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JP6858226B2 - 車両用ドア - Google Patents

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JP6858226B2 JP2019117876A JP2019117876A JP6858226B2 JP 6858226 B2 JP6858226 B2 JP 6858226B2 JP 2019117876 A JP2019117876 A JP 2019117876A JP 2019117876 A JP2019117876 A JP 2019117876A JP 6858226 B2 JP6858226 B2 JP 6858226B2
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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Body Structure For Vehicles (AREA)
  • Standing Axle, Rod, Or Tube Structures Coupled By Welding, Adhesion, Or Deposition (AREA)

Description

本発明は、車両用ドアに関する。
車両用ドアのアウタパネルの剛性を向上させる手段としては、インナパネル(1)に、先端に折曲部(11a)を有する切り起こし部(11)を設け、折曲部(11a)をアウタパネル(2)に固定させることが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の車両用ドアは、切り起こし部(11)を透孔(10a)の周縁からアウタパネル(2)に向かって折り曲げて形成し、切り起こし部(11)の先端の折曲部(11a)を充填剤(12)でアウタパネル(2)に接着させている。
実公昭62−42574号公報(第2図及び)
しかし、特許文献1に記載の車両用ドアは、切り起こし部(11)の先端を単純に折り曲げただけの平面から成る折曲部(11a)をアウタパネル(2)に接着している。このため、ドアの開閉時の応力が接着された折曲部(11a)の平面に集中した場合は、平面が変形してしまうおそれがあった。
そこで、本発明は、切り起こし部の接着面の剛性を高めて、接着面が変形するのを抑制することができる車両用ドアを提供することを課題とする。
前記課題を解決するための手段として、本発明は、インナパネルと、前記インナパネルの車外側に配置されるアウタパネルと、を備えた車両用ドアであって、前記インナパネルは、開口部が形成され、前記開口部の車両の前後方向に延びる下縁には、前記アウタパネル側に向かって延びるとともに、先端部に前記アウタパネルに接着される接着面が形成された切り起こし部が設けられ、前記接着面には、閉じた凹形状のビードが形成され、前記切り起こし部は、前記切り起こし部の前記下縁との接続部に拡大部が設けられ、前記拡大部は、前記開口部の前記下縁と車両前方側の側縁のコーナー部に延びていることを特徴とする。
本発明は、切り起こし部の接着面の剛性を高めて、接着面が変形するのを抑制することができる車両用ドアを提供することができる。
本発明の実施形態に係る車両用ドアを示す図で、ライニングを取り外した状態のドアの概略側面図である。 車外側から見たドアのインナパネル及びスキンスティフナの設置状態を示す要部拡大概略図である。 ドアのインナパネルに形成した切り起こし部の示す要部概略拡大側面図である。 図3に示す切り起こし部の拡大図である。 図4のV−V概略拡大断面図である。
以下、図1〜図5に基づき本発明の実施形態に係る車両用ドアの一例を説明する。
なお、車両の進行方向を「前」、後退方向を「後」、「鉛直上方側を「上」、鉛直下方側を「下」、車幅方向を「左」、「右」として説明する。
≪車両≫
本発明の車両用ドア(以下適宜「ドア1」という。)が適用される車両は、インナパネル2と、アウタパネル3とを有するドア1を備えた自動車であれば、その形式、種類等は特に限定されない。車体には、例えば、ドア1を開閉自在に設置するためのドア開口部(図省略)が形成されている。
以下、ドア1の一例として右側の車体後側の側部に配置されるドア1を例に挙げて説明する。
≪ドア≫
