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JP6775236B2 - 水素検出用素子、水素検出用素子の製造方法および水素検出装置 - Google Patents

水素検出用素子、水素検出用素子の製造方法および水素検出装置 Download PDF

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Description

本発明は、水素検出用素子、水素検出用素子の製造方法および水素検出装置に関するものである。
本願は、2017年3月31日に、日本に出願された特願2017−071285号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
近年、新しいエネルギー源としての水素の利用が注目を集めているが、安全上の配慮や水素に対する社会的な認知度の低さに起因して、水素を基盤とする産業の推進においては特に信頼性の高い水素検出技術の開発が最も重要な課題の一つとなっている。
従来の水素検出手段としては、接触燃焼方式や半導体方式が多く用いられてきたが、これらの方式においては、センサ部に電気的な接点が存在するために発火の危険が伴い、防爆の対策が必要になるという欠点がある。そこで、上記のような欠点がなく、安全性の高さからセンサ部が全て光学系で構成される水素検出の方式が研究されている。
例えば、特許文献1には、水素感応調光ミラーを用いて、その水素化に伴う光の反射率や透過率の変化を検出することにより水素を検出する技術が記載されている。また、特許文献2には、水素吸蔵金属であるパラジウムの薄膜に周期的な開口を形成して構成した表面プラズモン共鳴素子を利用して、その水素吸蔵に伴う光周波数特性の変化を検出することにより水素を検出する技術が記載されている。
特開2005−265590号公報 国際公開第2011/027899号
しかしながら、上述したような従来技術では、水素吸蔵金属に対する水素の吸脱着に時間が掛かるという問題がある。また、上記の従来技術では、反射光または透過光の光路に存在する種々の物質の影響により検出される光量が変動するため水素の検出精度が低下する可能性がある。
本発明は、以上のような点を考慮してなされたもので、水素吸蔵金属に対する水素の吸脱着に時間が掛かることなく水素を高精度に検出可能な水素検出用素子、水素検出用素子の製造方法および水素検出装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様に従えば、基材に所定の形状および大きさで水素吸蔵金属が配置され、入射した光によって誘導される表面プラズモン共鳴に基づいて水素が検出される水素検出用素子であって、前記水素吸蔵金属は、パラジウムと貴金属とを含む膜体で形成され、水素吸蔵した前記水素吸蔵金属を介した前記光のスペクトルは、二酸化炭素の前記光に対する吸収スペクトルと、水の前記光に対する吸収スペクトルとから外れた波長帯域にピークを有する水素検出用素子が提供される。
本発明の第2の態様に従えば、第1の態様において、前記水素吸蔵金属は、前記基材の表面から突出する円柱状に成膜されている水素検出用素子が提供される。
本発明の第3の態様に従えば、第2の態様において、前記水素吸蔵金属は、正三角形の頂点の位置に複数配置されている水素検出用素子が提供される。
本発明の第4の態様に従えば、第1の態様において、前記水素吸蔵金属は、前記基材の表面に面状に成膜され、所定の直径およびピッチで配列された複数の孔部を有する水素検出用素子が提供される。
本発明の第5の態様に従えば、第4の態様において、前記複数の孔部は、正三角形の頂点の位置に配置されている水素検出用素子が提供される。
本発明の第6の態様に従えば、本発明の第1から第5のいずれか一つの態様の水素検出用素子と、前記光を出射可能な光源部と、前記水素検出用素子を介した前記光を受光する受光部と、前記受光部の受光結果に基づいて水素を検出する検出部と、を備える水素検出装置が提供される。
