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JP6725995B2 - 光通信システム - Google Patents

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JP6725995B2 JP2016034708A JP2016034708A JP6725995B2 JP 6725995 B2 JP6725995 B2 JP 6725995B2 JP 2016034708 A JP2016034708 A JP 2016034708A JP 2016034708 A JP2016034708 A JP 2016034708A JP 6725995 B2 JP6725995 B2 JP 6725995B2
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Description

本発明は、光通信技術に関するものであり、特に、モード多重技術及び波長多重技術の両方を適用した光通信システムに関するものである。
光ファイバ伝送路の伝送容量を拡大する技術として、空間分割多重技術が検討されている。空間分割多重の一つであるモード多重技術では、光ファイバの一つのコアの中を伝搬可能な光信号のモードが複数存在する多モード(マルチモード)ファイバを伝送路として使用し、各モードで異なる情報を伝送することにより、光ファイバ伝送路の伝送容量を拡大する。特許文献1には、それぞれ異なるモードの複数の光信号を生成し、それらが多重化された信号を多モードファイバの一つのコアを通して伝送する技術が開示されている。
上述のようなモード多重技術を用いる光通信システムは、一般に、送信側の装置(光送信装置)と受信側の装置(光受信装置)との間を多モードファイバによって接続することで構成される。光送信装置は、光送信器、光送信器により生成された光信号のモードを基本モードから高次モードに変換する変換器、及び複数のモードを多重化してモード多重信号を生成するモード多重器から構成される。また、光受信装置は、受信したモード多重信号を個別のモードの光信号に分離するモード分離器、分離された各光信号のモードを基本モードに変換するモード変換器、及び光受信器から構成される。
特許第5665967号公報
D. Soma, et al., "2.05 Peta-bit/s super-nyquist-WDM SDM transmission using 9.8-km 6-mode 19-core fiber in full C band", 2015 European Conference on Optical Communication (ECOC 2015), September 27 2015 - October 1 2015, PDP.3.2
現在商用化されている光通信システムでは、波長多重技術が伝送容量の増大のために使用されている。光通信システムにおける伝送容量の更なる増大のためには、波長多重技術に加えてモード多重技術を使用することが必要となる。非特許文献1には、実験室環境において波長多重技術とモード多重技術との両方を採用した構成及び実験結果が示されている。しかし、非特許文献1には、基本的に同一の情報を多重化して伝送する例が示されているにすぎず、光送信装置及び光送信装置の実用的な構成例は示されていない。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものである。本発明は、波長多重技術とモード多重技術とを併用して光信号の伝送を行う光通信システムを実現するための技術を提供することを目的としている。
本発明は、例えば、光通信システムとして実現できる。本発明の一態様の係る光通信システムは、光送信装置と、前記光送信装置から送信された光信号を受信する光受信装置と、を備える光通信システムであって、前記光送信装置は、それぞれ独立して変調され、かつ、それぞれ異なる波長を有する基本モードの複数の光信号を多重化することで、波長多重信号を生成する第1及び第2の波長多重器と、前記第2の波長多重器によって生成された波長多重信号を、前記基本モードから高次モードに変換するモード変換器と、前記第1の波長多重器によって生成された前記基本モードの波長多重信号と、前記高次モードの波長多重信号とを多重化することで、前記光受信装置へ送信すべき光信号を生成するモード多重器と、を備え、前記光受信装置は、前記光送信装置から受信された光信号を、前記基本モードの光信号と前記高次モードの光信号とに分離するモード分離器と、前記モード分離器から出力された前記高次モードの光信号を、前記高次モードから前記基本モードに変換するモード変換器であって、前記モード分離器からの前記高次モードの光信号の出