JP6739291B2 - セメント用添加剤およびセメント組成物 - Google Patents
セメント用添加剤およびセメント組成物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6739291B2 JP6739291B2 JP2016167117A JP2016167117A JP6739291B2 JP 6739291 B2 JP6739291 B2 JP 6739291B2 JP 2016167117 A JP2016167117 A JP 2016167117A JP 2016167117 A JP2016167117 A JP 2016167117A JP 6739291 B2 JP6739291 B2 JP 6739291B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cement
- component
- alkylene oxide
- oxide adduct
- copolymer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
Description
重量平均分子量が150000以上のポリエチレングリコール(a1成分)と3価以上の多価アルコールにアルキレンオキシドが付加された構造を有する化合物(a2成分)から選ばれる少なくとも1種(A成分)と、
オキシカルボン酸もしくはその塩、ケト酸もしくはその塩、糖、糖アルコールから選ばれる少なくとも1種(B成分)と、を含む。
重量平均分子量が150000以上のポリエチレングリコール(a1成分)と3価以上の多価アルコールにアルキレンオキシドが付加された構造を有する化合物(a2成分)から選ばれる少なくとも1種(A成分)と、
オキシカルボン酸もしくはその塩、ケト酸もしくはその塩、糖、糖アルコールから選ばれる少なくとも1種(B成分)と、
セメントと、を含む。
本発明のセメント用添加剤は、重量平均分子量が150000以上のポリエチレングリコール(a1成分)と3価以上の多価アルコールにアルキレンオキシドが付加された構造を有する化合物(a2成分)から選ばれる少なくとも1種(A成分)と、オキシカルボン酸もしくはその塩、ケト酸もしくはその塩、糖、糖アルコールから選ばれる少なくとも1種(B成分)と、を含む。
A成分は、重量平均分子量が150000以上のポリエチレングリコール(a1成分)と3価以上の多価アルコールにアルキレンオキシドが付加された構造を有する化合物(a2成分)から選ばれる少なくとも1種である。A成分としてこのような成分を採用することにより、本発明のセメント用添加剤は、セメント組成物の硬化物の強度を長期にわたって顕著に向上させ得る。
a1成分は、重量平均分子量が150000以上のポリエチレングリコールである。a1成分の重量平均分子量が150000以上であることにより、本発明のセメント用添加剤は、セメント組成物の硬化物の強度を長期にわたって顕著に向上させ得る。
a2成分は、3価以上の多価アルコールにアルキレンオキシドが付加された構造を有する化合物である。a2成分が3価以上の多価アルコールにアルキレンオキシドが付加された構造を有する化合物であることにより、本発明のセメント用添加剤は、セメント組成物の硬化物の強度を長期にわたって顕著に向上させ得る。
B成分は、オキシカルボン酸もしくはその塩、ケト酸もしくはその塩、糖、糖アルコールから選ばれる少なくとも1種である。
本発明のセメント用添加剤が含み得る他の成分としては、任意の適切な他の成分を採用し得る。このような他の成分としては、本発明の効果がより発現し得る点で、好ましくは、アルカノールアミン化合物が挙げられる。
本発明のセメント組成物は、重量平均分子量が150000以上のポリエチレングリコール(a1成分)と3価以上の多価アルコールにアルキレンオキシドが付加された構造を有する化合物(a2成分)から選ばれる少なくとも1種(A成分)と、オキシカルボン酸もしくはその塩、ケト酸もしくはその塩、糖、糖アルコールから選ばれる少なくとも1種(B成分)と、セメントと、を含む。
ポリエチレングリコールの重量平均分子量については、市販品でカタログやホームページ上で公開されている場合は、実施例および比較例において特記(例えば、「実測値」などと記載)していない限り、その値を採用した(カタログやホームページ上での公開が「平均分子量」等の他の表現になっている場合はその値を採用した)。
・使用カラム:東ソー株式会社製、TSKguardcolumnα+TSKgelα−5000+TSKgelα−4000+TSKgelα−3000を各1本ずつ連結して使用した。