本発明の第7の態様に従えば、基材に所定の形状および大きさで水素吸蔵金属が配置され、入射した光によって誘導される表面プラズモン共鳴に基づいて水素が検出される水素検出用素子の製造方法であって、前記水素吸蔵金属をパラジウムと貴金属とを含む膜体で形成するとともに、水素吸蔵した前記水素吸蔵金属を介した前記光のスペクトルのピークが、二酸化炭素の前記光に対する吸収スペクトルと、水の前記光に対する吸収スペクトルとから外れた波長帯域となる前記水素吸蔵金属を形成する水素検出用素子の製造方法が提供される。
本発明の第8の態様に従えば、本発明の第7の態様において、前記基材を所定温度に加熱した状態で前記パラジウムおよび前記貴金属をスパッタにより前記水素吸蔵金属を成膜する水素検出用素子の製造方法が提供される。
本発明の第9の態様に従えば、第8の態様において、前記基材を250℃以上に加熱する水素検出用素子の製造方法が提供される。
本発明の第10の態様に従えば、第7から第9のいずれか一つの態様において、前記水素吸蔵金属を前記基材の表面から突出する円柱状に成膜する水素検出用素子の製造方法が提供される。
本発明の第11の態様に従えば、第7から第9のいずれか一つの態様において、前記水素吸蔵金属を前記基材の表面に、所定の直径およびピッチで配列された複数の孔部を有する面状に成膜する水素検出用素子の製造方法が提供される。
本発明の第12の態様に従えば、第11の態様において、前記複数の孔部を正三角形の頂点の位置に配置する水素検出用素子の製造方法が提供される。
本発明では、水素吸蔵金属に対する水素の吸脱着に時間が掛かることなく水素を高精度に検出可能な水素検出用素子および水素検出装置を提供することが可能になる。
第1実施形態に係る水素検出用素子1を備えた水素検出装置100の概略的な構成図である。 第1実施形態に係る水素検出用素子1の厚さ方向の部分断面図である。 第1実施形態に係る水素検出用素子1を平面的に視た写真図である。 水素吸蔵金属3の水素吸蔵時間と、水素検出用素子1を透過する赤外光の波長のピーク値との関係を示す図である。 水素吸蔵金属3が配列パターンP1〜P4で配列された場合の赤外光波長と透過率との関係を示す図である。 第2実施形態に係る水素吸蔵金属を成膜するスパッタ装置SPの概略的な構成図である。 チャンバー20に水素ガスを導入した後に窒素ガスを導入したときの経過時間とスペクトル損失との関係を示す図である。 水素吸蔵金属3においてパラジウムおよび金の含有比率を変えた場合の膜厚と水素吸蔵時間との関係を示す図である。 水素吸蔵金属3においてパラジウムおよび金の含有比率を変えた場合の膜厚と水素放出時間との関係を示す図である。 第3実施形態に係る水素検出用素子1の厚さ方向の部分断面図である。 第3実施形態に係る水素検出用素子1を平面的に視た写真図である。 第3実施形態に係る水素吸蔵金属3(パラジウムで形成)の水素吸蔵時間と、水素検出用素子1を透過する赤外光の波長のピーク値との関係を示す図である。 水素吸蔵金属3(パラジウムで形成)に孔部4が配列パターンP11〜P14で配列された場合の赤外光波長と透過率との関係を示す図である。 第3実施形態に係る水素吸蔵金属3(パラジウムと金とで形成)の水素吸蔵時間と、水素検出用素子1を透過する赤外光の波長のピーク値との関係を示す図である。
以下、本発明の水素検出用素子、水素検出用素子の製造方法および水素検出装置の実施の形態を、図1ないし図14を参照して説明する。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係る水素検出用素子1を備えた水素検出装置100の概略的な構成図である。
水素検出装置100は、水素検出用素子1、窒素供給部11、水素供給部12、混合器13、チャンバー20、光源部30、受光部40、および演算部50を備えている。