力に対して、波長多重された当該高次モードの光信号の波長分離用の第2の波長分離器の前段に設けられ、前記モード分離器からの前記基本モードの光信号の出力に対しては、波長多重された当該基本モードの光信号の波長分離用の第1の波長分離器の前段に設けられていない、前記モード変換器と、前記モード分離器から出力された前記基本モードの光信号を、それぞれ異なる波長の複数の光信号に分離する前記第1の波長分離器と、前記モード変換器から出力された前記基本モードの光信号を、それぞれ異なる波長の複数の光信号に分離する前記第2の波長分離器と、それぞれ異なる波長に対応しており、前記第1及び第2の波長分離器から出力された、対応する波長の光信号の受信処理を行う複数の受信ユニットと、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、波長多重技術とモード多重技術とを併用して光信号の伝送を行う光通信システムを実現可能になる。
光通信システムの構成を示すブロック図。 光送信装置10の構成を示すブロック図。 光受信装置30の構成を示すブロック図。 光送信装置10の実際の装置構成の例を示す図。 光送信装置10のアップグレードの例の説明図。 光送信装置10のアップグレードの例の説明図。 光受信装置30のアップグレードの例の説明図。 光受信装置30の構成の変形例を示すブロック図。
以下、本発明の例示的な実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の各図においては、実施形態の説明に必要ではない構成要素については図から省略する。
[実施例1]
図1は、実施例1に係る光通信システムの構成を示すブロック図である。図1に示すように、光通信システムは、光送信装置10と、光伝送路50を介して光送信装置10と通信可能な光受信装置30とを備える。光送信装置10と光受信装置30との間の光伝送路50は、多モード光ファイバ51、及び光信号の中継増幅用の多モード光増幅器52によって構成される。
以下では、図1に示す光送信装置10及び光受信装置30の構成について詳細に説明する。光送信装置10は、基本モード(LP01モード)の複数の光信号を生成し、それらの波長多重化を行い、更にモード多重化を行うことで、光受信装置へ送信すべき光信号を生成する。光受信装置30は、光送信装置10から受信した光信号の波長分離を行い、更にモード分離を行うことで、多重化された信号を基本モードの複数の光信号に分離し、分離した複数の光信号の受信処理を行う。本実施例では、このように、光送信装置10が、波長多重化を行った後にモード多重化を行い、光受信装置30が、波長分離を行った後にモード分離を行う光通信システムの構成例を示す。
<光送信装置10>
図2を参照して、本実施例に係る光送信装置10の構成について詳細に説明する。光送信装置10は、波長多重器15(15a,15b,15c,...)、モード変換器16(16b,16c,...)、モード多重器17、及び生成ユニット20(20−1,20−2,20−3,...)を備える。生成ユニット20は、最大で、波長多重器15で多重化可能な波長の数に等しい数だけ設けられる。波長多重器15は、最大で、モード多重器17で多重化可能なモードの数に等しい数だけ設けられる。また、モード変換器16は、高次モード(例えば、LP11aモード、LP11bモード、LP02モード等)に対応する波長多重器15(15b,15c,...)の数に等しい数だけ設けられる。
複数の生成ユニット20は、それぞれ異なる波長λ(λ1,λ2,λ3,...)に対応し、それぞれ対応する波長を有する光信号を生成する。例えば、生成ユニット20−1,20−2,20−3は、波長λ1,λ2,λ3を有する光信号をそれぞれ生成する。以下では主に生成ユニット20−1について説明するが、それ以外の各生成ユニット20は、光源11が発生する光の波長λが異なる点を除き、生成ユニット20−1と同様に構成することが可能である。
生成ユニット20−1は、単一の光源11、光分岐回路12、光変調器13(13a,13b,...)、及び光増幅器14(14a,14b,...)を含む。光源11は、波長λ1を有する基本モードの光を発生して出力する。複数の光変調器13は、それぞれ異なるモードに対応しており、光源11から出力された光をそれぞれ独立して変調する(即ち、それぞれ異なる入力信号で変調する)ことで、基本モードの光信号をそれぞれ生成する。本実施例では、一例として、光変調器13aは基本モード(LP01モード)に対応し、光変調器13bは高次モード(LP11aモード)に対応している。