・溶離液:リン酸二水素ナトリウム・2H2O:62.4g、リン酸水素二ナトリウム・12H2O:143.3gを、イオン交換水:7794.3gに溶解させた溶液に、アセトニトリル:2000gを混合した溶液を用いた。
・検出器:Viscotek社製のトリプル検出器「Model302光散乱検出器」、直角光散乱として90°散乱角度、低角度光散乱として7°散乱角度、セル容量として18μL、波長として670nm。
・標準試料:東ソー株式会社製、ポリエチレングリコールSE−8(Mw=l07000)を用い、そのdn/dCを0.135ml/g、溶離液の屈折率を1.333として装置定数を決定した。
・打ち込み量
標準試料:ポリマー濃度が0.2vol%になるように上記溶離液で溶解させた溶液を100μL注入した。
サンプル:ポリマー濃度が1.0vol%になるように上記溶離液で溶解させた溶液を100μL注入した。
・流速:0.8ml/min
・カラム温度:40℃
(フロー値と空気量の測定)
セメントとして普通ポルトランドセメント(太平洋セメント社製)、細骨材として大井川水系産陸砂、粗骨材として青海産砕石、A成分および/またはB成分、減水剤、混練水として水道水を用い、セメント:382kg/m3、水:172kg/m3、細骨材:796kg/m3、粗骨材:930kg/m3、細骨材率(細骨材/細粗骨材+粗骨材)(容積比):47%、水/セメント比(質量比)=0.45の配合にてセメント組成物を調製した。
なお、セメント組成物の温度が20℃の測定温度になるように、測定に使用する材料、強制練りミキサー、測定器具類を上記の測定温度雰囲気下で調温し、混練および各測定は上記の測定温度雰囲気下で行った。また、セメント組成物中の気泡がセメント組成物の流動性に及ぼす影響を避けるために、必要に応じてオキシアルキレン系消泡剤を用い、空気量が1.0±0.5%となるように調整した。
上記条件下に強制練りミキサーを用いて混練時間90秒間でコンクリートを製造し、フロー値と空気量を測定した。なお、フロー値と空気量の測定は、日本工業規格(JIS−A−1101、1128)に準拠して行った。また、A成分および/またはB成分、減水剤の添加量は、フロー値が37.5〜42.5cmになる添加量とした。
(28日圧縮強度)
フロー値と空気量を測定した後、圧縮強度試験用試料を作成し、以下の条件にて、28日後の圧縮強度を測定した。
供試体作成:100mm×200mm
供試体養生(28日):温度約20℃、湿度60%、恒温恒湿空気養生を24時間行った後、27日間水中で養生
供試体研磨:供試体面研磨(供試体研磨仕上げ機使用)
圧縮強度測定:自動圧縮強度測定器(前川製作所)
なお、実施例、比較例における「強度(%)対比較例28or比較例29*」とは、減水剤として共重合体(1)を用いた実施例、比較例については比較例28(共重合体(1)を用いたブランク試験に相当)で測定された28日圧縮強度を100(%)としたときの強度比、減水剤として共重合体(2)を用いた実施例、比較例については比較例29(共重合体(2)を用いたブランク試験に相当)で測定された28日圧縮強度を100としたときの強度比のことである。また、「強度(%)相乗効果分」とは、A成分とB成分を併用した実施例において、「用いたA成分のみを用いた場合の対応する比較例における強度(%)−100(%)」と「用いたB成分のみを用いた場合の対応する比較例における強度(%)−100(%)」との単純和をX(%)とし、「該A成分とB成分を併用した実施例における強度(%)−100(%)」をY(%)としたときの、「Y(%)−X(%)」のことであり、この値が大きいほど、A成分とB成分を併用したことによる単純和に対する相乗効果が大きいことを示している。
ジムロート冷却管、テフロン(登録商標)製の撹拌翼と撹拌シール付の撹拌器、窒素導入管、温度センサーを備えたガラス製反応容器にイオン交換水80.0部を仕込み、250rpmで撹拌下、窒素を200mL/分で導入しながら70℃まで加温した。次に、メトキシポリエチレングリコールモノメタクリル酸エステル(エチレンオキシドの平均付加モル数9個)133.4部、メタクリル酸26.6部、メルカプトプロピオン酸1.53部およびイオン交換水106.7部の混合溶液を4時間かけて滴下し、それと同時に過硫酸アンモニウム1.19部とイオン交換水50.6部の混合溶液を5時間かけて滴下した。滴下完了後1時間、70℃に保って重合反応を完結させた。そして、水酸化ナトリウム水溶液で中和して、重量平均分子量100000の共重合体(1)の水溶液を得た。