混合器13は、窒素供給部11から供給される窒素と、水素供給部12から供給される水素とを所定の混合比率(例えば、水素濃度が4%)に混合し、配管14を介して所定の流量(例えば、500mL/h)でチャンバー20に供給する。チャンバー20は、水素検出用素子1を収納している。チャンバー20には、窒素と水素の混合気体が導入される配管14と、混合気体が排気される配管15とが接続されている。
光源部30は、チャンバー20内の水素検出用素子1に対して所定波長の光を出射する。光源部30が出射する光は、一例として赤外光である。受光部40は、光源部30が出射し、水素検出用素子1を介した光を受光する。本実施形態における受光部40は、水素検出用素子1を透過した光を受光する。受光部40は、光を受光した結果を演算部50に出力する。演算部50は、受光部40による受光結果から表面プラズモン共鳴(詳細は後述)に基づく演算を実施して、水素を検出する。
図2は、水素検出用素子1の厚さ方向の部分断面図である。図3は、水素検出用素子1を平面的に視た写真図である。
図2に示すように、水素検出用素子1は、基材2の表面2a上に配置された水素吸蔵金属3を有している。基材2は、例えば、シリコンウエハで形成されている。
水素吸蔵金属3は、表面2aから突出する直径Dの円柱状に成膜された膜体である。水素吸蔵金属3は、表面2aに沿った一方向(図3中、左右方向)に、直径Dよりも大きな周期(ピッチ)PX(PX>D)で配列されている。また、水素吸蔵金属3は、一辺の長さPXの正三角形の頂点位置に配置されている。従って、上記図3中、左右方向に並ぶ水素吸蔵金属3の列は、図3中、上下方向に√3×PX/2で表される周期PYで配列されている。
水素吸蔵金属3は、水素を吸蔵したときに誘電率(屈折率)が変化する材料であり、本実施形態では、一例として、膜厚50nmのパラジウムで形成されている。水素吸蔵金属3の直径Dは、検出対象(共振波長)に応じて設定され、例えば、0.5〜0.9μmである。
上記の水素吸蔵金属3は、例えば、フォトリソグラフィ工程でパターニングされる。フォトリソグラフィ工程の一例としては、基材2の表面2a上にスパッタ等によってパラジウム膜を全面的に成膜した後に、スピンコート等によってネガ型のフォトレジストを塗布し、その後に、上記複数の水素吸蔵金属3の配置および直径に対応した開口部を有するマスクを介して、フォトレジストにおける水素吸蔵金属3が形成される領域を露光する。その後に、現像・エッチングにより露光領域以外のパラジウム膜を除去することにより、上記配列で水素吸蔵金属3がパターニングされた水素検出用素子1が得られる。
なお、水素吸蔵金属3のパターニングは、上記の方法に限定されない。例えば、基材2の表面2a上にスピンコート等によってポジ型のフォトレジストを塗布した後に、上記複数の水素吸蔵金属3の配置および直径に対応した開口部を有するマスクを介して、フォトレジストにおける水素吸蔵金属3が形成される領域を露光する。そして、現像により水素吸蔵金属3が形成される領域のフォトレジストを除去した後に、スパッタ等によってパラジウム膜を全面的に成膜し、その後に有機溶媒などを用いてフォトレジストおよび当該フォトレジスト上に成膜されたパラジウム膜を取り去るリフトオフ法を用いることにより、上記配列で水素吸蔵金属3がパターニングされた水素検出用素子1を得ることができる。
上記構成の水素検出装置100においては、光源部30から出射された赤外光(例えば、波長1300nm)が水素検出用素子1を照明し、赤外光の一部が水素検出用素子1を透過して受光部40に入射する。チャンバー20に対しては、混合器13を介して水素が供給されているため、水素検出用素子1に収納されている水素検出用素子1の水素吸蔵金属3は水素を吸蔵することで誘電率(屈折率)が変化する。
図4は、水素吸蔵金属3の水素吸蔵時間(水素供給開始からの経過時間)と、直径D=0.8μm、周期PX=1.525μmの配列パターンで水素吸蔵金属3が配列された水素検出用素子1を透過する赤外光の波長のピーク値との関係を示す図である。図4に示されるように、水素吸蔵金属3の水素吸蔵が進むと、水素検出用素子1を透過する赤外光のピーク波長が長波長側に変化する。また、水素吸蔵金属3の水素吸蔵が進むと、水素吸蔵金属3が水素吸蔵していない場合と比較して、水素検出用素子1を透過する赤外光の透過率(すなわち、受光部40が受光する赤外光の光量)が上昇する。