各光変調器13の後段には、各光変調器13によって生成された光信号のパワーを調整するための光増幅器14が設けられる。本実施例では、同じ1つのモードに対応する光変調器13及び光増幅器14のセットは、当該1つのモードに対応する光送信器(図4)として機能する。なお、光増幅器14に代えて、光減衰器が用いられてもよいし、あるいは、光増幅器及び光減衰器の両方が用いられてもよい。
生成ユニット20−1において、それぞれ異なるモードに対応する複数の光送信器に対して、個別に光源を設けることも可能である。しかし、それら全ての光源が出力する光の波長を同一の波長に維持することには技術的な困難が伴いうる。このため本実施例では、単一の光源11から出力された光を光分岐回路12によって分岐させ、分岐した(分割された)光を各光変調器13で変調することで、複数の光変調器13で共通の光源11を使用している。
複数の波長多重器15(15a,15b,15c,...)は、それぞれ異なるモードに対応している。一例として、波長多重器15aは基本モード、波長多重器15bは高次モード(LP11aモード)、波長多重器15cは高次モード(LP11bモード)にそれぞれ対応している。なお、波長多重器15aは、第1の波長多重器の一例であり、波長多重器15a以外の波長多重器15(15b,15c,...)は、第2の波長多重器の一例である。
各波長多重器15には、当該波長多重器と同じモードに対応する光変調器13によって生成された、それぞれ異なる波長λ(λ1,λ2,λ3,...)を有する基本モードの複数の光信号が、複数の生成ユニット20から入力される。例えば、波長多重器15aには、基本モードに対応する光変調器13aによって生成された、それぞれ異なる波長λを有する基本モードの複数の光信号が、複数の生成ユニット20から入力される。波長多重器15bには、高次モード(LP11bモード)に対応する光変調器13bによって生成された、それぞれ異なる波長λを有する基本モードの複数の光信号が、複数の生成ユニット20から入力される。各波長多重器15は、それぞれ独立して変調され、かつ、それぞれ異なる波長を有する基本モードの複数の光信号を多重化することで、波長多重信号を生成する。このようにして、複数の波長多重器15は、基本モードの波長多重信号をそれぞれ生成して出力する。
基本モードに対応する波長多重器15aから出力された波長多重信号は、モード多重器17へ入力される。一方、高次モードに対応する波長多重器15(15b,15c,...)から出力された波長多重信号は、モード変換器16(16b,16c,...)にそれぞれ入力される。モード変換器16は、波長多重器15によって生成された基本モードの波長多重信号を、当該基本モードから高次モードに変換し、変換後の波長多重信号をモード多重器17へ出力する。例えば、モード変換器16bは、基本モードの波長多重信号を、当該基本モードから高次モード(LP11aモード)に変換し、モード変換器16cは、基本モードの波長多重信号を、当該基本モードから高次モード(LP11bモード)に変換する。
モード多重器17には、波長多重器15aによって生成された基本モードの波長多重信号と、モード変換器16(16b,16c,...)から出力された高次モードの波長多重信号とが入力される。モード多重器17は、入力されたそれらの波長多重信号を多重化(モード多重化)することで、光受信装置30へ送信すべき光信号を生成する。なお、モード変換器16及びモード多重器17は、処理対象が波長多重信号であるため、それらにはできるだけ波長依存性が小さいデバイスが採用される。
上述の構成によれば、光変調器13、光増幅器14及び波長多重器15は、基本モードにのみ対応していればよく、それらの光デバイスのモード依存性が問題になることがない利点がある。また、モード多重のために必要となるデバイスであるモード変換器16及びモード多重器17の数が少ないため、装置の導入コストを比較的低くすることが可能である。
ここで、図2に示す構成では、各生成ユニット20において全モードに対応する光送信器(光変調器13及び光増幅器14)で共通の光源11を使用可能にするために、各デバイスの配置及び接続を実際にどのように実現するかが課題となりうる。図4は、そのような課題に対処するための、光送信装置10の実際の装置構成の例を示す図である。本例では、光送信装置10は、複数の光送信器が実装される光送信器ラックと、波長多重器15、モード変換器16及びモード多重器17が実装される多重器ラックとによって構成される。
まず、光送信器ラックにおいて、波長単位で(即ち、生成ユニット20ごとに)、全モードに対応する光送信器が同一の段に隣接して実装され、それらの近くに共通の光源11が実装される。また、波長多重器15、モード変換器16及びモード多重器17は、それらの光送信器とは独立したラックである多重器ラックに実装される。更に、図2に示すような、光送信器(光変調器13及び光増幅器14)と波長多重器15との接続関係を実現するように、光送信器ラックと多重器ラックとの間が光ファイバで接続される。このようにして、光送信装置10の実際の装置構成を実現できる。なお、本実施例では、図2及び図4に示すように、モード変換器16及びモード多重器17を分離した構成としているが、これらを一体化した構成を採用することも可能である。