図1に示すように、ドア1は、インナパネル2と、インナパネル2の車外側に配置されるアウタパネル3(図5参照)と、を備えたものであればよく、その形式は特に限定しない。つまり、ドア1は、車体のドア開口部(図示省略)を開閉するものであれば、車体の側面に配置されるサイドドア、あるいは、車体の後面に配置されるバックドアであっても構わない。ドア1は、ヒンジ式ドア、スライド式ドア、あるいは、ガルウイング式ドア等であってもよい。以下、ドア1の一例として、ヒンジ後開き式で、後部座席の車体右側の側部に配置されるヒンジ式のリアドアを例に挙げて説明する。
ドア1は、主に、インナパネル2と、アウタパネル3(図5参照)と、アウタパネル3の車内側に設置されるスキンスティフナ4と、ヒンジ部材5と、下部補強部材6と、窓ガラス9と、不図示のライニングと、ウインドウ装置、ドアロック装置、ハーネス等の電装品と、を備えている。
<インナパネル>
図1に示すように、インナパネル2は、ドア1の骨格を構成するドア本体である。インナパネル2は、略四角形状に形成された圧延鋼板から成る。インナパネル2は、開口部2a,2bと、スピーカ設置孔2cと、開口部2aの縁から突出形成されたアウタパネル接着片2d及びクリップ設置片2q(図2参照)と、サッシ部2sと、を有している。
図2に示すように、インナパネル2の外周縁部には、スキンスティフナ4及び下部補強部材6を介在して、アウタパネル3(図5参照)の周縁部がヘミング加工と溶接とによって取り付けられている。インナパネル2は、前端部側に取り付けた上下一対のヒンジ部材5によって、センタピラー(図示省略)に開閉自在に連結される。インナパネル2の後端部側は、ドアロック装置(図示省略)によってドア閉状態が保持される。
図1に示すように、開口部2a,2bは、インナパネル2とアウタパネル3との間に形成された中空部に内設される電装品等の内蔵品を組み付ける組付作業を行うための作業孔、または、肉抜きするための肉抜き孔である。開口部2a,2bの車外側には、スキンスティフナ4(図2参照)が重ねるようにして設置されている。
開口部2aは、例えば、パワーウインド装置(図示省略)やハーネスの取付作業を行うための孔である。開口部2aは、例えば、インナパネル2の前側寄りに位置に形成されている。開口部2aは、上下方向に延びる側縁2kと、側縁2kの下端から前後方向に延びる下縁2m(図3参照)と、を備えている。下縁2mには、アウタパネル接着片2d(切り起こし部2e)と、クリップ設置片2qと、が突出形成されている。
開口部2bは、例えば、ドアロックアクチュエータ(図示省略)の取付作業を行うための孔である。開口部2bは、インナパネル2の後側寄りに位置に形成されている。
スピーカ設置孔2cは、スピーカ(図示省略)が装着される孔であり、例えば、防振用シール材(図示省略)を介在してスピーカが取り付けられる。スピーカ設置孔2cは、インナパネル2の前側下部に形成されている。
図3または図5に示すように、アウタパネル接着片2dは、インナパネル2の開口部2aの縁からアウタパネル3に向かって突出形成された突出片である。アウタパネル接着片2dは、開口部2aの縁からアウタパネル3に向かって延びる切り起こし部2eと、切り起こし部2eの先端部をアウタパネル3に沿って折り曲げて形成した接着面2fと、を有している。アウタパネル接着片2dは、基端部から先端に亘って幅が徐々に狭くなるように形成されている。アウタパネル接着片2dは、アウタパネル3に対向配置された平坦なインナパネル2から突出した逆L字状の突出片をアウタパネル3の方向に向けて起こすように折り曲げて形成されている。
切り起こし部2eは、アウタパネル接着片2dにおいて、インナパネル2の平坦な面からアウタパネル3の平坦な面に亘って延びている箇所である。切り起こし部2eは、開口部2aの縁からアウタパネル3に向けて斜めに折り曲げて延びている。切り起こし部2eには、切り起こし部2eの基端のインナパネル2からアウタパネル3に接着される接着面2fに向かって延びる一対の補強ビード2hが形成されている。
補強ビード2hは、切り起こし部2eの延設された方向に沿って適宜な間隔で凹設された一対の溝から成る。補強ビード2hは、断面視して円弧(略半円形状)に形成されている。このため、切り起こし部2eは、補強ビード2hによって補強されて、インナパネル2とアウタパネル3との間隔を保持する支柱の役目を果たす。
図3または図5に示すように、接着面2fは、接着剤Aによって、アウタパネル3の車内側の面に接着される面である。接着面2fは、略台形に形成されている。接着面2fの中央部には、略台形形状の接着面2fの上底と下底に沿って延設された長円形のビード2gが形成されている。