図5は、水素検出用素子1において、水素吸蔵金属3が直径D=0.63μm、周期PX=1.36μmの配列パターンP1で配列された場合、水素吸蔵金属3が直径D=0.68μm、周期PX=1.41μmの配列パターンP2で配列された場合、水素吸蔵金属3が直径D=0.72μm、周期PX=1.49μmの配列パターンP3で配列された場合、図4に示したように、水素吸蔵金属3が直径D=0.8μm、周期PX=1.525μmの配列パターンP4で配列された場合の赤外光波長と透過率との関係を示す図である。
また、図5には、水の赤外吸収スペクトルの存在領域H1、H2およびH3と、二酸化炭素の赤外吸収スペクトルの存在領域C1とが示されている。図5に示されるように、配列パターンP1〜P4の水素検出用素子1を透過した赤外光のスペクトルは、水の赤外吸収スペクトルの存在領域H1、H2およびH3と、二酸化炭素の赤外吸収スペクトルの存在領域C1とから外れた波長帯域にピークを有している。そのため、水素検出時に、受光部40は、赤外光の光路における雰囲気に含まれる水および二酸化炭素による吸光の影響を抑えた状態で水素検出用素子1を透過した赤外光を受光することができる。
演算部50は、水および二酸化炭素による吸光の影響を抑えて受光された情報に基づき、水素検出用素子1における水素吸蔵前の赤外光の透過率と、水素吸蔵後の赤外光の透過率との差分に応じて水素を検出する。
以上説明したように、本実施形態の水素検出用素子1および水素検出装置100においては、水素検出用素子1を透過した赤外光のスペクトルが、水の赤外吸収スペクトルの存在領域H1、H2およびH3と、二酸化炭素の赤外吸収スペクトルの存在領域C1とから外れた波長帯域にピークを有する配列パターン(直径D、周期PX)で水素吸蔵金属3を配置することにより、赤外光の光路における雰囲気に含まれる水および二酸化炭素による吸光の影響を抑えた状態で高精度に水素を検出することが可能になる。
なお、上記実施形態では、水素検出用素子1を透過した赤外光を受光する構成としたが、例えば、水素吸蔵金属3からの反射光や回折光を受光する構成であってもよい。回折光を受光する場合、本実施形態の水素検出用素子1および水素検出装置100においては、水素吸蔵金属3が正三角形の頂点の位置に配置されることで隣り合う水素吸蔵金属3の間隔が方向に依らず等間隔であるため一定周期の回折光がとなる。そのため、本実施形態の水素検出用素子1および水素検出装置100においては、水素吸蔵金属3を格子状に配列した場合のように、方向に応じて水素吸蔵金属3の間隔が異なって受光した回折光の光量が変動することなく、高精度の水素検出が可能になる。
[第2実施形態]
次に、水素検出用素子1の第2実施形態について、図6乃至図9を参照して説明する。
上記第1実施形態では、水素吸蔵金属3がパラジウムで形成される構成を例示したが、第2実施形態ではパラジウムと触媒としての貴金属とを含む構成について説明する。貴金属としては、金 (Au)、銀 (Ag)、白金 (Pt)等を用いることが可能であるが、本実施形態では金を用いる場合について説明する。
図6は、基材2上に水素吸蔵金属を成膜するスパッタ装置SPの概略的な構成図である。スパッタ装置SPは、基板ホルダー60、パラジウムターゲットを有するパラジウムスパッタ部61、および金ターゲットを有する金スパッタ部62を備えている。
基板ホルダー60のパラジウムスパッタ部61および金スパッタ部62との対向面には複数(図6では4枚)の基材2が保持される。基板ホルダー60は、対向面の法線と平行な軸周りに回転可能である。
スパッタ装置SPは、アルゴン等の不活性ガスで満たされた空間で、ターゲットに高電圧(例えば、500eV)をかけ放電させることで不活性ガスが原子化してターゲットに衝突することでターゲットの原子が叩き出され、基板2上に付着して成膜される。また、スパッタ装置SPにおいては、基板ホルダー60が回転することによりパラジウムおよび金が基材2上に成膜される。