ジムロート冷却管、テフロン(登録商標)製の撹拌翼と撹拌シール付の撹拌器、窒素導入管、温度センサーを備えたガラス製反応容器に、3−メチル−3−ブテン−1−オール(イソプレノール)の水酸基にエチレンオキシドを付加(エチレンオキシドの平均付加モル数50)させたもの(以下、IPN−50と称す)(80%水溶液)198.2部、アクリル酸0.32部、過酸化水素水(2%水溶液)12.47部、イオン交換水44.75部を仕込み、250rpmで撹拌下、窒素を200mL/分で導入しながら58℃まで加温した。次に、アクリル酸27.12部、イオン交換水108.5部からなる混合溶液を3時間かけ滴下し、それと同時にL−アスコルビン酸0.74部、3−メルカプトプロピオン酸1.61部、イオン交換水86.31部からなる混合溶液を3時間30分かけて滴下した。滴下完了後1時間、58℃に保って重合反応を完結させた。そして、水酸化ナトリウム水溶液で中和して、重量平均分子量140000の共重合体(2)の水溶液を得た。
ジムロート冷却管、テフロン(登録商標)製の撹拌翼と撹拌シール付の撹拌器、窒素導入管、温度センサーを備えたガラス製反応容器にイオン交換水103.7部を仕込み、250rpmで撹拌下、窒素を200mL/分で導入しながら70℃まで加温した。次に、IPN−50(80%水溶液)188部、アクリルアミド9.6部、イオン交換水53.07部からなる混合溶液を4時間かけ滴下し、それと同時に3−メルカプトプロピオン酸0.13部、イオン交換水29.47部からなる混合溶液と過硫酸アンモニウム0.48部とイオン交換水15.55部の混合溶液をそれぞれ5時間かけて滴下した。滴下完了後1時間、70℃に保って重合反応を完結させた。そして、水酸化ナトリウム水溶液で中和して、重量平均分子量130000の共重合体(3)の水溶液を得た。
ジムロート冷却管、テフロン(登録商標)製の撹拌翼と撹拌シール付の撹拌器、窒素導入管、温度センサーを備えたガラス製反応容器にイオン交換水117.3部を仕込み、250rpmで撹拌下、窒素を200mL/分で導入しながら70℃まで加温した。次に、IPN−50(80%水溶液)188部、アクリルアミド9.6部、イオン交換水53.07部からなる混合溶液を4時間かけ滴下し、それと同時に過硫酸アンモニウム0.48部とイオン交換水31.59部の混合溶液を5時間かけて滴下した。滴下完了後1時間、70℃に保って重合反応を完結させた。そして、水酸化ナトリウム水溶液で中和して、重量平均分子量210000の共重合体(4)の水溶液を得た。
ジムロート冷却管、テフロン(登録商標)製の撹拌翼と撹拌シール付の撹拌器、窒素導入管、温度センサーを備えたガラス製反応容器にイオン交換水:103.7部を仕込み、250rpmで撹拌下、窒素を200mL/分で導入しながら70℃まで加温した。次に、IPN−50(80%水溶液)180部、ヒドロキシエチルアクリレート16.0部、イオン交換水44.0部からなる混合溶液を4時間かけて滴下し、それと同時に、3−メルカプトプロピオン酸0.06部とイオン交換水40.2部からなる混合溶液と、過硫酸アンモニウム1.98部とイオン交換水64.05部からなる混合溶液をそれぞれ5時間かけて滴下した。滴下完了後、1時間、70℃に保って重合反応を完結させた。そして、水酸化ナトリウム水溶液で中和して、重量平均分子量350000の共重合体(5)の水溶液を得た。
ジムロート冷却管、テフロン(登録商標)製の撹拌翼と撹拌シール付の撹拌器、窒素導入管、温度センサーを備えたガラス製反応容器にイオン交換水:143.97部を仕込み、250rpmで撹拌下、窒素を200mL/分で導入しながら70℃まで加温した。次に、IPN−50(80%水溶液)180部、ヒドロキシエチルアクリレート16.0部、イオン交換水44.0部からなる混合溶液を4時間かけて滴下し、それと同時に、過硫酸アンモニウム1.98部とイオン交換水64.05部からなる混合溶液を5時間かけて滴下した。滴下完了後、1時間、70℃に保って重合反応を完結させた。そして、水酸化ナトリウム水溶液で中和して、重量平均分子量740000の共重合体(6)の水溶液を得た。
PEG50万(ポリエチレングリコール500,000、和光純薬工業社製、重量平均分子量=50万(http://www.wako−chem.co.jp/siyaku/qa/ccn/pdf/ccn52.pdfに記載の平均分子量値)、以下同様)、グルコン酸ナトリウム(和光純薬工業社製)を表1の条件で配合して、セメント用添加剤(1)を調製した。
PEG50万(ポリエチレングリコール500,000、和光純薬工業社製、重量平均分子量=50万)、酒石酸(和光純薬工業社製)を表1の条件で配合して、セメント用添加剤(2)を調製した。