ビード2gは、接着面2fに凹設された凹溝状の窪みから成る。ビード2gの全周縁は接着面2f内にある。言い換えるならば、ビード2gの全周縁と接着面2fの周縁との間に(接着)面が存在する。ビード2g内には、アウタパネル3と接着面2fを接着する接着剤A(充填剤)が充填される。このため、ビード2gは、接着剤Aを充填する溝の役目と、接着面2fを補強して曲がり難くする役目と、を果たす。図5に示すように、ビード2gは、側面視して、一対の補強ビード2hの延長上の間に設けられている。
接着剤Aは、マスチックシーラやホットメルト等の接着性シール材から成る。
図4に示すように、開口部2aの周縁2a1と、切り起こし部2eとの境界線L1がある箇所は、凹溝形状に形成された補強ビード2hの形状に合わせた凹凸形状に曲げて形成されている。切り起こし部2eと、開口部2aの周縁2a1との接続部2iには、切り起こし部2eの側辺2e1から外側(開口部2a側)に向かって広がる拡大部2jが形成されている。
拡大部2jは、境界線L1と、切り起こし部2eの側辺2e1の延長線L2と、の開口部2a側に形成された箇所をいう。拡大部2jは、切り起こし部2eの側辺2e1から側縁2kまでの間のコーナー部2nと、切り起こし部2eの側辺2e1から下縁2mまでの間のコーナー部2nと、に形成されている。つまり、拡大部2jは、切り起こし部2eの前後両端部に形成されて、拡大部2jの開口部2aの開口端が滑らかな曲線を描いた状態に形成されている。このため、拡大部2jは、切り起こし部2eの側辺2e1のコーナー部2nに形成されていることで、側辺2e1のコーナー部2nに応力が集中し難くする機能を果たす。
図2に示すように、クリップ設置片2qは、例えば、ハーネス等の部品を保持するためのクリップ(図示省略)が装着されるクリップ設置孔2r等の孔を有する突出片である。クリップ設置片2qは、開口部2aの縁から突出形成されている。
図1に示すように、サッシ部2sは、窓ガラス9が昇降可能に配置される窓枠部である。
<アウタパネル>
図5に示すアウタパネル3は、インナパネル2の外側に配置されるドアスキンであり、例えば、1枚の圧延鋼板をプレス加工して成る。アウタパネル3の後端部側寄りの位置には、ドアハンドル(図示せず)が配設されている。
<スキンスティフナ>
図2に示すように、スキンスティフナ4は、ドア1に内設された補強部材である。スキンスティフナ4は、1枚の圧延鋼板を側面視して略あみだ形状にプレス加工して形成されている。スキンスティフナ4は、前後方向に延びるベルトライン補強部41、中間補強部42及び第2中間補強部43と、ベルトライン補強部41と中間補強部42との間に形成された上下連結部44と、中間補強部42と第2中間補強部43との間に形成された第2上下連結部45と、を有する。
ベルトライン補強部41は、ベルトラインBLに沿って、ドア1の前端部から後端部に亘って前後方向に略帯状に延設されている。ベルトライン補強部41は、前端部が、インナパネル2の前端部に固定された前側補強ブラケット7に接合されて、後端部が、インナパネル2の後端部に固定された後側補強ブラケット8に接合されている。ベルトライン補強部41は、下側縁部に形成されたフランジ部41aと、接着剤A(図5参照)によってアウタパネル3に接着されるウエイト当接部41bと、を有している。ベルトライン補強部41は、縦断面視して略ハット形状に形成されて補強されている。
フランジ部41aは、アウタパネル3に当接するようにアウタパネル3側に膨らんで形成されている。
ウエイト当接部41bは、フランジ部41aの適宜な複数箇所に設けられている。ウエイト当接部41bは、具体的に挙げると、フランジ部41aにおいて、後端部と、3本の上下連結部44の基端部の前後と、に設けられている。
図2に示すように、中間補強部42は、ベルトライン補強部41に上下連結部44を介在して、ドア1の前端部から後端部に亘って、前後方向に若干前下がりに斜めに略帯状に形成されている。中間補強部42は、開口部2a,2bに重なるように配置されている。中間補強部42は、前端部が、前側補強ブラケット7に接合され、後端部が、インナパネル2の後端部に固定されている。中間補強部42は、上下の縁部に形成されたフランジ部42aと、接着剤A(図5参照)によってアウタパネル3に接着される中間当接部42bと、を有している。中間補強部42は、縦断面視して略ハット形状に形成されて補強されている。