<光受信装置30>
次に図3を参照して、本実施例に係る光受信装置30の構成について詳細に説明する。光受信装置30は、波長分離器31、及び受信ユニット40(40−1,40−2,40−3,...)を備える。各受信ユニット40は、モード分離器32、モード変換器33(33b,33c,...)、光ハイブリッド回路34、受光素子35、サンプリング処理部36、MIMO処理部37、キャリア推定部38、及び符号再生部39を含む。受信ユニット40は、最大で、波長分離器31で分離可能な波長の数に等しい数だけ設けられ、即ち、モード分離器32は、最大で、波長分離器31で分離可能な波長の数に等しい数だけ設けられる。光ハイブリッド回路34及びそれより後段の各デバイスは、最大で、モード分離器32で分離可能なモードの数に等しい数だけ設けられる。ただし、受光素子35については、モードごとに、Iチャネル及びQチャネルに対応する2つの受光素子が設けられる。また、MIMO処理部37は、全モードにまたがって処理を行うので、各受信ユニットに1つだけ設けられる。また、モード変換器33は、高次モード(例えば、LP11aモード、LP11bモード、LP02モード等)に対応する光ハイブリッド回路34の数に等しい数だけ設けられる。
波長分離器31は、光送信装置10から光伝送路50を介して受信された光信号を、それぞれ異なる単一の波長λ(λ1,λ2,λ3,...)を有する複数の光信号に分離する。複数の受信ユニット40は、それぞれ異なる波長λに対応しており、対応する波長を有する光信号が波長分離器31からそれぞれ入力される。例えば、受信ユニット40−1,40−2,40−3には、波長λ1,λ2,λ3を有する光信号がそれぞれ入力される。なお、波長分離器31は、処理対象がモード多重信号であるため、波長分離器31にはできるだけモード依存性が小さいデバイスが採用される。以下では主に受信ユニット40−1について説明するが、それ以外の各受信ユニット40は、局発光源41が発生する光の波長が異なる点を除き、受信ユニット40−1と同様に構成することが可能である。
受信ユニット40−1において、モード分離器32は、波長分離器31から入力された波長λ1の光信号を、基本モードの光信号と高次モード(LP11aモード、LP11bモード等)の光信号とに分離して出力する。基本モードの光信号は、基本モードに対応する光ハイブリッド回路34に入力される。また、高次モードに対応する各光信号は、対応するモード変換器33(33b,33c,...)に入力される。
モード変換器33は、モード分離器32から出力された高次モードの光信号を、当該高次モードから基本モードに変換して出力する。例えば、モード変換器33bは、高次モード(LP11aモード)の光信号を基本モードに変換し、モード変換器33cは、高次モード(LP11bモード)の光信号を基本モードに変換する。各モード変換器33から出力された光信号は、当該モード変換器33と接続された(高次モードに対応する)光ハイブリッド回路34に入力される。複数の光ハイブリッド回路34及びそれらの後段のデバイスでは、モード分離器32から出力された基本モードの光信号、及び各モード変換器33から出力された基本モードの光信号の受信処理が行われる。
具体的には、光ハイブリッド回路34は、入力された光信号と局発光とのミキシングを行うことで、当該光信号のコヒーレント検波(コヒーレント受信)を行う。ここで、各受信ユニット40には、単一の局発光源41が設けてられている。本実施例では、単一の局発光源41から出力された光を光分岐回路42によって分岐させ、分岐した(分割された)光を各光ハイブリッド回路34で使用することで、複数の光ハイブリッド回路34で共通の局発光源41を使用している。これにより、光送信装置10から送信される光信号と局発光との間の周波数偏差を、全ての光ハイブリッド回路34で均一にすることが可能になる。
光ハイブリッド回路34から出力される、コヒーレント検波により得られた光信号は、受光素子35によって電気信号に変換される。当該電気信号は、サンプリング処理部36によってアナログ信号からディジタル信号に変換される。このようにして、同一の波長に対応し、かつ、それぞれ異なるモードに対応する複数の電気信号(ディジタル信号)が、それぞれ異なるモードに対応する複数のサンプリング処理部36からMIMO処理部37に入力される。MIMO処理部37は、入力された複数のディジタル信号に対してMIMO信号処理を行うことで、モード間のクロストーク雑音の抑圧を行い、その結果得られる、各モードに対応する信号を、それぞれキャリア推定部38へ出力する。その後、キャリア推定部38によってキャリア推定処理が行われ、符号再生部39によって送信ディジタル符号が再生される。その後、必要に応じて誤り訂正処理等が行われてもよい。