PEG50万(ポリエチレングリコール500,000、和光純薬工業社製、重量平均分子量=50万)、クエン酸(和光純薬工業社製)を表1の条件で配合して、セメント用添加剤(3)を調製した。
PEG50万(ポリエチレングリコール500,000、和光純薬工業社製、重量平均分子量=50万)、リンゴ酸(和光純薬工業社製)を表1の条件で配合して、セメント用添加剤(4)を調製した。
PEG50万の配合量を表1のように変えた以外は実施例1と同様に行い、セメント用添加剤(5)を調製した。
PEG50万の配合量を表1のように変えた以外は実施例2と同様に行い、セメント用添加剤(6)を調製した。
PEG50万の配合量を表1のように変えた以外は実施例3と同様に行い、セメント用添加剤(7)を調製した。
PEG50万の配合量を表1のように変えた以外は実施例4と同様に行い、セメント用添加剤(8)を調製した。
PEG50万(ポリエチレングリコール500,000、和光純薬工業社製、重量平均分子量=50万)、グルコース(和光純薬工業社製)を表1の条件で配合して、セメント用添加剤(9)を調製した。
PEG50万の配合量を表1のように変えた以外は実施例1と同様に行い、セメント用添加剤(10)を調製した。
グルコン酸ナトリウムの配合量を表1のように変えた以外は実施例5と同様に行い、セメント用添加剤(11)を調製した。
グルコン酸ナトリウムの配合量を表1のように変えた以外は実施例5と同様に行い、セメント用添加剤(12)を調製した。
酒石酸の配合量を表1のように変えた以外は実施例6と同様に行い、セメント用添加剤(13)を調製した。
PEG200万(ポリエチレングリコール2,000,000、和光純薬工業社製、重量平均分子量=200万(http://www.wako−chem.co.jp/siyaku/qa/ccn/pdf/ccn52.pdfに記載の平均分子量値)、以下同様)、グルコン酸ナトリウム(和光純薬工業社製)を表1の条件で配合して、セメント用添加剤(14)を調製した。
製造例3で得られた共重合体(3)、グルコン酸ナトリウム(和光純薬工業社製)を表1の条件で配合して、セメント用添加剤(15)を調製した。
共重合体(3)、グルコン酸ナトリウムの配合量を表1のように変えた以外は実施例14と同様に行い、セメント用添加剤(16)を調製した。
製造例3で得られた共重合体(3)、酒石酸(和光純薬工業社製)を表1の条件で配合して、セメント用添加剤(17)を調製した。
製造例4で得られた共重合体(4)、グルコン酸ナトリウム(和光純薬工業社製)を表1の条件で配合して、セメント用添加剤(18)を調製した。
グルコン酸ナトリウムの配合量を表1のように変えた以外は実施例17と同様に行い、セメント用添加剤(19)を調製した。
製造例4で得られた共重合体(4)、クエン酸(和光純薬工業社製)を表1の条件で配合して、セメント用添加剤(20)を調製した。
製造例5で得られた共重合体(5)、グルコン酸ナトリウム(和光純薬工業社製)を表1の条件で配合して、セメント用添加剤(21)を調製した。
グルコン酸ナトリウムの配合量を表1のように変えた以外は実施例20と同様に行い、セメント用添加剤(22)を調製した。
製造例5で得られた共重合体(5)、ソルビトール(和光純薬工業社製)を表1の条件で配合して、セメント用添加剤(23)を調製した。
製造例6で得られた共重合体(6)、グルコン酸ナトリウム(和光純薬工業社製)を表1の条件で配合して、セメント用添加剤(24)を調製した。
製造例6で得られた共重合体(6)、リンゴ酸(和光純薬工業社製)を表1の条件で配合して、セメント用添加剤(25)を調製した。
ESP(重量平均分子量=23000、ポリエチレンイミン(重量平均分子量=600)のアミノ基の活性水素1モルに対してエチレンオキシドを20モル付加したもの)、グルコン酸ナトリウム(和光純薬工業社製)を表1の条件で配合して、セメント用添加剤(26)を調製した。
ESP、グルコン酸ナトリウムの配合量を表1のように変えた以外は実施例25と同様に行い、セメント用添加剤(27)を調製した。
SB300(重量平均分子量=13000、ソルビトール1モルに対してエチレンオキシドを300モル付加したもの)、グルコン酸ナトリウム(和光純薬工業社製)を表1の条件で配合して、セメント用添加剤(28)を調製した。
グルコン酸ナトリウムの配合量を表1のように変えた以外は実施例27と同様に行い、セメント用添加剤(29)を調製した。
PEG20万(ポリエチレングリコール、アルドリッチ社製、重量平均分子量=313000(実測値))、グルコン酸ナトリウム(和光純薬工業社製)を表1の条件で配合し、さらに、EDIPA(ヒドロキシエチルジイソプロパノールアミン、アルドリッチ社製)を0.02質量%/セメントとなる量で添加し、セメント用添加剤(30)を調製した。