フランジ部42aは、フランジ部41aと同様に、アウタパネル3に当接するようにアウタパネル3側に膨らんで形成されている。
中間当接部42bは、フランジ部42aにおいて、下側のフランジ部42aの後端部寄りの箇所と、上下連結部44の基端部の前後の箇所と、に設けられている。
第2中間補強部43は、中間補強部42に第2上下連結部45を介在して、ドア1の前端部から後端部に亘って前後方向に略帯状に形成されている。第2中間補強部43は、開口部2a,2bに重なるように配置されている。第2中間補強部43は、前端部が、前側補強ブラケット7に接合され、後端部が、インナパネル2の後端部に固定されている。第2中間補強部43は、上下の縁部に形成されたフランジ部43aと、接着剤A(図5参照)によってアウタパネル3に接着される中間当接部43bと、を有している。第2中間補強部43は、縦断面視して略ハット形状に形成されて補強されている。
フランジ部43aは、フランジ部41a,42aと同様に、アウタパネル3に当接するようにアウタパネル3側に膨らんで形成されている。
中間当接部43bは、フランジ部43aにおいて、前端部から後端部に亘って適宜な間隔で複数設けられている。複数の中間当接部43bのうちの少なくとも1つは、開口部2aに重ねるように配置されて、アウタパネル接着片2dの接着面2fの近傍に配置されている。
図2に示すように、上下連結部44は、ベルトライン補強部41と中間補強部42との間に、適宜な間隔を介して3本上下方向に略帯状に形成されている。上下連結部44は、前後の縁部に形成されたフランジ部44aと、接着剤A(図5参照)によってアウタパネル3に接着される上下当接部44bと、を有している。上下連結部44は、縦断面視して略ハット形状に形成されて補強されている。
フランジ部44aは、フランジ部41a,42a,43aと同様に、アウタパネル3に当接するようにアウタパネル3側に膨らんで形成されている。
上下当接部44bは、前後のフランジ部44aにおいて、上下方向中央部に形成されている。
第2上下連結部45は、中間補強部42と第2中間補強部43との間に、適宜な間隔を介して4本上下方向に略帯状に形成されている。第2上下連結部45は、前後の縁部に形成されたフランジ部45aと、接着剤A(図5参照)によってアウタパネル3に接着される上下当接部45bと、を有している。第2上下連結部45は、縦断面視して略ハット形状に形成されて補強されている。
フランジ部45aは、アウタパネル3に当接するようにアウタパネル3側に膨らんで形成されている。
側面視してドア1の中央部寄りの内に配置される後側から1番目の第2上下連結部45の前側のフランジ部45aと、後側から2番目の第2上下連結部45の後側のフランジ部45aには、上下当接部44bが設けられている。
<下部補強部材>
図2に示すように、下部補強部材6は、ドア1の下端部を補強するための圧延鋼板である。下部補強部材6は、前後方向に延設された下部横補強部61と、下部横補強部61の後端部から上方向に延設された下部縦補強部62と、下部横補強部61の後端部から前側補強ブラケット7に亘って配置された下部前側補強部63と、を備えて成る。下部補強部材6は、鋼板をプレス成形して形成されている。
下部横補強部61、下部縦補強部62及び下部前側補強部63は、断面視して幅方向中央のビード部61a,62a,63aがアウタパネル3側に膨らんだ略ハット形状に形成されて補強された部材から成る。
下部横補強部61は、前端部が、下部前側補強部63に接合され、後端部が、インナパネル2の後端部下側に接合されている。下部横補強部61は、前後方向に延設されたビード部61aの中央部、前端部及び後端部には、アウタパネル3に接着剤A(図5参照)で接着される当接部61bが設けられている。
下部縦補強部62は、下端部が、下部横補強部61の前端部に接合され、上端部に設けられた当接部62bが、アウタパネル3に接着剤A(図5参照)で接着されている。その当接部62bは、開口部2bの周縁部下側に配置されている。
下部前側補強部63の前端部は、前側補強ブラケット7に接合されている。
図1に示すように、ヒンジ部材5は、ドア1を車体に回動可能に取り付けるための部材である。ヒンジ部材5は、ドア1の前端部の上下にそれぞれ取り付けられている。
ライニング(図示省略)は、インナパネル2の車内側に設置された樹脂製の部材から成る。
≪作用効果≫