MIMO処理部37によるMIMO信号処理では、MIMO処理部37に入力される複数の信号間の時間的なスキューが問題となる。しかし、上述の構成によれば、モード分離器32によるモード分離後、光信号が電気信号に変換されるまでに使用される光デバイスを、全て近接した場所に配置できる。このような光デバイスの配置の場合、光デバイスによって発生する光路長差を制御することが比較的容易であり、そのような制御によって、MIMO信号処理で問題となる時間的スキューに対して有効に対処できる。
また、上述の構成によれば、モード分離器32及びモード変換器33は、単一の波長にのみ対応していればよく、それらの光デバイスの設計及び製造が容易になりうるとともに、それらの光デバイスの波長依存性が問題になることもない利点がある。なお、本実施例では、図3に示すように、モード分離器32及びモード変換器33を分離した構成としているが、これらを一体化した構成を採用することも可能である。
以上説明したように、本実施形態によれば、光送信装置10が、波長多重化を行った後にモード多重化を行い、光受信装置30が、波長分離を行った後にモード分離を行う光通信システムを実現できる。
[実施例2]
実施例1のような光通信システムの伝送容量を段階的に拡大するアップグレードを行う場合、波長単位またはモード単位で必要なデバイスの増設を行うことが想定される。本実施例では、光送信装置10及び光受信装置30のそれぞれについて、そのようなアップグレードを可能にする構成例について説明する。なお、以下では実施例1との相違点を中心として本実施例について説明する。
<光送信装置10のアップグレード>
本実施例では、実施例1と同様、図4に示すようなラック構成で光送信装置10が実装される。光送信装置10は、送信対象となる高次モードの追加を可能にするために、追加される高次モードに対応する、波長多重器15と、当該波長多重器15とモード多重器17との間に設けられるモード変換器16とを増設可能に構成されている。更に、光送信装置10は、追加される高次モードに対応する光送信器(光変調器13及び光増幅器14)を、各生成ユニット20に増設可能に構成されている。また、そのような光送信器の増設を可能にするために、光送信装置10の各生成ユニット20は、増設対象の光送信器を、光分岐回路12を介して光源11に接続可能に構成されうる。光送信装置10における、波長多重器15、モード変換器16及び光送信器が接続(増設)される箇所には、接続用の光コネクタが予め設けられていてもよい。なお、波長多重器15で多重される波長の数に等しい数の生成ユニット20が予め設けられていてもよいし、多重される波長の数の増加に合わせて、順次、生成ユニット20が増設されてもよい。
光送信装置10のアップグレードは、以下のような手順で段階的に行うことが可能である。光送信装置10の導入の初期においては、図5に示すように、光送信器ラックには、モード1(基本モード)に対応する光送信器のみを、必要な波長の数だけ実装する。また、多重器ラックには、モード1(基本モード)に対応する波長多重器15aと、光伝送路50に光信号を送出する最終段のモード多重器17とを実装する。
その後、モード1で使用可能な波長が無くなった際に、高次モードであるモード2(例えば、LP11aモード)に対応する光デバイスを、光送信器ラック及び多重器ラックに新たに実装する。具体的には、図6に示すように、光送信器ラックには、モード2に対応する光送信器を、必要な波長の数だけ新たに実装する。また、多重器ラックには、モード2に対応する波長多重器15bと、それに対応するモード変換器16bとを新たに実装する。このような手順を繰り返すことで、1モード1波長単位で、光送信装置10のアップグレードが可能である。
<光受信装置30のアップグレード>
光受信装置30において、図3に示す各受信ユニット40は、1つの波長に対応しており、当該1つの波長に多重化されている全モードの光信号の受信に必要となる処理ブロックに相当する。このため、1波長単位での光受信装置30のアップグレードを実現するためには、図3に示す受信ユニット40を増設の単位として、光受信装置30への光デバイス及び電気回路の増設を行えばよい。
以下では、図7を参照して、1モード1波長単位での光受信装置30のアップグレードについて説明する。本実施例では、光受信装置30は、受信対象となる高次モードの追加を可能にするために、追加される高次モードに対応する、光ハイブリッド回路34と、当該光ハイブリッド回路34とモード分離器32との間に設けられるモード変換器33とを、各受信ユニット40に増設可能に構成されている。また、そのような光ハイブリッド回路34の増設を可能にするために、各受信ユニット40は、増設対象の光ハイブリッド回路34を、光分岐回路42を介して局発光源41に接続可能に構成されている。