パラジウムターゲットおよび金ターゲットの双方に高電圧をかけることにより、基材2上には、パラジウムおよび金が同時に成膜される。また、基板ホルダー60が回転することにより、各基材2には、パラジウムおよび金が交互に成膜されることによりパラジウムおよび金が合金のように均一に配置された膜体が形成される。また、例えば、パラジウムスパッタ部61および金スパッタ部62に印加する電圧やスパッタ時間を調整することにより、任意の体積比または重量比でパラジウムおよび金が含まれる膜体を形成することが可能である。さらに、パラジウムターゲットおよび金ターゲットの一方にのみ交互に電圧を印加し、各印加時間を調整することにより、印加時間に対応した膜厚のパラジウム層および金層が交互に積層された膜体を形成することが可能である。
図7は、水素吸蔵金属3がパラジウムおよび金を含む場合に、チャンバー20に水素ガスを導入した後に窒素ガスを導入したときの経過時間とスペクトル損失との関係を示す図である。図7においては、導入開始時(時間0秒)から280秒間水素ガスを導入した後に、水素ガス導入開始から650秒経過までの370秒間窒素ガスを導入した結果が示されている。図7に示されるように、チャンバー20への水素ガス導入に伴う水素吸蔵金属3の水素吸蔵により、スペクトル損失が低下して赤外光の透過率が上昇している。その後に窒素ガスを導入することにより、水素吸蔵金属3において水素が放出されることでスペクトル損失が増加して赤外光の透過率が水素ガス導入前のレベルに戻ることが確認できた。
図8は、水素吸蔵金属3においてパラジウムおよび金の含有比率を変えた場合の膜厚と水素吸蔵時間との関係を示す図である。また、図8においては、パラジウムおよび金を成膜する際に基材2を250℃に加熱した場合と加熱しない場合(室温)とについて、膜厚と水素吸蔵時間との関係が示されている。より詳細には、基材2を250℃に加熱した状態でパラジウムのみを成膜した膜体A(□−□で示す膜体A)、基材2を加熱しないで金とパラジウムとを含有比率1:1で成膜した膜体B(▽−▽で示す膜体B)、基材2を250℃に加熱した状態で金とパラジウムとを含有比率2:3で成膜した膜体C(△−△で示すC)、基材2を250℃に加熱した状態で金とパラジウムとを含有比率1:1で成膜した膜体D(○−○で示す膜体D)、基材2を250℃に加熱した状態で金とパラジウムとを含有比率2:1で成膜した膜体E(×−×で示す膜体E)のそれぞれについて、水素吸蔵金属3の膜厚と水素吸蔵時間との関係が示されている。
また、図9は、水素吸蔵金属3においてパラジウムおよび金の含有比率を変えた場合の膜厚と水素放出時間との関係を示す図である。図9においてもパラジウムおよび金を成膜する際に基材2を250℃に加熱した場合と加熱しない場合(室温)とについて、上記5つの成膜条件のそれぞれで膜厚と水素放出時間との関係が示されている。
図8に示されるように、パラジウムのみを成膜した膜体Aに対して、加熱条件が同じでパラジウムおよび金を成膜した膜体C、Eは、水素吸蔵時間が短く水素を短時間で検出可能となることを確認できた。また、加熱しないで成膜した膜体Bに対して、加熱の有無に依らず加熱した状態で成膜した膜体A、C、D、Eは、水素吸蔵時間が短く水素を短時間で検出可能となることを確認できた。
図9に示されるように、パラジウムのみを成膜した膜体Aに対して、パラジウムおよび金を成膜した膜体B〜Eは、水素放出時間が同等(膜体E)または長くなり(膜体B〜D)優位性を確認できなかった。また、加熱しないで成膜した膜体Bに対して、加熱の有無に依らず加熱した状態で成膜した膜体A、C、D、Eは、水素放出時間が短く水素放出(水素の減少または消失)を短時間で検出可能となることを確認できた。