本実施形態に係る車両用ドア1は、基本的に以上のように構成されるものであり、次に、車両用ドア1の作用効果について説明する。
図3、図4あるいは図5に示すように、本発明は、インナパネル2と、インナパネル2の車外側に配置されるアウタパネル3と、を備えたドア1(車両用ドア)であって、インナパネル2は、開口部2aと、開口部2aの縁からアウタパネル3側に向かって延びる切り起こし部2eと、切り起こし部2eの先端を折り曲げて形成されると共にアウタパネル3に接着される接着面2fと、を有し、接着面2fには、閉じた凹形状のビード2gが形成されている。
ここで、「閉じた凹形状のビード2g」とは、「ビード2gの全周縁が接着面2f内にある」構成、言い換えると、「ビード2gの全周縁と接着面2fの周縁との間に(接着)面が存在する」構成をいう。
これにより、切り起こし部2eの接着面2fは、閉じた凹形状のビード2gが形成されていることで、剛性を高めて、接着面2fが変形するのを抑制することができる。また、凹形状のビード2gを有する接着面2fは、アウタパネル3が接着されることにより、ビード2gが閉じた状態に形成されるので、強度を向上させることができる。このため、接着面2fは、ドア開閉時の力が作用しても、ビード2gを起点として接着面2fが折れ曲がるのを防止することができる。
また、図5に示すように、アウタパネル3と接着面2fを接着する接着剤A(充填剤)は、ビード2g内に充填される。
これにより、接着剤Aは、ビード2g内に充填されることで、ビード2gの凹部を利用して接着剤Aを保持することができるので、意図しない位置(ビード2g外)に接着して、そこに応力が集中するのを防止することができる。接着剤Aは、剛性を高めた部位である接着面2fのビード2gに接着力が集中するように接着させることができるので、より確実に接着面2fの変形を防止することができる。
また、図5に示すように、切り起こし部2eは、インナパネル2からアウタパネル3に向かって延びる一対の補強ビード2hを有し、ビード2gは、一対の補強ビード2hの延長上の間に形成されている。
これにより、ビード2gは、一対の補強ビード2hの延長上の間に形成されていることで、応力が集中するビード2gの両側を補強ビード2hで補強して支えることができる。このため、一対の補強ビード2hは、接着面2f及び切り起こし部2eの変形を防止しつつ、より確実にドア開閉時の応力をインナパネル2で支えることができる。
また、図4に示すように、開口部2aの周縁2a1と、切り起こし部2eとの境界線L1は、補強ビード2hの形状に合わせた凹凸形状に形成されている。
これにより、境界線L1がある箇所は、凹凸形状に形成されて補強されるので、切り起こし部2eをストレート状に折り曲げた場合と比較して、ドア開閉時の応力で切り起こし部2eが境界線L1を起点として折れ難くすることができる。
また、切り起こし部2eと、開口部2aの周縁2a1との接続部2iには、切り起こし部2eの側辺2e1から外側に向かって広がる拡大部2jが形成されている。
これにより、拡大部2jは、切り起こし部2eの側辺2e1と開口部2aの周縁2a1とのコーナー部2nに応力が集中するのを防止することができるため、切り起こし部2eの変形を抑制することができる。
また、図4に示すように開口部2aは、上下方向に延びる側縁2kと、側縁2kの下端から前後方向に延びる下縁2mを備え、切り起こし部2eは、下縁2mに形成され、拡大部2jは、側縁2kと、下縁2mとのコーナー部2nまで延びている。
これにより、ドア1は、開口部2aの下縁2mに切り起こし部2eを設けることで、昇降ガラスが干渉するのを防止することができる。また、インナパネル2は、開口部2aの側縁2kと下縁2mのコーナー部2nまで拡大部2jを繋げることで、インナパネル2の成形性を向上させることができる。 また、インナパネル2は、ドア開閉時の応力を開口部2aの側縁2kまで伝えることができるので、より確実に変形を防止することができる。
また、図2に示すように、開口部2aのドアの厚さ方向には、インナパネル2の前端部から後端部に亘って前後方向に延設されたスキンスティフナ4に形成された中間当接部42b,43bが重なるように配置され、中間当接部42b,43bは、アウタパネル3に接着剤Aによって接着されている。
ここで、「ドアの厚さ方向」とは、サイドドアでは「車幅(左右)方向」であり、バックドアでは「前後方向」である。