各受信ユニット40において増設対象となるモード変換器33及び光ハイブリッド回路34以外のデバイスについては、各受信ユニット40に予め設けられている。即ち、各受信ユニット40には、モード分離器32、局発光源41、光分岐回路42、受光素子35、及び全ての電気回路(サンプリング処理部36、MIMO処理部37、キャリア推定部38、及び符号再生部39)が予め設けられている。
1モード単位での光受信装置30のアップグレードは、図7に示すように、モード変換器33及び光ハイブリッド回路34を増設の単位として、光受信装置30への光デバイスの増設を行うことで実現できる。なお、光受信装置30における、モード変換器33及び光ハイブリッド回路34が接続(増設)される箇所には、接続用の光コネクタが予め設けられていてもよい。これにより、光受信装置30のアップグレードを、パッケージ増設として容易に実現できるようになる。また、各受信ユニット40において、対応する波長で使用可能なモードが無くなった場合に、上述のように新たな受信ユニット40を増設してもよいし、波長分離器31で分離される波長の数に等しい数の受信ユニット40が予め設けられていてもよい。
本実施例によれば、1モード1波長単位での光送信装置10及び光受信装置30のそれぞれの段階的なアップグレードが可能になるとともに、初期導入時に必要な機材を節約でき、初期導入費用の削減が可能となる。
[実施例3]
実施例1及び2では、光受信装置30が波長分離を行った後にモード分離を行う構成例について説明しているが、光受信装置30がモード分離を行った後に波長分離を行う構成を光通信システムに適用することも可能である。本実施例では、そのような光通信システムの変形例について説明する。なお、以下では実施例1及び2との相違点を中心として本実施例について説明する。
図8は、光受信装置30の構成の変形例を示すブロック図である。本実施例の光通信システムにおいて、光送信装置10は、上述の実施例と同様、図2に示す構成を有し、光受信装置30は、図8に示す構成を有する。
光受信装置30は、モード分離器32、モード変換器33(33b,33c,...)、波長分離器31(31a,31b,31c,...)、及び受信ユニット40(40−1,40−2,40−3,...)を備える。各受信ユニット40は、光ハイブリッド回路34、受光素子35、サンプリング処理部36、MIMO処理部37、キャリア推定部38、及び符号再生部39を含む。
波長分離器31は、最大で、モード分離器32で分離可能なモードの数に等しい数だけ設けられる。モード変換器33は、高次モード(例えば、LP11aモード、LP11bモード、LP02モード等)に対応する波長分離器31(31b,31c,...)の数に等しい数だけ設けられる。また、受信ユニット40は、最大で、波長分離器31で分離可能な波長の数に等しい数だけ設けられ、即ち、光ハイブリッド回路34及びそれより後段の各デバイスは、最大で、モード分離器32で分離可能なモードの数に等しい数だけ設けられる。ただし、受光素子35については、モードごとに、Iチャネル及びQチャネルに対応する2つの受光素子が設けられる。また、MIMO処理部37は、全モードにまたがって処理を行うので、各受信ユニットに1つだけ設けられる。
モード分離器32は、光送信装置10から光伝送路50を介して受信された光信号を、基本モードの光信号と高次モード(LP11aモード、LP11bモード等)の光信号とに分離して出力する。基本モードの光信号は、基本モードに対応する波長分離器31aに入力される。また、高次モードに対応する各光信号は、対応するモード変換器33(33b,33c,...)に入力される。
モード変換器33は、モード分離器32から出力された高次モードの光信号を、当該高次モードから基本モードに変換して出力する。例えば、モード変換器33bは、高次モード(LP11aモード)の光信号を基本モードに変換し、モード変換器33cは、高次モード(LP11bモード)の光信号を基本モードに変換する。各モード変換器33から出力された光信号は、当該モード変換器33と接続された(高次モードに対応する)波長分離器31(31b,31c,...)に入力される。なお、モード分離器32及びモード変換器33は、処理対象が波長多重信号であるため、それらにはできるだけ波長依存性が小さいデバイスが採用される。