PEG50万(ポリエチレングリコール500,000、和光純薬工業社製、重量平均分子量=50万)、グルコン酸ナトリウム(和光純薬工業社製)を表1の条件で配合し、さらに、TIPA(トリイソプロパノールアミン、和光純薬工業社製)を0.005質量%/セメントとなる量で添加し、セメント用添加剤(31)を調製した。
PEG50万(ポリエチレングリコール500,000、和光純薬工業社製、重量平均分子量=50万)、グルコン酸ナトリウム(和光純薬工業社製)を表1の条件で配合し、さらに、EDIPA(ヒドロキシエチルジイソプロパノールアミン、アルドリッチ社製)を0.01質量%/セメントとなる量で添加し、セメント用添加剤(32)を調製した。
PEG50万(ポリエチレングリコール500,000、和光純薬工業社製、重量平均分子量=50万)、グルコン酸ナトリウム(和光純薬工業社製)を表1の条件で配合し、さらに、THEDA(N,N,N’,N’−テトラキス(2−ヒドロキシプロピル)エチレンジアミン、東京化成社製)を0.005質量%/セメントとなる量で添加し、セメント用添加剤(33)を調製した。
ESP(重量平均分子量=23000、ポリエチレンイミン(重量平均分子量=600)のアミノ基の活性水素1モルに対してエチレンオキシドを20モル付加したもの)、グルコン酸ナトリウム(和光純薬工業社製)を表1の条件で配合し、さらに、TIPA(トリイソプロパノールアミン、和光純薬工業社製)を0.02質量%/セメントとなる量で添加し、セメント用添加剤(34)を調製した。
SB300(重量平均分子量=13000、ソルビトール1モルに対してエチレンオキシドを300モル付加したもの)、グルコン酸ナトリウム(和光純薬工業社製)を表1の条件で配合し、さらに、TIPA(トリイソプロパノールアミン、和光純薬工業社製)を0.01質量%/セメントとなる量で添加し、セメント用添加剤(35)を調製した。
製造例3で得られた共重合体(3)、グルコン酸ナトリウム(和光純薬工業社製)を表1の条件で配合し、さらに、THEDA(N,N,N’,N’−テトラキス(2−ヒドロキシプロピル)エチレンジアミン、東京化成社製)を0.01質量%/セメントとなる量で添加し、セメント用添加剤(36)を調製した。
製造例4で得られた共重合体(4)、グルコン酸ナトリウム(和光純薬工業社製)を表1の条件で配合し、さらに、TIPA(トリイソプロパノールアミン、和光純薬工業社製)を0.01質量%/セメントとなる量で添加し、セメント用添加剤(37)を調製した。
製造例5で得られた共重合体(5)、グルコン酸ナトリウム(和光純薬工業社製)を表1の条件で配合し、さらに、EDIPA(ヒドロキシエチルジイソプロパノールアミン、アルドリッチ社製)を0.005質量%/セメントとなる量で添加し、セメント用添加剤(38)を調製した。
製造例6で得られた共重合体(6)、グルコン酸ナトリウム(和光純薬工業社製)を表1の条件で配合し、さらに、THEDA(N,N,N’,N’−テトラキス(2−ヒドロキシプロピル)エチレンジアミン、東京化成社製)を0.005質量%/セメントとなる量で添加し、セメント用添加剤(39)を調製した。
表2のように、PEG2万(ポリエチレングリコール20,000、和光純薬工業社製、重量平均分子量=15000〜25000(http://www.wako−chem.co.jp/siyaku/qa/ccn/pdf/ccn52.pdfに記載の平均分子量値)、以下同様)をセメント用添加剤(C1)とした。
表2のように、PEG10万(ポリエチレングリコール、アルドリッチ社製、重量平均分子量=148000(実測値))をセメント用添加剤(C2)とした。
表2のように、PEG20万(ポリエチレングリコール、アルドリッチ社製、重量平均分子量=313000(実測値))をセメント用添加剤(C3)とした。
表2のように、PEG50万(ポリエチレングリコール500,000、和光純薬工業社製、重量平均分子量=50万)をセメント用添加剤(C4)とした。
表2のように、PEG50万(ポリエチレングリコール500,000、和光純薬工業社製、重量平均分子量=50万)をセメント用添加剤(C5)とした。
表2のように、PEG50万(ポリエチレングリコール500,000、和光純薬工業社製、重量平均分子量=50万)をセメント用添加剤(C6)とした。
表2のように、PEG200万(ポリエチレングリコール2,000,000、和光純薬工業社製、重量平均分子量=200万)をセメント用添加剤(C7)とした。