図8および図9に示される結果から、基材2を250℃に加熱した状態で水素吸蔵金属3をパラジウムのみで成膜した膜体A、パラジウムおよび金の両方で成膜した膜体C〜Eはいずれも、基材2を加熱しないで成膜した膜体Bよりも水素吸蔵および水素放出が速く水素検出および水素放出検出が短時間で行える水素検出用素子1を構成することを確認できた。
また、図8および図9に示される結果から、金とパラジウムとを含有比率2:1で成膜した膜体Eは、パラジウムのみを成膜した膜体Aよりも水素吸蔵速度および水素放出速度が同等以上であり、水素検出および水素放出検出を迅速に行える水素検出用素子1を構成することを確認できた。
[第3実施形態]
次に、水素検出用素子1の第3実施形態について、図10乃至図14を参照して説明する。
上記第1実施形態では、水素吸蔵金属3が基材2の表面から突出する円柱状である構成について説明したが、第3実施形態では、水素吸蔵金属3が孔部を有し基材2の表面2aに面状に成膜される構成について説明する。
図10は、水素検出用素子1の厚さ方向の部分断面図である。図11は、水素検出用素子1を平面的に視た写真図である。本実施形態の水素検出用素子1は、基材2の表面2a上に水素吸蔵金属3が面状に成膜されている。水素吸蔵金属3には、所定の位置に配置された複数の孔部4が形成されている。換言すると、水素吸蔵金属3は、基材2の表面2aにおける孔部4を除いた領域に面状に成膜されている。
孔部4は、直径D1の平面視円形に形成されている。直径D1は、一例として、0.5〜0.8μm程度である。孔部4は、表面2aに沿った一方向(図11中、上下方向)に、直径D1よりも大きな周期(ピッチ)PY(PY>D)で配列されている。また、孔部4は、一辺の長さPYの正三角形の頂点位置に配置されている。従って、上記図11中、上下方向に並ぶ孔部4の列は、図11中、左右方向に√3×PY/2で表される周期PXで配列されている。このように、孔部4が所定の直径D1で所定の周期で配列された水素吸蔵金属3は、表面プラズモン共鳴特性により光がサブ波長の直径D1の孔部4を特性的な波長において透過する。
上記の水素吸蔵金属3および孔部4は、例えば、フォトリソグラフィ工程でパターニングされる。フォトリソグラフィ工程の一例としては、基材2の表面2a上にスパッタ等によってパラジウム膜を全面的に成膜した後に、スピンコート等によってポジ型のフォトレジストを塗布し、その後に、上記複数の孔部4の配置および直径に対応した開口部を有するマスクを介して、フォトレジストにおける孔部4が形成される領域を露光する。その後に、現像・エッチングにより孔部4の位置のパラジウム膜を除去することにより、水素吸蔵金属3に上記配列で孔部4がパターニングされた水素検出用素子1が得られる。
なお、本実施形態においても、水素吸蔵金属3および孔部4のパターニングは上記の方法に限定されず、上述したリフトオフ法を用いることができる。例えば、基材2の表面2a上にスピンコート等によってネガ型のフォトレジストを塗布した後に、上記複数の孔部4の配置および直径に対応した開口部を有するマスクを介して、フォトレジストにおける孔部4が形成される領域を露光する。そして、現像により露光領域以外(水素吸蔵金属3が成膜される領域)のフォトレジストを除去した後に、スパッタ等によってパラジウム膜を全面的に成膜し、その後に、有機溶媒などを用いて孔部4が形成される領域のフォトレジストおよび当該フォトレジスト上に成膜されたパラジウム膜を取り去るリフトオフ法を用いることにより、水素吸蔵金属3に上記配列で孔部4がパターニングされた水素検出用素子1を得ることができる。
図12は、水素吸蔵金属3の水素吸蔵時間(水素供給開始からの経過時間)と、水素吸蔵金属3に直径D1=0.65μm、周期PY=1.525μmの配列パターンで孔部4が配列された水素検出用素子1を透過する赤外光の波長のピーク値との関係を示す図である。ここでの水素吸蔵金属3(パラジウムで形成)は、パラジウムのみを成膜した膜体で形成されている。