基本モードに対応する波長分離器31aは、モード分離器32から出力された基本モードの光信号を、それぞれ異なる単一の波長λ(λ1,λ2,λ3,...)を有する複数の光信号に分離する。また、高次モードに対応する各波長分離器31(31b,31c,...)は、モード変換器33(33b,33c,...)から出力された基本モードの光信号を、それぞれ異なる単一の波長λ(λ1,λ2,λ3,...)を有する複数の光信号に分離する。なお、波長分離器31aは、第1の波長分離器の一例であり、波長分離器31a以外の波長分離器31(31b,31c,...)は、第2の波長分離器の一例である。
複数の受信ユニット40は、それぞれ異なる波長λ(λ1,λ2,λ3,...)に対応しており、対応する波長を有する光信号が波長分離器31からそれぞれ入力される。例えば、受信ユニット40−1,40−2,40−3には、波長λ1,λ2,λ3を有する光信号がそれぞれ入力される。各受信ユニット40は、波長分離器31から出力される、対応する波長λの光信号の受信処理を行う。以下では主に受信ユニット40−1について説明するが、それ以外の各受信ユニット40は、局発光源41が発生する光の波長が異なる点を除き、受信ユニット40−1と同様に構成することが可能である。
受信ユニット40−1において、基本モードに対応する波長分離器31aから入力された、単一の波長λ1を有する基本モードの光信号は、基本モードに対応する光ハイブリッド回路34に入力される。また、高次モードに対応する波長分離器31(31b,31c,...)から入力された、単一の波長λ1を有する基本モードの光信号は、高次モードに対応する光ハイブリッド回路34にそれぞれ入力される。複数の光ハイブリッド回路34及びそれらの後段のデバイスでは、入力された基本モードの光信号の受信処理が行われる。なお、複数の光ハイブリッド回路34及びそれらの後段のデバイスによる受信処理については、実施例1と同様である。
上述の構成によれば、波長分離器31及び受信ユニット40内の光デバイスは、基本モードにのみ対応していればよく、それらの光デバイスのモード依存性が問題になることがない利点がある。また、モード分離のために必要となるデバイスであるモード分離器32及びモード変換器33の数が少ないため、装置の導入コストを比較的低くすることが可能である。
10:光送信装置、30:光受信装置、50:光伝送路、51:多モード光ファイバ、52:多モード光増幅器
11:光源、12:光分岐回路、13:光変調器、14:光増幅器、15:波長多重器、16:モード変換器、17:モード多重器、20:生成ユニット
31:波長分離器、32:モード分離器、33:モード変換器、34:光ハイブリッド回路、35:受光素子、36:サンプリング処理部、37:MIMO処理部、38:キャリア推定部、39:符号再生部、40:受信ユニット、41:局発光源、42:光分岐回路

Claims (1)

  1. 光送信装置と、前記光送信装置から送信された光信号を受信する光受信装置と、を備える光通信システムであって、
    前記光送信装置は、
    それぞれ独立して変調され、かつ、それぞれ異なる波長を有する基本モードの複数の光信号を多重化することで、波長多重信号を生成する第1及び第2の波長多重器と、
    前記第2の波長多重器によって生成された波長多重信号を、前記基本モードから高次モードに変換するモード変換器と、
    前記第1の波長多重器によって生成された前記基本モードの波長多重信号と、前記高次モードの波長多重信号とを多重化することで、前記光受信装置へ送信すべき光信号を生成するモード多重器と、を備え、
    前記光受信装置は、
    前記光送信装置から受信された光信号を、前記基本モードの光信号と前記高次モードの光信号とに分離するモード分離器と、
    前記モード分離器から出力された前記高次モードの光信号を、前記高次モードから前記基本モードに変換するモード変換器であって、前記モード分離器からの前記高次モードの光信号の出力に対して、波長多重された当該高次モードの光信号の波長分離用の第2波長分離器の前段に設けられ、前記モード分離器からの前記基本モードの光信号の出力に対しては、波長多重された当該基本モードの光信号の波長分離用の第1の波長分離器の前段に設けられていない、前記モード変換器と、
    前記モード分離器から出力された前記基本モードの光信号を、それぞれ異なる波長の複数の光信号に分離する前記第1の波長分離器と、
    前記モード変換器から出力された前記基本モードの光信号を、それぞれ異なる波長の複数の光信号に分離する前記第2の波長分離器と、
    それぞれ異なる波長に対応しており、前記第1及び第2の波長分離器から出力された、対応する波長の光信号の受信処理を行う複数の受信ユニットと、を備える
    ことを特徴とする光通信システム。
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