表2のように、製造例3で得られた共重合体(3)をセメント用添加剤(C8)とした。
表2のように、製造例3で得られた共重合体(3)をセメント用添加剤(C9)とした。
表2のように、製造例4で得られた共重合体(4)をセメント用添加剤(C10)とした。
表2のように、製造例5で得られた共重合体(5)をセメント用添加剤(C11)とした。
表2のように、製造例6で得られた共重合体(6)をセメント用添加剤(C12)とした。
表2のように、製造例6で得られた共重合体(6)をセメント用添加剤(C13)とした。
表2のように、ESP(重量平均分子量=23000、ポリエチレンイミン(重量平均分子量=600)のアミノ基の活性水素1モルに対してエチレンオキシドを20モル付加したもの)をセメント用添加剤(C14)とした。
表2のように、ESP(重量平均分子量=23000、ポリエチレンイミン(重量平均分子量=600)のアミノ基の活性水素1モルに対してエチレンオキシドを20モル付加したもの)をセメント用添加剤(C15)とした。
表2のように、SB300(重量平均分子量=13000、ソルビトール1モルに対してエチレンオキシドを300モル付加したもの)をセメント用添加剤(C16)とした。
表2のように、SB300(重量平均分子量=13000、ソルビトール1モルに対してエチレンオキシドを300モル付加したもの)をセメント用添加剤(C17)とした。
表2のように、グルコン酸ナトリウム(和光純薬工業社製)をセメント用添加剤(C18)とした。
表2のように、グルコン酸ナトリウム(和光純薬工業社製)をセメント用添加剤(C19)とした。
表2のように、グルコン酸ナトリウム(和光純薬工業社製)をセメント用添加剤(C20)とした。
表2のように、酒石酸(和光純薬工業社製)をセメント用添加剤(C21)とした。
表2のように、酒石酸(和光純薬工業社製)をセメント用添加剤(C22)とした。
表2のように、酒石酸(和光純薬工業社製)をセメント用添加剤(C23)とした。
表2のように、クエン酸(和光純薬工業社製)をセメント用添加剤(C24)とした。
表2のように、リンゴ酸(和光純薬工業社製)をセメント用添加剤(C25)とした。
表2のように、グルコース(和光純薬工業社製)をセメント用添加剤(C26)とした。
表2のように、ソルビトール(和光純薬工業社製)をセメント用添加剤(C27)とした。
表3に示す条件にて、減水剤とA成分およびB成分(実施例69〜78においては、実施例30〜39で用いた、A成分およびB成分以外のその他成分も)を用いて28日圧縮強度を測定した。すなわち、セメント組成物を調製して28日圧縮強度を測定した。なお、その他成分のセメントに対する配合割合は、実施例30〜40と同様とした。
なお、セメント組成物を調製するにあたって、A成分およびB成分(実施例69〜78においては、実施例30〜39で用いた、A成分およびB成分以外のその他成分も)として、実施例1〜39で得られたセメント用添加剤(1)〜(39)を用いた場合であっても、A成分およびB成分(実施例69〜78においては、実施例30〜39で用いた、A成分およびB成分以外のその他成分も)をそれぞれ独立に添加して用いた場合であっても、同様の結果が得られた。
結果を表3に示した。
表4に示す条件にて、減水剤と比較例1〜27で得られたセメント用添加剤(C1)〜(C27)を用いて28日圧縮強度を測定した。すなわち、セメント組成物を調製して28日圧縮強度を測定した。
結果を表4に示した。
Claims (5)
- 3価以上の多価アルコールにアルキレンオキシドが付加された構造を有する化合物(a2成分)である(A成分)と、
オキシカルボン酸もしくはその塩、ケト酸もしくはその塩、糖、糖アルコールから選ばれる少なくとも1種(B成分)と、を含み、
該a2成分が、グリセリンのアルキレンオキシド付加体、エリスリトールのアルキレンオキシド付加体、ソルビトールのアルキレンオキシド付加体、ビニルアルコールのアルキレンオキシド付加体由来の構造単位を有する共重合体、アリルアルコールのアルキレンオキシド付加体由来の構造単位を有する共重合体、メタアリルアルコールのアルキレンオキシド付加体由来の構造単位を有する共重合体、ブテニルアルコールのアルキレンオキシド付加体由来の構造単位を有する共重合体、3−メチル−3−ブテニルアルコールのアルキレンオキシド付加体由来の構造単位を有する共重合体、3−メチル−2−ブテニルアルコールのアルキレンオキシド付加体由来の構造単位を有する共重合体、2−メチル−3−ブテニルアルコールのアルキレンオキシド付加体由来の構造単位を有する共重合体、ポリエチレンイミンのアミノ基に結合している活性水素へのアルキレンオキシド付加体から選ばれる少なくとも1種であり、