図12に示されるように、水素吸蔵金属3(パラジウムで形成)の水素吸蔵が進むと、水素検出用素子1を透過する赤外光のピーク波長が長波長側に変化する。また、水素吸蔵金属3(パラジウムで形成)の水素吸蔵が進むと、水素吸蔵金属3が水素吸蔵していない場合と比較して、水素検出用素子1を透過する赤外光の透過率(すなわち、受光部40が受光する赤外光の光量)が減少する。
図13は、水素検出用素子1において、水素吸蔵金属3に孔部4が直径D=0.53μm、周期PY=1.36μmの配列パターンP11で配列された場合、水素吸蔵金属3に孔部4が直径D=0.57μm、周期PY=1.41μmの配列パターンP12で配列された場合、水素吸蔵金属3に孔部4が直径D=0.61μm、周期PY=1.49μmの配列パターンP13で配列された場合、図12に示したように、水素吸蔵金属3に孔部4が直径D=0.65μm、周期PY=1.525μmの配列パターンP14で配列された場合の赤外光波長と透過率との関係を示す図である。いずれの場合の水素吸蔵金属3も、パラジウムのみを成膜した膜体で形成されている。
図13には、水の赤外吸収スペクトルの存在領域H1、H2およびH3と、二酸化炭素の赤外吸収スペクトルの存在領域C1とが示されている。図13に示されるように、配列パターンP11〜P14の水素検出用素子1を透過した赤外光のスペクトルは、水の赤外吸収スペクトルの存在領域H1、H2およびH3と、二酸化炭素の赤外吸収スペクトルの存在領域C1とから外れた波長帯域にピークを有している。そのため、水素検出時に、受光部40は、赤外光の光路における雰囲気に含まれる水および二酸化炭素による吸光の影響を抑えた状態で水素検出用素子1を透過した赤外光を受光することができる。
図14は、水素吸蔵金属3の水素吸蔵時間(水素供給開始からの経過時間)と、水素吸蔵金属3に直径D1=0.65μm、周期PY=1.525μmの配列パターンで孔部4が配列された水素検出用素子1を透過する赤外光の波長のピーク値との関係を示す図である。ここでの水素吸蔵金属3(パラジウムと金とで形成)は、金とパラジウムとを含有比率20:80で成膜した膜体で形成されている。
水素吸蔵金属3(パラジウムと金とで形成)および孔部4は、例えば、パラジウムのみを、パラジウムおよび金に変更する他は、上記と同様のフォトリソグラフィ工程でパターニングされる。
図14に示されるように、水素吸蔵金属3(パラジウムと金とで形成)の水素吸蔵が進むと、水素検出用素子1を透過する赤外光のピーク波長が長波長側に変化する。その際の変化量は、約80nmであり、水素吸蔵金属3(パラジウムで形成)に比べて減少している。また、水素吸蔵金属3(パラジウムと金とで形成)は、水素吸蔵時間が30分程度であり、水素吸蔵金属3(パラジウムで形成)の場合(50分程度)に比べて短く、水素をより短時間で検出可能となることを確認できる。
本実施形態においても、演算部50は、水および二酸化炭素による吸光の影響を抑えて受光された情報に基づき、水素検出用素子1における水素吸蔵前の赤外光の透過率と、水素吸蔵後の赤外光の透過率との差分に応じて水素を検出する。
以上のように、本実施形態では、水素吸蔵金属3に複数の孔部4が配列された、いわゆる、メタルホールアレイ形式の水素検出用素子1においても、水素検出用素子1を透過した赤外光のスペクトルが、水の赤外吸収スペクトルの存在領域H1、H2およびH3と、二酸化炭素の赤外吸収スペクトルの存在領域C1とから外れた波長帯域にピークを有する配列パターンで水素吸蔵金属3に孔部4を配置することにより、赤外光の光路における雰囲気に含まれる水および二酸化炭素による吸光の影響を抑えた状態で高精度に水素を検出することが可能になる。
また、本実施形態においては、孔部4が正三角形の頂点の位置に配置されているため、隣り合う孔部4の間隔が方向に依らず等間隔であるため、例えば、孔部4を格子状に配列した場合のように、方向に応じて孔部4の間隔が異なってプラズモン共鳴特性が変動してしまうような事態を生じさせることなく、高精度の水素検出が可能になる。