これにより、例えば、開口部2aの縁からアウタパネル3に延びる切り起こし部2e、または、接着面2fに対して、アウタパネル3を介して荷重がかかった場合は、接着面2fの近傍の中間当接部42b,43bにも荷重がかかって分散される。このため、中間当接部42b,43bは、車幅方向の荷重がアウタパネル3にかかった場合に、アウタパネル3から接着面2f及び切り起こし部2eにかかる荷重を軽減させることができる。
[変形例]
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内で種々の改造及び変更が可能であり、本発明はこれら改造及び変更された発明にも及ぶことは勿論である。
前記実施形態では、ドア1の一例として車体の後席右側に配置されるリアドアを例に挙げて説明したが、インナパネル2と、アウタパネル3と、が設置可能な開閉体であれば特に限定されない。ドア1は、車体前側の側部に設置されるフロントドアや、車体の後部に配置されるバックドアであっても構わない。
また、前記実施形態では、図1に示すように、インナパネル2に形成される切り起こし部2eの一例として、インナパネル2の前側寄りの位置に形成された開口部2aの縁に形成した場合を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。切り起こし部2eは、例えば、インナパネル2の後側寄りの位置に形成された開口部2bの縁や、その他に形成された開口の縁に形成して、アウタパネル3(図5参照)に接着すればよい。
また、インナパネル2、アウタパネル3及びスキンスティフナ4の一例として、圧延鋼板で形成された場合を説明したが、その材質は、特に限定されず、アルミニウム合金や、マグネシウム合金等の軽合金でもよい。
1 ドア(車両用ドア)
2 インナパネル
2a 開口部
2a1 開口部の周縁
2d アウタパネル接着片
2e 切り起こし部
2e1 切り起こし部の側辺
2f 接着面
2g ビード
2h 補強ビード
2i 接続部
2j 拡大部
2k 側縁
2m 下縁
2n コーナー部
3 アウタパネル
4 スキンスティフナ
42b,43b 中間当接部
A 接着剤
L1 境界線

Claims (6)

  1. インナパネルと、前記インナパネルの車外側に配置されるアウタパネルと、を備えた車両用ドアであって、
    前記インナパネルは、開口部が形成され、
    前記開口部の車両の前後方向に延びる下縁には、前記アウタパネル側に向かって延びるとともに、先端部に前記アウタパネルに接着される接着面が形成された切り起こし部が設けられ、
    前記接着面には、閉じた凹形状のビードが形成され
    前記切り起こし部は、前記切り起こし部の前記下縁との接続部に拡大部が設けられ、
    前記拡大部は、前記開口部の前記下縁と車両前方側の側縁のコーナー部に延びていること、
    を特徴とする車両用ドア。
  2. 前記アウタパネルと前記接着面を接着する接着剤は、前記ビード内に充填されること、
    を特徴とする請求項1に記載の車両用ドア。
  3. 前記切り起こし部は、前記インナパネルから前記アウタパネルに向かって延びる一対の補強ビードを有し、
    前記ビードは、前記一対の補強ビードの延長上の間に形成されるとともに、前記一対の補強ビードが延設された方向に対して直交する方向に延設されていること、
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用ドア。
  4. 前記開口部の周縁と、前記切り起こし部との境界線は、前記補強ビードの形状に合わせた凹凸形状に形成されていること、
    を特徴とする請求項3に記載の車両用ドア。
  5. 前記切り起こし部は、前記接着面側から前記コーナー部に向かって徐々に幅広に形成され、
    前記拡大部は、前記切り起こし部の側辺から外側に向かって広がって形成されていること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の車両用ドア。
  6. 前記開口部のドアの厚さ方向には、前記インナパネルの前端部から後端部に亘って前後方向に延設されたスキンスティフナに形成された中間当接部が重なるように配置され、
    前記中間当接部は、前記アウタパネルに接着剤によって接着されていること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載の車両用ドア。
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