該A成分に対する該B成分の質量の割合が10%〜200%である、
セメント用添加剤。 - 前記a2成分はカルボキシル基を有さない、請求項1に記載のセメント用添加剤。
- 3価以上の多価アルコールにアルキレンオキシドが付加された構造を有する化合物(a2成分)である(A成分)と、
オキシカルボン酸もしくはその塩、ケト酸もしくはその塩、糖、糖アルコールから選ばれる少なくとも1種(B成分)と、
セメントと、を含み、
該a2成分が、グリセリンのアルキレンオキシド付加体、エリスリトールのアルキレンオキシド付加体、ソルビトールのアルキレンオキシド付加体、ビニルアルコールのアルキレンオキシド付加体由来の構造単位を有する共重合体、アリルアルコールのアルキレンオキシド付加体由来の構造単位を有する共重合体、メタアリルアルコールのアルキレンオキシド付加体由来の構造単位を有する共重合体、ブテニルアルコールのアルキレンオキシド付加体由来の構造単位を有する共重合体、3−メチル−3−ブテニルアルコールのアルキレンオキシド付加体由来の構造単位を有する共重合体、3−メチル−2−ブテニルアルコールのアルキレンオキシド付加体由来の構造単位を有する共重合体、2−メチル−3−ブテニルアルコールのアルキレンオキシド付加体由来の構造単位を有する共重合体、ポリエチレンイミンのアミノ基に結合している活性水素へのアルキレンオキシド付加体から選ばれる少なくとも1種であり、
該A成分に対する該B成分の質量の割合が10%〜200%である、
セメント組成物。 - 前記セメント組成物中の前記A成分の含有量が、前記セメントに対し、0.001質量%/セメント〜1質量%/セメントであり、前記セメント組成物中の前記B成分の含有量が、前記セメントに対し、0.001質量%/セメント〜1質量%/セメントである、請求項3に記載のセメント組成物。
- 前記a2成分はカルボキシル基を有さない、請求項3または4に記載のセメント組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016167117A JP6739291B2 (ja) | 2016-08-29 | 2016-08-29 | セメント用添加剤およびセメント組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016167117A JP6739291B2 (ja) | 2016-08-29 | 2016-08-29 | セメント用添加剤およびセメント組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018035012A JP2018035012A (ja) | 2018-03-08 |
JP6739291B2 true JP6739291B2 (ja) | 2020-08-12 |
Family
ID=61566271
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016167117A Active JP6739291B2 (ja) | 2016-08-29 | 2016-08-29 | セメント用添加剤およびセメント組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6739291B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7458200B2 (ja) * | 2019-04-16 | 2024-03-29 | 株式会社日本触媒 | セメント用添加剤、セメント用強度向上剤、セメント組成物、およびセメント組成物の強度向上方法 |
JP7407555B2 (ja) * | 2019-10-21 | 2024-01-04 | 株式会社日本触媒 | セメント用添加剤、セメント組成物、および、セメント強度向上方法 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5973465A (ja) * | 1982-10-20 | 1984-04-25 | 電気化学工業株式会社 | 高性能減水剤組成物 |
JP3203270B2 (ja) * | 1992-09-08 | 2001-08-27 | 花王株式会社 | コンクリート用混和剤 |
JP2007091580A (ja) * | 2005-09-01 | 2007-04-12 | Sumitomo Osaka Cement Co Ltd | 超速硬性セメント組成物及び超速硬性セメント組成物用分散剤 |