以上、添付図面を参照しながら本発明に係る好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。上述した例において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、上記第1、第2実施形態では、基材2の表面2aから突出する水素吸蔵金属3が複数配列される構成を例示したが、この構成に限定されない。例えば、基材2の表面2aから突出する水素吸蔵金属3を単体で配置する構成であってもよい。
上記第2実施形態で説明したスパッタ装置SPについては、対向ターゲット法の他に、イオンビーム法、マグネトロン法、ECR法、反応性スパッタリングなど、さまざまな方式のスパッタリングを適用してもよい。
1…水素検出用素子、2…基材、2a…表面、3…水素吸蔵金属、4…孔部、100…水素検出装置

Claims (12)

  1. 基材に所定の形状および大きさで水素吸蔵金属が配置され、入射した光によって誘導される表面プラズモン共鳴に基づいて水素が検出される水素検出用素子であって、
    前記水素吸蔵金属は、パラジウムと、金(Au)、銀(Ag)、白金(Pt)からなる群より選ばれる少なくとも1種の貴金属とをパラジウム:貴金属=1:2〜1:1の含有比率で含む、加熱成膜された膜体で形成され、
    水素吸蔵した前記水素吸蔵金属を介した前記光のスペクトルは、二酸化炭素の前記光に対する吸収スペクトルと、水の前記光に対する吸収スペクトルとから外れた波長帯域にピークを有する水素検出用素子。
  2. 前記水素吸蔵金属は、前記基材の表面から突出する円柱状に成膜されている
    請求項1記載の水素検出用素子。
  3. 前記水素吸蔵金属は、正三角形の頂点の位置に複数配置されている
    請求項2記載の水素検出用素子。
  4. 前記水素吸蔵金属は、前記基材の表面に面状に成膜され、所定の直径およびピッチで配列された複数の孔部を有する
    請求項1記載の水素検出用素子。
  5. 前記複数の孔部は、正三角形の頂点の位置に配置されている
    請求項4記載の水素検出用素子。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載の水素検出用素子と、
    前記光を出射可能な光源部と、
    前記水素検出用素子を介した前記光を受光する受光部と、
    前記受光部の受光結果に基づいて水素を検出する検出部と、
    を備える水素検出装置。
  7. 基材に所定の形状および大きさで水素吸蔵金属が配置され、入射した光によって誘導される表面プラズモン共鳴に基づいて水素が検出される水素検出用素子の製造方法であって、
    前記水素吸蔵金属をパラジウムと、金(Au)、銀(Ag)、白金(Pt)からなる群より選ばれる少なくとも1種の貴金属とをパラジウム:貴金属=1:2〜1:1の含有比率で含む、加熱成膜された膜体で形成するとともに、
    水素吸蔵した前記水素吸蔵金属を介した前記光のスペクトルのピークが、二酸化炭素の前記光に対する吸収スペクトルと、水の前記光に対する吸収スペクトルとから外れた波長帯域となる前記水素吸蔵金属を形成する水素検出用素子の製造方法。
  8. 前記基材を所定温度に加熱した状態で前記パラジウムおよび前記貴金属をスパッタにより前記水素吸蔵金属を成膜する
    請求項7記載の水素検出用素子の製造方法。
  9. 前記基材を250℃以上に加熱する
    請求項8記載の水素検出用素子の製造方法。
  10. 前記水素吸蔵金属を前記基材の表面から突出する円柱状に成膜する
    請求項7から9のいずれか一項に記載の水素検出用素子の製造方法。
  11. 前記水素吸蔵金属を前記基材の表面に、所定の直径およびピッチで配列された複数の孔部を有する面状に成膜する
    請求項7から9のいずれか一項に記載の水素検出用素子の製造方法。
  12. 前記複数の孔部を正三角形の頂点の位置に配置する
    請求項11記載の水素検出用素子の製造方法。
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