると、カバーフィルム等が剥がれやすい可能性があることによる。一方、厚みが300μmを超えると、生産性や粘着シートの切断性が低下するおそれがある。なお、粘着シートの厚みは、後述する比誘電率には影響せず、材料が同じであれば、比誘電率は略同じであることが本発明によって確認されている。
また、この粘着シートは、1Hzでのtanδの極大値(ガラス転移温度)が低いことが好ましく、例えば、−15℃以下であることが好ましく、−20℃以下が好ましく、−30℃以下がさらに好ましい。このように、tanδの極大値が低くなることで、後述する比誘電率、及びその温度依存度を低くすることができる。
粘着シートの−20℃〜80℃の間の比誘電率は、3.7以下であることが好ましく、3.5以下であることがさらに好ましい。また、比誘電率の−20℃と25℃との間の変化比、25℃と40℃との間の変化比、25℃と80℃との間の変化比は、それぞれ10%以下であることが好ましい。このように所定温度間の比誘電率の変化比が低いことで、比誘電率の温度依存度が低くなる。
本実施形態に係る粘着シートの製造方法は、特には限定されないが、例えば、次のように行うことができる。
次に、本実施形態に係る粘着シート積層体について説明する。図1に示すように、本実施形態に係る粘着シート積層体は、第1剥離シート1と、この第1剥離シート1上に積層された粘着層2と、この粘着層2上に配置された第2剥離シート3と、を備えている。第1及び第2剥離シート1,3は、公知の剥離シートであり、少なくとも一方に剥離面を有している。
本発明に係る粘着シートは、(メタ)アクリル酸エステル共重合体の水酸基価が低く、且つ分子量分布が低いため、後述するように、比誘電率が低くなり、且つ比誘電率の温度依存度を低くすることができる。比誘電率が低いことで、例えば、この粘着シートを静電容量式のタッチパネルの電極フィルムに貼り付けたとき、検出感度の低下を抑制することができる。また、温度依存度が低いと、タッチパネルディスプレイ及びその周囲の温度が変化しても、検出感度が大きく変化するのを抑制することができる。
実施例1〜5及び比較例1〜3に係る粘着シートを準備した。さらに、各粘着シートの両面にそれぞれ、第1剥離シート及び第2剥離シートを貼り付け、図1に示すような粘着シート積層体を作製した。各粘着シートの厚みは、100μmとした。
・装置:HLC−8320GPC(東ソー株式会社製)
・検出器:示差屈折率計
・カラム:TSKgel SuperHZM−H(東ソー株式会社製)を2本直列に接続
・溶媒:テトラヒドロフラン(THF)
・流速:0.6mL/min
・溶媒温度:40℃
・試料濃度:1mg/mL
・試料注入量:20μL
粘着シートの損失正接tanδの極大値の測定は、ティー・エイ・インスツルメント社製 「Discovery HR−3」を用いて測定した。測定条件については以下の通りである。
(測定条件)
測定モード:せん断モード
歪み:0.1%
測定周波数:1Hz
測定温度:−60〜80℃(昇温5℃/min)
測定サンプル:各粘着シートの粘着層を重ねあわせ、総厚約1mmにして測定した。
各粘着シート積層体から両剥離シートを剥離した後、各粘着シートを50mm×50mmに切り取った。続いて、各粘着シートを厚みが0.7mmの一対のガラス板の間に配置し、測定用のサンプルとした。次に、各サンプルに対し、50℃、0.5MPa、30分の加圧脱泡処理を施した。続いて、各サンプルを85℃、相対湿度85%RHの環境槽中に480時間浸漬した。そして、環境槽から取り出して30分後の各サンプルに対し、日本電色工業株式会社製NDH−5000を用い、JIS K7136に準拠してヘイズ率を測定した。
各粘着シート積層体から第1剥離シートを剥離し、露出した粘着層を、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(厚さ:25μm)に貼合し、層構成が、第2剥離シート/粘着層/PETフィルムの積層体を得た。得られた積層体を25mm幅、120mm長に裁断し、これをサンプルとした。
まず、各粘着フィルム積層体から第1剥離シートを剥離し、露出している粘着層を縦4mm×横40mm、厚さ0.5mmのCu(銅)電極上に貼り合せた。次に、第2剥離シートを剥離して、露出している粘着層に上記Cu電極を貼り合せ、評価用のサンプルとした。続いて、各サンプルに対し、50℃、0.5MPa、30分の加圧脱泡処理を施した。
比誘電率=(静電容量C×厚みt)/(面積S×真空の誘電率ε0)
2 粘着シート(粘着層)
3 第2剥離シート
Claims (4)
- 画像表示装置用の粘着シートであって、
主成分として、(メタ)アクリル酸エステル共重合体と、
イソシアネート系架橋剤と、
水酸基及びカルボキシル基を含まない粘着付与剤と、
を含有する、粘着性組成物を含む粘着層を備え、
前記(メタ)アクリル酸エステル共重合体の水酸基価が、1〜30mgKOH/gであり、
前記(メタ)アクリル酸エステル共重合体の分子量分布(Mw/Mn)が1.0〜2.8であり、
前記粘着層の−20〜80℃間の周波数1MHzにおける比誘電率の最大値が3.7以下であり、
前記粘着付与剤を、前記(メタ)アクリル酸エステル共重合体100重量部に対し、10〜65重量部含有している、粘着シート。 - 前記粘着層は、周波数1Hzでのtanδの極大値が、−20℃以下である、請求項1に記載の粘着シート。
- 画像表示装置用の粘着シート積層体であって、
請求項1または2に記載の前記粘着シートと、
前記粘着シートの少なくとも一方の面に取り付けられる、剥離シートと、
を備えている、粘着シート積層体。 - 画像表示装置用の静電容量式のタッチパネルであって、
透明の電極フィルムと、
電極フィルムの少なくとも一方の面に積層される、請求項1または2に記載の粘着シートと、
を備えている、静電容量式タッチパネル。
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