JP2010229016A (ja) * | 2009-03-06 | 2010-10-14 | Nippon Shokubai Co Ltd | コンクリート組成物 |
JP2011084459A (ja) * | 2009-09-18 | 2011-04-28 | Nippon Shokubai Co Ltd | セメント混和剤、セメント組成物及びセメント混和剤用ポリカルボン酸系共重合体 |
-
2016
- 2016-08-29 JP JP2016167117A patent/JP6739291B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2018035012A (ja) | 2018-03-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6761443B2 (ja) | セメント用添加剤、セメント組成物、およびセメント用添加剤用原料 | |
JP6893821B2 (ja) | セメント用添加剤およびセメント組成物 | |
JP6514806B2 (ja) | セメント組成物 | |
JP6537282B2 (ja) | アルカノールアミン系セメント添加剤、並びにセメント組成物 | |
JP6864478B2 (ja) | セメント混和剤およびセメント組成物 | |
JP6857500B2 (ja) | セメント用添加剤およびセメント組成物 | |
JP6739291B2 (ja) | セメント用添加剤およびセメント組成物 | |
JP6715599B2 (ja) | セメント分散性向上助剤およびセメント組成物 | |
JP7027105B2 (ja) | セメント組成物 | |
JP2007270072A (ja) | ポリカルボン酸系重合体及びその製造方法、並びに、セメント混和剤 | |
JP6747962B2 (ja) | セメント用添加剤およびセメント組成物 | |
JP7458200B2 (ja) | セメント用添加剤、セメント用強度向上剤、セメント組成物、およびセメント組成物の強度向上方法 | |
JP2019218228A (ja) | セメント用添加剤、セメント混和剤、およびセメント組成物 | |
JP6877392B2 (ja) | 粒状組成物及びその製造方法、分散剤、並びに水硬性組成物 | |
JP7241643B2 (ja) | セメント用添加剤、セメント組成物、セメント強度向上方法 | |
JP2018111627A (ja) | セメント混和剤およびセメント組成物 | |
JP7407556B2 (ja) | セメント用添加剤、セメント組成物、および、セメント強度向上方法 | |
JP6877391B2 (ja) | 粒状組成物及び分散剤 | |
JP2018111623A (ja) | セメント混和剤およびセメント組成物 | |
JP7407555B2 (ja) | セメント用添加剤、セメント組成物、および、セメント強度向上方法 | |
JP7282623B2 (ja) | セメント用強度向上剤、セメント用添加剤、セメント組成物、および、セメント強度向上方法 | |
JP7277317B2 (ja) | セメント用添加剤、セメント混和剤、およびセメント組成物 | |
JP6602149B2 (ja) | セメント用添加剤およびセメント組成物 | |
JP2018111625A (ja) | セメント混和剤およびセメント組成物 | |
JP2017052666A (ja) | セメント用添加剤およびセメント組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20190514 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20200313 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20200317 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20200422 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20200714 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20200721 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6739291 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |